JP2017044676A - 温度検出装置及び温度検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測定対象物の温度を精度良く取得することが可能であり、パッケージからの影響を織り込んだ温度換算を行うことが可能な温度検出装置及び温度検出方法を提供する。【解決手段】パッケージ内の赤外線センサと、センサチップの温度を検出する温度センサ素子と、赤外線センサの出力電圧をVout、測定対象物の温度をTbb、温度センサ素子の検出温度をTth、測定対象物の温度を電圧に換算する係数をa、温度センサ素子が測定対象物から受ける放射エネルギーの影響を検出温度Tthに基づいて電圧に換算する係数をb、温度センサ素子がパッケージから受ける放射エネルギーの影響を検出温度Tthに基づいて電圧に換算する係数をd、オフセット量をcとしたとき、(1)式(Vout=a×Tbb4+b×Tth4+d×Tth+c)に基づいて測定対象物の温度Tbbを演算する温度演算部を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、パッケージ化された赤外線センサによって対象物温度を測定する装置であって、特に、高精度な検出温度を得ることが出来る温度検出装置及び温度検出方法に関するものである。
従来から赤外線センサを用いて測定対象物の温度を検出する温度検出装置(温度センサ)が知られている。このような温度センサは、例えば、赤外線センサと赤外線センサの温度を測定するサーミスタとを備え、温度換算補正を行うようにしている。
熱輻射により黒体から放出される電磁波のエネルギーと温度の関係は、E=σT4・・・(2)で表される。(2)式によると、熱輻射により黒体から放出される電磁波のエネルギーは、絶対温度の4乗に比例する(シュテファン=ボルツマンの法則)。Eは出力エネルギー、Tは絶対温度、σはシュテファン=ボルツマン定数である。
前記温度換算補正は、一般的に(3)式に従って行う。
Vout=K×(Tbb4−Tth4)−R・・・(3)
Voutは、赤外線センサの出力電圧値、Tbbは、測定対象物の温度、Tthは、赤外線センサチップの温度、Kは、温度を電圧値に換算する係数、Rはオフセット量である。なお係数Kは、例えば、黒体温度をそれぞれ、35℃、40℃設定し、赤外線センサ自体のセンサ温度(サーミスタで測定した温度)を30℃に設定して、黒体のそれぞれのエネルギー量を測定することにより求められた値である。
しかし、このような温度検出装置では、(3)式に係る測定対象物のエネルギー量に関する係数と、赤外線センサのエネルギー量に関する係数とが同一であるため、温度センサ自体の温度変化の要素に対して、温度補正の精度は良好でなかった。 即ち、係数Kを求めるときに設定したセンサ温度30℃、40℃付近において、(3)式に示す温度補正式を用いて温度補正を行った場合には、測定対象物の温度誤差は小さい。しかし、このセンサ温度30℃、40℃とは異なった温度で温度補正を行った場合には、測定対象物の温度誤差が±10℃程度になってしまうことがある。また、パッケージ内部の温度分布が不均一の場合、センサ温度が変動すると、温度検出精度が低下してしまう。
参考文献1に開示された温度検出装置は、このような問題に鑑みてなされたものであって、赤外線センサは、測定対象物から放射された赤外線を検知して、測定対象物の温度Tbbに対応する電圧Voを示す信号を出力する。サーミスタは、赤外線センサのセンサ温度Tthを検出し、検出した温度Tthに対応する電圧Vthを示す信号を出力する。温度演算部は、増幅されて、デジタル信号に変換された信号に基づいて、測定対象物の温度Tbbを示す信号を出力する。
温度換算補正に用いられる係数として、温度Tbbを電圧値に換算するための係数(a)と、温度Tthを電圧値に換算するための係数(b)とは、異なった値に設定され、温度演算部は、これらの係数を独立、分離させた演算式に従い、測定対象物の温度Tbbを取得する。即ち、この温度検出装置では、温度換算補正を行う校正式として、以下の(4)式を用いる。
Vout=a×Tbb4+b×Tth4+c・・・(4)
Voutは、赤外線センサの出力電圧値、Tbbは、測定対象物の温度、Tthは、赤外線センサチップの温度、aは、対象物温度を電圧値に換算する係数、bは、赤外線センサの温度を電圧値に換算する係数、cは、オフセット量である。なお係数a、bは、例えば、黒体温度をそれぞれ、35℃、40℃に設定し、赤外線センサ自体のセンサ温度(サーミスタで測定した温度)を30℃に設定して、黒体のそれぞれのエネルギー量を測定することにより求められた値である。
このような異なる値に設定された係数a、bを用いて温度換算補正を行って、測定対象物の温度Tbbを取得する。係数a、bをそれぞれ、測定対象物、赤外線センサに対応した値に設定することにより、精度良く測定対象物の温度Tbbを取得することができる。
図2は、特許文献1に開示された温度検出方法をしめしており、キャビティ型の黒体炉1と赤外線センサ(IRセンサ)2を示している。平面黒体炉を用いることも可能である。
2007−198745号公報
従来、赤外線センサの温度補正において、一般に、E=σT4で表わせる赤外線エネルギーの関係から温度換算するための係数を求めるために、異なる二つの温度に設定した黒体炉によるセンサ出力計測を行っていた。しかしながら、自分自身(センサパッケージ)の温度が変化した時に、レンズ等を用いたエネルギーの視野が限定された光学系では、キャップ(パッケージ)からの影響に左右され易く、高精度な温度測定が出来なかった。高精度な測定を目指すためには、異なる二つの温度に設定した黒体炉によるセンサ出力計測を行うだけではなく、センサパッケージの温度も変更させての測定が必要であるという問題があった。
本発明は、このような事情によりなされたもので、測定対象物の温度を精度良く取得することが可能であり、センサパッケージ自身からの影響を織り込んだ温度校正を行うことが可能な温度検出装置及び温度検出方法を提供する。
本発明の温度検出装置の一態様は、赤外線検知素子が形成されたセンサチップが金属キャップ及び窓部を有するパッケージに収納され、且つ前記パッケージの前記窓部を介して前記センサチップが測定対象物を検知し出力電圧を生成する赤外線センサと、前記センサチップの温度を検出する前記パッケージ内に収納された温度センサ素子と、前記赤外線センサの出力電圧をVout、前記測定対象物の温度をTbb、前記測定対象物を検知したときの前記温度センサ素子の検出温度をTth、前記測定対象物の温度を電圧に換算する係数をa、前記温度センサ素子が前記測定対象物から受ける放射エネルギーの影響を前記検出温度Tthに基づいて電圧に換算する係数をb、前記温度センサ素子が前記パッケージから受ける放射エネルギーの影響を前記検出温度Tthに基づいて電圧に換算する係数をd、前記出力電圧のオフセット量をcとしたとき、
数式;Vout=a×Tbb+b×Tth+d×Tth+c・・・(1)
に基づいて前記測定対象物の温度Tbbを演算する温度演算部とを備えたことを特徴とする。
前記係数a、b、d及び前記オフセット量cは、空洞黒体内に前記赤外線センサを配置した上で、前記空洞黒体を少なくとも3つの異なる温度状態に設定したときのそれぞれの状態での前記赤外線センサの出力電圧及び前記温度センサ素子の検出温度を測定し、これらの測定結果を用いて前記数式における前記係数aとbの和、前記係数d、前記オフセット量cを求め、その後、所定温度に制御された測定対象物を検知したときの前記赤外線センサの出力電圧及び前記温度センサ素子の検出温度を測定し、その測定結果と先に求めた前記係数aとbの和、前記係数d及び前記オフセット量cを用いて前記係数a及び前記係数bの各々を求めることにより得られた値であるようにしても良い。
前記空洞黒体内では前記測定対象物の温度と前記温度センサ素子の検出温度が同一であるとみなし、前記数式におけるTbbとして前記温度センサ素子の検出温度の値を用いることにより、前記係数aとbの和、前記係数d、前記オフセット量cを求めても良い。
本発明の温度検出方法の一態様は、空洞黒体内に前記赤外線センサを配置する第1のステップと、前記空洞黒体を少なくとも3つの異なる温度状態に設定したときのそれぞれの状態での前記赤外線センサの出力電圧及び前記温度センサ素子の検出温度を測定する第2のステップと、前記第2のステップにより得られた結果を用いて前記数式における前記係数aとbの和、前記係数d、前記オフセット量cを求める第3のステップと、前記空洞黒体外において、所定温度に制御された測定対象物を検知したときの前記赤外線センサの出力電圧及び前記温度センサ素子の温度を測定する第4のステップと、前記第4のステップにより得られた結果と第3のステップにより得られた前記係数aとbの和、前記係数d及び前記オフセット量cの各値を用いて前記数式における前記係数a及び前記係数bの各々を求める第5のステップとを有し、前記第1乃至第5のステップにより得られた前記係数a、b、dの値及び前記オフセット量cを代入した前記数式を測定対象物温度の演算数式とすることを特徴とする。
本来、空洞黒体(暗箱状態)では、赤外線センサのチップ単体(パッケージのない状態)での測定と、パッケージ化された状態での測定(赤外線センサの出力電圧)とは一致するのが望ましいが、そのような状態にはならない。本発明の温度検出装置及び温度検出方法では、両者のズレが、自分自身(パッケージ)からの影響であり、このズレを、赤外線センサ出力電圧の温度換算補正時に織り込むことにより対象物温度の高精度な取得が可能となる。
実施例1に係る温度検出装置及び温度検出方法を説明する斜視図。 従来の温度検出装置及び方法を説明する工程断面図。
本発明は、測定対象物の温度を精度良く取得することが可能であり、金属キャップなどによるパッケージ化された赤外線センサにおいて、赤外線検知素子(センサチップ)を収納するパッケージ自身からの影響を織り込んだ温度換算補正を行う温度検出装置及び温度検出方法を提供するものである。
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1を参照して実施例1を説明する。図1は、空洞黒体3とその内部に配置された赤外線センサ2とを示している。空洞黒体3は、従来図の図2に示す黒体炉1と機能的には同じであって、この実施例では赤外線センサを内部への配置を可能とし、その状態で温度(赤外線)を検知することを特徴とする。そして、この実施例では、空洞黒体3を必要に応じて暗箱或いは暗箱状態とも表現する。
実施例1に係る温度検出装置は、測定対象物から放射された赤外線を検知して、測定対象物の温度Tbbに対応する電圧Voutを示す信号を出力する赤外線検知素子と、前記赤外線検知素子の温度を測定し、その温度(温度センサ素子の検出温度Tth)に対応する電圧信号を出力する温度センサ素子(サーミスタ)をパッケージ化した赤外線センサ2と、前記赤外線センサ2の出力端子に接続された温度演算部(図示せず)とを備えている。前記温度演算部は、赤外線センサ2の出力電圧に基づいて、測定対象物の温度Tbbを示す信号を演算して出力する。
赤外線センサ2は、赤外線検知素子(センサチップ)と温度センサ素子が金属キャップ及び窓部を有するパッケージに収納されたものであり、且つ前記パッケージの前記窓部を介して前記赤外線検知素子が測定対象物の温度Tbbを検知し出力電圧Voutを出力する。前記温度センサ素子は、前記赤外線検知素子が形成されたセンサチップ上に形成する形態でも可能である。
前記温度演算部は、赤外線センサ2の出力電圧をVout、前記測定対象物の温度をTbb、前記測定対象物を検知したときの前記温度センサ素子の検出温度をTth、前記測定対象物の温度を電圧に換算する係数をa、前記温度センサ素子が前記測定対象物から受ける放射エネルギーの影響を前記検出温度Tthに基づいて電圧に換算する係数をb、前記温度センサ素子が前記パッケージから受ける放射エネルギーの影響を前記検出温度Tthに基づいて電圧に換算する係数をd、前記出力電圧のオフセット量をcとしたとき、
数式;Vout=a×Tbb+b×Tth+d×Tth+c ・・・(1)
に基づいて前記測定対象物の温度Tbbを演算する。温度演算部は、これらの係数を独立、分離させた演算式に従い、測定対象物の温度Tbbを取得する。なお、前述の「前記パッケージから受ける放射エネルギーの影響」とは、パッケージの形態により異なるが、主に、金属キャップ、レンズなどの窓材、インナー、パッケージ内の空気、ボンディングワイヤ(センサチップとパッケージ端子との接続)、パッケージ内での乱反射等からの影響を意図したものである。
次に、温度検出装置を用いた温度検出方法を説明する。
数式(1)の各係数の取得は、空洞黒体3内に前記赤外線センサ2を配置する第1のステップと、空洞黒体3を少なくとも3つの異なる温度状態に設定したときのそれぞれの状態での赤外線センサ2の出力電圧Vout及び前記温度センサ素子の検出温度Tthを測定する第2のステップと、前記第2のステップにより得られた結果を用いて数式(1)における係数aとbの和、係数d、前記オフセット量cを求める第3のステップと、前記空洞黒体外において、所定温度に制御された測定対象物を検知したときの赤外線センサ2の出力電圧Vout及び前記温度センサ素子の温度Tthを測定する第4のステップと、前記第4のステップにより得られた結果と第3のステップにより得られた係数aとbの和、係数d及びオフセット量cの各値を用いて数式(1)における係数a及び係数bの各々を求める第5のステップとを有する。ここで、第1乃至第5のステップにより得られた係数a、b、dの値及びオフセット量cを代入した数式(1)を測定対象物温度の演算数式とするものである。
次に、前記ステップに基づいて係数a、b、c、dを求める詳細な工程を説明する。
空洞黒体3を暗箱状態で温度制御すると、「対象物温度Tbb」と「温度センサ素子の検出温度Tth」は全て同じ温度と見なすことができ、それらを「自身温度Tth」と表す。
まず、一般式として、赤外線センサの出力電圧Voutは、
Vout=a×対象物温度+b×温度センサ素子の検出温度+d×温度センサ素子の検出温度+c
・・・(5)となり、空洞黒体(暗箱状態)の中に赤外線センサ2を設置して測定した場合には、赤外線センサの出力電圧Voutは、以下のように表わせる。
Vout=a×自身温度+b×自身温度+d×自身温度+c ・・・(6)
したがって、
Vout=(a+b)×自身温度+d×自身温度+c ・・・(7)となり、これらの式から係数a、b、c、dを求める。
尚、自身温度は、センサチップ自身の温度であり、「温度センサ素子の検出温度Tth」を適用して演算を行う。
まず、空洞黒体の温度を3回変えて、出力電圧を測定すると、数式(7)から3つの未知数(a+b)、d、cが演算できる。
即ち、暗箱状態での測定を、例えば、5℃、25℃、45℃で行い、その測定値をそれぞれA1、A2、A3とする。これらの測定値に対応する温度センサ素子の検出温度Tth(自身温度)の測定値は、それぞれT1、T2、T3である。これら測定値を数式(7)にあてはめれば数式(8)、(9)、
(10)が得られる。(第2のステップ)
A1=(a+b)T14+dT1+c ・・・(8)
A2=(a+b)T24+dT2+c ・・(9)
A3=(a+b)T34+dT3+c ・・・(10)
数式(8)−(10)は、3つの変数(a+b)、d、cを解く連立3元一次方程式であり、この方程式から上記未知数(a+b)、d、cが得られる。(第3のステップ)
ここで、b=(a+b)−aであるからこの関係を数式(5)に代入すると、
Vout=a×(対象物温度)+((a+b)−a)×(温度センサ素子の検出温度)+d×(温度センサ素子の検出温度)+c ・・・(11)
となる。
次に、空洞黒体の外に赤外線センサ2を配置し、対象物温度を所定温度に制御して、赤外線センサ2の出力電圧及び前記温度センサ素子の温度を測定する。(第4のステップ)
数式(11)に対象物温度、センサ温度等を挿入すると、Vout、対象物温度、(a+b)、センサ温度、c、dは、既知数であるから、数式(11)から未知数の係数aが求められる。そして、a+bが既知数であるから、ここから係数bを求めることができる。これにより、係数a、b、c、dが既知となった状態で以下の式を使用出来る。(第5のステップ)
以上の演算により、係数a、b、c、dが既知となる。そして対象物の温度測定時には、赤外線センサ2の出力電圧Vout及び前記温度センサ素子の検出温度Tthが測定されるので、以下の数式(1)を用いて対象物温度Tbbを求めることが可能になる。
Vout=a×(対象物温度Tbb)+b×(温度センサ素子の検出温度Tth)+d×(温度センサ素子の検出温度Tth)+c ・・(1)
以上、本来、空洞黒体(暗箱状態)では、赤外線センサのチップ単体(パッケージのない状態)での測定と、パッケージ化された状態での測定(赤外線センサの出力電圧)とは一致するのが望ましいが、そのような状態にはならない。実施例1では、両者のズレが、自分自身(パッケージ)からの影響であり、このズレを、赤外線センサ出力電圧の温度換算補正時に織り込むことにより対象物温度の高精度な取得が可能となる。
本発明は、センサチップが赤外線検知素子のみで構成される場合に限らず、赤外線検知素子の検知信号から出力信号を生成する回路素子(セレクタ、アンプ、ADコンバータ等)が一体的に形成された形態も含まれる。その場合、測定対象物を検知したときの温度センサ素子の検出温度Tthは、前記回路素子の動作に起因するセンサチップの発熱(温度上昇分)も含まれた値になる。そして、本発明の数式(1)における係数b、dは、発熱分も含まれた検出温度Tthに基づいて計算され、設定されるので、実質的に数式(1)はセンサチップの発熱も考慮した数式となり、本発明では対象物温度の高精度な取得が可能となる。
1・・・黒体炉
2・・・赤外線センサ(IRセンサ)
3・・・空洞黒体(暗箱、暗箱状態)


Claims (4)

  1. 赤外線検知素子が形成されたセンサチップが金属キャップ及び窓部を有するパッケージに収納され、且つ前記パッケージの前記窓部を介して前記センサチップが測定対象物を検知し出力電圧を生成する赤外線センサと、前記センサチップの温度を検出する前記パッケージ内に収納された温度センサ素子と、前記赤外線センサの出力電圧をVout、前記測定対象物の温度をTbb、前記測定対象物を検知したときの前記温度センサ素子の検出温度をTth、前記測定対象物の温度を電圧に換算する係数をa、前記温度センサ素子が前記測定対象物から受ける放射エネルギーの影響を前記検出温度Tthに基づいて電圧に換算する係数をb、前記温度センサ素子が前記パッケージから受ける放射エネルギーの影響を前記検出温度Tthに基づいて電圧に換算する係数をd、前記出力電圧のオフセット量をcとしたとき、
    数式;Vout=a×Tbb+b×Tth+d×Tth+c・・・(1)に基づいて前記測定対象物の温度Tbbを演算する温度演算部とを備えていることを特徴とする温度検出装置。
  2. 前記係数a、b、d及び前記オフセット量cは、空洞黒体内に前記赤外線センサを配置した上で、前記空洞黒体を少なくとも3つの異なる温度状態に設定したときのそれぞれの状態での前記赤外線センサの出力電圧及び前記温度センサ素子の検出温度を測定し、これらの測定結果を用いて前記数式における前記係数aとbの和、前記係数d、前記オフセット量cを求め、その後、前記空洞黒体外において、所定温度に制御された測定対象物を検知したときの前記赤外線センサの出力電圧及び前記温度センサ素子の検出温度を測定し、その測定結果と先に求めた前記係数aとbの和、前記係数d及び前記オフセット量cを用いて前記係数a及び前記係数bの各々を求めることにより得られた値であることを特徴とする請求項1に記載の温度検出装置。
  3. 前記空洞黒体内では前記測定対象物の温度と前記温度センサ素子の検出温度が同一であるとみなし、前記数式におけるTbbとして前記温度センサ素子の検出温度の値を用いることにより、前記係数aとbの和、前記係数d、前記オフセット量cを求めたことを特徴とする請求項2に記載の温度検出装置。
  4. 空洞黒体内に前記赤外線センサを配置する第1のステップと、前記空洞黒体を少なくとも3つの異なる温度状態に設定したときのそれぞれの状態での前記赤外線センサの出力電圧及び前記温度センサ素子の検出温度を測定する第2のステップと、前記第2のステップにより得られた結果を用いて前記数式における前記係数aとbの和、前記係数d、前記オフセット量cを求める第3のステップと、所定温度に制御された測定対象物を検知したときの前記赤外線センサの出力電圧及び前記温度センサ素子の温度を測定する第4のステップと、前記第4のステップにより得られた結果と第3のステップにより得られた前記係数aとbの和、前記係数d及び前記オフセット量cの各値を用いて前記数式における前記係数a及び前記係数bの各々を求める第5のステップとを有し、前記第1乃至第5のステップにより得られた前記係数a、b、dの値及び前記オフセット量cを代入した前記数式を測定対象物温度の演算数式とすることを特徴とする請求項1に記載の温度検出装置における温度演算数式を作成する温度検出方法。









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