JP2017060214A - 圧力容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】破裂板式安全装置が作動したときに、破裂板の破片等が外部に飛散することを抑制すると共に、破裂板式安全装置が作動せずに容器本体が破壊された場合であっても、当該容器本体の破片が外部に飛散することを抑制可能な圧力容器を提供する。
【解決手段】圧力容器は、内部空間に絶縁ガスが所定の圧力で充填されて密閉される金属製の容器本体11と、当該容器本体11を貫通する貫通孔12を塞ぐよう容器本体11に保持されており、且つ内部空間と外部との差圧が所定の破裂圧力に達したときに破裂する破裂板22とを有する。また、圧力容器は、化学繊維を含んで構成された繊維層33を有し、容器本体11の外側を覆う被覆部30を有している。被覆部30は、破裂板22と対向して当該容器本体11の外側に配置されており、且つ化学繊維で構成された編物である対向編物34を有する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、電力系統を構成する電気回路の少なくとも一部を収容し、内部空間に絶縁ガスが充填される圧力容器に関する。
送電系統や配電系統などの電力系統には、通常、電力の変換や取扱い等に用いられる機器、いわゆる電気機器(electrical machinery)が設けられている。電気機器には、例えば、電力系統を構成する電気回路を開閉するために用いられる閉閉装置がある。このような開閉装置には、絶縁媒体として、六フッ化硫黄等の不活性ガス(以下、絶縁ガスと記す)が所定の圧力で充填される容器(以下、圧力容器と記す)を備えているものがある。このような開閉装置には、絶縁ガス中において電気回路を構成する接触子(電気接点)の開閉が行われるガス遮断器や、絶縁ガスを絶縁媒体として、遮断器、断路器、母線等の複数の機器が組み合された装置、いわゆるガス絶縁開閉装置(GIS:gas insulated switchgear)がある。
このような圧力容器のうち金属製の本体(以下、容器本体と記す)内においては、地絡事故等により、アーク放電が生じることがある。容器本体内において予測されないアーク放電が生じた場合、当該容器本体内のガスが当該アーク放電により加熱されて膨張し、内側から高い圧力が作用する場合がある。容器本体には、上述したアーク放電の発生によって内部の圧力が高まった場合にも、これに耐え得る機械的強度が求められており、仮に、当該容器本体が破損した場合であっても、当該容器本体の破片が外部に飛散することを抑制する技術が求められている。例えば、下記の特許文献1には、容器本体の外面に繊維強化プラスチックで構成された層を形成する技術が提案されている。
また、このような圧力容器には、破裂板式安全装置を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。破裂板式安全装置は、容器本体の内側と外側の差圧によって破裂板が破裂し、内部空間の圧力を低下させる。これにより、地絡事故等により内部空間の圧力が上昇したときに容器本体が破損することを防止する。
例えば、下記の特許文献2に記載のガス絶縁開閉装置は、密閉容器(容器本体)を貫通する孔を閉塞し、当該密閉容器内の圧力が所定値(いわゆる破裂圧力)に達したときに破裂する板、いわゆる破裂板が取り付けられている。なお、特許文献2には、破裂した破裂板に対向して配置されて外から破裂板を覆うカバーが配設された態様について開示されている。
特開2011−142782号公報 特開2010−4656号公報
このような圧力容器は、長期間(例えば、20年以上)に亘って使用されるものであり、破裂板式安全装置については、所定の破裂圧力で確実に作動することが求められている。また、圧力容器は、一般的に屋外に設置されるものであり、強い太陽光や風雨に曝される。このため、当該内部空間の圧力が、所定の破裂圧力に達しても、経年劣化等の原因により破裂板式安全装置が正常に作動しない虞がある。
破裂板式安全装置が正常に作動しないと、内部空間の圧力がさらに上昇して、容器本体が破壊される場合がある。特に、容器本体が鋳造により製作された鋳物である場合、内部空間の圧力上昇により破壊して、容器本体の破片が外部に飛散する可能性がある。このため、圧力容器には、破裂式安全装置が正常に作動しない場合であっても、容器本体の破片が外部に飛散することを抑制する必要がある。
また、破裂板式安全装置を正常に作動させるためには、破裂板式安全装置の保守や点検を定期的に行う必要がある。場合によっては、破裂板式安全装置の構成部品、例えば、破裂板やホルダ等を交換する必要がある。また、内部空間の圧力が、所定の破裂圧力に達して破裂板が破裂した場合には、内部空間から流出する絶縁ガスを流出させると共に、破裂板の破片が外部に飛散することを抑制する必要がある。
本発明の実施形態は、上記事情に鑑みてなされたものであって、破裂板式安全装置が作動したときに、破裂板の破片等が外部に飛散することを抑制すると共に、破裂板式安全装置が作動せずに容器本体が破壊された場合であっても、当該容器本体の破片が外部に飛散することを抑制可能な圧力容器を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態の圧力容器は、電力系統を構成する電気回路の少なくとも一部を収容可能に構成されている内部空間と、当該内部空間と外部とを連通させる貫通孔とを有し、且つ当該内部空間に絶縁ガスが所定の圧力で充填されて密閉される金属製の容器本体と、当該貫通孔を塞ぐよう当該容器本体に保持されており、且つ前記内部空間と外部との差圧が所定の破裂圧力に達したときに破裂する破裂板と、化学繊維を含んで構成された繊維層を有し、前記容器本体の外側を覆う被覆部と、を備え、前記被覆部は、前記容器本体の外側に前記破裂板と対向して配置されており、且つ化学繊維で構成されている対向編物を、有することを特徴とする。
第1の実施形態の圧力容器の構成を示す断面立面図である。 第1の実施形態の破裂板式安全装置の構成を示す縦断面図であり、図1に破線Cで囲う部分の拡大断面図である。 第1の実施形態の破裂板式安全装置の構成を示す外観図であり、図2に矢印Aで示すように圧力容器の外側から見た図である。 第1の実施形態の取付用フレームを鉛直下側から見た外観図である。 第2の実施形態の破裂板式安全装置の構成を示す縦断面図であり、図1に破線Cで囲う部分の拡大断面図である。 第2の実施形態の破裂板式安全装置の構成を示す外観図であり、図5に矢印Aで示すように圧力容器の外側から見た図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本発明が限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態の圧力容器の構成について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、本実施形態の圧力容器の構成を示す断面立面図である。図2は、本実施形態の破裂板式安全装置の構成を示す縦断面図であり、図1に破線Cで囲う部分の拡大断面図である。図3は、本実施形態の破裂板式安全装置の構成を示す外観図であり、図2に矢印Aで示すように圧力容器の外側から見た図である。図4は、本実施形態の取付用フレームを鉛直下側から見た外観図である。
図1に示すように、圧力容器10は、金属製の容器本体11と、容器本体11の開口の縁部にそれぞれ設けられているフランジ15,16,17と、容器本体11の外側を覆う部分(以下、被覆部と記す)30と、を有している。
本実施形態において、容器本体11は、鋳造により製作されており、アルミ合金で構成された鋳物である。容器本体11には、電気回路の少なくとも一部を収容可能な空間(以下、内部空間と記す)8が形成されている。なお、以下の説明において、圧力容器10のうち、容器本体11に対して内部空間8が形成される側を、単に「内側」と記し、容器本体11に対して被覆部30が設けられる側を、単に「外側」と記す。
圧力容器10は、電力系統の電気回路を構成しており、且つ主回路電流が流れる主導電部(main conductive part)を、容器本体11の内部空間8に収容する。本実施形態において、内部空間8は、主導電部として主回路電流が流れる導体(いわゆる母線)5を収容している。
本実施形態の圧力容器10は、ガス絶縁開閉装置の一部を構成している。圧力容器10のうち容器本体11は、主回路電流が流れる主導電部を囲う金属製の容器、いわゆるメタル・エンクロージャ(metal enclosure)として構成されている。
容器本体11は、所定の圧力の絶縁ガスが内部空間8に充填されて密閉される。絶縁ガスには、電気絶縁性が比較的高い不活性ガス、例えば、六フッ化硫黄(SF)が用いられる。内部空間8には、例えば、0.6MPa程度の圧力で絶縁ガスが充填される。
また、本実施形態の圧力容器10は、図示しない架台の上に載せられて屋外に設置される。以下の説明において、鉛直方向のうち上側を「鉛直上側」と記して図に矢印Uで示し、下側を「鉛直下側」と記して図に矢印Dで示す。
本実施形態の容器本体11には、図1に示すように、内部空間8と連通する3つの開口が設けられており、これら開口の縁部には、それぞれフランジ15,16,17が設けられている。圧力容器10は、これらフランジ15,16,17を介して、ガス絶縁開閉装置を構成する他の容器や機器と結合される。
また、容器本体11には、上述したフランジ15,16,17の開口とは別に、内部空間8にある絶縁ガスを、圧力容器10外(以下、単に「外部」と記す)に放出するための貫通孔12が形成されている。本実施形態においては、図2に示すように、容器本体11のうち、貫通孔12を囲う部分11aは、周囲に比べて厚くなるように構成されており、貫通孔12は、水平方向に延びている。
被覆部30は、フランジ15,16,17を除く、容器本体11の外側を覆うように設けられている。被覆部30は、化学繊維を含んで構成された層(以下、単に「繊維層」と記す)33と、合成樹脂で構成された層(以下、単に「樹脂層」と記す)39を有している。本実施形態において、容器本体11の外面11cの外側には、繊維層33が設けられている。当該繊維層33を保護し、且つ当該繊維層33を容器本体11に固定するために、繊維層33の外側には、樹脂層39が形成されている。
繊維層33は、本実施形態において、化学繊維のうち合成繊維を原料とする合成繊維糸(synthetic fiber yarn)が編まれた編物(knitted fabric)、いわゆる合成繊維編物として構成されている。合成繊維編物の原料となる合成繊維には、例えば、ベクトラン(登録商標)等のポリアレート系繊維(polyallylate-fiber)が用いられる。なお、当該合成繊維には、例えば、ダイニーマ(登録商標)等のポリエチレン繊維を用いることもできる。
本実施形態において、繊維層33を構成する合成繊維編物は、10mmあたり7本の糸が通る間隔(織り密度が、7本/10mm)で編まれている。合成繊維編物を編む作業には、ホールガーメント(登録商標)横編機(flatbed knitting machine)を用いることができる。
このような編機を制御する制御プログラムに、合成繊維編物の形状を示す数値データを入力することにより、立体的で複雑な形状の合成繊維編物を編むことができる。合成繊維編物の形状を示すデータは、圧力容器10の形状を示すCADデータから算出することができる。このような編機により、例えば、容器本体11を包み込む袋状に編まれた合成繊維編物を実現することができる。
本実施形態において、繊維層33を構成する合成繊維編物には、樹脂層39を構成する合成樹脂が入り込んでいる。すなわち合成繊維編物には、当該合成樹脂が含浸されている。当該樹脂層39により、繊維層33は、容器本体11に固定されている。
樹脂層39は、合成樹脂で構成されており、本実施形態においては、エポキシ樹脂(epoxy resin)で構成されている。樹脂層39を構成する合成樹脂は、合成繊維編物で構成された繊維層33の外側から塗布される。これにより、繊維層33の外側には、樹脂層39が形成される。加えて、繊維層33を構成する合成繊維編物の糸の間にも合成樹脂が入り込む。この合成樹脂は、容器本体11の外面11cに達し、繊維層33の一部を構成する。これにより、繊維層33を構成する合成繊維編物は、容器本体11に固定される。当該合成繊維編物には、当該合成樹脂が含浸されている。
なお、樹脂層39の外面に、耐候性に優れた合成樹脂系塗料を塗布して、被覆層(図示せず)を形成することも好適である。このような耐候性塗料には、例えば、ウレタン樹脂を主成分とする塗料が用いられる。また、当該耐候性塗料には、アクリル樹脂やフッ素樹脂を主成分とする塗料を用いることもできる。
また、図1及び図2に示すように、圧力容器10には、破裂板式安全装置(bursting disc safety device)20が設けられている。破裂板式安全装置20は、上述した容器本体11を貫通している貫通孔12と、当該貫通孔12を塞ぐように容器本体11に保持されており且つ内部空間8と容器本体11外との差圧が所定の破裂圧力(bursting pressure)に達したときに破裂する破裂板22(bursting disc)と、容器本体11に対して破裂板22を所定の位置に保持するホルダ24と、を有している。圧力容器10は、破裂板22が破裂すると、貫通孔12を介して、内部空間8が圧力容器10外すなわち外部に連通するよう構成されている。
なお、以下の説明において、貫通孔12を流れる絶縁ガスの流動方向の上流側、すなわち内部空間8側を、単に「上流側」と記し、絶縁ガスの流動方向の下流側、すなわち圧力容器10の外側を、単に「下流側」と記す。
破裂板22は、ホルダ24に保持されて貫通孔12を塞ぐことにより、内部空間8の絶縁ガスの圧力(すなわち内部空間の圧力)を所定の値に保持する。破裂板22は、内部空間の圧力を受けて外側に変形するよう構成されており、内部空間8(すなわち上流側)と前記容器本体11外(すなわち下流側)との差圧が、所定の破裂圧力に達したときに破裂するよう構成されている。破裂板22は、「ラプチャーディスク」とも称される。
本実施形態の破裂板22は、反転ドーム形破裂板(reverse domed bursting disc)として構成されており、上流側に凸となるようドーム状に湾曲している。当該破裂板22は、破裂圧力が凸面側、すなわち内部空間8側に加えられたときに、破裂するように構成されている。
ホルダ24は、略環状をなしており、破裂板22のうち外縁部22cに沿って貫通孔12の周方向に延びている。ホルダ24は、当該外縁部22cを容器本体11との間に挟み込む。ホルダ24は、図示しないボルト等により容器本体11と結合されて、破裂板22を容器本体11に対して保持する。
ホルダ24の径方向内側の壁面(以下、ホルダ内壁と記す)24aは、貫通孔12のうち下流側を画定している。ホルダ内壁24aは、容器本体11のうち貫通孔12の上流側を画定する内壁12aと、同一の径となるよう構成されている。つまり、貫通孔12は、破裂板22により塞がれている部分を除いて、横断面の断面積(以下、単に「断面積」と記す)が一定となるよう構成されている。
貫通孔12は、破裂板22が破裂したときに、圧力容器10外(外部)の空間と内部空間8とを連通させる。内部空間8にある絶縁ガスが、貫通孔12を通して外部に放出されることにより、内部空間8は、減圧される。なお、以下の説明において、水平方向のうち、貫通孔12が延びている方向と直交する方向を、図に矢印H1で示す。
加えて、本実施形態の被覆部30は、図2及び図3に示すように、破裂板22及び貫通孔12と対向して容器本体11の外側に配置されており、且つ化学繊維で構成された編物(以下、対向編物と記す)34を有している。本実施形態において、対向編物34は、上述した合成繊維編物として構成されている。
図2に示すように、被覆部30のうち対向編物34が配置されている部分には、樹脂層39が設けられていない。図3に示すように、本実施形態の対向編物34は、鉛直方向及び水平方向(図に矢印H1で示す)に広がる略矩形をなしている。対向編物34のうち鉛直上側の縁部(以下、上側縁部と記す)34aは、樹脂層39の縁部39aと鉛直方向に隣接している。対向編物34は、当該上側縁部34aを介して繊維層33と接続されている。
本実施形態において、対向編物34は、上述したホールガーメント(登録商標)横編機を用いて、繊維層33を構成する合成繊維編物と一体に編まれている。対向編物34のうち、上側縁部34aは、繊維層33と結合されている。対向編物34のうち、鉛直下側の縁部(以下、下側縁部と記す)34c、水平方向(図に矢印H1で示す)両側にある縁部34e,34fは、繊維層33に対して移動可能に構成されている。すなわち、対向編物34は、繊維層33と結合されている上側縁部34aを軸として回動可能に構成されている。
また、図2〜図4に示すように、圧力容器10は、当該対向編物34が取り付けられるフレーム(以下、取付用フレームと記す)40を有している。取付用フレーム40は、容器本体11から対向編物34に向けて外側に突出して延びている部分(以下、外側突出部と記す)41と、図3及び図4に示すように、当該外側突出部41から対向編物34の下側縁部34cに沿って延びており、当該下側縁部34cが固定される部分(以下、固定部と記す)43とを有している。本実施形態において、固定部43の両端には、それぞれ外側突出部41が接続されており、取付用フレーム40は、略U字状をなしている。
樹脂層39のうち取付用フレーム40と対向する縁部39cは、当該取付用フレーム40から鉛直下側に所定間隔をあけて配置されている。図4に示すように、取付用フレーム40と容器本体11により囲まれて、開口25が形成されている。また、圧力容器10には、図2及び図3に示すように、取付用フレーム40、対向編物34の縁部34e及び容器本体11に囲まれた開口26が形成されている。同様に、当該開口26の水平方向の反対側には、図3に示すように、取付用フレーム40、対向編物34の縁部34f及び容器本体11に囲まれた開口27が形成されている。
このように対向編物34の複数の縁部34e,34f及び取付用フレーム40は、容器本体11と共に、複数(3つ)の開口25,26,27を画定している。内部空間8の絶縁ガスの圧力(内部空間の圧力)が所定の破裂圧力に達して破裂板22が破裂したとき、貫通孔12からは、絶縁ガスが外側に流出する。貫通孔12からの絶縁ガスは、対向編物34を通って外部に流出すると共に、これら複数の開口25,26,27を通って外部に流出する。
このとき対向編物34は、貫通孔12から流出する絶縁ガスを通すと共に、破裂した破裂板22の破片を受け止める。なお、破裂板22が破裂したときの対向編物34を通過する絶縁ガスの流量を減らすために、これら複数の開口25,26,27の総面積は、上述した貫通孔12の断面積の80%〜120%となるよう構成されることが好ましい。
以上に説明したように、本実施形態の圧力容器10は、図1及び図2に示すように、電力系統を構成する電気回路の少なくとも一部を収容可能に構成されている内部空間8と、当該内部空間8と外部とを連通させる貫通孔12とを有し、且つ内部空間8に絶縁ガスが所定の圧力で充填されて密閉される金属製の容器本体11と、当該容器本体11を貫通する貫通孔12を塞ぐよう容器本体11に保持されており、且つ内部空間8と外部との差圧が所定の破裂圧力に達したときに破裂する破裂板22とを有している。また、圧力容器10は、化学繊維を含んで構成された繊維層33を有し、容器本体11の外側を覆う被覆部30を有している。
被覆部30は、破裂板22と対向して当該容器本体11の外側に配置されており、且つ化学繊維で構成された編物である対向編物34を有するものとした。対向編物34は、破裂板式安全装置20が作動して破裂板22が破裂したときに、貫通孔12からの絶縁ガスを外部に流出させると共に、破裂板22の破片を受け止めて、当該破片が外部に飛散することを抑制することができる。破裂板式安全装置20が正常に作動せずに容器本体11が脆性破壊した場合であっても、化学繊維を含んで構成された繊維層33を有する被覆部30により、当該容器本体11の破片が外部に飛散することを防止することができる。なお、外部からは、対向編物34を通して破裂板22と、その周辺構成を視認できるため、破裂板式安全装置20の点検作業を比較的容易に行うことができる。
また、本実施形態において、対向編物34は、複数の縁部34a,34c,34e,34fのうち、上側縁部34aが繊維層33と結合されており、当該繊維層33と結合されている上側縁部34aを軸として回動可能に構成されているものとした。対向編物34を回動させることにより、外部から破裂板22やその周辺構成、例えば、ホルダ24にアクセスし易くなり、破裂板22の交換等の保守作業を比較的容易に行うことができる。
なお、本実施形態において、対向編物34は、当該繊維層33と結合されている上側縁部34aを軸として回動可能に構成されており、上側縁部34aの反対側にある下側縁部34cが、取付用フレーム40の固定部43に固定されるものとしたが、本発明に係る対向編物の態様は、これに限定されるものではない。繊維層33に結合されていれば良い。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態の圧力容器の構成について、図1、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本実施形態の破裂板式安全装置の構成を示す縦断面図であり、図1に破線Cで囲う部分の拡大断面図である。図6は、本実施形態の破裂板式安全装置の構成を示す外観図であり、図5に矢印Aで示すように圧力容器の外側から見た図である。なお、第1の実施形態と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5及び図6に示すように、本実施形態の対向編物36は、合成繊維を原料とする糸により編まれた合成繊維編物として構成されている。図5に示すように、対向編物36のうち鉛直上側の縁部(以下、上側縁部と記す)36aは、樹脂層39の縁部39aと鉛直方向に隣接している。一方、鉛直下側の縁部(以下、下側縁部と記す)36cは、樹脂層39の縁部39cと隣接している。
図6に示すように、対向編物36は、鉛直方向及び水平方向(図に矢印H1で示す)に広がる略矩形をなしている。対向編物36のうち、水平方向(図に矢印H1で示す)外側にある縁部36e,36fも、それぞれ、樹脂層39の縁部39e,39fと隣接している。
対向編物36は、4つの縁部36a,36c,36e,36fがそれぞれ繊維層33に含まれる合成繊維編物と一体に編まれており、当該繊維層33に結合されている。本実施形態において、繊維層33の合成繊維編物と、対向編物36は、糸が格子状をなすように編まれている。繊維層33に含まれる合成繊維編物は、鉛直方向及び水平方向の双方において、10mmあたり7本の糸が通る間隔(織り密度が、7本/10mm)で編まれている。
一方、対向編物36は、繊維層33を構成する合成繊維編物に比べて通気抵抗が小さくなるように構成されている。対向編物36は、繊維層33に含まれる合成繊維編物と同じ合成繊維糸を用いて一体に編まれており、且つ当該編物に比べて面積当たりの糸の密度が低くなるよう構成されている。換言すれば、対向編物36における隣り合う糸同士の間隔は、繊維層33の合成繊維編物における隣り合う糸同士の間隔に比べて大きくなるよう構成されている。
本実施形態において、対向編物36は、10mmあたり2本の糸が通る間隔(織り密度が、2本/10mm)で編まれている。すなわち、対向編物36は、織り密度が、繊維層33に含まれる合成繊維編物の50%以下となる間隔で編まれている。このように、面積あたりの糸の密度(すなわち隣り合う糸同士の間隔)が異なる合成繊維編物を一体に編む作業には、上述したホールガーメント(登録商標)横編機を用いることができる。
このように通気抵抗が比較的小さく構成された対向編物36は、破裂板式安全装置20が作動して破裂板22が破裂したときに、貫通孔12からの絶縁ガスを良好に外部に流出させて、当該破裂板22の破片の外部への飛散を抑制することができる。第1の実施形態で説明した取付用フレーム40等を用いることなく、簡素な構成で破裂式安全装置を備えた圧力容器10を実現することができる。
〔他の実施形態〕
以上に説明した各実施形態において、容器本体11の内部空間8は、主回路電流が流れる導体5(いわゆる母線)を収容するものとしたが、本発明に係る圧力容器は、この態様に限定されるものではない。圧力容器の容器本体は、上述した導体の他、主導電部を構成する接触子や、当該接触子を駆動するための機構を、内部空間に収容するものとしても良い。
また、各実施形態において、繊維層33は、合成繊維を原料とする合成繊維糸を編み合わせて製作された合成繊維編物であるものとしたが、本発明に係る繊維層は、この態様に限定されるものではない。当該繊維層は、化学繊維で構成されていれば良く、上述した合成繊維の他に、ガラス繊維やカーボン繊維を原料として構成されているものとしても良い。
また、各実施形態において繊維層33は、編物として構成されているものとしたが、本発明に係る繊維層は、この態様に限定されるものではない。当該繊維層は、二組の糸を交錯させて製作された織物として構成されているものとしても良い。また、本発明に係る繊維層には、これら編物や織物を組み合わせたものや、不織布を用いることも可能である。
また、各実施形態において、繊維層33の外側には、合成樹脂で構成された樹脂層39が設けられて被覆部30を構成するものとしたが、本発明の圧力容器は、この態様に限定されるものではない。例えば、樹脂層39を設けることなく、繊維層33を構成する合成繊維編物に、上述した合成樹脂で構成された耐候性塗料を含浸させておくことも好適である。
また、各実施形態において、破裂板式安全装置20を構成する破裂板22(図2参照)は、反転ドーム形破裂板として構成されているものとしたが、本発明に係る破裂板は、この態様に限定されるものではない。破裂板は、上流側である内部空間8と、下流側である圧力容器10外との差圧が、所定の破裂圧力に達したときに破裂するよう構成されていれば良い。破裂板には、平らな形状をなしている平形破裂板(flat bursting disc)や、下流側に凸となるようドーム状に湾曲しているドーム形破裂板(domed bursting disc)等、様々な形状のものを用いることができる。
本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5 導体
8 内部空間
10 圧力容器
11 容器本体
11c 外面
12 貫通孔
12a 内壁
15,16,17 フランジ
20 破裂板式安全装置
22 破裂板
22c 外縁部
24 ホルダ
24a ホルダ内壁
25,26,27 開口
30 被覆部
33 繊維層
34 対向編物
34a 上側縁部(縁部)
34c 下側縁部(縁部)
34e,34f 縁部
36 対向編物
36a 上側縁部(縁部)
36c 下側縁部(縁部)
36e,36f 縁部
39 樹脂層
39a,39c,39e,39f 縁部
40 取付用フレーム
41 外側突出部
43 固定部

Claims (8)

  1. 電力系統を構成する電気回路の少なくとも一部を収容可能に構成されている内部空間と、当該内部空間と外部とを連通させる貫通孔とを有し、且つ当該内部空間に絶縁ガスが所定の圧力で充填されて密閉される金属製の容器本体と、
    当該貫通孔を塞ぐよう当該容器本体に保持されており、且つ前記内部空間と外部との差圧が所定の破裂圧力に達したときに破裂する破裂板と、
    化学繊維を含んで構成された繊維層を有し、前記容器本体の外側を覆う被覆部と、
    を備え、
    前記被覆部は、
    前記容器本体の外側に前記破裂板と対向して配置されており、且つ化学繊維で構成されている対向編物を、有する
    ことを特徴とする圧力容器。
  2. 前記容器本体は、鋳造により製作されており、アルミ合金で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力容器。
  3. 前記繊維層は、化学繊維を原料とする糸により編まれた編物を含み、
    前記対向編物は、当該編物と一体に編まれて当該繊維層に結合されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧力容器。
  4. 前記対向編物は、
    複数の縁部のうち一つが、前記繊維層と結合されており、
    当該繊維層と結合されている縁部を軸として回動可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の圧力容器。
  5. 前記対向編物は、
    前記容器本体から前記対向編物に向けて外側に突出して延びている外側突出部と、
    前記対向編物のうち当該繊維層と結合されている縁部とは反対側にある縁部に沿って延びており、当該反対側にある縁部が固定される固定部とを有し、当該対向編物が取り付けられる取付用フレームを、さらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の圧力容器。
  6. 前記対向編物の前記複数の縁部及び前記取付用フレームは、前記容器本体と共に複数の開口を画定しており、
    前記破裂板が破裂したときに、前記貫通孔からの絶縁ガスは、前記対向編物を通って外部に流出すると共に、当該複数の開口を通って外部に流出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の圧力容器。
  7. 前記対向編物は、
    縁部のうちすべてが、前記繊維層に結合されており、
    前記繊維層に含まれる編物に比べて通気抵抗が小さくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の圧力容器。
  8. 前記対向編物は、
    前記繊維層に含まれる編物と同じ糸により一体に編まれており、且つ当該編物に比べて糸の密度が低くなるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の圧力容器。
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