JP2017040903A - 現像剤補給装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

現像剤補給装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Hiroyuki Mabuchi
裕之 馬淵
小川 禎史
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禎史 小川
木村 秀樹
Hideki Kimura
秀樹 木村
寺井 純一
Junichi Terai
純一 寺井
菊地 裕
Yutaka Kikuchi
裕 菊地
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Hiroaki Okamoto
啓明 岡本
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Abstract

【課題】装置が大型化・高コスト化・複雑化してしまうことなく、現像装置にキャリアが無駄なく充分に補給されて、キャリア劣化による異常画像が発生しにくい、現像剤補給装置、及び、画像形成装置を提供する。【解決手段】現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量に基いて、キャリア混合比率の異なる現像剤が収容された複数の現像剤容器30Y1、30Y2のうち1つの現像剤容器を選択して、貯留部66に排出・貯留された現像剤を撹拌・搬送しながら補給口57Yを介して現像装置5Yに補給して、キャリア混合比率の高い現像剤が収容された第1現像剤容器30Y1から貯留部66に現像剤を排出した回数が所定値Bに達して、現像装置5Yの駆動時間が所定の閾値Cに達している場合に、第1現像剤容器30Yからバイパス搬送経路75を介して現像装置5Yに現像剤が補給されるように可動板76(切替手段)を制御する。【選択図】図3

Description

この発明は、現像剤容器に収容された2成分現像剤を貯留部を介して現像装置に向けて補給する現像剤補給装置と、それを備えた画像形成装置と、に関し、特に、キャリア混合比率の異なる複数の現像剤容器が着脱可能に設置される現像剤補給装置、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置において、現像装置に適宜に現像剤(キャリア)を補給して現像装置内のキャリアを入れ替えるプレミックス現像方式のものであって、現像装置におけるトナー消費量が少ない場合に、キャリア混合比率(キャリアの重量比率)の異なる2種類の2成分現像剤のうち、キャリア混合比率の大きな現像剤が、現像装置に補給される技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1において、現像装置には2つの補給口が形成されていて、一方の補給口にはキャリア混合比率(キャリアの重量比率)の小さな現像剤を補給する第1補給装置が接続されて、他方の補給口にはキャリア混合比率の大きな現像剤を補給する第2補給装置が接続されている。そして、現像装置におけるトナー消費量が少ない場合に、第2補給装置から現像装置に現像剤を補給するように制御している。
一方、特許文献2には、プレミックス現像方式の画像形成装置において、キャリアのみが収容された第1容器と、無機微粒子が収容された第2容器と、第1容器から排出されたキャリアと第2容器から排出された無機微粒子とを撹拌混合した後に現像装置に補給するサブホッパと、が設けられて、所定の条件に基いて、第1容器からサブホッパに向けてキャリアを排出するか、現像装置に向けて直接的にキャリアを排出するか、を切り替える技術が開示されている。
上述した特許文献1に開示された技術は、キャリア混合比率の異なる2つの2成分現像剤をそれぞれ現像装置に補給するための補給装置が2つ設けられていたり、現像装置に2つの補給装置にそれぞれ接続される補給口が設けられていたりして、装置が大型化・高コスト化・複雑化してしまっていた。
また、トナー消費量の少ない画像形成動作が長時間連続的におこなわれるような場合に、キャリア混合比率の大きな現像剤を補給経路を介して現像装置に補給しても、現像装置におけるキャリアを入れ替えるタイミングが遅くなってしまって、キャリア劣化による画像濃度過多やかぶり画像などの異常画像が発生してしまう可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置が大型化・高コスト化・複雑化してしまうことなく、トナー消費量の少ない画像形成動作が長時間連続的におこなわれるような場合などであっても、現像装置にキャリアが無駄なく充分に補給されて、キャリア劣化による異常画像が発生しにくい、現像剤補給装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における現像剤補給装置は、トナーとキャリアとからなる現像剤を現像装置に向けて補給する現像剤補給装置であって、キャリア混合比率の異なる現像剤が収容された複数の現像剤容器がそれぞれ着脱可能に保持される保持部と、前記複数の現像剤容器からそれぞれ排出された現像剤が貯留されて、貯留された現像剤を撹拌しながら前記現像装置の補給口に向けて搬送する貯留部と、前記複数の現像剤容器のうちキャリア混合比率の最も高い現像剤が収容された第1現像剤容器から排出された現像剤を前記貯留部の全部を介さずに前記補給口を介して前記現像装置に直接的に補給するバイパス搬送経路と、前記第1現像剤容器から前記貯留部に向けて現像剤が排出される状態と、前記第1現像剤容器から前記バイパス搬送経路に向けて現像剤が排出される状態と、を切り替える切替手段と、を備え、前記現像装置における単位時間当たりのトナー消費量に基いて、前記複数の現像剤容器のうち前記貯留部に現像剤を排出する1つの現像剤容器を選択し、前記第1現像剤容器から前記貯留部に現像剤を排出した回数が所定値に達して、前記現像装置の駆動時間が所定の閾値に達している場合に、前記第1現像剤容器から前記バイパス搬送経路を介して前記現像装置に現像剤が補給されるように前記切替手段を制御するものである。
本発明によれば、装置が大型化・高コスト化・複雑化してしまうことなく、トナー消費量の少ない画像形成動作が長時間連続的におこなわれるような場合などであっても、現像装置にキャリアが無駄なく充分に補給されて、キャリア劣化による異常画像が発生しにくい、現像剤補給装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す断面図である。 現像剤補給装置において、(A)第1現像剤容器から貯留部に第1現像剤を補給している状態を示す概略断面図と、(B)第1現像剤容器からバイパス搬送経路を介して現像装置に第1現像剤を補給している状態を示す概略断面図と、である。 2つの現像剤容器が現像剤補給装置に装着された状態を示す概略斜視図である。 保持部に2つの現像剤容器が装着された状態を示す斜視図である。 現像剤補給装置をバイパス搬送経路の側からみた概略断面図である。 現像剤容器から現像剤を補給する制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2における現像剤補給装置において、現像剤容器から現像剤を補給する制御を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図7にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の上方には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4色の略筒状の現像剤容器30Y1、30Y2、30M1、30M2、30C1、30C2、30K1、30K2がそれぞれ2種類ずつ着脱可能に設置された現像剤補給装置60Y、60M、60C、60Kが並設されている。また、4つの現像剤補給装置60Y、60M、60C、60Kの下方には、それぞれ、4つの露光部7Y、7M、7C、7Kを挟んで、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが、中間転写ベルト装置15(中間転写ベルト8)に対向するように並設されている。
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、感光体ドラム1Y(像担持体)と、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電部4Y、現像部5Y、クリーニング部2Y、除電部(不図示である。)等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
図2を参照して、感光体ドラム1Yは、不図示の駆動モータによって反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7Y(書込み装置)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像装置5Y(現像部)との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング部2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された各露光部7M、7C、7Kから、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム1M、1C、1K上に向けて照射される。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
なお、中間転写ベルト装置15は、中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ(9Y)、駆動ローラ、2次転写対向ローラ、複数のテンションローラ、クリーニング対向ローラ、中間転写クリーニング部、2次転写ローラ19、等で構成される。中間転写ベルト8は、複数のローラ部材によって張架・支持されるとともに、1つのローラ部材(駆動ローラ)の回転駆動によって図1の矢印方向(時計方向)に無端移動される。
4つの1次転写ローラ(9Y)は、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K との間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写ローラ(9Y)に、トナーの極性とは逆の転写電圧(1次転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、1次転写ローラ(9Y)の1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ19との対向位置に達する。この位置では、2次転写対向ローラが、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された用紙等の記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト8には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部(不図示である。)の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1を参照して、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28(タイミングローラ対)に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2を用いて、作像部における現像装置(被補給体)の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
本実施の形態1における現像装置5Yは、プレミックス現像方式のものであって、現像剤補給装置60Yによって現像剤容器30Y1、30Y2から補給口57Yを介して現像装置5Yの内部に適宜に新品の現像剤(トナーとキャリアとからなる2成分現像剤である。)が補給されるとともに、排出口58Yから劣化した現像剤(主としてキャリアである。)が現像装置5Yの外部に排出されて、不図示の回収容器の内部に廃現像剤として回収されるものである。
さらに、現像装置5Yへの現像剤の補給について補足すると、現像装置5Yに設置された磁気センサ56Yによって検知されるトナー濃度(現像剤中のトナーの割合である。)の情報に基いて、現像剤補給装置60Yの第2搬送スクリュ69を回転駆動して、貯留部66に貯留された現像剤を流出口72(現像装置5Yの補給口57Yが接続されている。)から排出して、補給口57Yを介して現像装置5Y内に向けて現像剤を自重落下させて補給する。具体的に、磁気センサ56Yによって検知されるトナー濃度が所定値(7±3重量%程度である。)に達していない場合には、現像剤補給装置60Yの第2搬送スクリュ69を所定時間駆動して、貯留部66から現像装置5Yに現像剤を補給する。
以下、現像装置5Yの構成・動作についてさらに詳しく説明する。
図2を参照して、現像装置5Yは、2つの現像ローラ51Y1、51Y2(現像剤担持体)、3つの搬送スクリュ52Y、53Y、54Y(搬送部材)、ドクターブレード55Y(現像剤規制部材)、等で構成されている。また、現像装置5Y内には、現像剤を搬送して循環経路を形成する3つの現像剤搬送部(搬送経路)が形成されている。
2つの現像ローラ(第1現像ローラ51Y1と第2現像ローラ51Y2とである。)は、感光体ドラム1Yの回転方向(走行方向)に沿って対向するように並設されている。2つの現像ローラ51Y1、51Y2は、それぞれ、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂等の非磁性体を円筒形に形成してなるスリーブが不図示の回転駆動機構(現像駆動モータ)によって図2の時計方向に回転されるように構成されている。現像ローラ51Y1、51Y2のスリーブ内には、スリーブの周面に現像剤の穂立ちを生じるように磁界を形成するマグネットが固設されている。マグネットから発せられる法線方向磁力線に沿うように、現像剤中のキャリアがスリーブ上にチェーン状に穂立ちする。このチェーン状に穂立ちしたキャリアに帯電したトナーが付着されて、磁気ブラシが形成される。磁気ブラシは、スリーブの回転によってスリーブと同方向(時計方向)に移送される。
現像剤規制部材としてのドクターブレード55Yは、感光体ドラム1Yの走行方向上流側の第1現像ローラ51Y1に対向して、第1現像ローラ51Y1に担持された2成分現像剤の量を適量に規制する。
3つの搬送スクリュ52Y、53Y、54Yは、軸部上に螺旋状にスクリュ部が形成されたものであって、現像装置5Y内に収容された現像剤を長手方向(図2の紙面垂直方向であって、現像ローラ51Y1、51Y2の回転軸方向に一致する方向である。)に循環しながら撹拌・混合する。
詳しくは、第1搬送スクリュ52Yによる搬送経路(第1現像剤搬送部)と、第2搬送スクリュ53Yによる搬送経路(第2現像剤搬送部)と、第3搬送スクリュ54Yによる搬送経路(第3現像剤搬送部)と、は壁部によって隔絶されている。そして、第2現像剤搬送部の下流側と、第3現像剤搬送部の上流側と、は第1中継部を介して連通している。また、第3現像剤搬送部の下流側と、第1現像剤搬送部の上流側と、は第2中継部を介して連通している。また、第1現像剤搬送部の下流側と、第3現像剤搬送部の上流側と、は落下経路を介して連通している。このような構成により、3つの現像剤搬送部(搬送スクリュ52Y、53Y、54Y)によって、現像装置5Yにおいて現像剤を長手方向に循環させる循環経路が形成されることになる。
ここで、現像装置5Yは、その内部に収容された現像剤のうち余剰の現像剤を外部に排出するように構成されている。詳しくは、第3搬送スクリュ54Yによる第3現像剤搬送部の壁部には、現像装置5Y内に収容された現像剤の一部を外部に排出するための排出口58Yが設けられている。さらに具体的に、排出口58Yは、現像剤補給装置60Yによって現像装置5Y内に現像剤が補給されて装置内の現像剤量が増加して現像剤の剤面(上面)が所定高さを超えたときに、その余剰分の現像剤を外部に向けて排出するためのものである。このように、トナーの母体樹脂や外添剤によって汚染されて劣化したキャリアが自動的に現像装置5Yの外部に排出されるので、経時においても画像品質の劣化を抑止することができる。
なお、図4等を参照して、本実施の形態1における現像装置5Yは、現像剤補給装置60Yに対して着脱可能に設置されている。
具体的に、現像装置5Yは、ユーザーの手動操作によって、略水平方向を着脱方向(図4の矢印方向が装着方向となる。)として現像剤補給装置60Y(画像形成装置100)に対して着脱される。そして、現像剤補給装置60Yに現像装置5Yが装着されると、現像装置5Yの補給口57Yと、貯留部66(現像剤補給装置60Y)の流出口72と、が接続されて、現像剤補給装置60Yを介した現像装置5Yへの現像剤の補給が可能になる。また、図示は省略するが、貯留部66(現像剤補給装置60Y)には、現像剤補給装置60Yに対する現像装置5Yの着脱動作に連動して流出口72を開閉するシャッタ部材が設けられている。
次に、図3〜図5等を参照して、現像装置5Yに供給するための現像剤(2成分現像剤)が収容された現像剤容器30Y1、30Y2について説明する。
先に図1で説明したように、4つの現像剤補給装置としての現像剤補給装置60Y、60M、60C、60Kには、4色の現像剤容器30Y1、30Y2、30M1、30M2、30C1、30C2、30K1、30K2が、2種類ずつ着脱可能に設置されている。現像剤容器30Y1、30Y2、30M1、30M2、30C1、30C2、30K1、30K2は、それぞれ、寿命に達したとき(収容する現像剤がほとんどすべて消費されて空になったときである。)に新品のものに交換される。そして、現像剤容器30Y1、30Y2、30M1、30M2、30C1、30C2、30K1、30K2内に収容された各色の現像剤は、それぞれ、後述する特徴的な制御に基いて、各現像剤補給装置60Y、60M、60C、60Kによって、各作像部6Y、6M、6C、6Kの現像装置に適宜補給される。
なお、2つのイエロー用の現像剤容器(第1現像剤容器30Y1と第2現像剤容器30Y2とである。)は、キャリア混合比率の異なる現像剤が収容されている点と、非互換性を確保するために一部の形状が異なる点と、を除き、それぞれほぼ同様の構成となっている。また、他の3色、2種類の現像剤容器30M1、30M2、30C1、30C2、30K1、30K2も、収容された現像剤(トナー)の色が異なる以外は、イエロー用の現像剤を収容した現像剤容器30Y1、30Y2とほぼ同様の構成となっている。以下、他の3色、2種類の現像剤容器30M1、30M2、30C1、30C2、30K1、30K2の説明を適宜に省略して、イエロー用の現像剤を収容した2つの現像剤容器30Y1、30Y2のみの説明をおこなうことにする。さらに、イエロー用の2種類の現像剤容器30Y1、30Y2のうち、一方の現像剤容器(例えば、第1現像剤容器30Y1である。)のみの説明をおこなって、他方の現像剤容器の説明を適宜に省略することにする。
現像剤容器30Y1は、主として、略筒状に形成された容器本体と、その開口31を開閉するキャップ(不図示である。)と、で構成される。
図3(A)を参照して、容器本体の頭部(装着方向奥側)には、開口31と、容器本体と一体的に回転するボトル・ギア(不図示である。)と、が設けられている。ボトル・ギアは、現像剤補給装置60Yの駆動ギア(不図示である。)と噛合して容器本体(現像剤容器30Y1)を図3の破線で示す回転軸を中心に矢印方向に回転駆動するためのものである。また、開口31は、容器本体(現像剤容器30Y1)内に収容された現像剤を受部63を介して貯留部66(又は、バイパス搬送経路75)に向けて排出するためのものである。
図5を参照して、容器本体(現像剤容器30Y1)には、外周面から内周面にかけて、螺旋状の突起32が設けられている。この螺旋状の突起32は、容器本体(現像剤容器30Y1)を回転駆動して開口31から現像剤を排出するためのものである。
また、図示は省略するが、現像剤容器30Y1(容器本体)の開口31を開閉するキャップは、現像剤補給装置60Yに対する現像剤容器30Y1の着脱動作に連動して、現像剤補給装置60Yに設置されたチャックに挟持されて開口31を開閉するように構成されている。すなわち、現像剤補給装置60Yに現像剤容器30Y1が装着された状態では、開口31からキャップが取り外されて、図3に示すように現像剤容器30Y1内の現像剤の排出が可能になる。これに対して、現像剤補給装置60Yから現像剤容器30Y1が離脱されるときには、開口31にキャップが嵌合されて、現像剤容器30Y1の開口31が封止されることになる。このようなキャップの開閉機構としては、公知のもの(例えば、特開平11−231630号公報等に開示されたものである。)を用いることができる。
なお、画像形成装置本体100の現像剤補給装置60Y(保持部61)に対して現像剤容器30Y1は、以下のように着脱される。
現像剤容器30Y1を現像剤補給装置60Yに装着する場合は、まず、画像形成装置100の上方に設置された本体ドアを開放して、現像剤補給装置60Yにおける保持部61のカバー部材62(図5を参照できる。)を前面に露出させる。そして、現像剤容器30Y1をカバー部材62の挿入口62aから、現像剤容器30Y1を図5の矢印方向に押し込んで、受部63に開口31の側が係合した状態で、保持部61のベース部64上に現像剤容器30Y1が回転可能に載置されて、現像剤容器30Y1の装着が完了する。このとき、ボトル・ギアは、現像剤補給装置60Yの駆動ギアと噛合することになる。これにより、現像剤補給装置60Yに設置された現像剤容器30Y1内のトナーを、現像剤補給装置60Yによって、現像装置5Yに導くことが可能になる。
これに対して、現像剤容器30Y1を現像剤補給装置60Y(保持部61)から離脱する場合には、上述した装着時の操作と逆の手順で操作がされることになる。
次に、図3〜図6等を用いて、現像剤補給装置60Yについて説明する。
なお、図4では、簡単のため、図1に記載した露光部7Yの図示を省略している。
また、各色にそれぞれ対応した4つの現像剤補給装置60Y、60M、60C、60Kは、補給するトナー(現像剤)の色が異なる以外はほぼ同一構造なので、図3〜図6等においてイエロー用の現像剤を補給する現像剤補給装置60Yについてのみ図示するとともに、以下の現像剤補給装置の説明において適宜にイエロー用の現像剤補給装置60Yのみを用いることとする。
現像剤補給装置60Yは、現像剤容器30Yに収容されたトナーとキャリアとからなる2成分現像剤(外添剤などの材料が含有されたものも含むものと定義する。)を被補給体としての現像装置5Yに向けて補給する装置であって、画像形成装置100の上方に設置されている。
現像剤補給装置60Y(現像剤補給装置)には、2つの現像剤容器30Y1、30Y2が保持される保持部61の下方に貯留部66が設けられている。この貯留部66は、2つの現像剤容器30Y1、30Y2からそれぞれ排出されて受部63を介して落下した現像剤が貯留される部分であって、第1搬送スクリュ67、撹拌部材68、第2搬送スクリュ69、現像剤検知センサ70などが設置されている。貯留部66は、装置本体100の奥側(図1の紙面垂直方向奥側である。)に設置されている。
図3(A)、図6を参照して、貯留部66の上方には、2つの現像剤容器30Y1、30Y2の開口31にそれぞれ連通する受部63から落下する現像剤がそれぞれ流入される流入口71が2つ設けられている。
また、貯留部66の下方には、2つの流入口71から流入されて貯留された現像剤をそれぞれ中央部に向けて搬送する第1搬送スクリュ67や、貯留部66に貯留された現像剤を撹拌する撹拌部材68や、中央部にある現像剤を流出口72に向けて搬送する第2搬送スクリュ69、などが設けられている。第1搬送スクリュ67は、回転軸部上における一端側と他端側とに巻き方向が異なるスクリュ部がそれぞれ巻装されたものであって、所定方向に回転駆動されることにより、第1現像剤容器30Y1から排出されて回転軸方向一端側(図6の右方である。)にある現像剤を回転軸方向中央部に向けて撹拌・搬送して、第2現像剤容器30Y2から排出されて回転軸方向他端側(図6の左方である。)にある現像剤を回転軸方向中央部に向けて撹拌・搬送するものである。第2搬送スクリュ69は、回転軸部上にスクリュ部が巻装されたものであって、所定方向に回転駆動されることにより貯留部66の下方の中央部から流出口72に向けて現像剤を図6の紙面垂直方向に撹拌・搬送するものである(図3(A)の右方から左方への搬送である。)。貯留部66の流出口72は、補給口57Yに接続されて現像装置5Yに連通している。第2搬送スクリュ69が回転駆動されることで、貯留部66の流出口72から現像剤が流出されて、補給口57Yを介して現像装置5Yに現像剤が補給されることになる。
また、図3(A)、図6等を参照して、貯留部66の中央の高さの位置には、貯留部66に貯留された現像剤を撹拌する撹拌部材68や、貯留部66に貯留される現像剤の高さ(現像剤量)を一定に保つための現像剤検知センサ70、などが設けられている。
撹拌部材68は、回転軸部上にコの字状(略U字状)の棒材を設置したアジテータであって、その棒材の中央部にはマイラーなどの可撓性部材(不図示である。)が貼着されている。この可撓性部材は、撹拌部材68の回転にともない現像剤検知センサ70の検知面に摺接して、検知面の清掃をおこなうためのものである。
現像剤検知センサ70は、圧電センサなどであって、その位置における現像剤の有無を検知する。そして、現像剤検知センサ70によって現像剤が検知されない場合には、後述する制御フローに基いて2つの現像剤容器30Y1、30Y2のうちのいずれかが回転駆動されて、現像剤容器30Y1、30Y2から貯留部66に向けて現像剤が補充されることになる。また、そのような補充動作をおこなっても現像剤検知センサ70によって現像剤がない状態が連続して検知される場合には、現像剤容器30Y、30Y2内の現像剤が空である状態(エンド状態)であるものとして、その旨が装置本体100の表示パネルに表示されることになる。
そして、先に説明したように現像剤容器30Y1の容器本体における内周面には、螺旋状の突起32が形成されている。これにより、容器本体(現像剤容器30Y1)が適宜に回転されると、現像剤容器30Y1の底部側から頭部の開口31側に現像剤が搬送されて、開口31から排出された現像剤が、受部63内の空洞を経由して、流入口71から貯留部66内に流入されて貯留されることになる。
そして、貯留部66に貯留された現像剤は、適宜に流出口72から排出されて、補給口57Yを介して現像装置5Yに補給されることになる。
このように、現像剤容器30Y1、30Y2に収容された現像剤を、一時的に貯留部66に貯留して、貯留部66から現像装置5Yに現像剤を供給するように構成することで、現像剤容器30Y1、30Y2がエンド状態になって交換を要するときに、いきなり現像装置5Yに補給するための現像剤がなくなって、画像形成装置100の使用(画像形成動作)ができなくなる不具合(ダウンタイムが生じる不具合)を軽減することができる。
なお、本実施の形態1における現像剤補給装置60Yには、貯留部66に隣接するように、第1現像剤容器30Y1から排出された第1現像剤(キャリア混合比率の高い現像剤である。)を現像装置5Yに向けて直接的に補給するためのバイパス搬送経路75が設けられているが、これについては後で詳しく説明する。
以下、図3〜図7等を用いて、本実施の形態1において特徴的な、現像剤補給装置60Y(画像形成装置)の構成・動作について説明する。
先に図3〜図6等を用いて説明したように、本実施の形態1における現像剤補給装置60Yには、保持部61や貯留部66が設けられている。
保持部61は、キャリア混合比率の異なる現像剤が収容された複数の現像剤容器(第1現像剤容器30Y1と第2現像剤容器30Y2とである。)がそれぞれ着脱可能に保持されるものである。
貯留部66は、複数の現像剤容器30Y1、30Y2からそれぞれ排出された現像剤が貯留されて、貯留された現像剤を撹拌しながら現像装置5Yの補給口57Yに向けて搬送するものである。
第1現像剤容器30Y1には、キャリア混合比率が高い第1現像剤が収容されている。第2現像剤容器30Y2には、第1現像剤よりもキャリア混合比率の小さな第2現像剤が収容されている。本実施の形態1では、第1現像剤容器30Y1に収容される第1現像剤のキャリア混合比率が20%程度に設定され、第2現像剤容器30Y2に収容される第2現像剤のキャリア混合比率が5%程度に設定されている。
なお、「キャリア混合比率」とは、現像剤におけるトナー量に対するキャリア量の比率である。
そして、現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量に基いて、複数の現像剤容器30Y1、30Y2のうち貯留部66に現像剤を排出する1つの現像剤容器を選択して、先に説明した貯留部66の現像剤検知センサ70による検知結果に基いて、選択した現像剤容器から貯留部66に適宜に現像剤が供給されることになる。
具体的に、現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量Mを求めて、求めたトナー消費量Mが所定の基準値A未満である場合には第1現像剤容器30Y1用の第1駆動モータを駆動して第1現像剤容器30Y1から貯留部66に現像剤(第1現像剤)を排出して、求めたトナー消費量Mが基準値A以上である場合には第2現像剤容器30Y2用の第2駆動モータを駆動して第2現像剤容器30Y2から貯留部66に現像剤(第2現像剤)を排出するように制御している。すなわち、対応するトナー色について画像面積率が小さくトナー消費量が少ない画像が形成される場合には、キャリア量が多い現像剤(第1現像剤)が貯留部66を介して現像装置5Yに補給されて、現像装置5Y内におけるキャリア(現像剤)の入れ替えが促進されることになる。
なお、本実施の形態1において、「現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量M」は、以下のように求めている。
画像形成装置100の制御部には、感光体ドラム1Yに形成されるトナー像(画像)の画素面積をカウントするプリント画素カウンタや、現像装置5Yで消費されるトナー消費量をカウントするトナー消費量カウンタや、現像装置5Yの累積の駆動時間を求めるタイマ、などが設けられている。
そして、プリント画素カウンタによって、順次、露光部7Yに入力される画像信号から現像する画素面積をカウントして、単位面積当たりの現像トナー量から消費トナー量を求めて、トナー消費量カウンタを積算する。これと同時に、タイマによって現像装置5Yの累積の駆動時間を求める。そして、所定の駆動時間ごとに、その間のトナー消費量を算出して、「単位時間当たりのトナー消費量M」を求める。このとき、最大画像サイズで全ベタ画像をプリントしたときのトナー消費量に対するトナー消費量比率(%)を算出して、この値を「単位時間当たりのトナー消費量M」として用いることもできる。
このように、本実施の形態1では、現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量Mが少なくて、現像装置5Yの内部でトナーが消費されずに、トナーの母体樹脂や外添剤によってキャリアが汚染されて劣化しやすい状態のときに、第1現像剤容器30Y1からキャリア混合比率(キャリア量)が多い現像剤(第1現像剤)が貯留部66を介して現像装置5Yに補給されるため、現像装置5Y内におけるキャリア(現像剤)の入れ替えが促進されて、キャリア劣化による画像濃度過多やかぶり画像などの異常画像の発生を軽減することができる。
また、現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量Mがそれほど少なくなくて、現像装置5Yの内部である程度トナーが消費されて、キャリア劣化がそれほど早くならない状態のときには、第2現像剤容器30Y2からキャリア混合比率(キャリア量)がそれほど多くない現像剤(第1現像剤)が貯留部66を介して現像装置5Yに補給されるため、現像装置5Y内におけるキャリア(現像剤)の入れ替えがほどよい程度におこなわれて、キャリア劣化による画像濃度過多やかぶり画像などの異常画像の発生を軽減することができる。
そして、本実施の形態1における現像剤補給装置60Yは、キャリア混合比率の異なる2種類の2成分現像剤をそれぞれ現像装置に補給するための補給装置を2つ設けたり、現像装置に2つの補給装置にそれぞれ接続される2つの補給口を設けたりするのではなくて、キャリア混合比率の異なる現像剤が収容された2つの現像剤容器30Y1、30Y2が設置される1つの現像剤補給装置60Yによって、1つの補給口57Yからキャリア混合比率の異なる現像剤を現像装置5Yに補給できるように構成しているため、装置が大型化・高コスト化・複雑化する不具合を軽減することができる。
ここで、図3、図6等を参照して、本実施の形態1における現像剤補給装置60Yには、バイパス搬送経路75や、切替手段としての可動板76が設けられている。
バイパス搬送経路75は、複数の現像剤容器30Y1、30Y2のうちキャリア混合比率の最も高い現像剤が収容された第1現像剤容器30Y1から排出された現像剤(第1現像剤)を貯留部66の全部を介さずに補給口57Yを介して現像装置5Yに直接的に補給するためのものである。
詳しくは、図3(B)を参照して、バイパス搬送経路75は、貯留部66に隣接するように設置されている。バイパス搬送経路75の開口部77(流入口)は、貯留部66の落下経路において底部から充分に高い位置に連通するように形成されている。バイパス搬送経路75の流出口は、補給口57Y(貯留部66の流出口72)の上方の位置に開口するように形成されている。バイパス搬送経路75は、開口部77から流入された現像剤が自重落下したり内壁面を滑落したりして、流出口から排出されて、補給口57Yを介して現像装置5Yに供給されるように形成されている。
切替手段としての可動板76は、第1現像剤容器30Y1から貯留部66に向けて現像剤が排出される状態(図3(A)の状態である。)と、第1現像剤容器30Y1からバイパス搬送経路75に向けて現像剤が排出される状態(図3(B)の状態である。)と、を切り替えるためのものである。詳しくは、可動板76は、第1現像剤容器30Y1から排出されて自重落下する現像剤の方向を可変するように、回転軸76aを中心にして回動可能に構成されている。
具体的に、第1現像剤容器30Y1(又は、第2現像剤容器30Y2)から貯留部66に向けて現像剤を排出する場合には、制御部によって制御される不図示のモータの駆動によって、可動板76が回転軸76aを中心に図3の反時計方向に回動されて、図3(A)に示すように、バイパス搬送経路75の開口部77が閉鎖されることになる。これにより、第1現像剤容器30Y1から排出された現像剤は、バイパス搬送経路75に導かれることなく、そのすべてが貯留部66に貯留されることになる。そして、貯留部66に貯留された現像剤は、先に説明したように適宜に第2搬送スクリュ69によって撹拌・搬送されて、補給口67Yから現像装置5Yに補給されることになる。
これに対して、第1現像剤容器30Y1からバイパス搬送経路75に向けて現像剤を排出する場合には、制御部によって制御される不図示のモータの駆動によって、可動板76が回転軸76aを中心に図3の時計方向に回動されて、図3(B)に示すように、バイパス搬送経路75の開口部77が開放されることになる。これにより、第1現像剤容器30Y1から排出された現像剤(第1現像剤)は、貯留部66に導かれることなく、そのすべてが可動板76の表面を滑落した後に、開口部77からバイパス搬送経路75に導かれることになる。そして、バイパス搬送経路75に導かれた現像剤は、そこに一時的に貯留されることなく、補給口67Yを介して現像装置5Yに直接的に補給されることになる。
このように貯留部66を介してキャリア混合比率の高い第1現像剤を現像装置5Yに供給するルートとは別に、キャリア混合比率の高い第1現像剤を現像装置5Yに直接的に供給するルートを設けることで、現像装置5Y内に収容された現像剤(キャリア)を直ちに入れ替えたいような場合に、後者のルートを選択することで、そのような応答性の高いキャリアの入れ替えが可能になる。
そして、本実施の形態1では、第1現像剤容器30Y1から貯留部66に現像剤(第1現像剤)を排出した回数が所定値Bに達して、現像装置5Yの駆動時間(先に説明したタイマで検知される累積の駆動時間である。)が所定の閾値Cに達している場合に、図3(B)に示すように、第1現像剤容器30Y1からバイパス搬送経路75を介して現像装置5Yに現像剤が補給されるように可動板76(切替手段)を制御する。すなわち、現像装置5Y内でトナー消費がほとんどされずに現像装置5Yが駆動される状態が長時間連続しておこなわれて、キャリア劣化が急速に進んで、現像装置5Y内に収容された現像剤(キャリア)を直ちに入れ替えたいような場合に、第1現像剤容器30Y1から貯留部66を介することなくバイパス搬送経路75を経て現像装置5Yに直接的に第1現像剤を供給するように制御する。
これにより、現像装置5Y内に収容された現像剤(キャリア)を直ちに入れ替えなければキャリア劣化が生じてしまうような場合であっても、現像装置5Yにおいてキャリアの入れ替えが直ちにおこなわれるため、現像装置5Yにおけるキャリアを入れ替えるタイミングが遅くなってしまって、キャリア劣化による画像濃度過多やかぶり画像などの異常画像が発生してしまう不具合が確実に軽減されることになる。
以下、図7の制御フローを用いて、上述した特徴的な現像剤の補給制御について、まとめとして説明する。
図7に示すように、まず、先に説明した方法によって、現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量Mを算出する(ステップS1)。そして、求めたトナー消費量Mが基準値Aより小さいかが判別される(ステップS2)。
その結果、トナー消費量Mが基準値Aより大きいものと判別された場合には、現像装置5Y内のキャリア劣化は早くないものとして、現像剤検知センサ70による検知結果に基いて、第2現像剤容器30Y2から貯留部66にキャリア混合比率の小さな第2現像剤を補給するように制御する(ステップS3)。
これに対して、ステップS2にて、トナー消費量Mが基準値Aより小さいものと判別された場合には、制御上のフラグ(補給フラグ)を立てて加算する(ステップS4)。そして、積算されたフラグの数(積算フラグ数)が所定値Bよりも多いかが判別される(ステップS5)。すなわち、第1現像剤容器30Y1から貯留部66に向けて現像剤が補給された回数(ジョブ回数)が所定値Bよりも多いかが判別される。
その結果、積算フラグ数が所定値Bよりも少ないものと判別された場合には、現像装置5Y内のキャリア劣化はある程度早くなるものとして、現像剤検知センサ70による検知結果に基いて、第1現像剤容器30Y1から貯留部66にキャリア混合比率の大きな第1現像剤を補給するように制御する(ステップS6)。
これに対して、ステップS5にて、積算フラグ数が所定値Bよりも多いものと判別された場合には、さらに現像駆動時間(先に説明したタイマで検知される現像装置5Yの累積の駆動時間である。)が閾値Cよりも大きいかが判別される(ステップS7)。
その結果、現像駆動時間が閾値Cよりも小さいものと判別された場合には、現像装置5Y内のキャリア劣化はある程度早くなるが極端に早くならないものとして、現像剤検知センサ70による検知結果に基いて、第1現像剤容器30Y1から貯留部66にキャリア混合比率の大きな第1現像剤を補給するように制御する(ステップS6)。
これに対して、ステップS7にて、現像駆動時間が閾値Cよりも大きいものと判別された場合には、トナー消費がほとんどない状態での現像装置5Yの駆動が長時間おこなわれて、現像装置5Y内のキャリア劣化が極端に早くなるものとして、図3(B)に示すように可動板76を回動させてバイパス搬送経路75を開放して(ステップS8)、第1現像剤容器30Y1から現像装置5Yにキャリア混合比率の大きな第1現像剤を直接的に補給するように制御する(ステップS9)。そして、現像装置5Yへの現像剤補給が終了したら、積算されたフラグの数(積算フラグ数)をゼロにクリアする(ステップS10)。また、現像駆動時間のカウンタもゼロにクリアする。
ここで、図5等を参照して、本実施の形態1では、保持部61において、所定のキャリア混合比率の現像剤が収容された現像剤容器が保持される部分に、異なるキャリア混合比率の現像剤が収容された現像剤容器が保持されないように構成されている。すなわち、保持部61において、第1現像剤容器30Y1が保持される部分には、第1現像剤容器30Y1のみが保持されて、第2現像剤容器30Y2が保持されないように構成されている。同様に、保持部61において、第2現像剤容器30Y2が保持される部分には、第2現像剤容器30Y2のみが保持されて、第1現像剤容器30Y1が保持されないように構成されている。すなわち、2つの現像剤容器30Y1、30Y2と、それらが装着される保持部61の部分には、非互換性を確保するための形状部分が一部に形成されている。
具体的に、図示は省略するが、保持部61において、第1現像剤容器30Y1用の挿入口62aに形成された凹部の位置と、第2現像剤容器30Y2用の挿入口62aに形成された凹部の位置と、が異なるように構成する。そして、第1現像剤容器30Y1の頭部(開口31が形成された側であって、装着方向の先頭部である。)には、第1現像剤容器30Y1用の挿入口62aに形成された凹部に係合する凸部が形成され、第2現像剤容器30Y2の頭部には、第2現像剤容器30Y2用の挿入口62aに形成された凹部に係合する凸部が形成されている。これにより、第1現像剤容器30Y1用の挿入口62aからは、第1現像剤容器30Y1のみが挿入(装着)できて、第2現像剤容器30Y2は凸部が凹部に干渉して挿入(装着)できないことになる。同様に、第2現像剤容器30Y2用の挿入口62aからは、第2現像剤容器30Y2のみが挿入(装着)できて、第1現像剤容器30Y1は凸部が凹部に干渉して挿入(装着)できないことになる。
このように構成することにより、キャリア混合比率の異なる現像剤容器が所定の位置とは異なる位置にセットされてしまって、先に説明した現像剤の補給制御による効果が達成されなくなってしまう不具合を防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態1では、現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量に基いて、キャリア混合比率の異なる現像剤が収容された複数の現像剤容器30Y1、30Y2のうち貯留部66に現像剤を排出する1つの現像剤容器を選択して、貯留部66に貯留された現像剤を撹拌・搬送しながら補給口57Yを介して現像装置5Yに補給して、キャリア混合比率の最も高い現像剤が収容された第1現像剤容器30Y1から貯留部66に現像剤を排出した回数が所定値Bに達して、現像装置5Yの駆動時間が所定の閾値Cに達している場合に、第1現像剤容器30Yからバイパス搬送経路75を介して現像装置5Yに現像剤が補給されるように可動板76(切替手段)を制御している。
これにより、現像剤補給装置60Yが大型化・高コスト化・複雑化してしまうことなく、トナー消費量の少ない画像形成動作が長時間連続的におこなわれるような場合などであっても、現像装置5Yにキャリアが無駄なく充分に補給されて、キャリア劣化による異常画像を発生しにくくすることができる。
実施の形態2.
図8にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図8は、実施の形態2における現像剤補給装置60Yにおいて現像剤容器30Y1、30Y2から現像剤を補給する制御を示すフローチャートであって、前記実施の形態1における図7に相当する。
本実施の形態2における現像剤補給装置60Yは、複数の現像剤容器30Y1、30Y2のうち非出用の現像剤容器として選択したものが空となったときの制御が、前記実施の形態1のものに対して追加されている。
本実施の形態1における現像剤補給装置60Y(画像形成装置100)も、図1〜図6に示すように前記実施の形態1のものと同様に構成されている。そして、本実施の形態2においても、前記実施の形態1のものと同様に、現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量に基いて、キャリア混合比率の異なる現像剤が収容された2つの現像剤容器30Y1、30Y2のうち貯留部66に現像剤を排出する1つの現像剤容器を選択して、貯留部66に貯留された現像剤を撹拌・搬送しながら補給口57Yを介して現像装置5Yに補給して、キャリア混合比率の最も高い現像剤が収容された第1現像剤容器30Y1から貯留部66に現像剤を排出した回数が所定値Bに達して、現像装置5Yの駆動時間が所定の閾値Cに達している場合に、第1現像剤容器30Yからバイパス搬送経路75を介して現像装置5Yに現像剤が補給されるように可動板76を制御している。
ここで、本実施の形態2では、複数の現像剤容器30Y1、30Y2のうち貯留部66に現像剤を排出する1つの現像剤容器として第1現像剤容器30Y1が選択されている場合であって、第1現像剤容器30Y1が空であるものと判別されたときには、第1現像剤容器30Y1から貯留部66に現像剤を排出した回数の加算をおこないながら第2現像剤容器30Y2(複数の現像剤容器30Y1、30Y2のうち第1現像剤容器30Y1とは異なる他の現像剤容器である。)から貯留部66に現像剤を排出するように制御している。これに対して、複数の現像剤容器30Y1、30Y2のうち貯留部66に現像剤を排出する1つの現像剤容器として第2現像剤容器30Y2(他の現像剤容器)が選択されている場合であって、第2現像剤容器30Y2(他の現像剤容器)が空であるものと判別されたときには、第1現像剤容器30Y1から貯留部66に現像剤を排出した回数の加算をおこなうことなく第1現像剤容器30Y1から貯留部66に現像剤を排出するように制御している。
すなわち、キャリア混合比率の高い第1現像剤容器30Y1から貯留部66への現像剤補給をおこなうように選択されている場合に、第1現像剤容器30Y1がエンド状態になったときには、低画像面積率のプリントの積算回数を判断するフラグの加算をおこないながら、キャリア混合比率の低い第2現像剤容器30Y2から貯留部66への現像剤補給をおこなう。これに対して、キャリア混合比率の低い第2現像剤容器30Y2から貯留部66への現像剤補給をおこなうように選択されている場合に、第2現像剤容器30Y2がエンド状態になったときには、低画像面積率のプリントの積算回数を判断するフラグの加算や、フラグ数によるバイパス搬送経路75の開放の有無の判断をおこなうことなく、キャリア混合比率の高い第1現像剤容器30Y1から貯留部66への現像剤補給をおこなう。
このような制御をおこなうことで、現像剤補給をおこなっている一方の現像剤容器がエンド状態になっても、直ちにプリント動作を中断することなく、他方の現像剤容器から現像剤補給をおこなうことができるため、プリント動作を中断することなくエンド状態になった現像剤容器の交換作業をおこなうことが可能になる。
また、キャリア混合比率の高い第1現像剤容器30Y1から貯留部66への現像剤補給をおこなうように選択されている場合に、第1現像剤容器30Y1がエンド状態になって、第1現像剤容器30Y1の交換作業がおこなわれた後に、交換作業がおこなわれるまでに積算されたフラグ数(第2現像剤容器30Y2による現像剤補給によって積算されたフラグ数である。)によって、不足なく現像剤補給をおこなうことができる。さらに、キャリア混合比率の低い第2現像剤容器30Y2から貯留部66への現像剤補給をおこなうように選択されている場合に、第2現像剤容器30Y2がエンド状態になって、第2現像剤容器30Y2の交換作業がおこなわれた後に、フラグ数の加算が通常時よりも進められることによってキャリア混合比率の高い第1現像剤容器30Y1から貯留部66への現像剤補給が無駄におこなわれる不具合を防止することができる。すなわち、貯留部66に対してキャリアが過剰供給されたり供給不足になったりする不具合を最小限に抑制することができる。
以下、図8の制御フローを用いて、上述した本実施の形態2における現像剤の補給制御について、まとめとして説明する。
図8に示すように、まず、前記実施の形態1のものと同様に、現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量Mを算出する(ステップS1)。そして、求めたトナー消費量Mが基準値Aより小さいかが判別される(ステップS2)。
その結果、トナー消費量Mが基準値Aより大きいものと判別された場合には、さらに第2現像剤容器30Y2がエンド状態(空)でないかが判別される(ステップS11)。その結果、第2現像剤容器30Y2がエンド状態でないものと判別された場合には、現像装置5Y内のキャリア劣化は早くないものとして、現像剤検知センサ70による検知結果に基いて、第2現像剤容器30Y2から貯留部66にキャリア混合比率の小さな第2現像剤を補給するように制御する(ステップS3)。
これに対して、ステップS11にて、第2現像剤容器30Y2がエンド状態であるものと判別された場合には、その旨が装置本体100の表示パネルに表示される(ステップS12)。そして、第1現像剤容器30Y1がエンド状態でないかが判別される(ステップS13)。その結果、第1現像剤容器30Y1もエンド状態であるものと判別された場合には、第1現像剤容器30Y1や第2現像剤容器30Y2の交換作業がおこなわれるまでプリント動作が中断されるように制御される(ステップS14)。
これに対して、ステップS13にて、第1現像剤容器30Y1がエンド状態でないものと判別された場合には、第2現像剤容器30Y2の交換作業がおこなわれるまでの第2現像剤容器30Y2による現像剤補給に代わるものとして、現像剤検知センサ70による検知結果に基いて、第1現像剤容器30Y1から貯留部66にキャリア混合比率の大きな第1現像剤を補給するように制御する(ステップS6)。そして、積算されたフラグの数(積算フラグ数)をゼロにクリアする(ステップS19)。
一方、ステップS2にて、トナー消費量Mが基準値Aより小さいものと判別された場合には、制御上のフラグ(補給フラグ)を立てて加算する(ステップS4)。そして、第1現像剤容器30Y1がエンド状態でないかが判別される(ステップS15)。その結果、第1現像剤容器30Y1がエンド状態であるものと判別された場合には、その旨が装置本体100の表示パネルに表示される(ステップS16)。そして、第2現像剤容器30Y2がエンド状態でないかが判別される(ステップS17)。その結果、第2現像剤容器30Y2もエンド状態であるものと判別された場合には、第1現像剤容器30Y1や第2現像剤容器30Y2の交換作業がおこなわれるまでプリント動作が中断されるように制御される(ステップS18)。
これに対して、ステップS17にて、第2現像剤容器30Y2がエンド状態でないものと判別された場合には、第1現像剤容器30Y1の交換作業がおこなわれるまでの第1現像剤容器30Y1による現像剤補給に代わるものとして、現像剤検知センサ70による検知結果に基いて、第2現像剤容器30Y2から貯留部66にキャリア混合比率の小さな第2現像剤を補給するように制御する(ステップS3)。
一方、ステップS15にて、第1現像剤容器30Y1がエンド状態でないものと判別された場合には、積算されたフラグの数(積算フラグ数)が所定値Bよりも多いかが判別される(ステップS5)。すなわち、第1現像剤容器30Y1から貯留部66に向けて現像剤が補給された回数(ジョブ回数)が所定値Bよりも多いかが判別される。
その結果、積算フラグ数が所定値Bよりも少ないものと判別された場合には、現像装置5Y内のキャリア劣化はある程度早くなるものとして、現像剤検知センサ70による検知結果に基いて、第1現像剤容器30Y1から貯留部66にキャリア混合比率の大きな第1現像剤を補給するように制御する(ステップS6)。そして、積算されたフラグの数(積算フラグ数)をゼロにクリアする(ステップS19)。
これに対して、ステップS5にて、積算フラグ数が所定値Bよりも多いものと判別された場合には、さらに現像駆動時間(先に説明したタイマで検知される現像装置5Yの累積の駆動時間である。)が閾値Cよりも大きいかが判別される(ステップS7)。
その結果、現像駆動時間が閾値Cよりも小さいものと判別された場合には、現像装置5Y内のキャリア劣化はある程度早くなるが極端に早くならないものとして、現像剤検知センサ70による検知結果に基いて、第1現像剤容器30Y1から貯留部66にキャリア混合比率の大きな第1現像剤を補給するように制御する(ステップS6)。そして、積算されたフラグの数(積算フラグ数)をゼロにクリアする(ステップS19)。
これに対して、ステップS7にて、現像駆動時間が閾値Cよりも大きいものと判別された場合には、トナー消費がほとんどない状態での現像装置5Yの駆動が長時間おこなわれて、現像装置5Y内のキャリア劣化が極端に早くなるものとして、図3(B)に示すように可動板76を回動させてバイパス搬送経路75を開放して(ステップS8)、第1現像剤容器30Y1から現像装置5Yにキャリア混合比率の大きな第1現像剤を直接的に補給するように制御する(ステップS9)。そして、現像装置5Yへの現像剤補給が終了したら、積算されたフラグの数(積算フラグ数)をゼロにクリアするとともに、現像駆動時間のカウンタもゼロにクリアする(ステップS10)。
以上説明したように、本実施の形態2でも、前記実施の形態1と同様に、現像装置5Yにおける単位時間当たりのトナー消費量に基いて、キャリア混合比率の異なる現像剤が収容された複数の現像剤容器30Y1、30Y2のうち貯留部66に現像剤を排出する1つの現像剤容器を選択して、貯留部66に貯留された現像剤を撹拌・搬送しながら補給口57Yを介して現像装置5Yに補給して、キャリア混合比率の最も高い現像剤が収容された第1現像剤容器30Y1から貯留部66に現像剤を排出した回数が所定値Bに達して、現像装置5Yの駆動時間が所定の閾値Cに達している場合に、第1現像剤容器30Yからバイパス搬送経路75を介して現像装置5Yに現像剤が補給されるように可動板76(切替手段)を制御している。
これにより、現像剤補給装置60Yが大型化・高コスト化・複雑化してしまうことなく、トナー消費量の少ない画像形成動作が長時間連続的におこなわれるような場合などであっても、現像装置5Yにキャリアが無駄なく充分に補給されて、キャリア劣化による異常画像を発生しにくくすることができる。
なお、前記各実施の形態では、略筒状の容器本体が回転駆動される現像剤容器30Y1、30Y2が複数設置された現像剤補給装置60Yに対して本発明を適用したが、現像剤補給装置に設置される複数の現像剤容器の形態はこれに限定されることなく、前記各実施の形態のものとは異なる形態の現像剤容器(例えば、箱形状の現像剤容器である。)が複数設置された現像剤補給装置に対しても本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、各色に対応した現像剤補給装置において、それぞれ、同色の現像剤容器が2つ設置されるカラー(複数色)プリント用の画像形成装置に対して、本発明を適用した。これに対して、各色に対応した現像剤補給装置において、それぞれ、キャリア混合比率が異なる同色の現像剤が収容された現像剤容器が3つ以上設置される画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。また、キャリア混合比率が異なる同色の現像剤が収容された現像剤容器が複数設置される単色プリント用の画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのように構成された現像剤補給装置60Yであっても、前記各実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態では、第1現像剤容器30Y1から排出された現像剤が貯留部66における落下経路の一部を介してバイパス搬送経路75に導かれるように構成した。これに対して、第1現像剤容器30Y1から排出された現像剤を、貯留部66の一部を介することなく、貯留部66をまったく介さずに補給口57Yを介して現像装置5Yに直接的に補給するようにバイパス搬送経路を形成することもできる。
そして、そのように構成された現像剤補給装置60Yであっても、前記各実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
5Y 現像装置、
30Y1 第1現像剤容器(現像剤容器)、
30Y2 第2現像剤容器(現像剤容器)、
51Y1、51Y2 現像ローラ(現像剤担持体)、
57Y 補給口、
58Y 排出口、
60Y、60M、60C、60K 現像剤補給装置、
61 保持部、
66 貯留部(サブホッパ)、
67 第1搬送スクリュ、
68 撹拌部材(アジテータ)、
69 第2搬送スクリュ、
70 現像剤検知センサ(圧電センサ)、
71 流入口、 72 流出口、
75 バイパス搬送経路、
76 可動板(切替手段)、
76a 回転軸、
77 開口部、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)。
特許第5538935号公報 特開2014−157319号公報

Claims (7)

  1. トナーとキャリアとからなる現像剤を現像装置に向けて補給する現像剤補給装置であって、
    キャリア混合比率の異なる現像剤が収容された複数の現像剤容器がそれぞれ着脱可能に保持される保持部と、
    前記複数の現像剤容器からそれぞれ排出された現像剤が貯留されて、貯留された現像剤を撹拌しながら前記現像装置の補給口に向けて搬送する貯留部と、
    前記複数の現像剤容器のうちキャリア混合比率の最も高い現像剤が収容された第1現像剤容器から排出された現像剤を前記貯留部の全部を介さずに前記補給口を介して前記現像装置に直接的に補給するバイパス搬送経路と、
    前記第1現像剤容器から前記貯留部に向けて現像剤が排出される状態と、前記第1現像剤容器から前記バイパス搬送経路に向けて現像剤が排出される状態と、を切り替える切替手段と、
    を備え、
    前記現像装置における単位時間当たりのトナー消費量に基いて、前記複数の現像剤容器のうち前記貯留部に現像剤を排出する1つの現像剤容器を選択し、
    前記第1現像剤容器から前記貯留部に現像剤を排出した回数が所定値に達して、前記現像装置の駆動時間が所定の閾値に達している場合に、前記第1現像剤容器から前記バイパス搬送経路を介して前記現像装置に現像剤が補給されるように前記切替手段を制御することを特徴とする現像剤補給装置。
  2. 前記複数の現像剤容器は、前記第1現像剤容器と、前記第1現像剤容器に収容された第1現像剤よりもキャリア混合比率の小さな第2現像剤が収容された第2現像剤容器と、であることを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給装置。
  3. 前記現像装置における単位時間当たりのトナー消費量を求めて、当該トナー消費量が所定の基準値未満である場合には前記第1現像剤容器から前記貯留部に現像剤を排出して、当該トナー消費量が前記基準値以上である場合には前記第2現像剤容器から前記貯留部に現像剤を排出するように制御することを特徴とする請求項2に記載の現像剤補給装置。
  4. 前記保持部において、所定のキャリア混合比率の現像剤が収容された現像剤容器が保持される部分に、異なるキャリア混合比率の現像剤が収容された現像剤容器が保持されないように構成され、
    前記切替手段は、前記第1現像剤容器から排出されて自重落下する現像剤の方向を可変する可動板であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像剤補給装置。
  5. 前記複数の現像剤容器のうち前記貯留部に現像剤を排出する1つの現像剤容器として前記第1現像剤容器が選択されている場合であって、当該第1現像剤容器が空であるものと判別されたときには、前記第1現像剤容器から前記貯留部に現像剤を排出した回数の加算をおこないながら前記複数の現像剤容器のうち前記第1現像剤容器とは異なる他の現像剤容器から前記貯留部に現像剤を排出して、
    前記複数の現像剤容器のうち前記貯留部に現像剤を排出する1つの現像剤容器として前記他の現像剤容器が選択されている場合であって、当該他の現像剤容器が空であるものと判別されたときには、前記第1現像剤容器から前記貯留部に現像剤を排出した回数の加算をおこなうことなく前記第1現像剤容器から前記貯留部に現像剤を排出するように制御することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像剤補給装置。
  6. 前記現像装置は、その内部に収容された現像剤のうち余剰の現像剤を外部に排出するように構成されて、当該現像剤補給装置に対して着脱可能に設置されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の現像剤補給装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像剤補給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP7468235B2 (ja) 2020-08-04 2024-04-16 コニカミノルタ株式会社 現像装置及び画像形成装置

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