以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
本実施例は、情報送信装置として位置情報送信装置を例にあげ、送信情報である位置情報の真正性を確認する方法、装置について説明する。
図1は、本実施例における位置情報送信システムの概略構成図である。図1において、101は位置情報送信装置である。102は、位置情報送信装置101に対し、所定の動作を行なうよう設定指示を行なう設定装置である。103は、位置情報送信装置101が所定の動作設定であるか、所定の設置状態にあるか等を検証する検証装置である。104は、設定装置102、検証装置103を介し、位置情報送信装置101が所定の動作設定であるか、所定の設置状態にあるか等を管理する、管理サーバである。105は、管理サーバ104、設定装置102、検証装置103を接続するネットワークである。ネットワーク105は、位置情報送信システムの管理形態に応じ、ローカルエリア網であってもよいし広域網であってもよい。
106は、位置情報送信装置101から検証装置103を受信対象として含み送信される位置情報からなる通信情報である。107は、位置情報送信装置101、検証装置103間での双方向通信で送受信される機器認証情報からなる通信情報である。
108は、位置情報送信装置101が設置されている設置位置を示す物理的設置状態であり、その設置状態108を、検証装置103が、例えば、画像認識やレーザ、超音波等による3次元測量などの技術に基づき計測することで取得される計測情報が109となる。
110は、位置情報送信装置101、設定装置102間での双方向通信で送受信される位置情報送信装置101の設定情報からなる通信情報である。111は、管理サーバ104、設定装置102、検証装置103がネットワーク105を介してやり取りする通信情報である。112は、位置情報受信装置である。113は、位置情報送信装置101から位置情報受信装置112を受信対象として含み送信される位置情報からなる通信情報である。なお、図1において、受信対象を明示する目的から、通信情報106、通信情報113を別々に図示しているが、位置情報送信装置101からは送信される位置情報は同一である。
また、図1において、位置情報送信装置101をひとつだけ図示しているが、本実施例における位置情報送信システムは、多くの場合、複数の位置情報送信装置101を含んで構成される。位置情報送信装置101を例えば、屋内空間の天井部位に一定間隔で格子状に設置し、各々の位置情報送信装置101から適切な位置情報113を送信することで、当該屋内空間の床面を移動する位置情報受信装置112が、自身の位置を認識できるようにするものである。また、本実施例における位置情報送信の仕組みは、何らかの特定の仕様、例えばIMES方式などに特定するものではなく、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)のビーコンを利用したものなど、その送信の仕組みの選定は任意である。
図2は、本実施例における位置情報送信システムを構成する位置情報送信装置101の概略構成図である。図2において、201は、例えば、CPUなどの、所定のプログラムに基づき所定の情報処理を行なう情報処理部である。202は、例えば、SRAM、フラッシュROMなどの、プログラムやデータの保持を行なう記憶部である。ここでは簡単化のために揮発性メモリ、不揮発性メモリの区別は図示しておらず、保持されるプログラム、データの必要な保持期間に応じ適切なデバイスで構成されるものとする。203は、情報処理部201の指示に基づき、位置情報送信部204、無線通信部205を制御する制御部である。204は、位置情報からなる通信情報106及び113を送信する位置情報送信部である。205は、機器認証情報からなる通信情報107及び設定情報110をやり取りする無線通信部である。尚、上記201から205の記載は、位置情報送信装置101に具備されるべき機能部を示したものであり、ハードウェア、ソフトウェアなどの実現手段は問わない。
206は、記憶部202に保持される装置IDである。装置ID206は位置情報送信装置101毎に唯一付与されるものである。207は、記憶部202に保持される位置情報である。位置情報207は、異なる設置位置に設置された位置情報送信装置101であれば異なる値が付与されるものである。
上記構成に基づき、位置情報送信装置101は所定の設置位置に固定的に設置され、所定の無線方式に基づき、他の装置と双方向の無線通信を行ない、所定の設定情報を設定される。又、所定の無線方式に基づき、当該設置位置に該当する位置情報を送信する機能を具備する。
図3は、本実施例における位置情報送信システムを構成する検証装置103の概略構成図である。図3において、301は、例えば、CPUなどの、所定のプログラムに基づき所定の情報処理を行なう情報処理部である。302は、例えば、SRAM、フラッシュROMなどの、プログラムやデータの保持を行なう記憶部である。ここでは簡単化のために揮発性メモリ、不揮発性メモリの区別は図示しておらず、保持されるプログラム、データの必要な保持期間に応じ適切なデバイスで構成されるものとする。303は、情報処理部301の指示に基づき、位置情報送信部304、無線通信部305、物理計測部306、通信部307を制御する制御部である。304は、位置情報からなる通信情報106を受信する位置情報受信部である。305は、機器認証情報からなる通信情報107をやり取りする無線通信部である。尚、上記301から305の記載は、201から205同様、ハードウェア、ソフトウェアなどの実現手段は問わない。
306は、位置計測する際に取得される計測情報109を入力として位置計測を行なう物理計測部である。307は、ネットワーク105を介して管理サーバ104と通信情報111をやり取りする通信部である。
上記構成に基づき、検証装置103は、位置情報送信装置101が所定の設置位置に設置されているか、当該設置位置に該当する位置情報を送信しているかを確認し、当該確認結果を、ネットワーク105を介して管理サーバ104に送信する機能を具備する。
図4は、本実施例における位置情報送信システムを構成する設定装置102の概略構成図である。図4において、301、302、303、305、307は、図3に示したものと同様の機能を有する。ここでは、その説明を省略する。
上記構成に基づき、設定装置102は、ネットワーク105を介した管理サーバ104の支持に基づき、位置情報送信装置101に対し、所定の設置位置に該当する位置情報を送信するよう設定指示を行なう機能を具備する。尚、図1においては、設定装置102、検証装置103を別の装置として記載しているが、図3、図4の説明から分かる通り、機能的な重なりが多く、物理的な一つの装置実体に、設定装置102、検証装置103の機能を具備した装置を用いてもよい。
図5は、本実施例に係る位置情報送信システムにおける、位置情報送信装置の初期設定フローチャートの一例である。図5において、まず、ステップS501で、位置情報送信装置101、設定装置102は所定の暗号アルゴリズムに基づいた相互認証プロトコルにより、互いに相手装置を正当なものであるかを確認する。ここで、相互認証プロトコルは、共通鍵暗号技術に基づいたもの、公開鍵暗号技術に基づいたものなど、その種類は任意であり、又、暗号通信、暗号処理、秘密情報の保持など、当該相互認証プロトコルの実現に必要な機能は、図中明示しないが、当該機能の具備を必要とする装置類に具備されているものとする。尚、本フローチャートでは後段でも相互認証プロトコルに基づくやり取りを行なうステップが出てくるが、必要機能の具備については同様である。
設定装置102は、位置情報送信装置101に対し、所定のコマンド、設定値などを送信することで、位置情報送信装置101が試運転に必要な設定を開始することを指示する(S502)。ここで、試運転とは、位置情報送信装置101があらかじめ記憶部202に保持する位置情報207を含んだ位置情報106、113の送信を開始することをさす。尚、試運転状態は、上記手順により開始されると共に、例えば、所定の試運転時間が経過した後に試運転状態を無効化する処理や、当該試運転時間内に、適切な通信相手、例えば、管理サーバ104や検証装置103と適切な通信が実現できない場合に試運転状態を無効化する処理、又は、設定装置102から試運転停止指示を受けることにより無効化する処理など、試運転の開始後、位置情報106、113を送信し続けることのない制御がなされる。
位置情報送信装置101は、S502で受信したコマンド、設定値を所定の認証手段で確認し(S503)、正当であれば試運転の開始、即ち位置情報106、113の送信を開始し(S504)、正当でなければ何もしない(S505)。
以降は、S504に遷移した場合のステップについて説明する。
検証装置103は、S506で、計測対象とする所定の位置情報送信装置101が設置されるべき所定の設置計画である設置位置をあらかじめ記憶部302に保持しており、当該位置情報送信装置101の設置状態を観測、検証するのに適切な観測位置に配置される。そして、S507で、位置情報送信装置101、検証装置103は所定の暗号アルゴリズムに基づいた相互認証プロトコルにより、互いに相手装置を正当なものであるかを確認する。
検証装置103は、物理計測部306を用い、所定の位置情報送信装置101の設置状態を観測し、当該位置情報送信装置101がどこに設置されているのかを把握する(S508)。位置情報送信装置101は、試運転開始に伴い、記憶部に保持されている位置情報106を送信する(S509)。検証装置103は、位置情報受信部304を介し位置情報106を受信する(S510)。検証装置103は、所定の位置情報送信装置101が設置されるべき設置位置情報106とS508で得られた当該位置情報送信装置101の計測情報である設置位置を照合し、照合結果を得る(S511)。ここで、設置位置の照合については、例えば下記のような方法を用いてもよい。すなわち、位置情報送信装置101は、所定の設置位置に設置され、当該設置位置を示す位置情報106もしくは113を送信するものである。検証装置103は、本フローチャートに示す処理に先立ち、所定の位置情報送信装置101が設置されるべき設置位置を所定の設置計画として保持し、当該設置計画を示す情報と、ステップ510で受信した位置情報106との一致比較により照合を行なってもよい。
なお、照合における一致比較に際しては、位置情報送信装置101の設置位置の許容誤差を考慮し、比較結果がある一定の範囲内に収まっていれば一致とする判断でもよい。
検証装置103、管理サーバ104は、S512で、所定の暗号アルゴリズムに基づいた相互認証プロトコルにより、互いに相手装置を正当なものであるかを確認する。検証装置103は、S511で得られた照合結果を、ネットワーク105を介し、管理サーバ104に送信する(513)。
管理サーバ104は、S513で、受信した照合結果を確認し、照合結果が合致していれば通常運転許可を、合致していなければ通常運転不許可通知を準備する(S514)。通常運転においては、位置情報送信装置101が位置情報106、113を送信し続ける制御がなされる。
設定装置102、管理サーバ104は、S515で、所定の暗号アルゴリズムに基づいた相互認証プロトコルにより、互いに相手装置を正当なものであるかを確認する。そして、 管理サーバ104は、S514で準備した通常運転許可、又は、通常運転不許可通知を設定装置102に送信する(S516)。設定装置102は、S516で受信した通常運転許可、又は、通常運転不許可通知に基づき、位置情報送信装置101に対して、所定のコマンド、設定値などを送信することで、当該位置情報送信装置101が通常運転に必要な設定を開始することを指示する(S517)。
位置情報送信装置101は、S517で受信したコマンド、設定値を所定の認証手段で確認し(S518)、正当であれば通常運転の開始、即ち位置情報106、113の送信を開始し(S519)、正当でなければ位置情報の送信を停止する(S520)。
以上のフローチャートに従い、管理サーバ104が位置情報送信装置101の運転許可を行なうことで、当該位置情報送信装置101が、実際の設置位置に基づいた管理をすることが可能な位置情報送信システムを提供できる。
図6は、本実施例に係る位置情報送信システムにおける、位置情報送信装置の初期設定フローチャートの他の例である。図6のフローチャートは、図5に示したステップと同様の処理の組合せで実現されるが、下記の点が図5と異なる。すなわち、位置情報送信装置101は、図5のS501からS505に示した試運転開始のステップを行なわず、検証装置103は、S507の認証により当該位置情報送信装置101が認識できるので、その設置位置情報を予め保持しておけば、その当該位置情報送信装置101の設置位置情報を把握できる。よって、S509、S510を不要とし、S508、S511により、検証装置103は、所定の位置情報送信装置101が設置されるべき予め保持した設置位置とS508で得られた当該位置情報送信装置101の計測情報である設置位置を照合し、照合結果を得ることができる。
そして、その照合結果情報に基づき、管理サーバ104は、当該設置位置に対応する位置情報の送信許可を、当該位置情報送信装置101に対して行なうものである(S512からS519)。
当該フローによれば、位置情報送信装置101は、正当な通常運転設定許可を受けるまでは位置情報送信を行なわない。即ち、図5に示したフローに加えて更に、位置情報送信装置101の試運転時の不具合によって生じる不正な位置情報の送信リスクを更に低減する効果が得られる。尚、図6のフローに従う場合においては、検証装置103は位置情報受信部304を必ずしも具備しなくともよい。
図7は、本実施例に係る位置情報送信システムにおける、情報管理リストのデータフォーマットの一例である。検証装置103、管理サーバ104は、位置情報送信装置101の設定状態の妥当性を判断するために、図7に示すデータをやり取りする。当該データ中、装置IDと位置情報は、任意の位置情報送信装置101から機器認証情報107及び位置情報106として得られるものであり、観測された位置情報は計測情報109として得られるものである。検証装置103、又は管理サーバ104において、管理対象となる特定の位置情報送信装置101を装置IDで特定し、対応する情報管理リスト上の、位置情報と観測された位置情報エントリを比較することで当該位置情報送信装置101の設置位置の正否を照合判断することが可能となる。
以上のように、本実施例は、情報送信装置が送信する送信情報の真正性を確認する送信情報確認方法であって、情報送信装置の物理的設置状態を計測し、情報送信装置の所定の設置計画と計測した物理的設置状態とを照合し、情報送信装置が設置計画に該当する送信情報を送信していることを確認した上で、情報送信装置に送信情報の送信を許可するように構成する。すなわち、情報送信装置は位置情報送信装置であり、送信情報は位置情報であり、物理的設置状態は設置位置であり、位置情報送信装置の設置位置を計測し、位置情報送信装置の所定の設置位置と計測した設置位置とを照合し、位置情報送信装置が設置位置に該当する送信情報を送信していることを確認した上で、位置情報送信装置に送信情報の送信を許可するように構成する。
また、情報送信装置が送信する送信情報の真正性を確認する検証装置であって、情報送信装置の物理的設置状態を計測する物理計測部と、情報送信装置から当該情報送信装置の設置計画を受信する設置計画受信部と、物理計測部で計測した物理的設置状態と設置計画受信部が受信した当該情報送信装置の設置計画とを照合する情報処理部を有する構成とする。すなわち、情報送信装置は位置情報送信装置であり、送信情報は位置情報であり、物理的設置状態は設置位置であり、物理計測部は位置情報送信装置の設置位置を計測し、設置計画受信部は位置情報送信装置から当該位置情報送信装置の位置情報を受信し、情報処理部は、物理計測部で計測した位置情報送信装置の設置位置と設置計画受信部が受信した当該位置情報送信装置の位置情報とを照合する構成とする。
また、情報送信装置と、情報送信装置が送信する送信情報の真正性を確認する検証装置と、情報送信装置に設定情報を送信する設定装置を有する送信情報確認システムに用いられる情報送信装置であって、検証装置に当該情報送信装置の設置計画を送信する設置計画送信部と、検証装置と機器認証情報を送受信し、設定装置から設定情報を受信する無線通信部と、無線通信部で受信した設定情報が送信情報を送信することを許可する許可通知であるかを判断する情報処理部と、設定情報が許可通知の場合に送信情報を送信するように制御する制御部を有する構成とする。すなわち、情報送信装置は位置情報送信装置であり、送信情報は位置情報であり、設置計画送信部は、位置情報送信部であり、検証装置に当該位置情報送信装置の位置情報を送信する構成とする。
また、情報送信装置と、情報送信装置が送信する送信情報の真正性を確認する検証装置と、情報送信装置に設定情報を送信する設定装置と、管理サーバを有する送信情報確認システムであって、検証装置は、情報送信装置の物理的設置状態を計測する物理計測部と、情報送信装置から当該情報送信装置の設置計画を受信する設置計画受信部と、物理計測部で計測した物理的設置状態と設置計画受信部が受信した当該情報送信装置の設置計画とを照合する情報処理部と、管理サーバとの通信を行う通信部を有し、情報送信装置は、検証装置に当該情報送信装置の設置計画を送信する設置計画送信部と、検証装置と機器認証情報を送受信し、設定装置から設定情報を受信する無線通信部と、無線通信部で受信した設定情報が送信情報を送信することを許可する許可通知であるかを判断する情報処理部と、設定情報が許可通知の場合に送信情報を送信するように制御する制御部を有し、管理サーバは、検証装置の照合結果を通信部を介して受信し、照合結果を基に設定装置を介して設定情報により情報送信装置から送信情報を送信することを許可する許可通知を送信する構成とする。すなわち、情報送信装置は位置情報送信装置であり、送信情報は位置情報であり、物理的設置状態は設置位置であり、物理計測部は位置情報送信装置の設置位置を計測し、設置計画受信部は位置情報送信装置から当該位置情報送信装置の位置情報を受信し、情報処理部は、物理計測部で計測した位置情報送信装置の設置位置と設置計画受信部が受信した当該位置情報送信装置の位置情報とを照合し、設置計画送信部は、位置情報送信部であり、検証装置に当該位置情報送信装置の位置情報を送信する構成とする。
以上、本実施例によれば、送信情報の真正性を確認する情報送信装置の送信情報確認方法、及びそれに用いる検証装置、情報送信装置及び送信情報確認システムを提供することが可能となる。
また、管理サーバ104が位置情報送信装置101の運転許可を行なうことで、当該位置情報送信装置101が、実際の設置位置に基づいた管理をすることが可能な位置情報送信システムを提供できる。
また、位置情報送信装置の設置状態、及び初期設定を確認する手段及び確認するシステムを提供することができる。
本実施例は、情報送信装置としてウェアラブル端末装置を例にあげ、送信情報である計測値の真正性を確認する方法、装置について説明する。
図8は、本実施例におけるウェアラブル端末システムの概略構成図である。図8において、801は本実施例におけるウェアラブル端末装置である。802は、ウェアラブル端末装置801から検証装置805を受信対象として含み送信される計測値からなる通信情報である。803は、ウェアラブル端末装置801の物理的設置状態を示しており、ウェアラブル端末装置801が任意のユーザに装着されている状態を示す装着状態である。804は、ウェアラブル端末装置801が装着状態803を、例えば生体認証などの技術に基づきユーザの検証を実施する際に取得される計測情報である。805は、ウェアラブル端末装置801が所定の動作設定であるか、所定の装着状態にあるか等を検証する検証装置である。
図8において、102、104、105、107、110、111は図1に示したものと基本的には同一であるが、図1において位置情報に関わる通信、処理を行なうとしたものは、本図において、適宜、生体計測に関わる通信、処理と読み替えるものとする。
図9は、本実施例におけるウェアラブル端末システムを構成するウェアラブル端末装置801の概略構成図である。図9において、901は、センサ機能を具備し、例えば加速度、温度、湿度、緯度、経度、高度などのセンサ機能により、ウェアラブル端末装置801、またはそのユーザの何らかの状態を計測する計測部である。902は、計測情報からなる通信情報802を送信する計測値送信部である。また、201から203及び205、107、110は、図2に示したものと基本的に同一であり、説明は省略する。なお、図2において位置情報に関わる通信、処理を行なうとしたものは、図9において、適宜、生体計測に関わる通信、処理と読み替えるものとする。
上記構成に基づき、ウェアラブル端末装置801は、例えば特定のユーザが何らかの方法で身に装着して用いるものであり、計測部901の機能により、例えば、当該ユーザの運動状態や所在位置などから健康状態や社会的な活動状況などを検知する機能を具備する。
図10は、本実施例におけるウェアラブル端末システムを構成する検証装置805の概略構成図である。図10において、1001は、計測情報からなる通信情報802を受信する計測値受信部である。1002は、例えば生体計測する際に取得される計測情報804を入力として物理計測を行なう物理計測部である。また、301から303及び305、307、107、111は、図3に示したものと基本的に同一であり、説明は省略する。なお、図3において位置情報に関わる通信、処理を行なうとしたものは、図10において、適宜、生体計測に関わる通信、処理と読み替えるものとする。
上記構成に基づき、検証装置805は、ウェアラブル端末装置801が、所定の計測対象となるユーザに正しく装着されているか、当該装着対象に関わる計測値情報を送信しているかを確認し、当該確認結果を、ネットワーク105を介して管理サーバ104に送信する機能を具備する。
図11は、本実施例に係るウェアラブル端末システムにおける、ウェアラブル端末装置の初期設定フローチャートの一例である。図11のフローチャートは、図6に示したステップと同様の処理の組合せで実現されるが、下記の点が図6と異なる。まず、図6における位置情報送信装置101、検証装置103の動作は、各々ウェアラブル端末装置801、検証装置805の動作となる。又、4つのステップ(S506、S508、S511、S519)を各々下記の4つのステップ(S1101、S1102、S1103、S1104)に置き換える。
すなわち、検証装置805は、S1101において、計測対象とする所定のウェアラブル端末装置801が、所定の設置計画である、装着されるべきユーザに関する情報をあらかじめ記憶部302に保持しており、当該ウェアラブル端末装置801の装着状態を観測、検証するのに適切な観測位置に配置される。そして、物理計測部1002を用い、所定のウェアラブル端末装置801の装着状態を観測し、当該ウェアラブル端末装置801がどんなユーザに装着されているのかを把握する(S1102)。そして、検証装置805は、所定のウェアラブル端末装置801が装着されるべきユーザに関する情報とS1102で得られた当該ウェアラブル端末装置801の装着状況を照合し、照合結果を得る(S1103)。ここで、装着状態の照合については、例えば下記のような方法を用いてもよい。ウェアラブル端末装置801は、所定のユーザに装着され、当該ユーザに関する計測情報802を送信するものである。検証装置805は、本フローチャートに示す処理に先立ち、所定のウェアラブル端末装置801が装着されるべきユーザに関する何らかの生体計測情報を、当該ユーザについての所定の装着計画として保持し、当該装着計画を示す情報と、ステップ1102で計測した装着状態観測結果との一致比較により照合を行なってもよい。
なお、照合における一致比較に際しては、生体計測情報のゆらぎを考慮し、比較結果がある一定の範囲内に収まっていれば一致とする判断でもよい。
上記照合結果情報に基づき、管理サーバ104は、当該ユーザに対する計測情報の送信許可を、当該ウェアラブル端末装置801に対して行なうものである(S512からS518、及びS1104)。
以上のフローチャートに従い、管理サーバ104がウェアラブル端末装置801の計測情報送信許可を行なうことで、当該ウェアラブル端末装置801が、所定のユーザを計測対象として動作を開始することが可能なウェアラブル端末システムを提供可能である。
これにより、例えば、ウェアラブル端末装置801の計測対象となるユーザの生体情報、例えば指紋、静脈パターン、虹彩パターンなどをあらかじめ計測し、同計測データを検証装置805が事前に保持しておくことで、検証装置805は、ステップ507でウェアラブル端末装置801の真正性を確認し、尚且つ、ステップ1102、1103で、ウェアラブル端末装置801の計測対象となるユーザであるか否かを、生体認証手段に基づき認証することで、ウェアラブル端末装置801が所定のユーザを計測対象とすることを確実に行なうことが可能となる。
以上のように、本実施例は、ウェアラブル端末装置が送信する計測値の真正性を確認する送信情報確認方法であって、ウェアラブル端末装置の装着状態を計測し、ウェアラブル端末装置の所定の装着状態と計測した装着状態とを照合し、ウェアラブル端末装置が装着状態に該当する計測値を送信していることを確認した上で、ウェアラブル端末装置に計測値の送信を許可するように構成する。
また、ウェアラブル端末装置が送信する計測値の真正性を確認する検証装置であって、ウェアラブル端末装置の装着状態を計測する物理計測部と、ウェアラブル端末装置から当該ウェアラブル端末装置の装着状態を受信する計測値受信部と、物理計測部で計測した装着状態と計測値受信部が受信した当該ウェアラブル端末装置の装着状態とを照合する情報処理部を有する構成とする。
また、ウェアラブル端末装置と、ウェアラブル端末装置が送信する計測値の真正性を確認する検証装置と、ウェアラブル端末装置に設定情報を送信する設定装置を有する送信情報確認システムに用いられるウェアラブル端末装置であって、検証装置に当該ウェアラブル端末装置の計測値を送信する計測値送信部と、検証装置と機器認証情報を送受信し、設定装置から設定情報を受信する無線通信部と、無線通信部で受信した設定情報が計測値を送信することを許可する許可通知であるかを判断する情報処理部と、設定情報が許可通知の場合に計測値を送信するように制御する制御部を有する構成とする。
また、ウェアラブル端末装置と、ウェアラブル端末装置が送信する計測値の真正性を確認する検証装置と、ウェアラブル端末装置に設定情報を送信する設定装置と、管理サーバを有する送信情報確認システムであって、検証装置は、ウェアラブル端末装置の装着状態を計測する物理計測部と、ウェアラブル端末装置から当該ウェアラブル端末装置の計測値を受信する計測値受信部と、物理計測部で計測した装着状態と計測値受信部が受信した当該ウェアラブル端末装置の計測値とを照合する情報処理部と、管理サーバとの通信を行う通信部を有し、ウェアラブル端末装置は、検証装置に当該ウェアラブル端末装置の計測値を送信する計測値送信部と、検証装置と機器認証情報を送受信し、設定装置から設定情報を受信する無線通信部と、無線通信部で受信した設定情報が計測値を送信することを許可する許可通知であるかを判断する情報処理部と、設定情報が許可通知の場合に計測値を送信するように制御する制御部を有し、管理サーバは、検証装置の照合結果を通信部を介して受信し、照合結果を基に設定装置を介して設定情報によりウェアラブル端末装置から計測値を送信することを許可する許可通知を送信する構成とする。
これにより、ウェアラブル端末装置の実際の装着状態に基づいた管理をすることが可能な送信情報確認システムを提供することが可能となる。
本実施例は、情報送信装置としてRFID装置を例にあげ、送信情報であるID情報の真正性を確認する方法、装置について説明する。
図12は、本実施例におけるRFIDシステムの概略構成図である。図12において、1201は、本実施例におけるRFID装置である。1202は、RFID装置1201から検証装置1205を受信対象として含み送信される何らかのID情報からなる通信情報である。1203は、RFID装置1201の物理的設置状態を示しており、RFID装置1201が任意のID対象と連結されている状態を示す連結状態である。1204は、RFID装置1201とID対象との連結状態1203を、例えば画像認識などの技術に基づき検証を実施する際に取得される計測情報である。
1205は、RFID装置1201が所定の動作設定であるか、所定の連結状態にあるか等を検証する検証装置である。
図12において、102、104、105、107、110、111は図1に示したものと基本的には同一であるが、図1において位置情報に関わる通信、処理を行なうとしたものは、本図において、適宜、RFIDとID対象との連結状態の計測に関わる通信、処理と読み替えるものとする。
図13は、本実施例におけるRFIDシステムを構成するRFID装置1201の概略構成図である。図13において、1301は、RFID装置1201を一意に特定するための何らかの装置IDを送信するID情報送信部である。1302は、記憶部202に保管される、ID情報送信部1301の送信対象となる所定の装置IDである。また、201から203及び205、107、110は、図2に示したものと基本的に同一であり、説明は省略する。なお、図2において位置情報に関わる通信、処理を行なうとしたものは、図13において、適宜、RFIDとID対象との連結状態の計測に関わる通信、処理と読み替えるものとする。
上記構成に基づき、RFID装置1201は、例えばID対象となる特定の物品などと何らかの手段により一定の連結状態に置かれるものであり、ID情報送信部1301の機能により、例えば、当該物品の管理IDを送出する機能を具備する。これにより、例えば、何らかの管理対象となる機材や記録メディア、書類を保管したファイルなどに、当該機材などの管理番号となる、装置ID1302を保管したRFID装置1201を確実に貼付することで、RFID装置1201の所在を確認し、貼付対象となった機材などの管理を行なうことを可能とするシステムの構築が可能である。
図14は、本実施例におけるRFIDシステムを構成する検証装置1205の概略構成図である。図14において、1401は、何らかのID情報からなる通信情報1202を受信するID情報受信部である。1402は、例えば画像認識などの技術に基づき検証を実施する際に取得される計測情報1204を入力として何らかの物理計測を行なう物理計測部である。また、301から303及び305、307、107、111は、図3に示したものと基本的に同一であり、説明は省略する。なお、図3において位置情報に関わる通信、処理を行なうとしたものは、図14において、適宜、RFIDの連結状態の確認に関わる通信、処理と読み替えるものとする。
上記構成に基づき、検証装置1205は、RFID装置1201が、ID対象となる所定の物品などと正しく連結されているか、当該連結状況に関わるID情報を送信しているかを確認し、当該確認結果を、ネットワーク105を介して管理サーバ104に送信する機能を具備する。
図15は、本実施例に係るRFIDシステムにおける、RFID装置の初期設定フローチャートの一例である。図15のフローチャートは、図6に示したステップと同様の処理の組合せで実現されるが、下記の点が図6と異なる。まず、図6における位置情報送信装置101、検証装置103の動作は、各々RFID装置1201、検証装置1205の動作となる。又、4つのステップ(S506、S508、S511、S519)を各々下記の4つのステップ(S1501、S1502、S1503、S1504)に置き換える。
すなわち、検証装置1205は、S1501で、計測対象とする所定のRFID装置1201が、所定の設置計画である、装着されるべきID対象物品に関する情報をあらかじめ記憶部302に保持しており、当該RFID装置1201との連結状態を観測、検証するのに適切な観測位置に配置される。そして、物理計測部1402を用い、所定のRFID装置1201との連結状態を観測し、当該RFID装置1201がどんな物品と連結されているのかを把握する(S1502)。そして、検証装置1205は、所定のRFID装置1201が連結されるべき物品に関する情報とS1502で得られた当該RFID装置1201との連結状況を照合し、照合結果を得る(S1503)。ここで、連結状況の照合については、例えば下記のような方法を用いてもよい。RFID装置1201は、所定のID対象物品と連結され、当該ID対象物品にバインドされたID情報1202を送信するものである。検証装置1205は、本フローチャートに示す処理に先立ち、所定のRFID装置1201が連結されるべきID対象物品に関する何らかの情報、例えば、当該ID対象物品の外形を示す画像情報を、当該ID対象物品についての所定の連結計画として保持し、当該連結計画を示す情報と、ステップ1502で計測した連結状態観測結果との一致比較により照合を行なってもよい。
なお、照合における一致比較に際しては、例えば、用いる画像認識技術の認識精度に依存し、比較結果がある一定の範囲内に収まっていれば一致とする判断でもよい。
上記照合結果情報に基づき、管理サーバ104は、当該物品に関するID情報の送信許可を、当該RFID装置1201に対して行なうものである(S512からS518、及びS1504)。
以上のフローチャートに従い、管理サーバ104がRFID装置1201のID情報送信許可を行なうことで、当該RFID装置1201が、所定の物品をID対象として動作を開始することが可能なRFIDシステムを提供可能である。これにより、例えば、RFID装置1201の連結対象となる物品の、例えば画像データパターンなどをあらかじめ計測し、同計測データを検証装置1205が事前に保持しておくことで、検証装置1205は、ステップ507でRFID装置1201の真正性を確認し、尚且つ、ステップ1502、1503で、RFID装置1201の連結対象となる物品であるか否かを、画像認識などの手段に基づき認証することで、RFID装置1201が所定の物品を連結対象とすることを確実にすることが可能である。
以上のように、本実施例は、RFID装置が送信するID情報の真正性を確認する送信情報確認方法であって、RFID装置のID対象との連結状態を計測し、RFID装置の所定のID対象との連結状態と計測したID情報とを照合し、RFID装置がID対象との連結状態に該当するID情報を送信していることを確認した上で、RFID装置にID情報の送信を許可するように構成する。
また、RFID装置が送信するID情報の真正性を確認する検証装置であって、RFID装置のID対象との連結状態を計測する物理計測部と、RFID装置から当該RFID装置のID情報を受信する計測値受信部と、物理計測部で計測したID対象との連結状態と計測値受信部が受信した当該RFID装置のID情報とを照合する情報処理部を有する構成とする。
また、RFID装置と、RFID装置が送信するID情報の真正性を確認する検証装置と、RFID装置に設定情報を送信する設定装置を有する送信情報確認システムに用いられるRFID装置であって、検証装置に当該RFID装置のID情報を送信する計測値送信部と、検証装置と機器認証情報を送受信し、設定装置から設定情報を受信する無線通信部と、無線通信部で受信した設定情報がID情報を送信することを許可する許可通知であるかを判断する情報処理部と、設定情報が許可通知の場合にID情報を送信するように制御する制御部を有する構成とする。
また、RFID装置と、RFID装置が送信するID情報の真正性を確認する検証装置と、RFID装置に設定情報を送信する設定装置と、管理サーバを有する送信情報確認システムであって、検証装置は、RFID装置のID対象との連結状態を計測する物理計測部と、RFID装置から当該RFID装置のID情報を受信する計測値受信部と、物理計測部で計測したID対象との連結状態と計測値受信部が受信した当該RFID装置のID情報とを照合する情報処理部と、管理サーバとの通信を行う通信部を有し、RFID装置は、検証装置に当該RFID装置のID情報を送信する計測値送信部と、検証装置と機器認証情報を送受信し、設定装置から設定情報を受信する無線通信部と、無線通信部で受信した設定情報がID情報を送信することを許可する許可通知であるかを判断する情報処理部と、設定情報が許可通知の場合にID情報を送信するように制御する制御部を有し、管理サーバは、検証装置の照合結果を通信部を介して受信し、照合結果を基に設定装置を介して設定情報によりRFID装置からID情報を送信することを許可する許可通知を送信する構成とする。
これにより、RFID装置の実際のID対象との連結状態に基づいた管理をすることが可能な送信情報確認システムを提供することが可能となる。
以上、本発明によれば、位置情報送信装置が、実際の設置位置に基づいた管理をすることが可能な位置情報送信システムを提供可能である。更には、位置情報送信システムに留まらず、実施例2又は3に示すように、情報送信装置が発する情報が、物理実体との確実な関連を必要とする際に、当該情報送信装置と当該物理実体とどのような関連があるのかを、当該情報送信装置とは別の機能(本実施例では検証装置と呼称)により別途物理計測し、当該物理計測値と当該情報送信装置の識別番号などを合わせて管理することで、実際の物理実体との関連状態に基づいた管理をすることが可能な情報システムを提供可能である。
以上実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。