JP2017038815A - 身体装着用具 - Google Patents

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盾夫 和田
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Abstract

【課題】腰部の固定機能を高めるとともに、装着後に身体装着用具をずれにくくする。
【解決手段】腰ベルト4は、身体の正面の腹部から右側部、腰部及び左側部を通って前記腹部までに装着される。腰ベルト4は、身体の右側部から腰部を通って左側部までに配置される硬質の背面支持部材42を有している。背面支持部材42と身体との間には、腰部エアバッグ41が配置されている。腰部エアバッグ41は、身体の右側部から腰部を通って左側部まで配置されている。身体装着用具1を装着した時、背面支持部材42は、腰部エアバッグ41全体を覆っている。
【選択図】図4

Description

本発明は、身体の腰部に装着される腰ベルトを備えた身体装着用具に関する。
従来より、腰痛を予防したり、腰痛を緩和したりするため、コルセットが用いられている。コルセットには、軟性コルセットと硬性コルセットとがある。
軟性コルセットは伸縮性を有する素材によって形成されているが、固定機能が弱く、装着時にずれやすい。また、腰部を締め付けながら装着する必要があるため、装着時に力を要する。このため、お年寄りが装着しにくい。
一方、硬性コルセットは患者の体に合わせて石膏や樹脂等で形成されているため、固定機能が優れている。しかし、患者が一人で装着できない上に、装着後は患者が動きにくい。また、重量が重い。
このような問題を解決するため、特許文献1及び特許文献2では、空気圧を利用したコルセットが提案されている。特許文献1及び特許文献2では、複数のチューブを有するコルセットを腰部に装着し、チューブに気体を供給する。チューブが膨張することにより、腰部が圧迫されるため、腰部を固定したり牽引したりすることができる。また、チューブが身体にフィットすることにより、装着時にずれにくい。さらに、一人で装着することができ、装着後は、患者が動きやすい。また、空気圧を利用するため、重量が軽い。
さらに、特許文献1及び特許文献2では、複数のチューブを、伸縮性を有するシートで覆っている。これにより、チューブと身体との摩擦によるかぶれや擦傷を抑止することができる。
特開平11−226041号公報 特開2000−288004号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のコルセットでは、腰部を十分に固定したり牽引したりすることができないことがわかった。これは、チューブに供給された気体が身体と反対側に流れることにより、チューブが身体と反対側に膨張し、身体側に十分に膨張しにくいことが原因であることがわかった。また、これにより装着時にコルセットがずれやすくなることもわかった。
なお、特許文献1及び特許文献2では、複数のチューブを、伸縮性を有するシートで覆っているが、チューブ内の気体が身体と反対側に流れて、チューブが身体と反対側にも膨張すると、それに伴ってシートも伸長する。このため、チューブ内の気体が身体と反対側に流れることを抑止することができない。したがって、チューブが身体側に十分に膨張しくいという問題を解決することができない。
そこで、本発明の目的は、腰部の固定機能を高めることができるとともに、装着後にずれにくい身体装着用具を提供することである。
本発明の身体装着用具は、身体の正面の腹部から一方の側部、腰部及び他方の側部を通って前記腹部までに装着される非伸縮性の帯状の腰ベルトと、身体の一方の側部から腰部を通って他方の側部までに配置される腰部エアバッグとを備え、前記腰ベルトは、身体の一方の側部から腰部を通って他方の側部までに配置されるとともに、身体とともに前記腰部エアバッグを挟んで配置される硬質の背面支持部材とを備え、前記腰ベルトの両端部は、身体の正面で重ねて配置され、前記背面支持部材の少なくとも一部が、前記腰部エアバッグを覆っている。
上記構成では、非伸縮性の腰ベルトを用い、腰部全体にエアバッグを配置するとともに腰部エアバッグを硬質の背面支持部材で覆っている。腰部エアバッグに気体を供給すると、背面支持部材によってエアバッグ内の気体が身体と反対側に流れることを抑止できるため、エアバッグが腰部全体に向かって膨張する。これにより腰部全体を適切な姿勢に固定することができるとともに、腰部の固定機能を高めることができる。また、身体装着用具が腰部全体にフィットし、装着後にずれにくい。
また、上記構成において、前記背面支持部材は、可撓性を有する板状部材であることが好ましい。背面支持部材として既存の可撓性を有する板状部材を用いた簡易な構成で上記効果が得られる。
さらに、上記構成において、前記背面支持部材は、ポンプに接続される接続口を有する袋体と、前記袋体に充填された複数の粒状体とを備えていることが好ましい。ポンプにより袋体内を減圧すると、粒状体によって背面支持部材が腰部全体に沿った形状に固まる。この背面支持部材と腰部との間に腰部エアバッグが配置されており、ここに気体を供給すると、腰部エアバッグが腰部全体によりフィットする。これにより、身体装着用具が身体からよりずれにくくなるとともに、腰部の固定機能を向上させることができる。
また、上記構成において、胸部に配置される胸部エアバッグと、胸部とともに前記胸部エアバッグを挟んで配置される硬質の胸部支持部材と、胸部支持部材に重ねて配置される非伸縮性の胸部ベルトとを備え、前記胸部支持部材の少なくとも一部が、前記胸部エアバッグを覆っていることが好ましい。
胸部エアバッグに気体を供給すると、胸部支持部材によりエアバッグ内の気体が身体と反対側に流れることを抑止できるため、エアバッグが胸部に向かって膨張する。また、胸部ベルトにより、胸部支持部材を胸部から離れにくくすることができるため、エアバッグ内の気体が胸部と胸部支持部材との間から上下方向や左右方向へ逃げることを抑止できる。これにより、エアバッグが身体(胸部)に向かって確実に膨張するため、胸部を適切な力で圧迫することができる。
したがって、腰ベルト及び腰部エアバッグにより腰部全体及び腹部を圧迫するのに加えて、胸部エアバッグにより胸部を圧迫することができる。上記3箇所(腰部、腹部及び胸部)を同時に圧迫することにより、肋骨を骨折した患者の身体を理想的な方法で固定することができる。
また、上記構成において、前記胸部ベルトは、前記胸部支持部材と重なる位置で交差して配置される第1ベルト及び第2ベルトを有していることが好ましい。第1ベルト及び第2ベルトを胸部支持部材と重なる位置で交差させることにより、胸部支持部材を胸部からより離れにくくすることができるため、胸部エアバッグ内の気体が、胸部と胸部支持部材との間から上下方向や左右方向に逃げることを抑止できる。これにより、胸部エアバッグを身体(胸部)に向かって確実に膨張させることができるため、胸部をより適切な力で圧迫することができる。
また、本発明の身体装着用具は、身体の上半身正面部で前開き可能に配置された右前身頃及び左前身頃と、前記右前身頃及び前記左前身頃に接続された後身頃とを備え、前記右前身頃及び前記左前身頃は、身体の上半身正面部、右側部及び左側部の少なくとも一部で脱着可能であり、前記右前身頃と後身頃との間に装着者の腕を通す第1孔部が形成され、前記左前身頃と後身頃との間に装着者の腕を通す第2孔部が形成され、前記腰ベルトが、前記後身頃に接続されていることが好ましい。
上記構成では、身体装着用具が前開きのベスト状に形成されている。使用者は、身体装着用具を前開きにした状態で装着し、正面で右前身頃及び左前身頃を重ね合わせ、腰部ベルトを巻くとよいため容易に装着することができる。また、装着時に大きな力を要しない。よって、お年寄りでも容易に装着することができる。
本発明によると、腰部の固定機能を高めることができるとともに、装着後にずれにくい身体装着用具を提供することができる。
第1実施形態に係る身体装着用具の正面図である。 第1実施形態に係る身体装着用具の背面図である。 身体装着用具を前開きにした状態における身体装着用具の内面(身体に対向する面)の模式図である。 (a)は装着者を右方から視た模式図であり、(b)は装着者を後方から視た模式図である。 図4(b)のV-V線に沿った断面図である。 (a)及び(b)は第1実施形態に係る身体装着用具の装着方法を順に示す模式図である。 第2実施形態に係る身体装着用具の正面図である。 第2実施形態に係る身体装着用具の背面図である。 腰部エアバッグ、腰部支持部材、胸部エアバッグ、及び胸部支持部材とポンプとの関係を説明する模式図である。 第2実施形態に係る身体装着用具の装着方法のフローチャートである。 第2実施形態に係る身体装着用具の内部構造を示す模式図である。 (a)は装着者を右方から視た模式図であり、(b)は装着者を後方から視た模式図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図を参照しつつ説明する。
〔第1実施形態〕
身体装着用具1は、図1に示すように、前身頃2と、後身頃3と、腰ベルト4と、腰ベルト4から垂れ下がるように撓んだ保持ベルト5とを備えている。
前身頃2は、身体の上半身正面部に配置され、主に装着者の右側に配置される右前身頃21と、主に装着者の左側に配置される左前身頃22とを有している。右前身頃21と左前身頃22は、身体の正面部において前開き可能となっている。右前身頃21及び左前身頃22は、互いに重なり合う部分に脱着可能な生地を有している。
右前身頃21及び左前身頃22は、後身頃3と接続されている。右前身頃21と後身頃3との間には、装着者の右腕を通す第1孔部31が形成されている。また、左前身頃22と後身頃3との間には、装着者の左腕を通す第2孔部32が形成されている。
腰ベルト4は、図2に示すように、後身頃3の下端部に接続されている。腰ベルト4は、後身頃3に取り外し可能に接続されていてもよい。
図3には、身体装着用具1を前開きさせた状態の、身体装着用具1の内面(身体と対向する側の面)を図示している。腰ベルト4は、帯状のベルト本体40を有している。ベルト本体40は、中央部4Cと、中央部4Cの両側に配置された右端部4R及び左端部4Lとを有している。中央部4Cは、少なくとも装着者の右側部から腰部を通って左側部までに配置される。
中央部4Cには、図示しない横長状のポケットが形成されている。ポケットには、横長状の腰部エアバッグ41と、腰部エアバッグ41よりやや大きい横長状の背面支持部材42とが重ねて配置されている。腰部エアバッグ41は、図3中、背面支持部材42より手前に配置されている。ベルト本体40と背面支持部材42によって、腰ベルト4が形成されている。
中央部4Cは、中央付近(身体の背面に配置される部分)が左右両端部より上下方向に幅広に形成されている。また、腰部エアバッグ41及び背面支持部材42も、中央付近(身体の背面に配置される部分)が左右両端部より上下方向に幅広に形成されている。
ベルト本体40は、非伸縮性の生地によって形成されている。非伸縮性の生地として、例えばポリエステル、ナイロンが挙げられる。腰ベルト4の右端部4R及び左端部4Lには、互いに重ね合わされる部分に、脱着可能な生地が取り付けられている。なお、右端部4R及び左端部4Lが、脱着可能な生地によって形成されていてもよい。
腰部エアバッグ41の右端部(装着者の右側)には、空気供給口41aが形成されている。空気供給口41aには、ポンプ6が接続される。
背面支持部材42には、可撓性を有する板状部材が用いられ、硬質である。ここで、硬質とは、腰部エアバッグ41内の気圧によって変形しない程度に硬いことを示す。腰部エアバッグ41内の気圧とは、気体が供給されたエアバッグ内の標準的な気圧であり、例えば2000Pa〜8000Paである。可撓性を有する板状部材として、例えば、プラスチックの板、発泡素材の板、発泡ポリエチレンによって形成された板を用いることができる。背面支持部材42は、腰部エアバッグ41よりやや大きいが、腰部エアバッグ41と同等の大きさでもよい。
保持ベルト5は、図4(a)に示すように、装着者の尻部に引掛けるように配置される。保持ベルト5により、腰ベルト4がずれにくくなる。
身体装着用具1を装着した状態では、図4(a)及び図4(b)に示すように、腰部エアバッグ41と背面支持部材42が、装着者の右側部から腰部を通って左側部までに配置される。また、腰部エアバッグ41全体が背面支持部材42に覆われる(図5参照)。
腰部エアバッグ41に気体が供給された状態では、図5に示すように、硬質の背面支持部材42によって腰部エアバッグ41内の気体が身体と反対側へ移動することが妨げられる。これにより、腰部エアバッグ41は主に身体側に膨張し、身体にフィットする。また、腰ベルト4が非伸縮性の素材から形成されていることによっても、腰部エアバッグ41内の気体が身体と反対側へ移動することが妨げられる。
これにより、図4(a)に示すように、腰部には斜め上方向に向かった力F1が作用し、腹部には水平方向の力F2が作用する。よって、腰部全体を適切な姿勢に固定することができる。
また、腰部エアバッグ41内の気体が上下方向に移動しようとすることにより、腰部が上下方向に牽引される。これにより装着者の姿勢を正しく整えることができる。
次に、身体装着用具1の装着方法を、図6を参照しつつ説明する。
先ず、腰部エアバッグ41に気体が充填されていない状態で、身体装着用具1を前開きにし、身体装着用具1に使用者の腕を通す。そして、図4(a)に示すように、右前身頃21と左前身頃22を身体の正面で重ね合わせる。
次に、右前身頃21と左前身頃22の上から、腰ベルト4を腰部及び腹部に巻く。また、保持ベルト5を適切な位置(尻部の下方等)に配置する。そして、ポンプ6を腰部エアバッグ41の空気供給口41aに接続し、腰部エアバッグ41に空気を供給する(図4(b)参照)。これにより、腰部エアバッグ41が腰部に向けて膨張する。なお、ポンプ6は、身体装着用具1を装着する前から空気供給口41aに接続されていてもよい。
以上のように本実施形態によると以下の効果を奏する。
非伸縮性の腰ベルト4を用い、身体の右側部から腰部を通って左側部までの腰部全体に腰部エアバッグ41を配置するとともに腰部エアバッグ41を硬質の背面支持部材42で覆っている。腰部エアバッグ41に気体を供給すると、背面支持部材42によって腰部エアバッグ41内の気体が身体と反対側に流れることを抑止できるため、腰部エアバッグ41が装着者の腰部全体に向かって膨張する。これにより腰部全体を適切な姿勢に固定することができるとともに、腰部の固定機能を高めることができる。また、身体装着用具1が腰部全体にフィットし、装着後にずれにくい。
また、背面支持部材42として既存の可撓性を有する板状部材を用いた簡易な構成で上記効果が得られる。
また、身体装着用具1は前開きのベスト状に形成されているため、使用者が身体装着用具を装着しやすい。また、装着時に力を要さないため、お年寄りでも容易に装着することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について、図7〜図12を参照しつつ説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、胸部エアバッグと第1ベルト及び第2ベルトとを備えている点である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
身体装着用具101は、図7に示すように、前身頃2と、後身頃3と、腰ベルト104と、保持ベルト5と、胸部の正面中央付近に配置された胸部支持体170と、胸部支持体170と重なる位置で交差された第1ベルト181及び第2ベルト182と備えている。
第1ベルト181及び第2ベルト182は、装着者の正面において右肩部及び左肩部から胸部支持体170と重なる位置を通って胸部支持体170の下方まで延在している。また、第1ベルト181及び第2ベルト182は、装着者の背面において、図8に示すように中央付近で交差され、腰部ベルトに沿って装着者の腹部に巻き付けられる。第1ベルト181及び第2ベルト182は、非伸縮性の生地によって形成されており、前身頃2及び腰ベルト104に脱着可能である。第1ベルト181及び第2ベルト182には、例えば、ポリエステル製の布状のベルトが用いられる。
腰ベルト104は、帯状のベルト本体(第1実施形態のベルト本体40(図3参照))を有している。ベルト本体の中央部には、図示しない横長状のポケットが形成されている。ポケットには、横長状の腰部エアバッグ41と、腰部エアバッグ41よりやや大きい横長状の背面支持部材142とが重ねて配置されている(図8参照)。背面支持部材142は、身体とともに腰部エアバッグ41を挟んで配置される。ベルト本体と背面支持部材142によって、腰ベルト104が形成されている。
背面支持部材142は、横長状に形成されている。背面支持部材142は、図9に示すように、非伸縮性の袋体201と、袋体201内に充填された複数の粒状体202とを有している。袋体201には、ポンプ6が接続される接続口201aが形成されている。粒状体には、発泡スチロール等を用いることができる。
図7に戻って、胸部支持体170は、収納袋171と、収納袋171に収納された胸部エアバッグ172及び胸部支持部材173とを有している。胸部支持部材173は、身体とともに胸部エアバッグ172を挟んで配置される。胸部支持体170は、前身頃2(図7では右前身頃21)に貼り付けられる。収納袋171には右前身頃21に脱着可能なテープ(図示せず)が取り付けられている。
胸部エアバッグ172は、袋体によって形成されている。胸部エアバッグ172には、ポンプ6が接続される空気供給口172aが形成されている。
胸部支持部材173は、胸部エアバッグ172と同等の大きさ又は胸部エアバッグ172よりやや大きい形状である。
胸部支持部材173は、図9に示すように、非伸縮性の袋体211と、袋体211内に充填された複数の粒状体212とを有している。袋体211には、ポンプ6が接続される接続口211aが形成されている。粒状体には、発泡スチロール等を用いることができる。
次に、身体装着用具101の装着方法を、図10のフローチャートに沿って説明する。
先ず、腰部エアバッグ41及び胸部エアバッグ172に気体が充填されていない状態で、身体装着用具101を前開きにし、身体装着用具101に腕を通す。そして、右前身頃21と左前身頃22を身体の正面で重ね合わせる(図10のS1、図7参照)。その後、右前身頃21と左前身頃22の上から、腰ベルト4を腰部から腹部に巻き付ける(図10のS2)。また、保持ベルト5を適切な位置(尻部の下方等)に配置する。
そして、胸部支持体170が身体の胸部中心付近に配置されるように、胸部支持体170の位置を調整する(図10のS3)。例えば、胸部支持体170を左右の肋骨の中心付近に配置する。
続いて、第1ベルト181の一端部と第2ベルト182の一端部を胸部支持体170と重なる位置で交差させ(図10のS4)、胸部支持体17の下方で前身頃2に貼り付ける。第1ベルト181及び第2ベルト182は胸部支持体17の上方及び下方で前身頃2に貼り付けられている。また、装着者の背面で交差させた第1ベルト181の他端部と第2ベルト182の他端部を引張り(図10のS5、図8参照)、腰ベルト4に沿って腹部に巻き付けながら腰ベルト4に貼り付ける(図11参照)。これにより、装着者の姿勢を正しく整えることができる。
次に、背面支持部材142の袋体201の接続口201aにポンプ6を接続し(図9参照)、袋体201内を減圧する(図10のS6、図11参照)。これにより、背面支持部材142が腰部に沿った形状となる。また、粒状体202が密接し、背面支持部材142が硬質の部材となる。ここで、硬質とは、腰部エアバッグ41内の気圧によって変形しない程度に硬いことを示す。腰部エアバッグ41内の気圧とは、気体が供給されたエアバッグ内の標準的な気圧であり、例えば2000Pa〜8000Paである。
その後、腰部エアバッグ41の空気供給口41aにポンプ6を接続し(図9参照)、腰部エアバッグ41に気体を供給する(図10のS7)。硬質の背面支持部材142により、腰部エアバッグ41内の気体が身体と反対側に移動することが妨げられ、腰部エアバッグ41が主に腰部に向かって膨張する(図11参照)。
続いて、胸部支持部材173の袋体211の接続口211aにポンプ6を接続し(図9参照)、袋体211内を減圧する(図10のS8、図11参照)。これにより、胸部支持部材173が胸部に沿った形状となる。また、粒状体212が密接し、胸部支持部材173が硬質の部材となる。ここで、硬質とは、胸部エアバッグ172内の気圧によって変形しない程度に硬いことを示す。胸部エアバッグ172内の気圧とは、気体が供給されたエアバッグ内の標準的な気圧であり、例えば2000Pa〜8000Paである。
その後、胸部エアバッグ172の空気供給口172aにポンプ6を接続し(図9参照)、胸部エアバッグ172に気体を供給する(図10のS9)。硬質の胸部支持部材173により、胸部エアバッグ172内の気体が身体と反対側に移動することが妨げられ、胸部エアバッグ172は主に胸部に向かって膨張する(図11参照)。また、第1ベルト181と第2ベルト182が、胸部支持部材173と重なる位置で交差して配置されていることにより、胸部エアバッグ172内の空気が上下方向や左右方向に逃げることが妨げられる。これにより、胸部エアバッグ172は確実に胸部に向かって膨張するため、胸部が適切な力で圧迫される。
身体装着用具1を装着した状態では、図12(a)及び図12(b)に示すように、腰部エアバッグ41と背面支持部材142が、装着者の右側部から腰部を通って左側部までに配置される。また、腰部エアバッグ41全体が背面支持部材142に覆われている。
腰部エアバッグ41が腰部全体に向かって膨張することにより、腰部には斜め上方向に向かった力F1が作用する。また、腹部に向けた水平方向の力F2が作用する(図12(a)参照)。これにより、腰部が必要な力で確実に固定される。
また、胸部エアバッグ172が胸部を圧迫することにより、胸部に向けた力F3が作用する(図12(a)参照)。
これにより、腰部、腹部及び胸部の3箇所を同時に圧迫することができるため、肋骨を骨折した患者の身体を理想的な方法で固定することができる。
上記構成により、腰部の固定機能を高めることができる。また、身体装着用具101が装着後にずれにくい。さらに、胸部支持体170により胸部を適切な力で圧迫することができるため、腰部、腹部及び胸部の3箇所を同時に圧迫することができる。これにより、肋骨を骨折した患者に好適な身体装着用具101を提供することができる。
また、第1ベルト181及び第2ベルト182を胸部支持体170の上方から胸部支持体170を通って胸部支持体170の下方まで配置させるとともに、胸部支持体17と重なる位置で交差させている。また、胸部支持体170の上下において、第1ベルト181及び第2ベルト182を前身頃2に貼り付けている。これにより、胸部支持体170を胸部からより離れにくくすることができるため、胸部エアバッグ172内の気体が、胸部と胸部支持体170との間から上下方向や左右方向に逃げることを抑止できる。これにより、胸部エアバッグ172を身体(胸部)に向かって確実に膨張させることができるため、胸部をより適切な力で圧迫することができる。
また、背面支持部材142が袋体201とそれに充填された粒状体202とを有しており、袋体201内を減圧すると、粒状体202によって背面支持部材142が腰部全体に沿った形状に固まる。この状態で腰部エアバッグ41に気体を供給すると、腰部エアバッグ41が腰部全体によりフィットする。これにより、身体装着用具の腰ベルト4が腰部からよりずれにくくなるとともに、腰部の固定機能をより高めることができる。
また、胸部支持部材173が袋体211とそれに充填された粒状体212とを有しており、袋体211内を減圧すると、粒状体212によって胸部支持部材173が胸部に沿った形状に固まる。この状態で胸部エアバッグ172に気体を供給すると、胸部エアバッグ172が胸部によりフィットする。これにより、身体装着用具の胸部支持体170が胸部からよりずれにくくなるとともに、胸部を適切な力で確実に圧迫することができる。
以上、本発明の実施形態及び実施例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態及び実施例に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の第1実施形態では、前開きのベスト形状の身体装着用具1を例示したが、身体装着用具はベスト形状でなくてもよい。例えば、前身頃2及び後身頃3を備えておらず、腰ベルト4及び腰部エアバッグ41から構成されていてもよい。また、保持ベルト5を備えていない構成としてもよい。
また、上述の第1実施形態では、背面支持部材42に可撓性を有する板状部材を用いたが、背面支持部材42に第2実施形態の背面支持部材142、つまり袋体201と袋体201に充填された粒状体202とを有する背面支持部材を用いてもよい。
また、第2実施形態では、背面支持部材142及び胸部支持部材173に、袋体201,211と袋体201,211に充填された粒状体202,212とを有する背面支持部材を用いたが、背面支持部材142及び胸部支持部材173に可撓性を有する板状部材を用いてもよい。
また、第2実施形態では、第1ベルト181及び第2ベルト182を胸部支持体170と重なる位置で交差して配置したが、一本のベルトだけを用い、そのベルトを胸部支持体170と重なる位置に配置し、胸部支持体170を挟む2箇所で前身頃2に貼り付けてもよい。この構成によっても、胸部エアバッグ172内の気体が胸部と胸部支持部材173との間から上下方向や左右方向に移動しようとすることを抑止できるため、胸部を適切な力で圧迫することができる。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、腰部エアバッグ41が横長状に形成され、身体の右側部から腰部を通って左側部まで1つのエアバッグで形成されているが、複数の小型のエアバッグが身体の右側部から腰部を通って左側部まで並んで配置されていてもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、腰ベルト4,104のベルト本体40の中央部4Cにポケットが形成され、ポケットに腰部エアバッグ41及び背面支持部材42,142が配置されているが、腰部エアバッグ41及び背面支持部材42,142はベルト本体40にテープや接着剤で貼り付けられていてもよい。また、背面支持部材42,142は、ベルト本体40に貼り付けられた腰部エアバッグ41に貼り付けられてもよい。
さらに、第1実施形態及び第2実施形態では、ベルト本体40の中央部4Cのポケットに背面支持部材42,142が配置されているが、腰ベルト4,104の構成は本構成に限られず、変更可能である。例えば、背面支持部材42,142の左右両端部にベルト本体40の左端部4L及び右端部4Rが接続されていてもよい。この場合、腰部エアバッグ41が背面支持部材42,142に直接貼り付けられていてもよい。
また、上述の第2実施形態では、身体装着用具101を装着する方法として、腰ベルト4を巻き、胸部支持体170を胸部に配置した後、背面支持部材142の袋体201を減圧し(図10のS6)、腰部エアバッグ41に気体を供給した後(図10のS7)、胸部支持部材173の袋体211を減圧し(図10のS8)、胸部エアバッグ172に気体を供給したが(図10のS9)、これらの順は変更可能である。エアバッグ(腰部エアバッグ41、胸部エアバッグ172)に気体を供給する前に、エアバッグを覆う支持部材の袋体(背面支持部材142の袋体201、胸部支持部材173の袋体211)を減圧する限り、下記のような順で装着してもよい。
例えば、背面支持部材142の袋体201を減圧し(図10のS6)、胸部支持部材173の袋体211を減圧した後に(図10のS8)、腰部エアバッグ41に空気を供給し(図10のS7)、胸部エアバッグ172に空気を供給してもよい(図10のS9)。また、胸部支持部材173の袋体211を減圧し(図10のS8)、胸部エアバッグ172に空気を供給した後に(図10のS9)、背面支持部材142の袋体201を減圧し(図10のS6)、腰部エアバッグ41に空気を供給してもよい(図10のS7)。
1,101 身体装着用具
2 前身頃
3 後身頃
4 腰ベルト
21 右前身頃
22 左前身頃
31 第1孔部
32 第2孔部
41 腰部エアバッグ
42,142 背面支持部材
104 腰ベルト
170 胸部支持体
172 胸部エアバッグ
173 胸部支持部材
181 第1ベルト(胸部ベルト)
182 第2ベルト(胸部ベルト)
201,211 袋体
202,212 粒状体

Claims (6)

  1. 身体の正面の腹部から一方の側部、腰部及び他方の側部を通って前記腹部までに装着される非伸縮性の帯状の腰ベルトと、
    身体の一方の側部から腰部を通って他方の側部までに配置される腰部エアバッグとを備え、
    前記腰ベルトは、身体の一方の側部から腰部を通って他方の側部までに配置されるとともに、身体とともに前記腰部エアバッグを挟んで配置される硬質の背面支持部材とを備え、
    前記腰ベルトの両端部は、身体の正面で重ねて配置され、
    前記背面支持部材の少なくとも一部が、前記腰部エアバッグを覆っていることを特徴とする身体装着用具。
  2. 前記背面支持部材は、可撓性を有する板状部材であることを特徴とする請求項1に記載の身体装着用具。
  3. 前記背面支持部材は、
    ポンプに接続される接続口を有する袋体と、
    前記袋体に充填された複数の粒状体とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の身体装着用具。
  4. 胸部に配置される胸部エアバッグと、
    胸部とともに前記胸部エアバッグを挟んで配置される硬質の胸部支持部材と、
    胸部支持部材に重ねて配置される非伸縮性の胸部ベルトとを備え、
    前記胸部支持部材の少なくとも一部が、前記胸部エアバッグを覆っていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身体装着用具。
  5. 前記胸部ベルトは、前記胸部支持部材と重なる位置で交差して配置される第1ベルト及び第2ベルトを有していることを特徴とする請求項4に記載の身体装着用具。
  6. 前記身体装着用具は、
    身体の上半身正面部で前開き可能に配置された右前身頃及び左前身頃と、
    前記右前身頃及び前記左前身頃に接続された後身頃とを備え、
    前記右前身頃及び前記左前身頃は、身体の上半身正面部、右側部及び左側部の少なくとも一部で脱着可能であり、
    前記右前身頃と後身頃との間に装着者の腕を通す第1孔部が形成され、
    前記左前身頃と後身頃との間に装着者の腕を通す第2孔部が形成され、
    前記腰ベルトが、前記後身頃に接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の身体装着用具。
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