JP2017040838A - 画像表示装置 - Google Patents

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浅野 貴弘
Takahiro Asano
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Abstract

【課題】簡易な構成で、ミラーの共振に起因する画像の輝度むら、特に画像の垂直方向の輝度むらを従来よりも低減することが可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置1は、光12aを射出する光源12、光源12からの射出光12aを水平方向及び垂直方向に走査する水平光スキャナ8及び垂直光スキャナ20を備える。垂直光スキャナ20は、射出光12aを反射するミラー部38とミラー部38に磁界22aを印加させる磁石22を有する。ミラー部38は、磁界を発生させ、発生させた磁界と磁石22の磁界22aとによってミラー部38を駆動させる駆動コイル36と磁石22の磁界強度を検出する磁気センサ37を有する。駆動コイル36は磁石22から印加される磁界22aの方向に対して磁気センサ37と隙間がないように、磁気センサ37を囲って配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光スキャナを用いた画像表示装置に関する。
プロジェクタやヘッドマウントディスプレイ等の投射型の画像表示装置には光スキャナ(光偏向器)が用いられる。
光スキャナの偏向駆動されているミラーにレーザ光が照射されると、レーザ光はミラーによって反射され、ミラーの偏向方向に走査される。
2つの光スキャナによってレーザ光が水平方向及び垂直方向に走査されることで、スクリーン上に画像を表示させることができる。光の3原色である赤色、緑色、及び青色の各画像をスクリーン上に重畳させることで、カラー画像を表示させることができる。
特許文献1及び特許文献2には、光スキャナを用いた画像表示装置が記載されている。
特開2014−95787号公報 特開平8−223519号公報
一般的に、光スキャナを用いた画像表示装置では、特許文献1に記載されているように、ミラーの垂直方向の駆動は、鋸刃状のランプ波形に基づいて行われる。ランプ波形に基づくミラー駆動は、画像の下端から上端へミラーが振れるときにミラーに急激な角加速度が加わる。そのため、ミラーの固有振動周波数に基づく共振が発生しやすくなる。これにより、画像の上端付近の輝度むらが発生しやすくなる。
特許文献1に記載されているような画像表示装置では、水平方向の輝度むらを低減できるものの、ランプ波形に基づいて走査される垂直方向の輝度むらを低減することは難しい。また、予め設定されている可変ピクセルクロックに基づいてレーザ光の照射位置を変更しているため、ミラーの偏向角度に連動させて画像の輝度補正を行うことは難しい。
特許文献2に記載されているような画像表示装置では、スクリーンに投射された画像の輝度及び色相を測定するために撮像カメラを用いる。そのため、画像表示装置の構成が複雑なり、コストが高くなる。また、ヘッドアップディスプレイ等のスクリーンを用いない画像表示装置には適用することができない。
本発明はこのような問題点に鑑み、簡易な構成で、ミラーの共振に起因する画像の輝度むら、特に画像の垂直方向の輝度むらを従来よりも低減することが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像を表示するための光を射出する光源と、前記光源からの射出光を水平方向に走査する水平光スキャナと、前記射出光を垂直方向に走査する垂直光スキャナと、を備え、前記垂直光スキャナは、前記射出光を反射するミラー部と、前記ミラー部に磁界を印加させる磁石と、を有し、前記ミラー部は、磁界を発生させ、発生させた磁界と前記磁石により印加された磁界とによって、前記ミラー部を駆動させる駆動コイルと、前記磁石の磁界強度を検出する磁気センサと、を有し、前記駆動コイルは、前記磁石から印加される磁界の方向に対して前記磁気センサと隙間がないように、前記磁気センサを囲って配置されていることを特徴とする画像表示装置を提供する。
本発明の画像表示装置によれば、簡易な構成で、ミラーの共振に起因する画像の輝度むら、特に画像の垂直方向の輝度むらを従来よりも低減することが可能になる。
一実施形態の画像表示装置の構成図である。 一実施形態の画像表示装置における垂直光スキャナをミラー側から見た状態を示す斜視図である。 図2のA−Aで切断した部分の断面図である。 垂直光スキャナにおけるミラー駆動ユニットをミラーの反対側から見た状態を示す斜視図である。 磁界の方向と磁気センサの磁界検出軸とが直交する状態を示す概念図である。 磁界の方向と磁気センサの磁界検出軸とが直交する状態から任意の角度だけ傾斜した状態を示す概念図である。 図6の状態における磁界の方向と磁気センサの磁界検出軸との関係を説明するための概念図である。 ミラー部における磁気センサと駆動コイルとの関係を説明するための模式図である。 垂直光スキャナ駆動部からミラー部の駆動コイルに印加される駆動波形信号、及び、磁気センサを介して垂直ミラー角度検出部から出力される角度検出波形信号を示す信号波形図である。 光源制御部の微分回路から出力される微分値信号、基準波形データ生成回路から出力される垂直目標基準波形信号、駆動波形信号、及び、角度検出波形信号を示す信号波形図である。 一実施形態の画像表示装置による画像の輝度むらの補正方法を説明するためのフローチャートである。
図1を用いて、一実施形態の画像表示装置1を説明する。
画像表示装置1は、コントローラ2、基準波形データ生成回路3、デジタル−アナログ変換回路(以下、DACと称す)4,5、ドライブアンプ6、水平光スキャナ駆動部7、水平光スキャナ8を備える。画像表示装置1は、垂直ミラー角度検出部9、垂直ミラー角度検出温度補償回路10、垂直光スキャナ20、垂直光スキャナ駆動部11、垂直光スキャナ制御部40、角度誤差算出部50、光源制御部60、及び、光源12を備える。
コントローラ2は、入力された画像データに対してデータの並び替え等の処理を行って画像データ信号GSを生成し、基準波形データ生成回路3及び光源制御部60へ出力する。
コントローラ2は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェア、または、フラッシュメモリに記憶されているプログラムとCPU(Central Processing Unit)とにより実現することができる。
基準波形データ生成回路3は、コントローラ2から出力された画像データ信号GSに基づき、正弦波形のデジタル信号である水平目標基準波形信号HMSを生成し、DAC4へ出力する。
DAC4は水平目標基準波形信号HMSをDA変換して、ドライブアンプ6を介して水平光スキャナ駆動部7へ出力する。
水平光スキャナ駆動部7は、DAC4から出力された水平目標基準波形信号HMSに基づいて、正弦波形の駆動電圧で水平光スキャナ8を駆動させる。
基準波形データ生成回路3は、コントローラ2から出力された画像データ信号GSに基づき、水平方向の画像データの読み出しのタイミングに同期させて、鋸刃状のランプ波形のデジタル信号である垂直目標基準波形信号VMSを生成し、DAC5へ出力する。
DAC5は垂直目標基準波形信号VMSをDA変換して、垂直光スキャナ制御部40及び角度誤差算出部50へ出力する。
垂直ミラー角度検出部9は、垂直光スキャナ20の磁気センサから出力された出力電圧Vhからミラーの偏向角度を検出して垂直角度検出波形信号VKSを生成し、垂直ミラー角度検出温度補償回路10へ出力する。
垂直ミラー角度検出温度補償回路10は、垂直ミラー角度検出部9から出力された垂直角度検出波形信号VKSに対して、周囲の温度に起因する誤差を補正するための温度補償を行う。垂直ミラー角度検出温度補償回路10は、温度補償された垂直角度検出波形信号VKSを、垂直光スキャナ制御部40及び角度誤差算出部50へ出力する。
垂直光スキャナ制御部40は、垂直光スキャナ20のミラーを垂直目標基準波形に追従させるために、振れ角及び偏向駆動周波数等の制御を行う。具体的には、垂直光スキャナ制御部40は、垂直光スキャナ20のミラーが所望の角度及び周波数で偏向駆動するように、駆動電圧の波形の生成を行う。垂直光スキャナ制御部40は、FPGAや演算増幅器等のハードウェア、または、フラッシュメモリに記憶されているプログラムとCPUにより実現することができる。
垂直光スキャナ制御部40は、混合器41、増幅器42、位相補償回路43、及び、ドライブアンプ44を備えている。
混合器41は、DAC5でDA変換された垂直目標基準波形信号VMSに、垂直ミラー角度検出温度補償回路10から出力された垂直角度検出波形信号VKSを混合する。即ち、混合器41に入力される垂直目標基準波形信号VMSは、混合器41により角度補正及び温度補償される。
混合器41により角度補正及び温度補償された垂直目標基準波形信号VMSは、増幅器42で増幅され、位相補償回路43及びドライブアンプ44へ出力される。
位相補償回路43は、垂直目標基準波形信号VMSのフィードバック制御を安定的に行うために、フィードバック信号の位相補償を行う。一般的に、負帰還制御を行う場合、単純に出力信号を入力信号にフィードバックすると、増幅器42等の位相特性によりミラーの制御が不安定になる場合がある。そこで、位相補償回路43を設けることにより、フィードバック制御を安定的に行うことができる。
混合器41により角度補正及び温度補償された垂直目標基準波形信号VMSは、増幅器42及びドライブアンプ44を介して垂直光スキャナ駆動部11へ出力される。
垂直光スキャナ駆動部11は、入力された垂直目標基準波形信号VMSに基づいて、鋸刃状のランプ波形の駆動電圧である垂直目標基準波形駆動信号VKDにより垂直光スキャナ20を駆動させる。
従って、垂直光スキャナ制御部40は、垂直目標基準波形信号VMSに垂直角度検出波形信号VKSを混合して垂直光スキャナ20のミラー部の角度補正を行い、角度補正された垂直目標基準波形信号VMSに基づいてミラー部を往復回転駆動させるように垂直光スキャナ駆動部11を制御する。
角度誤差算出部50は、DAC5でDA変換された垂直目標基準波形信号VMSと垂直ミラー角度検出温度補償回路10から出力された垂直角度検出波形信号VKSとの差分値を算出する。
角度誤差算出部50は減算器51を備えている。減算器51の反転入力端子には垂直角度検出波形信号VKSが入力され、非反転入力端子には垂直目標基準波形信号VMSが入力される。減算器51は、垂直目標基準波形信号VMSと垂直角度検出波形信号VKSとの差分値を算出し、差分値信号SSとして光源制御部60へ出力する。
光源制御部60は、角度誤差算出部50から出力された差分値信号SSに基づいて、表示画像の輝度誤差を相殺するように、光源12から射出される射出光であるレーザ光12aの光量を制御する。
光源制御部60は、微分回路61、キャンセル量調整回路62、及び、光源駆動回路63を備えている。
微分回路61は、角度誤差算出部50の減算器51から出力された差分値信号SSを微分して微分値信号BSを生成し、キャンセル量調整回路62へ出力する。
キャンセル量調整回路62は、微分回路61から出力された微分値信号BSからキャンセル量を設定し、キャンセル量信号CSとして光源駆動回路63へ出力する。キャンセル量は、表示画像の輝度むらが最小になるように設定される。例えば、微分値信号BSの極性を反転させることにより、キャンセル量を設定することができる。
光源駆動回路63は、コントローラ2から画像データ信号GSが入力される。光源駆動回路63は、画像データ信号GSに基づく駆動電流に、キャンセル量調整回路62から出力されたキャンセル量信号CSに基づくキャンセル量を加算した駆動電流KKDを、光源12へ出力する。
光源12は、光源制御部60、詳しくは光源駆動回路63から出力された駆動電流KKDに応じて光量調整された射出光であるレーザ光12aを、水平光スキャナ8へ射出する。水平光スキャナ8はレーザ光12aを水平方向に走査する。水平方向に走査されたレーザ光12aは垂直光スキャナ20へ照射される。垂直光スキャナ20は水平方向に走査されたレーザ光12aを垂直方向に走査する。
光源制御部60により光量調整されて光源12から射出されたレーザ光12aを、水平光スキャナ8及び垂直光スキャナ20により水平方向及び垂直方向に走査させることにより、スクリーンSC上に画像を表示させることができる。光の3原色である赤色、緑色、及び青色の各画像をスクリーン上に重畳させることで、カラー画像を表示させることができる。
図2〜図4を用いて、一実施形態の垂直光スキャナ20を説明する。
図2は画像表示装置1における垂直光スキャナ20をミラー35側から見た状態を示す斜視図である。図3は図2のA−Aで切断した断面部分を示す斜視図である。図4は垂直光スキャナ20におけるミラー駆動ユニット25をミラー35の反対側から見た状態を示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、垂直光スキャナ20は、筐体21、磁石22、ヨーク23,24、及び、ミラー駆動ユニット25を備えている。磁石22は例えば永久磁石であり、以下、永久磁石22と称する。永久磁石22、ヨーク23,24、及び、ミラー駆動ユニット25は筐体21に固定されている。
図4に示すように、ミラー駆動ユニット25は、フレーム26、ベース27、トーションバー28,29、端子群30、端子31a,31b、配線群32、配線39a,39b及び、導電性を有する弾性部材33,34を備えている。
トーションバー28,29は一端側がフレーム26に接続され、他端側がベース27に接続されている。トーションバー28,29はフレーム26とベース27とを連結する捩りばねの機能を有する。
ベース27の一面側(図4における裏側)には、レーザ光12aを反射するためのミラー35(図2に示す)が形成されている。ベース27の他面側(図4における表側)には、ミラー35を駆動させるための駆動コイル36、及び、ミラー35の偏向角度を検出するための磁気センサ37が固定されている。
ミラー35、駆動コイル36、磁気センサ37、及び、ベース27により、ミラー部38が構成される。
端子群30、及び、端子31a,31bは、フレーム26に形成されている。配線群32は、フレーム26からトーションバー28,29を介してベース27までの範囲に形成されている。配線39a,39bはフレーム26に形成されている。
端子群30は配線群32を介して磁気センサ37に電気的に接続されている。
端子31aは配線39aを介して弾性部材33の一端側に電気的に接続されている。弾性部材33の他端側は駆動コイル36の一端側に電気的に接続されている。従って、端子31aは、配線39a及び弾性部材33を介して駆動コイル36の一端側に電気的に接続されている。
端子31bは配線39bを介して弾性部材34の一端側に電気的に接続されている。弾性部材34の他端側は駆動コイル36の他端側に電気的に接続されている。従って、端子31bは、配線39b及び弾性部材34を介して駆動コイル36の他端側に電気的に接続されている。
フレーム26、ベース27、及び、トーションバー28,29は一体的に形成されている。フレーム26、ベース27、トーションバー28,29、端子群30、端子31a,31b、配線群32、及び、配線39a,39bは、例えばFPC(Flexible Printed Circuits)基板として作製することができる。
弾性部材33,34はトーションバー28,29と並行になるように、一端側がフレーム26に固定され、他端側がベース27に固定されている。弾性部材33,34は導電性を有する。弾性部材33,34として例えば銅等の導電性部材の線ばねを用いることができる。
駆動コイル36は、垂直光スキャナ駆動部11から、端子31a,31b、配線39a,39b、及び、弾性部材33,34を介して、垂直目標基準波形駆動信号VKDである鋸刃状のランプ波形の駆動電圧が印加される。
ミラー部38は、駆動コイル36に鋸刃状のランプ波形の駆動電圧が印加されることにより、永久磁石22により印加される磁界22aと駆動コイル36により発生される磁界とによって、回動中心軸C38回りに往復回転駆動する。
磁気センサ37は、永久磁石22の磁界強度を検出し、検出した磁界強度に対応する出力電圧Vhを、配線群32及び端子群30を介して垂直ミラー角度検出部9へ出力する。磁気センサ37として例えばホール素子を用いることができる。
ミラー部38の近傍、具体的には磁気センサ37の近傍にヨーク23,24が配置されている。そのため、永久磁石22の磁界をヨーク23,24により磁気センサ37に集中させることができる。従って、磁気センサ37は、ヨーク23,24により永久磁石22の磁界強度を精度よく検出することができる。
図5〜図7を用いて、ミラー35の偏向角度の検出を説明する。
図5は磁界22aの方向と磁気センサ37の磁界検出軸C37とが直交している状態を示す概念図である。図6は磁界22aの方向と磁気センサ37の磁界検出軸C37とが直交している状態から任意の角度だけ傾斜した状態を示す概念図である。図7は図6の状態における磁界22aの方向と磁気センサ37の磁界検出軸C37との関係を説明するための概念図である。
図5及び図6に示すように、永久磁石22の磁界22aをヨーク23,24によりミラー部38、具体的には磁気センサ37に集中させることができる。磁気センサ37は、検出面37aに直交する磁界検出軸C37方向の磁界を検出する。ミラー部38は、駆動コイル36に鋸刃状のランプ波形の駆動電圧が印加されることにより、回動中心軸C38回りに往復回転駆動する。
図5に示すように、磁界22aの方向と磁気センサ37の磁界検出軸C37とが直交する状態では、磁気センサ37で検出される磁界22aの磁界強度はゼロである。
図6に示すように、磁界22aの方向と磁気センサ37の磁界検出軸C37とが直交する状態から任意の角度だけ傾斜した状態、即ち、図7に示す任意の角度θだけミラー部38が傾斜した状態では、磁気センサ37から出力される出力電圧Vh(V)は、関係式Vh=K×Ih×B×sinθにより算出される。
なお、Ihはホール電流(A)である。B(T)は磁束密度である。θ(°)は図7に示すように、磁界22aに直交する方向に対する傾斜角度である。K(V/(A×T))は係数である。
従って、ミラー部38が回動中心軸C38回りに往復回転駆動している状態において、磁気センサ37から出力される出力電圧Vh(V)を検出することにより、ミラー部38の角度、具体的にはミラー35の偏向角度θを検出することができる。
図8(a)及び図8(b)を用いて、ミラー部38における磁気センサ37と駆動コイル36との関係を説明する。図8(a)は垂直光スキャナ20におけるヨーク23,24とミラー部38との位置関係、及び、ミラー部38における磁気センサ37と駆動コイル36との関係を説明するための模式的な上面図である。図8(b)は図8(a)のB−Bにおけるミラー部38の模式的な断面図である。
図8(a)に示すように、駆動コイル36は磁気センサ37を囲うように固定されている。固定される前の磁界22aの方向(図8(a)の上下方向)における駆動コイル36の内径幅W36と、磁界22aの方向における磁気センサ37の外径幅W37とは、W36≦W37の関係を有する。
従って、図8(b)に示すように、磁界22aの方向(図8(b)の左右方向)に対して、駆動コイル36は、ばね性により磁気センサ37に隙間がない状態で固定される。通常、ホール素子等の磁気センサ37は、磁気検出位置37bが中心線C37a上に位置している。駆動コイル36が磁気センサ37に隙間がない状態で固定されることにより、磁気センサ37の一方の側の駆動コイル36aから磁気検出位置37bまでの距離L36aと、他方の側の駆動コイル36bから磁気検出位置37bまでの距離L36bとを同じにすることができる。
そのため、一方の側の駆動コイル36aにより生じる磁界強度と他方の側の駆動コイル36bにより生じる磁界強度とを等しくすることができる。これにより、磁気センサ37は、磁気センサ37に対する駆動コイル36の配置位置の誤差によって生じる駆動コイル36の磁界に影響されずに、永久磁石22(ヨーク23,24)による磁界22aの磁界強度を精度よく検出することができる。
図9を用いて、垂直光スキャナ20に入力される垂直目標基準波形駆動信号VKDと、垂直ミラー角度検出部9から出力される垂直角度検出波形信号VKSとの関係を説明する。図9の横軸は時間(ミリ秒)を示している。縦軸は信号強度(V)を示している。
符号Cから符号Dまでの期間Eが垂直方向における画像表示範囲である。期間Eにおいて光源12からレーザ光12aが射出される。符号Cは画像の上端に相当し、符号Dは画像の下端に相当する。
垂直角度検出波形信号VKSは、特に画像の下端Dから上端Cへレーザ光が走査されるときに、垂直目標基準波形駆動信号VKDに対してずれが生じる。画像端部でのずれは、ミラー部38に大きな加速度がかかることにより、ミラー部38の固有振動による共振が発生し、垂直目標基準波形駆動信号VKDのランプ波形に共振による振動波形が混合されることに起因する。
ミラー部38は、回転方向に共振振動することにより、回転角速度が変動する。回転角速度が速くなると速くなった領域の画像の輝度が低下し、回転角速度が遅くなると遅くなった領域の画像の輝度が増加する。従って、ミラー部38の回転角速度の変動により、画像に輝度むらが発生する。
図10を用いて、光源制御部60の微分回路61から出力される微分値信号BS、基準波形データ生成回路3から出力される垂直目標基準波形信号VMS、垂直目標基準波形駆動信号VKD、及び、垂直角度検出波形信号VKSの関係を説明する。
図10の横軸は時間(ミリ秒)を示している。左側の縦軸は、垂直目標基準波形信号VMS、垂直目標基準波形駆動信号VKD、及び、垂直角度検出波形信号VKSの信号強度(V)を示している。右側の縦軸は、微分値信号BSの信号強度(V)を示している。
微分値信号BSは、垂直角度検出波形信号VKSと垂直目標基準波形信号VMSとの差分値を算出し、差分値を微分することにより算出される。
垂直角度検出波形信号VKSと垂直目標基準波形信号VMSとの差分値が一定の場合、ミラー部38の検出角度と目標角度との差が一定となり、相対角速度に相当する微分値はゼロになる。垂直角度検出波形信号VKSと垂直目標基準波形信号VMSとの差分値が小さくなる場合、ミラー部38は目標よりも速く回転駆動している。垂直角度検出波形信号VKSと垂直目標基準波形信号VMSとの差分値が大きくなる場合、ミラー部38は目標よりも遅く回転駆動している。
微分値信号BSの信号強度が大きいほどミラー部38の回転角速度が遅くなり、表示画像の輝度が増加する。微分値信号BSの信号強度が小さいほどミラー部38の回転角速度が速くなり、表示画像の輝度が低下する。従って、光源制御部60は、微分値信号BSの逆相波形でキャンセル量を調整し、光源12から射出されるレーザ光12aの光量を制御する。これにより、ミラー部38の固有振動による共振によって発生する表示画像の輝度むらを低減することができる。
図11を用いて、画像表示装置1による表示画像の輝度むらの補正方法を説明する。
垂直ミラー角度検出部9は、ステップS1にて、ミラー部38(ミラー35)の偏向角度を検出し、垂直角度検出波形信号VKSを生成する。
角度誤差算出部50は、ステップS2にて、基準波形データ生成回路3から出力された垂直目標基準波形信号VMSと垂直ミラー角度検出部9から出力された垂直角度検出波形信号VKSとの差分値を算出する。
光源制御部60は、ステップS3にて、角度誤差算出部50で算出された差分値に基づいて、表示画像の輝度誤差を相殺するように、光源12から射出されるレーザ光12aの光量を制御する。具体的には、光源制御部60は、角度誤差算出部50から出力された差分値信号SSを微分してキャンセル量を算出し、算出されたキャンセル量により光源12から射出されるレーザ光12aの光量を制御する。
本実施形態の画像表示装置1は、ミラー35(ミラー部38)の目標偏向角度と検出偏向角度との差分値を光源制御部60にフィードバックし、差分値によって生じる表示画像の輝度誤差を相殺するように算出されたキャンセル量により光源12から射出されるレーザ光12aの光量を制御する。これにより、撮像カメラを用いることなく、ミラーの共振に起因する画像の輝度むら、特に画像の垂直方向の輝度むらを従来よりも低減することが可能になる。
本実施形態の画像表示装置1は、ミラー部38の駆動コイル36の内径幅W36を磁気センサ37の外径幅W38以下とすることにより、駆動コイル36を磁気センサ37に隙間がない状態で固定させることができる。これにより、磁気センサ37は、磁気センサ37に対する駆動コイル36の配置位置の誤差によって生じる駆動コイル36の磁界に影響されずに、永久磁石22(ヨーク23,24)による磁界22aの磁界強度を精度よく検出することができる。
なお、本発明は上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、ミラー部38の駆動コイル36の内側の領域に、磁気センサ37の周囲の温度に起因する誤差を補正するための温度補償素子等を配置するようにしてもよい。なお、温度補償素子の配置位置は駆動コイル36の内側の領域に限定されるものではない。
1 画像表示装置
8 水平光スキャナ
12 光源
12a レーザ光(射出光)
20 垂直光スキャナ
22 磁石
36 駆動コイル
37 磁気センサ
38 ミラー部

Claims (2)

  1. 画像を表示するための光を射出する光源と、
    前記光源からの射出光を水平方向に走査する水平光スキャナと、
    前記射出光を垂直方向に走査する垂直光スキャナと、
    を備え、
    前記垂直光スキャナは、
    前記射出光を反射するミラー部と、
    前記ミラー部に磁界を印加させる磁石と、
    を有し、
    前記ミラー部は、
    磁界を発生させ、発生させた磁界と前記磁石により印加された磁界とによって、前記ミラー部を駆動させる駆動コイルと、
    前記磁石の磁界強度を検出する磁気センサと、
    を有し、
    前記駆動コイルは、前記磁石から印加される磁界の方向に対して前記磁気センサと隙間がないように、前記磁気センサを囲って配置されていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記ミラー部を往復回転駆動させる垂直光スキャナ駆動部と、
    画像データから水平目標基準波形信号及び垂直目標基準波形信号を生成する基準波形データ生成回路と、
    前記水平目標基準波形信号に基づいて前記水平光スキャナを駆動させる水平光スキャナ駆動部と、
    前記ミラー部の偏向角度を検出して垂直角度検出波形信号を生成する垂直ミラー角度検出部と、
    前記垂直目標基準波形信号に前記垂直角度検出波形信号を混合して前記ミラー部の角度を補正し、角度補正された垂直目標基準波形信号に基づいて前記ミラー部を往復回転駆動させるように前記垂直光スキャナ駆動部を制御する垂直光スキャナ制御部と、
    前記垂直目標基準波形信号と前記垂直角度検出波形信号との差分値を算出する角度誤差算出部と、
    前記差分値に基づいて前記射出光の光量を制御する光源制御部と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
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