JP2017048755A - Egr制御方法及びegr制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自車の排気再循環のために大気成分を学習するとき又は学習する前に自車の周囲の状況を検知し、検知した自車の周囲の状況に基づき、自車の周囲の大気成分が通常の環境と異なる偏った状態であると判断した場合には、大気成分の学習を中止する。
【選択図】図3
Description
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
以下の詳細な説明では、本発明の一実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
以下に、本発明の一実施形態に係るEGR制御装置について説明する。
(EGR制御装置)
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るEGR制御装置は、排気還流システム100を制御する。この排気還流システム100では、例えば4ストロークサイクルの火花点火式ガソリン機関からなる内燃機関1の下流側には、排気ガスを通過させるための排気通路2が配置されている。この排気通路2には、タービンを動力とする過給機3と、排気ガスの一部を分流させることにより過給機3の排気タービン3aへの排気ガスの流入量を調節するバルブ機構であるウェイストゲートバルブ4とが配置されている。ここでは、排気通路2は二股に分岐し、一方に過給機3が配置され、他方にウェイストゲートバルブ4が配置されている。この過給機3及びウェイストゲートバルブ4の下流側には、排気マニホールドの集合部における排気浄化装置としてマニ触媒5が配置されている。マニ触媒5の下流側には、車両床下部における排気浄化装置として床下触媒6が配置されている。この床下触媒6の下流側には、排気消音器7が配置されている。この排気消音器7を介して排気通路2は外部へ開放され、排気通路2を通過してきた排気ガスは外部へ放出される。
図3に示すように、電子制御装置20は、大気学習部20aと、周囲状況検知部20bと、学習中止部20cと、学習再開部20dとを備える。
例えば、図4(a)に示すように、大気学習部20aは、EGR率0%時(新気)の吸気酸素センサ17の出力結果を基準として、その値とEGR時の吸気酸素センサ17の出力結果との相対比較をすることで、部品個体差と劣化による感度低下の影響とを相殺する。ここで、図4(b)に示すように、大気学習部20aは、新気でのキャリブレーション時に、新気内の湿度を計測し、その計測結果を用いてEGR率換算テーブルの値を変更する。なお、湿度は、大気中に含まれる水蒸気量を数値で表したものである。例えば、図5に示すように、新気内の湿度が高いと、水蒸気を含有している分だけ、全体のガス組成に対しての相対酸素濃度が低下する。
EGR率=(O2_air−O2_mix)÷(O2_air−O2_exh)
O2_air:大気中の酸素濃度
O2_mix:大気から取り入れた空気とEGRガスとの混合ガス中の酸素濃度
O2_exh:排気ガス中の酸素濃度
EGR率=(O2_air−O2_mix)÷O2_air
したがって、この場合には、大気中の酸素濃度(O2_air)と、混合ガス中の酸素濃度(O2_mix)とを測定すれば、EGR率を算出できる。
例えば、周囲状況検知部20bは、自車の前方に存在する先行車を検知する。ここでは、周囲状況検知部20bは、撮像装置21で撮像された画像、及び測距装置22で得られた反射光データのうち少なくとも一方に基づき、先行車を検知する。
若しくは、周囲状況検知部20bは、カーナビゲーションシステムからの情報に基づき地図上での自車の現在走行中の場所を検知する。ここでは、周囲状況検知部20bは、自車位置取得装置23で取得された自車の位置と、地図情報取得装置24で取得された地図情報とに基づいて、自車の現在位置に対応する地図上の所在位置を特定する。
例えば、学習中止部20cは、自車がトンネル内、都市部及び工業地帯のいずれかを現在走行中であると判断した場合には、自車の周囲の大気成分が局所的に偏っていると推測される場所を自車が現在走行中であると判断する。
このとき、学習中止部20cは、地図上での自車の現在走行中の場所が、地図上の主要都市や中核都市、又は複数の建物や道路の密集地帯等である場合に、自車が都市部を現在走行中であると判断しても良い。また、学習中止部20cは、地図上での自車の現在走行中の場所の周囲に工場を示す地図記号等がある場合に、自車が工業地帯を現在走行中であると判断しても良い。
上記の説明では、周囲状況検知部20bは、撮像装置21や測距装置22を用いて、自車の前方に存在する先行車を検知している。但し、実際には、周囲状況検知部20bは、撮像装置21や測距装置22に限らず、路車間通信や車車間通信等により、自車の前方に存在する先行車を検知するようにしても良い。
例えば、周囲状況検知部20bは、無線通信又は路車間通信等により交通情報や渋滞情報等を取得し、取得した交通情報や渋滞情報等に基づき、自車が走行中の道路が渋滞中であることを検知する。若しくは、周囲状況検知部20bは、自車の走行速度が一定時間継続して所定の閾値を下回っている場合に、自車が走行中の道路が渋滞中であることを検知する。
学習中止部20cは、周囲状況検知部20bで自車が走行中の道路が渋滞中であることを検知し、自車の周囲の大気成分が先行車の排気ガス成分の影響を受けて偏った状態であると判断した場合には、大気学習部20aでの大気成分の学習を中止する。
本実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1)本実施形態に係るEGR制御装置は、自車の排気再循環のために大気成分を学習するとき又は学習する前に自車の周囲の状況を検知し、検知した自車の周囲の状況に基づき、自車の周囲の大気成分が通常の環境と異なる偏った状態であると判断した場合には、大気成分の学習を中止する。
これにより、自車の周囲の大気成分が通常の環境と異なる偏った状態のときに学習を実施してEGR率0%時の状態を誤学習してしまい、自車の周囲の大気成分が偏っていない通常の環境に戻った時に誤ったEGR率を推定してしまうのを防止する。
これにより、先行車の排出する排気ガス成分を含んだ状態で大気成分を学習してしまい、その状態から偏っていない通常の環境に戻った時に誤ったEGR率を推定してしまうのを防止することができる。
これにより、局所的に大気成分が偏った場所で大気成分を学習してしまい、その状態から大気成分が偏っていない通常の環境に戻った時に誤ったEGR率を推定してしまうのを防止することができる。
これにより、自車が、局所的に大気成分が偏った場所と推測されるトンネル内、都市部及び工業地帯のいずれかを現在走行中である場合に大気成分を学習してしまい、通常の環境に戻った時に誤ったEGR率を推定してしまうのを防止することができる。
1 内燃機関
2 排気通路
3 過給機
3a 排気タービン
3b コンプレッサ
4 ウェイストゲートバルブ
5 マニ触媒
6 床下触媒
7 排気消音器
8 吸気通路
9 エアインテーク
10 温度センサ付エアフロメータ
11 循環通路
12 EGRクーラー
13 EGRバルブ
14 差圧センサ
15 バイパス通路
16 インタークーラー
17 吸気酸素センサ
18 スロットルバルブ
19 スロットルチャンバ―
20 電子制御装置
20a 大気学習部
20b 周囲状況検知部
20c 学習中止部
20d 学習再開部
21 撮像装置
22 測距装置
23 自車位置取得装置
24 地図情報取得装置
Claims (5)
- 自車の排気再循環のために大気成分を学習するとき又は学習する前に自車の周囲の状況を検知し、
検知した自車の周囲の状況に基づき、自車の周囲の大気成分が通常の環境と異なる偏った状態であると判断した場合には、大気成分の学習を中止することを特徴とするEGR制御方法。 - 自車の前方に存在する先行車を検知し、
検知した前記先行車との距離に基づき、自車の周囲の大気成分が前記先行車の排気ガス成分の影響を受けるほど前記先行車との距離が近いと判断した場合には、前記偏った状態であると判断する請求項1に記載のEGR制御方法。 - カーナビゲーションシステムからの情報に基づき地図上での自車の現在走行中の場所を検知し、
検知した地図上での自車の現在走行中の場所に基づき、自車の周囲の大気成分が局所的に偏っていると推測される場所を自車が現在走行中であると判断した場合には、前記偏った状態であると判断する請求項1又は2に記載のEGR制御方法。 - 自車がトンネル内、都市部及び工業地帯のいずれかを現在走行中であると判断した場合には、自車の周囲の大気成分が局所的に偏っていると推測される場所を自車が現在走行中であると判断する請求項3に記載のEGR制御方法。
- 自車の排気再循環のために大気成分を学習する大気学習部と、
自車の周囲の状況を検知する周囲状況検知部と、
検知した自車の周囲の状況に基づき、自車の周囲の大気成分が通常の環境と異なる偏った状態であると判断した場合には、大気成分の学習を中止する学習中止部と、
を備えることを特徴とするEGR制御装置。
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JP2015173861A JP6464966B2 (ja) | 2015-09-03 | 2015-09-03 | Egr制御方法及びegr制御装置 |
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JPH08158909A (ja) * | 1994-12-02 | 1996-06-18 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の空燃比制御装置 |
JP2013209043A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Daimler Ag | ハイブリッド車両の制御装置 |
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2015
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