JP2017040529A - 電力ケーブルの地絡位置検出方法、端子箱、および配線設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】活線状態で地絡位置の検出を可能にする。
【解決手段】マーレーループ法を用いて、電力ケーブル101・102における内部導体101a・102aとは絶縁された導電体101c・102cの地絡位置を検出する地絡位置検出方法は、上記導電体101c・102cの電源側をコンデンサ104を介して接地するとともに、上記導電体101c・102cの負荷側に交流遮断コイル111・114を介して検出装置110を接続して、上記導電体101c・102cの地絡位置を検出する。
【選択図】図1
【解決手段】マーレーループ法を用いて、電力ケーブル101・102における内部導体101a・102aとは絶縁された導電体101c・102cの地絡位置を検出する地絡位置検出方法は、上記導電体101c・102cの電源側をコンデンサ104を介して接地するとともに、上記導電体101c・102cの負荷側に交流遮断コイル111・114を介して検出装置110を接続して、上記導電体101c・102cの地絡位置を検出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電力ケーブルにおけるシースや防食層の絶縁劣化等による地絡位置を活線下で検出する検出方法、端子箱、および配線設備に関するものである。
電力ケーブルにおける絶縁劣化等による地絡位置を検出する方法としては、従来より、地絡位置から2つの計測端までの電気抵抗をホイートストンブリッジを用いて検出するマーレーループ法が用知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。このような地絡位置の検出は、電力ケーブルを非活線状態にして行われる。
ここで、電力ケーブルの絶縁劣化の有無や程度自体を診断する手法としては、それらを活線状態で可能とする種々の手法が提案されている(例えば、特許文献3、4参照。)。
電力ケーブルの外部導体などは、通常、電力供給側の端部が接地され、浮遊容量によって発生する電位による事故の防止等が図られる。一方、上記のようなマーレーループ法を用いて地絡位置を検出するためには、上記電力供給側の接地を遮断する必要があり、地絡位置を検出する際には、電力の供給を停止する必要があることになる。すなわち、マーレーループ法を適用するためには、単に絶縁劣化の有無や程度を活線状態で診断する場合のような手法を適用することはできない。
したがって、地絡位置の検出作業が可能な時間は、電力供給を停止可能な時間内に制約されるという問題点を有していた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、活線状態であっても、電力ケーブルにおけるシースの絶縁劣化等による地絡位置の検出を可能にすることを目的としている。
第1の発明は、
マーレーループ法を用いて、電力ケーブルにおける内部導体とは絶縁された導電体の地絡位置を検出する地絡位置検出方法であって、
上記導電体の電源側をコンデンサを介して接地するとともに、
上記導電体の負荷側に交流遮断コイルを介して検出装置を接続して、上記導電体の地絡位置を検出することを特徴とする。
マーレーループ法を用いて、電力ケーブルにおける内部導体とは絶縁された導電体の地絡位置を検出する地絡位置検出方法であって、
上記導電体の電源側をコンデンサを介して接地するとともに、
上記導電体の負荷側に交流遮断コイルを介して検出装置を接続して、上記導電体の地絡位置を検出することを特徴とする。
これにより、電力ケーブルにおけるシースの絶縁劣化等による地絡位置の検出において、活線状態であっても、上記導電体が直流的に接地から遮断されているのでマーレーループ法による地絡位置の検出が可能になるとともに、上記導電体が交流的にコンデンサを介して接地されているので、地絡位置の検出作業の安全性を高くすることができる。
第2の発明は、
第1の発明の電力ケーブルの地絡位置検出方法であって、
上記導電体の電源側を導電性の接続片を介して接地した状態で、上記接続片と並列に上記コンデンサを接続した後、上記接続片による接地を解除することにより、上記導電体の電源側をコンデンサを介して接地することを特徴とする。
第1の発明の電力ケーブルの地絡位置検出方法であって、
上記導電体の電源側を導電性の接続片を介して接地した状態で、上記接続片と並列に上記コンデンサを接続した後、上記接続片による接地を解除することにより、上記導電体の電源側をコンデンサを介して接地することを特徴とする。
これにより、コンデンサの接続は、上記導電体が接続片を介して接地されている状態で行われるので、その接続作業の安全性も高くすることができる。
第3の発明は、
第2の発明の電力ケーブルの地絡位置検出方法に用いられる端子箱であって、
上記導電体の電源側、および上記コンデンサの一方の端子に接続される第1の端子と、
接地、および上記コンデンサの他方の端子に接続される第2の端子と、
上記第1、および第2の端子を接続する上記接続片と、
を備えたことを特徴とする。
第2の発明の電力ケーブルの地絡位置検出方法に用いられる端子箱であって、
上記導電体の電源側、および上記コンデンサの一方の端子に接続される第1の端子と、
接地、および上記コンデンサの他方の端子に接続される第2の端子と、
上記第1、および第2の端子を接続する上記接続片と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、地絡位置を活線状態で検出する際のコンデンサの接続を高い安全性で行うことが容易にできる。
第4の発明は、
配線設備であって、
第3の発明の端子箱と、
上記端子箱の上記第1の端子に導電体が接続された電力ケーブルと、
を備えたことを特徴とする。
配線設備であって、
第3の発明の端子箱と、
上記端子箱の上記第1の端子に導電体が接続された電力ケーブルと、
を備えたことを特徴とする。
これにより、活線状態であっても、電力ケーブルにおけるシースの絶縁劣化等による地絡位置の検出が可能になるとともに、作業の安全性を高めることが容易にできる。
本発明によれば、活線状態であっても、電力ケーブルにおけるシースの絶縁劣化等による地絡位置の検出が可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(配線設備、および検出装置110)
配線設備は、図1に示すように、例えば、2相交流や3相交流のうちの2相についての電力ケーブル101・102と、端子箱103と、例えば容量が50〜200μFのコンデンサ104(進相コンデンサ)とを含んでいる。上記電力ケーブル101・102は、例えば、それぞれ、電力を供給する内部導体101a・102a、これを覆う主絶縁である絶縁体101b・102b、その外側に設けられた外部導体である導電体101c・102c、およびシース101d・102dを備えて構成されている。
配線設備は、図1に示すように、例えば、2相交流や3相交流のうちの2相についての電力ケーブル101・102と、端子箱103と、例えば容量が50〜200μFのコンデンサ104(進相コンデンサ)とを含んでいる。上記電力ケーブル101・102は、例えば、それぞれ、電力を供給する内部導体101a・102a、これを覆う主絶縁である絶縁体101b・102b、その外側に設けられた外部導体である導電体101c・102c、およびシース101d・102dを備えて構成されている。
内部導体101a・102aの一端は、電源に接続される一方、他端は、負荷に接続される。また、導電体101c・102cの電源側の端部は、ともに端子箱103に接続され、接続片103e、およびコンデンサ104を介して接地されている。
一方、導電体101c・102cの電源側と反対側の端部には、検出装置110が接続されている。より詳しくは、導電体101c・102cには、それぞれ、交流遮断コイル111を介して、スライド抵抗112の両端が接続されるとともに、交流遮断コイル114を介して検流計115が接続されている。上記スライド抵抗112のスライド端子には、接地との間に例えば250〜500Vの直流電源113が接続される。
上記端子箱103には、図2に示すように、4つの端子103a〜103dが設けられている。端子103aには、上記電力ケーブル101・102の導電体101c・102cと、コンデンサ104の一方の端子が接続されている。端子103bは、コンデンサ104の他方の端子が接続されるとともに接地されている。また、これらの端子103a・103bは、それぞれ端子103c・103dに接続され、接続片103eの脱着により、導通状態、または遮断状態にされ得るようになっている。
(地絡位置の検出)
上記のような配線設備において、例えば、電力ケーブル101・102の布設時や布設後に外圧が加わるなどしてシース101d・102dに外傷が生じ、そこに水分が浸入してシース101d・102dの絶縁抵抗劣化による地絡が生じると、主絶縁である絶縁体101b・102bの水トリー劣化を誘発する虞がある。そこで、電力ケーブル101・102を補修するために、以下のようにして、マーレーループ法による地絡位置の検出が行われる。
上記のような配線設備において、例えば、電力ケーブル101・102の布設時や布設後に外圧が加わるなどしてシース101d・102dに外傷が生じ、そこに水分が浸入してシース101d・102dの絶縁抵抗劣化による地絡が生じると、主絶縁である絶縁体101b・102bの水トリー劣化を誘発する虞がある。そこで、電力ケーブル101・102を補修するために、以下のようにして、マーレーループ法による地絡位置の検出が行われる。
まず、端子箱103の端子103c・103dが接続片103eによって接続されている状態で、端子103a・103bにコンデンサ104を接続する。この作業は、端子103a・103bが導通状態なので安全に行うことができる。その後、接続片103eによる端子103c・103dの接続を解除する。これによって、電力ケーブル101・102の導電体101c・102cは、交流的には接地され、直流的には接地から遮断された状態となる。それゆえ、電力ケーブル101・102が活線状態でも、導電体101c・102cに浮遊容量による高電位の発生は抑制される。一方、検出装置110においては、交流遮断コイル111・114によって交流は遮断され、直流は導通状態となる。
そこで、全長がLの電力ケーブル101・102において、電力ケーブル101が健全相で、電力ケーブル102における負荷側から距離がlのp点で導電体102cに地絡が生じているとすると、スライド抵抗112におけるスライド端子の両側の抵抗R1、R2と、電力ケーブル101の近端〜遠端+電力ケーブル102の遠端〜p点までの抵抗R3と、電力ケーブル102のp点〜近点までの抵抗R4とによって、ホイートストンブリッジ回路が構成される。このホイートストンブリッジ回路の平衡条件(検流計115に流れる電流が最小となる条件)下では、電力ケーブル102における負荷側から地絡が生じているp点までの距離lは、
l=2×R2×L/(R1+R2)として求められる。
l=2×R2×L/(R1+R2)として求められる。
上記のように、地絡位置の検出が行われる際に、導電体101c・102cが交流的にはコンデンサ104を介して接地されているので、地絡位置の検出作業の安全性を高くすることができる。しかも、コンデンサ104の接続(や接続解除)は、導電体101c・102cが接続片103eを介して接地されている状態で行うことができるので、その接続作業の安全性も高くすることができる。
(その他の事項)
なお、なお、接続片103eの形態は、上記のような切片状に限らず、単なる配線材のような形態のものを用いるなどしてもよい。
なお、なお、接続片103eの形態は、上記のような切片状に限らず、単なる配線材のような形態のものを用いるなどしてもよい。
また、コンデンサ104は、端子箱103内に納められるなどしてもよい。
また、端子箱103やコンデンサ104は、必ずしも導電体101c・102cが共通に接続されるのに限らず、別個に設けられて接続されるなどしてもよい。
また、上記コンデンサ104の容量や、直流電源113の電圧は一例であり、電力ケーブル101・102の状況などに応じて適宜設定すればよい。例えば、直流電源113として、より高い電圧を印加し、絶縁劣化位置で焼成効果により絶縁抵抗を低下させて、より安定した検出を図り得るようにするなどしてもよい。
101・102 電力ケーブル
101a・102a 内部導体
101b・102b 絶縁体
101c・102c 導電体
101d・102d シース
103 端子箱
103a〜103d 端子
103e 接続片
104 コンデンサ
110 検出装置
111・114 交流遮断コイル
112 スライド抵抗
113 直流電源
114 交流遮断コイル
115 検流計
101a・102a 内部導体
101b・102b 絶縁体
101c・102c 導電体
101d・102d シース
103 端子箱
103a〜103d 端子
103e 接続片
104 コンデンサ
110 検出装置
111・114 交流遮断コイル
112 スライド抵抗
113 直流電源
114 交流遮断コイル
115 検流計
Claims (4)
- マーレーループ法を用いて、電力ケーブルにおける内部導体とは絶縁された導電体の地絡位置を検出する地絡位置検出方法であって、
上記導電体の電源側をコンデンサを介して接地するとともに、
上記導電体の負荷側に交流遮断コイルを介して検出装置を接続して、上記導電体の地絡位置を検出することを特徴とする電力ケーブルの地絡位置検出方法。 - 請求項1の電力ケーブルの地絡位置検出方法であって、
上記導電体の電源側を導電性の接続片を介して接地した状態で、上記接続片と並列に上記コンデンサを接続した後、上記接続片による接地を解除することにより、上記導電体の電源側をコンデンサを介して接地することを特徴とする電力ケーブルの地絡位置検出方法。 - 請求項2の電力ケーブルの地絡位置検出方法に用いられる端子箱であって、
上記導電体の電源側、および上記コンデンサの一方の端子に接続される第1の端子と、
接地、および上記コンデンサの他方の端子に接続される第2の端子と、
上記第1、および第2の端子を接続する上記接続片と、
を備えたことを特徴とする端子箱。 - 配線設備であって、
請求項3の端子箱と、
上記端子箱の上記第1の端子に導電体が接続された電力ケーブルと、
を備えたことを特徴とする配線設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015161735A JP2017040529A (ja) | 2015-08-19 | 2015-08-19 | 電力ケーブルの地絡位置検出方法、端子箱、および配線設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015161735A JP2017040529A (ja) | 2015-08-19 | 2015-08-19 | 電力ケーブルの地絡位置検出方法、端子箱、および配線設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017040529A true JP2017040529A (ja) | 2017-02-23 |
Family
ID=58206094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015161735A Withdrawn JP2017040529A (ja) | 2015-08-19 | 2015-08-19 | 電力ケーブルの地絡位置検出方法、端子箱、および配線設備 |
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Country | Link |
---|---|
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2015
- 2015-08-19 JP JP2015161735A patent/JP2017040529A/ja not_active Withdrawn
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
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