JP2017061165A - 飛来物から自動車を守り取り付けが容易なボディカバー - Google Patents

Abstract

【課題】屋外に駐車保管する自動車を暴風時の飛来物から守る有効な道具が存在せず、従来のボディカバーでは飛来物が衝突した際の衝撃から自動車を守ることは出来なかった。また、ボディカバーを自動車の下にベルトを通して取り付ける際には手間を要していた。本発明は、飛来物から自動車を守り取り付けが容易なボディカバーを提供する。【解決手段】本発明のボディカバーは、気密性と防水性に優れる素材を用い、ボディカバー断面はエアバッグ構造を備え、エアバッグは使用者が空気を出し入れ可能なバルブを設け、ボディカバー開口隅部には固定ベルトを設け、ボディカバーの内側にはベルトループを設け、ベルトループを通して固定ベルトが配索され、固定ベルトの端部はタイヤが載ることで地面とタイヤに挟まれて固定されるベース部に通してボディカバーとバックル固定される、以上から構成される飛来物から自動車を守り取り付けが容易なボディカバー。【選択図】図１

Description

本発明は自動車ボディカバーに関するものである。

従来、屋外に駐車保管する自動車を台風など暴風時の飛来物から守ることを目的とした道具は皆無に等しい状況であった。唯一の道具としてボディカバーがあるが、その用途は風雨から自動車塗装面の汚れや劣化を防ぐためのものである。
また、従来、ボディカバーを自動車に取り付ける際は、ベルトを車体の下へ通して固定していた。

屋外に駐車保管する自動車を台風など暴風時の飛来物から守る有効な道具が存在せず、従来のボディカバーでは飛来物が衝突した際の衝撃から自動車を守ることは出来なかった。
また、ボディカバーを自動車に取り付ける際、ベルトを車体の下へ通して固定する作業には、車体下でベルト端部を固定先となる反対側へ投げる方法や、固定先となる反対側から棒を使いベルトを引っ掛け引き寄せる方法があるが、いずれも手間を要していた。
本発明は、以上の問題点を解決するものである。

本発明のボディカバーは、気密性と防水性に優れる素材を用い、ボディカバー断面はエアバッグ構造を備え、エアバッグは使用者が空気を出し入れ可能なバルブを設け、ボディカバー開口隅部には固定ベルトを設け、ボディカバーの内側にはベルトループを設け、ベルトループを通して固定ベルトが配索され、固定ベルトの端部はタイヤが載ることで地面とタイヤに挟まれて固定されるベース部に通してボディカバーとバックル固定される。
以上から構成される飛来物から自動車を守り取り付けが容易なボディカバー。

屋外に駐車保管する自動車を飛来物から守ることを可能とする。具体的には、暴風時に使用することが可能で、飛来物との衝突に対しエアバッグ構造によって衝撃を緩和することが可能である。また、猛烈な雨に対し、水分の内部浸透を阻止することが可能である。更に、ボディカバーを容易に取り付けることが可能である。

本発明の斜視図 図１の前輪タイヤにおける断面図 内側を示す斜視図 ベース部の設置状況を示す斜視図 ベース部の構成を示す斜視図

以下、本発明の実施の形態を説明する。全体構成を図１、断面を図２に示す。

一般に、従来のボディカバーは内部の蒸れを防ぐために通気性を重視した基布素材を用いているため、完全な防水性能を有していない。提供する（１）ボディカバーはこれとは逆に、気密性と防水性を有する基布素材を用いる。例として、救命ゴムボート等に使用されるゴム引布等は、気密性と防水性を有するが、更に強度耐久性を備えており、素材として最適である。

（１）ボディカバーの全体形状は従来の（１）ボディカバーと同等とし、（１９）自動車の下面を除く全面を覆う立体形状とする。

（１）ボディカバーは二層の基布構造とし、二層の基布を直線状および曲線状に溶着して閉空間を作り、内部に空気を封入する。膨らませた状態で直径10〜20ｃｍ程度のチューブ形状の（２）エアバッグ構造を成すものとする。（１）ボディカバーはこの（２）エアバッグ構造を全体に備えるものとする。

エアバッグには使用者が空気を出し入れ可能な（３）エアバルブを備える。（３）エアバルブは自転車や自動二輪車、自動車に用いられるエアバルブ等を用い、高圧にも耐えられるものとする。

（１）ボディカバー全体の形状寸法は、エアバッグを膨らませた状態で、（１）ボディカバーと（１９）車体の表面の大部分で接するようにを定める。これは、（１）ボディカバーと（１９）車体の隙間をなくし、暴風による（１）ボディカバーのバタつきを抑えることを目的とする。

（１）ボディカバー全体は１つのエアバッグで構成されるのではなく、ボディーカバーを分割して複数のエアバッグで構成する。この理由として、鋭利な飛来物によりエアバッグ基布が損傷する場合を想定し、複数のエアバッグで構成することで空気漏れによる機能停止領域を最小限に食い止めることを目的とする。

図３に内部を示す。（１）ボディカバー開口部の四隅には（４）隅部固定ベルトを備える。（４）隅部固定ベルトの端部は（５）ワンタッチバックルの一端を備える。（１）ボディカバー側には（６）ワンタッチバックルの他端を設け、（４）隅部固定ベルトを輪状になるようにバックル固定する。

（１）ボディカバーの内表面には（８）内側固定ベルトを備える。（８）内側固定ベルトはエアバッグ基布の内表面に取り付けられた（９）ベルトループに通され、（８）内側固定ベルトの端部は（５）ワンタッチバックルの一端を備える。（１）ボディカバー側には（６）ワンタッチバックルの他端を設け、（８）内側固定ベルトを輪状になるようにバックル固定する。このベルトは、暴風により車体とボディカバーの隙間が広がらないこと、および、飛来物衝突時にボディカバーが車体から離脱することを防ぐ役割を担う。

（４）隅部固定ベルトと（８）内側固定ベルトは図１に示す通り、（１０）ベース部に通して固定される。

図４にベース部について示す。（１０）ベース部は（１１）タイヤと（１２）地面の間に挟むように配置する。自動車が自走によって（１０）ベース部に乗り上げ、車重と（１１）タイヤおよび（１２）地面の摩擦力によって強く固定される。（１１）タイヤの数と等しく、４つの（１０）ベース部を備える。

図５にベース部の構成について示す。（１０）ベース部はアルミ等の金属製とし厚さは１０ｍｍ程度とする。（１０）ベース部は（１１）タイヤが載る（１３）タイヤ受け部と、固定ベルトを通す（１４）サイド部からなる。

（１３）タイヤ受け部の（１５）前後辺はその辺長を（１１）タイヤ幅よりも大きくし、（１５）前後辺の前後距離は（１１）タイヤ接地面の内側となるように定め、（１１）タイヤが載った際に、（１１）タイヤが（１５）前後辺を踏むように定める。

（１４）サイド部は１ｍ程度の全長とし、（１４）サイド部には複数の（１６）ベルト通し穴を設ける。（７）ワンタッチバックルも通せる穴の大きさとする。

（１４）サイド部と（１３）タイヤ受け部は（１７）ボルト通し穴に（１８）ボルトを通して固定される。（１８）ボルトの固定位置は、自動車の形状に合わせて調節する。具体的には、図１に示すように車体前後のバンパーの直下に（１４）サイド部の前後端部が配置されるように定める。タイヤ四輪が（１０）ベース部に載った状態で、前輪タイヤ用の（１０）ベース部においては（１４）サイド部の前端、後輪タイヤ用の（１０）ベース部においては（１４）サイド部の後端が車体バンパー端部の直下付近に配置されるようにボルト固定位置を定める。

図１に示す通り、（４）隅部固定ベルトと（８）内側固定ベルトは、（１０）ベース部の（１６）ベルト通し穴に通し、（１）ボディカバー側と（７）ワンタッチバックルによって固定する。この固定方法ではボディカバー開口部が地面に近く取り付けられるため、従来よりも車体下への風の侵入量を大幅に減らすことが可能であり、暴風時のボディカバーのバタつきを抑制することが可能である。

以上から構成される飛来物から自動車を守るボディカバー。

（１）ボディカバー
（２）エアバッグ構造
（３）エアバルブ
（４）隅部固定ベルト
（５）ワンタッチバックルの一端
（６）ワンタッチバックルの他端
（７）ワンタッチバックル
（８）内側固定ベルト
（９）ベルトループ
（１０）ベース部
（１１）タイヤ
（１２）地面
（１３）タイヤ受け部
（１４）サイド部
（１５）前後辺
（１６）ベルト通し穴
（１７）ボルト通し穴
（１８）ボルト
（１９）自動車・車体

Claims (4)

1. 自動車のボディを覆うボディカバーにおいて、気密性と防水性を有する素材を用い、本体の全体にボディカバー断面がエアバッグ構造を備え、使用者が空気を出し入れ可能なエアバルブを有することを特徴とするボディカバー。
2. 強度耐久性を有する素材を用い、複数の独立したエアバッグを備え、開口隅部および内側に固定ベルトを備えたことを特徴とする請求項１のボディカバー。
3. 自動車のタイヤと地面に接するように配置し、車重によって保持されるベース具を用いてボディカバーを取り付ける、ボディカバーの取り付け方法。
4. 請求項３に記す特徴を有する請求項１または請求項２のボディカバー。

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