JP2017076936A - ユーザ装置及び無線通信方法 - Google Patents

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【課題】Low Complexity(LC)及びEnhanced Coverage(EC)が適用される場合において、RA手順の成功率を向上し得るユーザ装置及び無線通信方法を提供する。【解決手段】MTC-UE100は、MTC-UE100をcoverage extensionの何れかのレベル、または受信電力レベルを低減しないZero coverage extensionの何れかに設定する。MTC-UE100は、無線基地局にPRACHを介してRAプリアンブルを送信し、無線基地局とRA手順を実行する。MTC-UE100は、MTC-UE100がcoverage extensionの何れかのレベルに設定されている場合、当該coverage extensionのレベルと対応付けられている所定の最大送信電力を用いて、PRACHを無線基地局に送信する。【選択図】図4

Description

本発明は、無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルを段階的に低減する低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられるユーザ装置及び無線通信方法に関する。
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、Long Term Evolution(LTE)を仕様化し、LTEの更なる高速化を目的としてLTE-Advanced(以下、LTE-Advancedを含めてLTEという)を仕様化している。
LTEのRelease-13では、Machine Type Communication(MTC)用のユーザ装置(MTC-UE)に関する規定として、Low Complexity(LC)や、Enhanced Coverage(EC)が検討されている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照)。
LCでは、MTCの特性を考慮し、1.4MHzのバンド幅、送信電力の低減(3dB)、半二重通信、及びピークレートの限定などが規定されている。
また、MTC-UEが、地下や金属箱内(スマートメータの場合)に設置される可能性があり、無線基地局からの伝搬損失が通常より大きくなり、無線信号の受信電力レベルが通常より低くなるため、ECでは、信号やデータを正しく復号するため、繰り返し送信などのセルのカバレッジを拡張する技術が規定されている。
具体的には、ECでは、カバレッジを拡張しないZero coverage extension(非低減レベル)、受信電力レベルを5dB低減する5dB coverage extension、同10dB低減する10dB coverage extension、及び同15bB低減する15dB coverage extension(低減レベル)が規定されている。
また、ECでは、それぞれのcoverage extensionのレベルに対応するランダムアクセス手順(RA手順)の試行回数(Max. attempts)を規定することができる。例えば、15dB coverage extensionの場合には、100回を超えるMax. attemptsを対応付けることができる。
3GPP RP-140845, "Motivation for new WI on Low Complexity and Enhanced Coverage LTE UE for MTC"、3GPP、2014年6月、[2015年9月30日検索]、インターネット<URL:http://www.3gpp.org/DynaReport/TDocExMtg--RP-64--30565.htm> 3GPP R2-151008, "LS on PRACH coverage enhancement"、3GPP、2014年6月、[2015年9月30日検索]、インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_89bis/LSin/>
従来のランダムアクセス手順(RA手順)、具体的には、競合型(Contention based)のRA手順では、RA手順の失敗に伴ってランダムアクセスプリアンブル(RAプリアンブル)の送信を繰り返す際に、PRACH(Physical Random Access Channel)の送信電力を上昇させるパワーランピングが実行される。
しかしながら、ECの場合、上述したように、MTC-UEが、受信環境が悪い場所に設置されることを想定しているため、単純に既存のパワーランピングを適用することは、RA手順の成功率を考慮すると、問題がある。
また、ECの場合、特定のcoverage extensionのレベルにおいて、MTC-UEがMax. attemptsによって規定される試行回数までRAプリアンブルの送信を繰り返してもRAプリアンブルに対するランダムアクセスレスポンス(RAレスポンス)を受信できない、つまり、プリアンブルチェック処理を完了できない場合、次のcoverage extensionのレベルに移行(例えば、5dBから10dB)し、RA手順を繰り返すことが検討されている。
また、MTC-UEが、RAレスポンスを無線基地局(eNB)から受信できるものの、その後に実行される競合解決処理(Contention Resolution)が失敗した場合、当該coverage extensionのレベルと対応付けられているMax. attemptsよって規定される試行回数まで、RAプリアンブルの送信からRA手順が繰り返される。
しかしながら、競合解決処理の失敗によってMax. attemptsよって規定される試行回数までRA手順が繰り返された場合、単純にRA手順が失敗したとみなすことは、RA手順の成功率を考慮すると、同様に問題がある。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、Low Complexity(LC)及びEnhanced Coverage(EC)が適用される場合において、RA手順の成功率を向上し得るユーザ装置及び無線通信方法の提供を目的とする。
本発明の一態様に係るユーザ装置は、無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられる。ユーザ装置は、当該ユーザ装置を低減レベル、または受信電力レベルを低減しない非低減レベルの何れかに設定するレベル制御部と、無線基地局にランダムアクセスチャネルを送信し、無線基地局とランダムアクセス手順を実行するランダムアクセス手順実行部とを備える。ランダムアクセス手順実行部は、レベル制御部によってユーザ装置が低減レベルに設定されている場合、低減レベルと対応付けられている所定の最大送信電力を用いて、ランダムアクセスチャネルを無線基地局に送信する。
本発明の一態様に係る無線通信方法は、無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられる。無線通信方法は、ユーザ装置を低減レベル、または受信電力レベルを低減しない非低減レベルの何れかに設定するステップと、無線基地局にランダムアクセスチャネルを介してランダムアクセスプリアンブルを送信し、無線基地局とランダムアクセス手順を実行するステップとを含む。ランダムアクセス手順を実行するステップでは、ユーザ装置が低減レベルに設定されている場合、低減レベルと対応付けられている所定の最大送信電力を用いて、ランダムアクセスチャネルを無線基地局に送信する。
本発明の一態様に係るユーザ装置は、無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられる。ここで、低減レベルは、第1低減レベルと、第1低減レベルよりも受信電力レベルを低減した第2低減レベルとを含む。ユーザ装置は、当該ユーザ装置を第1低減レベルまたは第2低減レベルの何れかに設定するレベル制御部と、ランダムアクセスプリアンブルを無線基地局に送信し、ランダムアクセスレスポンスを無線基地局から受信するプリアンブルチェック処理と、プリアンブルチェック処理に引き続いて実行される競合解決処理とを含むランダムアクセス手順を実行するランダムアクセス手順実行部とを備える。レベル制御部は、ランダムアクセス手順実行部が、競合解決処理の失敗によって第1低減レベルと対応付けられているランダムアクセス手順の試行回数に到達した場合、ユーザ装置を第2低減レベルに設定し、ランダムアクセス手順実行部は、第2低減レベルに従ってランダムアクセス手順を実行する。
本発明の一態様に係る無線通信方法は、無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられる。ここで、低減レベルは、第1低減レベルと、第1低減レベルよりも受信電力レベルを低減した第2低減レベルとを含む。無線通信方法は、ユーザ装置を第1低減レベルまたは第2低減レベルの何れかに設定するステップと、ランダムアクセスプリアンブルを無線基地局に送信し、ランダムアクセスレスポンスを無線基地局から受信するプリアンブルチェック処理と、プリアンブルチェック処理に引き続いて実行される競合解決処理とを含むランダムアクセス手順を実行するステップとを含み、設定するステップでは、競合解決処理の失敗によって第1低減レベルと対応付けられているランダムアクセス手順の試行回数に到達した場合、ユーザ装置を第2低減レベルに設定し、ランダムアクセス手順を実行するステップでは、第2低減レベルに従ってランダムアクセス手順を実行する。
上述したユーザ装置及び無線通信方法によれば、Low Complexity(LC)及びEnhanced Coverage(EC)が適用される場合において、RA手順の成功率を向上し得る。
図1(a)及び(b)は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図、及び無線通信システム10が用いる周波数帯域の例を示す図である。 図2は、MTC-UE100の機能ブロック構成図である。 図3は、MTC-UE100によるランダムアクセス手順(RA手順)のシーケンスを示す図である。 図4は、Enhanced Coverage(EC)が適用されている場合におけるMTC-UE100の動作例1を示すフローチャートである。 図5は、Enhanced Coverage(EC)が適用されている場合におけるMTC-UE100の動作例2を示すフローチャートである。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1(a)及び(b)は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図、及び無線通信システム10が用いる周波数帯域の例を示す。
無線通信システム10は、3GPPにおいて規定されるLong Term Evolution(LTE、LTE-Advancedを含む)の仕様に従っており、無線アクセスネットワーク20及び複数のユーザ装置100を含む。
無線アクセスネットワーク20は、3GPPにおいて規定されるEvolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)であり、無線基地局30(以下、eNB30)を含む。なお、無線通信システム10は、必ずしもLTE(E-UTRAN)に限定されない。例えば、無線アクセスネットワーク20は、5Gとして規定されるユーザ装置と無線通信を実行する無線基地局を含む無線アクセスネットワークであってもよい。
無線アクセスネットワーク20に接続されるユーザ装置100の種別は、特に限定されないが、本実施形態では、特に、Machine Type Communication(MTC)を実行するユーザ装置であるMTC-UE100を意図している。なお、MTCとは、3GPPにおいて人の手を介さずに行われる通信と定義されている。
このような複数のMTC-UE100が接続される無線通信システム10では、図1(b)に示すように、既存のLTEと同様の周波数帯(Legacy LTE system bandwidth)が用いられる。
具体的には、MTC-UE100用として、周波数帯B1を用いることができる。また、接続されるMTC-UE100の数に応じて、周波数帯B1に加えて、周波数帯B2を用いてもよい。
無線通信システム10では、MTC-UEに関する規定として、Low Complexity(LC)、及びEnhanced Coverage(EC)が導入されている。
LCの主な規定内容は、以下のとおりである。
・使用帯域幅: 1.4MHz
・送信電力: 3dB低減(従来は23dBm)
・RF受信数(RF Rx chains): 1
・通信方式: 半二重通信(オプショナル)
・下りリンク(DL)最大通信速度: 1Mbps
また、ECは、eNB30から送信される無線信号の受信電力レベル(RSRP/RSRQ)の低さによって、セルのカバレッジを拡張するためのものである。ECでは、以下の4つの受信電力レベルが規定されている。
・Zero coverage extension
・5dB coverage extension
・10dB coverage extension
・15dB coverage extension
Zero coverage extensionは、セルのカバレッジを拡張しない、つまり、ECが適用されないレベルである。5dB coverage extensionは、受信電力レベルを5dB低減する。同様に、10dB coverage extension及び15dB coverage extensionは、受信電力レベルを10dB、15dB低減する。
また、ECでは、それぞれのcoverage extensionのレベルに対応するランダムアクセス手順(RA手順)の試行回数(Max. attempts)を規定することができる。例えば、15dB coverage extensionの場合には、100回を超えるMax. attemptsを対応付けることができる。
LC及びECが適用される場合、RA手順を実行するためのリソース、具体的には、ランダムアクセスチャネルPRACH(Physical Random Access Channel)のリソースのセットは、LC及びECが適用されない従来のPRACHのリソースのセットとは別に用意される。なお、ECの各coverage extensionのレベルと、PRACHのリソースのセットとは、一対一で対応する。
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、MTC-UE100の機能ブロック構成について説明する。
図2は、MTC-UE100の機能ブロック構成図である。図2に示すように、MTC-UE100は、Enhanced Coverage制御部110(以下、EC制御部110)、試行回数制御部120及びランダムアクセス手順実行部130(以下、RA手順実行部130)を備える。
なお、図2に示すように、MTC-UE100の各機能ブロックは、無線通信モジュール、プロセッサ(メモリを含む)、機能モジュール(外部接続IF、位置検出、各種測定など)、及び電源(バッテリ含む)などのハードウェア要素によって実現される。
上述したように、無線通信システム10では、LC及びECが適用されており、eNB30から送信される無線信号の受信電力レベルを段階的に低減するcoverage extension(低減レベル)が適用されている。すなわち、受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかであるcoverage extensionが適用されている。MTC-UE100は、LC及びECに対応している。
EC制御部110は、MTC-UE100が接続するセルのカバレッジを拡張するEnhanced Coverageに関する制御を実行する。本実施形態において、EC制御部110は、レベル制御部を構成する。
具体的には、EC制御部110は、MTC-UE100をcoverage extensionの何れかのレベル(低減レベル)に設定することができる。EC制御部110は、5dB coverage extension、10dB coverage extensionまたは15dB coverage extensionの何れかにMTC-UE100を設定する。
このように、低減レベルとしては、複数のレベルが存在し、当該低減レベルには、第1低減レベル(例えば、5dB coverage extension)と、第1低減レベルよりも受信電力レベルを低減した第2低減レベル(例えば、10dB coverage extension)とが含まれる。上述したように、EC制御部110は、MTC-UE100を第1低減レベルまたは第2低減レベルの何れかに設定することができる。
また、EC制御部110は、eNB30から送信される無線信号の受信電力レベルを低減しないZero coverage extension(非低減レベル)に設定することができる。なお、非低減レベルは、Zero coverage extensionのように、ECが適用されているが受信電力レベルが低減されていない状態と、そもそもECが適用されておらず受信電力レベルが低減されていない状態とを含む。
すなわち、EC制御部110は、Zero coverage extension、5dB coverage extension、10dB coverage extension、15dB coverage extensionの順に、eNB30から送信される無線信号の受信電力レベルを低減する。
EC制御部110は、eNB30から報知される報知情報(System Information Block, SIB)に含まれ、低減レベルにおいて設定するパラメータを取得することができる。EC制御部110は、取得した当該パラメータに基づいて低減レベルのそれぞれ、つまり、上述したcoverage extension毎におけるパラメータ(PRACHの送信電力など)を設定する。
例えば、当該パラメータは、既存の情報要素(IE)であるRadioResourceConfigCommonに含まれるRACH-ConfigCommonを用いて報知することができる。RadioResourceConfigCommonは、SIB2-MTCに含まれている。
RACH-ConfigCommonは、coverage extensionのレベル(低減レベル)毎に設定することができる。具体的には、RadioResourceConfigCommonにおいて、以下のようなASN1(Abstract Syntax Notation 1)が規定される。numEClevelによってcoverage extensionのレベルと対応付けられる。
Figure 2017076936
また、既存の情報要素であるRACH-ConfigCommonには、以下のようなASN1が規定される。これにより、EC(coverage extension)において、パワーランピングを実行するか否かが指定される。
Figure 2017076936
ここで、パワーランピングに関するパラメータ(PowerRampingParameters)のうち、パワーランピングを実行しない場合におけるPRACHの送信電力(所定の最大送信電力)については、以下のように定めることができる。
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER = Pcmax
また、パワーランピングを実行する場合におけるPRACHの送信電力については、以下のように定めることができる。
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER = preambleInitialReceivedTargetPower + DELTA_PREAMBLE + (PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER(forEClevel_x) − 1) * powerRampingStep;
preambleInitialReceivedTargetPower及びpowerRampingStepは、上述したRACH-ConfigCommonによって通知される。
なお、上述したパラメータは、固定値として、予めMTC-UE100に保持されていてもよい。つまり、必ずしも報知情報によってMTC-UE100に通知されなくても構わない。
EC制御部110は、RA手順実行部130によるRA手順が成功したか否かによって、MTC-UE100を第1低減レベルから第2低減レベルに設定する。具体的には、EC制御部110は、RA手順に含まれる競合解決処理(Contention Resolution)の失敗によって第1低減レベルと対応付けられているRA手順の試行回数(Max. attempts)に到達した場合、MTC-UE100を第2低減レベルに設定する。
また、EC制御部110は、非低減レベルにおけるRA手順が失敗した場合、MTC-UE100を低減レベルに設定する。例えば、EC制御部110は、Zero coverage extensionにおけるRA手順が失敗した場合、MTC-UE100を5dB coverage extensionに設定する。
試行回数制御部120は、RA手順の試行回数を制御する。具体的には、試行回数制御部120は、RA手順実行部130によって実行されるRA手順の最大の試行回数(Max. attempts)を設定する。
より具体的には、試行回数制御部120は、coverage extensionのレベルと対応付けられたMax. attemptsを設定することができる。
また、試行回数制御部120は、RA手順に含まれるプリアンブルチェック処理(RA Preamble Check)及び競合解決処理(Contention Resolution)のそれぞれの処理に対して、Max. attemptsを設定してもよい。
すなわち、試行回数制御部120は、RA Preamble Checkと対応付けられた試行回数(第1試行回数)と、Contention Resolutionと対応付けられた試行回数(第2試行回数)とを独立して設定することができる。
RA手順実行部130は、eNB30にPRACHを送信し、eNB30とRA手順を実行する。具体的には、RA手順実行部130は、RA Preamble Check及びContention Resolutionを含むRA手順を実行する。
RA Preamble Checkは、同期信号の一種であるランダムアクセスプリアンブル(RAプリアンブル)をeNB30に送信し、ランダムアクセスレスポンス(RAレスポンス)をeNB30から受信する処理である。
Contention Resolutionは、RA Preamble Checkに引き続いて実行される処理であり、他のMTC-UEとの送受信データの衝突を回避するため、MTC-UE100の識別情報などが確認される。
RA手順実行部130は、EC制御部110によってMTC-UE100がcoverage extensionの何れのレベル(低減レベル)に設定されている場合、当該レベルと対応付けられている所定の最大送信電力を用いて、PRACHをeNB30に送信する。
すなわち、RA手順実行部130は、EC制御部110によってMTC-UE100がcoverage extensionの何れのレベルに設定されている場合、PRACHの送信電力を上昇させるパワーランピングを実行せずに、RA手順の最初から、当該所定の最大送信電力を用いて、PRACHをeNB30に送信する。
或いは、RA手順実行部130は、EC制御部110によってMTC-UE100が第2低減レベル(例えば、10dB coverage extensionや15dB coverage extension)に設定されている場合、パワーランピングを実行せずに、当該所定の最大送信電力を用いて、PRACHをeNB30に送信してもよい。つまり、RA手順実行部130は、MTC-UE100が第1低減レベル(例えば、5dB coverage extension)に設定されている場合には、パワーランピングを実行してもよい。
また、RA手順実行部130は、EC制御部110によってMTC-UE100がZero coverage extensionまたはECが適用されていない状態(非低減レベル)に設定されている場合、RA手順の繰り返しに伴ってRAプリアンブルを送信する際に、PRACHの送信電力を上昇させるパワーランピングを実行することができる。
RA手順実行部130は、Contention Resolutionの失敗によって第1低減レベルと対応付けられているRA手順の試行回数(Max. attempts)に到達し、EC制御部110によってMTC-UE100が第2低減レベルに設定された場合、当該第2低減レベルに従ってRA手順を実行する。
例えば、Contention Resolutionの失敗によって5dB coverage extensionと対応付けられているMax. attemptsにRA手順の試行回数が到達した場合、EC制御部110によってMTC-UE100が10dB coverage extensionに設定されるが、このような場合、RA手順実行部130は、10dB coverage extensionに従ってRA手順を継続する。
また、RA手順実行部130は、RA Preamble Checkと対応付けられた試行回数(第1試行回数)と、Contention Resolutionと対応付けられた試行回数(第2試行回数)に基づいて、RA Preamble Check及びContention Resolutionを繰り返すことができる。
具体的には、RA手順実行部130は、第1試行回数を最大の試行回数として、成功するまでRA Preamble Checkを繰り返す。同様に、RA手順実行部130は、第2試行回数を最大の試行回数として、成功するまでContention Resolutionを繰り返す。
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、MTC-UE100によるランダムアクセス手順のシーケンスについて説明するとともに、Enhanced Coverage(EC)(及びLow Complexity(LC))が適用可能な場合におけるMTC-UE100の動作例について説明する。
(3.1)ランダムアクセス手順のシーケンス
図3は、MTC-UE100によるランダムアクセス手順(RA手順)のシーケンスを示す。具体的には、図3は、競合型(Contention based)のRA手順のシーケンスを示す。Contention basedのRA手順の場合、Contention Resolution(S30及びS40)が成功することによって初めてRA手順が成功する。つまり、RA Preamble Check(S10及びS20)のみが成功しても、RA手順が成功したとはみなされない。
図3に示すように、MTC-UE100は、MACレイヤのメッセージとして、RAプリアンブルをeNB30に送信する(S10)。なお、MTC-UE100は、RAプリアンブルを所定回数(RA Preamble repetition)まで繰り返し送信することができる。RA Preamble repetitionは、ECのレベル毎に設定することができる。
eNB30は、RAプリアンブルに対する応答であるRAレスポンスをMTC-UE100に送信する(S20)。
MTC-UE100は、RAレスポンスの受信に失敗した場合、具体的には、RAレスポンス(MAC Msg.2)にMTC-UE100宛てのRAプリアンブルが含まれていない場合、S10からの処理を繰り返す。
なお、MTC-UE100は、RAレスポンスにMTC-UE100宛てのRAプリアンブルが含まれていない場合、かつ当該RAレスポンスにBackoff indicator(Backoff timer値)が含まれている場合、当該Backoff timer値で指定される時間が経過した後、S10からの処理を繰り返す。
また、MTC-UE100は、S10からの処理を繰り返す際に、PRACHの送信電力を上昇させるパワーランピングを実行することができる。なお、上述したように、ECが適用されている場合、或いはレベル低減幅が大きいcoverage extension(例えば、15dB coverage extension)の場合には、パワーランピングは実行されない。
ECが適用されている場合、MTC-UE100は、Max. attemptsによって指定される試行回数までRA Preamble Checkを繰り返す。MTC-UE100は、当該試行回数までPRACHの送信を繰り返してもRAレスポンスを受信できない場合、次にレベルが低いECのレベルに従って、RA手順を実行する。例えば、MTC-UE100は、5dB coverage extensionでRAレスポンスを受信できない場合、10dB coverage extensionに基づく受信電力レベルに従って、RA手順を実行する。
RAレスポンスを受信できた場合、MTC-UE100は、RA Preamble Checkを完了し、Contention Resolutionに移行する。具体的には、MTC-UE100は、RRC Connection RequestをeNB30に送信する(S30)。
なお、MTC-UE100は、RRC Connection Requestを指定された試行回数(Max. attempts)まで繰り返し送信することができる。Max. attemptsは、ECのレベル毎に設定することができる。
eNB30は、受信したRRC Connection Requestに基づいて、無線リソース制御(RRC)レイヤにおける設定に必要な情報を提供するRRC Connection SetupをMTC-UE100に送信する(S40)。
MTC-UE100は、RRC Connection Setupを受信できない場合、Max. attemptsによって指定される試行回数までContention Resolutionを繰り返す。
MTC-UE100は、当該試行回数までContention Resolutionを繰り返してもRRC Connection Setupを受信できない場合、当該ECのレベルにおいて、S10からRA手順を繰り返す。具体的には、MTC-UE100は、RA Preamble Checkと対応付けられているMax. attemptsによって指定される試行回数までRA Preamble Checkを繰り返す。
すなわち、RA Preamble Checkが失敗するか、Contention Resolutionが失敗するかに関わらず、RA Preamble Checkと対応付けられているMax. attemptsによって指定される試行回数までPRACH(RAプリアンブル)の送信を繰り返すことができる。
MTC-UE100は、RRC Connection Setupを受信できた場合、RRC Connection Setupに含まれる情報に基づいてRRCレイヤの設定を実行し、RRC Connection Setup CompleteをeNB30に送信する(S50)。
このようなS10〜S50のシーケンスによってRA手順が完了し、MTC-UE100は、無線アクセスネットワーク20との通信が可能となる。
(3.2)動作例1
図4は、Enhanced Coverage(EC)が適用されている場合におけるMTC-UE100の動作例1を示すフローチャートである。具体的には、図4は、ECにより受信電力レベルが低減されている場合、PRACHのパワーランピングを実行せずに、予め指定された所定の最大送信電力を用いてRA手順を実行する動作フローを示す。
図4に示すように、MTC-UE100は、RA手順を開始すると、ECのレベルがZero coverage extensionか否かを判定する(S110)。なお、MTC-UE100は、ECが適用されていない場合も、Zero coverage extensionと同様であると判定してもよい。
ECのレベルがZero coverage extensionの場合、MTC-UE100は、Zero coverage extensionと対応付けられている受信電力レベルに基づいて、RA手順を実行する(S120)。なお、上述したように、レベル低減幅が低いcoverage extension(例えば、5dB coverage extension)の場合には、Zero coverage extensionと同様に、RA手順を実行してもよい。
MTC-UE100は、Zero coverage extensionにおいてRA手順が成功したか否かを判定する(S130)。具体的には、MTC-UE100は、RA Preamble Check及びContention Resolution(図3参照)が成功したか否かを判定する。
RA手順が失敗した場合、MTC-UE100は、PRACHの送信電力を上昇させるパワーランピングを実行する(S140)。MTC-UE100は、パワーランピングによって上昇した送信電力を用いて、S120からの処理、つまり、RA手順を繰り返す。
なお、上述したように、MTC-UE100は、Zero coverage extensionにおいてMax. attemptsによって指定される試行回数までRA手順を繰り返してもRA手順に失敗した場合、MTC-UE100をcoverage extensionの何れかのレベル(例えば、5dB coverage extension)に設定することができる。
一方、ECのレベルがZero coverage extension以外の場合、つまり、5dB coverage extensionなどの場合、MTC-UE100は、当該ECのレベルと対応付けられている所定の最大送信電力の値を取得する(S150)。
なお、当該所定の最大送信電力の値は、上述したように、eNB30からMTC-UE100に向けて報知される報知情報、具体的には、System Information Block(SIB)を用いて予めMTC-UE100に通知されてもよいし、MTC-UE100は、当該所定の最大送信電力の値を固定値として予め保持していてもよい。
MTC-UE100は、当該所定の最大送信電力を用いてPRACHを送信し、RA手順を実行する(S160)。
このように、ECのレベルがZero coverage extension以外(或いはレベル低減幅が低いcoverage extension以外)の場合、MTC-UE100は、PRACHのパワーランピングを適用しない。
(3.3)動作例2
図5は、Enhanced Coverage(EC)が適用されている場合におけるMTC-UE100の動作例2を示すフローチャートである。具体的には、図5は、ECが適用されている場合における競合解決処理(Contention Resolution)に関する動作フローを示す。
ここでは、MTC-UE100には、5dB coverage extensionが適用されているものとする。
図5に示すように、MTC-UE100は、RA手順を開始すると、まず、RA Preamble Check(図3参照)を実行する(S210)。
次いで、MTC-UE100は、RA Preamble Checkが成功すると、RA Preamble Checkに引き続いて、Contention Resolutionを実行する(S220)。なお、RA Preamble Checkが失敗した場合には、Contention Resolutionは実行されない。
MTC-UE100は、当該ECのレベル(5dB coverage extension)においてRA手順が成功したか否かを判定する(S230)。
RA手順が失敗した場合、MTC-UE100は、RA手順の試行回数が最大の試行回数(Max. attempts)に到達したか否かを判定する(S240)。なお、Max. attemptsは、RA Preamble Checkと対応付けられている値、またはContention Resolutionに対応付けられている値の何れかである。或いは、Max. attemptsは、RA Preamble CheckとContention Resolutionとで、共通の値としてもよい。
RA手順の試行回数が最大の試行回数に到達した場合、MTC-UE100は、次のECのレベルに移行する(S250)。具体的には、MTC-UE100は、次に受信電力レベルが低いECのレベルに移行する。つまり、MTC-UE100は、5dB coverage extensionであった場合、10dB coverage extensionに移行する。
MTC-UE100は、次に受信電力レベルが低いECのレベルに移行し、ステップS210からの処理を繰り返す。
(4)作用・効果
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。MTC-UE100によれば、動作例1に示したように、MTC-UE100がcoverage extensionの何れかのレベル(ECの何れかのレベル)に設定されている場合、MTC-UE100は、当該ECのレベルと対応付けられている所定の最大送信電力を用いて、PRACHをeNB30に送信する。すなわち、MTC-UE100がECの何れかのレベルに設定されている場合、PRACHのパワーランピングを実行せずに、最初から所定の最大送信電力を用いてPRACHをeNB30に送信する。
さらに、MTC-UE100が第2低減レベル(例えば、10dB coverage extensionや15dB coverage extension)に設定されている場合には、パワーランピングを実行せずに、当該所定の最大送信電力を用いて、PRACHをeNB30に送信することもできる。
ECが適用されるMTC-UE100は、地下や金属箱内など、受信環境が悪い場所に設置されることが想定されており、パワーランピングによって徐々にPRACHの送信電力を上昇させるのではなく、最初から最大送信電力を用いてPRACHを送信することによって、RA手順の成功率を高め得る。なお、RA手順の成功率を高める観点からは、所定の最大送信電力は、パワーランピングによって最終的に上昇する最大電力の値と同等以上であることが好ましい。
また、RA手順を早期に成功すれば、PRACHの送信に伴うMTC-UE100の周辺に存在する無線通信装置への干渉を抑制できるとともに、MTC-UE100の消費電力の削減にも寄与する。
一方、MTC-UE100がZero coverage extensionに設定されている場合(つまり、ECが適用されていない場合)、MTC-UE100は、従来どおり、PRACHのパワーランピングを実行する。このため、ECが適用されていない場合には、パワーランピングを実行することによって、適切な送信電力用いつつRA手順を成功させることができる。
この結果、特に受信環境が悪くない場所に設置されているMTC-UE100は、PRACHのパワーランピングを実行することによって、全体的な消費電力の削減に繋がる可能性が高い。
また、上述したように、動作例1では、MTC-UE100は、Zero coverage extensionにおいてMax. attemptsによって指定される試行回数までRA手順を繰り返してもRA手順に失敗した場合、MTC-UE100をcoverage extensionの何れかのレベル(例えば、5dB coverage extension)に設定することができる。これにより、Zero coverage extensionにおいてRA手順を繰り返してもRA手順に失敗した場合には、MTC-UE100がcoverage extensionの何れかのレベルに設定されることによって、RA手順の成功率をさらに向上し得る。
さらに、MTC-UE100は、eNB30から報知される報知情報に含まれる低減レベルにおいて設定するパラメータを取得することができる。これにより、MTC-UE100に対するECに関する設定を、ネットワーク(通信事業者)側の主導により容易かつ確実に実現し得る。
また、MTC-UE100によれば、動作例2に示したように、MTC-UE100が、Contention Resolutionの失敗によって第1低減レベル(例えば、5dB coverage extension)と対応付けられているRA手順の試行回数(Max. attempts)に到達した場合、MTC-UE100は、第1低減レベルよりも低い第2低減レベル(例えば、10dB coverage extension)に設定される。また、MTC-UE100は、設定された第2低減レベルに従ってRA手順をさらに実行する。
これにより、ECが適用されるMTC-UE100において、RA Preamble Checkが成功したものの、Contention Resolutionが失敗した場合でも、RA手順の成功率を高めることができる。具体的には、RA手順の成功までの時間は要するもののECが適用されるような受信環境が悪い場所に設置されているMTC-UE100による通信の可能性を高めることができる。
また、上述したように、RA Preamble Checkと対応付けられた試行回数(第1試行回数)と、Contention Resolutionと対応付けられた試行回数(第2試行回数)とを独立して設定することができる。これにより、MTC-UE100の受信環境などを考慮しつつ、MTC-UE100を効率的にRA手順の成功に導き得る。
すなわち、MTC-UE100によれば、Low Complexity(LC)及びEnhanced Coverage(EC)が適用される場合において、RA手順の成功率を向上し得る。
(5)その他の実施形態
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上述した実施形態では、RA Preamble Checkと対応付けられた試行回数(第1試行回数)と、Contention Resolutionと対応付けられた試行回数(第2試行回数)とを独立して設定することができたが、このような機能は必須ではない。
上述したように、各ECのレベルに対して、RA Preamble Check及びContention Resolutionに共通な単一の試行回数(Max. attempts)を適用しても構わない。
また、上述した実施形態では、動作例1及び動作例2に通じてMTC-UE100の動作について説明したが、MTC-UE100は、必ずしも両動作例に従った動作を実行できように実装されていなくても構わない。すなわち、MTC-UE100は、動作例1及び動作例2の何れか一方のみを実行できるものであっても構わない。
上述した実施形態では、Low Complexity(LC)及びEnhanced Coverage(EC)の具体的な内容が記載されていたが、LCやECの規定内容は、このような内容に限定されない。例えば、LCの使用帯域幅は、1.4MHzでなくてもよく、また、ECのレベルは、4つでなくても構わない。
上述した実施形態では、MTC-UE100(EC制御部110)が、eNB30から報知される報知情報(SIB)に含まれ、低減レベルにおいて設定するパラメータを取得していたが、eNB30(または無線アクセスネットワーク20を構成する他の装置)は、このような報知情報をMTC-UE100に送信する機能を当然に備えていてもよい。
具体的には、eNB30または無線アクセスネットワーク20は、EC(低減レベル)において設定するパラメータを含む報知情報をMTC-UE100(ユーザ装置)に送信する。また、eNB30(または無線アクセスネットワーク20を構成する装置)も、無線通信モジュール(または通信モジュール)、プロセッサ(メモリを含む)、機能モジュール(MMI、接続IF、各種測定など)、及び電源などのハードウェア要素によって実現される。
また、本発明は、以下のように表現されてもよい。本発明の一態様は、無線基地局(eNB30)から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベル(coverage extension)を適用可能な無線通信システム(無線通信システム10)において用いられるユーザ装置(MTC-UE100)であって、前記ユーザ装置を前記低減レベル、または前記受信電力レベルを低減しない非低減レベル(Zero coverage extension)の何れかに設定するレベル制御部(EC制御部110)と、前記無線基地局にランダムアクセスチャネル(PRACH)を送信し、前記無線基地局とランダムアクセス手順を実行するランダムアクセス手順実行部(RA手順実行部130)とを備え、前記ランダムアクセス手順実行部は、前記レベル制御部によって前記ユーザ装置が前記低減レベルに設定されている場合、前記低減レベルと対応付けられている所定の最大送信電力を用いて、前記ランダムアクセスチャネルを前記無線基地局に送信することを要旨とする。
本発明の一態様において、前記ランダムアクセス手順実行部は、前記レベル制御部によって前記ユーザ装置が前記低減レベルに設定されている場合、前記ランダムアクセスチャネルの送信電力を上昇させるパワーランピングを実行せずに、前記所定の最大送信電力を用いて、前記ランダムアクセスチャネルを前記無線基地局に送信してもよい。
本発明の一態様において、前記ランダムアクセス手順実行部は、前記レベル制御部によって前記ユーザ装置が前記非低減レベルに設定されている場合、前記ランダムアクセス手順の繰り返しに伴ってランダムアクセスプリアンブルを送信する際に、前記ランダムアクセスチャネルの送信電力を上昇させるパワーランピングを実行してもよい。
本発明の一態様において、前記低減レベルは、第1低減レベルと、前記第1低減レベルよりも前記受信電力レベルを低減した第2低減レベルとを含み、前記ランダムアクセス手順実行部は、前記レベル制御部によって前記ユーザ装置が前記第2低減レベルに設定されている場合、前記ランダムアクセスチャネルの送信電力を上昇させるパワーランピングを実行せずに、前記所定の最大送信電力を用いて、前記ランダムアクセスチャネルを前記無線基地局に送信してもよい。
本発明の一態様において、前記レベル制御部は、前記非低減レベルにおける前記ランダムアクセス手順が失敗した場合、前記ユーザ装置を前記低減レベルに設定してもよい。
本発明の一態様において、前記レベル制御部は、前記無線基地局から報知される報知情報(SIB)に含まれ、前記低減レベルにおいて設定するパラメータを取得し、取得した前記パラメータに基づいて前記低減レベルのそれぞれにおけるパラメータを設定してもよい。
本発明の一態様は、無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられる無線通信方法であって、ユーザ装置を前記低減レベル、または前記受信電力レベルを低減しない非低減レベルの何れかに設定するステップと、前記無線基地局にランダムアクセスチャネルを介してランダムアクセスプリアンブルを送信し、前記無線基地局とランダムアクセス手順を実行するステップとを含み、前記ランダムアクセス手順を実行するステップでは、前記ユーザ装置が前記低減レベルに設定されている場合、前記低減レベルと対応付けられている所定の最大送信電力を用いて、前記ランダムアクセスチャネルを前記無線基地局に送信することを要旨とする。
本発明の一態様において、無線基地局または無線アクセスネットワークは、前記低減レベルにおいて設定するパラメータを含む報知情報を前記ユーザ装置に送信するステップをさらに含み、前記設定するステップでは、前記ユーザ装置は、受信した前記報知情報に含まれている前記パラメータを取得し、取得した前記パラメータに基づいて前記低減レベルに設定してもよい。
本発明の一態様は、無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられるユーザ装置(MTC-UE100)であって、前記低減レベルは、第1低減レベル(例えば、5dB coverage extension)と、前記第1低減レベルよりも前記受信電力レベルを低減した第2低減レベル(例えば、10dB coverage extension)とを含み、前記ユーザ装置を前記第1低減レベルまたは前記第2低減レベルの何れかに設定するレベル制御部(EC制御部110)と、ランダムアクセスプリアンブルを前記無線基地局に送信し、ランダムアクセスレスポンスを前記無線基地局から受信するプリアンブルチェック処理(RA Preamble Check)と、前記プリアンブルチェック処理に引き続いて実行される競合解決処理(Contention Resolution)とを含むランダムアクセス手順を実行するランダムアクセス手順実行部(RA手順実行部130)とを備え、前記レベル制御部は、前記ランダムアクセス手順実行部が、前記競合解決処理の失敗によって前記第1低減レベルと対応付けられている前記ランダムアクセス手順の試行回数に到達した場合、前記ユーザ装置を前記第2低減レベルに設定し、前記ランダムアクセス手順実行部は、前記第2低減レベルに従って前記ランダムアクセス手順を実行することを要旨とする。
本発明の一態様において、前記プリアンブルチェック処理と対応付けられた第1試行回数と、前記競合解決処理と対応付けられた第2試行回数とを独立して設定する試行回数制御部(試行回数制御部120)を備え、前記ランダムアクセス手順実行部は、前記第1試行回数及び前記第2試行回数に基づいて、前記プリアンブルチェック処理及び前記競合解決処理を繰り返してもよい。
本発明の一態様は、無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられる無線通信方法であって、前記低減レベルは、第1低減レベルと、前記第1低減レベルよりも前記受信電力レベルを低減した第2低減レベルとを含み、ユーザ装置を前記第1低減レベルまたは前記第2低減レベルの何れかに設定するステップと、ランダムアクセスプリアンブルを前記無線基地局に送信し、ランダムアクセスレスポンスを前記無線基地局から受信するプリアンブルチェック処理と、前記プリアンブルチェック処理に引き続いて実行される競合解決処理とを含むランダムアクセス手順を実行するステップとを含み、前記設定するステップでは、前記競合解決処理の失敗によって前記第1低減レベルと対応付けられている前記ランダムアクセス手順の試行回数に到達した場合、前記ユーザ装置を前記第2低減レベルに設定し、前記ランダムアクセス手順を実行するステップでは、前記第2低減レベルに従って前記ランダムアクセス手順を実行することを要旨とする。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
10 無線通信システム
20 無線アクセスネットワーク
30 eNB
100 MTC-UE
110 EC制御部
120 試行回数制御部
130 RA手順実行部
B1, B2 周波数帯

Claims (10)

  1. 無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられるユーザ装置であって、
    前記ユーザ装置を前記低減レベル、または前記受信電力レベルを低減しない非低減レベルの何れかに設定するレベル制御部と、
    前記無線基地局にランダムアクセスチャネルを送信し、前記無線基地局とランダムアクセス手順を実行するランダムアクセス手順実行部と
    を備え、
    前記ランダムアクセス手順実行部は、前記レベル制御部によって前記ユーザ装置が前記低減レベルに設定されている場合、前記低減レベルと対応付けられている所定の最大送信電力を用いて、前記ランダムアクセスチャネルを前記無線基地局に送信するユーザ装置。
  2. 前記ランダムアクセス手順実行部は、前記レベル制御部によって前記ユーザ装置が前記低減レベルに設定されている場合、前記ランダムアクセスチャネルの送信電力を上昇させるパワーランピングを実行せずに、前記所定の最大送信電力を用いて、前記ランダムアクセスチャネルを前記無線基地局に送信する請求項1に記載のユーザ装置。
  3. 前記ランダムアクセス手順実行部は、前記レベル制御部によって前記ユーザ装置が前記非低減レベルに設定されている場合、前記ランダムアクセス手順の繰り返しに伴ってランダムアクセスプリアンブルを送信する際に、前記ランダムアクセスチャネルの送信電力を上昇させるパワーランピングを実行する請求項1に記載のユーザ装置。
  4. 前記低減レベルは、第1低減レベルと、前記第1低減レベルよりも前記受信電力レベルを低減した第2低減レベルとを含み、
    前記ランダムアクセス手順実行部は、前記レベル制御部によって前記ユーザ装置が前記第2低減レベルに設定されている場合、前記ランダムアクセスチャネルの送信電力を上昇させるパワーランピングを実行せずに、前記所定の最大送信電力を用いて、前記ランダムアクセスチャネルを前記無線基地局に送信する請求項2に記載のユーザ装置。
  5. 前記レベル制御部は、前記無線基地局から報知される報知情報に含まれ、前記低減レベルにおいて設定するパラメータを取得し、取得した前記パラメータに基づいて前記低減レベルのそれぞれにおけるパラメータを設定する請求項1に記載のユーザ装置。
  6. 無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられる無線通信方法であって、
    ユーザ装置を前記低減レベル、または前記受信電力レベルを低減しない非低減レベルの何れかに設定するステップと、
    前記無線基地局にランダムアクセスチャネルを介してランダムアクセスプリアンブルを送信し、前記無線基地局とランダムアクセス手順を実行するステップと
    を含み、
    前記ランダムアクセス手順を実行するステップでは、前記ユーザ装置が前記低減レベルに設定されている場合、前記低減レベルと対応付けられている所定の最大送信電力を用いて、前記ランダムアクセスチャネルを前記無線基地局に送信する無線通信方法。
  7. 前記無線基地局が、前記低減レベルにおいて設定するパラメータを含む報知情報を前記ユーザ装置に送信するステップをさらに含み、
    前記設定するステップでは、前記ユーザ装置は、受信した前記報知情報に含まれている前記パラメータを取得し、取得した前記パラメータに基づいて前記低減レベルに設定する請求項6に記載の無線通信方法。
  8. 無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられるユーザ装置であって、
    前記低減レベルは、第1低減レベルと、前記第1低減レベルよりも前記受信電力レベルを低減した第2低減レベルとを含み、
    前記ユーザ装置を前記第1低減レベルまたは前記第2低減レベルの何れかに設定するレベル制御部と、
    ランダムアクセスプリアンブルを前記無線基地局に送信し、ランダムアクセスレスポンスを前記無線基地局から受信するプリアンブルチェック処理と、前記プリアンブルチェック処理に引き続いて実行される競合解決処理とを含むランダムアクセス手順を実行するランダムアクセス手順実行部と
    を備え、
    前記レベル制御部は、前記ランダムアクセス手順実行部が、前記競合解決処理の失敗によって前記第1低減レベルと対応付けられている前記ランダムアクセス手順の試行回数に到達した場合、前記ユーザ装置を前記第2低減レベルに設定し、
    前記ランダムアクセス手順実行部は、前記第2低減レベルに従って前記ランダムアクセス手順を実行するユーザ装置。
  9. 前記プリアンブルチェック処理と対応付けられた第1試行回数と、前記競合解決処理と対応付けられた第2試行回数とを独立して設定する試行回数制御部を備え、
    前記ランダムアクセス手順実行部は、前記第1試行回数及び前記第2試行回数に基づいて、前記プリアンブルチェック処理及び前記競合解決処理を繰り返す請求項8に記載のユーザ装置。
  10. 無線基地局から送信される無線信号の受信電力レベルの低さに応じた段階的な受信電力レベルの少なくとも何れかである低減レベルを適用可能な無線通信システムにおいて用いられる無線通信方法であって、
    前記低減レベルは、第1低減レベルと、前記第1低減レベルよりも前記受信電力レベルを低減した第2低減レベルとを含み、
    ユーザ装置を前記第1低減レベルまたは前記第2低減レベルの何れかに設定するステップと、
    ランダムアクセスプリアンブルを前記無線基地局に送信し、ランダムアクセスレスポンスを前記無線基地局から受信するプリアンブルチェック処理と、前記プリアンブルチェック処理に引き続いて実行される競合解決処理とを含むランダムアクセス手順を実行するステップと
    を含み、
    前記設定するステップでは、前記競合解決処理の失敗によって前記第1低減レベルと対応付けられている前記ランダムアクセス手順の試行回数に到達した場合、前記ユーザ装置を前記第2低減レベルに設定し、
    前記ランダムアクセス手順を実行するステップでは、前記第2低減レベルに従って前記ランダムアクセス手順を実行する無線通信方法。
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