JP2017038800A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造時の負担を増大させることなく演出部の移動を好適に規制することができる遊技機を提供する。【解決手段】第1演出用モータ311Lにより第1待機位置と第2待機位置との間で移動する可動体302Lと、第1演出用モータ311Lの動力を可動体302Lに伝達する駆動力伝達手段と、第1待機位置において可動体302Lが第2待機位置側へ移動することを規制する第1ロック機構(例えば、第4ギヤ312Dの連結軸322、回動部材313Lの第1長孔326)及び第2ロック機構(例えば、案内溝323の規制部323B、ロック板306Lの被案内軸342、第2長孔327)と、を備え、前記駆動力伝達手段としての回動部材313Lには、第1ロック機構及び第2ロック機構各々の一部(例えば、第1長孔326と第2長孔327)が設けられている。【選択図】図9

Description

本発明は、遊技が可能な遊技機に関する。
パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機にあっては、モータ等の駆動源により第1位置から該第1位置とは異なる第2位置へ移動する可動部を備えるもの等が提案されている。
この種の可動部を備える遊技機として、例えば、第1位置と該第1位置よりも下方の第2位置との間で移動可能に設けられた可動部と、駆動モータにより回動する駆動ギヤと、を備え、駆動ギヤに突設された駆動突起は可動部に形成された動力伝達孔に挿入され、駆動ギヤは、駆動突起を最上部よりもやや時計回りの固定位置まで回動させることができるとともに、固定位置よりは時計回りに回動不能に構成されていることで、駆動突起を固定位置に位置させると、重力によって可動部が下方に移動しようとしても駆動突起が後方から見て時計回りに回動しないのでセルフロックがかかるようにしたもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−221126号公報
上記特許文献1に記載の遊技機では、可動部は第1位置において一のロック機構により第2位置側への移動が規制されているだけであることで、ロックが不十分な虞があるとともに、ロック機構を増加すると構造が複雑化するとともに製造工程が増加するといった製造時の負担が増大するという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、製造時の負担を増大させることなく演出部の移動を好適に規制することができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の手段1の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
駆動源(例えば、第1演出用モータ311L,311R)により第1位置(例えば、第1待機位置)と該第1位置とは異なる第2位置(例えば、第1進出位置)との間で移動する可動部(例えば、可動体302L,302R)と、
前記駆動源の動力を前記可動部に伝達する駆動力伝達手段(例えば、第1〜第4ギヤ312A〜312D、回動部材313L,313R)と、
前記第1位置において前記可動部が前記第2位置側へ移動することを規制する第1ロック機構(例えば、第4ギヤ312Dの連結軸322、回動部材313Lの第1長孔326)及び第2ロック機構(例えば、案内溝323の規制部323B、ロック板306Lの被案内軸342、第2長孔327)と、
を備え、
前記駆動力伝達手段は、前記駆動源により動作する特定伝達部材(例えば、回動部材313L,313R)を少なくとも含み、
前記特定伝達部材には、前記第1ロック機構及び前記第2ロック機構各々の一部(例えば、第1長孔326と第2長孔327。図7(B)参照)が設けられている
ことを特徴としている。
この特徴によれば、2つのロック機構により可動部の第2位置への移動を十分に規制することができるとともに、一の特定伝達部材を2つのロック機構各々の規制に利用することができるので、構造を簡素化して製造コストを低減することができる。
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記第1ロック機構は、前記特定伝達部材の動作を規制し(例えば、第4ギヤ312Dの連結軸322及び回動部材313Lの第1長孔326は、可動体302L,302Rが第1待機位置にあるときに回動部材313L,313Rの回動を規制する)、
前記第2ロック機構は、前記可動部の動作を規制する(例えば、案内溝323の規制部323B、ロック板306Lの被案内軸342及び第2長孔327は、可動体302L,302Rが第1待機位置にあるときに可動体302L,302Rの下降を規制する)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定伝達部材と可動部とがそれぞれ異なるロック機構により規制されるので、可動部の移動を好適に規制することができる。
本発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記特定伝達部材(例えば、回動部材313L,313R)は、前記第1ロック機構を構成する第1機構部(例えば、第1長孔326)と、該第1機構部とは別個に設けられ前記第2ロック機構を構成する第2機構部(例えば、第2長孔327)と、を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1機構部と第2機構部とが接触して破損するなど不具合が生じることを回避できる。
本発明の手段4の遊技機は、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記駆動源の動力により、前記第1ロック機構と前記第2ロック機構とが規制状態と解除状態とに変化する(例えば、可動体302Lが第1待機位置にある状態において、第1演出用モータ311Lを駆動し、連結軸322が第4ギヤ312Dの回動軸320Dの直上付近まで回動すると、第1ロック機構による回動部材313Lの回動規制状態が解除されるとともに、被案内軸342の規制部323Bから案内部323Aへの移動規制が解除され、これにより第2ロック機構による被案内軸342の下方への移動規制が解除されるため、可動体302Lの下方への移動規制状態が解除される。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、ロック機構のための駆動源を別個に設けることなく、可動部を移動させるための駆動源を利用して2つのロック機構各々の規制及び解除を行うことができるので、構造を簡素化して製造コストを低減することができる。
本発明の手段5の遊技機は、手段1〜4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第1ロック機構と前記第2ロック機構とは、前記可動部の移動方向の異なる位置に配設されている(例えば、可動体302L,302Rが第1待機位置にあるとき、第1ロック機構としての第4ギヤ312Dの連結軸322及び回動部材313Lの第1長孔326は、第2ロック機構としての案内溝323の規制部323B、ロック板306Lの被案内軸342及び第2長孔327よりも下方位置に配置されている。図7(B)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動部を第2位置で好適に規制することができる。
本発明の手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第2ロック機構は、
前記可動部(例えば、可動体302L,302R)に設けられる被案内部(例えば、ロック板306Lの被案内軸342)と、
前記被案内部を移動案内する案内部(例えば、案内部323A)と、
前記案内部に連設され前記可動部が前記第1位置にあるときに前記被案内部の移動を規制する規制部(例えば、規制部323B)と、
前記被案内部に作用して該被案内部を前記案内部と前記規制部との間で移動させる作用部(例えば、第2長孔327)と、
を機構部として有し、
前記特定伝達部材(例えば、回動部材313L,313R)は、前記作用部を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定伝達部材の動作により作用部が被案内部を移動させることで、第2ロック機構を規制状態と解除状態とに変化させることができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであっても良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。 主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。 第1演出ユニット及び第2演出ユニットを示す正面図である。 (A)は第1演出ユニットを示す正面図、(B)は第1演出ユニットを示す背面図である。 第1演出ユニットの構成を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。 第1演出ユニットの構成を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。 (A)は駆動ユニットを示す正面図、(B)は駆動ユニットを示す背面図である。 (A)は駆動ベースを示す正面図、(B)は回動部材を示す正面図である。 (A)〜(C)は駆動ユニットの作用を示す説明図である。 (A)(B)は同じく駆動ユニットの作用を示す説明図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図2は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、以下において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、パチンコ遊技機1を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施例におけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤2(ゲージ盤ともいう)と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレール2bによって囲まれた正面視略円形状の遊技領域10が形成されている。この遊技領域10には、遊技媒体としての遊技球が打球発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面視略四角形状に形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板(図示略)と、該盤面板の背面側に一体的に取付けられるスペーサ部材(図示略)と、から主に構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域10の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域10の中央付近には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
このように、演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)を導出表示する。
演出表示装置5は、遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。尚、遊技盤2における開口2cには枠状のセンター飾り枠51が設けられている。また、遊技盤2の背面と演出表示装置5との間には、後述する第1演出ユニット300と第2演出ユニット400とが設けられている。また、第1演出ユニット300及び第2演出ユニット400の前方には、導光板装置500が設けられている。
演出表示装置5の表示領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。
第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの上方位置には、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示し、第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口を形成する。
第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。また、第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方位置には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示すソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できない(または通過(進入)しにくい)遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。
大入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示すカウントスイッチ23によって検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
第2保留表示器25Bの上方位置には、普通図柄表示器20が設けられている。普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、遊技領域10の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、さらに遊技領域10の周辺部には、演出用LED9が設けられている。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域10に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。
遊技領域10の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する上皿90(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿90から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿91が設けられている。下皿91を形成する部材に取付けられたスティックコントローラ31Aの傾倒操作はコントローラセンサユニット35Aにて検出され、上皿90を形成する部材に設けられたプッシュボタン31Bに対してなされた押下動作はプッシュセンサ35Bにて検出される。
次に、パチンコ遊技機1の回路構成について説明する。パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15、払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。また、主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、通過ゲート41を通過した遊技球を検出するゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23からの検出信号を伝送する配線が接続されている。また、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンド等が含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101(ReadOnlyMemory101)と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102(RandomAccessMemory102)と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103(CentralProcessingUnit103)と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105(Input/Outputport105)と、を備えて構成される。一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。
図2に示すように、演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び演出用LED9、第1演出用モータ311L,311R、第2演出用モータ425、第1位置センサ329、第2位置センサ432及び導光板LED502(導光板発光ダイオード502)といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。また、ROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域10に設けられた通過ゲート41を遊技球が通過したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過し、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図はずれ」となる。特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となり、普通可変入賞球装置6Bの拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
遊技球が第1始動入賞口に入賞したことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームが開始される。また、遊技球が第2始動入賞口に入賞したことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームが開始される。
特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、変動表示時間が経過すると確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「はずれ」となる。特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。
演出表示装置5の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。そして、演出図柄の変動表示が開始されてから変動表示が終了するまでの期間では、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。リーチ状態とは、演出表示装置5の表示領域にて停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示され、変動表示結果が「非確変大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。尚、時短制御では、普通図柄の当選頻度が高められて、普通可変入賞球装置6Bへの入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せ(「確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示され、変動表示結果が「確変大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御とともに確率変動制御(確変制御)が行われる。この確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したとき、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば時短回数と同じ100回)の特図ゲームが実行されたとき、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたとき、などに終了すればよい。
時短制御が行われるときには、普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御、高開放制御)が行われる。これにより、第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理において遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、スイッチ処理、メイン側エラー処理、情報出力処理、遊技用乱数更新処理、特別図柄プロセス処理、普通図柄プロセス処理、コマンド制御処理を実行する。
特別図柄プロセス処理では、遊技制御フラグ設定部(図示略)に設けられた特図プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおける表示動作の制御や、特別可変入賞球装置7における大入賞口の開閉動作設定などを、所定の手順で行うために各種の処理が選択されて実行される。
特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、第1始動入賞や第2始動入賞があったか否かを判定し、入賞があった場合には、特図表示結果判定用、大当り種別判定用、変動パターン判定用などの乱数値をそれぞれ抽出して、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部における空きエントリの最上位に格納(記憶)する始動入賞処理を実行する。
また、CPU103は、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部に記憶されている保留データの有無などに基づいて特図ゲームを開始するか否かの判定や、特図表示結果判定用の乱数値を示す数値データに基づき、特別図柄や演出図柄の変動表示結果を「大当り」とするか否かを、その変動表示結果が導出表示される前に決定(事前決定)する特別図柄通常処理を実行する。つまり、CPU103は、特図ゲームの変動表示を開始するときに、始動入賞が発生したときに記憶した乱数値に基づいて、当該変動表示の表示結果として大当り表示結果を導出表示するか否かを決定(抽選)する処理を実行する。
次いで、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する変動パターン設定処理、特別図柄を変動させるための設定や特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理を行う特別図柄変動処理、特別図柄の変動を停止させて確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う特別図柄停止処理を行う。また、変動表示結果が「大当り」となった場合は、大当り遊技状態において大入賞口を開閉させる処理を行う大当り開放前処理、大当り開放中処理、大当り開放後処理、大当り終了処理を行う。
次に、演出制御基板12の動作を説明する。先ず、演出制御用CPU120は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理においてタイマ割込が発生すると、コマンド解析処理、演出制御プロセス処理、演出用乱数更新処理を実行する。
演出制御プロセス処理では、演出表示装置5の第1保留記憶表示エリア5D及び第2保留記憶表示エリア5Uでの保留記憶表示を、保留記憶バッファの記憶内容に応じた表示に更新する保留表示更新処理を実行する。次いで、演出制御プロセスフラグの値に応じて、遊技制御用マイクロコンピュータ100から変動パターン指定コマンドを受信しているか否か確認する変動パターン指定コマンド受信待ち処理、演出図柄の変動が開始されるように制御する演出図柄変動開始処理、演出図柄変動開始処理にてセットされたプロセスデータに応じて変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミング等の制御や変動時間の終了を監視するとともに、演出表示装置5の表示制御、スピーカ8L,8Rからの音出力、演出用LED9の発光及び演出ユニット300L,300Rの駆動制御等を行う演出図柄変動中処理、演出図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う演出図柄変動停止処理を行う。
大当り表示処理においては、変動時間の終了後、演出表示装置5に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。大当り遊技中処理においては、大当り遊技中の制御を行う。大当り終了演出処理においては、演出表示装置5において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。
このように演出制御用CPU120は、遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信された演出制御コマンド(制御情報)に基づいて、演出図柄の変動表示制御や予告演出といった遊技に関連する各種演出を実行可能とされている。
尚、演出制御用CPU120が演出図柄の変動表示中において実行する予告演出としては、例えば、第1演出ユニット300や第2演出ユニット400の可動体が動作する可動予告や、導光板装置500が発光表示を行う導光板予告や、遊技者がスティックコントローラ31Aまたはプッシュボタン31Bを操作したことを条件に実行される操作予告といった大当りの可能性を示唆する大当り予告演出や、リーチになるか否かを示唆するリーチ予告、停止図柄を予告する停止図柄予告、遊技状態が確率変動状態であるか否か(潜伏しているか否か)を予告する潜伏予告といったように、可変表示開始時やリーチ成立時において実行される複数の予告を含む。また、第1演出ユニット300、第2演出ユニット400や導光板装置500は、上記予告以外の各種演出の実行中においても演出を行うことが可能とされている。
次に、図3に基づいて、第1演出ユニット300及び第2演出ユニット400について説明する。図3は、第1演出ユニット及び第2演出ユニットを示す正面図である。
図3に示すように、ベース枠200は、略四角枠状に形成され、遊技盤2の背面における開口2cに対応する位置に取付けられる。ベース枠200の背面には、該ベース枠200に形成された略四角形状の開口201を閉鎖するように演出表示装置5が取付けられる。また、ベース枠200の上辺部には第1演出ユニット300が設けられ、下辺部には第2演出ユニット400が設けられている。尚、本実施例では、第1演出ユニット300及び第2演出ユニット400は一のベース枠200に設けられているが、それぞれ別個のベース体に設けられていてもよい。
第1演出ユニット300は、ベース枠200の上辺部に取付けられるベース部材301と、ベース部材301に対し上方の第1待機位置(図3において実線で示す位置)と下方の第1進出位置(図3において2点鎖線で示す位置)との間で斜め上下方向に移動可能に設けられた可動体302L,302Rと、を有する。第2演出ユニット400は、ベース枠200の下辺部に取付けられるベース体401と、ベース体401に対し上方の第2待機位置(図3において実線で示す位置)と上方の第2進出位置(図3において2点鎖線で示す位置)との間で移動可能に設けられた第1可動部402A、第2可動部402B及び第3可動部402Cからなる可動体402と、を有する。
第1演出ユニット300の可動体302L,302Rは、第1待機位置において一部が演出表示装置5の表示画面(開口201)に重畳し、第1進出位置において全体が演出表示装置5の表示画面(開口201)に重畳する。一方、可動体402は、第2待機位置において一部が演出表示装置5の表示画面(開口201)に重畳し、第2進出位置において全体が演出表示装置5の表示画面(開口201)に重畳する。また、可動体302L,302Rは、第1進出位置へ移動したときに、第2進出位置へ移動した可動体402の左右側に配置されるようになっている。また、本実施例では、第1待機位置及び第2待機位置がそれぞれの駆動初期位置とされている。
次に、第1演出ユニット300について、図4〜図10に基づいて説明する。図4は、(A)は第1演出ユニットを示す正面図、(B)は第1演出ユニットを示す背面図である。図5は、第1演出ユニットの構成を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図6は、第1演出ユニットの構成を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図7は、(A)は駆動ユニットを示す正面図、(B)は駆動ユニットを示す背面図である。図8は、(A)は駆動ベースを示す正面図、(B)は回動部材を示す正面図である。図9は、(A)〜(C)は駆動ユニットの作用を示す説明図である。図10は、(A)(B)は同じく駆動ユニットの作用を示す説明図である。
図4に示すように、第1演出ユニット300のベース部材301は、上辺部301Aと、上辺部301Aの左端から下方に垂下する左辺部301Bと、上辺部301Aの右端から下方に垂下する右辺部301Cと、から略下向きコ字形に形成されている。可動体302L,302Rは、ベース部材301の前面側において、第1進出位置に向けて互いに左右に離れるように斜め上下方向移動可能に設けられ、第1待機位置において上辺部301Aの前面側に配置される。第1待機位置においては、可動体302L,302Rそれぞれの内側斜辺が互いに当接するように並設される。また、上辺部301Aにおける可動体302L,302Rの上方には、発光可能な装飾部303が左右方向に向けて延設されている。尚、これら可動体302L,302R及び装飾部303は、例えば、前面に当該パチンコ遊技機1の機種名(タイトル)等が表示されるタイトルパネル部として利用されることが多い。
ベース部材301は、透光性を有する合成樹脂材にて形成されており、背面側に設けられる各種の基板304A,304B,304Cの前面に設けられる発光ダイオード(LED(図示略))からの光により前面が発光するようになっている。また、可動体302L,302R及び装飾部303も、前面が透光性を有する合成樹脂材にて形成されるカバー体にて覆われており、背面側に設けられる各種の基板304A,304D,304Eの前面に設けられる発光ダイオード(LED(図示略))からの光により前面が発光するようになっている。尚、これら各基板304A〜304Eは、非透光性を有する合成樹脂材からなる。
ベース部材301の左辺部301B及び右辺部301Cの背面には、可動体302L,302Rを駆動させる駆動ユニット305L,305Rが設けられている。駆動ユニット305L,305Rは、ベース部材301の左辺部301B及び右辺部301Cの背面に取付けられる駆動ベース310L,310Rと、駆動ベース310L,310Rに取付けられるステッピングモータからなる第1演出用モータ311L,311Rと、第1演出用モータ311L,311Rの動力を可動体302L,302Rへ伝達する動力伝達手段を構成する第1〜第4ギヤ312A〜312D及び回動部材313L,313Rと、を備える。
また、ベース部材301における左辺部301B及び右辺部301Cの背面には、固定レール350L,350Rがそれぞれの内側辺に沿って取付けられており、該固定レール350L,350Rには、可動体302L,302Rに取付けられる摺動レール351L,351Rが摺動可能に設けられている。よって、可動体302L,302Rは、背面視略ハの字形に設けられた固定レール350L,350Rに対し摺動する摺動レール351L,351Rにより斜め上下方向に移動案内されている。尚、特に詳細な図示はしないが、摺動レール351L,351Rは固定レール350L,350Rの背面に摺動可能に設けられているが、可動体302L,302Rの前面はベース部材301の前面側に配置されている。また、可動体302L,302Rの背面には、回動部材313L,313Rに連結されるロック板306L,306Rが左右方向にスライド移動可能に取付けられている。
次に、駆動ユニット305L,305Rの詳細について説明する。尚、左右の駆動ユニット305L,305Rはほぼ同様に構成されているので、以下においては、左側の駆動ユニット305Lについて説明し、右側の駆動ユニット305Rについての詳細な説明は省略することとする。
図5〜図7に示すように、駆動ベース310Lの背面には、第1演出用モータ311Lが取付けられている。第1演出用モータ311Lの駆動軸311aは駆動ベース310Lを挿通して前面側に突出されており、該駆動軸311aの先端には、第1ギヤ312Aが固着されている。駆動ベース310Lの背面には、前後方向を向く回動軸320B,320C,320Dが突設されており、回動軸320Bには第1ギヤ312Aに噛合する第2ギヤ312Bが回動可能に軸支され、回動軸320Cには第2ギヤ312Bに噛合する第3ギヤ313Bが回動可能に軸支され、回動軸320Dには第3ギヤ312Cに噛合する第4ギヤ312Dが回動可能に軸支されている。
第4ギヤ312Dの背面周縁部所定箇所からは、連結片321が回動中心から離れる方向に延設されており、該連結片321の背面には、回動部材313Lに連結するための連結軸322が後側に向けて突設されている。
図8(A)に示すように、駆動ベース310Lには、ロック板306Lを移動案内する案内溝323が形成されている。案内溝323は、固定レール350Lに対し略平行となるように左斜め下方に向けて延設される案内部323Aと、案内部323Aの上端から左方に向けてフック状に屈曲する規制部323Bと、から構成され、この案内溝323には、後述するロック板306Lの被案内軸342が挿入されている。尚、案内部323Aと規制部323Bとの連接部は湾曲状に形成され、被案内軸342が円滑に案内部323Aと規制部323Bとを行き来できるようになっている。
図8(B)に示すように、回動部材313Lの左端部には軸受孔325が形成されており、該軸受孔325に駆動ベース310Lの背面に突設された前後方向を向く回動軸324が挿入されることで、回動部材313Lは、駆動ベース310Lの背面側において、回動軸324を中心として回動可能に軸支されている。軸受孔325の近傍からは、第1長孔326が軸受孔325から離れる方向に向けて直線状に延設されており、該第1長孔326には、第4ギヤ312Dの連結軸322が摺動可能に挿入される。
第1長孔326の左端部近傍からは、第2長孔327が軸受孔325から離れる方向に向けて円弧状に延設されており、該第2長孔327には、後述するロック板306Lの被案内軸342が摺動可能に挿入されている。第2長孔327の右端部は、第1長孔326の左端部に下方に配置され、第2長孔327は第1長孔326に対し若干傾斜するように設けられている。
また、第1長孔326の上方には、駆動ベース310Lの背面に設けられた第1位置センサ329により検出される検出片328が形成されている。本実施例では、可動体302Lが第1待機位置にあるときに第1位置センサ329により検出片328が検出されるようになっている。
ロック板306Lは、正面視略台形状に形成され、下部には左右方向を向くガイド孔340A,340Bが左右に並設されている。そしてガイド孔340A,340Bには、可動体302Lの背面に突設された左右のガイド軸341A,341Bがそれぞれ挿入されており、これによりロック板306Lは、背面側の駆動ベース310Lと前面側の可動体302Lとの間で、該可動体302Lに対して左右方向にスライド移動可能に設けられている。
また、ロック板306Lの背面には、円柱状の被案内軸342が突設されている。この被案内軸342は、駆動ベース310Lの案内溝323を挿通して、さらにその背面側の回動部材313Lの第2長孔327に挿入される。
このように構成された駆動ユニット305Lは、第1演出用モータ311Lの駆動軸311aが回転すると、この回転力が第1ギヤ312A、第2ギヤ312B、第3ギヤ312C、第4ギヤ312Dから回動部材313Lに伝達され、さらに回動部材313Lからロック板306Lに伝達されることで、該ロック板306Lが設けられた可動体302Lが第1待機位置と第1進出位置との間で移動する。つまり、これら第1ギヤ312A、第2ギヤ312B、第3ギヤ312C、第4ギヤ312D、回動部材313L、ロック板306Lは、第1演出用モータ311Lの動力を可動体302Lへ伝達する動力伝達機構を構成している。
そして、図7(A)(B)に示すように、可動体302Lが第1待機位置にあるときには、連結軸322が第1長孔326の回動軸324側の端部に当接していることで、回動部材313Lは背面視において左斜め上方に傾斜した状態で維持されている。一方、被案内軸342は、案内溝323の上方の規制部323Bに配置されている。この状態において、連結軸322が第1長孔326の回動軸324側の端部に当接することで、回動部材313Lの背面視反時計回りの回動が規制されている。
詳しくは、可動体302Lが第1待機位置にあるときにおいて、第4ギヤ312Dの回動軸320Dと回動部材313Lの回動軸324とは左右に配置され、連結軸322は、回動軸320Dの直上位置より回動軸324側であって、回動軸320Dと回動軸324との間の上方位置に配置されている。そして連結軸322は、第1長孔326の回動軸324側の端部に当接することにより背面視時計回りの回動が規制され、これにより、回動部材313Lの背面視反時計回りの回動が規制されている。つまり、第4ギヤ312Dの連結軸322と回動部材313Lの第1長孔326とは、可動体302Lが第1待機位置にあるときに回動部材313Lの正面視時計回りの回動を規制する第1ロック機構(セルフロック機構)を構成している。
また、被案内軸342が規制部323Bに配置されることで、被案内軸342の下方への移動が規制されているとともに、第1ロック機構により回動部材313Lの正面視時計回りの回動が規制されていることで、第2長孔327の左斜め下方への移動が規制されるため、被案内軸342の案内部323A側への移動が規制される。
詳しくは、可動体302Lに設けられたロック板306Lは、被案内軸342が略水平な規制部323Bに配置されていることで、該ロック板306L及び可動体302Lの荷重が全て規制部323Bの下辺にて受支されるため、案内溝323の上部位置にて維持されている。また、回動部材313Lの第2長孔327が略水平な規制部323Bに対し縦向きに交差するように配置されていることで、被案内軸342の規制部323Bから案内部323A側への移動が規制されるため、振動などの要因により被案内軸342が規制部323Bから案内部323A側へ移動することが防止される。
つまり、駆動ベース310Lにおける案内溝323の規制部323Bと、ロック板306Lの被案内軸342と、被案内軸342に作用して該被案内軸342の規制部323Bから案内部323A側への移動を規制する第2長孔327とは、可動体302Lが第1待機位置にあるときにロック板306L及び可動体302Lの下方への移動を規制する第2ロック機構(セルフロック機構)を構成している。
ここで、駆動ユニット305Lの駆動状況を図9及び図10に基づいて説明すると、まず、図9(A)に示すように、可動体302Lが第1待機位置にある状態において、第1演出用モータ311Lを駆動すると、駆動軸311aの回転力が第1ギヤ312A、第2ギヤ312B、第3ギヤ312C、第4ギヤ312Dに伝達される。
そして、第4ギヤ312Dの連結軸322が背面視反時計回りに回転することで、図9(B)に示すように、回動部材313Lは回動軸324を中心として背面視反時計回りの回動を開始する。これにより、第2長孔327が背面視左斜め下方に移動するので、被案内軸342を案内部323A側へ移動させる。連結軸322が第4ギヤ312Dの回動軸320Dの直上付近まで回動すると、第1ロック機構による回動部材313Lの回動規制状態が解除されるとともに、被案内軸342の規制部323Bから案内部323Aへの移動規制が解除され、これにより第2ロック機構による被案内軸342の下方への移動規制が解除されるため、可動体302Lの下方への移動規制状態が解除される。
尚、被案内軸342が規制部323Bを移動する際にはほぼ左方向へ移動するだけなので、可動体302Lに対しロック板306Lは背面視左側へスライドするものの、可動体302Lはほぼ下降しないため、ロック及びロック解除動作により可動体302Lが不自然に微動することが防止される。
次いで、図9(C)に示すように、連結軸322が第4ギヤ312Dの回動軸320Dの直上位置より案内溝323側へ移動すると、被案内軸342が案内部323Aに進入し、可動体302Lが第1待機位置から第1進出位置側へ向けて移動可能となる。そして、図10(A)に示すように、連結軸322が背面視反時計回りに回動することにより、被案内軸342が第2長孔327により下方に押され案内溝323に沿って右斜め下方へ移動することで、可動体302Lは固定レール350Lに沿って右斜め下方へ移動する。
そして、図10(B)に示すように、連結軸322が案内部323Aの下端に位置することで回動部材313Lの回動が規制され、第1演出用モータ311Lが非通電状態となることで、可動体302Lは自重により下方の第1進出位置にて保持される。
また、可動体302Lを第1進出位置から第1待機位置まで上昇させる場合は、第1演出用モータ311Lの駆動軸311aを下降の際と逆方向に駆動させる。これにより、回動部材313Lが回動軸320Dを中心として背面視時計回りに回動することで、被案内軸342が第2長孔327により上方に押されて案内溝323に沿って左斜め上方へ移動する。そして、被案内軸342が案内部323Aの上端に到達して規制部323Bへ移動することで、第2ロック機構により被案内軸342の下方への移動が規制されるとともに、連結軸322が第1長孔326の回動軸324側の端部に当接することで、第1ロック機構により回動部材313Lの背面視反時計回りの回動が規制される。
また、第2長孔327は、直線状ではなく円弧状に形成されていることで、例えば、図9(C)に示すように、被案内軸342が案内部323A上部付近にあるときにおいて、第2長孔327が案内部323Aに対し平行にならずに交差するようになっている。
以上説明したように、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、駆動源である第1演出用モータ311L,311Rにより第1待機位置と該第1待機位置とは異なる第2進出位置との間で移動する可動体302L,302Rと、第1演出用モータ311L,311Rの動力を可動体302L,302Rに伝達する駆動力伝達手段(例えば、第1〜第4ギヤ312A〜312D、回動部材313L,313R)と、第1待機位置において可動体302L,302Rが第2進出位置側へ移動することを規制する第1ロック機構(例えば、第4ギヤ312Dの連結軸322、回動部材313Lの第1長孔326)及び第2ロック機構(例えば、案内溝323の規制部323B、ロック板306Lの被案内軸342、第2長孔327)と、を備え、前記駆動力伝達手段は、第1演出用モータ311L,311Rにより動作する特定伝達部材として回動部材313L,313Rを少なくとも含み、回動部材313L,313Rには、第1ロック機構及び第2ロック機構各々の一部(例えば、第1長孔326と第2長孔327)が設けられている。
このようにすることで、2つのロック機構により可動体302L,302Rの第2進出位置への移動を十分に規制することができるとともに、一の回動部材313L,313Rを2つのロック機構各々の規制に利用することができるので、構造を簡素化して製造コストを低減することができる。
また、第1ロック機構としての第4ギヤ312Dの連結軸322及び回動部材313L,313Rの第1長孔326は、可動体302L,302Rが第1待機位置にあるときに回動部材313L,313Rの回動を規制し、第2ロック機構としての案内溝323の規制部323B、ロック板306Lの被案内軸342及び第2長孔327は、可動体302L,302Rが第1待機位置にあるときに可動体302L,302Rの下降を規制することで、回動部材313L,313Rと可動体302L,302Rとがそれぞれ異なるロック機構により規制されるので、可動体302L,302Rの移動を好適に規制することができる。
このように、第1待機位置にて可動体302L,302Rを2つのロック機構により保持することで規制するものではなく、一の第2ロック機構により可動体302L,302Rを直接的に保持し、他の第1ロック機構により第1演出用モータ311L,311Rの動力を可動体302L,302Rへ伝達する特定伝達部材としての回動部材313L,313Rを介して可動体302L,302Rを間接的に保持するので、一のロック機構にかかる負荷を分散化することができる。
詳しくは、本実施例では、可動体302L,302Rは、第1待機位置にあるときに第1ロック機構と第2ロック機構とにより第1待機位置から第1進出位置側への移動が規制されるが、可動体302L,302Rの荷重は基本的に被案内軸342を介して規制部323Bの下辺にて受支され、回動部材313L,313Rに可動体302L,302Rの荷重がかかりにくくなっている。よって、第1ロック機構を構成する連結軸322を回動させて規制状態としたり解除したりする際における連結軸322と第1長孔326の周縁との間に生じる摩擦抵抗が小さくなるので、第1ロック機構を規制状態と解除状態とに変化させる第1演出用モータ311L,311Rにかかる負荷を極力軽減することができる。
尚、本実施例では、第1ロック機構と第2ロック機構とは、それぞれ対象となる部材を規制状態とする機構部の構成や構造が異なるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1ロック機構と第2ロック機構とを同構造にしてもよい。
また、回動部材313L,313Rは、第1ロック機構を構成する第1機構部としての第1長孔326と、該第1機構部とは別個に設けられ第2ロック機構を構成する第2機構部としての第2長孔327と、を有することで、第1機構部としての第1長孔326を移動する連結軸322と第2機構部としての第2長孔327を移動する被案内軸342とが接触して破損するなど不具合が生じることを回避できる。
また、可動体302L、302Rが第1待機位置にある状態において、第1演出用モータ311L,311Rを駆動し、連結軸322が第4ギヤ312Dの回動軸320Dの直上付近まで回動すると、第1ロック機構による回動部材313L,313Rの回動規制状態が解除されるとともに、被案内軸342の規制部323Bから案内部323Aへの移動規制が解除され、これにより第2ロック機構による被案内軸342の下方への移動規制が解除されるため、可動体302L,302Rの下方への移動規制状態が解除される。このようにすることで、各ロック機構のための駆動源をそれぞれ別個に設けることなく、可動体302L、302Rを移動させるための第1演出用モータ311L,311Rを利用して2つのロック機構各々の規制及び解除を行うことができるので、構造を簡素化して製造コストを低減することができる。
また、図7(B)に示すように、可動体302L,302Rが第1待機位置にあるとき、第1ロック機構としての第4ギヤ312Dの連結軸322及び回動部材313L,313Rの第1長孔326は、第2ロック機構としての案内溝323の規制部323B、ロック板306Lの被案内軸342及び第2長孔327よりも下方位置に配置されていることで、可動体302L,302Rを第1待機位置で好適に移動規制することができる。
また、第2ロック機構は、可動体302L,302Rに設けられる被案内軸342と、該被案内軸342を移動案内する案内溝323の案内部323Aと、該案内部323Aに連設され可動体302L,302Rが第1待機位置にあるときに被案内軸342の移動を規制する規制部323Bと、被案内軸342に作用して該被案内軸342を案内部323A(規制解除位置)と規制部323B(規制位置)との間で移動させる作用部としての第2長孔327と、を機構部として有し、回動部材313L,313Rは第2長孔327を有することで、回動部材313L,313Rの動作により第2長孔327が被案内軸342を移動させることで、第2ロック機構を規制状態と解除状態とに変化させることができる。
つまり、第1ロック機構は、可動体302L,302Rを移動させる第1演出用モータ311L,311Rにより連結軸322を回動させることで、回動部材313L,313Rを回動規制状態と解除状態とに変化させるロック機構であるのに対し、第2ロック機構は、第1ロック機構による規制状態が解除された回動部材313L,313Rの動作(回動)を利用して可動体302L,302Rを規制状態と解除状態とに変化するロック機構であるため、それぞれのロック機構を別個の駆動源により規制状態と解除状態とに変化させることなく、可動体302L,302Rを移動させる一の駆動源の動力を利用して規制状態と解除状態とに変化させることが可能となる。
そして、これら第1ロック機構と第2ロック機構の一部が一の回動部材313L,313Rに形成されているため、駆動ユニット305L,305Rの構造を簡素化できるとともに、製造コストを低減することができる。
また、前記実施例では、可動体302L,302Rは、第1待機位置と第1進出位置との間で斜め上下方向に移動可能に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、垂直方向、左右方向や前後方向に移動可能に設けられていてもよい。また、第1待機位置は第1進出位置よりも上方に設けられていたが、第1進出位置よりも下方に設けられていてもよい。さらに、直線的に移動するものでなくてもよく、例えば、回動するものであってもよい。
また、前記実施例では、可動体302L,302Rは、駆動力伝達手段としての第1〜第4ギヤ312A〜312Dと回動部材313L,313Rにより斜め上下方向へ移動するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動力伝達手段は、上記のような回動ギヤやラックとピニオンとから構成されるギヤ機構等で構成されていてもよいし、回動部材313L,313Rのようなアーム機構で構成されていてもよい。
また、前記実施例では、第1ロック機構と第2ロック機構とは、連結軸と長孔とにより構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら以外の構造部にて構成されていてもよい。
また、前記実施例では、駆動力伝達手段としての第1〜第4ギヤ312A〜312Dと回動部材313L,313Rとのうち回動部材313L,313Rに第1ロック機構及び第2ロック機構各々の一部が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1〜第4ギヤ312A〜312D等の他の構成部に第1ロック機構及び第2ロック機構各々の一部が形成されていてもよい。
また、前記実施例では、回動部材313L,313Rに第1長孔326と第2長孔327とが形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、回動部材313L,313Rに連結軸が形成されていてもよい。
また、前記実施例では、可動体302L,302Rは、第1待機位置において2つのロック機構(第1ロック機構と第2ロック機構)により第1進出位置への移動が規制されるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、3以上のロック機構により第1進出位置への移動が規制されるようにしてもよい。さらに、回動部材313L,313Rに第1ロック機構と第2ロック機構とのうち少なくとも一方を構成する構成部が2以上形成されていてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。尚、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
また、前記実施例では、遊技媒体の一例として、球状の遊技球(パチンコ球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えば、メダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示装置に変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該変動表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
1 パチンコ遊技機
120 演出制御用CPU
300 第1演出ユニット
301 ベース部材
302L,302R 可動体
305L,305R 駆動ユニット
306L,306R ロック板
311L,311R 第1演出用モータ
313L,313R 回動部材
322 連結軸
323 案内溝
323A 案内部
323B 規制部
326 第1長孔
327 第2長孔
342 被案内軸

Claims (1)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    駆動源により第1位置と該第1位置とは異なる第2位置との間で移動する可動部と、
    前記駆動源の動力を前記可動部に伝達する駆動力伝達手段と、
    前記第1位置において前記可動部が前記第2位置側へ移動することを規制する第1ロック機構及び第2ロック機構と、
    を備え、
    前記駆動力伝達手段は、前記駆動源により動作する特定伝達部材を少なくとも含み、
    前記特定伝達部材には、前記第1ロック機構及び前記第2ロック機構各々の一部が設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
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