JP2017085373A - 報知システム、及び情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機器の報知イベントが発生した際に、該報知イベントを、該機器の位置情報を含めて不特定多数の人間に確実に報知する報知システムを提供する。
【解決手段】報知システムは、第1の装置によるイベントを第1の装置、もしくは第2の装置から人物へ報知する報知システムであって、第1の装置は、第1の装置と人物との第1の距離が、第2の装置と人物との第2の距離よりも小さければ、イベントを報知する第1の報知手段11と、第1の距離が、第2の距離よりも大きければ、第2の装置へイベントを報知するよう命令する命令手段13と、を備える。第2の装置は、命令手段13に基づいて、イベントを、第1の装置の位置情報と共に報知する第2の報知手段23と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、報知システム、及び情報処理装置に関する。
従来より、情報処理装置の動作エラーなどの報知イベントを報知する方法は、報知イベントが発生した情報処理装置が報知音などを鳴らすことで、周囲の人間に該情報処理装置に報知イベントが発生したことを認識させることが一般的であった。しかし、オフィスなどの広い空間では、報知イベントが発生している情報処理装置の近く、もしくはオフィス内に誰もいないために報知イベントに気づかない、また、多数の機器が混在しており、どの情報処理装置が報知イベント対象の情報処理装置なのかがわからないといった課題がある。
近年では、これらの問題を解消するために、報知イベントが発生した際に従来よりも大きな報知音を鳴らす、また、情報処理装置に予め特定のユーザのメールアドレスを登録しておき、報知イベントが発生した際にメールアドレスが登録された特定のユーザに報知イベントを知らせるメールを配信するなどの技術が公開されている。しかし、オフィス内に誰もいない状況では大きな報知音を鳴らしても効果は得られない。また、特定のユーザにメールで報知イベントを通知しても、対象のユーザが情報処理装置から遠い位置にいる、また、ユーザがメールを見られない状況であれば、大きな効果は得られず該課題は解決されない。
特許文献1では、画像処理装置本体と、画像処理装置の動作を操作できる操作端末において、画像処理装置と操作端末の距離に基づいて、ある所定の距離内に操作端末があるときは、画像処理装置本体から動作エラーなどの警告音を鳴らし、操作端末がある所定の距離よりも離れて存在するときは、操作端末から画像処理装置の報知イベントを、警告音を鳴らして報知するシステムが公開されている。
特許文献2では、家庭内のホームサーバを利用して、ある機器の動作の完了、もしくは報知イベントなどを報知する際に、特定のユーザの位置情報を検知し、特定のユーザの最も近い機器で該機器の動作の完了、もしくは報知イベントなどを報知する技術が公開されている。
特許文献1では、画像処理装置本体と、画像処理装置の動作を操作する操作端末の距離に基づいて報知イベントを画像処理装置、操作端末のどちらから鳴らすかを制御するため、画像処理装置本体から離れていても操作端末を所持しておけば報知イベントを認識できる。しかし、操作端末を常に身近に置いておかなければならず、ユーザと操作端末とが離れてしまっては報知イベントを認識できないため課題は解決されない。
また特許文献2では、機器の動作の完了、および報知イベントの報知をユーザから最も近い機器から通知できるため、ユーザが報知に気づかないという問題は解消されているように見える。しかし、位置情報が検知されるユーザは特定ユーザであるため、第三者の位置情報は考慮されない。特定のユーザが遠く離れた場所にいる場合などではシステムとして機能しないため、課題を解決するには不十分であると言える。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
機器の報知イベントが発生した際に、該機器の報知イベントを、該機器の位置情報を含めて不特定多数の人間に確実に報知することができる報知システムを提供することである。
係る目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
本発明に係る報知システムは、第1の装置によるイベントを第1の装置、もしくは第2の装置から人物へ報知する報知システムであって、第1の装置は、第1の装置と人物との第1の距離が、第2の装置と人物との第2の距離よりも小さければ、イベントを報知する第1の報知手段と、第1の距離が、第2の距離よりも大きければ、第2の装置へイベントを報知するよう命令する命令手段と、を備え、第2の装置は、命令手段に基づいて、イベントを、第1の装置の位置情報と共に報知する第2の報知手段と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、機器の報知イベントが発生した際に、該機器の報知イベントを、該機器の位置情報を含めて不特定多数の人間に確実に報知することが可能となる。
本実施形態における機能ブロックを示す図である。 本実施形態におけるハードウェア構成を示す図である。 本実施形態における第2の装置より報知イベントを報知する実施例を示すフローチャートである。 本実施形態における携帯端末より報知イベントを報知する実施例を示すフローチャートである。 本実施形態における人物に最も近い装置より報知イベントを報知する実施例を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態の画像形成装置の機能ブロックを示すものである。本実施形態の報知システムは、第1の装置である装置1、および第2の装置である装置2を備えており、互いに通信が可能となるよう第1の装置、第2の装置共に通信機能を備えている。
装置1は、第1の測定手段10と、第1の報知手段11と、通信手段12と、命令手段13と、を備えており、装置2は、第2の測定手段21と、伝送手段22と、第2の報知手段23と、を備えている。
第1の装置の機能ブロックについて説明する。第1の測定手段10は、第1の装置と人物との距離を測定する。測定方法は1例として、第1の装置より赤外線センサなどを用いて、人物の位置データを検出し、距離を算出するなどの方法がある。特に焦電型赤外線センサは、人が発生する赤外線を検知し、受信するため物と人を区別することができる点で本実施形態での使用に適している。勿論、機器と人物の距離を測定できる手法であればどのような方法でもよい。また人物は特定の人物に限定されない。つまり、装置から最も近い位置で判断された人物が主な対象となる。
第1の報知手段11は、第1の装置と人物との第1の距離が、第2の装置と人物との第2の距離よりも小さければ、イベントを報知する。報知イベントは、装置の動作エラー通知や、アプリケーションの動作の完了通知などが考えられる。装置の動作自体に問題が生じるものであったり、インタフェースを通じてユーザが何かしらの処理を行わないと次の動作に進めないようなイベントの発生が対象となる。また、第1の距離に所定のしきい値を定めることもできる。例えば、第1の距離が所定のしきい値以内であればイベントを報知するなどを追加の条件とすることもできる。
通信手段12は、第1の測定手段10による測定結果が所定のしきい値よりも大きいときに、第2の装置へ第2の装置と人物との距離を問い合わせる。第1の装置と第2の装置との通信方法としては、ネットワークによるUTPケーブルや光ファイバーケーブルを用いる有線通信、また、信号を電波に変換して双方を接続できる無線通信などがあるが、互いに通信可能な方法であればどのような方法でもかまわない。
命令手段13は、第1の距離が、第2の距離よりも大きければ、第2の装置へ前記イベントを報知するよう命令する。第2の装置への命令方法としては、例えば通信手段12による無線通信などにより信号を第2の装置へ伝送する方法がある。いずれにせよ所定の第1の装置の報知イベントを報知する旨を第2の装置へ伝えることができればそれで充分である。また、ここでも命令手段13を動作させる条件に、第1の距離が所定のしきい値よりも大きいときに、第2の装置へイベントを報知するよう命令する、などとすることもできる。
次に第2の装置の機能ブロックについて説明する。第2の測定手段21は、第2の装置と人物との距離を測定する。測定方法は1例として、第2の装置より赤外線センサなどを用いて、人物の位置データを検出し、距離を算出するなどの方法がある。特に焦電型赤外線センサは、人が発生する赤外線を検知し、受信するため物と人を区別することができる点で本実施形態での使用に適している。勿論、機器と人物の距離を測定できる手法であればどのような方法でもよい。また人物は特定の人物に限定されない。つまり、装置から最も近い位置で判断された人物が主な対象となる。
伝送手段22は、第2の測定手段による測定結果を、第1の装置へ伝送する。伝送方法としては、例えば算出した距離のデータを電気信号に変換し、通信I/Fを介して伝送する方法などがあるが、これに限定されず、算出した距離を伝送できればどのような方法でもかまわない。
第2の報知手段23は、命令手段13に基づいて、前記イベントを、前記第1の装置の位置情報と共に報知する。報知イベントはあくまで第1の装置で起こっているイベントであるため、第1の装置であることを強調して報知することが好ましい。強調方法としては、例えば、第1の装置の位置情報や特徴などを予めプログラムに入れておき、スピーカなどから音声アラームで位置情報や特徴などを報知する。また、第2の装置に表示装置が備え付けられていれば、第1の装置の位置情報がわかるようにした見取り図などを用いて、表示装置からその見取り図を表示出力するといった方法もある。いずれにしても第1の装置で報知イベントが発生していることをユーザが理解できるような報知方法であればどのような方法でもかまわない。また、第2の距離に所定のしきい値を定めることもできる。例えば、第2の距離が所定のしきい値以内であればイベントを報知するなどを追加の条件とすることもできる。
次に本実施形態で用いる第1の装置、および第2の装置のハードウェア構成について図2を用いて説明する。本実施形態では1例として第1の装置、および第2の装置は画像形成機能を持つ装置として説明を行う。尚、第1の装置、および第2の装置の構成は、図2に示したものと必ずしも同じ構成である必要はなく、本実施形態を実現できるハードウェアを備えていればそれで十分である。
装置1は、所定のプログラムを実行することにより、画像形成装置1の全体の制御を実現するためのCPU101と、装置1の電源が投入されたときにCPU101が読出すプログラムを記憶する読出専用メモリ(Read Only Memory(ROM))102と、CPU101が作業用メモリとして使用するランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory(RAM))103と、画像形成装置1の電源が切断されたときに種々のデータの記録を保持することが可能なHDD104と、を備えている。尚、第1の測定手段10、および第2の測定手段21の測定結果と比較する所定のしきい値などの情報はROM102、またはRAM103などに格納されている。
また、装置1は、他の専有機能として、センサ部105と、音声出力部106と、入力部107と、表示部108と、通信I/F109と、を備えている。尚、これらの専有機能はCPU101からの指令に基づいて連動して動作する。また、画像を読み込むスキャナ機能や、読み込んだ画像の特定の処理を施す画像処理機能を備えているものもあるが、本実施形態では、それらの機能の説明は省略する。
センサ部105は、種々の機能と連動しており、機能動作が正常に行えているかを判定するセンサを備えている。例えば、読み込んだ画像をシート状媒体に転写する際に必要となるトナー残量を検知するトナーセンサや、シート状媒体が搬送ローラで正常に搬送されているかを検知するローラセンサや、その他機能動作が正常に行われているかを検知する種々のセンサなどがある。また、人物の位置データを検出し、人物と装置との距離を測定できる焦電型の赤外線センサなども備えており、第1の測定手段10は、この赤外線センサを用いて人物と装置の距離を測定することが可能となる。
音声出力部106は、センサ部105で検知した機能の動作の異常や完了を音で通知するブザーやスピーカなどを備えている。センサ部105で検知したデータを受信し、所定のプログラムより機能の異常、もしくは動作の完了を判断した際に音を発するが、音の通知を行えるものであればブザーやスピーカに限定されない。音声出力部106より、第1の報知手段11が実現される。
入力部107は、ユーザが装置に操作を行えるようにすることが可能なマウスや入力キーなどの入力インタフェースにより構成される。入力インタフェースには、タッチセンサを用いて入力操作が可能となるようなものもあり、入力部の構成に特に限定はない。
表示部108は、液晶、および有機ELなどのパネルを用いたディスプレイにより構成されている。入力部107を介してユーザにより入力されたデータや、センサ部105などで装置の機能動作の異常や完了などの通知などを表示部108より表示出力することが可能である。
通信I/F109は、外部の機器やコンピュータ等の電子機器との間で各種情報をネットワークを介して入出力するためのインタフェースである。通信I/F109は、例えばUSBポートやLANポート、無線LANポートなどがあり、外部の機器とデータの送受信が行えればどのようなものでも構わない。本実施形態では第2の装置とネットワークを介して接続する際に用いられており、通信手段12や命令手段13は通信I/Fにより第2の測定手段21による測定結果、および第2の装置への報知命令などを信号として第2の装置へ送信する。また、図示していないが、第2の装置だけでなく、複数の装置、携帯端末、タブレット端末とを無線通信などで接続できるよう複数の通信I/Fを備え、位置情報などが取得できるようにするような構成も可能である。特に携帯端末やタブレット端末はGPS機能を有しているものが多いため、例えばGPS機能を介して携帯端末の位置情報を装置に送信するような構成も可能である。また予めHDDに保存してある第1の装置の位置情報であるフロアの見取り図を命令手段13と共に第2の装置へ伝送することも可能である。
次に装置2のハードウェア構成について説明する。装置2は装置1と同様に画像形成機能を有しているものを想定しており、装置2を構成するハードウェア自体の構成は同様であるが、書き込まれたプログラムの内容が異なっている。
第2の装置は、所定のプログラムを実行することにより、装置2の全体の制御を実現するためのCPU201と、装置2の電源が投入されたときにCPU201が読出すプログラムを記憶する読出専用メモリ(Read Only Memory(ROM))202と、CPU201が作業用メモリとして使用するランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory(RAM))203と、画像形成装置1の電源が切断されたときに種々のデータの記録を保持することが可能なHDD204と、を備えている。尚、第1の測定手段10、および第2の測定手段21の測定結果と比較する所定のしきい値などの情報はROM202、またはRAM203などに格納されている。また、第1の測定手段10による測定結果と比較する所定のしきい値はROM102、またはRAM103に格納し、第2の測定手段21による測定結果と比較する所定のしきい値はROM202、またはRAM203に格納すするなど装置ごとに格納するしきい値を分けるような構成も可能である。
また、装置2は、他の専有機能として、センサ部205と、音声出力部206と、入力部207と、表示部208と、通信I/F209と、を備えている。尚、これらの専有機能はCPU201からの指令に基づいて連動して動作する。また、画像を読み込むスキャナ機能や、読み込んだ画像の特定の処理を施す画像処理機能を備えているものもあるが、本実施形態では、それらの機能の説明は省略する。
センサ部205は、種々の機能と連動しており、機能動作が正常に行えているかを判定するセンサを備えている。例えば、読み込んだ画像をシート状媒体に転写する際に必要となるトナー残量を検知するトナーセンサや、シート状媒体が搬送ローラで正常に搬送されているかを検知するローラセンサや、その他機能動作が正常に行われているかを検知する種々のセンサなどがある。また、人物の位置データを検出し、人物と装置との距離を測定できる焦電型の赤外線センサなども備えており、第2の測定手段21は、この赤外線センサを用いて人物と装置の距離を測定することが可能となる。
音声出力部206は、センサ部205で検知した機能の動作の異常や完了を音で通知するブザーやスピーカなどを備えている。センサ部205で検知したデータを受信し、所定のプログラムより機能の異常、もしくは動作の完了を判断した際に音を発するが、音の通知を行えるものであればブザーやスピーカに限定されない。また、音声出力部206は第1の装置との通信により、第1の装置の動作の異常や完了を音で通知できるように構成されており、第2の装置の所定のプログラムに予め第1の位置情報や特徴などを書き込んでおき、動作の異常や完了の信号を受信したら第1の装置の動作に異常、もしくは所定の動作完了などを音声出力することが可能になる。音声出力部206により、第2の報知手段23が実現される。
入力部207は、ユーザが装置に操作を行えるようにすることが可能なマウスや入力キーなどの入力インタフェースにより構成される。入力インタフェースには、タッチセンサを用いて入力操作が可能となるようなものもあり、入力部の構成自体に特に制限は設けない。
表示部208は、液晶、および有機ELなどのパネルを用いたディスプレイにより構成されている。入力部207を介してユーザにより入力されたデータや、センサ部205などで装置の機能動作の異常や完了などの通知などを表示部208より表示出力することが可能である。また、表示部208は、第1の装置との通信により、第1の装置の動作の異常や完了を表示出力して通知できるように構成されており、第2の装置の例えば、HDD204などにフロアの見取り図などを記憶させておき、動作の異常や完了の信号を受信したら、HDD204からフロアの見取り図を読み出し、動作の異常や完了の案内と同時に表示出力することが可能になる。
通信I/F209は、外部の機器やコンピュータ等の電子機器との間で各種情報をネットワークを介して入出力するためのインタフェースである。通信I/F109は、例えばUSBポートやLANポート、無線LANポートなどがあり、外部の機器とデータの送受信が行えればどのようなものでも構わない。本実施形態では第1の装置とネットワークを介して接続する際に用いられており、通信手段12や命令手段13は通信I/Fにより第2の測定手段21による測定結果、および第2の装置への報知命令などを電気信号として第1の装置から受信する。また、図示していないが、第1の装置だけでなく、複数の装置、携帯端末、タブレット端末とを無線通信などで接続できるよう複数の通信I/Fを備え、位置情報などが取得できるようにするような構成も可能である。特に携帯端末やタブレット端末はGPS機能を有しているものが多いため、例えばGPS機能を介して携帯端末の位置情報を装置に送信するような構成も可能である。また、報知命令と共に第1の装置のフロアの見取り図を受信することも可能である。
実施例1:(第2の装置より報知イベントを報知)
次に本実施形態の手順をフローチャートに従って説明する。図3は本実施形態における第2の装置より報知イベントを報知する実施例を示すフローチャートである。
まず、センサ部105で装置1の動作の異常や完了などの報知に関わる報知イベントが発生したことを検知する(ステップ1)。次に第1の測定手段10に基づいて第1の装置と人物の距離を算出し、その距離が所定のしきい値以内であるかどうかを判断する(ステップ2)。第1の測定手段10による測定結果が所定のしきい値以内であったとき、第1の装置より報知イベントを報知音などで報知する(ステップ3)。
第1の測定手段10による測定結果が所定のしきい値よりも大きいと判断されたとき、位置情報から他の装置である第2の装置を検索する(ここでは第2の装置で統一)(ステップ4)。次に第1の装置より、第2の装置へ第2の測定手段21による測定結果を問い合わせる(ステップ5)。第2の装置が、第2の測定手段21による測定結果が所定のしきい値以内であるかを判断する(ステップ6)。
第2の測定手段21による測定結果が所定のしきい値以内であったとき、第2の装置が第1の装置へ第2の測定手段による測定結果をフィードバックする(ステップ7)。次に第1の装置が第2の装置へ報知イベントのアラームを行うように命令する信号を送信する(ステップ8)。第2の装置が命令手段13により、第1の装置の報知イベントを、報知音を鳴らして通知する(ステップ9)。また、ステップ9はブザーの報知音だけによるものであるが、第1の装置が報知イベント対象の装置であることをわかるような音声出力、および見取り図などの表示出力などで第1の装置の位置情報などを同時に通知する(ステップ10)。
実施例2:(携帯端末より報知イベントを報知)
次に2つ目の本実施形態の手順をフローチャートに従って説明する。図4は本実施形態における携帯端末より報知イベントを報知する実施例を示すフローチャートである。
まず、センサ部105で装置1の動作の異常や完了などの報知に関わる報知イベントが発生したことを検知する(ステップ11)。次に第1の装置より、人物が保有している携帯端末の位置特定機能(例えばGSP機能)を介して携帯端末の位置情報を取得する(ステップ12)。取得した携帯端末の位置情報を基に、第1の装置と人物の距離を測定し、その距離が所定のしきい値以内であるかを判断する(ステップ13)。
第1の装置と人物との距離の測定結果が所定のしきい値以内であったとき、第1の装置より報知イベントを報知音などで報知する(ステップ14)。第1の装置と人物との距離の測定結果が所定のしきい値よりも大きかったとき、第1の装置から携帯端末へ報知イベントのアラームを行うよう命令の信号を出力する(ステップ15)。携帯端末が第1の装置からの命令を受信し、携帯端末より第1の装置が報知イベント対象の装置であることをわかるような音声出力、および見取り図などの表示出力などで第1の装置の位置情報などを報知音と共に通知する(ステップ16)。
実施例3:(人物から最も近い装置から報知イベントを報知)
次に3つ目の本実施形態の手順をフローチャートに従って説明する。本実施形態における人物に最も近い装置より報知イベントを報知する実施例を示すフローチャートである。
まず、センサ部105で装置1の動作の異常や完了などの報知に関わる報知イベントが発生したことを検知する(ステップ17)。次に第1の装置より、人物が保有している携帯端末の位置特定機能(例えばGPS機能)を介して携帯端末の位置情報を取得する(ステップ18)。取得した携帯端末の位置情報を基に、携帯端末と最も近い装置の検索を行う(ステップ19)。
検索の結果、携帯端末と最も距離が近い装置が第1の装置であった(ステップ20)とき、第1の装置より報知イベントを報知音などで報知する(ステップ21)。携帯端末と最も距離が近い装置が第1の装置ではなく、第2の装置であった(ステップ22)とき、第1の装置から第2の装置へ報知イベントのアラームを行うよう命令の信号を出力する(ステップ23)。第2の装置が第1の装置からの命令を受信し、携帯端末より第1の装置が報知イベント対象の装置であることをわかるような音声出力、および見取り図などの表示出力などで第1の装置の位置情報などを報知音と共に通知する(ステップ24)。
以上、本実施を好適な形態で行う実施例を説明した。ここでは特定の具体例を示して説明を行ったが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱しない範囲で、本具体例の様々な修正、および形態変更などが可能である。
例えば、本実施形態で用いた装置1であるが、装置の動作機能における異常や完了を知らせる第1の報知手段11には、位置情報や特徴などを予めプログラムに組み込んではいない。何故なら、本実施形態の報知イベント対象の本装置であるため、位置情報や特徴などを組み込んでおく必要が無いと考えられるからである。しかし第2の装置と同様に第1の装置、または他の装置の位置情報や特徴などをプログラム、もしくは表示出力用のデータとしてHDDに予め組み込んでおくような構成も勿論可能である。
また、第2の装置を第1の装置と同様に他の装置、および携帯端末などの位置情報を取得できるようにする構成も可能である。第2の装置が報知イベントを報知すべき装置となった場合、つまり本実施形態の第1の装置の立場になった際には、第2の装置も第1の装置と同様の機能を備えているものでなければならないためである。
以上、本発明により、機器の報知イベントが発生した際に、該機器の報知イベントを、該機器の位置情報を含めて不特定多数の人間に確実に報知することが可能となることを確信する。
本願発明を実現できるような構成であれば、用いる装置の具備する内容、および装置の数量などは本実施例に限定されない。
10 第1の測定手段
11 第1の報知手段
12 通信手段
13 命令手段
21 第2の測定手段
22 伝送手段
23 第2の報知手段
特開2014−027393号公報 特開2013−162314号公報

Claims (8)

  1. 第1の装置によるイベントを前記第1の装置、もしくは第2の装置から人物へ報知する報知システムであって、
    前記第1の装置は、
    前記第1の装置と前記人物との第1の距離が、前記第2の装置と前記人物との第2の距離よりも小さければ、前記イベントを報知する第1の報知手段と、
    前記第1の距離が、前記第2の距離よりも大きければ、第2の装置へ前記イベントを報知するよう命令する命令手段と、
    を備え、
    前記第2の装置は、
    前記命令手段に基づいて、前記イベントを、前記第1の装置の位置情報と共に報知する第2の報知手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする報知システム。
  2. 前記第2の装置が、
    前記人物、および該第2の装置の位置情報を前記第1の装置へ伝送し、
    前記第1の装置が、
    前記人物、および該第2の装置の位置情報に基づいて、前記第1の距離、および前記第2の距離を測定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の報知システム。
  3. 前記第1の装置が、
    前記第1の距離を測定する第1の測定手段と、
    前記第2の装置へ、前記第2の距離を問い合わせる通信手段と、
    を更に備え、
    前記第2の装置が、
    前記第2の距離を測定する第2の測定手段と、
    前記第2の距離を前記第1の装置へ伝送する伝送手段と、
    を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の報知システム。
  4. 前記第1の報知手段は、前記第1の距離が第1のしきい値以内のとき、前記イベントを報知し、
    前記命令手段は、前記第1の距離が第1のしきい値よりも大きいとき、前記第2の装置へ前記イベントを報知するよう命令し、
    ことを特徴とする請求項3に記載の報知システム。
  5. 前記第2の報知手段は、前記第1の装置の位置情報を音声で報知する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の報知システム。
  6. 前記第2の報知手段は、前記第1の装置の位置情報を表示により報知する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の報知システム。
  7. 自装置で発生したイベントの報知を、他の装置より報知するよう命令する情報処理装置であって、
    該情報処理装置と人物との第1の距離が、前記他の装置と前記人物との第2の距離よりも小さければ前記イベントを報知する報知手段と、
    前記第1の距離が前記第2の距離よりも大きければ、前記他の装置より前記イベントを報知するよう命令する命令手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  8. 他の装置で発生したイベントを自装置で報知することができる情報処理装置であって、
    該情報処理装置と人物との第1の距離が、前記他の装置と前記人物との第2の距離よりも小さいとき、前記他の装置より、前記イベントの報知命令を受信する受信手段と、
    前記受信手段に基づいて、前記イベントを、前記他の装置の位置情報と共に報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
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