JP2017045176A - Pressure regulating valve - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、燃料タンクから供給先へ供給する燃料ガスの圧力を減圧しながら所望の圧力に調整する圧力調整弁に関するものである。 The present invention relates to a pressure adjusting valve that adjusts a fuel gas supplied from a fuel tank to a supply destination to a desired pressure while reducing the pressure.
特許文献1には、第1減圧弁と、第2減圧弁と、第1減圧弁による減圧後であって第2減圧弁による減圧前の気体燃料が通る接続通路とを有するレギュレータが開示されている。
特許文献1のレギュレータにおいて、第1減圧弁にて発生した摩耗粉などの異物が第2減圧弁に流入すると、第2減圧弁の摺動部分に異物が入って当該摺動部分における摺動が不安定になり、圧力調整機能が低下するおそれがある。
In the regulator of
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、圧力調整機能を維持できる圧力調整弁を提供すること、を課題とする。 Therefore, the present invention has been made to solve the above-described problems, and an object thereof is to provide a pressure adjusting valve capable of maintaining a pressure adjusting function.
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、流体を減圧する上流圧力調整弁と、前記上流圧力調整弁に対して前記流体の流れ方向の下流側の位置に配置され前記流体を減圧する下流圧力調整弁と、前記上流圧力調整弁による減圧後であって前記下流圧力調整弁による減圧前の前記流体が流入する中通路と、を有する圧力調整弁において、前記中通路から分岐し、前記中通路内の異物を捕捉可能なトラップ通路を有すること、を特徴とする。 One aspect of the present invention made to solve the above problems includes an upstream pressure regulating valve for decompressing a fluid, and the fluid disposed at a position downstream of the upstream pressure regulating valve in the fluid flow direction. A pressure regulating valve having a downstream pressure regulating valve that depressurizes, and a middle passage into which the fluid flows after being decompressed by the upstream pressure regulating valve and before being decompressed by the downstream pressure regulating valve, and is branched from the middle passage. And a trap passage capable of catching foreign matter in the middle passage.
この態様によれば、中通路を流れる流体中の異物は、トラップ通路内に捉えられて貯留されるので、下流圧力調整弁へ流入することが抑制される。そのため、下流圧力調整弁における摺動部分に異物が入り込むおそれが低減される。したがって、圧力調整弁の圧力調整機能が維持される。 According to this aspect, since the foreign matter in the fluid flowing through the middle passage is captured and stored in the trap passage, it is suppressed from flowing into the downstream pressure regulating valve. Therefore, the possibility that foreign matter enters the sliding portion of the downstream pressure regulating valve is reduced. Therefore, the pressure adjustment function of the pressure adjustment valve is maintained.
上記の態様においては、前記中通路の圧力を所定の設定圧未満に制御するリリーフ弁と、前記中通路と前記リリーフ弁とを連通させるリリーフ通路と、を有し、前記トラップ通路は、前記リリーフ通路と同軸上に形成されていること、が好ましい。 In the above aspect, a relief valve that controls the pressure in the middle passage to be less than a predetermined set pressure, and a relief passage that allows the middle passage and the relief valve to communicate with each other, the trap passage includes the relief passage. It is preferable to be formed coaxially with the passage.
この態様によれば、トラップ通路を、リリーフ通路と同時に形成することができる。そのため、加工が容易となり、加工コストが低減される。 According to this aspect, the trap passage can be formed simultaneously with the relief passage. Therefore, processing becomes easy and processing costs are reduced.
上記の態様においては、前記上流圧力調整弁と前記下流圧力調整弁と前記中通路と前記トラップ通路とが形成されるボデー部材を有し、前記トラップ通路における前記中通路側とは反対側の端部は、前記ボデー部材の外部に対して閉塞されていること、が好ましい。 In the above aspect, there is a body member in which the upstream pressure regulating valve, the downstream pressure regulating valve, the middle passage, and the trap passage are formed, and an end of the trap passage opposite to the middle passage side The part is preferably closed with respect to the outside of the body member.
この態様によれば、トラップ通路を封止するための部品や作業工数が不要となるので、より効果的に、加工コストが低減される。 According to this aspect, parts and work man-hours for sealing the trap passage become unnecessary, and thus the processing cost is more effectively reduced.
上記の態様においては、前記トラップ通路は、前記中通路から分岐して重力が作用する方向に向かって形成されていること、が好ましい。 In said aspect, it is preferable that the said trap channel | path is formed toward the direction which gravity branches from the said middle channel | path.
この態様によれば、より効果的に、中通路を流れる流体中の異物は、トラップ通路内に捉えられて貯留される。 According to this aspect, the foreign matter in the fluid flowing through the middle passage is captured and stored in the trap passage more effectively.
本発明の圧力調整弁によれば、圧力調整機能を維持できる。 According to the pressure regulating valve of the present invention, the pressure regulating function can be maintained.
<多段圧力調整弁の構成>
まず、本実施形態の多段圧力調整弁10の構成について説明する。図1に示すように、多段圧力調整弁10は、燃料ガスGを多段階に減圧しながら所望の圧力に調整する圧力調整弁である。多段圧力調整弁10は、アルミ合金製のボデー部材7を有する。このボデー部材7には、上流圧力調整弁1の一部と下流圧力調整弁2と中通路3と逆止弁4が形成されている。
<Configuration of multistage pressure regulating valve>
First, the structure of the multistage
上流圧力調整弁1は、下流圧力調整弁2に対して燃料ガスGの流れ方向(図1に示す矢印の方向)の上流側の位置に配置されている。下流圧力調整弁2は、上流圧力調整弁1に対して燃料ガスGの流れ方向の下流側の位置に配置されている。このような上流圧力調整弁1と下流圧力調整弁2は、中通路3を介して、直列に接続されている。中通路3は、上流圧力調整弁1による減圧後であって下流圧力調整弁2による減圧前の燃料ガスGが流入して通過する通路である。逆止弁4(リリーフ弁)は、中通路3に接続し、中通路3の圧力を所定の設定圧未満に制御する。
The upstream
なお、燃料ガスGは、例えば、燃料電池(不図示)に供給される水素ガスである。そして、多段圧力調整弁10の上流側には、燃料タンク(不図示)に貯留された燃料ガスGを供給又は停止する主止弁(不図示)が接続されている。また、多段圧力調整弁10の下流側には、所望の圧力に調圧された燃料ガスGを燃料電池に供給するインジェクタ(不図示)が接続されている。燃料タンクに貯留される燃料ガスGは、充填設備によっては約80〜90MPa程度の圧力で充填される場合がある。一方、多段圧力調整弁10からインジェクタに供給される燃料ガスGの圧力は、1.0〜1.5MPa程度の圧力まで減圧される。したがって、多段圧力調整弁10は、燃料ガスGを、例えば、上流圧力調整弁1にて約80〜90MPa程度から約3.0〜5.0MPa程度まで減圧し、下流圧力調整弁2にて約3.0〜5.0MPa程度から約1.0〜1.5MPa程度まで減圧する。
The fuel gas G is, for example, hydrogen gas supplied to a fuel cell (not shown). A main stop valve (not shown) for supplying or stopping the fuel gas G stored in a fuel tank (not shown) is connected to the upstream side of the multistage
(上流圧力調整弁)
上流圧力調整弁1は、調圧室11と、弁室12と、弁体13と、弁座14と、ピストン15と、コイルばね16と、保持部材17と、止め部材18などを備えている。
(Upstream pressure regulating valve)
The upstream
調圧室11は、弁座14の下方(弁座14に対して燃料ガスGの流れ方向の下流側の方向)の位置に形成され、弁体13が上方(弁座14とは反対側の方向)へ移動したときに弁室12と連通する。弁室12は、入口8と連通している。弁体13は、弁室12内を上下動する。弁座14は、弁室12の下端に形成され、弁体13と当接および離間する。ピストン15は、弁体13に対して弁ばね133の付勢方向の先に配置され、調圧室11内を上下動する。コイルばね16は、ピストン15を上方(弁体13側の方向)へ付勢している。保持部材17は、コイルばね16の下端に当接してコイルばね16を保持している。止め部材18は、保持部材17の高さを調整可能な状態で、ボデー部材7に螺子止めされている。
The
入口8と弁室12との間には、入口通路81が形成されている。この入口通路81の上流側にフィルタ30が設けられている。フィルタ30は、下流側の端部(図1の右側端部)が開口する中空円筒状に形成されており、多段圧力調整弁10内への異物侵入を阻止する部材である。このフィルタ30は、抑えばね31により固定されている。入口8から流入する燃料ガスGは、フィルタ30の外側から内側へ通過して入口通路81を介して弁室12へ流出するようになっている。
An
弁室12と弁体13との間には、弁体13を下方(弁座14側の方向)へ付勢する弁ばね133が配置されている。弁体13は、円筒状の本体部134と、円錐状のテーパ部132と、針状のニードル部131とを備えている。本体部134には、弁ばね133が装着されている。テーパ部132は、本体部134の下方(弁座14側の方向)に形成されており、弁座14と当接する部分である。ニードル部131は、テーパ部132の下方(ピストン15側の方向)に形成されており、弁座14に形成された貫通孔141を貫通して調圧室11まで延伸されている。このニードル部131の下端は、ピストン15の本体部の上端(弁体13側の端部)にて突き出た状態で設けられた軸突部153の先端面に当接している。
Between the
このような弁体13には、環状の摺動部材135a,135bが装着されている。そして、これらの摺動部材135a,135bが弁室12の内周面に接触した状態で、弁体13が弁室12内に配置されている。これにより、弁体13の外周面が弁室12の内周面に接触することなく、摺動部材135a,135bと弁室12の内周面とが摺動して、弁体13が傾くことなく弁室12内を上下動するようになっている。なお、摺動部材135a,135bとしては、例えば、PTFE等の樹脂材を使用することができる。
The
また、弁体13には、弁室12における弁体13に対して上流側の位置に形成される部分と、弁室12における弁体13に対して下流側の位置に形成される部分とを連通させる内部通路136が形成されている。
Further, the
ピストン15の本体部の外周面には、調圧室11の内周面と接触して調圧室11をシールする環状シール部材151が配置されている。環状シール部材151は、上方(調圧室11側の方向)へV字状に開くリップ状断面を有する。ピストン15の下端には、コイルばね16を保持するばね受座154が凹状に形成されている。ばね受座154の外周面には、フッ素系樹脂製の摺動部材152が装着されている。止め部材18には、フィルタ部材19が係止されている。調圧室11は、後述するように中通路3を介して下流圧力調整弁2の弁室22と連通されている。
An
(下流圧力調整弁)
下流圧力調整弁2は、調圧室21と、弁室22と、ピストン24と、弁体241と、コイルばね25と、弁座26と、止め部材27と、調整ねじ28などを備えている。
(Downstream pressure regulating valve)
The downstream
調圧室21は、ボデー部材7に形成される出口6と連通している。弁室22は、調圧室21の下方(調圧室21に対して燃料ガスGの流れ方向の上流側)の位置に形成されている。ピストン24は、調圧室21内を上下動する。弁体241は、略円筒状に形成され、ピストン24の中心軸方向に沿って弁室22まで設けられている。コイルばね25は、ピストン24を上方(蓋部材23側の方向)へ付勢する。弁座26は、弁室22の下端に形成され弁体241の下端部2414が当接および離間する。止め部材27は、ボデー部材7の右下端の位置にて、ボデー部材7内に嵌め込まれている。そして、止め部材27の内周面の内側に、弁座26が嵌め込まれている。調整ねじ28は、止め部材27の内周面の内側にねじ込まれて取り付けられている。そして、調整ねじ28により、弁座26の高さ調整ができるようになっている。
The
調圧室21は、ボデー部材7内に嵌め込まれる蓋部材23によって封じられている。蓋部材23の下方(ピストン24側の方向)には、ピストン24の上端部に当接して、ピストン24の上方への移動を規制する円柱状凸部231が形成されている。円柱状凸部231がピストン24の上端部に当接した時には、調圧室21には円環状空間が形成される。調圧室21と出口6との間には、両者を連通させる出口通路61が水平状に形成されている。
The
ピストン24及び弁体241の軸中心には、円柱状の貫通孔2411がピストン24の上端部から弁体241の下端部まで形成されている。ピストン24の本体部の外周面には、調圧室21の内周面と接触して調圧室21をシールする環状シール部材242が配置されている。環状シール部材242は、上方(調圧室21側の方向)へV字状に開くリップ状断面を有する。ピストン24の下端には、コイルばね25を保持するばね受座246が凹状に形成されている。コイルばね25は、円筒状の圧縮ばねである。コイルばね25の下端は、ボデー部材7と一体に形成された保持部247によって、その位置が規制されている。
A cylindrical through
保持部247の下方には、弁体241の外周面と接触して弁室22をシールする環状シール部材243が配置されている。環状シール部材243は、下方(弁室22側の方向)へV字状に開くリップ状断面を有する。環状シール部材243の下方には、弁体241を上下方向に移動可能に支持する軸受部245が装着されている。軸受部245は、環状シール部材243の落下止めを兼ねている。弁室22は、軸受部245の下方で略円筒状に形成されている。
An
(中通路)
中通路3は、上流圧力調整弁1の調圧室11と下流圧力調整弁2の弁室22との間で直線状に形成されている。中通路3は、全体に亘って同一の内径により形成されている。ボデー部材7には、中通路3を加工するための中通路用加工孔72が形成されている。ボデー部材7の外壁面71には、中通路用加工孔72を封止する封止部材9が締結されている。中通路3の上方には、後述する逆止弁4が設けられている。
(Middle aisle)
The middle passage 3 is formed linearly between the
中通路3と逆止弁4との間には、中通路3と逆止弁4とを連通させる逆止弁入口通路52(リリーフ通路)が上下方向に形成されている。本実施形態では、逆止弁入口通路52は、その中心軸方向が中通路3の中心軸方向に直交するように形成されている。また、逆止弁入口通路52の内径は、中通路3の内径と同一である。
Between the middle passage 3 and the
また、本実施形態では、中通路3から分岐するトラップ通路32が形成されている。トラップ通路32は、その中心軸方向が中通路3の中心軸方向に直交するように形成されている。そして、トラップ通路32は、逆止弁入口通路52と同軸上に形成されている。すなわち、トラップ通路32の中心軸は、逆止弁入口通路52の中心軸と一致している。また、トラップ通路32における中通路3側とは反対側の端部32aは、ボデー部材7の外部に対して閉塞されている。すなわち、トラップ通路32は、ボデー部材7を貫通していない。このように形成されるトラップ通路32は、後述するように、中通路3内の異物を捕捉することができる。なお、トラップ通路32は、中通路3から分岐して重力が作用する方向に向かって形成されていることが望ましい。
In the present embodiment, a
なお、図1では、一例として、トラップ通路32の内径は、中通路3の内径と同一となっている。また、トラップ通路32の深さ(中心軸方向の長さ)は、中通路3の内径に対して1.3倍〜1.7倍の大きさとなっている。
In FIG. 1, as an example, the inner diameter of the
(逆止弁)
逆止弁4は、弁室41と、弁室41の入口部42と、弁室41内に収容され入口部42と当接および離間する弁体43と、弁体43を入口部42へ付勢する押圧ばね44と、押圧ばね44を保持する保持部材46を備えている。弁室41と下流圧力調整弁2の調圧室21との間には、弁室41と調圧室21とを連通させる逆止弁出口空間部50と逆止弁出口通路51が形成されている。逆止弁出口通路51は、出口通路61と同軸上に形成されている。また、弁体43には、弁室12の上流側と下流側とを連通させる内部通路431が形成されている。
(Check valve)
The
<多段圧力調整弁の作用>
次に、本実施形態の多段圧力調整弁10の作用(動作方法)について説明する。図1に示すように、例えば、車両用の燃料電池への燃料ガスGの供給が開始され、出口6から燃料ガスGが矢印の方向へ流出すると、下流圧力調整弁2の調圧室21内に貯留される燃料ガスGの圧力が低下する。調圧室21内の燃料ガスGの圧力が低下すると、ピストン24及び弁体241に形成された貫通孔2411を経由して、弁室22内の燃料ガスGが調圧室21内に供給され、調圧室21内の圧力が上昇する。調圧室21内の圧力が所望の圧力に到達すると、ピストン24がコイルばね25を押し下げて、弁体241の下端部2414が弁座26に当接し、弁室22内からの燃料ガスGの供給が停止する。なお、予め、調整ねじ28のねじ込み量を調整することによって、調圧室21内の圧力を所望の値(最終圧力)に設定することができる。
<Operation of multistage pressure regulating valve>
Next, the operation (operation method) of the multistage
弁室22内の燃料ガスGの圧力が低下すると、弁室22と調圧室11とは中通路3によって連通されているので、調圧室11内に貯留された燃料ガスGが矢印の方向に沿って中通路3に流入する。
When the pressure of the fuel gas G in the
このとき、本実施形態では、中通路3を流れる燃料ガスGに異物が含まれている場合には、当該異物は、トラップ通路32の内部に移動してトラップ通路32に貯留されることにより、トラップ通路32内に捕捉される。なお、中通路3を流れる燃料ガスG中の異物としては、例えば、上流圧力調整弁1における弁体13やピストン15の摺動部分の摩耗粉や、燃料タンク内の異物などが考えられる。また、弁体13の摺動部分とは、摺動部材135a,135bと弁室12の内周面との接触部分である。さらに、ピストン15の摺動部分とは、環状シール部材151と調圧室11の内周面との接触部分である。
At this time, in the present embodiment, when the fuel gas G flowing through the middle passage 3 contains foreign matter, the foreign matter moves into the
前記のように、調圧室11内に貯留された燃料ガスGが中通路3に流入すると、弁室22内の圧力が上昇する。このとき、上流圧力調整弁1の調圧室11内の圧力が低下するので、ピストン15を付勢するコイルばね16の付勢力によって、上流圧力調整弁1の弁体13が上方へ移動する。
As described above, when the fuel gas G stored in the
弁体13が上方へ移動して弁座14と離間すると、燃料タンクから入口8に供給される高圧の燃料ガスGが、入口通路81、内部通路136及び弁室12を経由して、調圧室11内に供給される。このようにして調圧室11内に燃料ガスGが供給されることにより、調圧室11内の燃料ガスGの圧力は、所定の値に維持される。なお、予め、止め部材18のねじ込み量を調整することによって、調圧室11内の圧力を所定の値に設定することができる。
When the
一方、燃料電池への燃料ガスGの供給が停止すると、下流圧力調整弁2の調圧室21内に貯留される燃料ガスGの圧力が低下しない。そのため、上流圧力調整弁1から中通路3へ漏れ出た燃料ガスGの逃げ場がなくなり、中通路3内の圧力が上昇する。そして、中通路3内の燃料ガスGの圧力が所定の設定圧以上になると、逆止弁4の弁体43が入口部42から離間して、逆止弁4が作動する。このとき、中通路3から逆止弁入口通路52を経由して、逆止弁4の弁室41内に燃料ガスGが放出される。そのため、中通路3に面した上流圧力調整弁1の調圧室11をシールする環状シール部材151や下流圧力調整弁2の弁室22をシールする環状シール部材243に対する燃料ガスGの過負荷を回避させることができる。なお、逆止弁4の弁室41内に放出された燃料ガスGは、弁体43の内部通路431、逆止弁出口空間部50、逆止弁出口通路51、下流圧力調整弁2の調圧室21、出口通路61を経由して出口6に供給される。
On the other hand, when the supply of the fuel gas G to the fuel cell is stopped, the pressure of the fuel gas G stored in the
<作用効果>
以上のような本実施形態の多段圧力調整弁10は、中通路3から分岐し、中通路3内の異物を捕捉可能なトラップ通路32を有する。
<Effect>
The multistage
これにより、中通路3を流れる燃料ガスG中の異物は、トラップ通路32内に捉えられて貯留されるので、下流圧力調整弁2へ流入することが抑制される。そのため、下流圧力調整弁2における摺動部分(例えば、調圧室21の内周面と環状シール部材242との接触部分)に異物が入り込むおそれが低減される。したがって、ピストン24の動きが安定するので、多段圧力調整弁10の圧力調整機能が維持される。
As a result, the foreign matter in the fuel gas G flowing through the intermediate passage 3 is captured and stored in the
また、上流圧力調整弁1の調圧室11と下流圧力調整弁2の弁室22との間の通路において、中通路3の容積にさらにトラップ通路32の容積が追加されている。そのため、インジェクタの作動時に発生し得る圧力の脈動は、中通路3およびトラップ通路32で抑制されるので、調圧室11へ伝わり難くなる。したがって、上流圧力調整弁1において、調圧室11や弁室12における圧力の脈動の発生が抑制されるので、弁体13やピストン15の動きが安定して、弁体13やピストン15の摺動部分の摩耗が抑制される。ゆえに、上流圧力調整弁1における耐久信頼性が向上する。
Further, in the passage between the
さらに、弁体13が弁座14に当接する閉弁時に、弁体13と弁座14との間において、弁室12側から調圧室11側への燃料ガスGの微少な漏れが有る場合を想定する。すると、この場合、インジェクタが停止していると、中通路3の圧力が徐々に増加していく。そして、中通路3の圧力が所定の設定圧以上に増加すると、燃料ガスGが中通路3から逆止弁4を介して放出される。ここで、本実施形態では、中通路3の容積にさらにトラップ通路32の容積が追加されているので、中通路3の圧力が所定の設定圧以上に増加するまでに時間を要する。そのため、逆止弁4から燃料ガスGが放出されるまでの時間が遅延される。
Furthermore, when the
また、トラップ通路32は、逆止弁入口通路52と同軸上に形成されている。これにより、トラップ通路32は、逆止弁入口通路52と同時に形成されることが可能になる。さらに、逆止弁入口通路52の加工時において、中通路3への加工具(例えば、ドリル)の突き出し量の精度の管理が緩和される。そのため、加工が容易となり、加工コストが低減される。
The
また、トラップ通路32における中通路3側とは反対側の端部32aは、ボデー部材7の外部に対して閉塞されている。これにより、トラップ通路32を封止するための部品や作業工数が不要となるので、より効果的に、加工コストが低減される。
Further, the
また、トラップ通路32は、中通路3から分岐して重力が作用する方向に向かって形成されていることが望ましい。これにより、より効果的に、中通路3を流れる燃料ガスG中の異物は、トラップ通路32内に捉えられて貯留される。
Moreover, it is desirable that the
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。 It should be noted that the above-described embodiment is merely an example and does not limit the present invention in any way, and various improvements and modifications can be made without departing from the scope of the invention.
1 上流圧力調整弁
2 下流圧力調整弁
3 中通路
4 逆止弁
7 ボデー部材
10 多段圧力調整弁
11 調圧室
13 弁体
15 ピストン
22 弁室
24 ピストン
32 トラップ通路
32a 端部
52 逆止弁入口通路
135a,135b 摺動部材
151 環状シール部材
152 摺動部材
242 環状シール部材
G 燃料ガス
1 upstream
Claims (4)
前記中通路から分岐し、前記中通路内の異物を捕捉可能なトラップ通路を有すること、
を特徴とする圧力調整弁。 An upstream pressure regulating valve that depressurizes the fluid, a downstream pressure regulating valve that is disposed downstream of the upstream pressure regulating valve in the fluid flow direction and depressurizes the fluid, and after decompression by the upstream pressure regulating valve A pressure adjusting valve having a middle passage through which the fluid before pressure reduction by the downstream pressure adjusting valve flows,
Having a trap passage branched from the middle passage and capable of capturing foreign matter in the middle passage;
Pressure regulating valve characterized by
前記中通路の圧力を所定の設定圧未満に制御するリリーフ弁と、
前記中通路と前記リリーフ弁とを連通させるリリーフ通路と、を有し、
前記トラップ通路は、前記リリーフ通路と同軸上に形成されていること、
を特徴とする圧力調整弁。 The pressure regulating valve of claim 1,
A relief valve for controlling the pressure in the middle passage to be less than a predetermined set pressure;
A relief passage for communicating the intermediate passage with the relief valve;
The trap passage is formed coaxially with the relief passage;
Pressure regulating valve characterized by
前記上流圧力調整弁と前記下流圧力調整弁と前記中通路と前記トラップ通路とが形成されるボデー部材を有し、
前記トラップ通路における前記中通路側とは反対側の端部は、前記ボデー部材の外部に対して閉塞されていること、
を特徴とする圧力調整弁。 The pressure regulating valve according to claim 1 or 2,
A body member in which the upstream pressure regulating valve, the downstream pressure regulating valve, the middle passage, and the trap passage are formed;
An end of the trap passage opposite to the middle passage is closed with respect to the outside of the body member;
Pressure regulating valve characterized by
前記トラップ通路は、前記中通路から分岐して重力が作用する方向に向かって形成されていること、
を特徴とする圧力調整弁。 The pressure regulating valve according to any one of claims 1 to 3,
The trap passage is formed in a direction in which gravity branches by branching from the middle passage;
Pressure regulating valve characterized by
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-
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