JP2017050744A - 画像符号化装置、画像符号化方法、及びプログラム - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 従来よりも少ない演算量で、イントラ予測における予測ブロックサイズを決定することを可能とする画像符号化装置、方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】 画像に含まれる複数のブロックのうち、符号化対象のブロックを符号化する画像符号化装置であって、前記符号化対象のブロックに含まれる1以上のサブブロックの特徴量を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された特徴量が、所定のサイズに対応する予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記符号化対象のブロックにおいてイントラ予測する単位である予測ブロックサイズを、前記所定のサイズよりも小さいサイズに決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された予測ブロックサイズに基づいて、前記符号化対象のブロックを符号化する符号化手段と、を有することを特徴とする画像符号化装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像符号化装置、画像符号化方法、及びプログラムに関し、特にイントラ予測を用いて画像を符号化する技術に関する。
動画像の圧縮記録の符号化方式として、High Efficiency Video Coding方式(以下、HEVC)が知られている。HEVCでは、動画像に含まれる1枚の画像(画面)内における画素間の相関を利用して画面内予測(以下、イントラ予測)を行うことにより生成した予測誤差を符号化する、イントラ予測符号化が採用されている。
そして、HEVCでは、イントラ予測の単位である予測ブロックのサイズ(以下、予測ブロックサイズ)として、4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素、64×64画素の5種類のうちのいずれかを使用できる。尚、4×4画素は水平方向4画素、垂直方向4画素のブロックを示し、本発明の実施形態においては、これを以下、4×4画素と表記する。また、画素数が変化しても同様である。また、HEVCでは、符号化の単位である符号化ブロック(CTU:Coding Tree Unit)内において、異なる予測ブロックサイズを混在させて使用することが可能である。さらに、HEVCでは、イントラ予測のモード(以下、予測モード)として、各予測ブロックサイズで35個のモードをそれぞれ定義している。即ち、HEVCでは、最適な符号化効率を得るために、5種類の予測ブロックサイズのうち最適な予測ブロックサイズを選択し、さらに35個の予測モードのうち最適な予測モードを選択する必要がある。
従来、予測ブロックサイズを選択する方法としては、次のようなものがある。即ち、全てのブロックサイズの各予測モードに対して予測領域の画像データを算出し、算出した予測領域の画像データと処理対象領域の画像データとの絶対誤差に基づいて、最適な予測ブロックサイズを決定する方法がある(特許文献1)。
特許第3369573号公報
上述した特許文献1に記載された方法では、全てのブロックサイズに対する各予測モードについて、全ての組み合わせの予測領域の画像データを算出し、最適な予測ブロックサイズを決定するため、演算量が多く、画像符号化装置の処理負荷が大きくなる。
本発明は、従来よりも少ない演算量で、イントラ予測における予測ブロックサイズを決定することを可能とする画像符号化装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための一手法として、本発明の画像符号化装置は、以下の構成を有する。即ち、画像に含まれる複数のブロックのうち、符号化対象のブロックを符号化する画像符号化装置であって、前記符号化対象のブロックに含まれる1以上のサブブロックの特徴量を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された特徴量が、所定のサイズに対応する予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記符号化対象のブロックにおいてイントラ予測する単位である予測ブロックサイズを、前記所定のサイズよりも小さいサイズに決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された予測ブロックサイズに基づいて、前記符号化対象のブロックを符号化する符号化手段と、を有する。
本発明により、従来よりも少ない演算量で、イントラ予測を行う単位(予測ブロックサイズ)を決定することが可能である。
実施形態1に係る予測部の構成を示すブロック図 実施形態1における予測処理を示すフローチャート 実施形態1に係る予測サイズ決定部の構成を示すブロック図 実施形態1における予測ブロックサイズの決定処理を示すフローチャート 実施形態1における符号化ブロックに属するサブブロックを示す図 実施形態2に係る予測部の構成を示すブロック図 実施形態2における予測処理を示すフローチャート 実施形態1に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図 画像符号化装置に適応可能なコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。尚、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、図示された構成に限定されるものではない。
尚、本実施形態において8×8画素は水平方向8画素、垂直方向8画素のブロックを示し、これを以下、8×8画素と表記する。
また、本実施形態の画像符号化装置は、符号化方式としてHigh Efficiency Video Coding(以下、HEVC)を用いる。また、本実施形態において符号化のブロック単位を符号化ブロック(Coding Tree Unit:CTU)と称す。尚、符号化ブロックは、従来のMPEG標準及びH.264におけるマクロブロックに相当する。また、符号化ブロックの各画素は輝度信号ブロック、及び輝度信号ブロックと同一空間を成す色差ブロックから構成される。
また、HEVCでは1ピクチャ(フレーム)を、シーケンス毎に、指定可能な符号化ブロック単位に分割し、符号化ブロック単位で符号化・復号処理を行う。また、本実施形態の画像符号化装置は、符号化ブロックを四分木構造で階層分割をすることが可能である。
また、予測のブロック単位を予測ブロック(Prediction Unit:PU)と称し、予測ブロックのサイズを予測ブロックサイズ(PUサイズ)と称す。尚、H.264においては、予測ブロックサイズとして、4×4画素、8×8画素、16×16画素の3種類のうち、いずれかをマクロブロック単位で選択できた。HEVCにおいては、イントラ予測の予測ブロックサイズとして、4×4画素、8×8画素、16×16画素、32×32画素、64×64画素の5種類のうち、何れかを取り得る。また、HEVCでは、階層木構造によって、符号化ブロックに対して均等に4分割するかしないかの判定を順次行い、予測ブロックサイズを細分化できるしくみが用いられている。
また、輝度のイントラ予測モードの種類については、各予測ブロックサイズでそれぞれ35種類が定義されており、色差のイントラ予測モードの種類については5種類が定義されている。
(実施形態1)
本実施形態1における画像符号化装置の構成について図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る画像符号化装置の構成例を示す図である。図8における予測部10は、画像符号化装置1に入力された画像(以下、入力画像)と、逆変換・逆量子化部40で再生された画像(以下、再構成画像)とに基づいて、予測誤差を生成する。また、予測部10は、符号化済みの画素に予測処理を施すことによって予測画像を生成する。変換・量子化部20は、予測部10で生成された予測誤差に直交変換、及び量子化を施し、量子化係数を生成する。算術符号化部30は、変換・量子化部20で生成された量子化係数に算術符号化を施す。逆変換・逆量子化部40は、変換・量子化部20で生成された量子化係数に逆量子化・逆直交変換を施すことによって予測誤差を再構成する。そして、加算部50は、逆変換・逆量子化部40によって再構成された予測誤差と、予測部10によって生成された予測画像とを加算し、再構成画像を生成する。
次に、本実施形態1における予測部の構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る予測部の構成例を示す図である。バッファ100は、予測部10に入力された画像(入力画像)を符号化ブロック単位で取得する(読み出す)。そして、バッファ100は、読み出した入力画像を符号化ブロック単位でバッファリング(保存)する。特徴量取得部101は、バッファ100から処理対象(符号化対象)の符号化ブロックを入力し、処理対象の符号化ブロック内の各サブブロックの特徴量をそれぞれ取得(算出、抽出)する。ここで、符号化ブロックには1以上のサブブロックが含まれるものとする。
予測サイズ決定部102は、特徴量取得部101によって取得された各サブブロックの特徴量に基づいて、処理対象の符号化ブロックに予測処理を施す単位である予測ブロックのサイズ(以下、予測ブロックサイズ)を決定する。予測モード決定部103は、予測サイズ決定部102によって決定された予測ブロックサイズに基づいて、処理対象の符号化ブロック内の各予測ブロックのイントラ予測モードを決定する。予測補償部104は、予測サイズ決定部102によって決定された予測ブロックサイズ、及び予測モード決定部103によって決定されたイントラ予測モードに基づいて、処理対象の符号化ブロックの各予測ブロックに予測処理を施し、予測誤差値を生成する。
次に、本実施形態1における予測部10の動作の詳細を、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態における予測部10の処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS200においてバッファ100は、入力画像を符号化ブロック単位で取得する。尚、本実施形態におけるバッファ100は、入力画像を符号化ブロック単位で取得することに限定されない。例えば、バッファ100は、入力画像全体を取得して、取得した入力画像を後段の処理部へ符号化ブロック単位で出力するようにしても構わないし、符号化ブロック内のサブブロック単位で出力するようにしても構わない。
次に、ステップS201において特徴量取得部101は、バッファ100から処理対象の符号化ブロック内の所望のサブブロックを読み出し、読み出したサブブロックの特徴量を取得する。そして、特徴量取得部101は、取得した特徴量を、予測サイズ決定部102へ出力する。ここで、本実施形態における画像符号化装置1は、特徴量として、画像(サブブロックの画素)の複雑度を表す指標値の一つであるアクティビティ値を用いる。アクティビティ値は、サブブロックに属する各画素の輝度値と、該サブブロックに属する各画素の輝度値の平均値との差分絶対値和で表される。しかしながら、これに限定されず、本実施形態における画像符号化装置1は、イントラ予測を行うブロックのサイズ(予測ブロックサイズ)を決定するために有効な値を、特徴量として用いればよい。例えば、サブブロックの各画素の輝度値の分散を特徴量として用いてもよいし、サブブロックの各画素の色差値のアクティビティ値、分散値等を特徴量として用いてもよい。
次に、ステップS202において予測サイズ決定部102は、特徴量取得部101によって取得されたサブブロックの特徴量に基づいて、処理対象の符号化ブロックの予測ブロックサイズを決定する。そして、予測サイズ決定部102は、予測ブロックサイズを決定し、予測ブロックサイズに関する情報を後段の処理部へ出力する。尚、本実施形態における予測サイズ決定部102は、符号化ブロックに対して階層木構造(ツリー状の階層構造)に基づいて、各階層においてブロックサイズの分割をするかしないかを示す分割情報を、予測ブロックサイズに関する情報として用いる。しかしながら、これに限定されず、本実施形態における予測サイズ決定部102は、予測ブロックサイズに関する情報として、決定された予測ブロックサイズを示す情報(インデックス)を用いても構わない。例えば、処理対象の符号化ブロックのサイズが32×32画素であって、予測サイズ決定部102によって決定された予測ブロックサイズが16×16画素である場合に、予測ブロックサイズに関する情報として、16×16画素を示す情報を用いてもよい。さらに、16×16画素を示す情報を、インデックスを用いて示しても構わない。例えば、16×16画素を示す情報のインデックスを0、8×8画素を示す情報のインデックスを1等としても構わない。また、処理対象の符号化ブロックを分割することを示す情報を予測ブロックサイズに関する情報として用いても構わない。また、ステップS202における予測サイズ決定部102による予測ブロックサイズを決定する処理の詳細については後述する。
ステップS203において予測モード決定部103は、ステップS202において予測サイズ決定部102によって決定された予測ブロックサイズに基づいて、処理対象の符号化ブロック内の各予測ブロックの輝度及び色差のイントラ予測モードを決定する。即ち、予測モード決定部103は、処理対象の符号化ブロックの画素値をバッファ100から入力し、処理対象の符号化ブロックの周囲の画素であって符号化済みの画素である再構成画像の画素値を、予測部10内の不図示の処理部から入力する。さらに、予測モード決定部103は、予測サイズ決定部102から、予測ブロックサイズに関する情報を入力する。そして、予測モード決定部103は、入力した処理対象の符号化ブロックの画素値、再構成画像の画素値、及び予測ブロックサイズに関する情報を用いて、処理対象の符号化ブロック内の各予測ブロックの輝度及び色差のイントラ予測モードを決定する。
ここで、予測モード決定部103は、処理対象の符号化ブロック内の各予測ブロックサイズに対応する35種類の輝度イントラ予測モード、及び5種類の色差イントラ予測モードの各モードを用いてイントラ予測を行った場合の予測誤差を算出する。そして、予測モード決定部103は、算出した予測誤差に基づいて、最適なイントラ予測モードを探索(決定、選択)する。ここで、予測モード決定部103は、予測誤差の差分絶対値和(SAD:Sum of Absolute Difference)、及び輝度イントラ予測モード、色差イントラ予測モードに関するパラメータの発生ビット量を用いて符号化コストを算出する。そして、予測モード決定部103は、各イントラ予測モードに対して算出した符号化コストを比較し、最も小さい符号化コストのモードを選択する。
尚、本実施形態は、予測モードの探索アルゴリズムに依存せず、輝度イントラ予測モード及び色差イントラ予測モード探索においては全てのモードについて探索しても良いし、特定のモードを省略して一部のモードについて探索しても良い。また、本実施形態における予測モード決定部103は、予測誤差の算出に先だって、処理対象の符号化ブロックの画素値をバッファ100から適宜入力し、予測値として、再構成画像のうち必要な画素値を不図示の処理部から入力する。尚、本実施形態における予測モード決定部103は、処理性能高速化のために、予測モードの探索においては再構成画像の画素値の代わりに入力画像の画素値を予測値として代替して、予測モードの探索を行っても構わない。
また、本実施形態における予測モード決定部103は、SAD及び発生モードに関するパラメータの発生ビット量を用いて符号化コストを算出するとしたが、これに限定されない。例えば、予測モード決定部103は、SADを算出する代わりに、予測誤差にアダマール変換を施した結果(変換係数)の差分絶対値和(SATD:Sum of Absolute Transformed Differences )を用いてもよい。また、予測モード決定部103は、符号化コストを算出する際に、発生モードに関するパラメータの発生ビット量を考慮しなくてもよい。また、符号化コストの算出方法としては、例えば、ラグランジュの未定乗数法に従って、以下の式により算出する方法がある。
=D+λ・R ・・・(式1)
式1における各値は、予測モードiにおける符号化コストJ、符号化歪みD(入力画像と参照画像との二乗誤差和)、未定乗数λ、発生モードに関するパラメータの発生ビット量(発生符号量)Rを示す。しかしながら本実施形態は、符号化コストの算出方法に限定されない。即ち、本実施形態の画像符号化装置1は、回路規模等の実装コスト、及び/又は必要な探索精度を鑑み、符号化コストの用途に応じて算出方法を決定しても構わない。
次に、ステップS204において予測補償部104は、予測サイズ決定部102によって決定された予測ブロックサイズ、及び予測モード決定部103によって決定されたイントラ予測モードに基づいて、処理対象の符号化ブロックにイントラ予測を施す。即ち、予測補償部104は、処理対象の符号化ブロックの画素をバッファ100から入力し、予測ブロックサイズに関する情報を予測サイズ決定部102から入力する。さらに、予測補償部104は、予測モード決定部103によって決定された輝度及び色差のイントラ予測モードに関する情報を取得する。そして、入力した予測ブロックサイズに関する情報及び輝度及び色差のイントラ予測モードに関する情報に基づいて、処理対象の符号化ブロックの予測ブロックにイントラ予測を施し、予測誤差を生成する。尚、予測補償部104は、処理対象の符号化ブロックに予測処理を施すために、符号化済みの画素である再構成画像を予測値として用いる。そして、予測補償部104は、生成した予測誤差を後段の処理部(不図示)へ出力する。さらに、予測部10は、予測補償部104から出力される予測誤差を直交変換、量子化、及びエントロピー符号化することによって、画像を符号化する処理を終了する。
次に、図2のステップS202における、予測サイズ決定部102による予測ブロックサイズの決定処理の詳細を、図3、図4、及び図5を用いて説明する。尚、本実施形態においては符号化ブロックサイズが32×32画素である場合に、予測ブロックサイズを決定する処理について説明する。図3は、予測サイズ決定部102の構成例を示す図である。図4は、予測サイズ決定部102による予測ブロックサイズの決定処理の手順を示すフローチャートである。図5は、32×32画素の符号化ブロック(32x32CTU)に属する予測ブロックを示す図である。図5に示すように、本実施形態における符号化ブロックは、8×8画素のサブブロック(PU8x8ij(i=0,1,2,3;j=0,1,2,3))と、16×16画素のサブブロック(PU16x16(i=0,1,2,3))とを含む。即ち、図5において、32×32画素の符号化ブロック(32x32CTU)は、4つの16×16画素のサブブロック(PU16x16、PU16x16、PU16x16、PU16x16)から成る。また、16×16画素のサブブロック(PU16x16(i=0,1,2,3))は、4つの8×8画素のサブブロック(PU8x8i0、PU8x8i1、PU8x8i2、PU8x8i3(i=0,1,2,3))から成る。
図3に示すように、予測サイズ決定部102は、第1閾値比較部1020、第2閾値比較部1021、第3閾値比較部1022、及びレジスタ1023を有す。第1閾値比較部1020、第2閾値比較部1021、及び第3閾値比較部1022は、それぞれ符号化ブロック内の32×32画素、16×16画素、8×8画素のサブブロック用の閾値比較器である。これらの第1閾値比較部1020、第2閾値比較部1021、及び第3閾値比較部1022は、各予測ブロックサイズの候補に対応するサブブロックの特徴量を入力し、予め定められた閾値と比較してその比較結果を出力する。
また、レジスタ1023は、分割情報を格納するレジスタである。本実施形態では、予測ブロックサイズが探索しているサブブロックのサイズである(サブブロックを分割しない)場合に分割情報を0とする。一方、本実施形態では、予測ブロックサイズが探索しているサブブロックのサイズでない(サブブロックを分割する)場合に分割情報を1とする。即ち、図3に示すようにレジスタ1023は、32×32画素の符号化ブロック、及び符号化ブロックに属するサブブロックに対応する分割情報(フラグ)を格納する。
例えば、本実施形態におけるレジスタ1023は、32×32画素の符号化ブロック内の予測ブロックサイズを32×32画素とする(分割しない)か、否(分割する)かの情報(レジスタ非PU32フラグ)を格納する。本実施形態では、レジスタ非PU32フラグの値を、予測ブロックサイズを32×32画素にする(分割しない)場合は0、そうでない(分割する)場合は1とする。また、レジスタ1023は、予測ブロックサイズを16×16画素とするか否かの情報(レジスタ非PU16フラグ[i](i=0,1,2,3))を格納する。尚、レジスタ非PU16フラグ[i]は、図5に示す16×16画素のサブブロックPU16x16に対応し、レジスタ1023は、予測ブロックサイズを16×16画素にするか否かを示す分割情報を格納する。本実施形態では、レジスタ非PU16フラグ[i]を、予測ブロックサイズを16×16画素とする(分割しない)場合は0、そうでない(分割する)場合は1とする。また、レジスタ1023は、予測ブロックサイズを8×8画素とするか否かの情報(レジスタ非PU8フラグ[ij](i=0,1,2,3;j=0,1,2,3))を格納する。尚、レジスタ非PU8フラグ[ij]は、図5に示す8×8画素のサブブロックPU8x8ijに対応し、予測ブロックサイズを8×8画素にするか否かを示す分割情報を格納する。本実施形態では、レジスタ非PU8フラグ[ij]を、予測ブロックサイズを8×8画素にする(分割しない)場合は0、そうでない(4×4画素に分割する)場合は1とする。
次に、図4を用いて、予測サイズ決定部102による予測ブロックサイズの決定処理の手順を説明する。例えば、予測サイズ決定部102は、特徴量取得部101が処理対象の符号化ブロック内のサブブロックの特徴量を取得した後に、図4に示すフローチャートの処理を開始する。予測ブロックサイズの決定処理を開始すると、ステップS400において予測サイズ決定部102は、全てのブロック分割レジスタ値の初期化処理を行う。ここで、予測サイズ決定部102のレジスタ1023は、非PU32フラグ、非PU16フラグ[i]、及び非PU8フラグ[ij]を全てゼロクリアする(値をゼロにする、空にする)。また、レジスタ1023は、同様に変数i及び変数jもゼロクリアする。
次に、ステップS401において予測サイズ決定部102は、本実施形態においてサブブロックとして使用する、8×8画素のサブブロックPU8x8ijの特徴量を取得する。前述したように、本実施形態における画像符号化装置1は、特徴量として、アクティビティ値を用いるため、予測サイズ決定部102はアクティビティ値を取得する。そして、ステップS401において予測サイズ決定部102は、取得したアクティビティ値を、第1閾値比較部1020、第2閾値比較部1021、及び第3閾値比較部1022へ入力する。
次に、ステップS402にて第3閾値比較部1022は、ステップS401にて取得した8×8画素のサブブロックPU8x8ijのアクティビティ値と、予め定められたPU8×8用の閾値(第1閾値)とを比較し、比較結果をレジスタ1023へ出力する。そして、予測サイズ決定部102は、取得したアクティビティ値が第1閾値より大きい場合(ステップS402におけるYES)にステップS403の処理へ進み、予測ブロックサイズを8×8画素より小さいサイズに決定する。一方、予測サイズ決定部102は、取得したアクティビティ値が第1閾値以下の場合(ステップS402におけるNO)にステップS404の処理へ進み、予測ブロックサイズを8×8画素以上のサイズに決定する。
ここで一般的に、画像のアクティビティ値が所定値より低い場合、アクティビティ値が所定値より高い場合と比較して、その画像内における画素値の変化量が少ないと考えられる。このことから、アクティビティ値が所定値より低い場合は、アクティビティ値が所定値より高い場合と比較して、イントラ予測を行う単位を細かく設定する必要性が低い。例えば、画像内において、空や、模様の無い壁等の平坦な領域では、領域内の画素値の変化がほとんど無く、領域内の画素値の変化が大きい平坦でない領域と比較して、領域ではイントラ予測を行う予測ブロックサイズに関わらず予測精度が高い。一般的に、画像符号化装置は、予測ブロックサイズを示す情報を付帯情報(ヘッダ情報)として、符号化した画像の符号データと統合して出力する。即ち、予測ブロックサイズを大きくすることにより、画像内の予測ブロックの数を少なくし、付帯情報のデータ量を少なくすることができる。このため、予測ブロックサイズを大きく設定する方が、予測ブロックサイズを小さく設定する場合と比較して、データ量を削減することができる。
次に、ステップS403における処理について説明する。ステップS402において取得したアクティビティ値がPU8×8用の閾値(第1閾値)より大きいと判定した場合(ステップS402におけるYES)、予測サイズ決定部102はステップS403の処理を行う。このように、アクティビティ値がPU8×8用の閾値(第1閾値)より大きい場合、サブブロックとして使用する8×8画素のサブブロックPU8x8ijにおいて、イントラ予測を行なう単位を8×8画素より細かく設定した方が、予測精度が高くなる可能性が高い。本実施形態における予測サイズ決定部102は、8×8画素のサブブロックPU8x8ijの予測ブロックサイズを4×4画素に決定し、レジスタ1023は8×8画素のサブブロックPU8x8ijに関連するレジスタ非PU8フラグ[ij]を1に更新する。更にこの決定により、8×8画素のサブブロックPU8x8ijが属する上位階層のブロックである16×16画素のサブブロックPU16x16における予測ブロックサイズは、16×16画素とならないことが決まる。このため、レジスタ1023は、8×8画素のサブブロックPU8x8ijが属する16×16画素のサブブロックPU16x16に対応するレジスタ非PU16フラグ[i]も同様に1に更新する。また、32×32CTUの予測ブロックサイズが32×32画素とならないことが決まるため、レジスタ1023はレジスタ非PU32フラグも1に更新し、ステップS408の処理へ進む。
次に、ステップS404における処理について説明する。ステップS402において取得したアクティビティ値がPU8×8用閾値(第1閾値)以下であると判定した場合(ステップS402におけるNO)、予測サイズ決定部102はステップS404の処理を行う。ステップS404にて第2閾値比較部1021は、ステップS401にて取得した8×8画素のサブブロックPU8x8ijのアクティビティ値と、予め定められたPU16×16用の閾値(第2閾値)とを比較し、比較結果をレジスタ1023へ出力する。そして、予測サイズ決定部102は、取得したアクティビティ値が第2閾値より大きい場合(ステップS404におけるYES)にステップS405の処理へ進み、第2閾値以下の場合(ステップS404におけるNO)にステップS406の処理へ進む。
次に、ステップS405における処理について説明する。この場合、8×8画素のブロックPU8x8ijの属する上位階層ブロックである16×16画素のブロックPU16x16のイントラ予測を行う単位(予測ブロックサイズ)は、16×16画素より細かく設定した方が、予測精度が高い。本実施形態における予測サイズ決定部102は、8×8画素のサブブロックPU8x8ijの予測ブロックサイズを8×8画素に決定する。更にこの決定により、レジスタ1023は、8×8画素のサブブロックPU8x8ijが属する上位階層のブロックである16×16画素のブロックPU16x16に対応するレジスタ非PU16フラグ[i]を1に更新する。また、32×32CTUの予測ブロックサイズが32×32画素とならないことが決まるため、レジスタ1023はレジスタ非PU32フラグも1に更新し、ステップS408の処理へ進む。
ステップS406において第1閾値比較部1020は、ステップS401にて取得した8×8画素のブロックPU8x8ijのアクティビティ値と、予め定められたPU32×32用の閾値(第3閾値)とを比較し、比較結果をレジスタ1023へ出力する。そして、予測サイズ決定部102は、取得したアクティビティ値が第3閾値より大きい場合(ステップS406におけるYES)にステップS407の処理へ進み、第3閾値以下の場合(ステップS406におけるNO)にステップS408の処理へ進む。
次に、ステップS407における処理について説明する。この場合、32×32画素の符号化ブロック32×32CTUの予測ブロックサイズは、32×32画素より細かく設定した方が、予測精度が高い。本実施形態における予測サイズ決定部102は、8×8画素のサブブロックPU8x8ijの属するサブブロックの予測ブロックサイズを、16×16画素以上であって32×32画素より小さいサイズに決定する。このため、レジスタ1023は、32×32画素の符号化ブロック32×32CTUに対応するレジスタ非PU32フラグを1に更新し、ステップS408の処理へ進む。
ステップS408において予測サイズ決定部102は、変数jが3と等しいか否かを判定する。即ち、予測サイズ決定部102は、16×16画素のブロックPU16×16内の全ての8×8画素のブロック(PU8x8i0、PU8x8i1、PU8x8i2、PU8x8i3)が探索されたか否かを判定する。ここでは、予測サイズ決定部102は、変数jが3と等しい場合に、16×16画素のブロックPU16×16内の全ての8×8画素のブロックが探索されたと判定し、変数jが3より小さい場合に、全ての8×8画素のブロックが探索されていないと判定する。そして、予測ブロックサイズは、変数jが3と等しい場合(ステップS408におけるYES)ステップS410の処理へ進み、変数jが3より小さい場合(ステップS408におけるNO)ステップS409の処理へ進む。
ステップS409において予測サイズ決定部102は、変数jの値をインクリメントし、ステップS401の処理へ戻る。また、ステップS410において予測サイズ決定部102は、変数jをゼロクリアし、ステップS411の処理へ進む。
更に、ステップS411において予測サイズ決定部102は、変数iが3と等しいか否(NO)かを判定する。即ち、予測サイズ決定部102は、32×32画素の符号化ブロック32×32CTU内の全ての16×16画素のブロック(PU16×16、PU16×16、PU16×16、PU16×16)が探索されたか否かを判定する。ここでは、予測サイズ決定部102は、変数iが3と等しい場合に、32×32の符号化ブロック32×32CTU内の全ての16×16画素のブロックが探索されたと判定する。一方、予測サイズ決定部102は、変数iが3より小さい場合に、全ての16×16画素のブロックが探索されていないと判定する。そして、変数iが3と等しい場合(ステップS411におけるYES)、予測サイズ決定部102は32×32画素の符号化ブロック32×32CTUの予測ブロックサイズの決定処理を終了する。一方、変数iが3より小さい場合(ステップS411にけるNO)、予測サイズ決定部102はステップS412の処理へ進む。そして、ステップS412において予測サイズ決定部102が、変数iの値をインクリメントし、ステップS401の処理へ戻る。
上述したように、本実施形態における予測サイズ決定部102は、符号化ブロック32x32CTUにおいて、一つの16×16画素のサブブロックPU16x16に属する8×8画素のサブブロックPU8x8i0〜PU8x8i3を順にスキャンする。そして、予測サイズ決定部102は、図4の各ステップS401〜S410に示す処理を、各8×8画素のサブブロックPU8x8i0〜PU8x8i3に対して行う。さらに、本実施形態における予測サイズ決定部102は、符号化ブロック32x32CTUに属する16×16画素のサブブロックPU16x16〜PU16x16を順にスキャンする。そして、予測サイズ決定部102は、図4の各ステップS401〜S412に示す処理を、各16×16画素のサブブロックPU16x16〜PU16x16に対して行う。そして、上述の処理により、予測サイズ決定部102は、符号化ブロック32x32CTUの予測ブロックサイズを決定することができる。
尚、本実施形態の予測サイズ決定部102は、サブブロックPU16x16内の全てのサブブロックPU8x8i0〜PU8x8i3の特徴量が第2閾値以下の場合(ステップS404においてNO)、予測ブロックサイズを16×16画素以上に決定する。一方、サブブロックPU16x16内のサブブロックPU8x8i0〜PU8x8i3の少なくとも一つのサブブロックの特徴量が第2閾値より大きい場合(ステップS404においてYES)、予測ブロックサイズを16×16画素未満に決定する。
また、予測サイズ決定部102は、符号化ブロック(32x32CTU)内の全てのサブブロックPU16x16〜PU16x16の特徴量が第3閾値以下の場合(ステップS406においてNO)に、予測ブロックサイズを32×32画素に決定する。一方、符号化ブロック(32x32CTU)内のサブブロックPU16x16〜PU16x16の少なくとも一つのサブブロックの特徴量が第3閾値より大きい場合(ステップS406においてYES)、予測ブロックサイズを32×32画素未満に決定する。
また、本実施形態における予測サイズ決定部102は、PU8×8用の閾値(第1閾値)、PU16×16用の閾値(第2閾値)、及びPU32×32用の閾値(第3閾値)は、予め定められた値を使用したが、これに限定されない。例えば、予測サイズ決定部102は、符号化ブロックを符号化(量子化)する際に用いられる量子化パラメータに応じて適応的に変化させた閾値を使用してもよい。一般的に、量子化パラメータを大きく設定して符号化するほど、画像の符号量(画像の予測誤差を符号化して生成される符号化データ)に対する、予測誤差以外の付帯情報(予測モード等の情報)の符号量の割合は、小さくなるという傾向がある。量子化パラメータが十分大きいと、イントラ予測モードに関わらず、量子化後の予測誤差がほぼゼロとなる可能性が高くなり、この場合には画像の符号量に対する予測モードを表す情報量の割合が大きくなる。このことから、より大きい予測ブロックサイズを選択する方が、より小さい予測ブロックを選択するよりも、予測モードを表す情報量を減らすことができる。以上のことから、量子化パラメータに応じて適応的に決定した閾値を使用する場合には、量子化パラメータが大きいほど閾値を大きく設定するのが望ましい。
以上説明したように、本実施形態の画像符号化装置によれば、従来よりも少ない演算量でイントラ予測を行う単位(予測ブロックサイズ)を決定することができる。本実施形態の画像符号化装置は、処理対象の符号化ブロック内のサブブロックの特徴量に基づいて、イントラ予測の予測ブロックサイズを決定する。即ち、候補となるイントラ予測モードの数が多数存在する場合であっても、従来のように各ブロックサイズについてイントラ予測モードをそれぞれ探索する場合に比べて、イントラ予測モードを決定するために必要な演算量を減らすことができる。また、決定された予測ブロックサイズに基づいて、イントラ予測モードの探索を行うため、予測ブロックサイズの候補とイントラ予測モードの候補との全ての組み合わせを考慮する必要がない。
また、本実施形態の画像符号化装置によれば、予測サイズ決定部102において符号化ブロック内のサブブロックの特徴量を保持し続ける必要が無いため、小さい回路規模で予測ブロックサイズを決定する処理を実現することが可能となる。
(実施形態2)
上述の実施形態1における画像符号化装置1は、予測サイズ決定部102によって決定された予測ブロックサイズを用いて、イントラ予測モードを決定していた。本実施形態2における画像符号化装置1は、予測ブロックサイズを32×32画素として簡易予測を行い、簡易予測の結果と、予測サイズ決定部102の処理の結果とに基づいて決定した予測ブロックサイズを用いて、イントラ予測モードを決定する構成とする。
図6は、本実施形態に係る画像符号化装置の構成例を示す図である。尚、図6において、実施形態1の図1に示す画像符号化装置1の各処理部と同じ機能を有する処理部は同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態における画像符号化装置1は、簡易予測部605及び予測モード決定部603を有する点で、実施形態1の図1に示す画像符号化装置1と異なる。
簡易予測部605は、バッファ100から処理対象の符号化ブロックを入力し、処理対象の符号化ブロックの周囲の画素であって符号化済みの画素である再構成画像の画素値を、予測部10内の不図示の処理部から入力する。そして、簡易予測部605は、再構成画像の画素値を予測値として用いて、バッファ100から取得した処理対象の符号化ブロックに簡易的なイントラ予測を施し、予測誤差を出力する。
予測モード決定部603は、バッファ100から処理対象の符号化ブロックを入力し、処理対象の符号化ブロックの周囲の画素であり符号化済みの画素である再構成画像の画素値を入力する。また、予測モード決定部603は、予測サイズ決定部102から予測ブロックサイズに関する情報、及びブロックサイズの分割情報を入力し、簡易予測部605で生成された予測誤差を入力する。そして、予測モード決定部603は、入力した処理対象の符号化ブロックの画素値、再構成画像の画素値、ブロックサイズ分割情報、及び予測誤差値に基づいて、処理対象の符号化ブロックのイントラ予測モードを決定する。
次に、本実施形態2における画像符号化装置1の動作の詳細を、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態における画像符号化装置の処理の手順を示すフローチャートである。尚、図7における各ステップS700〜S702、及びステップS705の処理は、図2の各ステップS200〜S202、及びステップS204と同様の処理であるため、説明を省略する。
ステップS703において簡易予測部605は、処理対象の符号化ブロックに簡易的なイントラ予測を施し、予測誤差を生成する。ここで、簡易予測部605は、予測ブロックサイズを32×32画素とし、処理対象の符号化ブロックに対して、複数のイントラ予測モードを用いてそれぞれイントラ予測を施し、生成された複数の予測誤差を比較する。そして、予測誤差の比較結果において、複数の予測誤差のうち最小の予測誤差を後段の処理部へ出力する。尚、本実施形態では、予測誤差の比較に用いるイントラ予測モードとして、全てのイントラ予測モードを用いるが、これに限定されず、全てのイントラ予測モードのうち2以上のイントラ予測モードを選択しても構わない。例えば、予測誤差の比較に用いるイントラ予測モードとして、水平方向予測、垂直方向予測、及び直流成分(DC)予測のみを用いてもよい。
次に、ステップS704において予測モード決定部603は、処理対象の符号化ブロック内の各予測ブロックの輝度及び色差のイントラ予測モードを決定する。まず、予測モード決定部603は、各モードを用いてイントラ予測を行う際には、ステップS703において簡易予測部605によって出力された予測誤差と所定の閾値とを比較した結果に基づいて、イントラ予測を施す予測ブロックサイズを決定する。即ち、予測モード決定部603は、簡易予測部605により出力された予測誤差が所定の閾値より大きい場合に、ステップS702で予測サイズ決定部102により決定された予測ブロックサイズを用いて、処理対象の符号化ブロックの予測ブロックに予測を施す。一方、簡易予測部605により出力された予測誤差が所定の閾値以下の場合には、予測ブロックサイズを32×32画素として処理対象の符号化ブロックの予測ブロックに予測を施す。
一般的に、アクティビティ値は画像の平坦度を表すのに有効である。しかしながら、画像の中に物体のエッジ等が含まれている場合、画像内の大部分が平坦であったとしても、画像の中にエッジ等が含まれていない場合と比べて、アクティビティ値が大きな値となることがある。このような場合には、適切に予測ブロックサイズを選択することが困難となる。例えば、処理対象の符号化ブロック(32×32CTU)の中にエッジが存在する場合、符号化ブロック内の全てのサブブロックのうち、エッジ部分を含むサブブロックは、エッジ部分を含まないサブブロックより大きいアクティビティ値となる可能性がある。そして、符号化ブロック内の全てのサブブロックのうち、少なくとも一つでもエッジ部分を含み、アクティビティ値が大きいサブブロックが存在すると、符号化ブロックの予測ブロックサイズとして32×32画素が選ばれにくくなってしまう。このため、本実施形態では、上述したステップS704において予測ブロックサイズを32×32画素として簡易予測を行う。そして、簡易予測の結果が十分良好(簡易予測によって生成された予測誤差が所定の閾値以下)であると判断される場合には、ステップS702で決定された予測ブロックサイズに関わらず、予測ブロックサイズを32×32画素とする。このような処理によって、符号化ブロック内の大部分が平坦であって一部(例えば1サブブロック)にエッジが存在する場合であっても、適切に予測ブロックサイズを決定し、予測精度を上げることができる。
さらに、ステップS704において予測モード決定部603は、上述の方法で決定した予測ブロックサイズに基づいて処理対象の符号化ブロック内の各予測ブロックの輝度及び色差のイントラ予測モードを決定する。そして、決定した輝度及び色差のイントラ予測モードを後段の処理部へ出力する。尚、予測モード決定部603は予め定めた探索方法に従って予測モード探索を行うが、イントラ予測モードの探索方法には限定されない。
以上説明したように、本実施形態の画像符号化装置によれば、従来よりも少ない演算量でイントラ予測を行う単位(予測ブロックサイズ)を決定することができる。本実施形態の画像符号化装置は、処理対象の符号化ブロック内のサブブロックの特徴量に基づいて、イントラ予測の予測ブロックサイズを決定する。即ち、候補となるイントラ予測モードの数が多数存在する場合であっても、従来のように各ブロックサイズについてイントラ予測モードをそれぞれ探索する場合に比べて、イントラ予測モードを決定するために必要な演算量を減らすことができる。また、決定された予測ブロックサイズに基づいて、イントラ予測モードの探索を行うため、予測ブロックサイズの候補とイントラ予測モードの候補との全ての組み合わせを考慮する必要がない。
また、本実施形態の画像符号化装置によれば、符号化ブロックの予測ブロックサイズを32×32画素として簡易予測を行い、簡易予測の結果に基づいて、予測ブロックサイズを32×32画素とするか特徴量を用いて決定したサイズにするかを決定する。これにより、符号化ブロック内の大部分が平坦であって一部(例えば1サブブロック)にエッジが存在する場合であっても、適切に予測ブロックサイズを決定することができる。
また、本実施形態の画像符号化装置によれば、予測サイズ決定部102において符号化ブロック内のサブブロックの特徴量を保持し続ける必要が無いため、小さい回路規模で予測ブロックサイズを決定する処理を実現することが可能となる。
(実施形態3)
図1、図3、図6、及び図8に示した各部は、ハードウェアでもって構成しているものとして上記実施形態では説明した。しかし、これらの図に示した一部又は全部の各部で行う図2、及び図7に示した処理をコンピュータプログラムでもって構成しても良い。以下、図9を用いて本実施形態について説明する。図9は、上記各実施形態に係る画像符号化装置に適用可能なコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
CPU901は、RAM902やROM903に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共に、上記各実施形態に係る画像符号化装置が行うものとして上述した各処理を実行する。即ち、CPU901は、図1、図3、図6、及び図8に示した各処理部として機能することになる。
RAM902は、外部記憶装置906からロードされたコンピュータプログラムやデータ、I/F(インタフェース)907を介して外部から取得したデータなどを一時的に記憶するためのエリアを有する。更に、RAM902は、CPU901が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。即ち、RAM902は、例えば、画像メモリ(ピクチャメモリ)として割り当てたり、その他の各種のエリアを適宜提供したりすることができる。
ROM903には、本コンピュータの設定データや、ブートプログラムなどが格納されている。操作部904は、キーボードやマウスなどにより構成されており、本コンピュータのユーザが操作することで、各種の指示をCPU901に対して入力することができる。出力部905は、CPU901による処理結果を出力する。また出力部905は例えば液晶ディスプレイで構成され、CPU901による処理結果を表示する。
外部記憶装置906は、ハードディスクドライブ装置に代表される、大容量情報記憶装置である。外部記憶装置906には、OS(オペレーティングシステム)や、図9に示した各部の機能をCPU901に実現させるためのコンピュータプログラムが保存されている。更には、外部記憶装置906には、処理対象としての各画像データが保存されていても良い。
外部記憶装置906に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU901による制御に従って適宜、RAM902にロードされ、CPU901による処理対象となる。I/F907には、LANやインターネット等のネットワーク、投影装置や表示装置などの他の機器を接続することができ、本コンピュータはこのI/F907を介して様々な情報を取得したり、送出したりすることができる。908は上述の各部を繋ぐバスである。
上述の構成からなる作動は前述のフローチャートで説明した作動をCPU901が中心となってその制御を行う。
(その他の実施形態)
上述の実施形態1及び実施形態2の画像符号化装置は、図4におけるステップS402、ステップS404、及びステップS406の処理を行う際に、アリティビティ値が予め決められた閾値より大きいか否かを判定した。しかしながら、これに限定されず、アクティビティ値が予め決められた閾値以上であるか否かを判定しても構わない。即ち、画像符号化装置は、上述の各ステップS402、S404、S406において、アクティビティ値が予め決められた閾値と等しい場合に、各ステップS403、S405、S407の処理へ進んでも構わない。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10 予測部
100 バッファ
101 特徴量取得部
102 予測サイズ決定部
103 予測モード決定部
104 予測補償部

Claims (7)

  1. 画像に含まれる複数のブロックのうち、符号化対象のブロックを符号化する画像符号化装置であって、
    前記符号化対象のブロックに含まれる1以上のサブブロックの特徴量を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された特徴量が、所定のサイズに対応する予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記符号化対象のブロックにおいてイントラ予測する単位である予測ブロックサイズを、前記所定のサイズよりも小さいサイズに決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された予測ブロックサイズに基づいて、前記符号化対象のブロックを符号化する符号化手段と、
    を有することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記特徴量はアクティビティ値であって、
    前記取得手段は、前記サブブロックのアクティビティ値を取得し、
    前記比較手段は、前記取得手段によって取得されたアクティビティ値と、前記予め定められた閾値とを比較することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記決定手段は、前記比較手段による比較結果と、前記符号化対象のブロックにおけるツリー状の階層構造で定義される予測ブロックサイズの構造とに基づいて、複数の予測ブロックサイズの候補から1つ以上の予測ブロックサイズを決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記所定のサイズに対応する予め定められた閾値は、前記符号化対象のブロックを符号化する際に使用される量子化パラメータに基づく値であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像符号化装置。
  5. 更に、前記符号化対象のブロックのツリー状の階層構造における各階層を分割するか否かを示すフラグを保持する保持手段を有し、
    前記保持手段は、前記階層におけるサブブロックの特徴量と、前記所定のサイズに対応する予め定められた閾値との比較結果に基づいて、前記フラグを更新することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像符号化装置。
  6. さらに、所定の予測ブロックサイズを用いて、前記符号化対象のブロックにイントラ予測を施し、予測誤差を生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された予測誤差と、所定の値とを比較する第2比較手段と、
    を有し、
    前記符号化手段は、前記第2に比較手段による比較結果に基づいて、前記決定手段によって決定された予測ブロックサイズを用いて前記符号化対象のブロックを符号化するか、前記所定の予測ブロックサイズを用いて前記符号化対象のブロックを符号化することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像符号化装置。
  7. 画像に含まれる複数のブロックのうち、符号化対象のブロックを符号化する画像符号化方法であって、
    前記符号化対象のブロックに含まれる1以上のサブブロックの特徴量を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された特徴量が、所定のサイズに対応する予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記符号化対象のブロックにおいてイントラ予測する単位である予測ブロックサイズを、前記所定のサイズよりも小さいサイズに決定する決定工程と、
    前記決定工程によって決定された予測ブロックサイズに基づいて、前記符号化対象のブロックを符号化する符号化工程と、
    を有することを特徴とする画像符号化方法。
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