JP2017033219A - ケーブル盗難監視システム、およびケーブル盗難監視装置 - Google Patents

ケーブル盗難監視システム、およびケーブル盗難監視装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来のケーブル盗難監視システムについては、信頼性の高い長期使用が可能であるとは言い難い。【解決手段】 電源回路部110と、電源電流が電源回路部110によって供給されるLC発振回路部120と、LC発振回路部120の発振周波数を検出し、発振周波数の検出結果に基づいて発振周波数の変化を判定するマイクロコンピューター部130と、を備えるケーブル盗難監視装置100である。【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽光発電所などで利用される、ケーブル盗難監視システム、およびケーブル盗難監視装置に関する。
最近、太陽光発電所において、電力輸送用ケーブルの盗難が頻発している。
電力輸送用ケーブルは芯線が太く、銅またはアルミニウムなどを使用したケーブルは、金属としての価値が高いので、盗難に遭いやすいものであった。
より具体的に説明すると、太陽光発発電所は、人里から離れた辺鄙な場所に在り、コスト優先で開発されているため、周辺の侵入防止のための頑丈で高い塀も、赤外線による侵入監視システムなども設置されておらず、監視員を置くこともされていないので、窃盗集団に狙われやすく、高価に売却できて入手先の判らないケーブルなどは盗まれやすいものであった。
このような盗難事件を避けるために、種々の対策が検討され実施されている。
たとえば、一定時間ごとに集電ケーブルの導通を確認し、1箇所の断線検出は故障と判断し、2か所以上の同時期の断線は盗難と判断するケーブル盗難監視システム(たとえば、特許文献1参照)、およびRFIDを用いたケーブル盗難監視システム(たとえば、特許文献2参照)などが知られている。
特許第5463469号公報 特許第3908388号公報
ところで、本発明者は、盗難監視対象のケーブルに直接的に器具を取付けるのではなく、非接触であって、特殊な設定作業を必要とせずに設置でき、ケーブルを盗もうとする者に気付かれることなく監視でき、低コストで実現できるケーブル盗難監視システムを提供することが望ましいと考えている。
そして、本発明者は、前述された従来のケーブル盗難監視システムについて、つぎのように分析している。
前者については、偶発的故障と、人為的な盗難事件と、の本質的な差に注目しており、効果が明確であり、発想としては優れているが、単なる集電ケーブルの導通または非導通が確認されるだけであるので、太陽光パネルの故障、ヒューズ切れ、またはダイオードの故障なども発生し得る点を考慮すると、盗難が実際に発生したのか否かを即座には判断できない。結局のところ、現場の集電ケーブルの配線に即した警報装置の設置が、どうしても必要である。もちろん、対象ケーブルの両末端がかなり離れているような場合はその導通確認が困難になるので、太陽光発電所の設計時点で検出装置の配置について検討しておく必要があり、そのような検出装置を既に運用されている太陽光発電所に新たに設置することは困難である。
後者については、RFIDタグを利用することによって、監視対象機器に掛けられたリング状の紐が引っ張られたまたは引き抜かれたことを検出して無線で通報する単純な手法であるが、RFIDタグを盗難監視対象機器ごとに用意することが必要である。そして、盗難監視対象機器がケーブルである場合は、ケーブル自体がその前後でカットされて引き抜かれれば、盗難を検出できない。
何れにせよ、このような従来のケーブル盗難監視システムについては、信頼性の高い長期使用が可能であるとは言い難い。
本発明は、前述された従来の課題を考慮し、より信頼性の高い長期使用が可能な、ケーブル盗難監視システム、およびケーブル盗難監視装置を提供することを目的とする。
第1の本発明は、電源回路部と、
電源電流が前記電源回路部によって供給されるLC発振回路部と、
前記LC発振回路部の発振周波数を検出する検出回路部と、
前記検出回路部による前記発振周波数の検出結果に基づいて前記発振周波数の変化を判定する判定回路部と、
を備えることを特徴とするケーブル盗難監視システムである。
第2の本発明は、第1の本発明において、前記LC発振回路部が、盗難監視対象のケーブルに近接して配置されることを特徴とする、ケーブル盗難監視システムである。
第3の本発明は、第1または第2の本発明において、ケーブル盗難監視装置を備え、
前記ケーブル盗難監視装置が、前記電源回路部と、前記LC発振回路部と、前記検出回路部と、前記判定回路部と、を有することを特徴とする、ケーブル盗難監視システムである。
第4の本発明は、第3の本発明において、マスター装置を備え、
前記ケーブル盗難監視装置が、前記判定回路部による前記発振周波数の前記変化の判定結果を、前記電源回路部の消費電流の変化に置き換えて出力する出力回路部を有し、
前記マスター装置が、電線を通じて前記電源回路部へ前記電源電流を供給する電源電流供給部と、前記電源回路部の前記消費電流の前記変化にともなう通電電流値の低下を検出する通電電流値低下検出部と、前記通電電流値低下検出部による前記通電電流値の前記低下の検出結果に基づいて警報出力する警報出力部と、を有することを特徴とする、ケーブル盗難監視システムである。
第5の本発明は、第4の本発明において、前記ケーブル盗難監視装置が、複数台あり、
前記マスター装置には、前記複数台のケーブル盗難監視装置が電線を通じてシリーズに接続され、
前記複数台のケーブル盗難監視装置をシリーズに接続する前記電線が、前記電源回路部へ前記電源電流を供給するとともに、前記電源回路部の前記消費電流の前記変化を伝達することを特徴とする、ケーブル盗難監視システムである。
第6の本発明は、第3の本発明において、前記LC発振回路部の基準発振周波数が、一定時間ごとに再設定されることを特徴とする、ケーブル盗難監視システムである。
第7の本発明は、第1または第2の本発明において、ケーブル盗難監視装置と、マスター装置と、を備え、
前記ケーブル盗難監視装置が、前記電源回路部と、前記LC発振回路部と、を有し、
前記マスター装置が、前記検出回路部と、前記判定回路部と、を有することを特徴とする、ケーブル盗難監視システムである。
第8の本発明は、電源回路部と、
電源電流が前記電源回路部によって供給されるLC発振回路部と、
前記LC発振回路部の発振周波数を検出する検出回路部と、
前記検出回路部による前記発振周波数の検出結果に基づいて前記発振周波数の変化を判定する判定回路部と、
を備えることを特徴とするケーブル盗難監視装置である。
本発明によって、より信頼性の高い長期使用が可能な、ケーブル盗難監視システム、およびケーブル盗難監視装置を提供することができる。
本発明における実施の形態のケーブル盗難監視システムのケーブル盗難監視装置の回路図 本発明における実施の形態のケーブル盗難監視システムのマスター装置の回路図 本発明における実施の形態のケーブル盗難監視システムのケーブル盗難監視装置の斜視図
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
すなわち、図1〜3を参照しながら、本発明のケーブル盗難監視システムの一例である、本実施の形態のケーブル盗難監視システムの構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図1は、本発明における実施の形態のケーブル盗難監視システムのケーブル盗難監視装置100の回路図であり、図2は、本発明における実施の形態のケーブル盗難監視システムのマスター装置200の回路図であり、図3は、本発明における実施の形態のケーブル盗難監視システムのケーブル盗難監視装置100の斜視図である。
図2においては、複数台のケーブル盗難監視装置100がマスター装置200に接続されている構成も模式的に示されている。
図1〜3に示された構成などは何れも一例であって、これらのさまざまな変形例などが考えられることは言うまでもない。
さて、本実施の形態のケーブル盗難監視システムは、センサー部としてのケーブル盗難監視装置100と、マスター部としてのマスター装置200と、を備える。
以下で詳細に説明されるように、ケーブル盗難監視システムは、盗難監視対象のケーブル1に近接して配置されているLC発振回路部120と、LC発振回路部120の発信周波数を検出し、LC発振回路部120の発信周波数の変化の有無を判定するマイクロコンピューター部130と、判定の結果を電源回路部110の消費電流の変化に置き換えて出力する出力回路部140と、通電電流値の低下を検出する検出部220と、警報接点出力する出力部230と、ケーブル盗難監視装置100への電源電流を供給する電源部210と、を備える。
そして、ケーブル1が抜かれたり、ケーブル1の位置が変えられたりすると、LC発振回路部120の発信周波数が所定基準を超えて大きく変化することを利用して、ケーブル1の盗難監視が行われる。
まず、図1および3を主として参照しながら、本発明のケーブル盗難監視装置の一例であるケーブル盗難監視装置100の構成および動作について具体的に説明する。
ケーブル盗難監視装置100は、電源回路部110、LC発振回路部120、マイクロコンピューター部130、および出力回路部140を有する。
電源回路部110は、本発明の電源回路部を含む手段の一例である。
後述されるように、電線11、12、13、14、15、16、17および18は、ケーブル盗難監視装置100の電源回路部110への電源供給ラインの機能と、消費電流の変化を利用して発報しているケーブル盗難監視装置100からの信号伝達ラインの機能と、を併せもっており、ケーブル盗難監視システムの設置時における線材の使用量が、低減される。
LC発振回路部120は、電源電流が電源回路部110によって供給される、本発明のLC発振回路部を含む手段の一例である。
LC発振回路部120のコイル121のインダクタンスは、コイル121の周辺の集電用ケーブルであるケーブル1の芯線などの金属塊の有無、および同金属塊との位置関係、ならびにケーブルの太さおよび本数などによって変化する。よって、LC発振回路部120の発信周波数の変化量は、盗難ケーブルの太さを表すと理解される、盗難されたケーブルの断面積および盗難されていないケーブルの断面積の総和で盗難されたケーブルの断面積を除した断面積比、ならびにケーブル盗難監視装置100とケーブル1との間の距離および位置関係などによって異なる。たとえば、通常は19.8〜20.2キロヘルツ程度であるLC発振回路部120の発信周波数は、ケーブル盗難などが発生すると、2キロヘルツ程度以上は変化する。
LC発振回路部120は、盗難監視対象のケーブル1に近接して配置される。
ケーブル盗難監視装置100は、本実施の形態におけるように、LC発振回路部120を含む部分がケーブル1の上方近接位置に配置される(図3参照)ように設置されてもよいし、LC発振回路部120のみが太陽光発電所の電力輸送用ケーブルであるケーブル1が収納されるケーブルダクトまたはケーブルトラフの内部に配置されるように設置されてもよい。
マイクロコンピューター部130は、LC発振回路部120の発振周波数を検出し、発振周波数の検出結果に基づいて発振周波数の変化を判定する、本発明の検出回路部および判定回路部を含む手段の一例である。
マイクロコンピューター部130は、マイクロコンピューター131を有し、検出回路部の機能と判定回路部の機能とを併せもっており、PORT(ポート)PB2から入力される発信波形の周波数を測定して周波数の変化を認識する。
PORT(ポート)のI/O状態および機能については、つぎの通りである。
Figure 2017033219
LC発振回路部120の発信周波数を検出する検出回路部、およびLC発振回路部120の発信周波数の変化の有無を判定する判定回路部は、本実施の形態におけるように、専用ソフトウエアがマイクロコンピューターなどのデバイスに組み込まれた単一のマイクロコンピューター部130として実現されてもよいし、ハードウエアとして個々に実現されてもよい。
出力回路部140は、マイクロコンピューター部130による発振周波数の変化の判定結果を、電源回路部110の消費電流の変化に置き換えて出力する、本発明の出力回路部を含む手段の一例である。
出力回路部140は、電源回路部110が回路の中に有する定電流ダイオード111と同様な定電流ダイオード141を回路の中に有しており、通常時における消費電流は、一定値になるように調整される。
そして、周辺の集電用ケーブルであるケーブル1の有無または配置が変化し、周波数測定結果の変化が予め設定された閾値を越えると、出力回路部140の回路の中のトランジスター2CS2713がオフされ、マスター装置200から見たケーブル盗難監視装置100の導通電流値が低下するので、異常の検出がマスター装置200において認識される。
出力回路部140の回路の中のトランジスター2CS2713は、このように、通常時にはオン状態であり、消費電流値が何らかの原因で低下する異常時にはオフ状態となるので、出力回路部140の断線などの発生も、異常として検出される。
つぎに、図2を主として参照しながら、本発明のマスター装置の一例であるマスター装置200の構成および動作について具体的に説明する。
マスター装置200は、電源部210、検出部220、および出力部230を有する。
電源部210は、電線11、12、13、14、15、16、17および18を通じて電源回路部110へ電源電流を供給する、本発明の電源電流供給部を含む手段の一例である。
電線11、12、13、14、15、16、17および18は、ケーブル盗難監視装置100の電源回路部110への電源供給ラインの機能と、前述されたように消費電流の変化を利用して発報しているケーブル盗難監視装置100からの信号伝達ラインの機能と、を併せもっており、ケーブル盗難監視システムの設置時における線材の使用量が、低減される。
電源部210は、電線11、12、13および14、ならびに電線15、16、17および18のノイズをそれぞれ除去するための二個の電源部ノイズフィルターNF、および+5ボルトの電源電圧に対応する+5ボルト電源部入力端子211を有する。
検出部220は、電源回路部110の消費電流の変化にともなう通電電流値の低下を検出する、本発明の通電電流値低下検出部を含む手段の一例である。
出力部230は、検出部220による通電電流値の低下の検出結果に基づいて警報出力する、本発明の警報出力部を含む手段の一例である。
出力部230は、警報出力を行うための出力部リレーRyおよび接点出力回路231を有する。出力部230の一部の回路230aは、電源部210と検出部220との間に配置されている。
マスター装置200の構成および動作についてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
盗難監視装置100に供給される、電線11、12、13、14、15、16、17および18などの電流出力ラインの電圧は、電圧変換モジュールである、電源部210の二個の電源部DC/DCコンバーター213の出力側の電源部ジャンパー線212で調整される。出力される電圧値は、15ボルトの間隔で調整され、最大で60ボルトである。
そして、供給されている電流値は、同電流出力ラインの中の51オームの抵抗値を有する二個の抵抗Rの両端の電圧値を利用して表現され、通常通電状態と異常検出状態とは、検出部ジャンパー線221が出力側に接続された、検出部220の二個のコンパレーターCMPによって判別される。異常が発生した場合には、出力部230の出力部リレーRyが動作し、通常は閉じているリレー回路のスイッチのB接点がオフとなる。このように、本実施の形態においては、通常は開いているA接点のスイッチではなく、通常は閉じているB接点のスイッチが利用されるので、出力部230の出力部リレーRyが動作すると、スイッチの状態はオフ状態となり、たとえば、電線11、12、13、14、15、16、17および18などの電源ラインが切断されても、異常の検出がマスター装置200において行われる。
このような本実施の形態のケーブル盗難監視システムの長所について具体的に説明すると、つぎの通りである。
ケーブル盗難監視装置100は、盗難監視対象のケーブル1と直接的に接触している必要はないので、リミットスイッチ方式のケーブル盗難監視装置などと比較して、耐候性に優れており、長期間にわたって使用可能であり、メンテナンスフリーである。
窃盗犯は、このような構成を有するケーブル盗難監視装置100の存在に気付きにくく、もしもケーブル盗難監視装置100の存在に気付いても、ケーブル盗難監視装置100の設置目的が理解できず、しばしばケーブルのみを外して持ち去るので、異常の検出が成功裏に行われる。
そして、ケーブル敷設業者が電気的接続をともなうケーブル盗難監視装置100へのケーブル取付けをケーブル増設時などに行う必要がなく、そもそもケーブル敷設業者にケーブル盗難監視装置100の存在を教える必要もないので、ケーブル盗難監視装置100に関する情報が漏洩しにくい。
さらに、ケーブル盗難監視装置100における消費電流の低下がマスター装置200において検出されるので、ケーブル盗難監視装置100を取外そうとした窃盗犯が電線11、12、13、14、15、16、17および18などを切断しても、異常の検出がマスター装置200において行われる。
このようにして検出された異常が情報として管理部署に速やかに有線または無線通信を利用して伝送されるとともに、盗難監視用の防犯カメラなどの収録データが現場で保存されたり管理部署に有線または無線通信を利用して伝送されたりしてもよい。ケーブル盗難監視装置100とマスター装置200とを備えるケーブル盗難監視システムはしばしば人里から離れた辺鄙な場所に在る太陽光発発電所などに設置されているが、異常の検出は人里の管理部署まで確実に伝送される。もちろん、防犯カメラが異常の検出をトリガーとして動作させられてデータが伝送されてもよいし、防犯カメラが常時動作させられていて異常の検出タイミングのデータが伝送されてもよい。そして、太陽光発発電所が有人施設である場合などには、警報ブザーの鳴動などが異常の検出をトリガーとして行われてもよい。
ついで、図1〜3を参照しながら、本実施の形態のケーブル盗難監視システムの構成および動作についてより具体的に説明する。
(A)ケーブル盗難監視装置100は、複数台あり、マスター装置200には、複数台のケーブル盗難監視装置100が電線12、13、16および17を通じてシリーズに接続され、複数台のケーブル盗難監視装置100をシリーズに接続する電線12、13、16および17は、電源回路部110へ電源電流を供給するとともに、電源回路部110の消費電流の変化を伝達する。
より具体的に説明すると、つぎの通りである。
すなわち、一台のマスター装置200には、複数台のケーブル盗難監視装置100が電線11、12、13および14を利用してループ接続されるとともに、複数台のケーブル盗難監視装置100が電線15、16、17および18を利用してループ接続される。
そして、異常が、ループ接続された複数台のケーブル盗難監視装置100の内の少なくとも一台のケーブル盗難監視装置100において発生すれば、マスター装置200は、異常が発生したと認識する。
前述されたように、電線11、12、13、14、15、16、17および18は、ケーブル盗難監視装置100の電源回路部110への電源供給ラインの機能と、消費電流の変化を利用して発報しているケーブル盗難監視装置100からの信号伝達ラインの機能と、を併せもっており、ケーブル盗難監視システムの設置時における線材の使用量が、低減される。
やはり前述されたように、警報出力が検出部220による通電電流値の低下の検出結果に基づいて行われるので、電線11、12、13、14、15、16、17および18が切断されても、異常の検出がマスター装置200において行われる。
(B)LC発振回路部120の基準発振周波数は、一定時間ごとに再設定される。
より具体的に説明すると、つぎの通りである。
すなわち、太陽光発電所の電力輸送用ケーブルであるケーブル1には、昼間は1ストリングで1000ボルト程度の発電が行われるので、最大100アンペア程度の直流電流が生じているが、コイル121はコアレスであるので、コアの飽和は発生せず、LC発振回路部120のコイル121のインダクタンスはほぼ一定である。
もちろん、夜間は発電が行われないので、LC発振回路部120のコイル121のインダクタンスは一定である。
そして、ケーブル通電状態においてほぼ一定である昼間のコイル121のインダクタンスと、ケーブル通電状態においてほぼ一定である夜間のコイル121のインダクタンスと、の間の差異も、それほど大きくないので、LC発振回路部120の発振周波数は、ケーブル盗難などに起因して大きく変化しなければ、通常は20キロヘルツ程度であってほぼ一定である。
しかしながら、コイル121の誘電率および透磁率は、降雨および降雪などにともなう湿度、気圧および温度の変化による影響を比較的に受けやすい。
そこで、発振周波数の変化は、固定的に設定された基準発振周波数からのズレの大きさに基づいて判定されてもよいが、望ましくは、たとえば、一時間ごとに再設定される、再設定時における現実の発振周波数である基準発振周波数からのズレの大きさに基づいて判定される。
すると、LC発振回路部120からの距離が大きいケーブルの、取外された際の発振周波数の変化が小さいために検出しにくい盗難も、看過されることなく認識される。
そして、LC発振回路部120のコイル121がケーブルダクトまたはケーブルトラフの底または蓋の裏面などに配置されると、工事にともなうケーブル追加または部分的なケーブル撤去が将来的に行われ、異常が一時的に検出されて警報出力が行われても、たとえば、一時間ごとに再設定された最も新しいLC発振回路部120の基準発信周波数が毎時判定部であるマイクロコンピューター部130に記憶されるので、そのような再設定が行われた後のケーブル盗難監視は新たな設定を必要とせずに継続される。
かくして、従来のケーブル盗難監視システムでは必要であったケーブル追加または部分的なケーブル撤去にともなう、個々の専用センサーの取付けまたは取外し、およびデータの追加または削除などの再設定が、不要となる。
(C)なお、前述された本実施の形態においては、ケーブル盗難監視装置100が電源回路部110、LC発振回路部120、およびマイクロコンピューター部130を有するが、これに限らず、たとえば、ケーブル盗難監視装置100が電源回路部110、およびLC発振回路部120を有し、マスター装置200がマイクロコンピューター部130を有する、別の実施の形態も考えられる。
このような別の実施の形態においては、マイクロコンピューター部130が現実的には複数台あるケーブル盗難監視装置100の間で兼用され、ケーブル盗難監視装置100の個々の装置構成が簡素になるので、ケーブル盗難監視システムの全体的なシステム構成が簡素になり、コストパフォーマンスが向上される。
以上における詳細な説明からは、つぎのことが明らかになった。
ケーブル盗難監視装置100は、盗難監視対象のケーブル1と直接的に接触している必要はないので、リミットスイッチ方式のケーブル盗難監視装置などと比較して、耐候性に優れており、長期間にわたって使用可能であり、メンテナンスフリーである。
そして、窃盗犯は、このような構成を有するケーブル盗難監視装置100の存在に気付きにくく、もしもケーブル盗難監視装置100の存在に気付いても、ケーブル盗難監視装置100の設置目的が理解できず、しばしばケーブルのみを外して持ち去るので、異常の検出が成功裏に行われる。
さらに、ケーブル敷設業者が電気的接続をともなうケーブル盗難監視装置100へのケーブル取付けをケーブル増設時などに行う必要がなく、そもそもケーブル敷設業者にケーブル盗難監視装置100の存在を教える必要もないので、ケーブル盗難監視装置100に関する情報が漏洩しにくい。
かくして、従来のケーブル盗難監視システムでは必要であったケーブル追加または部分的なケーブル撤去にともなう、個々の専用センサーの取付けまたは取外し、およびデータの追加または削除などの再設定が、不要となる。たとえば、LC発振回路部120のコイル121がケーブルダクトまたはケーブルトラフの底または蓋の裏面などに配置されると、工事にともなうケーブル追加または部分的なケーブル撤去が将来的に行われ、異常が一時的に検出されて警報出力が行われても、たとえば、一時間ごとに再設定された最も新しいLC発振回路部120の基準発信周波数が毎時判定部であるマイクロコンピューター部130に記憶されるので、そのような再設定が行われた後のケーブル盗難監視は新たな設定を必要とせずに継続される。
本発明における、ケーブル盗難監視システム、およびケーブル盗難監視装置は、より信頼性の高い長期使用が可能であり、太陽光発電所などで利用される、ケーブル盗難監視システム、およびケーブル盗難監視装置に利用する目的に有用である。
1 ケーブル
11、12、13、14、15、16、17、18 電線
100 ケーブル盗難監視装置
110 電源回路部
111 定電流ダイオード
120 LC発振回路部
121 コイル
130 マイクロコンピューター部
131 マイクロコンピューター
140 出力回路部
141 定電流ダイオード
200 マスター装置
210 電源部
211 +5ボルト電源部入力端子
212 電源部ジャンパー線
213 電源部DC/DCコンバーター
220 検出部
221 検出部ジャンパー線
230 出力部
231 接点出力回路

Claims (8)

  1. 電源回路部と、
    電源電流が前記電源回路部によって供給されるLC発振回路部と、
    前記LC発振回路部の発振周波数を検出する検出回路部と、
    前記検出回路部による前記発振周波数の検出結果に基づいて前記発振周波数の変化を判定する判定回路部と、
    を備えることを特徴とするケーブル盗難監視システム。
  2. 前記LC発振回路部は、盗難監視対象のケーブルに近接して配置されることを特徴とする、請求項1に記載のケーブル盗難監視システム。
  3. ケーブル盗難監視装置を備え、
    前記ケーブル盗難監視装置は、前記電源回路部と、前記LC発振回路部と、前記検出回路部と、前記判定回路部と、を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のケーブル盗難監視システム。
  4. マスター装置を備え、
    前記ケーブル盗難監視装置は、前記判定回路部による前記発振周波数の前記変化の判定結果を、前記電源回路部の消費電流の変化に置き換えて出力する出力回路部を有し、
    前記マスター装置は、電線を通じて前記電源回路部へ前記電源電流を供給する電源電流供給部と、前記電源回路部の前記消費電流の前記変化にともなう通電電流値の低下を検出する通電電流値低下検出部と、前記通電電流値低下検出部による前記通電電流値の前記低下の検出結果に基づいて警報出力する警報出力部と、を有することを特徴とする、請求項3に記載のケーブル盗難監視システム。
  5. 前記ケーブル盗難監視装置は、複数台あり、
    前記マスター装置には、前記複数台のケーブル盗難監視装置が電線を通じてシリーズに接続され、
    前記複数台のケーブル盗難監視装置をシリーズに接続する前記電線は、前記電源回路部へ前記電源電流を供給するとともに、前記電源回路部の前記消費電流の前記変化を伝達することを特徴とする、請求項4に記載のケーブル盗難監視システム。
  6. 前記LC発振回路部の基準発振周波数は、一定時間ごとに再設定されることを特徴とする、請求項3に記載のケーブル盗難監視システム。
  7. ケーブル盗難監視装置と、マスター装置と、を備え、
    前記ケーブル盗難監視装置は、前記電源回路部と、前記LC発振回路部と、を有し、
    前記マスター装置は、前記検出回路部と、前記判定回路部と、を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のケーブル盗難監視システム。
  8. 電源回路部と、
    電源電流が前記電源回路部によって供給されるLC発振回路部と、
    前記LC発振回路部の発振周波数を検出する検出回路部と、
    前記検出回路部による前記発振周波数の検出結果に基づいて前記発振周波数の変化を判定する判定回路部と、
    を備えることを特徴とするケーブル盗難監視装置。
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