JP2017068599A - 入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接触位置を検出するための複数の接触ポイントに対応して設けられた複数の位置検出手段の、製造工程や使用環境による寄生容量のばらつきを吸収する。【解決手段】X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのそれぞれについて、その寄生容量に応じて発振回路11にて発生する発振信号の周波数がプログラマブル分周器12にて分周される周波数によって計測される周期が所定の範囲内となるための分周数が設定され、発振回路11にて発生する周波数がその分周数で分周される。【選択図】図1

Description

本発明は、検出配線等の位置検出手段における静電容量の変化に基づいて接触位置を検出するタッチパネル装置等の入力装置に関し、特に、位置検出手段毎の寄生容量のばらつきを吸収する技術に関する。
近年、スマートフォンをはじめとして、入力キーを介さずに画面にタッチするだけで情報の入力や選択を行うことができるタッチパネル装置が利用されている。タッチパネル装置は、情報を表示するディスプレイ上に重ね合わされて利用される場合が多く、それにより、ディスプレイに表示された情報を用いて情報の入力や選択を行うことができる。
このようなタッチパネル装置においては、静電容量方式によるものや抵抗膜方式によるもの等があるが、スマートフォン等の携帯端末においては、接触位置のX座標を検出するための複数のX軸検出線と、接触位置のY座標を検出するための複数のY軸検出線とを交差させ、これらの静電容量の変化に基づいて接触位置を検出する、静電容量方式のものが主流となっている。
ところで、上述したようなX軸検出線やY軸検出線においては、タッチパネル装置に利用者が接触していない場合でも一定の寄生容量を有しているが、このような寄生容量は、検出線の長さや周辺の導体の存在等によって検出線毎にばらつきを有している。寄生容量のばらつきが大きいと、タッチパネル装置に対して接触が行われているか否かを同一の条件で判定する場合、接触が行われているにも関わらず接触が行われていないと判定されてしまう領域が存在したり、その逆に、接触が行われていないにも関わらず接触が行われていると判定されてしまう領域が存在したりして、タッチパネル装置に対する接触を安定して検出することができなくなってしまう。
そこで、例えば、特許文献1には、タッチパネルの中央部と周辺部において引き出し線の線幅を変えることにより寄生容量のばらつき低減を図る技術が開示されている。また、特許文献2には、タッチパネルの長辺方向と短辺方向のそれぞれのラインの面積を変えることにより寄生容量のばらつきを抑える技術が開示されている。
特開2014−10671号公報 特開2010−244357号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された技術においては、タッチパネル装置の設計時に検出線の線幅等を調整することになるが、実際には、製造されたタッチパネル装置における検出線の寄生容量を測定しなければ、寄生容量のばらつきを確実に吸収することができず、試作を繰り返さなければならないという問題点がある。また、タッチパネル装置の製造段階における検出線の幅や厚さのばらつき等による偏差を吸収することができないことによっても、寄生容量のばらつきを確実に吸収することができない。さらに、検出線の寄生容量はタッチパネル装置が設置される環境によっても変動するため、実際に使用される環境下でないと、寄生容量のばらつきを吸収するための正確な調整を行うことが難しいという問題点がある。このような問題点は、表示機能と位置入力機能とを併せ持つタッチパネル装置に限らず、表示機能を持たずに位置入力機能だけのポインティングデバイス等も含めた入力装置にて生じるものである。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、接触位置を検出するための複数の接触ポイントに対応して設けられた複数の位置検出手段の、製造工程や使用環境による寄生容量のばらつきを吸収することができる入力装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
接触位置を検出するための複数の接触ポイントに対応して設けられ、当該接触ポイントに接触が行われていない場合と接触が行われた場合とで異なる静電容量を具備する複数の位置検出手段と、
前記位置検出手段の静電容量に応じた周波数を具備する発振信号を発生させる周波数発生手段と、
前記周波数発生手段にて発生した発振信号の周波数を分周する分周手段と、
前記分周手段にて分周された周波数に応じた値と予め設定された閾値とに基づいて、前記複数の接触ポイントのそれぞれに接触が行われたか否かを判定する判定手段と、
前記複数の位置検出手段のそれぞれについて、当該位置検出手段に対応する接触ポイントに接触が行われていない状態における静電容量に基づいて、当該接触ポイントに接触が行われていない場合に前記分周手段にて分周された周波数を所定の範囲内とする分周数を設定する分周数設定手段とを有し、
前記分周手段は、前記複数の接触ポイントのそれぞれについて、前記周波数発生手段にて発生した周波数を、前記分周数設定手段にて設定された分周数によって分周する。
上記のように構成された本発明においては、複数の接触ポイントに対応して設けられた複数の位置検出手段の静電容量に応じた周波数を具備する発振信号が周波数発生手段にて発生した後、周波数発生手段にて発生した発振信号の周波数が分周手段において分周され、この分周された周波数に応じた値と予め設定された閾値とに基づいて、複数の接触ポイントのそれぞれに接触が行われたか否かが判定手段において判定されるが、分周手段にて周波数を分周するための分周数が、複数の位置検出手段のそれぞれについて、その位置検出手段に対応する接触ポイントに接触が行われていない状態における静電容量に基づいて、その接触ポイントに接触が行われていない場合に分周手段にて分周された周波数を所定の範囲内とするものに設定されているので、分周手段にて分周された周波数は、複数の位置検出手段にて寄生容量にばらつきがある場合でも、そのばらつきが吸収されて所定の範囲内のものとなる。それにより、判定手段において1つの閾値を用いて複数の接触ポイントのそれぞれについて接触が行われたか否かを正確に判定することができる。
また、分周数が複数の位置検出手段毎に異なる場合、接触ポイントに接触が行われることで静電容量が変化する割合が大きく異なることになるため、閾値を分周数に応じて設定すれば、規制容量のばらつきを吸収しながらも接触ポイントに接触が行われたか否かをさらに精度よく判定することができる。
また、位置検出手段としては、一方向に並行して延び、接触位置のX座標を検出するための複数のX軸検出線と、前記一方向に交差する方向に並行して延び、接触位置のY座標を検出するための複数のY軸検出線とからなるものが考えられ、その場合は、X軸検出線とY軸検出線の交点座標が、接触位置として判定されることになる。
本発明によれば、複数の接触ポイントに対応して設けられた複数の位置検出手段の静電容量に応じた周波数を分周する分周数が、複数の位置検出手段のそれぞれについて、その位置検出手段に対応する接触ポイントに接触が行われていない状態における静電容量に基づいて、その接触ポイントに接触が行われていない場合に分周手段にて分周された周波数を所定の範囲内とするものに設定されているので、分周手段にて分周された周波数が、複数の位置検出手段にて寄生容量にばらつきがある場合でも、そのばらつきが吸収されて所定の範囲内のものとなり、複数の位置検出手段の、製造工程や使用環境による寄生容量のばらつきを吸収することができる。
また、分周数が複数の位置検出手段毎に異なる場合、接触ポイントに接触が行われることで静電容量が変化する割合が大きく異なることになるため、閾値を分周数に応じて設定することにより、寄生容量のばらつきを吸収しながらも接触ポイントに接触が行われたか否かをさらに精度よく判定することができる。
本発明の入力装置の実施の一形態を示す図である。 図1に示したタッチパネル装置の全体の動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示したタッチパネル装置においてX軸検出線及びY軸検出線における寄生容量のばらつきを低減する処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示したプログラマブル分周器による効果を説明するための図である。 図1に示したタッチパネル装置において接触の有無を判定するためのタッチ閾値の設定に用いるOFFレベル値を調整する際の処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示したタッチパネル装置において接触の有無を判定するためのタッチ閾値の設定に用いるOFFレベル値を調整する際の処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示したタッチパネル装置におけるOFFレベル値のキャリブレーション結果の取り扱いを具体的に説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の入力装置の実施の一形態を示す図である。
本形態における入力装置は図1に示すように、タッチパネル部1と、制御部2と、アナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nとを有するタッチパネル装置である。
タッチパネル部1は、互いに一方向に平行して延びたX軸検出線11−1〜11−nと、X軸検出線11−1〜11−nと交差する方向に互いに並行して延びたY軸検出線12−1〜12−nとを有しており、これらX軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nが、本願発明における位置検出手段となる。そして、これらX軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nが、タッチパネル装置のこれらに対向する領域に対して接触が行われていない場合と接触が行われた場合とで静電容量が変化する静電容量を具備することで、これらの交点を接触ポイントとした場合に、接触ポイントに対して接触が行われたかどうかによって接触位置が検出されることとなる。すなわち、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nは、タッチパネル装置に対する接触位置を検出するための複数の接触ポイントに対応して設けられていることとなり、X軸検出線11−1〜11−nは、接触位置のX座標を検出するためのものであり、Y軸検出線12−1〜12−nは、接触位置のY座標を検出するためのものである。X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのそれぞれは、アナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nを介して制御部2に接続されており、制御部2との接続がアナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nによって切り替えられ、制御部2によって、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nにおける静電容量が順次検出されていく。
制御部2は、発振回路11と、プログラマブル分周器12と、周期計測部13と、キャプチャ部14と、フィルタ15と、分周数設定部16と、キャリブレーション部17と、計測配線選択部18と、判定基準値設定部19と、タッチ判定部20と、不揮発性メモリ30と、揮発性メモリ40とを有している。そして、不揮発性メモリ30は、分周数記憶部31と、OFFレベルデフォルト値記憶部32を有しており、揮発性メモリ40は、OFFレベル記憶部41と、タッチ閾値記憶部42とを有している。
発振回路11は、本願発明における周波数発生手段となるものであって、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの静電容量に応じた周波数を具備する発振信号を発生させる。
プログラマブル分周器12は、本願発明における分周手段となるものであって、分周数設定部16にて設定された分周数によって、発振回路11にて発生した発振信号の周波数を分周する。
周期計測部13は、プログラマブル分周器12にて分周された周波数を周期として計測する。
キャプチャ部14は、周期計測部13にて計測された周期を計測値として取得する。
フィルタ15は、キャプチャ部14にて取得された計測値についてノイズ等の成分を取り除く。なお、フィルタ15は、接触の有無を安定して判定するためのものであって、要求される精度によってはなくてもよい。
分周数設定部16は、フィルタ15にてノイズ等の成分が取り除かれた計測値に基づいて、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのそれぞれについて、プログラマブル分周器12における分周数を算出して分周数記憶部31に記憶させ、また、分周数記憶部31に記憶された分周数をプログラマブル分周器12に設定する。
キャリブレーション部17は、タッチパネル装置の製造後や動作開始時に、接触の有無を判定するためのタッチ閾値に用いられるOFFレベル値のキャリブレーションを実行し、キャリブレーションによる計測値をOFFレベルデフォルト値記憶部32またはOFFレベル記憶部41に記憶させる。
計測配線選択部18は、アナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nのON/OFFを制御することで、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nと制御部2との接続を切り替えるとともに、分周数記憶部31に記憶された分周数やOFFレベルデフォルト値記憶部32のうち制御部2に接続された検出線の分周数やOFFレベル値が記憶されたアドレスを指定する。
タッチ閾値設定部19は、OFFレベル記憶部41に記憶されたOFFレベル値と、しきい基準値記憶部42に記憶された基準値と、分周数記憶部31に記憶された分周数とに基づいて、接触ポイントに対して接触が行われたか否かを判定するためのタッチ閾値を設定する。なお、しきい基準値記憶部42に記憶された基準値は、OFFレベル値に対してどれだけの差を有して接触の有無を判定するかに基づいて予め設定されている。
タッチ判定部20は、フィルタ部15にてノイズ等の成分が取り除かれた計測値と、タッチ閾値設定部19にて設定されたタッチ閾値とに基づいて、接触ポイントに対して接触が行われたか否かを判定する。
以下に、上記のように構成されたタッチパネル装置の動作について説明する。
まず、全体の流れについて簡単に説明する。
図2は、図1に示したタッチパネル装置の全体の動作を説明するためのフローチャートである。
図1に示したタッチパネル装置においては、接触ポイントに対して接触が行われると、その接触ポイントに対応するX軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの静電容量が変化する。X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの静電容量は、計測配線選択部18によるアナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nの切り替えによって発振回路11に与えられる。
発振回路11においては、接触ポイントに接触が行われていない場合は、発振回路11内の抵抗Rと、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのうちアナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nによって選択された検出線の寄生容量Csと、発振回路11の入力バッファBのヒステリシス電圧によって決まる定数Aとによって、f0=A/(R・Cs)で求められる周波数を具備する発振信号が発生する。一方、接触ポイントに接触が行われている場合は、接触によって検出線の静電容量がCbだけ増加し、それにより、f=A/{(R・(Cs+Cb))で求められる周波数を具備する発振信号が発生する。これらfとf0との関係は、f=Cs/(Cs+Cb)・f0となり、この変化分を検出することにより、接触ポイントに対する接触の有無を判定できる。
そして、計測配線選択部18においてアナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nのON/OFFが切り替えられ、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの全てについてその静電容量に応じた周波数を具備する発振信号が発生し、この周波数の変化分が検出されることで、X軸検出線11−1〜11−nとY軸検出線12−1〜12−nとの交点のうち、接触が行われた交点の接触ポイントが検出されることになる。
このように動作するタッチパネル装置において、製造時におけるキャリブレーションが実行されていない場合は(ステップ1)、まず、X軸検出線11−1〜11−nとY軸検出線12−1〜12−nのそれぞれについて、発振回路11にて発生した発振信号の周波数を分周するための分周数が分周数設定部16にて算出され(ステップ2)、不揮発性メモリ30の分周数記憶部31に記憶される(ステップ3)。
次に、キャリブレーション部17において、OFFレベル値のキャリブレーションが実行され(ステップ4)、キャリブレーション結果が不揮発性メモリ30のOFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶され(ステップ5)、製造時のキャリブレーションが終了する。
また、製造時におけるキャリブレーションが実行されている場合は、キャリブレーション部17において、OFFレベル値のキャリブレーションが実行され(ステップ6)、このキャリブレーション結果とOFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶されたOFFレベル値とに基づいてOFFレベル値の補正が行われてOFFレベル記憶部41に記憶される(ステップ7)。
その後、タッチ閾値設定部19において、OFFレベル記憶部41に記憶されたOFFレベル値と、しきい基準値記憶部42に記憶された基準値と、分周数記憶部31に記憶された分周数とに基づいて、接触ポイントに対して接触が行われたか否かを判定するためのタッチ閾値が設定され、タッチ判定部20において、上述したように、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの全てについてその静電容量に応じた周波数を具備する発振信号が発生し、この発振信号の周波数が周期として計測された計測値と、タッチ閾値設定部19にて設定されたタッチ閾値とに基づいて、接触ポイントに対して接触が行われたか否かが判定される(ステップ8)。
そして、電源が切断されるまでステップ6〜8の処理が繰り返し行われることとなる(ステップ9)。
以下に、上述したタッチパネル装置において、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nにおける寄生容量のばらつき低減を図るための処理について説明する。
図3は、図1に示したタッチパネル装置においてX軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nにおける寄生容量のばらつきを低減する処理を説明するためのフローチャートであり、図2に示したステップ2における詳細な処理を示す。
まず、計測配線選択部18において、アナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nが切り替えられ、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのうち1つの検出線が選択される(ステップ11)。
そして、タッチパネル装置の製造時におけるOFFレベル値のキャリブレーションを実行する場合(ステップ12)、分周数設定部16において、予め決められた固定値がプログラマブル分周器12における分周数として設定される(ステップ13)。
一方、選択された検出線の静電容量は発振回路11に与えられ、発振回路11において上述したように静電容量に応じた周波数を具備する発振信号が発生し、発生した発振信号がプログラマブル分周器12に入力される。
ブログラマブル分周器12においては、分周数設定部16にて設定された分周数によって、発振回路11にて発生した発振信号の周波数が分周される。
その後、周期計測部13において、プログラマブル分周器12にて分周された周波数が周期として計測され(ステップ14)、キャプチャ部14にてその計測値が取得され、フィルタ15においてノイズ等の成分が取り除かれる。なお、フィルタ15においては、同一検出線毎の過去の計測値を平均化するものが考えられるが、その他、FIRフィルタやIIRフィルタ等で構成してもよい。
分周数設定部16においては、フィルタ15にてノイズ等が除去された周波数の計測値に基づいて分周数が算出される(ステップ15)。具体的には、分周数設定部16にて分周数として予め決められた固定値である分周数をDcとし、周期計測部13にて計測された周期をTc、また、接触検出動作時にて接触が検出されていない場合にプログラマブル分周器12にて分周される周波数によって計測される周期の目標値をTtとすると、その検出線の分周数Dnは、Dn=Tt/Tc・Dcによって算出される。
算出された分周数は、分周数記憶部31内の対応する検出線のアドレスに記憶される(ステップ16)。
そして、上述した一連の処理が、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの全てについて行われ(ステップ17,18)、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのそれぞれについて、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nに対応する接触ポイントに接触が行われていない状態における静電容量に基づいて、その接触ポイントに接触が行われていない場合にプログラマブル分周器12にて分周された周波数を、周期の目標値による所定の範囲内とする分周数が、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−n毎に算出され、分周数記憶部31に記憶されることになる。
また、タッチパネル装置の製造時におけるキャリブレーションを実行するものではない場合には、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−n毎に、上述したような分周数が分周数記憶部31に既に記憶されているが、計測配線選択部18において、分周数記憶部31に記憶された分周数のうち、現在選択されて制御部2に接続された検出線の分周数が記憶されたアドレスが指定され、分周数設定部16においてそのアドレスから分周数が読み出されてプログラマブル分周器12における分周数として設定され(ステップ19)、上記同様の処理を行うことにより、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの寄生容量のばらつきのみならず、使用時における最適な分周数を設定することができる。
上記のようにして、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−n毎の分周数が分周数記憶部31に記憶されたタッチパネル装置においては、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの静電容量が、計測配線選択部18によるアナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nの切り替えによって発振回路11に与えられ、発振回路11において、与えられた静電容量に応じた周波数を具備する発振信号が発生する。
そして、発振回路11にて発生した発振信号の周波数はプログラマブル分周器12にて分周されるが、その分周数は分周数設定部16によってX軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−n毎に設定される。
具体的には、分周数記憶部31に記憶された分周数のうち、現在選択されて制御部2に接続された検出線の分周数が記憶されたアドレスが計測配線選択部18によって指定され、分周数設定部16においてそのアドレスから分周数が読み出されてプログラマブル分周器12における分周数として設定されることになる。分周数記憶部31にX軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−n毎に記憶された分周数は、上述したように、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nに対応する接触ポイントに接触が行われていない場合にプログラマブル分周器12にて分周された周波数が、周期の目標値による所定の範囲内とするものであるため、プログラマブル分周器12にて分周された周波数は、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの寄生容量にばらつきがあった場合でも一定の範囲のものとなる。
図4は、図1に示したプログラマブル分周器12による効果を説明するための図である。
X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのうち、ある検出線の寄生容量に応じて発振回路11にて発生する発振信号が図4(a)に示すように周期t1を有するものであるとする。分周数記憶部16においては、この検出線に対応するアドレスに、この周波数がプログラマブル分周器12にて分周される周波数によって計測される周期を目標値T0とするために、分周数として“4”が記憶されている。
そのため、分周数設定部16によってプログラマブル分周器12に分周数“4”が設定され、それにより、図4(b)に示すように、プログラマブル分周器12にて分周される周波数によって計測される周期がT0となる。
また、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのうち、これとは異なる検出線の寄生容量に応じて発振回路11にて発生する発振信号が図4(c)に示すように周期t2を有するものであるとする。分周数記憶部16においては、この検出線に対応するアドレスに、この周波数がプログラマブル分周器12にて分周される周波数によって計測される周期を目標値T0とするために、分周数として“8”が記憶されている。
そのため、分周数設定部16によってプログラマブル分周器12に分周数“8”が設定され、それにより、図4(d)に示すように、プログラマブル分周器12にて分周される周波数によって計測される周期がT0となる。
このように、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのそれぞれについて、その寄生容量に応じて発振回路11にて発生する発振信号の周波数がプログラマブル分周器12にて分周される周波数によって計測される周期が目標値となるための分周数が設定され、発振回路11にて発生する発振信号の周波数がその分周数で分周されるので、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの寄生容量にばらつきがある場合でも、プログラマブル分周器12にて分周された周波数は、そのばらつきが吸収されて所定のものとなり、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの、製造工程や使用環境による寄生容量のばらつきを吸収することができる。なお、上記目標値は、一定の幅を持っていてもよく、それにより、プログラマブル分周器12にて分周された周波数は所定の範囲内のものとなる。
また、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの寄生容量に応じて発振回路11にて発生した発振信号の周波数がプログラマブル分周器12にて分周されるので、発振回路11にて発生する発振信号の周波数は高くてもよく、したがって発振回路11における抵抗Rの値を小さくすることができる。それにより、接触を検出するための検出ラインのインピーダンスを低く抑えることができ、ノイズ等の外乱に対し影響されにくくなり、接触の有無を安定して判定することができる。
以下に、上述したタッチパネル装置において接触の有無を判定するためのタッチ閾値の設定に用いるOFFレベルを調整する際の処理について説明する。
図5は、図1に示したタッチパネル装置において接触の有無を判定するためのタッチ閾値の設定に用いるOFFレベル値を調整する際の処理を説明するためのフローチャートであり、図2に示したステップ4における詳細な処理を示す。
図1に示したタッチパネル装置において、OFFレベル値を調整する場合、タッチパネル装置の製造後に、まず、タッチパネル装置に対して接触が行われていない状態において、計測配線選択部18によって、アナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nが切り替えられ、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのうち1つの検出線が選択される(ステップ21)。
また、計測配線選択部18において、分周数記憶部31に記憶された分周数のうち、現在選択されて制御部2に接続された検出線の分周数が記憶されたアドレスが指定され、分周数設定部16においてそのアドレスから分周数が読み出されてプログラマブル分周器12における分周数として設定される(ステップ22)。
選択された検出線の静電容量は発振回路11に与えられ、発振回路11において上述したように静電容量に応じた周波数を具備する発振信号が発生し、発生した発振信号がプログラマブル分周器12に与えられる。
ブログラマブル分周器12においては、分周数設定部16にて設定された分周数によって、発振回路11にて発生した発振信号の周波数が分周される。
その後、周期計測部13において、プログラマブル分周器12にて分周された周波数が周期として計測され(ステップ23)、キャプチャ部14にてその計測値が取得され、フィルタ15においてノイズ等の成分が取り除かれる(ステップ24)。
ノイズ等の成分が取り除かれた計測値は、キャリブレーション部17によって、OFFレベルデフォルト値記憶部32に第1のOFFレベル値として記憶される(ステップ25)。この際、分周数記憶部31と同様に、OFFレベル値は、OFFレベルデフォルト値記憶部32内の対応する検出線のアドレスに記憶される。
そして、上述した一連の処理が、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの全てについて、フィルタ15における平均化処理の効果が得られるまで所定回数行われた後(ステップ26〜28)、タッチパネル装置の製造時におけるOFFレベル値の調整による第1のキャリブレーションが終了する。すなわち、第1のキャリブレーションは、OFFレベル値を調整することにより、タッチパネル装置に対して接触が行われたか否かを判定するためのタッチ閾値を調整するためのものである。
図6は、図1に示したタッチパネル装置において接触の有無を判定するためのタッチ閾値の設定に用いるOFFレベルを調整する際の処理を説明するためのフローチャートであり、図2に示したステップ6,7における詳細な処理を示す。
図1に示したタッチパネル装置は、動作開始時において、上述した第1のキャリブレーションと同様に、接触の有無を判定するためのタッチ閾値の設定に用いられるOFFレベル値についてのキャリブレーションが実行される。
まず、計測配線選択部18によって、アナログSW3−1〜3−n,4−1〜4−nが切り替えられ、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのうち1つの検出線が選択されるとともに、計測配線選択部18において、OFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶されたOFFレベル値のうち、現在選択されて制御部2に接続された検出線のOFFレベル値が記憶されたアドレスが指定され、キャリブレーション部17においてそのアドレスからOFFレベル値が読み出される(ステップ31)。
次に、キャリブレーション部17において、OFFレベル値の積算値が“0”に設定されるとともに(ステップ32)、OFFレベル値の平均を算出するための数が“0”に設定される(ステップ33)。
一方、上述した第1のキャリブレーションと同様に、計測配線選択部18において選択された検出線についての静電容量に応じた周波数が、プログラマブル分周器12にてその検出線に応じて分周数記憶部31に記憶された分周数によって分周された後、その検出線の周期として計測され、その計測値が揮発性メモリ40のOFFレベル記憶部41に第2のOFFレベルとして記憶される(ステップ34)。
次に、キャリブレーション部17において、同一の検出線について、OFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶されたOFFレベル値と、OFFレベル記憶部41に記憶された計測値とが比較され(ステップ35)、その差が、しきい基準値記憶部42に記憶された基準値以下の場合は、OFFレベル記憶部41に記憶された計測値が、接触ポイントに接触されていない状態における計測値であると判断され、接触ポイントに接触が行われたか否かを判定するためのタッチ閾値の設定に用いるOFFレベル値として設定される(ステップ36)。
そして、キャリブレーション部17において、OFFレベル値の積算値と、OFFレベルの平均を算出するための数とがそれぞれ、インクリメントされる(ステップ37,38)。
一方、OFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶されたOFFレベル値と、OFFレベル記憶部41に記憶された計測値との差が基準値を超える場合は、計測配線選択部18によって選択されている検出線の番号が記録される(ステップ39)。
そして、上述した一連の処理が、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの全てについて行われ(ステップ40,41)、OFFレベル値として設定された計測値が積算されていく。
キャリブレーション部17においては、ステップ39にて番号が記録されている検出線、すなわち、OFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶されたOFFレベル値と、OFFレベル記憶部41に記憶された計測値との差が基準値を超える検出線について(ステップ42)、ステップ34〜38にて積算された他の検出線における計測値とその計測値の数とによって平均値が算出される(ステップ43)。
次に、OFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶されたOFFレベル値に、ステップ43にて算出された平均値が加算された値がOFFレベル値として設定され、OFFレベル記憶部41に記憶される(ステップ44)。すなわち、キャリブレーション部17においては、OFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶されたOFFレベル値と、OFFレベル記憶部41に記憶された計測値との差が基準値を超える検出線については、他の検出線についての計測値の平均値を用いてOFFレベル値が設定される。
そして、OFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶されたOFFレベル値と、OFFレベル記憶部41に記憶された計測値との差が基準値を超える検出線の全てについてステップ45における処理が行われた後(ステップ45)、タッチパネル装置の使用開始時におけるOFFレベル値の調整による第2のキャリブレーションが終了する。
図7は、図1に示したタッチパネル装置におけるOFFレベル値のキャリブレーション結果の取り扱いを具体的に説明するための図である。なお、図7においては、キャリブレーション結果による計測値をわかりやすいように静電容量として示している。
図7に示すように、異なる検出線についての第2のキャリブレーションによる計測値をA〜Dとした場合、計測値A〜Dのうち、計測値A,B,Dについては、第1のキャリブレーションによる計測値との差が、しきい基準値記憶部42に記憶された基準値以下の範囲に入っているため、これらの計測値A,B,Dがその検出線についてのOFFレベル値として設定される。一方、計測値Cについては、第1のキャリブレーションによる計測値との差が、基準値以下の範囲に入っていないため、OFFレベル値として設定されず、他の検出線についての計測値A,B,Dの平均値に、OFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶されたOFFレベル値が加算された値がその検出線についてのOFFレベルとして設定されることとなる。
なお、OFFレベルデフォルト値記憶部32に記憶されたOFFレベル値と、OFFレベル記憶部41に記憶された計測値との差が、しきい基準値記憶部42に記憶された基準値を超える検出線についてのOFFレベルの設定に用いる平均値としては、上記に限らず、その検出線についての過去の計測値をOFFレベル記憶部41に記憶しておき、その平均値を用いることも考えられる。
このように、タッチパネル装置の動作開始時にX軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの静電容量に基づいてOFFレベル値に対して実行された第2のキャリブレーションによる第2のOFFレベル値と、タッチパネル装置の製造後に接触ポイントに接触が行われていない状態におけるX軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの静電容量に基づいて実行された第1のキャリブレーションによる第1のOFFレベル値との差が、しきい基準値記憶部42に記憶された基準値以下の場合、その第2のOFFレベル値がOFFレベル値として設定されるので、その後、このOFFレベル値を用いて設定されたタッチ閾値に基づいて接触ポイントに接触が行われたかどうかが判定されれば、接触ポイントに接触が行われたかどうかを判定するためのタッチ閾値の設定に用いられるOFFレベル値について、タッチパネル装置の実使用の使用環境に応じたキャリブレーションを実行することができる。この際、第2のキャリブレーションによる第2のOFFレベル値と第1のOFFレベル値との差が基準値を超える場合に、タッチパネル装置に対して接触が行われていることで静電容量が大きく増加しているものと判断され、その第2のOFFレベル値をOFFレベル値として設定しないことにより、実使用の使用環境であっても、接触ポイントに接触が行われている状態におけるX軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの静電容量に基づく値がタッチ閾値として設定されてしまうことが回避され、様々な使用環境においても接触を安定して検出することができる。なお、キャリブレーションによるOFFレベル値の変化が、タッチパネル装置に対する接触によるものであるかどうかを判断するためには、図7に示したように、第1のキャリブレーション値に対して静電容量が増加する方向に基準値の幅を持たせておけばよいが、第1のキャリブレーション値に対して静電容量が増加する方向と減少する方向のそれぞれに基準値の幅を持たせておけば、第2のキャリブレーションによる第2のOFFレベル値と第1のOFFレベル値との差が基準値を超える場合に、OFFレベル値の変化が、タッチパネル装置に対する接触によるもののみならず、使用環境に応じたものではなく何らかの一時的なものであると判断することができ、その際のOFFレベル値の変化を無視することができる。
上述した第2のキャリブレーションは、タッチパネル装置の動作開始時には必ず1回実行され、その後、動作中においても実行されることになる。それにより、タッチパネル装置の動作開始時に限らず、タッチパネル装置の動作中において周囲環境が変化した場合でも、接触の有無を安定して判定することができる。
その後、タッチ閾値設定部19において、タッチパネル装置に対して接触が行われているか否かを判定するためのタッチ閾値が設定される。
ここで、タッチパネル装置に対して接触が行われているか否かを判定するためのタッチ閾値の設定について詳細に説明する。
分周数設定部16にて算出された分周数記憶部31に記憶された分周数は、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの寄生容量値と反比例する。寄生容量が大きければ発振回路11にて発生する周波数が低くなるため、それに伴いプログラマブル分周器12に設定されるべき分周数は小さくなる。一方、寄生容量が小さければ発振回路11にて発生する周波数は高くなるため、それに伴いプログラマブル分周器12に設定されるべき分周数は大きくなる。また、寄生容量が大きな場合、人体がタッチした場合の容量の変化量は相対的に小さくなるため感度は低く、逆に寄生容量が小さいと人体がタッチした場合の容量の変化量は相対的に大きくなるため感度は高くなる。このように、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの静電容量に応じた周波数を分周するための分周周波数が、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−n毎に異なる場合、接触ポイントに接触が行われることで、静電容量が変化する割合が大きく異なる。
そこで、タッチ閾値設定部19においては、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−n毎に、OFFレベル記憶部41に記憶されたOFFレベル値と、しきい基準値記憶部42に記憶された基準値のみならず、分周数記憶部31に記憶された分周数に応じてタッチ閾値が設定される。具体的には、タッチ閾値Tnは、寄生容量が最小の場合を基準とし、その時の閾値をTd、分周数をDdとした場合、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−n毎の分周数Dnに対し、Tn=Dn/Dd・Tdによって算出することが考えられる。これにより、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nの寄生容量のばらつきを吸収しながらも接触ポイントに接触が行われたか否かをさらに精度よく判定することができる。
なお、タッチ閾値設定部19において、上記のように分周数を用いるのではなく、OFFレベル記憶部41に記憶されたOFFレベル値のみに基づいてタッチ閾値を設定することも考えられる。
上述した処理によって分周数が設定されるとともに、タッチ閾値の設定に用いられるOFFレベルについてのキャリブレーションが実行された状態において、上述したキャリブレーション処理と同様にして、X軸検出線11−1〜11−n及びY軸検出線12−1〜12−nのそれぞれについて、発振回路11、プログラマブル分周器12、周波数計測部13、キャプチャ部14及びフィルタ15を介して得られた計測値と、タッチ閾値設定部19にて設定されたタッチ閾値とに基づいて、接触ポイントに対して接触が行われたか否かが判定されることとなる。
なお、本発明の入力装置は、表示機能を持たない位置入力機能だけのポインティングデバイス等であってもよく、上述した表示機能と位置入力機能とを併せ持つタッチパネル装置に限らない。
1 タッチパネル部
2 制御部
3−1〜3−n,4−1〜4−n アナログSW
11−1〜11−n X軸検出線
12−1〜12−n Y軸検出線
11 発振回路
12 プログラマブル分周器
13 周期計測部
14 キャプチャ部
15 フィルタ
16 分周数設定部
17 キャリブレーション部
18 計測配線選択部
19 タッチ閾値設定部
20 タッチ判定部
30 不揮発性メモリ
31 分周数記憶部
32 OFFレベルデフォルト値記憶部
40 揮発性メモリ
41 OFFレベル記憶部
42 しきい基準値記憶部

Claims (3)

  1. 接触位置を検出するための複数の接触ポイントに対応して設けられ、当該接触ポイントに接触が行われていない場合と接触が行われた場合とで異なる静電容量を具備する複数の位置検出手段と、
    前記位置検出手段の静電容量に応じた周波数を具備する発振信号を発生させる周波数発生手段と、
    前記周波数発生手段にて発生した発振信号の周波数を分周する分周手段と、
    前記分周手段にて分周された周波数に応じた値と予め設定された閾値とに基づいて、前記複数の接触ポイントのそれぞれに接触が行われたか否かを判定する判定手段と、
    前記複数の位置検出手段のそれぞれについて、当該位置検出手段に対応する接触ポイントに接触が行われていない状態における静電容量に基づいて、当該接触ポイントに接触が行われていない場合に前記分周手段にて分周された周波数を所定の範囲内とする分周数を設定する分周数設定手段とを有し、
    前記分周手段は、前記複数の接触ポイントのそれぞれについて、前記周波数発生手段にて発生した周波数を、前記分周数設定手段にて設定された分周数によって分周する入力装置。
  2. 請求項1に記載の入力装置において、
    前記閾値は、前記分周数に応じて設定される入力装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の入力装置において、
    前記位置検出手段は、
    一方向に並行して延び、接触位置のX座標を検出するための複数のX軸検出線と、
    前記一方向に交差する方向に並行して延び、接触位置のY座標を検出するための複数のY軸検出線とからなる入力装置。
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