JP2017069678A - 電子機器及びその設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑なアンテナ設計等を行うことなく、金属体に近接した状態で、通信距離をより長くすることが可能な電子機器及びその設計方法を提供する。
【解決手段】電子機器1は、ICチップ及びICチップに接続された主アンテナを有するインレット11と、主アンテナと非接触で電磁結合するブースター用の副アンテナ12と、長軸の長さが副アンテナ12の長軸の長さよりも短く、或いは短軸の長さが副アンテナ12の短軸の長さよりも短く、インレット11及び副アンテナ12と平面視で重なるように配置される誘電率調整部22を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器及びその設計方法に関する。
近年、流通管理、履歴管理、物品管理、その他の各種管理を効率的に行うべく、RFID(Radio Frequency IDentification)が様々な用途に用いられている。このRFIDは、RFタグと呼ばれる電子機器と情報読出/書込装置(リーダ/ライタ)との間で電磁界や電波等を用いた近距離の無線通信を行うことで、RFタグに対する情報の書き込みを非接触で行い、或いはRFタグからの情報の読み出しを非接触で行うものである。
以下の特許文献1,2には、従来のRFタグが開示されている。具体的に、以下の特許文献1には、ICチップ及びアンテナを備えるインレイ、補助アンテナ、及び誘電率調整プレートが積層されたRFタグが開示されている。また、以下の特許文献2には、ICチップの周辺を、アンテナをなす導体パターンが取り付けられる第1の誘電体基板よりも硬度が高い第2の誘電体基板で構成したRFタグが開示されている。
特開2014−6810号公報 特開2009−64145号公報
ところで、RFIDで使用される周波数帯域は国際規格で規定されており、例えばUHF帯(極超短波帯)を用いて通信を行うRFIDでは、860〜960[MHz]と規定されている。この国際規格で規定された周波数帯域のうち、各地域(各国)で実際に使用される周波数帯域は、各地域の電波法で規定されており、例えば日本国内では、920〜960[MHz]と規定されている。
RFタグは、ある地域(例えば、日本国内)で使用される周波数帯域で無線通信が可能なようにアンテナが設計されており、使用される周波数帯域が異なる他の地域(例えば、日本国外)では基本的に無線通信を行うことができない。また、同じ地域内であっても、使用される用途毎に周波数帯域が異なっていれば無線通信することができない。このように、従来は、使用される周波数帯域毎にアンテナの設計変更が必要になるため、RFタグのコストが上昇してしまうという問題があった。
また、RFタグは、金属体に近接すると通信性能が損なわれ、例えば通信距離が短くなってしまう。このため、金属体に近接した状態で使用されるRFタグにおいて、通信距離をより長くするためには、複雑なアンテナ設計等を行う必要がある。しかも、このようなRFタグを複数の異なる周波数帯域で使用可能にするためには、使用される周波数帯域毎に複雑なアンテナの設計等を行う必要があり、RFタグのコストが益々上昇してしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、複雑なアンテナ設計等を行うことなく、金属体に近接した状態で、通信距離をより長くすることが可能な電子機器及びその設計方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、ICチップ(11a)及び該ICチップに接続された第1アンテナ(11b)を有するインレット(11)と、前記第1アンテナと非接触で電磁結合するブースター用の第2アンテナ(12)とを備える電子機器(1、2)であって、長軸の長さが前記第2アンテナの長軸の長さよりも短く、或いは短軸の長さが前記第2アンテナの短軸の長さよりも短く、前記インレット及び前記第2アンテナと平面視で重なるように配置される第1誘電材(22)を備えることを特徴としている。
また、本発明の電子機器は、前記インレット及び前記第2アンテナが取り付けられて前記第1誘電材と平面視で重なり合うように配置される第2誘電材(13)を備えることを特徴としている。
本発明の電子機器の設計方法は、ICチップ(11a)及び該ICチップに接続された第1アンテナ(11b)を有するインレット(11)と、前記第1アンテナと非接触で電磁結合するブースター用の第2アンテナ(12)とを備える電子機器の設計方法であって、長軸の長さが前記第2アンテナの長軸の長さよりも短く、或いは短軸の長さが前記第2アンテナの短軸の長さよりも短く、前記インレット及び前記第2アンテナと平面視で重なるように配置される第1誘電材であって、前記インレット及び前記第2アンテナを有する回路の周波数特性が所望の周波数特性となるように、前記長軸の長さ、前記短軸の長さ、及び前記第2アンテナとの位置関係の少なくとも1つが調整された第1誘電材(22)を設計する工程を有することを特徴としている。
本発明によれば、インレット及び第2アンテナと平面視で重なるように配置される第1誘電材の長軸の長さを第2アンテナの長軸の長さよりも短く、或いは短軸の長さを第2アンテナの短軸の長さよりも短くしているため、複雑なアンテナ設計等を行うことなく、金属体に近接した状態で、通信距離をより長くすることが可能であるという効果がある。
本発明の第1実施形態による電子機器の要部構成を示す図である。 本発明の第1実施形態による電子機器が備える回路基板の平面図である。 本発明の第2実施形態による電子機器の要部構成を示す断面図である。 実施例及び比較例の特性を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による電子機器及びその設計方法について詳細に説明する。尚、以下で説明する実施形態は、本発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであって、本発明を限定するものではない。また、以下で参照する図面においては、理解を容易にするために、必要に応じて各部材の寸法を適宜変えて図示している。
〔第1実施形態〕
〈電子機器〉
図1は、本発明の第1実施形態による電子機器の要部構成を示す図であって、(a)はは平面透視図であり、(b)は(a)中のA−A線に沿う断面矢視図であり、(c)は(a)中のB−B線に沿う断面矢視図である。図1に示す通り、本実施形態の電子機器1は、回路基板10、下部筐体20、及び上部筐体30を備えており、外部(例えば、不図示の情報読出/書込装置)との間で電波を用いた近距離の無線通信を行うことで、データの書き込み或いは読み出しを非接触で行う。また、本実施形態の電子機器1は、金属体に近接した状態で使用可能なものである。
尚、以下では、理解を容易にするために、図1(a)中に設定したXY直交座標を必要に応じて参照しつつ各部材の位置関係について説明する。図1(a)中に設定したXY直交座標のX軸(X方向)は、電子機器1の平面視での長手方向(回路基板10の長手方向)に沿うように設定されており、Y軸(Y方向)は、電子機器1の平面視での短手方向(回路基板10の短手方向)に沿うように設定されている。
回路基板10は、インレット11、副アンテナ12(第2アンテナ)、及び基材13(第2誘電材)を備えており、上述した近距離の無線通信を行って、データの書き込み或いは読み出しを非接触で行う。この回路基板10は、下部筐体20及び上部筐体30によって形成される内部空間SPに、基材13が下部筐体20に重ね合わされた状態(積層された状態)で配置される。
図2は、本発明の第1実施形態による電子機器が備える回路基板の平面図である。図2に示す通り、回路基板10は、インレット11及び副アンテナ12が、基材13の第1面13aに設けられたものである。インレット11は、ICチップ11a及び主アンテナ11b(第1アンテナ)を備えており、これらICチップ11a及び主アンテナ11bが封止樹脂11cによって封止されたものである。
ICチップ11aは、外部から非接触で主アンテナ11b及び副アンテナ12を介して供給される電力によって動作し、外部との間で主アンテナ11b及び副アンテナ12を介した無線通信を行って非接触状態でデータの書き込み及び読み出しを行う半導体集積回路である。このICチップ11aとしては、特に限定されず、主アンテナ11b及び副アンテナ12を介して非接触状態でデータの書き込み及び読み出しが可能なものであれば、任意のものを用いることができる。
主アンテナ11bは、ICチップ11aに対して電気的に接続されるアンテナである。図2に示す主アンテナ11bは、平面視形状が四角環形状であるループ状のアンテナである。尚、図2においては、主アンテナ11bが四角環形状のものを図示しているが、主アンテナ11bの形状は、円環形状、楕円環形状、多角環形状、その他の任意の形状であっても良い。また、主アンテナ11bは、二重ループ状のアンテナであっても良い。
副アンテナ12は、主アンテナ11bと非接触で電磁結合するブースター用のアンテナであり、主アンテナ11bのみによって無線通信を行う場合よりも、通信距離を長くする(長距離通信を可能にする)ために設けられる。この副アンテナ12は、例えばアルミニウムによって形成され、外形が板状又は帯状をなす部材であり、インレット11に設けられた主アンテナ11bの近傍に配置され、主アンテナ11bの外縁の少なくとも一部に沿うように設けられる。
尚、副アンテナ12が、主アンテナ11bの外縁に沿うように設けられるとは、主アンテナ11bと副アンテナ12との間で電気的な接続(電磁結合)が可能な位置に、両者が互いに配置されていることをいう。本実施形態において、副アンテナ12は、平面視形状が四角環形状であるループ状の主アンテナ11bの3辺に沿うように設けられており、主アンテナ11bに沿う部分の平面視形状はコ字状にされている。
より具体的に、副アンテナ12は、インレット11(主アンテナ11b)の外側に沿うように形成された中央部(インレット11が配置される部分)12aと、中央部12aから基材13のX方向の両端部まで延在する線状又は帯状の放射素子12b,12bとからなるアンテナである。副アンテナ12の中央部12aには切り欠きが形成されており、これにより、中央部12aの平面視形状(中央部12aの主アンテナ11bに沿う部分の平面視形状)がコ字状にされている。
副アンテナ12の中央部12aは、その内側に配されるインレット11(主アンテナ11b)とほぼ同一の形状に形成されていることが好ましい。また、インレット11(主アンテナ11b)は、副アンテナ12の中央部12aと接触しないように設けられるが、両者の間の隙間ができる限り小さくなるように中央部12aが形成され、且つ両者の間の隙間はできる限り小さくなるように中央部12a内にインレット11(主アンテナ11b)を配置することが好ましい。尚、主アンテナ11bと副アンテナ12との間隔は、両者の間で電気的な接続(電磁結合)が可能な範囲であれば特に限定されない。
副アンテナ12は、RFIDで使用されるUHF帯やマイクロ波帯の電波帯の周波数(300MHz〜30GHz)の1/2波長に相当する長さとなっている。つまり、ICチップ11aを中心とする2つの領域に放射素子12b,12bを区分した場合、それぞれの長手方向(X方向)における長さは、1/4波長に相当する長さとなっている。例えば、副アンテナ12は、長手方向の長さが110[mm]程度に設定され、短手方向の長さが20[mm]程度に設定される。
基材13は、外形が板状又は帯状をなす部材であり、第1面13aに設けられるインレット11及び副アンテナ12を支持するためのものである。この基材13は、平面視における寸法が副アンテナ12よりも大きくされている。つまり、基材13の長手方向(X方向)の長さは、副アンテナ12の長手方向(X方向)の長さよりも長くされており、基材13の短手方向(Y方向)の長さは、副アンテナ12の短手方向(Y方向)の長さよりも長くされている。尚、基材13の厚みは、例えば2[mm]程度に設定される。
基材13としては、絶縁基材が用いられる。例えば、ポリエステル樹脂からなる基材、ポリオレフィン樹脂からなる基材、ポリフッ化エチレン系樹脂からなる基材、ポリアミド樹脂からなる基材、ビニル重合体からなる基材、アクリル系樹脂からなる基材、ポリスチレンからなる基材、ポリカーボネート(PC)からなる基材、ポリアリレートからなる基材。ポリイミドからなる基材、ガラスエポキシ樹脂からなる基材、紙からなる基材等が用いられる。
上記ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等が挙げられる。上記ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、シクロオレフィンポリマー(COP)等が挙げられる。上記ポリフッ化エチレン系樹脂としては、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン等が挙げられる。上記ポリアミド樹脂としては、ナイロン6、ナイロン6,6等が挙げられる。
上記ビニル重合体としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロン等が挙げられる。上記アクリル系樹脂としては、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等が挙げられる。上記紙としては、上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙等が挙げられる。
下部筐体20は、電子機器1の筐体の一部をなす部材である。この下部筐体20は、内部空間SPに配置される回路基板10を支持するとともに、回路基板10の周波数特性を調整するための部材でもある。図1(b),(c)に示す通り、下部筐体20は、平板状のベース部21と、ベース部21の第1面21aに形成された平板状の誘電率調整部22(第1誘電材)とを備える。尚、ベース部21及び誘電率調整部22は、同じ材料によって一体形成されている。
ベース部21は、上部筐体30とともに電子機器1の筐体をなす部位である。このベース部21の寸法は、上部筐体30の開口部OP(図1(b),(c)参照)の寸法と同じ(或いは、ほぼ同じ)にされている。つまり、ベース部21のX方向の長さは上部筐体30の開口部OPのX方向における長さ(内径)と同じ(或いは、ほぼ同じ)にされており、ベース部21のY方向の長さは上部筐体30の開口部OPのY方向における長さ(内径)と同じ(或いは、ほぼ同じ)にされている。尚、下部筐体20のベース部21が、上部筐体30の開口部OPに嵌合されることによって、電子機器1の内部には内部空間SPが形成される。
誘電率調整部22は、ベース部21の第1面21a側に凸状に形成された部位である。図1(b)に示す通り、誘電率調整部22の長手方向(X方向:長軸)の長さは、副アンテナ12の長手方向の長さよりも短くされている。また、図1(c)に示す通り、誘電率調整部22の短手方向(Y方向:短軸)の長さは、基材13のY方向の長さと同じ(或いは、ほぼ同じ)にされており、副アンテナ12の短手方向の長さよりも短くされている。尚、誘電率調整部22の厚みは、例えば3[mm]程度に設定される。
ここで、誘電率調整部22の長手方向の長さを副アンテナ12の長手方向の長さよりも短くするのは、回路基板10を変更することなく、回路基板10の周波数特性を変えて所望の周波数特性にするためである。例えば、日本国内で無電通信が可能に設計されている回路基板10の周波数特性を、日本国外で無電通信が可能な周波数特性にし、加えて長距離通信を可能にするためである。尚、誘電率調整部22の長手方向の長さは、必要とする回路基板10の周波数特性に応じて適宜調整される。
この誘電率調整部22上には、回路基板10が配置される。具体的には、誘電率調整部22の第1面22aと回路基板10の基材13の第2面13bとが接した状態にされ、図1(b),(c)に示す通り、インレット11及び副アンテナ12、基材13、並び誘電率調整部22が重ね合わされた状態(積層された状態)にされる。ここで、誘電率調整部22は、インレット11及び副アンテナ12と平面視で重なるように配置される。
上述の通り、下部筐体20に設けられた誘電率調整部22の長手方向の長さは、副アンテナ12の長手方向の長さよりも短くされている。このため、図1(b)に示す通り、副アンテナ12のX方向における両端部の下方(基材13のX方向における両端部の下方)には、誘電率調整部22の厚み分の間隙Gが形成される。
上部筐体30は、開口部OP(図1(b),(c)参照)を有する箱体の部材であり、下部筐体20とともに電子機器1の筐体をなす。尚、ここでは、説明を簡単にするために、上部筐体30の外形形状が略直方体状であるとして説明するが、上部筐体30の外形形状は任意の形状にすることができる。例えば、上部筐体30のX方向の両端部をテーパー状にしても良い。下部筐体20及び上部筐体30は、回路基板10の基材13と同様の材料を用いて形成される。例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリオレフィン樹脂、アクリル系樹脂等を用いて形成される。尚、下部筐体20及び上部筐体30は、基材13とは異なる材料を用いて形成されていても良い。
上記構成の電子機器1は、例えば下部筐体20をなすベース部21の第2面21bが金属体に接触した状態で用いられる。このような状態で用いられる電子機器1では、副アンテナ12と金属体との間に容量成分が形成され、この容量成分によって回路基板10の周波数特性が変化すると考えられる。本実施形態では、副アンテナ12と金属体との間に形成される容量成分を下部筐体20の誘電率調整部22で調整することで、回路基板10の周波数特性の変化を調整するようにしている。
〈電子機器の設計方法〉
次に、本発明の第1実施形態による電子機器の設計方法の概要を説明する。
まず、回路基板10を設計する工程が行われる(第1工程)。具体的には、ICチップ11a及び主アンテナ11bを有するインレット11と、主アンテナ11bと非接触で電磁結合するブースター用の副アンテナ12とを設計する工程が行われる。ここで、回路基板10の設計は、上記のインレット11及び副アンテナ12に加えて基材13を含む回路基板10の周波数特性が、所望の周波数特性(例えば、日本国内で無電通信が可能な周波数特性)となるように設計される。
次に、下部筐体20(誘電率調整部22)を設計する工程が行われる(第2工程)。具体的には、上記第1工程で設計された回路基板10の周波数特性が、所望の周波数特性となるように誘電率調整部22の長さが調整された誘電率調整部22を設計する工程が行われる。ここで、誘電率調整部22の設計は、回路基板10の周波数特性を大きく変えるものであっても良く、逆に回路基板10の周波数特性を殆ど変えないものであっても良い。
例えば、日本国外で使用される電子機器1に組み込まれる下部筐体20は、回路基板10の周波数特性が、日本国外で無電通信が可能な周波数特性となるように、誘電率調整部22の長さの調整が行われる。これに対し、日本国内で使用される電子機器1に組み込まれる下部筐体20は、回路基板10の周波数特性が大きく変わって無線通信ができなくなる(或いは、通信距離が短くなる)ことが無いように、誘電率調整部22の長さの調整が行われる。
以上の設計が完了すると、回路基板10及び下部筐体20が製造されるとともに、上部筐体30が製造される。そして、製造された回路基板10、下部筐体20、及び上部筐体30が組み立てられて電子機器1が製造される。ここで、電子機器1を製造する際に、回路基板10及び上部筐体30は周波数特性や形状が同じものが用いられるが、下部筐体20は必要となる周波数特性に応じて異なるもの(具体的には、誘電率調整部22の長さが異なるもの)が用いられる。このように、本実施形態では、異なる周波数特性を有する電子機器1を製造する場合であっても、回路基板10及び上部筐体30を共通化することができるため、複雑なアンテナ設計等を行う必要がなくなる。
以上の通り、本実施形態では、長手方向の長さが副アンテナ12の長手方向の長さよりも短くされた誘電率調整部22を、インレット11及び副アンテナ12と平面視で重なるように配置するようにしている。この誘電率調整部22によって回路基板10の周波数特性を変えることができるため、複雑なアンテナ設計等を行うことなく、金属体に近接した状態で通信距離をより長くすることが可能である。
〔第2実施形態〕
図3は、本発明の第2実施形態による電子機器の要部構成を示す断面図である。尚、図3に示す断面図は、図1(c)に示す断面図に相当するものである。尚、図3においては、図1(c)に示す部材と同じ部材には同一の符号を付してある。図3に示す通り、本実施形態の電子機器2は、誘電率調整部22の短手方向(Y方向:短軸)の長さが、副アンテナ12の短手方向の長さよりも短くされたものである。尚、誘電率調整部22の長手方向(X方向:長軸)の長さは、副アンテナ12の長手方向の長さよりも短くされていても良く、長くされていても良い。
このような誘電率調整部22が設けられていることで、本実施形態の電子機器2においても、第1実施形態の電子機器1と同様に、回路基板10の周波数特性を変えて所望の周波数特性にすることができる。このため、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、複雑なアンテナ設計等を行うことなく、金属体に近接した状態で通信距離をより長くすることが可能である。
〔その他の実施形態〕
上述した第1,第2実施形態では、誘電率調整部22の平面視形状が矩形形状(長方形)であるものとしたが、誘電率調整部22の平面視形状は任意の形状にすることができる。例えば、正方形、円形、楕円形等にすることができる。誘電率調整部22の平面視形状が正方形である場合に、長軸とは正方形の一辺のことであり、短軸とは正方形の一辺に隣接しその一辺と直交する他の辺のことである。誘電率調整部22の平面視形状が円形である場合に、長軸とは直径(第一の直径)のことであり、短軸とは第一の直径と直交する直径(第二の直径)のことである。誘電率調整部22の平面視形状が楕円形である場合に、長軸とは楕円形の長軸のことであり、短軸とは楕円形の長軸と直交する楕円形の短軸のことである。
また、上述した第1,2実施形態では、インレット11及び誘電率調整部22が、電子機器1,2のX方向における中央部に配置されていたが、これらは+X側、或いは−X側に偏って配置されていても良い。また、誘電率調整部22の設計を行う場合には、X方向の長さ(或いは、Y方向の長さ)を調整するとともに、誘電率調整部22の厚みを調整するようにしても良い。また、上述した第1,2実施形態では下部筐体20のベース部21及び誘電率調整部22が同じ材料によって一体形成されているとしたが、これらは異なる材料で形成されていても良く、別々に形成されて積層されていても良い。また、回路基板10に設けられた基材13を省略し、回路基板10をなすインレット11及び副アンテナ12を、誘電率調整部22の第1面22aに直接取り付けるようにしても良い。
以下、実施例及び比較例について具体的に説明する。尚、以下で説明する実施例は、前述した実施形態と同様に、本発明を限定するものではない点に注意されたい。
本出願の発明者は、前述した実施形態に係る電子機器を実施例として作成するとともに比較例を作成し、その特性を求めた。具体的に、本出願の発明者は、ICチップ11a及び副アンテナ12(アルミニウムによって形成され、大きさが110[mm]×20[mm]に設定されたアンテナ)を有する2種類の回路基板10と、4種類の下部筐体20とを作成した。
作成した2種類の回路基板10は、基材13の誘電率が異なるのみであり、基材13の厚みは同じ(2[mm])である。具体的には、以下に示す誘電率の基材13を有する第1,第2の回路基板10を作成した。
・第1の回路基板10…基材13の誘電率「1」
・第2の回路基板10…基材13の誘電率「2.8」
作成した4種類の下部筐体20は、基本的に誘電率調整部22のX方向の長さが異なるものであるが、誘電率を異ならせているものもある。具体的には、以下に示す誘電率を有し、X方向の長さが以下の通りに設定された誘電率調整部22を備える第1〜第4の下部筐体20を作成した。
・第1の下部筐体20…誘電率調整部22の誘電率「1」,長さ「110mm」
・第2の下部筐体20…誘電率調整部22の誘電率「2.8」,長さ「55mm」
・第3の下部筐体20…誘電率調整部22の誘電率「2.8」,長さ「75mm」
・第4の下部筐体20…誘電率調整部22の誘電率「2.8」,長さ「90mm」
そして、上記第1,第2の回路基板10と、第1〜第4の下部筐体20とを組み合わせて、以下に示す比較例及び第1〜第7実施例を作成した。
・比較例…第1の回路基板10,第1の下部筐体20
・第1実施例…第1の回路基板10,第2の下部筐体20
・第2実施例…第1の回路基板10,第3の下部筐体20
・第3実施例…第1の回路基板10,第4の下部筐体20
・第4実施例…第2の回路基板10,第1の下部筐体20
・第5実施例…第2の回路基板10,第2の下部筐体20
・第6実施例…第2の回路基板10,第3の下部筐体20
・第7実施例…第2の回路基板10,第4の下部筐体20
図4は、実施例及び比較例の特性を示す図である。図4に示す特性は、上記の比較例及び第1〜第7実施例を金属板上に配置し、情報読出/書込装置(商品名:Tag Formancelite、Voyantic社製)を用いて、電波暗箱内にて、比較例及び第1〜第7実施例の通信距離を測定して得られたものである。尚、通信距離を測定するに当たり、情報読出/書込装置の出力は一定とした。
図4に示す通り、比較例及び第1〜第7実施例は、大きく2つの群に分けることができると考えられる。第1群は、比較例及び第1〜第3実施例からなる群であり、第2群は、第4〜第7実施例からなる群である。第1群は、回路基板10の基材13の誘電率が「1」である点において共通し、第2群は、回路基板10の基材13の誘電率が「2.8」である点において共通する。
まず、第1群を参照すると、第1〜第3実施例は、比較例に対して周波数特性が変化しているのが分かる。具体的には、通信距離が最大になる周波数(以下、ピーク周波数という)が第1実施例、第2実施例、第3実施例の順で低周波数側に変化しており、且つ、最大通信距離が、第1実施例、第2実施例、第3実施例の順で大きくなるのが分かる。尚、図4中のΔf1は、第1〜第3実施例におけるピーク周波数の変化量(変化幅)を示しており、図4中のL1は、比較例に対する第1〜第3実施例の最大通信距離の変化量(変化幅)を示している。
次に、第2群を参照すると、第4〜第7実施例は、第1〜第3実施例と同様に比較例に対して周波数特性が変化しているが、ピーク周波数及び最大通信距離の変化量(変化幅)が第1〜第3実施例に比べると数倍程度大きくなっているのが分かる。しかも、第4〜第7実施例は、第1〜第3実施例に比べて半値幅(半値全幅又は半値半幅 )が小さな周波数特性が得られているのが分かる。尚、図4中のΔf2は、第4〜第7実施例におけるピーク周波数の変化量(変化幅)を示しており、図4中のL2は、比較例に対する第4〜第7実施例の最大通信距離の変化量(変化幅)を示している。
このように、誘電率調整部22のX方向の長さを変化させれば、第1〜第3実施例、或いは第4〜第7実施例の通り、ピーク周波数及び最大通信距離を変化させることが可能である。また、回路基板10の基材13の誘電率が低い場合(第1〜第3実施例)よりも回路基板10の基材13の誘電率が高い場合(第4〜第7実施例)の方がピーク周波数及び最大通信距離の変化量(変化幅)を大きくすることが可能である。
以上、本発明の実施形態による電子機器及びその設計方法について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、主アンテナ11bと同様に、副アンテナ12の形状も、円環形状、楕円環形状、多角環形状、その他の任意の形状で良い。
また、回路基板10は、裏返された状態で誘電率調整部22の第1面22aに取り付けられていても良い。つまり、回路基板10は、インレット11及び副アンテナ12が誘電率調整部22の第1面22aに取り付けられ、基材13と誘電率調整部22との間にインレット11及び副アンテナ12が配置される状態にされていても良い。
また、上記の態様(回路基板10が裏返された状態で誘電率調整部22の第1面22aに取り付けられている態様)において、基材13は、上部筐体30に取り付けられていても良く、或いは上部筐体30の一部になっていても良い。かかる態様では、上部筐体30に取り付けられた基材13、或いは上部筐体30の一部である基材13と、誘電率調整部22とによってインレット11及び副アンテナ12が挟持されることになる。尚、基材13が上部筐体30の一部である場合には、上部筐体30の内壁(平面視でインレット11及び副アンテナ12と重なる部分)に、基材13に相当する凸部が設けられることになる。
1,2…電子機器、11…インレット、11a…ICチップ、11b…主アンテナ、12…副アンテナ、13…基材、22…誘電率調整部

Claims (3)

  1. ICチップ及び該ICチップに接続された第1アンテナを有するインレットと、前記第1アンテナと非接触で電磁結合するブースター用の第2アンテナとを備える電子機器であって、
    長軸の長さが前記第2アンテナの長軸の長さよりも短く、或いは短軸の長さが前記第2アンテナの短軸の長さよりも短く、前記インレット及び前記第2アンテナと平面視で重なるように配置される第1誘電材を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記インレット及び前記第2アンテナが取り付けられて前記第1誘電材と平面視で重なり合うように配置される第2誘電材を備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. ICチップ及び該ICチップに接続された第1アンテナを有するインレットと、前記第1アンテナと非接触で電磁結合するブースター用の第2アンテナとを備える電子機器の設計方法であって、
    長軸の長さが前記第2アンテナの長軸の長さよりも短く、或いは短軸の長さが前記第2アンテナの短軸の長さよりも短く、前記インレット及び前記第2アンテナと平面視で重なるように配置される第1誘電材であって、前記インレット及び前記第2アンテナを有する回路の周波数特性が所望の周波数特性となるように、前記長軸の長さ、前記短軸の長さ、及び前記第2アンテナとの位置関係の少なくとも1つが調整された第1誘電材を設計する工程を有することを特徴とする電子機器の設計方法。
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