JP2017082688A - エンジンの過給機 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの過給機に関し、振動負荷に対する耐性を向上させつつ、軸受の潤滑性及び回転安定性を高める。
【解決手段】過給機10を縦置きレイアウトとし、タービン2とコンプレッサ3との間をシャフト1が上下方向に接続するように配置する。また、上方側に頂点を持った錐形状の傾斜面を有するスラストカラー5をシャフト1に一体固定する。シャフト1の上下方向の荷重は、スラストカラー5の底面9で支える。
【選択図】図2
【解決手段】過給機10を縦置きレイアウトとし、タービン2とコンプレッサ3との間をシャフト1が上下方向に接続するように配置する。また、上方側に頂点を持った錐形状の傾斜面を有するスラストカラー5をシャフト1に一体固定する。シャフト1の上下方向の荷重は、スラストカラー5の底面9で支える。
【選択図】図2
Description
本発明は、エンジンの排気圧でタービンとコンプレッサとを回転させて過給を行う過給機に関する。
従来、過給機のタービンとコンプレッサとを接続する回転軸の軸受構造として、潤滑油の油膜で回転軸を浮かせた状態で支承するフローティングメタル式の滑り軸受が知られている。このような軸受は、高温かつ高回転数となるターボチャージャやスーパーチャージャなどの軸受として広く使用されている。一方、滑り軸受は、回転軸の軸方向に作用するスラスト荷重を支えることができない。そこで、スラスト荷重を支えるためのスラスト軸受(スラストカラー)を設けて、回転軸の摺動性や回転安定性を確保する技術が提案されている(特許文献1参照)。
ところで近年、回転軸がほぼ鉛直となる姿勢で過給機をエンジンに取り付けた、いわゆる「縦置きレイアウト」が検討されている。すなわち、エンジンの排気通路と吸気通路とを鉛直上下方向に並設し、これらの間に過給機を介装させるレイアウトである。過給機を縦置きにすることで、車両の上下方向に作用する振動やエンジン搬送時の振動をスラスト軸受で支えることができ、振動負荷に対する耐性が向上するものと期待されている。
しかしながら、縦置きレイアウトの過給機では、スラスト荷重を受けるスラストカラーの上面がほぼ水平となるため、潤滑油がスラストカラーの上面にとどまりやすくなり、円滑なオイル流れが阻害されるおそれがある。特に、低温環境では潤滑油の粘度が上昇することから、潤滑性の低下が課題となりうる。一方、潤滑油の流動性を確保すべくスラストカラーの上面側の隙間寸法を広めに設定した場合には、スラスト軸受で許容される上下方向の変位が増大し、ガタつきが生じやすくなるとともに、軸受の回転安定性が低下しうる。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、振動負荷に対する耐性を向上させつつ、軸受の潤滑性及び回転安定性を高めることのできるエンジンの過給機を提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示するエンジンの過給機は、タービンとコンプレッサとの間を上下方向に接続するシャフトを備える。また、上方側に頂点を持った錐形状の傾斜面を有し、前記シャフトに一体固定されるとともに、前記シャフトの上下方向の荷重を底面で支えるスラストカラーを備える。
この過給機は、回転軸の向きが上下方向となるように前記エンジンに組み付けられる縦置き型の過給機である。ここでいう「上下方向」とは「ほぼ鉛直な方向」を意味する。例えば、「上下方向」には、前記回転軸と鉛直線とのなす角度が所定角度(例えば、数度〜十数度)以下となるような方向が含まれる。すなわち、厳密な鉛直方向以外の方向を排除する意図はない。
(2)前記スラストカラーの下方周縁からハウジングの外側に向かって穿孔され、前記ハウジングと前記シャフトとの間に供給された潤滑油を前記シャフトの放射方向へと排出するオイル排出路をさらに備えることが好ましい。
(3)前記スラストカラーが、前記シャフトの上下方向の中心よりも下方に設けられることが好ましい。
(4)前記シャフトが、前記スラストカラーと固定される大径部と、前記大径部よりも上方で前記大径部よりも細く形成されてラジアル方向の荷重を支えるフローティングメタルが遊嵌される小径部と、を有することが好ましい。
(3)前記スラストカラーが、前記シャフトの上下方向の中心よりも下方に設けられることが好ましい。
(4)前記シャフトが、前記スラストカラーと固定される大径部と、前記大径部よりも上方で前記大径部よりも細く形成されてラジアル方向の荷重を支えるフローティングメタルが遊嵌される小径部と、を有することが好ましい。
(5)前記フローティングメタルが、外側ほど下方に傾斜した下端面を有することが好ましい。
(6)前記フローティングメタルが、前記大径部と同一の外径を有することが好ましい。
(7)前記タービンが、前記コンプレッサよりも上方に配置されることが好ましい。
(6)前記フローティングメタルが、前記大径部と同一の外径を有することが好ましい。
(7)前記タービンが、前記コンプレッサよりも上方に配置されることが好ましい。
縦置き型過給機の回転軸にスラストカラーを設けることで、上下方向の荷重をスラストカラーの底面で支えることができ、振動負荷に対する耐性を向上させることができる。また、スラストカラーの上面を傾斜面にすることで、潤滑油を流れやすくすることができ、軸受の潤滑性や回転安定性を確保することができる。
図面を参照して、実施形態としてのエンジンの過給機について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
本実施形態の過給機10は縦置きレイアウトでエンジン20に組み付けられる。この過給機10は、図1に示すように、エンジン20の排気通路22に介装されたタービン2と、吸気通路21に介装されたコンプレッサ3とを備える。タービン2及びコンプレッサ3のそれぞれは、トーラス状の流路を形成するハウジングを有し、各ハウジングの内部に羽根車を内蔵する。これらの羽根車の回転軸Cは一体に連結されている。
本実施形態の過給機10は縦置きレイアウトでエンジン20に組み付けられる。この過給機10は、図1に示すように、エンジン20の排気通路22に介装されたタービン2と、吸気通路21に介装されたコンプレッサ3とを備える。タービン2及びコンプレッサ3のそれぞれは、トーラス状の流路を形成するハウジングを有し、各ハウジングの内部に羽根車を内蔵する。これらの羽根車の回転軸Cは一体に連結されている。
タービン2は、コンプレッサ3よりも上方に配置され、好ましくはコンプレッサ3の直上方に配置される。タービン2をコンプレッサ3よりも上方に配置することの意味は二つある。第一の意味は、比重差を利用して排気の流れを円滑にすることにある。第二の意味は、潤滑油がタービン2側へ流入しにくくすることで白煙の発生を防止することにある。なお、図1中の白抜き矢印は吸気の流れを示し、黒矢印は排気の流れを示す。
タービンハウジング13の内部には、図2に示すように、タービンホイール17が設けられる。同様に、コンプレッサハウジング14の内部には、コンプレッサホイール18が設けられる。タービンホイール17とコンプレッサホイール18との間は、それぞれの回転中心軸が一致するように、シャフト1で一体的に連結される。タービンホイール17は、側面方向から流入する排気ガスの圧力を受けて回転し、その排気ガスをタービンホイール17の回転中心軸方向へと流出させる機能を持つ。また、コンプレッサホイール18は、タービンホイール17の回転力で駆動され、吸入空気を回転中心軸方向から吸引しつつ側面方向へと圧送する機能を持つ。
シャフト1の回転軸Cは、その向きが上下方向となるように設けられる。ここでいう「上下方向」とは、車両搭載時において、あるいは過給機10が組み付けられたエンジン20の搬送時において、ほぼ鉛直な方向を意味する。ただし、厳密な鉛直方向以外の方向を排除する意図はなく、過給機10の重心を通る鉛直線と回転軸Cとのなす角度が所定角度(例えば、数度〜十数度)以下となる方向を含むものとする。車両搭載時を基準として回転軸Cを鉛直にすることで、車両走行中の振動負荷に対する耐性が向上する。また、搬送時を基準として回転軸Cを鉛直にすることで、搬送中の振動負荷に対する耐性が向上する。したがって、車両搭載時と搬送時とで過給機10の姿勢をほぼ同一にすることで、車両走行中,搬送中の双方で振動負荷に対する耐性が向上する。
タービンハウジング13とコンプレッサハウジング14との間には、シャフト1を回転自在に支持する軸受ハウジング15が設けられる。軸受ハウジング15には、シャフト1の外径に応じた大きさの軸孔4が穿孔され、その内側にシャフト1が遊嵌状態で挿通される。また、軸受ハウジング15の内部には、スラスト荷重を支えるスラストカラー5と、ラジアル荷重を支えるフローティングメタル8とが設けられる。
スラストカラー5は、シャフト1に一体固定された部材であり、シャフト1の上下方向の荷重をその底面6で支える機能を持つ。スラストカラー5の形状は、上方側に頂点を持った錐形状の傾斜面を有する形状とされる。また、スラストカラー5の底面6は、ほぼ平坦な平面状とされる。図2に示すスラストカラー5は、回転軸Cと共通の中心軸を持つ円錐形状の部材をシャフト1に一体化させたものである。スラストカラー5は、例えばシャフト1と同一素材の一体物として製造される。あるいは、シャフト1とスラストカラー5とを別体物として製造し、溶接,溶着,圧入などの手法を用いてこれらを一体に固定してもよい。
スラストカラー5は、図2に示すように、シャフト1の上下方向の中心(図2中の一点鎖線M)よりも下方に設けられる。これにより、シャフト1の重心位置が一点鎖線Mよりも低い位置となり、シャフト1の姿勢が安定しやすくなる。一方、フローティングメタル8は、一点鎖線Mよりも上方に設けられる。フローティングメタル8は、軸受ハウジング15の軸孔4の内部において、最上部に配置される。
本実施形態のシャフト1は、図2に示すように、下方側と上方側とで軸の直径が異なる段付き形状に形成される。以下、下方側の太い部位を大径部11と呼び、その上方側の細い部位を小径部12と呼ぶ。大径部11は、スラストカラー5が固定される部位であり、その直径は軸孔4の内周面に対して所定の隙間が確保される大きさとされる。一方、小径部12は、フローティングメタル8が遊嵌(回転可能に装着)される部位であり、フローティングメタル8の厚みに相当する分だけ大径部11よりも寸法が小さく形成される。また、フローティングメタル8の外径は、大径部11の外径と同一又はほぼ同一とされる。これにより、フローティングメタル8の外表面と大径部11の外表面とがほぼ面一となる。
フローティングメタル8の下端面9は、シャフト1の外側に向かって下り勾配に傾斜した形状に形成される。また、大径部11と小径部12との間には、下端面9の勾配に合わせて徐々に直径が変化するように形成された傾斜部19が設けられる。下端面9と傾斜部19との間には、所定の隙間が確保される。同様に、フローティングメタル8の内周面と小径部12の外周面との間にも、所定の隙間が確保される。
軸受ハウジング15には、軸孔4の内部(シャフト1の周り)に潤滑油を供給するためのオイル供給路16と、軸孔4から潤滑油を排出するためのオイル排出路7とが設けられる。オイル供給路16は、軸受ハウジング15の最上部近傍に配置され、軸孔4の最上部近傍から潤滑油を流入させるように機能する。一方、オイル排出路7は、スラストカラー5の下方周縁から軸受ハウジング15の外側に向かって穿孔され、錐形状の傾斜面を流れてきた潤滑油をシャフト1の放射方向へと排出するように機能する。
オイル排出路7の具体的な形状を図3(A)〜(C)に例示する。図3(A)は、スラストカラー5の下方周縁と軸受ハウジング15の外表面との間を直線状に接続する通路である。図3(B)は、スラストカラー5の下方周縁から外側に向かう複数の通路を設けるとともに、各々の通路が軸受ハウジング15の外表面に到達するように管状通路を追加したものである。これにより、図3(A)に示すものと比較して、潤滑油が効率的に排出されやすくなり、潤滑油の流動性が向上する。図3(C)は、図3(B)における管状通路よりも内側の通路のレイアウトを渦巻き模様状にしたものである。渦巻きの方向をシャフト1の回転方向に対応させることで、潤滑油の流動性がさらに向上する。
なお、図2中では記載を省略しているが、軸受ハウジング15の内部には、エンジン冷却水を利用してシャフト1を冷却する水冷構造が適用される。エンジン冷却水の流路は、軸孔4の外周を囲むように配置される。この水冷構造は、シャフト1,スラストカラー5,フローティングメタル8などを冷却するとともに、タービン2,コンプレッサ3を冷却する機能を持つ。
[2.作用,効果]
(1)上記の過給機10は、エンジン20に対して縦置きレイアウトで組み付けられ、タービン2とコンプレッサ3とを接続するシャフト1の延在方向が上下方向に設定される。また、シャフト1には、上方側に頂点を持った円錐状のスラストカラー5が一体固定される。このような構造を採用することで、シャフト1や軸受ハウジング15に作用する上下方向の荷重をスラストカラー5の底面6で支えることができ、振動負荷に対する耐性を向上させることができる。また、スラストカラー5の上面を傾斜面にすることで、潤滑油を流れやすくすることができ、軸受の潤滑性や回転安定性を確保することができる。
(1)上記の過給機10は、エンジン20に対して縦置きレイアウトで組み付けられ、タービン2とコンプレッサ3とを接続するシャフト1の延在方向が上下方向に設定される。また、シャフト1には、上方側に頂点を持った円錐状のスラストカラー5が一体固定される。このような構造を採用することで、シャフト1や軸受ハウジング15に作用する上下方向の荷重をスラストカラー5の底面6で支えることができ、振動負荷に対する耐性を向上させることができる。また、スラストカラー5の上面を傾斜面にすることで、潤滑油を流れやすくすることができ、軸受の潤滑性や回転安定性を確保することができる。
(2)上記の過給機10では、オイル排出路7がスラストカラー5の下方周縁から軸受ハウジング15の外側に向かって穿孔される。これにより、スラストカラー5の傾斜面(錐形状の傾斜面)を流れてきた潤滑油をスムーズに排出することができ、潤滑油の流動性や潤滑性を向上させることができる。また、図3(B)に示すように、シャフト1の放射方向へと潤滑油を排出する複数の通路を設けることで、潤滑油の流動性を高めることができる。さらに、図3(C)に示すように、潤滑油が流通しやすい方向に沿って形成された渦巻き模様状の通路とした場合には、潤滑油の流動性をさらに改善することができる。
(3)上記のスラストカラー5は、シャフト1の上下方向の中心よりも下方に設けられる。これにより、シャフト1の重心位置が低くなり、過給機10の作動時におけるシャフト1の回転運動が安定化しやすくなる。また、エンジン20の搬送時においても、シャフト1の姿勢が安定化しやすくなる。したがって、振動負荷に対する耐性や回転安定性をさらに向上させることができる。
(4)上記のシャフト1には大径部11と小径部12とが設けられ、大径部11にスラストカラー5が固定されるとともに、小径部12にフローティングメタル8が回転可能に装着される。このように、シャフト1を段付き形状とし、上側を細く下側を太くすることで、重心位置をさらに低くすることができ、振動負荷に対する耐性や回転安定性を向上させることができる。また、小径部12にフローティングメタル8をはめ込むことで、フローティングメタル8を含むシャフト1の全体を、出っ張りのないスリムな形状にすることができる。
(5)上記のフローティングメタル8の下端面9は、図2に示すように、シャフト1の外側に向かうほど下方に傾斜した形状に形成される。これにより、フローティングメタル8と小径部12との間の隙間を流通する潤滑油を下方に流れやすくすることができる。したがって、潤滑油の流動性や潤滑性を向上させることができる。
(6)また、上記のフローティングメタル8は、シャフト1の大径部11とほぼ同一の外径を有するように形成される。これにより、フローティングメタル8の外表面と大径部11の外表面とをほぼ面一にすることができ、軸孔4の孔径を一定にすることができる。したがって、潤滑油の流動性や潤滑性を向上させることができる。
(6)また、上記のフローティングメタル8は、シャフト1の大径部11とほぼ同一の外径を有するように形成される。これにより、フローティングメタル8の外表面と大径部11の外表面とをほぼ面一にすることができ、軸孔4の孔径を一定にすることができる。したがって、潤滑油の流動性や潤滑性を向上させることができる。
(7)上記の過給機10では、タービン2がコンプレッサ3よりも上方に配置される。これにより、高温の排気と外気との比重差を利用して排気ガスを上方へ向かって流れやすくすることができ、排圧損失を削減することができる。また、タービン2が軸受ハウジング15よりも上方に位置することから、タービンハウジング13とシャフト1との隙間から潤滑油がタービン2の内部へ進入することがないため、オイル焼けによる白煙の発生や排気エミッションの低下を確実に防止することができる。
[3.変形例]
上述の実施形態では円錐型のスラストカラー5を例示したが、スラストカラー5の具体的な形状はこれに限定されない。例えば、底面6に近づくほど傾斜面の外径の増加率が上昇するような傾斜面をスラストカラー5に設けてもよい。この場合、図4(A)に示すように、回転軸Cを通る縦断面におけるスラストカラー5の輪郭形状が曲線状となり、スラストカラー5の全体形状がラッパ状となる。反対に、底面6に近づくほど傾斜面の外径の増加率が低下するような傾斜面をスラストカラー5に設けてもよい。この場合、図4(B)に示すように、スラストカラー5の全体形状が釣り鐘状となる。何れにしても、少なくとも上方側に頂点を持った錐形状の傾斜面をスラストカラー5に設けることで、上述の実施形態と同様の効果を奏するものとなる。なお、錘形状の高さを小さくすると、底面6側の縁部が薄くなり剛性,強度が確保しにくくなりうるため、図4(A)に示すように、スラストカラー5の底面6側の縁部を切り落としたような形状としてもよい。
上述の実施形態では円錐型のスラストカラー5を例示したが、スラストカラー5の具体的な形状はこれに限定されない。例えば、底面6に近づくほど傾斜面の外径の増加率が上昇するような傾斜面をスラストカラー5に設けてもよい。この場合、図4(A)に示すように、回転軸Cを通る縦断面におけるスラストカラー5の輪郭形状が曲線状となり、スラストカラー5の全体形状がラッパ状となる。反対に、底面6に近づくほど傾斜面の外径の増加率が低下するような傾斜面をスラストカラー5に設けてもよい。この場合、図4(B)に示すように、スラストカラー5の全体形状が釣り鐘状となる。何れにしても、少なくとも上方側に頂点を持った錐形状の傾斜面をスラストカラー5に設けることで、上述の実施形態と同様の効果を奏するものとなる。なお、錘形状の高さを小さくすると、底面6側の縁部が薄くなり剛性,強度が確保しにくくなりうるため、図4(A)に示すように、スラストカラー5の底面6側の縁部を切り落としたような形状としてもよい。
フローティングメタル8の具体的な形状に関しても同様である。フローティングメタル8と小径部12との間の隙間寸法の設定によっては、この隙間を流通する潤滑油量がわずかであり、潤滑油の流動性に大きな影響を与えない場合がある。そこで、図4(B)に示すように、下端面9及び傾斜部19をほぼ水平に形成することで、部品の構成を簡素化してもよい。これにより、既存のフローティングメタル8を利用することが可能となり、製品コストや整備コストを削減することができる。
1 シャフト
2 タービン
3 コンプレッサ
4 軸孔
5 スラストカラー
6 底面
7 オイル排出路
8 フローティングメタル
9 下端面
10 過給機
11 大径部
12 小径部
13 タービンハウジング
14 コンプレッサハウジング
15 軸受ハウジング(ハウジング)
16 オイル供給路
17 タービンホイール
18 コンプレッサホイール
19 傾斜部
20 エンジン
21 吸気通路
22 排気通路
C 回転軸
2 タービン
3 コンプレッサ
4 軸孔
5 スラストカラー
6 底面
7 オイル排出路
8 フローティングメタル
9 下端面
10 過給機
11 大径部
12 小径部
13 タービンハウジング
14 コンプレッサハウジング
15 軸受ハウジング(ハウジング)
16 オイル供給路
17 タービンホイール
18 コンプレッサホイール
19 傾斜部
20 エンジン
21 吸気通路
22 排気通路
C 回転軸
Claims (7)
- タービンとコンプレッサとの間を上下方向に接続するシャフトと、
上方側に頂点を持った錐形状の傾斜面を有し、前記シャフトに一体固定されるとともに、前記シャフトの上下方向の荷重を底面で支えるスラストカラーと、
を備えたことを特徴とする、エンジンの過給機。 - 前記スラストカラーの下方周縁からハウジングの外側に向かって穿孔され、前記ハウジングと前記シャフトとの間に供給された潤滑油を前記シャフトの放射方向へと排出するオイル排出路をさらに備える
ことを特徴とする、請求項1記載のエンジンの過給機。 - 前記スラストカラーが、前記シャフトの上下方向の中心よりも下方に設けられる
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のエンジンの過給機。 - 前記シャフトが、
前記スラストカラーと固定される大径部と、
前記大径部よりも上方で前記大径部よりも細く形成されてラジアル方向の荷重を支えるフローティングメタルが遊嵌される小径部と、を有する
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のエンジンの過給機。 - 前記フローティングメタルが、外側ほど下方に傾斜した下端面を有する
ことを特徴とする、請求項4記載のエンジンの過給機。 - 前記フローティングメタルが、前記大径部と同一の外径を有する
ことを特徴とする、請求項4又は5記載のエンジンの過給機。 - 前記タービンが、前記コンプレッサよりも上方に配置される
ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載のエンジンの過給機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015212072A JP2017082688A (ja) | 2015-10-28 | 2015-10-28 | エンジンの過給機 |
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---|---|---|---|
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