JP2017085490A - 画像形成装置、情報処理装置及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置、情報処理装置及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】 発光色の現像剤を用いて画像形成された媒体で、発光色の画像が発光していない状態でも発光色の画像に基づく情報を観者に識別されてしまうことを抑制する。【解決手段】 本発明は、媒体に画像形成を行う画像形成装置に関する。そして本発明の画像形成装置は、画像形成データから第1の画像データと、画像形成する際に付加する付加情報と、画像形成する媒体の仕上げ方法の情報を抽出し、付加情報に基づく第2の画像を複数の分解画像に分解し、媒体を仕上げ方法の情報に基づいて仕上げた場合に分解画像が組み合わさって付加情報の判読が可能となるような分解画像の配置を決定し、第1の画像データに基づく画像を通常色の現像剤で画像形成し、それぞれの分解画像を決定された配置位置に発光色の現像剤を用いて画像形成することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

この発明は、画像形成装置、情報処理装置及び画像形成システムに関し、例えば、発光トナー(発光色の現像剤)を用いて画像形成を行うことができる画像形成装置に適用し得る。
従来、発光トナーを用いて印刷(画像形成)を行うことができる画像形成装置が存在する。
発光トナーとしては、例えば、紫外光(UV)等の所定の光を照射すると、蛍光(可視光)を発するUVトナー(蛍光トナー)がある。従来のUVトナーを用いて印刷用紙に印刷することができる画像形成装置としては、例えば、特許文献1に記載の装置がある。
例えば、従来、複合機などの画像処理装置を用いてより付加価値の高い画像形成を行う手法の一つとして、UVトナー(可視光のもとでは見えないが、ブラックライト等から発せられる紫外光のもとでのみ見える現像剤)を用いて印刷することで、媒体に印刷する画像にプロパティ情報(例えば、偽造防止のシリアル番号や生成する画像の作成者名、作成日付、変更履歴等の印刷物に付加する情報)を付加する方法が提案されている。
特開2007−83634号公報
しかしながら、従来の画像形成装置で用いられるUVトナーは、紫外光を照射しなくても肉眼でUVトナーの画像が見者に識別できてしまうという問題がある。これは、通常、UVトナーには「バインダー樹脂」等の光沢(いわゆる「てかり」)のある材料が含まれているために発生する問題である。例えば、UVトナーで印刷された印刷物の用途によっては、可視光下(紫外光を照射しない状態)でUVトナーのトナー像が識別できない方が良い場合もある。例えば、UVトナーの画像により印刷物の真偽の判断等が行われ場合、可視光下でUVトナーの画像が識別できない方がよい。
上述のような問題点に鑑みて、発光色の現像剤(例えば、UVトナー)を用いて画像形成された媒体で、発光色の画像が発光していない状態でも発光色の画像に基づく情報を観者に識別されてしまうことを抑制することができる画像形成装置、情報処理装置及び画像形成システムが望まれている。
第1の本発明は、画像形成データに基づいて媒体に画像形成を行う画像形成装置において、(1)前記画像形成データから、媒体に画像形成する画像を示す第1の画像データを取得する第1の画像データ取得手段と、(2)前記画像形成データから、前記第1の画像データに基づく画像を媒体に画像形成する際に付加する付加情報と、媒体に画像形成する際の仕上げ方法の情報を抽出するデータ抽出手段と、(3)前記付加情報に基づく第2の画像を、複数の分解画像に分解する分解手段と、(4)前記第1の画像データに基づく画像が画像形成された媒体を、前記仕上げ方法の情報に基づいて仕上げた場合に、前記分解画像が組み合わさって前記付加情報が判読可能となるようにそれぞれの前記分解画像の配置位置を決定する配置位置決定手段と、(5)媒体に前記第1の画像データに基づく画像を通常色の現像剤で画像形成し、それぞれの前記分解画像を前記媒体の前記配置位置決定手段により決定された配置位置に発光色の現像剤を用いて画像形成する画像形成手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明の情報処理装置は、(1)媒体に画像形成する画像を示す第1の画像データを保持する第1の画像データ保持手段と、(2)前記第1の画像データに基づく画像を媒体に画像形成する際に付加する付加情報と、媒体に画像形成する際の仕上げ方法の情報を取得する情報取得手段と、(3)前記第1の画像データと、前記付加情報と、前記仕上げ方法の情報とを結合した画像形成データを画像形成装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
第3の本発明の画像形成システムは、第1の本発明の画像形成装置と、第2の本発明の情報処理装置とを有することを特徴とする。
第4の本発明の画像形成装置は、(1)所定の光を照射すると発光する発光色の現像剤を用いた発光色画像と、発光色以外の通常色の現像剤を用いた通常色画像とを含む画像形成データを保持する画像形成データ保持手段と、(2)前記画像形成データ保持手段が保持した画像形成データに基づいて媒体に画像形成を行って前記所定の光を照射した場合に現れる画像をプレビュー画像として生成するプレビュー画像作成部と、(3)前記プレビュー画像を表示出力して、前記プレビュー画像中の一部の領域の選択を受付ける領域選択手段と、(4)前記画像形成データに対して、前記領域選択手段で選択を受付けた選択領域における各色の現像剤の濃度調整を行い、前記画像形成データに基づいて媒体に画像形成を行って前記所定の光を照射した場合に発生する発光色画像の裏写りを調整する裏写り調整手段と、(5)前記裏写り調整手段により調整された後の前記画像形成データに基づいて、媒体に画像形成を行う画像形成手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、発光色の現像剤を用いて画像形成された媒体で、発光色の画像が発光していない状態でも発光色の画像に基づく情報を観者に識別されてしまうことを抑制することができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の印刷機能に係る機能的構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成及び周辺の接続構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置で用いられるジョブ投入情報の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態に係るタグ情報の受付け方法及び構成例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置で、タグ情報に基づき印刷用紙にプロパティ情報の画像が印刷された例について示した説明図である。 第1の実施形態に係るUV色画像分解部でタグ情報に基づくプロパティ情報の画像が分解される例について示した説明図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置におけるジョブ実行時の基本的動作について示したフローチャート(その1)である。 第1の実施形態に係る画像形成装置におけるジョブ実行時の基本的動作について示したフローチャート(その2)である。 第1の第1の実施形態に係る印刷機能の動作について示したフローチャート(その1)である。 第1の実施形態に係る印刷機能の動作について示したフローチャート(その2)である。 第1の実施形態に係る情報処理装置で、印刷ジョブ(印刷データ)の送信が行われる際の動作例について示したフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像形成装置の印刷機能に係る機能的構成について示したブロック図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置で印刷用紙の表面と裏面の両面で1つの画像を形成するようにUV印刷した例について示した説明図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置(印刷機能)の動作の例について示したフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像形成装置で印刷用紙の裏面にUV画像が印刷された場合の、UV画像とCMYK画像の組み合わせについて示した説明図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置(印刷機能)が裏写り判定データを用いてUV光下でUV領域が裏写りするかどうかを判定する例を示した説明図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置(印刷機能)が作成するプレビュー画像の例について示した説明図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置(印刷機能)が表示する印刷プレビュー画面の構成例について示した説明図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置(印刷機能)が表示する濃度調整画面の構成例について示した説明図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置(印刷機能)が濃度値変換テーブルを用いて濃度値を変換する例をグラフ形式で示した説明図である。 第3の実施形態に係る画像形成装置の印刷機能に係る機能的構成について示したブロック図である。 第3の実施形態に係る画像形成装置(印刷機能)の動作の例について示したフローチャートである。 第3の実施形態に係る画像形成装置(印刷機能)が保持する優先順位データの構成例について示した説明図である。 第3の実施形態に係る画像形成装置(印刷機能)が保持する制限データの構成例について示した説明図である。 第2及び第3の実施形態の変形例に係る画像形成装置で印刷用紙の表面と裏面の両面で1つの画像を形成するようにUV印刷した例について示した説明図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による画像形成装置、情報処理装置及び画像形成システムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の画像形成装置を複合機(画像処理装置)に適用する例について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、この実施形態の画像処理装置101の機能的構成及び周辺の接続構成を示すブロック図である。なお、図2において括弧内の符号は、後述する第2、第3の実施形態で用いられる符号である。
この実施形態では、画像処理装置101を複合機に適用した例について説明する。また、画像処理装置101は、ネットワークNに接続しており、同じネットワークNに接続している情報処理装置180の印刷要求(印刷データ)に従って印刷用紙に画像形成する処理を行うプリンタとしても機能する。
第1の実施形態の画像形成システムは、画像処理装置101及び情報処理装置180を有しているものとする。
画像処理装置101は、複数色のトナー(現像剤)を用いて印刷(画像形成)が可能となっている。画像処理装置101は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナーを用いた印刷の他に、発光色の現像剤(発光現像剤)としての発光トナーを用いた印刷も可能であるものとする。
発光トナーとは、外部からエネルギー(所定の光や熱等)が加えられてトナー内の発色剤の電子が基底状態から励起状態に遷移した後にふたたび基底状態に戻るときに光を放出する卜ナーである。発光トナーとしては、例えば、エネルギーとして紫外光(UV;ブラックライト)を照射すると、可視光領域の光(蛍光)を発するトナー(以下、「蛍光トナー」又は「UVトナー」と呼ぶ)がある。この実施形態の例では、画像処理装置101は、発光トナーとして、UVトナーを用いた印刷が可能であるものとして説明する。
以下では、通常の印刷に用いられるトナー色(この実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を総称して「通常色」とも呼ぶものとする。また、以下では、UVトナー(蛍光トナー)の色を「UV色」(発光色)とも呼ぶものとする。なお、画像処理装置101は、複数のUV色に対応し、それぞれのUV色についてトナー像を形成して印刷するようにしてもよい。
情報処理装置180は、例えばPC等の種々のコンピュータを適用することができる。情報処理装置180の内部構成については限定されない。この実施形態の例では、情報処理装置180は、図2に示すように、アプリケーション181、OS182、プリンタドライバ183、及びプロパティ情報追加部184を有している。図2に示す情報処理装置180の内部構成は、コンピュータ上にインストールされた各ソフトウェアの機能的構成について示している。情報処理装置180では、ミドルウェアとしてのOS182上に、アプリケーション181、プリンタドライバ183及びプロパティ情報追加部184がインストールされているものとする。アプリケーション181は、例えば、文書編集アプリケーション等が該当する。アプリケーション181は、ユーザの操作に応じて印刷出力する文書の印刷処理を、プリンタドライバ183に依頼する。アプリケーション181は、特に幅広いジャンルが存在し、さまざまな要求にこたえるよう作成される最も目的達成に特化したソフトウェアである。アプリケーション181としては、例えば、MS−Word(登録商標)、MS−Excel(登録商標)のような文書を作成するアプリケーションが該当する。OS182としては、例えば、Microsoft(登録商標)社のWindows(登録商標)、Linux(登録商標)、Google(登録商標)社のAndroid(登録商標)などに代表されるオペレーティングシステムを適用することができる。プリンタドライバ183は、画像処理装置101に印刷データに基づく印刷処理の実行(印刷ジョブの実行)や各種設定変更等を行うものである。プロパティ情報追加部184は、プリンタドライバ183が印刷データを生成する際の印刷条件やユーザ情報等の各種設定値(プロパティ情報)を保持するものである。プリンタドライバ183は、アプリケーション181の要求に応じて、画像処理装置101に対して印刷処理を依頼するための印刷データを作成して、画像処理装置101に送信(印刷ジョブの実行を要求)する処理等を行う。この実施形態の例では、プリンタドライバ183は、PDL(Page Description Language)で記述された印刷データを作成するものとして説明する。プリンタドライバ183は、印刷データの作成にあたってプロパティ情報追加部184で保持している情報を利用する。
プロパティ情報追加部184は、アプリケーション毎のプロパティ情報を保持する記憶部184a(入力欄)を有している。プロパティ情報の内容としては、例えば、通常、作成者、会社名、作成日付などがあり、その他メモ欄には自由な記述が可能である。プロパティ情報は、自由な記述が可能であるため、変更履歴などを表現することも可能である。
そして、プロパティ情報追加部184(記憶部184a)は、プロパティ情報の一部として、特定のタグに関連付けられた情報(以下、「タグ情報」と呼ぶ)の保持が可能であるものとする。第1の実施形態では、画像処理装置101が、このタグ情報に基づき、印刷する文書にプロパティ情報(タグ情報で記述された付加情報としてのプロパティ情報)をUV色で印刷する処理を行う。
プリンタドライバ183は、印刷データを生成する際に、プロパティ情報追加部184で保持されているタグ情報を取得して、当該タグ情報も含めて送信する処理を行うことが可能であるものとする。また、ここでは、プリンタドライバ183は、プロパティ情報追加部184で保持するタグ情報(プロパティ情報)の編集をユーザから受付けることが可能であるものとする。タグ情報の詳細構成については後述する。
次に、画像処理装置101の内部構成について図2を用いて説明する。
画像処理装置101は、通信部102、通信制御部103、通信指示認識部104、操作パネル105、パネル制御部106、パネル指示認識部107、アカウント管理部108、ジョブ管理部109、機能管理部110、スキャナ機能111、FAX機能112、媒体アクセス機能113、印刷機能114、Email機能115、レポート作成機能116、権限管理部118、設定値管理部119、ログ管理部120、及び記憶部121を有している。
通信部102は、ネットワークN等に接続するためのインタフェースである。通信部102は、ネットワークNに接続するためのプロトコルに対応し、情報処理装置180等の外部の装置と通信をする。通信部102が対行う通信処理には、USB、IEEE1394などのローカルな通信処理の他、ネットワークやFAXのようなグローバルな通信処理も含むものとする。通信部102は、主にハードウェア部分を指し、ソフトウェアは一部のプログラム(マイクロプログラム)を指している。プログラム(マイクロプログラム)は、例えば、ハードウェアが実現する範囲の仕事の一部をハードウェアにダウンロードした専用プログラムで代行させたものである。
通信制御部103は、通信部102を動作させる機能(ソフトウェアの機能)を担っている。通信制御部103は、例えば、通信部102が受信した情報を画像処理装置101内の上位層のソフトウェアへ転送する処理、及び上位層のソフトウェアから受け取った情報を外部装置へ転送するように通信部102を制御すること等を行う。
通信指示認識部104は、通信部102の上位層で通信部102より転送された受信情報の解釈と、解釈の結果必要となった簡単なアクションの機能を担っている。通信指示認識部104が行う「受信情報の解釈」とは、例えば、受信した情報の中に含まれるコマンドを検出し、検出したコマンドを解析(コマンドの内容を把握)することである。「解釈の結果必要となったアクション」とは、例えば、コマンドで要求されている内容が簡単なもの(設定値の値参照や変更など)のことである。通信指示認識部104は、複雑なアクションについては、ジョブ管理部109に転送する。画像処理装置101では、要求されている内容が複雑なもの(例えば、印刷など)の場合には、ジョブ管理部109の制御に基づいて実行される。通信指示認識部104は、処理するコマンドによっては、依頼元(例えば、情報処理装置180)の権限を確認するため、その依頼元に認証情報を要求する。依頼元から認証情報が送付され、それを用いて認証し、権限照合が成功すると、通信指示認識部104は、依頼元から送信されたユーザ識別子(ユーザ名)を引数としてジョブ管理部109に処理を要求する。これにより、ジョブ管理部109は、依頼元のユーザを特定し、さらに、依頼された処理の実行可否を判断することが可能となる。また、通信指示認識部104は、設定値管理部119に存在する認証処理の設定値(以下、「認証設定値」と呼ぶ)がOFFである場合には、認証処理を行わないものとする。
操作パネル105は、ユーザに対する情報出力やユーザからの操作入力受付等を行うユーザインタフェースとして機能する。操作パネル105は、例えば、図示しない内部パスインタフェースで直接接続された入出力装置として構成することができる。操作パネル105は、例えば、操作画面を表示するためのタッチパネル式のLCD(Liquid Crystal Display)パネルやLED(Light Emitting Diode)等を用いて情報出力を行う。操作パネル105に適用可能なLCDパネルは様々なサイズのものがあるが、例えば、複合機に搭載されるものではVGA(640x480dot)のものが最大クラスである。操作パネル105では、例えば、数個程度のLEDが実装され、それぞれに意味を持たせて点灯させられる。操作パネル105は、例えば、LCDパネルを用いたソフトウェアボタンや、図示しないハードボタン等を用いて入力を受けつけるようにしてもよい。操作パネル105は主にハードウェア部分を指し、ソフトウェアは一部のプログラム(マイクロプログラム)のみを指している。
パネル制御部106は、操作パネル105を制御するソフトウェア処理の機能を担っている。パネル制御部106は、ユーザの操作(操作パネル105に対する操作)や画像処理装置101内部で発生したイベントに反応して表示(操作パネル105から表示出力する内容)を切り替える。パネル制御部106が行う処理は、例えば、操作パネル105上の画面の移動(例えば、メニュー操作等による画面遷移)や表示の変化などの画面操作と、値選択、入力などの目的を達成するための入力操作に分かれる。パネル制御部106は、主として上述の画面操作に係る処理を行い、上述の入力操作に係る入力信号は、パネル指示認識部107へ転送して処理を依頼するものとする。パネル制御部106は、内部で発生したイベントは、パネル制御部106が表示出力する操作画面の所定の領域(例えば、ステータス表示用の画面)に表示する。パネル制御部106は、表示すべき情報(例えば、文字やインジケータ等)を、画像信号(例えば、ビットマップ形式のデータ)に変換して操作パネル105へ転送する。そして、操作パネル105は、供給された画像信号に応じた表示出力を行うことになる。
パネル指示認識部107は、操作パネル105、パネル制御部106経由で通知されるユーザの操作情報に基づいて、入力された指示内容を認識する。パネル指示認識部107は、例えば、提供するサービスや機能をそれぞれ項目としてメニュー形式で操作パネル105に表示させ、そのメニューからいずれかの項目をユーザに選択させることにより、ユーザから入力された指示内容を認識する。パネル指示認識部107は、画像処理装置101が実行する各機能に関する選択を受付けたり、種々のパラメータ(設定値)の変更の受付け等を行う。画像処理装置101が対応する機能(複合機としての機能)としては、例えば、COPY、ScanToEmail(スキャンした画像をEmailに添付して送信する機能)、ScanToFAX(スキャンした画像をFAX送信する機能)などがある。パネル指示認識部107は、要求されている内容が簡単な処理(例えば、操作画面上の設定値の値参照や変更などの処理)については直接処理を実行する。パネル指示認識部107は、認識した指示内容で要求されている内容が複雑な処理(例えば、印刷など)の場合には、ジョブ管理部109へ転送し処理を依頼する。
また、パネル指示認識部107は、上述した機能の選択の他、その機能実行に必要な付属の情報(以下、「ジョブ投入情報」とも呼ぶ)についても指示内容として認識する。機能実行(ジョブ実行)に必要な付属の情報とは、例えば、実行しようとする機能がFAX送信機能であれば、送信先電話番号等が該当する。また、例えば、実行しようとする機能がEmail送信であれば、当該機能実行に必要な付属の情報としては送信先メールアドレス等が該当する。さらに、例えば、実行しようとする機能が印刷であれば、当該機能実行に必要な付属の情報としては解像度、色の濃さ、両面/片面印刷や印刷部数等が該当する。
図3は、ジョブ投入情報の構成例について示した説明図である。
図3に示すジョブ投入情報には、「ユーザ名」、「ユーザ所属」、「勤務年数」、「役職」、「投入ジョブ種別」、「設定値」、及び「ジョブ投入時の時刻」の項目の情報が含まれている。図3に示すように、「ジョブ投入情報」は、ユーザが画像処理装置101にジョブを受付ける際に付加される情報である。画像処理装置101は、ジョブ投入時に依頼元のユーザ(又は情報処理装置180等の依頼元の外部装置)から、「ユーザ名」「パスワード」のような認証情報以外に、「投入ジョブ種別」および投入ジョブ種別毎の「設定値」などの入力を受付ける。
「ユーザ名」及び「パスワード」の項目は、通常の認証に必要な情報である。パネル指示認識部107は、認証情報を照合して許可されたユーザであるかどうかを確認する。パネル指示認識部107は、認証が成功したユーザの情報をアカウント管理部108から取得し、ジョブ投入情報の一部として取得する。パネル指示認識部107は、例えば、認証が成功したユーザについて必要な項目の情報(図3の例では、「ユーザ所属」「勤務年数」「役職」)をアカウント管理部108から取得し、ジョブ投入情報の一部として設定する。
「ジョブ投入時の時刻」の項目は、当該ジョブ投入情報に係るジョブの投入が行われた時刻を表している。パネル指示認識部107は、例えば、図示しない画像処理装置101内部の時計(リアルタイムクロック)や、外部の図示しない時刻サーバから時刻を取得して、「ジョブ投入時の時刻」の項目を設定するようにしてもよい。
「投入ジョブ種別」はユーザが画像処理装置に対して実行したいジョブの種類を示すもので、コピー、印刷、FAX送信、Email送信などが該当する。図3の例では「投入ジョブ種別」として「Email送信」が指定されている。
「設定値」の項目は、「投入ジョブ種別」で指定された機能の処理に必要となるパラメータを設定する項目である。なお1つのジョブ投入情報に「設定値」の項目が複数設定される場合もあり得る。図3に示すジョブ投入情報では、「Email送信」に対応する「設定値」として、Emailアドレスとファイル形式(添付ファイルの形式)が設定されている。
以上のように、「ジョブ投入情報」とは、ジョブ投入時に関する様々な情報を集めたものとなる。なお、図3に示すジョブ投入情報は、一例であり実際には、当該ジョブの処理で必須となる項目の情報だけが含まれていればよい。
パネル指示認識部107は、処理するコマンドによっては、そのコマンドの実行権限を確認するため、パネル制御部106、操作パネル105を経由してユーザに認証情報を要求する。パネル指示認識部107は、ユーザから認証情報の入力を受付けると、その認証情報を用いて認証し、権限を照合する。パネル指示認識部107は、権限照合が成功すると、ジョブ管理部109に処理を要求する時にユーザから入力されたユーザ識別子を引数として渡す。この情報(ユーザ識別子)は、ジョブ管理部109において、ジョブの実行を許可するかしないかの判断に用いられることになる。また、パネル指示認識部107は、設定値管理部119に存在する認証設定値がOFFである場合には、認証を行わないものとする。
ジョブ管理部109は、ユーザから要求されたジョブを通信指示認識部104やパネル指示認識部107経由で受け付け、その受け付けたジョブを実行する構成要素を選択し、当該構成要素に実行を指示する。また、ジョブ管理部109は、ジョブ実行を指示した構成要素の状態を監視し、当該ジョブに係る処理の終了を判断する処理も行う。さらに、ジョブ管理部109は、ジョブに対する操作指示(ユーザからの操作指示)も受け付け、受付けた操作指示に応じた制御を行う。
ジョブ管理部109は、ジョブの受け付け時には、ジョブの依頼者がそのジョブを実行する権限を持っているかを確認する処理を行う(権限の照合)。また、ジョブ管理部109は、権限を照合した結果、実行可能である場合には、そのジョブの所有者として照合したユーザ識別子をジョブに添付させる。ジョブ管理部109は、自動で起動するローカルプリントなど、内部処理から投入されたジョブの場合は、権限の照合は行わず実行する。ジョブ管理部109は、ジョブの処理がまだ開始順番待ちなのか、開始して実行中なのか、開始したがエラーが発生して止まっているのか等の監視(ジョブの監視)を行う。ジョブ管理部109は、ジョブが終了した場合、当該ジョブが正常に終了したのか異常で終了したのか等を監視する。また、ジョブ管理部109は、異常で終了したジョブについては、原因を監視する。ジョブ管理部109は、ジョブに対する情報を管理し、ジョブに対する状態の問い合わせがあれば、それに応答する。ジョブ管理部109は、ジョブに対する監視以外の指示として、開始、一時停止、キャンセル、再開等も受付ける。ジョブ管理部109は、いずれの指示についても、実行前にはジョブに添付してある所有者を確認し、指示したユーザが当該ジョブの所有者(実行権限のある者)であれば実行し、所有者でなければ実行を拒否するなどの処理を行う。
機能管理部110は、画像処理装置101内で保持する各機能に係る構成要素を管理する。機能管理部110は、ジョブ管理部109からの指示によりジョブに機能を割り当て、動作させる。ジョブ管理部109がユーザから要求された単位のジョブ(例えば、ScanToEmail等)を扱うことが役割であることに対し、機能管理部110は、各ジョブで用いられる各構成要素を個々に管理する。例えば、機能管理部110は、ScanToEmailのジョブについてScanの処理とEmailの処理を個々に管理する。機能管理部110は、各機能に係る構成要素を個々に管理することにより、複数の機能を組み合わせて動作させる必要のあるジョブの制御環境を提供する。これにより、画像処理装置101では、管理するための構成要素の数を低減させ、全体の制御を容易にしている。機能管理部110は、例えば、以下のスキャナ機能111、FAX機能112、媒体アクセス機能113、印刷機能114、Email機能115、及びレポート作成機能116の制御を行う。
スキャナ機能111は、図示しないスキャナユニットを駆動してユーザの原稿をスキャンする制御を行う。スキャナ機能111は、動作した履歴を、ログ管理部120に供給して保存する。
FAX機能112は、FAX受信および、FAX送信を制御するものである。FAX機能112は、ジョブ管理部109から指示された領域(場所)に、受信した画像を保存または転送する。また、FAX機能112は、ジョブ管理部109に指示された領域(場所)から画像を読込んでFAX送信する。FAX機能112は、動作した履歴を、ログ管理部120に供給して保存する。
媒体アクセス機能113は、可搬媒体を画像処理装置101に装着するためのスロットを有し、装着された可搬媒体中のデータを読込む。可搬媒体とは、例えば、USBメモリ、SDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)などが該当する。媒体アクセス機能113は、指示に応じて可搬媒体のデータを読みだす処理と、指示に応じて可搬媒体にデータを書き込む処理を行う。媒体アクセス機能113は、動作した履歴を、ログ管理部120に供給して保存する。
印刷機能114は、機能管理部110から与えられるデータに従った画像を媒体としての印刷用紙に印刷(画像形成)する。印刷機能114は、印刷工程において実際に印刷用紙にトナー像(現像剤像)を定着させる処理を行う。印刷機能114は、印刷処理が完了した印刷用紙を図示しない排紙スタッカに排紙する。印刷機能114は、動作した履歴を、ログ管理部120に供給して保存する。
次に、印刷機能114の内部構成について図1を用いて説明する。
印刷機能114は、PDLデータ受信部150、PDLデータ解析部151、カラーマッチング処理152、印刷イメージ生成部210、印刷イメージ生成用バッファ220、中間コード格納部161、通常色用印刷イメージ格納部166、UV色用印刷イメージ格納部167、印刷部168を有している。また、印刷イメージ生成用バッファ220は、通常色用ROP情報格納部162、通常色用カラー情報格納部163、UV色用ROP情報格納部164、及びUV色用カラー情報格納部165を有している。
PDLデータ受信部150は、印刷機能114が処理するデータの入力を受付ける。PDLデータ受信部150が受付けるデータはPDL形式で記述された印刷データであるものとする。
PDLデータ解析部151は、PDLデータ受信部150が取得したPDLデータを解析し、その指示に従ってディスプレイリストを作成する。ディスプレイリストは、PDL言語を解釈して描画イメージを作成するための中間状態を表現したデータフォーマットである。以下では、PDLデータ解析部151が生成するデータを「中間コード」とも呼ぶものとする。また、PDLデータ解析部151は、PDLデータ内のUV色指定の描画指示を検知する。
カラーマッチング処理152は、PDLで記述された標準な色表現を、自装置(印刷部168)の仕様に合わせて変換(補正)する処理を行う。
印刷イメージ生成部210は、PDLデータ解析部151が作成した中間コードに基づいて印刷イメージ(ラスターイメージ)を作成する処理を行うものである。印刷イメージ生成部210は、描画処理部153、中間コード判別部154、通常色図形描画部155、通常色文字描画部156、通常色イメージ描画部157、UV色図形描画部158、UV色文字描画部159、UV色イメージ描画部160、UV色画像分解部169及びUV色画像レイアウト部170を有している。
中間コード格納部161は、PDLデータ解析部151が作成した中間コードを格納しておく領域を持つバッファである。
描画処理部153は、PDLデータ解析部151が作成した中間コードから印刷イメージを作成する。描画処理部153は、他の構成要素(通常色図形描画部155、通常色文字描画部156、通常色イメージ描画部157、UV色図形描画部158、UV色文字描画部159、UV色イメージ描画部160)を用いて、印刷イメージの作成を行う。また、描画処理部153は、印刷イメージ作成の結果(例えば、成功又は失敗)の最終判断を行う。以下では、印刷イメージ生成部210で作成される通常色の印刷イメージを「通常色印刷イメージ」とも呼ぶ。また、以下では、印刷イメージ生成部210で作成されるUV色の印刷イメージを「UV色印刷イメージ」とも呼ぶ。
通常色図形描画部155は、PDLで記述された通常色指定の図形描画指示に従い、描画データを作成する。通常色図形描画部155は、作成途中の情報を、通常色用ROP情報格納部162、及び通常色用カラー情報格納部163に格納する。通常色図形描画部155は、作成結果を、通常色用印刷イメージ格納部166に格納する。
通常色文字描画部156は、PDLで記述された通常色指定の文字描画指示に従い、描画データを作成する。通常色文字描画部156は、作成途中の情報を、通常色用ROP情報格納部162、及び通常色用カラー情報格納部163に格納する。通常色文字描画部156は、作成結果を、通常色用印刷イメージ格納部166に格納する。
通常色イメージ描画部157は、PDLで記述された通常色指定のイメージ描画指示に従い、描画データを作成する。通常色イメージ描画部157は、作成途中の情報を、通常色用ROP情報格納部162、及び通常色用カラー情報格納部163に格納する。通常色イメージ描画部157は、作成結果を、通常色用印刷イメージ格納部166に格納する。
UV色図形描画部158は、PDLで記述されたUV色指定の図形描画指示に従い、描画データを作成する。UV色図形描画部158は、作成途中の情報を、UV色用ROP情報格納部164、及びUV色用カラー情報格納部165に格納する。UV色図形描画部158は、作成結果を、UV色用印刷イメージ格納部167に格納する。
UV色文字描画部159は、PDLで記述されたUV色指定の文字描画指示に従い、描画データを作成する。UV色文字描画部159は、作成途中の情報を、UV色用ROP情報格納部164、及びUV色用カラー情報格納部165に格納する。UV色文字描画部159は、作成結果を、UV色用印刷イメージ格納部167に格納する。
UV色イメージ描画部160は、PDLで記述されたUV色指定のイメージ描画指示に従い、描画データを作成する。UV色イメージ描画部160は、作成途中の情報を、UV色用ROP情報格納部164、及びUV色用カラー情報格納部165に格納する。UV色イメージ描画部160は、作成結果を、UV色用印刷イメージ格納部167に格納する。
UV色画像分解部169は、受け取ったUV色の印刷イメージ(例えば、タグ情報に基づく画像)を複数の領域に分解して要求元に返す処理を行う。この実施形態では、UV色画像分解部169は、UV色の印刷イメージを格子状に既定のサイズ(所定のブロックサイズのブロック)に分解する方法を採用するものとして説明するが、UV色画像分解部169が行う画像の分解方法についてはこれに限定されるものではない。UV色画像分解部169は、例えば、UV色の印刷イメージについて、ライン状に分解(例えば、縦長又は横長の複数のライン状(帯状)の長方形で分解)するようにしてもよい。UV色画像分解部169の具体的な分解処理の例については後述する。
UV色画像レイアウト部170は、指定された仕上げ方法(例えば、タグ情報で指定された仕上げ方法)に応じて、前記UV色画像分解部169で分解された画像を配置する処理を行う。UV色画像分解部169の具体的なレイアウト処理の例については後述する。
印刷部168は、印刷イメージを取得し、印刷用紙に印刷する処理を行う。印刷部168は、通常色用印刷イメージ格納部166、及びUV色用印刷イメージ格納部167から印刷イメージ(通常色印刷イメージ、及びUV色印刷イメージ)を取得する。
レポート作成機能116は、指示された種別に応じて、内部のデータ(例えば、ログ管理部120が保持するログデータ等)を出力するための印刷データ(ローカルプリントの印刷データ)を作成する。レポート作成機能116は、ログ管理部120が保持する様々なログデータを読み出して、指示されたローカルプリントに対応する印刷用データを作成する。レポート作成機能116は、ログ管理部120から読み出したログデータを印刷可能な形式に変換する処理(各ログデータのレイアウト処理を含む)を行う。
Email機能115は、Email送信・受信を制御する。Email機能115は、ジョブ管理部109から指示された場所(領域)に受信したデータを保存又は転送する。また、Email機能115は、ジョブ管理部109から指示された場所(領域)のデータに基づく画像のデータを、Email送信する処理を行う。Email機能115は、動作した履歴を、ログ管理部120に保存する。
アカウント管理部108は、ユーザの情報を保持する管理部である。画像処理装置101において、認証処理は、外部から入力される認証情報(以下、「認証情報A」と呼ぶ)と、内部に登録されている認証情報(以下、「認証情報B」と呼ぶ)との照合を行うことによって実行される。アカウント管理部108には、認証情報Bが保持されている。認証情報Bは、ユーザを識別するユーザ識別子であるが、具体的な内容や形式は限定されないものである。この実施形態では、ユーザ識別子は、ユーザネームやパスワードで構成されているものとするが、その他の情報(例えば、単なる数値、指紋、アイリス(目の虹彩)等)を適用するようにしてもよい。また、アカウント管理部108は、は、認証情報Bに関連して「ジョブ投入情報」を構成する情報も保持しているものとする。
権限管理部118は、認証が完了したユーザに対して許可されている権限を判断する。権限管理部118は、認証が完了したユーザに対して、そのユーザを識別するユーザ識別子を割当てる。権限管理部118は、ユーザ識別子を与えることによって、そのユーザに許可された権限を返信する処理も行う。また、権限管理部118は、使用量制限(例えば、ユーザごとの印刷する枚数の制限等)を行うようにしても良い。例えば、権限管理部118は、上限を表すリミット値と、現在の値を表すカウンタ値を比較し、カウンタ値がリミット値を超えない間は継続動作を許可(印刷を許可)する処理も行うようにしてもよい。
設定値管理部119は、画像処理装置101の設定値を管理する。設定値管理部119は、例えば、設定値の読み出しや設定値の変更を受け付ける。すべての処理が設定値を使用する可能性があるため、設定値管理部119は、すべての処理からアクセスされる可能性がある。設定値管理部119は、電源再投入時でもデータを保持することができるメモリ(例えば、不揮発メモリ)を用いて構成されていることが望ましい。
ログ管理部120は、ジョブ管理部109がジョブを実行する度にその都度履歴としてその動作履歴を保存する。ログ管理部120は、通常のジョブ実行結果の他、様々なカウンタ値、ジョブ中で処理したデータ自体をログとして保存するようにしてもよい。また、ログ管理部120は、電源再投入時でもデータを保持することができるメモリ(例えば、不揮発メモリ)を用いて構成されていることが望ましい。
記憶部121は、受信したデータの一時保存先や、送受信するコマンドの保存先として使用されるメモリである。記憶部121は、画像処理装置101内の全ての構成要素で用いられる可能性がある。また、記憶部121は、電源再投入時等でもデータを保持することができるメモリ(例えば、不揮発メモリ)を用いて構成されていることが望ましい。
次に、画像処理装置101及び情報処理装置180における、タグ情報の処理構成及び、タグ情報に基づくUV色の印刷処理について説明する。
図4は、プリンタドライバ183で、ユーザからタグ情報を受付ける例について示した説明図である。図4(a)は、プリンタドライバ183が、ユーザからタグ情報の入力を受付けるための操作画面(GUI画面)の例について示した説明図である。そして、図4(b)は、図4(a)の操作画面で入力された内容に基づいて、プリンタドライバ183が生成するタグ情報の構成例である。
図4(a)に示す操作画面には、201〜206の符号が付された要素(オブジェクト)が配置されている。
201は、UVトナーで印刷するタグ情報の文字列の入力を受付ける指定欄(オブジェクト)である。
202は、タグ情報を出力する際のサイズの入力を受付ける指定欄(オブジェクト)である。
203は201で指定された文字列を媒体上に印刷する際の回転角度を受付ける指定欄(オブジェクト)である。
204は印刷媒体の仕上げ方法を受付ける指定欄(オブジェクト)である。仕上げ方法とは、印刷物の最終的な状態(仕上げ)を表しており。例えば、印刷用紙を2つ折りにする「2つ折」、印刷用紙を複数枚(n枚)綴りで製本する「n枚綴り」、特に折り曲げや綴り等を伴わない「標準」、複数枚の印刷用紙を綴って袋とじする「袋とじ」等がある。この実施形態では、仕上げとして「2つ折」を例に説明するが、指定欄204では他の仕上げの選択も可能である。
206は、201で指定された文字列を媒体上に印刷する際の位置を受付ける指定欄(オブジェクト)である。
205は、指定欄201で入力された文字列が、指定欄204で仕上げされた印刷物に、指定欄202、203、204、206の条件で印刷された場合のプレビュー画像(印刷された画像の見え方の例)を表示するプレビュー欄(オブジェクト)である。
図4(a)では、指定欄201に文字列として「秘」という文字を丸(○)で囲った特殊文字が入力されている。また、図4(a)では、指定欄202にサイズとして282の値が入力されている。さらに、図4(a)では、指定欄203に回転角度として4(+4)の値が入力されている。さらにまた、図4(a)では、指定欄204に仕上げとして「2つ折」が入力されている。また、図4(a)では、指定欄206に、印刷位置として「中央」が入力されている。そして、図4(a)に示すプレビュー欄205では、2つ折された印刷用紙に、指定欄201に入力された文字列(「秘」という文字を丸(○)で囲った特殊文字)が、指定欄202、203、206で指定された条件(サイズ、印刷角度、印刷位置)で印刷した場合のプレビュー画像が表示されている。
プリンタドライバ183では、図4(a)のような操作画面で、タグ情報を構成する各パラメータ(文字列、サイズ、回転角度、仕上げ、印刷位置)の入力を受付けると、例えば、図4(b)のようなタグ情報を生成して、プロパティ情報追加部184に保持させる。
図4(b)に示すタグ情報は、タグ情報を示す「<uv>…</uv>」というタグに関連づけて、タグ情報を構成する各パラメータ(図4(a)で指定された文字列、サイズ、回転角度、仕上げ、及び印刷位置)が記述されている。なお、タグ情報の具体的な記述形式は限定されないものであり、種々の記述形式を適用することができるが、少なくとも文字列と仕上げの情報が含まれている必要がある。
そして、画像処理装置101は、図4のタグ情報に基づいて、例えば、図5のようなプロパティ情報の印刷を行う。
図5(A)は、ユーザが最終的に所望する出力結果(2つ折りにした印刷用紙)の仕上がり例を示している。図5(B)は、図5(A)に示す仕上がりとするために、印刷用紙の第1の面に印刷された画像を示している。図5(C)は、図5(A)に示す仕上がりとするために、印刷用紙の第2の面に印刷された画像を示している。すなわち、図5(B)、図5(C)は、図5(A)に示す2つ折の印刷用紙を折り曲げる前の印刷用紙の各面の印刷画像を示している。
図5に示す印刷用紙では、第2の面に、斜体の文字列「有色トナー画像」が、通常色で印刷されており、タグ情報で指定された文字列(「秘」という文字を丸(○)で囲った特殊文字)が複数の領域に分解され、さらに第1の面と第2の面に分散して印刷されている。
図5では、タグ情報で指定された文字列(「秘」という文字を丸(○)で囲った特殊文字)が、図6に示すように3つの領域に分散された例について示している。図6では、タグ情報で指定された文字列(「秘」という文字を丸(○)で囲った特殊文字)の画像が、「秘」の文字の左側の矩形の画像A11と、「秘」の文字の右側の矩形の画像A12と、「秘」の文字を囲う丸(○)の部分の画像A13に分解される例について示している。すなわち、図5では、図6に示す画像A11、A12、A13が、第1面と第2面に分散して配置されている。
図5の例では、印刷用紙の第1面の左側に、画像A11が鏡面反転させた画像がUV色(UVトナー)で印刷されている。また、図5の例では、印刷用紙の第1面の右側に、画像A12が反転させずにUV色(UVトナー)で印刷されている。さらに、図5の例では、印刷用紙の第2の面に、画像A13が印刷されている。図5(B)、図5(C)のように画像A11、A12、A13が印刷された印刷用紙を、指定された仕上げ(この例では2つ折り)で仕上げた形態にしてUV光を当てると、図5(A)のように、タグ情報で指定された文字列(「秘」という文字を丸(○)で囲った特殊文字)の画像が組み合わさって見えることになる。UVトナーで印刷した画像は、発光するため、図5(A)のように印刷用紙が重なっている状態でも透過してみることが可能である。
すなわち、画像処理装置101では、タグ情報で指定された文字列の画像を、複数に分解し、分解された各画像を、印刷用紙の仕上げ状態を考慮した複数の印刷用紙の印刷面に分散して印刷している。これにより、個々の印刷面を見てもタグ情報で指定された文字列を判読することを困難としつつ、仕上げられた状態で紫外線を当てて初めてタグ情報で指定された文字列(プロパティ情報)を判読可能とすることができる。
この実施形態の例では、図6に示すようなタグ情報で指定された文字列の画像を分解(分割)する処理をUV色画像分解部169が行う。そして、分解された各分解画像を、タグ情報で指定された仕上げを考慮して複数の印刷面に分散して配置する処理を、UV色画像レイアウト部170が行う。
UV色画像分解部169がタグ情報に基づく画像を分割する粒度(各分割画像のブロックサイズ)については限定されないものであるが、例えば、各分解画像からタグ情報(文字)の判読が不能となる程度の粒度とすることが望ましい。また、UV色画像レイアウト部170は、タグ情報で指定された仕上げ方法で仕上げられた印刷物にUV光を照射したときに、タグ情報の文字(文字列)が判読可能となるように、分解された各分解画像を配置する必要がある。
UV色画像分解部169による分解やUV色画像レイアウト部170によるレイアウト決定(分解画像の配置決定)の具体的な方式については限定されないものであり、例えば、文字やフォントごとに各文字の分解及びレイアウト設定のパターン(仕上げごとのレイアウト設定のパターン)を予め定義して保持しておくようにしてもよい。
以上のように、第1の実施形態では、PDLデータ解析部151が、印刷データ(画像形成データ)から媒体(印刷用紙)に画像形成(印刷)する第1の画像データを取得する第1の画像データ取得手段として機能する。また、第1の実施形態では、PDLデータ解析部151が、印刷データ(画像形成データ)からタグ情報により指定された付加情報(タグ情報で指定された文字列)と、タグ情報で指定された仕上げ方法の情報を取得するデータ抽出手段として機能する。さらに、第1の実施形態では、UV色画像分解部169が、付加情報の画像(第2の画像)を複数の分解画像に分解する分解手段として機能する。さらにまた、第1の実施形態では、UV色画像レイアウト部170が分解画像の配置を決定する配置位置決定手段として機能する。また、第1の実施形態では、印刷部168等が、媒体(印刷用紙)に画像形成する画像形成手段として機能する。さらに、第1の実施形態では、情報処理装置180において、プリンタドライバ183及びプロパティ情報追加部184が、タグ情報(付加情報及び仕上げ方法を含む情報)を取得する情報取得手段として機能する。さらにまた、第1の実施形態では、情報処理装置180において、プリンタドライバ183及びプロパティ情報追加部184が、タグ情報(付加情報及び仕上げ方法を含む情報)と印刷する画像データを結合した印刷データ(画像形成データ)を生成して送信する送信手段として機能する。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の画像処理装置101の動作を説明する。
図7〜図9は、画像処理装置101の動作について示したフローチャートである。
まず、図7、図8を用いて、画像処理装置101のジョブ実行時における基本動作について説明する。
まず、通信部102及び通信制御部103が外部装置(例えば、情報処理装置180)より印刷ジョブ(印刷データ)を受信したものとする(S1101)。
なお、画像処理装置101において、ジョブを受付ける手段は限定されず、複数手段に対応するようにしてもよい。画像処理装置101は、例えば、情報処理装置180等の外部装置からネットワークやUSBケーブルなどの通信媒体を経由してコマンド入力を受付けるようにしてもよい。具体例としては、情報処理装置180からプリンタドライバ183を使用した通常の印刷、情報処理装置180からユーティリティを使用した設定値の変更、情報処理装置180からWEBページを使用した状態の監視などが該当する。2つ目は、操作パネル105からコマンドを入力する手段がある。具体例としては、コピー、スキャンしてEmail送信、スキャンして外部のサーバヘファイル転送、FAX送信などが該当する。以下で説明する情報処理装置180(PC)からの印刷機能は、前者の形態を採用するものとする。
次に、通信制御部103が、情報処理装置180から受付けた印刷ジョブ(印刷データ)を通信指示認識部104に転送する(S1102)。通信制御部103及び通信指示認識部104では、例えば、PDLの「PCPrint」という要求識別子に基づいて、PCからの印刷要求(印刷ジョブ)を認識する。
次に、通信指示認識部104は、設定値管理部119から認証設定値を読み出す(S1103)。認証設定値は、認証を行うか、行わないかを決定するための設定値である。近年の画像処理装置では、ラニングコスト削減等のため、ユーザによって印刷する枚数等を制限する場合がある。また、Email送信やFAX送信などの情報転送機能等に対応する画像形成装置(複合機)では、情報の流出制限のためにもユーザを制限する場合がある。設定値管理部119における認証設定値は、ユーザが設定することが可能であるが、一般に管理者と呼ばれる役割が定義されており、その者だけがその設定値を変更する権限を持つ。通常、画像形成装置において、設定値を変更する権限は管理者専用のアカウントによって実現される。
次に、通信指示認識部104は、認証設定値を確認し(S1104)、「認証する」(ON)に設定されている場合には後述するステップS1105から動作し、「認証しない」(OFF)に設定されている場合には、後述するステップS1201から動作する。
認証設定値が「認証する」に設定されている場合、通信指示認識部104は、受信した印刷データの中から認証情報Aを読み出す(S1105)。認証情報Aには、「ユーザネーム」と「パスワード」とが含まれるものとして説明する。アカウント管理部108では、各ユーザの認証情報Bとして、「ユーザネーム」及び「パスワード」を登録しているものとする。「ユーザネーム」は公開する値で「パスワード」は非公開の値である。なお、アカウント管理部108において、「ユーザネーム」はユーザの識別子であるので、重複登録はできないが、「パスワード」は重複登録可能である。
次に、通信指示認識部104は、アカウント管理部108から登録済の認証情報B(認証情報Aのユーザネームに対応するパスワード)を読み出す(S1106)。
次に、通信指示認識部104は、認証情報Aと認証情報Bを比較(照合)する(S1107)。画像処理装置101は、認証情報Aと認証情報Bが一致(ユーザネーム及びパスワードが一致)する場合には認証成功と認識し、後述するステップS1201から動作し、一致しない場合には、認証失敗と認識し、受信した印刷データに係る処理を終了する。
上述のステップS1107で認証が成功した場合、通信指示認識部104は、通信部102を介してジョブ管理部109にユーザの要求(印刷データに基づく印刷の実行)を通知する(S1201)。
次に、ジョブ管理部109は、機能管理部110に要求実行に必要な機能を要求する(S1202)。ここでは、ジョブ管理部109は、印刷データに基づいた印刷を要求されているので、機能管理部110に対して、印刷するために必要となる印刷機能114を要求(問い合わせ)する。
次に、機能管理部110は、要求された機能の空き状況を確認し、可能ならば要求されたジョブ用に割り当てる(S1203)。ここでは、機能管理部110は、ジョブ管理部109から印刷するために必要となる印刷機能114を要求されているので、印刷機能114を要求について割当可能か否か(空いているか否か)を確認し、割当てを行うことになる。
次に、機能管理部110は、割当てた機能の構成要素に対して、要求されたジョブ実行に必要な情報を供給して処理開始を指示し(S1204)、さらに、ジョブ管理部109から供給されたデータ(例えば、印刷データ)を供給する(S1205)。
ここでは、機能管理部110は、ジョブ管理部109から供給された印刷データを、印刷機能114に供給することになる。
次に、機能管理部110に処理開始を指示された印刷機能114が、機能管理部110の指示に応じた処理(印刷データに基づく印刷処理)を行う(S1206)。
次に、印刷機能114は、印刷を完了すると、その結果を機能管理部110に通知する(S1207)。この後の処理は、処理完了を管理部(ジョブ管理部109)に通知するとともに、操作パネル105にも表示させるための動作である。
機能管理部110は、処理終了を認識すると、その処理終了の結果をジョブ管理部109に通知する(S1208)。
次に、ジョブ管理部109は、処理終了の結果をパネル指示認識部107へ通知する(S1209)。
次に、パネル指示認識部107は、処理終了の結果について、パネル制御部106を介し、操作パネル105に表示出力させる(S1210)。
次に、印刷機能114の詳細動作(上述のステップS1206の詳細動作)について図9、図10を用いて説明する。
図9は、印刷機能114で、PDLデータに基づく中間コードを生成する処理について示したフローチャートである。
印刷機能114は、印刷処理を開始すると、まず、各バッファを初期化する(S1301)。このとき、印刷機能114では中間コード格納部161、通常色用ROP情報格納部162、通常色用カラー情報格納部163、UV色用ROP情報格納部164、UV色用カラー情報格納部165、通常色用印刷イメージ格納部166、UV色用印刷イメージ格納部167、UV色画像分解部169、及びUV色画像レイアウト部170が初期化される。
次に、PDLデータ解析部151は、PDLデータ受信部150から受信した印刷データを構成するデータ(PDLで記述された各データ)を順に解析して分類する(S1302)。以下では、印刷データを構成するPDLで記述された各データを「PDLデータ」と呼ぶ。PDLデータ解析部151は、取得したPDLデータを分類し、その分類結果に対応する処理(後述するステップS1303〜S1314、S1316の処理)を行う。
PDLデータ解析部151は、PDLデータ受信部150から受信したPDLデータを順に解析していく。PDLデータ解析部151は、受信したデータがPDLデータ(印刷するデータも含む)以外であった場合には受け捨てる。PDLデータ解析部151は、受信するPDLデータの内容により以下のように分類し、それぞれの処理を行う。通常は、通常色(可視光領域を表現した色で、R,G,Bで表される)の図形、文字、イメージ画像、UV色の図形、文字、イメージ画像、パターンなどの印刷命令と、印刷時に使用するテーブルデータ(カラー情報、ROP情報)の変更命令を識別する。
PDLデータ解析部151では、上記に加え、UVトナーでの印刷が指定されたタグが検出された場合は、当該タグ情報が識別しにくくなるよう、仕上げ情報に応じて追加処理を行う。具体的には、PDLデータ解析部151は、まず、UV色画像分解部169にUVトナーでの印刷が指定されたタグ情報に基づく画像を分解(分割)させ、UV色画像レイアウト部170に分解された各画像のレイアウトを実行させる。
例えば、タグ情報で指定された仕上げが「標準」仕上げの場合、UV色画像レイアウト部170は、印刷モードを両面印刷に切り替え、前記分解されたタグ情報を表面(第1の印刷面)と裏面(第2の印刷面)に分散して印刷するようにレイアウトする。その際、UV色画像レイアウト部170は、裏面に印刷する画像は、元の分解した画像を鏡面反転させたものとする。
また、例えば、タグ情報で指定された仕上げが3枚の「n枚綴り」である場合、UV色画像レイアウト部170は、分解された画像を、1枚目、2枚目、3枚目に分散して印刷するようにレイアウト変更する。このとき、UV色画像レイアウト部170は、単純に1枚目の表、2枚目の表、3枚目の表面に分散する以外にも1枚目の表/裏、2枚目の表/裏、3枚目の表/裏に分散させても良い。
さらに、例えば、ユーザから指定された仕上げが2つ折りであった場合、UV色画像レイアウト部170は、印刷媒体を2つ折にした際に重ね合わさる部分に分散して印刷する。その際、標準モードと同様、部分的にタグ情報を鏡面反射させて表面から紫外光を当てた場合にユーザが指定したタグ情報が読み取れるよう印刷するようにしてもよい(具体的には上述の図5、図6参照)。
PDLデータ解析部151は、例えば、通常色に係る印刷命令(例えば、図形、文字、イメージ画像等の印刷命令)、UV色に係る印刷命令(図形、文字、イメージ画像等の印刷命令)、パターン(例えば、テスト用の印刷パターン等)の印刷命令、印刷時に使用するテーブルデータ(カラー情報、ROP情報)の変更命令等を識別して分類する。
上述のステップS1302で、取得したPDLデータが通常色の印刷命令と分類された場合、PDLデータ解析部151は、まず、カラーマッチング処理152に依頼し、カラーマッチングを行う(S1303)。PDLデータ解析部151が行うカラーマッチングの具体的内容については種々の画像形成装置と同様の処理を適用することができるため詳しい説明については省略する。なお、通常は、UV色についてはカラーマッチングを行う必要はないが、使用するUV色のトナーの性質(例えば、特別な補正を必要とするトナーである場合等)によっては、カラーマッチングを行うようにしてもよい。ただし、UV色の印刷命令については、YMCKへの色空間変換を行う必要はない。
以上のように、PDLデータ解析部151は解析処理を行う。
次に、PDLデータ解析部151は、PDL命令(通常色の印刷命令)を解釈し、図形、文字、イメージ画像毎に通常色のカラー用中間コード(通常色のカラー情報を設定するディスプレイリスト)を作成する(S1304)。PDLデータ解析部151は、作成した中間コードを中間コード格納部161に格納する。
次に、PDLデータ解析部151は、PDL命令(通常色の印刷命令)を解釈し、図形、文字、イメージ画像毎に通常色ROP用中間コード(通常色のROP情報を設定するディスプレイリスト)を作成する(S1305)。PDLデータ解析部151は、作成した中間コードを中間コード格納部161に格納する。
次に、PDLデータ解析部151は、カラー情報(作成した通常色カラー用中間コード)、及びROP情報(通常色ROP用中間コード)を考慮して、PDLの命令(通常色に係る図形、文字、又はイメージの印刷命令)に対応する中間コードを作成する(S1306)。
一方、上述のステップS1302で、取得したPDLデータがUV色の印刷命令と分類された場合、PDLデータ解析部151は、PDL命令(UV色の印刷命令)を解釈し、図形、文字、イメージ画像毎にUV色カラー用中間コード(UV色のカラー情報を設定するディスプレイリスト)を作成する。作成した中間コードは中間コード格納部161に格納する(S1307)。PDLデータ解析部151は、作成した中間コードは中間コードを格納部161に格納する。
次に、PDLデータ解析部151は、PDL命令を解釈し、図形、文字、イメージ画像毎にUV色ROP用中間コード(UV色のROP情報ディスプレイリスト)を作成する(S1308)。PDLデータ解析部151は、作成した中間コードは中間コードを格納部161に格納する。
次に、PDLデータ解析部151は、カラー情報(UV色カラー用中間コード)、及びROP情報(UV色ROP用中間コード)を考慮して、PDLの命令(UV色に係る図形、文字、又はイメージの印刷命令)に対応する中間コードを作成する(S1316)。
上述のステップS1302で、取得したPDLデータがパターンの印刷命令と分類された場合、PDLデータ解析部151は、当該PDLデータで指定されたパターンデータを特定する(S1309)。次に、PDLデータ解析部151は、パターンデータに応じて中間コードを作成し、作成した中間コードは中間コード格納部161に格納する(S1310)。
上述のステップS1302で、取得したPDLデータが通常色カラー情報の変更命令と分類された場合、PDLデータ解析部151は、当該変更命令に従って、通常色のカラー情報(上述のステップS1304の処理で通常色カラー用中間コードを作成する際に用いる情報)を更新する(S1311)。
上述のステップS1302で、取得したPDLデータが通常色ROP情報の変更命令と分類された場合、PDLデータ解析部151は、当該変更命令に従って、通常色のROP情報(上述のステップS1305の処理で通常色ROP用中間コードを作成する際に用いる情報)を更新する(S1312)。
上述のステップS1302で、取得したPDLデータがUV色カラー情報の変更命令と分類された場合、PDLデータ解析部151は、当該変更命令に従って、UV色のカラー情報(上述のステップS1307の処理でUV色カラー用中間コードを作成する際に用いる情報)を更新する(S1313)。
上述のステップS1302で、取得したPDLデータがUV色ROP情報の変更命令と分類された場合、PDLデータ解析部151は、当該変更命令に従って、UV色のROP情報(上述のステップS1308の処理でUV色ROP用中間コードを作成する際に用いる情報)を更新し(S1314)、後述するステップS1315の処理に移行する。
上述のステップS1306、S1310、S1311、S1312、S1313、S1316の処理のいずれかの処理が終了すると、PDLデータ解析部151は、次のPDLデータの有無を確認し(S1315)、次のPDLデータがある場合には、上述のステップS1302に戻って次のPDLデータの処理を行い、次のPDLデータがない場合には、中間コードの作成処理を終了する。
以上の動作により、PDLデータ解析部151は、PDLデータの解析処理を行い、中間コード格納部161に結果(各中間コード)が格納された状態となる。
中間コードの生成が終了すると、印刷機能114では、印刷イメージ生成部210により、中間コードに対応する印刷イメージの作成が行われる。
図10は、印刷イメージ生成部210が行う印刷イメージの作成処理について示したフローチャートである。
まず、中間コード判別部154は、中間コード格納部161から順に中間コードを読出して取得し、当該中間コードの内容を解析する(S1401)。そして、中間コード判別部154は、取得した中間コードの内容を解析し、解析した内容に応じて描画処理部153を制御する処理を行う。
中間コード判別部154は、取得した中間コードを解析して、通常色に係る印刷命令(例えば、図形、文字、イメージ画像等の印刷命令)、UV色に係る印刷命令(図形、文字、イメージ画像等の印刷命令)の印刷命令、パターンの印刷命令、印刷時に使用するテーブルデータ(通常色カラー情報、通常色ROP情報、UV色カラー情報、UV色ROP情報)の変更のいずれかに分類し、その結果に応じ描画処理部153を制御する処理を行う。
上述のステップ1401で、取得した中間コードが印刷命令であった場合に、中間コード判別部154は、当該中間コードについて通常色の印刷命令(図形、文字、又はイメージ画像)と、UV色の印刷命令(図形、文字、又はイメージ画像)とを区別して、描画処理部153にセットする(S1402)。
描画処理部153は、通常色の印刷命令(図形、文字、又はイメージ画像)の描画処理を、それぞれ対応する描画部(通常色図形描画部155、通常色文字描画部156、又は通常色イメージ描画部157)に依頼して処理させる(S1403)。具体的には、描画処理部153は、通常色の図形の描画処理(印刷イメージの作成)を通常色図形描画部155に依頼して実行させ、通常色の文字の描画処理を通常色文字描画部156に依頼して実行させ、通常色のイメージ画像の描画処理を通常色イメージ描画部157に依頼して実行させる。
描画処理部153は、UV色の印刷命令(図形、文字、又はイメージ画像)に基づく描画処理を、それぞれ対応する描画部(UV色図形描画部158、UV色文字描画部159、UV色イメージ描画部160)に依頼して処理させる(S1404)。具体的には、描画処理部153は、UV色の図形の描画処理(印刷イメージの作成)をUV色図形描画部158に依頼して実行させ、UV色の文字の描画処理をUV色文字描画部159に依頼して実行させ、UV色のイメージ画像の描画処理をUV色イメージ描画部160に依頼して実行させる。
上述のステップS1401で中間コードから読み出した内容がパターンであった場合、中間コード判別部154は、当該中間コードのパターン情報を描画処理部153に設定する(S1405)。
上述のステップS1401で中間コードから読み出した内容が通常色カラー情報であった場合に、中間コード判別部154は、当該情報を描画処理部153へ登録する(S1406)。
上述のステップS1401で中間コードから読み出した内容が通常色ROP情報であった場合に、中間コード判別部154は、当該通常色ROP情報を、描画処理部153へ登録する(S1407)。
上述のステップS1401で中間コードから読み出した内容がUV色カラー情報であった場合、中間コード判別部154は、当該UV色カラー情報を描画処理部153へ登録する(S1408)。
上述のステップS1401で中間コードから読み出した内容がUV色ROP情報であった場合、中間コード判別部154は、当該UV色ROP情報を描画処理部153に登録する(S1409)。
なお、通常中間コード内はカラー情報、ROP情報、描画対象の情報がセットになり記述されているが、上述のステップS1405〜S1409のように単独で情報登録する場合の処理も可能であるものとする。
上述のステップS1403〜S1409、S1411の処理のいずれかが終了すると、中間コード判別部154は、中間コード格納部161から次の中間コード(未だ処理が登録されていない中間コード)の有無を確認し(S1410)、中間コードが残っている場合には上述のステップS1401に戻って次の中間コードの処理を行い、中間コードが残っていなければ、描画処理を終了する。
以上のように印刷機能114では、通常色印刷イメージ、及びUV色印刷イメージが作成される。そして、印刷部168は、印刷用紙Mに、通常色印刷イメージ、及びUV色印刷イメージに基づく画像を形成する。
次に、情報処理装置180(ホスト側)による画像処理装置101への印刷ジョブ投入時の処理(シーケンス)について図11のフローチャートを用いて説明する。
まず、ユーザが、情報処理装置180のアプリケーション181を使用して文書作成し、印刷依頼の操作を行ったものとする(S1501)。情報処理装置180のアプリケーション181は、例えば、テキスト文字の入力、編集機能を持ち、さらには画像データなどを文面内へ配置するDTP機能を持つ。ユーザはそれらの機能を使用して最終的に送信する文書を作成し、画像処理装置101に対してはネットワークや、USBなどを介して印刷データを送付する操作を行うことになる。
次に、アプリケーション181は、OS182にデバイスドライバを要求する(S1502)。OS182は、一般にデバイスドライバを登録・管理している。アプリケーション181は、どのデバイスドライバを使用すればよいかという知識は有していないので、OS182が管理するデバイスドライバの一覧を要求する。
次に、OS182は、登録されているデバイスドライバをアプリケーション181へ回答する(S1503)。
次に、アプリケーション181は、回答してもらったデバイスドライバの中からプリンタドライバ183を選択し、送信データおよび、付属するデータを渡す(S1504)。実際にプリンタドライバ183を選択するのはユーザである。ユーザは各デバイスドライバの用途を把握し、使い分ける必要がある。この実施形態で説明するプリンタドライバ183は、画像処理装置101が解釈し印刷することが可能なPDLを使用して文書データを変換する役割に加え、印刷媒体にUVトナーで、印刷するタグ情報と印刷媒体の仕上げに関する指定する機能を担う。
次に、プリンタドライバ183は、PDLを使用して文書データを変換した後、プロパティ情報追加部184を呼び出す(S1105)。
プロパティ情報追加部184は、OS182を介しアプリケーションの持つプロパティ情報を読み出す(S1106)。読み出したプロパティ情報を印刷可能なPDL形式に変換してプリンタドライバ183に送付する。プロパティ情報の中でどの項目を画像処理装置101に送付するかはユーザに選択してもらうこともありうる。
プリンタドライバ183は、アプリケーション181から受け取った本来印刷するべきデータと、プロパティ情報追加部184から受け取ったプロパティ情報(タグ情報を含む)をマージし、画像処理装置101へ送信する(S1107)。前記したように、画像処理装置101への通信は、ネットワークかUSBを使用するようにしてもよい。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の実施形態では、UV色画像分解部169及びUV色画像レイアウト部170により、タグ情報に基づく付加画像(プロパティ情報の画像)を分解して印刷用紙の複数の印刷面に分散して配置するので、印刷面の仕上がりを損なうことなく、可視光下では判読困難な付加情報を印刷することが可能となる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による画像形成装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の画像形成装置を複合機(画像処理装置)に適用する例について説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態の画像処理装置101Aの全体構成も図2を用いて示すことができる。以下では、第2の実施形態について第1の実施形態との差異を中心に説明する。
第2の実施形態の画像処理装置101Aでは、PDLデータ解析部151及び印刷機能114が、PDLデータ解析部151A及び印刷機能114Aに置き換わっている点で第1の実施形態と異なっている。
図12は、第2の実施形態の印刷機能114Aの機能的構成について示したブロック図である。図12では、上述の図1と同一部分又は対応部分に同一又は対応する符号を付している。
印刷機能114Aでは、印刷イメージ生成部210が印刷イメージ生成部210Aに置き換わっている点で第1の実施形態と異なっている。印刷イメージ生成部210Aでは、裏写り調整部171及び印刷プレビュー作成部172が追加されている点で第1の実施形態と異なっている。
第2の実施形態では、裏写り調整部171及び印刷プレビュー作成部172により、UVトナーを用いて両面印刷した印刷用紙(印刷物)についてUV光下での裏写りを制御(調整)可能となっている。
印刷機能114Aでは、PDLデータ解析部151Aが、裏写り調整部171及び印刷プレビュー作成部172を用いて、中間コード格納部161に格納された中間コード群(印刷データ)に対する裏写り制御の処理を実行させる。
次に、裏写り調整部171及び印刷プレビュー作成部172により行われる裏写り制御の概要について図13を用いて説明する。
印刷用紙に、UVトナーで印刷した場合、その印刷物は基本的にUV光下でしか内容を確認できないが、実際は光の反射により何が印字しているかを読み取れてしまう場合がある。よって、印刷物のセキュリティをさらに向上させるため、表面と裏面の両面で1つの画像を形成するようUV印刷を行う。
なお以下では、印刷用紙にUV色のトナーで印刷することをUV印刷と呼び、印刷用紙に通常色のトナーで印刷することを通常印刷と呼ぶものとする。
図13では、印刷用紙の表面と裏面の両面で1つの画像を形成するようUV印刷した例を示している。図13(a)はUV光下で印刷物を表面から見た様子を示しており、「国」という文字が印刷されているように見える。図13(b)は表面にUVトナーで印字した領域であるUV領域を示し、図13(c)は裏面に印字したUV領域を示している。図13の例では、裏面の領域(図13(c)のUV領域)をわざと裏写りさせて表面から見えるようにし、両面で1つの画像を形成している。この実施形態では、UV光下ではなくてもUV印刷の内容を読み取られる可能性を低下させ印刷物のセキュリティを向上させるために、あえて裏面のUV領域を裏写りさせて印刷する場合がある。
次に、裏写り調整部171の構成について説明する。
裏写り調整部171は、PDLデータ解析部151の指示に応じて、中間コード格納部161に含まれる中間コード(画像データ)に対して、UV光下での裏写り調整を行う。裏写り調整部171は、裏写り調整を行う際、UV光下での印刷プレビューを操作パネル105に表示させるため、印刷プレビュー作成部172に画像データとUV領域が裏写りしているかどうかを表すデータ(以下、「裏写りデータ」と呼ぶ)を出力する。裏写り調整部171は、裏写り調整処理(中間コード格納部161の中間コードに対する調整処理)や、裏写りデータの生成処理を行う。
UV光下で裏写りするかどうかは、印刷に使用する媒体と両面に使用される現像材の量(濃度)によって決まる。
図15は、印刷用紙の裏面にUV画像が印刷された場合の、UV画像とCMYK画像の組み合わせについて示した説明図である。図15は、印刷用紙の裏面にUV画像が印刷された場合に、印刷用紙上にUV色のトナー及び又は通常色(CMYK)のトナーが積層された状態について示した概略断面図となっている。以下では、UVトナーの画像が印刷された領域をUV領域と呼び、通常色(CMYK)のトナーの画像が印刷された領域をCMYK領域と呼ぶものとする。
図15(a)は、印刷用紙の裏面にUV領域のみ印刷した場合について示している。図15(b)は、裏面にCMYK領域とUV領域を重ねて印刷場合について示している。図15(c)は、表面にCMYK領域が印刷され、裏側にUV領域が印刷された場合について示している。図15(d)は表面にCMYK領域が印刷され、裏側にCMYK領域とUV領域が重ねて印刷された場合について示している。裏写り調整部171は、画像処理装置101Aが取り扱う印刷用紙毎(媒体毎)に、図15に示すようなCMYK領域とUV領域の各組み合わせでUV領域が裏写りするかどうかを判定するために使用できる裏写り判定データを予め作成して保持しているものとする。裏写り調整部171は、裏写り判定データを、判定データ記憶部171aに保持しているものとする。なお、判定データ記憶部171aを構成する具体的な記憶手段(データ記録媒体)や記憶位置については限定されないものである。
裏写り調整部171は、例えば、印刷データ(中間コード格納部161に格納されている印刷コード)に含まれるトレイ情報から使用する印刷用紙の情報(以下、「媒体情報」)とも呼ぶ)を取得し、処理対象の印刷データに含まれる画像データと媒体情報と予め保存している裏写り判定データから裏写りするかどうかを判断できる。裏写り調整部171は、例えば、中間コード等の画像データに基づいてプレビュー画像を生成する種々のプレビュー画像生成手段を用いて、印刷用紙の両面に印刷される画像のUV領域とCMYK領域の分布を把握し、表面(第1の面)の画像と、裏面(第2の面)の画像(例えば、裏面の画像を鏡面反転させた画像)とを比較して、裏面のUV領域のそれぞれについて裏写りするか否か判断するようにしてもよい。
図16は、裏写り判定データを用いてUV光下でUV領域が裏写りするかどうかを判定する例を示した説明図である。
図16(a)は、サンプルとしての印刷用紙(以下、「媒体P1」と呼ぶ)の裏写り判定データの例の一部を示しており、表面と裏面の画像データの濃度値の組み合わせに応じて裏写りするかどうかの情報が図示されている。裏写り調整部171は、裏面UV領域が有る場合、その裏面のUV領域ごとに、裏写り判定データを用いて裏写りが発生するか否かを判定する。図16(b)、図16(c)は、それぞれ、媒体P1において、裏面にUV領域がある場合の例について示している。図16(b)の例では、裏面のUV領域の濃度が80%、表面のCMYK領域の濃度がC=10%、M=Y=K=0%となっている。図16(c)の例では、裏面のUV領域の濃度が80%、表面のCMYK領域の濃度がC=80%、M=Y=K=0%となっている。
図16(a)に示す裏写り判定データの表は、表面の各色(CMYKとUV)のトナーの濃度(単位は%)と、裏面の各色(CMYKとUV)のトナーの濃度(単位は%)との組み合わせごとに裏写りするか裏写りしないかを示している。例えば、図16(a)裏写り判定データでは、裏面のUV領域の濃度を80%とし、表面のCMYK領域におけるCの濃度を濃度が0%〜100%に変化させた場合に、表面のCMYK領域におけるCの濃度ごとに裏写りが発生するか否かを示している。図16(a)の例の場合、表面のCMYK領域におけるCの濃度が0%以上60%未満の場合裏写りが発生し、表面のCMYK領域におけるCの濃度が60%以上の場合裏写りが発生しないことを示している。図16(a)では、説明を簡易とするため表面のCMYK領域におけるCの濃度のみを変化させる例について示しているが、裏写り判定データには各色のトナーの濃度の組み合わせごとに裏写りするか否かが登録されているものとする。印刷用紙(媒体)の厚さや材質によって、裏写りのし易さの特性が異なるため、裏写り調整部171では、媒体Pの種類ごとに図16(a)に示すような裏写り判定データが必要となる。
以上のように、裏写り調整部171は、印刷する領域ごと(例えば、画素ごと、又は所定の複数画素により構成されるブロックごと)に、裏写りするか否かを判定し、印刷する領域ごとの裏写りするか否かを記述したデータ(すなわち、裏写りする領域と裏写りしない領域を認識可能なデータ)を裏写りデータとして生成する。そして、裏写り調整部171は、裏写りデータに基づいて裏写りするUV領域の有無を確認するようにしてもよい。裏写りデータとしては、例えば、裏写りする領域の値を「1」とし、裏写りしない領域の値を「0」としたデータとしてもよい。
次に、印刷プレビュー作成部172の構成について説明する。
印刷プレビュー作成部172は、PDLデータ解析部151から入力された画像データと裏写りデータを用いて、操作パネル105に表示させるためのプレビュー画像のデータ(以下、「プレビュー画像データ」とも呼ぶ)を作成して出力する。PDLデータ解析部151は、印刷プレビュー作成部172にプレビュー画像データを作成させ、機能管理部110等(ジョブ管理部109、パネル指示認識部107、及びパネル制御部106を含む)を介して、プレビュー画像を含む操作画面(以下、「印刷プレビュー画面」と呼ぶ)を操作パネル105に表示出力させるように制御する。そして、PDLデータ解析部151は、印刷プレビュー画面で、選択された領域の裏移り調整処理(濃度調整値の変更)を行うことができる。
印刷プレビュー画面の構成データ(例えば、GUIを構成する各オブジェクトの定義データ)の格納位置については限定されないものであり、例えば、PDLデータ解析部151で保持するようにしてもよいし、パネル制御部106等であらかじめ保持するようにしてもよい。
印刷プレビュー作成部172は、画像データと裏写り調整部171が作成した裏写りデータを用いてプレビュー画像データ作成する。プレビュー画像は、UV光下で見える印刷プレビューである必要があるため、印刷プレビュー作成部172は、UV領域についても表示されたプレビュー画像を作成する。印刷プレビュー作成部172は、所定の変換テーブルを用いて、CMYKの画像データを操作パネル105で使用可能な色空間に変換して下地画像データを作成する。印刷プレビュー作成部172は、上述の変換テーブルを、変換テーブル記憶部172aに保持しているものとする。なお、変換テーブル記憶部172aを構成する具体的な記憶手段(データ記録媒体)や記憶位置については限定されないものである。
さらに、印刷プレビュー作成部172は、UV領域の上に下地画像を重ねて表示し、領域ごとに、表面に印字したUV領域なのか、裏面に印字した裏写りするUV領域か、裏面に印字した裏写りしないUV領域なのかがわかるよう色分け等(例えば、領域ごとにパターンを変更する等してもよい)をして表示する。印刷プレビュー作成部172が作成するプレビュー画像においては、裏面のUV領域ごとに、そのUV領域が裏写りするかどうかが重要なため、必ずしもUV光下で見える正確な色を再現しなくても良い。以上のように、印刷プレビュー作成部172は、下地画像の上に色分け等して作成したUV領域の画像を重ねた画像をプレビュー画像として作成する。
図17はプレビュー画像の例について示した説明図である。
図17では、例として、プレビュー画像G100が図示されている。図17には、下地画像G101の上に、表面のUV領域A21、裏面のUV領域が裏写りする領域A22、及び裏面のUV領域が裏写りしない領域A23が、それぞれ認識可能な形式で色分け等された例について示している。図17では、図示の都合上、各領域A21、A22、A23の色分けの仕方については省略しているが、実際には、各領域に、それぞれ異なる色や異なるパターン等の視覚効果が施されているものとする。
以上のように、第2の実施形態では、PDLデータ解析部151A及び中間コード判別部154が、印刷データ(画像形成データ)を保持する画像形成データ保持手段として機能する。また、第2の実施形態において、PDLデータ解析部151A、裏写り調整部171及び印刷プレビュー作成部172が、プレビュー画像を作成するプレビュー画像作成手段として機能する。さらに、第2の実施形態では、PDLデータ解析部151A、操作パネル105、パネル制御部106、及び機能管理部110等が、プレビュー画像上の一部の領域選択を受付ける領域選択手段として機能する。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態の画像処理装置101Aの動作を説明する。以下では、第2の実施形態の画像処理装置101Aの動作について、第1の実施形態との差異部分のみを説明する。
PDLデータ解析部151Aは、中間コードの生成後(上述の図9のフローチャートの処理後)に、裏写り調整部171及び印刷プレビュー作成部172を用いて、図14のフローチャートにより、UV印刷の裏移り調整を行う。
まず、裏写り調整部171は、中間コード格納部161に格納されている印刷データ(中間コード)から、両面UV印刷となっているかどうかを確認する(S101)。裏写り調整部171は、両面UV印刷が含まれているはステップS102の処理に移り、そうでなければ処理を終了する。
上述のステップS101で両面UV印刷が含まれている場合、裏写り調整部171は、印刷データに含まれる画像データ(中間コード格納部161の中間コード)において、裏面の画像データに存在するUV領域を全て確認し、各UV領域の位置情報とUV光下で裏写りするかどうかの情報で構成される裏写りデータを作成する。そして、裏写り調整部171は、作成した裏写りデータを用いて裏写りするUV領域が存在するかどうかを確認し(S102)、存在する場合はステップS103の処理に移り、そうでなければ処理を終了する。なお、裏写り調整部171は、UV印刷時には毎回ステップS103の処理に移っても良い。
なお、第2の実施形態において、印刷データ(PDLデータ解析部151Aが処理する画像形成データ)に裏写りするUV領域の有無を表す情報が含まれるようにしてもよい。このとき、印刷データ(PDLデータ解析部151Aが処理する画像形成データ)に裏写りするUV領域が有る旨の情報が含まれていた場合に、裏写り調整部171は、ステップS103の処理に移っても良い。
また、第2の実施形態において、印刷データ(PDLデータ解析部151Aが処理する画像形成データ)に裏写りするUV領域の位置情報(裏写りするUV領域が画像データ中のどの位置に存在するかを示す情報)が含まれるようにしてもよい。このとき、印刷データ(PDLデータ解析部151Aが処理する画像形成データ)に裏写りするUV領域の位置情報が含まれており、裏写りデータと位置情報とで裏写りするUV領域の位置が異なっている場合にステップS103の処理に移っても良い。
上述のステップS102で、裏写りするUV領域が存在すると判定された場合、PDLデータ解析部151Aは、印刷プレビュー作成部172に、プレビュー画像データを生成させる。そして、PDLデータ解析部151Aは、機能管理部110等を介して、操作パネル105に、プレビュー画像をユーザに確認させる印刷プレビュー画面を表示させ(S103)、印刷プレビュー画面に対するユーザの操作を受け付ける(S104)。
図18は、印刷プレビュー画面の構成例について示した説明図である。
図18に示す印刷プレビュー画面には、プレビュー画像G100と、印刷を受け付けるための印刷ボタンB11と、プレビュー画像G100上の領域選択を受け付けるための領域選択ボタンB12と、印刷のキャンセルを受け付けるためのキャンセルボタンB13とが配置されている。図18に示す印刷プレビュー画面において、印刷ボタンB11が押下された場合、PDLデータ解析部151Aは、裏写り調整処理を終了して次のステップ(上述の図9のフローチャートの処理)に移行して印刷処理を続行する。図18に示す印刷プレビュー画面において、領域選択ボタンB12が押下されると、PDLデータ解析部151Aは、裏写りの状態変更を受け付けるために後述するステップS105に移行する。図18に示す印刷プレビュー画面において、キャンセルボタンB13が押下されると、PDLデータ解析部151Aは、機能管理部110A等に現在進行している印刷処理を終了するように要求し、印刷処理を終了させる。
上述のステップS104で、領域選択ボタンB12が押下された場合、PDLデータ解析部151Aは、ユーザから印刷プレビュー画面のプレビュー画像G100上で、裏写りの状態を変更する領域の選択(指定)を受け付ける(S105)。
印刷プレビュー画面において、プレビュー画像G100上のユーザから領域選択(指定)を受け付ける具体的な方法(GUI操作方法)は限定されないものであり、例えば、ユーザのタッチパネルの押下位置により任意の位置に任意の大きさの矩形領域の選択入力を受け付けるようにしてもよい。例えば、PDLデータ解析部151Aは、印刷プレビュー画面で領域選択ボタンB12が押下された場合、プレビュー画像G100上に、矩形領域(例えば、点線の矩形の線)を表示し、ユーザから当該矩形領域の移動変形を受け付けるようにしてもよい。また、PDLデータ解析部151Aは、ユーザから選択された矩形領域内に、異なる種類のUV領域が含まれた場合(例えば、選択された矩形領域内に領域A22と領域A23が混在する場合)は、UV領域の種類を設定(例えば、矩形領域内の領域A22又は領域A23のいずれかを設定)できるようにし、設定したUV領域以外のUV領域は除外(例えば、ユーザから選択された矩形領域から、当該矩形領域内のうち設定された領域を除外)するようにしても良い。すなわち、PDLデータ解析部151Aは、例えば、ユーザに矩形領域内に裏写りするUV領域と裏写りしないUV領域が含まれている場合、裏写りするUV領域のみを設定し、裏写りしないUV領域を除外可能とするようにしてもよい。
ステップS105の領域選択が完了すると、PDLデータ解析部151Aは、ユーザから選択された領域の濃度調整値を受け付け、裏写り調整部171に選択された領域の濃度調整を実行させ(S106)、上述のステップS103の処理(印刷プレビュー画面の表示)に戻って動作する。このとき、裏写り調整部171は、選択された領域の画像データ(中間コード格納部161に格納された中間コード)に対して受付けた濃度調整値に基づく濃度調整処理を行う。
次に、PDLデータ解析部151Aが濃度調整値を受付けて、裏写り調整部171に濃度調整処理を実行させる処理の具体例について説明する。
PDLデータ解析部151Aは、機能管理部110等を介して、操作パネル105に、ユーザから選択された領域の濃度調整値を受け付けるための操作画面(以下、「濃度調整画面」と呼ぶ)を表示させ、濃度調整画面に対するユーザ操作を受け付ける。
図19は、濃度調整画面の構成例について示した説明図である。
図19に示す濃度調整画面では、表面のUV色及びCMYK色のそれぞれについての濃度調整値の入力を受け付けるための表面調整値入力フィールドF11、裏面のUV色及びCMYK色のそれぞれについての濃度調整値の入力を受け付けるための裏面調整値入力フィールドF12、入力された濃度調整値により調整後の裏写り状態(ユーザにより選択された領域の裏写り状態)について表示する状態表示フィールドF13、濃度調整値の入力完了を受け付けるOKボタンB21、濃度調整値の調整キャンセルを受け付けるキャンセルボタンB22、入力された濃度調整値に基づいて状態表示フィールドF13の表示変更を受け付けるための状態更新ボタンB23が配置されている。
濃度調整画面では、表面調整値入力フィールドF11及び裏面調整値入力フィールドF12で、表面と裏面のCMYK色とUV色のそれぞれについて濃度調整値の入力を受け付けることで、ユーザからUV光下での裏写り調整の内容を受け付けることができる。表面調整値入力フィールドF11及び裏面調整値入力フィールドF12で、受け付ける濃度調整値は整数の値を設定することができ、濃度調整値が0の場合は変更無し、濃度調整値がプラスの場合は濃度値が上がるよう調整され、濃度調整値がマイナスの場合は濃度値が下がるよう調整される。濃度調整値の単位は、例えば%とするようにしてもよい。
濃度調整画面で状態更新ボタンB23が押下されると、PDLデータ解析部151Aは、選択したUV領域の位置情報と、両面(表面及び裏面)の各色の濃度調整値を裏写り調整部171に入力する。裏写り調整部171は、通知された濃度調整値から両面の各色で使用する濃度値変換テーブルを選択(変換テーブル記憶部172aから取得)し、通知されたUV領域の位置情報から両面の画像データ中で処理する領域を特定する。裏写り調整部171は両面の画像データ中の特定した領域に対して選択した濃度値変換テーブルを用いて濃度値の調整を行う。具体的には、裏写り調整部171は選択領域の両面の各色の濃度を調整した画像データ(以下、「確認画像データ」と呼ぶ)を作成する。そして、裏写り調整部171は、濃度値の調整を行った領域の確認画像データに対して、上述のステップS102と同様の処理で、UV光下で裏写りが発生するかどうかを確認し、裏写りするかどうかの情報をPDLデータ解析部151Aに返答する。PDLデータ解析部151Aは、裏写り調整部171からの返答結果(「裏写りする」又は「裏写りしない」のいずれか)に基づいて、状態表示フィールドF13の表示を更新する。
濃度調整画面でOKボタンB21が押下されると、PDLデータ解析部151Aは、選択されたUV領域の位置情報と両面の各色の濃度調整値を裏写り調整部171に通知する。そして、裏写り調整部171は、通知された位置情報と濃度調整値に基づいて、中間コード格納部161の画像データ(中間コード)に対する濃度調整処理を実行する。このとき、裏写り調整部171は通知された領域の位置情報から両面の画像データ中で処理する領域を特定し、通知された濃度調整値により使用する濃度値変換テーブルを選択して両面の各色について画像データ(中間コード格納部161の中間コード)の濃度値を調整する。裏写り調整部171が行う濃度調整処理の詳細については後述する。そして、PDLデータ解析部151Aは、上述のステップS103の処理に戻って動作する。
また、濃度調整画面でキャンセルボタンB22が押下されると、PDLデータ解析部151Aは、裏写り調整部171に濃度調整値がキャンセルする情報を通知し、画像データの調整は行わずに上述のステップS103の処理に戻って動作することになる。
以上のように、PDLデータ解析部151Aは、裏写り調整部171及び印刷プレビュー作成部172を用いて裏写り調整処理を行う。
次に、上述のステップS106において裏写り調整部171が行う濃度調整処理の詳細について説明する。
上述の通り、裏写り調整部171は、濃度調整には濃度値変換テーブルを使用する。
濃度値変換テーブルはCMYK、UVの色毎に濃度調整値の数だけ存在しても良いし、全色同じテーブルを使用しても良い。また、表面と裏面で同じ濃度値変換テーブルを使用しても良いし、別々に用意しても良い。
図20は、濃度値変換テーブルを用いて濃度値を変換する例をグラフ形式で示した説明図である。
図20のグラフでは横軸が入力の濃度値、縦軸が出力の濃度値を表している。図20のグラフでは、濃度調整値が0又はプラスの場合の濃度値変換テーブルを示している。図20では、入力の濃度値が×1の場合、濃度調整値が0の濃度値変換テーブルでは出力は×1となり変化は無いが、濃度調整値がプラスの濃度値変換テーブルでは×1よりも大きい×2が出力となる。図20では、濃度調整値がプラスの場合は濃度調整値が0のグラフよりも大きな出力値となるグラフとし、マイナスの場合は逆に濃度調整値が0のグラフより小さな出力値となるグラフとしている。また、図20では、濃度調整値の絶対値が大きくなれば濃度調整値が0のグラフとの差は大きくなるものとしている。例えば、ユーザに選択されたUV領域が図15(d)のような状態の場合、表面と裏面のCMYKの濃度調整値をマイナスに設定したりUVの濃度調整値をプラスに設定したりすると裏写りしやすくなり、上記と逆の設定を行うと裏写りし難くなる。裏写り調整部171は、設定された濃度調整値を保持し、次回印刷時に再利用するようにしてもよい。裏写り調整部171が濃度調整値を保持する記憶手段(データ記録媒体)や記憶領域の位置については限定されないものである。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第2の実施形態の画像処理装置101Aでは、画像処理装置101A、裏写り調整部171、及び印刷プレビュー作成部172により、印刷プレビュー画面でユーザに裏写りの状態を確認させ、ユーザに選択された領域について表面と裏面の画像データの各色の濃度値を調整することで、UV光下でのUV領域の裏写りを制御することができる。これにより、第2の実施形態の画像処理装置101Aで印刷された印刷物のセキュリティを向上させることができる。
(C)第3の実施形態
以下、本発明による画像形成装置の第3の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の画像形成装置を複合機(画像処理装置)に適用する例について説明する。
(C−1)第3の実施形態の構成
第3の実施形態の画像処理装置101Bの全体構成も図1を用いて示すことができる。以下では、第3の実施形態について第2の実施形態との差異を中心に説明する。
図21は、第3の実施形態の印刷機能114Bの機能的構成について示したブロック図である。図21では、上述の図12と同一部分又は対応部分に同一又は対応する符号を付している。
第3の実施形態の画像処理装置101Bでは、PDLデータ解析部151A及び印刷機能114Aが、PDLデータ解析部151B及び印刷機能114Bに置き換わっている点で第2の実施形態と異なっている。
印刷機能114Bでは、印刷イメージ生成部210Aが印刷イメージ生成部210Bに置き換わっている点で第2の実施形態と異なっている。印刷イメージ生成部210Bでは、裏写り調整部171Aが裏写り調整部171Bに置き換わっている点で第2の実施形態と異なっている。
第2の実施形態のPDLデータ解析部151B及び裏写り調整部171Bは、裏写り調整処理に用いる濃度調整値の設定(上述のステップS106の処理)において、ユーザの入力(例えば、濃度調整画面)を省略し、自動的(自律的)に設定可能とする点で第2の実施形態と異なっている。
裏写り調整部171は、裏写り調整処理に用いる濃度調整値の設定に際して、優先的に処理する色が定義されたデータ(以下、「優先順位データ」と呼ぶ)を記憶する優先順位データ記憶部171bを有している。なお、優先順位データ記憶部171bを構成する具体的な記憶手段(データ記録媒体)や記憶位置については限定されないものである。
図23は、優先順位データの構成例について示した説明図である。
図23に示す優先順位データの例では、優先従順位ごとに対応する面(表又は裏のいずれか)と色(UV、C、M、Y、Kのいずれか)が設定されている。例えば、図23では、優先順位「1」には、面の項目に「裏」、色の項目に「UV」が設定されているため、裏面のUV色が最も優先順位の高い色と定義されていることがわかる。
また、裏写り調整部171は、濃度調整値を調整する際に、色ごとに調整可能な範囲が定義されたデータ(以下、「制限データ」と呼ぶ)を記憶する制限データ記憶部171cを有している。なお、制限データ記憶部171cを構成する具体的な記憶手段(データ記録媒体)や記憶位置については限定されないものである。なお、裏写り調整部171Bにおいて、濃度調整値の設定可能な値の範囲は、面や色毎に設定しても良い。
図24は、裏写り調整部171Bの制限データ記憶部171cで記憶される制限データの例をテーブル形式で示した説明図である。
図24に示す制限データでは、色ごとに対応する最少濃度調整値と最大濃度調整値が設定されている。図24に示す制限データでは、面(表又は裏のいずれか)と色(UV、C、M、Y、Kのいずれか)の組み合わせごとに濃度調整値の範囲(最少濃度調整値と最大濃度調整値)が設定されている。例えば、図24では、裏面のUV色(面の項目が「裏」、色の項目が「UV」の組み合わせ)に対応する濃度調整値は−3〜+3の範囲で設定可能であることがわかる。
(C−2)第3の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第3の実施形態の画像処理装置101Bの動作を説明する。以下では、第3の実施形態の画像処理装置101Bの動作について、第2の実施形態との差異部分のみを説明する。
図22は、裏写り調整部171Bが、PDLデータ解析部151Bの制御に応じて、自動的に濃度調整値の設定を行う処理の例について示したフローチャートである。
まず、裏写り調整部171Bは、優先順位データ記憶部171bから未選択の色が存在するかどうかを確認する(S201)。裏写り調整部171Bは、未選択の色がある場合は後述するステップS202の処理に移行し、未選択の色が無い場合は、濃度調整値の設定処理を終了する。ステップS201で、未選択の色が無いと判定された場合、裏写り調整部171Bは、PDLデータ解析部151Bに、濃度調整値の自動設定できないとい旨を通知して処理を終了するようにしてもよい。そして、PDLデータ解析部151Bは、裏写り調整部171Bから濃度調整値の自動設定ができない旨の通知を受けた場合には、操作パネル105に自動設定ができないという情報を表示させ、自動設定処理を終了するようにしてもよいし、第2の実施形態と同様に濃度調整画面を用いたユーザ入力に移行するようにしてもよい。
次に、裏写り調整部171Bは、優先順位データから優先順位が最も高い未選択の色を調整する色と設定する(S202)。
次に、裏写り調整部171Bは、制限データに基づいて、ステップS202で設定した面の色の濃度調整値が更新可能かどうかを確認する(S202)。選択したUV領域が裏写りしない場合、裏写り調整部171Bは、裏写りする方向に濃度調整値を変更するため、表面及び又は裏面について、通常色(CMYK)はマイナスに、UV色はプラスに濃度調整値を変更する。選択されたUV領域が裏写りしている場合、裏写りしない方向に濃度調整値を変更するため、裏写り調整部171Bは、表面及び又は裏面について、通常色(CMYK)はプラスに、UV色はマイナスに濃度調整値を変更する。
次に、裏写り調整部171Bは、制限データに基づいて濃度調整値が現在の設定値よりもプラス側、もしくはマイナス側に変更可能かどうかを確認し(S203)、変更可能な場合は後述するステップS204の処理に移り、変更できない場合は上述のステップS201の処理に戻って動作する。
上述のステップS203で、制限データに基づいて濃度調整値が変更可能と判断された場合、裏写り調整部171Bは、ステップS202で設定した面の色の濃度調整値を更新する(S204)。このとき、各色の濃度は、選択されたUV領域の裏写りの状態と色によってプラス側かマイナス側に更新される。裏写り調整部171Bは、設定した面の色の濃度調整値をプラス側に更新した場合は、当該濃度調整値を現在の設定値に+1を加算した値に更新し、設定した面の色の濃度調整値をマイナス側に更新した場合は、当該濃度調整値を現在の設定値に−1を加算した値に更新する。このとき、裏写り調整部171Bが1度に変更する濃度調整値の量(グリッド幅)は、1%に限定されないものである。
裏写り調整部171Bは、選択したUV領域の裏写り状態が変化したかどうかを確認する処理(例えば、上述のステップS106で説明した濃度調整画面の状態更新ボタンB23が押下された場合と同等の処理を)を行う(S205)。そして、裏写り調整部171Bは、裏写り状態が変化した場合は、両面の画像データの濃度値を調整する処理(例えば、上述のステップS106で説明した濃度調整画面のOKボタンB21を押下した場合と同等の処理)を行い、濃度調整値の自動設定処理を終了する。また、裏写り調整部171Bは、裏写り状態が変化していない場合は、上述のステップS203の処理に戻って動作する。
(C−3)第3の実施形態の効果
第3の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第3の実施形態のPDLデータ解析部151B及び裏写り調整部171Bは、濃度調整画面を用いずに自動的に濃度調整値を設定することができる。これにより、第3の実施形態の画像処理装置101Bでは、裏写り調整にあたってユーザの操作負担を軽減することができる。
(D)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(D−1)上記の各実施形態では、本発明の画像形成装置を複合機(MFP)に適用する例について示したが、プリンタ、FAX、コピー等の他の画像形成装置に適用するようにしてもよい。
(D−2)上記の各実施形態の画像処理装置では、通常色としてシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックに対応するものとして説明したが、通常色の数や組合せは限定されないものである。例えば、上記の実施形態の画像処理装置において、通常色をブラック1色としてもよい。
(D−3)第2、第3の実施形態において、UV光下での裏写り調整内容により、印刷物のセキュリティをより向上させることが可能である。
図25のUV印刷された印刷物の例は、上述の図13の例からさらにセキュリティ性を向上させたものとなっている。
図25では、印刷用紙の表面と裏面の両面で1つの画像を形成するようUV印刷した例を示している。図25(a)はUV光下で印刷物を表面から見た様子を示しており、「国」という文字が印刷されているように見える。図25(b)は表面にUVトナーで印字した領域であるUV領域を示し、図25(c)は裏面に印字したUV領域を示している。図25の印刷物と図12の印刷物は、UV光下ではどちらも「国」という文字を確認できるが、裏面のUV印刷の内容が異なる。図25(c)では裏写りするUV領域と裏写りしないUV領域が混在している。図25(c)では外側の線は裏写りするUV領域であり、内側の線は裏写りしないUV領域であるため、図25(a)のようにUV光下で表から印刷物を見ると「国」という文字を確認することができる。UV光下ではなくても何が印字しているかを読み取れてしまう場合、図12の例では表面と裏面のUV領域を重ね合わせることで画像を読み取られてしまう可能性があるが、図25の例のように不要な情報をあえて混在させることで、UV光下ではない状態での読み取りをさらに難しくすることができる。このように、第2、第3の実施形態において、図25のようなUV領域の裏写りを制御することで、印刷物のセキュリティを向上させることができる。
(D−4)第2、第3の実施形態の画像形成装置は、第1の実施形態と同様に、UV色画像分解部169及びUV色画像レイアウト部170を備える構成としているが、第2、第3の実施形態の画像形成装置においてUV色画像分解部169及びUV色画像レイアウト部170(UV色画像分解部169及びUV色画像レイアウト部170に関連する処理構成を含む)を除外した構成としてもよい。
101…画像処理装置、102…通信部、103…通信制御部、104…通信指示認識部、105…操作パネル、106…パネル制御部、107…パネル指示認識部、108…アカウント管理部、109…ジョブ管理部、110…機能管理部、111…スキャナ機能、112…FAX機能、113…媒体アクセス機能、114…印刷機能、115…Email機能、116…レポート作成機能、118…権限管理部、119…設定値管理部、120…ログ管理部、121…記憶部、150…PDLデータ受信部、151…PDLデータ解析部、152…カラーマッチング処理、153…描画処理部、154…中間コード判別部、155…通常色図形描画部、156…通常色文字描画部、157…通常色イメージ描画部、158…UV色図形描画部、159…UV色文字描画部、160…UV色イメージ描画部、161…中間コード格納部、162…通常色用ROP情報格納部、163…通常色用カラー情報格納部、164…UV色用ROP情報格納部、
165…UV色用カラー情報格納部、166…通常色用印刷イメージ格納部、167…UV色用印刷イメージ格納部、168…印刷部、169…UV色画像分解部、170…UV色画像レイアウト部、210…印刷イメージ生成部、220…印刷イメージ生成用バッファ、169…UV色画像分解部、170…UV色画像レイアウト部、N…ネットワーク、180…情報処理装置、181…アプリケーション、182…OS、183…プリンタドライバ、184…プロパティ情報追加部、184a…記憶部。

Claims (20)

  1. 画像形成データに基づいて媒体に画像形成を行う画像形成装置において、
    前記画像形成データから、媒体に画像形成する画像を示す第1の画像データを取得する第1の画像データ取得手段と、
    前記画像形成データから、前記第1の画像データに基づく画像を媒体に画像形成する際に付加する付加情報と、媒体に画像形成する際の仕上げ方法の情報を抽出するデータ抽出手段と、
    前記付加情報に基づく第2の画像を、複数の分解画像に分解する分解手段と、
    前記第1の画像データに基づく画像が画像形成された媒体を、前記仕上げ方法の情報に基づいて仕上げた場合に、前記分解画像が組み合わさって前記付加情報が判読可能となるようにそれぞれの前記分解画像の配置位置を決定する配置位置決定手段と、
    媒体に前記第1の画像データに基づく画像を通常色の現像剤で画像形成し、それぞれの前記分解画像を前記媒体の前記配置位置決定手段により決定された配置位置に発光色の現像剤を用いて画像形成する画像形成手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記分解手段は、前記第2の画像を、前記付加情報の判読が不能となる粒度に分解して前記分解画像を取得し、
    前記配置位置決定手段は、前記第1の画像データに基づく画像が画像形成された媒体を、前記仕上げ方法の情報に基づいて仕上げた場合に、前記分解画像が組み合わさって前記付加情報が判読可能となるように前記分解画像の配置位置を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記仕上げ方法の情報の仕上げ方法として、少なくとも、標準、折り曲げ、袋とじ、n枚綴りのうち1つ以上が設定であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記配置位置決定手段は、前記複数の分解画像を媒体の複数の画像形成面に分散して配置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記配置位置決定手段は、前記複数の分解画像を、媒体の表裏に分散した配置位置決定方法、複数の媒体に分散した配置位置決定方法、媒体を折り曲げた状態を考慮した配置位置決定方法のいずれか1つ又は複数の配置位置決定方法を組み合わせて、前記複数の分解画像の配置位置を決定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 媒体に画像形成する画像を示す第1の画像データを保持する第1の画像データ保持手段と、
    前記第1の画像データに基づく画像を媒体に画像形成する際に付加する付加情報と、媒体に画像形成する際の仕上げ方法の情報を取得する情報取得手段と、
    前記第1の画像データと、前記付加情報と、前記仕上げ方法の情報とを結合した画像形成データを画像形成装置に送信する送信手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置と、請求項6に記載の情報処理装置とを有することを特徴とする画像形成システム。
  8. 所定の光を照射すると発光する発光色の現像剤を用いた発光色画像と、発光色以外の通常色の現像剤を用いた通常色画像とを含む画像形成データを保持する画像形成データ保持手段と、
    前記画像形成データ保持手段が保持した画像形成データに基づいて媒体に画像形成を行って前記所定の光を照射した場合に現れる画像をプレビュー画像として生成するプレビュー画像作成部と、
    前記プレビュー画像を表示出力して、前記プレビュー画像中の一部の領域の選択を受付ける領域選択手段と、
    前記画像形成データに対して、前記領域選択手段で選択を受付けた選択領域における各色の現像剤の濃度調整を行い、前記画像形成データに基づいて媒体に画像形成を行って前記所定の光を照射した場合に発生する発光色画像の裏写りを調整する裏写り調整手段と、
    前記裏写り調整手段により調整された後の前記画像形成データに基づいて、媒体に画像形成を行う画像形成手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記領域選択手段は、表示出力した前記プレビュー画像上に生成した矩形領域内の領域を選択領域として受付けることを特徴とする請求項8に記載された画像形成装置。
  10. 前記裏写り調整手段は、前記画像形成手段で用いられる媒体と、前記発光色の現像剤の濃度と、前記通常色の現像剤の濃度との組み合わせに基づいて、裏写りの発生の有無を判定可能な裏写り判定情報を用い、前記画像形成データに基づいて媒体に画像形成した場合に裏写りが発生する領域を示す裏写りデータを作成し、
    前記領域選択手段は、前記裏写りデータに基づき、前記プレビュー画像を、媒体の表面にだけ発光色画像が配置された第1の種類の領域と、媒体の裏面に裏写りしない発光色画像が配置された第2の種類の領域と、媒体の裏面に裏写りする発光画像が配置された第3の種類の領域とを区別可能な形式で表示する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記領域選択手段は、前記矩形領域内に複数種類の領域が混在する場合に、前記矩形領域内のいずれか1種類の領域を選択可能とすることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記領域選択手段は、前記画像形成データに基づいて媒体に画像形成した場合に裏写りが発生する場合にのみ、前記プレビュー画像を表示出力して、前記プレビュー画像中の一部の領域の選択を受付けることを特徴とする請求項8〜11いずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記裏写り調整手段は、前記選択領域を裏写りが発生する状態から裏写りが発生しない状態とする場合、媒体の裏面における発光色画像の現像剤の濃度を下げる調整を行うことを特徴する請求項8〜12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記裏写り調整手段は、前記選択領域を裏写りが発生する状態から裏写りが発生しない状態とする場合、少なくとも媒体の表面又は裏面の一方における通常色画像の現像剤の濃度を上げる調整を行うことを特徴する請求項8〜12のいずれか記載の画像形成装置。
  15. 前記裏写り調整手段は、前記選択領域を裏写りが発生しない状態から裏写りが発生する状態とする場合、媒体の裏面における発光色画像の現像剤の濃度を上げる調整を行うことを特徴する請求項8〜12のいずれか記載の画像形成装置。
  16. 前記裏写り調整手段は、前記選択領域を裏写りが発生しない状態から裏写りが発生する状態とする場合、少なくとも媒体の表面又は裏面の一方における通常色画像の現像剤の濃度を下げる調整を行うことを特徴する請求項8〜12のいずれか記載の画像形成装置。
  17. 前記裏写り調整手段は、現像剤の色ごとに濃度調整処理を行う優先順位が定義された優先順位データを保持し、前記優先順位データに従った順序で、現像剤の色ごとの濃度調整を行うことを特徴とする請求項8〜16のいずれか記載の画像形成装置。
  18. 前記裏写り調整手段は、現像剤の色ごとに濃度調整可能な範囲が定義された制限データを保持し、前記制限データで定義された範囲内で現像剤の色ごとの濃度調整を行うことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記画像形成データ保持手段が保持する前記画像形成データには、裏写りする発光色画像の有無を示す情報が含まれている場合があり、
    前記領域選択手段は、前記画像形成データに裏写りする発光色画像が有る旨の情報が含まれていた場合には、前記プレビュー画像を表示出力して、前記プレビュー画像中の一部の領域の選択を受付けることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  20. 前記画像形成データ保持手段が保持する前記画像形成データには、裏写りする発光色画像の位置情報が含まれている場合があり、
    前記領域選択手段は、前記画像形成データに裏写りする発光色画像の位置情報が含まれており、さらに前記位置情報と裏写りデータとが一致しない場合に、前記プレビュー画像を表示出力して、前記プレビュー画像中の一部の領域の選択を受付けることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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