JP2017090957A - 画像投影装置および画像投影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】投影画像とポインティングデバイスとの距離によらずポインティングデバイスによるダブルクリック操作を正しく認識する画像投影装置を提供する。【解決手段】被投影面130に投影画像を投影し、少なくとも投影画像上の位置指定および指定された位置でのクリック操作が可能な電子ペン50と、を備えた画像投影システムにおける画像投影装置1である。被投影面130と電子ペン50との距離を推定する距離推定部31と、距離推定部31で推定された距離に応じて、ダブルクリック操作を認識する際の1回目のクリックと2回目のクリックとの時間間隔についてのクリック間隔許容値と、1回目のクリック位置と2回目のクリック位置との位置ずれについてのずれ許容値と、を設定し、クリック間隔許容値およびずれ許容値に基づいて、ダブルクリック操作であるか否かを判定するダブルクリック判定部32と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、画像投影装置および画像投影システムに関する。
画像投影装置として広く知られたプロジェクタは、近来、液晶パネルの高解像化、光源ランプの高効率化に伴う明るさの改善、低価格化などが進んでいる。また、DMD(Digital Micro-mirror Device)(登録商標)を利用した小型軽量な画像投影装置が普及し、オフィスや学校のみならず家庭においても広くこれら画像投影装置が利用されるようになってきている。
近年、画像投影装置や、画像投影装置とパーソナルコンピュータなどの映像供給装置(情報処理装置)とを接続した画像投影システムにおいて、画像投影装置から被投影面(スクリーン)に投影されている投影画像に対して、ユーザが付属の電子ペンなどのポインティングデバイスを用いて、スクリーン上のポインタ操作や、文字や図形の手書き入力操作などを可能としたインタラクティブな画像投影システム(インタラクティブシステムともいう)が知られている。また、スクリーンから離れた位置においても、投影画像に対して操作を可能としたポインティングデバイス(リモートポインティングデバイス)も知られている。また、投影画像に対して、一般的なマウスと同様に、左クリック操作、右クリック操作、ダブルクリック操作などが可能なポインティングデバイスも知られている。
これらのインタラクティブシステムでは、投影画像中に位置情報を判定するための情報を含ませて投影させて、ポインティングデバイスで投影画像中の位置情報を読み取ることで、ポインティングデバイスの操作位置を検出する方式が知られている。このインタラクティブシステムでは、ポインティングデバイスの操作位置を、ポインティングデバイスから、画像投影装置を介して、または直接、映像供給装置へ送信することで映像供給装置での操作に反映される。
また、画像投影装置の内部または外部に撮像装置を備え、被投影面を撮像した画像に基づいて、ポインティングデバイスの操作位置を検出する方式も知られている。このインタラクティブシステムでは、ポインティングデバイスとしてレーザーポインターなどを用い、投影画像上に視認可能に表示されるレーザーポインターの照射位置を、撮像装置で撮像し、このデータを、画像投影装置を介して、または直接、映像供給装置へ送信することで映像供給装置での操作に反映される。
例えば、特許文献1には、表示画面の映像のある部分を光照射し、照射スポットを含む画面をビデオカメラで撮像し、撮影した信号から光照射位置を求め、座標位置情報をパーソナルコンピュータへポインティング情報として送るポインティングシステムが開示されている。
しかしながら、従来のインタラクティブシステムでは、マウスと同様の機能を有するポインティングデバイスでポインティングデバイスを投影画像から離れた位置でダブルクリック操作をすると、机などの平面上におかれたマウスでのダブルクリック操作と異なり、手振れの影響が大きくなるため、ダブルクリック操作の1クリック目の操作位置と2クリック目の操作位置がずれてしまい、ダブルクリックとして認識されないことがあった。また、ポインティングデバイスでのダブルクリック操作は、平面上におかれたマウスでのダブルクリック操作よりも1クリック目と2クリック目の操作間隔が長くなってしまい、ダブルクリックとして認識されないことがあった。
そして、ユーザがダブルクリック操作をしたにも関わらず、独立した2つのクリック操作と判断されてしまうことで、意図しない操作内容となってしまうという問題があった。これは、ポインティングデバイスがスクリーン上やその至近距離から操作される場合も、スクリーンから離れた位置で操作される場合も、ダブルクリックの判定を同じ基準で判断していることに起因する。
そこで本発明は、投影画像とポインティングデバイスとの距離によらずポインティングデバイスによるダブルクリック操作を正しく認識することができる画像投影装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る画像投影装置は、被投影面に投影画像を投影する画像投影装置と、少なくとも前記投影画像上の位置指定および指定された位置でのクリック操作が可能なポインティングデバイスと、を備えた画像投影システムにおける前記画像投影装置であって、前記被投影面と前記ポインティングデバイスとの距離を推定する距離推定部と、前記距離推定部で推定された距離に応じて、ダブルクリック操作を認識する際の1回目のクリックと2回目のクリックとの時間間隔についてのクリック間隔許容値と、1回目のクリック位置と2回目のクリック位置との位置ずれについてのずれ許容値と、を設定し、前記クリック間隔許容値および前記ずれ許容値に基づいて、ダブルクリック操作であるか否かを判定するダブルクリック判定部と、を備えたものである。
本発明によれば、投影画像とポインティングデバイスとの距離によらずポインティングデバイスによるダブルクリック操作を正しく認識することができる。
画像投影システムの一例を示す概略構成図である。 画像投影装置の一実施形態を示す外観斜視図である。 画像投影装置の側面図であって、被投影面への投影状態を示した図である。 (A)画像投影装置の外装カバーを外した状態を示す斜視図、(B)(A)の丸囲み部分の拡大構成図である。 照明ユニット、投影ユニット、画像表示素子ユニット、および光源ユニットの断面図である。 画像投影装置の機能ブロック図である。 電子ペンの機能ブロック図である。 映像供給装置の機能ブロック図である。 投影画像から離れた位置で電子ペンを操作する際の様子を示す模式図である。 投影画像の至近位置で電子ペンを操作する際の様子を示す模式図である。 画像投影装置がスクリーンに投影画像を投影している様子を示す概略図(1)である。 画像投影装置が実行するダブルクリック判定処理のフローチャート(1)である。 スクリーンと電子ペンとの距離推定処理の説明図であって、(A)電子ペンをスクリーンの至近距離で動かした様子、(B)電子ペンをスクリーンから離れた位置で動かした様子である。 スクリーンと電子ペンとの距離推定テーブルの一例である。 画像投影装置がスクリーンに投影画像を投影している様子を示す概略図(2)である。 画像投影装置がスクリーンに投影画像を投影している様子を示す概略図(3)である。 画像投影装置がスクリーンに投影画像を投影している様子を示す概略図(4)である。 画像投影装置がスクリーンに投影画像を投影している様子を示す概略図(5)である。 画像投影装置が実行するダブルクリック判定処理のフローチャート(2)である。
以下、本発明に係る構成を図1から図19に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本実施形態では、投影画像中にポインティングデバイスが読み込むための位置情報が埋め込まれる方式の画像投影システムについて説明する。この方式としては、例えば、テキサスインスツルメンツ社のPointblankという技術が知られているが、投影画像中に位置情報が埋め込まれ、該位置情報をポインティングデバイスで読み込み、読み込んだ情報に基づいて、ポインティングデバイスのポイント位置を検出可能なものであればよい。
(画像投影システム)
図1は、画像投影システム100の一例を示す概略構成図である。画像投影システム100は、画像投影装置(プロジェクタ)1と、映像信号(投影情報ともいう)を画像投影装置1に供給する映像供給装置110と、を含んで構成されており、画像投影装置1と映像供給装置110とは、ケーブル120によって接続されている。なお、映像信号には静止画表示のための画像信号も含まれる。
画像投影装置1は、映像供給装置110が提供する映像信号を基に映像を生成し、スクリーン130等の被投影面に投影するプロジェクタである。図1では、スクリーン130上に画像投影装置1から投影画像140が投影されている。
画像投影装置1は、映像信号を入力するインタフェースとして、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子、DisplayPort端子、Thunderbolt端子、VGA(Video Graphics Array)入力端子、S−VIDEO端子、RCA端子等の画像入力端子を備えている。また、画像投影装置1は、複数の画像入力端子を備えていることが好ましい。画像入力端子に接続されたケーブル120を介して映像供給装置110から映像信号を受信する。ケーブル120は、通信インタフェースに準拠したケーブルであって、例えば、HDMIケーブルである。
また、画像投影装置1は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)等の無線通信プロトコルに準拠した無線通信により、映像供給装置110から映像信号を受信してもよい。
映像供給装置110は、画像投影装置1が投影すべき画像を提供する装置である。映像供給装置110は、映像信号を出力するインタフェースを備えており、映像供給装置110の表示画像を形成する映像信号を所定の転送レート(例えば、30fps(frame per second)〜60fps)で画像投影装置1に送信する。
映像供給装置110も同様に、映像信号を出力するインタフェースとして、HDMI端子、DisplayPort端子、Thunderbolt端子、VGA入力端子、S−VIDEO端子、RCA端子等の画像出力端子を備えており、これらの端子に接続されたケーブル120を介して画像投影装置1に送信することができる。また、映像供給装置110は、無線通信により、画像投影装置1に映像信号を送信してもよい。
映像供給装置110としては、例えば、ノート型PC、デスクトップ型PCやタブレット型PC、スマートフォン等の映像信号を供給可能な情報処理装置を用いることができる。なお、図1に示す例では、画像投影装置1に1つの映像供給装置110が接続されているが、画像投影装置1に複数の映像供給装置110を接続するものであってもよい。
また、画像投影システム100は、ユーザが握持した状態でスクリーン130上または離間した位置から投影画像140に向けて操作することで、種々の操作を実行することができるポインティングデバイスである電子ペン50を備えている。電子ペン50は、画像投影装置1および映像供給装置110、または映像供給装置110に無線通信により接続され、信号の送信が可能となっている。
また、画像投影装置1が投影する投影画像140の基となる投影情報は、映像供給装置110から提供されるものに限られず、画像投影装置1の記憶部に記憶されているものであっても、画像投影装置1に外部接続可能なUSBメモリなどの補助記憶装置に記憶されているものであってもよい。この場合、以下に説明する映像供給装置110の構成、機能は、画像投影装置1が備えるものであって、画像投影装置1と電子ペン50により画像投影システム100が構成される。
(画像投影装置)
図2は、画像投影装置1の一実施形態を示す外観斜視図である。また、図3は、画像投影装置1の側面図であって、スクリーン130への投影状態を示した図である。
画像投影装置1は、装置内部に光源としてのランプや多数の電子基板を備えており、起動時には、装置の内部温度が上昇する。このため、画像投影装置1には、内部の構成部品が耐熱温度を超えないように、吸気口11および排気口12が設けられている。
図4(A)は、画像投影装置1の外装カバー2を外した状態を示す斜視図である。また、図4(B)は図4(A)の丸囲み部分で示す光学エンジン3と光源ユニット4の拡大構成図である。図4に示すように、画像投影装置1は、光学エンジン3および光源ユニット4を備えている。また、図5は、照明装置である照明ユニット3a(照明光学系)、投影ユニット3b(投影光学系)、画像表示素子ユニット10、および光源ユニット4の上面から見た断面図である。光学エンジン3は、照明ユニット3aおよび投影ユニット3bからなる。
図4に示すように、吸気口11、排気口12の内側には、それぞれ吸気ファン13、排気ファン14が設けられており、吸気ファン13から吸入した外気を排気ファン14から排出することで、装置内の強制気流による空冷がなされる。
画像投影装置1においては、光源ユニット4の光源からの光(白色光)が光学エンジン3の照明ユニット3aに照射される。照明ユニット3a内では、照射された白色光をRGBに分光した後、レンズ、ミラー等により画像表示素子ユニット10へ導き、変調信号に応じて画像形成する画像表示素子ユニット10とその画像を投影ユニット3bによりスクリーン130へ拡大投影する構成となっている。
光源ユニット4の光源であるランプ15としては、種々のランプを用いることができるが、例えば、高圧水銀ランプ、キセノンランプなどのアークランプを用いることができる。例えば、高圧水銀ランプを用いることが好ましい。
また、光源ユニット4の側面の一方向側には光源を冷却するファン16が設けられている。ファン16は、光源ユニット4の各部が設定された定格温度範囲内の温度となるように、その回転数が制御される。また、光源ユニット4からの光の出射方向と投影ユニット3bからの画像光の出射方向は、図5に示すように、略90°の関係となっている。
また、光学エンジン3の照明ユニット3aは、光源から照射された光を分光するカラーホイール5(回転色フィルター)と、カラーホイール5から出射した光を導くライトトンネル6と、リレーレンズ7、平面ミラー8および凹面ミラー9と、を備えている。また、照明ユニット3a内には、画像表示素子ユニット10が設けられる。
照明ユニット3aでは、先ず、光源からの出射光である白色光が、円盤状のカラーホイール5で単位時間毎にRGBの各色が繰り返す光に変換され出射される。カラーホイール5から出射された色分離された光は、ライトトンネル6に導かれる。ライトトンネル6は、入射された光がその内部(内壁)で複数回反射され合成されることで均一化する照明均一変換光学部材である。
次いで、ライトトンネル6から出射された光は、2枚のレンズを組み合わせてなるリレーレンズ7により、光の軸上色収差を補正しつつ集光される。また、リレーレンズ7から出射される光は、平面ミラー8および凹面ミラー9によって反射されて、画像表示素子ユニット10に集光される。画像表示素子ユニット10は、複数のマイクロミラーからなる略矩形のミラー面を有し、画像データに基づいて各マイクロミラーが時分割駆動されることにより、所定の画像を形成するように投影光を加工して反射する画像表示素子(光変調素子)としてのDMD素子10aを備えている。
画像表示素子ユニット10は、入力信号に応じてマイクロミラーのオンオフを切り替えることで投影ユニットへ光を出力する光を選別するとともに階調を表現する。すなわち、DMD素子10aにより、時分割で画像データに基づいて、複数のマイクロミラーが使用する光は投影レンズへ反射され、捨てる光はOFF光板へ反射される。画像表示素子ユニット10で使用する光は投影ユニット3bへ反射し、投影ユニット3b内の複数の投影レンズを通り拡大された画像光はスクリーン130上へ拡大投影される。
図6に画像投影装置1の機能ブロック図を示す。画像投影装置1は、映像入力端子部20、映像音声処理部21、音声出力ユニット22、ランプ制御部23、光学制御部24、操作部25、操作受付部27、入出力インタフェース28、無線通信部29、主制御部30、ファン制御部35等を備えている。
映像入力端子部20は、映像供給装置110にケーブル120にて接続される端子部であって、HDMI端子、ビデオ端子、RGB端子などである。
映像音声処理部21は、入力された映像信号をRGBのデジタル映像データに変換し、主制御部30に転送する。また、映像入力端子部20、主制御部30から入力された音声データをD/A変換してスピーカーなどの音声出力ユニット22に出力する。
主制御部30は、メインプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)と、制御プログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)と、各処理におけるデータを一時的に格納しておくメモリデバイス(例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等)と、電源OFF時にも設定情報等を記録しておく不揮発性メモリであるNVRAM(Non Volatile RAM)等がバスで接続された制御手段である。NVRAMに替えて、EPROMやEEPROM、フラッシュメモリ等の種々の不揮発性メモリを用いてもよい。
また、主制御部30は、スクリーン130と電子ペン50との距離を推定する距離推定部31と、距離推定部31で推定された距離に応じて、ダブルクリック操作の際の1クリック目と2クリック目のクリックの間隔の許容値(クリック間隔許容値ともいう)と、1クリック目と2クリック目のクリックの位置のずれの許容値(ずれ許容値ともいう)と、を設定し、これらの許容値に基づいて、ダブルクリック操作であるか否かを判定するダブルクリック判定部32と、ダブルクリック判定部32での判定結果に基づいて、映像供給装置110で処理可能なマウス情報を生成するとともに、該マウス情報を、入出力インタフェース28を介して映像供給装置110に送信するマウス情報生成部33を備えている。
主制御部30は、映像音声処理部21より転送されるRGB映像データを表示すべく、ランプ制御部23および光学制御部24を制御する。ランプ制御部23は、主制御部30からの制御に基づいて、光源としてのランプ15を制御する。また、光学制御部24は、主制御部30からの制御に基づいて、光学エンジン3、画像表示素子ユニット10を制御する。また、ファン制御部35は、主制御部30からの制御に基づいて、ファン16を制御する。
操作部25は、ユーザからの種々の操作要求を受け付けるものであり、画像投影装置1の外面に設けられるキーボタン(本体キー)によって構成される。例えば、各種設定や選択を行うためのメニュー画面を表示させるメニューキーなどを備えている。また、操作要求には、メニュー画面等のOSD画面の表示指示、投影している画像のアスペクト比の変更要求、画像投影装置1の電源OFF要求、ランプ15の光量を変更するランプパワー変更要求、などが含まれる。操作部25は、操作要求を受け付けると、当該操作要求を主制御部30に通知する。
また、遠隔操作手段としてのリモコン26には、操作部25と同様のキーボタンが備えられており、操作部25と同様の操作が可能である。リモコン26からの操作要求は、赤外線データで操作受付部27に送信され、操作受付部27は、リモコン26からの信号を受信すると、主制御部30へ通知する。
無線通信部29は、電子ペン50から送信される位置情報、クリック情報、加速度情報などの情報を受信して、これを主制御部30に通知する。
入出力インタフェース28は、映像供給装置110と接続する通信インタフェースであって、電子ペン50からの位置情報、クリック情報、加速度情報に基づいて生成されるマウス情報などが画像投影装置1から映像供給装置110に送信される。例えば、USB(Universal Serial Bus)などの通信インタフェースである。
(電子ペン)
図7に電子ペン50の機能ブロック図を示す。電子ペン50は、第1ボタン51、第2ボタン52、ペン先ボタン53、操作受付部54、加速度検出部55、位置情報検出部56、無線通信部57、電子ペン制御部60を備え、投影画像140上の位置指定および指定された位置での各種のクリック操作が可能となっている。
操作受付部54は、第1ボタン51、第2ボタン52、ペン先ボタン53が押下されたことを検知して、これを電子ペン制御部60へ通知する。ペン先ボタン53は、電子ペン50の先端部をスクリーン130上に押し付けることで押下することが可能となっている。
ここでは、第1ボタン51がマウスの左ボタン、第2ボタン52がマウスの右ボタン、ペン先ボタン53がマウスの左ボタンに割り当てられているものとし、ダブルクリック操作は、第1ボタン51またはペン先ボタン53が連続で押下されることで実行されるものとする。なお、ボタンの数および機能の割り当てについては、特に限られるものではない。
加速度検出部55は、電子ペン50の加速度を検知するものであって、例えば、加速度センサ(Gセンサ)である。
位置情報検出部56は、投影画像140に埋め込まれた位置情報を読み取るものであって、例えば、光を受光する光検出センサと、受光した光を電気信号へ変換する光変換部とを備えている。
無線通信部57は、画像投影装置1または映像供給装置110に対して、位置情報、クリック情報、加速度情報の各情報を送信する。
電子ペン制御部60は、例えば、マイクロコントローラで構成され、CPU(中央演算処理ユニット)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)などの演算回路および記憶回路を備えている。
電子ペン制御部60は、加速度検出部55で検出される加速度情報と、位置情報検出部56で検出される位置情報と、を所定間隔で継続的に、無線通信部57を介して画像投影装置1に送信している。また、操作受付部54からいずれかのボタンがクリックされた情報を受けた時は、該クリック情報を、無線通信部57を介して画像投影装置1に送信する。
(映像供給装置)
図8に映像供給装置110の機能ブロック図を示す。映像供給装置110は、データを入力するための入力部111と、ディスプレイなどの表示部112と、データ通信を行うための通信部113と、装置全体の制御を司る制御手段としてのCPU114と、CPU114のワークエリアとして使用されるRAM115と、CPU114を動作させるための各種プログラム等を記憶した記憶部116とから構成されている。
(ダブルクリック操作)
図9は、スクリーン130上の投影画像140から離れた位置で電子ペン50を操作する際の様子を示す模式図である。図10は、スクリーン130上の投影画像140の至近位置で電子ペン50を操作する際の様子を示す模式図である。
画像投影装置1や映像供給装置110では、通常、所定のボタン(例えば、マウスの左ボタン)がほぼ同じ位置(1回目のクリック位置から所定の移動範囲内)において、かつ、所定の短い間隔内で2回押下されたときに、ダブルクリック操作があったものと認識している。
通常のマウスを用いた場合、ダブルクリック操作は、机上に置いたマウスのボタンを2回連続で押下することであって、容易な操作である。このため、1回目と2回目のボタンのクリックの間隔は短くでき、かつ、1回目と2回目のボタンのクリックの間にポイント位置がずれることはほとんどない。
これに対し、図9に示すように投影画像140から離れた位置で、スクリーン130上の1点を指定した状態で、電子ペン50の第1ボタン51を2回連続で押下するダブルクリック操作では、ユーザの手振れに起因して、ポイント位置(カーソル58の位置)がずれてしまうことが生じうる。また、電子ペン50でのダブルクリック操作は、机上に置いたマウスでのダブルクリック操作よりも1回目と2回目のクリックの間隔が長くなってしまうことが考えられる。
また、電子ペン50がペン先ボタン53を有する構成において、図10に示すように投影画像140の至近位置からスクリーン130上でダブルクリック操作をする場合は、スクリーン130上の1点をペン先で2回叩く操作となる。この場合、図9に示すほど困難ではないが、机上のマウス操作に比べると、やはりポイント位置のずれが生じやすく、また、1回目と2回目のクリックの間隔が長くなることが考えられる。
このようにダブルクリック操作において、2回のボタンのクリックにおいて、ポイント位置がずれてしまうと、ポイント位置がダブルクリックと検出される範囲(ずれ許容値)からはずれてしまい、ダブルクリック操作として検出されない場合がある。また、2回のクリックの間隔が長くなってしまうと、ポイント位置がダブルクリックと検出される時間間隔(クリック間隔許容値)からはずれてしまい、ダブルクリック操作として検出されない場合がある。
これに対し、電子ペン50に、例えば、1度のクリックでダブルクリック操作とする専用のボタンを設けることも考えられるが、電子ペン50のボタン数の増加につながってしまうとともに、マウスと同じ操作をするのにもかかわらず異なる操作方法となり、操作の統一性がなくなりユーザインターフェース上問題となる。
また、例えば、ポイントの位置ずれの許容値の設定では、至近距離での操作時に合せてずれ許容値を設定すると、遠距離の操作では許容幅が足りずに上記の問題は解決せず、また、遠距離での操作時に合わせてずれ許容値を設定すると、近距離で字を書く場合など、近接した位置でクリックが続く場合(例えば、文字に濁点をふる場合など)にダブルクリックと誤認してしまうという問題があった。
そこで、本実施形態では、被投影面(スクリーン130)に投影画像(投影画像140)を投影する画像投影装置(画像投影装置1)と、少なくとも投影画像上の位置指定および指定された位置でのクリック操作が可能なポインティングデバイス(電子ペン50)と、を備えた画像投影システム(画像投影システム100)における画像投影装置であって、被投影面とポインティングデバイスとの距離を推定する距離推定部(距離推定部31)と、距離推定部で推定された距離に応じて、ダブルクリック操作を認識する際の1回目のクリックと2回目のクリックとの時間間隔についてのクリック間隔許容値と、1回目のクリック位置と2回目のクリック位置との位置ずれについてのずれ許容値と、を設定し、クリック間隔許容値およびずれ許容値に基づいて、ダブルクリック操作であるか否かを判定するダブルクリック判定部(ダブルクリック判定部32)と、を備えたものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
(ダブルクリック判定処理)
図11は、画像投影システム100において、画像投影装置1がスクリーン130に投影画像140を投影している様子を示す概略図である。図11には、画像投影システム100において各装置で送受信されるデータを併せて示している。
本実施形態では、映像供給装置110から画像投影装置1に投影情報(映像信号)が送信されている。画像投影装置1は、この投影情報に基づいて投影画像140を投影する際に、ポイント位置を算出するための位置情報を投影画像140に埋め込んで投影を行う。なお、投影画像140中に含まれる位置情報は、映像供給装置110が付加するものであってもよい。
電子ペン50は、加速度検出部55で検出される加速度情報と、位置情報検出部56により投影画像140中から読み取った位置情報を、無線通信部57から画像投影装置1に継続して、送信している。また、ボタン51〜53が押下された際は、クリック情報を画像投影装置1に送信する。
画像投影装置1は、無線通信部29にて電子ペン50から加速度情報、位置情報およびクリック情報を受信して、主制御部30に送る。
主制御部30は、位置情報に基づいてポイント位置を算出するとともに、これとクリック情報とを併せて、映像供給装置110のマウスドライバ等で処理可能な情報であるマウス情報を生成し、これを映像供給装置110に送信する。映像供給装置110は、マウス情報に基づいて、投影画像140に電子ペン50のカーソル58を表示させるとともに、カーソル58の移動、各種クリック操作として反映させる。
この時、主制御部30は、以下に説明するダブルクリック判定処理を実行する。このダブルクリック判定処理は、位置情報と加速度情報の変化量に基づいて、スクリーン130と電子ペン50の距離を推定し、推定したスクリーン130と電子ペン50の距離に応じて、ダブルクリック操作を判定する際の1回目のクリックと2回目のクリック間隔許容値、およびずれ許容値を変動させるものである。
そして、設定されたクリック間隔許容値、およびずれ許容値に基づいて、ダブルクリック操作であるかどうかを判定し、ダブルクリック操作またはシングルクリック操作のいずれかのマウス情報として、映像供給装置110に送信するものである。
図12は、本実施形態に係る画像投影装置1が実行するダブルクリック判定処理のフローチャートである。
先ず、画像投影装置1は、スクリーン130と電子ペン50の距離を推定する(S101)。以下にスクリーン130と電子ペン50との距離推定処理(S101)の好ましい一例について説明する。
スクリーン130と電子ペン50との距離は、電子ペン50の加速度検出部55で検出する値(加速度情報)の変化量と、位置情報の移動量から推定することができる。
図13は、スクリーン130と電子ペン50との距離推定処理の説明図である。図13(A)は電子ペン50をスクリーン130の至近距離で動かした様子、図13(B)は電子ペン50をスクリーン130から離れた位置で動かした様子を示している。
図13では、電子ペン50を50aで示す位置から50bに示す位置まで動かした様子を示しており、カーソル58は、58aで示す位置から58bに示す位置まで移動している。また、投影画像140上のカーソル58の移動座標距離を矢印A、ユーザが実際に電子ペン50を移動させる移動距離を矢印Bにて示している。
ここで、図13(B)のように、投影画像140から離れて電子ペン50が操作される場合、投影画像140から離れれば離れるほど電子ペン50から見た投影画像140が小さくなるので、同じ投影画像140上の移動座標距離Aであっても、画面に触れて操作する場合と比較して実際にペンを動かすペン移動距離Bは短くて済むこととなる。
この点に着目し、投影画像140上の移動座標距離と、実際に電子ペン50が移動した距離を比較することで、電子ペン50が投影画像140からどのぐらい離れているかを推定することができる。なお、移動座標距離Aは、位置情報検出部56で検出する位置情報の移動量であり、ペン移動距離Bは、加速度検出部55で検出する加速度情報の変化量に基づいて算出することができる。
すなわち、移動座標距離Aに対してペン移動距離Bが大きいほど、スクリーン130と電子ペン50との距離は近いといえる。移動座標距離A≒ペン移動距離Bの場合は、電子ペン50は、スクリーン130上またはスクリーン130の至近距離にあると推定できる。また、移動座標距離Aに対してペン移動距離Bが小さくなるほど、スクリーン130と電子ペン50との距離は遠くなっていると推定できる。
図14は、スクリーン130と電子ペン50との距離推定テーブルの一例である。この距離推定テーブルは、例えば、主制御部30の不揮発性メモリに記憶される。図14に示すような、移動座標距離Aとペン移動距離Bとの対応関係に応じたスクリーン130と電子ペン50との距離を規定したテーブルを予め設定しておくことで、移動座標距離Aとペン移動距離Bに基づいて、スクリーン130と電子ペン50との距離を推定することができる。
なお、スクリーン130と電子ペン50との距離の推定方法は、上述の方法に限られるものではなく、例えば、電子ペン50が撮像装置(CCDカメラなどの撮像部)を備え、電子ペン50がスクリーン130に向けられた状態で、スクリーン130を撮像し、該画像情報を送信して、画像情報中の投影画像140のサイズに基づいて、距離を推定する方法としてもよい。この場合、電子ペン50は加速度検出部55に替えて撮像部を備え、画像投影装置1は、加速度情報ではなく、画像情報に基づいて距離を推定する。
また、電子ペン50が測距センサを備え、電子ペン50がスクリーン130に向けられた状態で、スクリーン130との距離を測り、距離を推定し、この距離情報を送信する方法としてもよい。この場合、電子ペン50は加速度検出部55に替えて測距センサを備え、画像投影装置1は、加速度情報ではなく、距離情報に基づいて距離を推定する。
フローチャートの説明に戻る。距離推定処理の後、推定されたスクリーン130と電子ペン50との距離が、予め設定された距離についての閾値よりも遠いか近いかを判断する(S102)。判断の結果、閾値以下で距離が近い場合は(S102:No)、T2タイマーに1回目のクリックと2回目のクリック間隔許容値として許容値J(第1許容値)を設定する(S103)。一方、閾値を超えて距離が遠い場合は(S102:Yes)、T2タイマーに1回目のクリックと2回目のクリック間隔許容値として許容値K(第2許容値)を設定する(S104)。
クリック間隔許容値は、1回目のクリックと2回目のクリックの間隔の許容時間を示す値であって、許容値J<許容値Kである。すなわち、距離が遠いときは、大きい許容値を、距離が近いときは、小さい許容値を設定するものである。この時の許容値Jは、既定の許容値を用いることもできる。
次いで、電子ペン50の第1ボタン51またはペン先ボタン53でのクリック操作(1回目のクリック)がされたかどうかを判断する(S105)。電子ペン50の第1ボタン51またはペン先ボタン53がクリックされると、そのクリック情報が電子ペン50の無線通信部57から、画像投影装置1の無線通信部29を介して、主制御部30に送られることで、クリック操作があったことを検出する。
クリック操作(1回目のクリック)がない場合は(S105:No)、S101へ戻り、再度距離推定処理を実行する。距離推定処理は、所定間隔で実行するものであればよい。一方、クリック操作(1回目のクリック)があった場合は(S105:Yes)、T1タイマーをクリアして、スタートさせる(S106)。
次いで、T1タイマーが、設定されたT2タイマーについてのクリック間隔許容値(許容値Jまたは許容値K)内かどうかを判定する(S107)。T1タイマーが、許容値内でなければ(S107:No)、シングルクリックとして処理(シングルクリック操作用のマウス情報を生成)する(S108)。
一方、T1タイマーが、許容値内である間は(S107:Yes)、電子ペン50の第1ボタン51またはペン先ボタン53でのクリック操作(2回目のクリック)がされたかどうかを判断する(S109)。
2回目のクリックがされない場合は(S109:No)、T1タイマーの経過判断(S107)に戻る。一方、2回目のクリックがされた場合は(S109:Yes)、予め設定された距離についての閾値よりも遠いか近いかを判断する(S110)。判断の結果、閾値以下で距離が近い場合は(S110:No)、1回目のクリックと2回目のクリック位置のずれ許容値として許容値A(第3許容値)を適用する(S111)。一方、閾値を超えて距離が遠い場合は(S110:Yes)、位置ずれ許容値として許容値B(第4許容値)を適用する(S112)。
ずれ許容値は、1回目のクリックと2回目のクリックのポイント位置のずれ量の許容幅を示す値であって、許容値A<許容値Bである。すなわち、距離が遠いときは、ユーザの手振れを考慮して、大きい許容値を、距離が近いときは、小さい許容値を設定するものである。この時の許容値Aは、既定の許容値を用いることもできる。
そして、位置情報に基づいて、1回目のクリック位置と2回目のクリック位置のずれ量が、許容値(許容値Aまたは許容値B)以下かどうかを判定する(S113)。
判断の結果、クリック位置のずれ量が設定された許容値以下である場合は(S113:Yes)、ダブルクリック操作として処理(ダブルクリック操作用のマウス情報を生成)し(S114)、クリック位置のずれ量が設定された許容値を超える場合は(S113:No)、シングルクリックとして処理(シングルクリック操作用のマウス情報を生成)する(S108)。
なお、図12の例では、スクリーン130と電子ペン50との距離判断を、1つの閾値を用いて2パターン(遠い/近い)で判別しているが、距離情報と、対応するクリック間隔許容値、およびずれ許容値との関係を規定したずれ許容値テーブルを記憶しておき、より細かい範囲で、各許容値を設定するようにしてもよいのは勿論である。
以上説明した本実施形態に係る画像投影装置1によれば、画像投影装置1により投影画像140が表示されているスクリーン130と、ユーザが操作する電子ペン50の距離に応じて、ダブルクリック操作時のクリック間隔許容値、およびずれ許容値を変更することで、スクリーン130と電子ペン50の距離によらず、ダブルクリック操作を正しく認識することができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明に係る画像投影装置、画像投影システムの他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は適宜省略する。
図15は、第2の実施形態に係る画像投影システム100において、画像投影装置1がスクリーン130に投影画像140を投影している様子を示す概略図である。
この画像投影システム100は、ポインティングデバイスとしてレーザーポインターなどの電子ペン50を用いるとともに、撮像装置70を備え、スクリーン130を撮像した画像に基づいて、ポインティングデバイスの操作位置を検出する。なお、撮像装置70は、画像投影装置1が内部に備えるものであってもよい。
本実施形態では、電子ペン50は、位置情報検出部56(図7)に替えてレーザ発光部(照射部)を備えており、スクリーン130の指示位置を照射する。このため投影画像140の照射位置には、ポインタ59(光跡)が表示される。電子ペン50から画像投影装置1には、加速度情報およびクリック情報が送信される。
撮像装置70は、ポインタ59が表示された投影画像140を撮像し、この撮像情報を画像投影装置1に送信する。
画像投影装置1は、ダブルクリック判定処理(図12)を行う。スクリーン130と電子ペン50との距離推定処理(S101)に際しては、撮像情報中のポインタ59の位置から位置情報を算出し、算出した位置情報と加速度情報に基づいて、スクリーン130と電子ペン50との距離を推定する。そして、マウス情報を生成し、これを映像供給装置110に送信するものである。
[第3の実施形態]
図16は、第3の実施形態に係る画像投影システム100において、画像投影装置1がスクリーン130に投影画像140を投影している様子を示す概略図である。
第1の実施形態では、電子ペン50から画像投影装置1に加速度情報、位置情報およびクリック情報が送信され、画像投影装置1において、これらの情報からマウス情報を生成して、映像供給装置110に送信する例について説明した。また、第2の実施形態では、電子ペン50から画像投影装置1に加速度情報およびクリック情報が送信されるとともに、撮像装置70から撮像情報が送信され、画像投影装置1において、これらの情報からマウス情報を生成して、映像供給装置110に送信する例について説明した。
これに対し、第3の実施形態では、マウス情報の生成に必要な各情報を、電子ペン50および撮像装置70から、画像投影装置1を経ずに、映像供給装置110に送信するものである。そして、映像供給装置110が、上述の距離推定部31、ダブルクリック判定部32、マウス情報生成部33の各部の機能を備え、ダブルクリック判定処理を実行して、マウス情報を生成するものである。
この画像投影システム100は、ポインティングデバイスとしてレーザーポインターなどの電子ペン50を用いるとともに、撮像装置70を備え、スクリーン130を撮像した画像に基づいて、ポインティングデバイスの操作位置を検出する。
電子ペン50から映像供給装置110には、加速度情報およびクリック情報が送信される。また、撮像装置70は、ポインタ59が表示された投影画像140を撮像し、この撮像情報を映像供給装置110に送信する。
映像供給装置110は、ダブルクリック判定処理(図12)を行う。スクリーン130と電子ペン50との距離推定処理(S101)に際しては、撮像情報のポインタ59の位置から位置情報を算出し、算出した位置情報と加速度情報に基づいて、スクリーン130と電子ペン50との距離を推定する。そして、マウス情報を生成し、このマウス情報に基づいて、各種クリック操作を反映させる。
第3の実施形態では、撮像装置70にてポインティングデバイスによる照射位置を撮像する方式を説明したが、投影画像140中にポインティングデバイスが読み込むための位置情報を埋め込む方式においても、同様に、マウス情報の生成に必要な各情報を、電子ペン50から、画像投影装置1を経ずに、映像供給装置110に送信してもよいのは勿論である。
[第4の実施形態]
図17および図18は、第4の実施形態に係る画像投影システム100において、画像投影装置1がスクリーン130に投影画像140を投影している様子を示す概略図であって、図17は投影画像140のサイズが小さい場合、図18は投影画像140のサイズが大きい場合の例である。
ダブルクリック操作では、図17に示すように投影画像140のサイズが小さい場合、電子ペン50と投影画像140との距離が近い場合であっても、ポイント位置を合わせるのに時間がかかり、1回目のクリックと2回目のクリックの間隔が長くなり、また、ポイント位置もずれてしまいがちになることが考えられる。
一方、図18に示すように投影画像140のサイズが大きい場合、電子ペン50と投影画像140との距離が遠い場合であっても、ポイント位置を合わせるのに時間がかからず、1回目のクリックと2回目のクリックの間隔が短くでき、また、ポイント位置もずれにくいことが考えられる。
そこで、本実施形態に係る画像投影システム100では、電子ペン50と投影画像140の距離に加え、投影画像140の画面サイズに応じて、クリック間隔許容値およびずれ許容値を設定することで、さらにダブルクリック操作性の向上を図るものである。
投影画像140の画面サイズは、撮像装置70が投影画像140を撮像した撮像情報に基づいて判断することができる。ここでは、予め設定された閾値により、投影画像140のサイズが大きい場合と小さい場合のいずれかを判断する例について説明するが、さらに数値でaaaインチ〜bbbインチ、cccインチ〜dddインチ、eeeインチ〜fffインチなどのように細分化しても良いのは勿論である。
図19は、第4の実施形態に係る画像投影装置1が実行するダブルクリック判定処理のフローチャートである。なお、図12と同一の処理については、同一のステップ番号を付し、説明を省略する。
本実施形態では、距離推定処理(S101)の後、撮像装置70にて投影画像140を撮影し、撮影情報に基づいて投影画像140の画面サイズを算出する(S201)。
そして、スクリーン130と電子ペン50との距離の判断(S102)に加え、算出された画面サイズが大きいか小さいかを判断(S202,S203)し、判断結果に応じて、それぞれクリック間隔許容値J,K,L,Mを設定する(S204〜S207)。
クリック間隔許容値J,K,L,Mは、例えば、以下のように設定される。
クリック間隔許容値J:0.3sec(画面サイズ:大、距離:近い)
クリック間隔許容値K:0.4sec(画面サイズ:小、距離:近い)
クリック間隔許容値L:0.6sec(画面サイズ:大、距離:遠い)
クリック間隔許容値M:1.0sec(画面サイズ:小、距離:遠い)
また、ずれ許容値についても、同様に、スクリーン130と電子ペン50との距離の判断(S110)に加え、算出された画面サイズが大きいか小さいかの判断(S208,S209)に応じて、ずれ許容値A〜Dが設定される(S210〜S213)。以上の処理により、ダブルクリック操作を更に正確に認識することが可能となる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
インタラクティブシステムには、上述した投影画像中にポインティングデバイスが読み込むための位置情報を埋め込む方式のものや、撮像装置にてポインティングデバイスによる照射位置を撮像する方式のもののほかに、被投影面の周縁部に赤外線発光素子や赤外線レーザを置き、縦横斜めに赤外線を走らせ、遮られた位置を検出することにより、位置情報を検出する超音波方式のものも知られている。
本発明は、スクリーン上の任意の位置をポインティングデバイスを用いて、スクリーンに接触した状態や、スクリーンの至近距離から、または、スクリーンから離れた位置から指定できる画像投影システムであれば適用することができる。
また、上記実施形態では、画像投影装置は、DLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式のプロジェクタを例に説明したが、これに限られるものではなく、LCD(Liquid Crystal Display)方式、LCOS(Liquid crystal on silicon)方式等であってもよい。また、光源としてランプを用いる例について説明したが、これに限られるものではなく、レーザ、LED等を用いてもよい。
1 画像投影装置
2 外装カバー
3 光学エンジン
3a 照明ユニット
3b 投影ニット
4 光源ユニット
5 カラーホイール
6 ライトトンネル
7 リレーレンズ
8 平面ミラー
9 凹面ミラー
10 画像表示素子ユニット
10a DMD素子
11 吸気口
12 排気口
13 吸気ファン
14 排気ファン
15 ランプ
16 ファン
20 映像入力端子部
21 映像音声処理部
22 音声出力ユニット
23 ランプ制御部
24 光学制御部
25 操作部
26 リモコン
27 操作受付部
28 入出力インタフェース
29 無線通信部
30 主制御部
31 距離推定部
32 ダブルクリック判定部
33 マウス情報生成部
35 ファン制御部
50 電子ペン
51 第1ボタン
52 第2ボタン
53 ペン先ボタン
54 操作受付部
55 加速度検出部
56 位置情報検出部
57 無線通信部
58 カーソル
59 ポインタ
60 電子ペン制御部
70 撮像装置
100 画像投影システム
110 映像供給装置
111 入力部
112 表示部
113 通信部
114 CPU
115 RAM
116 記録部
120 ケーブル
130 スクリーン(被投影面)
140 投影画像
特開平8−331667号公報

Claims (7)

  1. 被投影面に投影画像を投影する画像投影装置と、
    少なくとも前記投影画像上の位置指定および指定された位置でのクリック操作が可能なポインティングデバイスと、を備えた画像投影システムにおける前記画像投影装置であって、
    前記被投影面と前記ポインティングデバイスとの距離を推定する距離推定部と、
    前記距離推定部で推定された距離に応じて、
    ダブルクリック操作を認識する際の1回目のクリックと2回目のクリックとの時間間隔についてのクリック間隔許容値と、
    1回目のクリック位置と2回目のクリック位置との位置ずれについてのずれ許容値と、を設定し、
    前記クリック間隔許容値および前記ずれ許容値に基づいて、ダブルクリック操作であるか否かを判定するダブルクリック判定部と、を備えたことを特徴とする画像投影装置。
  2. 前記ダブルクリック判定部は、
    前記距離推定部で推定された距離と、該距離について設定された閾値とを比較して、
    前記距離推定部で推定された距離が前記閾値以下である場合は、前記クリック間隔許容値として、第1許容値を設定し、前記閾値を超える場合は、第2許容値(ただし、第1許容値<第2許容値)を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 前記ダブルクリック判定部は、
    前記距離推定部で推定された距離と、該距離について設定された閾値とを比較して、
    前記距離推定部で推定された距離が前記閾値以下である場合は、前記ずれ許容値として、第3許容値を設定し、前記閾値を超える場合は、第4許容値(ただし、第3許容値<第4許容値)を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像投影装置。
  4. 前記ダブルクリック判定部は、
    前記距離推定部で推定された距離、および前記被投影面に投影されている前記投影画像の大きさに応じて、前記クリック間隔許容値と、前記ずれ許容値と、を設定することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像投影装置。
  5. 請求項1から4までのいずれかに記載の画像投影装置と、
    前記ポインティングデバイスと、を備えたことを特徴とする画像投影システム。
  6. 前記ポインティングデバイスは、
    前記投影画像に含まれる位置情報を検出する位置情報検出部と、
    該ポインティングデバイスの加速度を検出する加速度検出部と、
    前記位置情報検出部で検出した前記位置情報と、前記加速度検出部で検出した加速度情報を前記画像投影装置に送信する無線通信部と、を備え、
    前記画像投影装置の前記距離推定部は、
    前記ポインティングデバイスの前記無線通信部から送信された前記位置情報および前記加速度情報に基づいて、前記被投影面と前記ポインティングデバイスとの距離を推定することを特徴とする請求項5に記載の画像投影システム。
  7. 前記投影画像を撮像するとともに、撮像情報を前記画像投影装置に送信する撮像装置をさらに備え、
    前記ポインティングデバイスは、
    前記投影画像中の任意の位置を照射する照射部と、
    該ポインティングデバイスの加速度を検出する加速度検出部と、
    前記加速度検出部で検出した加速度情報を前記画像投影装置に送信する無線通信部と、を備え、
    前記画像投影装置の前記距離推定部は、
    前記ポインティングデバイスの前記無線通信部から送信された前記加速度情報と、前記撮像装置から送信された前記撮像情報に基づいて、前記被投影面と前記ポインティングデバイスとの距離を推定することを特徴とする請求項5に記載の画像投影システム。
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