JP2017053893A - ペリクル検査方法およびペリクル検査装置 - Google Patents

ペリクル検査方法およびペリクル検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ペリクル膜の結晶性や膜厚変動に起因する位相欠陥を検査するペリクル検査方法、およびペリクル検査装置を提供する。【解決手段】フォトマスクまたはレチクルマスクに用いられるペリクル20の、結晶性に起因する欠陥、および膜厚変動に起因する位相欠陥を検査するペリクル検査方法であって、前記ペリクル20に対し、波面の揃った、波長が13〜14nmもしくは6〜7nmの光を、前記ペリクルに対して、入射角度を6度にて照射し、ペリクルを通過させ、前記ペリクルを通過した光を、参照ミラー52にて反射され、再度ペリクルに入射角度を−6度にて通過させ、検出器57に到達する光学系とし、前記照射光が、ペリクルを2回透過する。【選択図】図9

Description

本発明は、リソグラフィ用ペリクル、特に極端紫外線(EUV:Extreme Ultra Violet)を使用したリソグラフィで使用するペリクル検査方法およびペリクル検査装置に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、半導体デバイスの微細化に伴い、フォトリソグラフィ技術の微細化に対する要求が高まっている。リソグラフィの露光も従来の波長が193nmのArFエキシマレーザー光を用いた露光では、理論的にパターン寸法が32nm以下のパターンは単一露光での解像は困難であるとされており、これに代わる新たな露光技術として波長が13.5nmのEUV(Extreme Ultra Violet:極端紫外線)領域の光を用いた露光技術が注目されている。
次に、EUV用ペリクルの欠陥の事例を説明する。EUV用ペリクルの欠陥は3つのモードを例示することができる。第一番目の欠陥モードを図4で説明する。
図4はペリクル膜21の断面図であり、密度が段階的に変化した場合を示す。図4では3段階の場合を示しており、密度が高い領域30、密度が低い領域32とその中間密度領域31を示している。
密度が高い領域30は入射波面41に対して波面が遅く進行する。密度が低い領域32は波面が早く進行する。この結果、ペリクル膜21を透過した光の波面は出射波面42に示すように密度に応じた歪が生じることになる。この歪は位相変化として説明できる。
図4では密度の段階的変化を説明の便宜上例示したが、現実的には図5に示すように境界領域が連続的に変化する場合が想定される。
図6に第二番目の結果モードを説明する。図6ではペリクル膜21の断面図であり、膜厚変化が段階的に変化した場合を示す。図6では膜厚が厚い領域36、膜厚が薄い領域34とその中間領域35を示している。膜厚が厚い領域36は光路長が相対的に長いため波面が遅く進行する。この結果、ペリクル膜21を透過した光の波面は出射波面42に示すように遅れが生じる。膜厚が薄い領域34は他の部分よりも早く出射するため相対的に波面は進む。
この波面の遅れと進みは位相変化として説明できる。
図6のような膜厚の段階的変化は現実的には図7に示すように境界領域が連続的に変化する場合が想定される。
図8に第三番目の結果モードを説明する。図8ではペリクル膜21にピンホール37が存在した場合を示す。ピンホール37部は他の領域38に対して光路長が相対的に短いため波面が速く進行する。この結果、ペリクル膜21を透過した光の波面は出射波面42に示すように進みが生じる。この波面の進みが位相変化として説明できる。
以上でペリクル膜21に想定される3種類の欠陥モードを説明した。
一般的にKrF光やArF光を用いた光リソグラフィ用マスクにおいては、パターニン
グの際にフォトマスクのパターン形成面に異物が付着するのを防止するために、ペリクルをフォトマスク上に配置する。
ペリクルは、一般的に露光用の光に対して高い透過率を有するニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース系樹脂や、フッ化樹脂などによって作成されたペリクル膜を、アルミニウム、ステンレスなどによって形成されたペリクルフレームの一方の面に接着し、ペリクルフレームの他方の面にアクリル樹脂やシリコン樹脂などからなる、フォトマスクに付着させるための粘着層を形成して作製されている。
このように構成されたペリクルをフォトマスクのパターン形成面に取り付けて、フォトマスクを介して半導体ウェハーに形成されたフォトレジスト膜を露光すると、ゴミなどの異物はペリクルの表面に付着し、フォトマスクの表面には直接付着しないため、フォトマスクに形成されたパターン上に焦点が合うように露光光を照射すれば、ゴミなどの異物の影響を排除することが可能となる。
一方、EUV光に対しては、多くの有機物質が高い光吸収性を有するため、従来のペリクル材料が使用できない。このためEUV光に対して高い透過性と化学的安定性を有する材料が求められるが、現状そのような要求を満たすEUVマスク用ペリクルは開発が遅れているのが現状である。
EUV光に対して透明な材料は現在の所知られていないが、シリコン(Si)はEUV光に対する透過率が比較的高いことから、EUVマスク用のペリクル膜材料として注目されており、シリコン単結晶膜を備えたペリクルが提案されている(特許文献1)。
しかしながら、EUVマスク用のペリクル膜は前記したシリコン(Si)のような無機材料もしくはその酸化物や金属酸化物であるため、光マスク用ペリクルのような樹脂材料とは異なり、材料の結晶性に起因する欠陥や膜厚変動に起因する波面の変形が位相欠陥となりやすい問題がある。
また、ペリクル膜における品質の検査として、膜の破損や膜上に付着した異物が挙げられ、このような破損や異物の検査に、レーザーを用い表面からの散乱光を検査原理とする検査装置が提案されている(特許文献2)。
波面の変形については、EUV光の波長が13.5nmとなることから、従来のArFレーザー光の193nmよりも短波長であるためペリクル膜の断面を透過する光路長への影響が単位膜厚あたりで大きくなる。光路長への影響はEUVリソグラフィでは波面歪の要因となり位相欠陥として発現してしまう。
特開2010−256434号公報 特開2010−32337号公報
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ペリクル膜の結晶性や膜厚変動に起因する位相欠陥を検査するペリクル検査方法、およびペリクル検査装置を提供することにある。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、フォトマスクまたはレチクルマスクに用いられるペリクルの、結晶性に起因する欠陥および膜厚変動に起因する位相欠陥を検査するペリクル検査方法であって、
前記ペリクルに対し、波面の揃った、波長が13〜14nmもしくは6〜7nmの光を、前記ペリクルに対して入射角度を6度にて照射してペリクルを通過させ、
前記ペリクルを通過した光を参照ミラーにて反射させ、再度ペリクルに入射角度を−6度にて通過させて検出器に到達する光学系とし、
前記光が、ペリクルを2回透過することを特徴とするペリクル検査方法である。
また、請求項2に記載の発明は、フォトマスクまたはレチクルマスクに用いられるペリクルの、結晶性に起因する欠陥および膜厚変動に起因する位相欠陥を検査するペリクル検査装置であって、
下部に参照ミラーが設けられたX−Yステージ上に被検査体であるペリクルをセットする設置部と、
波面が揃い、波長が13〜14nmもしくは6〜7nmの光を供する光源と、
前記光を検出する第一の検出器と第二の検出器と、
前記第一の検出器と第二の検出器のいずれかに光路を切り替えるためのライトチョッパーとを備え、
第二の検出器には前記ライトチョッパーから直接光が到達し、
第一の検出器には、光が前記ペリクルに対して6度の入射角度にて通過し、前記参照ミラーにより反射され、再度ペリクルに−6度の入射角度にて通過して第一の検出器に到達する光学系を備えたことを特徴とするペリクル検査装置である。
本発明により、極端紫外光の波長13〜14nmもしくは6〜7nmに対して吸収率の低いシリコン結晶膜などの金属薄膜をペリクル膜として使用している場合においても、結晶性や膜厚変動を、位相欠陥として検出できるペリクル検査方法およびペリクル検査装置を提供することができた。
本発明の実施例で用いたEUV用マスクとペリクルを説明した概念図である。 本発明の実施例で用いたペリクルを説明した概念図である。 本発明の実施例で用いたEUVマスクとペリクルを接合した状態を説明した概念図である。 ペリクルの波面(位相変動)を説明した断面概念図である。 ペリクルの波面(位相変動)を説明した断面概念図である。 ペリクルの波面(位相変動)を説明した断面概念図である。 ペリクルの波面(位相変動)を説明した断面概念図である。 ペリクルの波面(位相変動)を説明した断面概念図である。 本発明の第1の実施例におけるペリクル検査装置の光学系を示した概念図である。 本発明に用いたライトチョッパーと、回転によるタイミングチャートを示した概念図である。 本発明の第2の実施例におけるペリクル検査装置の光学系を示した概念図である。 本発明の第3の実施例における暗視野型のペリクル検査装置の光学系を示した概念図である。 本発明の第1の実施例に係るペリクル検査装置100を示した概念図である。 本発明の第1の実施例に係る検査方法のフローを示した概念図である。 本発明の第1の実施例に係る検査方法のフローを示した概念図である。 本発明の第2の実施例に係るペリクル検査装置200を示した概念図である。 本発明の第3の実施例に係るペリクル検査装置300を示した概念図である。
以下本発明を実施するための形態を、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の実施形態で用いるEUVマスク10の平面図と断面図である。EUVマスクは低熱膨張石英を主成分として酸化チタン(Ti)を添加した基板11にモリブデン(Mo)とシリコン(Si)をそれぞれ2.8nm、4.2nm交互に40対層、合計80層積層した多層反射膜12を積層する。その上面にルテニウム(Ru)2.5nmを保護膜13として積層する。
その上面にタンタル(Ta)70nmを吸収膜14として積層する。吸収膜14はDUV波長を光源とした検査装置の感度確保のためにタンタル(Ta)の酸化物や窒化物をさらに上層に積層して2層膜であっても良い。吸収膜14の一部をリソグラフィ法などにより半導体パターンを形成してEUVマスクが完成する。
図2はEUV用ペリクル20の平面図と断面図である。EUV用ペリクル20はその構造の形態として13.5nmの波長の光に対する吸収率が低い単結晶シリコン膜やポリシリコン膜をペリクル膜21として用いる。その両面に洗浄時の薬品耐性向上や酸化防止などを目的として窒化シリコン(Si)数nmを保護膜22として、いずれか一方もしくは両面に積層する。
ペリクル膜21は光学原理的にマスクの結像平面から異物を遠ざけて焦点位置をオフセットさせて設置することが必要である。このためペリクル膜21はペリクルフレーム24を介してマスクに接合する。このペリクルフレーム24を用いる形態は波長193nmを光源とするマスク用として従来から採用されている。本実施例では従来の形態を例示する。ペリクルフレーム24に接着剤23を塗布してペリクル膜21を接合する。
ペリクルフレームの反対面側にも同様に接着剤25を塗布してEUVマスクに接合する。ここで、本発明においては、ペリクル膜21の形成法、構造に関しては特別な制限はなく、公知の製造方法によって製造された13.5nmの波長の光に対する吸収係数が低い膜、すなわち13.5nmの波長の光の透過率が高い膜とする。また、接着剤23や接着剤25には、ボリブデン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン系粘着材等を用いることができる。
図3に前記したEUVマスク10とEUV用ペリクル20を接合した状態を示す。EUV用ペリクル20はEUVマスク10の半導体パターンを覆うように設置する。
次に本発明のペリクル検査装置における光学系の第1の実施例を図9に示す。
EUV用ペリクル20をX−Yステージ51に設置する。X−Yステージ51の内部位置に参照ミラー52を配置する。EUV用ペリクル20と参照ミラー52の距離Aは図3で示したように、EUVマスク10とEUV用ペリクル20と同じとする。光源53から波面の揃った波長13.5nmの光を放射する。
光はライトチョッパー58を通過してミラー54にてEUV用ペリクル20および参照ミラー52に照射する。
この時の入射角度は、実際のEUV露光装置における光学系の主光線(一点鎖線)の入射角度(CRA:Chief Ray Angle)と同一とし、たとえば6度である。また、ミラー54は実際のEUV露光装置の光学系の開口数(NA:NumericalAngle)と同一とし、たとえば0.33である。
尚、検査光の入射〜出射角度は、6°(−6°)に限定されるべきではなく、露光機のNA(開口数)設計に応じて、主光線角度を中心として幅を持つことを考慮し、NA=0.7までの増加を想定して、主光線角度に応じて6〜10°(−6〜−10°)で可変することも、本発明の主旨を逸脱するものではない。
参照ミラー52で反射した光は再びEUV用ペリクル20を透過し、ミラー55を介して検出器56に入射する。ミラー55はミラー54と同じく、CRAと出射NAを入射光側と同じとする。検出器56は例えばCCDカメラである。
EUV用ペリクルの欠陥に起因した波面の変化は検出器56においてEUV用ペリクルがない場合との比較において、ミラー52からの反射光との波面の比較で計測される。EUV用ペリクル20の全面領域の検査はX−Yステージ51を走査して行う。
また、光源53からの光はEUV用ペリクル20の計測時間中に変動する場合が考えられる。この補償として光源光強度の参照モニターとして検出器57を設置する。検出器57への光路切替えにはライトチョッパー58や光路切替え用のミラーを用いれば良い。
参照ミラー52とミラー54とミラー55はEUVマスク10と同じく基板表面にモリブデン(Mo)とシリコン(Si)がそれぞれ2.8nm、4.2nmの膜厚で成膜したものを1対として40対層以上を堆積したものである。さらに保護膜としてルテニウム(Ru)などを成膜しても良い。
ライドチョッパー58の構造を図10に示す。ライトチョッパー58は回転円盤91の表面に前記ミラーが成膜されている。ミラー面は光源53側であり、前述のミラーと同じくモリブデン(Mo)とシリコン(Si)を40対層以上が堆積されている。回転円盤91には円周上に等間隔で開口部93が設けてある。
光源53からの光が開口部93を通過する場合は検出器56(測定側)に、非開口部である反射部94に照射した場合は反射によって光は検出器57(参照側)に導かれる。開口部93と反射部94の切替えはモータ92を用いて回転により行う。
モータ92はCPU87からの指示に従い検出器制御部83と連動して、所定の回転数で回転を行なう。この回転により、図10に示したタイミングチャートのように検出器56(測定側)と検出器57(参照側)では交互に受光と遮光が行われる。
尚、本実施例では回転円盤側のライトチョッパーの構造を例示したが、光を交互に分配すれば良いので、ガルバノミラーなど他の偏向手段を用いても良い。
次に本発明のペリクル検査装置における光学系の第2の実施例を図11に示す。図9と同じ構成については同一の番号で示す。
図11は図9で示したミラー55を削除した形態であり、ミラー52からの反射光を検出器56に直接結像さえる事例であり、ミラー55に依存する波面歪の影響を排除可能な利点を有する。
本実施例の検査方法は第1の実施例と同じである。すなわち、EUV用ペリクルの欠陥に起因した波面の変化が検出器56においてEUV用ペリクルがない場合との比較において、ミラー52からの反射光との波面の比較で計測される。EUV用ペリクル20の全面
領域の検査はX−Yステージ51を走査して行う。
次に本発明のペリクル検査装置における光学系の第3の実施例を図12に示す。図9、図10および図11と同じ構成については同一の番号で示す。
図12は暗視野型の検査装置の形態である。光源53から波面の揃った波長13.5nmの光を放射し、ミラー59にてEUV用ペリクル20およびミラー52に照射する。この時の入射角度は、実際のEUV露光装置における光学系の開口数と同一とし、たとえば0.33である。
参照ミラー52でペリクル20の欠陥に起因して生じた波面歪によって散乱反射した光は再びEUV用ペリクル20を透過し、ミラー60とミラー61を介して検出器56に入射する。ミラー60とミラー61は公知のシバルツシルド光学系の構成であり、反射面には前記したモリブデン(Mo)とシリコン(Si)が40対層以上成膜されている。
本発明の暗視野型の検査装置においてもEUV用ペリクルの欠陥に起因した波面の変化が検出器56においてEUV用ペリクルがない場合との比較において、ミラー52からの反射光との波面の比較で計測される。EUV用ペリクル20の全面領域の検査はX−Yステージ51を走査して行う。
本発明によれば、ペリクル膜の材質の密度や膜厚の変動を位相欠陥として検出する検査装置を提供することが可能となる。
本発明のEUV用ペリクル検査装置100の実施例を図13に、検査工程フローを図14に示す。図9、図10で示した光学系の第一の実施例は図13における検査室73の詳細となる。
<実施例1>
<ペリクル20のローディング工程〕
まず、図13において、検査対象であるペリクル20をペリクル台74に設置する。次にゲート制御部86の信号に従いゲート79Aを開き、ペリクル台74をステージ制御部85の信号に従いロード室71から真空置換室72に移動する。次にゲート79Aを閉じ、真空ポンプ75Aと真空ポンプ75Bを真空制御部84からの信号に従って稼動する。
圧力計76Aと圧力計76Bが規定に達したらゲート79Bを開く。次にペリクル台74を検査室73に移動してX−Yステージ78に設置する。次にゲート79Bを閉じる。
<参照ミラー52の反射率測定>
次に参照ミラー52の反射率を測定する。測定工程の説明では図13に示す制御器20内に示した各部を引用する。まず、検査開始をキーボード90から入力する。ペリクル台74をステージ制御部85からの信号に基づいてX−Yステージを駆動して光軸外に移動する。
次に参照ミラー52が設置された昇降ステージ77をステージ制御部85からの信号に基づいて所定の位置(距離A)まで上昇する。次に光源制御部31からの信号に基づき光源53を点灯する。検出器57(参照側)で受光した反射光と参照ミラー52からの反射光を検出器56(測定側)で各々受光し、検出器制御部83からの信号に従いそれぞれの検出器からの信号をメモリ88に格納する。
メモリ88に格納された検出器56(測定側)および検出器57(参照側)の信号をC
PU87で比較演算して反射率RR(Reference Raw)を表示部89に出力する。同時に比較演算後の反射率はメモリ88に格納される。以上で参照ミラー52の反射率測定が実施された
<ペリクル20の検査>
ペリクル20の検査を開始する。検査工程は図15を用いて説明する。検査工程の説明では図13に示す制御器20内に示した各部を引用する。検査開始をキーボード90から入力する。まず、参照ミラー52が設置された昇降ステージ77を下降させる。次にペリクル20が設置されたペリクル台74をステージ制御部85からの信号に基づいてX−Yステージ78を駆動して、最初の検査座標の部位を光軸Cに移動する。次に光源制御部81からの信号に基づき光源53を点灯する。
検出器57(参照側)で受光した反射光と参照ミラー52からの反射光を検出器56(測定側)で各々受光し、検出器制御部83からの信号に従いそれぞれの検出器からの信号をメモリ88に格納する。
メモリ88に格納された検出器56(測定側)からの信号は、前記反射率測定RRで得た検出器56(測定側)からの信号とを、CPU87で差分演算する。差分演算の結果が位相変化RPR(Reflectance Phase Raw)である。
ここで、検査時間内に変動した光源発光強度の変動を補償する。補償には検出器57(参照側)からの信号を用いる。検査CPU87にて開始時と終了後の信号強度の比をRPRに乗算して初回検査時の反射率RPC(Reflectance Phase Corrected)とする。この補償後の演算結果(RPC)を表示部89に出力する。同時にメモリ88に格納する。
<次の検査>
次にX−Yステージ78を駆動し、次の検査座標に移動する。前記と同じ工程でRPRとRPCを算出してこの補償後の演算結果(RPC)を表示部89に出力する。同時にメモリ88に格納する。この工程をペリクル20面内全域の座標において、X−Yステージ78を移動して繰り返し実施する。設定した座標全体の検査を達成したら測定結果RPCを格納したメモリ88のデータを展開してCPUで座標マップとして表示部89に出力する。以上で検査終了となる。
<ペリクル20のアンロード>
検査終了後、昇降ステージ77を下降する。次にゲート79Bを開き、ペリクル台74を真空置換室22に移動する。ゲート79Bを閉じ、真空ポンプ75Aを停止する。その後、ガス制御部82からガス供給器78にガス供給開始の信号を送る。ガス供給器78から窒素ガスを供給する。圧力計76Aが大気圧に到達したらゲート79Aを開く。その後、ペリクル台74をロード室71に移動する。その後、ゲート79Aを閉じる。
以上で検査が終了した。
<実施例2>
本発明のEUVペリクル検査装置200の実施例を図16に示す。本実施例は図13で示した第一のEUVペリクル検査機100と同様の構成であるが、検査室73内の光学系を第2の光学系の実施例である図11としたものである。検査工程は前記図14および図15と同一である。
<実施例3>
本発明のEUVペリクル検査装置300の実施例を図17に示す。本実施例は図13で示した第一のEUVペリクル検査機100と同様の構成であるが、検査室73内の光学系
を第3の光学系の実施例で図12としたものである。検査工程は前記図14および図15と同一である。
本発明は、フォトマスクなど光学部品に対して周辺環境から降下してくる塵埃などに対して防護を目的とするペリクル膜の光学的品質の検査に適用可能であり、特にEUVマスクに好適に適用可能である。
10・・・EUVマスク
11・・・基板
12・・・多層反射膜
13・・・保護膜
14・・・吸収膜
15・・・裏面導電膜
20・・・EUV用ペリクル
21・・・ペリクル膜
22・・・保護膜
23・・・接着剤
24・・・ペリクルフレーム
25・・・接着剤
30・・・高密度部
31・・・中間密度部
32・・・低密度部
34・・・薄い膜厚部
35・・・中間膜厚部
36・・・厚い膜厚部
37・・・ピンホール部
38・・・正常部
41・・・入射波面
42・・・出射波面
51・・・X−Yステージ
52・・・参照ミラー
53・・・光源
54・・・ミラー
55・・・ミラー
56・・・検出器
57・・・検出器
58・・・ライトチョッパー
59・・・ミラー
60・・・ミラー
61・・・ミラー
71・・・ロード室
72・・・真空置換室
73・・・検査室
74・・・ペリクル台
75・・・真空ポンプ
76・・・圧力計
77・・・昇降ステージ
78・・・X−Yステージ
79・・・ゲート
80・・・制御器
81・・・光源制御部
82・・・ガス制御部
83・・・検出器制御部
84・・・真空制御部
85・・・ステージ制御部
86・・・ゲート制御部
87・・・CPU
88・・・メモリ
89・・・表示部
90・・・キーボード
91・・・回転円盤
92・・・モータ
93・・・開口部
94・・・反射部
100・・・ペリクル検査装置
200・・・ペリクル検査装置
300・・・ペリクル検査装置

Claims (2)

  1. フォトマスクまたはレチクルマスクに用いられるペリクルの、結晶性に起因する欠陥および膜厚変動に起因する位相欠陥を検査するペリクル検査方法であって、
    前記ペリクルに対し、波面の揃った、波長が13〜14nmもしくは6〜7nmの光を、前記ペリクルに対して入射角度を6度にて照射してペリクルを通過させ、
    前記ペリクルを通過した光を参照ミラーにて反射させ、再度ペリクルに入射角度を−6度にて通過させて検出器に到達する光学系とし、
    前記光が、ペリクルを2回透過することを特徴とするペリクル検査方法。
  2. フォトマスクまたはレチクルマスクに用いられるペリクルの、結晶性に起因する欠陥、および膜厚変動に起因する位相欠陥を検査するペリクル検査装置であって、
    下部に参照ミラーが設けられたX−Yステージ上に、被検査体であるペリクルをセットする設置部と、
    波面が揃い、波長が13〜14nmもしくは6〜7nmの光を供する光源と、
    前記光を検出する第一の検出器と第二の検出器と、
    前記第一の検出器と第二の検出器のいずれかに光路を切り替えるためのライトチョッパーとを備え、
    第二の検出器には、前記ライトチョッパーから直接光が到達し、
    第一の検出器には、光が前記ペリクルに対して6度の入射角度にて通過し、前記参照ミラーにより反射され、再度ペリクルに−6度の入射角度にて通過して第一の検出器に光が到達する光学系を備えたことを特徴とするペリクル検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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