JP2017041971A - 電力需要家評価方法、電力需要家評価プログラム及び電力需要家評価装置 - Google Patents

電力需要家評価方法、電力需要家評価プログラム及び電力需要家評価装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各電力需要家の電力利用を適切に評価する。
【解決手段】乖離値算出部は、複数の需要家それぞれがDR違反ケースの発生日時における推奨電力と、当該日時において各需要家が利用した電力との乖離値をそれぞれ算出し(S36)、ポイント算出部は、各需要家の乖離値と、全需要家の乖離値の分布(平均値および標準偏差)とに基づいて、各需要家によるDR違反ケースにおける推奨電力に従った電力利用を評価する評価ポイントを算出する(S44)。
【選択図】図7

Description

本発明は、電力需要家評価方法、電力需要家評価プログラム及び電力需要家評価装置に関する。
夏季の昼間などの電力供給が逼迫する時間帯において、電力会社から電力需要家(以下、単に「需要家」と記載する)に対して電力需要の抑制を求め、抑制に応じて電力料金の割引などのインセンティブを与える、デマンド・レスポンス制御と呼ばれる仕組みの導入が進んでいる。現在においては、デマンド・レスポンス制御は電力会社から大口の需要家に対して行われるのが一般的であるが、今後は更なる電力需要抑制のため、小口需要家をも取り込んだ仕組みが求められる。
しかるに、電力会社が直接小口需要家の電力を制御することはオーバーヘッドが大きくなり効率的でない。そのためアグリゲータと呼ばれる事業者を設定し、アグリゲータが電力会社から通知された電力削減要求を、複数の需要家に分担負担させる仕組みが導入されてきている。
なお、特許文献1〜3等には、電力需要抑制に関する技術が開示されている。
特開2013−183573号公報 特開2002−369383号公報 特許第5664726号公報
松山隆司:エネルギーの情報化とは、-背景、目的、基本アイデア、実現手法-、情報処理、Vol.51,no.8 pp.926-933,2010.8.
需要家内部での電力制御方式については、例えば上記非特許文献1に記載されているように、予め需要家の電力利用状況を学習し、省電力などの観点から作成した目標電力に従って機器運転制御を行う方式が提案されている。また、このような仕組みを拡張し、需要家の目標電力をアグリゲータで収集し、電力事業者から受信した削減要請量と合わせて、需要家毎に推奨される電力利用計画を全体調整のうえ策定することも考えられる。この場合、需要家がデマンド・レスポンス制御を受諾できるのであれば、策定した電力利用計画を需要家に通知したうえで、ある程度の確率でその目標に沿った電力制御が行われるのを期待することになる。
しかしながら、需要家によっては電力利用計画値と実消費電力との間に乖離が生じることが予想される。この乖離が大きくなると、アグリゲータが受諾したデマンド・レスポンス制御に失敗するケースや、逆に需要家が利用予定に対して過大な電力利用を申請したため、受諾可能であったデマンド・レスポンス制御の実施機会を喪失するケースが出てくる。
このようなケースに対し、各需要家の電力利用を適切に評価することができれば、評価に基づいて各需要家に利益や不利益を適切に分配したり、評価に基づいて各需要家へ電力の適正利用を促すことができるなど、利用価値は大きい。
本発明は、各電力需要家の電力利用を適切に評価することが可能な電力需要家評価方法、電力需要家評価プログラム及び電力需要家評価装置を提供することを目的とする。
一つの態様では、電力需要家評価方法は、複数の電力需要家それぞれが特定日時において利用する予定の電力を定めた計画値と、前記特定日時において各電力需要家が利用した電力との乖離値をそれぞれ算出し、各電力需要家の乖離値と、前記複数の電力需要家の乖離値の分布とに基づいて、前記各電力需要家による前記特定日時における前記計画値に従った電力利用を評価する、処理をコンピュータが実行する電力需要家評価方法である。
一つの側面として、各電力需要家の電力利用を適切に評価することができる。
第1の実施形態に係る電力供給システムを示す模式図である。 電力利用計画策定装置のハードウェア構成を示す図である。 電力利用計画策定装置の機能ブロック図である。 図4(a)は、需要家利用計画テーブルのデータ構造の一例を示す図であり、図4(b)は、削減情報テーブルのデータ構造の一例を示す図であり、図4(c)は、需要家利用実績テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図5(a)は、需要家乖離値テーブルのデータ構造の一例を示す図であり、図5(b)は、統計情報テーブルのデータ構造の一例を示す図であり、図5(c)は、料金テーブルのデータ構造の一例を示す図であり、図5(d)は、料金単価テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 推奨利用計画決定処理の一例を示すフローチャートである。 電気料金決定処理の一例を示すフローチャートである。 図8(a)は、全需要家の乖離値の分布、平均値と標準偏差から設定した区間、限界需要家の存在する区間について示すグラフ(その1)であり、図8(b)は、需要家が属する区間(需要家区間)に対し、限界需要家が属する区間(限界需要家区間)との関係から割り当てられた評価ポイントを示す表である。 全需要家の乖離値の分布、平均値と標準偏差から設定した区間、限界需要家の存在する区間について示すグラフ(その2)である。 図10(a)は、第2の実施形態において、全需要家の乖離値の分布、平均値と標準偏差から設定した区間、限界需要家の存在する区間について示すグラフであり、図10(b)は、第2の実施形態において、需要家が属する区間(需要家区間)に対し、限界需要家が属する区間(限界需要家区間)との関係から割り当てられた評価ポイントを示す表である。 変形例1を説明するための図である。
《第1の実施形態》
以下、電力供給システムの第1の実施形態について、図1〜図9に基づいて詳細に説明する。
図1には、本第1の実施形態の電力供給システム100が模式図にて示されている。図1に示すように、本第1の実施形態の電力供給システム100は、電力会社70、アグリゲータ72、及び複数の需要家74を含んでいる。
電力会社70は、需要家74に対して電力網を介して電力を供給するとともに、アグリゲータ72との間でデマンド・レスポンス制御(DR制御)を実行する。アグリゲータ72は、電力会社70と需要家74との間に介在する事業者である。アグリゲータ72においては、図2に示すような電力需要家評価装置としての電力利用計画策定装置10が利用される。電力利用計画策定装置10は、電力会社70から電力削減要求を受信するとともに、需要家74から日時ごとの利用希望電力の情報を受信する。そして、電力利用計画策定装置10は、電力会社から受信した電力削減要求を、各需要家74に分散して負担させる。
需要家74は、個人の家、レストランなどの店舗、病院や役所などであり、電力会社70から供給される電力を利用する。また、需要家74には、消費電力を一定時間ごとに自動計測して記録するスマートメータやスマートコンセントなどを含む需要家電力管理装置が設置されている。需要家電力管理装置は、電力会社70からアグリゲータ72に対して電力削減要求があった場合に、アグリゲータ72の電力利用計画策定装置10に対して、日時ごとの利用希望電力の情報を送信する。
図2には、アグリゲータ72が利用する電力利用計画策定装置10のハードウェア構成が示されている。
図2に示すように、電力利用計画策定装置10は、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(ここではHDD(Hard Disk Drive))96、ネットワークインタフェース97、及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備えている。これら電力利用計画策定装置10の構成各部は、バス98に接続されている。電力利用計画策定装置10では、ROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム(電力需要家評価プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラム(電力需要家評価プログラムを含む)をCPU90が実行することにより、図3に示す、各部の機能が実現される。
図3には、電力利用計画策定装置10の機能ブロック図が示されている。図3に示すように、電力利用計画策定装置10はCPU90がプログラムを実行することで、利用計画蓄積部22、削減要請受信部26、利用希望電力受信部30、利用計画策定部32、利用計画送信部36、及び料金調整部60としての機能が実現されている。
利用計画蓄積部22は、利用計画策定部32から送信される各需要家の推奨利用計画を一定期間蓄積する。なお、推奨利用計画は、各需要家が各日時においてどれだけの電力を利用してもよいかという情報を含み、利用計画蓄積部22が有する需要家利用計画テーブル101(図4(a)参照)に格納される。需要家利用計画テーブル101には、各需要家の識別情報と、日時(DR日時)と、当該日時において利用できる上限の電力値(推奨電力)が格納される。
削減要請受信部26は、電力の削減要請を行う前日に電力会社70から通知される電力削減要求を受信する。なお、電力削減要求は、図4(b)に示すような削減情報テーブル102の形で受信する。削減情報テーブル102には、需要予測電力からの削減電力量の値が日時ごとに記述されているものとする。
利用希望電力受信部30は、各需要家74から受信した、各日時における利用希望電力の情報を受信し、利用計画策定部32に送信する。なお、すべての需要家74は、電力の利用を予定する前日にアグリゲータ72に対して希望する電力利用計画を提出する。この計画は各需要家74の管理者が明示的に作成してもよいし、各需要家74に設置された需要家電力管理装置が日常の電気機器利用パターンなどから学習して自動的に作成してもよい。
利用計画策定部32は、削減要請受信部26が受信した電力削減要求と、利用希望電力受信部30が受信した各需要家の利用希望電力の情報と、に基づいて、推奨利用計画(推奨電力)を策定する。この推奨電力は、利用計画蓄積部22に送信され、前述した需要家利用計画テーブル101(図4(a))に格納される。
利用計画送信部36は、利用計画策定部32が策定した推奨利用計画を、需要家ごとの推奨利用計画に分解して、すべての需要家74に対して送信する。
料金調整部60は、図3に示すように、利用実績取得部50、算出部としての乖離値算出部52、統計情報計算部54、評価部としてのポイント算出部56、及び調整部としての料金算出・提示部58等を有する。
利用実績取得部50は、需要家74ごとに設置されたスマートメータやスマートコンセントで取得された、日時ごと(所定時間ごと)の消費電力の情報を取得する。利用実績取得部50が取得するデータは、図4(c)に示すような需要家利用実績テーブル103において保持される。需要家利用実績テーブル103には、需要家の識別情報と、日時と、当該日時において実際に利用した電力の値が格納される。
乖離値算出部52は、後述するデマンド・レスポンス違反(DR違反)となったときの、需要家ごとの推奨利用計画の電力(推奨電力)と実際の消費電力(利用実績)との乖離値を算出する。なお、乖離値算出部52が算出した需要家ごとの乖離値は、需要家乖離値テーブル104(図5(a)参照)に格納される。需要家乖離値テーブル104には、需要家の識別情報と、日時と、当該日時における乖離値が格納される。
統計情報計算部54は、DR違反時の全需要家の乖離値の分布に基づいて、DR違反時における乖離値の平均値と標準偏差を計算する。なお、統計情報計算部54は計算した結果を、図5(b)に示す統計情報テーブル105に格納する。統計情報テーブル105には、DR違反の日時と、乖離値の平均値及び標準偏差が格納される。
ポイント算出部56は、DR違反時の全需要家の乖離値の平均値及び標準偏差、並びに需要家ごとの乖離値に基づいて、各需要家の評価ポイントを算出する。また、ポイント算出部56は、所定期間(例えば1ヶ月)における各需要家の評価ポイントの合計値を算出する。評価ポイントの算出方法については、後に詳述する。
料金算出・提示部58は、各需要家の評価ポイントに基づいて、各需要家の電気料金を算出し、図5(c)に示す料金テーブル106に格納する。なお、料金テーブル106には、1ヶ月における需要家の消費電力量、需要家の評価ポイント及び算出された電気料金が格納される。なお、電気料金の算出の際には、図5(d)に示す料金単価テーブル107が用いられる。料金単価テーブル107には、係数を表す文字と、値が格納されている。また、料金算出・提示部58は、算出した電気料金を適宜各需要家に提示する。
(推奨利用計画決定処理)
次に、推奨利用計画決定処理について図6のフローチャートに沿って説明する。この処理は、各需要家において推奨される翌日の電力利用計画を定め、各需要家に対して送信(通知)する処理である。
図6の処理では、まず、ステップS10において、削減要請受信部26が、デマンド・レスポンス情報(DR要請)、すなわち電力削減要求、を電力会社70から受信する。なお、ステップS10の受信タイミングは、例えば、DR制御が行われる前日などである。次いで、ステップS12では、利用希望電力受信部30が、需要家の利用希望電力の情報、例えば需要家が希望する電力の最大値と最小値、を調査する。
次いで、ステップS14では、利用計画策定部32が、利用希望電力が利用上限を上回る日時(DR制御が必要な日時)を特定し、該日時における目標電力(利用上限)を保持する。なお、利用計画策定部32は、利用上限として、日時ごとの需要予測電力から、日時ごとのデマンド・レスポンス情報を差し引くことにより、日時ごとの利用上限を算出する。なお、利用上限を設定できない場合には、日時ごとの最小利用予定電力を保持する。
次いで、ステップS16では、利用計画送信部36が、利用上限に基づいて需要家ごとの推奨電力を算出(分解)し、保持する。また、ステップS18では、利用計画送信部36が、需要家ごとの推奨電力を各需要家に通知する。
(電気料金決定処理)
次に、電気料金決定処理について説明する。料金調整部60は、例えば1ヶ月に1度、需要家ごとの電力料金を決定する際に、図7のフローチャートに沿った処理を実行する。なお、利用実績取得部50は、各需要家の1ヶ月間の消費電力を定期的(30分ごとなど)に取得し、保持するものとする。
なお、本第1の実施形態では、デマンド・レスポンス制御をアグリゲータが一旦受諾したにも関わらず、予定していた電力に比べて実績が多すぎる場合にデマンド・レスポンス違反となるものとする。また、デマンド・レスポンス違反となり、アグリゲータに対して電力会社70からペナルティが課せられるケースを、「DR違反ケース」と呼ぶものとする。そして、本実施形態では、アグリゲータ72が、電力会社70から課せられたペナルティが各需要家に適切に分配されるように、各需要家の電力料金を決定するものとする。
図7の処理において、まずステップS30では、乖離値算出部52が、DR削減情報を取得する。具体的には、図6のステップS14において保持されたDR日時や目標電力を取得する。そして、取得した情報からDR違反ケースが発生した日時を特定できた場合に、乖離値算出部52は、ステップS32の処理に移行する。なお、以下においては、1ヶ月の最初から数えてj番目のDR違反ケースが発生した場合について説明する。
次いで、ステップS32では、乖離値算出部52が、利用実績取得部50が所定時間ごとに取得した各需要家の電力の利用実績の中から、j番目のDR違反ケースが発生した日時の利用実績を取得する。次いで、ステップS34では、乖離値算出部52が、j番目のDR違反ケースが発生した日時の需要家ごとの推奨電力を取得する。
次いで、ステップS36では、乖離値算出部52が、j番目のDR違反ケースにおける各需要家の推奨電力と利用実績との間の乖離値を算出し、需要家乖離値テーブル104(図5(a))に保存する。この場合、乖離値算出部52は、すべての需要家について、DR実施時の推奨電力yijと実際に利用した電力(利用実績)xijから、DR違反ケース発生時における乖離値dijを次式(1)に基づいて算出する。
ij=xij−yij …(1)
なお、上式(1)のxijは、全需要家のうち乖離値がi番目に大きい需要家のj番目のDR違反ケースでの実績値、yijは、全需要家のうち乖離値がi番目に大きい需要家のj番目のDR違反ケースでの推奨電力値を意味する。
ステップS38では、乖離値算出部52が、全需要家についての乖離値の算出が終了したか否かを判断する。このステップS38の判断が否定された場合には、ステップS32に戻り、乖離値算出部52は、全需要家についての乖離値の算出が終了するまで、ステップS32〜S38の処理・判断を繰り返す。
ステップS38の判断が肯定され、ステップS40に移行すると、統計情報計算部54は、j番目のDR違反ケースにおける全需要家の乖離値の平均値、標準偏差を計算し、統計情報テーブル105(図5(b))に保存する。なお、以下においては、j番目のDR違反ケースの乖離値の標準偏差、平均値をσj、μjと表記するものとする。また、ステップS40では、需要家の乖離値を大きい順に整列し、削減要求を満たす限界需要家を求める。この場合、限界需要家n(n番目に乖離値が大きい需要家)は、需要家の乖離値を大きい順に加算した場合に、推奨電力からの超過電力Pjと一致した段階における需要家を意味する。したがって、限界需要家nは、次式(2)にて表すことができる。
Figure 2017041971
次いで、ステップS42では、統計情報計算部54が、全てのDR違反ケースのデータを処理できたか否かを判断する。このステップS42の判断が否定された場合には、ステップS30に戻るが、肯定された場合には、ステップS44に移行する。
ステップS44に移行すると、ポイント算出部56は、各需要家の評価ポイントを算出する。具体的には、ポイント算出部56は、次式(3)に基づいて、i番目の需要家の評価ポイントpointiを算出する。なお、次式(3)では、限界需要家の乖離値と平均値との差が標準偏差の何倍に相当するかを求め、その倍数でのポイントを1とするような正規化を行っている。
Figure 2017041971
以下、上式(3)について、詳細に説明する。
例えば、j番目のDR違反が生じたケースにおいて、標準偏差σjが300Wで、平均値μjが100Wであったとし、全需要家の乖離値が図8(a)に示すような分布であったとする。また、限界需要家の乖離値が図8(a)に示すように550Wであったとする。そして、ある需要家A、Bの乖離値が320W、620Wであったとする。
この場合、平均値μj=100Wから標準偏差σj=300Wだけ離れた400Wまでを区間1、400Wから標準偏差σj=300Wだけ離れた700Wまでを区間2、700Wから標準偏差σj=300Wだけ離れた1000Wまでを区間3と仮定すると、上式(3)より、限界需要家が属する区間2が評価ポイント=1となる。そして、区間2の左隣の区間1が評価ポイント=0となり、区間2の右隣の区間3が評価ポイント=2となる。この場合、需要家A(乖離値=320W)は、区間1に属するので、評価ポイントは0となり、需要家B(乖離値=620W)は、区間2に属するので、評価ポイントは1となる。なお、本実施形態では、評価ポイントが大きいほど、デマンド・レスポンスにおける行動評価が低いことを意味する。
なお、図8(b)は、需要家が属する区間(需要家区間)に対し、限界需要家が属する区間(限界需要家区間)との関係から割り当てられた評価ポイントを示す表である。
一方、乖離値の分布が図8(a)の例よりも狭い場合には、図9に示すような分布となる。図9の例は、図8(a)の例よりも多くの需要家が平均的に電力を多めに利用したことにより、全体としてDR違反が生じたケースである。
図9の例では、平均値μj=200W、標準偏差σj=100Wであり、限界需要家の乖離値が310Wであったとする。また需要家A、Bの乖離値は320W、620Wであったとする。この場合、限界需要家の乖離値が310Wなので、区間2が評価ポイント=1となる。また、需要家Aは区間1に属するので評価ポイント=0、需要家Bは区間4に属するので評価ポイントは=3となる。
このように、本実施形態では、各需要家の乖離値が同一であっても、全需要家の乖離値の分布が異なる場合には、分布に応じた異なる評価ポイントが各需要家に付与されることになる。
なお、上式(3)では、各需要家に関し、1ヶ月の間にDR違反が生じた全ケースについての評価ポイントを合計した値がpointiとして算出される。
図7に戻り、ステップS46では、料金算出・提示部58が、各需要家の電気料金を算出する。この場合、電気料金priceiを次式(4)に基づいて算出するものとする。
pricei=a×pointi+b×zi …(4)
なお、aはポイント単価、bは電力単価、ziは期間中の需要家ごとの総電力量を意味する。また、b×ziは、基本料金を意味する。
例えば、ポイント単価aが、図5(d)に示すように100(円/ポイント)であり、電力単価bが15(円/kWh)であり、需要家A、Bの総電力量Ziがそれぞれ300kWhであったとする。
この場合、図5(d)に示すように、需要家Aの評価ポイントの合計が1、需要家Bの評価ポイントの合計が4であったとすると、上式(4)より、需要家Aの電気料金は4600円、需要家Bの電気料金は4900円となる。
なお、ポイント単価については、次式(5)により、算出することができる。
Figure 2017041971
例えば、ある1ヶ月のDR違反(M回)において発生したペナルティCの合計が5万円であり、全需要家(N人)の評価ポイントの合計が100であった場合、上式(5)より、ポイント単価aは500円となる。
以上、詳細に説明したように、本第1の実施形態によると、乖離値算出部52は、複数の需要家それぞれがDR違反ケースの発生日時における推奨電力と、当該日時において各需要家が利用した電力との乖離値をそれぞれ算出する。そして、ポイント算出部56は、各需要家の乖離値と、全需要家の乖離値の分布(平均値および標準偏差)とに基づいて、各需要家によるDR違反ケースにおける推奨電力に従った電力利用を評価する評価ポイントを算出する。これにより、各需要家の評価ポイントとして、他の需要家との関係を考慮した適切な値を算出することができる。
また、本第1の実施形態では、DR違反ケース発生時(全需要家が利用した電力の合計が全需要家の推奨電力の合計を越えていた場合)、各需要家の利用電力が推奨電力よりも大きく、乖離値の絶対値が大きいほど低い評価ポイントとする。これにより、各需要家の評価ポイントを実情に則した適切な値とすることができる。
また、本第1の実施形態では、料金算出・提示部58は、各需要家の評価ポイントに応じて各需要家の電気料金を算出(調整)する。これにより、アグリゲータ72に対して電力会社70からペナルティが課せられた場合にも、アグリゲータ72は、各需要家がペナルティに対して及ぼしている影響を考慮して適切な配分で各需要家にペナルティを分担させることができる。このように適切な配分で各需要家にペナルティを分担させることで、需要家間の不公平感を軽減することができる。また、各需要家にペナルティを分担させることで、推奨電力を順守するよう経済的な圧力が各需要家に働き、ペナルティ発生が抑制される。また、需要家全体としての経済的メリットの向上、及びデマンド・レスポンス制御の適切な運用の実現が期待できる。
《第2の実施形態》
以下、第2の実施形態について、図10に基づいて説明する。本第2の実施形態においては、需要家が利用計画の電力を過大に申告したため本来であれば受諾可能であったデマンド・レスポンス制御を見送ったことで、アグリゲータがリベートを喪失した場合に、その原因となった需要家にリベート喪失分を分担させる点が、第1の実施形態と異なる。
本第2の実施形態では、実績値に比べて過大な利用計画の電力値を申告した需要家ほど評価ポイントが大きくなるようにする必要がある。したがって、評価ポイントの算出式としては、次式(6)を用いることとする。
Figure 2017041971
上式(6)は、実績値に比べて利用計画の電力値が大きい度合いを標準偏差で規格化するような式である。なお、本第2の実施形態では、限界需要家を求める際に、乖離値が小さい順に需要家を並べ替え、並び順をiとして、上式(6)を適用するものとする。また、第1の実施形態では、式(2)のPjは、利用予定電力からの超過電力を意味するものとして説明したが、本第2の実施形態では、式(2)のPjは、利用予定電力に対する不足電力を意味するものとする。
このようにすることで、図10(a)に示す区間1〜区間3のように区間を定めることができるとともに、限界需要家の存在区間に基づいて、図10(b)に示すように各区間の評価ポイントを定めることができる。
なお、その他の処理等については、上記第1の実施形態と同様である。ただし、図6のステップS16では、利用計画送信部36が、需要家ごとの最小予測電力を保持する。
以上説明したように、本第2の実施形態によると、第1の実施形態と同様、各需要家の評価ポイントとして、他の需要家との関係を考慮した適切な値を算出することができる。また、本第2の実施形態では、リベート喪失時(全需要家が利用した電力の合計が全需要家の推奨電力の合計よりも小さい場合)に、各需要家の利用電力が推奨電力よりも小さく、乖離値の絶対値が小さいほど低い評価ポイントとする。これにより、各需要家の評価ポイントを実情に則した適切な値とすることができる。
また、本第2の実施形態では、需要家が利用計画の電力を過大に申告したため本来であれば受諾可能であったデマンド・レスポンス制御を見送ったことで、アグリゲータがリベートを喪失した場合において、その原因となった需要家にリベート喪失分を適切な配分で分担させることができる。このように適切な配分で各需要家にリベート喪失分を分担させることで、需要家間の不公平感を軽減することができる。また、各需要家にリベート喪失分を分担させることで、適切な利用希望電力を申告するよう経済的な圧力が各需要家に働き、需要家全体としての経済的メリットの向上、及びデマンド・レスポンス制御の適切な運用の実現が期待できる。
なお、上記第2の実施形態は、第1の実施形態と組み合わせて実施することができる。例えば、DR違反時に関しては、第1の実施形態を用いて評価ポイントを算出し、リベート喪失時に関しては、第2の実施形態を用いて評価ポイントを算出し、各評価ポイントの合計に基づいて電力料金を算出するようにしてもよい。
(変形例1)
なお、上記第1、第2の実施形態では、利用計画の電力値を順守する需要家に対してリベートを付与するように電気料金を算出することもできる。この場合、評価ポイントは、次式(7)に基づいて算出することができる。
Figure 2017041971
上式(7)では、図11に示すように、乖離値が平均値から離れるほどポイントが小さくなるので、乖離値が小さいほど、すなわち乖離値が平均値に近いほど電気料金を安くすることが可能となる。なお、図11では、N=3である。また、上式(7)の右辺の右端の「−m」は、ポイント数を−N〜0に調整するためのものである。
(変形例2)
なお、上記第1、第2の実施形態では、単純に、利用計画の電力値を順守しない需要家ほどペナルティを大きくするようにしてもよい。この場合、評価ポイントは、次式(8)のような式に基づいて算出するようにすればよい。
Figure 2017041971
なお、上記各実施形態及び変形例では、全需要家の乖離値の平均値や標準偏差を用いて、各需要家の評価ポイントを算出する場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、全需要家の乖離値の分布に基づいて各需要家の評価ポイントを算出するのであれば、その他の方法を採用してもよい。また、上記各式は、一例である。したがって、上記各式は、適宜変形等してもよい。
なお、上記各実施形態及び変形例では、評価ポイントに基づいて電力料金を算出する場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、評価ポイントをその他の用途に用いることとしてもよい。例えば、評価ポイントに基づいて各需要家にポイント(商品等との交換が可能)を付与したり、評価ポイントに基づく何らかの優遇措置を行うようにしてもよい。また、評価ポイントに基づいて、デマンド・レスポンス制御における需要家内での優先順位(電力が逼迫した場合にどの需要家から利用可能電力を削減するかを示す順位)を決めるようにしてもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の各実施形態及び変形例の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 複数の電力需要家それぞれが特定日時において利用する予定の電力を定めた計画値と、前記特定日時において各電力需要家が利用した電力との乖離値をそれぞれ算出し、
各電力需要家の乖離値と、前記複数の電力需要家の乖離値の分布とに基づいて、前記各電力需要家による前記特定日時における前記計画値に従った電力利用を評価する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする電力需要家評価方法。
(付記2) 前記特定日時における前記複数の電力需要家の計画値の合計が、前記特定日時における前記複数の電力需要家が利用した電力の合計よりも小さかった場合に、
前記評価する処理では、前記各電力需要家が前記特定日時に利用した電力が計画値よりも大きく、前記乖離値の絶対値が大きいほど、低い評価とする、ことを特徴とする付記1に記載の電力需要家評価方法。
(付記3) 前記特定日時における前記複数の電力需要家の計画値の合計が、前記特定日時における前記複数の電力需要家が利用した電力の合計よりも大きかった場合に、
前記評価する処理では、前記各電力需要家が前記特定日時に利用した電力が計画値よりも小さく、前記乖離値の絶対値が大きいほど、低い評価とする、ことを特徴とする付記1に記載の電力需要家評価方法。
(付記4) 前記評価する処理では、前記各電力需要家の前記乖離値が前記複数の電力需要家の前記乖離値の平均値に近いほど高い評価とする、ことを特徴とする付記1に記載の電力需要家評価方法。
(付記5) 前記評価する処理における前記各電力需要家の評価結果に応じて、前記各電力需要家の電気料金を調整する、処理を前記コンピュータに更に実行させることを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の電力需要家評価方法。
(付記6) 前記調整する処理では、前記複数の電力需要家を管理する管理者が、前記複数の電力需要家の計画値が適正であれば得られたであろう利益、又は前記複数の電力需要家が利用した電力が計画値よりも大きいために払った損失に基づいて、前記各電力需要家の電気料金を調整することを特徴とする付記5に記載の電力需要家評価方法。
(付記7) 複数の電力需要家それぞれが特定日時において利用する予定の電力を定めた計画値と、前記特定日時において各電力需要家が利用した電力との乖離値をそれぞれ算出し、
各電力需要家の乖離値と、前記複数の電力需要家の乖離値の分布とに基づいて、前記各電力需要家による前記特定日時における前記計画値に従った電力利用を評価する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする電力需要家評価プログラム。
(付記8) 前記特定日時における前記複数の電力需要家の計画値の合計が、前記特定日時における前記複数の電力需要家が利用した電力の合計よりも小さかった場合に、
前記評価する処理では、前記各電力需要家が前記特定日時に利用した電力が計画値よりも大きく、前記乖離値の絶対値が大きいほど、低い評価とする、ことを特徴とする付記7に記載の電力需要家評価プログラム。
(付記9) 前記特定日時における前記複数の電力需要家の計画値の合計が、前記特定日時における前記複数の電力需要家が利用した電力の合計よりも大きかった場合に、
前記評価する処理では、前記各電力需要家が前記特定日時に利用した電力が計画値よりも小さく、前記乖離値の絶対値が大きいほど、低い評価とする、ことを特徴とする付記7に記載の電力需要家評価プログラム。
(付記10) 前記評価する処理では、前記各電力需要家の前記乖離値が前記複数の電力需要家の前記乖離値の平均値に近いほど高い評価とする、ことを特徴とする付記7に記載の電力需要家評価プログラム。
(付記11) 前記評価する処理における前記各電力需要家の評価結果に応じて、前記各電力需要家の電気料金を調整する、処理を前記コンピュータに更に実行させることを特徴とする付記7〜10のいずれかに記載の電力需要家評価プログラム。
(付記12) 前記調整する処理では、前記複数の電力需要家を管理する管理者が、前記複数の電力需要家の計画値が適正であれば得られたであろう利益、又は前記複数の電力需要家が利用した電力が計画値よりも大きいために払った損失に基づいて、前記各電力需要家の電気料金を調整することを特徴とする付記11に記載の電力需要家評価プログラム。
(付記13) 複数の電力需要家それぞれが特定日時において利用する予定の電力を定めた計画値と、前記特定日時において各電力需要家が利用した電力との乖離値をそれぞれ算出する算出部と、
各電力需要家の乖離値と、前記複数の電力需要家の乖離値の分布とに基づいて、前記各電力需要家による前記特定日時における前記計画値に従った電力利用を評価する評価部と、
を備える電力需要家評価装置。
(付記14) 前記特定日時における前記複数の電力需要家の計画値の合計が、前記特定日時における前記複数の電力需要家が利用した電力の合計よりも小さかった場合に、
前記評価部は、前記各電力需要家が前記特定日時に利用した電力が計画値よりも大きく、前記乖離値の絶対値が大きいほど、低い評価とする、ことを特徴とする付記13に記載の電力需要家評価装置。
(付記15) 前記特定日時における前記複数の電力需要家の計画値の合計が、前記特定日時における前記複数の電力需要家が利用した電力の合計よりも大きかった場合に、
前記評価部は、前記各電力需要家が前記特定日時に利用した電力が計画値よりも小さく、前記乖離値の絶対値が大きいほど、低い評価とする、ことを特徴とする付記13に記載の電力需要家評価装置。
(付記16) 前記評価部は、前記各電力需要家の前記乖離値が前記複数の電力需要家の前記乖離値の平均値に近いほど高い評価とする、ことを特徴とする付記13に記載の電力需要家評価装置。
(付記17) 前記評価部における前記各電力需要家の評価結果に応じて、前記各電力需要家の電気料金を調整する調整部を更に備える付記13〜16のいずれかに記載の電力需要家評価装置。
(付記18) 前記調整部は、前記複数の電力需要家を管理する管理者が、前記複数の電力需要家の計画値が適正であれば得られたであろう利益、又は前記複数の電力需要家が利用した電力が計画値よりも大きいために払った損失に基づいて、前記各電力需要家の電気料金を調整することを特徴とする付記17に記載の電力需要家評価装置。
10 電力利用計画策定装置(電力需要家評価装置)
52 乖離値算出部(算出部)
56 ポイント算出部(評価部)
58 料金算出・提示部(調整部)
74 需要家(電力需要家)

Claims (8)

  1. 複数の電力需要家それぞれが特定日時において利用する予定の電力を定めた計画値と、前記特定日時において各電力需要家が利用した電力との乖離値をそれぞれ算出し、
    各電力需要家の乖離値と、前記複数の電力需要家の乖離値の分布とに基づいて、前記各電力需要家による前記特定日時における前記計画値に従った電力利用を評価する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする電力需要家評価方法。
  2. 前記特定日時における前記複数の電力需要家の計画値の合計が、前記特定日時における前記複数の電力需要家が利用した電力の合計よりも小さかった場合に、
    前記評価する処理では、前記各電力需要家が前記特定日時に利用した電力が計画値よりも大きく、前記乖離値の絶対値が大きいほど、低い評価とする、ことを特徴とする請求項1に記載の電力需要家評価方法。
  3. 前記特定日時における前記複数の電力需要家の計画値の合計が、前記特定日時における前記複数の電力需要家が利用した電力の合計よりも大きかった場合に、
    前記評価する処理では、前記各電力需要家が前記特定日時に利用した電力が計画値よりも小さく、前記乖離値の絶対値が大きいほど、低い評価とする、ことを特徴とする請求項1に記載の電力需要家評価方法。
  4. 前記評価する処理では、前記各電力需要家の前記乖離値が前記複数の電力需要家の前記乖離値の平均値に近いほど高い評価とする、ことを特徴とする請求項1に記載の電力需要家評価方法。
  5. 前記評価する処理における前記各電力需要家の評価結果に応じて、前記各電力需要家の電気料金を調整する、処理を前記コンピュータに更に実行させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力需要家評価方法。
  6. 前記調整する処理では、前記複数の電力需要家を管理する管理者が、前記複数の電力需要家の計画値が適正であれば得られたであろう利益、又は前記複数の電力需要家が利用した電力が計画値よりも大きいために払った損失に基づいて、前記各電力需要家の電気料金を調整することを特徴とする請求項5に記載の電力需要家評価方法。
  7. 複数の電力需要家それぞれが特定日時において利用する予定の電力を定めた計画値と、前記特定日時において各電力需要家が利用した電力との乖離値をそれぞれ算出し、
    各電力需要家の乖離値と、前記複数の電力需要家の乖離値の分布とに基づいて、前記各電力需要家による前記特定日時における前記計画値に従った電力利用を評価する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする電力需要家評価プログラム。
  8. 複数の電力需要家それぞれが特定日時において利用する予定の電力を定めた計画値と、前記特定日時において各電力需要家が利用した電力との乖離値をそれぞれ算出する算出部と、
    各電力需要家の乖離値と、前記複数の電力需要家の乖離値の分布とに基づいて、前記各電力需要家による前記特定日時における前記計画値に従った電力利用を評価する評価部と、
    を備える電力需要家評価装置。
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