JP2017074393A - 遊技機 - Google Patents

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JP2017074393A JP2016233851A JP2016233851A JP2017074393A JP 2017074393 A JP2017074393 A JP 2017074393A JP 2016233851 A JP2016233851 A JP 2016233851A JP 2016233851 A JP2016233851 A JP 2016233851A JP 2017074393 A JP2017074393 A JP 2017074393A
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Taketoshi Hasegawa
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Abstract

【課題】記憶されている第1,第2判定情報の両方の数が上限数である場合には特定の演出を実行させ、記憶されている第1,第2判定情報の一方の数だけが上限数である場合には特定の演出を実行させないようにする遊技機を提供する。【解決手段】遊技球が第1始動領域を通過すると第1判定情報を取得し、遊技球が第2始動領域を通過すると第2判定情報を取得する取得手段、取得手段により取得された第1,第2判定情報を夫々所定の上限数まで記憶可能な記憶手段、記憶手段に記憶された第1又は第2判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段、遊技球が第1又は第2始動領域を通過して、記憶手段に記憶されている第1,第2判定情報の両方の数が上限数である場合には、特定の演出を実行し、記憶手段に記憶されている第1,第2判定情報の一方の数だけが上限数である場合には、特定の演出を実行しない演出制御手段を備えた。【選択図】図23

Description

本発明は遊技機に関し、特に、記憶されている判定情報の数(保留数)に関する遊技演出を行うものである。
従来、パチンコ遊技機では、遊技球が流下可能な遊技領域に所有の遊技球を発射して遊技を行うが、遊技領域に第1,第2始動口と大入賞口を設け、遊技球が第1始動口に入賞すると、第1判定情報を取得して保留記憶部に記憶し、遊技球が第2始動口に入賞すると、第2判定情報を取得して保留記憶部に記憶し、保留記憶部に記憶した第1又は第2判定情報に基づいて大当り抽選を行い、その大当り抽選で当選すると、大入賞口が開放する特別遊技を行う機種が広く実用化されている。
この種のパチンコ遊技機では、一般に、保留記憶部に第1,第2判定情報を夫々上限数の4個まで、つまり第1,第2判定情報を合計8個まで記憶(保留)可能であり、保留されている第1,第2判定情報は、順次1ずつ取得された順番で大当り抽選に供して保留記憶部から消去(保留消化)される。尚、第1,第2判定情報の両方が保留されている場合、第2判定情報が第1判定情報よりも優先して保留消化される機種もある。
第2判定情報に基づく大当り抽選で当選した場合、第1判定情報に基づく大当り抽選で当選した場合よりも、有利度合が高い(遊技球の獲得数が多い)特別遊技が行われ易く、更に、特別遊技の終了後に有利度合が高い(例えば、大当り抽選の当選確率が高い)遊技状態が設定され易くなるようにして、つまり第1判定情報に基づく大当り抽選と第2判定情報に基づく大当り抽選の差別化を図って、遊技性が高められる。
ここで、大当り抽選の結果を示唆する遊技演出や、特別遊技を盛り上げる遊技演出が画像表示器での表示を主体に行われるが、保留されている第1,第2判定情報の数(第1,第2保留数)に関する遊技演出として、通常、画像表示器には、第1保留数に相当する数の保留図柄と、第2保留数に相当する数の保留図柄が表示される。遊技者は、この保留図柄の数を数えて、第1,第2保留数を知ることができる。
ところで、開閉式の第2始動口を設け、通常時には第2始動口が開放し難い、つまり、第2判定情報の保留が基本的に発生しないようにした遊技機が主流であるが、本願出願人は、通常時に推奨される発射強度で発射された遊技球を導入可能な導入口を有し、この導入口から導入された複数の遊技球を第1,第2始動口に交互に1個ずつ振分け可能な機械式の振分装置を設けた遊技機(例えば、特許文献1)を実用化しつつある。この遊技機では、通常時に第1,第2判定情報の保留を合計8個まで実現可能にして、更に前記のように大当り抽選の差別化を図って、遊技性が高められる。
前記パチンコ遊技機において、遊技者は、遊技球が始動口に入賞して大当り抽選を受けられること、そして、この大当り抽選で当選して特別遊技が行われることを期待して、所有の遊技球を遊技領域に発射して遊技を行うが、保留数が上限数になっているのに、遊技球を発射し続けることで、遊技球が始動口に入賞しても保留数が増えないオーバーフローが発生することがある。
前記振分手段を備え、保留している判定情報を取得した順番で消化するパチンコ遊技機では、振分手段によって第1又は第2始動口の何れかに複数個の遊技球が連続入賞するイレギュラーが発生することがあり、そうなると、或いは前記オーバーフローが発生すると、その後、第1,第2保留数の総数が7個であるのに、遊技球が第1又は第2始動口に入賞しても保留数が増えないことがある。
特開2013−212224号公報
前記保留数に関する演出として、保留数に相当する数の保留図柄を表示させること以外に、如何に斬新で遊技性や遊技興趣を高め得る演出を実現するかが課題である。
本発明は前記課題を改善できる遊技機を提供することである。
第1の発明(遊技機(1) )は、遊技球が流下可能な遊技領域(4a)と、遊技球が通過可能に前記遊技領域(4a)に設けられた第1,第2始動領域(10a,10b) と、遊技球が前記第1始動領域(10a) を通過すると第1判定情報を取得し、遊技球が前記第2始動領域(10b) を通過すると第2判定情報を取得する取得手段(41)と、前記取得手段(41)により取得された前記第1,第2判定情報を夫々所定の上限数まで記憶可能な記憶手段(42)と、前記記憶手段(42)に記憶された第1又は第2判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段(44a) と、遊技球が前記第1又は第2始動領域(10a又は10b)を通過して、前記記憶手段(42)に記憶されている前記第1,第2判定情報の両方の数が前記上限数である場合には、特定の演出を実行し、前記記憶手段(42)に記憶されている前記第1,第2判定情報の一方の数だけが前記上限数である場合には、前記特定の演出を実行しない演出制御手段(70)とを備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記記憶手段(42)に記憶されている判定情報に対応する保留図柄を所定の表示態様で表示させる保留表示制御手段(71)を備え、前記保留表示制御手段(71)は、前記記憶手段(42)に記憶されている前記第1,第2判定情報の両方の数の和が特定数であるときに、表示させている全ての保留図柄の表示態様を特殊表示態様にすることが可能であることを特徴とする。
本発明によれば、記憶されている第1,第2判定情報の両方の数が上限数である場合には特定の演出を実行させ、記憶されている第1,第2判定情報の一方の数だけが上限数である場合には特定の演出を実行させないようにすることができる。
本発明の実施例1に係るパチンコ遊技機の斜視図である。 遊技盤の正面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 始動口装置の断面図である。 パチンコ遊技機の機能ブロック図である。 大当り判定テーブルを示す図表である。 図柄判定テーブルを示す図表である。 特別遊技中の大入賞口の開放パターンと特別遊技終了後の遊技状態を示す図表である。 第2始動口作動モードを示す図表である。 複数の遊技状態を示す図表である。 特図変動時間決定用のテーブルを示す図表である。 各種コマンドを示す図表である。 特定特図変動開始コマンド決定用のテーブルを示す図表である。 変更例に係る特定特図変動開始コマンド決定用のテーブルを示す図表である。 保留図柄の表示態様を示す図である。 特図保留数増加時の保留図柄の表示を示す図である。 特図保留数減少時の保留図柄の表示を示す図である。 変更例に係る特図保留数増減時の保留図柄の表示を示す図である。 別の変更例に係る特図保留数増加時の保留図柄の表示を示す図である。 別の変更例に係る特図保留数増減時の保留図柄の表示を示す図である。 第1の保留特別演出を示す図である。 第2の保留特別演出を示す図である。 第3の保留特別演出を示す図である。 特図判定情報の保留状況を示す図である。 特図判定情報の保留状況を示す図である。 第4の保留特別演出を示す図である。 第5の保留特別演出を示す図である。 (1)が複数の図柄変動演出、(2)が複数の特別遊技演出、(3)が複数のエンディングを夫々示す図表である。 図柄変動演出を示す図である。 図柄変動演出の具体例を示す図である。 図柄変動演出の具体例を示す図である。 複数の演出モードを示す図である。 通常演出モード及びその変更順序と先読み演出モードを示す図である。 演出モードの変更に係るモード維持回数とモード変更割合を示す図表である。 先読み表示態様の選択率を示す図表である。 先読み演出モードの選択率を示す図表である。 遊技制御基板のコンピュータが行うタイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大当り判定処理のフローチャートである。 変動時間選択処理のフローチャートである。 特図変動開始時コマンド処理のフローチャートである。 演出制御基板のコンピュータが行うタイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 保留数加算時先読み関連処理のフローチャートである。 図柄変動演出選択処理のフローチャートである。 図柄変動演出終了中処理のフローチャートである。 保留特別演出処理のフローチャートある。 実施例2に係る遊技盤の正面図である。 変形例に係る特定演出を示す図である。 別の変形例に係る特定演出を示す図である。
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。
開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に遊技者が操作可能な演出ボタンSW6aと十字キーSW6bとエンターボタンSW6cとを有する演出操作装置6(「SW」はスイッチを意味する)が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
図2、図3に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1,第2始動口10a,10bを有する始動口装置10と、開閉式の第2始動口11aを有する第2始動口装置11と、ゲート12と、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13と、複数の一般入賞口14が、夫々遊技球が入賞(入球・通過)可能に図示の配置で設けられている。ゲート12と複数の一般入賞口14には、入賞した遊技球を検出するゲートSW12aと複数の一般入賞口SW14aが夫々付設されている。
図2〜図4に示すように、始動口装置10は、第1,第2始動口10a,10bと、第1始動口10aに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10cと、第2始動口10bに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW10dと、遊技球を第1始動口10aと第2始動口10bとに振分け可能な振分装置20(振分手段20)とを備えている。
図4に示すように、振分装置20は、遊技球を導入する導入口21aを含む導入通路21と、導入通路21から分岐して遊技球を第1始動口10aへ誘導する第1誘導通路22と、導入通路21から分岐して遊技球を第2始動口10bへ誘導する第2誘導通路23と、導入通路21に導入された複数の遊技球を第1誘導通路22と第2誘導通路23とに交互に1個ずつ振分ける振分機構25とを備えている。
第1,第2始動口10a,10bは、夫々第1,第2誘導通路22,23の下端部の後側に設けられ、第1,第2誘導通路22,23の下部には、夫々第1,第2誘導通路22,23を落下してきた遊技球を後方へ方向変換して第1,第2始動口10a,10bに案内する第1,第2案内部22a,23aが設けられている。振分装置20は、遊技盤4に固定された合成樹脂製のケーシング24を有し、このケーシング24によって、導入通路21、第1,第2誘導通路22,23、振分機構25の一部が形成されている。
振分機構25は、導入通路21の直下に配置されてケーシング24に前後方向の軸心回りに回動自在に装着された回動部材26と、回動部材26の下側に位置するようにケーシング24に形成された膨出部27と、ケーシング24に取付けられた固定磁石28と、回動部材26に取付けられた可動磁石29とを有する。回動部材26は、第1,第2切換羽根26a,26bと振分羽根26cとを有し、膨出部27は、第1,第2切換羽根26a,26bが夫々係合する第1,第2回動規制部27a,27bを有する。
図4(1)に示すように、第2切換羽根26bが第2回動規制部27bに係合した状態で、回動部材26が第1振分位置になって、第1切換羽根26aを第1誘導通路22側に張出して、振分羽根26cを上方斜め右側に向けた右傾斜姿勢になり、図4(2)に示すように、第1切換羽根26aが第1回動規制部27aに係合した状態で、回動部材26が第2振分位置になって、第2切換羽根26bを第2誘導通路23側に張出して、振分羽根26cを上方斜め左側に向けた左傾斜姿勢になる。
先ず、回動部材26が図4(1)に示す第1振分位置にあるときに、導入通路21に導入された遊技球は、振分羽根26cにより第1誘導通路22に案内され、第1切換羽根26aを押動しながら落下して、回動部材26を第1振分位置から第2振分位置に回動させて切換える。次に、回動部材26が図4(2)に示す第2振分位置にあるときに、導入通路21に導入された遊技球は、振分羽根26cにより第2誘導通路23に案内され、第2切換羽根26bを押動しながら落下して、回動部材26を第2振分位置から第1振分位置に回動させて切換える。依って、導入口21aから導入通路21に導入された複数の遊技球は、振分機構25により第1誘導通路22と第2誘導通路23とに交互に振分けられ、つまり、通常は第1始動口10aと第2始動口10bとに交互に入賞することになる。
固定磁石28と可動磁石29は常時互いに反発するように、そして、回動部材26が振分羽根26cを上方へ向けた中立位置にあるときに、その反発力が最大になるように、つまり磁石28,29が再接近するように配設されている。この磁石28,29によって、回動部材26は、中立位置よりも第1振分位置側へ位置するときには、第1振分位置へ回動付勢され、中立位置よりも第2振分位置側へ位置するときには、第2振分位置へ回動付勢される。依って、回動部材26は、第1又は第2振分位置に切換えられると、その第1又は第2振分位置に確実に停止し、ガタつかないように保持される。
ところで、ケーシング24には、第1誘導通路22から遊技球を排出可能な排出口(図示略)、及び第2誘導通路23から遊技球を排出可能な排出口(図示略)が形成されている。従って、前記のように、導入口21aから導入された複数の遊技球は、通常は第1,第2始動口10a,10bに交互に1個ずつ入賞するが、複数個の遊技球が第1始動口10a又は第2始動口10bに連続入賞するイレギュラーが発生することがある。
つまり、第2誘導通路23側の排出口から遊技球が排出されると、その遊技球は第2始動口10bに入賞しないが回動部材26を第2振分位置から第1振分位置に切換えているため、その遊技球の1つ先と後の2個の遊技球が第1始動口10aに連続入賞し、また、第1誘導通路22側の排出口から遊技球が排出されると、その遊技球は第1始動口10aに入賞しないが回動部材26を第1振分位置から第2振分位置に切換えているため、その遊技球の1つ先と後の2個の遊技球が第2始動口10bに連続入賞する。
図2、図3に示すように、第2始動口装置11は、第2始動口11aと、第2始動口11aを開閉する開閉部材11bと、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11cと、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)とを有する。第2始動口11aは、開閉部材11bと第2始動口SOL11dにより、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
大入賞口装置13は、大入賞口13aと、大入賞口13aを開閉する開閉部材13bと、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13cと、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dとを有する。大入賞口13aは、開閉部材13bと大入賞口SOL13dにより、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
遊技領域4aに発射された遊技球が入賞口10a,10b,11a,13a,14の何れかに入賞すると、遊技球1個の入賞につき入賞口10a,10b,11a,13a,14毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払出される。遊技領域4aに発射された遊技球が入賞口10a,10b,11a,13a,14の何れにも入賞しないと、最終的に下部排出口9から遊技領域4aの外部へ排出される。
遊技球が始動口10a,10b,11aの何れかに入賞すると大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選すると、大入賞口13aが開放する特別遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過すると当り抽選が行われ、その当り抽選で当選すると、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15又はその周辺に演出用の画像表示装置16と第1,第2可動役物装置17,18が装備されている。センタ役物15は、そのセンタ枠体15aが遊技盤4に形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、そのセンタ枠体15aの下部には遊技球が転動するステージ15bが形成されている。画像表示装置16は、その画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ枠体15aの内側を通して視認可能に配置され、この画像表示装置16に主に遊技演出が表示される。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。
第1特図表示器19aに第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dに第1特図保留数が表示され、第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10aに遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bに第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eに第2特図保留数が表示され、第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口10b,11aの何れかに遊技球が入賞する毎に1加算される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合に1減算されて、第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示され、或いは、第2特図保留数が1以上の場合に1減算されて、第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
普図表示器19cに普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fに普図保留数が表示され、普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合に1減算されて、普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図3に示すように、制御装置30は、遊技制御基板31、払出制御基板32、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35を備え、これら制御基板31〜35に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板33は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板31のコンピュータは、第1始動口SW10c、第2始動口SW10d,11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、複数の一般入賞口SW14aからの信号、払出制御基板32からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板32、演出制御基板33に制御情報(コマンド)を出力する。
払出制御基板32のコンピュータは、遊技制御基板31からの制御情報、払出球検出SW36b、球有り検出SW36c、満タン検出SW36dからの信号を受けて、払出モータ36aを制御し、遊技制御基板31に制御情報を出力する。演出制御基板33のコンピュータは、遊技制御基板31、画像制御基板34、ランプ制御基板35からの制御情報、演出操作装置6(SW6a,6b,6c)からの信号を受けて、画像制御基板34、ランプ制御基板35に制御情報を出力する。
画像制御基板34のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報を受けて、演出用の画像表示装置16、スピーカ37を制御し、演出制御基板33に制御情報を出力する。ランプ制御基板35のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報、第1,第2可動役物装置17,18(原点SW)からの信号を受けて、演出用の枠ランプ38a、盤ランプ38b、第1,第2可動役物装置17,18(電動モータ,電飾ランプ)を制御し、演出制御基板33に制御情報を出力する。
図5に示すように、遊技制御基板31(主制御部)の主にコンピュータにより、図示の各手段40〜47,50〜57,60,65,66が構成されている。特図カウンタ手段40は、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
特図取得手段41は、第1特図保留数が4未満の場合に、遊技球が第1始動口10aに入賞すると特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段40により更新された大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、1組の第1特図判定情報として取得し、第2特図保留数が4未満の場合に、遊技球が第2始動口10b,11aの何れかに入賞すると特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段40により更新された大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、1組の第2特図判定情報として取得する。
特図保留記憶手段42は、特図取得手段41により取得され且つ特図判定手段44の大当り判定手段44aによる判定に供していない第1,第2特図判定情報を夫々4個(上限数)まで、つまり第1,第2特図判定情報を合計8個まで記憶(保留)可能であり、特図保留記憶手段42に記憶されている第1特図判定情報の数が第1特図保留数、特図保留記憶手段42に記憶されている第2特図判定情報の数が第2特図保留数となる。
特図保留消化手段43(取得順消化手段43)は、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報を、特別図柄の変動開始毎に順次1ずつ大当り判定手段44aによる判定に供して特図保留記憶手段42から消去(保留消化)する。その際、特図保留記憶手段42に複数の特図判定情報(第1,第2特図判定情報)が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報を特図保留記憶手段42に記憶された順番(即ち、特図取得手段41により取得された順番)で消化する。
特図判定手段44においては、大当り判定手段44aが、特図保留記憶手段42に記憶された特図判定情報、詳しくは特図保留消化手段43により消化された当該特図判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定し、特別遊技である大当り遊技を行うと判定すると、図柄判定手段44bが、大当り遊技における大入賞口13aの開放パターン、及び大当り遊技終了後の遊技状態を判定する。
具体的に、先ず、大当り判定手段44aは、当該特図判定情報の大当り判定値に基づいて、特別遊技である大当り遊技を行うか否かを、また、大当り遊技と部類が異なる特別遊技である小当り遊技を行うか否かを判定する。この場合、図6に示すように、大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて判定する。
低確テーブルでは、大当り判定値が約1/320 の割合で大当り特定値(3,247 ・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、高確テーブルでは、大当り判定値が約10/320の割合で大当り特定値(3,7 ・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、低確テーブルと高確テーブルの何れでも、大当り判定値が約3/320 の割合で小当り特定値(4,44・・・)の何れかと一致すると、小当り遊技を行うと判定する。
図柄判定手段44bは、大当り判定手段44aにより大当り遊技を行うと判定されると、当該特図判定情報の図柄判定値に基づいて、複数の大当り図柄(図7に示す大当り図柄A〜H)の何れか1つを選択し、ここで、当該特図判定情報が第1特図判定情報の場合、図7に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、第2特図判定情報の場合、図7に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。大当り判定手段44aにより小当り遊技を行うと判定されると、小当り図柄を選択し、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定されると、ハズレ図柄を選択する。
特図表示制御手段45は、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果に基づいて、特図保留消化手段43により第1特図判定情報が消化されたことを契機に、第1特図表示器19aに第1特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させ、特図保留消化手段43により第2特図判定情報が消化されたことを契機に、第2特図表示器19bに第2特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
つまり、大当り判定手段44aにより大当り遊技を行うと判定されると、大当り図柄A〜Hの何れかを停止表示させ、大当り判定手段44aにより小当り遊技を行うと判定されると、小当り図柄を停止表示させ、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定されると、ハズレ図柄を停止表示させる。
特別遊技実行手段46は、大当り判定手段44aにより特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うと判定された場合、特図表示制御手段45により、当該判定結果を示す判定図柄(図柄判定手段44bにより選択された大当り図柄、小当り図柄)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開放パターンで大入賞口13aを開放する遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行う。
図8に示すように、大当り遊技における大入賞口13aの開放パターンは、大当り図柄の種類に応じて図示のように設定され、小当り遊技における大入賞口13aの開放パターンは、大当り図柄D,E,G,Hに対応する開放パターンと同様に設定される。
具体的に、16R(ラウンド)長期開放では、大入賞口13aが16Rに亙って開閉され、各Rは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過するR終了条件が成立すると、大入賞口13aを閉塞して終了する。8R長期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各Rは開始後、16R長期開放と同様のR終了条件が成立すると終了する。8R短期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各Rは開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば0.1 秒経過するR終了条件が成立すると終了する。
確率設定手段47は、大当り判定手段44aにより大当り遊技を行うと判定される大当り確率を、図6に示す低確テーブルを用いて低確率(約1/320 )又は図6に示す高確テーブルを用いて低確率よりも高い高確率(約10/320)に設定する。
一方、普図カウンタ手段50は、当り判定値、普図判定値を、夫々微小時間毎に順次更新する。普図取得手段51は、普図保留数が4未満の場合に、遊技球がゲート12を通過すると普図始動条件が成立して、普図カウンタ手段50により更新された当り判定値、普図判定値を、1組の普図判定情報として取得する。普図保留記憶手段52は、普図取得手段51により取得され且つ普図判定手段54による判定に供していない普図判定情報を4個まで記憶(保留)可能であり、普図保留記憶手段52に記憶されている普図判定情報の数が普図保留数となる。
普図保留消化手段53は、普図保留記憶手段52に記憶されている普図判定情報を、普通図柄の変動開始毎に順次1ずつ普図判定手段54による判定に供して普図保留記憶手段52から消去(保留消化)する。その際、普図保留記憶手段52に複数の普図判定情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定情報を普図保留記憶手段52に記憶された順番(即ち、普図取得手段51により取得された順番)で消化する。
普図判定手段54は、普図保留記憶手段52に記憶された普図判定情報、詳しくは普図保留消化手段53により消化された当該普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。普図表示制御手段55は、普図判定手段54による判定結果に基づいて、普図保留消化手段53により普図判定情報が消化されたことを契機に、普図表示器19cに普通図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。普図判定手段54により補助遊技を行うと判定されると、当り図柄を停止表示させ、補助遊技を行わないと判定されると、ハズレ図柄を停止表示させる。
補助遊技実行手段56は、普図判定手段54により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段55により、当該判定結果を示す判定図柄(当り図柄)が停止表示された後、第2始動口11aを開放する補助遊技を行う。作動モード設定手段57は、図9に示すように、第2始動口作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モード又は開状態に作動させ易い高作動モードを設定する。
具体的に、低作動モードでは、普図判定手段54により補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普図表示制御手段55により普通図柄が変動表示される普図変動時間が12秒、補助遊技実行手段56により補助遊技において第2始動口11aを開放する第2始動口開放パターンが0.1 秒×1 回に設定され、高作動モードでは、当り確率が10/10 、普図変動時間が0.5 秒、第2始動口開放パターンが2.0 秒×3 回に設定される。
遊技状態制御手段60は、複数の遊技状態(図10示す通常遊技状態(低確・非時短状態)、時短遊技状態(低確・時短状態)、潜確遊技状態(高確・非時短状態)、確変遊技状態(高確・時短状態))の何れかを設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には通常遊技状態を設定する。
図10に示すように、通常遊技状態、時短遊技状態では、確率設定手段47により低確率が設定され、潜確遊技状態、確変遊技状態では、確率設定手段47により高確率が設定される。また、通常遊技状態、潜確遊技状態では、作動モード設定手段57により低作動モードが設定され、時短遊技状態、確変遊技状態では、作動モード設定手段57により高作動モードが設定される。
遊技状態制御手段60は、特別遊技実行手段46により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図8に示すように設定変更する。大当り図柄A〜Cの何れかが停止表示されて、所謂「確変大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に確変遊技状態が設定され、大当り図柄A,Bの停止からは、その後、特図表示器19a,19bでの特別図柄の特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行され、大当り図柄Cの停止からは、その後、特図変動回数が50回に達すると、潜確遊技状態へ移行され、更に、特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行される。
大当り図柄Dが停止表示されて、所謂「突確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に確変遊技状態が設定され、その後、特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行される。大当り図柄Eが停止表示されて、所謂「潜確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に潜確遊技状態(又は確変遊技状態)が設定され、その後、特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行される。
大当り図柄Fが停止表示されて、所謂「通常大当り」になった場合、また、大当り図柄Gが停止表示されて、所謂「突時大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に時短遊技状態が設定され、その後、特図変動回数が50回に達すると、通常遊技状態へ移行される。大当り図柄Hが停止表示されて、所謂「突通大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に通常遊技状態が設定される。一方、特別遊技実行手段46により小当り遊技が行われた場合、つまり小当り図柄が停止表示されて、所謂「小当り」になった場合、当該小当り遊技終了後に当該小当り遊技開始前の遊技状態が設定される。
ここで、特図表示制御手段45において、変動時間決定手段45a(変動態様決定手段45a)が、第1又は第2特別図柄の変動開始時、遊技状態制御手段60により設定されている遊技状態、及び、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果、つまり図柄判定手段44bにより選択された判定図柄、及び、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報(第1,第2特図判定情報)の総数、つまり特図保留数(第1,第2特図保留の合計)等に基づいて、第1又は第2特別図柄を変動表示させる特図変動時間(特図変動態様)を決定する。
具体的には、先ず、図柄判定手段44bにより選択された判定図柄、更には第1又は第2特図判定情報のリーチ判定値、変動パターン判定値に基づいて、大当り判定手段44aにより特別遊技を行うと判定された期待度(特別遊技期待度)が低い非特殊変動時間を決定させるのか、或いは特別遊技期待度が高い特殊変動時間を決定させるのかを判定し、その判定に従って、特図変動時間を決定する。
特図表示制御手段45は、変動態様決定手段45aにより決定された特図変動態様で第1又は第2特別図柄を変動表示させてから、つまり、第1又は第2特別図柄を変動表示させてから変動時間決定手段45aにより決定された特図変動時間の経過後に、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果を示す判定図柄(大当り図柄A〜H、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)を停止表示させる。
具体的に、図11(1)に示すように、通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されているときに、非特殊変動時間を決定させると判定されると、その非特殊変動時間として、特図保留数に応じて9 秒,7秒,5秒,10 秒,3秒の何れかを決定し、特殊変動時間を決定させると判定されると、その特殊変動時間として、特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。
ここで、特図保留数について、「6」を特定数とし、特図変動時間(非特殊変動時間;9 秒,7秒,5秒,10 秒,3秒)について、「9 秒,7秒,5秒」を通常変動時間とし、「3 秒」を短縮変動時間とし、「10秒」を特定変動時間とする。尚、非特殊変動時間が決定される割合は、特殊変動時間が決定される割合よりも高くなる。
つまり、通常遊技状態又は潜確遊技状態において、特図保留数が0よりも多く且つ特定数;6よりも少ない1〜5のとき、通常変動時間;9 秒,7秒,5秒を決定し易く、特図保留数が特定数;6よりも多い7,8のとき、通常変動時間;9 秒,7秒,5秒よりも短い短縮変動時間;3 秒を決定し易く、特図保留数が特定数;6のとき、短縮変動時間;3 秒を決定せずに通常変動時間;9 秒,7秒,5秒よりも長い特定変動時間;10秒を決定し易い。
図11(2)に示すように、時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されているときに、非特殊変動時間を決定させると判定されると、その非特殊変動時間として、特図保留数に応じて12秒,2秒の何れかを決定し、特殊変動時間を決定させると判定されると、その特殊変動時間として、特図保留数に関わらず13秒,15 秒・・・,50 秒の何れかを決定する。
特図判定手段44において、事前判定手段44cは、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報(即ち、後に特図保留消化手段43により消化される特図判定情報)に基づいて、具体的には、特図取得手段41により特図判定情報が取得された際、そこで取得された特図判定情報に対して、大当り判定手段44a、図柄判定手段44b、変動時間決定手段45aによる前記処理と同等の処理(即ち、大当り図柄A〜E、小当り図柄、ハズレ図柄の何れかの選択、特図変動時間の決定)を事前に行う。
尚、事前判定手段44cは、取得された各特図判定情報に対して、基本的には取得時の遊技状態に基づいて事前判定を行うが、特図判定情報が取得されたときに、その当該特図判定情報よりも先に取得された特図判定情報に基づく事前判定の結果等から、当該特図判定情報の取得時の遊技状態と当該特図判定情報の消化時の遊技状態が異なることが判ると、その消化時の遊技状態に基づいて事前判定を行うようにすることが好ましい。
コマンド生成手段65は、遊技の進行・状況に応じたコマンド(図12に示す各種コマンド)を生成し、コマンド送信手段66は、コマンド生成手段65により生成されたコマンドを演出制御基板33に送信する。
特図保留数増加コマンドは、第1又は第2特図保留数が増加(第1又は第2特図判定情報を取得)したことを示すコマンドであり、事前判定手段44cによる判定結果を示す情報を含んでいる。特図オーバーフローコマンドは、遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに入賞しても第1又は第2特図保留数が増加しない(第1又は第2特図判定情報が取得記憶されない)こと、つまりオーバーフローが生じたことを示すコマンドである。特図変動開始コマンドは、第1又は第2特別図柄が変動開始したことを示すコマンドであり、大当り判定手段44aと図柄判定手段44bによる判定結果、及び変動時間決定手段45aにより決定された特図変動時間を示す情報を含んでいる。
ここで、コマンド生成手段65は、特図変動開始コマンドとして、後述の演出制御のために、変動時間決定手段45aにより特定変動時間;10秒が決定されると、当該特定変動時間;10秒が決定されるまでに特図保留記憶手段42に記憶されたた特図判定情報の数の変化、つまり特図保留数の変化に基づいて特図変動開始コマンドと特定特図変動開始コマンドの何れかを生成する。
具体的に、図13に示すよう、特図保留数が特定数;6よりも多い規定数;8から減少しないで、図示のように特図保留数が4→5→6或いは6→7→6と変化して、特定数;6になって、変動時間決定手段45aにより特定変動時間;10秒が決定されると、特図変動開始コマンドを生成し、特図保留数が規定数;8から減少して、図示のように特図保留数が7→8→7→6と変化して、特定数;6になって、変動時間決定手段45aにより特定変動時間;10秒が決定されると、特定特図変動開始コマンドを生成する。
尚、図14に示すように、特図保留数が特定数;6よりも多い規定数;7から減少しないで、図示のように特図保留数が4→5→6と変化して、特定数;6になって、変動時間決定手段45aにより特定変動時間;10秒が決定されると、特図変動開始コマンドを生成し、特図保留数が規定数;7から減少して、図示のように特図保留数が6→7→6、或いは7→8→7→6と変化して、特定数;6になって、変動時間決定手段45aにより特定変動時間;10秒が決定されると、特定特図変動開始コマンドを生成してもよい。
図5に示すように、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35(演出制御部)のコンピュータにより、図示の各手段67,70〜75が構成されている。コマンド受信手段67は、遊技制御基板31(主制御部)から、そのコマンド送信手段66により送信されたコマンドを受信する。
遊技演出制御手段70は、保留表示制御手段71、保留特別演出制御手段72、図柄変動演出制御手段73、特別遊技演出制御手段74、先読み演出制御手段75を有し、コマンド受信手段67により受信された遊技演出用のコマンドに基づいて、演出手段80(画像表示装置16、可動役物装置17,18、スピーカ37、ランプ38a,38b)に遊技演出を行わせる。
保留表示制御手段71は、第1,第2特図保留数に関する遊技演出として、画像表示装置16の画面下部に、特図保留数(第1,第2特図保留数の合計)と相当数の保留図柄16aを表示させ、そこで、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報ごとに保留図柄16aを所定の表示態様で表示させる。
保留表示制御手段71は、特図保留記憶手段42に複数の特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報に対応する複数の特図保留図柄16aを全て同列に、且つそれら複数の特図判定情報が特図取得手段41により取得された順番で左側から右側へ一列に並べて表示させる。そして、特図保留消化手段43により特図判定情報が消化されると、対応する最も左側の保留図柄16aを表示消去させ、残りの保留図柄16aを全体的に1つ左側へシフトさせ表示させる。尚、第1特図判定情報に対応する保留図柄16aと第2特図判定情報に対応する保留図柄16aとを識別し難い表示態様で表示させるが、識別し易い表示態様で表示させてもよい。
特図保留図柄16aの表示態様は複数種類(図15に示す○△☆●▲★)あり、○と●、△と▲、☆と★は、夫々対応する表示態様である。また、○が通常表示態様、●▲★が通常と異なる特殊表示態様、△☆▲★が通常と異なる先読み表示態様である。▲★は特殊表示態様且つ先読み表示態様であり、適宜、特殊先読み表示態様という。尚、図2では、5個の保留図柄16aが全て通常表示態様;○で表示されている。
保留表示制御手段71において、特殊保留表示制御手段71aは、特図取得手段41により取得された特図判定情報が特図保留記憶手段42に記憶されたときに、特図保留数が特定数;6未満であると、当該取得された特図判定情報に対応する保留図柄16aを通常表示態様;○、又は先読み表示態様;△☆の何れかで表示させ、特図保留数が特定数;6以上であると、当該取得された特図判定情報に対応する保留図柄16aを特殊表示態様;●▲★の何れかで表示させる。図16は、(1)特図保留数が5→6へと変化した際、(2)特図保留数が6→7へと変化した際、(3)特図保留数が7→8へと変化した際、夫々、新たに保留図柄16aを特殊表示態様;●で表示させた例を示している。
特殊保留表示制御手段71aは、保留図柄16aを特殊表示態様;●▲★の何れかで表示させた場合、当該保留図柄16aに対応する特図判定情報が大当り判定手段44aによって判定されるまで、つまり当該保留図柄16aを表示消去させるまで、当該保留図柄16aを特殊表示態様;●▲★の何れかで継続して表示させる(尚、特殊表示態様;●▲★の何れかから他の特殊表示態様;●▲★の何れかへの変更についても特殊表示態様で継続して表示、に該当する)。図17は、特殊表示態様;●で表示させた保留図柄16aを表示消去させるまで、特殊表示態様;●で継続して表示させた例を示している。
尚、特殊保留表示制御手段71aは、保留図柄16aを特殊表示態様;●▲★の何れかで表示させた後、当該保留図柄16aに対応する特図判定情報の消化順番が特定数;6未満になると、当該保留図柄16aを通常表示態様;○、又は先読み表示態様;△☆の何れかに変更して表示させてもよい。図18は、特殊表示態様;●で表示させた保留図柄16aに対応する特図判定情報の消化順番が特定数;6未満になったときに、当該保留図柄16aを特殊表示態様;●から通常表示態様;○に変更して表示させた例を示している。
尚、特殊保留表示制御手段71aは、特図保留数が特定数;6以上であるときに、全ての保留図柄16aを特殊表示態様;●▲★の何れかで表示させてもよい。図19は、(1)特図保留数が5→6へと変化した際、新たに保留図柄16aを特殊表示態様;●で表示させるとともに、それ以外の保留図柄16aを通常表示態様;○から特殊表示態様;●に変更して表示させた例を示している。
この場合、特殊保留表示制御手段71aは、特殊表示態様;●▲★の何れかで表示させた保留図柄16aを表示消去させるまで、特殊表示態様;●▲★の何れかで継続して表示させてもよいし、特図保留数が特定数;6未満になると、全ての保留図柄16aを特殊表示態様;●▲★の何れかから通常表示態様;○、又は先読み表示態様;△☆の何れかに変更して表示させてもよい。図20は、特図保留数が6未満になったときに、全ての保留図柄16aを特殊表示態様;●から通常表示態様;○に変更して表示させた例を示している。
保留特別演出制御手段72(特定演出制御手段72)は、通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されているときに、第1,第2特図保留数の少なくとも一方が上限数;4になっている場合に、遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに入賞したこと、或いは第1又は第2始動口10a又は10bに入賞しても特図保留記憶手段42に第1又は第2特図判定情報が新たに記憶されない可能性があることを報知(示す)する保留特別演出(特定演出)を行わせる。
ここで、前記の保留表示制御手段71(特殊保留表示制御手段71a)が第1,第2特図保留数に相当する数の保留図柄16aを○△☆●▲★の何れかの表示態様で表示させるのを通常の遊技演出として、保留特別演出制御手段72は、その通常の遊技演出と異なる態様で保留特別演出を行わせる。尚、時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されているときには、保留特別演出を行わせない。
次に、保留特別演出(第1〜第5の保留特別演出)について、その実行条件、実行期間、及び報知態様等について具体的に説明する。
図21に示すように、第1の保留特別演出の実行条件は、第1特図保留数が上限数;4になっている場合に、遊技球が第1始動口10aに入賞したこと、つまり遊技球の第1始動口10aへの入賞によりオーバーフローが発生したことであり、この実行条件の成立時から一定期間(例えば、3秒間)、第1の保留特別演出として、遊技球の第1始動口10aへの入賞によりオーバーフローが発生した旨(例えば、「特1オーバーフロー」)を画像表示装置16に(具体的には、保留図柄16aの表示位置の近傍位置)に表示させる。
図22に示すように、第2の保留特別演出の実行条件は、第2特図保留数が上限数;4になっている場合に、遊技球が第2始動口10bに入賞したこと、つまり遊技球の第2始動口10bへの入賞によりオーバーフローが発生したことであり、この実行条件の成立時から一定期間(例えば、3秒間)、第2の保留特別演出として、遊技球の第2始動口10bへの入賞によりオーバーフローが発生した旨(例えば、「特2オーバーフロー」)を画像表示装置16に(具体的には、保留図柄16aの表示位置の近傍位置に)表示させる。
尚、第1,第2の保留特別演出について、特図保留記憶手段42に記憶されている複数の特図判定情報の中に、複数個の遊技球が第1始動口10a又は第2始動口10bに連続入賞するイレギュラーの発生、或いはオーバーフローの発生により、連続して取得された複数の第1判定情報又は複数の第2特図判定情報がないと、特図保留数が合計8個のときに、オーバーフローが発生して、保留特別演出が行われる。但し、イレギュラーの発生、或いはオーバーフローの発生により、連続して取得された複数の第1判定情報又は複数の第2特図判定情報があると、特図保留数が合計8個未満のときに、オーバーフローが発生して、保留特別演出が行われることがある。
尚、第1,第2の保留特別演出においては、単にオーバーフローが発生した旨(例えば、「オーバーフロー」)を表示させ、遊技球が第1,第2始動口10a,10bの何れに入賞してオーバーフローが発生したのかまでの報知を行わせなくてもよい。
ここで、遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに入賞したとき、オーバーフローが発生しないときには、保留図柄16aの追加表示とは別に入賞音を出力する等の入賞報知演出を行わせる構成であることを前提に、オーバーフローが発生したときには、その入賞報知演出を行わせないようにしてもよい。この場合、「特1オーバーフロー」や「特2オーバーフロー」等の表示を行わせなくても、入賞報知演出を行わせないことで以て、オーバーフローが発生した旨を報知するようにしてもよい。
或いは、遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに入賞したとき、オーバーフローが発生しないときには、保留図柄16aの追加表示とは別に入賞音を出力する等の入賞報知演出を行わせない構成であることを前提に、オーバーフローが発生したときには、その入賞報知演出を行わせるようにしてもよい。この場合、「特1オーバーフロー」や「特2オーバーフロー」等の表示を行わせなくても、入賞報知演出を行わせることで以て、オーバーフローが発生した旨を報知するようにしてもよい。
図23に示すように、第3の保留特別演出の実行条件は、第1,第2特図保留数が夫々上限数;4になっていること、つまり特図保留数が合計8個になっていることであり、基本的に、この実行条件が成立している間(次に特図保留数が合計7個になるまでの間)、第3の保留特別演出として、特図保留数が合計8個になっている旨(例えば、「保留MAX」)を画像表示装置16に(具体的には、保留図柄16aの表示位置の近傍位置に)表示させ、この第3の保留特別演出によって、遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに入賞しても特図保留記憶手段42に第1又は第2特図判定情報が新たに記憶されないこと(つまり記憶されない可能性があること)を報知する。
ここで、第3の保留特別演出を行わせているときに、オーバーフローが発生した場合には、第1又は第2の保留特別演出と、第3の保留特別演出の両方を行わせる(例えば、「特1オーバーフロー」又は「特2オーバーフロー」と、「保留MAX」の両方を表示位置をずらして表示させる)ようにしてもよいし、一時的に第1又は第2の保留特別演出を第3の保留特別演出よりも優先させ行わせる(例えば、一定期間「保留MAX」を表示消去して、「特1オーバーフロー」又は「特2オーバーフロー」を表示させ、その後、「保留MAX」を再度表示させる)ようにしてもよい。
次に、第4,第5の保留特別演出であるが、これらの保留特別演出は、特図保留記憶手段42に記憶されている複数の特図判定情報の中に、複数個の遊技球が第1始動口10a又は第2始動口10bに連続入賞するイレギュラーの発生、或いはオーバーフローの発生により、連続して取得された複数の第1判定情報又は複数の第2特図判定情報があることにより、特図保留数が合計8個未満であるが、オーバーフローが発生する可能性を報知するために行われる。
ここで、図24、図25に、特図保留記憶手段42に記憶されている第1特図判定情報を○の1、第2特図判定情報を○の2として、特図保留数が合計7個になっているときの特図判定情報の保留状況を、保留図柄16aを表示するように模式的に表示する。図24は、イレギュラーの発生により連続して取得された2個の第1特図判定情報が保留されている場合を示し、図25は、イレギュラーの発生、或いはオーバーフローの発生により連続して取得された2個の第2特図判定情報が保留されている場合を示す。
図26に示すように、第4の保留特別演出の実行条件は、第1特図保留数のみが上限数;4(特図保留数が合計8個未満)になっていること、且つ、回動部材26の現在想定位置が第1振分位置であることであり、図24(1)に示す特図判定情報の保留状況のように、連続して取得された2個の第1特図判定情報が保留されている場合に、この実行条件が成立する可能性が高くなる。
基本的に、この実行条件が成立している間、第4の保留特別演出として、遊技球の第1始動口10aへの入賞によりオーバーフローが発生する可能性がある旨(例えば、「特1オーバーフロー予防報知」)を画像表示装置16に(具体的には、保留図柄16aの表示位置の近傍位置に)表示させ、つまり、この第4の保留特別演出によって、遊技球が第1始動口10aに入賞しても特図保留記憶手段42に第1特図判定情報が新たに記憶されない可能性があることを報知する。
尚、図24(2)に示す特図判定情報の保留状況では、連続して取得された2個の第1特図判定情報が保留されているが、回動部材26の現在想定位置が第2振分位置であるため、第4の保留特別演出が行われない。但し、その後、第2特図判定情報が1つ消化され、第2特図判定情報が新たに保留されると、第4の保留特別演出が行われることになる。
図27に示すように、第5の保留特別演出の実行条件は、第2特図保留数のみが上限数;4(特図保留数が合計8個未満)になっていること、且つ、回動部材26の現在想定位置が第2振分位置であることであり、図25(1)に示す特図判定情報の保留状況のように、連続して取得された2個の第2特図判定情報が保留されている場合に、この実行条件が成立する可能性が高くなる。
基本的に、この実行条件が成立している間、第5の保留特別演出として、遊技球の第2始動口10bへの入賞によりオーバーフローが発生する可能性がある旨(例えば、「特2オーバーフロー予防報知」)を画像表示装置16に(具体的には、保留図柄16aの表示位置の近傍位置に)表示させ、つまり、この第5の保留特別演出によって、遊技球が第2始動口10aに入賞しても特図保留記憶手段42に第2特図判定情報が新たに記憶されない可能性があることを報知する。
尚、図25(2)に示す特図判定情報の保留状況では、連続して取得された2個の第2特図判定情報が保留されているが、回動部材26の現在想定位置が第1振分位置であるため、第5の保留特別演出が行われない。但し、その後、第1特図判定情報が1つ消化され、第1特図判定情報が新たに保留されると、第5の保留特別演出が行われることになる。
尚、第4,第5の保留特別演出を行わせるにあたって、回動部材26の現在想定位置が第1,第2振分位置の何れであるのかは、特図保留記憶手段42に最後に記憶された特図判定情報が第1,第2特図判定情報の何れであるかに基づく判定により決められ、ここで、第2特図判定情報である場合に第1振分位置であると判定され、第1特図判定情報である場合に第2振分位置であると判定される。
但し、回動部材26の現在想定位置が判定された後、第1又は第2特図保留数のみが上限数;4になっている状況を維持して、遊技球が第1又は第2誘導通路22又は23側の排出口から排出され、その際、回動部材26を第1,第2振分位置の一方から他方へ移動させる虞もあり、そうなると、回動部材26の現在想定位置と実際の位置とが異なり、第4,第5の保留特別演出を適正に行わせることが難しくなる。そこで、回動部材26の位置検出SWを設け、この位置検出SWにより、回動部材26の現在想定位置が第1,第2振分位置の何れであるのかを正確に判定できるようにしてもよい。
尚、このような回動部材26の位置検出SWを設けなくても、オーバーフローが発生する毎に、回動部材26の現在想定位置を第1,第2振分位置の一方から他方へ変更して対応することができる。
尚、第4の保留特別演出の実行条件において、回動部材26の現在想定位置が第1振分位置であるという条件の代わりに、連続して取得された2個の第1特図判定情報が保留されているという条件を設定してもよい。また、第5の保留特別演出の実行条件において、回動部材26の現在想定位置が第2振分位置であるという条件の代わりに、連続して取得された2個の第2特図判定情報が保留されているという条件を設定してもよい。
ここで、第4又は第5の保留特別演出を行わせているときに、オーバーフローが発生した場合には、第1又は第2の保留特別演出と、第4又は第5の保留特別演出の両方を行わせる(例えば、「特1オーバーフロー」又は「特2オーバーフロー」と、「特1オーバーフロー予防報知」又は「特2オーバーフロー予防報知」の両方を表示位置をずらして表示させる)ようにしてもよいし、一時的に第1又は第2の保留特別演出を第4又は第5の保留特別演出よりも優先させ行わせる(例えば、一定期間「特1オーバーフロー予防報知」又は「特2オーバーフロー予防報知」を表示消去して、「特1オーバーフロー」又は「特2オーバーフロー」を表示させ、その後、「特1オーバーフロー予防報知」又は「特2オーバーフロー予防報知」を再度表示させる)ようにしてもよい。
尚、第4,第5の保留特別演出において、単にオーバーフローが発生する可能性がある旨(例えば、「オーバーフロー予防報知」)を表示させ、遊技球が第1,第2始動口10a,10bの何れに入賞してオーバーフローが発生する可能性があるかまでの報知を行わせなくてもよい。
尚、不正防止対策として、3個以上の遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに連続入賞した場合、異常発生を示す報知を行わせる(例えば、「異常発生」を表示させ、更には、異常発生音を出力させる)ようにしてもよい。つまり、このようなことは、不正や故障が発生したこと以外では考え難く、故に、異常発生を示す報知を行わせることにより、遊技ホール側がその異常に早急に対応できるようになる。
図柄変動演出制御手段73は、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果に基づいて、特図表示制御手段45により特別図柄が変動表示されているときに、変動時間決定手段45aにより決定された特図変動時間に応じた図柄変動演出であって、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果(特別遊技期待度)を示唆する図柄変動演出を、図28(1)に示す複数の図柄変動演出(図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
図28(1)に示すように、図柄変動演出1,2,3・・・nの各々は、特別遊技期待度が低い第1の図柄変動演出と、特別遊技期待度が第1の図柄変動演出よりも高い第2の図柄変動演出と、特別遊技期待度が第2の図柄変動演出よりも高い第3の図柄変動演出の何れかに分類され、特図変動時間が図11に示す非特殊変動時間であると、第1の図柄変動演出が行われ、特図変動時間が図11に示す特殊変動時間であると、第2,第3の図柄変動演出の何れかが行われる。
図柄変動演出では、基本的に、図29に示すように、画像表示装置16に3つの図柄表示部16bが設定され、これら図柄表示部16bに、(1)3組の演出図柄列が縦スクロールにて変動表示された後、先ず、(2)左側の演出図柄「X」が停止表示され、次に、(3)右側の演出図柄「Y」が停止表示され、最後に、(4)中央の演出図柄「Z」が停止表示され、これら3つの演出停止図柄「XZY」が、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果を示す組み合わせ態様になる。
具体的に、図30に示すように、第1の図柄変動演出では、(1)3組の演出図柄列が変動した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「1」が変動停止し、これら演出図柄「7」「1」が揃わない非リーチ状態になり、発展演出が行われることなく、(4)中央の演出図柄「6」が変動停止する(非当選時)。
第2の図柄変動演出では、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止した後、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止し、これら演出図柄「7」「7」が揃ってリーチ状態になるが、発展演出が行われることなく、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止する(非当選時)、又は、(7)中央の演出図柄「7」が変動停止する(当選時)。
第3の図柄変動演出では、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(8)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(9)発展演出である複数のSPリーチ演出(「SP」はスペシャルを意味する)の何れかが行われる。その後、SPリーチ演出の終了を以て、(10)中央の演出図柄「6」が変動停止する(非当選時)、又は、(11)中央の演出図柄「7」が変動停止する(当選時)。
或いは、図31に示すように、第3の図柄変動演出では、(1)3組の演出図柄列が変動した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(7)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(8)発展演出である複数のSP・SPリーチ演出(基本的に、SPリーチ演出よりも特別遊技期待度が高い演出)の何れかが行われる。
又は、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(4)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、先ず、(5)発展演出である複数のSPリーチ演出の何れかが行われる。そして、SPリーチ演出の終了を以て、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止した後、再始動し、(7)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(8)複数のSP・SPリーチ演出の何れかが行われる。その後、SP・SPリーチ演出の終了を以て、(9)中央の演出図柄「6」が変動停止する(非当選時)、又は、(10)中央の演出図柄「7」が変動停止する(当選時)。
図柄変動演出制御手段73においては、演出モード設定手段73aが、複数の演出モード(図32に示す演出モードA〜H)のうち何れかの演出モードを設定し、モード別変動演出制御手段73bが、演出モード設定手段73aにより設定された演出モードで図柄変動演出を行わせる。図32に示すように、演出モード設定手段73aは、通常遊技状態又は潜確遊技状態では演出モードA〜Fの何れかを設定し、時短遊技状態では演出モードGを設定し、確変遊技状態では演出モードHを設定する。
モード別変動演出制御手段73bは、図30に示す第1の図柄変動演出の全ての演出において、また、図30、図31に示す第2,第3の図柄変動演出の少なくとも発展演出が行われるまでの演出において、例えば、演出モードAでは地球を、演出モードBでは火星を、演出モードCでは木星を、演出モードDでは土星を、演出モードEでは月を、演出モードFでは太陽を、演出モードGでは海底を、演出モードHでは火山を、夫々題材とする背景画像を画像表示装置16に表示させる。
図33に示すように、通常遊技状態又は潜確遊技状態で設定可能な演出モードA〜Fのうち、演出モードA〜Dが通常演出モード、演出モードE,Fが先読み演出モードであり、演出モード設定手段73aは、通常演出モードにおいて、設定している演出モードA〜Dの何れかを基本的に演出モードA→B→C→D→A→B・・・の順序で他の演出モードA〜Dの何れかに変更(設定変更)することができる。
演出モード設定手段73aは、通常遊技状態又は潜確遊技状態で、演出モードA〜Dの何れかに変更した後、特図変動回数が所定のモード維持回数(図34に示す10回又は30回)を超えるまでは、現在の演出モードA〜Dの何れかを設定維持し、特図変動回数がモード維持回数(10回又は30回)を超えていると、特別図柄の変動毎にモード変更抽選を行い、そこで、所定のモード変更割合(図34に示す1/20)でモード変更抽選に当選すると、現在の演出モードA〜Dの何れかを他の演出モードA〜Dの何れかに変更する。
演出モード設定手段73aは、通常遊技状態又は潜確遊技状態で、特図保留数が特定数;6になると、そして、コマンド受信手段67により図13、図14に示す特定特図変動開始コマンドが受信されると、現在の演出モードA〜Dの何れかを他の演出モードA〜Dの何れかに変更する。
図34に示すように、演出モード設定手段73aは、前記モード維持回数について、モード変更抽選に当選することで演出モードA〜Dの何れかに変更した後は10回を設定し、特図保留数が特定数;6になったことで演出モードA〜Dの何れかに変更した後は30回を設定する。但し、モード変更抽選に当選したことで演出モードA〜Dの何れかに変更した場合には、その後、特図変動回数がモード維持回数(10回)を超えていなくても、特図保留数が特定数;6になり、コマンド受信手段67により特定特図変動開始コマンドが受信されると、他の演出モードA〜Dの何れかに変更することができる。
特別遊技演出制御手段74は、特別遊技実行手段46により特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)が行われているときに、特別遊技演出を図28(2)に示す複数の特別遊技演出(特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせ、その特別遊技の最後に、エンディング演出を図28(3)に示す複数のエンディング演出(エンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
先読み演出制御手段75は、事前判定手段44cによる判定結果に基づいて、先読み演出を行うか否かを判定し、先読み演出を行うと判定した場合に、その先読み演出の対象とされた特図判定情報に対して、その特図判定情報が消化される前から、保留図柄や図柄変動演出によって、事前判定手段44cによる判定結果(特別遊技期待度)を示唆する先読み演出を行わせる。
先ず、保留図柄による先読み演出に関して、先読み演出制御手段75は、例えば、図35に示すように、特別遊技期待度が低い(ここでは、特別遊技を行わない)非特殊変動時間を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、3%の割合で先読み演出を行うと判定し、その3%全ての割合で先読み表示態様△/▲を選択し、特別遊技期待度が高い(ここでは、特別遊技を行う)非特殊変動時間を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、30%の割合で先読み演出を行うと判定し、その30%のうち10%の割合で先読み表示態様△/▲を、20%の割合で先読み表示態様☆/★を選択する。
また、特別遊技期待度が低い(ここでは、特定の発展演出(SPリーチ演出、SP・SPリーチ演出)を行わない)特殊変動時間を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、10%の割合で先読み演出を行うと判定し、その10%全ての割合で先読み表示態様;△/▲を選択し、特別遊技期待度が高い(ここでは、特定の発展演出を行う)特殊変動時間を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、60%の割合で先読み演出を行うと判定し、その60%のうち20%の割合で先読み表示態様;△/▲を、40%の割合で先読み表示態様;☆/★を選択する。
保留表示制御手段71(特殊保留表示制御手段71a)は、先読み演出制御手段75により先読み表示態様;△/▲が選択された場合、その先読み演出制御手段75により決定されたタイミングで(シナリオに基づいて)、通常表示態様;○で表示させている(又は表示させる)先読み演出対象の保留図柄16aを、先読み表示態様;△に変更して表示させ、或いは、特殊表示態様;●で表示させている(又は表示させる)先読み演出対象の保留図柄16aを、特殊先読み表示態様;▲に変更して表示させる。
また、先読み表示態様;☆/★が選択された場合、その先読み演出制御手段75により決定されたタイミングで(シナリオに基づいて)、通常表示態様;○で表示させている(又は表示させる)先読み演出対象の保留図柄16aを、先読み表示態様;☆に変更して表示させ、或いは、特殊表示態様;●で表示させている(又は表示させる)先読み演出対象の保留図柄16aを、特殊先読み表示態様;★に変更して表示させる。この場合、通常表示態様;○又は特殊表示態様;●で表示させている先読み演出対象の保留図柄16aを、一旦、先読み表示態様;△又は特殊先読み表示態様;▲に変更して表示させた後、先読み表示態様;☆又は特殊先読み表示態様;★に変更して表示させるようにしてもよい。
尚、保留表示制御手段71は、図18で示した例と同様に、特殊先読み表示態様;▲で表示させている保留図柄16aに対応する特図判定情報の消化順番が特定数;6未満になると、当該保留図柄16aを特殊先読み表示態様;▲から先読み表示態様;△に変更して表示させ、また、特殊先読み表示態様;★で表示させている保留図柄16aに対応する特図判定情報の消化順番が特定数;6未満になると、当該保留図柄16aを特殊先読み表示態様;★から先読み表示態様;☆に変更して表示させるようにしてもよい。
また、図19で示した例と同様に、特図保留数が5→6へと変化した際、新たに表示させる保留図柄16a以外に、先読み表示態様;△で表示させている保留図柄16aを特殊先読み表示態様;▲に変更して表示させ、また、先読み表示態様;☆で表示させている保留図柄16aを特殊先読み表示態様;★に変更して表示させるようにしてもよい。この場合、図20で示した例と同様に、特図保留数が特定数;6未満になると、特殊先読み表示態様;▲で表示させている保留図柄16aを先読み表示態様;△に変更して表示させ、また、特殊先読み表示態様;★で表示させている保留図柄16aを先読み表示態様;☆に変更して表示させるようにしてもよい。
次に、図柄変動演出による先読み演出に関して、先読み演出制御手段75は、通常遊技状態又は潜確遊技状態で、例えば、図36に示すように、特別遊技期待度が低い(ここでは、特別遊技を行わない)非特殊変動時間を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、1%の割合で先読み演出を行うと判定し、その1%全ての割合で先読み演出モードである演出モードEを選択し、特別遊技期待度が高い(ここでは、特別遊技を行う)非特殊変動時間を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、10%の割合で先読み演出を行うと判定し、その10%のうち2%の割合で演出モードEを、8%の割合で先読み演出モードである演出モードFを選択する。
また、特別遊技期待度が低い(ここでは、特定の発展演出を行わない)特殊変動時間を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、3%の割合で先読み演出を行うと判定し、その3%のうち2%の割合で演出モードEを、1%の割合で演出モードFを選択し、特別遊技期待度が高い(ここでは、特定の発展演出を行う)特殊変動時間を決定する事前判定が行われた特図判定情報に対しては、70%の割合で先読み演出を行うと判定し、その70%のうち30%の割合で演出モードEを、40%の割合で演出モードFを選択する。
図柄変動演出制御手段73において、演出モード設定手段73aが、通常演出モードである演出モードA〜Dの何れかを設定しているときに、先読み演出制御手段75により先読み演出モードである演出モードE又はFが選択された場合、その先読み演出制御手段75により決定されたタイミングで(シナリオに基づいて)、演出モードA〜Dの何れかから選択された演出モードE又はFに変更し、その後、先読み演出対象の特図判定情報が消化されると、再び演出モードA〜Dの何れかに変更する。
次に、図5に示す各手段40〜47,50〜57,60,65〜67,70〜75の機能を達成するために、制御装置30(遊技制御基板31、演出制御基板33、画像制御基板34のコンピュータ)が実行する処理についてフローチャートに基づいて説明する。
図37に示すように、遊技制御基板31のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4 ms )毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、スイッチ処理(S2)、図柄処理(S3)、電動役物処理(S4)、賞球処理(S5)、出力処理(S6)が順次実行される。
図38に示すように、S2のスイッチ処理における始動口SW処理では、第1始動口SW10cがオンになると(S11;Yes )、第1特図保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes )、第1特図保留数U1がU1+1に加算され(S13)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第1特図判定情報)が取得・格納され(S14)、次に、事前判定処理(S15)が実行され、第1特図保留数増加コマンドがセットされる(S16)。一方、第1始動口SW10cがオンになっても(S11;Yes )、第1特図保留数U1が4の場合には(S12;No)、第1オーバーフローコマンドがセットされる(S17)。
第2始動口SW10d,11cの何れかがオンになると(S18;Yes )、第2特図保留数U2が4未満の場合に(S19;Yes )、第2特図保留数U2がU2+1に加算され(S20)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第2特図判定情報)が取得・格納され(S21)、次に、事前判定処理(S22)が実行され、第2特図保留数増加コマンドがセットされる(S23)。一方、第2始動口SW10d,11cの何れかがオンになっても(S18;Yes )、第2特図保留数U2が4の場合には(S19;No)、第2オーバーフローコマンドがセットされる(S24)。
S15、S22の事前判定処理では、基本的に、次に説明するS3の特別図柄処理のS38とS39と同等の処理が行われ、S16、S23では、S15、S22の事前判定処理に基づく情報を含む特図保留数増加コマンドがセットされる。S16、S17、S23、S24でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、S6の出力処理により演出制御基板33に送信される。
図39に示すように、S3の図柄処理における特別図柄処理では、特別遊技フラグがON(つまり、大当り遊技又は小当り遊技が実行中)でない場合(S31;No)、特別図柄が変動中か否か判定され(S32)、S32の判定がYes の場合、S42へ移行し、S32の判定がNoの場合、第1特図保留数U1と第2特図保留数U2の合計;U1+U2が1以上か否か判定される(S33)。
S33の判定がYes の場合、第1特図判定情報を消化する場合には(S34;Yes )、第1特図保留数U1がU1−1に減算され(S35)、第2特図判定情報を消化する場合には(S34;No)、第2特図保留数U2がU2−1に減算される(S36)。S33の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S46)が実行され、ここで、客待ちフラグがOFFの場合にはONにされ、客待ちコマンドがセットされる。S35又はS36の実行後、客待ちフラグがONの場合にはOFFにされ(S37)、大当り判定処理(S38)が実行され、続いて、変動時間選択処理(S39)が実行される。
図40に示すように、S38の大当り判定処理では、先ず、大当り判定値処理(S51)が実行され、ここで、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報のうち最も先に記憶された当該特図判定情報の大当り判定値が、図6を用いて説明したように、大当り特定値か否か判定されることで、大当りか否か判定される(S52) 。S52の判定がYes の場合、図柄判定値処理(S53)が実行され、ここで、当該特図判定情報の図柄判定値に基づいて、図7を用いて説明したように、大当り図柄が複数の大当り図柄(大当り図柄A〜H)の中から選択設定される(S54)。
S52の判定がNoの場合、当該特図判定情報の大当り判定値が、図6を用いて説明したように、小当り特定値か否か判定されることで、小当りか否か判定される(S55)。S55の判定がYes の場合、小当り図柄が設定され(S56)、S55の判定がNoの場合、ハズレ図柄が設定される(S57)。
図41に示すように、S39の変動時間選択処理では、S38の大当り判定処理の結果に基づいて、大当りか否か判定され(S61)、S61の判定がYes の場合、大当り用テーブルがセットされる(S62)。S61の判定がNoの場合、リーチ判定値処理(S63)が実行され、ここで、当該特図判定情報のリーチ判定値に基づいて、リーチとするか否か判定され(S64)、S64の判定がYes の場合、リーチ用テーブルがセットされ(S65)、S64の判定がNoの場合、ハズレ用テーブルがセットされる(S66)。
S62又はS65又はS66の実行後、変動パターン判定値処理(S67)が実行され、ここで、S62又はS65又はS66でセットされたテーブルと、当該特図判定情報の変動パターン判定値等に基づいて、図11を用いて説明したように、特図変動時間が選択設定される(S68)。図39に示すように、S39の変動時間選択処理の実行後、当該特図判定情報に対応する第1又は第2特別図柄が変動開始され(S40)、続いて、特図変動開始時コマンド処理(S41)が実行される。
図42に示すように、S41の特図変動開始時コマンド処理では、特図保留数U1+U2+1(要するに、S34又はS35にて減算される前の特図保留数)=6か否か判定され(S71)、S71の判定がNoの場合、S38で設定された図柄(大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)とS39で設定された特図変動時間(10秒以外)を示す特図変動開始コマンドが生成・セットされる(S72)。その後、特定特図変動開始コマンドの生成に備えて、特図保留数U1+U2+1=8(又は7)の場合(S73;Yes )、第1演出フラグF1=1でない場合には(S74;No)、その第1演出フラグF1に1がセットされる(S75)。
S71の判定がYes の場合、第1演出フラグF1=1か否か判定され(S76)、S76の判定がNoの場合、前記同図柄とS39で設定された特図変動時間;10秒を示す特定特図変動開始コマンドが生成・セットされる(S72)。S76の判定がYes の場合、同図柄と特図変動時間;10秒を示す特定特図変動開始コマンドが生成・セットされ(S77)、その後、第1演出フラグF1が0にリセットされる(S78)。
図39に示すように、S32の判定がYes の場合、或いは、S41の特図変動開始時コマンド処理の実行後、特別図柄の変動開始時から、S39で設定された特図変動時間が経過した場合(S42;Yes )、第1又は第2特別図柄が変動停止され(S43)、ここで、S38で設定された図柄が表示される。続いて、S38で設定された図柄の情報を含む特図変動停止コマンドがセットされ(S44)、停止中処理(S45)が実行される。
ここで、S38の大当り判定処理で特別遊技(大当り、小当り)を行うと判定されると、S45の停止中処理において、特別遊技の種類を示す情報を含むオープニングコマンドがセットされ、S4の電動役物処理における大入賞口処理において、停止表示された図柄(大当り図柄、小当り図柄)の種類に応じて、大入賞口13aが、16R長期開放、8R長期開放、8R短期開放の何れかで開放するように制御され、その後、特別遊技の種類を示す情報を含むエンディングコマンドがセットされる。S45の停止中処理、S4の電動役物処理では、遊技状態に関する処理も実行される。
図43に示すように、演出制御基板33のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4 ms )毎に開始され、そのタイマ割込処理において、コマンド受信処理(S101)、演出操作処理(S102)、コマンド送信処理(S103)が順次実行される。
図44に示すように、S101のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信した場合(S111;Yes )、保留数加算処理(S112)が実行され、続いて、保留数増加コマンドがセットされ(S113)、その後、保留数加算時先読み関連処理(S114)が実行される。
図45に示すように、S114の保留数加算時先読み関連処理では、受信した保留数増加コマンドが解析され(S131)、先ず、保留図柄による先読み演出に関して、S131で解析された情報(S15又はS22の事前判定処理に基づく情報)に基づいて、図35を用いて説明したように、先読み表示態様(△/▲又は☆/★)の選択判定が行われる(S132)。そこで、先読み表示態様が選択されると(S133;Yes )、その先読み表示態様へ変更するシナリオが決定され(S134)、そのシナリオの情報を含む先読み表示態様変更コマンドがセットされる(S135)。
次に、図柄変動演出による先読み演出に関して、通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されている場合(S136;Yes )、演出モードE又はFが設定されていない場合に(S137;No)、S131で解析された情報に基づいて、図36を用いて説明したように、演出モードE又はFの選択判定が行われる(S138)。そこで、演出モードEが選択されると(S139;Yes )、第2演出フラグF2に1がセットされ(S140)、演出モードFが選択されると(S141;Yes )、第3演出フラグF3に1がセットされ(S142)、その演出モードE又はFに変更するタイミングが決定される(S143)。
図44に示すように、次に、特図変動開始コマンドを受信した場合(S115;Yes )、図柄変動演出選択処理(S116)が実行される。図46に示すように、S116の図柄変動演出選択処理では、受信した特図変動開始コマンドが解析され(S151)、保留数減算処理(S152)が実行され、設定されている演出モード(演出モードA〜Hの何れか)が参照され(S153)、演出モード処理(S154)が実行される。
S154の演出モード処理では、通常遊技状態又は潜確遊技状態であるとき、図33を用いて説明したように、特図変動回数がモード維持回数を超えていると、モード変更抽選が行われ、そのモード変更抽選に当選すると、或いは、特図変動回数がモード維持回数を超えていても超えていなくても、受信した特図変動開始コマンドが特定特図変動開始コマンドであると、決定されたモード変更タイミングである場合には、現在の演出モードA〜Dの何れかが他の演出モードA〜Dの何れかに設定変更される。
また、この演出モード処理では、通常遊技状態又は潜確遊技状態であるとき、第2又は第3演出フラグF2又はF3に1がセットされている場合、S143で決定されたモード変更タイミングである場合には、現在の演出モードA〜Dの何れかが演出モードE又はFに設定変更される。尚、その後、演出モードE又はFに変更する契機となった先読み演出対象の特図判定情報が消化されると、第2又は第3演出フラグF2又はF3が0にリセットされ、演出モードA〜Dの何れかに設定変更されることになる。
その後、S151で解析された情報(S38の大当り判定処理、S39の変動時間選択処理に基づく情報)に基づいて、現在の演出モードに応じた図柄変動演出であって、S39で選択された特図変動時間に応じた図柄変動演出が、図28(1)に示す図柄変動演出1,2,3・・・nの中から選択され(S155)、その選択された図柄変動演出の情報を含む図柄変動演出開始コマンドがセットされる(S156)。
図44に示すように、次に、特図変動停止コマンドを受信した場合(S117;Yes )、図柄変動演出終了中処理(S118)が実行される。図47に示すように、S118の図柄変動演出終了中処理では、受信した特図変動停止コマンドが解析され(S161)、設定されている演出モード(演出モードA〜Hの何れか)が参照され(S162)、演出モード処理(S163)が実行され、図柄変動演出終了コマンドがセットされる(S164)。
S163の演出モード処理では、S154の演出モード処理と同等の処理を行ってもよい。この場合、S154の演出モード処理を省略してもよい。更に、S163の演出モード処理では、大当りとなって、当該大当り終了後に時短遊技状態が設定される場合には、演出モードGが設定され、当該大当り終了後に確変遊技状態が設定される場合には、演出モードHが設定される。また、時短遊技状態又は確変遊技状態が終了し、通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定される場合には、演出モードG又はHから演出モードA〜Eの何れかに設定変更される。
図44に示すように、次に、オープニングコマンドを受信した場合(S119;Yes )、特別遊技演出選択処理(S120)が実行され、エンディングコマンドを受信した場合(S121;Yes )、エンディング演出選択処理(S122)が実行され、次に、保留特別演出処理(S123)が実行され、最後に、客待ちコマンド受信処理(S124)が実行される。
S120の特別遊技演出選択処理では、受信したオープニングコマンドによって示される特別遊技の種類に応じて、特別遊技演出が図28(2)に示す特別遊技演出1,2,3・・・nの中から選択され、その特別遊技演出の情報を含む特別遊技演出開始コマンドがセットされ、また、S122のエンディング演出選択処理では、受信したエンディングコマンドによって示される特別遊技の種類に応じて、エンディング演出が図28(3)に示すエンディング演出1,2,3・・・nの中から選択され、そのエンディング演出の情報を含むエンディング演出開始コマンドがセットされる。
図48に示すように、S123の保留特別演出処理では、先ず、通常遊技状態又は潜確遊技状態か否か判定され(S171)、S171の判定がNoの場合、リターンする。S171の判定がYes の場合、第1オーバーフローコマンドを受信か否か判定され(S172)、S172の判定がYes の場合、図21に示す第1の保留特別演出を実行する為の処理が行われる(S173)。S172の判定がNoの場合、第2オーバーフローコマンドを受信か否か判定され(S174)、S174の判定がYes の場合、図22に示す第2の保留特別演出を実行する為の処理が行われる(S175)。
S174の判定がNoの場合、第1,第2特図保留数U1,U2が参照され(S176)、次に、第1特図保留数U1と第2特図保留数U2の合計;U1+U2が8か否か判定され(S177)、S177の判定がYes の場合、図23に示す第3の保留特別演出を実行する為の処理が行われる(S178)。
S177の判定がNoの場合、つまりU1+U2が8未満の場合、第1特図保留数U1が4か否か判定され(S179)、S179の判定がYes の場合、回動部材26の現在想定位置が第1振分位置か否か判定され(S180)、S180の判定がYes の場合、図26に示す第4の保留特別報知演出を実行する為の処理が行われる(S181)。
S179の判定がNoの場合、第2特図保留数U2が4か否か判定され(S182)、S182の判定がYes の場合、回動部材26の現在想定位置が第2振分位置か否か判定され(S183)、S183の判定がYes の場合、図27に示す第4の保留特別報知演出を実行する為の処理が行われる(S184)。
画像制御基板34のコンピュータ、ランプ制御基板35のコンピュータは、夫々、演出制御基板33から受信したコマンドに応じた処理を実行する。画像制御基板34のコンピュータは、画像表示装置16に、保留数増加コマンドを受信すると保留図柄16aを1つ追加表示させ、図柄変動演出開始コマンドを受信すると保留図柄16aを1つ表示消去させて図柄変動演出を表示させ、特別遊技演出開始コマンドを受信すると特別遊技演出を表示させ、エンディング演出開始コマンドを受信するとエンディング演出を表示させる。
画像制御基板34のコンピュータが行う保留図柄の表示について、保留数増加コマンドを受信すると、その保留数増加コマンド分を含めて特図保留数が特定数;6以上である場合、図16、図17を用いて説明したように、保留図柄16aを特殊表示態様;●で追加表示させ、その特殊表示態様;●の保留図柄16a、或いは、その特殊表示態様;●から変化させた特殊表示態様;▲★の何れかの保留図柄16aを、表示消去させるまで特殊表示態様;●▲★の何れかで継続して表示させる。
また、先読み表示態様変更コマンドを受信すると、そのコマンドによって示されるシナリオに基づくタイミングで、先読み演出対象の保留図柄16aに対して、通常表示態様;○の保留図柄16aを、先読み表示態様;△☆の何れかに変更して表示させ、又は、先読み表示態様;△の保留図柄16aを、先読み表示態様;☆に変更して表示させる。或いは、特殊表示態様;●の保留図柄16aを、特殊先読み表示態様;▲★の何れかに変更して表示させ、又は、特殊先読み表示態様;▲の保留図柄16aを、特殊先読み表示態様;★に変更して表示させる。
画像制御基板34のコンピュータが行う保留特別演出について、先ず、演出制御基板33のコンピュータは、画像制御基板34のコンピュータに、第1の保留特別演出を実行させるために、第1オーバーフローコマンドの受信時に第1の保留特別演出開始コマンドをセットし、第2の保留特別演出を実行させるために、第2オーバーフローコマンドの受信時に第2の保留特別演出開始コマンドをセットする。画像制御基板34のコンピュータは、第1又は第2の保留特別演出開始コマンドを受信すると、そこから一定期間(3秒間)、図21(2)に示す「特1オーバーフロー」又は図22(2)に示す「特2オーバーフロー」を表示させる。
次に、演出制御基板33のコンピュータは、画像制御基板34のコンピュータに、第3の保留特別演出を実行させるために、U1+U2が8になったときに第3の保留特別演出開始コマンドをセットし、その後、U1+U2が8未満(7)になったときに第3の保留特別演出終了コマンドをセットする。画像制御基板34のコンピュータは、第3の保留特別演出開始コマンドを受信すると、そこから第3の保留特別演出終了コマンドを受信するまでの間、図23(2)に示す「保留MAX」を表示させる。
次に、演出制御基板33のコンピュータは、画像制御基板34のコンピュータに、第4の保留特別演出を実行させるために、U1のみが4に且つ回動部材26が第1振分位置になったときに第4の保留特別演出開始コマンドをセットし、その後、U1が4未満(3)になったとき又は回動部材26が第2振分位置になったときに第4の保留特別演出終了コマンドをセットする。画像制御基板34のコンピュータは、第4の保留特別演出開始コマンドを受信すると、そこから第4の保留特別演出終了コマンドを受信するまでの間、図26(2)に示す「特1オーバーフロー予防報知」を表示させる。
次に、演出制御基板33のコンピュータは、画像制御基板34のコンピュータに、第5の保留特別演出を実行させるために、U2のみが4に且つ回動部材26が第2振分位置になったときに第5の保留特別演出開始コマンドをセットし、その後、U2が4未満(3)になったとき又は回動部材26が第1振分位置になったときに第5の保留特別演出終了コマンドをセットする。画像制御基板34のコンピュータは、第5の保留特別演出開始コマンドを受信すると、そこから第5の保留特別演出終了コマンドを受信するまでの間、図27(2)に示す「特2オーバーフロー予防報知」を表示させる。
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果は次の通りである。
遊技者は、通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂左打ちにより遊技を行い、時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されているとき、或いは大当り遊技が行われているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂右打ちにより遊技を行う。
左打ちにより始動口装置10(振分装置20)、つまり第1,第2始動口10a,10bを狙うことができ、第1特図保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口10aに入賞すると、第1特図判定情報が取得され特図保留記憶手段42に記憶されて、第1特図保留数が1増加し、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口10bに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段42に記憶されて、第2特図保留数が1増加する。
振分装置20において、導入口21aから導入通路21に導入された複数の遊技球は、振分機構25により第1誘導通路22と第2誘導通路23とに交互に振分けられ、通常は第1始動口10aと第2始動口10bとに交互に入賞する。依って、左打ちにより特図保留数(第1,第2特図保留数の合計)を最大で8まで増加させることができる。
一方、右打ちにより第2始動口11a、ゲート12を狙うことができ、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段42に記憶されて、第2特図保留数が1増加し、普図保留数が4未満のときに、遊技球がゲート12を通過すると、普図判定情報が取得され普図保留記憶手段52に記憶されて、普図保留数が1増加する。
ここで先ず、普図保留記憶手段52に記憶された普図判定情報は、普通図柄の変動開始毎に順次消化(消去)されて、普図保留数が1減少し、当り抽選が行われる。すると、普図表示器19cに普通図柄が変動表示され、その当り抽選で当選すると、当り図柄が停止表示されて、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
通常遊技状態又は潜確遊技状態では、右打ちを行っても第1,第2始動口10a,10bへの遊技球の入賞を殆ど期待できないうえ、第2始動口作動モードとして低作動モードが設定され、第2始動口11aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、左打ちにより所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行い、時短遊技状態又は確変遊技状態では、第2始動口作動モードとして高作動モードが設定され、右打ちを行って第2始動口11aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、右打ちにより所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。
特図保留記憶手段42に記憶された特図判定情報は、特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)され、その際、特図保留記憶手段42に複数の特図判定情報が記憶されている場合には、それら複数の特図判定情報は取得(記憶)された順番で消化されて、特図保留数(第1,第2特図保留数の何れか)が1減少し、大当り抽選が行われる。すると、特図表示器19a,19bcの何れかに特別図柄が変動表示され、その大当り抽選で当選すると、大当り図柄が停止表示されて、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生する。
大当り遊技では、変動停止した大当り図柄の種類によって、大入賞口13aが16R長期開放、8R長期開放、8R短期開放の何れかがで開放され、右打ちにより大入賞口13aを狙うことで、16R長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、8R長期開放では、例えば約1000個の遊技球を獲得でき、8R短期開放では、遊技球を実質獲得できない。また、変動停止した大当り図柄の種類によって、大当り遊技終了後の遊技状態として、通常遊技状態、時短遊技状態、潜確遊技状態、確変遊技状態の何れかが設定される。
ここで、大当り遊技における大入賞口13aの開放パターン、及び大当り遊技終了後の遊技状態について、第2特図判定情報(第2始動口10b,11aへの遊技球の入賞)に基づく大当り抽選で当選した場合、第1特図判定情報(第1始動口10aへの遊技球の入賞)に基づく大当り抽選で当選した場合よりも、遊技者に有利になる割合が高い。
これを前提に、通常遊技状態又は潜確遊技状態での左打ちにより、複数の遊技球が第1,第2始動口10a,10bに交互に入賞して、第1特図判定情報に基づく大当り抽選と第2特図判定情報に基づく大当り抽選とが交互に行われる一方、時短遊技状態又は確変遊技状態での右打ちにより、複数の遊技球が第2始動口11aに連続的に入賞して、第2特図判定情報に基づく大当り抽選が連続的に行われるので、遊技性が高められる。
一方、特別図柄が変動表示されているときには、大当り抽選の結果(特別遊技期待度)を示唆する図柄変動演出が、また、特別遊技が行われているときには特別遊技演出とエンディング演出が、夫々、画像表示装置16での表示を主体に行われ、これにより、遊技性並びに遊技興趣が一層高められる。
ところで、遊技者は、遊技球が第1又は第2始動口10a又は10b,11aに入賞して大当り抽選を受けられること、そして、この大当り抽選で当選して特別遊技が行われることを期待して、所有の遊技球を遊技領域4aに発射して遊技を行う。しかし、通常遊技状態又は潜確遊技状態で、第1,第2特図保留数の少なくとも一方が上限数になっているのに、遊技球を発射し続けることで、遊技球が第1始動口10aに入賞しても第1特図保留数が増えないと、つまり第1特図判定情報が新たに取得、記憶されないオーバーフローが発生すると、また、遊技球が第2始動口10bに入賞しても第2特図保留数が増えないと、つまり第2特図判定情報が新たに取得、記憶されないオーバーフローが発生すると、所謂無駄打ちを行っていることになる。
遊技者は、通常遊技状態又は潜確遊技状態で、所有の遊技球の減少を抑えて大当り抽選を多く受けられるようにするために、この無駄打ちを減らすことが重要である。しかし、振分装置20を設けることで、通常遊技状態又は潜確遊技状態で、第1,第2特図判定情報の保留を合計8個まで実現可能になるため、第1,第2特図保留数に関する遊技演出として、画像表示器に第1,第2特図保留数に相当する数の保留図柄16aを表示させるだけでは、そして、複数の保留図柄16aを全て、第1特図判定情報に対応する保留図柄か第2特図判定情報に対応する保留図柄が識別し難い表示態様で同列に表示させることから、第1,第2特図保留数の少なくとも一方が上限数になっていることを知らないで或いは気にしないで、無駄打ちを行っていることが多くある。
また、機械式の振分装置20では、第1,第2始動口10a,10bの何れかに複数個の遊技球が連続入賞するイレギュラーが発生することがあり、そうなると、或いは前記オーバーフローが発生すると、その後、遊技者は、第1,第2特図保留数の総数が7個であることを知り、第1,第2特図保留数の総数を8個にするように遊技球を発射しても、前記イレギュラーの発生、或いは前記オーバーフローの発生により、第1,第2特図保留数の総数が7個であるのに、次の遊技球が上限数の保留4個となっている第1又は第2特図保留数に対応する第1又は第2始動口10a又は10bに入賞しても保留数が増えない、無駄打ちを行ってしまうこともある。このイレギュラーの発生、或いはオーバーフローの発生を遊技者が知ることは難しい。
そこで、本発明のパチンコ遊技機1では、保留特別演出制御手段72が、第1,第2特図保留数の少なくとも一方が上限数になっている場合に、遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに入賞したこと、或いは第1又は第2始動口10a又は10bに入賞しても特図保留記憶手段42に第1又は第2特図判定情報が新たに記憶されない可能性があることを報知する報知特別演出を、第1,第2特図保留数に相当する数の保留図柄16aを表示させる通常の遊技演出と異なる態様で行わせる。
具体的には、前記のように、先ず、遊技球の第1始動口10aへの入賞によりオーバーフローが発生したとき、或いは、遊技球の第2始動口10bへの入賞によりオーバーフローが発生したとき、その旨を報知(例えば、「特1オーバーフロー」又は「特1オーバーフロー」を表示)する保留特別演出を行わせる。遊技者は、この保留特別演出によって、オーバーフローが発生したこと、つまり無駄打ちを行っていたことを確実に容易に知ることができて、無駄打ちを止めることができる。
次に、第1,第2特図保留数が夫々上限数;4であること、つまり特図保留数が合計8個になっているとき、その旨を報知(例えば、「保留MAX」を表示)する報知特別演出を行わせる。遊技者は、この保留特別演出によって、特図保留数が合計8個であること、つまりこの状況下では遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに入賞しても第1又は第2特図判定情報が新たに記憶されないことを確実に容易に知ることができて、無駄打ちとならないように遊技球の発射を止めることができる。
次に、第1特図保留数のみが上限数;4であり、且つ、回動部材26の現在想定位置が第1振分位置であるとき、振分装置20において次の遊技球が第1始動口10aに振分けられ、その遊技球が第1始動口10aに入賞しても第1特図判定情報が新たに取得記憶されない可能性があることを報知(例えば、「特1オーバーフロー予防報知」を表示)する保留特別演出を行わせる。遊技者は、この保留特別演出によって、そのことを確実に容易に知ることができて、無駄打ちとならないように遊技球の発射を止めることができる。
次に、第2特図保留数のみが上限数;4であり、且つ、回動部材26の現在想定位置が第2振分位置であるとき、振分装置20において次の遊技球が第2始動口10bに振分けられ、その遊技球が第2始動口10bに入賞しても第2特図判定情報が新たに取得記憶されない可能性があることを報知(例えば、「特2オーバーフロー予防報知」を表示)する保留特別演出を行わせる。遊技者は、この保留特別演出によって、そのことを確実に容易に知ることができて、無駄打ちとならないように遊技球の発射を止めることができる。
このように、第1,第2特図保留数の少なくとも一方が上限数になっている場合に、遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに入賞したこと、或いは第1又は第2始動口10a又は10bに入賞しても特図保留記憶手段42に第1又は第2特図判定情報が新たに記憶されない可能性があることを報知する保留特別演出を行わせ、遊技者に不要な無駄打ちを行わせないように、遊技者をサポートすることができる。そうして、保留数に関する演出として、特図保留数に相当する数の特図保留図柄16aを表示させること以外に、斬新で遊技性や遊技興趣を高め得る演出を実現することができる。
尚、前記実施例を部分的に次のように変更してもよい。
(1)特別演出制御手段72は、時短遊技状態又は確変遊技状態で、第2特図保留数が上限数になっている場合に、遊技球が第2始動口11aに入賞したこと、或いは第2始動口11aに入賞しても第2特図判定情報が新たに記憶されない可能性があることを報知する(示す)特別演出(特定演出)を、通常の遊技演出と異なる態様で行わせる。
(2)遊技球の発射を検知可能な発射検知手段を設け、特別演出制御手段72は、遊技球の発射が検知されているときには、保留特別演出を実行可能に(許可)するが、遊技球の発射が検知されていないときには、保留特別演出を実行不可能に(禁止)する。
(3)保留特別演出において、前記の表示に加えて、何らかの報知音を出力させる。
(4)保留特別演出(表示)については、前記以外の種々の態様で行ってもよい。
実施例2は、実施例1の遊技盤4の構成を変更したものであり、その他の構成については基本的に実施例1と同様である。
図49に示すように、実施例2の遊技盤4Aの遊技領域4Aaには、多数の障害釘(図示略)の他、非開閉式の第1始動口10Aと、開閉式の第2始動口11Aaを有する第2始動口装置11Aと、ゲート12Aと、開閉式の大入賞口13Aaを有する大入賞口装置13Aと、複数の一般入賞口14Aが、夫々遊技球が入賞(入球・通過)可能に図示の配置で設けられている。
この第1始動口10A、第2始動口装置11A、ゲート12A、大入賞口装置13A、複数の一般入賞口14Aは、実施例1の第1始動口10a、第2始動口装置11、ゲート12、大入賞口装置13、複数の一般入賞口14と配置等は異なるが等価なものであり、この遊技領域4Aaには、実施例1の第2始動口10bと振分装置20に相当するものは設けられていない。
実施例1と同様に、画像表示装置16が設けられ、この画像表示装置16に、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報ごとに保留図柄16aが表示され、特図保留記憶手段42に複数の特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報に対応する複数の特図保留図柄16aが全て同列に、且つそれら複数の特図判定情報が特図取得手段41により取得された順番で左側から右側へ一列に並べて表示される。尚、第1特図判定情報に対応する保留図柄16aと第2特図判定情報に対応する保留図柄16aとを識別し難い表示態様で表示させてもよいし、識別し易い表示態様で表示させてもよい。
ここで、第1始動口10A、第2始動口装置11A、ゲート12A、大入賞口装置13Aの図示の配置により、遊技者は、通常遊技状態、潜確遊技状態、時短遊技状態、確変遊技状態の何れの遊技状態が設定されていても、左打ちにより第1始動口10A、第2始動口11Aa、ゲート12Aを狙って遊技を行い、大当り遊技が行われているときには、右打ちにより大入賞口13Aaを狙って遊技を行うことになる。尚、大当り遊技が行われているときにも、左打ちにより大入賞口13Aaを狙って遊技を行うことになるように、大入賞口装置13Aを配置してもよい。
左打ちを行うことにより、通常遊技状態又は潜確遊技状態では、第2始動口11Aaへの遊技球の入賞が殆ど期待できないため、基本的に、第1特図保留数だけを最大で4まで増加させることが可能になるが、時短遊技状態又は確変遊技状態では、第2始動口11Aaへの遊技球の多数の入賞が期待できるため、特図保留数(第1,第2特図保留数の合計)を最大で8まで増加させることができる。
そして、保留特別演出制御手段72は、時短遊技状態又は確変確遊技状態が設定されているときに、実施例1と同様に、第1,第2特図保留数の少なくとも一方が上限数;4になっている場合に、遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに入賞したこと、或いは第1又は第2始動口10a又は10bに入賞しても特図保留記憶手段42に第1又は第2特図判定情報が新たに記憶されない可能性があることを報知する保留特別演出(図21〜図23、図26、図27参照)を行わせる。
尚、特別演出制御手段72は、通常遊技状態又は潜確遊技状態で、第1特図保留数が上限数になっている場合に、遊技球が第1始動口に入賞したこと、或いは第1始動口に入賞しても第1特図判定情報が新たに記憶されない可能性があることを報知する特別演出を、通常の遊技演出と異なる態様で行わせるようにしてもよい。
その他、実施例1,2での開示事項以外に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能であり、種々のパチンコ遊技機等の遊技機に本発明を適用可能である。
例えば、第1,第2特図保留数の少なくとも一方が上限数;4になっている場合に、遊技球が第1又は第2始動口10a又は10bに入賞したこと、或いは第1又は第2始動口10a又は10bに入賞しても特図保留記憶手段42に第1又は第2特図判定情報が新たに記憶されない可能性があることを示す特定演出として、例えば、図50に示すように、通常は表示されない特定のキャラクター(図では、ロボット)を表示させてもよい。
また、特定演出として、通常は表示されない背景画像を表示させてもよいし、保留図柄の表示の仕方を変更してもよい。通常は、前記のように、第1,第2特図判定情報に対応する保留図柄16aは同列に並べて表示されるが、例えば、図51に示すように、特定演出として、第1特図判定情報に対応する保留図柄16aと第2特図判定情報に対応する保留図柄16aとを分けて(図では2列に分けて)表示させてもよい。
1 パチンコ遊技機
4a,4Aa 遊技領域
10a,10A 第1始動口
10b,11Aa 第2始動口
20 振分装置
41 特図取得手段
42 特図保留記憶手段
44a 大当り判定手段
70 遊技演出制御手段
71 保留表示制御手段
72 保留特別演出制御手段

Claims (2)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域と、
    遊技球が通過可能に前記遊技領域に設けられた第1,第2始動領域と、
    遊技球が前記第1始動領域を通過すると第1判定情報を取得し、遊技球が前記第2始動領域を通過すると第2判定情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記第1,第2判定情報を夫々所定の上限数まで記憶可能な記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された第1又は第2判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段と、
    遊技球が前記第1又は第2始動領域を通過して、前記記憶手段に記憶されている前記第1,第2判定情報の両方の数が前記上限数である場合には、特定の演出を実行し、前記記憶手段に記憶されている前記第1,第2判定情報の一方の数だけが前記上限数である場合には、前記特定の演出を実行しない演出制御手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記記憶手段に記憶されている判定情報に対応する保留図柄を所定の表示態様で表示させる保留表示制御手段を備え、
    前記保留表示制御手段は、
    前記記憶手段に記憶されている前記第1,第2判定情報の両方の数の和が特定数であるときに、表示させている全ての保留図柄の表示態様を特殊表示態様にすることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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