JP2017084128A - 演算処理装置及びそのリセット方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】異常が発生してシステムダウン等したコンピュータシステムがリセットされる場合に、キャッシュメモリ及びメインメモリのデータをダンプすることが可能な演算処理装置を提供する。【解決手段】演算処理装置4(MPU)は、データが格納されるデータ領域部と、データ領域部に格納されるデータのメインメモリ上のアドレス、データ領域部に格納されるデータの有効又は無効を示すデータ及びデータ領域部に格納されるデータが更新されているか否かを示すデータが格納されるタグ領域部と、を含むキャッシュメモリ43と、メインメモリのリフレッシュを制御するメモリコントローラ42とを備える。第1のリセット要求信号の入力に応じて、少なくともタグ領域部及びメモリコントローラを除き、当該演算処理装置をリセットする。【選択図】図1
Description
本発明は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置及びそのリセット方法に関する。
従来、コンピュータシステムの運用では、システムに異常が発生してシステムダウン等した場合に、システムのログデータや各種テーブルデータが解析され、異常原因の調査、特定が行われている。
そのため、稼働中のコンピュータシステムでは、ログデータが所定のタイミング(例えば定期的)に採取され、例えば下記(1)、(2)、又は(3)の方法によって不揮発性記憶媒体にファイル出力(例えばログファイルやダンプファイルとして出力)されている。
(1)ログデータの採取の都度、採取されたログデータを不揮発性記憶媒体にファイル出力する。
(2)採取されたログデータを、常時はメインメモリに格納し、異常発生時のユーザのログ退避操作(例えばログ退避スイッチのオン操作)に応じて、メインメモリから不揮発性記憶媒体にファイル出力する。
(3)採取されたログデータを、常時はメインメモリに格納し、異常発生時のユーザのリセット操作(例えばリセットスイッチのオン操作)に応じてシステムがリセットされ再起動された時に、メインメモリから不揮発性記憶媒体にファイル出力する。
(1)ログデータの採取の都度、採取されたログデータを不揮発性記憶媒体にファイル出力する。
(2)採取されたログデータを、常時はメインメモリに格納し、異常発生時のユーザのログ退避操作(例えばログ退避スイッチのオン操作)に応じて、メインメモリから不揮発性記憶媒体にファイル出力する。
(3)採取されたログデータを、常時はメインメモリに格納し、異常発生時のユーザのリセット操作(例えばリセットスイッチのオン操作)に応じてシステムがリセットされ再起動された時に、メインメモリから不揮発性記憶媒体にファイル出力する。
また、各種テーブルデータもログファイルと同様に採取され、例えば上記(2)又は(3)の方法と同様にファイル出力(例えばログファイルやダンプファイルとして出力)されている。
なお、コンピュータシステムに関する技術として、コンピューティングシステムにおいて電力障害によるメモリのデータの損失を防止する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。また、RAID制御装置がリセットする場合等に、キャッシュメモリのコンテンツが依然として有効であれば、メモリ制御装置がキャッシュメモリのコンテンツを無効にしないような方法で、キャッシュメモリを選択的にリセットする技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
上記(1)、(2)、及び(3)の方法には、次のような課題がある。
上記(1)の方法では、ログデータの採取の度に不揮発性記憶媒体へのファイル出力が行われる分、コンピュータシステムの性能が低下する。
上記(1)の方法では、ログデータの採取の度に不揮発性記憶媒体へのファイル出力が行われる分、コンピュータシステムの性能が低下する。
上記(2)の方法では、ユーザのログ退避操作を受け付けることができないほどの異常が発生すると、ログデータを不揮発性記憶媒体にファイル出力することができない。
上記(3)の方法では、メインメモリがDRAMである場合には、コンピュータシステムがリセットされると、DRAMのリフレッシュが停止することから、再起動後のDRAMから不揮発性記憶媒体にファイル出力されたログデータを保証することができない。また、コンピュータシステムがリセットされると、キャッシュメモリに格納されているデータが無効にされることから、そのデータをメインメモリへ書き戻すことができず、不揮発性記憶媒体へファイル出力することができない。なお、キャッシュメモリからメインメモリへ書き戻されるデータは、コンピュータシステム上の最新データと言うこともできる。
上記(3)の方法に係る課題に対する解決策としては、DRAMの代わりにリフレッシュが不要なSRAMを採用し、更に、キャッシュメモリを無効又はライトスルーモードに設定することでキャッシュメモリを使用しない又は実質的に使用しない、という解決策がある。しかしながら、この解決策では、DRAMよりも高価なSRAMを採用することによるコストアップや、キャッシュメモリを使用しない又は実質的に使用しない分、コンピュータシステムの性能が低下する、という新たな課題が生じる。
本発明は、上記実情に鑑み、異常が発生してシステムダウン等したコンピュータシステムがリセットされる場合に、キャッシュメモリ及びメインメモリのデータをダンプすることができる、演算処理装置及びそのリセット方法を提供することを目的とする。
装置の一観点によれば、演算処理装置であって、データが格納されるデータ領域部と、前記データ領域部に格納されるデータのメインメモリ上のアドレス、前記データ領域部に格納されるデータの有効又は無効を示すデータ、及び前記データ領域部に格納されるデータが更新されているか否かを示すデータが格納されるタグ領域部と、を含むキャッシュメモリと、前記メインメモリのリフレッシュを制御するメモリコントローラと、を備え、第1のリセット要求信号の入力に応じて、少なくとも前記タグ領域部及び前記メモリコントローラを除き、当該演算処理装置をリセットする、演算処理装置を提供する。
方法の一観点によれば、データが格納されるデータ領域部と、前記データ領域部に格納されるデータのメインメモリ上のアドレス、前記データ領域部に格納されるデータの有効又は無効を示すデータ、及び前記データ領域部に格納されるデータが更新されているか否かを示すデータが格納されるタグ領域部と、を含むキャッシュメモリと、前記メインメモリのリフレッシュを制御するメモリコントローラとを備えた演算処理装置のリセット方法であって、第1のリセット要求信号の入力に応じて、少なくとも前記タグ領域部及び前記メモリコントローラを除き、前記演算処理装置をリセットする、リセット方法を提供する。
開示の装置及び方法は、異常が発生してシステムダウン等したコンピュータシステムがリセットされる場合に、キャッシュメモリ及びメインメモリのデータをダンプすることができる、という効果を奏する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る演算処理装置を含むコンピュータシステムの構成例を示す図である。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る演算処理装置を含むコンピュータシステムの構成例を示す図である。
図1に示したように、本実施形態に係るコンピュータシステム1は、電圧検出回路2、ダンプスイッチ3、MPU(microprocessor unit)4、メインメモリ5、及び不揮発性記憶媒体6を含む。
電圧検出回路2は、いわゆるパワーオンリセット回路であり、コンピュータシステム1に供給される電源電圧を検出し、MPU4へ出力するリセット信号を制御する。例えば、電圧検出回路2は、電源電圧が所定電圧未満であることを検出した場合にL(Low)レベルのリセット信号を出力し、電源電圧が所定電圧以上であることを検出した場合にH(High)レベルのリセット信号を出力する。なお、この場合のLレベルのリセット信号は、コンピュータシステム1に通常のリセット動作を行わせるリセット要求信号でもあり、また、MPU4に通常のリセット動作を行わせるリセット要求信号でもある。リセット信号は、MPU4へ入力され、MPU4内部の後述する、ダンプリセットフラグ設定部41、DRAM(dynamic random access memory)コントローラ42、キャッシュメモリ43、及びその他回路44へそれぞれ入力される。
ダンプスイッチ3は、例えば、ユーザのボタン押下操作に応じてオン又はオフし、Lレベル又はHレベルのダンプリセット信号をMPU4へ出力する。本実施形態では、ダンプスイッチ3がオンするとLレベルのダンプリセット信号を出力し、ダンプスイッチ3がオフするとHレベルのダンプリセット信号を出力するものとする。なお、この場合のLレベルのダンプリセット信号は、コンピュータシステム1に通常のリセット動作とは異なるダンプリセット動作を行わせるリセット要求信号でもあり、また、MPU4にダンプリセット動作を行わせるリセット要求信号でもある。ダンプリセット信号は、MPU4へ入力され、MPU4内部の後述する、ダンプリセットフラグ設定部41、キャッシュメモリ43、及びその他回路44へそれぞれ入力される。
MPU4は、演算処理装置の一例であって、コンピュータシステム1の全体動作を制御する。MPU4は、ダンプリセットフラグ設定部41、DRAMコントローラ42、キャッシュメモリ43、及びその他回路44を含む。
ダンプリセットフラグ設定部41は、Lレベルのダンプリセット信号の入力に応じて、内部に格納されるダンプリセットフラグをセットする(例えば1にする)。また、ダンプリセットフラグ設定部41は、Lレベルのリセット信号の入力に応じて、初期化(リセット)し、これによりダンプリセットフラグがリセットする(例えば0になる)。
DRAMコントローラ42は、メモリコントローラの一例であって、メインメモリ5からのデータの読み出し、メインメモリ5へのデータの書き込み、及びメインメモリ5のリフレッシュ等を制御する。例えば、メインメモリ5のリフレッシュの制御では、リフレッシュのための制御信号がメインメモリ5へ出力される。また、DRAMコントローラ42は、Lレベルのリセット信号の入力に応じて、初期化(リセット)する。なお、DRAMコントローラ42が初期化すると、メインメモリ5へのリフレッシュのための制御信号の出力が停止し、メインメモリ5のリフレッシュが停止する。
キャッシュメモリ43は、詳しくは図2を用いて後述するように、データ領域部とタグ領域部とを含み、Lレベルのリセット信号の入力に応じて初期化(リセット)され、Lレベルのダンプリセット信号の入力に応じてタグ領域部以外が初期化(リセット)される。
その他回路44は、ダンプリセットフラグ設定部41、DRAMコントローラ42、及びキャッシュメモリ43を除く、MPU4内部のその他の回路である。その他回路44は、Lレベルのリセット信号の入力、又は、Lレベルのダンプリセット信号の入力に応じて、初期化(リセット)する。
メインメモリ5は、DRAMである。
不揮発性記憶媒体6は、例えばフラッシュメモリ等である。
不揮発性記憶媒体6は、例えばフラッシュメモリ等である。
図2は、キャッシュメモリ43の構成例を示す図である。
図2に示したように、キャッシュメモリ43は、データ領域部431、タグ領域部432、比較回路部433、データ選択部434、及びキャッシュコントローラ435を含む。
図2に示したように、キャッシュメモリ43は、データ領域部431、タグ領域部432、比較回路部433、データ選択部434、及びキャッシュコントローラ435を含む。
データ領域部431は、キャッシュライン毎に、データ領域431aを有する。各データ領域431aは、メインメモリ5から読み出されたデータ、又は、そのデータがその他回路44に含まれる図示しない演算処理回路等により更新された後のデータが格納される。なお、各データ領域431aのメモリサイズは、例えば、16〜64バイトである。
タグ領域部432は、キャッシュライン毎に、フラグ領域432a及びタグ領域432bを有する。各フラグ領域432aは、対応するデータ領域431aが有効であるか無効であるかを示すフラグや、対応するデータ領域431aのデータが更新されているか否かを示すフラグ等のデータが格納される。なお、対応するデータ領域431aが有効であるか無効であるかを示すフラグは、対応するデータ領域431aに格納されているデータが有効であるか無効であるかを示すフラグでもある。各タグ領域432bは、対応するデータ領域431aに格納されているデータの、メインメモリ5上のアドレスが格納される。
比較回路部433は、キャッシュライン毎に、比較回路433aを有する。各比較回路433aは、メインメモリ5のデータに対するアクセス要求が行われたときに、そのアクセス対象アドレスと、対応するタグ領域432bに格納されているアドレスとを比較し、その比較結果をデータ選択部434へ出力する。
データ選択部434は、各比較回路部433aからの比較結果から、タグ領域432bに格納されているアドレスがアクセス対象アドレスに一致し、且つ、そのタグ領域432bに対応するフラグ領域432aに、対応するデータ領域431aが有効であることを示すフラグが格納されている場合(キャッシュがヒットした場合)には、そのデータ領域431aに格納されているデータを、例えばアクセス要求元へ出力する等の処理を行う。
キャッシュコントローラ435は、キャッシュメモリ43の全体動作を制御する。例えば、キャッシュメモリ43の各部のシーケンス制御を行う。また、例えば、キャッシュがヒットしなかった場合に、無効なデータ領域431aを検索し、検索された無効なデータ領域431aに、メインメモリ5から読み出されたデータを格納する等の制御を行う。なお、無効なデータ領域431aを検索した結果、それが見つからなかった場合には、あらかじめ決められたアルゴリズムで、データ領域431aのうちの1ラインが選択され、そのデータ領域431aのデータがメインメモリ5に書き戻されて、無効なデータ領域431aが作成される。このような書き戻しは、その他回路44に含まれる図示しないキャッシュリフィル制御部の制御の下に行われる。その後、生成された無効なデータ領域431aに、メインメモリ5から読み出されたデータが格納される。
また、キャッシュメモリ43では、入力されたリセット信号が、タグ領域部432とキャッシュコントローラ435へ入力され、入力されたダンプリセット信号が、キャッシュコントローラ435へ入力される。タグ領域部432は、Lレベルのリセット信号の入力に応じて、初期化(リセット)する。また、キャッシュコントローラ435は、Lレベルのリセット信号の入力、又は、Lレベルのダンプリセット信号の入力に応じて、初期化(リセット)する。なお、タグ領域部432が初期化されると、各フラグ領域432a及び各タグ領域432bが初期化(リセット)されることから、そのときの各データ領域431aに格納されているデータをメインメモリ5へ書き戻すことができなくなる。
このような構成を有するコンピュータシステム1では、例えば、システムに異常が発生してシステムダウン等した場合に、コンピュータシステム1に通常のリセット動作ではなくダンプリセット動作を行わせることによって、運用プログラムが使用するメモリ領域(キャッシュメモリ43のデータ領域部431及びメインメモリ5)のデータを再起動時にダンプすることができる。なお、運用プログラムは、コンピュータシステム1の運用中にMPU4により実行されるプログラムである。
ダンプリセット動作は、ユーザのボタン操作によりダンプスイッチ3がオンされることによって開始される。
図3は、そのダンプリセット動作の一例を示すフローチャートである。
なお、このフローチャートは、ハードウェアによる動作を示すものでもある。
なお、このフローチャートは、ハードウェアによる動作を示すものでもある。
図3に示したように、ダンプリセット動作が開始してLレベルのダンプリセット信号がダンプスイッチ3からMPU4へ入力されると、ダンプリセットフラグ設定部41によりダンプリセットフラグがセットされると共に、ダンプリセットフラグ設定部41、キャッシュメモリ43のタグ領域部432、及びDRAMコントローラ42を除くMPU4の各部が初期化(リセット)されて(S11)、ダンプリセット動作が完了する。
なお、図示はしないが、通常のリセット動作は、ユーザの操作によりコンピュータシステム1の電源が投入される(又は、投入し直される)ことによって開始される。この場合は、コンピュータシステム1に供給される電源電圧が上昇する過程でLレベルのリセット信号が電圧検出回路2からMPU4へ入力されると、MPU4の各部が初期化(リセット)されて、通常のリセット動作が完了する。なお、この場合は、ダンプリセットフラグ設定部41において、ダンプリセットフラグがリセットされる。
このようにしてダンプリセット動作(又は通常のリセット動作)が完了すると、MPU4では、図示しないブートROMに記憶されているブートプログラムの実行が開始され、再起動動作が開始される。
図4は、その再起動動作の一例を示すフローチャートである。
なお、このフローチャートは、ブートプログラム(ソフトウェア)による動作を示すものでもある。
なお、このフローチャートは、ブートプログラム(ソフトウェア)による動作を示すものでもある。
図4に示したように、再起動動作が開始されると、まず、メインメモリ5における、ブートROM専用のメモリ領域の初期化、ブートROM(ブートプログラム)が使用するI/O(Input/Output)の初期化、及びキャッシュメモリ43の有効化、といったブートROMに係る初期化処理が行われる(S21)。
続いて、ダンプリセットフラグ設定部41に格納されているダンプリセットフラグがセットされているか否かが判定される(S22)。
ここで、その判定結果がYesの場合(すなわち、ダンプリセット動作後の再起動動作である場合)は、運用プログラムが使用するメモリ領域のデータが読み出されて、不揮発性記憶媒体6に退避(記憶)される(S23)。なお、その読み出しにおいては、キャッシュヒットした場合のデータについてはキャッシュメモリ43のデータ領域部431から読み出され、キャッシュミスした場合のデータについてはメインメモリ5から読み出されることになる。
一方、S22の判定結果がNoの場合(すなわち、通常のリセット動作後の再起動動作である場合)、又は、S23の後は、全メモリ領域の初期化や図示しないハードディスク等からのOS(Operating System)のローディング等といった通常の初期化処理が行われて(S24)、コンピュータシステム1が起動する(再起動動作が完了する)。
以上のように、第1の実施形態によれば、コンピュータシステム1に異常が発生してシステムダウン等した場合に、ダンプリセット動作を行わせることによって、通常のリセット動作ではリセットされてしまうキャッシュメモリ43のタグ領域部432及びDRAMコントローラ42をリセットさせないようにすることができ、ダンプリセット動作後の再起動時に、運用プログラムが使用するメモリ領域のデータをダンプすることができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、第1の実施形態に係るMPU4のその他回路44に含まれる図示しないキャッシュリフィル制御部がLレベルのダンプリセット信号の入力に応じて後述の書き戻し処理を行うようにした点が、第1の実施形態に対して異なり、その他は第1の実施形態と同様である。そこで、第2の実施形態の説明では、その異なる点を中心に説明を行うこととし、第1の実施形態に係る構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態に係るMPU4のその他回路44に含まれる図示しないキャッシュリフィル制御部がLレベルのダンプリセット信号の入力に応じて後述の書き戻し処理を行うようにした点が、第1の実施形態に対して異なり、その他は第1の実施形態と同様である。そこで、第2の実施形態の説明では、その異なる点を中心に説明を行うこととし、第1の実施形態に係る構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して説明する。
図5は、第2の実施形態に係る演算処理装置を含むコンピュータシステムの構成例を示す図である。
図5において、キャッシュリフィル制御部45は、キャッシュメモリ43のデータ領域部431に格納されている有効且つ更新されているデータをメインメモリ5に書き戻し、その後、キャッシュメモリ43のタグ領域部432をリセットするという処理(以下、「書き戻し処理」という)等を制御する。この書き戻し処理の制御では、キャッシュメモリ43のタグ領域部432からのアドレスの読み出しや、DRAMコントローラ42へのメモリアクセス信号の出力等が行われる。
また、キャッシュリフィル制御部45は、Lレベルのリセット信号の入力に応じて、初期化(リセット)され、Lレベルのダンプリセット信号の入力に応じて、上述の書き戻し処理を行う。
図5において、その他の構成は、図1に示した構成と同様であるので説明を省略する。
図6は、第2の実施形態に係るダンプリセット動作の一例を示すフローチャートである。
なお、このフローチャートは、ハードウェアによる動作を示すものでもある。
なお、このフローチャートは、ハードウェアによる動作を示すものでもある。
図6に示したように、第2の実施形態では、ダンプリセット動作が開始されてLレベルのダンプリセット信号がダンプスイッチ3からMPU4へ入力されると、ダンプリセットフラグ設定部41によりダンプリセットフラグがセットされると共に、ダンプリセットフラグ設定部41、キャッシュメモリ43のタグ領域部432、DRAMコントローラ42、及びキャッシュリフィル制御部45を除くMPU4の各部が初期化(リセット)される(S31)。また、キャッシュリフィル制御部45に対して、書き戻し処理の制御を行わせる指示が為される(S32)。なお、この指示は、キャッシュリフィル制御部45へ入力されるLレベルのダンプリセット信号が兼ねる。すなわち、キャッシュリフィル制御部45へのLレベルのダンプリセット信号の入力に応じて、その指示が行われる。
S32の後、キャッシュリフィル制御部45の制御による書き戻し処理(S33乃至S39)が行われる。
より詳しくは、まず、処理対象とするキャッシュラインのライン番号が0にされる(ライン番号=0)(S33)。
続いて、処理対象とするライン番号のキャッシュラインが有効であるか否かが判定される(S34)。なお、この判定では、処理対象とするライン番号のキャッシュラインのフラグ領域432aに、対応するデータ領域431aが有効であることを示すフラグ、及び、対応するデータ領域431aのデータが更新されていることを示すフラグが格納されている場合に、判定結果がYesとされ、そうでない場合にはNoとされる。
S34の判定結果がYesの場合、処理対象とするライン番号のキャッシュラインのタグ領域432bに格納されているアドレスが読み出され(S35)、処理対象とするライン番号のキャッシュラインのデータ領域431aに格納されているデータが、メインメモリ5の、S35で読み出されたアドレスのメモリ領域に、書き戻される(S36)。
一方、S34の判定結果がNoの場合、又は、S36の後は、処理対象とするライン番号に1が加算される(ライン番号=ライン番号+1)(S37)。
続いて、処理対象とするライン番号が最大ライン番号であるか否かが判定され(S38)、その判定結果がNoの場合には、処理がS34へ戻る。
一方、S38の判定結果がYesの場合には、キャッシュメモリ43のタグ領域部432がリセットされる(S39)。
このようにして書き戻し処理が完了すると、ダンプリセット動作が完了する。
なお、通常のリセット動作は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
なお、通常のリセット動作は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
また、このようにしてダンプリセット動作(又は通常のリセット動作)が完了すると、MPU4では、第1の実施形態と同様に、図示しないブートROMに記憶されているブートプログラムの実行が開始され、再起動動作が開始する。このときの再起動動作は、図4に示した再起動動作と同様であるので説明を省略する。但し、第2の実施形態では、図6のS39でキャッシュメモリ43のタグ領域部432がリセットされていることから、図4のS23では、運用プログラムが使用するメモリ領域のデータが、メインメモリ5のみから読み出されることになる。
以上のように、第2の実施形態によれば、ダンプリセット動作を行わせることによって、通常のリセット動作ではリセットされてしまうキャッシュメモリ43のタグ領域部432及びDRAMコントローラ42をリセットさせないようにすると共に、キャッシュメモリ43のデータ領域部431に格納されている有効且つ更新されているデータをメインメモリ5に書き戻した後にキャッシュメモリ43のタグ領域部432をリセットさせるようにすることができ、ダンプリセット動作後の再起動時に、運用プログラムが使用するメモリ領域のデータをダンプすることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
1 コンピュータシステム
2 電圧検出回路
3 ダンプスイッチ
4 MPU
5 メインメモリ
6 不揮発性記憶媒体
41 ダンプリセットフラグ設定部
42 DRAMコントローラ
43 キャッシュメモリ
44 その他回路
45 キャッシュリフィル制御部
431 データ領域部
431a データ領域
432 タグ領域部
432a フラグ領域
432b タグ領域
433 比較回路部
433a 比較回路
434 データ選択部
435 キャッシュコントローラ
2 電圧検出回路
3 ダンプスイッチ
4 MPU
5 メインメモリ
6 不揮発性記憶媒体
41 ダンプリセットフラグ設定部
42 DRAMコントローラ
43 キャッシュメモリ
44 その他回路
45 キャッシュリフィル制御部
431 データ領域部
431a データ領域
432 タグ領域部
432a フラグ領域
432b タグ領域
433 比較回路部
433a 比較回路
434 データ選択部
435 キャッシュコントローラ
Claims (10)
- 演算処理装置であって、
データが格納されるデータ領域部と、前記データ領域部に格納されるデータのメインメモリ上のアドレス、前記データ領域部に格納されるデータの有効又は無効を示すデータ、及び前記データ領域部に格納されるデータが更新されているか否かを示すデータが格納されるタグ領域部と、を含むキャッシュメモリと、
前記メインメモリのリフレッシュを制御するメモリコントローラと、
を備え、
第1のリセット要求信号の入力に応じて、少なくとも前記タグ領域部及び前記メモリコントローラを除き、当該演算処理装置をリセットする、
ことを特徴とする演算処理装置。 - 前記キャッシュメモリの前記データ領域部に格納されている有効且つ更新されているデータを前記メインメモリに書き戻し、当該書き戻しが終了した後に、前記タグ領域部をリセットする書き戻し部を更に備え、
前記第1のリセット要求信号の入力に応じて、前記タグ領域部、前記メモリコントローラ、及び前記書き戻し部以外の当該演算処理装置をリセットすると共に、前記書き戻し部が前記書き戻しを行った後に前記タグ領域部をリセットする、
ことを特徴とする請求項1記載の演算処理装置。 - 当該演算処理装置の再起動時に、前記キャッシュメモリの前記データ領域部及び前記メインメモリの一方又は両方のデータを読み出して不揮発性記憶媒体に記憶する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の演算処理装置。 - 第2のリセット要求信号の入力に応じて、当該演算処理装置をリセットする、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の演算処理装置。 - 前記第1のリセット要求信号の入力に応じてフラグをセットし、前記第2のリセット要求信号の入力に応じて前記フラグをリセットするフラグ設定部を更に備え、
前記第1のリセット要求信号の入力に応じて、前記タグ領域部、前記メモリコントローラ、及び前記フラグ設定部以外の当該演算処理装置をリセットし、又は、前記タグ領域部、前記メモリコントローラ、前記書き戻し部、及び前記フラグ設定部以外の当該演算処理装置をリセットすると共に前記書き戻し部が前記書き戻しを行った後に前記タグ領域部をリセットし、
当該演算処理装置の再起動時に、前記フラグがセットされていた場合には、前記キャッシュメモリの前記データ領域部及び前記メインメモリの一方又は両方のデータを不揮発性記憶媒体に記憶する、
ことを特徴とする請求項4記載の演算処理装置。 - データが格納されるデータ領域部と、前記データ領域部に格納されるデータのメインメモリ上のアドレス、前記データ領域部に格納されるデータの有効又は無効を示すデータ、及び前記データ領域部に格納されるデータが更新されているか否かを示すデータが格納されるタグ領域部と、を含むキャッシュメモリと、前記メインメモリのリフレッシュを制御するメモリコントローラとを備えた演算処理装置のリセット方法であって、
第1のリセット要求信号の入力に応じて、少なくとも前記タグ領域部及び前記メモリコントローラを除き、前記演算処理装置をリセットする、
ことを特徴とするリセット方法。 - 前記演算処理装置は、前記キャッシュメモリの前記データ領域部に格納されている有効且つ更新されているデータを前記メインメモリに書き戻し、当該書き戻しが終了した後に、前記タグ領域部をリセットする書き戻し部を更に備え、
前記第1のリセット要求信号の入力に応じて、前記タグ領域部、前記メモリコントローラ、及び前記書き戻し部以外の当該演算処理装置をリセットすると共に、前記書き戻し部が前記書き戻しを行った後に前記タグ領域部をリセットする、
ことを特徴とする請求項6記載のリセット方法。 - 前記演算処理装置の再起動時に、前記キャッシュメモリの前記データ領域部及び前記メインメモリの一方又は両方のデータを不揮発性記憶媒体に記憶する、
ことを特徴とする請求項6又は7記載のリセット方法。 - 第2のリセット要求信号の入力に応じて、前記演算処理装置をリセットする、
ことを特徴とする請求項6又は7記載のリセット方法。 - 前記演算処理装置は、前記第1のリセット要求信号の入力に応じてフラグをセットし、前記第2のリセット要求信号の入力に応じて前記フラグをリセットするフラグ設定部を更に備え、
前記第1のリセット要求信号の入力に応じて、前記タグ領域部、前記メモリコントローラ、及び前記フラグ設定部以外の前記演算処理装置をリセットし、又は、前記タグ領域部、前記メモリコントローラ、前記書き戻し部、及び前記フラグ設定部以外の前記演算処理装置をリセットすると共に前記書き戻し部が前記書き戻しを行った後に前記タグ領域部をリセットし、
前記演算処理装置の再起動時に、前記フラグがセットされていた場合には、前記キャッシュメモリの前記データ領域部及び前記メインメモリの一方又は両方のデータを不揮発性記憶媒体に記憶する、
ことを特徴とする請求項9記載のリセット方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015212210A JP2017084128A (ja) | 2015-10-28 | 2015-10-28 | 演算処理装置及びそのリセット方法 |
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Cited By (2)
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2015
- 2015-10-28 JP JP2015212210A patent/JP2017084128A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019155686A (ja) * | 2018-03-12 | 2019-09-19 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
JP7027974B2 (ja) | 2018-03-12 | 2022-03-02 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
KR20200057458A (ko) * | 2018-11-16 | 2020-05-26 | 한국항공우주연구원 | 위성 메모리 덤프 해석 시스템 및 그 방법 |
KR102116842B1 (ko) | 2018-11-16 | 2020-05-29 | 한국항공우주연구원 | 위성 메모리 덤프 해석 시스템 및 그 방법 |
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