JP2017067737A - 寸法計測装置、寸法計測方法およびプログラム - Google Patents

寸法計測装置、寸法計測方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】計測のための特別な治具を用いることなく、演算負荷を低減した寸法計測を行うことができる寸法計測装置、寸法計測方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】被写体に対する距離を示す距離画像を取得する画像取得部102と、距離画像をローカル座標画像に変換する座標変換部104と、姿勢検出部105により検出された寸法計測装置1の姿勢に基づいて、ローカル座標画像を補正してワールド座標系のワールド座標画像を得る位置補正部106と、ワールド座標画像に含まれる被写体において、ワールド座標系の水平面と平行な基準軸方向で基準軸の座標値が最小となる点を第1頂点として検出し、最大となる点を第2頂点として検出する頂点検出部107と、ワールド座標系における水平面に垂直な第1座標軸方向の被写体の座標値、第1頂点の座標値、および第2頂点の座標値から、被写体の寸法を算出する寸法算出部109とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、寸法計測装置、寸法計測方法およびプログラムに関する。
距離センサを用いて得られる距離情報を用いて、3次元での物体の形状または人のジェスチャの検出および認識を行う様々なアプリケーションが開発されており、物体の形状の検出結果を、物体の寸法計測に利用することが可能である。このような物体の寸法計測を行う装置として、距離画像センサを用いて、視点基準座標系における頂点検出を行って、エッジ抽出等の3次元処理を行うことにより、採寸対象物の寸法を計測する装置が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された装置は、基準面を持たないため、3次元空間における画像処理により検知および認識を行う必要があり、2次元画像に対する画像処理に比べ高い演算負荷が必要となるという問題点がある。また、演算量を減らすために治具を使って、頂点等の寸法計測の基準位置を指定する等、計測の簡便性が損なわれるという問題点もある。特に、宅配の荷物サイズの寸法計測等では、手早く計測すること必要であり、かつ、計測装置の携帯性が求められるところ、高速処理の計測環境では高価になり過ぎてしまい、また、携帯性のある装置の演算能力の装置では処理時間がかかるので画像処理の演算量を減らすために治具を用意しなければならない等により、携帯性または簡易性を損なって実用的でなくなるという問題点もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、計測のための特別な治具を用いることなく、演算負荷を低減した寸法計測を行うことができる寸法計測装置、寸法計測方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、撮像部により撮像された被写体の寸法を計測する寸法計測装置であって、前記被写体に対する距離を示す距離画像を取得する取得部と、前記距離画像を、画素値をローカル座標系の座標値に置換することにより、ローカル座標画像に変換する変換部と、姿勢検出部により検出された前記寸法計測装置の姿勢に基づいて、前記ローカル座標画像を補正してワールド座標系の座標値で構成されるワールド座標画像を得る補正部と、前記ワールド座標画像に含まれる前記被写体において、前記ワールド座標系の水平面と平行な基準軸方向で前記基準軸の座標値が最小となる点を第1頂点として検出し、最大となる点を第2頂点として検出する頂点検出部と、前記ワールド座標系における前記水平面に垂直な第1座標軸方向の前記被写体の座標値、前記第1頂点の座標値、および前記第2頂点の座標値から、前記被写体の寸法を算出する算出部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、計測のための特別な治具を用いることなく、演算負荷を低減した寸法計測を行うことができる。
図1は、実施の形態に係る寸法計測装置の全体外観および使用形態の一例を示す図である。 図2は、実施の形態に係る寸法計測装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施の形態に係る寸法計測装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 図4は、実施の形態に係る寸法計測装置の位置補正処理の動作を説明する図である。 図5は、実施の形態に係る寸法計測装置の頂点検出および平行判定の動作を説明する図である。 図6は、実施の形態に係る寸法計測装置において直方体が平行設置である場合の寸法算出の動作を説明する図である。 図7は、実施の形態に係る寸法計測装置の寸法計測動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、変形例1に係る寸法計測装置が連続して寸法計測動作を行った場合を説明する図である。 図9は、変形例2に係る寸法計測装置において直方体が平行設置である場合に寸法算出の誤差を低減する動作を説明する図である。
(寸法計測装置の全体外観および使用形態)
図1は、実施の形態に係る寸法計測装置の全体外観および使用形態の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施の形態に係る寸法計測装置1の全体外観および使用形態について説明する。
図1に示すように、寸法計測装置1は、後述するハードウェア装置等を内蔵する本体2と、本体2に固定された距離センサ10と、を備えている。この寸法計測装置1は、利用者が手に取って自由な方向から、寸法計測の対象となる直方体5を撮像することができる。図1の例では、点線で示す寸法計測装置1の撮像方向に、基準面(例えば、水平面)に設置された直方体5を撮像する状態を示している。
(寸法計測装置のハードウェア構成)
図2は、実施の形態に係る寸法計測装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施の形態に係る寸法計測装置1のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、寸法計測装置1は、距離センサ10と、画像処理装置20と、表示装置30と、センサ40と、を備えている。距離センサ10は、本体2に固定されている。画像処理装置20、表示装置30およびセンサ40は、本体2に内蔵されている。また、寸法計測装置1は、距離センサ10が撮像する際に固定されることなく、使用者によって手持ちで撮像することが可能な装置である。
距離センサ10は、前方の被写体を撮像して、被写体を撮像した画像の画素が被写体までの距離を示す値で構成される距離画像を出力するセンサである。例えば、距離センサ10は、投射したレーザが撮像対象(被写体)まで往復する時間から距離を計測するTOF(Time Of Flight)方式の距離画像センサ、または、2台のカメラの撮像画像の視差に基づいて距離画像を出力するステレオカメラ等であり、距離画像を生成して出力することができるものであればどのようなセンサでもよい。以下の説明では、単眼のカメラ、すなわち、レンズを1つ備えるカメラとして説明する。距離センサ10は、レンズ11と、画像センサ12と、を備えている。
レンズ11は、入射する光を屈折させて物体の像を画像センサ12に結像させるための光学素子である。画像センサ12は、レンズ11に入射し、屈折された光を電気的な画像信号に変換し、距離画像として出力する半導体素子である。画像センサ12は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子によって実現される。
画像処理装置20は、画像センサ12から出力された距離画像に対して各種画像処理を行う装置である。画像処理装置20は、FPGA(Field Programmable Gate Array)21と、CPU(Central Processing Unit)22と、ROM(Read Only Memory)23と、RAM(Random Access Memory)24と、撮像I/F25と、表示I/F26と、バスライン27と、を備えている。
FPGA21は、距離画像に対して被写体(例えば、図1に示す直方体5)の寸法を計測するための画像処理を行う集積回路である。CPU22は、寸法計測装置1の各機能を制御する。ROM23は、CPU22が寸法計測装置1の各機能を制御するために実行する画像処理用プログラムを記憶している。RAM24は、CPU22のワークエリアとして使用される。
撮像I/F25は、CPU22の制御に従って、距離センサ10により撮像された距離画像を受信するためのインターフェースである。撮像I/F25は、例えば、USB(Universal Serial Bus)またはHDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)のデータ伝送規格のインターフェースである。距離センサ10は、画像処理装置20の撮像I/F25に接続される。
表示I/F26は、CPU22の制御に従って、表示装置30に表示させる画像データの表示制御を行い、表示装置30に画像データを送信するためのインターフェースである。表示I/F26は、例えば、VGA(Video Graphics Array)、HDMI、またはDVI(Digital Visual Interface)等の規格のインターフェースである。表示装置30は、画像処理装置20の表示I/F26に接続される。
バスライン27は、図2に示すように、FPGA21、CPU22、ROM23、RAM24、撮像I/F25および表示I/F26が互いに通信可能となるように接続するアドレスバスおよびデータバス等である。
表示装置30は、設定画面、距離センサ10により撮像された距離画像、または距離画像に基づいて求めた寸法計測の結果等を表示する装置である。表示装置30は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)、有機EL(Organic Electro−Luminescence)ディスプレイ、またはタッチパネル等である。
センサ40は、寸法計測装置1の姿勢(例えば、重力方向)を検出するセンサである。センサ40は、例えば、ジャイロセンサまたは加速度センサ等である。
なお、画像処理装置20は、距離画像から被写体の寸法を計測するためにFPGA21を備えるものとしているが、これに限定されるものではなく、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路であってもよい。
(寸法計測装置の機能ブロックの構成および動作)
図3は、実施の形態に係る寸法計測装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。図4は、実施の形態に係る寸法計測装置の位置補正処理の動作を説明する図である。図5は、実施の形態に係る寸法計測装置の頂点検出および平行判定の動作を説明する図である。図6は、実施の形態に係る寸法計測装置において直方体が平行設置である場合の寸法算出の動作を説明する図である。図3〜6を参照しながら、寸法計測装置1の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図3に示すように、寸法計測装置1は、撮像部101と、画像取得部102(取得部、取得手段)と、前処理部103と、座標変換部104(変換部、変換手段)と、姿勢検出部105と、位置補正部106(補正部、補正手段)と、頂点検出部107(頂点検出手段)と、平行判定部108(判定部)と、寸法算出部109(算出部、算出手段)と、結果処理部110(表示制御部)と、表示部111と、を有する。
撮像部101は、被写体を撮像して、被写体を撮像した画像の画素が被写体までの距離を示す値で構成される距離画像を生成し、その距離画像を画像取得部102に送る機能部である。撮像部101は、図2に示す距離センサ10によって実現される。
画像取得部102は、撮像部101により撮像された距離画像を取得する機能部である。画像取得部102は、取得した距離画像を前処理部103に送る。画像取得部102は、図2に示す撮像I/F25およびFPGA21により実現される。
前処理部103は、画像取得部102により取得された距離画像に対して、フォーマット変換、および、寸法計測の対象となる直方体5の距離情報を抽出する領域処理等の画像処理(以下、「前処理」という場合がある)を行う機能部である。前処理部103は、前処理を行った距離画像を座標変換部104に送る。
座標変換部104は、前処理部103により前処理を行った距離画像を3次元座標(ローカル座標)の画素値を有する画像(以下、「ローカル座標画像」という場合がある)に変換する。
具体的には、図4(a)に示すように、距離センサ10の撮像方向を被写体である直方体5に向けた場合、その撮像方向をローカル座標系のCZ軸とし、撮像する向きをCZ軸の正の向きとする。また、例えば、寸法計測装置1の筺体である本体2の上面および下面と垂直となる方向をローカル座標系のCY軸とし、本体2の下面から上面へ向かう向きをCY軸の正の向きとする。そして、CY軸およびCZ軸に垂直な方向の座標軸をCX軸とする。すなわち、CX、CY、CZの座標系であるローカル座標系は、距離センサ10の撮像方向、ならびに寸法計測装置1の位置および姿勢によって定まる座標系である。座標変換部104は、距離画像の画素の画素値が距離、すなわち奥行きを示す値であることからこの値をCZ座標とし、上述のように定めたCX、CY座標それぞれを求めて、距離画像の画素の画素値を、CX、CY、CZのローカル座標系の座標値に置き換えてローカル座標画像に変換する。
座標変換部104は、距離画像から変換したローカル座標画像を位置補正部106に送る。
姿勢検出部105は、画像取得部102が距離画像を取得した際の寸法計測装置1の姿勢を検出し、検出した姿勢を示す情報(以下、「姿勢情報」という)を位置補正部106に送る機能部である。姿勢検出部105は、寸法計測装置1の姿勢として、例えば、重力の方向を検出する。ここで、重力の方向は、図4(a)に示すように、ワールド座標系におけるY軸の方向に一致する。姿勢検出部105は、図2に示すセンサ40によって実現される。
位置補正部106は、座標変換部104から受け取ったローカル座標画像を、ローカル座標系の座標値を含む各画素値をワールド座標系の座標値を含む画素値に置き換えた画像(以下、「ワールド座標画像」という場合がある)に補正する機能部である。位置補正部106は、補正したワールド座標画像を頂点検出部107に送る。
具体的には、位置補正部106は、図4(a)に示すように、CX、CY、CZのローカル座標系のローカル座標画像を、X、Y、Zのワールド座標系のワールド座標画像に変換することによって位置補正する。ワールド座標系では、Y軸(第1座標軸)の方向は、上述のように重力の方向であり、Y軸の正の向きは、例えば、重力の向きと逆の向きとする。また、ワールド座標系では、Y軸に垂直、かつ互いに直交するようにX軸およびZ軸が定まる。この場合、XZ平面は、水平面と一致する。X軸およびZ軸は、例えば、姿勢検出部105が出力する姿勢情報を基準に定めるものとすればよい。
ここで、図4(a)に示すように、重力方向を示すY軸は、CY軸とずれがあり、同様に、X軸およびZ軸も、それぞれCX軸およびCZ軸とずれがある。したがって、これらのずれをなくすような回転行列によってローカル座標系からワールド座標系に変換すればよい。すなわち、位置補正部106は、まず、姿勢検出部105から受け取った姿勢情報に基づいて、ローカル座標系からワールド座標系に変換する回転行列を生成する。そして、位置補正部106は、生成した回転行列によって、ローカル座標画像をワールド座標画像に変換する。
図4(b)では、CX、CY、CZのローカル座標系での直方体5の姿勢が示されている。図4(c)では、X、Y、Zのワールド座標系での直方体5の姿勢が示されている。
なお、回転行列は、位置補正部106が生成するものとしたが、これに限定するものではなく、姿勢検出部105が、検出した姿勢情報に基づいて回転行列を生成し、姿勢情報と共に回転行列を位置補正部106に送るものとしてもよい。
頂点検出部107は、被写体である直方体5の頂点を検出する機能部である。具体的には、頂点検出部107は、まず、位置補正部106により位置補正されたワールド座標画像の直方体5を示す画素群(点群)のY座標から、図5(c)に示すように、直方体5の高さhを算出する。次に、頂点検出部107は、X軸(基準軸)方向において、直方体5のX座標が最小および最大となる画素を抽出し、このX座標が最小および最大となる画素(以下、単に「点」という場合がある)をそれぞれ頂点P1(第1頂点)および頂点P2(第2頂点)として検出する。
ここで、寸法計測の対象となる直方体5は、完全な直方体の形状ではなく、変形してひしゃげた形状となっている場合もある。したがって、頂点検出部107は、頂点P1を検出する場合、Y軸方向の所定間隔ごとに直方体5のX座標が最小となる点を抽出し、これらの抽出した点のX座標が所定範囲内であるか否かを判定する。そして、頂点検出部107は、抽出した点のX座標が所定範囲外となる点がある場合、抽出した点のうちX座標が最小となる点を頂点P1として検出する。一方、頂点検出部107は、抽出した点のX座標がすべて所定範囲内である場合、例えば、抽出した点のうち直方体5の上面のY座標に対応する点を頂点P1(図5(a)および図5(c)に示す頂点P1)として検出する。
また、同様に、頂点検出部107は、頂点P2を検出する場合、Y軸方向の所定間隔ごとに直方体5のX座標が最大となる点を抽出し、これらの抽出した点のX座標が所定範囲内であるか否かを判定する。そして、頂点検出部107は、抽出した点のX座標が所定範囲外となる点がある場合、抽出した点のうちX座標が最大となる点を頂点P2として検出する。一方、頂点検出部107は、抽出した点のX座標がすべて所定範囲内である場合、例えば、抽出した点のうち直方体5の上面のY座標に対応する点を頂点P2(図5(a)および図5(c)に示す頂点P2)として検出する。
頂点検出部107は、検出した頂点の情報(例えば、頂点の座標値)を平行判定部108および寸法算出部109それぞれに送り、ワールド座標画像を平行判定部108に送り、直方体5の高さhの情報を寸法算出部109に送る。
なお、頂点検出部107は、抽出した点のX座標がすべて所定範囲内である場合、抽出した点のうち直方体5の上面のY座標に対応する点を頂点P1、P2として検出することに限定されるものではなく、例えば、直方体5の高さ方向の中間または下面のY座標に対応する点を頂点P1、P2として検出するものとしてもよい。以下の説明では、説明を簡略にするため、頂点検出部107は、図5(a)に示すように、直方体5の上面のY座標に対応する点で頂点P1、P2をそれぞれ検出したものとして説明する。
平行判定部108は、頂点検出部107から受け取ったワールド座標画像に基づいて、直方体5の側面がX軸(またはZ軸)(基準軸)と平行であるか否かを判定する機能部である。以下の説明では、平行判定部108は、基準軸をX軸として、直方体5の側面がX軸と平行であるか否かを判定するものとして説明する。平行判定部108は、図6(a)〜(c)に示すように、直方体5の側面がX軸と平行であると判定した場合、直方体5は平行設置されていると判定する。一方、平行判定部108は、図5(b)に示すように、直方体5の側面がX軸と平行でないと判定した場合、直方体5は斜め設置されていると判定する。
具体的には、平行判定部108は、例えば、頂点検出部107から受け取った頂点P1の座標値を用いて、直方体5における頂点P1のY座標と同じY座標の点のうち、Z軸方向の所定間隔ごとに直方体5においてX座標が最小となる点を抽出し、これらの抽出した点のX座標が所定範囲内であるか否かを判定する。そして、平行判定部108は、抽出した点のX座標がすべて所定範囲内である場合、直方体5が平行設置されていると判定する。一方、平行判定部108は、抽出した点のX座標が所定範囲外となる点がある場合、直方体5が斜め設置されていると判定する。
平行判定部108は、直方体5が平行設置されているか、斜め設置されているかの判定結果を、頂点検出部107および寸法算出部109それぞれに送る。
なお、上述のように、平行判定部108は、直方体5における頂点P1のY座標と同じY座標の点についてX座標が最小となる点を抽出するものとしたが、これに限定されるものではなく、頂点P1のY座標とは異なる所定のY座標であってもよい。また、上述のように、平行判定部108は、Z軸方向の所定間隔ごとに直方体5においてX座標が最小となる点を抽出するものとしたが、これに限定されるものではなく、X軸方向の所定間隔ごとに直方体5においてZ座標が最小となる点を抽出し、これらの抽出した点のZ座標が所定範囲内であるか否かを判定するものとしてもよい。
また、上述のように、平行判定部108は、直方体5における頂点P1のY座標と同じY座標の点のうち、Z軸方向の所定間隔ごとに直方体5においてX座標が最小となる点を抽出するものとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、平行判定部108は、直方体5における頂点P2のY座標と同じY座標の点のうち、Z軸方向の所定間隔ごとに直方体5においてX座標が最大となる点を抽出するものとしてもよい。
寸法算出部109は、頂点検出部107から受け取った頂点の情報、および、平行判定部108から受け取った判定結果に基づいて、直方体5の寸法(X軸方向の幅、Z軸(第2座標軸)方向の奥行き)を算出する機能部である。
具体的には、平行判定部108により直方体5が平行設置されていると判定された場合、寸法算出部109は、図6(b)に示すように、頂点P1のX座標およびZ座標、ならびに、頂点P2のX座標およびZ座標から、直方体5のX軸方向の幅、およびZ軸方向の奥行きをそれぞれ算出することができる。
一方、平行判定部108により直方体5が斜め設置されていると判定された場合、頂点検出部107は、図5(b)に示すように、Z軸方向において、直方体5のZ座標が最小となる点を抽出してこの点を頂点P3(第5頂点)として検出する。ここで、上述のように、寸法計測の対象となる直方体5は、完全な直方体の形状ではなく、変形してひしゃげた形状となっている場合もある。したがって、頂点検出部107は、頂点P3を検出する場合、Y軸方向の所定間隔ごとに直方体5のZ座標が最小となる点を抽出し、これらの抽出した点のZ座標が所定範囲内であるか否かを判定する。そして、頂点検出部107は、抽出した点のZ座標が所定範囲外となる点がある場合、抽出した点のうちZ座標が最小となる点を頂点P3として検出する。一方、頂点検出部107は、抽出した点のZ座標がすべて所定範囲内である場合、例えば、抽出した点のうち直方体5の上面のY座標に対応する点を頂点P3(図5(a)および図5(c)に示す頂点P3)として検出する。頂点検出部107は、検出した頂点P3の情報(例えば、頂点P3の座標値)を寸法算出部109に送る。
なお、頂点検出部107は、抽出した点のZ座標がすべて所定範囲内である場合、抽出した点のうち直方体5の上面のY座標に対応する点を頂点P3として検出することに限定されるものではなく、例えば、直方体5の高さ方向の中間または下面のY座標に対応する点を頂点P3として検出するものとしてもよい。以下の説明では、説明を簡略にするため、頂点検出部107は、図5(a)に示すように、直方体5の上面のY座標に対応する点で頂点P3を検出したものとして説明する。
そして、寸法算出部109は、図5(b)に示すように、頂点P1のX座標およびZ座標、ならびに頂点P3のX座標およびZ座標から、直方体5の線分P1−P3(幅に相当)を算出することができる。また、寸法算出部109は、図5(b)に示すように、頂点P2のX座標およびZ座標、ならびに頂点P3のX座標およびZ座標から、直方体5の線分P2−P3(奥行きに相当)を算出することができる。
寸法算出部109は、頂点検出部107から受け取った直方体5の高さhの情報、ならびに、算出した直方体5の幅および奥行きの情報を、結果処理部110に送る。
なお、上述のように、平行判定部108により直方体5が斜め設置されていると判定された場合、頂点検出部107は、図5(b)に示すように、直方体5のZ座標が最小となる点を抽出し、この点を頂点P3として検出するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、頂点検出部107は、図5(b)において、直方体5のZ座標が最大となる点を抽出し、この点を頂点P3として検出するものとしてもよい。ただし、一般に距離画像に基づくワールド座標画像は、奥行きが大きいほど、直方体5の輪郭を形成する点群(画素群)がばらつく傾向がある。したがって、寸法計測装置1からの距離が大きい点である直方体5のZ座標が最大となる点を頂点P3とするよりも、上述のように、直方体5のZ座標が最小となる点を頂点P3とすることが望ましい。これによって、頂点P3の近傍の点群のばらつきが小さく、頂点P3の座標値の精度も向上させることができる。
結果処理部110は、寸法算出部109から受け取った直方体5の高さh、幅および奥行きを示す表示画像を生成する機能部である。結果処理部110は、生成した表示画像を表示部111に送る。結果処理部110は、図2に示す表示I/F26およびFPGA21により実現される。なお、結果処理部110は、表示画像に含める情報として、直方体5の高さh、幅および奥行きを示す情報だけではなく、例えば、これらの情報から求まる直方体5の体積等の情報を表示画像に含めるものとしてもよい。
表示部111は、結果処理部110から受け取った表示画像を表示する機能部である。表示部111は、図2に示す表示装置30によって実現される。
図3に示す前処理部103、座標変換部104、位置補正部106、頂点検出部107、平行判定部108および寸法算出部109は、それぞれ図2に示すFPGA21によって実現される。なお、画像取得部102、前処理部103、座標変換部104、位置補正部106、頂点検出部107、平行判定部108、寸法算出部109および結果処理部110の一部または全部は、ハードウェア回路であるFPGA21ではなく、ROM23に記憶されているプログラムがCPU22によって実行されることによって実現されるものとしてもよい。
なお、図3に示す寸法計測装置1の各機能部(機能ブロック)は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図3に示す寸法計測装置1で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図3に示す寸法計測装置1で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(寸法計測動作)
図7は、実施の形態に係る寸法計測装置の寸法計測動作の一例を示すフローチャートである。図7を参照しながら、寸法計測装置1の寸法計測動作の一例の流れについて説明する。
<ステップS11>
まず、寸法計測装置1の撮像部101は、被写体を撮像して、被写体を撮像した画像の画素が被写体までの距離を示す値で構成される距離画像を生成し、その距離画像を画像取得部102に送る。画像取得部102は、撮像部101により撮像された距離画像を取得し、取得した距離画像を前処理部103に送る。そして、ステップS12へ移行する。
<ステップS12>
前処理部103は、画像取得部102により取得された距離画像に対して、フォーマット変換、および、寸法計測の対象となる直方体5の距離情報を抽出する領域処理等の前処理を行う。前処理部103は、前処理を行った距離画像を座標変換部104に送る。座標変換部104は、前処理部103により前処理を行った距離画像を、CX、CY、CZの3次元座標(ローカル座標)の画素値を有するローカル座標画像に変換する。座標変換部104は、距離画像から変換したローカル座標画像を位置補正部106に送る。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
姿勢検出部105は、画像取得部102が距離画像を取得した際の寸法計測装置1の姿勢を検出し、検出した姿勢を示す姿勢情報を位置補正部106に送る。位置補正部106は、座標変換部104から受け取ったローカル座標画像を、ローカル座標系の座標値を含む各画素値をワールド座標系(X、Y、Z)の座標値を含む画素値に置き換えたワールド座標画像に補正する。具体的には、位置補正部106は、まず、姿勢検出部105から受け取った姿勢情報に基づいて、ローカル座標系からワールド座標系に変換する回転行列を生成する。そして、位置補正部106は、生成した回転行列によって、ローカル座標画像をワールド座標画像に変換する。位置補正部106は、補正したワールド座標画像を頂点検出部107に送る。そして、ステップS14へ移行する。
<ステップS14>
頂点検出部107は、位置補正部106により位置補正されたワールド座標画像の直方体5を示す画素群(点群)のY座標から、図5(c)に示すように、直方体5の高さhを算出する。そして、ステップS15へ移行する。
<ステップS15>
頂点検出部107は、X軸方向において、直方体5のX座標が最小および最大となる画素を抽出し、このX座標が最小および最大となる点(画素)をそれぞれ頂点P1、P2として検出する。頂点検出部107は、検出した頂点P1、P2の情報(例えば、各頂点の座標値)を平行判定部108および寸法算出部109それぞれに送り、ワールド座標画像を平行判定部108に送り、直方体5の高さhの情報を寸法算出部109に送る。そして、ステップS16へ移行する。
<ステップS16>
平行判定部108は、頂点検出部107から受け取ったワールド座標画像に基づいて、直方体5の側面が基準軸であるX軸と平行であるか否かを判定する。具体的には、平行判定部108は、例えば、頂点検出部107から受け取った頂点P1の座標値を用いて、直方体5における頂点P1のY座標と同じY座標の点のうち、Z軸方向の所定間隔ごとに直方体5においてX座標が最小となる点を抽出し、これらの抽出した点のX座標が所定範囲内であるか否かを判定する。そして、平行判定部108は、抽出した点のX座標がすべて所定範囲内である場合、直方体5が平行設置されていると判定し(ステップS16:Yes)、ステップS19へ移行する。一方、平行判定部108は、抽出した点のX座標が所定範囲外となる点がある場合、直方体5が斜め設置されていると判定し(ステップS16:No)、ステップS17へ移行する。また、平行判定部108は、直方体5が平行設置されているか、斜め設置されているかの判定結果を、頂点検出部107および寸法算出部109それぞれに送る。
<ステップS17>
平行判定部108により直方体5が斜め設置されていると判定された場合、頂点検出部107は、図5(b)に示すように、Z軸方向において、直方体5のZ座標が最小となる点を抽出してこの点を頂点P3として検出する。頂点検出部107は、検出した頂点P3の情報(例えば、頂点P3の座標値)を寸法算出部109に送る。そして、ステップS18へ移行する。
<ステップS18>
寸法算出部109は、図5(b)に示すように、頂点P1のX座標およびZ座標、ならびに頂点P3のX座標およびZ座標から、直方体5の線分P1−P3(幅に相当)を算出する。また、寸法算出部109は、図5(b)に示すように、頂点P2のX座標およびZ座標、ならびに頂点P3のX座標およびZ座標から、直方体5の線分P2−P3(奥行きに相当)を算出する。寸法算出部109は、頂点検出部107から受け取った直方体5の高さhの情報、ならびに、算出した直方体5の幅および奥行きの情報を、結果処理部110に送る。そして、ステップS20へ移行する。
<ステップS19>
平行判定部108により直方体5が平行設置されていると判定された場合、寸法算出部109は、図6(b)に示すように、頂点P1のX座標およびZ座標、ならびに、頂点P2のX座標およびZ座標から、直方体5のX軸方向の幅、およびZ軸方向の奥行きをそれぞれ算出する。寸法算出部109は、頂点検出部107から受け取った直方体5の高さhの情報、ならびに、算出した直方体5の幅および奥行きの情報を、結果処理部110に送る。そして、ステップS20へ移行する。
<ステップS20>
結果処理部110は、寸法算出部109から受け取った直方体5の高さh、幅および奥行きを示す表示画像を生成する。結果処理部110は、生成した表示画像を表示部111に送る。表示部111は、結果処理部110から受け取った表示画像を表示する。
以上のステップS11〜S20の処理を行うことによって、寸法計測装置1の寸法計測動作が実行される。
以上のように、本実施の形態では、撮像部101は、2次元画像である距離画像を撮像し、座標変換部104は、距離画像を、3次元座標(ローカル座標)の画素値を有するローカル座標画像に変換し、位置補正部106は、姿勢検出部105により検出された寸法計測装置1の姿勢を示す姿勢情報に基づいて、ローカル座標画像を、ローカル座標系の座標値を含む各画素値をワールド座標系(X、Y、Z)の座標値を含む画素値に置き換えたワールド座標画像に補正する。そして、頂点検出部107は、X軸方向において、直方体5のX座標が最小および最大となる画素を抽出し、このX座標が最小および最大となる点(画素)をそれぞれ頂点P1、P2として検出し、平行判定部108は、頂点P1(またはP2)およびワールド座標画像に基づいて、直方体5の側面が基準軸であるX軸と平行であるか否かを判定し、寸法算出部109は、平行であるか否かの判定結果に基づいて、直方体5の幅および奥行きを算出するものとしている。これによって、3次元空間による画像処理を実行する必要もなく、かつ、頂点等の寸法計測の基準位置を指定するための治具を使う必要もないので、寸法計測装置1の携帯性を向上させ、演算負荷を低減した寸法計測を行うことができる。
(変形例1)
図8は、変形例1に係る寸法計測装置が連続して寸法計測動作を行った場合を説明する図である。図8を参照しながら、本実施の形態の変形例1として、ランダムに設置された被写体である箱(直方体)を、連続して撮像して寸法計測動作を実行する動作について説明する。
図8(a)に示すように、例えば、被写体である箱(直方体)として、直方体5a〜5dが、ランダムな向きに設置されている状態を想定する。また、図8(a)および(b)に示すように、寸法計測装置1の本体2の背面側に、表示装置30が設置されており、さらに、開始ボタン31と、集計ボタン32と、設定ボタン33とが配置されている。
使用者は、寸法計測装置1を手に取り、距離センサ10を被写体(例えば、直方体5a)に向け、開始ボタン31を押下する。これによって、寸法計測装置1は、図7に示したステップS11〜S20の処理を実行する。さらに、使用者は、距離センサ10を向けて開始ボタン31を押下する動作を、残りの直方体5b〜5dに対してそれぞれ行うことによって、連続して寸法計測装置1に寸法計測動作を実行させることができる。
また、使用者は、対象となる被写体(図8(a)の例では、直方体5a〜5d)の寸法計測装置1による寸法計測動作を終了した後、集計ボタン32を押下することによって、寸法計測装置1は、連続して寸法計測動作を行った結果を集計した結果を示す結果表示画面200を表示装置30に表示させる。ここで、集計した結果を表示する対象となる各寸法計測動作は、例えば、使用者が集計ボタン32を押下した時刻から所定時間前の時刻までに行われた寸法計測動作とすればよい。例えば、所定時間を10秒とした場合、寸法計測装置1が、使用者の操作によって、直方体5a〜5dに対して連続して寸法計測動作を行った際、集計ボタン32が押下された時刻から10秒前の時刻までの間に、直方体5b〜5dに対する寸法計測動作を行い、押下された時刻から10秒前の時刻よりも以前に直方体5aに対する寸法計測動作が行われた場合、直方体5b〜5dに対する寸法計測動作の結果を集計の対象とする。
具体的には、使用者によって集計ボタン32が押下された場合、寸法計測装置1の結果処理部110が、図8(b)に示すように、少なくとも、連続して寸法計測動作を行って得られた各被写体の高さ、幅および奥行きの情報を一覧にした表示画像を生成する。そして、表示部111は、結果処理部110により生成された表示画像を表示する。なお、表示画像に含める情報は、被写体の高さ、幅および奥行きに限定されるものではなく、例えば、図8(b)に示す結果表示画面200のように、高さ、幅および奥行きから求まる被写体の体積、各体積の合計値、および、設定した車両に対する積載可能量(体積)に対する残りの積載可能残量等の情報が表示画像に含まれるものとしてもよい。この場合、これらの値は、例えば、結果処理部110によって算出されるものとすればよい。また、寸法計測装置1は、規格外の寸法または体積を有する被写体の情報箇所を点滅表示、反転表示またはカラー表示等をして、使用者に対して規格外である旨を示すものとしてもよい。
また、使用者は、設定ボタン33を押下することによって、寸法計測装置1が使用する各種設定値を編集できるものとしてもよい。設定値としては、例えば、上述の集計結果の対象とする所定時間、積載可能残量を算出するための積載可能量、体積の表示有無、またはフォント等が挙げられる。
以上のように、本変形例に係る寸法計測装置1は、連続して寸法計測動作を可能とし、各寸法計測動作の結果を集計した結果を表示するものとしている。これによって、被写体ごとに寸法計測動作を行って寸法を確認するという作業よりも、複数の被写体に対して迅速に寸法計測動作を行うことができ、かつ、集計結果として確認することができるので、作業効率および利便性を向上させることができる。
(変形例2)
図9は、変形例2に係る寸法計測装置において直方体が平行設置である場合に寸法算出の誤差を低減する動作を説明する図である。図9を参照しながら、本実施の形態の変形例2として、直方体が平行設置されていると判定された場合に、算出する寸法の精度を向上させる動作について説明する。
図9に示すように、平行判定部108が、直方体5の側面が基準軸(例えば、X軸)と平行であると判定し、直方体5が平行設置されていると判定したものとする。ここで、一般に距離画像に基づくワールド座標画像は、奥行きが大きいほど、すなわち、奥行きと相関が強いZ座標が大きいほど、直方体5の輪郭を形成する点群(画素群)がばらつく傾向がある。例えば、頂点P1の点群よりも、Z座標が大きい頂点P2または頂点P2aの点群がばらつく傾向がある。図9(b)では、頂点P2aの点群がばらついた例を示している。
図6(b)で上述した動作では、寸法算出部109は、頂点検出部107によって検出された頂点P1のX座標およびZ座標、ならびに、頂点P2のX座標およびZ座標から、直方体5のX軸方向の幅、およびZ軸方向の奥行きをそれぞれ算出するものとした。ここで、直方体5は平行設置された場合を想定しているので、図9(a)に示すように、頂点P2および頂点P2aのZ座標はほぼ等しくなる。ただし、上述のように、奥行きが大きいほど、すなわち、Z座標が大きいほどばらつきが発生する可能性がある。したがって、頂点P2および頂点P2aのうち、ばらつきがない、またはばらつきの程度が低い頂点のZ座標を用いた方が、算出される奥行きの精度が高くなる。また、頂点P2または頂点P2aにばらつきが発生した場合、一般に、点群の形状は丸められた形状となるので、本来のZ座標の値よりも小さくなる。
そこで、頂点検出部107は、頂点P2(第3頂点または第4頂点)のほか、頂点P2a(第4頂点または第3頂点)も検出する。例えば、頂点検出部107は、平行判定部108により平行設置であると判定された場合、直方体5においてX座標が最小、かつZ座標が最大となる点を頂点P2aとして検出すればよい。そして、寸法算出部109は、頂点P2のZ座標と、頂点P2aのZ座標とを比較して、値が大きい方のZ座標を、直方体5の奥行きを算出するために採用する。例えば、寸法算出部109は、頂点P2aのZ座標が頂点P2のZ座標よりも大きい場合、頂点P1のZ座標、および頂点P2aのZ座標から、直方体5のZ軸方向の奥行きを算出する。
以上のように、寸法算出部109は、頂点P2および頂点P2aのうち、ばらつきがない、またはばらつきの程度が低い頂点のZ座標、すなわち、値が大きいZ座標の頂点を用いて直方体5の奥行きを算出する。これによって、寸法算出部109により算出される直方体5の寸法のうち、奥行きの値の精度を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態において、寸法計測装置1の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施の形態の寸法計測装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、DVD(Digital Versatile Disc)またはSD(Secure Digital)メモリカード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施の形態の寸法計測装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施の形態の寸法計測装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施の形態の寸法計測装置1で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU22が上述のROM23からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置(RAM24等)上にロードされて生成されるようになっている。
1 寸法計測装置
2 本体
5、5a〜5d 直方体
10 距離センサ
11 レンズ
12 画像センサ
20 画像処理装置
21 FPGA
22 CPU
23 ROM
24 RAM
25 撮像I/F
26 表示I/F
27 バスライン
30 表示装置
31 開始ボタン
32 集計ボタン
33 設定ボタン
40 センサ
101 撮像部
102 画像取得部
103 前処理部
104 座標変換部
105 姿勢検出部
106 位置補正部
107 頂点検出部
108 平行判定部
109 寸法算出部
110 結果処理部
111 表示部
200 結果表示画面
P1、P2、P2a、P3 頂点
特開2015−004620号公報

Claims (10)

  1. 撮像部により撮像された被写体の寸法を計測する寸法計測装置であって、
    前記被写体に対する距離を示す距離画像を取得する取得部と、
    前記距離画像を、画素値をローカル座標系の座標値に置換することにより、ローカル座標画像に変換する変換部と、
    姿勢検出部により検出された前記寸法計測装置の姿勢に基づいて、前記ローカル座標画像を補正してワールド座標系の座標値で構成されるワールド座標画像を得る補正部と、
    前記ワールド座標画像に含まれる前記被写体において、前記ワールド座標系の水平面と平行な基準軸方向で前記基準軸の座標値が最小となる点を第1頂点として検出し、最大となる点を第2頂点として検出する頂点検出部と、
    前記ワールド座標系における前記水平面に垂直な第1座標軸方向の前記被写体の座標値、前記第1頂点の座標値、および前記第2頂点の座標値から、前記被写体の寸法を算出する算出部と、
    を備えた寸法計測装置。
  2. 前記頂点検出部により検出された前記第1頂点または前記第2頂点を用いて、前記被写体の側面が前記基準軸に対して平行であるか否かを判定する判定部を、さらに備え、
    前記算出部は、前記判定部により平行であると判定された場合、前記第1頂点および前記第2頂点の前記基準軸の座標値、および、前記基準軸と直交し、かつ水平面と平行な第2座標軸の座標値から、前記被写体の寸法のうち、前記基準軸方向の寸法、および前記第2座標軸方向の寸法を算出する請求項1に記載の寸法計測装置。
  3. 前記判定部により平行であると判定された場合、
    前記頂点検出部は、前記基準軸および前記第2座標軸のうち、前記被写体の奥行き方向に対応する座標軸の座標値が大きい側の2つの頂点である第3頂点および第4頂点を検出し、
    前記算出部は、前記第1頂点および前記第2頂点のうち、前記被写体の奥行き方向に対応する座標軸の座標値が小さい方の値、および、前記第3頂点および前記第4頂点のうち、前記被写体の奥行き方向に対応する座標軸の座標値が大きい方の値を用いて、前記被写体の前記奥行き方向の寸法を算出する請求項2に記載の寸法計測装置。
  4. 前記頂点検出部は、前記判定部により平行でないと判定された場合、前記基準軸および前記第2座標軸のうち、前記被写体の奥行き方向に対応する座標軸の座標値が最小となる点を第5頂点として検出し、
    前記算出部は、前記第1頂点、前記第2頂点および前記第5頂点の座標値から、前記被写体の前記基準軸方向の寸法、および前記第2座標軸方向の寸法を算出する請求項2に記載の寸法計測装置。
  5. 前記補正部は、前記姿勢検出部により検出された前記姿勢から求まる回転行列を用いて、前記ローカル座標画像のローカル座標系の画素値を、ワールド座標系の画素値に補正することにより前記ワールド座標画像を得る請求項1〜4のいずれか一項に記載の寸法計測装置。
  6. 前記算出部は、前記ワールド座標画像において、前記第1座標軸方向の前記被写体の座標値から、前記被写体の寸法のうち、前記第1座標軸方向の寸法である高さを算出する請求項1〜5のいずれか一項に記載の寸法計測装置。
  7. 前記算出部により算出された前記被写体の寸法を表示部に表示させる表示制御部を、さらに備えた請求項1〜6のいずれか一項に記載の寸法計測装置。
  8. 前記被写体を撮像して前記距離画像を得る前記撮像部と、
    前記寸法計測装置の姿勢を検出する前記姿勢検出部と、
    をさらに備えた請求項1〜7のいずれか一項に記載の寸法計測装置。
  9. 撮像部により撮像された被写体の寸法を計測する寸法計測装置の寸法計測方法であって、
    前記被写体に対する距離を示す距離画像を取得する取得ステップと、
    前記距離画像を、画素値をローカル座標系の座標値に置換することにより、ローカル座標画像に変換する変換ステップと、
    姿勢検出部により検出された前記寸法計測装置の姿勢に基づいて、前記ローカル座標画像を補正してワールド座標系の座標値で構成されるワールド座標画像を得る補正ステップと、
    前記ワールド座標画像に含まれる前記被写体において、前記ワールド座標系の水平面と平行な基準軸方向で前記基準軸の座標値が最小となる点を第1頂点として検出し、最大となる点を第2頂点として検出する頂点検出ステップと、
    前記ワールド座標系における前記水平面に垂直な第1座標軸方向の前記被写体の座標値、前記第1頂点の座標値、および前記第2頂点の座標値から、前記被写体の寸法を算出する算出ステップと、
    を有する寸法計測方法。
  10. コンピュータを、
    被写体に対する距離を示す距離画像を取得する取得手段と、
    前記距離画像を、画素値をローカル座標系の座標値に置換することにより、ローカル座標画像に変換する変換手段と、
    姿勢検出部により検出された寸法計測装置の姿勢に基づいて、前記ローカル座標画像を補正してワールド座標系の座標値で構成されるワールド座標画像を得る補正手段と、
    前記ワールド座標画像に含まれる前記被写体において、前記ワールド座標系の水平面と平行な基準軸方向で前記基準軸の座標値が最小となる点を第1頂点として検出し、最大となる点を第2頂点として検出する頂点検出手段と、
    前記ワールド座標系における前記水平面に垂直な第1座標軸方向の前記被写体の座標値、前記第1頂点の座標値、および前記第2頂点の座標値から、前記被写体の寸法を算出する算出手段と、
    して機能させるためのプログラム。


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