JP2017069694A - アレイアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ホーンの開口を導体で区切って複数のサブ開口とし、1つのホーンを複数のホーンアンテナ素子として作用させる際に、位相中心がサブ開口の中心からずれて、位相中心の間隔が放射する電波の波長よりも長くなり、グレーティングローブが発生する場合があった。【手段】 少なくとも内表面が導電性を有する材料ででき、開口を有するホーン6と、開口を複数のサブ開口3に分割し、ホーン6の内表面と電気的に接続し、少なくとも表面が導電性を有する材料でできた区分導体4と、それぞれのサブ開口3の断面形状の平面図形としての重心であるサブ開口重心11を通りサブ開口の断面に垂直な直線であるサブ開口重心線が通る位置に配置された複数の開口部導体1とを備えたホーンアンテナ10を1次元または2次元のアレイ状に配列した。【選択図】 図2

Description

本発明は、ホーンアンテナ素子を1次元または2次元に配列したアレイアンテナに関する。
ホーンアンテナ素子を1次元または2次元に配列したアレイアンテナでは、ホーンアンテナ素子の間隔は使用される周波数帯域の上限周波数における1波長未満とする必要がある。その理由は、素子間隔が1波長以上だと、アンテナ放射パターンにグレーティングローブが発生するからである。高周波数領域で素子間隔を1波長未満にし、かつある程度の広さの開口面積を持たせようとすると、ホーンアンテナ素子の数が多くなる。ホーンアンテナ素子の数が多くなると、それぞれのホーンに給電しホーンが受信した電波を合成する給電合成回路が大きなものとなる。給電合成回路を小型化するために、ホーンの開口を複数に分割する格子状の導体を備えるアレイアンテナがある(例えば、特許文献1を参照)。
米国特許出願公開第2013/0141300号明細書
1個のホーンの開口を格子状の導体で分割することで、1個のホーンの開口を分割したサブ開口をそれぞれ有する複数のホーンアンテナ素子として扱うことができる。しかし、区分導体は開口に近い部分だけしかなく、隣接するホーンアンテナ素子間での電磁結合などの影響により、各アンテナ素子の位相中心がサブ開口の中心ではなく、ホーンの側面側に存在することになる。その結果、隣接するホーンアンテナ素子間の位相中心の間隔は、長いものと短いものが交互に存在することになる。長い方の間隔が1波長よりも長くなり、グレーティングローブが発生してしまうという課題がある。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、1個のホーンの開口を導体で区切った複数のホーンアンテナ素子を1次元または2次元のアレイに配列したアレイアンテナで、グレーティングローブの発生を防止することを目的とする。
この発明に係るアレイアンテナは、少なくとも内表面が導電性を有する材料ででき、開口を有するホーンと、前記開口を複数のサブ開口に分割し、前記ホーンの内表面と電気的に接続し、少なくとも表面が導電性を有する材料でできた区分導体と、それぞれの前記サブ開口の断面形状の平面図形としての重心であるサブ開口重心を通り前記サブ開口の断面に垂直な直線であるサブ開口重心線が通る位置に配置された複数のパッチ導体とを備えたホーンアンテナを1次元または2次元のアレイ状に配列し、前記ホーンアンテナが配列する方向で隣接し、異なる前記ホーンアンテナに属する前記サブ開口の前記サブ開口重心の間の距離が、前記ホーンアンテナが放射する電波の中で最も波長が短い電波の波長である最少放射波長よりも小さいことを特徴とするものである。
この発明によれば、1個のホーンの開口を導体で区切った複数のホーンアンテナ素子を1次元または2次元のアレイに配列したアレイアンテナで、グレーティングローブの発生を防止できる。
この発明の実施の形態1に係るアレイアンテナの斜視図である。 実施の形態1に係るアレイアンテナの一部を拡大した斜視図である。 実施の形態1に係るアレイアンテナのパッチ導体および基板を取り付ける前の状態での一部を拡大した斜視図である。 実施の形態1に係るアレイアンテナの平面図である。 実施の形態1に係るアレイアンテナのパッチ導体および基板を取り付ける前の状態での平面図である。 実施の形態1に係るアレイアンテナのパッチ導体および基板を取り付ける前の状態での一部を拡大した平面図である。 図2に示すA−A線での切断部端面図である。 図2に示すB−B線での切断部端面図である。 実施の形態1に係るアレイアンテナを有するアンテナ装置の機能ブロック図である。 比較例としてのパッチ導体を有さないアレイアンテナでの位相中心を説明する図である。 実施の形態1に係るアレイアンテナでの位相中心を説明する図である。
実施の形態1
図1は、この発明の実施の形態1に係るアレイアンテナの斜視図である。アレイアンテナ100は、複数のホーンアンテナ10を直線状に長手方向に配列したものを、短手方向に複数列に配列している。アレイアンテナ100の開口面であるアレイ開口面が平面になるように、ホーンアンテナ10の開口面を配列する。図1では、長手方向に17個のホーンを配列し、短手方向に6列配列した場合を示している。なお、ホーンアンテナ10を1次元のアレイに配列してもよい。
アレイアンテナ100の中央の2列では互いに長手方向に位置がずれていないが、片側の3列は、短手方向で隣接するホーンアンテナ10は、長手方向に位置をずらして配置される。全体としてみると、短手方向の中央部が長手方向の片側で突出し、反対側ではへこむ形状である。図1に示すとおり、アレイアンテナ100の短手方向をX方向とし、短手方向と直交する長手方向をY方向とし、X方向およびY方向に垂直な方向をZ方向にする。Z方向は、アレイアンテナ100の指向方向すなわちメインローブの方向である。
図1において破線で示した範囲50の部分を拡大した斜視図を、図2に示す。図1および図2では、パッチ導体1が載置された誘電体の基板2(図4に図示)を透視して書いている。また、パッチ導体1および基板2を取り付ける前の、図2と同様な部分の斜視図を図3に示す。図4に、パッチ導体1および基板2を取り付けた状態での実施の形態1に係るアレイアンテナの平面図を示す。図5に、パッチ導体1および基板2を取り付ける前の状態での平面図を示す。図6に、図5において破線で示した範囲60の部分を拡大した平面図を示す。図6では、パッチ導体1を破線で示す。図7は、図2に示すA−A線での切断部端面図である。図8は、図2に示すB−B線での切断部端面図である。なお、切断部端面図では、切断する平面上に存在する物体だけを表現する。後で説明するが、図6と図7には、アレイアンテナ100の各部の寸法を示す。
図1から図7に示すように、ホーン6の開口部には、開口を4個の合同な断面形状を有するサブ開口3を設けるための格子状の区分導体4が設けられる。4個のサブ開口3の断面形状は、角をとった正方形である。区分導体4は、決められた厚さと幅の板状の部材が十字状に形成されたものである。区分導体4は、ホーン枠体5と一体に形成されている。ホーン枠体5は、ホーン6を構成するホーン壁部と隣接するホーン6と連結するための機能を持つ部材である。すべてのホーン枠体5および区分導体4は、一体に形成されている。つまり、この実施の形態1のアレイアンテナ100の開口部側は一体に形成されている。この部材を、開口面部材と呼ぶ。開口面部材は、アルミニウムなどの導電性がよい金属板に、ホーン6ごとに開口およびサブ開口3を設けるように切削加工して形成する。アレイアンテナ100の他の部分も、同様にアルミ板を切削加工して形成する。アレイアンテナ100は、アルミニウム板を重ね合わせて形成し、図示しない締結部材で一体化している。
複数のホーン6をそれぞれ形成し、それらをアレイ状に配列するようにしてもよい。また、区分導体4をホーン枠体5と別体に形成し、区分導体4をホーン枠体5に取り付けてもよい。ホーン6および区分導体4は、すべてが導体でなくてもよく、樹脂の表面に導体層を設けたものでもよい。ホーン6は、その少なくとも内表面が導電性を有する材料でできていればよい。区分導体4は、少なくとも表面が導電性を有する材料でできていればよい。ホーン6の内表面と区分導体3の表面とが電気的に接続されていればよい。
図2および図4から分かるように、アレイアンテナ100の開口面には、パッチ導体1を載置した基板2が取り付けられる。図6の平面図に示すように、それぞれのパッチ導体1は、対応するそれぞれのサブ開口3のほぼ中央に配置される。より厳密にいうと、サブ開口3の断面形状の平面図形としての重心であるサブ開口重心11を通りサブ開口3の断面に垂直な直線であるサブ開口重心線が通る位置に、開口部導体であるパッチ導体1は配置される。サブ開口3の開口側でのサブ開口重心線に垂直な面が、サブ開口面である。
パッチ導体1をサブ開口面に射影した平面図形である開口面射影形状が内部に欠落部分を有し、サブ開口重心11が欠落部分に存在する場合も、サブ開口重心線がパッチ導体1を通るとする。正確には、パッチ導体1の開口面射影形状を包含する最小の凸図形の内部にサブ開口重心11が存在する場合に、サブ開口重心線がパッチ導体1を通るとする。ここで、凸図形とは、図形内の任意の2点を結ぶ線分上の点がその図形内に存在する図形である。
図7および図8から分るように、導波管と接続する部分での断面の正方形と開口面側での断面の正方形では、開口面側の方が大きく、曲線状に開口の辺の長さが大きくなる。
さて、アレイアンテナ100を使用するアンテナ装置の構造を説明する。図9は、実施の形態1に係るアレイアンテナを有するアンテナ装置の機能ブロック図である。アレイアンテナ100は、複数のホーンアンテナ10を有する。各ホーンアンテナ10の導波管側には、電波に円偏波を付加する偏波付加器21が接続される。なお、偏波付加器は円偏波ではなく直線偏波を付加する場合もある。また、偏波を付加する必要が無い場合は、偏波付加器を有さない。
複数の偏波付加器21は、合成回路部22により導波路が段階的に統合して1個の導波路になり、分波回路23に接続される。分波回路23側から見れば、1個の導波路が合成回路部22で段階的に分岐して、偏波付加器21およびホーンアンテナ10の複数の組に接続される。分波回路23には、送信用給電回路24を介して送信機25が接続し、受信用給電回路26を介して受信機27が接続する。分波回路23は、送信用給電回路24からの送信信号を合成回路22に供給し、アレイアンテナ100が受信した受信信号を合成回路22から受信用給電回路26に供給する。
アレイアンテナ100は、電波を図1などに示すZ方向をメインローブとして放射する。また、Z方向の逆向きの方向から到来する電波を、効率よく受信することができる。ここで、アレイアンテナ100が放射する電波の中で最も波長が短い電波の波長を最短放射波長と呼ぶ。最短放射波長を変数λで表現する。
各部の長さに関して説明する。以下の変数を定義する。図6に、一部のホーンアンテナ10でサブ開口3の図形としての重心であるサブ開口重心11を小さい白丸で示す。
:ホーンアンテナ10の一辺の長さ
P:Y方向に並んだホーンアンテナ10のX方向での位置ずれの長さ。P≒L/4である。
:ホーン6の開口の一辺の長さ。
:サブ開口3の一辺の長さ。
:区分導体4の幅。W=W−2Wである。
:ホーン枠体5の幅。W=L−W≧Wである。
:同じホーンアンテナ10内で隣接するサブ開口重心11間の距離。
=(L−W)/2である。
:X方向でホーン枠体5を挟んで隣接するサブ開口重心11間の距離。
=(L−W)/2≧Lである。
:Y方向でホーン枠体5を挟んで隣接するサブ開口重心11間の距離。
=√(L +P)≧Lである。
r:パッチ導体1の直径。
d:溝7の深さ。
h:基板2の厚さ。
アレイアンテナ100は、その各部の寸法を以下が成立するように決めている。
≦L≦L<λ (1)
λ<L=L+L (2)
(1)式は、ホーンアンテナ素子の間隔を最短放射波長λ未満として、グレーティングローブを発生させないようにするための条件である。(2)式は、区分導体4によりホーンアンテナ10を4個のホーンアンテナ素子として動作させることで、ホーンアンテナ10の一辺の長さを最短放射波長λよりも大きくできることを表している。
この発明のパッチ導体1の作用を説明するために、比較例としてパッチ導体1および溝7を有しないアレイアンテナの作用について説明する。図10は、比較例としてのパッチ導体を有さないアレイアンテナでの位相中心を説明する図である。図10で、各ホーンアンテナ素子の位相中心12を小さな×印で示す。比較例での隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12間の距離を表現する変数として、以下を定義する。
1D:同じホーンアンテナ10内で隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12間の距離。
2D:X方向でホーン枠体5を挟んで隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12間の距離。
3D:Y方向でホーン枠体5を挟んで隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12間の距離。
1個のホーン6を開口面付近でだけ区分導体4で区切った場合には、区分導体4が開口付近だけしかなく、隣接するホーンアンテナ10と電磁結合するため、位相中心12はサブ開口重心11よりもホーン6の内面に近い位置になる。そのため、比較例での同じホーン6内で隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12の間隔L1Dは、サブ開口重心11の間隔Lよりも広くなる。また、比較例でのホーン枠体5を挟んでX方向またはY方向に隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12の間隔L2DおよびL3Dは、サブ開口重心11の間隔LおよびLよりも狭くなる。そのため、(1)式の関係が成立する場合でも、以下のような関係になる。
2D<L3D<λ<L1D (3)
(3)式は、位相中心の間隔L1Dが最少放射波長λよりも長くなり、グレーティングローブが発生することを意味する。
図11は、実施の形態1に係るアレイアンテナでの位相中心を説明する図である。パッチ導体1および溝7を設けることで、位相中心12はサブ開口重心11とほぼ同じ位置になる。この実施の形態1での隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12間の距離を表現する変数として、以下を定義する。
1S:同じホーンアンテナ10内で隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12間の距離。
2S:X方向でホーン枠体5を挟んで隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12間の距離。
3S:Y方向でホーン枠体5を挟んで隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12間の距離。
この実施の形態1でのホーン枠体5を挟んでX方向またはY方向に隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12の間隔L2SおよびL3Sは、サブ開口重心11の間隔LおよびLとほぼ同じになる。この実施の形態1での同じホーン6内で隣接するホーンアンテナ素子の位相中心12の間隔L1Sは、サブ開口重心11の間隔Lとほぼ同じになる。つまり、以下の関係が成立する。
1S<L2S<L3S<λ (4)
(4)式は、位相中心の間隔L1SおよびL2SおよびL3Sが最少放射波長λよりも短く、グレーティングローブが発生しないことを意味する。なお、一般的にはホーン枠体5の幅Wの方が区分導体4の幅Wよりも大きく、L<L<Lの関係が成立するので、位相中心12はサブ開口重心11よりも少しホーン6の内面側にある場合に、L1s=L2sとなる。また、MAX(L1S,L2S,L3S)<λが成立するようなサブ開口重心11の近傍に位相中心12が存在すればよい。
この発明で、サブ開口の位相中心12がサブ開口重心11に近づくのは、主にパッチ導体1の作用である。パッチ導体1は円形の薄板である。パッチ導体1の直径rは、最少放射波長λの1/4程度にしている。パッチ導体1は、サブ開口3のZ方向の外側に、XY平面上でサブ開口3のほぼ中央に配置されている。パッチ導体1の直径rが、最少放射波長λの1/2であれば、最少放射波長λの電波はパッチ導体1と共振する。共振した状態では、電波はパッチ導体1にすべて入り、ホーン6の外部に放射されなくなる。パッチ導体1の直径rを小さくしていけば、共振が弱まり、外部へ電波が放射できるようになる。また、直径rが最少放射波長λの1/2未満のパッチ導体1は、電波をパッチ導体1に引き寄せる、すなわち位相中心12をサブ開口重心11に近づけるように作用する。パッチ導体1の位置と直径rは、位相中心12の位置と放射効率を考慮して適切に決める。複数の波長の電波を放射する場合には、放射する電波の波長すべてに関して総合的に考慮して、パッチ導体1の位置と直径rを決める。そのようにして決めたパッチ導体1の直径rは、最少放射波長λの1/2未満の値になる。
パッチ導体1の主面の平面形状は、円形の方が望ましいが、円形でなくてもよい。凸図形が望ましいが、凸図形でなくてもよい。円形でない平面図形の場合は、その平面図形を囲む最少の長方形の長い方の辺の長さが、パッチ導体1と電波の共振に影響する。平面図形を囲む最少の長方形を最少包長方形と呼ぶ。最少包長方形の長い方の辺の長さを、最少包長径と呼ぶ。パッチ導体1の最少包長径が最少放射波長λの1/2であれば、電波とパッチ導体1が共振する。共振を適度に弱め、かつ電波をパッチ導体1に適度に引き寄せるように、パッチ導体1の形状と最少包長径を決める。そのようにして決めた最少包長径は、最少放射波長λの1/2未満である。
位相中心12がホーン6の壁面側に近づく原因の1つは、ホーンアンテナ10の間のホーン枠体6が導体であるため、隣接するホーンアンテナ10が電磁的に結合していることである。ホーンアンテナ10を電磁的に分離するため、ホーン6すなわち4個のサブ開口3を切れ目なく囲むように、溝7を設ける。溝7の深さdは、最少放射波長λの1/5程度から3/10割程度の範囲内とする。アレイアンテナ100が最少放射波長λの電波だけを放射する場合には、溝7の深さd=λ/4とすれば、溝7の両側で電波が逆位相になり互いに打ち消しあうので、電磁結合が弱くなる。複数の波長の電波を放射する場合は、複数の波長の電波での電磁結合の度合いを考慮して、溝7の深さを決める。そのようにして決めた溝7の深さdは、最少放射波長λの1/5程度から3/10割程度の範囲内である。
パッチ導体1は誘電体の基板2に載置されているので、パッチ導体1は開口面からZ方向に、基板2の厚さhだけ離れる。基板2の誘電率と厚さhを調整することで、ホーンアンテナ10の反射特性を調整できる。基板2の誘電率と厚さhは、反射ができるだけ小さくなるように決める。パッチ導体1は、誘電体の基板2のホーンアンテナ10の側に載置してもよい。
サブ開口3の平面図形としての形状は、角をとった正方形である。角をとるとは、角の頂点から決められた範囲を曲線または直線で角の頂点を含む部分を除くことである。角を除く範囲は適切に決める。全く角をとらなくてもよい。角をとった正方形も正方形と呼ぶ。サブ開口断面の平面図形としての形状は正方形が望ましいが、長方形、他の種類の四角形あるいは四角形ではない多角形でもよい。角をとった長方形、四角形あるいは多角形も、長方形、四角形あるいは多角形と呼ぶ。
この実施の形態では、ホーン6の開口を4つの合同な正方形の形状を有するサブ開口3に分割した。分割数は、2、3、6、9など、4以外の数でもよい。4つに分割する場合は、すべてのサブ開口が合同な形状が望ましいが、すべてのサブ開口が合同でなくてもよい。
なお、本願発明はその発明の精神の範囲内において実施の形態の変形、省略が可能である。
1 パッチ導体(開口部導体)
2 基板
3 サブ開口
4 区分導体
5 ホーン枠体
6 ホーン
7 溝
10 ホーンアンテナ
11 サブ開口重心
12 位相中心
21 偏波付加器
22 合成回路
23 分波回路
24 送信用給電回路
25 送信機
26 受信用給電回路
27 受信機
50 範囲
60 範囲
100 アレイアンテナ

Claims (8)

  1. 少なくとも内表面が導電性を有する材料ででき、開口を有するホーンと、
    前記開口を複数のサブ開口に分割し、前記ホーンの内表面と電気的に接続し、少なくとも表面が導電性を有する材料でできた区分導体と、
    それぞれの前記サブ開口の断面形状の平面図形としての重心であるサブ開口重心を通り前記サブ開口の断面に垂直な直線であるサブ開口重心線が通る位置に配置された複数の開口部導体とを備えたホーンアンテナを1次元または2次元のアレイ状に配列し、
    前記ホーンアンテナが配列する方向で隣接し、異なる前記ホーンアンテナに属する前記サブ開口の前記サブ開口重心の間の距離が、前記ホーンアンテナが放射する電波の中で最も波長が短い電波の波長である最少放射波長よりも小さいことを特徴とするアレイアンテナ。
  2. 前記開口部導体が前記サブ開口重心線に垂直な平面であるサブ開口面に平行に配置された板状であり、
    前記開口部導体の主面の平面形状を囲む面積が最少の長方形の長い方の辺の長さが前記最少放射波長の半分未満であることを特徴とする請求項1に記載のアレイアンテナ。
  3. すべての前記ホーンアンテナの開口面が配置された平面であるアレイ開口面に配置された前記開口部導体を載置した誘電体を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアレイアンテナ。
  4. 前記開口部導体の主面の形状が円形であることを特徴とする請求項2に記載のアレイアンテナ。
  5. 前記区分導体が、前記開口を断面形状が合同な4個の前記サブ開口に分割するものであることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のアレイアンテナ。
  6. 前記サブ開口の断面形状が正方形であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のアレイアンテナ。
  7. 前記ホーンアンテナに属するすべての前記サブ開口を囲む導体領域に、すべての前記サブ開口を切れ目なく囲むように溝を設けた前記ホーンアンテナを有することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のアレイアンテナ。
  8. 前記溝の深さが前記最少放射波長の5分の1から10分の3の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のアレイアンテナ。
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