JP2017059623A - 放熱装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付けの際の発熱部材の破損を軽減する放熱装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】受熱部2は、コア73から発せられる熱を受熱する。受熱部抑部1は、複数の固定用のネジ51及びネジ52を有し、受熱部2をコア73に対して回動可能に軸支し、軸支した状態の受熱部2の重心とネジ51とを結ぶ直線及び軸支した状態の受熱部2の重心とネジ52とを結ぶ直線のそれぞれが軸支における回動軸と角度を有して交わるように保持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、放熱装置及び電子機器に関する。
パソコンなどの電子機器には、CPU(Central Processing Unit)やグラフィックチップといった発熱体である電子部材が搭載されている。このような発熱体には、放熱を促進するためのヒートシンクが取り付けられることが多い。
ヒートシンクには、発熱体から直接熱を受ける受熱部及び受熱部を保持するための受熱部ホルダの一体構成を有するものがある。そして、ヒートシンクは、受熱部を保持した状態で受熱ホルダがプリント板などの構造部品にネジで固定されることで、発熱体に対して固定される。
ヒートシンクは、発熱体の面に対して受熱部を一定の力で取り付けるために数点で構造部品に固定されている。そして、ヒートシンクの固定には、ネジ及びバネが用いられる。
ヒートシンクの取り付け構造としては、放熱板が軸支され、回転可能に保持されて発熱部に面接触する従来技術がある。
特開平10−107468号公報 特開2005−116564号公報
しかしながら、ヒートシンクを固定するためのネジを締める順番により、受熱部は発熱体に傾いて面接触することが考えられる。そのため、ネジ締めの際に発熱体であるダイの角に大きな力が加わり、ダイの角が破損するおそれがある。
また、放熱板が軸支し回転可能に保持される従来技術を用いても、ねじ止めについては考慮されておらず、ネジの場所によってはダイの角が破損するおそれがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、取り付けの際の発熱部材の破損を軽減する放熱装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本願の開示する電子機器は、一つの態様において、受熱部は、発熱部材から発せられる熱を受熱する。受熱部抑部は、複数の固定用のネジを有し、前記受熱部を前記発熱部材に対して回動可能に軸支し、軸支した状態の前記受熱部の重心と前記ネジとを結ぶ直線が前記軸支における回動軸と所定の角度を有して交わる。
本願の開示する放熱装置及び電子機器の一つの態様によれば、取り付けの際の発熱部材の破損を軽減することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るヒートシンクを取り付けた状態のメインボードの平面図である。 図2は、実施例1に係るヒートシンクの受熱部抑部と受熱部とを分解した状態の斜視図である。 図3は、受熱部抑部をメインボードに取り付ける状態の側面図である。 図4は、受熱部が回動しない構成の受熱部抑部をメインボードに取り付ける状態の側面図である。 図5は、受熱部抑部をメインボードに取り付けた状態の側面図である。 図6は、実施例1に係るヒートシンクの受熱部抑部がメインボード上に取り付けられた状態を示す図である。 図7は、図6の状態の受熱部抑部及び受熱部の平面図である。 図8は、B−B断面図である。 図9Aは、受熱部抑部が水平に取り付けられた状態のA−A断面図である。 図9Bは、受熱部抑部が傾いて取り付けられた状態のA−A断面図である。 図10は、3つのネジを有する受熱部抑部の平面図である。 図11は、実施例2に係るヒートシンクの受熱部抑部と受熱部とを分解した状態の斜視図である。 図12Aは、受熱部の溝及び挿入孔の部分の拡大図である。 図12Bは、受熱部抑部の突起の部分の拡大図である。 図13は、実施例2に係るヒートシンクの受熱部抑部がメインボード上に取り付けられた状態を示す図である。 図14は、図13の状態の受熱部抑部及び受熱部の平面図である。 図15は、D−D断面図である。 図16Aは、突起13の溝23との嵌合状態を表す拡大図である。 図16Bは、突起12の溝23との嵌合状態を表す拡大図である。 図17Aは、受熱部抑部が水平に取り付けられた状態のC−C断面図である。 図17Bは、受熱部抑部が傾いて取り付けられた状態のC−C断面図である。 図18は、図13の状態から受熱部を回転させて受熱部抑部を固定した状態を表す図である。 図19は、図18の状態の受熱部抑部及び受熱部の平面図である。 図20は、F−F断面図である。 図21Aは、受熱部抑部が水平に取り付けられた状態のE−E断面図である。 図21Bは、受熱部抑部が傾いて取り付けられた状態のE−E断面図である。
以下に、本願の開示する放熱装置及び電子機器の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する放熱装置及び電子機器が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係るヒートシンクを取り付けた状態のメインボードの平面図である。本実施例では、メインボード6上に、受熱部抑部1、受熱部2、ヒートパイプ3及び放熱部4が配設される。受熱部抑部1、受熱部2、ヒートパイプ3及び放熱部4を併せたものがヒートシンクの一例にあたる。
受熱部2は、メインボード6上に配置されたCPUのダイに面接触するように配置される。図1では、CPUは、受熱部抑部1及び受熱部2に覆われており見えないため図示されていない。さらに、受熱部2は、ヒートパイプ3が接続されている。
受熱部2は、例えば、銅などで形成される。本実施例では、受熱部2は、円盤型の形状を有する。ただし、受熱部2の形状はどのような形状でもよく、例えば、三角形でも四角形でもよい。また、受熱部2は、CPUから発せられた熱を効率よく受熱できるようにCPUを覆うことが好ましい。CPUからの発熱は、サーマルデザインパワー(TDP:Thermal Design Power)として決められている。そして、受熱部2は、CPUから発せられた熱を受けきるための容量を有するように厚みなどのサイズが決定される。
受熱部2は、CPUが発した熱をCPUに面接触する面で受ける。そして、受熱部2は、供給された熱をヒートパイプ3へ伝送する。
ヒートパイプ3は、受熱部2と放熱部4とを結ぶ熱移動部品である。ヒートパイプ3は、金属製の管状の物体である。ヒートパイプ3は、例えば、銅で形成されている。そして、ヒートパイプ3の一端は、受熱部2に接続され、ヒートパイプ3の他端は放熱部4に接続される。ヒートパイプ3の内部には、作動液と呼ばれる少量の液体が封入されている。
ヒートパイプ3は、受熱部2から受熱する。そして、作動液は、受熱部2から伝えられる熱により、温められ、蒸発し蒸気流となる。蒸気流となった作動液は、ヒートパイプ3の管の中を放熱部4側に移動する。その後、放熱部4側に移動した作動液は、放熱部4により熱を奪われることで冷却され液体に戻る。そして、液体に戻った作動液は、毛細管現象により受熱部2側へ戻り、再度受熱部2からの熱を受熱する。
ヒートパイプ3は、その長さや太さにより熱の輸送量が決定される。そこで、ヒートパイプ3は、CPUの発熱量に応じてサイズや本数が決定される。
放熱部4は、例えばアルミなどで形成された細かい多数の羽を有する。放熱部4は、ヒートパイプ3内の作動液から奪った熱を羽に移動する。そして、放熱部4は、自己が有するファンからの風を羽に当て、羽を冷却し放熱する。
受熱部抑部1は、受熱部2を軸で回動可能に保持、すなわち軸支する。そして、受熱部抑部1は、ネジ51及び52によりメインボード6に固定される。受熱部抑部1は、メインボード6に固定されることで、保持する受熱部2をCPUに対して固定する。
ここで、図2を参照して、受熱部抑部1について詳細に説明する。図2は、実施例1に係るヒートシンクの受熱部抑部と受熱部とを分解した状態の斜視図である。ここでは、放熱部4は説明の都合上簡略化して図示している。
図2に示すように、メインボード6上にはCPUソケット71が配置される。さらに、CPUソケット71の上にCPU72が装着される。CPU72は、コア73を有する。コア73は、ガラスなどで形成され、角に大きな力が加わった場合、破損するおそれがある。
受熱部抑部1は、受熱部2を嵌めこむ開口部11を有する。また、受熱部抑部1は、受熱部2を保持した場合の受熱部2の中心(本実施例では開口部11の中心と一致する。)を通る直線上にネジ51及び52を有する。ここで、本実施例では、受熱部抑部1が長方形の形状を有するので、受熱部抑部1を最も効率よく抑えるために、向かい合った辺のそれぞれの外縁付近の対向する位置にネジ51及び52を設けた。
さらに、突起12及び13が、開口部11の側面のネジ51及び52を結ぶ直線と直交し開口部11の中心をとおる直線上に設けられる。また、突起12及び13に対応するように、受熱部2の側面に軸受21及び軸受21の反対側の側面に同様の軸受となる軸受22が設けられる。図2では、軸受22は受熱部2に隠れている。
そして、例えば、突起13が軸受21と嵌合し、突起12が軸受22と嵌合する。これにより、受熱部抑部1は、突起12及び13を結ぶ直線を回動軸として、受熱部2を回動可能に保持する。すなわち、受熱部抑部1に保持された受熱部2は、ネジ51及び52の方向に傾斜を有するように回動可能である。
受熱部抑部1は、受熱部2を回動可能に保持した状態で、ネジ51及び52がメインボード6上のネジ穴61及び62に挿入される。そして、受熱部抑部1は、保持した受熱部2とコア73とが面接触するようにネジ51及び52によりメインボード6に固定される。
図3は、受熱部抑部をメインボードに取り付ける状態の側面図である。図3は、最初にネジ52がネジ穴62に固定され、その後、ネジ51がネジ穴61に固定される場合を表す。
ネジ52の下にはバネ54が配置される。そして、ネジ52がネジ穴62に挿入されると、バネ54は縮められる。そして、バネ54の弾性力で受熱部抑部1は、メインボード6に押し付けられる。この時、受熱部抑部1では、ネジ52側のみにメインボード6に押し付けられる力が働き、ネジ51側にはメインボード6へ押し付ける力が働かない。そのため、受熱部抑部1は、図3のようにネジ52側がメインボード6に近づいて傾斜する。
ここで、図4を参照して受熱部102が回動しない場合について説明する。図4は、受熱部が回動しない構成の受熱部抑部をメインボードに取り付ける状態の側面図である。図4では、受熱部抑部101が受熱部102を回動しないように固定した状態で保持する。この場合、コア173の角Pに受熱部102がコア173に角度を有した状態で押し付けられる。そして、角Pの一点に受熱部102からの力が加わるため、コア173の角Pが破損するおそれがある。
これに対して、本実施例に係る受熱部2は受熱部抑部1によりネジ51及び52を結ぶ直線と直交する回動軸を中心として回動可能に保持されている。そのため、図3に示すように、受熱部抑部1がコア73に対して傾いた状態でも、受熱部2は、軸を中心にコア73に対して水平が保たれる。これにより、受熱部2によるコア73の角への干渉を防ぐことができ、受熱部抑部1のメインボード6への取り付け時におけるコア73の破損を回避することができる。
ネジ52をネジ穴62へ取り付けた後、ネジ51がネジ穴61へ取り付けられる。これにより、受熱部抑部1では、ネジ51側及びネジ52ともにメインボード6へ向かう力が加わり、図5に示すようにメインボード6に対して並行な状態で固定される。この状態でも、受熱部2は、コア73にたいして水平が保たれる。図5は、受熱部抑部をメインボードに取り付けた状態の側面図である。
図6は、実施例1に係るヒートシンクの受熱部抑部がメインボード上に取り付けられた状態を示す図である。受熱部抑部1がメインボード6に固定された場合、受熱部2は、コア73に押し付けられ、コア73に対して固定された状態となる。
図7は、図6の状態の受熱部抑部及び受熱部の平面図である。また、図8は、B−B断面図である。さらに、図9Aは、受熱部抑部が水平に取り付けられた状態のA−A断面図である。また、図9Bは、受熱部抑部が傾いて取り付けられた状態のA−A断面図である。図7に示すように、ネジ51及び52を結ぶ直線と、受動部2の回動軸とは直交する。そして、A−A断面は、ネジ51及び52を結ぶ直線に沿って切断された断面となる。また、B−B断面は、受熱部2の回動軸に沿って切断された断面となる。
図8に示すように、受熱部抑部1の突起12は、受熱部2の軸受22と嵌合する。また、受熱部抑部1の突起13は、受熱部2の軸受22と嵌合する。これにより、受熱部2は、突起12及び13を結ぶ回動軸で回動可能に受熱部抑部1により保持される。
そして、図9Aに示すように、受熱部抑部1がメインボード6に対して水平に取り付けられた場合、受熱部抑部1及び受熱部2ともにコア73に対して水平を維持する。これにより、受熱部2は、コア73に面接触し効率よくコア73から受熱することができる。
また、図8に示すように受熱部2が回動軸で回動可能に保持されることで、受熱部抑部1がメインボード6に対して少し傾いた状態で取り付けられた場合にも、図9Bのように、受熱部2は、コア73に対して水平の状態を保つことができる。図9Bでは、受熱部抑部1は、メインボード6に対して水平の状態から2度傾いた状態で取り付けられている。このように、受熱部抑部1がメインボード6に対して少し傾く状態で取り付けられた場合であっても、受熱部2は、回動軸を中心に回動することでコア73に対して面接触を維持することができ、効率よくコア73から受熱することができる。
さらに、本実施例では、受熱部2の中央を通る直線状の受熱部抑部1の対向する端部にネジ51及び52を配置したが、ネジの配置箇所は他の場所でもよい。例えば、ネジを3つ以上用いて受熱部抑部1を固定してもよい。ここで、複数のネジが有る場合について説明する。以下では、各ネジを区別せずに、「ネジ50」として説明する。
受熱部2の回動軸は、ネジ50により受熱部抑部1がメインボード6に固定される際に加わる力の中心線と重なって一致しないことが好ましい。ネジ50を固定する際に、発生する力は受熱部2の重心とネジ50とを結ぶ直線を中心として加わると考えられる。すなわち、受熱部2の重心とネジ50とを結ぶ直線と受熱部2の回動軸とが重なって一致した場合、受熱部2は回動することが困難となり、コア73に対して水平でなくなる。そこで、受熱部2の回動軸は、受熱部2の重心とネジ50とを結ぶ直線と重なって一致しない直線上に設けられることが好ましい。
また、受熱部2の回動軸は、受熱部2の重心とネジ50とを結ぶ直線からなるべく離れることが好ましい。受熱部2の回動軸が受熱部2の重心とネジ50とを結ぶ直線に近いほど、受熱部2の回動に要する力が大きくなる。そのため、受熱部2の回動軸が受熱部2の重心とネジ50とを結ぶ直線にあまり近いと、回動する力以下でコア73が破損するおそれがある。そのため、受熱部2の回動軸を受熱部2の重心とネジ50とを結ぶ直線から離して、小さな力で回動させることが好ましい。
図10は、3つのネジを有する受熱部抑部の平面図である。この場合も受熱部2は、円形の場合で説明する。この場合、受熱部2の重心は円の中心に一致する。
受熱部抑部1の各ネジ50から受熱部2の中心を結ぶ線は、図10に示す線511〜513となる。すなわち、受熱部2の回動軸は、線511〜513の何れとも重なって一致しないことが好ましい。そこで、この場合、受熱部抑部1は、線511〜513の何れとも重なって一致しない回動軸Lを軸として受熱部2を回動可能に保持する。これにより、いずれのネジ50を締める場合でも、受熱部2は、回動してコア73と水平を保つことができる。
さらに、本実施例では、受熱部抑部1側に突起12及び13を設け、受熱部2側に軸受21を設けて、受熱部2を軸支したが、突起と軸孔は逆にしてもよい。すなわち、受熱部抑部1側に軸孔を設けて、受熱部2側に突起を設けてもよい。
また、本実施例では、受熱部抑部1の開口部11は、受熱部2と同サイズの同形状の穴としたが、開口部11の形状はこれに限らない。すなわち、受熱部抑部1が受熱部2を確実に保持できればよく、例えば、開口部11と受熱部2との間に隙間があってもよい。さらに、開口部11と受熱部2との形状が異なってもよい。例えば、開口部11が四角形で、受熱部2が円形でもよい。
このように、本実施例に係るヒートシンクの受熱部抑部は、メインボードへ固定するネジを結ぶ線と直交する受熱部の中央を通る直線を軸として回動可能に受熱部を保持する。これにより、受熱部抑部をメインボードに取り付ける際に、受熱部がコアに対して水平を保つことができ、コアの破損を防ぐことができる。
図11は、実施例2に係るヒートシンクの受熱部抑部と受熱部とを分解した状態の斜視図である。本実施例に係る受熱部抑部1は、受熱部2の回動軸を含む平面上で受熱部2を回転可能に保持する。そこで、以下では、受熱部抑部1による受熱部2の保持方法について主に説明する。また、以下の説明では、実施例1と同様の各部の機能については説明を省略する。
本実施例に係る受熱部2は、側面の全周に亘って回転用の溝23を有する。さらに、溝23には、挿入孔24及び25を有する。図11では、挿入孔25は受熱部2により隠れている。挿入孔24と挿入孔25とは、受熱部2の中心を挟んで反対側の位置に設けられる。
図12Aは、受熱部の溝及び挿入孔の部分の拡大図である。図12Aに示すように、挿入孔24は、溝23を形成する側面の窪みであり、溝23の側面の内部と外部とをつなぐように設けられる。ここで、挿入孔24及び25は、後述するように突起12及び13を差し込むための穴であり、突起12及び13を溝23に嵌合させた後は埋められてもよい。
受熱部抑部1は、実施例1と同様に、受熱部2を保持した場合の受熱部2の中心を通る直線上にネジ51及び52を有する。さらに、受熱部抑部1は、ネジ51及び52を結ぶ直線と直交し且つ保持した受熱部2の中心を通る直線上に突起12及び13を有する。
突起12及び13は、受熱部2における挿入孔24及び25に差し込まれ溝23の内部に達するまで押し込まれることで、溝23と嵌合する。図12Bは、受熱部抑部の突起の部分の拡大図である。図12Bに示した突起12は、図12Aに示した挿入孔24を経由して溝23に到達する。
突起12及び13は、溝23に沿って移動可能である。すなわち、受熱部抑部1は、回動軸により受熱部2を回動可能に保持するとともに、回動軸を含む平面に沿って受熱部2を回転可能に保持する。回動軸を含む平面に沿って受熱部2が回転可能とは、本実施例の場合、受熱部2のコア73と接触する面と水平方向に、受熱部2が回転できることを表す。逆に言えば、受熱部抑部1は、回動軸を含む平面に沿って受熱部2に対して回転可能であるとも言える。
図13は、実施例2に係るヒートシンクの受熱部抑部がメインボード上に取り付けられた状態を示す図である。受熱部抑部1がメインボード6に固定された状態で、放熱部4が固定されていなければ、受熱部2は、回動軸を含む平面に沿って回転可能である。ただし、実際には受熱部2はコア73に抑えつけられており、コア73と受熱部2との間で強い摩擦力が働くため、回転することは困難である。
図14は、図13の状態の受熱部抑部及び受熱部の平面図である。図15は、D−D断面図である。また、図16Aは、突起13の溝23との嵌合状態を表す拡大図である。また、図16Bは、突起12の溝23との嵌合状態を表す拡大図である。また、図17Aは、受熱部抑部が水平に取り付けられた状態のC−C断面図である。また、図17Bは、受熱部抑部が傾いて取り付けられた状態のC−C断面図である。
図14では回動軸は図下されていないが、本実施例でも、C−C断面の位置に一致するネジ51及び52を結ぶ直線と、D−D断面の位置に一致する回動軸とは直交する。
そして、図15に示すように、受熱部抑部1の突起12及び13は、溝23に挟持される。これにより、受熱部2は、溝23によって挟持された突起12及び13を結ぶ直線に一致する回動軸を中心として回動可能に受熱部抑部1に保持される。
ここで、図16A及び16Bを参照して、溝23と突起12及び13の嵌合状態についてさらに説明する。図16Aに示すように、受熱部抑部1の突起13は、溝23に嵌り、溝23の側面で挟持される。また、図16Bに示すように、受熱部抑部1の突起12も同様に、溝23に嵌り、溝23の側面で挟持される。このように突起12及び13が溝23に挟持されることで、突起12と突起13とを結ぶ直線を回動軸として、受熱部2は、回動可能に受熱部抑部1により保持される。
また、受熱部2が回動軸を中心に回動可能に保持されることで、図17A及び17Bが示すように、受熱部抑部1がメインボード6に対して水平であっても少し傾いて取り付けられても、受熱部2は、コア73に対して水平を維持する。
このように、突起12と突起13とを結ぶ直線を回動軸として回動可能に保持されることで、受熱部抑部1のコア73に対する角度に依らずに、受熱部2は、コア73と面接触の状態を維持することができ、効率的に受熱することができる。
さらに、受熱部2の回動軸を含む平面に沿った回転による利点について説明する。CPU72の提供元により、推奨回路が提案されている。推奨回路では、CPU72の周囲に部品が密集して配置される。このような推奨回路で指定されたレイアウトにしたがって部品を配置することで、CPU72の不具合の発生を抑えることができ、CPU72の安定動作を確保することができる。
ただし、推奨回路で指定されたレイアウトにしたがう場合、CPU72の周囲に電子部品が密集するため、ネジ穴61及び62が配置できる位置が制限される。これに対して、本実施例に係る受熱部2は、回動軸を含む平面に対して回転することができる。そのため、位置が制限されたネジ穴61及び62に応じて受熱部抑部1の位置を決めた場合でも、受熱部2を回転させることでヒートパイプ3や放熱部4の位置を動かすことができ、他の電子部品への干渉を回避しつつヒートシンクを配置することができる。
例えば、図18は、図13の状態から受熱部を回転させて受熱部抑部を固定した状態を表す図である。図18は、図13の状態から、矢印Qの方向に受熱部抑部1を回転させて、受熱部抑部1をメインボード6に固定した状態を表す。このように、ヒートパイプ3及び放熱部4の位置を変えずに、受熱部抑部1を回転させて、制限されたネジ穴61及び62の位置に受熱部抑部1のネジ51及び52の位置を合わせることができる。
そして、受熱部抑部1を回転させた場合も、受熱部2は、回転させる前と同様にコア73に対して水平を維持することができる。図19は、図18の状態の受熱部抑部及び受熱部の平面図である。また、図20は、F−F断面図である。さらに、図21Aは、受熱部抑部が水平に取り付けられた状態のE−E断面図である。また、図21Bは、受熱部抑部が傾いて取り付けられた状態のE−E断面図である。
図19に示すように、受熱部2が回転されても、ネジ51及び52を結ぶ直線と回動軸とは直交した状態を保つ。そして、この場合でも、図20のように、突起12及び13が溝23により挟持されることで、受熱部2は、突起12及び13を結ぶ回動軸を中心として回動可能に受熱部抑部1により保持される。
そのため、受熱部2が回動軸を含む平面に沿って回転しても、図21Aのように、受熱部抑部1がメインボード6に固定されると、受熱部2は、コア73に対して水平を維持する。また、図21Bのように、受熱部抑部1がメインボード6に対して少し傾いて取り付けられた場合でも、受熱部2は、コア73に対して水平を維持する。
したがって、ネジ穴61及び62の位置の制限などにより、受熱部2が回動軸を含む平面に沿って回転しても、受熱部2は、コア73に面接触し、効率よく受熱することができる。
以上のように、本実施例に係る受熱部抑部及び受熱部は、それぞれに対して受熱部の回動軸を含む平面に沿って回転可能である。これにより、受熱部のコアに対する水平状態を維持させつつ、ヒートシンクの放熱部や受熱部抑部のネジのロケーションの自由度を上げることができる。
1 受熱部抑部
2 受熱部
3 ヒートパイプ
4 放熱部
6 メインボード
11 開口部
12,13 突起
21,22 軸受
23 溝
24,25 挿入孔
51,52 ネジ
53,54 バネ
61,62 ネジ穴
71 CPUソケット
72 CPU
73 コア

Claims (5)

  1. 発熱部材から発せられる熱を受熱する受熱部と、
    複数の固定用のネジを有し、前記受熱部を前記発熱部材に対して回動可能に軸支し、軸支した状態の前記受熱部の重心と前記ネジとを結ぶ直線が前記軸支における回動軸と角度を有して交わる受熱部抑部と
    を有することを特徴とする放熱装置。
  2. 前記受熱部抑部は、前記回動軸を含む平面内で前記受熱部を回転可能に保持することを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
  3. 前記ネジは、前記受熱部抑部において、軸支された前記受熱部の重心に対してそれぞれ反対側の位置に2つ配置され、
    前記受熱部抑部は、2つの前記ネジを結ぶ直線に直交する方向を前記回動軸として前記受熱部を軸支する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の放熱装置。
  4. 伝達された熱を放熱する放熱部と、
    前記受熱部と前記放熱部とのそれぞれに接続し、前記受熱部の熱を前記放熱部へ伝達するヒートパイプと、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の放熱装置。
  5. 演算機能を有するコアを備えたCPUと、
    前記CPUを搭載するボードと、
    前記コアに面接触するように配置され、前記コアから発せられる熱を受熱する受熱部と、
    前記ボードへの複数の固定用のネジを有し、前記受熱部を前記コアに対して回動可能に軸支し、軸支した状態の前記受熱部の重心と前記ネジとを結ぶ直線が前記軸支における回動軸と所定の角度を有して交わる受熱部抑部と、
    伝達された熱を放熱する放熱部と、
    前記受熱部と前記放熱部とのそれぞれに接続し、前記受熱部の熱を前記放熱部へ伝達するヒートパイプと
    を備えたことを特徴とする電子機器。
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