JP2017059034A - ストリーム制御装置、ストリームの配信方法、およびプログラム - Google Patents

ストリーム制御装置、ストリームの配信方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017059034A
JP2017059034A JP2015184139A JP2015184139A JP2017059034A JP 2017059034 A JP2017059034 A JP 2017059034A JP 2015184139 A JP2015184139 A JP 2015184139A JP 2015184139 A JP2015184139 A JP 2015184139A JP 2017059034 A JP2017059034 A JP 2017059034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stream
information
decoder
distribution schedule
distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015184139A
Other languages
English (en)
Inventor
彰宏 中谷
Teruhiro Nakatani
彰宏 中谷
佐藤 至
Itaru Sato
至 佐藤
雄三 大嶋
Yuzo Oshima
雄三 大嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Astem Corp
Original Assignee
Astem Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Astem Corp filed Critical Astem Corp
Priority to JP2015184139A priority Critical patent/JP2017059034A/ja
Publication of JP2017059034A publication Critical patent/JP2017059034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】マルチキャストで配信されるストリームの一部を選択してデコーダーに転送する制御を簡単にする。【解決手段】ストリームを識別するチャネル識別子とストリームが配信される時間帯を示す時間帯情報とを有する配信予定情報を2以上有する配信予定群情報を格納する配信予定群情報格納部101と、2以上のストリームを受信するストリーム受信部102と、現在時刻を取得する時刻取得部103と、配信予定群情報を用いて、現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームを決定するストリーム決定部104と、ストリーム受信部102が受信する2以上のストリームのうち、ストリーム決定部104が決定したストリームをデコーダーに転送するストリーム転送部105と、を備えるストリーム制御装置1Aにより、マルチキャストで配信されるストリームの一部をデコーダーに転送する制御を簡単にすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチキャストで配信される複数のコンテンツの一部を選択して1又は2以上のデコーダーに転送するストリーム制御装置等に関するものである。
インターネット上で大量のデータを効率的に配信するための基礎技術としてIP(Internet Protocol)マルチキャストが知られている(特許文献1参照)。IPマルチキャストは、コンテンピュータネットワークにおいて、決められた複数の受信端末に対して同時にパケットを送信する通信技術である。
IPマルチキャストでは、例えば、コンテンツデータを保持している配信サーバーから当該コンテンツデータを、配信サーバーのIPアドレスの情報とマルチキャストアドレスの情報とを含むマルチキャストパケットにして当該配信サーバーの直近の第1のルータに送信し、各受信端末は、配信サーバーのIPアドレスの情報とマルチキャストアドレスの情報とを含むマルチキャスト要求を各受信端末の直近の第2のルータに送信する。
第2のルータに送信されたマルチキャスト要求は、インターネット内の複数のルータを経由して第1のルータに送信される。第1のルータは、マルチキャスト要求を受信すると、当該マルチキャスト要求に含まれるIPアドレスとマルチキャストアドレスとを含むマルチキャストパケットを複製し、そのマルチキャストパケットを逆のルートで第2のルータに送信する。第2のルータは、マルチキャストパケットを受信すると、マルチキャスト要求を出した受信端末にそのマルチキャストパケットを送信する。
特開2010−278803号公報
IPマルチキャストを用いた1対特定多数の通信形態の一態様として、例えば、複数のマルチキャストチャネルで複数のコンテンツをグループ化された複数の受信端末に向けてストリーミング配信し、各受信端末でいずれかのマルチキャストチャネルを選択的に受信して当該マルチキャストチャネルで配信されるコンテンツを出力する構成が考えられる。
この場合、受信端末では、他の受信端末と異なるチャネルを受信する態様や、受信端末毎に時間帯によって受信チャネルを異ならせる態様が考えられる。
例えば、IPマルチキャスト(以下、単に「マルチキャスト」という。)の受信端末として3個の受信端末A,B,Cがグループ化されている場合、前者の態様では、例えば、受信端末Aはチャネル番号ch1でストリーム配信されるパケットを受信し、受信端末Bはチャネル番号ch2でストリーム配信されるパケットを受信し、受信端末Cはチャネル番号ch3でストリーム配信されるパケットを受信する態様が考えられる。
この態様によれば、例えば、受信端末A,B,Cをデジタル・サイネージとして利用する場合、受信端末A,B,Cで、例えば、互いに異なる商品の広告コンテンツを出力させることができる。
また、後者の態様では、例えば、受信端末Aにおいて、例えば、午前中の時間帯はチャネル番号ch1でストリーム配信されるパケットを受信し、午後の日中の時間帯はチャネル番号ch2でストリーム配信されるパケットを受信し、日没後の時間帯はチャネル番号ch3でストリーム配信されるパケットを受信する態様が考えられる。
この態様によれば、受信端末Aをデジタル・サイネージとして利用する場合、受信端末Aで、例えば、午前中は化粧品の広告コンテンツを出力させ、午後の日中は婦人服の広告コンテンツを出力させ、日没後はバックの広告コンテンツを出力させるというように、時間帯で異なる商品の広告コンテンツを出力させることができる。
しかしながら、従来の構成では、複数のマルチキャストチャネルに分けてストリーミング配信される複数のコンテンツのうち、受信端末で出力するコンテンツに対応するマルチキャストチャネルを受信端末側で制御する必要があり、受信端末毎に受信チャネルプログラムを設定しなければならない。また、制御内容を変更する場合は、受信端末毎に受信チャネルプログラムを変更しなければならない。
このため、マルチキャストでストリーミング配信される複数のコンテンツを受信する受信端末の台数が多いと、受信端末毎の受信チャネルプログラムの作成や変更の作業負担とコストが増大するという問題がある。
本第一の発明のストリーム制御装置は、ストリームを識別するチャネル識別子とストリームが配信される時間帯を示す時間帯情報とを有する配信予定情報を、2以上有する配信予定群情報を格納し得る配信予定群情報格納部と、2以上のストリームを受信するストリーム受信部と、現在時刻を取得する時刻取得部と、配信予定群情報を用いて、時刻取得部が取得した現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームを決定するストリーム決定部と、ストリーム受信部が受信する2以上のストリームのうち、ストリーム決定部が決定したストリームをデコーダーに転送するストリーム転送部と、を具備するストリーム制御装置である。
かかる構成により、マルチキャストチャネルに対応付けてストリーミング配信される複数のコンテンツの一部を選択してデコーダーに配信する場合、デコーダーに転送するコンテンツのマルチキャストチャネルを制御することによりデコーダーへのコンテンツの配信制御を簡単に行うことができる。
また、本第二の発明のストリーム制御装置は、第一の発明に対して、配信予定情報は、デコーダーを識別するデコーダー識別子をも有し、ストリーム決定部は、現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームとデコーダー識別子とを決定し、ストリーム転送部は、ストリーム決定部が決定したストリームをストリームに対応するデコーダー識別子を有するデコーダーに転送する、ストリーム制御装置である。
かかる構成により、マルチキャストチャネルに対応付けてストリーミング配信される複数のコンテンツの一部を複数のデコーダーに配信する場合、各デコーダーに転送するコンテンツのマルチキャストチャネルを制御することにより、互い異なるコンテンツの各デコーダーへの配信制御を簡単に行うことができる。
また、本第三の発明のストリーム制御装置は、第一または第二の発明に対して、配信予定情報は、ストリームとは異なる情報である付加情報の出力に関する制御情報をも有し、ストリーム受信部は、ストリームに対応付けられた付加情報をも受信し、ストリーム決定部は、制御情報を用いて、デコーダーに送付する付加情報をも決定し、ストリーム転送部は、ストリーム決定部の決定に従って、付加情報をもデコーダーに転送する、ストリーム制御装置である。
かかる構成により、マルチキャストによってデコーダーにストリーミング配信されるコンテンツに当該コンテンツに対応する付加情報を付加することができる。
また、本第四の発明のストリーム制御装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、配信予定群情報格納部は、配信予定群情報または1以上のいずれかの配信予定情報に対応付けて条件を格納しており、ストリーム決定部は、合致する条件に対応付いた配信予定群情報または1以上の配信予定情報を用いて、ストリームを決定するストリーム制御装置である。
かかる構成により、配信予定情報によってデコーダーにストリーミング配信されるコンテンツを、条件が変化した場合に当該条件に対応するコンテンツに変更することができる。
また、本第五の発明のストリーム制御装置は、第四の発明に対して、条件は、環境に関する環境情報に関する条件を含み、環境情報を取得する環境情報取得部と、環境情報取得部が取得した環境情報が配信予定情報に対応する条件に合致するか否かを判断する判断部と、をさらに具備し、ストリーム決定部は、判断部が前記条件に合致すると判断した配信予定情報を用いて、現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームを決定するストリーム制御装置である。
かかる構成により、配信予定情報によってデコーダーにストリーミング配信されるコンテンツを、環境が変化した場合に変化後の環境に対応するコンテンツに変更することができる。
また、本第六の発明のストリーム制御装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、配信予定群情報の変更を受け付ける変更受付部をさらに具備するストリーム制御装置である。
かかる構成により、マルチキャストチャネルに対応付けてストリーミング配信される複数のコンテンツのうち、デコーダーに配信する一部のコンテンツの内容を簡単に変更することができる。
また、本第七の発明のストリーム制御装置は、第六の発明に対して、変更受付部が配信予定群情報の変更を受け付けた場合、予め決められた1以上の他のストリーム制御装置の配信予定群情報も同様に変更するための処理を行う同期処理部をさらに具備するストリーム制御装置である。
かかる構成により、マルチキャストチャネルに対応付けてストリーミング配信される複数のコンテンツのうち、デコーダーに配信する一部のコンテンツの内容を簡単に変更することができる。
本発明によるストリーム制御装置等によれば、マルチキャストチャネルに対応付けてストリーミング配信される複数のコンテンツの一部を選択して1以上のデコーダーに配信する場合、各デコーダーに転送するコンテンツのマルチキャストチャネルを制御することによりデコーダーへのコンテンツの配信制御を簡単に行うことができる。
実施の形態1に係るストリーム制御装置を含むマルチキャスト配信システムの基本構成を示す図 同ストリーム制御装置の構成を示すブロック図 同実施の形態1に係るマルチキャスト配信システムの配信サーバーからマルチキャストでスリーミング配信される番組表の一例を示す図 図3に示す番組表に対する配信予定群情報の一例を示す図 同実施の形態1に係るマルチキャスト配信システムに同一構成の2台のストリーム制御装置が含まれる場合の両ストリーム制御装置の配信予定群情報の変更処理を説明するための図 同実施の形態1に係るストリーム制御装置のストリーム転送制御を示すフローチャート 同実施の形態1におけるマルチキャスト配信システムを、各競馬場のレース番組を他の競馬場や場外馬券売場等に配信するシステムに応用した場合の構成を示す図 同実施の形態1に係るマルチキャスト配信システムの競馬場に設けられるストリーム制御装置と場外馬券売場に設けられるストリーム制御装置の内部構成を示すブロック図 図7に示すマルチキャスト配信システムにおいて、各競馬場のレース番組を配信する場合に各レース番組に割り付けられるマルチキャストチャネルの一例を示す図 同実施の形態1に係るマルチキャスト配信システムの予定表作成装置における場外馬券売場を選択するための選択画面の一例を示す図 同実施の形態1に係るマルチキャスト配信システムの予定表作成装置におけるデコーダーを選択するための選択画面の一例を示す図 同実施の形態1に係るマルチキャスト配信システムの予定表作成装置における競馬のレース番組を選択するための選択画面の一例を示す図 同実施の形態1に係るマルチキャスト配信システムの予定表作成装置で作成された配信予定表の一例を示す図 同実施の形態1におけるマルチキャスト配信システムを、ショッピングモールの販売商品の広告情報を各階に設けられたデジタル・サイネージに配信するシステムに応用した場合の構成を示す図 同実施の形態1におけるマルチキャスト配信システムのショッピングモールに設けられるストリーム制御装置の内部構成を示すブロック図 同実施の形態1におけるマルチキャスト配信システムの配信サーバーが化粧品、婦人靴/バック、婦人服の広告情報をマルチキャストでストリーミング配信する配信予定の一例を示す図 同実施の形態1におけるマルチキャスト配信システムでショッピングモールの各階に設けられたデコーダーに対して作成された配信予定表の一例を示す図 同実施の形態1におけるマルチキャスト配信システムでショッピングモールの各階に設けられたデコーダーに対して作成された配信予定表の他の例を示す図 実施の形態2に係るマルチキャスト配信システムのストリーム制御装置の構成を示すブロック図 同実施の形態2に係るストリーム制御装置のストリーム転送制御を示すフローチャート 同実施の形態2におけるマルチキャスト配信システムの配信サーバーが化粧品、婦人靴/バック、婦人服の広告情報をマルチキャストでストリーミング配信する配信予定の一例を示す図 同実施の形態2に係るマルチキャスト配信システムでショッピングモールの各階に設けられたデコーダーに対して作成された配信予定表の一例を示す図 同実施の形態1,2に係るマルチキャスト配信システムのストリーム制御装置を実現するコンピュータシステムの外観の一例を示す模式図 同コンピュータシステムの内部構成を示すブロック図
以下、本発明に係るストリーム制御装置等の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態1においては、一例として、配信サーバーからマルチキャストによって配信されるマルチキャストパケットを1以上のデコーダー(マルチキャストを受信するグループ化されたデコーダー)で受信する構成において、1以上のデコーダーの上流側で配信サーバーからのマルチキャストパケットをデコーダー毎に作成された配信予定表に従って転送先のデコーダーを切り換え、各デコーダーに配信予定表に応じたマルチキャストパケットを転送する制御を行うストリーム制御装置1Aについて、説明する。
図1は、実施の形態1に係るストリーム制御装置を含むマルチキャスト配信システムの基本構成を示す図である。
マルチキャスト配信システムMCSは、配信サーバーSV、IPネットワークW、第1のルータR1、第2のルータR2、ストリーム制御装置1A、複数のデコーダーD1,D2,…Dnを含む。
図1に示すマルチキャスト配信システムMCSにおいては、配信サーバーSVは、配信するコンテンツのデータを、配信サーバーSVのIPアドレスの情報Sとマルチキャストグループアドレスの情報Gとを含む複数のマルチキャストパケットに変換して第1のルータR1に送信し、ストリーム制御装置1Aは、配信サーバーSVのIPアドレスの情報Sとマルチキャストアドレスの情報Gとを含むマルチキャスト要求を第2のルータR2に送信する。
マルチキャストパケットに含まれる(S,G)の情報はマルチキャストパケットを識別するための情報で、チャネル番号と呼ばれる情報である。マルチキャストパケットに含まれるチャネル番号は、上記のマルチキャストチャネルに相当するものである。マルチキャストグループアドレスGは、所定の範囲のIPアドレスの1つを用いることが決められているので、上記のマルチキャスト通信処理においては、配信サーバーSVは、コンテンツのデータを、所定の範囲のチャネル番号の中から1つのチャネル番号を用いた複数のマルチキャストパケットに変換してIPネットワークW上に配信する。また、ストリーム制御装置1Aは、IPネットワークW上にチャネル番号を指定したマルチキャスト要求を出力する。
IPネットワークW上では、第2のルータR2から複数のルータを介してマルチキャスト要求が第1のルータR1に転送される。マルチキャスト要求を受信した第1のルータR1からは、当該マルチキャスト要求に含まれるチャネル番号(以下、「マルチキャストチャネル」という。)と同一のマルチキャストチャネルで配信される複数のマルチキャストパケットがマルチキャスト要求の転送ルートと逆のルートで第2のルータR2に転送される。そして、マルチキャストパケットを受信した第2のルータR2は、そのマルチキャストパケットをストリーム制御装置1Aに転送する。
以上のマルチキャスト通信処理により、配信サーバーSVから特定のマルチキャストチャネルでストリーム配信されるコンテンツのデータは、そのマルチキャストチャネルで配信されるコンテンツのデータを要求するストリーム制御装置1Aで受信され、ストリーム制御装置1Aは、受信するコンテンツのデータ(複数のマルチキャストパケット)をデコーダー毎に予め作成された配信予定を示す情報である配信予定情報に従って、デコーダーD1,D2,…Dnの中の所定のデコーダーDi(iは、デコーダーDを区別するための番号。i=1,2,…n)に転送する。
例えば、ストリーム制御装置1Aが現在受信しているコンテンツのデータ(マルチキャストパケット)は、現在時刻を含む時間帯にストリーミング配信されるコンテンツが配信予定に登録されている配信予定表情報に対応するデコーダーDがデコーダーD1,D2だけの場合、ストリーム制御装置1Aは、受信したコンテンツのデータ(マルチキャストパケット)をデコーダーD1,D2にだけ転送する。
デコーダーDiは、符号化されたデータを復号し、元のデータ(コンテンツのデータ)を取り出すものである。デコーダーDiは、通常、ソフトウェアで実現されるが、そのソフトウェアを実行する処理回路を備えたハードウェアで実現することも可能である。
図1の構成においては、通常、デコーダーDiの後段に当該デコーダーDiで復号されたコンテンツのデータを出力する出力装置が接続されるが、デコーダーDiに代えてデコード機能を備えた出力装置としてもよい。出力装置は、例えば、コンテンツのデータをユーザが視聴可能な形態で出力する表示装置や印字装置、コンテンツのデータの加工・編集を行う処理装置、コンテンツのデータを所定の通信形式で他の通信装置に転送する通信装置などである。
図2は、ストリーム制御装置1Aの構成を示すブロック図である。
ストリーム制御装置1Aは、配信予定群情報格納部101、ストリーム受信部102、時刻取得部103、ストリーム決定部104、ストリーム転送部105、変更受付部106及び同期処理部107を備える。
配信予定群情報格納部101は、2以上の配信予定情報を有する1以上の配信予定群情報を格納する。配信予定群情報は、ストリーム制御装置1Aが、順次受信するマルチキャストパケットの転送先(デコーダーDi)を制御するための情報である。配信予定群情報が有する2以上の配信予定情報は、デコーダーDi毎に作成された各デコーダーDiに転送するストリームに関する情報である。
ストリームは、コンテンツのデータを複数のデータに分割し、各分割データをマルチキャストチャネルに対応付けられた複数のマルチキャストパケットに変換してストリーミング配信する場合の当該複数のマルチキャストパケットのIPネットワークW上の流れである。ストリームは、配信サーバーSVからストリーム制御装置1Aにマルチキャストでストリーミング配信されるコンテンツのデータのストリームと言ってもよい。
従って、デコーダーDiに転送するストリームに関する情報とは、配信サーバーSVから複数のマルチキャストチャネルでストリーミング配信される複数のコンテンツのストリームのうち、ストリーム制御装置1Aを介してデコーダーDiに配信するコンテンツのストリームを特定する情報である。デコーダーDiに配信するコンテンツは、当該コンテンツがマルチキャストで配信されるマルチキャストチャネルと、配信される時間帯の情報によって特定することができる。
マルチキャスト配信システムMCSでは、通常、2台以上のデコーダーDiが存在するので、配信予定群情報は、通常、デコーダーDi毎に作成された配信予定情報を2以上有する。
配信予定群情報が有する2以上の配信予定情報は、デコーダーDiを識別するデコーダー識別子と、そのデコーダーDiに転送するストリームを識別するチャネル識別子と、そのストリームが配信される時間帯を示す時間帯情報と、付加情報の出力に関する制御情報とを有する。
デコーダー識別子は、デコーダーDiを識別するための識別情報である。デコーダー識別子には、例えば、デコーダーDi毎に割り付けた識別番号や識別名などが用いられる。デコーダー識別子には、デコーダーDiを識別できるものであれば、他の識別情報を用いてもよい。例えば、マルチキャスト通信システムMCSの受信端末であるデコーダーDiのIPアドレスをデコーダー識別子に用いてもよい。
なお、デコーダーDiが1台の場合は、ストリームの転送先であるデコーダーが特定されているので、配信予定情報のデコーダー識別子を省略することができる。
ストリームは、マルチキャストチャネルに対応付けてストリーミング配信されるコンテンツのデータ(マルチキャストパケット)の流れであるが、実質的にストリーミング配信されるコンテンツといってよい。
コンテンツは、例えば、テレビ番組、音楽、映画、広告、アニメーション、コンピュータゲーム、ミュージックビデオなどの人間が鑑賞するための情報である。コンテンツは、通常、本編のデータを含むが、コンテンツによっては本編とは異なる付加情報を含むものや付加情報へのリンク情報を含むものがある。
付加情報は、例えば、コンテンツの本編に付加して当該本編が提供する情報を拡張したり、補強したりする拡張情報や当該本編の視聴を補助する補助情報などである。拡張情報には、例えば、AR(Augumented Reality)やMR(Mixed Reality)などの情報が含まれる。補助情報には、例えば、字幕、手話映像、絵文字、補助音声などの情報が含まれる。
例えば、外国映画の場合、本編に日本語の予告編や字幕などが付加情報として付加されており、ユーザの選択によって予告編や字幕を出力できるものがある。また、テレビ番組でも聴覚障害者の視聴を支援するための字幕や手話映像が付加情報として付加されており、ユーザの選択によって字幕や手話映像を番組とともに出力できるものがある。
また、広告映像の場合、本編の広告に広告商品に関する情報が付加情報として付加されていたり、付加情報のリンク先の情報がされていたりして、広告の放映中にユーザの操作によって付加情報を出力できるものがある。広告商品に関する情報とは、例えば、広告商品の特長、セールスポイント、価格、キャンペーン、販売実績、製造者などの情報である。
ストリームを識別するチャネル識別子は、マルチキャストチャネルに対応付けてスリーミング配信されるコンテンツのマルチキャストチャネルを識別するための識別情報である。上述したように、マルチキャストでは、コンテンツのデータを変換したマルチキャストパケットに、配信サーバーSVのIPアドレスの情報Sとマルチキャストグループアドレスの情報Gとで構成されるマルチキャストチャネルの情報(S,G)が含まれ、そのマルチキャストチャネルの情報(S,G)によってマルチキャストパケットが識別される。
別言すれば、複数のマルチキャストパケットに分割してストリーミング配信されるコンテンツはチャネルを有しており、そのチャネルを異ならせることにより、従来のテレビ放送のように複数のコンテンツの同時配信が可能になっている。従って、チャネル識別子は、ストリームのチャネルを識別するための情報である。
チャネル識別子には、例えば、マルチキャストパケットに含まれるマルチキャストチャネルの情報(S,G)を用いることができる。また、情報(S,G)に対応付けて任意に設定した識別番号をチャネル識別子に用いてもよい。例えば、情報(S,G)によって識別されるマルチキャストチャネルが500チャネルある場合、例えば、各チャネルに「1000」から「1500」の識別番号を割り付け、その識別番号をストリームのチャネル識別子としてもよい。
時間帯情報は、ストリームが配信される時間帯を示す情報である。例えば、ストリームがテレビ番組の場合、時間帯情報は、そのテレビ番組が放映される日の放映時間帯を示す情報である。時間帯情報は、通常、放映日(年/月/日)、放映開始時刻(時/分)及び放映終了時刻(時/分)を含むが、放映日の情報がなくてもよい。また、時間帯情報は、放映開始時刻(時/分)と放映時間(時間/分)を含む情報であってもよい。
付加情報の出力に関する制御情報は、スリーミング配信されるコンテンツに付加情報が付加されていたり、付加情報のリンク先が対応付けられていたりする場合、その付加情報をデコーダーDiに転送するか否か(すなわち、デコーダーDiで付加情報を復号するか否か)を制御する情報である。制御情報は、例えば、転送有りを「1」に割り当て、転送無しを「0」に割り当てたフラグ情報で実現することができる。
図3は、配信サーバーSVからマルチキャストでスリーミング配信される番組表の一例である。図3には、m月d日の時刻t1から時刻t9において、配信サーバーSVから3つのマルチキャストチャネルch1,ch2,ch3でそれぞれストリーミング配信される番組表の一例を示している。
図3に示すように、m月d日では、マルチキャストチャネルch1でt1−t5の時間帯に3本の番組P11,P12,P13の放送が行われ、マルチキャストチャネルch2でt3−t7の時間帯に3本の番組P22,P23,P24の放送が行われ、マルチキャストチャネルch3でt1−t9の時間帯に5本の番組P31,P32,P33,P34,P35の放送が行われる。
図4は、図3に示す番組表に対する配信予定群情報の一例を示す図である。
図3に示す配信予定情報において、「デコーダーID」は、ストリームが転送されるデコーダーのデコーダー識別子の情報を示し、「チャネルID」は、デコーダーに転送されるストリームのチャネル識別子の情報を示す。また、「時間帯」は、ストリームが転送される時間帯の情報を示し、「出力制御フラグ」は、付加情報の出力を制御するフラグ情報を示している。
図3の「デコーダーID」の欄には、デコーダー識別子の情報として図1に示すデコーダーの符号D1〜D3を記載し、「チャネルID」の欄には、チャネル識別子の情報として図3に示すマルチキャストチャネルの符号ch1,ch2,ch3を記載している。
デコーダーD1に対応付けられたチャネルID、時間帯および出力制御フラグの情報は、デコーダーD1に対する配信予定情報である。デコーダーD2に対応付けられたチャネルID、時間帯および出力制御フラグの情報は、デコーダーD2に対する配信予定情報である。デコーダーD3に対応付けられたチャネルID、時間帯および出力制御フラグの情報は、デコーダーD3に対する配信予定情報である。従って、m月d日の配信予定群情報は、3つの配信予定情報で構成されている。
図4に示す配信予定群情報によれば、デコーダーD1に対する配信予定情報[デコーダーID,時間帯,チャネルID,出力制御フラグ]は、[D1,m月d日/t1−t5,ch1,1]に設定されている。また、デコーダーD2に対する配信予定情報は、[D2,m月d日/t3−t7,ch2,1]に設定されている。また、デコーダーD3に対する配信予定情報は、[D3,m月d日/t1−t9,ch3,0]に設定されている。
デコーダーD1,D2に対する配信予定情報には出力制御フラグが「1」に設定されているので、マルチキャストチャネルch1で配信される番組P11〜P13とマルチキャストチャネルch2で配信される番組P22〜P24に付加情報が対応付けられていれば、デコーダーD1が番組P11〜P13を復号して出力する際に付加情報も復号して出力し、デコーダーD2が番組P22〜P24を復号して出力する際に付加情報も復号して出力する。
一方、デコーダーD3に対する配信予定情報には出力制御フラグが「0」に設定されているので、マルチキャストチャネルch3で配信される番組P31〜P35に付加情報が対応付けられていても、デコーダーD3では番組P31〜P35を復号して出力する際に付加情報を復号して出力することはない。
なお、図4は、デコーダーD1,D2,D3がそれぞれマルチキャストチャネルch1,ch2,ch3の番組を受信するように設定された場合の例であるが、デコーダーD1,D2,D3が時間帯によってマルチキャストチャネルch1,ch2,ch3のいずれかのチャネルの番組を受信するように設定される場合もある。
例えば、デコーダーD1が受信する番組を、t1−t3の時間帯ではマルチキャストチャネルch1の番組とし、t3−t5の時間帯ではではマルチキャストチャネルch2の番組とし、t5−t9の時間帯ではマルチキャストチャネルch3の番組とするように設定した場合、デコーダーD1の配信予定情報は、例えば、[D1,m月d日/t1−t3,ch1,1]、[D1,m月d日/t3−t5,ch2,1]、[D1,m月d日/t5−t9,ch3,1]に設定される。
なお、図3,図4は、1日当たりの配信予定表の例であるが、同様の考え方で1週間単位や1ヵ月単位の配信予定表も作成することができる。
配信予定群情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でもよい。配信予定群情報格納部101に配信予定群情報が格納される過程は、問わない。例えば、配信予定群情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して配信予定群情報格納部101に格納されてもよい。
ストリーム受信部102は、チャネル識別子に対応する2以上のストリームを受信する。チャネル識別子に対応するストリームとは、マルチキャストチャネルに対応付けてストリーミング配信されるストリームのことである。
図3に示す番組表の例で説明すると、例えば、t1−t3の時間帯では、ストリーム受信部102は、マルチキャストチャネルch1でストリーミング配信される番組P11のストリームとマルチキャストチャネルch2でストリーミング配信される番組P21のストリームを受信する。また、例えば、t3−t4の時間帯では、ストリーム受信部102は、マルチキャストチャネルch1でストリーミング配信される番組P12のストリームとマルチキャストチャネルch2でストリーミング配信される番組P22のストリームとマルチキャストチャネルch3でストリーミング配信される番組P32のストリームを受信する。
ストリーム受信部102は、ストリームに付加情報が対応付けられている場合、その付加情報も受信する。ストリーム受信部102は、ストリームに付加情報が含まれている場合は、当該ストリームを受信することにより付加情報も同時に受信する。ストリーム受信部102は、ストリームに付加情報のリンク先が付加されている場合、そのリンク先にアクセスして付加情報を取得する。
ストリーム受信部102は、通常、無線又は有線のマルチキャスト通信手段で実現される。
時刻取得部103は、現在時刻Trを取得する。現在時刻Trは、ストリーム受信部102がストリームを受信している時刻である。
時刻取得部103は、通常、MPUやメモリ等で実現することができる。時刻取得部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。時刻取得部103は、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。例えば、時刻取得部103は、ストリーム制御装置1Aに内蔵されるリアルタイムクロックから現在時刻Trを取得する回路で実現してもよい。
ストリーム決定部104は、時刻取得部103が取得した現在時刻Trと配信予定群情報格納部101に格納されている配信予定群情報を用いて、当該現在時刻Trに対応する時間帯情報と対になるストリームを決定する。
例えば、図4の例において、時刻取得部103が取得した現在時刻Trがm月d日のt1−t3の時間帯に含まれる場合、ストリーム受信部102は、マルチキャストチャネルch1でストリーミング配信される番組P11のストリームとマルチキャストチャネルch2でストリーミング配信される番組P21のストリームを受信している。
現在時刻Trに対応するt1−t3の時間帯と対になるチャネル識別子は、マルチキャストチャネルch1とマルチキャストチャネルch3であるから、ストリーム決定部104は、ストリーム受信部102が受信しているストリームを番組P11と番組P31のストリームであると決定する。
また、ストリーム決定部104は、配信予定群情報に含まれる制御情報を用いてデコーダーDiに転送する付加情報を決定する。例えば、上記の例では、ストリーム決定部104は、デコーダーD1の配信予定情報に含まれる出力制御フラグは「1」であるので、t1−t3の時間帯に対応する番組P11に対応付けられた付加情報をデコーダーD1に転送する付加情報に決定する。一方、デコーダーD3の配信予定情報に含まれる出力制御フラグは「0」であるので、t1−t3の時間帯に対応する番組P31に付加情報が対応付けられていても、ストリーム決定部104は、デコーダーD3に対する付加情報の決定はしない。
ストリーム決定部104は、通常、MPUやメモリ等で実現することができる。ストリーム決定部104などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ストリーム決定部104などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
ストリーム転送部105は、ストリーム決定部104が決定したストリームをストリームに対応するデコーダー識別子を有するデコーダーDiに転送する。また、ストリーム転送部105は、ストリーム決定部104が決定した付加情報もデコーダーDiに転送する。
例えば、上記の例では、ストリーム受信部102はマルチキャストチャネルch1,ch2,ch3でそれぞれストリーミング配信されるストリームを受信する。現在時刻Trがt1−t3の時間帯にあれば、その時間帯にストリーム受信部102が受信しているストリームは、番組P11と番組P31のストリームであるから、ストリーム転送部105は、番組P11のストリームを配信予定に設定されているデコーダーD1に転送し、番組P31のストリームを配信予定に設定されているデコーダーD2に転送する。
また、番組P11に付加情報があれば、その付加情報は転送対象にされているので、ストリーム転送部105は、その付加情報もデコーダーD1に転送する。番組P31にも対応付けられた付加情報がある場合、その付加情報は転送対象にされないので、ストリーム転送部105は、その付加情報のデコーダーD3への転送は行わない。
ストリーム転送部105は、通常、無線又は有線の通信手段等で実現することができる。
デコーダーDiは、ストリームを復号し、復号した情報(コンテンツ)を出力する装置である。例えば、デコーダーDiにディスプレイなどの表示装置が接続されている場合、デコーダーDiは復号したコンテンツを表示装置に出力し、当該表示装置はそのコンテンツを表示する。
なお、デコーダーDiが復号したコンテンツの出力は、ディスプレイへの表示に限定されず、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの引渡しなどであってもよい。
変更受付部106は、配信予定群情報の変更を受け付ける。配信予定群情報の変更とは、配信予定群情報に含まれるデコーダーDi毎の配信予定情報の変更である。受け付けとは、タッチパネルや、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
変更受付部106における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。また、他の端末装置から通信によって変更受付部106への情報や指示を入力してもよい。変更受付部106は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現することができる。
同期処理部107は、変更受付部106が配信予定群情報の変更を受け付けた場合、配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報を変更受付部106が受け付けた変更内容に変更する。
例えば、図4の例では、配信予定群情報に、[D1,m月d日/t1−t5,ch1,1]に設定されたデコーダーD1の配信予定情報が含まれる。例えば、変更受付部106が、デコーダーD1の配信予定情報に対して、t3−t5の時間帯の受信チャネルのマルチキャストチャネルch2への変更を受け付けると、同期処理部107は、配信予定群情報格納部101に格納されたデコーダーD1の配信予定情報[D1,m月d日/t1−t5,ch1,1]を[m月d日/t1−t3,ch1,1]と[D1,m月d日/t3−t5,ch2,1]に変更する。
また、同期処理部107は、図5に示すように、配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報と同一の配信予定群情報を備える他のストリーム制御装置1A’がある場合、他のストリーム制御装置1A’の配信予定群情報格納部101’に格納されている配信予定群情報もストリーム制御装置1Aの配信予定群情報格納部101に格納されている配信予定群情報と同様に変更する。
他のストリーム制御装置1A’の変更受付部106’が配信予定群情報の変更を受け付け、ストリーム制御装置1A’の同期処理部107’が配信予定群情報格納部101’に格納された配信予定群情報を変更する場合も、ストリーム制御装置1A’の同期処理部107’は、ストリーム制御装置1Aの配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報を同様に変更する。
なお、図5では、他のストリーム制御装置1A’のストリーム受信部、ストリーム決定部、時刻取得部、ストリーム転送部は省略している。
同期処理部107は、通常、MPUやメモリ等で実現することができる。同期処理部107などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。同期処理部107などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
次に、ストリーム制御装置1Aの動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)変更受付部106が配信予定群情報の変更を受け付けたか否かを判断する。変更受付部106が配信予定群情報の変更を受け付けると(S101:Y)、ステップS102に進み、変更受付部106が配信予定群情報の変更を受け付けていなければ(S101:N)、ステップS103に進む。
(ステップS102)同期処理部107は、配信予定群情報格納部101に格納されている配信予定群情報を変更受付部106が受け付けた変更内容に変更する。また、変更受付部106は、配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報と同一の配信予定群情報を備える他のストリーム制御装置1A’がある場合、他のストリーム制御装置1A’の配信予定群情報格納部101’に格納されている配信予定群情報も変更受付部106が受け付けた変更内容に変更する。
すなわち、ストリーム制御装置1Aの変更受付部106は、ストリーム制御装置1Aの配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報とストリーム制御装置1A’の配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報の変更処理を同期して行う。
(ステップS103)ストリーム受信部102がストリームを受信しているか否かを判断する。ストリーム受信部102がストリームを受信していなければ(S103:N)、ステップS101に戻り、ストリーム受信部102がストリームを受信していれば(S103:Y)、ステップS104に進む。
(ステップS104)時刻取得部103は、現在時刻Trを取得する。
(ステップS105)ストリーム決定部104は、時刻取得部103が取得した現在時刻Trと配信予定群情報格納部101に格納されている配信予定群情報とを用いて、現在時刻Trにストリーム受信部102が受信しているストリーム(すなわち、デコーダーDiへの転送対象のストリーム)を決定する。
また、ストリーム決定部104は、ストリーム受信部102が受信しているストリームに対応付けられた付加情報のうち、デコーダーDiへの転送対象の付加情報を決定する。
例えば、配信予定群情報格納部101に図4に示す配信予定群情報が格納され、現在時刻Trがm月d日のt1−t3の時間帯に含まれる場合、現在時刻Trにストリーム受信部102が受信しているストリームは、マルチキャストチャネルch1とマルチキャストチャネルch3でストリーム配信されているストリームであるから、ストリーム決定部104は、これらのストリームをデコーダーDiへの転送対象のストリームに決定する。
また、ストリーム決定部104は、マルチキャストチャネルch1のストリームとマルチキャストチャネルch3のストリームのうち、出力制御フラグが「1」に設定されているマルチキャストチャネルch1のストリームに対応付けられた付加情報を転送対象の付加情報に決定する。
(ステップS106)ストリーム転送部105は、ストリーム決定部104が決定したストリームと付加情報を対応するデコーダーDiに転送し、ステップS101に戻る。
例えば、上記の例の場合、ストリーム決定部104が決定したマルチキャストチャネルch1のストリームとマルチキャストチャネルch3のストリームにそれぞれ対応するデコーダーは、デコーダーD1とデコーダーD3であるから、ストリーム転送部105は、ストリーム受信部102が受信するマルチキャストチャネルch1のストリームをデコーダーD1に転送し、マルチキャストチャネルch3のストリームをデコーダーD3に転送する。
また、ストリーム転送部105は、ストリーム受信部102が受信するマルチキャストチャネルch1のストリームに対応する付加情報をデコーダーD1に転送する。
なお、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
(具体例1)
次に、マルチキャスト配信システムMCSとストリーム制御装置1Aの具体例について説明する。
以下に説明する具体例1は、マルチキャスト配信システムMCSを、日本の中央競馬又は地方競馬における競馬場や場外勝馬投票券発売所(以下、「場外馬券売場」という。)に設けられている複数の表示装置に当該競馬場(本場)や他の競馬場のレースに関する情報を表示するシステムに応用した例である。
中央競馬は、競馬法に基づき日本中央競馬(JRA)が主催する公営競技であり、地方競馬は、競馬法に基づき地方公共団体が主催する公営競技である。中央競馬では、北海道の「札幌競馬場」から九州の「小倉競馬場」まで全国10ヶ所の競馬場で競馬を開催している。地方競馬では、北海道の「門別競馬場」、「帯広競馬場」から九州の「佐賀競馬場」まで全国15ヶ所の競馬場で競馬を開催している。
各競馬場や場外馬券売場には複数の表示装置が設けられ、いずれかの競馬場でレースが開催されている日には競馬場内や場外馬券売場内の各表示装置に当該競馬場や他の競馬場のレースに関する情報であるレース情報が表示される。レース情報は、例えば、各レースのレース前のオッズ情報やパドックの映像やレースの実況中継の情報などである。
例えば、レース開催日の競馬場が門別競馬場と大井競馬場の場合、各競馬場(レースが開催されていない競馬場を含む)や各場外馬券売場では各場に設けられた複数の表示装置の一部(例えば、場内の1階に設けられた1以上の表示装置)に門別競馬場で作成されるレースに関する番組(以下、「レース番組」という。)が表示され、残りのディスプレイ(例えば、場内の2階に設けられた1以上の表示装置)に大井競馬場で作成されるレース番組が表示される。
図7は、中央競馬又は地方競馬における各競馬場のレース番組を他の競馬場等に配信するマルチキャスト配信システムの構成を示す図である。図8は、同マルチキャスト配信システムの競馬場に設けられるストリーム制御装置と場外馬券売場に設けられるに設けられるストリーム制御装置の内部構成を示すブロック図である。
図7では、競馬場Aに設けられるストリーム制御装置1A、配信予定表作成装置2A、3台のデコーダーD1,D2,D3及び3台の表示装置P1,P2,P3と、場外馬券売場Bに設けられるストリーム制御装置1A、3台のデコーダーD1,D2,D3及び3台の表示装置P1,P2,P3を区別するために、競馬場Aに設けられる装置の符号には競馬場Aに対応付いていることを示す(A)の符号を付加し、場外馬券売場Bに設けられる装置の符号には場外馬券売場Bに対応付いていることを示す(B)の符号を付加している。
図7に示すマルチキャスト配信システムMCSは、各競馬場で作成される競馬のレース番組をマルチキャストでストリーミング配信する配信サーバーSVと、IPネットワークWと、競馬場Aに対応付けられたストリーム制御装置1A(A)と、当該競馬場Aの場外馬券売場Bに対応付けられたストリーム制御装置1A(B)と、ストリーム制御装置1A(A)とストリーム制御装置1A(B)に対する配信予定表を作成するための配信予定表作成装置2A(A)と、を含む。配信予定表の情報は、配信予定情報に相当する情報である。
ストリーム制御装置1A(A)は、通常、競馬場Aに設けられている。競馬場Aには、ストリーム制御装置1A(A)の後段に2以上のデコーダーDi(A)(iは、2以上のデコーダーD(A)を区別するための番号。i=1,2,…n。)が接続され、さらに各デコーダーDi(A)の後段にそれぞれ表示装置Pi(A)(iは、2以上の表示装置P(A)を区別するための番号。i=1,2,…n)が接続されている。
なお、図7では、デコーダーD(A)と表示装置P(A)の数がそれぞれ3台の例を示している。従って、以下の説明では、デコーダーD(A)と表示装置P(A)の数を3台として説明する。
表示装置P1(A),P2(A),P3(A)は、例えば、液晶ディスプレイなどである。表示装置Pi(A)は、デコーダーDi(A)で復号されたコンテンツ(レース番組)を表示する。図7では、各デコーダーDi(A)の後段にそれぞれ1台の表示装置Pi(A)を接続した例を示しているが、各デコーダーDi(A)の後段に2台以上の表示装置Pi(A)(kは、デコーダーDi(A)に並列に接続される表示装置Pi(A)を区別するための番号。k=1,2,…)を並列に接続した構成でもよい。
例えば、3階建ての施設が設けられた競馬場Aにおいて、各階に対応して3台のデコーダーDi(A)(i=1,2,3)を設け、各階の適所に3台の表示装置Pi(A)(k=1,2,3)を配置する場合、マルチキャスト配信システムMCSは以下のように構成するとよい。すなわち、競馬場Aに配置されたストリーム制御装置1A(A)に各階のデコーダーD1(A),D2(A),D3(A)を並列に接続し、さらに1階に配置された3台の表示装置P1(A),P1(A),P1(A)をデコーダーD1(A)に並列に接続する。また、2階に配置された3台の表示装置P2(A),P2(A),P2(A)をデコーダーD2(A)に並列に接続し、3階に配置された3台の表示装置P3(A),P3(A),P3(A)をデコーダーD3(A)に並列に接続する。
この構成では、デコーダーD1(A)で復号されるレース番組を1階の3台の表示装置P1(A),P1(A),P1(A)に表示させることができる。また、デコーダーD2(A)で復号されるレース番組を2階の3台の表示装置P2(A),P2(A),P2(A)に表示させることができる。また、デコーダーD3(A)で復号されるレース番組を2階の3台の表示装置P3(A),P3(A),P3(A)に表示させることができる。従って、3台のデコーダーD1(A),D2(A),D3(A)で復号するレース番組を互いに異ならせることにより、競馬場Aで、異なる競馬場で同時に開催される競馬のレース番組を表示することができる。
ストリーム制御装置1A(B)は通常、場外馬券売場Bに設けられている。場外馬券売場Bにも、ストリーム制御装置1A(B)の後段に2以上のデコーダーDi(B)(iは、2以上のデコーダーD(B)を区別するための番号。i=1,2,…n。)が接続され、さらに各デコーダーD1(B),D2(B),…Dn(B)の後段にそれぞれ表示装置Pi(B)(iは、2以上の表示装置P(B)を区別するための番号。i=1,2,…n)が接続されている。
なお、図7では、デコーダーD(B)と表示装置P(B)の数がそれぞれ3台の例を示している。以下の説明では、デコーダーD(B)と表示装置P(B)の数を3台として説明する。
表示装置P1(B),P2(B),P3(B)は、表示装置Pi(A)と同様に、液晶ディスプレイなどである。表示装置Pi(B)は、デコーダーDi(B)で復号されたコンテンツを表示する。図7では、各デコーダーDi(B)の後段にそれぞれ1台の表示装置Pi(B)を接続した例を示しているが、各デコーダーDi(B)の後段に2台以上の表示装置Pi(B)(hは、デコーダーDi(B)に並列に接続される表示装置Pi(B)を区別するための番号。h=1,2,…)を並列に接続した構成でもよい。
図7では、競馬場の構成と場外馬券売場の構成をそれぞれ1つずつ記載しているが、実際の構成では競馬場と場外馬券売場はそれぞれ複数存在するので、複数の競馬場A,A,…AN(添え字は、競馬場を区別するための番号。)の構成と複数の場外馬券売場B,B,…BM(添え字は、場外馬券売場を区別するための番号。)の構成とがIPネットワークWに並列に接続された構成となっている。
各競馬場A(x=1,2,…N)では、競馬のレース開催日にレース番組が作成される。競馬場Aによってレース開催日が異なり、同じ日に競馬場A〜Aの一部の競馬場Aでレースが開催されることはあるが、通常、同じ日に全ての競馬場A〜Aでレースが開催されることはない。従って、レース開催日には、全競馬場A〜Aの一部の競馬場Aでレース番組が作成される。
各競馬場Aで作成されたレース番組RP(xは、競馬場Aで作成されたレース番組RPであることを示すための添え字)は予め決められたマルチキャストりチャネルでIPネットワークWを介して一旦、配信サーバーSVに送信された後、配信サーバーSVからIPネットワークWを介して各競馬場A(i=1,2,…N)と各場外馬券売場B(y=1,2,…M)にストリーミング配信される。
例えば、図9に示すように、各競馬場Aにマルチキャストチャネルが割り付けられ、例えば、門別競馬場Aで作成されるレース番組はマルチキャストチャネル1010chで一旦、配信サーバーSVに送信された後、配信サーバーSVから各競馬場A〜A16と各場外馬券売場B〜Bにストリーミング配信される。
図9の例では、ch1010から10のピッチで設定されたch1160までの16個のマルチキャストチャネルがそれぞれ門別、帯広、盛岡、水沢、浦和、川崎、船橋、大井、名古屋、笠松、金沢、園田、姫路、高知、佐賀の各競馬場とJRAとに割り付けられている。
競馬場Aに設けられるデコーダーDi(Ax)は、マルチキャストチャネルを選択することにより全ての競馬場Aで作成されるレース番組RP〜RP16のいずれかをデコードすることができ、そのレース番組RPをデコーダーDi(Ax)に接続された表示装置Pi(Ax)に表示することができる。
図7,図8に戻り、配信予定表作成装置2A(A)は、競馬場Aに配置されたストリーム制御装置1A(A)と当該競馬場Aに対応する場外馬券売場Bに配置されたストリーム制御装置1A(B)が受信するマルチキャストチャネルの配信予定表を作成するための装置である。本具体例1では、配信予定表作成装置2A(A)は、通常、競馬場Aに配置されるが、競馬場A以外の任意の位置に配置してもよい。
配信予定表は、例えば、競馬場Aにおける競馬事業の担当者によって作成される。競馬事業担当者は、競馬のレース番組RPの番組表を用いて、競馬場Aと場外馬券売場Bで放映するレース番組RPの予定表を作成する。競馬事業担当者は、競馬場Aと場外馬券売場Bに設けられた複数のデコーダーDi(A)に対して、デコーダーDi(A)毎に配信予定表を作成する。
図10,図11は、デコーダーDi(A)毎に配信予定表を作成するために配信予定表作成装置2A(A)に表示される入力画面の一例を示す図である。図10は、場外馬券売場を選択するための選択画面(場外馬券売場選択画面)の一例を示し、図11は、選択された場外馬券売場Bに設けられたデコーダーD1(By)を選択するための選択画面(デコーダー選択画面)の一例を示す図である。
図10に示す場外馬券売場選択画面は、競馬場Aに複数の場外馬券売場B,B,…が設けられている場合の場外馬券売場選択画面の一例である。場外馬券売場選択画面SG1には、1ページ当たり3ヵ所ずつ場外馬券売場B,B,…が表示される。
図10の例では、画面中央に場外馬券売場B,B,Bの識別名が記載された3個の選択ボタンB1,B2,B3が表示され、画面の両側にページの送り/戻りを行うための操作ボタンS1,S2が表示されている。場外馬券売場が4箇所以上ある場合は、操作ボタンS2を押すことにより4番目から6番目までの場外馬券売場B,B,Bの識別名が記載された3個の選択ボタンB1,B2,B3が表示された2ページ目を表示することができ、操作ボタンS1を押すことにより図10に示す1ページ目の表示に戻すことができる。
競馬事業担当者は、所望の場外馬券売場Bの選択ボタンにカーソルを合わせて所定のエンター操作(例えば、マウスの左クリック操作)をすると、場外馬券選択画面SG1が、図11に示す、当該場外馬券売場Bに設けられたデコーダーDi(by)を選択するためのデコーダー選択画面SG2に切り換えられる。
デコーダー選択画面SG2も場外馬券売場選択画面SG1と同様に、1ページ当たり3個ずつデコーダーD1(By),D2(By),…が表示される。図11の例では、画面中央にデコーダーD1(By),D2(By),D3(By)の識別名が記載された3個の選択ボタンB1,B2,B3が表示され、画面の両側にページの送り/戻りを行うための操作ボタンS1,S2が表示されている。デコーダーが4箇所以上ある場合は、操作ボタンS2を押すことにより4番目から6番目までのデコーダーD4,D5,D6の識別名が記載された3個の選択ボタンB1,B2,B3が表示された2ページ目を表示することができ、操作ボタンS1を押すことにより図11に示す1ページ目の表示に戻すことができる。
競馬事業担当者は、所望のデコーダーDi(By)の選択ボタンにカーソルを合わせて所定のエンター操作(例えば、マウスの左クリック操作)をすると、デコーダー選択画面SG2が競馬のレース番組RPの番組表に切り換えられる。例えば、競馬事業担当者がデコーダーD1(By)の選択ボタンにカーソルを合わせて所定のエンター操作をすると、デコーダー選択画面SG2が、図12に示す競馬のレース番組RPの番組表に切り換えられる。
図12に示すレース番組RPの番組表は、7日間単位でレース番組の番組表を表示したもので、図示省略の操作ボタンにより日付を1日単位でスクロールさせることができるようになっている。なお、図12では、d1,d2,d3,d7の各日のレース番組の予定を3ヶ所ずつ記載し、4ヶ所目以上の競馬場のレース番組の予定は省略している。
図12の例では、例えば、d1日の予定表は、t1−t5の時間帯に門別競馬場のレース番組RPが放送され、t3−t7の時間帯に大井競馬場のレース番組RPが放送され、t1−t7の時間帯に園田競馬場のレース番組RPが放送されるようになっている。
競馬事業担当者は、画面に表示された番組表に対して所望のレース番組RPにカーソルを合わせて所定のエンター操作をすると、そのレース番組がデコーダーDi(By)の配信予定のレース番組に設定される。例えば、デコーダーD1(A)に対する配信予定表の作成において、競馬事業担当者がd1日のt1−t5の時間帯に門別競馬場のレース番組RPにカーソルを合わせて所定のエンター操作をすると、門別競馬場のレース番組RPがデコーダーD1(A)の配信予定表に設定される。
図13は、競馬場Aに設けられた3台のデコーダーD1(A),D2(A),D3(A)に対して作成された配信予定表の一例を示す図である。図13に示す配信予定表の例は、d1日からd7日までの1週間分の配信予定表である。
図13の配信予定表は、デコーダーD1(A)は、d1日とd2日ではch1010の門別競馬場のt1−t5の時間帯のレース番組を受信し、d3日とd4日ではch1030の盛岡競馬場のt1−t7の時間帯のレース番組を受信し、d5日〜d7日ではch1130の姫路競馬場のt1−t7の時間帯のレース番組を受信することを示している。
また、デコーダーD2(A)は、d1日〜d4日ではch1080の大井競馬場のt3−t5の時間帯のレース番組を受信し、d5日とd6日ではch1150の佐賀競馬場のt1−t5の時間帯のレース番組を受信し、d7日ではch1060の川崎競馬場のt1−t5の時間帯のレース番組を受信することを示している。
また、デコーダーD3(A)は、d1日ではch1120の園田競馬場のt1−t7の時間帯のレース番組を受信し、d2日とd3日ではch1110の金沢競馬場のt1−t7の時間帯のレース番組を受信し、d4日〜d6日ではch1020の帯広競馬場のt3−t7の時間帯のレース番組(ばんえい競馬)を受信し、d7日ではch1080の大井競馬場のt5−t9の時間帯のレース番組(ナイター競馬)を受信することを示している。
図13に示すデコーダーDi(A)毎の配信予定表は、配信予定情報に対応し、これらの配信予定情報の集合が配信予定群情報に相当する。その配信予定群情報は、ストリーム制御装置1A(A)の配信予定群情報格納部101(A)とストリーム制御装置1A(B)の配信予定群情報格納部101(B)とに格納されている。
ストリーム制御装置1A(A)は、配信サーバーSVからマルチキャストチャネルでストリーミング配信される複数の競馬のレース番組のストリームを受信する。ストリーム制御装置1A(A)は、受信したストリームを配信予定群情報格納部101(A)に格納されている配信予定群情報を用いて3個のデコーダーD1(A)〜D3(A)に転送する。
例えば、配信予定群情報格納部101(A)に図13に示す配信予定群情報が格納されている場合、例えば、d1日では、ストリーム制御装置1A(A)は、受信したスリームのうち、ch1010で受信する門別競馬場のレース番組のストリームをデコーダーD1(A)に転送する。また、ストリーム制御装置1A(A)は、ch1080で受信する大井競馬場のレース番組のストリームをデコーダーD2(A)に転送する。また、ストリーム制御装置1A(A)は、ch1120で受信する園田競馬場のレース番組のストリームをデコーダーD3(A)に転送する。
デコーダーD1(A)は、ストリーム制御装置1A(A)から転送されるストリームを復号してレース番組の情報を表示装置P1(A)に出力し、表示装置P1(A)はそのレース番組の情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、表示装置P1(A)に門別競馬場のレース番組が放映される。
同様に、デコーダーD2(A)とデコーダーD3(A)もストリーム制御装置1A(A)から転送されるストリームを復号してレース番組の情報をそれぞれ表示装置P2(A)と表示装置P3(A)に出力する。これにより、表示装置P2(A)に大井競馬場のレース番組が放映され、表示装置P3(A)に園田競馬場のレース番組が放映される。
例えば、競馬場Aが大井競馬場であるとし、例えば、デコーダーD1(A)に接続される表示装置P1(A)が大井競馬場Aの施設の1階に設けられ、デコーダーD2(A)に接続される表示装置P2(A)が大井競馬場Aの施設の2階に設けられ、デコーダーD3(A)に接続される表示装置P3(A)が大井競馬場Aの施設の3階に設けられているとする。例えば、d1日では大井競馬場Aの施設の1階で門別競馬場のレース番組を放映し、2階で大井競馬場Aのレース番組を放映し、3階で園田競馬場のレース番組を放映することができる。
場外馬券売場Bに設けられるストリーム制御装置1A(B)もストリーム制御装置1A(A)と同様に、配信サーバーSVからマルチキャストチャネルでストリーミング配信される複数の競馬のレース番組のストリームを受信する。そして、ストリーム制御装置1A(B)は、そのストリームを配信予定群情報格納部101(B)に格納されている配信予定群情報を用いて3個のデコーダーD1(B)〜D3(B)に転送する。
例えば、ストリーム制御装置1A(B)の配信予定群情報格納部101(B)に図13に示す配信予定群情報が格納されている場合、例えば、d1日では、ストリーム制御装置1A(B)は、ストリーム制御装置1A(A)と同様に、受信したスリームのうち、ch1010で受信する門別競馬場のレース番組のストリームをデコーダーD1(B)に転送する。また、ストリーム制御装置1A(B)は、ch1080で受信する大井競馬場のレース番組のストリームをデコーダーD2(B)に転送する。また、ストリーム制御装置1A(B)は、ch1120で受信する園田競馬場のレース番組のストリームはデコーダーD3(B)に転送する。
デコーダーD1(B)は、ストリーム制御装置1A(B)から転送されるストリームを復号してレース番組の情報を表示装置P1(B)に出力し、表示装置P1(B)はそのレース番組の情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、表示装置P1(B)に門別競馬場のレース番組が放映される。
同様に、デコーダーD2(B)とデコーダーD3(B)もストリーム制御装置1A(B)から転送されるストリームを復号してレース番組の情報をそれぞれ表示装置P2(B)と表示装置P3(B)に出力する。これにより、表示装置P2(B)に大井競馬場のレース番組が放映され、表示装置P3(B)に園田競馬場のレース番組が放映される。
ストリーム制御装置1A(A)とストリーム制御装置1A(B)は、それぞれ同期処理部107(A)、同期処理部107(B)を有している。ストリーム制御装置1A(A)の配信予定群情報格納部101(A)に格納されている配信予定群情報の内容が配信予定表作成装置2A(A)によって変更されると、同期処理部107(A)は、ストリーム制御装置1A(B)の配信予定群情報格納部101(B)に格納されている配信予定群情報の内容を配信予定群情報格納部101(A)と同様の内容に変更する。
逆に、ストリーム制御装置1A(B)の配信予定群情報格納部101(B)に格納されている配信予定群情報の内容が配信予定表作成装置2A(A)によって変更されると、同期処理部107(B)は、ストリーム制御装置1A(A)の配信予定群情報格納部101(A)に格納されている配信予定群情報の内容を配信予定群情報格納部101(B)と同様の内容に変更する。
すなわち、ストリーム制御装置1A(A)の配信予定群情報とストリーム制御装置1A(B)の配信予定群情報のいずれか一方が、配信予定表作成装置2A(A)によって変更されると、両配信予定群情報は同期して変更される。なお、競馬場Aに対して2以上の場外馬券売場B,B,…がある場合は、ストリーム制御装置1A(A)の配信予定群情報と2以上のストリーム制御装置1A(B1),1A(B2),…の配信予定群情報のいずれか1つが配信予定表作成装置2A(A)によって変更されると、全ての配信予定群情報が同期して変更される。
以上のように、具体例1に係るマルチキャスト配信システムMCSのストリーム制御装置1Aによれば、配信サーバーSVから複数のマルチキャストチャネルでストリーミング配信される複数の競馬のレース番組のストリームのうち、各デコーダーDiが受信する一部のレース番組のストリームをストリーム制御装置1Aが選択して各デコーダーDiに転送するので、各デコーダーDiの選択的なレース番組のストリームの受信を簡単に行うことができる。
また、ストリーム制御装置1Aは、デコーダーDi毎に作成された配信予定情報を用いて各デコーダーDiへのレース番組のストリームの転送を制御するので、配信予定情報を変更することにより各デコーダーDiへのレース番組のストリームの内容変更を簡単に行うことができる。
また、例えば、競馬場Aのストリーム制御装置1A(A)の配信予定群情報格納部101(A)に格納された配信予定群情報と1以上の場外馬券売場Bのストリーム制御装置1A(B)の配信定群情報格納部101(B)に格納された配信予定群情報とが同一の場合、例えば、一方の配信予定群情報格納部101(A)に格納された配信予定群情報を変更すると、他方の配信予定群情報格納部101(B)に格納された配信予定群情報も同期して変更するので、配信予定群情報の変更を容易に行うことができる。
(具体例2)
具体例1は、マルチキャスト配信システムMCSを、複数の競馬場で他の競馬場のレース番組を放映するためのシステムに応用した例である。具体例2は、マルチキャスト配信システムMCSを、例えば、ショッピングモールや百貨店などに設けられる多数のデジタル・サイネージ(Digital Signage)に表示する広告情報の制御に応用する例である。
以下の具体例2の説明では、一例として、3階建てのショッピングモールの各階の適所に3台ずつデジタル・サイネージが離散的に配置されている場合を例に説明する。具体例2では、ショッピングモールは、同一の階では同一カテゴリーの商品が販売され、異なる階では異なるカテゴリーの商品が販売されているものとする。すなわち、ショッピングモールの構成は、例えば、1階(1F)では化粧品が販売され、2階(2F)では婦人用の靴やバックなどが販売され、3階(3F)では婦人服が販売されているように構成されているとする。
図14は、具体例2のマルチキャスト配信システムの構成を示す図である。図15は、同マルチキャスト配信システムのショッピングモールの各階に設けられるストリーム制御装置の内部構成を示すブロック図である。
図14では、ショッピングモールの各階に設けられる3台のストリーム制御装置1Aと、3台のデコーダーD1,D2,D3及び3台の表示装置P1,P2,P3を区別するために、1階に設けられる装置の符号には1階に対応付いていることを示す(1)の符号を付加している。また、2階に設けられる装置の符号には2階に対応付いていることを示す(2)の符号を付加している。また、3階に設けられる装置の符号には3階に対応付いていることを示す(3)の符号を付加している。
図14に示すマルチキャスト配信システムMCS’において、3台の表示装置P1(1),P2(1),P3(1)はショッピングモールSMの1階に配置されるデジタル・サイネージに対応している。また、3台の表示装置P1(2),P2(2),P3(2)はショッピングモールの2階に配置されるデジタル・サイネージに対応している。また、3台の表示装置P1(3),P2(3),P3(3)はショッピングモールの3階に配置されるデジタル・サイネージに対応している。
図14では、ストリーム制御装置1A(1),1A(2),1A(3)を、ショッピングモールSMの1階、2階、3階にそれぞれ設けているが、いずれかの階や他の施設に纏めて設けていてもよい。また、デコーダーD1(1),D2(1),D3(1)をショッピングモールSMの1階に設け、デコーダーD1(2),D2(2),D3(2)をショッピングモールSMの2階に設け、デコーダーD1(3),D2(3),D3(3)をショッピングモールSMの3階に設けているが、これらのデコーダーDi(j)(i=1,2,3、j=1,2,3)もいずれかの階や他の施設に纏めて設けていてもよい。
配信サーバーSVは、各階の表示装置Pi(j)(i=1,2,3、j=1,2,3)に表示するための複数の広告情報を保持している。例えば、配信サーバーSVは、1階の表示装置Pi(1)(i=1,2,3)に表示する化粧品の広告情報と、2階の表示装置Pi(2)(i=1,2,3)に表示する婦人靴/バックの広告情報と、3階の表示装置Pi(3)(i=1,2,3)に表示する婦人服の広告情報を保持する。
化粧品の広告情報は、例えば、複数の化粧品のメーカや販売店などで予め作成された複数の広告情報を編集したものである。各広告情報は、通常、映像と音声によって作成されているが、字幕、手話映像、副音声などの付加情報を含むものもある。
字幕や手話映像は、例えば、広告情報を見る顧客が視聴覚障害者の場合に、当該視聴覚障害者の広告内容の理解を補助するための補助情報である。補助情報は、字幕と手話映像に限定されるものではなく、例えば、絵文字などの他の補助情報であってもよい。また、補助情報は、広告を見る通常の顧客の広告内容の理解を補助するための補助情報であってもよい。例えば、広告を見る顧客が子供の場合、アニメーションなどで作成された子供向けの広告映像を補助情報としてもよい。
また、副音声は、例えば、広告情報を見る顧客が外国人の場合に、当該外国人の広告内容の理解を補助するための外国語の音声情報などである。副音声は、本編の音声による広告メッセージとは異なる内容の音声による広告メッセージであってもよい。
婦人靴/バックや婦人服の広告情報も化粧品の広告情報と同様に、複数の婦人靴/バックや婦人服のメーカや販売店などで予め作成された複数の広告情報を編集したものである。婦人靴/バックや婦人服の広告情報も通常、映像と音声によって作成されているが、字幕、手話映像、副音声などの付加情報を含むものもある。
配信サーバーSVは、化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各広告情報を互いに異なるマルチキャストチャネルでストリーミング配信する。例えば、化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各カテゴリーに対してそれぞれch1010、ch1020、ch1030のマルチキャストチャネルが割り付けられていると、配信サーバーSVは、化粧品の広告情報をch1010でストリーミング配信し、婦人靴/バックの広告情報をch1020でストリーミング配信し、婦人服の広告情報をch1030でストリーミング配信する。
図16は、配信サーバーSVが化粧品、婦人靴/バック、婦人服の広告情報をマルチキャストでストリーミング配信する配信予定の一例を示す図である。
配信サーバーSVは、ショッピングモールの営業日のt2−t8の時間帯に化粧品、婦人靴/バック、婦人服の広告情報をマルチキャストで同時にストリーミング配信する。時刻t2は、ショッピングモールの開店時刻であり、時刻t8は、ショッピングモールの閉店時刻である。
例えば、化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各広告情報の放映時間(1本の放映時間)は、t2−t8の時間帯より短い。従って、配信サーバーSVは、化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各広告情報を循環させて時刻t2から時刻t8まで繰り返しストリーミング配信する。
ストリーム制御装置1A(1)の配信予定群情報格納部101(1)には配信予定群情報が格納されている。配信予定群情報は、配信予定表作成装置2AでデコーダーDi(1)毎に作成された配信予定情報の集合である。
図17は、ショッピングモールSMの各階に設けられたデコーダーDi(1),Di(2),Di(3)に対して作成された配信予定表の一例を示す図である。
図17に示す配信予定表の例は、配信サーバーSVから化粧品、婦人靴/バック、婦人服の広告情報が図16に示す配信予定でストリーミング配信される場合に対して作成されたものである。
図17に示す配信予定表は、化粧品の広告情報を化粧品が販売される1階のデコーダーDi(1)(i=1,2,3)に配信し、婦人靴/バックの広告情報を婦人靴/バックが販売される2階のデコーダーDi(2)(i=1,2,3)に配信し、婦人服の広告情報を婦人服が販売される3階のデコーダーDi(3)(i=1,2,3)に配信するようにしたものである。
配信サーバーSVはt2−t8の時間帯に広告情報を配信するので、図17の例では、化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各広告情報がt2−t8の時間帯にそれぞれデコーダーDi(1)、デコーダーDi(2)、デコーダーDi(3)に配信されるように設定されている。また、出力制御フラグは、全て「0」(付加情報を出力させない態様)に設定されている。
t2−t8の時間帯では、ショッピングモールSMの各階に設けられたストリーム制御装置1A(1),1A(2),1A(3)は、配信サーバーSVからマルチキャストチャネルでストリーミング配信される3本の広告情報のストリームを受信する。
配信予定群情報格納部101(1)に図17に示す配信予定群情報が格納されている場合、ストリーム制御装置1A(1)は、受信したストリームを、デコーダーDi(1)に対応付けられた配信予定情報を用いて3個のデコーダーD1(1)〜D3(1)に転送する。
例えば、ストリーム制御装置1A(1)は、受信したスリームのうち、ch1010のストリームだけを3台のデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送する。この転送では、出力制御フラグが「0」に設定されているので、ストリーム制御装置1A(1)は、ストリームに含まれる付加情報のデータをデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送しない。
デコーダーD1(1),D2(1),D3(1)は、ストリーム制御装置1A(1)から転送されるストリームを復号して化粧品の広告情報を表示装置P1(1),P2(1),P3(1)に出力する。3台の表示装置P1(1),P2(1),P3(1)は、化粧品の広告情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの1階では、3台の表示装置P1(1),P2(1),P3(1)に化粧品の広告の本編(本編のみで付加情報は含まない)が放映される。
一方、ストリーム制御装置1A(2)は、受信したスリームのうち、ch1020のストリームだけを3台のデコーダーD1(2),D2(2),D3(2)に転送し、ストリーム制御装置1A(3)は、受信したスリームのうち、ch1030のストリームだけを3台のデコーダーD1(3),D2(3),D3(3)に転送する。出力制御フラグが「0」に設定されているので、ストリーム制御装置1A(2)は、ストリームに含まれる付加情報のデータをデコーダーD1(2),D2(2),D3(2)に転送しない。また、ストリーム制御装置1A(3)も、ストリームに含まれる付加情報のデータをデコーダーD1(3),D2(3),D3(3)に転送しない。
デコーダーD1(2),D2(2),D3(2)は、ストリーム制御装置1A(2)から転送されるストリームを復号して婦人靴/バックの広告情報を表示装置P1(2),P2(2),P3(2)に出力し、表示装置P1(2),P2(2),P3(2)は、婦人靴/バックの広告情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの2階では、3台の表示装置P1(2),P2(2),P3(2)に婦人靴/バックの広告の本編(本編のみで付加情報は含まない)が放映される。
また、デコーダーD1(3),D2(3),D3(3)は、ストリーム制御装置1A(3)から転送されるストリームを復号して婦人服の広告情報を表示装置P1(3),P2(3),P3(3)に出力し、表示装置P1(3),P2(3),P3(3)は、婦人服の広告情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの3階では、3台の表示装置P1(3),P2(3),P3(3)に婦人服の広告(本編のみで付加情報は含まない)が放映される。
図18は、ショッピングモールSMの各階に設けられたデコーダーDi(1),Di(2),Di(3)に対して作成された配信予定表の他の例を示す図である。
図18に示す配信予定表の例も、配信サーバーSVから化粧品、婦人靴/バック、婦人服の広告情報が図16に示す配信予定でストリーミング配信される場合に対して作成されたものである。
図18に示す配信予定表は、時間帯によって各階のデコーダーDi(j)(i=1,2,3、j=1,2,3)に転送する広告情報の内容を変化させ、全ての階で化粧品、婦人靴/バック、婦人服の広告情報を放映するようにしたものである。
図18の例では、1階の3台のデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)には、t2−t4の時間帯に化粧品の広告情報が転送され、t4−t6の時間帯に婦人靴/バックの広告情報が転送され、t4−t6の時間帯に婦人服の広告情報が転送されるように設定されている。
また、2階の3台のデコーダーD1(2),D2(2),D3(2)には、t2−t4の時間帯に婦人靴/バックの広告情報が転送され、t4−t6の時間帯に婦人服の広告情報が転送され、t6−t8の時間帯に化粧品の広告情報が転送されるように設定されている。
また、3階の3台のデコーダーD1(3),D2(3),D3(3)には、t2−t4の時間帯に婦人服の広告情報が転送され、t4−t6の時間帯に化粧品の広告情報が転送され、t6−t8の時間帯に婦人靴/バックの広告情報が転送されるように設定されている。
そして、いずれの階もt4−t6とt6−t8の時間帯では出力制御フラグが「0」に設定されているが、t2−t4の時間帯では出力制御フラグが「1」に設定されている。従って、t2−t4の時間帯では、1階の表示装置P1(1)〜P3(1)(デジタル・サイネージ)では化粧品の広告情報とともに付加情報が放映され、2階の表示装置P1(2)〜P3(2)(デジタル・サイネージ)では婦人靴/バックの広告情報とともに付加情報が放映され、3階の表示装置P1(3)〜P3(3)(デジタル・サイネージ)では婦人服の広告情報とともに付加情報が放映されることになる。
配信予定群情報格納部101(1)に図18に示す配信予定群情報が格納されている場合、ストリーム制御装置1A(1)は、受信したストリームを、デコーダーDi(1)に対応付けられた配信予定情報を用いて3個のデコーダーD1(1)〜D3(1)に転送する。
例えば、ストリーム制御装置1A(1)は、t2−t4の時間帯では、受信したスリームのうちch1010のストリームだけを3台のデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送する。また、t4−t6の時間帯では、ストリーム制御装置1A(1)は、受信したスリームのうちch1020のストリームだけを3台のデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送する。また、t6−t8の時間帯では、ストリーム制御装置1A(1)は、受信したスリームのうちch1030のストリームだけを3台のデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送する。
t2−t4の時間帯の転送では、出力制御フラグが「1」に設定されているので、ストリーム制御装置1A(1)は、ストリームに含まれる付加情報のデータをデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送するが、t4−t6とt6−t8の時間帯の転送では、出力制御フラグが「0」に設定されているので、ストリームに含まれる付加情報のデータをデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送しない。
デコーダーD1(1),D2(1),D3(1)は、t2−t4の時間帯では、ストリーム制御装置1A(1)から転送されるストリームを復号して化粧品の広告情報と付加情報を表示装置P1(1),P2(1),P3(1)に出力する。3台の表示装置P1(1),P2(1),P3(1)は、化粧品の広告情報と付加情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの1階では、3台の表示装置P1(1),P2(1),P3(1)に化粧品の広告(本編と付加情報)が放映される。
例えば、化粧品の付加情報が外国語(例えば、英語、中国語、韓国語などの言語)による字幕情報の場合、表示装置P1(1),P2(1),P3(1)には化粧品の広告の映像に外国語の字幕が重畳して表示される。これにより、英語、中国語、韓国語などを母国語とする外国人が表示装置P1(1),P2(1),P3(1)に表示される化粧品の広告を見た場合、その広告内容を容易に理解できるようになる。
一方、t4−t6の時間帯では、デコーダーD1(1),D2(1),D3(1)は、ストリーム制御装置1A(1)から転送されるストリームを復号して婦人靴/バッグの広告情報を表示装置P1(1),P2(1),P3(1)に出力し、3台の表示装置P1(1),P2(1),P3(1)は、婦人靴/バッグの広告情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの1階では、3台の表示装置P1(1),P2(1),P3(1)に婦人靴/バッグの広告(本編のみ)が放映される。
また、t6−t8の時間帯では、デコーダーD1(1),D2(1),D3(1)は、ストリーム制御装置1A(1)から転送されるストリームを復号して婦人服の広告情報を表示装置P1(1),P2(1),P3(1)に出力し、3台の表示装置P1(1),P2(1),P3(1)は、婦人服の広告情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの1階では、3台の表示装置P1(1),P2(1),P3(1)に婦人服の広告(本編のみ)が放映される。
また、デコーダーD1(2),D2(2),D3(2)は、t2−t4の時間帯では、ストリーム制御装置1A(2)から転送されるストリームを復号して婦人靴/バックの広告情報と付加情報を表示装置P1(2),P2(2),P3(2)に出力する。3台の表示装置P1(2),P2(2),P3(2)は、婦人靴/バックの広告情報と付加情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの2階では、3台の表示装置P1(2),P2(2),P3(2)に婦人靴/バックの広告(本編と付加情報)が放映される。
この広告についても、例えば、付加情報として外国語の字幕情報が付加されている場合、表示装置P1(2),P2(2),P3(2)には婦人靴/バックの広告の映像に外国語の字幕が重畳して表示される。これにより、英語、中国語、韓国語などを母国語とする外国人が表示装置P1(2),P2(2),P3(2)に表示される婦人靴/バックの広告を見た場合、その広告内容を容易に理解できるようになる。
t4−t6の時間帯では、デコーダーD1(2),D2(2),D3(2)は、ストリーム制御装置1A(1)から転送されるストリームを復号して婦人服の広告情報を表示装置P1(2),P2(2),P3(2)に出力し、3台の表示装置P1(2),P2(2),P3(2)は、婦人服の広告情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの2階では、3台の表示装置P1(2),P2(2),P3(2)に婦人服の広告(本編のみ)が放映される。
また、t6−t8の時間帯では、デコーダーD1(2),D2(2),D3(2)は、ストリーム制御装置1A(2)から転送されるストリームを復号して化粧品の広告情報を表示装置P1(2),P2(2),P3(2)に出力し、3台の表示装置P1(2),P2(2),P3(2)は、婦人服の広告情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの2階では、3台の表示装置P1(2),P2(2),P3(2)に化粧品の広告(本編のみ)が放映される。
また、デコーダーD1(3),D2(3),D3(3)は、t2−t4の時間帯では、ストリーム制御装置1A(3)から転送されるストリームを復号して婦人服の広告情報と付加情報を表示装置P1(3),P2(3),P3(3)に出力する。3台の表示装置P1(3),P2(3),P3(3)は、婦人服の広告情報と付加情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの3階では、3台の表示装置P1(3),P2(3),P3(3)に婦人服の広告(本編と付加情報)が放映される。
この広告についても、例えば、付加情報として外国語の字幕情報が付加されている場合、表示装置P1(3),P2(3),P3(3)には婦人服の広告の映像に外国語の字幕が重畳して表示される。これにより、英語、中国語、韓国語などを母国語とする外国人が表示装置P1(3),P2(3),P3(3)に表示される婦人服の広告を見た場合、その広告内容を容易に理解できるようになる。
t4−t6の時間帯では、デコーダーD1(3),D2(3),D3(3)は、ストリーム制御装置1A(3)から転送されるストリームを復号して婦人靴/バックの広告情報を表示装置P1(3),P2(3),P3(3)に出力し、3台の表示装置P1(3),P2(3),P3(3)は、婦人靴/バックの広告情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの3階では、3台の表示装置P1(3),P2(3),P3(3)に婦人靴/バックの広告(本編のみ)が放映される。
また、t6−t8の時間帯では、デコーダーD1(3),D2(3),D3(3)は、ストリーム制御装置1A(3)から転送されるストリームを復号して婦人靴/バックの広告情報を表示装置P1(3),P2(3),P3(3)に出力し、3台の表示装置P1(3),P2(3),P3(3)は、婦人靴/バックの広告情報を視聴可能な態様で表示する。これにより、ショッピングモールSMの3階では、3台の表示装置P1(3),P2(3),P3(3)に婦人靴/バックの広告(本編のみ)が放映される。
ストリーム制御装置1A(1)、ストリーム制御装置1A(2)及びストリーム制御装置1A(3)は、それぞれ同期処理部107(1)、同期処理部107(2) 、同期処理部107(3)を有している。例えば、ストリーム制御装置1A(1)の配信予定群情報格納部101(1)に格納されている配信予定群情報の内容が配信予定表作成装置2Aによって変更されると、同期処理部107(1)は、ストリーム制御装置1A(2)の配信予定群情報格納部101(2)とストリーム制御装置1A(3)の配信予定群情報格納部101(3)に格納されている配信予定群情報の内容を配信予定群情報格納部101(1)と同様の内容に変更する。
逆に、ストリーム制御装置1A(2)の配信予定群情報格納部101(2)の配信予定群情報格納部101(2)に格納されている配信予定群情報の内容が配信予定表作成装置2Aによって変更されると、同期処理部107(2)は、ストリーム制御装置1A(1)の配信予定群情報格納部101(1)とストリーム制御装置1A(3)の配信予定群情報格納部101(3)に格納されている配信予定群情報の内容を配信予定群情報格納部101(2)と同様の内容に変更する。ストリーム制御装置1A(3)の配信予定群情報格納部101(3)の配信予定群情報格納部101(3)に格納されている配信予定群情報の内容が配信予定表作成装置2Aによって変更された場合も同様である。
すなわち、ストリーム制御装置1A(1)〜1A(3)の配信予定群情報のいずれか一つが、配信予定表作成装置2Aによって変更されると、同一内容を有する全ての配信予定群情報は同期して変更される。
以上のように、具体例2に係るマルチキャスト配信システムMCS’のストリーム制御装置1Aによれば、配信サーバーSVから複数のマルチキャストチャネルでストリーミング配信される複数の広告情報のストリームのうち、ショッピングモールSMの各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)(j=1,2,3)が受信する一部の広告情報のストリームを各階のストリーム制御装置1A(j)が選択して各デコーダーD1(j),D2(j),D3(j)に転送するので、各デコーダーD1(j),D2(j),D3(j)の選択的な広告情報のストリームの受信を簡単に行うことができる。
また、ストリーム制御装置1A(j)は、各階のデコーダーD1(j)〜D3(j)群毎に作成された配信予定情報を用いて各デコーダーD1(j),D2(j),D3(j)への広告情報のストリームの転送を制御するので、配信予定情報を変更することにより各デコーダーD1(j),D2(j),D3(j)への広告情報の変更を簡単に行うことができる。
また、例えば、ショッピングモールSMの1階のストリーム制御装置1A(1)の配信予定群情報格納部101(1)に格納された配信予定群情報と2階、3階のストリーム制御装置1A(2),1A(3)の配信定群情報格納部101(2),101(3)に格納された配信予定群情報とが同一の場合、例えば、配信予定群情報格納部101(1)に格納された配信予定群情報を変更すると、他の配信予定群情報格納部101(2)101(3)に格納された配信予定群情報も同期して変更するので、配信予定群情報の変更を容易に行うことができる。
また、広告情報に付加情報が含まれる場合、配信予定群情報に含まれる制御情報(出力制御フラグ)を用いて各ストリーム制御装置1A(j)(j=1,2,3)がその付加情報を対応するデコーダーDi(j)に転送するか否かを制御するので、表示装置Pi(j)で広告情報とともに付加情報を出力させる制御を簡単に行うことができる。
なお、具体例2では、ショッピングモールにおける複数のデジタル・サイネージへの情報の出力制御について説明したが、具体例2の内容は、例えば、美術館、博物館、動植物園、遊園地などの各種の展示施設におけるデジタル・サイネージの出力制御にも応用することができる。
美術館等の展示施設では、通常、複数の展示室にテーマ別に分類された複数の展示品が展示されている。各展示室に1以上のデジタル・サイネージを配置し、各デジタル・サイネージで展示品に関する情報である展示情報を出力する場合、具体例2に示した構成を応用すれば、各展示室のデジタル・サイネージに出力する展示情報の制御を容易に行うことができる。
以上のように、実施の形態1に係るマルチキャスト配信システムMCS,MCS’のストリーム制御装置1Aによれば、配信サーバーSVから複数のマルチキャストチャネルでストリーミング配信される複数のストリームのうち、各デコーダーDiが受信する一部のストリームをストリーム制御装置1Aが選択して各デコーダーDiに転送するので、各デコーダーDiの選択的なストリームの受信を簡単に行うことができる。
また、ストリーム制御装置1Aは、デコーダーDi毎に作成された配信予定情報を用いて各デコーダーDiへのストリームの転送を制御するので、配信予定情報の変更により各デコーダーDiへのストリームの内容の変更を簡単に行うことができる。
また、同一の配信予定群情報が格納された配信予定群情報格納部101を有するストリーム制御装置1Aが2以上ある場合、一のストリーム制御装置1Aの配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報を変更すると、他のストリーム制御装置1Aの配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報も同期して変更するので、配信予定群情報の変更を容易に行うことができる。
また、ストリームに付加情報が含まれる場合、配信予定群情報に含まれる制御情報を用いてストリーム制御装置1Aがその付加情報を対応するデコーダーDiに転送するか否かを制御するので、表示装置Piでストリームの本編の情報とともに付加情報を出力させる制御を簡単に行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、デコーダーDi毎に作成された配信予定情報を用いて、ストリーム制御装置1Aから各デコーダーDi(i=1,2,…n)に転送するストリームを制御している。実施の形態2は、配信予定群情報又は配信予定情報に対応付けて条件を設定しておき、条件に合致する配信予定群情報又は配信予定情報を用いて、ストリーム制御装置1Bから各デコーダーDi(i=1,2,…n)に転送するストリームを制御するものである。
条件は、複数の配信予定群情報又は配信予定情報の中から使用する配信予定群情報又は配信予定情報を選択するための条件であり、カテゴリーによって複数の条件が設定することができる。
条件のカテゴリーには、例えば、天気、寒暖、季節などの環境に関するカテゴリー、人種、男女、年齢層などの顧客に関するカテゴリー、午前、午後、昼間、夜間などの時間帯に関するカテゴリー、日本語、英語、仏語などの言語に関するカテゴリーなどの各種のカテゴリーを対象とすることができる。
図19は、実施の形態2に係るストリーム制御装置1Bの構成を示すブロック図である。
ストリーム制御装置1Bは、配信予定群情報格納部101、ストリーム受信部102、時刻取得部103、ストリーム決定部104、ストリーム転送部105、変更受付部106、同期処理部107、環境情報取得部108および判断部109を備える。
ストリーム制御装置1Bの構成は、図2に示すストリーム制御装置1Aに対して環境情報取得部108と判断部109を追加したものであり、配信予定群情報格納部101乃至同期処理部107の各部の機能は、実施の形態1で説明した内容と同一である。
以下では、配信予定群情報格納部101乃至同期処理部107の各部については、実施の形態1と異なる内容についてだけ説明し、環境情報取得部108と判断部109については、詳細に説明する。
配信予定群情報格納部101は、配信予定群情報又は1以上のいずれかの配信予定情報に対応付けて上記の条件を格納している。配信予定群情報格納部101は、条件の対応付いていない配信予定群情報又は配信予定情報と、例えば、環境に関する情報である環境情報に関する条件を対応付けた1以上の配信予定群情報又は配信予定情報を格納している。環境情報は、上述した晴れ、曇り、雨/雪などの天気の情報の他、暑い、寒いなどの人間の体感に関する情報や、春夏秋冬の季節の情報などである。
環境に関する条件が対応付けられた配信予定群情報又は配信予定情報は、その条件に合致する環境状態になった場合に選択される配信予定群情報又は配信予定情報である。また、環境に関する条件が対応付けられていない配信予定群情報又は配信予定情報は、環境に関する条件が対応付けられた配信予定群情報又は配信予定情報が選択されない場合に選択される配信予定群情報又は配信予定情報である。
例えば、環境に関する条件を晴れ、曇り、雨/雪等の天気の条件とし、これらの天気に関する条件が対応付けられた配信予定群情報又は配信予定情報を用いたストリーム転送制御を、具体例2で示したショッピングモールSMにおける複数のデジタル・サイネージへの広告情報の出力制御に応用する場合、ストリーム制御装置1Bは、天候が晴れであれば、晴れの条件が対応付けられている配信予定群情報又は配信予定情報を用いてデジタル・サイネージへの広告情報の出力制御を行う。また、ストリーム制御装置1Bは、天候が雨であれば、雨/雪の条件が対応付けられている配信予定群情報又は配信予定情報を用いてデジタル・サイネージへの広告情報の出力制御を行うことになる。
配信予定群情報格納部101に配信予定群情報又は配信予定情報に対応付けて格納される条件は、環境情報に関する条件に限定されず、各種の条件を設定することができる。例えば、ストリーム制御装置1BをショッピングモールSMにおける複数のデジタル・サイネージへの広告情報の出力制御に応用する場合、例えば、ショッピングモールSMのデジタル・サイネージを見る顧客に関する顧客情報に関連した条件や、時間帯に関連する条件や、祭事や年中行事などに関連する条件などを用いることができる。
顧客情報に関連する条件は、顧客の年齢層、性別、人種、人数などの情報である。また、時間帯に関連する条件は、例えば、ショッピングモールSMが開店時刻から閉店時刻までの時間を複数の時間帯に分割した各時間帯の情報である。例えば、開店時刻を9:00とし、閉店時刻を20:00とすると、9:00−20:00の時間帯を2時間単位で分割した、9:00−11:00(朝)、11:00−13:00(昼)、13:00−15:00(午後)、16:00−18:00(夕方)、18:00−20:00(夜)の各時間帯を時間帯に関する条件にすることができる。
祭事や年中行事などに関連する条件は、例えば、バレンタインデー、雛祭り、節句祭り、クリスマスなどに関する情報である。
実施の形態2に係るストリーム制御装置1Bでは、配信予定群情報格納部101に配信予定群情報又は1以上のいずれかの配信予定情報に対応付けて環境情報に関する条件が格納されているものとする。
環境情報取得部108は、環境情報を取得する。環境情報取得部108が取得する環境情報は、例えば、天気に関する情報である。環境情報取得部108は、例えば、天気の情報を配信するサーバーにアクセスして、当該サーバーから晴れ、曇り、雨、雪などの天気の情報を取得することができる。
この場合、環境情報取得部108は、MPUやメモリ等で実現することができる。判断部109は、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、環境情報取得部108は、温度計、湿度計、雨量計、積雪計などのセンサと、温度、湿度、雨量、積雪量などの情報を晴れ、曇り、雨、雪などの情報に変換する変換テーブルと、温度計などのセンサで検出した温度、湿度、雨量、積雪量などの情報を、変換テーブルを用いて晴れ、曇り、雨、雪などの情報に変換する処理部とを備え、温度計などのセンサで検出した温度、湿度、雨量、積雪量などの情報と変換テーブルを用いて、天気の情報を取得るようにしてもよい。
この場合、環境情報取得部108の処理部をMPUやメモリ等やハードウェア(専用回路)などで実現することができる。
なお、条件を顧客に関する条件とする場合は、環境情報取得部108に代えて顧客情報取得部を設けるとよい。顧客情報取得部は、例えば、顧客を撮影するカメラと、ショッピングモールSMに集まる顧客の年齢層、性別、人種などの属性に関する統計情報と、カメラの撮影画像を用いて当該撮影画像に写っている顧客の特徴的な情報を取得し、その情報と顧客の属性に関する統計情報とから顧客情報を特定する処理部とによって実現することができる。
判断部109は、環境情報取得部108が取得した環境情報が配信予定群情報又は配信予定情報に対応付けられた条件に合致するか否かを判断する。例えば、配信予定群情報格納部101に格納されている複数の配信予定情報に、晴れ、曇り、雨、雪などの天気に関する条件が対応付けられている場合、判断部109は、環境情報取得部108が取得した天気に関する情報がいずれの配信予定群情報又は配信予定情報に対応付けられた天気に関する条件に合致するかを判断する。
ストリーム決定部104は、判断部109が、環境情報取得部108の取得した天気に関する情報が配信予定群情報格納部101に格納されている天気に関する条件に合致すると判断した場合は、時刻取得部103が取得した現在時刻Trと環境情報取得部108の取得した天気に関する情報が対応付けられた配信予定群情報又は配信予定情報とを用いて、現在時刻Trに対応する時間帯情報と対になるストリームを決定する。
ストリーム決定部104は、判断部109が、環境情報取得部108の取得した天気に関する情報が配信予定群情報格納部101に格納されている天気に関する条件に合致しないと判断した場合は、現在時刻Trと環境情報に関する条件が対応付けられていない配信予定群情報又は配信予定情報とを用いて、現在時刻Trに対応する時間帯情報と対になるストリームを決定する。
判断部109は、通常、MPUやメモリ等で実現することができる。判断部109などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。判断部109などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
次に、ストリーム制御装置1Bの動作について、図20のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)変更受付部106が配信予定群情報の変更を受け付けたか否かを判断する。変更受付部106が配信予定群情報の変更を受け付けると(S201:Y)、ステップS202に進み、変更受付部106が配信予定群情報の変更を受け付けていなければ(S201:N)、ステップS603に進む。
(ステップS202)同期処理部107は、配信予定群情報格納部101に格納されている配信予定群情報を変更受付部106が受け付けた変更内容に変更する。また、変更受付部106は、配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報と同一の配信予定群情報を備える他のストリーム制御装置1B’がある場合、他のストリーム制御装置1B’の配信予定群情報格納部101に格納されている配信予定群情報も変更受付部106が受け付けた変更内容に変更する。
すなわち、ストリーム制御装置1Aの変更受付部106は、ストリーム制御装置1Bの配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報とストリーム制御装置1B’の配信予定群情報格納部101に格納された配信予定群情報の変更処理を同期して行う。
(ステップS203)ストリーム受信部102がストリームを受信しているか否かを判断する。ストリーム受信部102がストリームを受信していなければ(S203:N)、ステップS201に戻り、ストリーム受信部102がストリームを受信していれば(S203:Y)、ステップS204に進む。
(ステップS204)時刻取得部103は、現在時刻Trを取得する。
(ステップS205)環境情報取得部108は、環境情報を取得する。
(ステップS206)判断部103は、環境情報取得部108が取得した環境情報に合致する環境情報に関する条件が配信予定群情報格納部101に格納されているか否かを判断する。格納されていれば(S206:Y)、ステップS207に進み、格納されていなければ(S206:N)、ステップS201に戻る。
(ステップS207)ストリーム決定部104は、時刻取得部103が取得した現在時刻Trと配信予定群情報格納部101に格納されている環境情報取得部108が取得した環境情報に関する条件に合致する配信予定群情報とを用いて、現在時刻Trにストリーム受信部102が受信しているストリーム(すなわち、デコーダーDiへの転送対象のストリーム)を決定する。
また、ストリーム決定部104は、ストリーム受信部102が受信しているストリームに対応付けられた付加情報のうち、デコーダーDiへの転送対象の付加情報を決定する。
例えば、配信予定群情報格納部101に、晴れ、曇り、雨、雪の環境情報に関する条件に対応付けられた複数の配信予定群情報が格納されており、環境情報取得部108が取得した環境情報が雨の場合、ストリーム決定部104は、雨の条件に対応付けられた配信予定群情報と時刻取得部103が取得した現在時刻を用いて、現在時刻の時間帯に配信サーバーSVからスリーミング配信されるストリーム(雨のときのコンテンツのストリーム)とそのストリームに付加されている付加情報を決定する。
一方、環境情報取得部108が取得した環境情報が通常の天気の場合、ストリーム決定部104は、環境情報に関する条件が対応付けられていない配信予定群情報と時刻取得部103が取得した現在時刻Trを用いて、現在時刻Trの時間帯に配信サーバーSVからスリーミング配信されるストリーム(通常の天気のときのコンテンツのストリーム)とそのストリームに付加されている付加情報を決定する。
(ステップS208)ストリーム転送部105は、ストリーム決定部104が決定したストリームと付加情報を対応するデコーダーDiに転送し、ステップS201に戻る。
なお、図20のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
(具体例3)
具体例2で説明した、ショッピングモールSMの各階の表示装置Pi(j)(i=1,2,3、j=1,2,3)(デジタル・サイネージ)における広告情報の出力制御に、実施の形態2に係るストリーム制御装置1Bを適用した場合の例を具体例3として説明する。
具体例3のマルチキャスト配信システムの構成は、図14に示す具体例2のマルチキャスト配信システムMCS’の構成と同一であるので、以下の説明では、具体例3のマルチキャスト配信システムの構成の説明は省略し、ストリーム制御装置1Bのストリームの転送動作について説明する。
図21は、具体例3における配信サーバーSVが化粧品、婦人靴/バック、婦人服の広告情報をマルチキャストでストリーミング配信する配信予定の一例を示す図である。
配信サーバーSVは、ショッピングモールの営業日のt2−t8の時間帯に化粧品、婦人靴/バック、婦人服の広告情報をマルチキャストで同時にストリーミング配信する。化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各広告情報は、通常のものと雨の日用のものの2種類が作成されており、配信サーバーSVは、合計6本の広告情報をマルチキャストで同時にストリーミング配信する。
なお、図21では、説明を簡単にするために、条件付きの広告情報は、雨の日用の広告情報だけにしているが、曇りの日用の広告情報や晴れの日用の広告情報などの他の天気に関する条件を対応付けた広告情報をマルチキャストで同時にストリーミング配信するようにしてもよい。
通常の広告情報は、例えば、天気が通常の晴れの日に対応した広告情報であり、雨の日用の広告情報は、天気が、雨が降っている日若しくは雨が降りそうな日(雨模様の日)に対応した広告情報である。通常の広告情報と雨の日用の広告情報は、例えば、広告情報から天気が分かるように両広告内容を異ならせている。例えば、通常の広告情報には天気に関連する情報が少なく、雨の日用の広告情報には雨に関連した情報が比較的多く含まれるように作成されている。
天気の違いが分かるような広告内容の違いとしては、例えば、雨の日用の広告ではレインコート、レインシューズ、耐水性や撥水性のあるバックなどの商品の広告を多くするとよい。或いはまた、通常の広告情報は全体的に明るい色調で作成し、雨の日用の広告情報は全体的に暗い色調で作成して色調によって天気の良否が連想できるようにしてもよい。
配信サーバーSVは、例えば、化粧品の広告情報をマルチキャストチャネルch1010でストリーミング配信し、雨の日用の化粧品の広告情報をマルチキャストチャネルch1040でストリーミング配信する。また、配信サーバーSVは、通常の婦人靴/バックの広告情報をマルチキャストチャネルch1020でストリーミング配信し、雨の日用の婦人靴/バックの広告情報をマルチキャストチャネルch1050でストリーミング配信する。また、配信サーバーSVは、通常の婦人服の広告情報をマルチキャストチャネルch1030でストリーミング配信し、雨の日用の婦人服の広告情報をマルチキャストチャネルch1060でストリーミング配信する。
ストリーム制御装置1A(1)の配信予定群情報格納部101(1)には配信予定群情報が格納されている。配信予定群情報は、配信予定表作成装置2AでデコーダーDi(1)毎に作成された配信予定情報の集合である。
図22は、ストリーム制御装置1A(1)の配信予定群情報格納部101(1)に格納されている配信予定群情報の一例を示す図である。
図22に示す配信予定表の例は、配信サーバーSVから化粧品、婦人靴/バック、婦人服の広告情報が図21に示す配信予定でストリーミング配信される場合に対して作成されたものである。
図22に示す配信予定表は、図17に示す配信予定表に対して、各階のデコーダーDi(j)(i=1,2,3、j=1,2,3)に環境に関する条件(天気に関する条件)が付された配信予定表を追加したものである。
例えば、1階のデコーダーDi(1)(i=1,2,3)に対する配信予定表には、化粧品の通常の広告情報を配信する予定表(上段の予定表)と雨の日用の広告情報を配信する配信予定表(下段の予定表)が含まれている。2階のデコーダーDi(2)(i=1,2,3)と3階のデコーダーDi(3)(i=1,2,3)に対する配信予定表についても同様で、婦人靴/バック、婦人服の通常の広告情報を配信する配信予定表(上段の予定表)と雨の日用の広告情報を配信する配信予定表(下段の予定表)が含まれている。
両配信予定表に含まれる「環境に関する条件」は、配信予定表が選択される条件を示し、図22の例では、天気に関する条件である。通常の配信予定表の「環境に関する条件」には、「−」が記載されているが、これは、選択される条件がないことを示している。一方、雨の日用の配信予定表の「環境に関する条件」には、「雨」が記載されているが、これは選択される条件が雨若しくは雨模様の天気であることを示している。
従って、環境情報取得部108が取得した環境情報が雨若しくは雨模様の天気の場合は、雨の日用の配信予定表が選択され、環境情報取得部108が取得した環境情報が雨若しくは雨模様の天気でない場合は、通常の配信予定表が選択される。
すなわち、図22に示す配信予定表によれば、化粧品の広告情報の場合、天気が雨若しくは雨模様でなければ、マルチキャストチャネルch1010で受信される化粧品の通常の広告情報が1階のデコーダーDi(1)に配信され、天気が雨若しくは雨模様になると、1階のデコーダーDi(1)に配信されている広告情報がマルチキャストチャネルch1040で受信される化粧品の雨の日用の広告情報に切り換えられることになる。
また、婦人靴/バックの広告情報の場合、天気が雨若しくは雨模様でなければ、マルチキャストチャネルch1020で受信される婦人靴/バックの通常の広告情報が2階のデコーダーDi(2)に配信され、天気が雨若しくは雨模様になると、2階のデコーダーDi(2)に配信されている広告情報がマルチキャストチャネルch1050で受信される婦人靴/バックの雨の日用の広告情報に切り換えられることになる。
また、婦人服の広告情報の場合、天気が雨若しくは雨模様でなければ、マルチキャストチャネルch1030で受信される婦人服の通常の広告情報が3階のデコーダーDi(3)に配信され、天気が雨若しくは雨模様になると、3階のデコーダーDi(3)に配信されている広告情報がマルチキャストチャネルch1060で受信される婦人服の雨の日用の広告情報に切り換えられることになる。
図22の例では、通常の配信予定表と雨の日用の配信予定表の出力制御フラグが「0」に設定されているが、両配信予定表の出力制御フラグは「1」に設定されていてもよく、いずれか一方の配信予定表の出力制御フラグが「1」に設定され、他方の配信予定表が「0」に設定されていてもよい。例えば、通常の配信予定表の出力制御フラグは「0」に設定し、雨の日用の配信予定表の出力制御フラグは「1」に設定してもよい。
次に、ストリーム制御装置1Bの動作について説明する。
ショッピングモールSMの営業日のt2−t8の時間帯において、各階に設けられたストリーム制御装置1B(j)(j=1,2,3)のストリーム受信部102(j)は、配信サーバーSVからマルチキャストチャネルch1010〜ch1060でストリーミング配信される化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各広告情報のストリームを受信する。
また、ストリーム制御装置1B(j)の時刻取得部103(j)が現在時刻Trを取得している。さらに、ストリーム制御装置1B(j)の環境情報取得部108(j)が天気に関する情報を取得する。環境情報取得部108(j)は、天気に関する情報として、例えば、雨若しくは雨模様の情報を取得し、天気が雨若しくは雨模様であれば、例えば、「1」の情報を出力し、天気が雨若しくは雨模様でなければ、「0」の情報を出力する。「1」の情報は、検出した天気が雨若しくは雨模様であることを示し、「0」の情報は、検出した天気が雨若しくは雨模様ではないことを示す。
環境情報取得部108(j)が取得した天気に関する情報を出力すると、ストリーム制御装置1B(j)の判断部103(j)は、その天気に関する情報が配信予定表に対応付けられている天気に関する条件に合致するか否かを判断する。具体的には、判断部103(j)は、環境情報取得部108が取得した天気に関する情報が環境に関する条件の欄に記載されている条件と一致するか否かを判断する。
例えば、環境情報取得部108(j)から出力される情報が「1」の場合、環境情報取得部108(j)が取得した天気に関する情報は雨又は雨模様であり、図22に示す配信予定表に雨又は雨模様の条件が設定された配信予定表が含まれているので、判断部103(j)は、雨又は雨模様の条件が設定された配信予定表に合致すると判断する。
一方、環境情報取得部108(j)から出力される情報が「0」の場合、環境情報取得部108(j)が取得した天気に関する情報は雨又は雨模様以外であり、図22に示す配信予定表の雨又は雨模様の条件が設定された配信予定表に合致しないので、判断部103(j)は、雨又は雨模様の条件が設定された配信予定表に合致しないと判断する。
ストリーム制御装置1B(j)のストリーム決定部104(j)は、判断部103(j)の判断結果と現在時刻Trと配信予定群情報格納部101(j)に格納されている図22に示す配信予定群情報とを用いて、デコーダーDi(j)に転送すべきストリームを決定する。
すなわち、判断部103(j)が合致すると判断した場合、ストリーム決定部104(j)は、環境情報取得部108が取得した雨又は雨模様の天気の条件が選択条件に設定された雨の日用の配信予定情報を用いて、ストリームを決定する。ストリーム決定部104(j)は、マルチキャストチャネルch1010でストリーミング配信される化粧品の広告のストリーム、マルチキャストチャネルch1020でストリーミング配信される婦人靴/バックの広告のストリーム、マルチキャストチャネルch1030でストリーミング配信される婦人靴の広告のストリームを、各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)に転送すべきストリームと決定する。
なお、決定したストリームに付加情報が含まれており、配信予定表の出力制御フラグが「1」に設定されている場合は、ストリーム決定部104(j)は、決定したストリームに対応する付加情報を各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)に転送すべき付加情報に決定する。
また、判断部103(j)が合致しないと判断した場合、ストリーム決定部104(j)は、通常の配信予定情報を用いて、ストリームを決定する。すなわち、ストリーム決定部104(j)は、マルチキャストチャネルch1040でストリーミング配信される化粧品の広告のストリームと、マルチキャストチャネルch1050でストリーミング配信される婦人靴/バックの広告のストリームと、マルチキャストチャネルch1060でストリーミング配信される婦人靴の広告のストリームを、各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)に転送すべきストリームと決定する。
なお、決定したストリームに付加情報が含まれており、配信予定表の出力制御フラグが「1」に設定されている場合は、ストリーム決定部104(j)は、決定したストリームに対応する付加情報を各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)に転送すべき付加情報に決定する。
ストリーム決定部104(j)がストリームと付加情報を決定すると、ストリーム制御装置1Bのストリーム転送部105(j)がそのストリームと付加情報を、配信予定情報を用いて各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)に転送する。
すなわち、判断部103(j)が合致すると判断した場合、ストリーム制御装置1B(1)のストリーム転送部105(1)は、マルチキャストチャネルch1010でストリーミング配信される化粧品の広告のストリームをショッピングモールSMの1階の3台のデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送する。また、ストリーム制御装置1B(2)のストリーム転送部105(2)は、マルチキャストチャネルch1020でストリーミング配信される婦人靴/バックの広告のストリームをショッピングモールSMの2階の3台のデコーダーD1(2),D2(2),D3(2)に転送する。また、ストリーム制御装置1B(3)のストリーム転送部105(3)は、マルチキャストチャネルch1030でストリーミング配信される婦人服の広告のストリームをショッピングモールSMの3階の3台のデコーダーD1(3),D2(3),D3(3)に転送する。
また、付加情報を転送する場合は、ストリーム転送部105(1)は、雨の日用の化粧品の広告の付加情報もショッピングモールSMの1階の3台のデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送する。また、ストリーム転送部105(2)は、雨の日用の婦人靴/バックの広告の付加情報もショッピングモールSMの2階の3台のデコーダーD1(2),D2(2),D3(2)に転送する。また、ストリーム転送部105(3)は、雨の日用の婦人服の広告の付加情報もショッピングモールSMの3階の3台のデコーダーD1(3),D2(3),D3(3)に転送する。
一方、判断部103(j)が合致しないと判断した場合、ストリーム制御装置1B(1)のストリーム転送部105(1)は、マルチキャストチャネルch1040でストリーミング配信される化粧品の広告のストリームをショッピングモールSMの1階の3台のデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送する。また、ストリーム制御装置1B(2)のストリーム転送部105(2)は、マルチキャストチャネルch1050でストリーミング配信される婦人靴/バックの広告のストリームをショッピングモールSMの2階の3台のデコーダーD1(2),D2(2),D3(2)に転送する。また、ストリーム制御装置1B(3)のストリーム転送部105(3)は、マルチキャストチャネルch1060でストリーミング配信される婦人服の広告のストリームをショッピングモールSMの3階の3台のデコーダーD1(3),D2(3),D3(3)に転送する。
また、付加情報を転送する場合は、ストリーム転送部105(1)は、通常の化粧品の広告の付加情報もショッピングモールSMの1階の3台のデコーダーD1(1),D2(1),D3(1)に転送する。また、ストリーム転送部105(2)は、通常の婦人靴/バックの広告の付加情報もショッピングモールSMの2階の3台のデコーダーD1(2),D2(2),D3(2)に転送する。また、ストリーム転送部105(3)は、通常の婦人服の広告の付加情報もショッピングモールSMの3階の3台のデコーダーD1(3),D2(3),D3(3)に転送する。
各階のデコーダーDi(1),Di(2),Di(3)(i=1,2,3)は、転送されたストリーム(付加情報がある場合はストリームとその付加情報)を復号し、各デコーダーDi(j)に対応する表示装置Pi(j)に復号して得られた広告情報(付加情報がある場合はストリームとその付加情報)を出力する。
そして、1階に設けられた3台の表示装置P1(1),P2(1),P3(1)では化粧品の広告情報(付加情報がある場合はストリームとその付加情報)が表示され、2階に設けられた3台の表示装置P1(2),P2(2),P3(2)では婦人靴/バックの広告情報(付加情報がある場合はストリームとその付加情報)が表示され、3階に設けられた3台の表示装置P1(3),P2(3),P3(3)では婦人服の広告情報(付加情報がある場合はストリームとその付加情報)が表示される。
すなわち、天気が雨若しくは雨模様でなければ、ショッピングモールSMの各階では、化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各商品に関して、通常の広告情報(付加情報がある場合は広告情報とその付加情報)が3台の表示装置Pi(1),Pi(2),Pi(3)(i=1,2,3)に表示される。そして、天気が雨になると、ショッピングモールSMの各階では、化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各商品に関して、雨の日用の広告情報(付加情報がある場合は広告情報とその付加情報)が3台の表示装置Pi(1),Pi(2),Pi(3)(i=1,2,3)に表示される。
図22の例では、説明を簡単にするために、環境情報取得部108が取得する天気に関する情報を2種類にしているが、例えば、雨若しくは雨模様、雪若しくは雪模様、曇り、晴れなどの3種類以上にしてもよい。その場合は、化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各広告情報について、3種類以上の各天気に対応した広告情報が作成され、それらの広告情報が配信サーバーSVからマルチキャストチャネルを異ならせて同時にストリーミング配信されることになる。
そして、ストリーム制御装置1B(j)では、天気に関する条件に基づき複数の配信予定群情報の中から条件に合致する配信予定群情報が選択され、その配信予定群情報を用いて各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)へのストリーム転送が制御される。
例えば、環境情報取得部108(j)で雨若しくは雨模様、雪若しくは雪模様、曇り、これらの天気以外の情報を取得する場合、ストリーム制御装置1B(j)は、環境情報取得部108(j)が取得した環境情報が雨若しくは雨模様の天気のときは、雨の日用の広告情報の配信予定情報を用いて各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)へのストリーム転送を制御する。また、ストリーム制御装置1B(j)は、環境情報が雪若しくは雪模様の天気のときは、雪の日用の広告情報の配信予定情報を用いて各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)へのストリーム転送を制御する。また、ストリーム制御装置1B(j)は、環境情報が曇りの天気のときは、曇りの日用の広告情報の配信予定情報を用いて各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)へのストリーム転送を制御する。
また、ストリーム制御装置1B(j)は、環境情報取得部108(j)が取得した環境情報が、雨若しくは雨模様、雪若しくは雪模様、曇りのいずれでもない天気のときは、通常の広告情報の配信予定情報を用いて各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)へのストリーム転送を制御する。
具体例3では、環境に関する条件を天候に関する条件としたが、暑い、寒いなどの人間の体感に関する条件でもよい。例えば、気温の範囲を15度未満(寒い)、15度以上28度未満(通常)、28度以上(暑い)の範囲に分類して各温度範囲に対応した配信予定表を作成し、気温の条件に対応する配信予定表を用いて各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)へのストリーム転送を制御するようにしてもよい。
また、環境に関する条件を2以上の環境に関するパラメータを組み合わせた条件にしてもよい。例えば、環境に関する条件を天気と気温を組み合わせた条件にしてもよい。例えば、天気のパラメータを雨、曇り、曇り/雨以外とし、気温のパラメータを気温A(15度未満)、気温B(15度以上28度未満)、気温C(28度以上)とすると、天気と気温を組み合わせた条件として、(天気,気温)=(雨,15度未満)、(雨,15度以上28度未満)、(雨,28度以上)、(曇り,15度未満)、(曇り,15度以上28度未満)、(曇り,28度以上)、(曇り/雨以外,15度未満)、(曇り/雨以外,15度以上28度未満)、(曇り/雨以外,28度以上)の9通りの条件を設定してもよい。
この場合は、例えば、環境情報取得部108が雨と曇りの天気の情報を取得して雨の場合は「1」、曇りの場合は「2」、曇り/雨以外の場合は「0」の情報を出力するとともに、気温T[°]の情報を取得してT<15[°]場合は「A」、15≦T<28[°]の場合は「B」、28≦T[°]の場合は「C」の情報を出力するように構成する。
また、化粧品、婦人靴/バック、婦人服の各商品の広告情報について、9通りの条件に対応した配信予定情報を作成し、各配信予定情報の環境に関す条件に環境情報取得部108から出力される天気と気温の出力情報の組み合わせの情報(天気,気温)=(1,A)、(1,B)、(1,C)、(2,A)、(2,B)、(2,C)、(0,A)、(0,B)、(0,C)を対応付けておく。
そして、判断部103が天気と気温の出力情報を組み合わせた情報が配信予定群情報に含まれる複数の配信予定情報に対応付けられた条件に合致するか否かを判断し、ストリーム決定部104が判断部103の判断結果に基づいて、条件に合致する配信予定情報を用いて各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)に転送するストリーム(付加情報がある場合はストリームとその付加情報)を決定する。そして、ストリーム転送部105がストリーム決定部104の決定に基づいて、各階のデコーダーD1(j),D2(j),D3(j)へのストリーム(付加情報がある場合はストリームとその付加情報)の転送を制御する。
なお、ストリーム制御装置1B(1),1B(2),1B(3)においても、ストリーム制御装置1B(1)〜1B(3)の配信予定群情報のいずれか一つが、配信予定表作成装置2Aによって変更されると、同一内容を有する全ての配信予定群情報は同期して変更される。
以上のように、具体例3によれば、ショッピングモールSMの各階に設けられた表示装置Pi(j)(i=1,2,3、j=1,2,3)に表示する広告情報を、天候によってその天気に応じた広告情報に変更するので、ショッピングモールSMを訪れた顧客に天候に応じた商品の購買意欲を惹起することができる。
また、各階に設けられた表示装置Pi(j)に表示する広告情報の切換制御を、各階に設けられたストリーム制御装置1B(j)によるデコーダーDi(j)へのストリーム(付加情報がある場合はストリームとその付加情報)の転送制御によって行うので、その広告情報の切換制御を簡単に行うことができる。
具体例3では、ショッピングモールSMにおける複数の表示装置Pi(デジタル・サイネージ)に表示する広告情報を天候の条件に基づいて切り換える制御について説明したが、例えば、各表示装置Piの周辺に位置する顧客について、顧客に関する情報を取得し、その情報に基づいて、各表示装置Piに表示する広告内容を切り換えるようにしてもよい。
例えば、ある表示装置Piの周辺に位置する顧客が外国人(例えば、中国人)の場合、表示装置Pに表示する広告を当該外国人の母国語(例えば、中国語)の広告に切り換えるようにするとよい。この制御によれば、表示装置Piの周辺に集まる顧客の人種が変化するのに応じて表示装置Piに表示される広告情報をその顧客の母国語若しくは英語を用いた広告情報に制御することができるので、外国人の顧客に対する広告効果を向上させることができる。
また、同一の階に複数個の表示装置Pi(i=1,2,…)が配置されている場合、外国人の顧客が複数個の表示装置Piを順番に移動するのに応じて各表示装置Piに表示される広告情報をその外国人用の広告情報に簡単に切り換えることができ、外国人の顧客に対する広告効果を向上させることができる。
また、広告情報の切換を制御するための顧客の属性の条件を、例えば、婦人、紳士、子供などに設定すれば、婦人、紳士、子供などに対する広告効果を高めることができる。
また、上記の広告情報の切換制御を、例えば、美術館や博物館の展示物の案内情報に応用すれば、特定の鑑賞者の団体が展示物や展示フロアーを移動する毎に当該鑑賞者の属性(外国人、性別、年齢層などの属性)に応じた案内情報の切換制御を容易に行うことができる。
以上のように、実施の形態2に係るストリーム制御装置1Bにおいても、ストリーム制御装置1Bの後段に接続される1以上のデコーダーDiの選択的なストリームの受信を簡単に行うことができる。
また、条件に応じて各デコーダーDiに配信するストリームを切り換えるので、各デコーダーDiの出力内容の複雑な切換制御も簡単に行うことができる。
上記の実施の形態1,2のストリーム制御装置1A,1Bにおける処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。
本実施の形態1におけるストリーム制御装置1Aを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
すなわち、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ストリームを識別するチャネル識別子と当該ストリームが配信される時間帯を示す時間帯情報とを有する配信予定情報を、2以上有する配信予定群情報を格納し得る配信予定群情報格納部を具備し、コンピュータを、2以上のストリームを受信するストリーム受信部と、現在時刻を取得する時刻取得部と、配信予定群情報を用いて、時刻取得部が取得した現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームを決定するストリーム決定部と、ストリーム決定部が決定したストリームをデコーダーに転送するストリーム転送部と、して機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態2におけるストリーム制御装置1Bを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
すなわち、上記のプログラムにおいて、配信予定群情報格納部は、配信予定群情報または1以上のいずれかの配信予定情報に対応付けて条件を格納しており、ストリーム決定部は、合致する条件に対応付いた配信予定群情報または1以上の配信予定情報を用いて、ストリームを決定する、プログラムである。
また、上記のプログラムにおいて、条件は、環境に関する環境情報に関する条件を含み、コンピュータを、環境情報を取得する環境情報取得部と、環境情報取得部が取得した環境情報が配信予定情報に対応する条件に合致するか否かを判断する判断部と、してさらに機能させ、ストリーム決定部は、判断部が条件に合致すると判断した配信予定情報を用いて、現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームを決定するプログラムである。
図23は、上記プログラムを実行して、実施の形態1,2によるストリーム制御装置1A,1Bを実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。実施の形態1,2は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現することができる。
図23において、コンピュータシステム900は、CD−ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図24は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図24において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、実施の形態1,2によるストリーム制御装置1A,1Bの機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD−ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、実施の形態1,2によるストリーム制御装置1A,1Bの機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明に係るストリーム制御装置、ストリームの配信方法、およびプログラム等は、マルチキャストによってストリーミング配信される複数のコンテンツのうち、一部のコンテンツをデコーダーに配信する制御を簡単に行うことができるという効果を有し、ストリーム制御装置、ストリームの配信方法、およびプログラム等として有用である。
1A,1B ストリーム制御装置
101 配信予定群情報格納部
102 ストリーム受信部
103 時刻取得部
104 ストリーム決定部
105 ストリーム転送部
106 変更受付部
107 同期処理部
108 環境情報取得部
109 判断部
2A 配信予定表作成装置
900 コンピュータシステム
901 コンピュータ
902 キーボード
903 マウス
904 モニタ
905 CD−ROMドライブ
911 MPU
912 ROM
913 RAM
914 ハードディスク
915 バス
921 CD−ROM
MCS,MCS’ マルチキャスト配信システム
SM ショッピングモール
SV 配信サーバー
R1,R2 ルータ
D1,D2,…Dn デコーダー
W IPネットワーク

Claims (9)

  1. ストリームを識別するチャネル識別子と当該ストリームが配信される時間帯を示す時間帯情報とを有する配信予定情報を、2以上有する配信予定群情報を格納し得る配信予定群情報格納部と、
    2以上のストリームを受信するストリーム受信部と、
    現在時刻を取得する時刻取得部と、
    前記配信予定群情報を用いて、前記時刻取得部が取得した現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームを決定するストリーム決定部と、
    前記ストリーム受信部が受信する2以上のストリームのうち、前記ストリーム決定部が決定したストリームをデコーダーに転送するストリーム転送部と、
    を具備するストリーム制御装置。
  2. 前記配信予定情報は、デコーダーを識別するデコーダー識別子をも有し、
    前記ストリーム決定部は、
    前記現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームとデコーダー識別子とを決定し、
    前記ストリーム転送部は、
    前記ストリーム決定部が決定したストリームを当該ストリームに対応するデコーダー識別子を有するデコーダーに転送する、
    請求項1記載のストリーム制御装置。
  3. 前記配信予定情報は、ストリームとは異なる情報である付加情報の出力に関する制御情報をも有し、
    前記ストリーム受信部は、
    ストリームに対応付けられた付加情報をも受信し、
    前記ストリーム決定部は、
    前記制御情報を用いて、デコーダーに送付する付加情報をも決定し、
    前記ストリーム転送部は、
    前記ストリーム決定部の決定に従って、付加情報をも前記デコーダーに転送する、
    請求項1または請求項2記載のストリーム制御装置。
  4. 前記配信予定群情報格納部は、
    前記配信予定群情報または前記1以上のいずれかの配信予定情報に対応付けて条件を格納しており、
    前記ストリーム決定部は、
    合致する条件に対応付いた配信予定群情報または1以上の配信予定情報を用いて、ストリームを決定する請求項1から請求項3いずれか一項に記載のストリーム制御装置。
  5. 前記条件は、
    環境に関する環境情報に関する条件を含み、
    環境情報を取得する環境情報取得部と、
    前記環境情報取得部が取得した環境情報が配信予定情報に対応する条件に合致するか否かを判断する判断部と、
    をさらに具備し、
    前記ストリーム決定部は、
    前記判断部が前記条件に合致すると判断した配信予定情報を用いて、前記現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームを決定する請求項4記載のストリーム制御装置。
  6. 前記配信予定群情報の変更を受け付ける変更受付部をさらに具備する請求項1から請求項5いずれか一項に記載のストリーム制御装置。
  7. 前記変更受付部が前記配信予定群情報の変更を受け付けた場合、予め決められた1以上の他のストリーム制御装置の配信予定群情報も同様に変更するための処理を行う同期処理部をさらに具備する請求項6記載のストリーム制御装置。
  8. 2以上のストリームを受信する第1のステップと、
    現在時刻を取得する第2のステップと、
    ストリームを識別するチャネル識別子と当該ストリームが配信される時間帯を示す時間帯情報とを有する配信予定情報を2以上有する配信予定群情報を用いて、前記第2のステップで取得した現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームを決定する第3のステップと、
    前記第1のステップで受信したストリームのうち、前記第3のステップで決定したストリームをデコーダーに転送する第4のステップと、
    を具備するストリームの配信方法。
  9. コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ストリームを識別するチャネル識別子と当該ストリームが配信される時間帯を示す時間帯情報とを有する配信予定情報を、2以上有する配信予定群情報を格納し得る配信予定群情報格納部を具備し、
    前記コンピュータを、
    2以上のストリームを受信するストリーム受信部と、
    現在時刻を取得する時刻取得部と、
    前記配信予定群情報を用いて、前記時刻取得部が取得した現在時刻に対応する時間帯情報と対になるストリームを決定するストリーム決定部と、
    前記ストリーム決定部が決定したストリームをデコーダーに転送するストリーム転送部と、
    して機能させるためのプログラム。
JP2015184139A 2015-09-17 2015-09-17 ストリーム制御装置、ストリームの配信方法、およびプログラム Pending JP2017059034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015184139A JP2017059034A (ja) 2015-09-17 2015-09-17 ストリーム制御装置、ストリームの配信方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015184139A JP2017059034A (ja) 2015-09-17 2015-09-17 ストリーム制御装置、ストリームの配信方法、およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017059034A true JP2017059034A (ja) 2017-03-23

Family

ID=58390527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015184139A Pending JP2017059034A (ja) 2015-09-17 2015-09-17 ストリーム制御装置、ストリームの配信方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017059034A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0822409A (ja) * 1994-07-06 1996-01-23 Fujitsu Ltd ネットワークにおける配布情報管理システム
JPH11331716A (ja) * 1998-03-10 1999-11-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 番組受信/蓄積装置
WO2009110291A1 (ja) * 2008-03-04 2009-09-11 日本電気株式会社 番組録画装置、ユーザ端末、番組録画システム、番組録画方法及びその記録媒体
JP2012234120A (ja) * 2011-05-09 2012-11-29 Mitsubishi Electric Corp 広告情報表示システム及び広告情報表示スケジュールの作成方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0822409A (ja) * 1994-07-06 1996-01-23 Fujitsu Ltd ネットワークにおける配布情報管理システム
JPH11331716A (ja) * 1998-03-10 1999-11-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 番組受信/蓄積装置
WO2009110291A1 (ja) * 2008-03-04 2009-09-11 日本電気株式会社 番組録画装置、ユーザ端末、番組録画システム、番組録画方法及びその記録媒体
JP2012234120A (ja) * 2011-05-09 2012-11-29 Mitsubishi Electric Corp 広告情報表示システム及び広告情報表示スケジュールの作成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2017101734A4 (en) Location Specific Multi-Media System and Method
ES2358889T3 (es) Alteraciones visuales posproducción.
US7631327B2 (en) Enhanced custom content television
ES2354750T3 (es) Modelo de publicidad de presión que utiliza flujos digitales múltiples.
TW201011681A (en) System and method for inserting advertising content
CN110214451A (zh) 与广告和奖励收集机制整合的视频内容分发平台
US20130159869A1 (en) System and method for broadcasting mass market messages over a network of screens
US20050177461A1 (en) System and method of internet advertising
AU2002333358A1 (en) Enhanced custom content multi media television
Eastman et al. Media promotion and marketing for broadcasting, cable, and the Internet
TW201436555A (zh) 可互動選擇並顯示所感興趣之數位內容的系統與相關方法
CN113325949A (zh) 一种xr产品构成系统
CN110827724A (zh) 一种智能标识牌系统
CN1608375A (zh) 为局部和全局媒质内容提供服务的系统和方法
Lestari et al. An overview of accessible tourism information at Taman Mini Indonesia Indah Jakarta
TW201328335A (zh) 一種iptv互動頻道服務的系統與方法
Landsberger Harmony, Olympic manners and morals—Chinese television and the'new Propaganda'of public service advertising
JP2017059034A (ja) ストリーム制御装置、ストリームの配信方法、およびプログラム
CN112291608A (zh) 一种虚拟物品数据处理方法、装置及存储介质
Ferguson et al. Local television promotion: News, syndication, and sales
BR102013023838A2 (pt) Método para designar um valor para uma oportunidade de publicidade e meio não-transitório legível por máquina
JP5274372B2 (ja) 広告コンテンツ配信システム
KR20200110035A (ko) 시청자 맞춤형 크로스 미디어 광고방법
Arceneaux Department Stores and Television: Broadcasting the Display Window into the Home, 1939–1950
RU2765061C1 (ru) Способ размещения наружной и интернет-рекламы

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190819