JP2017078521A - ヒートポンプ式蒸気生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配管の接続部等から漏れた水が筐体外に漏れ出すことを防止することができるヒートポンプ式蒸気生成装置を提供する。【解決手段】ヒートポンプ式蒸気生成装置12の筐体14の底面14aには、圧縮機21を駆動するモータ21mと、蒸気生成部16から漏れた水を貯留可能な受け皿60とが備えられている。さらにヒートポンプ式蒸気生成装置12は、筐体14の下部側面に形成された吸気口49から外気を取り入れてモータ21mに送風する吸気ファン52を備え、受け皿60に貯留された水を吸引して蒸発を促進させる蒸発シート62が設けられると共に、該蒸発シート62はモータ21mの近傍且つ吸気ファン52からの送風を受ける位置に配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、外部熱源から熱を回収して蒸気を生成するヒートポンプ式蒸気生成装置に関する。
蒸気生成装置の一つとして、工場排水や使用済冷却水等の排温水等の温水から熱を回収して蒸気を生成するヒートポンプ式蒸気生成装置がある(例えば、特許文献1)。ヒートポンプ式蒸気生成装置は、ヒートポンプ部の蒸発器を排熱回収器として機能させ、ここで熱源温水から熱を冷媒に回収し、回収した熱を利用して凝縮器で被加熱水を加熱して蒸気を生成するため、ボイラ設備等を利用して蒸気を発生させる燃焼系蒸気生成装置に比べてランニングコストやCOの排出量を低減できるメリットがある。
特開2012−247146号公報
ところで、上記のようなヒートポンプ式蒸気生成装置は、水を流通させつつ蒸気を生成する蒸気生成部を備えるため、配管や各機器の接続部等での水漏れを完全に防ぐことは難しい。しかしながら、ヒートポンプ式蒸気生成装置の筐体内に設置された電装部品への漏水や筐体外への漏水は防止する必要がある。そこで、蒸気生成部から漏れた水の全てをドレン水として筐体外の排水経路に排出することも考えられるが、装置の設置環境等によっては多量のドレン水を排出することができない場合もあり、装置内での水漏れは装置内で処理したいという要望が大きい。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、配管の接続部等から漏れた水が筐体外に漏れ出すことを防止することができるヒートポンプ式蒸気生成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るヒートポンプ式蒸気生成装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、該凝縮器を出た冷媒を減圧する膨張機構と、外部熱源から回収した熱で冷媒を蒸発させる蒸発器とを環状に接続したヒートポンプ部と、前記凝縮器に被加熱水を供給し、該被加熱水を前記冷媒によって加熱して蒸気を生成する蒸気生成部と、前記ヒートポンプ部及び前記蒸気生成部を内部に収容する筐体とを備えるヒートポンプ式蒸気生成装置であって、前記筐体の底部には、前記圧縮機を駆動するモータと、前記蒸気生成部から漏れた水を貯留可能な受け皿とが備えられ、前記筐体の下部側面に形成された通風口から外気を取り入れて前記モータに送風するファンを備え、前記受け皿に貯留された水を吸引して蒸発を促進させる蒸発シートが設けられると共に、該蒸発シートは前記モータの近傍且つ前記ファンからの送風を受ける位置に配置されていることを特徴とする。
このような構成によれば、水を流通させつつ蒸気を生成する蒸気生成部の水配管やその接続部から漏れた水を筐体内で受け皿で貯留すると共に、蒸発シートで蒸発させることができるため、受け皿から水が溢れ出し、筐体外に漏れ出すことを防止できる。しかも、蒸発シートはモータの近傍且つファンからの送風を受ける位置に配置されているため、モータからの排熱を受けて蒸発が促進されると同時に、モータを冷却するためのファンからの送風を受けて蒸発が一層促進される。これにより、受け皿から水が溢れ出して筐体外に漏れ出すことを一層確実に防止でき、筐体内で生じた排水を筐体内で処理することが可能となるため、排水量が多量の場合でも筐体外へのドレン水の量を低減できる。
前記凝縮器は、前記筐体の底部且つ前記ファンによる送風方向から外れた位置に配置された構成であってもよい。すなわち、凝縮器は蒸気生成効率を担保するため可及的に放熱を抑える必要がある。ところが、凝縮器は重量物であり、また例えば凝縮器を低位置に配置することでサーモサイフォン回路を形成する場合には、凝縮器を筐体の底部に配置する必要が生じる。そこで、この凝縮器を同じく底部に設置されたモータに対するファンからの送風方向から外れた位置に配置することで、ファンからの強制冷却が防止され、蒸気生成効率を確保することができる。
前記受け皿は、前記筐体の底面の全面に亘って設けられた構成であってもよい。これにより、蒸気生成部のいずれの配管やその接続部から水漏れを生じた場合であっても確実にトラップすることができ、外部への水漏れをより確実に防止できる。
前記圧縮機は、前記モータが別体で構成された開放型圧縮機であり、前記蒸発シートは、少なくとも前記圧縮機と前記モータとに挟まれた位置に配置された構成であってもよい。そうすると、蒸発シートで圧縮機からの排熱も受熱することができるため、さらに高い蒸発効果が期待できる。
前記蒸発シートは、その長手方向が前記ファンの送風方向に沿って配置された構成であってもよい。そうすると、蒸発シートによってファンの送風経路が妨害されることが防止されると共に、蒸発シートの長手方向に沿ってファンからの送風が円滑に通り抜けるため、その蒸発効率が向上する。
前記蒸発シートは、前記ファンによる送風方向を変化させるガイド部を有する構成であってもよい。そうすると、例えばファンによる送風方向をガイド部によって変化させることで、筐体外に空気を排出する排気口へと円滑に導くことができる。しかもガイド部自体がファンによる送風を直接的に受けるため、ここでの蒸発効率が向上する。
本発明によれば、蒸気生成部の水配管やその接続部から漏れた水を筐体内で受け皿で貯留すると共に、蒸発シートで蒸発させることができるため、受け皿から水が溢れ出し、筐体外に漏れ出すことを防止できる。しかも、蒸発シートはモータからの排熱を受けて蒸発が促進されると同時に、モータを冷却するためのファンからの送風を受けて蒸発が一層促進される。
本発明の一実施形態に係るヒートポンプ式蒸気生成装置の外観構造を示す斜視図である。 図1に示すヒートポンプ式蒸気生成装置の回路構造を模式的に示す構成図である。 筐体の内部構造を示す斜視図である。 筐体の内部構造を模式的に示す平面断面図である。 筐体の底部付近での内部構造を模式的に示した斜視図である。 筐体の底部付近での内部構造を模式的に示した断面正面図である。 変形例に係る蒸発シートを用いた場合の筐体の底部付近での内部構造を模式的に示した斜視図である。 図7に示す蒸発シートを用いた場合の筐体の内部構造を模式的に示す側面断面図である。
以下、本発明に係るヒートポンプ式蒸気生成装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るヒートポンプ式蒸気生成装置12の外観構造を示す斜視図であり、図2は、図1に示すヒートポンプ式蒸気生成装置12の回路構造を模式的に示す構成図である。ヒートポンプ式蒸気生成装置12は、工場排水等の温水から回収した排熱を利用して水蒸気を生成するシステムであり、生成した水蒸気は乾燥装置や殺菌装置等の外部の蒸気利用設備に送られる。
先ず、ヒートポンプ式蒸気生成装置12の回路構造の構成例について説明する。
図2に示すように、ヒートポンプ式蒸気生成装置12は、水を蒸発させて水蒸気を生成し、外部へと送り出す蒸気生成部16と、温水供給部17によって供給される温水(熱源温水)から熱を回収し、この熱を蒸気生成部16での蒸気生成のための熱源として供給するヒートポンプ部18と、システムの制御を行う制御部20とを備える。
ヒートポンプ部18は、冷媒を圧縮する圧縮機21と、圧縮機21で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器22と、凝縮器22を出た冷媒を減圧する膨張機構24と、温水から熱を回収して冷媒を蒸発させる蒸発器26とを冷媒配管27を用いて環状に接続し、冷媒を循環させる冷凍サイクル装置である。本実施形態では、凝縮器22の出口側と膨張機構24の入口側との間に給水を予備加熱する加熱器28を接続している。膨張機構24は、例えば電子膨張弁であり、制御部20の制御下に開度を調整可能である。
圧縮機21で圧縮されて高温高圧となった冷媒は、凝縮器22で蒸気生成部16を循環する水と熱交換して冷却され凝縮する。凝縮器22を出た冷媒は、加熱器28で給水管30aを流れる水を予熱してさらに冷却された後、膨張機構24で断熱膨張され、蒸発器26で温水供給部17を流れる温水から吸熱して蒸発して圧縮機21に戻る。圧縮機21は、制御部20の制御下に、その吸入側や吐出側の冷媒の圧力及び温度に基づきインバータを介してその運転回転数が制御される。
蒸気生成部16は、ヒートポンプ部18を循環する冷媒を熱源として水を蒸発させて蒸気を生成する凝縮器22と、凝縮器22で生成される水蒸気と水を含む気液二相流を蒸気と水とに分離する水蒸気分離器31と、水蒸気分離器31で分離された水を給水管30aから供給される被加熱水と合流させて凝縮器22に導入する循環管30bと、凝縮器22からの気液二相流を水蒸気分離器31へと導く蒸気管30cと、水蒸気分離器31で分離された蒸気を外部の蒸気利用設備へと送り出す送出管30dとを有する。
水蒸気分離器31は、鉛直方向に沿った円筒状容器で構成され、下端壁に接続された循環管30bに接続された給水管30aから水が給水補給されることで容器内部に水を貯留する。給水管30aは、図示しない水道管や水タンクからの水(被加熱水)を給水ポンプ37によって循環管30bまで導入する。給水ポンプ37は制御部20によって運転制御される。循環管30bは、水蒸気分離器31の下端壁から凝縮器22までを連通する経路である。蒸気管30cは、凝縮器22から水蒸気分離器31の上部側壁までを連通し、気液二相流が流通する経路である。
送出管30dは、水蒸気分離器31の上端壁に接続され、蒸気管30cから当該水蒸気分離器31内に供給され、ここで水が分離された後の蒸気を外部に送り出す経路である。送出管30dには、制御部20の制御下にその開度が適宜調整されることにより、当該ヒートポンプ式蒸気生成装置12から外部に送り出される蒸気の流量や圧力を制御する圧力調整弁38が設けられている。
蒸気生成部16では、水蒸気分離器31の水面と凝縮器22の水面との高低差により、水蒸気分離器31から凝縮器22へと循環管30bを介して水が供給されると共に、凝縮器22で生成された水蒸気が蒸気管30cから水蒸気分離器31を介して送出管30dへと送り出されるサーモサイフォン回路が形成される。その結果、循環管30b、蒸気管30c及び水蒸気分離器31で形成される水循環系統内に循環ポンプ等の動力源を設けることなく、水を循環させることができる。以下では、水が液相から気相に相変化しつつ流通する給水管30a、循環管30b、蒸気管30c及び送出管30dについて、まとめて水配管30と呼ぶこともある。
温水供給部17は、蒸発器26に温水を供給する温水供給経路17aと、蒸発器26から温水を排出する温水排出経路17bとを有する。温水供給経路17aには、外部の温水タンク等の温水供給源から供給される温水を所定の流量で送水する図示しない温水ポンプが設けられる。
本実施形態に係るヒートポンプ式蒸気生成装置12では、このような蒸気生成部16、温水供給部17及びヒートポンプ部18を構成する各要素を筐体14の内部に収容している(図1参照)。
そこで、次に、筐体14の内部構造について説明する。
図3は、筐体14の内部構造を示す斜視図であり、図4は、筐体14の内部構造を模式的に示す平面断面図である。
図1、図3及び図4に示すように、筐体14は、脚部39を介して地面や床面上に設置される箱状構造であり、正面に設けられた開口を扉40によって開閉可能である一方、正面以外の5面(上面、底面、背面、左右側面)がパネル42によって閉塞されている。筐体14の内部には、蒸気生成部16、温水供給部17及びヒートポンプ部18を構成する各機器や配管等が収容されている。
図3及び図4に示すように、先ず、ヒートポンプ部18では、圧縮機21及びその駆動用のモータ21mが筐体14の底面14a上で正面側(扉40側)に沿って左右に並んで配置され、凝縮器22が筐体14の底面14a上で圧縮機21の背面側に配置されている。一方、蒸発器26及び加熱器28は筐体14の底面14aより上方に梁材等を用いて並んで配設されている。図4に示す平面視において、蒸発器26がモータ21mの背面側に位置し、加熱器28が蒸発器26の側部に位置している。さらに、このように配置されたヒートポンプ部18の各機器を接続する冷媒配管27は、その大部分が筐体14内で底面14aより上方に配設されている。本実施形態では、別体のモータ21mからの動力がベルト43を介して伝達される開放型構造の圧縮機21を用いているが、モータ21mを一体に組み込んだ密閉型構造の圧縮機を用いてもよい。
次に、蒸気生成部16では、給水ポンプ37が筐体14の底面14a上でモータ21mの背面側に配置されている。一方、水蒸気分離器31は底面14aより上方に梁材等を用いて配設され、凝縮器22の上部に位置している。図4に示す平面視において、水蒸気分離器31は圧縮機21の背面側であって加熱器28の側部に位置している。また、このように配置された蒸気生成部16の各機器を接続する水配管30(各管30a〜30d)は、その大部分が筐体14内で底面14aより上方に配設されている。
図3及び図4に図示はしていないが、温水供給部17の温水供給経路17a及び温水排出経路17bも筐体14外から筐体14内へと配設され、筐体14内の高位置に設置された蒸発器26に接続されている。なお、本実施形態では、水蒸気分離器31、蒸発器26、凝縮器22、水配管30及び冷媒配管27を適宜断熱材で覆っており、温水供給経路17a及び温水排出経路17bについても同様に断熱材で覆っている。
図1に示すように、筐体14の正面壁となる扉40には、操作者が当該ヒートポンプ式蒸気生成装置12の制御部20に対する各種設定や運転指令等を行う際に操作する操作盤44が設けられている。図1及び図4に示すように、扉40の内面には、制御部20を構成する電装部品45を収納した電装ボックス46が取り付けられている(図8も参照)。このように電装ボックス46は筐体14の内部に設置されているが、電装部品45は電装ボックス46の壁面によって圧縮機21等の他の機器と隔てられている。
筐体14では、その正面壁となる扉40の略中央に外部の空気を吸入するボックス側吸気口48が設けられ(図1参照)、筐体14の背面壁となるパネル42の下部に外部の空気を吸入する吸気口(通風口)49が設けられ(図4参照)、筐体14の背面壁となるパネル42の上部に外部へと空気を排出する排気口50が庇部材51を用いて設けられている(図4及び図8参照)。吸気口49の近傍には、該吸気口49から外気を吸入するための吸気ファン52が設けられている。吸気ファン52は、図示しない脚部を介して底面14a上に立設されるか又は吸気口49の内側に取り付けられる。
図4に示す平面視において、吸気口49及び吸気ファン52はモータ21mの背面側に位置しており、吸気ファン52は吸気口49から吸入した直後の外気を発熱体であるモータ21mに対して直接的に送風して冷却することができる。一方、凝縮器22は水配管30を流れる被加熱水を加熱して蒸発させるものであり、高温を保つことが好ましく放熱を抑える必要がある。そこで凝縮器22は、底面14aにおいて吸気ファン52による送風方向から外れた位置、本実施形態では吸気ファン52の側方に配置している。
本実施形態の場合、図8に示すように、吸気口49から筐体14内に吸入された外気は、排気ファン53によって排気口50から筐体14外に排出される。同時に、電装ボックス46の上部に設けられたボックスファン55によってボックス側吸気口48から電装ボックス46内に吸入された外気は、ボックスファン55によって電装ボックス46の上部から筐体14内に排出された後、吸気口49からの外気と合流して排気口50から筐体14外に排出される。
図5は、筐体14の底部付近での内部構造を模式的に示した斜視図であり、図6は、筐体14の底部付近での内部構造を模式的に示した断面正面図である。
図5に示すように、筐体14の底部には、底面14aの四方を側壁58によって囲むことで水を貯留可能に構成した受け皿60が設けられている。受け皿60の底面14aに設置されたモータ21mの左右側部には、それぞれ短冊状の蒸発シート62が複数枚(図5では4枚)並ぶように設置されている。
受け皿60は、水配管30やその接続部等から漏れた水を受け止め、筐体14外に漏水することを防止するためのものである。図3及び図5に示すように、受け皿60は底面14aの全面に亘って設けられており、つまり筐体14の底部全体が受け皿60で構成されているため、水漏れ箇所が特定できない場合でも確実に漏れた水をトラップすることができる。なお、水配管30等からの水漏れ部が限定されている場合は、底面14aの全体ではなく水漏れ部の直下のみに受け皿60を配設してもよい。
蒸発シート62は、毛細管現象により水を吸水し、広い表面積によって蒸発を促進するものであり、例えば不織布や濾紙等により形成される。蒸発シート62は、受け皿60の底面から起立するように設けられることで、その下部が受け皿60に貯留された水W(図6参照)に浸漬されると共に、その上部が水Wの水面より上方に配置される。これにより、蒸発シート62は、受け皿60に貯留された水Wの蒸発を促進することができ、受け皿60に貯留された水が外部に溢れることを防止できる。
本実施形態の場合、蒸発シート62はモータ21mの左右近傍に配置され、その長手方向が吸気ファン52からの送風方向、つまり筐体14の背面壁(吸気口49)から正面壁(扉40)に向かう方向に沿うように配設される。ここでモータ21mの近傍とは、発熱体であるモータ21mからの排熱を受熱可能な距離であると言い換えることもできる。つまり、蒸発シート62は、モータ21mからの排熱を受熱可能な位置で、その長手方向がモータ21mの長手方向に沿って配置されることで、広い表面積でモータ21mの排熱を受けて蒸発が促進される。モータ21mの一方側の蒸発シート62は、モータ21mと圧縮機21とに挟まれた位置に配置されているため、圧縮機21からの排熱も受熱し、さらに高い蒸発効果が期待できる。また、各蒸発シート62は、モータ21mの送風方向に配置されているため、蒸発が一層促進される。しかも数枚並んだ各蒸発シート62,62間の隙間に吸気ファン52からの送風が通り抜けるため、より一層蒸発が促進される構成となっている。
このように、本実施形態に係るヒートポンプ式蒸気生成装置12では、筐体14の底部となる底面14aには、圧縮機21を駆動するモータ21mと、蒸気生成部16から漏れた水を貯留可能な受け皿60とが備えられ、筐体14の下部側面に形成された吸気口49から外気を取り入れてモータ21mに送風する吸気ファン52を備え、受け皿60に貯留された水を吸引して蒸発を促進させる蒸発シート62が設けられると共に、該蒸発シート62はモータ21mの近傍且つ吸気ファン52からの送風を受ける位置に配置されている。
従って、水を流通させつつ蒸気を生成する蒸気生成部16の水配管30やその接続部から漏れた水を筐体14内で受け皿60で貯留すると共に、蒸発シート62で蒸発させることができるため、受け皿60から水が溢れ出し、筐体14外に漏れ出すことを防止できる。しかも、蒸発シート62はモータ21mの近傍且つ吸気ファン52からの送風を受ける位置に配置されているため、モータ21mからの排熱を受けて蒸発が促進されると同時に、モータ21mを冷却するための吸気ファン52からの送風を利用して蒸発を一層促進させることができる。これにより、受け皿60から水が溢れ出し、筐体14外に漏れ出すことを一層確実に防止でき、筐体14内で生じた排水を筐体14内で処理することが可能となるため、排水量が多量の場合でも筐体14外へのドレン水の量を低減できる。また、受け皿60で貯留した水の水位が過剰に上昇し、電装部品45に接触することも防止できる。
なお、圧縮機21としてモータ21mと一体化した密閉型構造のものを用いた場合は、該密閉型構造の圧縮機21のモータ21m部分に吸気ファン52からの送風が当たるように配置し、その側部近傍に蒸発シート62を配置すればよい。
凝縮器22は筐体14の底部となる底面14a且つ吸気ファン52による送風方向から外れた位置に配置されている。凝縮器22は蒸気生成効率を担保するため可及的に放熱を抑える必要がある。ところが、凝縮器22は重量物であり、また当該ヒートポンプ式蒸気生成装置12は凝縮器22を水蒸気分離器31よりも低位置に配置してサーモサイフォン回路を形成しているため、凝縮器22は筐体14の底面14aに配置している。そこで、この凝縮器22を同じく底面14aに設置されたモータ21mに対する吸気ファン52からの送風方向から外れた位置に配置することで、吸気ファン52からの強制冷却が防止され、蒸気生成効率を確保することができる。
ところで、上記では蒸発シート62を短冊状に形成した構成例を説明したが、蒸発シート62の形状は適宜変更可能である。例えば、図7及び図8に示すように、側面視L字状に屈曲させた形状の蒸発シート64を複数枚重ねて用いることもできる。
蒸発シート64は、吸気ファン52に対して遠位側の端部を屈曲させた鉛直面であるガイド部64aを有する。これにより、吸気ファン52からの送風は、モータ21mを冷却すると共に蒸発シート64での蒸発を促進させた後、ガイド部64aに浸透した水を蒸発させつつ上方に向かって流通する(図8中の空気A参照)。つまり、ガイド部64aは、吸気ファン52からの送風方向を変化させ、筐体14内での空気の流通をより円滑にガイドする機能を有する。なお、図5中に2点鎖線で示すように、蒸発シート62における吸気ファン52から遠位側の端部に鉛直方向の蒸発シート62で形成されたガイド部64aを追加してもよい。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば上記実施形態では蒸発シート62,64をモータ21mの左右側部にそれぞれ4枚ずつ並べた構成を例示したが、蒸発シート62,64の設置枚数は変更しても勿論よく、モータ21mの近傍以外の位置に追加してもよい。
12 ヒートポンプ式蒸気生成装置
14 筐体
14a 底面
16 蒸気生成部
17 温水供給部
18 ヒートポンプ部
20 制御部
21 圧縮機
21m モータ
22 凝縮器
24 膨張機構
26 蒸発器
27 冷媒配管
28 加熱器
30a 給水管
30b 循環管
30c 蒸気管
30d 送出管
31 水蒸気分離器
40 扉
42 パネル
44 操作盤
45 電装部品
46 電装ボックス
49 吸気口
52 吸気ファン
58 側壁
60 受け皿
62,64 蒸発シート
64a ガイド部

Claims (6)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、該凝縮器を出た冷媒を減圧する膨張機構と、外部熱源から回収した熱で冷媒を蒸発させる蒸発器とを環状に接続したヒートポンプ部と、
    前記凝縮器に被加熱水を供給し、該被加熱水を前記冷媒によって加熱して蒸気を生成する蒸気生成部と、
    前記ヒートポンプ部及び前記蒸気生成部を内部に収容する筐体と、
    を備えるヒートポンプ式蒸気生成装置であって、
    前記筐体の底部には、前記圧縮機を駆動するモータと、前記蒸気生成部から漏れた水を貯留可能な受け皿とが備えられ、
    前記筐体の下部側面に形成された通風口から外気を取り入れて前記モータに送風するファンを備え、
    前記受け皿に貯留された水を吸引して蒸発を促進させる蒸発シートが設けられると共に、該蒸発シートは前記モータの近傍且つ前記ファンからの送風を受ける位置に配置されていることを特徴とするヒートポンプ式蒸気生成装置。
  2. 請求項1記載のヒートポンプ式蒸気生成装置において、
    前記凝縮器は、前記筐体の底部且つ前記ファンによる送風方向から外れた位置に配置されることを特徴とするヒートポンプ式蒸気生成装置。
  3. 請求項1又は2記載のヒートポンプ式蒸気生成装置において、
    前記受け皿は、前記筐体の底面の全面に亘って設けられていることを特徴とするヒートポンプ式蒸気生成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートポンプ式蒸気生成装置において、
    前記圧縮機は、前記モータが別体で構成された開放型圧縮機であり、
    前記蒸発シートは、少なくとも前記圧縮機と前記モータとに挟まれた位置に配置されていることを特徴とするヒートポンプ式蒸気生成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒートポンプ式蒸気生成装置において、
    前記蒸発シートは、その長手方向が前記ファンの送風方向に沿って配置されることを特徴とするヒートポンプ式蒸気生成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のヒートポンプ式蒸気生成装置において、
    前記蒸発シートは、前記ファンによる送風方向を変化させるガイド部を有することを特徴とするヒートポンプ式蒸気生成装置。
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