JP2017031885A - 冷却構造及びタービン翼 - Google Patents

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【課題】フィルム冷却を行う冷却構造及びタービン翼において、フィルム冷却効率をより向上させる。【解決手段】表面に沿って高温ガスが流れる構造物の冷却構造であって、構造物を貫通して設けられる冷却孔が高温ガスの流れである主流に対して直交する方向に配列されて形成される冷却孔列を有し、冷却孔列が、主流に対して第1角度にて傾斜する方向に冷却ガスを噴出する第1冷却孔と、第1冷却孔と同一方向でかつ第1角度と異なる第2角度にて主流に対して傾斜する方向に冷却ガスを噴出する第2冷却孔とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、冷却構造及びタービン翼に関するものである。
例えば、特許文献1には、ガスタービンにおける動翼、燃焼器のライナ等のように高温ガスに臨む壁面に冷却孔を設け、この冷却孔から噴出される冷却ガスを壁面に沿って流すことによって壁面の冷却を行うフィルム冷却構造が開示されている。このフィルム冷却構造では、高温ガスの流れ(主流)方向と直交する方向に冷却孔が複数配列されてなる冷却孔列が、高温ガスの流れ方向に2つ配列された構成を有している。また、主流の上流側に位置する冷却孔列を形成する冷却孔と、主流の下流側に位置する冷却孔列を形成する冷却孔とは、冷却ガスの噴出方向が異なっている。
このような特許文献1によれば、主流の上流側の冷却孔から噴出された冷却ガスと、主流の下流側の冷却孔から噴出された冷却ガスとが干渉することで、壁面からの冷却ガスの剥離を抑制し、フィルム冷却効率を高めている。
特開2007−138794号公報
ところで、特許文献1に開示された構成では、1つの冷却孔列を形成する冷却孔が全て主流に対して同一角度傾斜した方向に冷却ガスを噴射している。すなわち、特許文献1においては、1つの冷却孔列を形成する冷却孔から噴射される冷却ガスは、互いに平行に噴射される。1つの冷却孔列を形成する冷却孔から噴射される冷却ガス同士が干渉することによっても、冷却ガスの剥離を抑制してフィルム冷却効率を高めることができると考えられるが、特許文献1では1つの冷却孔列を形成する冷却孔から噴射される冷却ガス同士が平行に噴射されるため、冷却ガス同士が干渉するまでに時間を要し、フィルム冷却効率を十分に高められていない。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、フィルム冷却を行う冷却構造及びタービン翼において、フィルム冷却効率をより向上させることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、表面に沿って高温ガスが流れる構造物の冷却構造であって、上記構造物を貫通して設けられる冷却孔が上記高温ガスの流れである主流に対して直交する方向に配列されて形成される冷却孔列を有し、上記冷却孔列は、上記主流と直交かつ上記表面に沿う軸に対して第1角度にて傾斜する方向に冷却ガスを噴出する第1冷却孔と、上記第1冷却孔と傾斜方向が同一でかつ上記第1角度と異なる第2角度にて上記軸に対して傾斜する方向に冷却ガスを噴出する第2冷却孔とを有するという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記冷却孔列が、上記第1冷却孔と上記第2冷却孔とが交互に配列されてなるという構成を採用する。
第3の発明は、タービン翼であって、上記第1または第2の発明である冷却構造を有するという構成を採用する。
本発明によれば、第1冷却孔と第2冷却孔とが、主流と直交かつ上記表面に沿う軸に対して同一方向に傾斜された方向に冷却ガスを噴出するため、第1冷却孔から噴出された冷却ガスが形成する渦流と、第2冷却孔から噴出された冷却ガスが形成する渦流とが同一方向に回転する。これらの第1冷却孔から噴出された冷却ガスと、第2冷却孔から噴出された冷却ガスとを干渉させることにより、主流と直交する方向へ構造物の壁面に沿う流れが形成され、これによってフィルム冷却効率が高まる。さらに、本発明によれば、第1冷却孔が冷却ガスを噴出する角度(第1角度)と第2冷却孔が冷却ガスを噴出する角度(第2角度)とが異なるため、1つの冷却孔列を形成する冷却孔から噴出される冷却ガスの噴射方向が全て平行となることを防止することができる。この結果、1つの冷却孔列を形成する冷却孔から噴出される冷却ガス同士が干渉するまでの時間(すなわち距離)を短縮することができ、より短時間で、上述の主流と直交する方向へ構造物の壁面に沿う流れを形成することができ、フィルム冷却効率をさらに向上させることが可能となる。したがって、本発明によれば、フィルム冷却を行う冷却構造及びタービン翼において、フィルム冷却効率をより向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態の冷却構造を有するタービン翼の斜視図である。 (a)が本発明の一実施形態の冷却構造の備える冷却孔列の一部を図示した平面図であり、(b)が本発明の一実施形態の冷却構造の備える冷却孔列の一部を図示した斜視図である。 (a)が本発明の一実施形態の冷却構造を有するタービン翼が備えるフィルム冷却機構に基づくモデルを示す斜視図であり、(b)が従来のフィルム冷却機構に基づくモデルを示す斜視図である。 図3(a)に示す(A)〜(F)の位置での空間断面における流速分布を示す図である。 図3(b)に示す(G)〜(J)の位置での空間断面における流速分布を示す図である。 主流と冷却孔から噴射される冷却ガスの流量との比に依存する吹出し比BRと、冷却効率との関係を示す実験結果であり、(a)がBRが0.5の場合の実験結果を示し、(b)がBRが1.0の場合の実験結果を示し、(c)がBRが1.5の場合の実験結果を示している。 第1冷却孔噴射角度と、第2冷却孔噴射角度と、冷却効率との関係を示すグラフである。 第1冷却孔噴射角度と第2冷却孔噴射角度との差の絶対値と、冷却効率との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明に係る冷却構造及びタービン翼の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態の冷却構造を有するタービン翼1の斜視図である。図1に示すように、タービン翼1(構造物)は、前縁2aと後縁2bとを備える中空の翼体2を有している。この翼体2の内部には、翼体2を冷却するための冷却ガス(例えば、冷却用の空気)が供給される。このようなタービン翼1は、例えば燃焼器の下流に設置されており、燃焼器で生成された燃焼ガス(高温ガス)の排気流路途中に、翼体2の前縁2aを上流側に、翼体2の後縁2bを下流側に向けて配置される。
タービン翼1は、翼体2によって燃焼ガスの流れを整流する。すなわち、排気流路を流れる燃焼ガスは、タービン翼1の翼体2を通過することによって整流される。以下の説明では、この燃焼ガスの流れを主流Fと称する。このような主流Fは、タービン翼1を通過するときに、翼体2の表面に沿って前縁2aから後縁2bに向けて流れる。
このような本実施形態のタービン翼1は、翼体2の表面のフィルム冷却を行うフィルム冷却機構3(冷却機構)を備えている。本実施形態において、フィルム冷却機構3は、冷却孔列4から構成されている。なお、本実施形態においてはフィルム冷却機構3が1つの冷却孔列4を有している構成を採用しているが、フィルム冷却機構3が複数の冷却孔列4を有する構成を採用することも可能である。
図2(a)は、冷却孔列4の一部を図示した平面図である。また、図2(b)は、冷却孔列4の一部を図示した斜視図である。これらの図に示すように、冷却孔列4は、主流Fの流れる方向(X方向)と直交かつ翼体2の表面に沿う方向(Y方向)に配列された複数の冷却孔5によって構成されている。これらの冷却孔5は、図2(b)に示すように、冷却孔5は、タービン翼1の翼体2を貫通して設けられている。このような冷却孔5は、翼体2の内部に供給された冷却ガスを翼体2の表面に沿うように噴出し、これによって翼体2をフィルム冷却する。
また、本実施形態のタービン翼1において、フィルム冷却機構3は、上記冷却孔5として、第1冷却孔6と第2冷却孔7とを有している。これらの第1冷却孔6と第2冷却孔7とは、主流Fが流れる方向と直交する方向(すなわちY方向)に向けて、交互に配置されている。
第1冷却孔6は、翼体2の表面に対して開口された出口端6aと、翼体2の内壁面に対して開口された入口端6bと、これらの出口端6aと入口端6bとを連通する流路部6cとを有している。出口端6a及び入口端6bとは、図2に示すように、同一の楕円形状とされている。また、出口端6a及び入口端6bとは、翼体2の表面の法線方向(Z方向)から見て長軸が同一直線状に並ぶように形成され、かつ、入口端6bよりも出口端6aが主流Fの流れ方向の下流側に位置するように配置されている。また、図2(a)に示すように、出口端6aの長軸L1は、Y方向と平行とされた仮想的に設けられた軸Laに対して傾斜されている。流路部6cは、出口端6aと入口端6bとを直線状に結ぶ流路であり、上記法線方向の直交面での断面形状が常に出口端6a及び入口端6bと同一とされた形状となっている。
このような第1冷却孔6は、入口端6bから流路部6cに取り込んだ冷却ガスを出口端6aから噴出し、図2(a)に示すように、上記法線方向から見て出口端6aの長軸L1に沿う方向に冷却ガスを噴出する。つまり、第1冷却孔6は、軸Laに対して傾斜した方向に冷却ガスを噴出する。以下、第1冷却孔6が冷却ガスを噴射する方向と、軸Laとが成す角度を、第1冷却孔噴射角度α1(第1角度)と称する。すなわち、第1冷却孔6は、軸Laに対して第1冷却孔噴射角度α1にて傾斜する方向に冷却ガスを噴出する。
第2冷却孔7は、翼体2の表面に対して開口された出口端7aと、翼体2の内壁面に対して開口された入口端7bと、これらの出口端7aと入口端7bとを連通する流路部7cとを有している。出口端7a及び入口端7bとは、図2に示すように、同一の楕円形状とされている。さらにこれらの出口端7a及び入口端7bの形状は、第1冷却孔6の出口端6a及び入口端6bとも同様である。一方で、出口端7aの長軸L2は、第1冷却孔6の出口端6aの長軸L1と軸Laに対して傾斜方向が同一でかつ長軸L1と異なる角度(大きな角度)で傾斜されている。
出口端7a及び入口端7bとは、翼体2の表面の法線方向(Z方向)から見て長軸が同一直線状に並ぶように形成され、かつ、入口端7bよりも出口端7aが主流Fの流れ方向の下流側に位置するように配置されている。流路部7cは、出口端7aと入口端7bとを直線状に結ぶ流路であり、上記法線方向の直交面での断面形状が常に出口端7a及び入口端7bと同一とされた形状となっている。
このような第2冷却孔7は、入口端7bから流路部7cに取り込んだ冷却ガスを出口端7aから噴出し、図2(a)に示すように、上記法線方向から見て出口端7aの長軸L2に沿う方向に冷却ガスを噴出する。つまり、第2冷却孔7は、軸Laに対して傾斜した方向に冷却ガスを噴出する。以下、第2冷却孔7が冷却ガスを噴射する方向と、軸Laとが成す角度を、第2冷却孔噴射角度β1(第2角度)と称する。すなわち、第2冷却孔7は、軸Laに対して第2冷却孔噴射角度β1にて傾斜する方向に冷却ガスを噴出する。
このようなフィルム冷却機構3を備えるタービン翼1によれば、翼体2の内部に供給された冷却ガスが、第1冷却孔6及び第2冷却孔7から翼体2の外側に噴出される。この噴出された冷却ガスが翼体2の表面に沿って前縁2aから後縁2bに向けて流れ、これによって翼体2がフィルム冷却される。
ここで、図3〜図5を参照し、シミュレーション結果に基づいて、本実施形態のタービン翼1の作用及び効果について説明する。なお、比較用として、全ての冷却孔10の長軸が主流Fの流れ方向(X方向)と平行とされた従来のフィルム冷却機構についてもシミュレーションを行った。図3は、シミュレーションにて用いたモデルを模式的に示す斜視図である。図3(a)は、本実施形態のタービン翼1が備えるフィルム冷却機構3に基づくモデルを示し、図3(b)は、従来のフィルム冷却機構に基づくモデルを示している。なお、図3に示す方向は、上記実施形態と同一である。すなわち、X方向は主流Fが流れる方向を示している。また、Y方向は、X方向と直交する翼体2の表面に沿う方向を示している。また、Z方向は、翼体2の表面の法線方向を示している。
図4は、図3(a)に示す(A)〜(F)の位置での空間断面における流速分布を示す図である。(A)に示すように、第1冷却孔6から冷却ガスが噴出されると、出口端6aの傾斜方向と反対側の端部近くに反時計回りの渦流S1が形成される。
続いて、(B)に示すように、渦流S1は下流に向かうに連れて成長する。また、第2冷却孔7から冷却ガスが噴出されると出口端7aの傾斜方向と反対側の端部近くに反時計回りの渦流S2が形成される。つまり、第2冷却孔7の近傍に、渦流S1と同一方向に回転する渦流S2が形成される。
続いて、(C)に示すように、渦流S1は成長しながら、一部が渦流S2に移流される。すなわち、渦流S1と渦流S2とが干渉し始める。なお、渦流S2は、成長を続ける。そして、(D)に示すように、渦流S1と渦流S2との干渉が進むと、渦流S1と渦流S2とがY方向に押し広げられ、全体としてY方向に向かう横断流S3が形成される。(E)及び(F)に示すように、この横断流S3は、渦流S1と渦流S2とに抑えられることにより、翼体2の表面近傍に留まり続ける。この結果から、本実施形態のフィルム冷却機構3を備えるタービン翼1ではフィルム冷却効率が向上することが分かる。
図5は、図3(b)に示す(G)〜(J)の位置での空間断面における流速分布を示す図である。(G)に示すように、冷却孔10から冷却ガスが噴出すると、(H)に示すように、各冷却孔10の両端近傍に、反対方向に回転する渦流S4及び渦流S5が形成される。これらの渦流S4と渦流S5とは、近接する位置で翼体2の表面から離間するように回転する。(I)に示すように、渦流S4と渦流S5とは下流に向かうことにより成長し、(J)に示すように、干渉することで、翼体2の表面から離間する方向に流れる剥離流S6が形成される。この結果から、従来の本実施形態のフィルム冷却機構を備えるタービン翼では、フィルム冷却効率が悪化することが分かる。
以上のように本実施形態のフィルム冷却機構3を有するタービン翼1によれば、第1冷却孔6と第2冷却孔7とが、軸La(Y方向)に対して同一方向に傾斜された方向に冷却ガスを噴出するため、第1冷却孔6から噴出された冷却ガスが形成する渦流S1と、第2冷却孔7から噴出された冷却ガスが形成する渦流S2とが同一方向に回転する。これらの第1冷却孔6から噴出された冷却ガスと、第2冷却孔7から噴出された冷却ガスとを干渉させることにより、主流Fと直交する方向へ翼体2の表面に沿う流れ(横断流S3)が形成され、これによってフィルム冷却効率が高まる。さらに、本実施形態のフィルム冷却機構3を有するタービン翼1によれば、第1冷却孔6が冷却ガスを噴出する角度である第1冷却孔噴射角度α1と第2冷却孔が冷却ガスを噴出する角度である第2冷却孔噴射角度β1とが異なるため、1つの冷却孔列4を形成する冷却孔5から噴出される冷却ガスの噴射方向が全て平行となることを防止することができる。この結果、1つの冷却孔列を形成する冷却孔から噴出される冷却ガス同士が干渉するまでの時間(すなわち距離)を短縮することができ、より短時間で、横断流S3を形成することができ、フィルム冷却効率をさらに向上させることが可能となる。
また、本実施形態のフィルム冷却機構3を有するタービン翼1においては、冷却孔列4が、第1冷却孔6と第2冷却孔7とが交互に配列されてなる。このような構成を採用することにより、隣り合う冷却孔5から噴射された冷却ガス同士を全て短時間で干渉させることができ、より大きな横断流S3を形成することができる。したがって、さらにフィルム冷却効率を向上させることが可能となる。
また、主流Fに対する冷却孔5から噴射する冷却ガスの流量を相対的に大きくすることによってフィルム冷却を可能とする範囲を広げることができる。図6は、主流Fと冷却孔から噴射される冷却ガスの流量との比に依存する吹出し比BRと、冷却効率ηとの関係を示す実験結果である。図6(a)はBRが0.5の場合の実験結果を示し、図6(b)はBRが1.0の場合の実験結果を示し、図6(c)はBRが1.5の場合の実験結果を示している。これらの実験結果に示すように、BRが大きくなる(すなわち冷却ガスの流量が増加)と、フィルム冷却により冷却される範囲が拡がることが確認できる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態において図2(a)に示される第1冷却孔噴射角度α1及び第2冷却孔噴射角度β1は、あくまでも一例である。図7は、第1冷却孔噴射角度α1と、第2冷却孔噴射角度β1と、冷却効率ηとの関係を示すグラフである。この図に示すように、例えば第1冷却孔噴射角度α1、あるいは、第2冷却孔噴射角度β1は、180°までの範囲で、70°よりも小さく、120°より大きい範囲とすることで冷却効率ηが高まることが分かる。また、図8は、第1冷却孔噴射角度α1と第2冷却孔噴射角度β1との差の絶対値(Δβ)と、冷却効率ηとの関係を示すグラフである。この図に示すように、第1冷却孔噴射角度α1と第2冷却孔噴射角度β1との差は、0°より大きく35°よりも小さい範囲とすることで冷却効率ηが高まる。したがって、例えば、冷却効率ηが高まるように、上述の範囲で第1冷却孔噴射角度α1及び第2冷却孔噴射角度β1を設定することが考えられる。
また、上記実施形態における冷却孔5の形状は一例である。他の形状の冷却孔を採用することも可能である。例えば、流路部5cや流路部6cが直線状でない形状や、出口端6a、入口端6b、出口端7a及び入口端7bが楕円形状でない形状を採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、本発明の冷却機構をタービン翼に適用した例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構造物の冷却用として採用することも可能である。
1 タービン翼(構造物)
2 翼体
2a 前縁
2b 後縁
3 フィルム冷却機構
4 冷却孔列
5 冷却孔
5c 流路部
6 第1冷却孔
6a 出口端
6b 入口端
6c 流路部
7 第2冷却孔
7a 出口端
7b 入口端
7c 流路部
10 冷却孔
La 軸
L1 長軸
L2 長軸
S1 渦流
S2 渦流
S3 横断流
S4 渦流
S5 渦流
S6 剥離流
α1 第1冷却孔噴射角度(第1角度)
β1 第2冷却孔噴射角度(第2角度)

Claims (3)

  1. 表面に沿って高温ガスが流れる構造物の冷却構造であって、
    前記構造物を貫通して設けられる冷却孔が前記高温ガスの流れである主流に対して直交する方向に配列されて形成される冷却孔列を有し、
    前記冷却孔列は、前記主流と直交かつ前記表面に沿う軸に対して第1角度にて傾斜する方向に冷却ガスを噴出する第1冷却孔と、前記第1冷却孔と傾斜方向が同一でかつ前記第1角度と異なる第2角度にて前記軸に対して傾斜する方向に冷却ガスを噴出する第2冷却孔とを有する
    ことを特徴とする冷却構造。
  2. 前記冷却孔列は、前記第1冷却孔と前記第2冷却孔とが交互に配列されてなることを特徴とする請求項1記載の冷却構造。
  3. 請求項1または2記載の冷却構造を有することを特徴とするタービン翼。
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