JP2017073045A - キャッシュ競合管理システム、リソース割当サーバおよびリソース割当方法 - Google Patents

キャッシュ競合管理システム、リソース割当サーバおよびリソース割当方法 Download PDF

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【課題】メモリの割り当てに関する柔軟性を維持しつつ、複数の仮想マシンを同時に動かす際のキャッシュ競合による性能低下を抑制する。【解決手段】キャッシュ競合管理システム1のリソース割当サーバ10は、キャッシュセンシティブであることを示す第1の評価値と、キャッシュを汚すことを示す第2の評価値と、を採用する。リソース割当サーバ10は、新たな仮想マシンの配置要求を受け付けた場合に、一時割当サーバ20に当該新たな仮想マシンを一時的に稼働させ、第1の評価値および第2の評価値を取得し、複数の物理サーバ30それぞれから、配置済みの仮想マシンそれぞれの、第1の評価値および第2の評価値を取得する。そして、第1の評価値の高いキャッシュセンシティブな仮想マシンと、第2の評価値の高いキャッシュを汚す仮想マシンとを、同じ物理サーバ30上に配置することを避けて、新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバ30を決定する。【選択図】図2

Description

本発明は、汎用プラットフォーム上に配置する仮想マシン間のキャッシュ競合を防止する、キャッシュ競合管理システム、リソース割当サーバおよびリソース割当方法に関する。
サーバ仮想化技術の発展に伴い、物理サーバを統合し、汎用プラットフォーム上で複数の仮想マシン(VM:Virtual Machine)を動作させることが行われている。現在CPU(Central Processing Unit)で主流となっているマルチコア構成では、低次のキャッシュを複数のコアが共有するアーキテクチャを持つことが一般的である。
汎用プラットフォームのノード上で仮想マシンを単体で動かしたときには、図8(a)に示したように、その仮想マシン(図8(a)では、「VM1」)が共有キャッシュ(図8においては「3次キャッシュメモリ」)を占有した状態となる。これに対し、同じノード上で複数の仮想マシンが稼働している場合、図8(b)に示すように、自身の仮想マシン(「VM1」)以外の他の仮想マシン(「VM2」「VM3」「VM4」)によって共有キャッシュ(3次キャッシュメモリ)のデータが置き換えられ、キャッシュミスが相対的に増加する。ここで、キャッシュミスとは、命令処理に必要なデータがキャッシュメモリに存在せず、キャッシュメモリからデータを読み込むことができないことをいう。キャッシュミスを起こしたコアは、キャッシュメモリより数倍アクセス時間のかかるメインメモリまで参照にいかなければならず、その結果として性能低下を引き起こす。これを複数仮想マシン間のキャッシュ競合と呼ぶ。
実際のアプリケーションにおいてもキャッシュ競合は問題となっており、ベンチマークアプリケーションを他のアプリケーションと同時に動かした場合、キャッシュ競合により性能が最大約65%下がることが報告されている(非特許文献1参照)。
この問題に対し、コア毎やスレッド毎に利用できるキャッシュ空間を固定的に割り当てることでキャッシュ競合を回避する技術が開発されている。例えば、ページカラーリング技術を用いたパーティショニング手法がある(非特許文献2参照)。
このページカラーリング技術を用いたパーティショニング手法では、メインメモリからキャッシュメモリへのマッピングが固定的であることを利用し、割り当てたいキャッシュメモリの部分に対応したメインメモリのみをプロセスや仮想マシンから使えるように限定する。これによりプロセスや仮想マシンの使うキャッシュメモリのキャッシュ空間を限定する。
図9に示すように、例えば、キャッシュメモリ上の一定サイズの空間領域(Color)おいてColor「A」を使用する部分は、メインメモリ上で固定されている。そのため、プロセス「A」は、メインメモリ上においてColor「A」を使用する部分に固定して割り当てる。同様に、プロセス「B」はキャッシュメモリにおいてColor「B」を使用するメインメモリの部分に固定して割り当てる。プロセス「C」は、キャッシュメモリにおいてColor「C」を使用するメインメモリの部分に固定して割り当てる。このようにキャッシュ空間を限定して使用することにより、キャッシュ競合を回避することができる。
D. Chandra et al.,"Predicting Inter-Thread Cache Contention on a Chip Multi-Processor Architecture," In Proceedings of the 11th International Symposium on High Performance Computer Architecture (HCPA), Feb. 2005 S. Cho and L. Jin,"Managing distributed, shared L2 caches through OS-level page allocation,"In Proceedings of the 39th Annual IEEE/ACM International Symposium on Microarchitecture, Dec. 2006. Univ. of Pittsburgh
しかしながら、非特許文献2に記載のページカラーリング技術を用いたパーティショニング手法では、上記のように、メモリ(キャッシュメモリおよびメインメモリ)の使用空間を、アプリケーション(プロセス)に固定的に割り当てることが必要となるため、特定の色(Color)のメモリを切らしたときに、他の色(Color)のメモリが余っていてもそのメモリを使用することができない。それにより、ページスラッシングが発生したり、リカラーリングによるメモリのコピーに伴うコスト増大が発生したりしてしまう。つまり、メモリの使用効率が低下してしまう問題があった。
このような背景を鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、汎用プラットフォーム上の仮想マシンが使用するメモリの割り当てに関する柔軟性を維持しつつ、複数の仮想マシンを同時に動かす際のキャッシュ競合による性能低下を抑制することができる、キャッシュ競合管理システム、リソース割当サーバおよびリソース割当方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、1つ以上の仮想マシンが配置される複数の物理サーバと、前記複数の物理サーバの中から新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定するリソース割当サーバと、前記リソース割当サーバに通信接続される一時割当サーバと、を備えるキャッシュ競合管理システムであって、前記リソース割当サーバが、前記仮想マシンのキャッシュメモリの利用において、キャッシュヒット率が性能に大きく影響を及ぼすことを評価する第1の評価値と、前記キャッシュメモリのデータを頻繁に置き換えることを評価する第2の評価値と、を採用しており、前記新たな仮想マシンの配置要求を受け付けた場合に、前記一時割当サーバに当該新たな仮想マシンを一時的に稼働させ、当該新たな仮想マシンを単体で稼働させたときの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を前記一時割当サーバから取得して記憶部に記憶し、前記複数の物理サーバそれぞれから、その物理サーバ上において配置済みの仮想マシンそれぞれの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を取得して前記記憶部に記憶し、前記新たな仮想マシンの前記第1の評価値および前記第2の評価値と、前記配置済みの仮想マシンそれぞれの前記第1の評価値および前記第2の評価値とを参照し、前記第1の評価値の高い仮想マシンと、前記第2の評価値の高い仮想マシンとを、同じ物理サーバ上に配置することを避けるというポリシーに基づき、前記新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定することを特徴とするキャッシュ競合管理システムとした。
また、請求項4に記載の発明は、1つ以上の仮想マシンが配置される複数の物理サーバと、前記複数の物理サーバの中から新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定するリソース割当サーバと、前記リソース割当サーバに通信接続される一時割当サーバと、を備えるキャッシュ競合管理システムの前記リソース割当サーバであって、前記リソース割当サーバが、前記仮想マシンのキャッシュメモリの利用において、キャッシュヒット率が性能に大きく影響を及ぼすことを評価する第1の評価値と、前記キャッシュメモリのデータを頻繁に置き換えることを評価する第2の評価値と、を採用しており、前記新たな仮想マシンの配置要求を受け付けた場合に、前記一時割当サーバに当該新たな仮想マシンを一時的に稼働させ、当該新たな仮想マシンを単体で稼働させたときの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を前記一時割当サーバから取得して記憶部に記憶し、前記複数の物理サーバそれぞれから、その物理サーバ上において配置済みの仮想マシンそれぞれの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を取得して前記記憶部に記憶し、前記新たな仮想マシンの前記第1の評価値および前記第2の評価値と、前記配置済みの仮想マシンそれぞれの前記第1の評価値および前記第2の評価値とを参照し、前記第1の評価値の高い仮想マシンと、前記第2の評価値の高い仮想マシンとを、同じ物理サーバ上に配置することを避けるというポリシーに基づき、前記新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定することを特徴とするリソース割当サーバとした。
また、請求項5に記載の発明は、1つ以上の仮想マシンが配置される複数の物理サーバと、一時的に仮想マシンを配置する一時割当サーバとに接続され、前記複数の物理サーバの中から新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定するリソース割当サーバのリソース割当方法であって、前記リソース割当サーバが、前記仮想マシンのキャッシュメモリの利用において、キャッシュヒット率が性能に大きく影響を及ぼすことを評価する第1の評価値と、前記キャッシュメモリのデータを頻繁に置き換えることを評価する第2の評価値と、を採用しており、前記新たな仮想マシンの配置要求を受け付けた場合に、前記一時割当サーバに当該新たな仮想マシンを一時的に稼働させ、当該新たな仮想マシンを単体で稼働させたときの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を前記一時割当サーバから取得して記憶部に記憶するステップと、前記複数の物理サーバそれぞれから、その物理サーバ上において配置済みの仮想マシンそれぞれの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を取得して前記記憶部に記憶するステップと、前記新たな仮想マシンの前記第1の評価値および前記第2の評価値と、前記配置済みの仮想マシンそれぞれの前記第1の評価値および前記第2の評価値とを参照し、前記第1の評価値の高い仮想マシンと、前記第2の評価値の高い仮想マシンとを、同じ物理サーバ上に配置することを避けるというポリシーに基づき、前記新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定するステップと、を実行すること特徴とするリソース割当方法とした。
このように、キャッシュ競合管理システムのリソース割当サーバは、キャッシュヒット率が性能に大きく影響を及ぼすこと(後記する、「キャッシュセンシティブ」であること)を評価する第1の評価値と、キャッシュメモリのデータを頻繁に置き換えること(後記する、「キャッシュを汚すこと」)を評価する第2の評価値とを採用する。そして、リソース割当サーバは、新たな仮想マシンの配置要求を受け付けた場合に、一時割当サーバに当該新たな仮想マシンを一時的に稼働させ、第1の評価値および第2の評価値を取得し、また、複数の物理サーバそれぞれから、配置済みの仮想マシンそれぞれの、第1の評価値および第2の評価値を取得する。そして、リソース割当サーバは、第1の評価値の高い仮想マシンと、第2の評価値の高い仮想マシンとを、同じ物理サーバ上に配置することを避けるというポリシーに基づき、新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定する。
これにより、メモリの使用空間をアプリケーション(プロセス)に固定的に割り当てることなく柔軟に変更することができる。また、複数の仮想マシンを同時に動かす際のキャッシュ競合による性能低下を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、前記リソース割当サーバが、前記第1の評価値としてキャッシュヒット率を採用し、前記第2の評価値としてキャッシュミス数を採用し、前記ポリシーとして、前記キャッシュヒット率の高い仮想サーバと前記キャッシュミス数の多い仮想サーバとを同じ前記物理サーバに配置しないように、前記新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定することを特徴とする請求項1に記載のキャッシュ競合管理システムとした。
このように、リソース割当サーバは、第1の評価値としてキャッシュヒット率を採用し、第2の評価値としてキャッシュミス数を採用することにより、キャッシュヒット率の高い(キャッシュセンシティブな)仮想サーバとキャッシュミス数の多い(キャッシュを汚す)仮想サーバとを同じ物理サーバに配置しないようにして、新たな仮想サーバの配置先を決定することができる。よって、複数の仮想マシンを同時に動かす際のキャッシュ競合による性能劣化を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、前記リソース割当サーバが、前記新たな仮想マシンの単体で稼働させたときの、前記キャッシュヒット率と前記キャッシュミス数とを前記一時割当サーバから取得して記憶部に記憶し、前記複数の物理サーバそれぞれから、その物理サーバ上において配置済みの仮想マシンそれぞれの、前記キャッシュヒット率と前記キャッシュミス数とを取得して前記記憶部に記憶し、前記キャッシュヒット率の高い仮想サーバと前記キャッシュミス数の多い仮想サーバとの組み合わせると、高い値となるように設定された評価関数を用いて、前記新たな仮想マシンを前記配置済みの仮想マシンそれぞれの物理サーバに配置した場合のスコアを算出し、前記算出したスコアが最小の物理サーバを、前記新たな仮想マシンの配置先の物理サーバとして決定することを特徴とする請求項2に記載のキャッシュ競合管理システムとした。
このように、リソース割当サーバは、キャッシュヒット率の高い仮想サーバとキャッシュミス数の多い仮想サーバとを組み合わせると、高い値となるように設定された評価関数を用いて、新たな仮想マシンを配置済みの仮想マシンそれぞれの物理サーバに配置した場合のスコアを算出できる。そして、リソース割当サーバは、算出したスコアが最小の物理サーバを、新たな仮想マシンの配置先の物理サーバとして決定する。よって、リソース割当サーバは、キャッシュ競合による性能劣化を抑制する最適な配置先の物理サーバを決定することができる。
本発明によれば、汎用プラットフォーム上の仮想マシンが使用するメモリの割り当てに関する柔軟性を維持しつつ、複数の仮想マシンを同時に動かす際のキャッシュ競合による性能低下を抑制する、キャッシュ競合管理システム、リソース割当サーバおよびリソース割当方法を提供することができる。
本実施形態に係るキャッシュ競合管理システムの全体構成を示す図である。 本実施形態に係るキャッシュ競合管理システムを構成する、リソース割当サーバ、一時割当サーバ、物理サーバそれぞれの構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る仮想マシンの組み合わせのポリシーを示す表である。 式(2)の数式の一部である「min(CHR,CM)」の算出を説明するための図である。 本実施形態に係るリソース割当サーバの配置サーバ決定部が算出するサーバスコア(Score)を説明するための図である。 本実施形態に係るキャッシュ競合管理システムが実行する処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るリソース割当サーバの配置サーバ決定部が実行する配置先サーバ決定処理の流れを示すフローチャートである。 汎用プラットフォーム上で複数の仮想マシンを動作させた場合のキャッシュ競合を説明するための図である。 ページカラーリング技術を用いたパーティショニング手法を説明するための図である。
次に、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)における、キャッシュ競合管理システム1、リソース割当サーバ10およびリソース割当方法について説明する。
<発明の概要>
図1は、本実施形態に係るキャッシュ競合管理システム1の全体構成を示す図である。
図1に示すように、キャッシュ競合管理システム1は、仮想マシンがデプロイ(利用可能な状態に配置)される複数の物理サーバ30からなる仮想インフラ手段300と、物理サーバ30それぞれと通信接続され、複数の物理サーバ30の中から新たな仮想マシンの配置先を決定するリソース割当サーバ10と、リソース割当サーバ10および各物理サーバ30と接続される一時割当サーバ20と、を含んで構成される。
本実施形態に係るキャッシュ競合管理システム1においては、新たな仮想マシンの最適な配置先となる物理サーバ30を決定するため、「キャッシュセンシティブな仮想マシンと、キャッシュを汚す仮想マシンを、同じ物理サーバ上に配置することを避ける」というポリシーを採用する。そのため、各仮想マシンがどの程度「キャッシュセンシティブ」か、どの程度「キャッシュを汚す」かを評価する。
ここで、「キャッシュセンシティブ(であること)」とは、キャッシュヒット率(若しくはキャッシュミス率)が性能に大きく影響すること、を意味する。例えば、キャッシュヒット率が高い(言い換えれば、キャッシュミス率の低い)状態から、キャッシュヒット率が低下する(言い換えれば、キャッシュミス率が上昇する)した場合に、性能低下(例えば、1クロックあたりの命令実行数の低下)の影響がより大きくなるような仮想マシンを意味する。
また、「キャッシュを汚す」とは、キャッシュメモリのキャッシュラインを頻繁に自身の仮想マシンのデータに置き換えることを意味する。
本実施形態では、「キャッシュセンシティブ」な仮想マシンは、「仮想マシン単体で動かしたときのキャッシュヒット率が高い仮想マシン」であると近似的に捉えるものとする。これにより、「キャッシュセンシティブ」の指標(第1の評価値)として「キャッシュヒット率」を用いる。
なお、キャッシュヒット率は、以下の式(1)で表わされる。ここで、「Chr」は、キャッシュヒット率を表わす。「Chc」は、キャッシュヒット数(/s)を表わす。「Cm」は、キャッシュミス数(/s)を表わす。
Figure 2017073045
また、「キャッシュを汚す」仮想マシンは、他の仮想マシンのデータを頻繁に自身のデータに置き換えて迷惑をかける仮想マシンである。キャッシュラインの入れ替えはキャッシュミスにより引き起こされるため、キャッシュミス数(キャッシュミス率ではなく絶対量を用いる。)を「キャッシュを汚す」ことの指標(第2の評価値)として用いる。
本実施形態に係るキャッシュ競合管理システム1では、新たに導入する仮想マシンを、仮想インフラ手段300のいずれかの物理サーバ30に配置する前に、一時割当サーバ20において、その新たな仮想マシンの一時的なデプロイを実行する。そして、一時割当サーバ20が、当該仮想マシンを単体で稼働させたときのキャッシュメモリに対する特性を示す情報(後記する「キャッシュアクセス特性情報」)である、キャッシュヒット率とキャッシュミス数とを検出する。リソース割当サーバ10は、一時割当サーバ20で検出した、キャッシュヒット率およびキャッシュミス数と、仮想インフラ手段300内の各物理サーバ30に配置済みの仮想マシンのキャッシュヒット率およびキャッシュミス数(後記する、「キャッシュアクセス統計情報」)を用いて、「キャッシュセンシティブな仮想マシンと、キャッシュを汚す仮想マシンを、同じ物理サーバ上に配置することを避ける」というポリシーの下、最適な物理サーバ30に当該仮想マシンの配置先を決定する。具体的には、リソース割当サーバ10は、キャッシュヒット率の高い仮想マシンとキャッシュミス数の多い仮想マシンとを、同じ物理サーバ30に配置しないようにして、新たな仮想マシンの配置先を決定する(詳細は、後記する。)。
なお、図1においては、一時割当サーバ20がキャッシュ競合管理システム1内に1台設置される例を示している。しかしながら、一時割当サーバ20は、後記するように、複数台が設置されてもよい。以下においては、基本的な構成として、一時割当サーバ20が一台設置されるものとして説明する。
<キャッシュ競合管理システムの構成>
次に、本実施形態に係るキャッシュ競合管理システム1を構成する各装置の構成について、詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係るキャッシュ競合管理システム1を構成する、リソース割当サーバ10、一時割当サーバ20、物理サーバ30それぞれの構成を示す機能ブロック図である。
≪リソース割当サーバ≫
本実施形態に係るリソース割当サーバ10は、新たな仮想サーバを仮想インフラ手段300のいずれかの物理サーバ30に配置する際に、一時割当サーバ20に一時的なデプロイを実行させ、当該仮想マシンを単体で稼働させたときのキャッシュヒット率(第1の評価値)とキャッシュミス数(第2の評価値)の情報を検出する。なお、この一時割当サーバ20が検出する、キャッシュヒット率とキャッシュミス数とを、キャッシュアクセス特性情報と称する。リソース割当サーバ10は、このキャッシュアクセス特性情報と、各物理サーバ30が検出するキャッシュヒット率(第1の評価値)とキャッシュミス数(第2の評価値)との情報である、キャッシュアクセス統計情報とを参照し、新たな仮想マシンの配置先の物理サーバ30を決定する。
リソース割当サーバ10は、この配置先の物理サーバ30の決定処理を、「キャッシュセンシティブな仮想マシンと、キャッシュを汚す仮想マシンを、同じ物理サーバ上に配置することを避ける」というポリシーの下、キャッシュヒット率の高い仮想マシンとキャッシュミス数の多い仮想マシンを、同じ物理サーバ30に配置しないように、新たな仮想マシンの配置先を決定する。
このリソース割当サーバ10は、図2に示すように、制御部11と、入出力部12と、記憶部13とを含んで構成される。
入出力部12は、通信接続される、一時割当サーバ20および各物理サーバ30との間の情報の入出力を行う。また、入出力部12は、通信回線を介して情報の送受信を行う不図示の通信インタフェースと、キーボード等の入力手段やモニタ等の出力手段(いずれも不図示)との間で入出力を行う入出力インタフェースとから構成される。
記憶部13は、ハードディスクやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等の記憶手段からなり、各物理サーバ30から収集したキャッシュアクセス統計情報131や、一時割当サーバ20から取得したキャッシュアクセス特性情報132等が記憶される。
制御部11は、リソース割当サーバ10全体の制御を司り、図2に示すように、キャッシュアクセス統計情報収集部111と、一時割当部112と、キャッシュアクセス特性情報取得部113と、配置サーバ決定部114とを含んで構成される。
また、この制御部11は、例えば、記憶部13に格納されたプログラムを不図示のCPUがRAMに展開し実行することで実現される。
キャッシュアクセス統計情報収集部111は、仮想インフラ手段300内の各物理サーバ30から、その物理サーバ30上に設定されている各仮想マシンについてのキャッシュアクセス統計情報を取得する。例えば、キャッシュアクセス統計情報収集部111は、各物理サーバ30に対して、キャッシュアクセス統計情報取得要求を所定の時間間隔で送信することにより、各物理サーバ30の最新のキャッシュアクセス統計情報を取得する。なお、ここでは、キャッシュアクセス統計情報収集部111は、キャッシュアクセス統計情報として、各仮想マシンの所定時間内における、キャッシュヒット率とキャッシュミス数とを取得するものとする。そして、キャッシュアクセス統計情報収集部111は、取得したキャッシュアクセス統計情報131を記憶部13に記憶する。
一時割当部112は、例えばユーザ端末等の外部装置(不図示)から、仮想インフラ手段300に対する仮想マシンのデプロイ要求を受け付ける。そして、一時割当部112は、受け付けたデプロイ要求に応じて、仮想マシンを一時的にデプロイさせるためのリソース要求を一時割当サーバ20に送信する。
なお、一時割当サーバ20がキャッシュ競合管理システム1内に複数配備されている場合には、例えば、実行させる一時割当サーバ20をランダムに決定し、その一時割当サーバ20に対しリソース要求を送信する。
キャッシュアクセス特性情報取得部113は、一時割当サーバ20が仮想マシンを一時的にデプロイした結果として検出した、キャッシュアクセス特性情報を一時割当サーバ20から取得する。ここで、キャッシュアクセス特性情報取得部113は、キャッシュアクセス特性情報として、仮想サーバを単体で稼働した場合におけるキャッシュメモリの利用に関する、キャッシュヒット率とキャッシュミス数の情報を取得する。そして、キャッシュアクセス特性情報取得部113は、取得したキャッシュアクセス特性情報132を記憶部13に記憶する。
配置サーバ決定部114は、一時割当サーバ20が検出したキャッシュアクセス特性情報132を用いて、「キャッシュセンシティブな仮想マシンと、キャッシュを汚す仮想マシンを、同じ物理サーバ上に配置することを避ける」というポリシーの下で、新たな仮想サーバの最適な配置先となる物理サーバ30を決定する。
上記のポリシーは、具体的には、図3に示す仮想マシンの組み合わせを想定し、物理サーバ30の最適配置を行う。具体的には、上記したように、「キャッシュセンシティブ」な仮想マシンは、「仮想マシンを単体で動かしたときのキャッシュヒット率が高い仮想マシン」であると近似的に捉える。また、「キャッシュを汚す」仮想マシンは、キャッシュミス数が多い仮想マシンと捉える。よって、図3に示すように、「キャッシュヒット率の高い仮想マシン(VM)」と「キャッシュミス数の多い仮想マシン(VM)」の組み合わせ(ケース「4」)は「組み合わせ“不適”」とする。それ以外の組み合わせである、「キャッシュヒット率の低い仮想マシン(VM)」と「キャッシュミス数の少ない仮想マシン(VM)」の組み合わせ(ケース「1」)、「キャッシュヒット率の低い仮想マシン(VM)」と「キャッシュミス数の多い仮想マシン(VM)」の組み合わせ(ケース「2」)、「キャッシュヒット率の高い仮想マシン(VM)」と「キャッシュミス数の少ない仮想マシン(VM)」の組み合わせ(ケース「3」)は、「組み合わせ“適”」とする。
配置サーバ決定部114においては、上記のポリシー(図3に示す仮想マシン組み合わせポリシーの表)を数式化したものとして、仮想マシン「A」と仮想マシン「B」の相性の悪さを示す評価関数(Incompatibility)を、以下の式(2)のように定義する。この際、キャッシュヒット率を0〜1に正規化した値(以下、「CHR」と称する場合がある。)と、キャッシュミス数を0〜1に正規化した値(以下、「CM」と称する場合がある。)を用いる。
Figure 2017073045
図3の仮想マシン組み合わせポリシーの表に示す場合において、仮想マシン「A」と仮想マシン「B」との間で評価関数(Incompatibility)が高くになるのは、次に示す状態のときである。
・“仮想マシン「A」のキャッシュヒット率(CHR)が高く”、かつ、“仮想マシン「B」のキャッシュミス数(CM)が多い”
または、
・“仮想マシン「B」のキャッシュヒット率(CHR)が高く”、かつ、“仮想マシン「A」のキャッシュミス数(CM)が多い”
図4は、式(2)の数式の一部である「min(CHR,CM)」の算出を説明するための図である。
ここで、「min(CHR,CM)」では、仮想マシン「A」のキャッシュヒット率(CHR)と、仮想マシン「B」のキャッシュミス数(CM)の値のうち、低い値を返すが、ケース「1」〜「3」では、キャッシュヒット率(CHR)か、キャッシュミス数(CM)かのどちらかの値が低いため、仮想マシン「A」と仮想マシン「B」の相性の悪さを示す評価関数(Incompatibility)が低い値となる。これに対し、ケース「4」では、キャッシュヒット率(CHR)、キャッシュミス数(CM)のいずれもが高い値のため、評価関数(Incompatibility)が高い値となる。
仮想マシン「B」のキャッシュヒット率(CHR)と、仮想マシン「A」のキャッシュミス数(CM)についても、同様に「min(CHR,CM)」の算出を行う。そして、「min(CHR,CM)」と「min(CHR,CM)」のどちらかの値が高ければ、その仮想マシン「A」,「B」は相性が悪いと考え、高い方の値を返す(「max」をとる。)。
配置サーバ決定部114は、式(2)に示す、仮想マシン「A」と仮想マシン「B」の相性の悪さを示す評価関数(Incompatibility)を用いて、新たに配置する仮想マシン(仮想マシン「A」とする。)と、仮想インフラ手段300の各物理サーバ30上に設定済みの仮想マシンそれぞれ(仮想マシン「B」とする。)の相性の悪さを示す評価関数(Incompatibility)を算出する。そして、配置サーバ決定部114は、各仮想マシンについて算出した評価関数(Incompatibility)を用いて、物理サーバ30毎に平均し、以下の式(3)に示すサーバスコア(Score)を算出する。ここで、「n」は、物理サーバ30上の仮想サーバ数である。
Figure 2017073045
図5は、リソース割当サーバ10の配置サーバ決定部114が算出するサーバスコア(Score)を説明するための図である。図5(a)は、処理の目的とする仮想マシン、つまり、新たに配置する仮想マシン(仮想マシン「A」)を単体で稼働させた場合のキャッシュヒット率(CHR)、キャッシュミス数(CM)を示す。この値に基づき、配置サーバ決定部114は、各物理サーバ30上に設定済みの仮想マシンそれぞれとの相性の悪さを示す評価関数(Incompatibility)を算出し、さらにその物理サーバ30毎に平均して、サーバスコア(Score)を算出する。そして、配置サーバ決定部114は、物理サーバ30のうち、サーバスコア(Score)が最小である物理サーバ30を配置先として決定する。図5(b)に示す例では、サーバスコア(Score)が最小(Score=0.33)であるサーバ「Z」を、配置先の物理サーバ30として決定する。
配置サーバ決定部114は、新たに配置する仮想マシンの配置先となる物理サーバ30を決定すると、一時割当サーバ20に対し、配置先の物理サーバ30を示す情報が付されたマイグレーション指示情報を送信する。
≪一時割当サーバ≫
次に、本実施形態に係る一時割当サーバ20について説明する。
一時割当サーバ20は、仮想インフラ手段300に配置される物理サーバ30と同様の物理サーバであり、制御部、入出力部および記憶部により構成される(いずれも不図示)。なお、入出力部および記憶部は、物理サーバとしての一般的な構成を備えるため説明を省略する。
一時割当サーバ20の制御部は、一時割当サーバ20全体の制御を司り、図2に示すように、VM一時デプロイ部21、キャッシュアクセス特性情報検出部22、マイグレーション部23を含んで構成される。
VM一時デプロイ部21は、リソース割当サーバ10から、仮想マシンを一時的にデプロイさせることを示すリソース要求を受信し、そのリソース要求に示される仮想マシンを、自身のCPUコア上にデプロイする。
キャッシュアクセス特性情報検出部22は、VM一時デプロイ部21によりデプロイされた仮想マシンについて、キャッシュアクセス特性情報を検出する。ここで、キャッシュアクセス特性情報検出部22は、対象となる仮想マシンをデプロイした結果として、その仮想マシンを単体で稼働した場合におけるキャッシュメモリの利用に関する特定情報(キャッシュアクセス特性情報)である、キャッシュヒット率とキャッシュミス数の情報を検出する。
そして、キャッシュアクセス特性情報検出部22は、検出したキャッシュアクセス特性情報を、リソース割当サーバ10に送信する。
マイグレーション部23は、リソース割当サーバ10から、新たに配置する仮想マシンの配置先となる物理サーバ30の情報が付されたマイグレーション指示情報を受信すると、一時的にデプロイした仮想マシンを配置先となる物理サーバ30に移行する処理(マイグレーション)を実行する。
なお、一時割当サーバ20は、一時的にデプロイする仮想マシンに関する情報(プログラム等)を、自身の記憶部に予め記憶しておくようにしてもよいし、その仮想マシンに関する情報(プログラム)をリソース割当サーバ10や他の外部装置等から取得するようにしてもよい。
≪物理サーバ≫
次に、本実施形態に係る物理サーバ30について説明する。
仮想インフラ手段300を構成する各物理サーバ30は、複数のCPUコア上に仮想マシンが設定されるコンピュータであり、制御部、入出力部および記憶部を備える(いずれも不図示)。なお、入出力部および記憶部は、物理サーバ(コンピュータ)としての一般的な構成を備えるため説明を省略する。
物理サーバ30の制御部は、物理サーバ30全体の制御を司り、VMデプロイ部31、キャッシュアクセス統計情報検出部32、マイグレーション部33を含んで構成される。
VMデプロイ部31は、マイグレーション部33により移行された仮想マシンを、CPUコア上にデプロイする。
キャッシュアクセス統計情報検出部32は、VMデプロイ部31によりデプロイされた仮想マシンについて、キャッシュアクセス統計情報を検出する。ここで、キャッシュアクセス統計情報検出部32は、自身のCPUコア上に設定された各仮想マシンに関するキャッシュメモリの利用に関する統計情報(キャッシュアクセス統計情報)を所定の時間間隔で検出する。具体的には、キャッシュアクセス統計情報検出部32は、キャッシュアクセス統計情報として、キャッシュヒット率とキャッシュミス数の情報を検出する。
そして、キャッシュアクセス統計情報検出部32は、リソース割当サーバ10からのキャッシュアクセス統計情報取得要求を取得すると、自身が検出した各仮想マシンのキャッシュアクセス統計情報を、キャッシュアクセス統計情報取得応答として、リソース割当サーバ10に送信する。
マイグレーション部33は、一時割当サーバ20から、一時的にデプロイした仮想マシンを移行する処理(マイグレーション)を実行する。
<処理の流れ>
次に、キャッシュ競合管理システム1が実行する処理について、図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態に係るキャッシュ競合管理システム1が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、リソース割当サーバ10のキャッシュアクセス統計情報収集部111は、各物理サーバ30(図6においては、物理サーバ「X」,「Y」,「Z」)に対して、所定の時間間隔で、キャッシュアクセス統計情報取得要求を送信する(ステップS1)。
続いて、キャッシュアクセス統計情報取得要求を受信した各物理サーバ30のキャッシュアクセス統計情報検出部32は、自身のCPUコア上に設定された各仮想マシンについて、キャッシュメモリの利用に関する統計情報(キャッシュアクセス統計情報)を検出する。そして、キャッシュアクセス統計情報検出部32は、検出した各仮想マシンのキャッシュアクセス統計情報(キャッシュヒット率、キャッシュミス数)を、キャッシュアクセス統計情報取得応答として、リソース割当サーバ10に送信する(ステップS2)。リソース割当サーバ10のキャッシュアクセス統計情報収集部111は、各物理サーバ30から受信したキャッシュアクセス統計情報131を記憶部13に記憶する。
次に、リソース割当サーバ10の一時割当部112は、ユーザ端末等の外部装置から、仮想マシンのデプロイ要求を受け付ける(ステップS3)。
そして、一時割当部112は、受け付けたデプロイ要求に応じて、仮想マシンを一時的にデプロイさせるためのリソース要求を、一時割当サーバ20に送信する(ステップS4)。
なお、リソース割当サーバ10のキャッシュアクセス統計情報収集部111は、ステップS1,S2のキャッシュアクセス統計情報131の収集処理を、所定の時間間隔ではなく、ステップS3のデプロイ要求を受け付けたことを契機に実行するようにしてもよい。
デプロイ要求を受信した一時割当サーバ20のVM一時デプロイ部21は、そのリソース要求に示される仮想マシンを、自身のCPUコア上にデプロイする(ステップS5:一時デプロイ)。
また、一時割当サーバ20のキャッシュアクセス特性情報検出部22は、デプロイされた仮想マシンについて、その仮想マシンを単体で動かした場合におけるキャッシュメモリの利用に関する特性情報としてキャッシュアクセス特性情報(キャッシュヒット率、キャッシュミス数)を検出する。そして、キャッシュアクセス特性情報検出部22は、検出したキャッシュアクセス特性情報を、リソース割当サーバ10に送信する(ステップS6)。
リソース割当サーバ10のキャッシュアクセス特性情報取得部113は、一時割当サーバ20から受信したキャッシュアクセス特性情報132を記憶部13に記憶する。
リソース割当サーバ10の配置サーバ決定部114は、記憶部13に記憶したキャッシュアクセス特性情報132とキャッシュアクセス統計情報131とを用いて、「キャッシュセンシティブな仮想マシンと、キャッシュを汚す仮想マシンを、同じ物理サーバ上に配置することを避ける」というポリシーの下、新たな仮想サーバの最適な配置先となる物理サーバ30を決定する(ステップS7:配置先サーバ決定処理)。ここでは、配置サーバ決定部114が、新たな仮想サーバの配置先を物理サーバ「Y」に決定したものとして説明する。なお、配置先サーバ決定処理の詳細は、図7を参照して後記する。
配置サーバ決定部114は、新たに配置する仮想マシンの配置先として決定した物理サーバ30(ここでは、物理サーバ「Y」)の情報を付したマイグレーション指示情報を、一時割当サーバ20に送信する(ステップS8)。
次に、一時割当サーバ20のマイグレーション部23は、マイグレーション指示情報を受信すると、一時的にデプロイした仮想マシンを配置先となる物理サーバ30(ここでは、物理サーバ「Y」)に移行する処理(マイグレーション)を実行する(ステップS9)。
また、配置先となる物理サーバ30のマイグレーション部33も、新たな仮想マシンを移行(取得)する処理(マイグレーション)を実行する(ステップS9)。そして、VMデプロイ部31が移行された新たな仮想マシンを、CPUコア上にデプロイする(ステップS10)。
≪配置先サーバ決定処理≫
次に、リソース割当サーバ10が実行する配置先サーバ決定処理(図6のステップS7)について詳細に説明する。
図7は、本実施形態に係るリソース割当サーバ10の配置サーバ決定部114が実行する配置先サーバ決定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、リソース割当サーバ10の配置サーバ決定部114は、記憶部13に記憶された、キャッシュアクセス特性情報132およびキャッシュアクセス統計情報131に格納されている全ての仮想マシンのキャッシュヒット率とキャッシュミス数とを取得し、各値を0〜1に正規化した値を算出する(ステップS71)。
具体的には、配置サーバ決定部114は、キャッシュヒット率、キャッシュミス数のそれぞれについて、取得したすべての値から最小値を引き、それを値の範囲(最大値−最小値)で割ることにより、0〜1の範囲の値に正規化する(図5参照)。
続いて、配置サーバ決定部114は、仮想マシン「A」(新たに配置する仮想マシン)と仮想マシン「B」(配置済みの仮想マシン)の相性の悪さを示す評価関数(Incompatibility)を、前記した式(2)のように定義して算出する。そして、配置サーバ決定部114は、算出した評価関数(Incompatibility)を、物理サーバ30毎に平均し、前記した式(3)に示すサーバスコア(Score)を算出する(ステップS72)。
次に、配置サーバ決定部114は、物理サーバ30のうち、サーバスコア(Score)が最小である物理サーバ30を配置先として決定する(ステップS73)。
このようにすることで、本実施形態に係るキャッシュ競合管理システム1、リソース割当サーバ10およびリソース割当方法によれば、従来技術のように、メモリの使用空間をアプリケーション(プロセス)に固定的に割り当てることなく、複数の仮想マシンを同時に動かす際のキャッシュ競合による性能低下を抑制することができる。
〔本実施形態の変形例〕
次に、本実施形態の変形例について説明する。本実施形態におけるキャッシュ競合管理システム1においては、新たな仮想マシンの最適な配置先となる物理サーバ30を決定するため、「キャッシュセンシティブな仮想マシンと、キャッシュを汚す仮想マシンを、同じ物理サーバ上に配置することを避ける」というポリシーを採用した。そして、「キャッシュセンシティブ(であること)」の指標(第1の評価値)として、キャッシュヒット率を採用し、「キャッシュを汚す」ことの指標(第2の評価値)として、キャッシュミス数を採用した。
しかしながら、本発明はこれらの指標に限定されず、例えば、以下に示す指標を採用することができる。
例えば、「キャッシュセンシティブ(であること)」の指標として、キャッシュを切ったとき、つまり、キャッシュメモリそのものを使用不可にしたときの性能劣化を採用してもよい。
この場合に、対象となる仮想マシンがキャッシュを利用したときと、キャッシュを切ったときのIPC(Instructions Per Clock)等を計測して、性能劣化を検出する。そして、性能劣化(1クロックあたりの命令実行数の低下)が著しいほど値が大きくなるように正規化(0〜1の値)する。
また、「キャッシュセンシティブであること」の他の指標として、一時割当サーバ20において、新たに配置する仮想マシンに対し、意図的にワークロード(規準となる仮想マシン)をぶつけ、キャッシュ占有率を減らしたときの性能劣化を検出する。そして、キャッシュ占有率が減った割合の多いほど値が大きくなるように正規化(0〜1の値)する。
一方、「キャッシュを汚すこと」の指標として、一時割当サーバ20において、意図的にワークロード(規準となる仮想マシン)をぶつけたときのキャッシュ占有率を採用してもよい。
この場合に、新たに配置する仮想マシンのキャッシュ占有率が高いほど値が大きくなるように正規化(0〜1の値)する。
リソース割当サーバ10は、新たな仮想サーバを仮想インフラ手段300の物理サーバ30に配置する度に、上記した各指標に関する値を一時割当サーバ20に検出させて取得し、記憶部13に記憶しておく。そして、リソース割当サーバ10は、新たな仮想サーバのデプロイ要求を受信する度に、一時割当サーバ20で検出させた新たな仮想サーバに関する指標と、自身の記憶部13に記憶しておいた配置済みの各仮想マシンを配置する際に検出した指標とを用いて、前記した式(3)により、各物理サーバ30のサーバスコア(Score)を算出し、そのサーバスコア(Score)が最小である物理サーバ30を配置先として決定する。
このようにしても、仮想マシンが使用するメモリの割り当てに関する柔軟性を維持しつつ、複数の仮想マシンを同時に動かす際のキャッシュ競合による性能低下を抑制することができる。
1 キャッシュ競合管理システム
10 リソース割当サーバ
11 制御部
12 入出力部
13 記憶部
20 一時割当サーバ
21 VM一時デプロイ部
22 キャッシュアクセス特性情報検出部
23 マイグレーション部
30 物理サーバ
31 VMデプロイ部
32 キャッシュアクセス統計情報検出部
33 マイグレーション部
111 キャッシュアクセス統計情報収集部
112 一時割当部
113 キャッシュアクセス特性情報取得部
114 配置サーバ決定部
131 キャッシュアクセス統計情報
132 キャッシュアクセス特性情報
300 仮想インフラ手段

Claims (5)

  1. 1つ以上の仮想マシンが配置される複数の物理サーバと、前記複数の物理サーバの中から新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定するリソース割当サーバと、前記リソース割当サーバに通信接続される一時割当サーバと、を備えるキャッシュ競合管理システムであって、
    前記リソース割当サーバは、
    前記仮想マシンのキャッシュメモリの利用において、キャッシュヒット率が性能に大きく影響を及ぼすことを評価する第1の評価値と、前記キャッシュメモリのデータを頻繁に置き換えることを評価する第2の評価値と、を採用しており、
    前記新たな仮想マシンの配置要求を受け付けた場合に、前記一時割当サーバに当該新たな仮想マシンを一時的に稼働させ、当該新たな仮想マシンを単体で稼働させたときの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を前記一時割当サーバから取得して記憶部に記憶し、
    前記複数の物理サーバそれぞれから、その物理サーバ上において配置済みの仮想マシンそれぞれの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を取得して前記記憶部に記憶し、
    前記新たな仮想マシンの前記第1の評価値および前記第2の評価値と、前記配置済みの仮想マシンそれぞれの前記第1の評価値および前記第2の評価値とを参照し、
    前記第1の評価値の高い仮想マシンと、前記第2の評価値の高い仮想マシンとを、同じ物理サーバ上に配置することを避けるというポリシーに基づき、前記新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定すること
    を特徴とするキャッシュ競合管理システム。
  2. 前記リソース割当サーバは、
    前記第1の評価値としてキャッシュヒット率を採用し、前記第2の評価値としてキャッシュミス数を採用し、
    前記ポリシーとして、前記キャッシュヒット率の高い仮想サーバと前記キャッシュミス数の多い仮想サーバとを同じ前記物理サーバに配置しないように、前記新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定すること
    を特徴とする請求項1に記載のキャッシュ競合管理システム。
  3. 前記リソース割当サーバは、
    前記新たな仮想マシンの単体で稼働させたときの、前記キャッシュヒット率と前記キャッシュミス数とを前記一時割当サーバから取得して記憶部に記憶し、
    前記複数の物理サーバそれぞれから、その物理サーバ上において配置済みの仮想マシンそれぞれの、前記キャッシュヒット率と前記キャッシュミス数とを取得して前記記憶部に記憶し、
    前記キャッシュヒット率の高い仮想サーバと前記キャッシュミス数の多い仮想サーバとの組み合わせると、高い値となるように設定された評価関数を用いて、前記新たな仮想マシンを前記配置済みの仮想マシンそれぞれの物理サーバに配置した場合のスコアを算出し、前記算出したスコアが最小の物理サーバを、前記新たな仮想マシンの配置先の物理サーバとして決定すること
    を特徴とする請求項2に記載のキャッシュ競合管理システム。
  4. 1つ以上の仮想マシンが配置される複数の物理サーバと、前記複数の物理サーバの中から新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定するリソース割当サーバと、前記リソース割当サーバに通信接続される一時割当サーバと、を備えるキャッシュ競合管理システムの前記リソース割当サーバであって、
    前記リソース割当サーバは、
    前記仮想マシンのキャッシュメモリの利用において、キャッシュヒット率が性能に大きく影響を及ぼすことを評価する第1の評価値と、前記キャッシュメモリのデータを頻繁に置き換えることを評価する第2の評価値と、を採用しており、
    前記新たな仮想マシンの配置要求を受け付けた場合に、前記一時割当サーバに当該新たな仮想マシンを一時的に稼働させ、当該新たな仮想マシンを単体で稼働させたときの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を前記一時割当サーバから取得して記憶部に記憶し、
    前記複数の物理サーバそれぞれから、その物理サーバ上において配置済みの仮想マシンそれぞれの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を取得して前記記憶部に記憶し、
    前記新たな仮想マシンの前記第1の評価値および前記第2の評価値と、前記配置済みの仮想マシンそれぞれの前記第1の評価値および前記第2の評価値とを参照し、
    前記第1の評価値の高い仮想マシンと、前記第2の評価値の高い仮想マシンとを、同じ物理サーバ上に配置することを避けるというポリシーに基づき、前記新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定すること
    を特徴とするリソース割当サーバ。
  5. 1つ以上の仮想マシンが配置される複数の物理サーバと、一時的に仮想マシンを配置する一時割当サーバとに接続され、前記複数の物理サーバの中から新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定するリソース割当サーバのリソース割当方法であって、
    前記リソース割当サーバは、
    前記仮想マシンのキャッシュメモリの利用において、キャッシュヒット率が性能に大きく影響を及ぼすことを評価する第1の評価値と、前記キャッシュメモリのデータを頻繁に置き換えることを評価する第2の評価値と、を採用しており、
    前記新たな仮想マシンの配置要求を受け付けた場合に、前記一時割当サーバに当該新たな仮想マシンを一時的に稼働させ、当該新たな仮想マシンを単体で稼働させたときの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を前記一時割当サーバから取得して記憶部に記憶するステップと、
    前記複数の物理サーバそれぞれから、その物理サーバ上において配置済みの仮想マシンそれぞれの、前記第1の評価値および前記第2の評価値を取得して前記記憶部に記憶するステップと、
    前記新たな仮想マシンの前記第1の評価値および前記第2の評価値と、前記配置済みの仮想マシンそれぞれの前記第1の評価値および前記第2の評価値とを参照し、
    前記第1の評価値の高い仮想マシンと、前記第2の評価値の高い仮想マシンとを、同じ物理サーバ上に配置することを避けるというポリシーに基づき、前記新たな仮想マシンの配置先となる物理サーバを決定するステップと、
    を実行すること特徴とするリソース割当方法。
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