JP2017071479A - 物品起立装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物品起立搬送装置1の制御部70は、板状物品2が供給位置Pに供給される前に先行走行体41が上昇軌道部25から往路部22に向かって供給位置Pよりも下流側にまで移動するようにリニアモータ30を制御する先行処理と、板状物品2が供給位置Pに供給された後に後行走行体41が上昇軌道部25に沿って上方に走行するようにリニアモータ30を制御する後行処理と、を実行する。
【選択図】図1
Description
板状物品の供給後、制御部が後行処理を実行すると、後行走行体が上昇軌道部に沿って上方へ走行するので、起立動作カム部によって後行押送部材が水平面に対して倒れた状態から起立した状態に遷移し、その後行押送部材がスリットから上に突き出る。これにより、供給位置に供給された複数の板状物品が後行揺動部材によって起こされる。この際、板状物品が先行揺動部材に受けられるので、これら板状物品を起立させやすい。
以上のように板状物品を起立させたので、これら板状物品を起立させた状態で搬送することができる。
なお、将棋倒し状態(将棋倒しになった状態)とは、複数枚の板状物品が、上流側の板状部材の上面に、これに隣接する下流側の板状物品の一部が乗るように配列された状態をいう。
図1は、物品起立搬送装置1の側面図である。図2〜図6は、物品起立搬送装置1の上流側部分の斜視図である。
この物品起立搬送装置1の上流側(図1の左側)には、上流側へ将棋倒し(ドミノ倒し)になった状態の複数の板状物品2(図2参照)を物品起立搬送装置1に供給する供給装置(図示略)が設けられている。この物品起立搬送装置1は、そのような将棋倒しになった状態の板状物品2を起立させつつ寄せ集め(図2〜図6の工程図参照)、それら板状物品2を起立させた状態で図1の左から右へ纏めて搬送する装置である。将棋倒し状態とは、複数枚の板状物品2が、上流側の板状部材2の上面に、これに隣接する下流側の板状物品2の一部が乗るように配列された状態をいう。板状物品2は、例えばPTP包装体(ブリスタ包装体)、ストリップ包装体、カード、プリント回路基板、板紙、メダル、コイン、硬質なシート又は薄板状食品(例えば、成型ポテトチップス)である。
図2〜図6に示すように、搬送台10は、板状物品2が搬送される搬送路となる。この搬送台10の上面には、上流側から下流側へ水平に延在した帯状の凹部11が形成され、凹部11の底にはスリット12が形成されている。
図1に示すように、この搬送台10の下方には、搬送ユニット40を案内する走行ガイド20が配設されている。
図7〜10は、それぞれ、図1に示すVII部〜X部の拡大図である。図1及び図7〜図10に示すように、走行ガイド20は、横方向に見て、無端状のオーバル形状(角丸長方形)に形成されたガイドレールである。より具体的には、走行ガイド20は次のように構成されている。
図1に示すように、走行ガイド20の内周側には、リニアモータ30のステータ31が走行ガイド20に沿って延在するように取り付けられている。このステータ31は走行ガイド20よりも小さなオーバル形状に形成されており、図7及び図10に示すようにステータ31の上側直線部32及び下側直線部34がそれぞれ走行ガイド20の往路部22及び復路部24と平行に配され、図8及び図9に示すようにステータ31の円弧部33及び円弧部35がそれぞれ走行ガイド20の下降軌道部23及び上昇軌道部25と同心状に配されている。なお、搬送ユニット40にはリニアモータ30の可動子36(図12参照)が設けられており、可動子36とステータ31のどちらか一方が電機子(armature)であり、他方が永久磁石等の界磁子(field system)である。
図11は搬送ユニット40の斜視図であり、図12は搬送ユニット40の正面図であり、図13は搬送ユニット40の側面図である。図11〜図13に示すように、搬送ユニット40は、走行体41、走行ローラ45,46a,46b,47,48a,48b、回転レバー51、カムフォロワー53及び棒状の揺動部材(押送部材)55等を備える。
走行ローラ45,46a,46b,47,48a,48bの下方であって走行体41の内側には、リニアモータ30の可動子36,36が取り付けられている。走行体41が走行ガイド20に支持された状態では、これら可動子36,36の間にステータ31が配置されており、可動子36,36がステータ31に横方向に対向する。このようなリニアモータ30は走行体41を走行ガイド20に沿って推進させる。
回転レバー51及び揺動部材55は駆動カム60によって回転される。この駆動カム60は、走行体41の走行運動を回転レバー51及び揺動部材55の回転運動に変換するものである。この駆動カム60は、外側の無端状帯板67と内側の無端状帯板と68の間にスリット69が形成された溝カムによって構成されている。スリット69には搬送ユニット40のカムフォロワー53が挿入され、走行体41が走行することによってカムフォロワー53が無端状帯板67,68を摺動する。
1つの走行体41につき一対の可動子36,36が設けられており、複数の走行体41が互いに独立してリニアモータ30によって駆動される。このリニアモータ30が制御部70(図1参照)によってシーケンス制御されることによって、走行体41ごとに位置及び走行速度が制御される。制御部70は、例えばプログラマルロジックコントローラ(PLC)等を有する制御回路によって構成される。
制御部70によるリニアモータ30の制御に基づく搬送ユニット40の動作について説明するとともに、搬送ユニット40の動作による板状物品2の動きについて説明する。
第一実施例では、先行走行体41が供給位置Pよりも下流側の位置で停止したのに対して、第二実施例では、先行走行体41が供給位置Pよりも下流側の位置で停止せずに下流側へ走行する。以下、第二実施例の物品起立搬送装置1の動作について詳細に説明する。
先行走行体41が上昇軌道部25を走行している際には、先行走行体41以外の走行体41が図1のように横から見て時計回りに1個分だけ移動するように、制御部70がリニアモータ30を制御する。
第一実施例では、先行走行体41が供給位置Pよりも下流側の位置で停止したのに対して、第三実施例では、先行走行体41が供給位置Pよりも下流側の位置で停止せずに上流側へ逆送する。以下、第二実施例の物品起立搬送装置1の動作について詳細に説明する。
先行走行体41が上昇軌道部25を走行している際には、先行走行体41以外の走行体41が図1のように横から見て時計回りに1個分だけ移動するように、制御部70がリニアモータ30を制御する。
以上の実施形態は次のような効果を奏する。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。以下に説明する各変更点を組み合わせて適用してもよい。
Claims (7)
- 供給位置に将棋倒し状態になった複数の板状物品を起立させる物品起立装置であって、
前記供給位置から下流側へ水平に延びたスリットが上下に貫通するように形成された水平な搬送台と、
前記搬送台の下方に配置されているとともに前記供給位置から前記スリットに沿って下流側へ水平に延びた往路部と、前記供給位置の下方に配置されているともに前記往路部の上流側端部から下方に延びた上昇軌道部と、前記往路部の下流側端部から下方に延びた下降軌道部と、前記往路部の下方に設けられているとともに前記上昇軌道部と前記下降軌道部の下端同士に接続する復路部と、を有した走行ガイドと、
前記走行ガイドによって前記走行ガイドの前記上昇軌道部、前記往路部、前記下降軌道部及び前記復路部に沿って案内される先行走行体と、
前記走行ガイドによって前記走行ガイドの前記上昇軌道部、前記往路部、前記下降軌道部及び前記復路部に沿って案内される後行走行体と、
前記先行走行体に揺動可能に設けられた先行揺動部材と、
前記後行走行体に揺動可能に設けられた後行揺動部材と、
前記先行走行体及び前記後行走行体を独立的に前記走行ガイドに沿って走行させるよう前記先行走行体及び前記後行走行体を駆動するリニアモータと、
前記上昇軌道部に沿った前記先行走行体及び前記後行走行体それぞれの上方への走行に伴って、それぞれ前記先行揺動部材及び前記後行揺動部材を上流側へ倒して前記スリットの下方に引き込ませた状態から水平面に対して起立させて前記スリットから上に突き出した状態に揺動させる起立動作カム部と、
前記往路部に沿った前記先行走行体及び前記後行走行体それぞれの下流側への走行に伴って、それぞれ前記先行揺動部材及び前記後行揺動部材を水平面に対して起立させて前記スリットから上に突き出した状態に維持させる起立維持カム部と、
前記リニアモータを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記板状物品が前記搬送台上の前記供給位置に供給される前に前記先行走行体が前記上昇軌道部から前記往路部に向かって前記供給位置よりも下流側にまで移動するように前記リニアモータを制御する先行処理と、
前記板状物品が前記搬送台上の前記供給位置に供給された後に前記後行走行体が前記上昇軌道部に沿って上方に走行するように前記リニアモータを制御する後行処理と、
を実行することを特徴とする物品起立装置。 - 前記制御部は、前記後行処理において、前記先行走行体が前記供給位置よりも下流側の位置で停止するように前記リニアモータを制御することを特徴とする請求項1に記載の物品起立装置。
- 前記制御部は、前記後行処理において、前記先行走行体が前記後行走行体よりも低速で前記往路部に沿って下流側へ走行するように前記リニアモータを制御することを特徴とする請求項1に記載の物品起立装置。
- 前記制御部は、前記後行処理において、前記先行走行体が前記往路部に沿って上流側へ走行するように前記リニアモータを制御することを特徴とする請求項1に記載の物品起立装置。
- 前記制御部は、前記後行処理後に前記先行走行体及び前記後行走行体が前記往路部に沿って下流側へ走行するように前記リニアモータを制御する搬送処理を実行することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の物品起立装置。
- 前記制御部は、前記搬送処理において、前記先行走行体と前記後行走行体の速度が互いに等しくなるように前記リニアモータを制御することを特徴とする請求項5に記載の物品起立装置。
- 前記制御部は、前記搬送処理において、前記先行走行体が前記後行走行体よりも高速になった後に前記後行走行体が前記先行走行体よりも高速になり、更にその後に前記先行走行体と前記後行走行体の速度が互いに等しくなるように前記リニアモータを制御することを特徴とする請求項5に記載の物品起立装置。
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