JP2017068000A - 透過型表示装置及び透過型表示装置用の調光シェード - Google Patents

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Abstract

【課題】映像光と外界光とを重畳して視認させる透過型表示装置であって、より安全に外界を視認することを可能にする透過型表示装置及び透過型表示装置用の調光シェードを提供すること。
【解決手段】映像光と外界光とを重畳して視認させるシースルーが可能であって、かつ、調光シェード90による外界光の調光を可能とし、この際に、外界光の光量変化に応じて、調光シェード90での外界光の透過率を変化させている。この場合において、特に、外界光検出部である外光センサーSSにおいて外界光の光量低下が検出された場合に、主制御部290の光量制御部291において迅速に調光シェード90の透過率調整(外界光に関する光量制御)を行う即応制御がなされている。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像表示装置によって形成された映像を観察者に提示する透過型表示装置及び透過型表示装置用の調光シェードに関する。
観察者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも言う)等の表示装置(虚像表示装置)に組み込まれる光学系として様々なものが提案されており、特に、映像光と外界光とを重畳して視認させるいわゆるシースルータイプのもの(透過型表示装置)が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
このようなシースルータイプの透過型表示装置として、外界光の調光をするための調光装置を設けたものであって、外界光の入射光量が変化した場合でも観察者に不快感を与えることが少なくなるように、外界光を受光する受光素子の受光量測定結果に基づいて調光装置での光透過率制御を行うものが知られている(特許文献1参照)。また、HMDにおける表示制御として、表示素子の長寿命化を図るために観察者の視野感度特性に応じた表示素子の輝度制御を行うものが知られている(特許文献2参照)。
ここで、調光装置や調光シェード等において、あまりに頻繁に透過率が変化すると、かえって煩わしく感じる可能性がある。これは映像光の輝度変化についても同様である。このため、通常の調整方法として、例えば、外光の光量変化量の移動平均に基づき透過率や輝度を変化させるような調整を行うことが、一般的手法の1つとして考えられる。しかしながら、例えば晴天で明るい屋外から暗い屋内に入った時のように外光が急激に暗くなる場合に対して、上記の方法では、移動平均量を算出してから徐々に透過率を調整するため最適な光量となるまでの調整に時間を要し、その間例えば映像光が支配的となって外界が見えない、といった危険な状況を生じてしまうおそれがある。
特開2014−160169号公報 国際公開第2013/054728号
本発明は、映像光と外界光とを重畳して視認させる透過型表示装置であって、より安全に外界を視認することを可能にする透過型表示装置及び透過型表示装置用の調光シェードを提供することを目的とする。
本発明に係る第1の透過型表示装置は、映像光と外界光とを重畳して視認させる透過型表示装置であって、映像光を表示する表示部と、表示部に対向して設けられて外界光を調光する調光シェードと、外界光を検出する外界光検出部と、外界光検出部における検出結果に基づいて調光シェードの透過率を制御する光量制御部とを備える透過型表示装置であって、光量制御部は、外界光検出部において外界光の光量低下を検出した場合、外界光の光量上昇を検出した場合よりも光量制御の応答速度を速める即応制御を行う。ここで、外界光の光量変化に対する光量制御を行うに際しての即応制御とは、2つの異なる外界光の光量変化に対するそれぞれの光量制御において、一の光量制御の応答速度を他の光量制御の応答速度よりも速くして制御を行うことを言うものとする。逆に、2つの異なる外界光の光量変化に対するそれぞれの光量制御において、一の光量制御の応答速度を他の光量制御の応答速度よりも遅くして制御を行うことを遅延制御と言うものとする。
上記透過型表示装置では、外界光検出部において外界光の光量低下が検出された場合に、光量制御部において迅速に調光シェードの透過率調整(外界光に関する光量制御)がなされ、外界光の光量を確保することができ、より安全に外界を視認できる。
本発明の具体的な側面では、調光シェードは、電気的駆動によって外界光の透過率を変化させる。この場合、電気的駆動によってアクティブ(能動的)で迅速な外界光の透過率の調整制御(光量制御)を行うことができる。
本発明の別の側面では、調光シェードは、SPD(Suspended Particle Devices)、エレクトロクロミック、ゲストホスト液晶または高分子分散型液晶によって構成される。この場合、所期の応答速度での即応制御を確実に行うことができる。
本発明のさらに別の側面では、光量制御部は、外界光検出部において外界光の光量低下を検出した場合、即応制御として、調光シェードの透過率の上昇開始時から上昇完了時までの立ち上げ時間を、外界光の光量上昇を検出した場合における調光シェードの透過率の低下開始時から低下完了時までの立ち下げ時間よりも短くする。この場合、外界光の光量低下が検出されると、光量制御部において迅速に調光シェードの透過率を迅速に上昇させることで、外界光の光量を確保し、より安全に外界を視認できる。
本発明に係る第2の透過型表示装置は、映像光と外界光とを重畳して視認させる透過型表示装置であって、映像光を表示する表示部と、外界光を検出する外界光検出部と、外界光検出部における検出結果に基づいて表示部の輝度を制御する光量制御部とを備える透過型表示装置であって、光量制御部は、外界光検出部において外界光の光量低下を検出した場合、外界光の光量上昇を検出した場合よりも光量制御の応答速度を速める即応制御を行う。
上記透過型表示装置では、外界光検出部において外界光の光量低下が検出された場合に、光量制御部において迅速に表示部の輝度調整(映像光に関する光量制御)がなされ、映像光が支配的となることを抑制し、より安全に外界を視認できる。
本発明の具体的な側面では、光量制御部は、外界光検出部において外界光の光量低下を検出した場合、即応制御として、表示部の輝度を低下させる時間を、外界光の光量上昇を検出して表示部の輝度を上昇させる時間よりも短くする。この場合、外界光の光量低下が検出されると、光量制御部において迅速に表示部の輝度を低下させることで、外界光の光量低下に伴って映像光が支配的となることを抑制し、より安全に外界を視認できる。
本発明のさらに別の側面では、光量制御部は、所定時間の間隔内において閾値を超える外界光の光量低下を検出した場合、即応制御として、外界光の光量変化に関する移動平均に基づく通常光量制御での応答速度よりも応答速度を速くする制御を実行する。この場合、短期間に一定以上の外界光の光量低下が生じる、すなわち背景が急激に暗くなったと考えられるときに即応制御を行うものとなる。したがって、閾値に基づいて即応制御を的確な状況下において行う態様にでき、また、この際、外界光の光量変化に関する移動平均に基づいて徐々に変化させる通常光量制御よりも迅速な制御を行うようにできる。
本発明のさらに別の側面では、光量制御部は、所定時間の間隔内において閾値を超える外界光の光量変化を検出しない場合、通常光量制御を実行する。この場合、閾値に基づいて的確でない状況下においては即応制御を行わず、通常光量制御を行う態様にできる。
本発明のさらに別の側面では、光量制御部は、所定時間の間隔内において閾値を超える外界光の光量上昇を検出した場合、通常光量制御での応答速度以下に応答速度を遅くする遅延制御を実行する。この場合、短期間に一定以上の外界光の光量上昇が生じる、すなわち背景が急激に明るくなったと考えられるときに遅延制御を行うものとなる。したがって、閾値に基づいて遅延制御を的確な状況下において行う態様にできる。
本発明のさらに別の側面では、外光検出部は、観察者の視線方向について外界光の明暗を検知するアンビエントセンサー(アンビエントライトセンサー)を有する。この場合、アンビエントセンサーでの検知に基づき外界(周囲)の明暗の度合いを判定できる。
本発明のさらに別の側面では、外光検出部は、アンビエントセンサーを複数有し、観察者の視線方向に加え、観察者の上向き方向について明暗を検知する。この場合、アンビエントセンサーでの検知に基づき外界(周囲)の明暗の度合いをより的確に判定できる。
本発明のさらに別の側面では、外光検出部は、アンビエントセンサーの検出範囲及び/または当該検出範囲の近傍を撮像して画像情報を取得するカメラを有し、光量制御部は、カメラでの撮像により取得した画像情報に基づいて光量の制御量を決定する。この場合、画像情報に基づいて、光量の制御量、すなわち調光シェードの透過率調整量または表示部の輝度調整量をより的確に決定できる。
本発明のさらに別の側面では、光量制御部は、観察者の弁別視野の範囲よりも広い領域について光量制御を行う。この場合、観察者の視野を考慮してより的確な範囲について光量制御を行うことができる。
本発明のさらに別の側面では、光量制御部は、外界光の視認を優先させる外界光優先モードと、映像光の視認を優先させる映像光優先モードとに応じて光量制御を切替え可能であり、外界光優先モードで動作する場合に即応制御を行う。この場合、外界光の視認を優先させる表示動作化において、外界光の光量低下に伴って外界が見えない、といった危険な状況を生じてしまうことを抑制できる。
本発明に係る透過型表示装置用の調光シェードは、映像光を表示する表示部を有して映像光と外界光とを重畳して視認させる透過型表示装置に対して表示部に対向して着脱可能に設けられ、透過型表示装置に入射する外界光を調光する透過型表示装置用の調光シェードであって、外界光の調光に際して、外界光の透過率上昇が透過率低下よりも速い。
上記透過型表示装置用の調光シェードでは、例えば外界光検出部において外界光の光量低下が検出された場合に、調光シェードにおいて迅速に透過率調整(外界光に関する光量制御)が迅速になされ、外界光の光量を確保することができ、より安全に外界を視認できる。
第1実施形態に係る透過型表示装置の外観を簡単に説明する斜視図である。 調光シェードを取り外した透過型表示装置の外観を示す斜視図である。 (A)は、調光シェードを取り付けた状態の透過型表示装置の正面図であり、(B)は、調光シェードを取り外した状態の透過型表示装置の正面図である。 透過型表示装置における映像光の光路について示す図である。 透過型表示装置の制御の一例について説明するためのブロック図である。 外界光の光量低下時における外光センサーの測定値に対する調光シェードの透過率調整について説明するためのグラフである。 外界光の光量上昇時における外光センサーの測定値に対する調光シェードの透過率調整について説明するためのグラフである。 外光センサーの測定値の変化に対する調光シェードの透過率の変化について示すグラフである。 調光シェードの透過率制御の一例を説明するためのフローチャートである。 (A)は、外界光の光量低下時における外光センサーの測定値に対する映像光の輝度調整について説明するためのグラフであり、(B)は、外界光の光量上昇時における外光センサーの測定値に対する映像光の輝度調整について説明するためのグラフである。 第2実施形態に係る透過型表示装置の制御の一例について説明するためのブロック図である。 映像光の輝度制御の一例を説明するためのフローチャートである。 (A)〜(C)は、観察者の視野について説明するための概念的な図である。 (A)は、調光シェードによる調光領域と表示部における映像表示領域とにおける光量制御を行う光量制御領域の一例を概念的に示す図であり、(B)は、(A)の各領域に対する観察者の視野範囲の一例を概念的に示す図である。 透過型表示装置の他の一例を示す正面図である。 (A)及び(B)は、調光シェードの着脱検知の一例について説明するための概念的な図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1等を参照しつつ、本発明に係る導光装置及び導光装置を含む透過型表示装置の一実施形態について詳細に説明する。
図1〜図3等に示すように、本実施形態の導光装置を含む透過型表示装置100は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイであり、この透過型表示装置100を装着した観察者又は使用者に対して虚像による画像光(映像光)を視認させることができる虚像表示装置であるとともに、観察者に外界像をシースルーで視認又は観察させる(外界光を透過させる)ことができる。特に、本実施形態の透過型表示装置100には、遮光性又は吸光性を有する調光シェード90が取り付けられている。調光シェード90は、透過型表示装置100の眼前想定部分(観察者の眼が位置すべきところとして想定される位置の前方側に相当する部分)を覆うように取り付けられて、外界光の透過率を調整(外界光を光量調整)して外界光視認性と映像視認性とのバランスを取るための外光透過率調整装置である。すなわち、透過型表示装置100は、外界光の透過率を変え、シースルーに関して外界側の視界を調整できる。また、本実施形態では、一例として、外界光の視認を優先させる外界光優先モードと、映像光の視認を優先させる映像光優先モード(画像光優先モード)とが選択可能となっているものとする。ここで、外界光優先モードについてのより具体的な態様としては、例えば、表示部全体の映像光の輝度を低下させたり、映像を表示しない領域を表示領域の中央等に設けたりするといった動作制御を行って、外界光の視認を優先させることが考えられる。また、映像光優先モードについては、例えば調光シェード90等で表示部全体の外界光の透過率を下げたり、表示部全体の映像光の輝度を上昇させたりするといった動作制御を行って、映像光の視認を優先させることが考えられる。
ここで、調光シェード90については、種々の態様のものが適用可能であり、例えば、SPD(Suspended Particle Devices)、エレクトロクロミック、ゲストホスト液晶または高分子分散型液晶によって構成され、電流又は電圧による電気的駆動によって外界光の透過率をアクティブ(能動的)に、かつ、迅速に変化させるように調整制御される電子シェードである。なお、上記の調光シェード90は、例えば樹脂材料等で形成される可撓性部材を取り付け部分に含み、図1〜図3に示すように着脱可能となっているが、調光シェード90は、上記の場合と異なり、外れることなく常に固定的に取り付けられている、すなわち図1及び図3(A)に示す態様のみとなるものとしてもよい。
上記のほか、透過型表示装置100は、図1等に示すように、観察者から各種動作の指示を受け付けるためのコントローラー(制御装置)CRを有する。コントローラーCRは、図示のように、透過型表示装置100のうち映像表示のための光学的な機能を有する本体部分100pと例えば有線で接続され、ボタン部やタッチパネル部等を有して本体部分100pの表示動作等のための観察者による操作指示を受け付ける入力装置として機能する。観察者は、各種操作の内の1つとして、例えば上記外界光優先モードと映像光優先モードとの選択が可能となっている。例えば自転車や自動車等により移動中であり外部環境を常に見ておく必要がある場合には外界光優先モードとし、そうでないときは、映像に集中できるように映像光優先モードとすることができる。透過型表示装置100は、選択されたモードによって、例えば調光シェード90の透過率や映像光の輝度について異なる初期設定値がなされているものとする。
透過型表示装置100は、本体部分100pにおいて、観察者の視認方向(例えばZ方向)の1つである眼前(眼前として想定される箇所、眼前想定部分)を透視可能に覆う第1及び第2光学部材101a,101bと、両光学部材101a,101bを支持する枠部102と、枠部102の左右両端から後方のつる部分(テンプル)104にかけての部分に付加された第1及び第2像形成本体部105a,105bとを備える。ここで、図面上で左側の第1光学部材101aと第1像形成本体部105aとを組み合わせた第1表示装置100Aは、右眼用の虚像を形成する表示部DSaであり、単独でも透過型表示装置として機能する。また、図面上で右側の第2光学部材101bと第2像形成本体部105bとを組み合わせた第2表示装置100Bは、左眼用の虚像を形成する表示部DSbであり、単独でも透過型表示装置として機能する。
上記に加え、本実施形態に係る透過型表示装置100は、外界光の状況について計測する外界光検出部である外光センサーSSを有している。外光センサーSSは、外界の明暗を測定するための種々のものが適用可能であり、例えば外界光の照度を計測する照度センサー(透過光照度センサー)としてのアンビエントセンサー(すなわちアンビエントライトセンサー)等で構成される。図1等に例示するように、外光センサーSSは、本体部分100pの側方側に配置され、前方側すなわち観察者の視認方向の1つである眼前として想定される側に向けられ、例えば観察者の視野全体の範囲に対応する範囲を検知範囲としている。言い換えると、外光センサーSSは、検知範囲を観察者の視野に対応させることで、少なくとも外界光のうち観察者の眼に到達する成分に相当する成分を含む観察者の周囲の明暗状況に関して検知することができる。さらには、外光センサーSSは、装着中における観察者の視線方向として想定される方向と平行な方向(視線方向に応じた方向)について外界光の成分を検知することが可能なものとなっていてもよい。外光センサーSSは、例えば0.1m秒ごとに外界の状況について測定し、制御装置である測定結果をコントローラーCRに対して送信する。
以下、図4を参照して、透過型表示装置100のうち、本体部分100pにおける光学的機能に関して説明する。なお、光学的機能に関しては、左右一対の表示部DSa,DSb(表示装置100A,100B)において同様の動作をするので、第1表示装置100Aについてのみ図示及び説明をし、第2表示装置100Bについては図示等を省略する。
図4に示すように、第1表示装置100Aは、投影用の光学系である投射透視装置70と、映像光を形成する画像表示装置80とを備えるものと見ることができる。投射透視装置70は、画像表示装置80によって形成された画像を虚像として観察者の眼に投射する役割を有する。投射透視装置70は、第1光学部材101a又は導光装置20と、結像用の投射レンズ30とを備える。第1光学部材101a又は導光装置20は、導光及び透視用の導光部材10と、透視用の光透過部材50とで構成されている。なお、第1像形成本体部105aは、画像表示装置80と投射レンズ30とで構成される。
画像表示装置80は、液晶パネル等を本体として構成される透過型の空間光変調装置である映像表示素子(映像素子)82のほか、映像表示素子82へ照明光を射出するバックライトである照明装置83を有する。なお、映像表示素子82等の動作を制御する駆動制御部として各種ドライバーが併せて設けられている。
投射レンズ30は、構成要素として、例えば入射側光軸(光軸AX)に沿って3つの光学素子(レンズ)31〜33を備える投射光学系であり、これらの光学素子31〜33を収納する鏡筒部39によって支持されている。なお、レンズ31〜33には、非軸対称な曲面(自由曲面)が含まれている。
導光装置20は、導光及び透視用の導光部材10と、透視用の光透過部材50とで構成されている。導光部材10及び光透過部材50の本体部分は、例えばシクロオレフィンポリマー等の可視域で高い光透過性を示す樹脂材料で形成されている。なお、導光部材10は、上記のように、プリズム型の導光装置20の一部であり、一体の部材であるが、光射出側の第1導光部分11と光入射側の第2導光部分12とに分けて捉えることができる。光透過部材50は、導光部材10の透視機能を補助する部材(補助光学ブロック)であり、導光部材10と一体的に固定され1つの導光装置20となっている。なお、上記のような構成を有する導光装置20のうち、光源側(根元側)に位置する先端部が鏡筒部39の端部に嵌合することで、投射レンズ30に精度よく位置決め固定されている。
以下、導光装置20の構造等について光学的機能の観点から詳細に説明する。上述のように、導光装置20は、導光部材10と光透過部材50とで構成されている。このうち、導光部材10は、平面視において、鼻に近い中央側の部分が直線状に延びている。導光部材10のうち、鼻に近い中央側つまり光射出側に配置されている第1導光部分11は、光学的な機能を有する側面として、第1面S11と、第2面S12と、第3面S13とを有し、鼻から離れた周辺側つまり光入射側に配置されている第2導光部分12は、光学的な機能を有する側面として、第4面S14と、第5面S15とを有する。このうち、第1面S11と第4面S14とが連続的に隣接し、第3面S13と第5面S15とが連続的に隣接する。また、第1面S11と第3面S13との間に第2面S12が配置され、第4面S14と第5面S15とは大きな角度を成して隣接している。さらに、ここでは、対向した配置となっている第1面S11と第3面S13とが互いに略平行な平面形状となっている。一方、光学的な機能を有する他の面、すなわち第2面S12、第4面S14及び第5面S15は、非軸対称な曲面(自由曲面)となっている。
ここで、導光装置20を構成する上記各面のうち、第2面S12には、ハーフミラー層15が付随している。このハーフミラー層15の反射率は、シースルーによる外界光の観察を容易にする観点で調整されている。また、第5面S15は、無機材料等で形成される光反射膜RMを成膜することで形成され、ミラー反射面として機能する。
さらに、導光装置20において、導光部材10は、光透過部材50と接着層CCを介して貼り合されることで接合されており、導光部材10及び光透過部材50の接合面と、接着層CCとで構成される部分を、接合部CNとする。すなわち、第2面S12に付随するハーフミラー層15は、この接合部CNにおいて形成される。
光透過部材50は、光学的な機能を有する側面として、第1透過面S51と、第2透過面S52と、第3透過面S53とを有する。第1透過面S51は、導光部材10の第1面S11を延長した面上にあり、第2透過面S52は、当該第2面S12に対して接着層CCによって接合され一体化されている曲面であり、第3透過面S53は、導光部材10の第3面S13を延長した面上にある。このうち第2透過面S52と導光部材10の第2面S12とは、薄い接着層CCを介しての接合によって一体化されるため、略同じ曲率の形状を有する。
以下、映像光等の光路の一例について説明する。画像表示装置80から射出された映像光GLは、投射レンズ30を通過して収束されつつ、導光装置20の導光部材10に設けた第4面S14に入射する。第4面S14を通過した映像光GLは、収束しつつ進み、第5面S15で反射され、第4面S14に内側から再度入射して反射される。第4面S14で反射された映像光GLは、第3面S13に入射して全反射され、第1面S11に入射して全反射される。ここで、映像光GLは、第3面S13を経由する前後において、導光部材10中に中間像を形成する。この中間像の像面IIは、映像表示素子82の像面に対応するものである。第1面S11で全反射された映像光GLは、第2面S12に入射するが、特に第2面S12に設けたハーフミラー層15に入射した映像光GLは、このハーフミラー層15を部分的に透過しつつも部分的に反射されて第1面S11に再度入射して通過する。第1面S11を通過した映像光GLは、観察者の眼の瞳又はその等価位置に略平行光束として入射する。
一方、外界光については、第3面S13と第1面S11とが互いに略平行な平面となっており、かつ、第3面S13を延長した第3透過面S53と第1面S11を延長した第1透過面S51とが存在することで、収差等をほとんど生じることなく、歪みのない外界像を観察者に観察させる。以上のようにして、導光装置20は、映像光と外界光とを重畳させるシースルータイプの光学系を構成するものとなっている。
以上のように、本実施形態では、導光部材10の内部において、映像表示素子82からの映像光を、少なくとも2回の全反射を含む第1面S11から第5面S15までにおける5回の反射によって導光している。これにより、映像光GLの表示と外界光HLの視認させるシースルーとを両立させ、かつ、映像光GLの収差の補正を行うことが可能になる。
なお、画像表示装置80については、種々の態様を適用でき、例えば通常のLEDや各種ランプを光源とし、液晶パネル等によって画像表示装置80を構成することが可能である。
以上説明した画像表示装置80等の各種動作制御は、コントローラーCRの内部に設けられた主制御部290によりなされる。また、主制御部290は、外光センサーSS等と接続されており、映像光の制御に必要となる各種情報を取得するものとなっている。特に、本実施形態では、主制御部290は、外光センサーSSにより取得した外界光の変化に関する情報に基づいて調光シェード90の透過率制御を行う。これにより、本実施形態に係る透過型表示装置100は、外界の変化に応じた適切な外界光(のうち観察者の眼に到達する成分)の光量制御を可能としている。
以下、図5を参照して、透過型表示装置100のうち、外界光の光量制御等を含む各種制御について詳細に説明する。
図5は、透過型表示装置100のうち映像光の制御に関係する各部について概念的に説明するためのブロック図である。図示のように、透過型表示装置100は、各種制御動作を司る主制御部290を含むコントローラーCRにおいて、主制御部290のほか、例えばメモリー部MPや、観察者が各種操作を行うためのボタン部やタッチパネル部で構成され観察者による操作指示を受け付ける入力装置(図示略)等を有する。
画像表示装置80は、既述のように、映像表示素子82と照明装置83とで構成される。なお、ここでは、左右一対の画像表示装置80をまとめて表現する。映像表示素子82は、左右用の液晶ドライバー84と、液晶パネル85とをそれぞれ有する。また、照明装置83は、左右用の光源ドライバー86と、バックライト光源87とをそれぞれ有する。画像表示装置80は、主制御部290からの信号に従って、映像光の表示動作をする。主制御部290は、各ドライバーに対して指令信号を送信することで動作制御を行う。
外光センサーSSは、既述のように、例えば外界光の照度を計測するアンビエントセンサーで構成され、外界光のうち観察者の眼に到達する成分に相当する成分に関して検知し、検知結果をコントローラーCRの主制御部290に(例えば0.1m秒ごとに)送信する。
メモリー部MPは、主制御部290の制御による映像制御のために必要な各種プログラムや、画像データ等の各種データ(例えば後述する閾値Lc等の各種データやフィルターA等に相当する制御のための各種プログラム)を格納している。
主制御部290は、既述のように、コントローラーCRの制御動作を司る主制御部であり、コントローラーCRを構成する各部の動作を制御するとともに本体部分100pに取り付けられた調光シェード90や画像表示装置80等と接続されることでこれらとの信号の送受信を行うことで各種制御をし、映像光制御の全体を統括する。特に、本実施形態では、主制御部290は、外界光の変化に応じた光量制御動作を行うための光量制御部291と、外光光量演算部292とを有している。光量制御部291は、調光シェード90における透過率調整の制御動作を行うための外光透過率制御部TCと、映像光の輝度調整の制御動作を行うための映像光輝度制御部ICとを有する。光量制御部291は、外光光量演算部292による取得した情報に基づいて外光光量に関する演算処理を行わせ、演算結果に基づいて必要な光量制御を行う。ここでは、まず、光量制御部291を構成する外光透過率制御部TCにより調光シェード90における透過率調整を行うことで、光量制御部291延いては主制御部290が外界光の光量変化に対応したより迅速的確な制御処理を可能にする一例について説明する。なお、映像光輝度制御部ICによる制御処理の一例については、別途後述する(図10等参照)。
以下、図6等を参照して、透過型表示装置100での外界光の変化に応じた調光シェード90における透過率調整の制御動作の一例について説明する。図6及び図7は、外界光の光量変化における外光センサーの測定値に対する調光シェード90の透過率調整について説明するためのグラフであり、図6は、外界光の光量低下時について一例を示しており、図7は、外界光の光量上昇時について一例を示している。より具体的に説明すると、まず、図6において、上段は、外光センサーSSにより測定された測定値を示している。グラフの横軸(t)は、時間を示す(例えば単位:秒)。また、グラフの縦軸(L=L(t))は、外光センサーSSにより計測される外界の照度の大きさといった明るさを示す(例えば単位:ルクス)。ここでは、図示のように時間tからtまでのΔt秒間に外界光の測定値が値L1から値L2(<L1)まで低下している。なお、ここで、外界光の測定値に関して、ΔL=L2−L1とする。すなわち、値ΔLは、Δt秒間における外界光の変化量(外界光の光量の変化の大きさ)を示している。一方、図6において、下段は、外界光の光量低下に伴う調光シェード90の透過率の変化の様子を示している。グラフの横軸(t)は、上段と同じく時間を示す(例えば単位:秒)。グラフの縦軸(R=R(t))は、透過率の高さ(%)を示す。ここでは、図中実線で示す線LL1は、透過率の変化の様子を示す曲線である。すなわち、この場合、図示のように時間tからtまでの間に調光シェード90の透過率がR1からR2まで上昇している。この時間tからtまでの時間を調光シェード90の透過率を上昇させる立ち上げ時間と呼ぶものとする。すなわち、ここでの立ち上げ時間とは、調光シェード90の透過率の上昇開始時から上昇完了時までの時間を意味する。また、ここで、図中破線で示す線LL2は、比較のためのものであり、外界光の光量変化に関する移動平均に基づく制御を行った場合の透過率の変化の様子を示している。線LL2に示す場合、図示のように調光シェード90の透過率がR1からR2(>R1)まで上昇するのに時間tからt(>t)までの間の時間を要している。すなわち、透過率を上昇させる立ち上げ時間が本実施形態の場合よりも長い(応答速度が遅い)ものとなっている。
通常、調光シェードの透過率値を定めるにあたっては、光量センサーの数値に対して一意に決まる関数またはテーブルによるものとすることが一般的だが、例えば、使用者の視界上に多数の蛍光灯が存在したり、屋外で空や山、地面など、明るさが大きく異なるものが多数存在したりしている状況の場合、視界方向に応じて調光センサーが忙しく透過率を変化させることになり、使用者にとって煩わしい動作となってしまう。そのため、光量センサーの過去サブ秒〜数秒分をメモリーに蓄積し、その光量変化値に対して移動平均を導出し、その値を使用して調光シェードの透過率を決定する方法が考えられる。線LL2は、このような方法に基づいてなされた透過率の制御について一例として示している。ここでは、このような移動平均に基づく制御を通常光量制御と呼ぶものとする。線LL1と線LL2とを比較して分かるように、本実施形態での調光シェード90の透過率調整の制御において、通常光量制御での応答速度よりも応答速度を速くする制御を実行するものとなっている。ここでは、このように相対的により応答速度を速くした光量制御を即応制御と呼ぶものとする。
次に、図7を参照して、外界光の光量上昇時の制御動作について説明する。まず、図6の場合と同様に、図7において、上段は、外光センサーSSにより測定された測定値を示しており、下段は、外界光の光量上昇に伴う調光シェード90の透過率の変化の様子を示している。また、縦横軸についても、図6の場合と同様である。説明の簡略化のため、ここでは、上段において、図示のように時間tからtまでのΔt秒間に外界光の測定値が値L1から値L2(<L1;ΔL=L2−L1)まで上昇しているものとする。また、下段において、図中実線で示す線LL1は、透過率の変化の様子を示す曲線であり、透過率がR2(>R1)からR1まで低下しているものとする。また、図中において、線LL2は、比較のために外界光の光量変化に関する移動平均に基づく制御を通常光量制御を示すものとする。すなわち、線LL2は、透過率がR2からR1まで低下するのに時間tからtまでの間の時間を要しているものとする。これに対して、線LL1に示すように、外界光の光量上昇時においては、透過率がR2からR1まで低下するのに、時間tからt(>t)まで要している。すなわち、通常光量制御での応答速度よりも応答速度を遅くする制御を実行するものとなっている。この時間tからtまでの時間を調光シェード90の透過率を低下させる立ち下げ時間と呼ぶものとする。すなわち、ここでの立ち下げ時間とは、調光シェード90の透過率の低下開始時から低下完了時までの時間を意味する。また、ここでは、このように相対的により応答速度を速くした光量制御を遅延制御と呼ぶものとする。
なお、図6及び図7に例示する制御の場合、主制御部290の光量制御部291(もしくは外光透過率制御部TC)は、外界光の光量低下を検出した場合の調光シェード90の透過率を上昇させる立ち上げ時間を、外界光の光量上昇を検出して調光シェードの透過率を低下させる立ち下げ時間よりも短くするようにすることで即応制御を行っているとも言える。
また、以上のような制御では、結果的に、外界光の光量低下を検出した場合(図6)と、外界光の光量上昇を検出した場合(図7)とで透過率の変化に要する時間tについて比較すると、外界光の光量低下を検出した場合のほうが、外界光の光量上昇を検出した場合よりも光量制御の応答速度を相対的に速める即応制御を行っていることになる。このように即応制御と遅延制御とを組み合わせた制御をすることで、例えば図8に示すように、視界の光量が頻繁に変化するような場合であっても、調光シェード90の透過率変化が、破線で示す移動平均に基づく通常光量制御を適用した場合と比較して、比較的穏やかに抑えられ(変化の幅が小さくなっている)、観察者が調光シェードの透過率変動を煩わしく感じることを抑制できる。
以上の光量制御についてまとめると、まず、外光センサーSSの光量測定値が急激に減少した時と、急激に増加した時とで、通常とは異なる制御モードで機能している。
また、この際、特に、外光センサーSSの光量測定値が急激に減少した場合、すなわち、視界が急激に暗くなった場合には、映像光の方が強くなってしまい、視界が映像光に遮られ視界の状況がわからなくなるおそれが高いため、通常の移動平均フィルター(フィルターB)と比較して、重みづけしたフィルターAを適用することで、より応答性を向上させ、瞬時に調光シェードの透過率を上げるように変化させている(図6)。
一方、外光センサーSSの光量測定値が急激に増加した場合、すなわち、視界が急激に明るくなった場合には、映像光よりも視界の方がしっかりと見える状態であるため、仕様安全上問題は生じにくいと考えられる。そのため、通常の移動平均フィルター(フィルターB)と同等、またはより応答性を落とすことで、より重みづけを弱めたフィルターCを適用することとし、徐々に外光の明るさに適した調光シェードの透過率になるように変化させている(図7)。
また、以上の制御の観点から、調光シェード90を捉えると、調光シェード90は、調光シェード90がない状態の透過型表示装置100(本体部分100p)に対して、表示部DSa,DSbに対向して着脱可能に設けられ、透過型表示装置100に入射する外界光を調光する透過型表示装置用のものであって、外界光の調光に際して、外界光の透過率上昇が透過率低下よりも速いものとなっている。
ここで、図5に戻って、上記のような制御を行うために必要となる各種制御プログラムが、メモリー部MPに格納されている。すなわち、主制御部290を構成する光量制御部291(外光透過率制御部TC)は、必要に応じてメモリー部MPから上記動作のための各種制御プログラムを読み出して、上述した内容に対応する動作制御を行っている。より具体的には、上記のような動作を行うため、ここでは、少なくとも図6に示す即応制御を行うための制御プログラムと、図7に示す遅延制御を行うための制御プログラムとのほか、急激な変化がない場合のための動作として、通常光量制御を行うための制御プログラムが準備されているものとする。また、ここでは、即応制御を行うための各種プログラムをモジュール化したものをフィルターAと呼ぶものとし、通常光量制御を行うための各種プログラムをモジュール化したものをフィルターBと呼ぶものとし、遅延制御を行うための各種プログラムをモジュール化したものをフィルターCと呼ぶものとする。つまり、フィルターA〜Cが、メモリー部MPにそれぞれ格納されていることになる。
以下、図9のフローチャートを参照して、透過型表示装置100における各種制御のうち、調光シェード90の透過率制御(外界光の調光)に関するものの一例を説明する。
透過型表示装置100の動作が開始されると、まず、主制御部290は、調光シェード90の着脱の状態を確認する(ステップS101)。ステップS101において、調光シェード90が取り付けられていることを確認すると(ステップS101:Yes)、主制御部290は、現在の動作環境が外界光優先モードとなっているか否か(映像光優先モードとなっているか)を確認する(ステップS102)。ステップS102において、外界光優先モードとなっていることを確認すると(ステップS102:Yes)、主制御部290は、外光センサーSSにより測定される値L(t)を読み取り(ステップS103)、Δt秒間での値L(t)の変化量である値ΔL(t)=L(t)−L(t−Δt)を算出する(ステップS104)。さらに、ステップS104において、主制御部290は、予め定められた値である閾値Lc(>0)を読出すとともに算出された値ΔL(t)と閾値Lcとを比較し、値ΔL(t)が閾値Lcを−1倍したものよりも小さい場合は、フィルターAに基づく調光シェード90の透過率設定値を算出し、調整を行う(ステップS105a)。すなわち、主制御部290は、外光センサーSSでの測定値から外界光の光量が急激に下がったと判断して、即応制御を行う。値ΔL(t)が閾値Lcを−1倍したものより大きくかつ閾値Lcより小さい(値ΔL(t)の絶対値が閾値Lcよりも小さい)場合は、フィルターBに基づく調光シェード90の透過率設定値を算出し、調整を行う(ステップS105b)。すなわち、主制御部290は、外光センサーSSでの測定値から外界光の光量について急激な変化がないものと判断して通常光量制御を行う。値ΔL(t)が閾値Lcよりも大きい場合は、フィルターCに基づく調光シェード90の透過率設定値を算出し、調整を行う(ステップS105c)。すなわち、主制御部290は、外光センサーSSでの測定値から外界光の光量が急激に上がったと判断して、遅延制御を行う。
ステップS105a〜ステップS105cのいずれかの算出・制御を行うと、透過型表示装置100は、その動作に基づく調光シェード90の透過率調整(外界光の光量制御)を行うとともに、ステップS101からの動作を繰り返す。
また、上記のうち、ステップS102において、主制御部290は、外界光優先モードとなっていない(映像光優先モードとなっている)ことを確認すると(ステップS102:No)、外光センサーSSから情報を取得することなく調光シェード90の透過率を一定にする処理をし(ステップS105)、調光シェード90の有無の確認(ステップS107)と優先モードの変更の有無の確認(ステップS108)とを行い、調光シェード90があり(ステップS107:Yes)、かつ、映像光優先モードのままである(ステップS108:No)と判断される限り、ステップS105における調光シェード90の透過率を一定にする処理を維持させる。一方、ステップS108において、優先モードの変更があった(外界光優先モードとなった)と判断されると(ステップS108:Yes)、ステップS101に戻って上記した動作を再開する。以上の動作をステップS101あるいはステップS107において調光シェード90が取り外されたことを確認する(ステップS101:Noまたは、ステップS107:No)まで継続する。
上記のような動作制御をまとめると、主制御部290は、所定時間(Δt秒)における外界光の光量低下が所定量を超えた(閾値Lcの幅以上に下がる)という条件が満たされた場合に即応制御が実行され、所定時間(Δt秒)における外界光の光量増大が所定量(閾値Lc)を超えたという条件が満たされた場合に遅延制御が実行され、上記いずれの条件も満たさない場合は、通常の移動平均に基づいて調光シェード90の透過率制御(通常光量制御)を行うものとなっている。
また、上記の場合、外界光優先モードと映像光優先モードとに応じて光量制御を切替え可能となっており、特に、外界光優先モードで動作する場合に即応制御を行う態様となっている。なお、外界光優先モードと映像光優先モードとの切替えについては種々の態様が可能であり、例えば既述のように、図示を省略したコントローラーCRの操作部に選択ボタンを設けて切替に関する指令を受け付けるものとするほか、例えば外界光の光量(外界光量)と映像光の光量(映像光量)とにおいて、外界光量>映像光量となっている場合には外界光優先モードとなり、外界光量<映像光量となっている場合には映像光優先モードなるようにしてもよい。
主制御部290は、以上のような調光シェード90の透過率の調整のほか、装置全体の制御動作を司る主制御部であり、主たる動作制御である映像光制御の全体についても統括している。したがって、上記のような調光シェード90の透過率調整による外界光の光量制御は、画像表示装置80からの映像光の輝度調整すなわち映像光の光量制御にも適用可能である。ここでは、主制御部290の光量制御部291は、かかる映像光の輝度調整の制御動作を行うものとして、映像光輝度制御部ICを有している。
以下、図10等を参照して、主制御部290による映像光制御における外界光の光量変化(外光センサーSSの測定値の変化)に伴う輝度調整(映像光の光量制御)について説明する。
図10(A)及び10(B)は、図6及び図7にそれぞれ対応するものであり、上段については同一のものであるので説明を省略する。下段は、図6等における調光シェード90の透過率の変化に代えて、画像表示装置80で発生させる映像光の輝度の変化の様子を示している。ここでは一例として、下段のグラフでの縦軸は、通常設定での映像光の輝度を100%とした場合に対する割合(%)を示しているものとする。図10に示すように、映像光に関する光量制御の場合、主制御部290は、外光センサーSSにおいて外界光の光量低下を検出した場合、外界光の光量上昇を検出した場合よりも光量制御の応答速度を速める即応制御を行うものとなっている。より具体的には、主制御部290は、外界光の光量低下を検出した場合、即応制御として、画像表示装置80で発生させる映像光の輝度を低下させる、すなわち表示部DSa,DSb(図1参照)での輝度を低下させる時間を、外界光の光量上昇を検出して表示部DSa,DSbの輝度を上昇させる時間よりも短くするように制御する。すなわち、外界光の光量低下が検出されると、迅速に視認されるべき映像光の輝度を低下させて視認される映像を暗くすることで、外界光の光量低下に伴って映像光が支配的となることを抑制し、より安全に外界を視認できるようにしている。
以上のように、本実施形態に係る透過型表示装置100では、映像光と外界光とを重畳して視認させるシースルーが可能であって、かつ、調光シェード90による外界光の調光を可能とし、この際に、外界光の光量変化に応じて、調光シェード90での外界光の透過率を変化させている。この場合において、特に、外界光検出部である外光センサーSSにおいて外界光の光量低下が検出された場合に、主制御部290の光量制御部291において迅速に調光シェード90の透過率調整(外界光に関する光量制御)を行う即応制御がなされている。これにより、外界光の光量を確保することができ、より安全に外界を視認できる。
なお、以上では、光量制御部291において、透過率調整を行う外光透過率制御部TCと、映像光輝度調整を行う映像光輝度制御部ICとを有するものとしているが、外光透過率制御部TCのみを有し、映像光については上記のような光量制御を行わない態様とすることも可能である。
また、上記の例では、外界光優先モードの場合に主制御部290(光量制御部291)において光量制御を行うものとしているが、優先モードに関わらず、光量制御を行うものとしてもよい。すなわち、上記の説明では、外界光優先モードと映像光優先モードとに応じて光量制御を切替え可能としているが、これは一例であり、外界光優先モード、映像光優先モードを用意せず、単に外界光の状態に応じて、シェードの透過率調整をする態様としてもよい。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る透過型表示装置について説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態の透過型表示装置の変形例であり、調光シェードに関する事項を除けば、第1実施形態の場合と同様であるので、全体の詳細な説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る透過型表示装置200について説明するためのブロック図であり、図5に対応するものである。
図11を図5の場合と比較することで明らかなように、本実施形態の透過型表示装置200では、主制御部290の光量制御部291において、調光シェードの透過率調整を行う外光透過率制御部を設けていない。本実施形態では、光量制御部291を構成する映像光輝度制御部ICにより、映像光についての光量制御を行うものとなっている。すなわち、図10に例示した制御がなされる。
なお、本実施形態において、調光シェードに関しては、例えば非搭載であるものとしてもよいし、樹脂材料等で構成される常に一定の透過率であるものとしてもよい。
以下、図12のフローチャートを参照して、透過型表示装置200における各種制御のうち、画像表示装置80からの映像光の輝度に関する光量制御(映像光の調光)に関するものの一例を説明する。
透過型表示装置200の動作が開始されると、まず、主制御部290は、映像光に関する信号(以下単に映像信号とする)の送信がなされているか否かを確認する(ステップS201)。ステップS201において、映像信号があることを確認すると(ステップS201:Yes)、主制御部290は、外光センサーSSにより測定される値L(t)を読み取り(ステップS203)、Δt秒間での値L(t)の変化量である値ΔL(t)=L(t)−L(t−Δt)を算出する(ステップS204)。さらに、ステップS204において、主制御部290は、予め定められた値である閾値Lc(>0)を読出すとともに算出された値ΔL(t)と閾値Lcとを比較し、値ΔL(t)が閾値Lcを−1倍したものよりも小さい場合は、フィルターAに基づく映像光の輝度設定値を算出し、調整を行う(ステップS205a)。すなわち、主制御部290は、即応制御を行う。値ΔL(t)が閾値Lcを−1倍したものより大きくかつ閾値Lcより小さい(値ΔL(t)の絶対値が閾値Lcよりも小さい)場合は、フィルターBに基づく映像光の輝度設定値を算出し、調整を行う(ステップS205b)。すなわち、主制御部290は、通常光量制御を行う。値ΔL(t)が閾値Lcよりも大きい場合は、フィルターCに基づく映像光の輝度設定値を算出し、調整を行う(ステップS205c)。すなわち、主制御部290は、遅延制御を行う。
ステップS205a〜ステップS205cのいずれかの算出・制御を行うと、透過型表示装置200は、その動作に基づく映像光の輝度調整(映像光の光量制御)を行うとともに、ステップS201からの動作を、ステップS201において映像信号の送信が停止したことを確認する(ステップS201:No)まで繰り返す。
以上のように、本実施形態に係る透過型表示装置200では、映像光と外界光とを重畳して視認させるシースルーが可能であって、かつ、映像光の輝度調整(映像光の調光)を可能とし、この際に、外界光の光量変化に応じて、映像光の輝度を変化させている。この場合において、特に、外界光検出部である外光センサーSSでの測定により外界光の光量低下が検出された場合に、主制御部290の光量制御部291において迅速に表示部DSa,DSbの輝度を低下させる輝度調整(映像光に関する光量制御)を行う即応制御がなされている。これにより、外界光の光量低下に伴って映像光が支配的となることを抑制し、より安全に外界を視認できる。
〔その他〕
以上各実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
上記において、例えば即応制御を行うか否かを決定するに際して利用する閾値Lc等の値については、1つの固定的な値をあらかじめ決めておくものとしてもよいが、他の条件とともに決定されるようにしてもよい。すなわち、例えば外界光の程度によって閾値Lcが段階的に決まっており、閾値Lcを決定するための関数やテーブルデータがメモリー部MPに格納されており、これを参照することで閾値Lcに達しているか否かを確定するものとしてもよい。また、閾値Lcすなわち明暗に関する上昇や下降の幅を判断基準としているが、これだけでなく、例えば最低値や最高値(上記の例では値L1や値L2)も閾値の1つとして利用するものとしてもよい。例えば閾値Lcの値を超えなくてもΔtの間に外光センサーSSでの測定値が設定された最低値以下になった場合には強制的に透過率を上昇させるといった態様としてもよい。また、外界光の光量低下を検出した場合と外界光の光量上昇を検出した場合とで閾値Lcの設定基準を変えてもよい。
また、外光透過率制御部TCによる透過率の制御と映像光輝度制御部ICによる映像光輝度の制御との双方を行う場合において、これらの動作を常に同期させて行うことでより安全性を確保することができるようにしてもよい。
上記のうち、第1実施形態では、調光シェード90については、種々の態様が可能であり、例えば透過型の液晶パネルとして用いられるTFT液晶等を利用することも考えられる。TFT液晶の特性を利用すれば、例えば外界光の光量低下時における即応制御を確実に行うことが可能となる。ただし、この場合、偏光素子を用いる構成となるため、種々の偏光状態の光を含む外界光については、通過時に光量が落ちることになる。これに対して、上述したようなSPD、エレクトロクロミック、ゲストホスト液晶または高分子分散型液晶によって構成されるものとすることで、例えば外界光の光量低下時における即応制御を可能としつつ外界光の最大透過率の向上や、駆動時の電力消費量の抑制が期待される。また、例えば電気的駆動を行うに際して非駆動時に(例えば電圧を加えない時)に透過率が最大となるいわゆるノーマリーホワイトとなるタイプの素子を適用することで、例えば外界光の光量低下時において電源故障が発生し駆動しなくなった場合であっても外界光の光量確保を図るようにできる。また、調光シェード90の構成については、例えば細かなルーバーを多数有してルーバーを駆動させることで透過率を調整するものとしてもよく、またDLP素子を用いてオンオフ開閉を高速に行い、そのデューティー比を調整することで透過率を調整するものとしてもよい。また、透過率に関して、上記のような白(透過率最大)から黒(透過率最小)までを制御するもののほか、例えばすりガラス状になるようにする、すなわち光を散乱具合を調整するものとしてもよい。
また、調光シェード90の動作制御について、上記の例では、コントローラーCRの主制御部290において行うものとしているが、例えば主制御部290の光量制御部291を構成する外光透過率制御部TCや外光光量演算部292に相当する機能を調光シェード90側が備え、外光センサーSSからの信号を調光シェード90が受けとって透過率調整を行うものとしてもよい。さらに、外光センサーSSについても調光シェード90が備えるものとしてもよい。すなわち、調光シェード90がいわば1つの装置(調光シェード装置)として存在し、既存の透過型表示装置(虚像表示装置)に対して適用可能な調光シェードになっていてもよい。
また、外光センサーSSの態様や、光量制御の範囲についても、種々のものが可能であり、観察者の視線方向について外界光の明暗を検知するアンビエントセンサーを有する構成とするものにおいて、さらに、例えば図13及び図14に示すように、観察者の視野範囲を考慮して光量制御を行うものとしてもよい。具体的に説明すると、まず、図13(A)〜(C)は、観察者の視野について説明するための概念的な図であり、図13(A)は、水平視野の様子を示し、図13(B)は、鉛直(垂直)視野の様子を示し、図13(C)は、面に投影された視野(視線方向についての視野の広がり)の様子を示している。ここで、各図中において、最も狭い弁別視野V1とは、視力などの視機能が優れている中心領域(約5°以内)であり、次に狭い有効視野V2とは、眼球運動だけで瞬時に情報需要できる領域(水平約30°、垂直20°以内)であり、最も広い安定注視野V3とは、眼球・頭部運動で無理なく注視でき、効果的な情報需要ができる領域(水平60〜90°、垂直45〜70°以内)である。観察者の視線方向に向けた外光センサーSSに指向性をもたせて各視野V1〜V3を含む範囲について検知を行うものとし、これらの各視野V1〜V3のうち、少なくとも弁別視野V1よりも広い領域について光量制御を行うようにすることで、安全に外界を視認できるために、最低限必要な範囲をカバーできると考えらえる。図14は、上記した観察者の視野と光量制御を行うべき範囲との関係の一例を示すための概念的な図であり、図14(A)は、表示部DSa,DSbのうち眼前部分において、調光シェード90による調光領域D1(調光シェード90が眼前部分を覆う領域)と映像光による映像表示領域D2(虚像があたかも存在するものとして観察者に認識される仮想的な領域、あるいはこれに対応する液晶パネル85における表示画像の領域に相当する領域)とに関して光量制御を行うべき光量制御領域DDの一例を概念的に示している。すなわち、上述した即応制御や遅延制御を少なくとも光量制御領域DDの範囲について行っているものとする。この光量制御領域DDの範囲が図14(B)に示すように、この例では、観察者の視野範囲のうち弁別視野V1と有効視野V2とが光量制御領域DDに包含されている。なお、図14(A)に示すように、光量制御領域DDは、調光領域D1より狭く映像表示領域D2よりも広い。これは、調光シェード90による透過率制御については、調光シェード90のうち中央側の一部の領域で行っていることを意味し、映像光の輝度制御については、画像表示装置80の液晶パネル85の全面領域で行っていることを意味する。なお、視野V1〜V3の領域決定については、種々の態様が可能であり、例えば観察者の視線を併せて計測している態様とした場合には、当該視線の中心から各視野V1〜V3に相当する各領域を決定し、視線を計測していない場合は、映像表示領域D2の中心位置(液晶パネル85における表示画像の領域の中心位置)を基準に領域を決定することが考えられる。
また、上記光量制御領域DDについては、観察者の視野を考慮する場合の他にも種々の観点から定めることができる。例えば、映像光の輝度制御については、ヘッドマウントディスプレイに限らずヘッドアップディスプレイ(例えば自動車のフロントガラスを利用して設けられるヘッドアップディスプレイ)に適用することも可能であり、この場合、例えば複数箇所ある映像表示領域のうち、外界の視認よりも映像表示を常に優先させたい箇所については、表示が見えなくなることがないように光量制御領域DDに含めないようにすることも考えられる。また、調光シェードの制御において、外界全体としての視野がある程度確保されていることを前提とした上で、調光領域D1の一部の箇所についてわざと透過率を変えて見えなくしたり、調光シェードに別途表示機能をもたせて当該一部の箇所に調光シェードによる別画像の表示を行うようにしたりすることも考えられる。例えば、調光シェードを構成する液晶等の分子構造に着色を行うものとし、当該着色を利用して別画像の表示を行うことが考えられる。
また、外光センサーSSの態様については、図15に例示するように、2つの異なる方向に向けた第1センサーSS1と第2センサーSS2とのほか、さらに第1センサーSS1に近接して設置されるカメラCAを有するものとしてもよい。まず、第1センサーSS1は、上記の場合のように観察者の視線方向に合わせるように設けたものである。これに対して、もう一方のセンサーである第2センサーSS2については、観察者の上部側の方向(頭のてっぺんに向かう側の方向、図示の状態において+Y方向)を、明るさの判定において加味すべき観察者の上向き方向として検知する。これら2つの検知結果をもとに外界の明るさを判定するものとしてもよい。さらに、カメラCAは、第1センサーSS1と略同じ向きについて撮像可能となっており、第1センサーSS1の検出範囲または当該検出範囲の近傍またはその双方を撮像して画像情報を取得する。明るさの検知において、この画像情報をセンサーSS1による検知範囲決定するための情報として利用するものとしてもよい。すなわち、外光光量演算部292での演算において、カメラCAでの撮像により取得した画像情報に基づいて外界光の状況を判定し、判定された結果に基づき調整すべき光量の制御量を決定するものとしてもよい。例えば検知範囲において明るい領域と暗い領域とが混在する場合、画像情報に基づいて平均化を行う等が可能である。また、上記では、第2センサーSS2によって明るさの判定において加味すべき観察者の上向き方向として観察者の上部側の方向を検知するものとしているが、例えばさらにジャイロセンサーを搭載することで、重力上向きの方向を観察者の上向き方向としてこの方向に関して検知を行うものとしてもよい。また、カメラCAの種類についても種々の者が適用可能であり、例えば可視光領域を撮像可能なもののほか、IRカメラ等を利用することも考えられる。また、例えばカメラCAで撮像される範囲(領域)は、第1センサーSS1の検出範囲及び/またはその近傍を含むより広い領域であってもよく、この場合、撮像された画像領域の一部を、検出範囲及びその近傍部分の画像として抽出して利用することが考えられる。
また、上述したジャイロセンサーのほか、加速度センサーによる観察者の移動や頭の振り等のうごきや、GPS等の位置検出等から推定して光量制御を行うべきか否かを判断する(モードを切り替える)ものとしてもよい。また、映像を映し出す表示領域の大きさに応じてモードを切り替えるものとしてもよい。このほか、明順応・暗順応に合わせて調光シェードの透過率と画像光の輝度等の変化の度合いを調整してもよい。
調光シェード90の着脱状態の確認方法についても種々のものが適用可能であるが、最も単純には、図16(A)及び16(B)において一例として示すように、主制御部290において設定された透過率に関する信号送信のための配線としての金属端子の接触を利用することが考えられる。すなわち、図16(A)に示すように、本体部分100p側に設けた調光シェード90との取付孔部(調光シェード90の接触箇所)CVと調光シェード90側に取付部CVに対応して設けた突起部TPとにおいて、金属端子100m,90mをそれぞれ設け、図16(B)に示すように、調光シェード90の装着とともに金属端子100mと金属端子90mとが接触して通信可能となる(通電される)ことにより、調光シェード90を検出することができる。なお、この時の通電状態を調光シェード90の種類によって変えることで、調光シェード90の種別を検出可能な態様にしてもよい。
また、上記では、一例として画像表示装置80を液晶パネル等によって構成する画像表示について説明したが、上記のほか、例えば自発光型素子であるOLED(有機EL)を発光源として画像表示装置80を構成するものとしてもよい。さらに、例えば、反射型の液晶表示デバイスを用いた構成も可能であり、液晶表示デバイス等からなる映像表示素子82に代えてデジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。また、自発光型素子として、LEDアレイ等を用いることもできる。
上記実施形態では、OLED(有機EL)を含むパネル型の画像表示装置80を用いているが、これに代えて走査型の画像表示装置を用いることもできる。具体的には、例えば画像面OIに光拡散素子を配置し、走査型の照明光学系によって画像面OIの位置において光を走査させ画像を形成させるとともに当該光拡散素子の拡散作用によって、映像光を射出させることで、上記と同様の構成を適用させることができる。
また、眼前にスクリーンやマイクロミラーアレイ等を用いて実像を見せる態様において本願発明を適用するものとしてもよい。また、表示する画像中の対象物が外界に存在した場合に対象物から観察者に向けて反射される光をシミュレーションし、その結果に基づいて、あたかもその場に対象物があるように映像を視認させるホログラフィ表示を行うものとしてもよい。
また、上記では、導光部材10の内部に映像表示素子82の表示像に対応する中間像を形成するものとしているが、中間像を形成せずに導光を行う透過型表示装置においても適用可能である。
上記の説明では、ハーフミラー層15が単なる半透過性の膜(誘電体多層膜)であるとしたが、ハーフミラー層15は、平面又は曲面のホログラム素子に置き換えることができる。
上記の説明では、一対の表示装置100A,100Bを備える透過型表示装置100について説明しているが、単一の表示装置とできる。つまり、右眼及び左眼の双方に対応して、一組ずつ投射透視装置70及び画像表示装置80を設けるのではなく、右眼又は左眼のいずれか一方に対してのみ投射透視装置70及び画像表示装置80を設け、画像を片眼視する構成にしてもよい。
上記の説明では、導光部材10等が眼EYの並ぶ横方向に延びているが、導光部材10を縦方向に延びるように配置することもできる。この場合、導光部材10は、直列的ではなく並列的に平行配置された構造を有することになる。
上記の説明では、図2等に示すように、調光シェード90が前方側において観察者の視野の全体を覆うものとなっているが、これに限らず、例えば、ハーフミラー部分(ハーフミラー層15、図4参照)等、その一部を覆うだけの構成としてもよい。また、上記では、調光シェード90は、調光領域全体を一纏めにして均一に透過率の調整を行っているが、これ以外に、例えば、調光領域を複数に分割し、領域ごとに透過率が異なるものとしてもよい。より具体的には、例えば、ハーフミラー部分(ハーフミラー層15)とそれ以外の外光透過部分とで異なる透過率となるようにしてもよい。
上記の説明では、主制御部290は、センサー部SPでの検知結果に基づいて映像光を調整する構成の一例として、外光センサーSSが、外界光のうち観察者の眼に到達する成分に相当する成分に関して検知し、検知結果をコントローラーCRの主制御部290に送信するものとしているが、検知結果をデジタルデータで送信するような場合に限らず、種々の態様が可能である。また、例えばセンサー部SPにあたった光量に応じて、アナログな電圧が変化し、その変化を主制御部290側でA/D変換して検出する場合や、センサー部SP側のメモリーにデータが保持され、それを主制御部290側で読みに行くといった態様としてもよい。
上記の説明では、本体部分100pと別途に設けられて有線で接続されたコントローラーCRが、制御部やメモリー部を内蔵するものとしているが、これは一例であり、主制御部やメモリー部等の構成については種々の態様が考えられる。例えば、頭部に装着する本体部分100pの内部に主制御部やメモリー部を設けるものとしてもよい。また、コントローラーCRの機能を腕時計型等のウェアラブル機器、あるいはスマートフォン等の情報処理装置に担わせる態様とすることも可能である。また、外光を検出する機能をウェアラブル機器等の本体部分100p以外の機器等であって観察者の視線方向の外界光を検出可能なものに担わせる態様とすることも可能である。
また、本発明は、表示部が光学シースルーな構成(ハーフミラー等の外界光に対する光学的作用を利用して外界光を視認させるタイプのシースルーの構成)である種々の表示装置に適用可能であり、上述した導光部材を利用する態様以外の光学シースルーの表示装置で構成されるものであってもよい。
10…導光部材、 11…導光部分、 12…導光部分、 15…ハーフミラー層、 20…導光装置、 30…投射レンズ、 31−33…レンズ(光学素子)、 39…鏡筒部、 50…光透過部材、 70…投射透視装置、 80…画像表示装置、 82…映像表示素子、 83…照明装置、 84…液晶ドライバー、 85…液晶パネル、 86…光源ドライバー、 87…バックライト光源、 90…調光シェード、 100…透過型表示装置、 100A…表示装置、 100A,100B…表示装置、 100m,90m…金属端子、 100p…本体部分、 101a,101b…光学部材、 102…枠部、 105a…像形成本体部、 105a,105b…像形成本体部、 105b…像形成本体部、 200…透過型表示装置、 290…主制御部、 291…光量制御部、 292…外光光量演算部、 AX…光軸、 A…フィルター、 B…フィルター、 C…フィルター、 CA…カメラ、 CC…接着層、 CN…接合部、 CR…コントローラー、 CV…取付部、 D1…調光領域、 D2…映像表示領域、 DD…光量制御領域、 DSa…表示部、 DSa,DSb…表示部、 DSb…表示部、 EL…有機、 EY…眼、 GL…映像光、 HL…外界光、 IC…映像光輝度制御部、 II…像面、 L,L1,L2,ΔL…値、 Lc…閾値、 LL1,LL2…線、 MP…メモリー部、 OI…画像面、 RM…光反射膜、 S11‐S15…面、 S51‐S53…透過面、 SP…センサー部、 SS…外光センサー、 SS1…第1センサー、 SS2…第2センサー、 TC…外光透過率制御部、 TP…突起部、 V1…弁別視野、 V2…有効視野、 V3…安定注視野

Claims (15)

  1. 映像光と外界光とを重畳して視認させる透過型表示装置であって、
    映像光を表示する表示部と、
    前記表示部に対向して設けられて外界光を調光する調光シェードと、
    外界光を検出する外界光検出部と、
    前記外界光検出部における検出結果に基づいて前記調光シェードの透過率を制御する光量制御部と
    を備える透過型表示装置であって、
    前記光量制御部は、前記外界光検出部において外界光の光量低下を検出した場合、外界光の光量上昇を検出した場合よりも光量制御の応答速度を速める即応制御を行う、透過型表示装置。
  2. 前記調光シェードは、電気的駆動によって外界光の透過率を変化させる、請求項1に記載の透過型表示装置。
  3. 前記調光シェードは、SPD、エレクトロクロミック、ゲストホスト液晶または高分子分散型液晶によって構成される、請求項2に記載の透過型表示装置。
  4. 前記光量制御部は、前記外界光検出部において外界光の光量低下を検出した場合、前記即応制御として、前記調光シェードの透過率の上昇開始時から上昇完了時までの立ち上げ時間を、外界光の光量上昇を検出した場合における前記調光シェードの透過率の低下開始時から低下完了時までの立ち下げ時間よりも短くする、請求項1から3までのいずれか一項に記載の透過型表示装置。
  5. 映像光と外界光とを重畳して視認させる透過型表示装置であって、
    映像光を表示する表示部と、
    外界光を検出する外界光検出部と、
    前記外界光検出部における検出結果に基づいて前記表示部の輝度を制御する光量制御部と
    を備える透過型表示装置であって、
    前記光量制御部は、前記外界光検出部において外界光の光量低下を検出した場合、外界光の光量上昇を検出した場合よりも光量制御の応答速度を速める即応制御を行う、透過型表示装置。
  6. 前記光量制御部は、前記外界光検出部において外界光の光量低下を検出した場合、前記即応制御として、前記表示部の輝度を低下させる時間を、外界光の光量上昇を検出して前記表示部の輝度を上昇させる時間よりも短くする、請求項5に記載の透過型表示装置。
  7. 前記光量制御部は、所定時間の間隔内において閾値を超える外界光の光量低下を検出した場合、前記即応制御として、外界光の光量変化に関する移動平均に基づく通常光量制御での応答速度よりも応答速度を速くする制御を実行する、請求項1から6までのいずれか一項に記載の透過型表示装置。
  8. 前記光量制御部は、所定時間の間隔内において閾値を超える外界光の光量変化を検出しない場合、前記通常光量制御を実行する、請求項7に記載の透過型表示装置。
  9. 前記光量制御部は、所定時間の間隔内において閾値を超える外界光の光量上昇を検出した場合、前記通常光量制御での応答速度以下に応答速度を遅くする遅延制御を実行する、請求項7及び8のいずれか一項に記載の透過型表示装置。
  10. 前記外光検出部は、観察者の視線方向について外界光の明暗を検知するアンビエントセンサーを有する、請求項1から9までのいずれか一項に記載の透過型表示装置。
  11. 前記外光検出部は、前記アンビエントセンサーを複数有し、観察者の視線方向に加え、観察者の上向き方向について明暗を検知する、請求項10に記載の透過型表示装置。
  12. 前記外光検出部は、前記アンビエントセンサーの検出範囲及び/または当該検出範囲の近傍を撮像して画像情報を取得するカメラを有し、
    前記光量制御部は、前記カメラでの撮像により取得した画像情報に基づいて光量の制御量を決定する、請求項10及び11のいずれか一項に記載の透過型表示装置。
  13. 前記光量制御部は、観察者の弁別視野の範囲よりも広い領域について光量制御を行う、請求項1から12までのいずれか一項に記載の透過型表示装置。
  14. 前記光量制御部は、外界光の視認を優先させる外界光優先モードと、映像光の視認を優先させる映像光優先モードとに応じて光量制御を切替え可能であり、前記外界光優先モードで動作する場合に前記即応制御を行う、請求項1から13までのいずれか一項に記載の透過型表示装置。
  15. 映像光を表示する表示部を有して映像光と外界光とを重畳して視認させる透過型表示装置に対して前記表示部に対向して着脱可能に設けられ、前記透過型表示装置に入射する外界光を調光する透過型表示装置用の調光シェードであって、
    前記外界光の調光に際して、外界光の透過率上昇が透過率低下よりも速い、透過型表示装置用の調光シェード。
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