JP2017085515A - 基地局装置、制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基地局装置であって、端末装置と無線により通信する無線通信部と、通信相手の前記端末装置を他の基地局装置にハンドオーバさせる制御を行うハンドオーバ制御部と、前記ハンドオーバの後に通信相手として残った前記端末装置の数を検出する残端末数検出部と、を備える基地局装置である。
【選択図】図1
Description
一例として、特許文献1には、ハンドオーバの制御を行う基地局が記載されている(特許文献1参照)。
そこで、基地局装置がこのような処理を行う場合には、端末装置の通信に及ぼす影響を回避するために、当該端末装置を他の基地局装置にハンドオーバさせることが考えられる。しかしながら、その場合においても、元の基地局装置に接続されたままの端末装置(ハンドオーバされなかった端末装置)が残存する可能性があり、その端末装置の数を把握することができないという問題があった。また、これらの場合に限られず、基地局装置では、ハンドオーバの後に接続が残っている端末装置の数を把握することができないという問題があった。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システム1の概略的な構成を示すブロック図である。
無線通信システム1は、基地局装置11と、端末装置31−1〜31−3(「ユーザ」等と呼ばれてもよい)を備える。
基地局装置11は、当該基地局装置11の通信エリア21に存在する端末装置31−1〜31−3と無線接続して収容し、当該端末装置31−1〜31−3と無線により通信する。
各端末装置31−1〜31−3は、例えば、スマートフォン等の携帯電話端末装置などである。
また、図1では、3個の端末装置31−1〜31−3を示したが、通常は、無線通信システム1はさらに多数の端末装置を備える。
本実施形態では、LTE(Long Term Evolution)のシステムを想定しており、基地局装置11はeNB(evolved Node B)であり、各端末装置31−1〜31−3はUE(User Equipment)である。
他の例として、基地局装置11の通信エリア21と他の基地局装置の通信エリアとが重複していて、その重複部分の領域に各端末装置31−1〜31−3が存在する場合、当該各端末装置31−1〜31−3の接続先の基地局装置を変更するハンドオーバの処理を行うことが可能である。
ここで、端末装置31−1が基地局装置11から他の基地局装置へハンドオーバする場合、ハンドオーバの前では、当該端末装置31−1と当該基地局装置11とが接続されており、また、ハンドオーバの後では、当該端末装置31−1と当該他の基地局装置とが接続されており、当該端末装置31−1と当該基地局装置11との接続は切断されている。
基地局装置11は、無線通信部101と、有線通信部102と、入出力部103と、記憶部104と、制御部105を備える。制御部105は、指示取得部121と、ハンドオーバ制御部122と、残端末数検出部123と、残端末数判定部124と、処理実行制御部125を備える。
有線通信部102は、他の基地局装置あるいは上位の装置と無線により通信する。なお、この通信は、無線により行われてもよい。
入出力部103は、情報を入力すること、および、情報を出力することを行う。
一例として、入出力部103は、操作部を有しており、オペレータ(人)が当該操作部に対して行った操作に応じた情報を入力する。一例として、入出力部103は、他の装置から情報を入力する。なお、オペレータは、例えば、通信事業者であってもよく、または、それ以外の一般のユーザであってもよい。
一例として、入出力部103は、表示部を有しており、当該表示部の画面に情報を表示する。一例として、入出力部103は、音出力部を有しており、当該音出力部から音の情報を出力する。一例として、入出力部103は、他の装置に情報を出力する。
記憶部104は、情報を記憶する。
指示取得部121は、入出力部103により外部のオペレータまたは外部の装置から入力された指示(指示の情報)を取得する。
ハンドオーバ制御部122は、ハンドオーバに関する制御を行う。
残端末数検出部123は、自装置(基地局装置11)と接続されている端末装置31−1〜31−3の数(本実施形態において、「残端末数」という)を検出する。
残端末数判定部124は、残端末数検出部123により検出された数(残端末数)に関する判定を行う。
処理実行制御部125は、指示取得部121により取得された指示に応じた処理の実行を制御する。
強制HOでは、ハンドオーバ制御部122は、自装置(基地局装置11)と接続されているすべての端末装置31−1〜31−3のそれぞれに対して、1以上の他の基地局装置へハンドオーバすることを指示する。これにより、各端末装置31−1〜31−3は、可能であれば、他の基地局装置へハンドオーバする処理を行う。
一例として、強制HOにおいて、ハンドオーバ制御部122は、X2インターフェース(基地局装置同士を接続する回線)を介して強制HOの先となる他の基地局装置の負荷の情報を取得し、その負荷が所定の値以下である場合に無条件で、端末装置31−1〜31−3を当該他の基地局装置へハンドオーバさせる制御を行う、構成が用いられてもよい。
他の例として、強制HOにおいて、ハンドオーバ制御部122は、自装置(基地局装置11)に接続されている端末装置31−1〜31−3に対してReconf MessageでMeasurement Configurationを送信することで、当該端末装置31−1〜31−3からMeasurement Reportを受信し、その受信情報に基づいてハンドオーバを制御する、構成が用いられてもよい。
なお、強制HOの処理では、例えば、通常のハンドオーバで行われる処理の一部または全部が利用(使用)されて行われてもよく、また、それ以外の処理が行われてもよい。例えば、強制HOにおいて、ハンドオーバ制御部122は、負荷の分散などに基づいて、各端末装置31−1〜31−3のハンドオーバの先となる他の基地局装置を振り分けてもよい。
このフローの処理は、例えば、基地局装置11ごとに行われる。
本実施形態では、オペレータの指示に応じて基地局装置11の初期化が行われる場合を示す。他の構成例として、オペレータの指示の代わりに、他の装置(例えば、上位の装置)から出力される指示などが用いられてもよい。
基地局装置11において、オペレータが入出力部103の操作部を操作して、強制HO機能のオン/オフ(オンまたはオフ)の指示を入力する。基地局装置11では、指示取得部121が当該指示を取得し、ハンドオーバ制御部122が当該指示に応じて強制HO機能をオンまたはオフに設定する。この設定の内容は、例えば、記憶部104に記憶されてもよい。
他の構成例として、この設定の内容が、あらかじめ基地局装置11に設定されてもよい。
基地局装置11において、オペレータが入出力部103の操作部を操作して、初期化可能な端末数の指示を入力する。当該端末数は、閾値として用いられる。基地局装置11では、指示取得部121が当該指示を取得し、残端末数判定部124が当該端末数を当該閾値として設定する。当該閾値は、例えば、記憶部104に記憶されてもよい。
他の構成例として、当該閾値が、あらかじめ基地局装置11に設定されてもよい。
基地局装置11において、オペレータが入出力部103の操作部を操作して、初期化を実行する指示(初期化コマンド)を入力(投入)する。基地局装置11では、指示取得部121が当該指示を取得する。
基地局装置11において、ハンドオーバ制御部122は、初期化コマンドに応じて、強制HOの処理の制御を行う。この強制HOでは、ハンドオーバ制御部122は、自装置(基地局装置11)と接続されているすべての端末装置31−1〜31−3を強制的に他の基地局装置へハンドオーバさせる処理の制御を行う。
ここで、ハンドオーバ制御部122は、この強制HOの後に、他の基地局装置から自装置(基地局装置11)へのハンドオーバの受け付けを禁止する。また、制御部105において、ハンドオーバ制御部122は、自装置(基地局装置11)への新規の接続の受け付けを禁止することで、自装置(基地局装置11)が新規な端末装置と無線接続することも禁止する。なお、基地局装置11において、これらの禁止の状態は、例えば、自装置(基地局装置11)の初期化および起動(再起動)が行われた後、あるいは、初期化を行わないと判定された後に、解除される。
基地局装置11において、残端末数検出部123は、強制HOの後に自装置(基地局装置11)と接続したままの状態となっている端末装置の数を、残端末数として検出する。そして、残端末数判定部124は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値((ステップS2)の処理で設定された閾値)未満であるか否かを判定する。
この判定の結果、処理実行制御部125は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値以上であると判定した場合には、(ステップS6)の処理へ移行する(ステップS5:残端末数≧閾値)。一方、処理実行制御部125は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値未満であると判定した場合には、(ステップS7)の処理へ移行する(ステップS5:残端末数<閾値)。
ここで、残端末数検出部123は、例えば、自装置(当該基地局装置11)と端末装置との無線通信の状況を監視して、自装置(当該基地局装置11)との接続が残っている端末装置の数を、残端末数として検出する。一例として、基地局装置11との接続が残っている端末装置31−1〜31−3が当該基地局装置11にその旨を通知する通信を行うことで、その通知に基づいて残端末数検出部123が残存端末数を検出してもよい。
基地局装置11において、残端末数が閾値以上であると判定された場合、処理実行制御部125は、その判定の結果に関する情報を入出力部103の表示部により表示して、オペレータに通知する。その通知に対して、オペレータは、基地局装置11の初期化をするか否かを判断し、入出力部103の操作部を操作して、基地局装置11の初期化をするか否かの指示を入力する。
基地局装置11において、(ステップS1)の処理において強制HO機能がオフに設定された場合、あるいは、(ステップS5)の処理において残端末数が閾値未満であった場合、あるいは、(ステップS6)の処理においてオペレータにより初期化が指示された場合には、初期化の処理を実行する。すなわち、処理実行制御部125は、自装置(基地局装置11)の初期化の処理を実行する。
(ステップS8)
基地局装置11において、初期化が為されると、処理実行制御部125は、自装置(基地局装置11)を起動させて、サービスを再開する。
(ステップS5の他の構成例)
ここでは、上記した(ステップS5)の処理とは異なる点を説明し、同様な点の説明を省略する。すなわち、残端末数検出部123は、残端末数を複数回検出する。これら複数回の検出は、例えば、一定の時間間隔ごとのタイミングで行われてもよい。
残端末数判定部124は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値未満となること、または、所定の時間が経過すること、のうちの一方が満たされたときに、判定(最終的な判定)を行う。これにより、一例として、残端末数判定部124は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値未満となったことを判定した場合に、そのことを最終的な判定結果として判定する。他の例として、残端末数判定部124は、所定の時間が経過したときに、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値未満であるか否かを判定する。当該所定の時間は、任意の時点から計時されてもよく、例えば、強制HOが開始された時点、残端末数検出部123の処理が開始された時点、または、残端末数判定部124の処理が開始された時点などから計時されてもよい。当該所定の時間の計時は、例えば、残端末数判定部124などにより行われる。当該所定の時間としては、任意の時間であってもよく、例えば、5分あるいは10分などであってもよい。
このような構成例では、基地局装置11において、残端末数が閾値以上であることをオペレータに通知する前に、残端末数が低減する可能性を高めることができる。
ここで、図4に示される処理フローは、概略的に、図3に示される処理フローにおける(ステップS5)の処理の代わりに(ステップS11)の処理を行い、また、(ステップS11)の処理から(ステップS4)の処理へ移行する場合がある点で、図3に示される処理フローと相違している。図4では、図3に示される処理フローと同じ処理である(ステップS1)〜(ステップS4)および(ステップS6)〜(ステップS8)の処理については、同じ符号を付してある。
(ステップS11)
(ステップS4)の処理の後に、(ステップS11)の処理が行われる。
基地局装置11において、残端末数検出部123は、強制HOの後に自装置(基地局装置11)と接続したままの状態となっている端末装置の数を、残端末数として検出する。そして、残端末数判定部124は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値((ステップS2)の処理で設定された閾値)未満であるか否かを判定する。また、残端末数判定部124は、この判定を行った回数を計数し、計数した回数が所定の回数以上であるか(または、所定の回数に達したか)否かを判定する。
ここで、計数される回数は、1回の処理フローにおける回数である。残端末数判定部124は、ある処理フローを完了した後に次の処理フローを行う場合には、回数を再び1から計数する。
また、これらの判定の結果、処理実行制御部125は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値以上であると判定し、かつ、計数した回数が所定の回数以上である(または、所定の回数に達した)と判定した場合には、(ステップS6)の処理へ移行する(ステップS11:残端末数≧閾値、かつ、所定回数以上)。
また、処理実行制御部125は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値未満であると判定した場合には、(ステップS7)の処理へ移行する(ステップS11:残端末数<閾値)。
なお、他の構成例として、(ステップS11)の処理において、残端末数検出部123は、残端末数を検出したタイミングで、検出した残端末数をオペレータに通知してもよい。この構成では、例えば、(ステップS11)の処理から(ステップS6)の処理へ移行しない場合においても、オペレータは残端末数を把握することが可能である。
ここで、図5に示される処理フローは、概略的に、図4に示される処理フローと同じ処理に、さらに、(ステップS12)の処理を行う点で、図4に示される処理フローと相違している。図5では、図4に示される処理フローと同じ処理である(ステップS1)〜(ステップS4)、(ステップS6)〜(ステップS8)および(ステップS11)の処理については、同じ符号を付してある。
(ステップS12)
基地局装置11において、(ステップS11)の処理から(ステップS4)の処理へ移行する際に、処理実行制御部125は、(ステップS11)の処理の後に、所定の時間を計時してから、(ステップS4)の処理を行う。
ここで、当該所定の時間としては、任意の時間が用いられてもよく、例えば、1秒、5秒、あるいは、10秒などの時間が用いられてもよい。また、当該所定の時間の計時を開始する時点としては、任意の時点が用いられてもよく、例えば、残端末数判定部124による処理が完了した時点などが用いられてもよい。
このフローの処理は、例えば、基地局装置11ごとに行われる。
本実施形態では、オペレータの指示に応じて基地局装置11のソフトウェアダウンロードが行われる場合を示す。他の構成例として、オペレータの指示の代わりに、他の装置(例えば、上位の装置)から出力される指示などが用いられてもよい。
また、本実施形態では、基地局装置11において、基地局装置の機能を有し、当該基地局装置の機能に関するソフトウェアをダウンロードして更新する場合を示す。他の構成例として、ソフトウェアは、任意の機能に関するものであってもよい。
基地局装置11において、オペレータが入出力部103の操作部を操作して、強制的なハンドオーバの機能(強制HO機能)のオン/オフ(オンまたはオフ)の指示を入力する。基地局装置11では、指示取得部121が当該指示を取得し、ハンドオーバ制御部122が当該指示に応じて強制HO機能をオンまたはオフに設定する。この設定の内容は、例えば、記憶部104に記憶されてもよい。
他の構成例として、この設定の内容が、あらかじめ基地局装置11に設定されてもよい。
基地局装置11において、オペレータが入出力部103の操作部を操作して、ソフトウェアダウンロード可能な端末数の指示を入力する。当該端末数は、閾値として用いられる。基地局装置11では、指示取得部121が当該指示を取得し、残端末数判定部124が当該端末数を当該閾値として設定する。当該閾値は、例えば、記憶部104に記憶されてもよい。
他の構成例として、当該閾値が、あらかじめ基地局装置11に設定されてもよい。
基地局装置11において、オペレータが入出力部103の操作部を操作して、ソフトウェアダウンロードを実行する指示(ソフトウェアダウンロードコマンド)を入力(投入)する。基地局装置11では、指示取得部121が当該指示を取得する。
また、処理実行制御部125は、ソフトウェアダウンロードコマンドに応じて、ソフトウェアのダウンロードの処理を実行する。
基地局装置11において、ハンドオーバ制御部122は、ソフトウェアダウンロードコマンドに応じて、ソフトウェアのダウンロードの完了後に、強制HO機能によるハンドオーバ(強制HO)の処理の制御を行う。この強制HOでは、ハンドオーバ制御部122は、自装置(基地局装置11)と接続されているすべての端末装置31−1〜31−3を強制的に他の基地局装置へハンドオーバさせる処理の制御を行う。
ここで、ハンドオーバ制御部122は、この強制HOの後に、他の基地局装置から自装置(基地局装置11)へのハンドオーバの受け付けを禁止する。また、制御部105は、自装置(基地局装置11)が新規な端末装置と無線接続することも禁止する。なお、基地局装置11において、これらの禁止の状態は、例えば、自装置(基地局装置11)の初期化および起動(再起動)が行われた後、あるいは、初期化を行わないと判定された後に、解除される。
基地局装置11において、残端末数検出部123は、強制HOの後に自装置(基地局装置11)と接続したままの状態となっている端末装置の数を、残端末数として検出する。そして、残端末数判定部124は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値((ステップS22)の処理で設定された閾値)未満であるか否かを判定する。
この判定の結果、処理実行制御部125は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値以上であると判定した場合には、(ステップS26)の処理へ移行する(ステップS25:残端末数≧閾値)。一方、処理実行制御部125は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値未満であると判定した場合には、(ステップS28)の処理へ移行する(ステップS25:残端末数<閾値)。
ここで、残端末数検出部123は、例えば、自装置(当該基地局装置11)と端末装置との無線通信の状況を監視して、自装置(当該基地局装置11)との接続が残っている端末装置の数を、残端末数として検出する。一例として、基地局装置11との接続が残っている端末装置31−1〜31−3が当該基地局装置11にその旨を通知する通信を行うことで、その通知に基づいて残端末数検出部123が残存端末数を検出してもよい。
基地局装置11において、残端末数が閾値以上であると判定された場合、処理実行制御部125は、その判定の結果に関する情報を入出力部103の表示部により表示して、オペレータに通知する。その通知に対して、オペレータは、ソフトウェアの初期化をするか否かを判断し、入出力部103の操作部を操作して、ソフトウェアの初期化をするか否かの指示を入力する。
基地局装置11において、(ステップS21)の処理において強制HO機能がオフに設定された場合には、処理実行制御部125は、ソフトウェアのダウンロードの処理を実行して、(ステップS28)の処理へ移行する。
基地局装置11において、(ステップS27)の処理においてソフトウェアのダウンロードの処理が実行された場合、あるいは、(ステップS25)の処理において残端末数が閾値未満であった場合、あるいは、(ステップS26)の処理においてオペレータにより初期化が指示された場合には、初期化の処理(本実施形態では、自動的な初期化の処理)を実行する。すなわち、処理実行制御部125は、ソフトウェアの初期化の処理を実行する。
(ステップS29)
基地局装置11において、ソフトウェアの初期化が為されると、処理実行制御部125は、自装置の基地局装置の機能を起動させて、サービスを再開する。
なお、本実施形態では、ソフトウェアのダウンロード時の更新として、ソフトウェアの初期化が用いられたが、他の構成例として、ソフトウェアの切り替えが用いられてもよい。
(ステップS25の他の構成例)
ここでは、上記した(ステップS25)の処理とは異なる点を説明し、同様な点の説明を省略する。すなわち、残端末数検出部123は、残端末数を複数回検出する。これら複数回の検出は、例えば、一定の時間間隔ごとのタイミングで行われてもよい。
残端末数判定部124は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値未満となること、または、所定の時間が経過すること、のうちの一方が満たされたときに、判定(最終的な判定)を行う。これにより、一例として、残端末数判定部124は、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値未満となったことを判定した場合に、そのことを最終的な判定結果として判定する。他の例として、残端末数判定部124は、所定の時間が経過したときに、残端末数検出部123により検出された残端末数が閾値未満であるか否かを判定する。当該所定の時間は、任意の時点から計時されてもよく、例えば、強制HOが開始された時点、残端末数検出部123の処理が開始された時点、または、残端末数判定部124の処理が開始された時点などから計時されてもよい。当該所定の時間の計時は、例えば、残端末数判定部124などにより行われる。当該所定の時間としては、任意の時間であってもよく、例えば、5分あるいは10分などであってもよい。
このような構成例では、基地局装置11において、残端末数が閾値以上であることをオペレータに通知する前に、残端末数が低減する可能性を高めることができる。
さらに、他の構成例として、図6に示される処理フローにおける(ステップS25)の処理に、図4に示される(ステップS11)の処理と同様な処理を適用し、また、図5に示される(ステップS12)の処理と同様な処理を適用することが可能である。
図7の例は、図3の例に対応する。
図7に示される(1)〜(7)の処理の流れを説明する。なお、図7の例は一例であり、他の構成が用いられてもよい。図7に示される(1)〜(7)の処理は、それぞれ、概略的に、図3に示される(ステップS1)〜(ステップS7)の処理に対応する。
(2)強制HO機能がオンに設定される場合には、オペレータは、基地局装置11を操作して、残端末数の閾値の指示を入力する(基地局操作T1、入出力T11)。この場合、基地局装置11では、強制HOおよび残端末数に関するパラメータが設定される(パラメータ制御T12)。
(4)基地局装置11では、自装置(当該基地局装置11)と接続されている端末装置31−1〜31−3の群(端末群201)に対して、強制HOの制御を行う(HO制御T14)。
(6)基地局装置11では、残端末数が閾値以上である場合には、その旨をオペレータに通知して(入出力T11)、オペレータにより入力される指示に従う(基地局操作T1)。
(7)基地局装置11では、強制HO機能がオフに設定された場合、あるいは、残端末数が閾値未満である場合、あるいは、残端末数が閾値以上であるがオペレータが初期化を指示した場合(図7では、図示を省略している)には、初期化の処理を実行する(初期化実行T16)。
また、図7では、図3に示されるフローに対応する図を示したが、図6に示されるフローについても概略は同様である。図6に示されるフローでは、図3に示されるフローと比べて、概略的には、基地局装置11の初期化をソフトウェアの初期化へ置き換えてあり、また、ソフトウェアのダウンロードの処理(ステップS23、ステップS27)が設けられている。
図8には、3個のベースバンドユニット(BBU)311〜313と複数の端末装置321−1〜321−3、331−1〜331−3、341−1〜341−2との接続の状態として、ハンドオーバの前における状態(第1状態301)と、当該ハンドオーバの後における状態(第2状態302)を示してある。第1のベースバンドユニット311は第1の周波数帯(バンドA1)を使用して端末装置321−1〜321−3、331−1〜331−3、341−1〜341−2と無線により通信し、第2のベースバンドユニット312は第2の周波数帯(バンドA2)を使用して端末装置321−1〜321−3、331−1〜331−3、341−1〜341−2と無線により通信し、第3のベースバンドユニット313は第3の周波数帯(バンドA3)を使用して端末装置321−1〜321−3、331−1〜331−3、341−1〜341−2と無線により通信する。これらのバンドA1、A2、A3は、互いに異なる周波数帯である。
なお、図8の例における各端末装置321−1〜321−3、331−1〜331−3、341−1〜341−2は、図1に示される端末装置31−1〜31−3に対応する装置である。
ハンドオーバの後において、第2状態302では、第1のベースバンドユニット311はいずれの端末装置とも接続されておらず、第2のベースバンドユニット312は4個の端末装置331−1〜331−3、321−1と接続されており、第3のベースバンドユニット313は4個の端末装置341−1〜341−2、321−2〜321−3と接続されている。
また、本実施形態に係る無線通信システム1における基地局装置11では、ハンドオーバの処理の制御が行われた後に、残端末数を検出することにより、ハンドオーバの後における残端末数を確認(把握)することができる。
一構成例として、基地局装置において、残端末数検出部により検出された数が所定の閾値未満であるか否かを判定する残端末数判定部(図2の例では、残端末数判定部124)を備える。
一構成例として、基地局装置において、残端末数検出部は、前記した数を複数回検出し、残端末数判定部は、残端末数検出部により検出された数が所定の閾値未満となること、または、所定の時間が経過すること、のうちの一方が満たされたときに、判定を行う。
一構成例として、基地局装置において、ハンドオーバ制御部は、ハンドオーバの後に、自装置(当該基地局装置)へのハンドオーバの受け付けを禁止する。
一構成例として、基地局装置において、ハンドオーバ制御部は、ハンドオーバの後に、自装置(当該基地局装置)への新規の接続の受け付けを禁止する。
他の一構成例として、基地局装置において、処理実行制御部は、残端末数判定部により前記した数が所定の閾値以上であると判定されて、前記した組み合わせを実行させる場合に、残端末数判定部により前記した数が所定の閾値以上であると判定されたことに応じて、所定の時間を計時し、当該所定の時間を計時した場合に、前記した組み合わせを実行させる(図5の例)。
一構成例として、基地局装置が備えるコンピュータに、端末装置と無線により通信するステップと、通信相手の端末装置を他の基地局装置にハンドオーバさせる制御を行うステップと、ハンドオーバの後に通信相手として残った端末装置の数を検出するステップと、を実行させるためのプログラム(図1の例では、基地局装置11において実行されるプログラム)である。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (7)
- 基地局装置であって、
端末装置と無線により通信する無線通信部と、
通信相手の前記端末装置を他の基地局装置にハンドオーバさせる制御を行うハンドオーバ制御部と、
前記ハンドオーバの後に通信相手として残った前記端末装置の数を検出する残端末数検出部と、
を備える基地局装置。 - 前記残端末数検出部により検出された数が所定の閾値未満であるか否かを判定する残端末数判定部を備える、
請求項1に記載の基地局装置。 - 前記残端末数検出部は、前記数を複数回検出し、
前記残端末数判定部は、前記残端末数検出部により検出された数が前記所定の閾値未満となること、または、所定の時間が経過すること、のうちの一方が満たされたときに、判定を行う、
請求項2に記載の基地局装置。 - 前記ハンドオーバ制御部は、前記ハンドオーバの後に、自装置へのハンドオーバの受け付けを禁止する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の基地局装置。 - 前記ハンドオーバ制御部は、前記ハンドオーバの後に、自装置への新規の接続の受け付けを禁止する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の基地局装置。 - 基地局装置が備える無線通信部が、端末装置と無線により通信し、
前記基地局装置が備えるハンドオーバ制御部が、通信相手の前記端末装置を他の基地局装置にハンドオーバさせる制御を行い、
前記基地局装置が備える残端末数検出部が、前記ハンドオーバの後に通信相手として残った前記端末装置の数を検出する、
制御方法。 - 基地局装置が備えるコンピュータに、
端末装置と無線により通信するステップと、
通信相手の前記端末装置を他の基地局装置にハンドオーバさせる制御を行うステップと、
前記ハンドオーバの後に通信相手として残った前記端末装置の数を検出するステップと、
を実行させるためのプログラム。
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- 2015-10-30 JP JP2015215025A patent/JP2017085515A/ja not_active Ceased
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