JP2017035908A - Fuel tank protection structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、燃料タンク保護構造に関する。 The present invention relates to a fuel tank protection structure.
左右のサイドフレームの間にクロスメンバを設け、そのクロスメンバの後側に燃料タンクを設けた自動車の車体構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この車体構造では、クロスメンバに補強部材が重ね合わされており、車幅方向外側から入力される荷重に対して燃料タンクが保護されている。 2. Description of the Related Art Conventionally, a vehicle body structure in which a cross member is provided between left and right side frames and a fuel tank is provided on the rear side of the cross member is known (for example, see Patent Document 1). In this vehicle body structure, the reinforcing member is superimposed on the cross member, and the fuel tank is protected against a load input from the outside in the vehicle width direction.
しかしながら、車幅方向外側以外から入力される荷重に対して燃料タンクやキャニスターを保護する構造には、未だ改善の余地がある。 However, there is still room for improvement in the structure for protecting the fuel tank and the canister against a load input from outside the vehicle width direction.
そこで、本発明は、どの方向から荷重が入力されても燃料タンク及びキャニスターを保護できる燃料タンク保護構造を得ることを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to obtain a fuel tank protection structure that can protect the fuel tank and the canister regardless of the direction in which the load is input.
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の燃料タンク保護構造は、燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクに隣接して配置され、前記燃料タンクの内部に放散された燃料の蒸気を吸着するキャニスターと、前記燃料タンクと前記キャニスターとを内蔵し、車室よりも車体前方側又は車体後方側に配置された燃料タンクカバーと、を備えている。
In order to achieve the above object, a fuel tank protection structure according to
請求項1に記載の発明によれば、燃料タンクとキャニスターとが燃料タンクカバーに内蔵されている。したがって、どの方向から荷重が入力されても、燃料タンクカバーによって燃料タンク及びキャニスターが保護される。 According to the first aspect of the present invention, the fuel tank and the canister are built in the fuel tank cover. Therefore, the fuel tank and the canister are protected by the fuel tank cover regardless of the direction from which the load is input.
以上のように、本発明によれば、どの方向から荷重が入力されても燃料タンク及びキャニスターを保護することができる。 As described above, according to the present invention, the fuel tank and the canister can be protected regardless of the direction in which the load is input.
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印LHを車体左方向とする。また、以下の説明で、特記することなく前後、上下、左右の方向を記載した場合は、車体前後方向の前後、車体上下方向の上下、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。更に、本実施形態に係る燃料タンク保護構造10は、車両12の前部側及び後部側に配置することができるが、ここでは車両12の後部側に配置する場合を例に採って説明する。
Hereinafter, embodiments according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. For convenience of explanation, an arrow UP appropriately shown in each figure is a vehicle body upward direction, an arrow FR is a vehicle body front direction, and an arrow LH is a vehicle body left direction. In addition, in the following description, when the front-rear, up-down, left-right directions are indicated without special mention, the front-rear direction of the vehicle body, the up-down direction of the vehicle body, the left-right direction of the vehicle body (the vehicle width direction) To do. Furthermore, although the fuel
図1〜図3に示されるように、車両12の後部側には、車体後方側へ向かってストレートに延在するリアサイドメンバアッパ(以下「アッパメンバ」という)14が左右一対で配置されている。各アッパメンバ14は、一定断面とされたアルミニウム合金等の軽量金属材の押出成形によって矩形閉断面形状に形成されており、剛性及び強度の高い車両骨格部材となっている。
As shown in FIGS. 1 to 3, a rear side member upper (hereinafter referred to as “upper member”) 14 that extends straight toward the rear side of the vehicle body is disposed on the rear side of the
なお、各アッパメンバ14の前端部には、それぞれ平板状のフランジ部(図示省略)が固着(溶接)されており、各フランジ部が、リアパネル16の上部側における左右両側に、それぞれボルト締結によって取り付けられている。なお、リアパネル16は、車室(図示省略)の後壁を構成する剛性及び強度の高い車両骨格部材であり、例えば炭素繊維強化樹脂(CFRP)や金属で成形されている。
A flat flange portion (not shown) is fixed (welded) to the front end portion of each
また、車幅方向から見た側面視で、車両12の後部側で、かつ各アッパメンバ14の車体下方側には、車体後方側へ向かって延在する部位(以下、その部位を「前後ストレート部22」という)と、車体後方上側へ向かって延在する部位(以下、その部位を「上下ストレート部24」という)と、を有する屈曲形状に形成されたリアサイドメンバロア(以下「ロアメンバ」という)20が左右一対で配置されている。
Further, in a side view as viewed from the vehicle width direction, a portion (hereinafter referred to as “front and rear straight portion”) that extends toward the rear side of the vehicle body on the rear side of the
各ロアメンバ20は、一定断面とされたアルミニウム合金等の軽量金属材の押出成形によって矩形閉断面形状に形成されており、剛性及び強度の高い車両骨格部材となっている。なお、各ロアメンバ20の前端部には、それぞれ略平板状のフランジ部26が固着(溶接)されており、各フランジ部26が、リアパネル16の下部側における左右両側に、それぞれボルト締結によって取り付けられている。
Each
また、各ロアメンバ20の断面積は、各アッパメンバ14の断面積よりも大きく形成されている。つまり、各ロアメンバ20は、各アッパメンバ14よりも太い矩形閉断面形状に形成されている。そして、各アッパメンバ14は、各ロアメンバ20よりも車幅方向外側に配置されている(図3参照)。
Further, the sectional area of each
また、各アッパメンバ14の後端部と各ロアメンバ20の上下ストレート部24の上端部とが、それぞれ左右一対の結合部材30によって結合されている。各結合部材30は、アルミニウム合金等の軽量金属材により、車体前方側と車体下方側と車幅方向内側とに開口部が形成された筐体状に形成されている。
Further, the rear end portion of each
したがって、アッパメンバ14の後端部及びロアメンバ20の上下ストレート部24の上端部は、それぞれ車体前方側及び車体下方側から、結合部材30の車体前方側の開口部内及び車体下方側の開口部内へ挿入され、各開口部の縁部にアーク溶接等によって接合されている。これにより、アッパメンバ14の後端部とロアメンバ20の上下ストレート部24の上端部とが結合部材30を介して結合されている。
Therefore, the rear end portion of the
そして、左右の結合部材30同士が、車幅方向に延在するアッパクロスメンバ32によって連結されている。アッパクロスメンバ32は、一定断面とされたアルミニウム合金等の軽量金属材の押出成形によって矩形閉断面形状に形成されており、その両端部が、それぞれ結合部材30の車幅方向内側の開口部内に挿入され、その開口部の縁部にアーク溶接等によって接合されている。なお、各結合部材30は、連結ロッド48によってリアパネル16にも連結されている。
The left and
また、リアパネル16の上部側には、車体後方側へ突出し、かつ車幅方向に延在する荷室ボックス18が一体に形成されている。荷室ボックス18は、車室側が開口された中空状に形成されており、その左右の両側部が、それぞれ左右のアッパメンバ14の車幅方向内側を向く内壁に、ボルト締結によって固定されている。
A
また、各ロアメンバ20の上下ストレート部24の下部側には、左右一対のエクステンションメンバ40の前端部が取り付けられている。各エクステンションメンバ40は、一定断面とされたアルミニウム合金等の軽量金属材の押出成形によって矩形閉断面形状に形成されており、その前端部に形成されたフランジ部が上下ストレート部24にボルト締結されている。
Further, the front end portions of a pair of left and
各エクステンションメンバ40の後端部には、車幅方向に延在するリアバンパリインフォースメント42が架設されている。このリアバンパリインフォースメント42も、一定断面とされたアルミニウム合金等の軽量金属材の押出成形によって矩形閉断面形状に形成されており、各エクステンションメンバ40の後端部にアーク溶接等によって接合されている。
A
また、アッパメンバ14の車幅方向外側を向く外壁14Aには、アッパメンバ14の長手方向に沿って延在する溝部15が形成されている。アッパメンバ14の外壁14Aに溝部15を形成すると、例えばスライドドア(図示省略)を設ける場合に、アッパメンバ14をスライドドアレールとして活用することができるので、部品点数の低減を図ることができる。
Further, a
また、各ロアメンバ20の前後ストレート部22における上壁22Aと、リアパネル16の車体上下方向中央部とが、それぞれ左右一対の連結メンバ36によって連結されている。詳細に説明すると、各ロアメンバ20の前端部に固着されている各フランジ部26の上部が、車体上方側へ一体に延長された上側フランジ部28とされ、各上側フランジ部28がリアパネル16に、それぞれボルト締結によって取り付けられている。そして、各上側フランジ部28に、それぞれ連結メンバ36の前端部が結合(溶接)されている。
Further, the
各連結メンバ36は、アルミニウム合金等の軽量金属材の押出成形によって、後端側が前端側よりも断面が大きくなる矩形閉断面形状に形成されており、剛性及び強度の高い車両骨格部材となっている。そして、各前端部が上側フランジ部28を介してリアパネル16に結合された各連結メンバ36は、車体後方下側に向かって延在され、その各後端部が、それぞれ各ロアメンバ20の前後ストレート部22における上壁22Aに結合(溶接)されている。
Each connecting
なお、各ロアメンバ20の前後ストレート部22において、各連結メンバ36の後端部が結合された上壁22Aの下方における下壁22B同士が、車幅方向に延在するロアクロスメンバ34によって連結されている。ロアクロスメンバ34は、一定断面とされたアルミニウム合金等の軽量金属材の押出成形によって矩形閉断面形状に形成されており、剛性及び強度の高い車両骨格部材となっている。
In the front and rear
また、各連結メンバ36の長手方向略中央部同士が、車幅方向に延在する連結クロスメンバ38によって連結されている。連結クロスメンバ38は、一定断面とされたアルミニウム合金等の軽量金属材の押出成形によって円形閉断面形状に形成されており、剛性及び強度の高い車両骨格部材となっている。
The substantially central portions in the longitudinal direction of the respective connecting
また、ロアメンバ20の前後ストレート部22及び連結メンバ36よりも車幅方向内側におけるリアパネル16の車体後方側で、かつロアクロスメンバ34及び連結クロスメンバ38よりも車体前方側には、燃料タンク保護構造10を有する燃料タンクアッセンブリー50が車幅方向を長手方向として配置されている。
Further, a fuel tank protection structure is provided on the vehicle body rear side of the
図4、図5に示されるように、燃料タンクアッセンブリー50は、燃料(ガソリン)を貯留する燃料タンク60と、燃料タンク60の内部に放散された燃料の蒸気を吸着し、かつ脱着(分離)した燃料をエンジン(図示省略)へ供給するキャニスター70と、燃料タンク60及びキャニスター70が内蔵された燃料タンクカバー52と、を有している。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
燃料タンクカバー52は、車幅方向が長手方向とされた略円筒状の本体部52Aと、本体部52Aの長手方向両端部をそれぞれ閉塞する略半球状の側壁部52Bと、で構成されている。この燃料タンクカバー52は、アルミニウム合金等の軽量金属材で成形されており、メッキ加工されるとともにバフ研磨されることにより、光沢のある意匠部品とされている。
The
また、燃料タンクカバー52の長手方向略中央部における下面には、ロアクロスメンバ34に固定されるセンターブラケット44が溶接によって一体的に取り付けられている。そして、燃料タンクカバー52の各側壁部52Bにおける下面には、ロアメンバ20の前後ストレート部22に固定されるサイドブラケット46が溶接によって一体的に取り付けられている。
A
つまり、この燃料タンクアッセンブリー50(燃料タンクカバー52)は、少なくともセンターブラケット44がロアクロスメンバ34に固定され、かつサイドブラケット46が前後ストレート部22に固定されることにより、リアパネル16と、前後ストレート部22及び連結メンバ36と、ロアクロスメンバ34及び連結クロスメンバ38と、で囲まれた領域(空間)内に配置されている。
In other words, the fuel tank assembly 50 (fuel tank cover 52) includes at least the
そして、この燃料タンクカバー52は、車体後部側の強度及び剛性を向上させるクロスメンバの1つとして機能する構成になっている。また、燃料タンクカバー52の前面には、燃料タンク60やキャニスター70等を内部へ組み付けるための開口部(図示省略)が形成されており、それらを組み付けた後、その開口部は、プレート状の閉塞部材(図示省略)によって閉塞されるようになっている。
The fuel tank cover 52 functions as one of the cross members that improves the strength and rigidity of the rear side of the vehicle body. In addition, an opening (not shown) for assembling the
図4、図5に示されるように、燃料タンクカバー52の内部には、燃料タンク60とキャニスター70とが車幅方向に隣接して設けられている。燃料タンク60は、燃料タンクカバー52内における右側端部にブラケット(図示省略)を介して締結固定されており、燃料タンクカバー52の上面には、燃料タンク60内の燃料をエンジンへ送るための燃料ポンプ(図示省略)が、その燃料タンク60に連通接続されるための円形座面状の接続部54が形成されている。
As shown in FIGS. 4 and 5, a
また、燃料タンク60の左側壁における上部には、燃料タンク60へ燃料を補給するための燃料フィラーホース62の下端部が連通接続されており、燃料フィラーホース62の上端部は、燃料フィラーパイプ64の下端部に一体的に連通接続されている。そして、燃料フィラーパイプ64の上端部は、車体左上方向へ向けて延在されており、燃料給油口65とされている。
In addition, a lower end portion of a
なお、燃料フィラーホース62は、燃料タンクカバー52内に配置され、燃料フィラーパイプ64は、燃料タンクカバー52外に配置されている。詳細には、燃料フィラーパイプ64の下端部が、燃料タンクカバー52に形成された貫通孔56を通って、燃料タンクカバー52内へ僅かに突出されており、その燃料フィラーパイプ64の下端部に、燃料フィラーホース62の上端部が連通接続されている。
The
更に、燃料タンク60の左側壁における上部には、燃料タンク60内の空気を抜くためのブリーザーホース66の下端部が連通接続されており、ブリーザーホース66の上端部は、ブリーザーパイプ68の下端部に一体的に連通接続されている。ブリーザーパイプ68は、燃料フィラーパイプ64に沿って配置されており、ブリーザーパイプ68の上端部は、燃料フィラーパイプ64の上端部に連通接続されている。
Further, a lower end portion of a
なお、ブリーザーホース66は、燃料タンクカバー52内に配置され、ブリーザーパイプ68は、燃料タンクカバー52外に配置されている。詳細には、ブリーザーパイプ68の下端部が、燃料タンクカバー52に形成された貫通孔58を通って、燃料タンクカバー52内へ僅かに突出されており、そのブリーザーパイプ68の下端部に、ブリーザーホース66の上端部が連通接続されている。
The
一方、キャニスター70は、燃料フィラーホース62及びブリーザーホース66の後方側で、燃料タンクカバー52にブラケット(図示省略)を介して締結固定されている。すなわち、このキャニスター70は、燃料タンクカバー52内における燃料タンク60の左側に、その燃料タンク60の左側壁に隣接して(所定の間隙を有して)配置されている。
On the other hand, the
キャニスター70の上部には、キャニスターホース72の一端部が連通接続されており、キャニスターホース72の他端部は、燃料タンク60の左側壁における上端部に連通接続されている。したがって、燃料タンク60の内部に放散された燃料の蒸気は、キャニスターホース72を通ってキャニスター70へ送られ、そのキャニスター70によって吸着される。
One end of the
また、キャニスター70の上部には、キャニスターパイプ74の一端部が連通接続されており、そのキャニスターパイプ74は、燃料タンクカバー52に形成された貫通孔57を通って外部へ突出されている。そして、キャニスターパイプ74の他端部は、エンジンに連通接続されている。したがって、キャニスター70から脱着(分離)された燃料は、キャニスターパイプ74を通ってエンジンへ供給される。
Further, one end of a
以上のような構成とされた燃料タンク保護構造10において、次にその作用について説明する。
Next, the operation of the fuel
車両12が後面衝突したときには、リアバンパリインフォースメント42に車体後方側から衝突荷重が入力される。すると、各エクステンションメンバ40が軸方向(車体前後方向)に圧壊しつつ、その衝突荷重の一部を吸収する。つまり、各エクステンションメンバ40は、エネルギー吸収体(クラッシュボックス)として機能するようになっている。
When the
そして、各エクステンションメンバ40で吸収しきれなかった衝突荷重が、各ロアメンバ20に伝達される。ここで、各ロアメンバ20は、各アッパメンバ14よりも太く(断面積が大きく)形成されており、各連結メンバ36によってリアパネル16に結合されている。
Then, the collision load that cannot be absorbed by each
したがって、各ロアメンバ20の剛性及び強度が向上され、各ロアメンバ20に車体後方側から衝突荷重が伝達されても、各ロアメンバ20の座屈変形(塑性変形)が抑制される。よって、各ロアメンバ20に伝達された衝突荷重は、各アッパメンバ14やリアパネル16に効率よく伝達されて分散され、各ロアメンバ20、各アッパメンバ14及びリアパネル16によって効率よく吸収される。
Therefore, the rigidity and strength of each
これにより、各ロアメンバ20への荷重集中が軽減されるため、各ロアメンバ20や各アッパメンバ14を鋼板よりも強度の低いアルミニウム合金等の軽量金属材で構成しても、車両12の衝突安全性能を確保することができる。
As a result, the load concentration on each
また、車両12の後面衝突により、エンジンを含むパワーユニットが車体前方側(燃料タンクアッセンブリー50側)へ移動してきても、そのパワーユニットの車体前方側への移動を連結クロスメンバ38やロアクロスメンバ34によって阻止することができる。これにより、燃料タンクアッセンブリー50を保護することができる。
Even if the power unit including the engine moves to the front side of the vehicle body (the
また、車両12の後面衝突時において、連結クロスメンバ38やロアクロスメンバ34によってパワーユニットの車体前方側への移動を阻止しきれずに、更にパワーユニットが車体前方側へ移動してきても、燃料タンクアッセンブリー50は、金属製の燃料タンクカバー52内に燃料タンク60及びキャニスター70等を内蔵しているため、燃料タンク60及びキャニスター70は、その燃料タンクカバー52によって保護される。
Further, even when the rear end collision of the
特に、この燃料タンクカバー52の本体部52Aは、略円筒状に形成されて、その後面が曲面になっているため、強度及び剛性上有利になっている。したがって、車体前方側へ移動してきたパワーユニットにより、車体後方側から燃料タンクカバー52の本体部52Aに衝突荷重が入力されても、その本体部52Aの塑性変形が抑制又は防止される。
In particular, the
なお、この燃料タンクカバー52の本体部52Aは、その下面も曲面になっているため、車両12が凹凸路を走行することにより、前輪や後輪に弾かれて飛んでくる小石などの異物や、その凹凸路に形成されている突起物等が、その下面に接触しても(車体下方側から荷重が入力されても)、本体部52Aの塑性変形が抑制又は防止される。よって、この場合も、燃料タンク60及びキャニスター70等が保護される。
The
また、燃料タンクカバー52の側壁部52Bは、車幅方向外側へ突出する略半球状に形成されて、その両側面が曲面になっているため、強度及び剛性上有利になっている。したがって、車両12が側面衝突することにより、車幅方向外側から燃料タンクカバー52の側壁部52Bに衝突荷重が入力されても、その側壁部52Bの塑性変形が抑制又は防止される。よって、この場合も、燃料タンク60及びキャニスター70等が保護される。
Further, the
更に、この燃料タンクカバー52は、車体後部側の強度及び剛性を向上させるクロスメンバの1つとして機能する構成になっている。したがって、車幅方向外側から衝突荷重が入力されても、燃料タンクカバー52は、連結クロスメンバ38やロアクロスメンバ34と共に、ロアメンバ20及び連結メンバ36が車幅方向内側へ倒れ込むのを抑制することができ、燃料タンク60及びキャニスター70等を保護することができる。
Further, the fuel tank cover 52 functions as one of cross members that improves the strength and rigidity of the rear side of the vehicle body. Therefore, even if a collision load is input from the outside in the vehicle width direction, the
つまり、この燃料タンクアッセンブリー50によれば、車両12が後面衝突したときや側面衝突したときなど、燃料タンクカバー52に対して、どの方向から荷重が入力されても、燃料タンク60及びキャニスター70等(燃料フィラーホース62、ブリーザーホース66、キャニスターホース72などを含む)を保護することができる。したがって、車両12が後面衝突したときや側面衝突したときにおいて、燃料タンク60やキャニスター70等が破損して燃料漏れなどを起こすような不具合の発生を防止することができる。
In other words, according to the
また、燃料タンクカバー52は、各側壁部52Bがサイドブラケット46を介して前後ストレート部22に固定されているため、パワーユニットによって車体後方側から本体部52Aに衝突荷重が入力されても、リアパネル16側、即ち車室側への移動が抑制又は防止される。よって、車両12の後面衝突時において、車室側(リアパネル16側)の変形を抑制又は防止することができ、車両12の衝突安全性能を向上させることができる。
Further, since each
また、上記したように、燃料タンクカバー52が、車体後部側におけるクロスメンバの1つとして機能するため、アッパメンバ14やロアメンバ20、及び連結クロスメンバ38やロアクロスメンバ34において、板厚の増加やリインフォースメントによる補強(部品点数の増加)などが不要となる。よって、車両12の軽量化を図ることができ、燃費性能の低下を抑制又は防止することができる。
Further, as described above, since the fuel tank cover 52 functions as one of the cross members on the rear side of the vehicle body, the
また、これにより、アッパメンバ14やロアメンバ20、及び連結クロスメンバ38やロアクロスメンバ34の製造工程を削減することができ、かつ燃料タンク60及びキャニスター70等を燃料タンクカバー52に内蔵されたモジュール(燃料タンクアッセンブリー50)として車体に組み付けることができるため、車両12を組み立てる上での設備投資(製造コスト)を削減することができる。
Accordingly, the manufacturing process of the
以上、本実施形態に係る燃料タンク保護構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る燃料タンク保護構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、アッパメンバ14の外壁14Aには、溝部15が形成されない構成とされていてもよい。
The fuel
また、燃料タンクアッセンブリー50は、ロアメンバ20及び連結メンバ36よりも車幅方向内側で、かつロアクロスメンバ34及び連結クロスメンバ38よりも車体前方側(ロアクロスメンバ34及び連結クロスメンバ38とリアパネル16との間)に配置される構成に限定されるものではない。例えば、車室の前壁を構成するフロントパネル(図示省略)の車体前方側に配置される構成とされていてもよい。
The
また、リアパネル16とロアメンバ20とが強固に結合されていれば、連結メンバ36が設けられない構成とされていてもよい。更に、車両12の側面衝突時において、ロアメンバ20及び連結メンバ36の車幅方向内側への倒れ込みが抑制されるようになっていれば、連結クロスメンバ38が設けられない構成とされていてもよい。
Further, as long as the
また、アッパメンバ14、ロアメンバ20、アッパクロスメンバ32、ロアクロスメンバ34、連結メンバ36、エクステンションメンバ40、リアバンパリインフォースメント42は、断面矩形状に形成される構成に限定されるものではなく、例えば断面円形状等に形成される構成とされていてもよい。また、連結クロスメンバ38は、断面円形状に形成される構成に限定されるものではなく、例えば断面矩形状等に形成される構成とされていてもよい。
Further, the
また、アッパメンバ14、ロアメンバ20、アッパクロスメンバ32、ロアクロスメンバ34、連結メンバ36、連結クロスメンバ38、エクステンションメンバ40、リアバンパリインフォースメント42は、それぞれ軽量金属材の押出成形によって形成される構成に限定されるものではなく、例えば図示しないアウタパネルとインナパネルとを接合することで閉断面形状に形成される構成とされていてもよい。
The
更に、エクステンションメンバ40は、ボルト締結によってロアメンバ20に結合される構成に限定されるものではなく、例えばリベット等によってロアメンバ20に締結(結合)される構成とされていてもよい。また、エクステンションメンバ40は、例えばアーク溶接等によってロアメンバ20に接合される構成とされていてもよい。
Furthermore, the
10 燃料タンク保護構造
52 燃料タンクカバー
60 燃料タンク
70 キャニスター
10 Fuel
Claims (1)
前記燃料タンクに隣接して配置され、前記燃料タンクの内部に放散された燃料の蒸気を吸着するキャニスターと、
前記燃料タンクと前記キャニスターとを内蔵し、車室よりも車体前方側又は車体後方側に配置された燃料タンクカバーと、
を備えた燃料タンク保護構造。 A fuel tank for storing fuel;
A canister that is disposed adjacent to the fuel tank and adsorbs vapor of fuel diffused into the fuel tank;
The fuel tank and the canister are built in, and a fuel tank cover disposed on the vehicle body front side or vehicle body rear side from the passenger compartment,
With fuel tank protection structure.
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