JP2017090504A - 駆動装置、撮像装置および内視鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】 移動枠の摺動性の低下を改善して、安定した応答速度で移動枠を駆動させることができる駆動装置の提供。【解決手段】 駆動装置30は、保持枠12内で第1の方向に沿って進退自在に配設された移動枠21と、移動枠21に設けられた磁石31,32と、第1の方向に直交する第2の方向に沿った一方向に移動枠21を保持枠12の一方向側に引き寄せる磁性部材35よりなる片寄せ機構と、保持枠12に設けられ、通電に伴い磁石31,32に対する駆動力を発生して移動枠に対して第1の方向に沿った進退駆動力を発生する第1の駆動コイル33,34と、通電に伴い磁石31,32に対して磁性部材35よりなる片寄せ機構の一方向側に寄せる力に抗する斥力を発生させて移動枠21を第2の方向に沿った他方向側に移動させる第2の駆動コイル41〜44と、第2の駆動コイル41〜44への通電を制限する制限素子45〜47と、を具備する。【選択図】図3
Description
本発明は、内部に光学系を有する移動枠を磁力によって前後に移動して光学機能を可変する駆動装置、撮像装置および内視鏡に関する。
内部に光学系を備えた移動枠を光学系の光軸方向の前後に移動させて、光学性能を切り替えることができる撮像装置が周知である。この撮像装置は、カメラの他、カメラ付き通信端末、内視鏡などに設けられている。
例えば、特許文献1には、移動レンズ枠に磁石が設けられ、この磁石に対向する位置に電磁コイルによる磁気的作用で移動レンズ枠の駆動を行う駆動装置を備えた撮像装置および内視鏡が知られている。
ところで、特許文献1に開示されるような従来の撮像装置に設けられる駆動装置では、磁性部材によって一方に引き寄せられる移動レンズ枠の外周面と固定レンズ枠の内周面の一方側の面が常に接触した状態となっており、この状態で移動レンズ枠が摺動するため、使用時間が多くなるにつれて移動レンズ枠の摺動時間も多くなり、移動レンズ枠の摺動特性が低下してしまう。
移動レンズ枠の摺動特性が低下する要因は、特に、移動レンズ枠の外周面と固定レンズ枠の内周面の間に摩耗粉などが混入してしまい、移動レンズ枠の動きを悪くしている。
そのため、従来の撮像装置に設けられる駆動装置は、長期に亘って使用されると、移動レンズ枠の摺動積算時間も増加するため、摩耗粉などが発生して、移動レンズ枠の応答速度にムラが発生するという問題があった。特に、従来の撮像装置では、移動レンズ枠を低速駆動するときのパフォーマンズが低下してしまう。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みなされたものあり、移動枠の摺動性の低下を改善して、安定した応答速度で移動枠を駆動させることができる駆動装置、撮像装置および内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様における駆動装置は、筒状の保持枠と、前記保持枠内で第1の方向に沿って進退自在に配設された移動枠と、前記移動枠に設けられた磁石と、前記第1の方向に直交する第2の方向に沿った一方向に前記磁石に対する引力を発生して前記移動枠を前記保持枠の前記一方向側に引き寄せる磁性部材よりなる片寄せ機構と、前記保持枠に設けられ、通電に伴い前記磁石に対する駆動力を発生して前記移動枠に対して前記第1の方向に沿った進退駆動力を発生する第1の駆動コイルと、通電に伴い前記磁石に対して前記片寄せ機構の一方向側に寄せる力に抗する斥力を発生させて前記移動枠を前記第2の方向に沿った他方向側に移動させる第2の駆動コイルと、前記第2の駆動コイルへの通電を制限する制限素子と、を具備する。
また、本発明の一態様における撮像装置は、筒状の保持枠と、内部に光学部材を保持し、前記保持枠内で第1の方向に沿って進退自在に配設された移動枠と、前記移動枠に設けられた磁石と、前記第1の方向に直交する第2の方向に沿った一方向に前記移動枠を前記保持枠の前記一方向側に引き寄せる磁性部材よりなる片寄せ機構と、前記保持枠に設けられ、通電に伴い前記磁石に対する駆動力を発生して前記移動枠に対して前記第1の方向に沿った進退駆動力を発生する第1の駆動コイルと、通電に伴い前記磁石に対して前記片寄せ機構の一方向側に寄せる力に抗する斥力を発生して、前記移動枠を前記第2の方向に沿った他方向側に移動させる第2の駆動コイルと、前記第2の駆動コイルへの通電を制限する制限素子と、を具備する。
また、本発明の一態様における内視鏡は、筒状の保持枠と、内部に光学部材を保持し、前記保持枠内で第1の方向に沿って進退自在に配設された移動枠と、前記移動枠に設けられた磁石と、前記第1の方向に直交する第2の方向に沿った一方向に前記移動枠を前記保持枠の前記一方向側に引き寄せる磁性部材よりなる片寄せ機構と、前記保持枠に設けられ、通電に伴い前記磁石に対する駆動力を発生して前記移動枠に対して前記第1の方向に沿った進退駆動力を発生する第1の駆動コイルと、通電に伴い前記磁石に対して前記片寄せ機構の一方向側に寄せる力に抗する斥力を発生して、前記移動枠を前記第2の方向に沿った他方向側に移動させる第2の駆動コイルと、前記第2の駆動コイルへの通電を制限する制限素子と、を具備する撮像装置と、前記撮像装置が内蔵される先端部を有する挿入部と、を具備する。
本発明によれば、移動枠の摺動性の低下を改善して、安定した応答速度で移動枠を駆動させることができる駆動装置、撮像装置および内視鏡を提供することができる。
ここでは、本発明である撮像装置を備えた内視鏡を例に挙げて説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
また、以下の構成説明における撮像装置を備えた内視鏡は、生体の上部または下部の消化器官に挿入するため挿入部が可撓性のある所謂軟性鏡を例に挙げて説明するが、これに限定されることなく、外科用に用いられる挿入部が硬質な所謂硬性鏡にも適用できる技術である。
さらに、撮像装置は、内視鏡などの医療機器に設けられるものに限定されることなく、例えば、カメラ付き携帯電話にも採用することができるものである。
以下、本発明の一態様の撮像装置および内視鏡について、図面に基づいて説明する。
なお、図1は、本発明の一態様の撮像装置を具備する内視鏡の外観を示す図、図2は撮像ユニットの構成を示す正面図、図3は図2のIII−III線断面図、図4は図2のIV−IV線断面図、図5は渦巻配線の構成を示す平面図、図6は撮像装置の電気的な構成を示すブロック図、図7は通常動作時の移動レンズユニットを前方に移動するときの電流の流れを説明する図、図8は通常動作時の移動レンズユニットを後方に移動するときの電流の流れを説明する図、図9は非通常動作時の移動レンズユニットを前方に移動するときの電流の流れを説明する図、図10は非通常動作時の移動レンズユニットを後方に移動するときの電流の流れを説明する図、図11は移動レンズユニットを駆動するときの制御例を示すフローチャート、図12は移動レンズユニットを駆動するときの制御例を示す図11に続くフローチャート、図13は第1の変形例の撮像装置の構成を示す断面図、図14は第1の変形例のFPCの構成を示す断面図、図15は第1の変形例のFPC表面側の渦巻配線の構成を示す平面図、図16は第1の変形例のFPC裏面側の渦巻配線の構成を示す平面図、図17は第2の変形例の撮像装置の構成を示す断面図である。
なお、図1は、本発明の一態様の撮像装置を具備する内視鏡の外観を示す図、図2は撮像ユニットの構成を示す正面図、図3は図2のIII−III線断面図、図4は図2のIV−IV線断面図、図5は渦巻配線の構成を示す平面図、図6は撮像装置の電気的な構成を示すブロック図、図7は通常動作時の移動レンズユニットを前方に移動するときの電流の流れを説明する図、図8は通常動作時の移動レンズユニットを後方に移動するときの電流の流れを説明する図、図9は非通常動作時の移動レンズユニットを前方に移動するときの電流の流れを説明する図、図10は非通常動作時の移動レンズユニットを後方に移動するときの電流の流れを説明する図、図11は移動レンズユニットを駆動するときの制御例を示すフローチャート、図12は移動レンズユニットを駆動するときの制御例を示す図11に続くフローチャート、図13は第1の変形例の撮像装置の構成を示す断面図、図14は第1の変形例のFPCの構成を示す断面図、図15は第1の変形例のFPC表面側の渦巻配線の構成を示す平面図、図16は第1の変形例のFPC裏面側の渦巻配線の構成を示す平面図、図17は第2の変形例の撮像装置の構成を示す断面図である。
先ず、図1を参照して、本発明に係る撮像装置1を具備する内視鏡101の構成の一例を説明する。
本実施形態の内視鏡101は、人体などの被検体内に導入可能であって被検体内の所定の観察部位を光学的に撮像する構成を有している。
本実施形態の内視鏡101は、人体などの被検体内に導入可能であって被検体内の所定の観察部位を光学的に撮像する構成を有している。
なお、内視鏡101が導入される被検体は、人体に限らず、他の生体であっても良いし、機械、建造物などの人工物であっても良い。
内視鏡101は、被検体の内部に導入される挿入部102と、この挿入部102の基端に位置する操作部103と、この操作部103の側部から延出するユニバーサルコード104とで主に構成されている。
挿入部102は、先端に配設される先端部110、この先端部110の基端側に配設される湾曲自在な湾曲部109およびこの湾曲部109の基端側に配設され操作部103の先端側に接続される可撓性を有する可撓管部108が連設されて構成されている。
詳しくは後述するが、先端部110には、撮像装置1が設けられている。また、操作部103には、湾曲部109の湾曲を操作するためのアングル操作ノブ106が設けられている。
ユニバーサルコード104の基端部には、外部装置120に接続される内視鏡コネクタ105が設けられている。内視鏡コネクタ105が接続される外部装置120は、モニタなどの画像表示部121にケーブルを介して接続されている。
また、内視鏡101は、ユニバーサルコード104、操作部103および挿入部102内に挿通された複合ケーブル115(不図示)および外部装置120に設けられた光源部からの照明光を伝送する光ファイバ束(不図示)を有している。
複合ケーブル115は、内視鏡コネクタ105と撮像装置1とを電気的に接続するように構成されている。内視鏡コネクタ105が外部装置120に接続されることによって、撮像装置1は、複合ケーブル115を介して外部装置120に電気的に接続される。
この複合ケーブル115を介して、外部装置120から撮像装置1への電力の供給および外部装置120と撮像装置1との間の通信が行われる。
外部装置120には、画像処理部が設けられている。この画像処理部は、撮像装置1から出力された撮像素子出力信号に基づいて映像信号を生成し、画像表示部121に出力する。即ち、本実施形態では、撮像装置1により撮像された光学像(内視鏡像)が、映像として画像表示部121に表示される。
なお、内視鏡101は、外部装置120または画像表示部121に接続する構成に限定されず、例えば、画像処理部またはモニタの一部または全部を有する構成であっても良い。
また、光ファイバ束(不図示)は、外部装置120の光源部から発せられた光を、先端部110の照明光出射部としての照明窓まで伝送するように構成されている。さらに、光源部は、内視鏡101の操作部103または先端部110に配設される構成であってもよい。
次に、本実施の形態の撮像装置1の構成について以下に詳しく説明する。
図2から図4に示す撮像装置1は、固定レンズユニット10と、移動レンズユニット20と、駆動装置であるアクチュエータ30と、撮像素子40と、を有している。
図2から図4に示す撮像装置1は、固定レンズユニット10と、移動レンズユニット20と、駆動装置であるアクチュエータ30と、撮像素子40と、を有している。
この撮像装置1には、駆動装置であるアクチュエータ30を構成する移動レンズユニット20を一方に引き寄せる磁性部材35よりなる片寄せ機構と、移動レンズユニット20の挙動を検出するため、FPC36上に設けられたホール素子などのセンサ37と、磁性部材35の表面に配設された第1の渦巻配線41,42および磁性部材35の裏面に配設された第2の渦巻配線43,44と、を有している。
撮像素子40は、CCDまたはCMOSなどのイメージセンサであって、図示しない撮像素子保持枠に固定され、この撮像素子保持枠が固定レンズユニット10の後方に連設されている。
固定レンズユニット10は、対物レンズであって被写体像(光学像)の光を撮像素子40に向けて集束させる光学系である筒状の保持枠である固定レンズ11と、レンズ保持枠であって非磁性部材から形成された保持枠としての略筒状の固定レンズ枠12と、固定レンズ枠12の内周部部分の前後に設けられた円環形状の2つの規制部材13a,13bと、を有している。
固定レンズ枠12は、撮像光軸Oに沿って細長な筒状に形成されていると共に、撮像光軸Oの先端部分に撮像光学部材として、光学絞り14が設けられた固定レンズ11を保持している。なお、固定レンズ11は、複数のレンズ群から構成されていてもよい。
そして、固定レンズ枠12の内周部には、固定レンズ11の後方に光学絞り14を挟むように移動レンズユニット20の先端側の位置を規制する規制部材13aが固定され、撮像素子40よりも前方に移動レンズユニット20の後端側の位置を規制する規制部材13bが固定されている。
移動レンズユニット20は、磁性部材から形成された略筒状の移動枠である移動レンズ枠21と、被写体像の光を撮像素子40の受光部に集束させる光学系である移動レンズ22と、を有している。
移動レンズ枠21は、前後に規制部材13a,13bに当接して移動レンズユニット20の前後の位置を規定する外向フランジ23,24が形成されており、内部に移動レンズ22を保持している。
なお、移動レンズ22は、複数のレンズ群から構成されていてもよい。移動レンズ枠21には、これら外向フランジ23,24の対向面側に第1の磁石31および第2の磁石32が設けられている。
この移動レンズユニット20は、固定レンズユニット10の固定レンズ枠12に内包され、撮像光軸Oに沿った前後方向に移動自在に設けられている。
本実施の形態の駆動装置としてのアクチュエータ30は、保持枠の固定レンズ枠12と、移動枠の移動レンズ枠21と、移動レンズ枠21に設けられた例えば、リング状の第1の磁石31および第2の磁石32と、固定レンズ枠12の外周部に巻回固定された巻方向が異なる、水平駆動コイルとしての2つのソレノイドコイル(以下、単にコイルという)33,34と、後述するセンサ37と、磁性部材35と、垂直駆動コイルとしての第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44と、を有し構成されている。
なお、移動レンズ枠21の前方側に設けられる第1の磁石31が外周側にS極が着磁され、内周側にN極が着磁されており、移動レンズ枠21の後方側に設けられる第2の磁石32が外周側にN極が着磁され、内周側にS極が着磁された永久磁石である。
即ち、第1の磁石31と、第2の磁石32とでは着磁方向が反対となっている。なお、第1の磁石31と、第2の磁石32とで着磁方向が反対となっていれば、第1の磁石31が内周側にS極が着磁されていると共に外周側にN極が着磁され、第2の磁石32が内周側にN極が着磁されていると共に外周側にS極が着磁されていてもよい。
さらに、第1の磁石31および第2の磁石32は、リング状に限定されることなく、移動レンズ枠21の周方向に沿って周状に複数設けた構成としてもよい。
固定レンズ枠12の外周面に設けられた、一対の第1の駆動コイルを構成している第1のコイル33および第2のコイル34は、撮影光軸O方向における第1の磁石31および第2の磁石32の可動範囲において、互いが電気的に直列に繋がれた状態で、それぞれが周状に巻回されており、通電に伴い移動レンズユニット20の第1の磁石31および第2の磁石32に対してフレミングの左手の法則により移動レンズユニット20に対し駆動力を発生させることで前後に進退駆動させる。
つまり、第1のコイル33および第2のコイル34は、それぞれの間に固定レンズ枠12を介在した状態で、移動レンズユニット20の移動レンズ枠21に設けられた第1の磁石31および第2の磁石32に対して、通電により生じるフレミングの左手の法則によって移動レンズユニット20を進退駆動するように対向して設けられている。
なお、固定レンズ枠12の外周面において、第1のコイル33は、第2のコイル34よりも先端側に巻回されており、第1のコイル33と電気的に繋がれた状態で第2のコイル34が逆向きに巻回されている。これにより、第1のコイル33に通電される電流の向きと、第2のコイル34に通電される電流の向きとは反対となる。
このことにより、第1のコイル33および第2のコイル34にそれぞれ向きの異なる電流が通電されると、第1の磁石31および第2の磁石32の着磁方向が反対となっているため、第1の磁石31および第2の磁石32に対して発生する駆動力がフレミングの左手の法則により同一方向に作用することになる。
そして、第1のコイル33および第2のコイル34に流す電流の向きを切り替えることで、移動レンズユニット20が固定レンズ枠12内において、図3に示すように前方または図4に示すように後方に進退移動する。移動レンズユニット20の進退移動に伴い、撮像装置1における光学特性が切り替えられる。
なお、ここでの撮像装置1は、アクチュエータ30の駆動によって、移動レンズユニット20を前後に移動させて、例えば、図3に示すように移動レンズユニット20が前方(図中矢印F方向)に移動した状態のワイドおよび図4に示すように移動レンズユニット20が後方(図中矢印B方向)に移動した状態のテレの2つの光学特性に切り替える構成となっている。
また、撮像装置1は、固定レンズ11および移動レンズ22のレンズ設計などによって、移動レンズユニット20の前後の停止位置によるワイドおよびテレの2つの光学特性を逆にしてもよい。
さらに、移動レンズユニット20を前後に移動させるズーム機能に限定されることなく、被写体のピント調整のための焦点位置を切り替える構成としてもよい。
また、第1のコイル33および第2のコイル34からの磁界を受けて、第1の磁石31および第2の磁石32を用いた移動レンズユニット20の撮影光軸O方向への進退移動構成については周知であるため、その詳しい説明は省略する。
磁性部材35は、例えば平板状をしており、固定レンズ枠12の外周に設けられた第1のコイル33および第2のコイル34よりも外径方向に所定の距離離間した位置に配設されている。
そして、磁性部材35は、移動レンズ枠21に設けられた第1の磁石31および第2の磁石32に対向して設けられることにより、これら第1の磁石31および第2の磁石32の間で引力を発生させる。
即ち、磁性部材35は、移動レンズユニット20を固定レンズ枠12の内周面の一方向側に押し付けるように、第1の磁石31および第2の磁石32を引き寄せる。
これにより、移動レンズユニット20は、磁性部材35との引力によって固定レンズ枠12の内周面の一方向側に押し付けられた状態で撮影光軸Oに沿って前後に移動する。
そのため、撮像装置1は、固定レンズ枠12の内周面と移動レンズ枠21の外向フランジ23,24の外周面との間に間隙が形成されていたとしても、磁性部材35による第1の磁石31および第2の磁石32との引力により、固定レンズ枠12内において、移動レンズユニット20がガタ付くことなく前後に進退移動する構成とすることができる。
なお、センサ37が設けられたFPC36は、固定レンズ枠12の外周に設けられた第1のコイル33および第2のコイル34と、表裏面に一対の第2の駆動コイルを構成している第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44が設けられた磁性部材35と、の間に介装されている。このセンサ37の詳細な作用については、後に詳しく説明する。
また、センサ37は、ここでは移動レンズユニット20の移動レンズ枠21に設けられた第1の磁石31および第2の磁石32の磁力を検出して撮影光軸Oに沿った移動位置、移動速度などの挙動を検出するホール素子などが用いられるが、これに限定されることなく、レーザセンサなどの各種センサであってもよい。
図5に示すように、第1の渦巻配線41,42は、磁性部材35の表面に絶縁された状態で配設される。同様に、第2の渦巻配線43,44も、磁性部材35の裏面に絶縁された状態で配設される。
即ち、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44も、磁性部材35を挟んだ状態で、この磁性部材35と同様に、移動レンズユニット20の移動レンズ枠21に設けられた第1の磁石31および第2の磁石32に対向して設けられている。
なお、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44は、絶縁シースに被覆されたものを用いて、磁性部材35の表裏面に巻回した状態で貼着されていてもよいし、巻回した状態から薄膜の絶縁シートにラミネートされて磁性部材35の表裏面に貼着されてもよい。
なお、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44は、金属素線を巻き方向が異なる2つの渦巻状となるように並設されており、磁性部材35の表裏面において、それぞれ一方の渦巻配線41,43が前方側に同じ巻方向となっており、それぞれ他方の渦巻配線42,44が後方側に同じ巻方向となるように設けられている。
ここでは、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44のうち、それぞれ一方の渦巻配線41,43が撮像光軸O方向、即ち撮像装置1の中心側から外径方向に見て左回りに巻回されており、それぞれ他方の渦巻配線42,44が右回りに巻回されている。
なお、第1の渦巻配線41,42における一方の渦巻配線41と他方の渦巻配線42は、例えば、1本の導体が用いられ、互いが電気的に直列に繋がれた状態となっている。同様に、第2の渦巻配線43,44における一方の渦巻配線43と他方の渦巻配線44も、例えば、1本の導体が用いられ、互いが電気的に直列に繋がれた状態となっている。
即ち、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44は、通電によって、それぞれ一方の渦巻配線41,43と他方の渦巻配線42,44に相反する磁界が発生するように構成されている。
なお、一方の渦巻配線41,43の磁界は、移動レンズ枠21の前方側に設けられた第1の磁石31に対して斥力(図中矢印R)を発生させ、他方の渦巻配線42,44の磁界が移動レンズ枠21の後方側に設けられた第2の磁石32に対して斥力(図中矢印R)を発生させる。
また、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44のうち、前方側に設けられる一方の渦巻配線41,43が移動レンズユニット20の移動範囲において、第1の磁石31に対向するように配設され、後方側に設けられる他方の渦巻配線42,44が移動レンズユニット20の移動範囲において、第2の磁石32に対向するように配設されていることが好ましい。
このように、固定レンズ枠12内の移動レンズユニット20は、磁性部材35の表裏面に設けられた第1の渦巻配線41,42または第2の渦巻配線43,44に通電されると、移動レンズ枠21に設けられた第1の磁石31および第2の磁石32に対して、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44で発生した磁界によって磁性部材35との引力に抗した斥力が発生する。
これにより、移動レンズユニット20は、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44から離れるように撮影光軸Oに略直交した方向(図3および図4に示す矢印FL方向)に浮き上がるように移動する。
即ち、移動レンズユニット20は、磁性部材35との引力によって固定レンズ枠12の内周面の一方向側に押し付けられた状態から他方向側に浮き上がって、撮影光軸Oに沿って前後に移動する。
これにより、撮像装置1は、移動レンズユニット20が浮き上がることで、固定レンズ枠12の内周面と移動レンズ枠21の外向フランジ23,24の外周面との間に混入する摩耗粉などの影響を受けずに、スムーズに移動レンズユニット20を駆動させ、摩耗粉による摺動性の低下を解除することができる。
ここで、以上のように構成された撮像装置1において、第1のコイル33、第2のコイル34、センサ37、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44を駆動制御する電気的構成要素について以下に詳しく説明する。
図6に示すように、撮像装置1に設けられる第1のコイル33、第2のコイル34、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44は、制御部50によって駆動制御される。
図6に示すように、撮像装置1に設けられる第1のコイル33、第2のコイル34、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44は、制御部50によって駆動制御される。
なお、制御部50は、図1に示した外部装置120に搭載してもよいし、内視鏡101側の操作部103、撮像素子40を駆動する撮像素子回路などに搭載してもよい。
ここでの制御部50は、センサ駆動回路52と、コイル駆動回路53と、AD変換回路54と、電源IC55と、コイル制御回路56と、を有して主に構成されている。
センサ駆動回路52は、抵抗を介してVccに接続されており、センサ37に駆動信号を供給する。コイル駆動回路53は、第1のコイル33および第2のコイル34に駆動信号を供給する。
AD変換回路54は、センサ37から位置検出信号であるアナログ信号が入力され、その位置検出信号をデジタル信号に変換してコイル制御回路56に出力する。電源IC55は、外部電源から入力された電圧を適した電圧に変換する。
コイル制御回路56は、AD変換回路54から入力されたデジタル信号に基いてコイル駆動回路53を制御する。なお、コイル駆動回路53は、コイル制御回路56の制御に基いた駆動信号を第1のコイル33および第2のコイル34に出力する。
なお、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44は、それぞれが第1のコイル33および第2のコイル34に駆動信号を供給する配線と並列に電気的に接続されている。
そして、第1の渦巻配線41,42には、制限素子である第1のダイオード45および第1の定電圧ダイオード46が直列に電気的に接続されている。また、第2の渦巻配線43,44には、制限素子である第2のダイオード47および第2の定電圧ダイオード48が直列に電気的に接続されている。
なお、第1の定電圧ダイオード46または第2の定電圧ダイオード48は、それぞれ第1の渦巻配線41,42または第2の渦巻配線43,44と第1のダイオード45または第2のダイオード47との間に介装されている。
また、第1の渦巻配線41,42、第1のダイオード45および第1の定電圧ダイオード46と、第2の渦巻配線43,44、第2のダイオード47および第2の定電圧ダイオード48とは、第1のコイル33および第2のコイル34の配線に配列方向が逆向きとなるように並列に接続されている。
次に、第1のコイル33、第2のコイル34への通電時に、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44への通電が停止される通常動作時の電流の流れについて説明する。
なお、通常動作時とは、移動レンズユニット20の摺動特性が良好で、少ない電流で移動レンズユニット20の応答性が良く動作する状態を言う。
先ず、通常動作時において、図3に示したように、移動レンズユニット20がワイド側となる前方(図中矢印F方向)に移動させるとき、図7に示すように、一方向、ここでは図中左回りに通電される予め設定された電流ILの値が小さく、第1の定電圧ダイオード46によって第1の渦巻配線41,42に電流が流れない。一方、第2の渦巻配線43,44にも、第2のダイオード47によって電流が流れない。
また、通常動作時において、図4に示したように、移動レンズユニット20がテレ側となる後方(図中矢印B方向)に移動させるときも、図8に示すように、他方向、ここでは図中右回りに通電される予め設定された電流ILの値が小さく、第2の定電圧ダイオード48によって第2の渦巻配線43,44に電流が流れない。ここでも、第1の渦巻配線41,42にも、第1のダイオード45によって電流が流れない。
なお、このとき、移動レンズユニット20は、磁性部材35側に移動レンズ枠21に設けられた第1の磁石31および第2の磁石32が引力によって引き寄せられた状態で第1のコイル33および第2のコイル34で発生した磁界を受けて前後に進退移動する。
次に、第1のコイル33および第2のコイル34への通電時に、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44へ通電がされる非通常動作時の電流の流れについて説明する。
なお、非通常動作時とは、上述したように、固定レンズ枠12の内周面と移動レンズ枠21の外向フランジ23,24の外周面との間に摩耗粉などが混入して移動レンズユニット20の摺動特性が低下して、予め設定された小さな電流値ILで移動レンズユニット20の一定の応答性が得られなくなった状態を言う。
先ず、非通常動作時において、図3に示したように、移動レンズユニット20がワイド側となる前方(図中矢印F方向)に移動するとき、図9に示すように、一方向、ここでは図中左回りに通電される予め設定された電流ILよりも大きな所定の値の電流IHが流される。
このとき、第1の定電圧ダイオード46の両端の電位差も十分に大きくなり、第1の渦巻配線41,42に電流IH2が流れると共に、第1のコイル33および第2のコイル34側へ電流IH1が流れる。一方、第2の渦巻配線43,44には、第2のダイオード47によって電流が流れない。
また、非通常動作時において、図4に示したように、移動レンズユニット20がテレ側となる後方(図中矢印B方向)に移動するときも、図10に示すように、他方向、ここでは図中右回りに通電される予め設定された電流ILよりも大きな所定の値の電流IHが流される。
このとき、第2の定電圧ダイオード48の両端の電位差も十分に大きくなり、第2の渦巻配線43,44に電流IH2が流れる第1のコイル33および第2のコイル34側へ電流IH1が流れる。ここでは、第1の渦巻配線41,42には、第1のダイオード45によって電流が流れない。
なお、このとき、移動レンズユニット20は、磁性部材35側に引き寄せられる引力に抗して、移動レンズ枠21に設けられた第1の磁石31および第2の磁石32と第1の渦巻配線41,42または第2の渦巻配線43,44で発生する磁界による斥力によって、撮影光軸Oに略直交した方向(図中矢印FL方向)に浮き上がった状態で第1のコイル33および第2のコイル34で発生した磁界を受けて前後に進退移動する。
したがって、撮像装置1は、固定レンズ枠12の内周面と移動レンズ枠21の外向フランジ23,24の外周面との間に摩耗粉などが混入して移動レンズユニット20の摺動特性が低下した場合でも、移動レンズユニット20を浮き上がらせることで摺動性の低下を改善して、安定した応答速度で移動レンズユニット20を駆動させることができる構成となっている。
なお、非通常状態において、移動レンズユニット20は、摩耗粉などが混入している摺動面が一度、隙間を有するように離面すると、摺動を阻害している要因となる摩耗粉などの混入による影響が解消され、摺動特性が良くなる。
そのため、撮像装置1は、フィードバック制御によって予め設定された電流ILで移動レンズユニット20を駆動する通常動作時に戻る。
ここで、移動レンズユニット20を前後に駆動する通常動作時と非通常動作時を切り替える制御一例について、図11および図12のフローチャートに基いて以下に詳しく説明する。
図11に示すように、撮像装置1は、内視鏡システム101の電源が投入されると、図3に示したように、先ず、移動レンズユニット20を前方側となるワイドの位置に駆動する(S0)。
このとき、制御部50は、図7に示したように、一方向、ここでは図中左回りに通電される予め設定された電流を第1のコイル33および第2のコイル34に流す。
これにより、移動レンズユニット20は、移動レンズ枠21に設けられた第1の磁石31および第2の磁石32が第1のコイル33および第2のコイル34で発生した磁界を受けて、磁性部材35側に引力によって引き寄せられた状態で前方のワイド側に移動する。
制御部50は、ユーザによって、内視鏡101の操作部103に設けられたスイッチ操作によるワイドまたはテレを切り替える目標位置の指定(S10)の制御信号が入力されたか否かを判定する(S1)。
制御部50は、ステップS1において、ワイドまたはテレの現在位置から変更する制御信号が入力されて目標位置の指定があった場合、目標位置の更新を行い(S2)、センサ37からの位置検出信号を取得して(S3)、移動レンズユニット20の現在位置が入力される。
なお、制御部50は、ステップS1において、ワイドまたはテレの現在位置から変更する制御信号が入力されず目標位置の指定がなかった場合、ステップS3のセンサ37からの位置検出信号を取得して、レンズユニット20の現在位置が入力される。
次に、制御部50は、ワイドまたはテレの目標位置に対して移動レンズユニット20の現在位置がどれだけ離れているかの乖離距離を計算する(S4)。
そして、制御部50は、ワイド位置またはテレ位置からの乖離距離が光学性能上問題とならない設定された所定の範囲内のズレであるか否かを判定する(S5)。
次に、制御部50は、ワイド位置またはテレ位置からの乖離距離が所定の範囲内でない場合、センサ37からの位置検出信号から移動レンズユニット20が停止しているか否かを判定する(S6)。
移動レンズユニット20が停止していない場合、印加する制御電圧を計算する(S7)。ここでの制御電圧は、ワイド位置またはテレ位置からの乖離距離と所定の第1の定数aとの積算と所定の第2の定数bをレンズユニット20の移動距離で除算した和(制御電圧=乖離距離×a+b/移動距離)から算出される。
即ち、ワイド位置またはテレ位置である目標位置から離れている乖離距離が大きいほど制御電圧が大きくなり、レンズユニット20の動きが悪く移動距離が小さいほど制御電圧が大きくなる。
次に、制御部50は、図12に示す、制御電圧値が予め設定された最大設定電圧値よりも大きい電圧値であるか否かを判定する(S8)。
制御部50は、制御電圧値が最大設定電圧値よりも小さい場合、算出された制御電圧を回路に印加する(S9)
これにより、上述したように非通常動作時として、予め設定された電流ILよりも所定に大きな電流IHを流すことで、第1のコイル33および第2のコイル34に電流IH1が流れて、第1の渦巻配線41,42または第2の渦巻配線43,44に電流IH2が流れる。
これにより、上述したように非通常動作時として、予め設定された電流ILよりも所定に大きな電流IHを流すことで、第1のコイル33および第2のコイル34に電流IH1が流れて、第1の渦巻配線41,42または第2の渦巻配線43,44に電流IH2が流れる。
そのため、移動レンズユニット20を磁性部材35側に引き寄せられる引力に抗して、撮影光軸Oに略直交した方向に浮き上がった状態で前後に進退移動させることができる。
なお、ステップS5において、ワイド位置またはテレ位置からの乖離距離が光学性能上問題とならない設定された所定の範囲内のズレであった場合、制御部50は、回路への電圧の印加を停止する(S12)。
また、ステップS6において、移動レンズユニット20が停止している場合と、ステップS8において、制御電圧値が予め設定された最大設定電圧値よりも大きい場合、制御部50は、予め設定された最大設定電圧を回路に印加する(S11)。
このときにおいても、上述したように非通常動作時として、予め設定された電流ILよりも大きく設定された最大電流IHを流すことで、移動レンズユニット20を磁性部材35側に引き寄せられる引力に抗して、撮影光軸Oに略直交した方向に浮き上がった状態で前後に進退移動させることができる。
なお、制御部50は、ステップS9、ステップS11およびステップS12からは、ステップS1に移行して、ステップS1からステップS12までのルーチンを繰り返すフィードバック制御を行う。
さらに、制御部50は、内視鏡101の電源投入時に設定された大きな電流IHを流して、移動レンズユニット20を磁性部材35側に引き寄せられる引力に抗して、撮影光軸Oに略直交した方向に浮き上がらせる制御を行ってもよい。
以上に説明したように、本実施の形態の内視鏡101に設けられる撮像装置1は、上記構成および制御によって移動レンズユニット20の移動レンズ枠21の摺動性の低下を改善して、安定した応答速度で移動レンズユニット20を駆動させることができる構成とすることができる。
(第1の変形例)
図13および図14に示すように、磁性部材35に変えて、FPC38にニッケルメッキなどの磁性体層39を設け、このFPC38にセンサ37を搭載すると共に、FPC38の表裏面に第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44を設けた構成としてもよい。
図13および図14に示すように、磁性部材35に変えて、FPC38にニッケルメッキなどの磁性体層39を設け、このFPC38にセンサ37を搭載すると共に、FPC38の表裏面に第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44を設けた構成としてもよい。
なお、第1の渦巻配線41,42および第2の渦巻配線43,44は、図15および図16に示すように、FPC38の表裏面に配線接続用のスルーホール41a,42a,43a,44aを設けた配線パターンとして形成してもよい。
このような構成により、撮像装置1は、上述した作用効果に加え、部品点数を減らすことで組立が容易となると共に、より小型化することができる。
なお、その他の構成要素、制御および動作は、上述と同じであるため、それらの説明を省略する。
(第2の変形例)
図17に示すように、固定レンズユニット10の固定レンズ枠12に設けるコイル31と、移動レンズユニット20の移動レンズ枠21に設ける磁石31と、を1つにしたアクチュエータ30とし、一方向、ここでは撮影光軸O方向から見た左回りの第1の糸巻配線41および第2の糸巻配線43のみを磁性部材35の表裏面に設けた構成としてもよい。
また、本実施例で述べた片寄せ機構は磁性部材35に限定されるものでは無く、バネにより直接移動レンズユニット20を一方に押し付ける構成であっても良い。
図17に示すように、固定レンズユニット10の固定レンズ枠12に設けるコイル31と、移動レンズユニット20の移動レンズ枠21に設ける磁石31と、を1つにしたアクチュエータ30とし、一方向、ここでは撮影光軸O方向から見た左回りの第1の糸巻配線41および第2の糸巻配線43のみを磁性部材35の表裏面に設けた構成としてもよい。
また、本実施例で述べた片寄せ機構は磁性部材35に限定されるものでは無く、バネにより直接移動レンズユニット20を一方に押し付ける構成であっても良い。
以上の各実施の形態に記載した発明は、それら実施の形態および変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば、各実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、述べられている課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
1…撮像装置
10…固定レンズユニット
11…固定レンズ
12…固定レンズ枠
13a,13b…規制部材
20…移動レンズユニット
21…移動レンズ枠
22…移動レンズ
23,24…外向フランジ
30…アクチュエータ
31…第1の磁石
32…第2の磁石
33…第1のコイル
34…第2のコイル
35…磁性部材
36…FPC
37…センサ
40…撮像素子
41…渦巻配線
41,42…第1の渦巻配線
43,44…第2の渦巻配線
45…第1のダイオード
46…第1の定電圧ダイオード
47…第2のダイオード
48…第2の定電圧ダイオード
50…制御部
52…センサ駆動回路
53…コイル駆動回路
54…AD変換回路
56…コイル制御回路
101…内視鏡
102…挿入部
103…操作部
104…ユニバーサルコード
105…内視鏡コネクタ
106…アングル操作ノブ
108…可撓管部
109…湾曲部
110…先端部
115…複合ケーブル
120…外部装置
121…画像表示部
O…撮影光軸
10…固定レンズユニット
11…固定レンズ
12…固定レンズ枠
13a,13b…規制部材
20…移動レンズユニット
21…移動レンズ枠
22…移動レンズ
23,24…外向フランジ
30…アクチュエータ
31…第1の磁石
32…第2の磁石
33…第1のコイル
34…第2のコイル
35…磁性部材
36…FPC
37…センサ
40…撮像素子
41…渦巻配線
41,42…第1の渦巻配線
43,44…第2の渦巻配線
45…第1のダイオード
46…第1の定電圧ダイオード
47…第2のダイオード
48…第2の定電圧ダイオード
50…制御部
52…センサ駆動回路
53…コイル駆動回路
54…AD変換回路
56…コイル制御回路
101…内視鏡
102…挿入部
103…操作部
104…ユニバーサルコード
105…内視鏡コネクタ
106…アングル操作ノブ
108…可撓管部
109…湾曲部
110…先端部
115…複合ケーブル
120…外部装置
121…画像表示部
O…撮影光軸
Claims (7)
- 筒状の保持枠と、
前記保持枠内で第1の方向に沿って進退自在に配設された移動枠と、
前記移動枠に設けられた磁石と、
前記第1の方向に直交する第2の方向に沿った一方向に前記移動枠を前記保持枠の前記一方向側に寄せる片寄せ機構と、
前記保持枠に設けられ、通電に伴い前記磁石に対する駆動力を発生して前記移動枠に対して前記第1の方向に沿った進退駆動力を発生する第1の駆動コイルと、
通電に伴い前記磁石に対して前記片寄せ機構の一方向側に寄せる力に抗する斥力を発生させて前記移動枠を前記第2の方向に沿った他方向側に移動させる第2の駆動コイルと、
前記第2の駆動コイルへの通電を制限する制限素子と、
を具備することを特徴とする駆動装置。 - 前記移動枠に前記磁石が前後に2つ配設され、
前記第2の駆動コイルが、前記移動枠の前記第1の方向の移動範囲において、2つの前記磁石にそれぞれ対向する位置に2つ配設されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。 - 前記第2の駆動コイルが前記片寄せ機構の表裏面に配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駆動装置。
- 前記磁石の磁力を検出することにより前記移動枠の前記第1の方向の位置および移動速度を検出するセンサが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の駆動装置。
- 前記制限素子は、ダイオードおよび定電圧ダイオードを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の駆動装置。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の駆動装置と、
内部に光学部材が保持された前記移動枠と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項6に記載の撮像装置と、
前記撮像装置が内蔵される先端部を有する挿入部と、
を備えたことを特徴とする内視鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015215925A JP2017090504A (ja) | 2015-11-02 | 2015-11-02 | 駆動装置、撮像装置および内視鏡 |
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JP2015215925A JP2017090504A (ja) | 2015-11-02 | 2015-11-02 | 駆動装置、撮像装置および内視鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017090504A true JP2017090504A (ja) | 2017-05-25 |
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JP2015215925A Pending JP2017090504A (ja) | 2015-11-02 | 2015-11-02 | 駆動装置、撮像装置および内視鏡 |
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-
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- 2015-11-02 JP JP2015215925A patent/JP2017090504A/ja active Pending
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