JP2017032138A - Buffer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、緩衝器に関する。 The present invention relates to a shock absorber.
従来、緩衝器は、二輪車又は三輪車等の鞍乗型車両の後輪を支持するのに利用されている。このような緩衝器の中には、コイルばねである懸架ばねの一端を支持するばね受をジャッキで駆動し、車高を調整できるようにした緩衝器がある(例えば、特許文献1)。 Conventionally, a shock absorber is used to support a rear wheel of a saddle-type vehicle such as a two-wheeled vehicle or a three-wheeled vehicle. Among such shock absorbers, there is a shock absorber in which a spring support that supports one end of a suspension spring that is a coil spring is driven by a jack so that the vehicle height can be adjusted (for example, Patent Document 1).
ここで、緩衝器における車高調整量を増やす場合には、懸架ばねを変えずに車高調整量を増やすのが好ましい。なぜなら、既に懸架ばねは最適な設計となっており、懸架ばねを設計しなおすのが煩雑であるためである。しかし、従来の緩衝器において、懸架ばねを変えずに車高調整量をそのまま増やそうとすると、緩衝器が伸び切った状態で懸架ばねに荷重がかからず、懸架ばねが軸方向に自由に動ける状態、即ち、懸架ばねが遊んだ状態となることがある。このため、出願人は、ジャッキとばね受との間に補助ばねを介装した緩衝器を提案し、懸架ばねの長手寸法を変えずに車高調整量を増やしたとしても、懸架ばねが遊ぶのを防止できるようにした。 Here, when increasing the vehicle height adjustment amount in the shock absorber, it is preferable to increase the vehicle height adjustment amount without changing the suspension spring. This is because the suspension spring has already been optimally designed and it is cumbersome to redesign the suspension spring. However, in the conventional shock absorber, if the vehicle height adjustment amount is increased without changing the suspension spring, no load is applied to the suspension spring when the shock absorber is fully extended, and the suspension spring can move freely in the axial direction. The state, i.e., the suspension spring may be idle. Therefore, the applicant proposes a shock absorber having an auxiliary spring interposed between the jack and the spring receiver, and the suspension spring plays even if the vehicle height adjustment amount is increased without changing the longitudinal dimension of the suspension spring. I was able to prevent.
このような緩衝器では、停車した車両への取付状態でコイルばねである補助ばねを密着高さにする等、懸架ばねのばね定数よりも補助ばねのばね定数を格段に小さくした場合、通常の車両走行時には、補助ばねが密着高さになった状態に維持されるので、実質的に懸架ばねのみで車体を弾性支持した状態にできる。しかし、このような場合には、路面凹凸による衝撃が入力されると、補助ばねが密着高さになった状態で荷重を受けるので、補助ばねを構成するコイル同士が擦れて補助ばねの塗装が剥げ、外観不良が生じたり、密着高さになった状態で補助ばねが受ける荷重によっては、補助ばねを構成する線材に許容応力以上の応力が作用する可能性がある。 In such a shock absorber, when the auxiliary spring, which is a coil spring, has a close contact height when attached to a parked vehicle, when the spring constant of the auxiliary spring is significantly smaller than the spring constant of the suspension spring, When the vehicle travels, the auxiliary spring is maintained in the contact height, so that the vehicle body can be elastically supported only by the suspension spring. However, in such a case, when an impact due to road surface unevenness is input, since the auxiliary spring receives a load in a close contact height, the coils constituting the auxiliary spring rub against each other to paint the auxiliary spring. Depending on the load that the auxiliary spring receives when it peels off, has a poor appearance, or is in close contact height, there is a possibility that stress exceeding the allowable stress may act on the wire constituting the auxiliary spring.
そこで、本発明は、補助ばねを設けたとしても、外観不良が生じるのを抑制できるとともに、補助ばねに過剰な応力が作用するのを防止できる緩衝器の提供を目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a shock absorber that can suppress the appearance failure even if an auxiliary spring is provided and can prevent an excessive stress from acting on the auxiliary spring.
上記課題を解決する請求項1に記載の発明は、懸架ばねの一端を支持して緩衝器本体の軸方向に移動可能なばね受と、前記緩衝器本体に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングとの間に液室を形成するピストンとを有するジャッキと、前記ばね受と前記ピストンとの間に介装される補助ばねと、前記補助ばねと並列に設けられ、軸方向長さが前記補助ばねの密着高さよりも長いスペーサとを備える。よって、補助ばねが密着高さになるのをスペーサで防止して、補助ばねを構成するコイル同士が接触するのを防止できる。
The invention according to
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の構成に加えて、停車した車両への取付状態で、前記ばね受と前記ピストンの接近が前記スペーサで規制される。よって、補助ばねを設けたとしても、車両走行時における緩衝器のばね特性を、補助ばね無しの緩衝器のばね特性と近似させられる。
In addition to the structure of
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の構成に加えて、前記スペーサが前記ピストンに連結される。よって、スペーサが遊んだ状態になるのを防止できる。
In the invention described in
請求項4に記載の発明では、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の構成に加えて、前記スペーサが筒状であって、前記補助ばねの外周に設けられる。よって、スペーサの肉厚が薄くてもスペーサの受圧面積を大きくできる。
In addition to the structure as described in any one of Claims 1-3, in the invention of
本発明の緩衝器によれば、補助ばねを設けたとしても、外観不良が生じるのを抑制できるとともに、補助ばねに過剰な応力が作用するのを防止できる。 According to the shock absorber of the present invention, even if an auxiliary spring is provided, it is possible to suppress the appearance failure and to prevent excessive stress from acting on the auxiliary spring.
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品を示す。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. The same reference numerals used throughout the several drawings indicate the same parts.
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る緩衝器Aは、自動二輪車である車両Vの車体Bと後輪Wとの間に介装される。そして、緩衝器Aは、図2に示すように、緩衝器本体1と、この緩衝器本体1の外周に設けた懸架ばね2と、この懸架ばね2の図2中下端を支持するばね受20と、懸架ばね2の図2中上端を支持するばね受21と、このばね受21の位置を調整するジャッキ3と、ばね受21とジャッキ3との間に介在させた補助ばね22と、この補助ばね22に並列に設けたスペーサ4とを備える。
As shown in FIG. 1, a shock absorber A according to an embodiment of the present invention is interposed between a vehicle body B and a rear wheel W of a vehicle V that is a motorcycle. As shown in FIG. 2, the shock absorber A includes a shock absorber
緩衝器本体1は、筒状のアウターシェル10と、このアウターシェル10内に移動可能に挿入されるロッド11とを備え、アウターシェル10とロッド11の軸方向の相対移動を抑制する減衰力を発揮する。アウターシェル10とロッド11には、それぞれブラケット12,13が固定されており、アウターシェル10側のブラケット12が車体Bに連結されるとともに、ロッド11側のブラケット13が後輪Wを支えるスイングアームb1(図1)に図示しないリンクを介して連結される。よって、路面凹凸による衝撃が後輪Wに入力されると、ロッド11がアウターシェル10に出入りして緩衝器本体1が伸縮し、減衰力を発揮する。そして、緩衝器本体1とともに懸架ばね2及び補助ばね22が伸縮する結果、緩衝器Aが伸縮する。
The
懸架ばね2は、線材をコイル状に巻き回して形成されたコイルばねであり、圧縮されると当該圧縮に抗する弾性力を発揮する。懸架ばね2の図2中下端を支持するばね受20は、環状に形成されてロッド11の外周に設けられ、ロッド11に対する図2中下方への移動を図2中下側のブラケット13で規制される。また、懸架ばね2の図2中上端を支持するばね受21は、環状に形成されてアウターシェル10の外周に設けられ、補助ばね22、又は補助ばね22及びスペーサ4を介してジャッキ3で支えられる。
The
より詳細には、アウターシェル10の図2中上端部外周には、外側に突出するフランジ14が固定され、アウターシェル10のフランジ14よりも図2中下側の外周が筒状のガイド15で覆われている。そして、このガイド15の外周にばね受21が摺接し、アウターシェル10の軸方向に移動自在となっている。ガイド15には、軸方向の両端部に周方向に沿う環状溝(符示せず)が形成されるとともに、各環状溝にスナップリング16,17が嵌る。そして、ガイド15の外周に、ばね受21、補助ばね22、及びジャッキ3の後述するジャッキ本体30が図2中下側から順に縦に並べて設けられ、これらが両スナップリング16,17で抜け止めされている。
More specifically, a
ジャッキ3は、上記ジャッキ本体30と、このジャッキ本体30に作動油を供給するポンプ31と、このポンプ31を駆動するモータ32とを備える。ポンプ31及びモータ32は、如何なる構成であってもよく、周知の構成を採用できるので、ここでの詳細な説明を省略する。なお、ポンプ31がギヤポンプである場合には、ポンプ31が安価であるとともに、耐久性に優れ、ジャッキ本体30へ作動油を素早く供給できる。
The
ジャッキ本体30は、ガイド15の外周に設けられる環状の基部33aと、この基部33aの外周部から図2中下方へ延びる筒部33bとを有する有底筒状のハウジング33と、このハウジング33の筒部33b内に摺動自在に挿入される環状のピストン34とを備える。基部33aとガイド15との間、ピストン34とガイド15との間、及びピストン34と筒部33bとの間は、それぞれ環状のOリング(符示せず)で塞がれる。そして、基部33a、筒部33b、ピストン34、及びガイド15で囲われる環状の空間が液室Lとなっており、作動油が充填されている。
The
上記液室Lはホース等を介してポンプ31に接続されており、ポンプ31で液室Lに作動油を供給すると、ピストン34が図2中下方へ前進して液室Lが拡大する。反対に、ポンプ31で液室Lから作動油を排出させると、ピストン34が図2中上方へ後退して液室Lが縮小する。
The liquid chamber L is connected to the
つづいて、ガイド15の外周にジャッキ本体30とばね受21との間に介在させた補助ばね22は、線材をコイル状に巻き回して形成されたコイルばねであり、圧縮されると当該圧縮に抗する弾性力を発揮する。この補助ばね22は、図2中下端をばね受21で支えられるとともに、図2中上端をピストン34で支えられている。
Subsequently, the
また、補助ばね22と並列に設けたスペーサ4は、筒状に形成されてピストン34の図2中下端に連結されている。スペーサ4の内径は補助ばね22の外径以上であり、スペーサ4の内側に補助ばね22が挿入される。さらに、スペーサ4の外径は、ピストン34の外径以下であり、補助ばね22の内径はピストン34の内径以上である。よって、ピストン34を後退させると、図2中左側に示すように、補助ばね22がピストン34で支えられたまま、スペーサ4とともに筒部33b内に進入する。
The
また、補助ばね22の図2中下端を支えるばね受21は、前述のように、懸架ばね2の図2中上端を支えるとともに、アウターシェル10の軸方向に移動自在となっており、当該ばね受21を介して補助ばね22が懸架ばね2と直列に接続される。
Further, as described above, the
このように直列に接続された懸架ばね2、ばね受21及び補助ばね22を合わせた構成をばね部材Sとすると、このばね部材Sの弾性力がピストン34に作用し、ジャッキ本体30が上記弾性力でフランジ14に押し付けられる。また、ジャッキ本体30のハウジング33は、図2中上側のスナップリング17でガイド15に対して抜け止めされており、ジャッキ本体30を上記弾性力でフランジ14に押し付けると、ガイド15のアウターシェル10に対する軸方向の移動がスナップリング17とフランジ14で規制される。また、ばね部材Sの弾性力は図2中下側のばね受20にも作用し、このばね受20が上記弾性力でブラケット13に押し付けられる。よって、緩衝器本体1が伸縮するとばね部材Sが伸縮し、当該ばね部材Sで車体Bを弾性支持する。
When the spring member S is composed of the
図2は、負荷がかかっていない無負荷状態の緩衝器Aを示しており、この無負荷状態において緩衝器Aは自然長となり、緩衝器本体1が伸び切る。そして、図2中中心線の右側にピストン34を最大限前進させた状態を示し、左側にピストン34を最大限後退させた状態を示している。
FIG. 2 shows the shock absorber A in an unloaded state where no load is applied. In this unloaded state, the shock absorber A has a natural length, and the
図2中右側に示すように、無負荷状態においてピストン34を最大限前進させた状態では、補助ばね22は懸架ばね2を一定量撓ませて初期撓みを与え、懸架ばね2に所定のイニシャル荷重をかける。また、ばね受21は、ピストン34を最大限前進させた状態でも、緩衝器Aの組立状態では図2中下側のスナップリング16に干渉しないようになっている。このようにスナップリング16を設けると、緩衝器Aの組立工程の途中で、補助ばね22の弾性力を受けてばね受21がガイド15から抜け出るのを防止できるので、緩衝器Aの組立作業を容易にできる。しかし、緩衝器Aの組立が完了した後では、スナップリング16がばね受21に干渉せず、当該ばね受21の移動の妨げにならない。
As shown on the right side in FIG. 2, in the state where the
また、図2中左側に示すように、無負荷状態においてピストン34を最大限後退させた状態では、ピストン34がハウジング33の基部33aに当接し、懸架ばね2と補助ばね22が自然長(自由高さ)に近くなる。ピストン34の図2中上端部には、外周側に環状の凹み34aが設けられており(図4)、当該凹み34aが液室Lとホースとをつなぐ流路の開口に対向する。よって、最後退時にピストン34を基部33aに突き当てても作動油の圧力を受けるピストン34の受圧面積が大きくなる。なお、上記凹み34aを基部33a側に設けてもよい。
Further, as shown on the left side in FIG. 2, in the state where the
つづいて、上記補助ばね22の自然長は、ピストン34のストローク長(ピストン34が最大限前進した状態から最大限後退した状態になるまでに移動した距離)から、懸架ばね2の初期撓み(圧縮長)を引いた長さ以上である。
Subsequently, the natural length of the
ここで、例えば、緩衝器Aにおいて、ピストン34を最大限前進させた状態で、懸架ばね2に初期撓みX(mm)を与えるイニシャル荷重を懸架ばね2にかけた状態を最適とし、ピストン34のストローク長をY(mm)とする。そして、補助ばね22がない場合を考えると、ピストン34のストローク長Yが懸架ばね2の初期撓みXを超えない範囲であれば、無負荷状態でピストン34を最大限後退させても懸架ばね2が遊んだ状態にならない。
Here, for example, in the shock absorber A, the state where the initial load that gives the initial deflection X (mm) to the
しかし、補助ばね22がない状態で、懸架ばね2、懸架ばね2にかけるイニシャル荷重等、懸架ばね2に係る条件を変更せずにピストン34のストローク長Yを増やして車高調整量を増やした場合、上記ストローク長Yが初期撓みXを超えると、懸架ばね2が遊んだ状態になることがある。なぜなら、無負荷状態でピストン34を最大限後退させると、懸架ばねがX(mm)伸びて自然長になった後、更にピストン34がY−X(mm)後退するので、この余剰後退(Y−X)分、懸架ばね2が軸方向に動けるためである。
However, in the state where there is no
これに対して、上記緩衝器Aは補助ばね22を備え、この補助ばね22の自然長がピストン34のストローク長Yから初期撓みXを引いた長さ、即ち(Y−X)よりも長い。よって、懸架ばね2を変えずに車高調整量を増やしたとしても、上記補助ばね22は、懸架ばね2が軸方向に動ける分(余剰後退分)の隙間を埋めて、懸架ばね2が遊んだ状態になるのを防止する。
On the other hand, the shock absorber A includes the
さらに、上記補助ばね22の密着高さ(最圧縮状態での軸方向長さ)は、スペーサ4の軸方向長さよりも短く、上記補助ばね22のばね定数は、懸架ばね2のばね定数よりも格段に小さい。具体的には、水平な地面上で停車(静止)した車両Vの車重が取付状態の緩衝器Aにかかる状態、即ち、1G状態では、図3に示すように、補助ばね22がスペーサ4の軸方向長さまで縮んでばね受21がスペーサ4の先端に突き当たり、ピストン34に対する接近が規制される。よって、補助ばね22の圧縮がスペーサ4により妨げられるとともに、ばね受21が補助ばね22とスペーサ4を介してピストン34で支えられた状態になる。図3は、1G状態の緩衝器Aを示しており、図3中中心線の右側にピストン34を最大限前進させた状態を示し、図3中中心線の左側にピストン34を最大限後退させた状態を示している。
Furthermore, the contact height (axial length in the most compressed state) of the
上記補助ばね22に対して懸架ばね2は、緩衝器Aが最収縮した状態であっても密着高さにはならない。つまり、1G状態では、前述のように、ばね受21とピストン34との接近がスペーサ4で規制されて、補助ばね22の圧縮が妨げられるので、ばね部材Sのばね定数は、懸架ばね2のばね定数となり、実質的に車体Bを懸架ばね2のみで支えた状態となる。
The
以下、本実施の形態の緩衝器Aの作動について説明する。 Hereinafter, the operation of the shock absorber A of the present embodiment will be described.
車両Vが走行を開始すると、ポンプ31で液室Lに作動油を供給してピストン34を前進させる。すると、当該ピストン34、ばね部材S、図3中下側のばね受20及びブラケット13がアウターシェル10に対して図3中下方へ移動するので、ロッド11がアウターシェル10から退出して緩衝器Aが伸長するとともに、車高が上がる。
When the vehicle V starts traveling, the hydraulic oil is supplied to the liquid chamber L by the
反対に、車両Vを停車させるため速度を落とすると、ポンプ31で液室Lから作動油を排出させてピストン34を後退させる。すると、当該ピストン34、ばね部材S、図3中下側のばね受20及びブラケット13がアウターシェル10に対して図3中上方へ移動するので、ロッド11がアウターシェル10に進入して緩衝器Aが収縮するとともに、車高が下がる。
On the other hand, when the speed is lowered to stop the vehicle V, the hydraulic oil is discharged from the liquid chamber L by the
また、車重、搭乗者の体重、積荷の重量等が緩衝器Aにかかる通常の車両走行時には、補助ばね22が圧縮されてばね受21がスペーサ4に当接し、当該スペーサ4で補助ばね22の圧縮が妨げられる。よって、通常の車両走行時には、ばね部材Sが懸架ばね2のみからなるように振る舞う。しかし、段差を乗り越える場合など、緩衝器Aが伸び切るような場合には、ピストン34が最後退した状態であっても、補助ばね22が伸長して懸架ばね2が遊ぶのを防止する。また、車両Vの停車時にも車重等が緩衝器Aにかかるので、ばね受21がスペーサ4に当接した状態に保たれる。
Further, when the vehicle travels in a normal vehicle state in which the vehicle weight, the weight of the passenger, the weight of the load, etc. are applied to the shock absorber A, the
以下、本実施の形態に係る緩衝器Aの作用効果について説明する。 Hereinafter, the function and effect of the shock absorber A according to the present embodiment will be described.
本実施の形態において、スペーサ4は、筒状であって、補助ばね22の外周に設けられる。当該構成によれば、スペーサ4の外径を大きくできるので、スペーサ4の肉厚が薄くても、スペーサ4の受圧面積を大きくできる。なお、補助ばね22の内周にスペーサ4を設けてもよく、スペーサ4の形状も適宜変更できる。例えば、スペーサ4は板状又は軸状であってもよい。
In the present embodiment, the
また、本実施の形態において、スペーサ4はピストン34に連結される。当該構成によれば、補助ばね22がスペーサ4の軸方向長さ以上に伸びた状態で、スペーサ4が軸方向に自由に動けるようになり、スペーサ4が遊んだ状態になるのを防止できる。なお、スペーサ4をばね受21に連結しても同様の効果を得られるが、ばね受21に連結されたスペーサ4を補助ばね22の外周に設ける場合には、常にスペーサ4と筒部33bとを重複させておくのが好ましいので、ハウジング33の筒部33bが長くなる。なぜなら、図3中に記載のスペーサ4をそのままばね受21に連結した場合、ピストン34を最大限前進させるとスペーサ4がハウジング33から離れた状態になるので、ピストン34を後退させる際、スペーサ4をハウジング33の筒部33b内に挿入するのが難しいためである。
In the present embodiment, the
さらに、本実施の形態において、スペーサ4はピストン34と継ぎ目なく一体化されており、スペーサ4とピストン34が一つの部品となっているが、スペーサ4とピストン34とを個別に形成してから嵌合、螺合、接着等で連結してもよい。つまり、スペーサ4とピストン34が連結された状態とは、スペーサ4とピストン34が離れないようになっていればよく、一つの部品の中にスペーサ4として機能する部分とピストン34として機能する部分がある場合、個別に形成されたスペーサ4とピストン34が物理的又は化学的に接合される場合、これらの間に接合用の部材が介在する場合を含む。そして、このような変更は、スペーサ4の配置及び形状によらず可能である。
Further, in the present embodiment, the
また、本実施の形態において、停車した車両Vへの取付状態で、ばね受21とピストン34の接近がスペーサ4で規制される。当該構成によれば、通常の車両走行時には、補助ばね22の圧縮がスペーサ4により妨げられるので、実質的に懸架ばね2で車体Bを弾性支持した状態になる。よって、補助ばね22を設けたとしても、緩衝器Aのばね特性を補助ばね無しの緩衝器のばね特性と近似させられるとともに、補助ばね22を備える緩衝器Aと、補助ばね無しの緩衝器とで共通の仕様の懸架ばね2を利用できる。
Further, in the present embodiment, the approach of the
なお、ばね受21とピストン34との接近をスペーサ4で規制するのは、1G状態にライダーの体重が加わった乗車1G状態であっても上記と同様の効果を得られる。そして、このような変更は、スペーサ4の配置、形状、連結対象、及びその方法によらず可能である。
In addition, the effect similar to the above can be obtained even in the riding 1G state where the approach of the
また、本実施の形態において、緩衝器Aは、緩衝器本体1と、懸架ばね2の図2中上端(一端)を支持して緩衝器本体1の軸方向に移動可能なばね受21と、緩衝器本体1に取り付けられるハウジング33と、このハウジング33に移動可能に装着されてハウジング33との間に液室Lを形成するピストン34とを有するジャッキ3と、ばね受21とピストン34との間に介装される補助ばね22と、この補助ばね22と並列に設けられ、軸方向長さが補助ばね22の密着高さよりも長いスペーサ4とを備える。
Further, in the present embodiment, the shock absorber A includes a shock absorber
上記構成によれば、懸架ばね2の軸方向長さを変えずに車高調整量を増やしても、懸架ばね2が遊んだ状態になるのを防止できる。そして、車高調整量を増やすと、車両停車時の足つき性を良好にできる。また、補助ばね22で懸架ばね2が遊ばないようにすると、本実施の形態のように、ジャッキ本体30が懸架ばね2の弾性力で支えられる場合であっても、ジャッキ本体30が落下したり、ジャッキ本体30とフランジ14が離間と接触を繰り返して異音が生じたり、これらがずれたりするのを防止できる。
According to the above configuration, even if the vehicle height adjustment amount is increased without changing the axial length of the
さらに、上記構成によれば、補助ばね22を設けたとしても、補助ばね22が密着高さになるのをスペーサ4で防止できる。よって、補助ばね22を構成するコイル同士が擦れて、補助ばね22の塗装が剥げるのを抑制できるので、外観不良を生じるのを抑制できる。さらに、補助ばね22が密着高さにならないので、補助ばね22を構成するコイル同士が接触した状態では補助ばね22に荷重がかからず、補助ばね22に過剰な応力が作用するのを防止できる。また、補助ばね22が密着高さになるのを防止すると、補助ばね22が密着高さになった状態での圧縮に対する強度が不要になるので、補助ばね22の線径を細くでき、補助ばね22のばね定数を小さくするのが容易である。
Furthermore, according to the said structure, even if the
なお、上記緩衝器Aでは、懸架ばね2及び補助ばね22がコイルばねであるが、断面矩形の材料をコイル状にした角ばねであってもよい。
In the shock absorber A, the
また、上記緩衝器Aでは、アウターシェル10の外周にガイド15を設けて、当該ガイド15にばね受21及びピストン34を摺接させているが、アウターシェル10の外周を滑面にして、当該アウターシェル10の外周に直接ばね受21及びピストン34を摺接させるようにしてもよい。
Further, in the shock absorber A, the
また、ジャッキ3は、ピストン34とハウジング33とを有するジャッキ本体30と、ジャッキ本体30に作動油を供給するポンプ31と、このポンプ31を駆動するモータ32とを有するが、ジャッキ3の構成は適宜変更できる。例えば、ジャッキ3に利用される液体は作動油以外でもよく、水、水溶液等を利用してもよい。
The
また、上記緩衝器Aでは、アウターシェル10が車体Bに連結されるとともにロッド11が後輪Wに連結されており、倒立型となっているが、アウターシェル10が後輪Wに連結されるとともに、ロッド11が車体Bに連結されて、正立型とされてもよい。
In the shock absorber A, the
また、上記緩衝器Aは、自動二輪車の車体Bと後輪Wとの間に介装されるが、当該緩衝器Aを自動二輪車以外の鞍乗型車両、又は自動車等に利用してもよい。 The shock absorber A is interposed between the motorcycle body B and the rear wheel W of the motorcycle. However, the shock absorber A may be used for a straddle-type vehicle other than a motorcycle, an automobile, or the like. .
そして、前述のような変更は、スペーサ4の配置、形状、連結対象、及びその方法、スペーサ4でばね受21とピストン34との接近を規制するタイミングによらず可能である。
The above-described changes can be made regardless of the arrangement, shape, connection target, and method of the
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形および変更が可能である。 The preferred embodiments of the present invention have been described above in detail, but modifications, changes and modifications can be made without departing from the scope of the claims.
A・・・緩衝器、L・・・液室、V・・・車両、1・・・緩衝器本体、2・・・懸架ばね、3・・・ジャッキ、4・・・スペーサ、21・・・ばね受、22・・・補助ばね、33・・・ハウジング、33b・・・筒部、34・・・ピストン
A ... shock absorber, L ... liquid chamber, V ... vehicle, 1 ... shock absorber body, 2 ... suspension spring, 3 ... jack, 4 ... spacer, 21 ... Spring receiver, 22 ... auxiliary spring, 33 ... housing, 33b ... cylinder, 34 ... piston
Claims (4)
懸架ばねの一端を支持して前記緩衝器本体の軸方向に移動可能なばね受と、
前記緩衝器本体に取り付けられるハウジングと、前記ハウジングに移動可能に装着されて前記ハウジングとの間に液室を形成するピストンとを有するジャッキと、
前記ばね受と前記ピストンとの間に介装される補助ばねと、
前記補助ばねと並列に設けられ、軸方向長さが前記補助ばねの密着高さよりも長いスペーサとを備える
ことを特徴とする緩衝器。 The shock absorber body,
A spring receiver that supports one end of the suspension spring and is movable in the axial direction of the shock absorber body;
A jack having a housing attached to the shock absorber body and a piston that is movably mounted on the housing and forms a liquid chamber between the housing and the housing;
An auxiliary spring interposed between the spring receiver and the piston;
A shock absorber comprising: a spacer that is provided in parallel with the auxiliary spring and whose axial length is longer than a contact height of the auxiliary spring.
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。 2. The shock absorber according to claim 1, wherein in a state of being attached to a stopped vehicle, approach of the spring receiver and the piston is restricted by the spacer. 3.
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の緩衝器。 The shock absorber according to claim 1, wherein the spacer is connected to the piston.
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の緩衝器。 The shock absorber according to any one of claims 1 to 3, wherein the spacer has a cylindrical shape and is provided on an outer periphery of the auxiliary spring.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2016/071687 WO2017018368A1 (en) | 2015-07-30 | 2016-07-25 | Shock absorber |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015150255 | 2015-07-30 | ||
JP2015150255 | 2015-07-30 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017032138A true JP2017032138A (en) | 2017-02-09 |
Family
ID=57988518
Family Applications (1)
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JP2016023212A Pending JP2017032138A (en) | 2015-07-30 | 2016-02-10 | Buffer |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017032138A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7443631B1 (en) | 2023-09-01 | 2024-03-05 | 日立Astemo株式会社 | vehicle height adjustment device |
-
2016
- 2016-02-10 JP JP2016023212A patent/JP2017032138A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7443631B1 (en) | 2023-09-01 | 2024-03-05 | 日立Astemo株式会社 | vehicle height adjustment device |
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