(A)第1の実施形態
以下では、本発明に係るコンテンツ伝送システム、送信装置、受信装置、送信方法、受信方法、プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態では、コンテンツ伝送システムにおいて、送信装置が送信したコンテンツを再生する場合の実施形態を例示して説明する。ここで、コンテンツ伝送システムは、例えば、ハイブリッドキャスト(Hybridcast:登録商標)などで利用いられるMMT(MPEG Media Transport)を用いたものであり、放送システム、コンテンツ配信システムに適用可能なものである。コンテンツ伝送システムにおいて、送信装置と受信装置との間の伝送に関わるプロトコルスタックの一例は、図2および図3(出典:「デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式 標準規格 ARIB STD−B60 1.2版 平成27年3月17日 1.2改定」、一般財団法人 電波産業会、平成27年3月 1.2版第1刷発行、4〜5頁、図2−1および図2−2)である。
図2は、送信装置と受信装置との間のネットワークにおいて、放送伝送路などが用いられる場合のプロトコルスタックの一例である。なお、第1の実施形態では、送信装置と受信装置との間の伝送において、図2のプロトコルスタックにおける、放送(放送伝送路など)、TLV(Type Length Value)、UDP/IP、MMT、映像符号化方式であるHEVC(High Efficiency Video Coding)、映像(映像信号/映像情報/映像データなど)、音声符号化方式であるAAC,ALS(MPEG−4 AAC,MPEG−4 ALS)、音声(音声信号/音声情報/音声データなど)等を用いる。
図3は、送信装置と受信装置との間のネットワークにおいて、通信回線などが用いられる場合のプロトコルスタックの一例である。なお、第1の実施形態では、送信装置と受信装置との間の伝送において、図3のプロトコルスタックにおける、通信(通信回線など)UDP/IP、MMT、映像符号化方式であるHEVC(High Efficiency Video Coding)、映像(映像信号/映像情報/映像データなど)、音声符号化方式であるAAC,ALS(MPEG−4 AAC,MPEG−4 ALS)、音声(音声信号/音声情報/音声データなど)等を用いる。
(A−1)第1の実施形態の構成
(A−1−1)全体構成
図1は、第1の実施形態に係るコンテンツ伝送システムの全体的な構成を示す全体構成図である。
図1において、第1の実施形態に係るコンテンツ伝送システム10は、MMTを用いてコンテンツを送信する送信装置1、送信されたMMTを用いてコンテンツを受信する受信装置2、時刻情報を配信する時刻情報サーバ4を有する。ここで、送信装置1と受信装置2は、地上波放送、衛星放送、ケーブルテレビ放送等で用いられるネットワークであり放送伝送路等を有するネットワークである放送系ネットワーク5を介して接続されている。また、送信装置1と受信装置2、送信装置1と時刻情報サーバ4、受信装置2と時刻情報サーバ4は、インターネットプロトコル技術等をベースとしたネットワークであり通信回線等を有するネットワークである通信系ネットワーク6を介して接続されている。
時刻情報サーバ4は、標準時刻情報を配信するNTP(NTP:Network Time Protocol)サーバである。時刻情報サーバ4は、多重化されたコンテンツの時間軸を共有して同期を図るために、標準時刻情報を送信装置1及び受信装置2に配信する。また、時刻情報サーバ4は、送信装置1から放送系ネットワーク5を介して受信装置2に伝送されるコンテンツと、送信装置1から通信系ネットワーク6を介して受信装置2に伝送されるコンテンツとの同期を図るために、標準時刻としての時刻情報を送信側である送信装置1及び受信側である受信装置2に配信する。
送信装置1は、MMTを用いた送信装置であり、MMTによりパケット化されたコンテンツを送信するものである。送信装置1は、MMTを用いたメディア(映像、音声等)データを送信する送信装置としての送信処理部11を有する。なお、送信装置1は、各コンテンツやサービス毎の視聴期限を記憶しており、この視聴期限に関する情報を用いて、各コンテンツやサービス毎の視聴期限を設定することができる。
送信処理部11は、時刻情報サーバ4から取得した時刻情報に対して視聴期限情報を付与した時刻情報を生成すると共に、コンテンツの視聴や再生に係る当該コンテンツ伝送システム10のクロック周波数を、時刻情報サーバ4から取得した時刻情報に基づいて同期する。そして、送信処理部11は、時刻情報サーバ4の時刻情報に基づく相対的な時刻情報に同期(つまりクロック同期であり、時刻同期ではない)させたメディア(例えば、映像データ、音声データ等)であり、視聴期限情報が付与された時刻情報を有するメディアを含む信号(パケット)を送信するものである。
受信装置2は、送信装置1から受信したMMTを用いてコンテンツを受信するものである。受信装置2は、所定の方法によりチャネル選択や送信装置1が提供するサービス等の選択を行ない、コンテンツ(MMTによりパケット化されたもの)を受信する受信処理部21、受信処理部21により受信されたコンテンツ(MMTによりパケット化されたもの)を記憶する記憶装置23、受信処理部21により受信されたコンテンツまたは記憶装置23に記憶されるコンテンツ(MMTによりパケット化されたもの)を例えば受信装置2の表示部(図示せず)する際にコンテンツの処理を行うコンテンツ処理部22を有する。
また、コンテンツ処理部22は、対応するコンテンツ(MMTによりパケット化されたもの)の視聴期限情報が付与された時刻情報に基づいて、再生するコンテンツの視聴期限を管理する。つまり、コンテンツ処理部22は、視聴期限情報と現在時刻とを比較し、現在時刻が視聴期限前であれば、当該対応するコンテンツの再生を許容する。一方、現在時刻が視聴期限以降であれば、コンテンツ処理部22は、当該対応するコンテンツの再生を制限する。なお、絶対時刻を取得するために、コンテンツ処理部22は、時刻情報サーバ4から標準時刻としての時刻情報の配信を受けている。
受信装置2は、例えば、受信装置2を使用する受信者との間で締結した契約等の下で、受信者から視聴要求されたコンテンツを再生する。このときに、受信者から視聴要求されたコンテンツの視聴期限情報に基づいて、当該視聴要求されたコンテンツの視聴期限が有効であるか又は無効であるかを判断する。なお、受信装置2は、受信者との間の視聴に係る契約情報(例えば、視聴可能なコンテンツやサービス内容、無料視聴又は有料視聴に関する情報、受信者の視聴期限等)を記憶するようにしても良い。
なお、図1では、受信装置2が、送信装置1から伝送されたコンテンツ(MMTによりパケット化されたもの)、または記憶装置23で一旦記憶された当該伝送されたコンテンツ(MMTによりパケット化されたもの)を受信装置2で再生する場合を例示している。受信装置2は、例えば、テレビジョン受信機、通信機能を有するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等を適用することができる。図1では、受信装置2が1台記載されているが、受信装置2が複数台であってもよい。
(A−1−2)送信装置1の詳細な構成
図4は、第1の実施形態に係る送信装置1の送信処理部11の内部構成を示す内部構成である。
図4では、MMTを用いた送信処理部11の内部構成であり、クロック周波数の同期方式と、視聴期限を付与した時刻情報を有するコンテンツの送信方式を有する構成である。送信装置1のハードウェア構成は図示していないが、既存のCPUや記憶装置等を有する情報処理装置を用いることができる。また、送信装置1の処理は、ソフトウェア処理により実現するものであっても良い。
図4において、第1の実施形態に係る送信装置1の送信処理部11は、NTP/IPインタフェース部131、32ビットレジスタ132a、32ビットレジスタ132b、電圧制御発振部133、時計を構成する24ビットカウンタ134a及び32ビットカウンタ134b、比較器136、映像音声符号化部138、視聴期限情報付加部139、MPU/MMTパケット化部151、映像・音声同期制御部152、MMI−SI生成・パケット化部153、エンコードバッファ140、マルチプレクサ(MUX)141を有する。
送信装置1の送信処理部11は、NTP/IPインタフェース部131を通じて、時刻情報サーバ4から標準時刻としての時刻情報(UTC(Universal Time Coordinated))を取得し、224Hzのクロック(システムクロック)を生成し、視聴期限を付与した時刻情報を有するコンテンツを生成する。
NTP/IPインタフェース部131は、時刻情報サーバ4から、所定の時間間隔で、標準時刻としての64ビットフォーマットの時刻情報を取得する。NTP/IPインタフェース部131は、64ビットフォーマットの時刻情報(上位32ビットのビットデータと下位32ビットのビットデータ)を32ビットレジスタ132bに与える。
視聴期限情報付加部139は、時刻情報サーバ4から取得した時刻情報を、視聴期限情報に変更するものである。視聴期限情報付加部139は、NTP/IPインタフェース部131から受信した64ビットフォーマットの時刻情報(上位32ビットのビットデータと下位32ビットのビットデータ)に、64ビットフォーマットの視聴期間情報(上位32ビットのビットデータと下位32ビットのビットデータ)を加算して、視聴期限時刻情報に変更する。視聴期限情報付加部139は、64ビットフォーマットの視聴期限時刻情報(上位32ビットのビットデータと下位32ビットのビットデータ)のうち、上位32ビットのビットデータを32ビットレジスタ132aに与え、下位32ビットのビットデータを32ビットレジスタ132bに与える。
32ビットレジスタ132aには、64ビットフォーマットの時刻情報の上位32ビットのビットデータが保持される。また、32ビットレジスタ132bには、64ビットフォーマットの時刻情報の下位32ビットのビットデータが保持される。32ビットレジスタ132a、132bに保持される内容は、NTP/IPインタフェース131で64ビットフォーマットの時刻情報を取得し、視聴期限情報付加部139で視聴期限時刻情報に変更する毎に更新される。
ここで、時刻情報サーバ4から時刻情報を取得する頻度が十分高い場合には、図4に例示する構成でよいが、時刻情報を取得する頻度が低い場合、32ビットレジスタ132a、132bは、時刻情報サーバ4が計時する時計情報を再現するために、自動的に時刻を示すカウンタとして継続動作するようにしても良い。
また、32ビットレジスタ132a及び132bは、取得した時刻情報の下位32ビットのビットデータがオール0となった時点で、時刻情報の上位32ビットを示す32ビットレジスタ132aの出力を32ビットカウンタ134bの初期値としてセットし、かつ後述する24ビットカウンタ134aをオール0にセットする。この設定動作は送信装置1が動作開始する1回のみに限定される。
ここで、32ビットレジスタ132a、132bに保持される時刻情報は、視聴期限情報付加部139において、標準時刻としての時刻情報(UTC)から視聴期限時刻情報に変更された相対的な時刻情報である。そのため、視聴期限情報付加部139に視聴時間時刻情報が付加されても、コンテンツの再生に必要なシステムクロック周波数については、この相対的な時刻情報に同期させることができる。
電圧制御発振器133、24ビットカウンタ134a、32ビットカウンタ134b、ビット変換部135および比較器136からなる構成は、PLL(Phase Locked Loop)を実現するための構成である。
電圧制御発振器133は、時刻情報サーバ4から取得された標準時刻としての時刻情報(UTC)に対して、視聴期限情報付加部139により変更された64ビットフォーマットの視聴期限時刻情報に同期した224Hzのクロック(システムクロック)を生成する。電圧制御発振器133は、生成した224Hzのクロックを、24ビットカウンタ134a及び32ビットカウンタ134bと、映像音声符号化部138に与える。
24ビットカウンタ134a及び32ビットカウンタ134bは、電圧制御発振器133により生成された224Hzのクロックの周波数情報を含み、視聴期限情報付加部139により変更された視聴期限時刻情報に同期した56ビットの時刻情報を生成する。
ここで、24ビットカウンタ134aでは、電圧制御発振器133から出力される224Hzのクロックがカウントされて、224分周され、1Hzのクロックが出力される。32ビットカウンタ134bでは、24ビットカウンタ134aから出力される1Hzのクロックがカウントされて、秒精度の時刻情報(Regenerated UTC)である32ビットのビット出力が得られる。
24ビットカウンタ134a及び32ビットカウンタ134bの56ビットのビット出力は、初期値からの上記カウンタ動作により、時刻情報としてのシステム・タイム・クロック(STC:System Time Clock)となる。このシステム・タイム・クロックは比較器136に入力される。
比較器136は、32ビットレジスタ132a、132bの保持内容が更新されるタイミングで、24ビットカウンタ134a及び32ビットカウンタ134bからシステム・タイム・クロック(STC)がラッチされ、レジスタ保持内容、つまり視聴期限情報付加部139により変更された視聴期限時刻情報と比較される。比較器136は、システム・タイム・クロック(STC)のビット長と視聴期限時刻情報のビット長とを同じビット長に調整して、システム・タイム・クロック(STC)と視聴期限時刻情報を比較する。そして、比較器136から電圧制御発振器133に、比較誤差信号が制御信号として供給される。
映像音声符号化部138は、電圧制御発振器133で得られる224Hzのクロックに同期して、映像データと音声データを符号化する。映像データは、映像符号化方式であるHEVC等により符号化される。音声データは、音声符号化方式であるAAC,ALS等により符号化される。
MPU/MMTパケット化部151は、映像音声符号化部138による符号化後のMMTコンテンツを構成するエレメンタリストリームを所定の大きさの固まりに分割し、それぞれの固まりをペイロード部に含むMMTパケット(MMTpacket)を生成する。つまり、MPU/MMTパケット化部151は、映像音声符号化部138による符号化後の映像音声データを、GOP(Group Of Pictures)の単位とするMPU(Media Processing Unit)に変換し、変換されたMPUをベースとして複数のMFU(Media Fragment Unit)を生成する。MPU/MMTパケット化部151は、それぞれの変換されたMFUをペイロード部に含むMMTパケットを生成する。このMMTパケットは、エンコードバッファ140を通じてMUX141に供給される。
映像・音声同期制御部152は、32ビットカウンタ134bの32ビット出力と24ビットカウンタ134cの24ビット出力とが供給される。また、映像・音声同期制御部152は、供給された32ビットカウンタ134bの32ビット出力と24ビットカウンタ134cの24ビット出力に基づいて、次の処理を実行する。映像・音声同期制御部152は、映像音声符号化部138でエンコードされる映像音声データのGOP毎に、先頭のピクチャ(サンプル=提示単位)のエンコードタイミングを基に、そのピクチャの提示時刻(PT:Presentation Time)が求められる。この提示時刻mptは、MMT−SI生成・パケット化部153に供給される。なお、提示時刻mptは、視聴期限時刻情報ベースとした提示時刻となる。
さらに、映像・音声同期制御部152は、映像音声符号化部138で符号化される映像音声データのGOP毎に、各データのエンコードタイミングを基に、PT情報(提示時刻PTを得るための時刻取得情報)が生成される。映像・音声同期制御部152は、生成したPT情報を、MPU/MMTパケット化部151に供給する。なお、MPU/MMTパケット化部151は、映像・音声同期制御部152からPT情報を取得し、映像音声データに関わるMMTパケットに、PT情報を持つMMT拡張ヘッダ(header_extension)を配置する。ここで、PT情報は、視聴期限時刻情報ベースとしたPT情報となる。
MMT−SI生成・パケット化部153は、映像・音声同期制御部152から取得された提示時刻mpt、PT情報に関するシグナリングメッセージが生成され、ペイロード部にこのシグナリングメッセージが配置されたMMTパケットを含むIPパケットがマルチプレクサ142に送られる。
MUX141は、上述したように、シグナリングメッセージを含むMMTパケットが供給される。MUX141は、各パケットにさらに必要なヘッダが付加され、MMTを用いたコンテンツ(ストリーム)を生成し、送信装置1の送信信号として送信する。送信装置1は、放送系ネットワーク5(図1)を介して受信装置2(図1)に、送信信号を送信する場合、送信信号は、図2のプロトコルスタックに基づいた送信信号である。送信装置1は、通信系ネットワーク6(図1)を介して受信装置2(図1)に、送信信号を送信する場合、送信信号は、図3のプロトコルスタックに基づいた送信信号である。
(A−1−3)受信装置2の詳細な構成
図5は、第1の実施形態に係る受信装置2のコンテンツ処理部22の内部構成を示す内部構成図である。
図5において、第1の実施形態に係る受信装置2のコンテンツ処理部22は、デマルチプレクサ(DEMUX)231、電圧制御発振器232、時計を構成する24ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233b、比較器234、MPU/MMTパケット解析部251、デコードバッファ235、MMI−SI解析部236、映像・音声同期制御部237、映像音声復号部238を有する。
ここで、受信装置2のコンテンツ処理部22は、受信装置2の受信処理部21(図1)で処理された受信信号(MMTを用いたストリーム)を取得するものであり、受信装置2の受信処理部21(図1)は、次の処理が行われる。
受信処理部21(図1)は、送信装置1(図1)から送信された送信信号(MMTを用いたストリーム)を、放送系ネットワーク5(図1)を介して受信信号として受信する場合、受信処理部21(図1)は、受信信号を、受信処理部21(図1)で図2のプロトコルスタックに基づいて処理し、処理した受信信号を、DEMUX231に供給する。さらに、受信処理部21(図1)は、時刻情報サーバ4から(図1)から送信された標準時刻としての時刻情報(UTC)[IPパケット]を取得し、この標準時刻としての時刻情報(UTC)[IPパケット]をDEMUX231に供給する(なお、供給されるこの標準時刻としての時刻情報(UTC)は、受信処理部21(図1)において、時刻情報のビット長を64ビットから56ビットに変換される)。
また、受信処理部21(図1)は、送信装置1(図1)から送信された送信信号(MMTを用いたストリーム)を、通信系ネットワーク6(図1)を介して受信信号として受信する場合、受信処理部21(図1)は、受信信号を、受信処理部21(図1)で図3のプロトコルスタックに基づいて処理し、処理した受信信号を、DEMUX231に供給する。さらに、受信処理部21(図1)は、時刻情報サーバ4から(図1)から送信された標準時刻としての時刻情報(UTC)[IPパケット]を取得し、この標準時刻としての時刻情報(UTC)[IPパケット]をDEMUX231に供給する(なお、供給されるこの標準時刻としての時刻情報(UTC)は、受信処理部21(図1)において、時刻情報のビット長を64ビットから56ビットに変換される)。
ここで、受信処理部21(図1)は、当該受信信号を録画して再生する場合、次のように受信信号を処理する。
受信処理部21(図1)は、録画処理として、処理した受信信号(符号化された映像音声データを含むMMTパケットとシグナリングメッセージとを含むMMTパケット)を、記憶装置23(図1)を供給する(記憶装置23(図1)は、供給されたMMTパケットを記憶する)。
受信処理部21(図1)は、再生処理として、第1再生処理、第2再生処理と第3再生処理が行われる。受信処理部21(図1)は、第1再生処理として、時刻情報サーバ4から受信した標準時刻としての時刻情報(UTC)[IPパケット]と、記憶装置23から供給されるMMTパケットを受信する。受信処理部21(図1)は、第2再生処理として、標準時刻としての時刻情報(UTC)[IPパケット]において、時刻情報のビット長を64ビットから56ビットに変換する。受信処理部21(図1)は、第3再生処理として、ビット長が変換された標準時刻としての時刻情報(UTC)[IPパケット]と、記憶装置23から供給されるMMTパケットを、DEMUX231に供給する。
DEMUX231は、受信処理部21(図1)から供給された標準時刻としての時刻情報(UTC)[IPパケット]と受信信号を取得するものである。
DEMUX231は、標準時刻としての時刻情報(UTC)[IPパケット]からNTP・クロック・リファレンス(NTP_CR)を含むIPパケットからNTP_CRが抽出される。選局時や電源投入時において、最初に受信した56ビットのNTP_CRは、24ビットカウンタ233a、32ビットカウンタ233bからなる56ビットのカウンタに初期値としてセットされる、その後に受信したNTP_CRは、比較器234に供給される。
電圧制御発振器232は、NTP_CRに同期した224Hzのクロックが生成される。この224Hzのクロックの周波数は、上述した送信装置1の電圧制御発振器133で生成されるクロックの周波数と等しくなり、クロック同期が実現される。
また、電圧制御発振器232で生成される224Hzのクロックは24ビットカウンタ233aでカウントされ、224分周される。この24ビットカウンタ233aで得られる1Hzのクロックは32ビットカウンタ233bでカウントされる。32ビットカウンタ233bでは、秒精度の時刻情報(RegeneratedUTC)である32ビットのビット出力が得られる。
24ビットカウンタ233aおよび32ビットカウンタ233bの56ビットのビット出力は、時刻情報としてのシステム・タイム・クロック(STC:SystemTimeClock)となる。このシステム・タイム・クロックは、比較器234に供給される。
比較器234は、例えば、デマルチプレクサ231からNTP_CRが供給されるタイミングで、システム・タイム・クロックがラッチされ、NTP_CRと比較される。
この比較器234から出力される比較誤差信号は、電圧制御発振器232に制御信号として供給される。ここで、電圧制御発振器232、24ビットカウンタ233a,32ビットカウンタ233bおよび比較器234により、PLL(PhaseLockedLoop)回路が構成される。そのため、電圧制御発振器232ではNTP_CRに同期した224Hzのクロックが生成される。この224Hzのクロックの周波数は、上述した送信装置1の電圧制御発振器133で生成されるクロックの周波数と等しくなり、クロック同期が実現される。
24ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bは、NTP_CRに同期したシステム・タイム・クロックが生成される。このシステム・タイム・クロックは、上述した送信装置1の24ビットカウンタ134a、32ビットカウンタ134bで生成されるシステム・タイム・クロックと比べると、相対的な時刻情報に同期(つまりクロック同期であり、時刻同期ではない)するものである。そのため、映像音声の提示単位毎の提示時刻PTを求めるための情報(提示時刻mpt、PT情報)は、この相対的な時刻情報を考慮して、提示同期に関わる処理が実行され、最初のMMTパケットのタイムスタンプを基準(0)にそれぞれのMMTパケットの相対的な時刻の同期が実現される。
24ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bは、32ビットカウンタ233bの32ビット出力と24ビットカウンタ233aの24ビット出力を、システム・タイム・クロックとして映像・音声同期制御部237に供給される。
また、DEMUX231は、MMTパケットを抽出し、MMT−SI解析部236に供給する。MMT−SI解析部236は、供給されたMMTパケットからシグナリングメッセージを解析処理し、解析処理したシグナリングメッセージから、映像音声データのGOP毎に、その映像音声データの提示時刻mptとPT情報を取り出す。MMT−SI解析部236は、この提示時刻mptとPT情報を、映像・音声同期制御部237に供給する。
またさらに、DEMUX231は、MMTパケットを抽出し、MPU/MMT解析部251に供給する。MPU/MMT解析部251は、供給されたMMTパケットから、送信装置1(図1)のMPU/MMTパケット化部151に対応したMMTパケットの復号に関する解析処理し、解析処理したMMTパケットから、PT情報を取り出し、このPT情報を映像・音声同期制御部237に供給する。さらに、MPU/MMT解析部251は、供給されたMMTパケットから、送信装置1(図1)のMPU/MMTパケット化部151に対応したMMTパケットの復号に関する解析処理し、解析処理したMMTパケットから、符号化された映像音声データを取り出す。MPU/MMT解析部251は、この符号化された映像音声データを、デコードバッファ235に供給する。
デコードバッファ235は、MPU/MMT解析部251から供給された符号化された映像音声データを一時的に蓄積する。デコードバッファ235は、一時的に蓄積された符号化された映像音声データを映像音声復号部238に供給する。
映像・音声同期制御部237は、24ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bからの出力に基づいて、現在時刻情報を取得する。
映像・音声同期制御部237は、供給された提示時刻mpt(または、提示時刻mptとPT情報)に基づいて、映像音声データのGOP毎に、各映像音声データの提示時刻PTを求める。
映像・音声同期制御部237は、映像音声復号部238に対して、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データに対する、復号および提示の指示を行う。この場合、映像・音声同期制御部237は、指示を行う際、24ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bで生成されたシステム・タイム・クロックが参照され、求められた提示時刻PTがこのシステム・タイム・クロックより早い時刻情報であるならば、コンテンツ視聴許可の状態と判断する。
それゆえ、映像・音声同期制御部237は、コンテンツ視聴許可の状態と判断したときに、映像音声復号部238に対して、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データに対する、復号および提示の指示を行う。映像・音声同期制御部237は、求められた提示時刻PTがこのシステム・タイム・クロックより遅い時刻情報であるならば、視聴不可の状態と判断したときに、映像音声復号部238に対して、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データに対する、復号および提示の指示をしない。
なお、映像・音声同期制御部237は、上述のように、映像音声の提示単位毎の提示時刻PTを求めるための情報(提示時刻mpt、PT情報)について、相対的な時刻情報を考慮して、提示同期に関わる処理が実行される。
映像音声復号部238は、映像・音声同期制御部237からの指示に基づいて、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データの復号処理を行う。映像音声復号部238は、各映像音声データを提示時刻PTのタイミングで順次出力される。
ここで、上述のMPU/MMT解析部251、デコードバッファ235、映像・音声同期制御部237と映像音声復号部238は、次のような構成でもよい。
MPU/MMT解析部251は、デコードバッファ235への供給に関して、供給されたMMTパケットから、送信装置1(図1)のMPU/MMTパケット化部251に対応したMMTパケットの復号に関する解析処理し、解析処理したMMTパケットから、符号化された映像音声データと符号化された映像音声データのPT情報を取り出す。さらに、MPU/MMT解析部251は、この符号化された映像音声データとそのPT情報を、デコードバッファ235に供給する。デコードバッファ235は、MPU/MMT解析部251から供給された符号化された映像音声データとそのPT情報を一時的に蓄積する。デコードバッファ235は、一時的に蓄積された符号化された映像音声データとそのPT情報を映像音声復号部238に供給する。
映像・音声同期制御部237は、供給された提示時刻mpt(または、提示時刻mptとPT情報)に基づいて、映像音声データのGOP毎に、各映像音声データの提示時刻PTを求める。
映像・音声同期制御部237は、映像音声復号部238に対して、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データに対する、復号および提示の指示を行う。ここで、映像・音声同期制御部237は、上述のように、映像音声の提示単位毎の提示時刻PTを求めるための情報(提示時刻mpt、PT情報)について、相対的な時刻情報を考慮して、提示同期に関わる処理が実行される。
さらに、映像・音声同期制御部237は、4ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bで生成されたシステム・タイム・クロックを映像音声復号部238に供給する。
映像音声復号部238は、映像・音声同期制御部237からの指示に基づいて、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データの復号処理を行う。映像音声復号部238は、各映像音声データを提示時刻PTに基づくクロックタイミングで順次出力される。この場合、映像音声復号部238は、順次出力する際、映像・音声同期制御部237から供給され、24ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bで生成されたシステム・タイム・クロックが参照され、符号化された映像音声データのPT情報がこのシステム・タイム・クロックより早い時刻情報であるならば、コンテンツ視聴許可の状態と判断する。
それゆえ、映像音声復号部238は、コンテンツ視聴許可の状態と判断したときに、各映像音声データを提示時刻PTに基づくクロックタイミングで順次出力される。映像音声復号部238は、符号化された映像音声データのPT情報がこのシステム・タイム・クロックより遅い時刻情報であるならば、視聴不可の状態と判断して、各映像音声データを提示時刻PTに基づくクロックタイミングで順次出力しない。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る通信システム10における送信装置1によるコンテンツの送信処理と、受信装置2によるコンテンツの再生処理との動作を説明する。
図6は、第1の実施形態に係る送信装置1における視聴期限情報を付加した放送コンテンツの送信処理を示すフローチャートである。
送信装置1では、送信処理部11が、MMTを用いて符号化されたコンテンツを送信する。
送信処理部11では、時刻情報サーバ4からの時刻情報(UTC)を取得する(S101)。
視聴期限情報付加部139は、時刻情報(UTC)を、当該コンテンツの視聴期限情報に基づいて視聴期限時刻情報に変更する(S102)。
NTP/IPインタフェース部131は、時刻情報サーバ4から、所定の時間間隔で、標準時刻としての64ビットフォーマットの時刻情報を取得する。NTP/IPインタフェース部131は、64ビットフォーマットの時刻情報(上位32ビットのビットデータと下位32ビットのビットデータ)を32ビットレジスタ132bに与える。
視聴期限情報付加部139は、時刻情報サーバ4から取得した時刻情報を、視聴期限情報に変更するものである。視聴期限情報付加部139は、NTP/IPインタフェース部131から受信した64ビットフォーマットの時刻情報(上位32ビットのビットデータと下位32ビットのビットデータ)に、64ビットフォーマットの視聴期間情報(上位32ビットのビットデータと下位32ビットのビットデータ)を加算して、視聴期限時刻情報に変更する。視聴期限情報付加部139は、64ビットフォーマットの視聴期限時刻情報(上位32ビットのビットデータと下位32ビットのビットデータ)のうち、上位32ビットのビットデータを32ビットレジスタ132aに与え、下位32ビットのビットデータを32ビットレジスタ132bに与える。
32ビットレジスタ132aには、64ビットフォーマットの時刻情報の上位32ビットのビットデータが保持される。また、32ビットレジスタ132bには、64ビットフォーマットの時刻情報の下位32ビットのビットデータが保持される。32ビットレジスタ132a、132bに保持される内容は、NTP/IPインタフェース131で64ビットフォーマットの時刻情報を取得し、視聴期限情報付加部139で視聴期限時刻情報に変更する毎に更新される。
例えば、図8に示すように、送信処理部11が、「2015/2/21 0:00:00」に、2時間のコンテンツを送信する場合に、当該コンテンツの視聴期限が1週間とし、視聴期限が「2015/2/28/0:00:00」とする。このとき、視聴期限情報付加部139は、32ビットレジスタ132a、132bに保持される「2015/2/21 0:00:00」を示すビットデータに視聴期限「2015/2/28 0:00:00」に変更する。
電圧制御発振器133、24ビットカウンタ134a、32ビットカウンタ134b、ビット変換部134および比較器136は、PLL(PhaseLockedLoop)回路を実現するための構成である。
そのため、電圧制御発振器133では、時刻情報サーバ4から取得された64ビットフォーマットの時刻情報をベースとした視聴期限時刻情報に同期した224Hzのクロック(システムクロック)が生成されて、このシステムクロックが、24ビットカウンタ134a及び32ビットカウンタ134bと、映像音声符号化部138に与えられる。
また、時計として機能する24ビットカウンタ134a及び32ビットカウンタ134bは、電圧制御発振器133により生成された224Hzのクロックの周波数情報を含み、時刻情報サーバ4からの64ビットフォーマットの時刻情報をベースとした視聴期限時刻情報に同期した56ビットの時刻情報が生成される。
例えば、当該コンテンツの送信開始時刻が「2015/2/21 0:00:00」であり、視聴期限が「2015/2/28 0:00:00」であるときには、当該コンテンツは、視聴期限情報である「2015/2/28 0:00:00」を含む。
映像・音声同期制御部152では、32ビットカウンタ134bの32ビット出力と24ビットカウンタ134cの24ビット出力とが供給される。
また、映像・音声同期制御部152は、供給された32ビットカウンタ134bの32ビット出力と24ビットカウンタ134cの24ビット出力に基づいて、次の処理を実行する。映像・音声同期制御部152は、映像音声符号化部138でエンコードされる映像音声データのGOP毎に、先頭のピクチャ(サンプル=提示単位)のエンコードタイミングを基に、そのピクチャの提示時刻(PT)が求められる。この提示時刻mptは、MMT−SI生成・パケット化部153に供給される。なお、提示時刻mptは、視聴期限時刻情報ベースとした提示時刻となる。
ここで、例えば、MMTを用いたコンテンツにおける最初のMMTパケットに関わる提示時刻mptには、視聴期限の「2015/2/28 0:00:00」が設定され、それ以降のMMTパケットに関わる提示時刻mptには、「2015/2/28 0:00:00」に基づいて視聴期限に基づく時刻情報が設定される。また、MMTを用いたコンテンツにおける最後のMMTパケットに関わる提示時刻mptには「2015/2/28 2:00:00」が設定される。
さらに、映像・音声同期制御部152は、映像音声符号化部138で符号化される映像音声データのGOP毎に、各データのエンコードタイミングを基に、PT情報(提示時刻PTを得るための時刻取得情報)が生成される。映像・音声同期制御部152は、生成したPT情報を、MPU/MMTパケット化部151に供給する。なお、MPU/MMTパケット化部151は、映像・音声同期制御部152からPT情報を取得し、映像音声データに関わるMMTパケットに、PT情報を持つMMT拡張ヘッダを配置する。ここで、PT情報は、視聴期限時刻情報ベースとしたPT情報となる。
ここで、例えば、MMTを用いたコンテンツにおける最初のMMTパケットに関わるPT情報には、視聴期限の「2015/2/28 0:00:00」が設定され、それ以降のMMTパケットに関わるPT情報には、「2015/2/28 0:00:00」に基づいて視聴期限に基づく時刻情報が設定される。また、MMTを用いたコンテンツにおける最後のMMTパケットに関わるPT情報には「2015/2/28 2:00:00」が設定される。
MUX141は、上述したように、シグナリングメッセージを含むMMTパケットが供給される。MUX141は、各パケットにさらに必要なヘッダが付加され、MMTを用いたコンテンツ(ストリーム)を生成し、送信装置1の送信信号として送信する(S104)。
図7は、第1の実施形態に係る受信装置2においてコンテンツの提示処理を示すフローチャートである。
ここで、受信装置2における、受信処理部21(図1)からDEMUX231に対して、受信処理部21(図1)で処理された受信信号と標準時刻としての時刻情報(UTC)をDEMUX231に供給する以降の処理について説明し、受信処理部21(図1)の処理についての説明を省略する。
受信装置2は、コンテンツが視聴期限となっているか否かを以下のように判断する。なお、視聴期限を超えている場合、受信装置2は、コンテンツの再生を停止する。
受信装置2において、時刻情報サーバ4から時刻情報を取得する。時刻情報サーバ4からの時刻情報は、DEMUX231を介して、24ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bに与えられる。映像・音声同期制御部237は、24ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bからの出力に基づいて、現在時刻情報を取得する(S202)。
32ビットカウンタ233bの32ビット出力と24ビットカウンタ233aの24ビット出力が、システム・タイム・クロックとして映像・音声同期制御部237に供給される。
映像・音声同期制御部237は、供給された提示時刻mpt(または、提示時刻mptとPT情報)に基づいて、映像音声データのGOP毎に、各映像音声データの提示時刻PTを求める。
映像・音声同期制御部237は、24ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bで生成されたシステム・タイム・クロックが参照され、求められた提示時刻PTがこのシステム・タイム・クロックより早い時刻情報であるならば、コンテンツ視聴許可の状態と判断し、求められた提示時刻PTがこのシステム・タイム・クロックより遅い時刻情報であるならば、コンテンツ視聴許可の状態と判断する。
それゆえ、映像・音声同期制御部237は、コンテンツ視聴許可の状態と判断したときに、映像音声復号部238に対して、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データに対する、復号および提示の指示を行い、視聴不可の状態と判断したときに、映像音声復号部238に対して、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データに対する、復号および提示の指示をしない。
映像音声復号部238は、映像・音声同期制御部237からの指示に基づいて、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データの復号処理を行う。映像音声復号部238は、各映像音声データを提示時刻PTのタイミングで順次出力される(S203)。
ここで、上述の処理ステップ(S203)は、次のような処理ステップでもよい。
MPU/MMT解析部251は、デコードバッファ235への供給に関して、符号化された映像音声データとそのPT情報を、デコードバッファ235に供給する。デコードバッファ235は、MPU/MMT解析部251から供給された符号化された映像音声データとそのPT情報を一時的に蓄積する。デコードバッファ235は、一時的に蓄積された符号化された映像音声データとそのPT情報を映像音声復号部238に供給する。
映像・音声同期制御部237は、映像音声復号部238に対して、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データに対する、復号および提示の指示を行う。さらに、映像・音声同期制御部237は、4ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bで生成されたシステム・タイム・クロックを映像音声復号部238に供給する。
映像音声復号部238は、映像・音声同期制御部237からの指示に基づいて、デコードバッファ235に蓄積されている各符号化された映像音声データの復号処理を行い、24ビットカウンタ233a及び32ビットカウンタ233bで生成されたシステム・タイム・クロックが参照され、符号化された映像音声データのPT情報がこのシステム・タイム・クロックより早い時刻情報であるならば、コンテンツ視聴許可の状態と判断し、各映像音声データを提示時刻PTに基づくクロックタイミングで順次出力する。また、映像音声復号部238は、符号化された映像音声データのPT情報がこのシステム・タイム・クロックより遅い時刻情報であるならば、視聴不可の状態と判断したときに、各映像音声データを提示時刻PTに基づくクロックタイミングで順次出力しない(S203)。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、時刻情報サーバから取得した時刻情報を視聴期限情報に基づいて変更し、この視聴期限時刻情報を有するコンテンツを受信装置に送信することにより、受信装置は、コンテンツの視聴期限をコンテンツとは別に管理することなく、コンテンツの視聴期限に基づく視聴制御(視聴許可/視聴不可)が可能となる。
(B)他の実施形態
上述した第1の実施形態においても本発明の種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用できる。
受信装置2が複数台である場合、送信装置1で生成される視聴期限情報を、受信装置2毎に変更するようにしても良い。ビデオオンデマンドにより、受信装置2で生成されるコンテンツを各受信装置2に再生する際、受信装置2毎の視聴期限を設定できる。