JP2017038338A - 撮影支援方法ならびに撮影支援装置 - Google Patents

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淳夫 吉高
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Abstract

【課題】 非専門家の撮影においても、主たる被写体の大きさや構図といった撮影場面の状況に応じて専門家と同等な被写界深度の設定を容易に実現する。【解決手段】 撮影しようとするカメラ画像802から主たる被写体を構成要素検出部802により、またその大きさを顔領域面積算出部808により、また、重心座標を検出し、主たる被写体がどのような大きさでどのような構図により撮影されようとしているかを構図認識部812により認識する。そして、撮影の専門家が多用する主たる被写体の大きさと被写界深度の設定の関係等から最適な被写界深度を熟練者設定値データ811を参照して最適値算出部809により求め、背景部分のDCTレベルをDCTレベル算出部により求めた値と比較する。そして、そのような被写界深度となるように撮影機構の絞り値を制御したり撮影者へ教示し、より適切な被写界深度設定へと導く。【選択図】図8

Description

画像を撮影する際、被写体と背景との間の奥行き感を表現するためにカメラの光学系を調節し、被写界深度を浅く設定することにより背景部分をぼかすようにして撮影する手法が多用される。しかし、単に被写界深度を浅くするだけでは背景部分がぼやけすぎてしまい、その判別が困難となりどのような場面であるかを理解するのが困難となる。また、その反対に被写界深度を深くすると背景部分も鮮明となり、主たる被写体部分との先鋭度の差がなくなり、奥行き感の無い像となってしまう。
ゆえに、撮影する被写体と背景の状況に応じて適切な被写界深度を設定することが、背景の状況を理解可能にするとともに奥行き感のある像にするためには必要である。
本発明は上記課題を解決するために、主たる被写体に対する背景部分の先鋭度(ボケの度合い)を設定するための技術である。
撮影の熟練者はカメラによる撮影の際に、被写界深度を調整する。被写界深度はカメラの絞りを操作して焦点の合う範囲を調節することにより、主題以外の領域をぼかすことで主題をより際立たせ明確にする効果がある。絞り値の調整はカメラに備わっている機能であるが、撮影しようとしている場面に対してどの程度の絞り値にすれば、すなわちどの程度の被写界深度に設定すれば主たる被写体の先鋭度と背景部分のぼけの程度が適切になるかは熟練者の経験に依存していた。
撮影の状況に合わせて被写界深度の設定を変更する既存技術には以下のものがある。
特開2015−106766号公報
特許文献1は被写体が風景であると判断された場合に被写界深度を深くし、被写体が1名の人物である場合は被写界深度を浅く設定する技術である。したがって、被写体が1名の人物であるか否かによって被写界深度を浅く、あるいは深く設定するという大まかな設定の変更にしか対応していないという問題がある。
本発明はこの問題を考慮して、主たる被写体に対する背景部分の先鋭度(ボケの度合い)を設定するための撮影支援方法ならびに撮影支援装置を提供することを課題とする。
本発明は人物などの主たる被写体の撮影領域に占める大きさに対して被写界深度を多段階に調整する技術であり、撮影しようとする場面の状況に応じてより適切に被写界深度の調整を実現する技術である。評価の高い写真に対して主たる被写体を人物であるとした場合の顔領域の大きさと被写界深度との間には一定の関係があることが判明しており、また、その関係はいくつかの構図の種類にも依存することが判明している。本技術は主たる被写体である人物の撮影領域に占める大きさを算出し、それに対して被写界深度を浅く、あるいは深くなるよう自動調整、あるいは調整するよう撮影者に指示する。被写界深度調整に対する適切な絞りの算出は、撮影領域に対する人物の顔領域の大きさに加え、特定の構図である場合はその構図の種類も考慮して被写界深度の調整を行い、あるいは指示する技術である。
従来技術では被写界深度を浅く、あるいは深くするという大まかな調整のみしか実現できていなかったが、本発明を導入することにより、撮影しようとする場面の状況や撮影者が採用している構図の種類に応じてより適切に、撮影の熟練者が設定するのと同様な被写界深度の設定により適切なぼけ味のある撮影を可能とする。
すなわち本発明は、以下のものである。
第1の発明は、撮影する主たる被写体の撮影領域内に占める大きさと主たる被写体以外の背景領域のぼけの度合いを、主たる被写体の大きさと背景領域のぼけの度合いの適切な関係に関する情報を参照して算出し、そのようなぼけの度合いになるよう被写界深度を自動で調整し撮影する撮影支援方法である。
第2の発明は、撮影する主たる被写体の撮影領域内に占める大きさと主たる被写体以外の背景領域のぼけの度合いを、主たる被写体の大きさと背景領域のぼけの度合いの適切な関係に関する情報を参照して算出し、そのようなぼけの度合いになるよう被写界深度を調整するためのカメラの絞り値を撮影者に指示し、上記ぼけの度合いでの撮影を補助する撮影支援方法である。
第3の発明は、第1あるいは第2の撮影支援方法で適切な被写界深度を算出する際に、撮影しようとする場面の構図を認識あるいは撮影者から明示されることにより、主たる被写体の撮影領域内に占める大きさならびに構図の種類と背景領域のぼけの度合いの適切な関係に関する情報を参照して算出し、背景部分がそのようなぼけの度合いになるよう被写界深度を自動で調整し撮影する、あるいはそのようになるカメラの絞り値を撮影者に指示し、上記ぼけの度合いでの撮影を補助する撮影支援方法である。
本発明における第1の発明である、撮影領域内の主たる被写体の大きさに応じて被写界深度の度合いを調整して撮影する処理方式について説明する。ここでは主たる被写体を人物であるとする。主たる被写体である人物の顔領域は、例えばHaar-like特徴をAdaBoost法で学習させた分類器のカスケードを用いて検出を行う。AdaBoost法によるブースティングという学習手法を用いてHaar-like特徴と顔の有無の関係を学習し、顔検出を行う。AdaBoost法は、単純な特徴を検出する検出力の弱い分類器を複数組み合わせることで、検出力の強い分類器を作成するというものである。学習には、14種類のパターンを水平方向、垂直方向にスケーリングした特徴を用いており、これをHaar-like特徴という。なお、顔検出は上記以外の処理方法によることもできる。
背景領域は、検出された顔領域から胴体領域を推定し、顔領域と胴体領域を除くことにより抽出する。すなわち、顔領域の検出結果を用いて被写体領域を計算し、背景領域の抽出を行う。検出された顔領域の縦、横の長さに対して、胴体領域の平均的な幅、長さを算出し、顔領域とその下に隣接する胴体領域を撮影領域から除くことにより、背景領域を抽出する。なお、背景領域の抽出は、顔並びに胴体領域を抽出する他の処理方法によっても差し支えない。
背景領域のぼけ度合いは、例えば以下の方法で算出する。ぼけ度合は、入力画像の背景領域において、輪郭線の不鮮明さの強弱を数値として表したものである。背景領域のぼけの算出方法は、以下による。まず、背景領域に対して、ダウンサンプリングとエッジ検出を行い、ぼけによって検出が困難な領域にも対応したエッジの検出を行う。次にエッジが検出された領域に対し8×8画素ブロックごとのDCT(Discrete Cosine Transform)を行い、ぼけの強弱の推定をDCT係数として表現する。算出されたDCT係数を基に被写界深度を近似した値(以降DCTレベルと表記する)を算出する。このDCTレベルが推定されたぼけの強弱を表す値であり、レベルが低いほどぼけが強く、高いほど輪郭が鮮明な画像に対応する。DCT係数とDCTレベルの関係を図1に示す。図1の縦軸、横軸の数値はそれぞれ垂直方向、水平方向の空間周波数の高低に対応する基底の値を示し、表内の数値はそれぞれの規定に対応する係数の一例である。また、図1右の斜線横に示すLv.という表記に伴なった数値がDCTレベルを表し、その値が高いほど像の輪郭が鮮明であることに対応する。なお、他の先鋭度算出法などにより背景部分のぼけの強弱を算出しても差し支えない。
撮影しようとする場面の構図は、例えば以下の処理により認識する。まず、入力画像から検出した顔領域の位置を参照する。対象として検出する構図は、主要なものとして日の丸構図と三分割構図を対象としており、顔領域の重心座標より主たる被写体の位置の計算を行う。なお、日の丸構図は入力画像の中心付近、三分割構図は撮影領域を縦横に三分割した線の交点付近に顔領域が検出された場合にそれぞれの構図であると認識する。ただし、これらの構図を採用した評価の高い写真であっても、顔領域の重心座標の位置が正確に撮影領域の中心、あるいは撮影領域を3分割する線の交点上に位置するとは限らず、一定のずれが見られるため、構図認識処理においてはそれぞれの構図の基準位置と顔領域の重心位置のユークリッド距離から撮影領域の縦、横長に対するズレ度合いの割合を計算し、例えば15.8%までの範囲とする。なお、上記許容値は一例であり、それよりも増、あるいは減じた値とすることができる。
撮影しようとする画像から上記で述べた通り、顔領域の大きさ、顔領域の重心座標、背景のボケ度合(背景のDCTレベル)、構図の種類を認識した後、これらの情報からその場面に対して適切なぼけの度合いを算出する。適切なぼけの度合いは、例えば高い評価を受けている写真画像を学習データとして、主たる被写体である人物の顔領域の大きさと背景部分のDCTレベルの関係、あるいは主たる被写体である人物の顔領域の大きさと背景部分のDCTレベルの関係を構図の種類ごとに求めた特性曲線を参照して決定する。図2にDCTレベル決定に際して参照する特性曲線の1例を示す。図中の横軸は主たる被写体である人物の顔領域面積の撮影領域に対する割合であり、縦軸はDCTレベルを表す。また、各面積における左側の棒グラフが3分割構図の際の特性値であり、右側が日の丸構図の場合の特性値である。これらを近似した曲線が、順に上側、下側の曲線となる。なお、撮影しようとしている構図の判定ができない場合は、構図の種類に依らず、顔領域面積とDCTレベルの関係の特性曲線より、適切なDCTレベルを算出する。
第1の発明に係る処理においては、まず上記の顔領域抽出処理を行い、それにより得られた顔領域の大きさを算出し、顔領域面積とDCTレベルの関係の特性曲線より適切なDCTレベルを算出する。そして、上記背景領域抽出処理を行ったうえで上記DCTレベル算出処理を行い、その値が上記適切なDCTレベルと異なる場合に、上記適切なDCTレベルとなるように撮影装置の絞りを調整する。
第2の発明に係る処理においては、まず上記の顔領域抽出処理を行い、それにより得られた顔領域の大きさを算出し、顔領域面積とDCTレベルの関係の特性曲線より適切なDCTレベルを算出する。そして、上記背景領域抽出処理を行ったうえで上記DCTレベル算出処理を行い、その場面において適切なDCTレベルと現在の背景部分のDCTレベルを表示する。そしてその差を解消するためにカメラの絞り値をどの程度上げる、あるいは下げればよいかを撮影装置は指示し、撮影者がカメラの絞り値を変えるごとに背景部分のDCTレベルを再度算出し、同様の表示を行う。撮影者は撮影装置からの上記情報を参照することにより、自らの操作により適切な絞り値に設定することが教示される。
第3の発明に係る処理においては、まず上記の顔領域抽出処理ならびに構図認識処理を行い、それにより得られた撮影構図の種類と顔領域の大きさより、撮影構図の種別ごとの顔領域面積とDCTレベルの関係の特性曲線より適切なDCTレベルを算出する。そして、上記背景領域抽出処理を行ったうえで上記DCTレベル算出処理を行い、その場面において適切なDCTレベルと現在の背景部分のDCTレベルを算出する。そしてその差を解消するようにカメラの絞り値を制御するか、あるいは、その差を解消するためにカメラの絞り値をどの程度上げる、あるいは下げればよいかを撮影装置は指示し、撮影者がカメラの絞り値を変えるごとに背景部分のDCTレベルを再度算出し、同様の表示を行う。撮影者は撮影装置からの上記情報を参照することにより、自らの操作により適切な絞り値に設定することが教示される。
専門家が撮影する画像においては主たる被写体の大きさならびに構図と被写界深度との間には一定の関係があることが判明している。撮影の非専門家による撮影においてもこの関係に沿って被写界深度を決定し撮影することを助ける機構を導入することにより、特別な習熟過程を要せずとも撮影の専門家と同様なぼけ味の演出による撮影が容易に可能となる。
被写界深度の設定、言い換えれば主たる被写体に対する背景部分のぼけの強弱は、それが強すぎると背景の判読が困難となり、どのような場面での撮影であるのかを理解するのが困難となる。また、その逆に背景部分のぼけが一切なく、主たる被写体と同様に輪郭が明瞭であるならば、背景の判読が容易である反面、背景のぼけによる奥行き情報の視覚的表現がなされず、立体感の乏しい像となってしまう。適切な被写界深度の設定に関しては、主たる被写体の大きさとの関係、また、構図の種類並びに主たる被写体の大きさとの関係があることが、高い評価を受けた写真の特性解析によって判明している。その特性に沿った被写界深度設定を助ける機構を撮影装置に実装することにより、撮影の非熟練者においても、撮影の熟練者が設定するのと同様な被写界深度設定を容易にし、奥行き感の適切な表現を伴った質のより高い撮影を容易にするものである。
DCT係数とDCTレベルの概念説明図 構図毎の、主たる被写体の顔領域面積と背景部分のDCTレベルの関係を示す図 主たる被写体の大きさに応じて被写界深度を自動調節する撮影支援装置の構成図1 主たる被写体の大きさに応じて被写界深度を自動調節する撮影支援装置の構成図2 主たる被写体の大きさに応じて適切な被写界深度を教示する撮影支援装置の構成図 主たる被写体の大きさと構図に応じて適切な被写界深度を自動調節する撮影支援装置の構成図1 主たる被写体の大きさと構図に応じて適切な被写界深度を自動調節する撮影支援装置の構成図2 主たる被写体の大きさと構図に応じて適切な被写界深度を教示する撮影支援装置の構成図 主たる被写体の大きさに応じて被写界深度を自動調節する撮影支援方法の処理流れ図 主たる被写体の大きさに応じて適切な被写界深度を教示する撮影支援方法の処理流れ図 主たる被写体の大きさと構図に応じて適切な被写界深度を自動調節する撮影支援方法の処理流れ図 主たる被写体の大きさと構図に応じて適切な被写界深度を教示する撮影支援方法の処理流れ図
本発明は、上記機能を構成する撮影支援装置として、あるいは、電子式撮影装置の内部に上記処理方法を実現するソフトウェアとしての実施形態、あるいはそれに類似した形態が考えられる。
本発明に係る画像処理による撮影支援装置は、第1の発明に関しては図3あるいは図4の構成が、第2の発明に関しては図5の構成が考えられる。また、第3の発明に関しては図6、図7、あるいは図8の構成が考えられる。
図1に示す実施形態では、構成要素抽出部303はカメラからの画像を処理し、人物領域とそれ以外の背景領域に分割する処理を行う。検出された人物領域のうちの顔領域に対してはその面積を顔領域面積算出部308により算出し、熟練者がその大きさで主たる被写体を撮影する際の背景のぼけの度合いであるDCTレベルを熟練者設定値データ311より読みだして、対応するDCTレベルを最適値算出部309により決定する。一方背景領域の画像情報はDCTレベル算出部304に送られ、そこでダウンサンプリングによる輪郭線を含む領域の抽出を経て、その領域に対してDCTレベルの算出を行う。DCTレベル比較部305は背景領域に対して算出されたDCTレベルと主たる被写体の大きさから算出された最適なDCTレベルの値との比較をし、両者が一致しない場合は絞り制御部により背景部分が適切なDCTレベルになるように絞りを制御する。絞り値の制御に当たっては、あらかじめ求めたDCTレベルの差と絞り値の増減量の対応を求めた絞り値・DCTレベル変換データ310の参照により決定する方法や、図2に示すように絞りを増減させた後の背景領域に対してDCTレベルをDCTレベル算出部404により再計算し、DCTレベル比較部405の結果が等しいと判定されるまでフィードバック制御する形態も可能である。
第2の発明に関する、最適な絞り値に装置側が制御するのではなく、最適な絞り値と現状の絞り値がもたらすDCTレベルの差を表示装置等により提示し、撮影装置操作者の操作により適切な絞り値に設定させる形式の実施形態を図5に示す。図5の実施形態では、撮影操作前に計測の指示等を与えることにより第1の発明と同様な処理を経ることにより現状のDCTレベルと適切なDCTレベルを絞り情報表示部506により表示し、また絞り値を上げるあるいは下げる方向に操作すればよいのかを表示する。撮影者が絞り値を変更する操作を行った場合、その情報はDCTレベル算出部504に伝達され、再度背景領域のDCTレベル算出並びにその値と最適なDCTレベルの値を表示する。撮影者はその表示を確認したうえで必要に応じてシャッターボタンを押下するなどの撮影操作を行う。
主たる被写体の大きさに加え、構図の種類に応じて背景の最適なぼけ度合による撮影を可能とする実施形態を図6、図7、図8に示す。図3、図4、図5の実施形態との違いは、構成要素算出部から主たる被写体である人物の顔領域の重心座標を算出し、それが撮影領域の中心付近にある場合は日の丸構図、撮影領域を3分割する水平、垂直線の交点付近にある場合は3分割構図であると判断し、それぞれの構図ごとの熟練者設定値データ(611、710、811)を参照する点である。
本発明を計算機ソフトウェアとして実現する場合についてのべる。図3、4に示す装置の構成と同等な処理を実現する処理流れ図が図9に対応する。図5に示す装置の構成と同等な処理を実現する処理流れ図が図10に対応する。図6、7に示す装置の構成と同等な処理を実現する処理流れ図が図11に対応する。図8に示す装置の構成と同等な処理を実現する処理流れ図が図12に対応する。第1の発明に対する処理方法は、カメラからの画像を取得する処理901の後、主たる被写体である人物と背景部分を分ける処理902を実行する。主たる被写体、つまり人物である場合は顔の面積を算出する処理を904にて実行するともにDCTレベルの最適値を算出する処理を905にて行い、背景部分に対してはDCTレベルの算出処理を903にて行う。その後背景部分のDCTレベルを最適なDCTレベルの値と比較する処理906を実行し、最適値よりも背景部分のDCTレベルが低い場合は被写界深度を深くするように絞りを閉じる処理909を実行し、逆の場合は絞りを開ける処理910を実行する。背景部分のDCTレベルと最適値との差が一定誤差範囲内に収まる場合は907にてDCTレベル設定処理を終了する。なお、909、910の絞り開け閉めの処理は一定値としてフィードバック制御してもよいし、あるいは現在からのDCTレベルの差を解消するに必要十分な値を設定してもよい。このような絞りの修正操作を自動ではなく、撮影者の操作に委ねる場合が図10であり、適正値の表示処理1008の後に撮影者が適正値に絞りを修正する操作1009を行う以外は図9に示した処理と同じである。また、上記処理に加え、主たる被写体である人物の顔領域の重心位置により撮影構図を認識し、撮影構図と被写体の位置を考慮して適切な被写界深度を設定する処理が図11、12である。図11、12とも上記処理に加えて構図認識処理1105あるいは1205が顔面積の算出に加えて処理され、
顔面積と構図の種類ごとの最適なDCTレベルがあらかじめ用意されたデータから参照される。なお、図11と12に示した処理方法の違いは上記と同様絞り値の修正を自動処理するか撮影者の操作に委ねるかである。
写真の撮影技法に関する質の1つの観点として、被写界深度の適切な設定によるぼけ味の表現がある。被写界深度を浅くすることで主たる被写体の前後にある物体等をぼかして撮影することが可能となり、映像の奥行き感を視覚情報として的確に表現することが可能となる。本発明は、撮影に関する専門的な知識を持っていない撮影者であっても、撮影の専門家が撮影時に設定する被写界深度に倣った設定を自動あるいは手動で可能とすることにより、適切なぼけ味を伴う撮影を容易に実現する技術である。本技術はディジタルカメラあるいはディジタルビデオカメラを始めとした電子式撮影装置の機能の1つとしての導入が考えられ、従来技術では撮影しようとする被写体の大まかな種類(例えば人物写真か、風景写真家といった種類)に対する2値的な設定しかできなかったのに対して、本技術の導入により、被写体を撮影する際の撮影領域に対する大きさや選択する構図の種類に適応して、撮影の専門家の方策と同等なより高度な被写界深度決定を容易に可能とし、より質の高い画像撮影することを可能とするものである。
したがって、本発明は産業上の利用可能性を有する。
101 ・・・DCTレベルの定義図
201 ・・・構図、顔領域の大きさとDCTレベルの関係
301、401、501、601、701、801 ・・・被写界深度決定部
302、402、502、602、702、802 ・・・カメラからの画像
303、403、503、603、703、803 ・・・構成要素検出部
304、404、504、604、704、804 ・・・DCTレベル算出部
305、405、505、605、705、805 ・・・DCTレベル比較部
306、406、606、706 ・・・絞り制御部
506、806 ・・・絞り情報表示部
307、407、607、707 ・・・撮影制御部
308、408、508、608、708、808 ・・・顔領域面積算出部
309、409、509、609、709、809 ・・・最適値算出部
310、510、610、810 ・・・絞り値・DCTレベル変換データ
311、410、511、611、710、811 ・・・DCTレベル比較部
612、711、812 ・・・構図認識部
901、1001、1101、1201 ・・・画像の取得
902、1002、1102、1202 ・・・主たる被写体と背景の判別処理
903、1003、1103、1203 ・・・DCTレベル算出処理
904、1004、1104、1204 ・・・顔面積算出処理
905、1005、1106、1206 ・・・DCTレベル最適値算出処理
906、1006、908、1107、1109、1207 ・・・DCTレベル比較処理
910、1111 ・・・絞りを一定値開く処理
909、1110 ・・・絞りを一定値閉じる処理
907、1007、1108、1208 ・・・DCTレベル修正処理の終了
1108、1209 ・・・現在のDCTレベル、修正量の表示処理
1109、1210 ・・・絞り値の修正操作

Claims (6)

  1. 撮影領域内の主たる被写体の大きさに応じて被写界深度の度合いを調整して撮影することを特徴とする撮影支援方法。
  2. 撮影領域内の主たる被写体の大きさに応じて適切な被写界深度に設定することを目的として画像撮影装置のレンズ絞り値を手動で調整することを指示して撮影させることを特徴とする撮影支援方法。
  3. 請求項1又は2のいずれか一項に記載の撮影支援方法に、さらに撮影しようとする場面の構図を認識あるいは指示し、その種類に応じて被写界深度の調整を自動あるいは装置の指示により手動で設定させて撮影することを特徴とする撮影支援方法。
  4. 撮影しようとする画像中の主たる被写体と背景部分を区別して検出する構成要素検出部と、背景部分のぼけの度合いを算出するDCTレベル算出部と、主たる被写体の顔領域の面積を算出する顔領域面積算出部と、主たる被写体の顔領域の大きさから熟練者設定値データ部を参照して最適な背景のぼけの度合いを決定する最適値算出部と、撮影しようとする像の背景部分のぼけの度合いと最適値算出部の出力とを比較するDCTレベル比較部と、DCTレベルの比較の結果ボケの度合いを絞り値・DCTレベル変換データ部を参照あるいはDCTレベル比較部の結果その差が小さくなるようにフィードバック制御を行いカメラの絞りを調節する絞り制御部と、撮影を制御する撮影制御部からなる、撮影領域内の主たる被写体の大きさに応じて被写界深度の度合いを調整して撮影することを特徴とする撮影支援装置。
  5. 撮影しようとする画像中の主たる被写体と背景部分を区別して検出する構成要素検出部と、背景部分のぼけの度合いを算出するDCTレベル算出部と、主たる被写体の顔領域の面積を算出する顔領域面積算出部と、主たる被写体の顔領域の大きさから熟練者設定値データ部を参照して最適な背景のぼけの度合いを決定する最適値算出部と、撮影しようとする像の背景部分のぼけの度合いと最適値算出部の出力とを比較するDCTレベル比較部と、DCTレベル比較部の比較結果どのように絞り値を修正すれば適切な被写界深度になるかなどの情報を撮影者に表示する絞り情報表示部と.絞り値とDCTレベルの間の関係を保持する絞り値・DCTレベル変換データ部からなる、撮影領域内の主たる被写体の大きさに応じて適切な被写界深度に設定することを目的としてレンズの絞り値を手動で適切に調整することを支援することを特徴とする撮影支援装置。
  6. 請求項4又は5のいずれか一項に記載の撮影支援装置に、さらに撮影しようとする場面の構図を主たる被写体の位置に基づき認識する構図認識部を備えた、撮影しようとする場面の構図を認識あるいは明示し、主たる被写体の大きさ並びに構図の種類に応じて被写界深度つまり絞り値の調整を自動あるいは絞り値の修正に関する情報などを表示し、それに合わせてり手動で設定させて撮影することを特徴とする撮影支援装置。

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