JP2017030116A - ラチェット機構付きモンキーレンチ - Google Patents

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輝樹 林
Teruki Hayashi
輝樹 林
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Abstract

【課題】柄を握りなおすことなくラチェット機構のオンオフ切替操作を行うことが可能なラチェット機構付きモンキーレンチを提供する。
【解決手段】切替部材32は、切替軸48にて固定アゴ本体12に往復回動自在に取り付けられると共にクリックバネ34に係合し、柄16にスライドカラー26が係合して柄16をロックする状態と、前記柄16からスライドカラー26が離脱して柄16の揺動をフリーにする状態とが維持されるようになっており、切替部材32の操作部32eは、可動アゴ本体14の可動アゴ部側下端部12tから外方に突出するように配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ラチェット機構を有するモンキーレンチの改良に関する。
この種のモンキーレンチとして、例えば特許文献1に示すモンキーレンチが知られている。この従来のモンキーレンチについて簡単に説明すると、図7に示すように、固定アゴ本体2、可動アゴ本体3、柄4、ラチェット機構5およびロック部材6を大略備えており、柄4が固定アゴ本体2に設けられた軸7を中心に揺動するように構成されている。
そして、固定アゴ本体2の側面にロック部材6のロックボタン6aが設けられ、可動アゴ本体3の移動方向に平行に設けられた長孔2aに沿って移動可能に設けられている。このロックボタン6aには、ロックカム6bが取り付けられており、柄4の軸7近傍の切り欠き4aに挿脱することで柄4の揺動をロック・アンロックするようになっている。
登録実用新案第3183139号公報(図1)
このモンキーレンチ1を使用する際は、柄4を握り、ウォーム8を親指で操作して固定アゴ部2bと可動アゴ部3aとの間の間隔をボルト・ナットなどの被締着部材Xの幅に合わせ、被締着部材Xを中心にして柄4を揺動させて被締着部材Xを締め込んで行くことになるが、ラチェット機構5を利用して連続的に柄4を揺動させて被締着部材Xを締め込んで行くには、ロックボタン6aを操作してロックカム6bを柄4の切り欠き4aから離脱させなければならない。
その場合、空いている左手でロックボタン6aを操作するか、ロックボタン6aが固定アゴ本体2の側面にあるため親指が届かず操作できないために柄4を握り直し、ロックボタン6aを操作することになる。
特に、高所であったり足場が悪い不安定な場所での作業では、両手を自由に使えない場合があり、空いている左手でロックボタン6aを操作することが出来ない。その場合、柄4を握っている側の右手で切替操作をすることになるが、柄4を握りなおすと、手からモンキーレンチ1が滑り落ちて落下事故を引き起こす危険がある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、柄を握りなおすことなく片手で簡単にラチェット機構のオン・オフの切替操作を行うことが可能なラチェット機構付きモンキーレンチを提供することにある。
請求項1に記載した発明は、「被締着部材Xを挟持して回転させる際の一方の挟持部となる固定アゴ部12bを有する固定アゴ本体12、その他方の挟持部となる可動アゴ部14bを有し、固定アゴ部12bに対して近接離間可能となるように固定アゴ本体12に移動可能に装着された可動アゴ本体14、固定アゴ本体12に設けた支点軸46にて揺動自在に取り付けられた柄16とで構成されたラチェット機構付きモンキーレンチ10であって、
可動アゴ本体14には、移動方向に沿ってラック歯14cを有するラック14aが設けられ、
固定アゴ本体12の可動アゴ部側下端部12tには、可動アゴ本体14の移動方向に平行に挿通されたシャフト30と、柄16の揺動を規制する切替部材32とが設けられ、
シャフト30には、ラック歯14cに噛合し、可動アゴ本体14と共に移動するウォーム18と、柄16に係脱してウォーム18の移動を規制するスライドカラー26と、柄16の揺動によってウォーム18が可動アゴ本体14と共に固定アゴ部12bから離間する方向に移動してきた時に逆の近接方向に押圧付勢する主バネ28と、切替部材32の切り替え状態を保持するクリックバネ34とが挿通されており、
切替部材32は、切替軸48にて固定アゴ本体12に往復回動自在に取り付けられると共にクリックバネ34に係合し、柄16にスライドカラー26が係合して柄16をロックする状態と、前記柄16からスライドカラー26が離脱して柄16の揺動をフリーにする状態とが維持されるようになっており、
切替部材32の操作部32eは、可動アゴ本体14の可動アゴ部側下端部12tから外方に突出するように配置されている」ことを特徴とするラチェット機構付きモンキーレンチ10である。
請求項1に記載のラチェット機構付きモンキーレンチ10によれば、柄16の揺動をロック・アンロックする切替部材32が、固定アゴ本体12の可動アゴ部側下端部12tに設けられているので、柄16を握ると、親指が沿う位置に切替部材32が位置することとなる。
したがって、柄16を握りなおす必要がないので、高所や足場が悪い不安定な場所のように両手を自由に使うことができない場所で被締着部材Xの締結作業をする場合であったとしても、切替部材32の操作を片手で簡単に行うことができるので、切替部材32を操作する際にモンキーレンチ10が手から滑り落ちることはなく、落下事故を引き起こす恐れもない。
この発明に係るラチェット機構付きレンチを示す斜視図である。 ラチェット機構付きレンチの分解図(一部断面)である。 使用状態を示す図である。 ラチェット機構をオンにした状態を示す図である。 柄を背側方向に回転させた状態を示す図である。 可動アゴがスライドする状態を示す図である。 従来のラチェット機構付きレンチを示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜2によって説明する。図1は、本発明にかかるラチェット機構付きモンキーレンチ10を示す斜視図であり、図2は、ラチェット機構付きモンキーレンチ10の分解図(一部断面)である。
これらの図が示すように、本発明のラチェット機構付きモンキーレンチ10は、固定アゴ本体12、可動アゴ本体14、柄16、ウォーム18、ラチェット機構20、切替機構22並びに必要に応じて設けられる緩止機構24により大略構成されている。
固定アゴ本体12は、金属などの剛性材料からなる板状の部材で、その前端部(図2中、左側)には、図中、上下方向に垂直に伸びる前側面12aが形成されており、該前側面12aの上部には、固定アゴ部12bが前方へ向けて延設されている。
固定アゴ部12bは、前側面12aと直交する方向に伸びる当たり面12cをその腹側(図2中、下側)に有しており、該当たり面12cと、該当たり面12cの背側(図2中、上側)の外面12dとの間隔が、その基部側が幅広で先端に向かうにしたがって幅狭となるよう、正面視略三角形状に形成されている。
固定アゴ本体12の中央部には、その背側(図2中、上側)の上面から、腹側(図2中、下側)の下面に至る連通孔12eが形成されており、この連通孔12eに後述する可動アゴ本体14のラック14aが上下方向にスライド可能に挿通される。
固定アゴ本体12の前側面12aには、固定アゴ部12bの背側(上面側)から腹側(下側)に至る部分まで切り欠き12fが設けられている。この切り欠き12fは、連通孔12eと連通しており、後述する可動アゴ本体14の接続部分14fが挿通されている(切り欠き12fは、後述する可動アゴ本体14の接続部分14fが上下方向に移動するための通路として機能する。)。
固定アゴ本体12の中央部分には、矩形状の窓12gが形成されており、この窓12gから後述するウォーム18とスライドカラー26が覗くようになる。
固定アゴ本体12の後部(図2中、右側)には、その全体が広くスリット状に切り欠かれて柄挟持部12hが形成されており、この柄挟持部12hに後述する柄16の取付部16bが挿入されている。柄挟持部12hの腹側面(下側面)が可動アゴ部側下端部12tであり、この可動アゴ部側下端部12tに後述する切替部材32が挿入される。
固定アゴ本体12のうち、連通孔12eと柄挟持部12hとで挟まれた中実部分が連結部12iであり、この連結部12iのうち、柄挟持部12hに面する後側面には、バネ収容孔12jが形成されており、このバネ収容孔12jに柄押圧用バネ40が自由長よりも撓まされた状態で収容されている(したがって、柄押圧用バネ40は、後述する柄16の当たり面16eを常時後方へ向けて押圧している。)。
連結部12iのうち窓12gと面する腹側面(下側面)には、連通孔12eに平行にネジ穴12kが形成されており、このネジ孔12kに後述するシャフト30の雄ネジ30aが螺入されている。
また、連結部12iのうち、窓12gの下側の部分には、断面円形状のスライドカラー収容孔12pが形成されている。スライドカラー収容孔12pは、柄挟持部12hと連通しており、後述するラチェット機構20のスライドカラー26、主バネ28ならびにシャフト30が収容されている。なお、前記スライドカラー収容孔12pの直径は、柄挟持部12hの幅より大である。
さらに、固定アゴ本体12のうち、柄挟持部12hが形成されている部分の上部には、柄取付用孔12mが貫通して形成されており、同下部には、切替部材取付用孔12nが貫通して形成されている。
可動アゴ本体14は、固定アゴ本体12の固定アゴ部12bに対して近接離間可能に取り付けられ、固定アゴ本体12と協働してボルト、ナットなどの被締着部材を挟持するもので、図2中、上下方向に伸びるラック14aと、ラック14aの下端部から接続部分14fを介し、前方へ向けて延設された可動アゴ部14bとを備えている。
ラック14aは、細長の棒状部分で、その外径は、上述した固定アゴ本体12の連通孔12eにスライド可能に移動できるよう、連通孔12eの内径よりやや小さめに設定されており、ラック14aの後側(図2中右側)には、ラック歯14cがその全長にわたって形成されている。
可動アゴ部14bは、ラック14aの軸方向に対して直交する方向に伸びる当たり面14dを有しており、当たり面14dと、当たり面14dの腹側の外面14eとの間隔が、その基部側が幅広で先端に向かうにしたがって幅狭となるよう、正面視略三角形状に形成されている。なお、組み立て完了後、この当たり面14dと、上述した固定アゴ部12bの当たり面12cとは略平行となっており、両当たり面12c,14dでボルト・ナットなどの被締着部材Xを挟持できるようになっている。
可動アゴ部14bのラック14aとの接続部分は薄肉に形成されており、この薄肉の接続部分14fが固定アゴ本体12の切り欠き部分12fに挿入されている。
柄16は、金属などの剛性材料からなる細長の板状部材で、柄本体16aと取付部16bとを有する。
取付部16bは、柄本体16aの前端部から延設され、固定アゴ本体12への取付部分として機能する薄板状部分であり、固定アゴ本体12の柄挟持部12hに挿入できるよう、その厚みが柄挟持部12hの幅よりもやや薄肉に形成されている。
取付部16bには、固定アゴ本体12の柄取付用孔12mと対応する位置に丸孔16cが形成されており、別途用意した支点軸46の先端を固定アゴ本体12の一方の柄取付用孔12m、丸孔16c、固定アゴ本体12の他方の柄取付用孔12mに挿入し、その挿入端をカシメることによって、柄16が固定アゴ本体12に、支点軸46を軸中心として揺動可能に取り付けられることになる。
取付部16bの前端部中央部分には、緩止機構収容凹所16dが形成されており、この緩止機構収容凹所16dに後述する緩止機構24が収容されている(この点については後述する)。
取付部16bの前端部であって、緩止機構収容凹所16dの上部には、当たり面16eが上下方向に伸びており、緩止機構収容凹所16dの下部には、段部16fが形成されている。段部16fの下部には、図2中、左側にスライドカラー係止凸部16iが突設され、その左上側端部には、スライドカラー係止端部16jが設けられており、その下端部分に下端部16hが形成されている。
また、取付部16bの下端部中ほどには、後述する切替部材32を固定するための切替部材固定用凹所16gが形成され、切替部材固定用凹所16gと下端部16hの境界部分には、傾斜面16kが形成され、下端部16hと傾斜面16kの境界部分には、下端境界部16mが形成されている。
ウォーム18は、ラック歯14cと噛合して、固定アゴ本体12にその拡縮方向(図2における上下方向)にスライド可能に取り付けられている可動アゴ本体14の上下方向の位置を調整するためのもので、円筒状のウォーム本体18aと、その外周面に設けられた螺旋突条18bとを有する。
ウォーム本体18aは、固定アゴ本体12の窓12g内を上下方向に移動できるよう、その上下方向のウォーム長さhが窓12gの軸方向の高さHよりも短く設定されている。
螺旋突条18bは、ウォーム本体18aの外面に螺旋状に突設されており、そのピッチ(間隔)は、ラック歯14cと噛合するよう、ラック歯14cのピッチと合うように適宜設定されている。ウォーム本体18aの中心に形成されている孔18cには、後述するようにシャフト30が挿通されている。
ラチェット機構20は、ウォーム18を回転操作することなく可動アゴ本体14の上下方向の移動を可能にするためのもので、スライドカラー26、主バネ28およびシャフト30により大略構成されている。
スライドカラー26は、円筒状のスライドカラー本体26aと、円形鍔26bと、係止爪26cとを有する。
スライドカラー本体26aは、その外面が固定アゴ本体12のスライドカラー収容孔12pの内面形状に沿うような円柱状となっており、スライドカラー収容孔12pに挿入された状態で上下方向にスライド出来るようになっている。
円形鍔26bは、その外径がウォーム18の螺旋突条18bの外径と略等しく、あるいは小さめに設定され、一部が切り欠かれた円盤状のもので、スライドカラー本体26aの上端部にてスライドカラー本体26aと一体的に形成されている。円形鍔26bの厚さdは、螺旋突条18bの厚さDと略等しい、あるいは大きいことが好ましく、円形鍔26bの外周面は、平滑面にて形成されているが、滑り止めのローレットを設けるようにしてもよい。また、円形鍔26bのラック歯14cと向き合う側は、ラック歯14cのスライド移動を妨げないように切り欠き26eを備えている。
係止爪26cは、スライドカラー本体26aの側面から側方へ向けて延設された矩形板状部分で、ラチェット機構20が機能していない状態(後述する図3の状態)と、ラチェット機構20は機能しているが被締着部材Xを挟持している状態(後述する図4の状態)とにおいて柄16の段部16fに嵌り込むよう、その位置や大きさが適宜設定されている。
主バネ28は、スライドカラー26をウォーム18と共に固定アゴ本体12のネジ穴12kの方向へ押し上げるためのもので、後述するシャフト30を取り巻くように配設されている。主バネ28の外径は、スライドカラー本体26aの外径と略等しく、あるいはやや小さめに設定されており、主バネ28の内径は、シャフト30の外径よりもやや大きめに設定されている。
シャフト30は、ウォーム18とスライドカラー26が共に上下方向に移動する際のガイドとなるもので、主バネ28、スライドカラー26の孔26dおよびウォーム18の孔18cにこの順に挿通されている。
シャフト30の先端には、雄ネジ30aが螺設されており、この雄ネジ30aが固定アゴ本体12のネジ穴12kに螺入されている。雄ネジ30aとは反対側の端部には、頭部30bが配設されている。頭部30bの外径は、スライドカラー収容孔12pの内径と略等しく或いはやや小さめに設定されており、また、後述するように、主バネ28を保持するために主バネ28の外径よりも大きめに設定されている。
切替機構22は、切替部材32とクリックバネ34とで大略構成されている。
切替部材32は、ラチェット機構20の作動、非作動を切り替えるための部材であり、固定アゴ本体12における切替部材取付用孔12nと対応する位置には、丸孔32aが形成されており、別途用意した切替軸48の先端を固定アゴ本体12の一方の切替部材取付用孔12n、丸孔32a、固定アゴ本体12の他方の切替部材取付用孔12nに挿入し、その挿入端をカシメることによって、切替部材32が固定アゴ本体12に、切替軸48を軸中心として軸回転可能に取り付けられることになる。
切替部材32の前端部には、係合突起32bが図2中、左上方へ向けて突設されており、切替機構22を作動にしたときに、この係合突起32bが後述するクリックバネ34の凹部34bに嵌り込むよう、その位置や大きさが設定されている(図4参照)。
切替部材32の係合突起32bから続く突出部分には、柄ロック面32c、柄アンロック凹面32dが連続して形成されている。
切替部材32の下部は、その中央部分が凹設されて操作部32eとなっている。操作部32eは、可動アゴ部側下端部12tから外方に突出するように配置されており、その外面には、滑り止め用の溝32fが複数条刻設されている。
クリックバネ34は、切替機構22を作動にしたときに切替部材32が動かないよう、その位置を固定するためのもので、SUSのような薄板状の金属板材を「ん字形」に曲折することによって形成されている。クリックバネ34の前端部には、シャフト30を挿通するための挿通孔34aが形成されており、後端部には、切替部材32を保持するための凹部34bが形成され、その先端にはラチェット機構20が作動しないようにロック状態を保持するためのロック保持部34cが形成されている。
緩止機構24は、ラチェット機構付きモンキーレンチ10を用いて被締着部材Xの締着作業を行っている際に、ウォーム18が緩むのを防止するためのもので、弾接部材36と弾接部材押圧用バネ38とで大略構成されている。
弾接部材36は、正面視逆コ字状の部材で、平面から見たときには、その基部から先端に向かうにしたがって幅狭となる鏃形状となっており(図2の円内参照)、弾接部材36全体が柄16の緩止機構収容凹所16d内に弾接部材押圧用バネ38とともに収容されている。
弾接部材押圧用バネ38は、緩止機構収容凹所16d内に自由長よりも撓まされた状態で配設されており、その弾発力によって弾接部材36を前方へ向けて常に押圧しており、弾接部材36の先端先鋭部分がウォーム18の螺旋突条18bのローレットが彫られた外面に常時、軽く当接している。
以下に、図1〜3を用いて、本発明のラチェット機構付きモンキーレンチ10を組み立てる場合について説明する。図3は本発明における一実施形態のラチェット機構付きモンキーレンチ頭部を示す正面断面図である(ラチェット機構非作動時)。
図2に示すように、まず、固定アゴ本体12のバネ収容孔12jに取付部16bの当たり面16eを押圧するための柄押圧用バネ40を挿入する。次に、取付部16bを固定アゴ本体12の柄挟持部12hに嵌め込み、取付部16bの丸孔16cと固定アゴ本体12の柄取付用孔12mとの位置を合わせ、これらの孔を支点軸46で貫通し、挿入端をカシメて、取付部16bを固定アゴ本体12に支点軸46を軸中心として軸回転可能に固着する。
次に切替部材32を固定アゴ本体12の柄挟持部12h下端から、係合突起32bが上方かつ可動アゴ部14b方向を向くように挿入し、切替部材32の丸孔32aと固定アゴ本体12の切替部材取付用孔12nの位置を合わせ、これらの孔を切替軸48で貫通し、挿入端をカシメて、切替部材32を固定アゴ本体12に切替軸48を軸中心として軸回転可能に固着する。
次に、図3に示すように、切替部材32は操作部32eを可動アゴ部14b側の位置として、係合突起32bが取付部16bの下端部16hと、柄ロック面32cが切替部材固定用凹所16gの傾斜面16kとに当接するように配置し、ラチェット機構が作動しないようにする。
次に、図2に示すように、緩止機構24の弾接部材押圧用バネ38を弾接部材36の弾接部材押圧用バネ収容凹所36aに弾接部材36を前方へ向けて押圧する方向に配置し、この状態で弾接部材36と弾接部材押圧用バネ38を固定アゴ本体12の窓12gから、取付部16bの緩止機構収容凹所16dに弾接部材押圧用バネ38と弾接部材36を順次挿入する。次に、スライドカラー26を、窓12gからスライドカラー収容孔12pに、円形鍔26bをウォーム18に隣接させ、また係止爪26cは、柄挟持部12hに挟み込まれるように挿入する。
次に、可動アゴ本体14のラック14aを固定アゴ本体12の連通孔12eに、可動アゴ本体14の下端が固定アゴ本体12の下端に一致するように挿入する。次に、ウォーム18を、その螺旋突条18bが可動アゴ本体14のラック歯14cと噛合するように窓12gに挿入する。
次に、クリックバネ34のロック保持部34cがシャフト30の雄ネジ30a側になるようにシャフト30を挿通孔34aに挿通し、続いて主バネ28を挿通して主バネ28と頭部30bでクリックバネ34を挟む。その状態でシャフト30を固定アゴ本体12のスライドカラー収容孔12pに挿入し、スライドカラー26の孔26dとウォーム18の孔18cを順次貫通してネジ穴12kに挿入し、シャフト30の雄ネジ30aをネジ穴12kに螺着させることによってラチェット機構付きモンキーレンチ10の組み立てが完了する。
この時、当たり面16eと固定アゴ本体12の連結部12iとの間には、隙間S(図3参照)が形成されている。
上記のように組み立てられたウォーム18部分は、常に主バネ28の弾発力によって円形鍔26bから図2中、上方向に向けて押圧されている。
以下に、図3〜6を用いて、上記のように構成されたラチェット機構付きモンキーレンチ10の使用方法について説明する。図4〜6は、本発明におけるロック解除状態のラチェット機構付きモンキーレンチ10の頭部を示す部分断面図である。固定アゴ部12bと可動アゴ部14bの間隔を調整するには、ラチェット機構付きモンキーレンチ10の柄16を握り、親指の先をウォーム18の螺旋突条18bのネジ山部にあててこれを回転させ、可動アゴ部14bを上下方向にスライドすることで固定アゴ部12bと可動アゴ部14bの間隔を調整する。この時、円形鍔26bが螺旋突条18bに隣接しているので、ウォーム18に強く親指の腹を押し当てつつウォーム18を回しても、親指の腹が円形鍔26bと螺旋突条18bの間に入り込まず、したがって、仮に螺旋端Kがあったとしても、これに親指の腹が当らず、親指を痛めることがない。
図3に示すように、切替部材32を可動アゴ部14b側の位置に倒してラチェット機構を作動させない場合は、クリックバネ34のロック保持部34cは、切替部材32の係合突起32bを下端部16hに押圧固定し、切替部材固定用凹所16gに柄アンロック凹面32dが嵌り込んだ状態となっており、そのため、取付部16bの段部16fがスライドカラー26の係止爪26cに係止し、これらによってウォーム18およびこれに噛合するラック14aがシャフト30の軸方向に移動できなくなり、そのため可動アゴ部14bが固定され、通常のモンキーレンチと同様に使用することができる。
被締着部材Xとしての六角ナットXを、固定アゴ部12bの当たり面12cと可動アゴ部14bの当たり面14dで挟持するようにウォーム18を回転させて調整し、柄16を紙面上、時計或いは反時計方向のどちらの方向に回しても可動アゴ本体14は移動することなく、六角ナットXを締めたり、緩めたりすることができる。また、このときウォーム18には、弾接部材36が弾接しているので、締着作業中の振動等によりウォーム18が緩むことはない。
図4〜6のように、切替部材32を可動アゴ部14bとは反対方向に倒しロック解除状態としてラチェット機構を作動させる場合は、ラチェット機構付きモンキーレンチ10として使用することができる。切替部材32を可動アゴ部14bとは反対方向に倒すと、切替部材32の係合突起32bは、クリックバネ34のロック保持部34cを超えて、ロック保持部34cを撓ませつつ、凹部34bに嵌り込み、クリックバネ34の弾発力で押着され、その位置がロックされる。
このとき、切替部材32の柄ロック面32cは、切替部材固定用凹所16gから離間しているので、柄16がフリーとなり切替軸48を軸として揺動させることができるようになる。
この状態で柄16を、紙面上、反時計回り方向に揺動させると、下端境界部16mが柄アンロック凹面32dから離間した状態で切替部材32の柄アンロック凹面32dの前方を移動し、取付部16bの当たり面16eが連結部12iと当接するまで、隙間S分、揺動する。
この場合は、図4〜6に示すように、六角ナットXの2辺を固定アゴ部12bの当たり面12cと可動アゴ部14bの当たり面14dで挟持するようにウォーム18で調整し、紙面上、反時計方向に柄16を回転することで、取付部16bの段部16fがスライドカラー26の係止爪26cから離間し、ウォーム18はスライドカラー26と共に主バネ28を押し縮めながら、シャフト30の頭部30bの方向に移動する。
六角ナットXがボルト等(図示せず)に固定されており回転しない場合には、図6に示すように、可動アゴ部14bは、柄16の反時計方向の回転に伴って、固定アゴ部12bとの間隔が広がる方向に力を受け、下方向(シャフト30の頭部30bの方向)に移動する。可動アゴ部14bの移動により可動アゴ本体14のラック歯14cと噛合しているウォーム18も、噛合したままの状態で下方向に移動する。ウォーム18の下方向への最大移動距離は、ウォーム18下側の円形鍔26bから窓12gの上端までの距離H1であり、ボルト、ナットなどの被締着部材に当接した状態で空回りできるのに十分な距離が適宜設定されている。
このため、六角ナットXに対して、可動アゴ部14bは挟持している状態から六角ナットXの周囲を滑り、空回りをする当接状態となる。柄16を反時計回りに回転させている限り、この空回りの当接状態が維持される。
可動アゴ部14bの当たり面14dが、六角ナットXの頂点を越えて、隣接する辺に当接すると、可動アゴ部14bと固定アゴ部12bとが当接する間隔は短くなるため、固定アゴ本体12のスライドカラー収容孔12pに配設された主バネ28の弾発力によって、スライドカラー26とウォーム18が上方向に移動し、それとラック歯14cで噛合している可動アゴ本体14と可動アゴ部14bも上方向に移動し、可動アゴ部14bと固定アゴ部12bが当接すべき間隔に合わせて可動アゴ部14bが上方向に移動する。そして、取付部16bの段部16fにスライドカラー26の係止爪26cが嵌り込み、可動アゴ本体14が下方向に移動できないよう係止する。
ここで、柄16を時計回りにすると、前述のように段部16fに係止爪26cが嵌り込んで可動アゴ本体14を係止しているので、ラチェット機構が作動し、図4に示す状態に戻る。すなわち、可動アゴ部14bと固定アゴ部12bが当接する間隔が当初設定した間隔となった時点で、取付部16bの段部16fがスライドカラー26の係止爪26cを係止し、これによってウォーム18とこれに噛合するラック14aが移動できなくなり、そのため可動アゴ部14bが固定され、六角ナットXを挟持した状態に戻って六角ナットXを回転することができる。
このように、本実施例にかかるラチェット機構付きモンキーレンチ10によれば、柄16の揺動をロック・アンロックする切替部材32が、固定アゴ本体12の可動アゴ部側下端部12tに設けられているので、柄16を握ると、親指が沿う位置に切替部材32がちょうど位置することとなる。
したがって、ラチェット機構のオン・オフを切り替える際には、柄16を握った手でそのまま親指で切替部材32を操作すればよく、従来のように切替部材32を操作するために柄16を握りなおす必要がないのでその切替操作は非常に簡単である。
特に、高所であったり足場が悪い不安定な場所で被締結部材を締結する場合であっても、手からモンキーレンチ10が滑り落ちるおそれはなく、安全に使用することができる。
D:螺旋突条18bの厚さ,d:円形鍔26bの厚さ,H:窓12gの高さ,H1:ウォーム18下側の円形鍔26bから窓12gの上端までの距離,h:ウォーム18の長さ,K:螺旋端,S:隙間,X:被締着部材,1:従来のレンチ,2:固定アゴ本体,2a:長孔,2b:固定アゴ部,3:可動アゴ本体,3a:可動アゴ部,4:柄,4a:切り欠き,5:ラチェット機構,6:ロック部材,6a:ロックボタン,6b:ロックカム,7:軸,8:ウォーム,10:ラチェット機構付きモンキーレンチ,12:固定アゴ本体,12a:前側面,12b:固定アゴ部,12c:当たり面,12d:外面,12e:連通孔,12f:切り欠き,12g:窓,12h:柄挟持部,12i:連結部,12j:バネ収容孔,12k:ネジ穴,12m:柄取付用孔,12n:切替部材取付用孔,12p:スライドカラー収容孔,12t:可動アゴ部側下端部,14:可動アゴ本体,14a:ラック,14b:可動アゴ部,14c:ラック歯,14d:当たり面,14e:外面,14f:接続部分,16:柄,16a:柄本体,16b:取付部,16c:丸孔,16d:緩止機構収容凹所,16e:当たり面,16f:段部,16g:切替部材固定用凹所,16h:下端部,16i:スライドカラー係止凸部,16j:スライドカラー係止端部,16k:傾斜面,16m:下端境界部,18:ウォーム,18a:ウォーム本体,18b:螺旋突条,18c:孔,20:ラチェット機構,22:切替機構,24:緩止機構,26:スライドカラー,26a:スライドカラー本体,26b:円形鍔,26c:係止爪,26d:孔,26e:切り欠き,28:主バネ,30:シャフト,30a:雄ネジ,30b:頭部,32:切替部材,32a:丸孔,32b:係合突起,32c:柄ロック面,32d:柄アンロック凹面,32e:操作部,32f:溝,34:クリックバネ,34a:挿通孔,34b:凹部,34c:ロック保持部,36:弾設部材,36a:弾接部材押圧用バネ収容凹所,38:弾接部材押圧用バネ,40:柄押圧用バネ,46:支点軸,48:切替軸


Claims (1)

  1. 被締着部材を挟持して回転させる際の一方の挟持部となる固定アゴ部を有する固定アゴ本体、その他方の挟持部となる可動アゴ部を有し、前記固定アゴ部に対して近接離間可能となるように前記固定アゴ本体に移動可能に装着された可動アゴ本体、前記固定アゴ本体に設けた支点軸にて揺動自在に取り付けられた柄とで構成されラチェット機構付きモンキーレンチであって、
    前記可動アゴ本体には、移動方向に沿ってラック歯を有するラックが設けられ、
    前記固定アゴ本体の可動アゴ部側下端部には、前記固定アゴ本体の可動アゴ部側下端部から前記可動アゴ本体の移動方向に平行に挿通されたシャフトと、前記柄の揺動を規制する切替部材とが設けられ、
    前記シャフトには、前記ラック歯に噛合し、前記可動アゴ本体と共に移動するウォームと、前記柄に係脱して前記ウォームの移動を規制するスライドカラーと、前記柄の揺動によって前記ウォームが前記可動アゴ本体と共に前記固定アゴ部から離間する方向に移動してきた時に逆の近接方向に押圧付勢する主バネと、前記切替部材の切り替え状態を保持するクリックバネとが挿通されており、
    前記切替部材は、切替軸にて前記固定アゴ本体に往復回動自在に取り付けられると共に前記クリックバネに係合し、前記柄に前記スライドカラーが係合して前記柄をロックする状態と、前記柄から前記スライドカラーが離脱して前記柄の揺動をフリーにする状態とが維持されるようになっており、
    前記切替部材の操作部は、前記可動アゴ本体の前記可動アゴ部側下端部から外方に突出するように配置されていることを特徴とするラチェット機構付きモンキーレンチ。


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