JP2017072605A - サンプル分離器具およびサンプル分離吸着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のタンパク質や核酸が含まれたサンプルについて良好に分離させるとともに、安定して転写膜に転写させることが可能なサンプル分離器具を提供する。また、このようなサンプル分離器具を有し、サンプルの分離と転写膜への吸着とを安定して連続的に実施可能とするサンプル分離吸着装置を提供する。
【解決手段】電気泳動用の分離媒体を収納する収容部10と、多孔質材料を形成材料とする支持体20と、を有し、収容部10は、分離媒体が充填される内部空間10cを有するとともに、内部空間10cと連通する供給口10aおよび排出口10bが設けられ、支持体20は、排出口10bを塞いで設けられているサンプル分離器1。
【選択図】図1
【解決手段】電気泳動用の分離媒体を収納する収容部10と、多孔質材料を形成材料とする支持体20と、を有し、収容部10は、分離媒体が充填される内部空間10cを有するとともに、内部空間10cと連通する供給口10aおよび排出口10bが設けられ、支持体20は、排出口10bを塞いで設けられているサンプル分離器1。
【選択図】図1
Description
本発明は、サンプル分離器具およびサンプル分離吸着装置に関するものである。
分子生物学や生化学においては、複数のタンパク質や核酸などが含まれる試料(サンプル)から個別のタンパク質や核酸等の生体分子を分離し、検出する分析が行われる。サンプルから個別の生体分子を分離する手法として、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(Poly-Acrylamide Gel Electrophoresis)が知られている。PAGEは、担体分子としてポリアクリルアミドを含むゲル(分離媒体)を用い、生体分子の分子量の差を検出する方法である。
また、分離した各々の生体分子は、転写膜と呼ばれる樹脂性のシートに吸着させて保持される。この操作のことを「転写」と称することがある。
転写された生体分子は、蛍光試薬等で標識された抗体を用いて、抗原抗体反応によって検出される。このような抗体を用いて生体分子を検出する手法はウエスタンブロッティング法として知られている。
近年、上述したサンプルの分離と、分離した各々の生体分子の検出と、を自動化する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1,2に提案された装置は、いずれも、サンプルの電気泳動を行うゲルを収容したサンプル分離部と、分離した生体分子の転写を行う転写膜(サンプル吸着部材、吸着用部材)とを有している。これらの装置では、サンプル分離部内のゲルでサンプルの分離を行った後に、サンプル分離部と転写膜とを接触させた状態で、サンプル分離部と転写膜とにまたがるように電圧を印加する。このようにすることで、サンプル分離部で分離した生体分子を、さらに転写膜にまで電気泳動させることができ、サンプルの分離と、分離した生体分子の転写(転写膜への吸着)とを1つの装置で連続的に行うことができる。
上記特許文献に記載された技術では、サンプル分離部と転写膜とが接触している箇所の接触面積が変動すると、転写の状態が安定せず、生体分子の安定した検出が困難となる。そのため、安定した転写を可能とする器具が求められていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、複数のタンパク質や核酸が含まれたサンプルについて良好に分離させるとともに、安定して転写膜に転写させることが可能なサンプル分離器具を提供することを目的とする。また、このようなサンプル分離器具を有し、サンプルの分離と転写膜への吸着とを安定して連続的に実施可能とするサンプル分離吸着装置を提供することをあわせて目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一形態は、電気泳動用の分離媒体を収納する収容部と、多孔質材料を形成材料とする支持体と、を有し、前記収容部は、前記分離媒体が充填される内部空間を有するとともに、前記内部空間と連通する供給口および排出口が設けられ、前記支持体は、前記排出口を塞いで設けられ、前記支持体は、転写中でも変形しない剛性を有しているサンプル分離器具を提供する。
本発明の一形態においては、前記支持体は、前記排出口から突出している構成としてもよい。
本発明の一形態においては、前記排出口において前記支持体を保持する保持部材をさらに有する構成としてもよい。
本発明の一形態においては、前記排出口において前記支持体を保持する保持部材をさらに有する構成としてもよい。
本発明の一形態においては、前記分離媒体が前記支持体の内部空間にも充填されていてもよい。
本発明の一形態においては、前記排出口において前記支持体を保持する保持部材をさらに有していてもよい。
本発明の一形態においては、前記内部空間に収容される分離媒体をさらに有し、前記分離媒体は、前記支持体と一体的に形成されてもよい。
本発明の一形態においては、前記排出口において前記支持体を保持する保持部材をさらに有していてもよい。
本発明の一形態においては、前記内部空間に収容される分離媒体をさらに有し、前記分離媒体は、前記支持体と一体的に形成されてもよい。
本発明の一形態においては、前記分離媒体が、ポリアクリルアミドゲルであってもよい。
本発明の一形態は、第1緩衝液を貯留する第1緩衝液槽と、第2緩衝液を貯留する第2緩衝液槽と、前記第1緩衝液槽に配置された第1電極と、前記第2緩衝液槽に配置された第2電極と、前記第1緩衝液槽に配置され、上記のサンプル分離器具と、サンプルを転写する転写体と、を備え、前記サンプル分離器具は、前記供給口が前記第1緩衝液槽の内部で開口すると共に、前記排出口が前記第2緩衝液槽の内部に位置しており、前記サンプル分離器具が有する前記支持体は、前記転写体の一方の面と接し、前記第2電極は、前記転写体の他方の面と接しているサンプル分離吸着装置を提供する。
本発明の一形態においては、前記転写体は、前記支持体に対して相対的に移動可能に設けられている構成としてもよい。
本発明によれば、複数のタンパク質や核酸が含まれたサンプルについて良好に分離させるとともに、安定して転写膜に転写させることが可能なサンプル分離器具を提供することができる。また、このようなサンプル分離器具を有し、サンプルの分離と転写膜への吸着とを安定して連続的に実施可能とするサンプル分離吸着器具を提供することができる。
[第1実施形態]
以下、図1、図2を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るサンプル分離器具について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
以下、図1、図2を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るサンプル分離器具について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
以下に説明する本発明に係るサンプル分離器具や、後述するサンプル分離装置は、生体分子の混合物であるサンプルをゲル電気泳動により分離し、検出する操作において好適に用いることができる。
なお、本明細書において「生体分子」とは、生体内の反応に関与する生体関連分子であり、天然由来分子、合成分子、天然由来分子と合成分子とのいずれか一方または両方を含む複合体のいずれでもよい。
解析対象物である生体分子は、通常は高分子化合物であり、生体由来又は生体関連の高分子化合物であることが好ましく、タンパク質、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、ペプチド核酸、糖、これらの二種以上が結合又は相互作用して形成された複合体が例示できる。生体分子が生体由来のものである場合、動物、植物及び微生物のいずれに由来するものでもよい。
電気泳動により分離し、転写膜へと転写して抗体で検出される(ウエスタンブロッティング法により検出される)生体分子は、タンパク質又はタンパク質を含む複合体であることが多い。本発明のサンプル分離器具またはサンプル分離吸着装置は、このようなタンパク質又はタンパク質を含む複合体(サンプル)を対象として用いられる。
図1は、サンプル分離器具1の説明図である。以下の説明においては、サンプル分離器具1のことを、単に「分離器具1」と称することがある。図1(a)は分離器具1の分解斜視図、図1(b)は分離器具1の斜視図、図1(c)は、図1(b)の線分Ic−Icにおける矢視断面図である。
図1に示すように、分離器具1は、収容部10と、支持体20と、保持部材30とを有する。
(収容部)
図1(a)に示すように、収容部10は、第1部材11、第2部材12、スペーサ13,14を有している。
第1部材11および第2部材12は、平面視矩形の板状部材である。第1部材11と第2部材12とは、短手方向の長さが一致し、長手方向の長さは第1部材11の方が第2部材12よりも長い構成となっている。
図1(a)に示すように、収容部10は、第1部材11、第2部材12、スペーサ13,14を有している。
第1部材11および第2部材12は、平面視矩形の板状部材である。第1部材11と第2部材12とは、短手方向の長さが一致し、長手方向の長さは第1部材11の方が第2部材12よりも長い構成となっている。
スペーサ13,14は、第1部材11の長手方向の長さと同じ長さを有する角柱である。
これら第1部材11、第2部材12、スペーサ13,14を有する収容部10は、同じ形成材料を用いて形成することとしてもよく、異なる形成材料を用いて形成してもよい。収容部10の形成材料としては、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の樹脂材料や、ガラス、セラミックのような無機材料などを挙げることができる。第1部材11および第2部材12のいずれか一方または両方は、光透過性を有する材料を用いて形成することとしてもよい。
さらに、第1部材11および第2部材12については、互いに対向する面に、後述する分離媒体を好適に保持するための表面処理を施すこととしてもよい。
図1(a)(b)に示すように、収容部10を組み立てるには、まず平面視において第1部材11と第2部材12との短手方向の端部位置を一致させるとともに、長手方向の一端の位置を一致させる。そして、第1部材11の短手方向の両端において第1部材11の長手方向に沿ってスペーサ13,14を配置させた状態で、第1部材11と第2部材12とでスペーサ13,14を挟持して固定する。
図1(b)(c)に示すように、収容部10は、内部空間10cを有し、一端側に供給口10a、他端側に排出口10bを有する扁平した角筒状の構造物である。内部空間10cには、後述する電気泳動用の分離媒体を収容する。
供給口10aは、第2部材12において大きく開口している。これにより、作業者は、分離媒体の充填時やサンプルの供給時に操作が容易となり、作業性が向上する。
(支持体)
支持体20は、多孔質材料を形成材料とする直方体状の部材である。図1に示すように、分離器具1においては、支持体20は、収容部10の排出口10bを塞ぐようにして設けられている。また、支持体20は、収容部10の排出口10bから突出して設けられている。
支持体20は、多孔質材料を形成材料とする直方体状の部材である。図1に示すように、分離器具1においては、支持体20は、収容部10の排出口10bを塞ぐようにして設けられている。また、支持体20は、収容部10の排出口10bから突出して設けられている。
支持体20は、排出口10bにおいて、接着剤や両面粘着テープにより固定されているとよい。接着剤としては、酢酸ビニル樹脂系接着剤や、合成ゴム系接着剤を用いることができる。
詳しくは後述するが、収容部10に収容される分離媒体としては、水と、水を担持する高分子量の担体分子と、を含むゲル状の物質が好適に用いられる。支持体20は、排出口10bにおいて、このような分離媒体を支持する機能を有する。
そのため、支持体20は、水に不溶性で、分離媒体のゲル化を阻害せず、分離媒体との密着性を有する程度の親水性を有する多孔質材料であることが好ましい。例えば、線維化樹脂のフェルト(不織布加工品)等を好適に用いることができる。繊維化樹脂の形成材料としては、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)を例示することができる。
支持体20の形成材料である繊維化樹脂は、1種のみ用いることとしてもよく、2種以上の混合物であってもよい。また、支持体20の形成材料である繊維化樹脂は、親水化処理等の追加処理を行ったものでもよい。支持体20としては、PET樹脂の繊維化樹脂を形成材料とするフェルトが好ましい。
このような支持体20は、例えば、10Nの圧力が加わったときであってもほぼ変形しない程度の剛性を有していると好ましい。このような剛性を有する支持体20を用いると、後述する転写操作中に支持体20が変形しにくく、安定した操作が可能となる。
(保持部材)
保持部材30は、収容部10の排出口10b側の端部に設けられている。保持部材30は、収容部10の排出口10bと連通する貫通孔30aを有している。貫通孔30aは、排出口10bに面する側から、排出口10bとは反対側まで同じ径となるように設けられている。
保持部材30は、収容部10の排出口10b側の端部に設けられている。保持部材30は、収容部10の排出口10bと連通する貫通孔30aを有している。貫通孔30aは、排出口10bに面する側から、排出口10bとは反対側まで同じ径となるように設けられている。
保持部材30は、収容部10の排出口10bから突出する支持体20を貫通孔30aの内部に収容し、支持体20の側面20aを保持している。貫通孔30aに収容された支持体20は、端面20xの位置が貫通孔30aの端部と一致する、または貫通孔30aの端部からわずかに突出するように配置している。
また、図1(c)に示すように、保持部材30は、収容部10側とは反対側の端面30xが、線分Ic−Icの矢視方向の断面において湾曲している。そのため、分離器具1を線分Ic−Icの矢視方向の断面で見たとき、分離器具1の排出口10b側の先端は、支持体20の端面20xとなっている。
保持部材30は、収容部10と同様の形成材料を用いて形成することができる。
分離器具1の組み立て時には、まず保持部材30の貫通孔30a内に支持体20を挿入し、その後、別途組み立てた収容部10の排出口10bに支持体20を挿入するとよい。このようにすることで、組み立て作業が容易となる。
図2は、内部空間10cに分離媒体を収容した分離器具1の一例についての説明図である。図2(a)は、図1(c)に対応する断面図であり、図2(b)は、図1(b)の線分IIb−IIbにおける矢視断面図である。
分離媒体40は、生体分子を電気泳動時に保持するものであり、且つ生体分子が電気泳動時に内部を移動可能なものである。ゲル電気泳動では、通常、水と、水を担持する高分子量の担体分子と、を含むゲル状の分離媒体を用いる。
ゲル電気泳動では、サンプルを付した分離媒体について、一端側と他端側とに電位差を生じさせると、荷電粒子であるタンパク質がゲル内を移動する。その際、ゲル中の担体分子がタンパク質の移動を遮る「分子ふるい効果」のため、タンパク質の電荷、分子量、形等の違いに基づいて、電圧印加時に単位時間当たりのタンパク質の移動距離が異なる。その結果、分析対象物に含まれる複数のタンパク質を個別に分離することができる。
分離媒体40は、上述のような電気泳動について通常用いられるものであれば使用可能である。分離媒体40の形成材料は、分離対象であるサンプルの内容、またはサンプルに含まれると予想される生体分子の種類に応じて適宜選択すればよく、ポリアクリルアミドゲル、ジメチルアクリルアミドゲル、アガロースゲル等を例示できる。
このような分離媒体40は、分離器具1の供給口10aから分離媒体40の前駆体(モノマーおよび架橋剤)を流し入れ、内部空間10cで前駆体を重合させゲル化させることで得られる。
具体的には、支持体20の外側に液漏れ防止のためのカバーを設置した後、供給口10aから分離媒体40の前駆体を流し入れ、前駆体を重合させてゲル化させる。カバーは、使用前に取り外すこととすると、支持体20の端面20xの保護材としても機能する。
前駆体を流し入れる前に、予め供給口10a側に櫛歯状の治具を配置しておき、治具が浸漬するまで前駆体を流し入れた後に治具を取り除くことで、図2(b)に示すように、分離媒体40の端部に複数の溝40aを設けることとしてもよい。治具の形状により、複数の溝40aの間隔を制御することができる。例えば、複数の溝40aを等間隔に設け、溝40aにサンプルを注入することで、分離媒体40においてサンプル間の間隔を等間隔に制御しやすい。
上述のようにして分離媒体40を収容すると、前駆体を内部空間10cに流し入れた際に、前駆体は内部空間10cのみならず、多孔質材料を形成材料とする支持体20にも含浸する。このような状態で前駆体を重合させると、分離媒体40は、内部空間10cに収容されるとともに多孔質材料である支持体20の内部空間にも充填される。そのため、分離媒体40は、供給口10aの端部から支持体20の端面20xまで、単一部材で形成されることとなる。また、分離媒体40と支持体20とは、一体的に形成されることとなる。
上述のように分離媒体40は水と高分子の担体分子とを有するゲル状物質であるため、ゲルの含水量の変化や温度変化により収縮する場合がある。たとえば、分離媒体40を収容した後に、排出口10bに支持体20を配置することにより、分離媒体40が支持体20と一体的に形成されていない場合、分離媒体40は等方的に収縮するため、内部空間10c内に収縮し、分離媒体40が排出口10b側から後退するおそれがある。その場合、分離媒体40は支持体20と離間し、サンプルの分離操作や、後述するサンプルの転写の状態に不具合が生じるおそれがある。
しかし、上述のように、分離媒体40と支持体20とが一体的に形成される構造を採用すると、分離媒体40が収縮する場合、分離媒体40は支持体20側に引き寄せられるようにして収縮する。そのため、分離媒体40は排出口10b側から後退することなく、排出口10b側の端部の位置を一定に保つことができる。
以上のような構成の分離器具1によれば、複数のタンパク質や核酸が含まれたサンプルについて良好に分離させるとともに、安定して転写膜に転写させることが可能なサンプル分離器具を提供することができる。
なお、分離器具1においては、保持部材30を有することとしたが、保持部材30を用いることなく、収容部10と支持体20とで分離器具を構成することとしてもよい。
また、収容部10は、第1部材11、第2部材12、スペーサ13,14で構成されることとしたが、これに限らない。例えば、第1部材11とスペーサ13,14とが単一部材で構成された構造物と、第2部材12とを用いて収容部を構成することとしてもよい。
[第2実施形態]
図3、4は、本発明の第2実施形態に係るサンプル分離器具について説明する説明図であり、サンプル分離器具の先端側(排出口側)の形状を示す部分断面図である。第2実施形態に係るサンプル分離器具は、サンプル分離器具の先端側の形状が第1実施形態のサンプル分離器具1と異なっている。そのため、分離器具1と共通する部材については説明を省略する。
図3、4は、本発明の第2実施形態に係るサンプル分離器具について説明する説明図であり、サンプル分離器具の先端側(排出口側)の形状を示す部分断面図である。第2実施形態に係るサンプル分離器具は、サンプル分離器具の先端側の形状が第1実施形態のサンプル分離器具1と異なっている。そのため、分離器具1と共通する部材については説明を省略する。
図3に示すサンプル分離器具2(分離器具2)は、収容部10の排出口10b側の端部に保持部材31が設けられている。保持部材31は、収容部10の排出口10bと連通する貫通孔31aを有している。貫通孔31aは、排出口10bに面する側の開口径L1よりも、排出口10bとは反対側の開口径L2のほうが小さくなるように設けられている。ここでは、分離器具2の厚さ方向(第1部材11と第2部材12との積層方向)の幅が変化することで、開口径L1と開口径L2とが変化している構成を採用している。
分離器具2は、支持体21を有している。支持体21は、多孔質材料を形成材料とする部材であり、図3の視野の断面視形状が、分離器具2の厚さ方向に幅が漸減する台形状となっている。すなわち、支持体21は、分離器具2の内部空間側の幅W1よりも、内部空間とは反対側の幅W2のほうが小さくなっている。なお、図では、支持体21の収容部10側の端部が収容部10の排出口10bの外に位置しているが、支持体21の少なくとも一部が排出口10bに収容されていてもよい。
図4に示すサンプル分離器具3(分離器具3)は、収容部10の排出口10b側の端部に保持部材32が設けられている。保持部材32は、収容部10の排出口10bと連通する貫通孔32aを有している。貫通孔32aは、排出口10bの開口径L3よりも、小さい開口径L4となるように設けられている。
分離器具3は、支持体22を有している。支持体22は、多孔質材料を形成材料とする部材である。支持体22は、図4の視野の断面視形状において、排出口10b側の端部が分離器具3の厚さ方向に張り出している。すなわち、支持体22は、分離器具3の内部空間側の幅W3よりも、内部空間とは反対側の幅W4のほうが小さくなっている。
以上のような構成の分離器具2、3によれば、上述の分離器具1と同様に安定して転写膜に転写させることが可能なサンプル分離器具を提供することができる。また、支持体21、22を採用することにより、支持体の脱落を抑制し、安定した作業が可能となる。
[第3実施形態]
図5,6は、本発明の第3実施形態に係るサンプル分離吸着装置100について説明する説明図である。以下の説明においては、サンプル分離吸着装置100のことを、単に「分離吸着装置100」と称することがある。図5は、分離吸着装置100の概略斜視図である。図6は、分離吸着装置100の断面図であり、使用時の様子を示す図である。
図5,6は、本発明の第3実施形態に係るサンプル分離吸着装置100について説明する説明図である。以下の説明においては、サンプル分離吸着装置100のことを、単に「分離吸着装置100」と称することがある。図5は、分離吸着装置100の概略斜視図である。図6は、分離吸着装置100の断面図であり、使用時の様子を示す図である。
図5,6に示すように、本実施形態の分離吸着装置100は、サンプル分離部110と、サンプル吸着部120と、を有している。
サンプル分離部110は、第1緩衝液槽111と、第1電極112と、橋梁部113と、上述した本発明に係るサンプル分離器具と、を有している。図5では、サンプル分離器具として、第1実施形態で示した分離器具1を有することとして示している。
第1緩衝液槽111は、緩衝液を貯留する内部空間111aを有する容器である。第1緩衝液槽111には、分離器具1が取り付けられている。
第1緩衝液槽111に取り付けられた分離器具1は、供給口10aが第1緩衝液槽111の内部空間111aで開口している。また、分離器具1の保持部材30側の先端は、第1緩衝液槽111の底部よりも下方に突出して設けられている。
第1電極112は、第1緩衝液槽111の内部空間111aに配置されている。第1電極112としては、例えば白金電極を用いることができる。
橋梁部113は、第1緩衝液槽111を挟持し、所定の高さ方向に持ち上げた状態で支持する部材である。橋梁部113は、第1緩衝液槽111を支持した状態で、分離器具1の厚さ方向(図中、符号Dで示す白抜き矢印の方向)に移動可能に設けられている。また、橋梁部113は、第1緩衝液槽111の高さ位置を調整するための調整手段が設けられていてもよい。
サンプル吸着部120は、第2緩衝液槽121と、第2電極122と、転写体123と、を有している。
第2緩衝液槽121は、平面視矩形を呈し、緩衝液を貯留する内部空間121aを有する容器である。サンプル分離部110の橋梁部113は、第2緩衝液槽121の両側に配置されており、第1緩衝液槽111および分離器具1が第2緩衝液槽121を跨ぐようにして、第2緩衝液槽121の上方に配置されている。
第1緩衝液槽111に取り付けられた分離器具1は、排出口10bが第2緩衝液槽121の内部空間121aに位置している。
第2電極122は、平面視矩形を呈する板状の部材であり第2緩衝液槽121の内部空間121aに配置されている。第2電極122としては、例えば白金電極を用いることができる。
第2電極122は第1電極112と電気的に接続されており、第1電極112と第2電極122との間に電圧を印加可能となっている。その際、第1電極112を陰極、第2電極122を陽極として用いる。
転写体123は、平面視矩形を呈する板状または膜状の部材であり、生体分子を吸着し保持できる部材である。転写体123の形成材料は、分離対象であるサンプルの内容、またはサンプルに含まれると予想される生体分子の種類に応じて適宜選択すればよく、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、ニトロセルロース膜等を例示できる。
転写体123は、第2電極122の一面に積層されており、第2電極122側とは反対側の面をサンプル分離部110側に向けて配置されている。
図6に示すように、分離吸着装置100の使用時には、第1緩衝液槽111に緩衝液150を貯留し、第2緩衝液槽121に緩衝液160を貯留する。緩衝液150は陰極用の緩衝液であり、緩衝液160は陽極用の緩衝液である。
緩衝液150,160は、公知の組成の緩衝液を用いることができ、分離対象であるサンプルの内容、またはサンプルに含まれると予想される生体分子の種類に応じて適宜選択すればよい。好ましいものとしては、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris)/グリシン緩衝液、Tris/グリシン/ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)緩衝液、酢酸緩衝液、炭酸ナトリウム緩衝液、N−シクロヘキシル−3−アミノプロパンスルホン酸(CAPS)緩衝液、Tris/ホウ酸/エチレンジアミン四酢酸(EDTA)緩衝液、Tris/酢酸/エチレンジアミン四酢酸(EDTA)緩衝液、3−モルホリノプロパンスルホン酸(MOPS)緩衝液、リン酸緩衝液、Tris/トリシン緩衝液、Tris/メタノール緩衝液、Tris/エタノール緩衝液等が例示できる。
分離吸着装置100の使用時には、分離器具1の供給口10aから分離媒体40にサンプルを供給した後、分離器具1を第1緩衝液槽111に設置する。その際、分離器具1の支持体20を所定の圧力にて転写体123に押し当てる。
転写体123に支持体20を押し当てる際の「所定の圧力」は、0.1N以上10N以下であることが好ましく、2N以上8N以下であることがより好ましく、5N以上6N以下であることがさらに好ましい。上限値および下限値は任意に組み合わせることができる。
その後、第1緩衝液槽111および第2緩衝液槽121に緩衝液150を貯留する。第1緩衝液槽111においては、供給口10aに達する量の緩衝液150を貯留しておく。第1電極112は、緩衝液150に浸漬している。
また、第2緩衝液槽121においては、分離器具1の先端である支持体20の端面20xに達する量の緩衝液160を貯留しておく。第2電極122および転写体123は、緩衝液160に浸漬している。
このような状態で、第1電極112および第2電極122の間に所定の電圧を印加し、分離器具1の分離媒体40に付したサンプルに含まれる生体分子を電気泳動させる。電気泳動の種類は特に制限されず、電気泳動に供される生体分子に応じて適宜選択されればよい。生体分子がタンパク質である場合、SDS電気泳動、Native電気泳動、Blue Native電気泳動、二次元電気泳動等の電気泳動法を用いることが挙げられる。
分離器具1の分離媒体40に付したサンプルは、分離媒体40内を支持体20側に移動しながら、分離媒体40において、生体分子の電荷、分子量、形等の違いに基づいて分離される(分離操作)。
サンプルに含まれる生体分子のうち、最も移動速度が速いものが支持体20に達する頃に、サンプル分離部110の橋梁部113が第2緩衝液槽121の縁に沿って移動を開始する。これにより、分離器具1の支持体20と転写体123とが相対的に移動する。
転写体123では、支持体20の移動に伴い、支持体20を介して排出される生体分子を吸着する位置が変化する。これにより、転写体123は、分離媒体40で分離した生体分子を、再度混合させることなく分離した状態で保持する(転写操作)。
転写操作後、生体分子が保持された転写体123を取出し、ウエスタンブロッティング法等の公知の方法を実施することで、分離した生体分子の種類や量を検出することができる。
以上のような構成の分離吸着装置100によれば、上述した本発明のサンプル分離器具1を用いているため、サンプルの分離と転写体への吸着とを安定して連続的に実施可能となる。
[第4実施形態]
図7は、本発明の第4実施形態に係るサンプル分離吸着装置200(分離吸着装置200)について説明する説明図であり、図6に対応する図である。
図7は、本発明の第4実施形態に係るサンプル分離吸着装置200(分離吸着装置200)について説明する説明図であり、図6に対応する図である。
分離吸着装置200は、上述したサンプル分離部110と、サンプル吸着部220と、を有している。
サンプル吸着部220は、第2緩衝液槽221と、第2電極222と、転写体223と、巻出しロール224と、巻取りロール225と、を有している。
第2緩衝液槽221は、上述した第2緩衝液槽121と同様の構成を採用できる。
第2電極222は、たとえば排出口10bの開口径と同等の大きさを有する平面視矩形の板状の部材であり、分離器具1の支持体20の下方において支持体20と対向する位置に配置されている。第2電極222としては、例えば白金電極を用いることができる。
第2電極222は第1電極112と電気的に接続されており、第1電極112と第2電極222との間に電圧を印加可能となっている。その際、第1電極112を陰極、第2電極222を陽極として用いる。
転写体223は、一方向に延在する帯状の部材であり、生体分子を吸着し保持できる部材である。転写体223の形成材料は、上述した転写体123と同様の材料を採用可能である。
転写体223は、ロール状に巻き取った状態で巻出しロール224に配置され、巻出しロール224から巻き出されながら、支持体20と第2電極222との間を通過し、巻取りロール225に巻き取られる。
このような分離吸着装置200の使用時には、分離器具1の供給口10aから分離媒体40にサンプルを供給した後、分離器具1を第1緩衝液槽111に設置する。その際、分離器具1の支持体20と第2電極222とで転写体223を挟持し、支持体20を所定の圧力にて転写体223に押し当てる。
転写体223に支持体20を押し当てる際の「所定の圧力」は、0.1N以上10N以下であることが好ましく、2N以上8N以下であることがより好ましく、5N以上6N以下であることがさらに好ましい。上限値および下限値は任意に組み合わせることができる。
このような状態で、第1緩衝液槽111および第2緩衝液槽221に緩衝液150を貯留する。第1電極112および第2電極222の間に所定の電圧を印加し、分離器具1の分離媒体40に付したサンプルに含まれる生体分子を電気泳動させる。
サンプルに含まれる生体分子のうち、最も移動速度が速いものが支持体20に達する頃に、巻出しロール224からロール状に巻き取った転写体223を巻出し、巻取りロール225が巻き取る。これにより、分離器具1の支持体20と転写体223とが相対的に移動する。
転写体223では、転写体223の移動に伴い生体分子を吸着する位置が変化する。これにより、転写体223は、分離媒体40で分離した生体分子を、再度混合させることなく分離した状態で保持する(転写操作)。
転写操作後、生体分子が保持された転写体223を取出し、ウエスタンブロッティング法等の公知の方法を実施することで、分離した生体分子の種類や量を検出することができる。
以上のような構成の分離吸着装置200であっても、上述した本発明のサンプル分離器具1を用いているため、サンプルの分離と転写体への吸着とを安定して連続的に実施可能となる。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例においては、分離器具として、第1実施形態で説明した分離器具1と同じ構成のものを用いた。また、分離吸着装置として、第3実施形態で説明した分離吸着装置100と同じ構成のものを用いた。そのため、以下の説明においては、適宜図1,2に付した符号を用いて説明する。
[実施例1]
生体分子サンプルは、生体組織(マウス肝臓)を8mol/Lの尿素、2mol/Lのチオ尿素、4質量%の3-(3-cholamidepropyl)dimethylammonio-1-propanesulphonate(CHAPS)、20mmol/Lのジチオトレイトール(DTT)の各水溶液により可溶化し、遠心分離によって不溶な夾雑物を取り除いて抽出したタンパク質溶液を用いた。
生体分子サンプルは、生体組織(マウス肝臓)を8mol/Lの尿素、2mol/Lのチオ尿素、4質量%の3-(3-cholamidepropyl)dimethylammonio-1-propanesulphonate(CHAPS)、20mmol/Lのジチオトレイトール(DTT)の各水溶液により可溶化し、遠心分離によって不溶な夾雑物を取り除いて抽出したタンパク質溶液を用いた。
ポリエチレンテレフタラートの多孔質材料で形成した支持体20が固定された分離器具1に、ゲル重合が阻害されないように十分に減圧下で脱気を行った10質量%アクリルアミド溶液を注入した。アクリルアミド溶液に、さらにテトラメチルエチレンジアミン(TEMED)と過硫酸アンモニウム(APS)を加えてゲル化し、ポリアクリルアミドゲルの分離媒体40を作製した。
第1緩衝液槽111には、陰極用の緩衝液180mLを貯留し、第2緩衝液槽121には陽極用の緩衝液200mLを貯留した。
陰極用の緩衝液としては、100mmol/LのMOPS、50mmol/Lのビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−トリス(ヒドロキシメチル)メタン)(Bis−Tris)、50mmol/LのTris、0.25%のSDSの混合水液を用いた。
陽極用の緩衝液としては、100mmol/LのMOPS、50mmol/LのBis−Tris、50mmol/LのTris、20体積%EtOHの混合水液を用いた。
上記タンパク質溶液にSDS溶液を加えて平衡化した後、供給口10a側に露出した分離媒体40に添加した。その後、第1電極112と第2電極122との間に50mAの定電流で電圧を印加して、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)法により生体分子の分離を行った。
転写体に生体分子を吸着させた後、3質量%スキムミルクにてブロッキング処理し、ウエスタンブロッティング法によりタンパク質のバンド像が検出できることを確認した。
[実施例2]
まず、電気泳動装置(シャープ株式会社、Auto 2D、BM−100)を用い、上記タンパク質溶液をIEF(等電点電気泳動)チップにて固有の電荷にて分離した(1次元目電気泳動)。IEFチップのゲル部分をSDS溶液に含侵し平衡化した後、IEFチップのゲル部分を、供給口10a側に露出した分離媒体40に設置した。
まず、電気泳動装置(シャープ株式会社、Auto 2D、BM−100)を用い、上記タンパク質溶液をIEF(等電点電気泳動)チップにて固有の電荷にて分離した(1次元目電気泳動)。IEFチップのゲル部分をSDS溶液に含侵し平衡化した後、IEFチップのゲル部分を、供給口10a側に露出した分離媒体40に設置した。
その後、実施例1と同様にして、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)法により生体サンプルの分離を行った(2次元目電気泳動)。
タンパク質が保持された転写膜を用いて、実施例1と同様にウエスタンブロッティング法により特定のタンパク質が検出できることを確認した。
本実施形態では、タンパク質を二次元電気泳動によって展開されている為、本実施形態でタンパク質が転写された転写膜は分子量、等電点などのタンパク質情報を有するプロテインチップとして用いることができる。
以上の結果より、本発明が有用であることが確認できた。
本発明は、医学、工学、薬学、理学、農学等の生命科学分野において、広く利用可能である。
1,2,3…サンプル分離器具(分離器具)、20,21,22…支持体、10…収容部、10a…供給口、10b…排出口、10c…内部空間、30,31,32…保持部材、40…分離媒体、100,200…サンプル分離吸着装置(分離吸着装置)、111…第1緩衝液槽、112…第1電極、121,221…第2緩衝液槽、122,222…第2電極、123,223…転写体、150,160…緩衝液
Claims (7)
- 電気泳動用の分離媒体を収納する収容部と、
多孔質材料を形成材料とする支持体と、を有し、
前記収容部は、前記分離媒体が充填される内部空間を有するとともに、前記内部空間と連通する供給口および排出口が設けられ、
前記支持体は、前記排出口を塞いで設けられ、
前記支持体は、転写中でも変形しない剛性を有しているサンプル分離器具。 - 前記分離媒体が前記支持体の内部空間にも充填されている請求項1に記載のサンプル分離器具。
- 前記排出口において前記支持体を保持する保持部材をさらに有する請求項1または2に記載のサンプル分離器具。
- 前記内部空間に収容される分離媒体をさらに有し、
前記分離媒体は、前記支持体と一体的に形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載のサンプル分離器具。 - 前記分離媒体が、ポリアクリルアミドゲルである請求項1から4のいずれか1項に記載
のサンプル分離器具。 - 第1緩衝液を貯留する第1緩衝液槽と、
第2緩衝液を貯留する第2緩衝液槽と、
前記第1緩衝液槽に配置された第1電極と、
前記第2緩衝液槽に配置された第2電極と、
前記第1緩衝液槽に配置され、請求項1から5のいずれか1項に記載のサンプル分離器
具と、
サンプルを転写する転写体と、を備え、
前記サンプル分離器具は、前記供給口が前記第1緩衝液槽の内部で開口すると共に、前
記排出口が前記第2緩衝液槽の内部に位置しており、
前記サンプル分離器具が有する前記支持体は、前記転写体の一方の面と接し、
前記第2電極は、前記転写体の他方の面と接しているサンプル分離吸着装置。 - 前記転写体は、前記支持体に対して相対的に移動可能に設けられている請求項6に記載
のサンプル分離吸着装置。
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JP2016235579A JP2017072605A (ja) | 2016-12-05 | 2016-12-05 | サンプル分離器具およびサンプル分離吸着装置 |
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Country | Link |
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