JP2017027643A - 回路基板の接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路基板の接続と離脱を操作できる接続装置を提供する。
【解決手段】基台3上に、回路基板5a、5b、5cを保持する保持部31a、31g、31cを設け、基台3を、本体の天板2に対して、X軸方向に往復動自在に構成する。天板2上の基材210a、210b、210cには、コネクタ211a、211b、211cを設け、保持部31a、31g、31cに保持された回路基板5a、5b、5cの各接続端子を、基台3を動かすことによって、一括してコネクタ211a、211b、211cに着脱させる。
【選択図】図4

Description

この発明は、回路基板の接続装置に係り、詳しくは接続端子を端部に備える複数の回路基板を同時に接続するため接続装置に関するものである。
ハードディスクドライブ装置などの記録装置について、所望のデータを多数の記録装置に記録する複写装置があり、このような複写装置には、多数の記録装置を一時に接続するために、複数の接続端子が設けられた記録装置の接続装置が提案されている。このようなハードディスクドライブ装置の接続装置は、例えばパーソナルコンピュータを大量に出荷する工場において、同種の多数のハードディスクドライブ装置に同じデータを一時に記録する場合に使用される。
特開2007−48415 特開2012−79384 特開2013−242678
既述のように、同じデータを同種の記録媒体に記録する必要性は、ハードディスクドライブ装置に限らず、メモリチップ等にも同様に生じる。また、近年では、ハードディスクドライブ装置の代替として使用されるフラッシュメモリとしてSSD (Solid State Drive)が用いられるようになってきており、ハードディスクドライブ装置と同様に、多数のSSDに一時にデータを記録する記録装置の必要性が高くなっている。
SSDは、回路基板に装着された状態でデータの読み書きが行われるので、複数の回路基板を同時に接続できる接続装置が望ましいが、通常回路基板は基板上に配線が露出している場所があり、基板の着脱操作時等において、短絡が発生しないように取り扱う必要があり、作業効率が悪化するといった問題があった。
この発明は、回路基板の接続と離脱を操作できる接続装置を提供することを目的とするものである。
以上のような問題を解決する本発明は、以下の構成を有する。
(1)基板から突出した端部に接続端子が設けられた回路基板を保持する保持部と、
該保持部が設けられた基台と、
前記回路基板の接続端子が接続される接続部材が固定されている基材とを備え、前記基体と前記基台とは、前記接続端子と前記接続部材とが接続された接続位置と、前記接続端子と前記接続部材とが離れた離脱位置との間で、前記接続部材と前記接続端子の挿脱方向に沿って相対的に移動可能に構成された装置であって、
前記保持部は、前記接続端子の両側の基板端部に形成された段部に当接する係合部と、回路基板において前記接続端子の反対側に当接する当接支持部と、前記接続部材の挿脱方向に対して交差する方向における位置を前記接続端子の両側から接触して接続保持位置に案内する案内部とを備え、前記離脱位置から前記接続位置へ移動する際には、前記当接指示部が回路基板に当接し、前記接続位置から離脱位置に移動する際には、前記係合部が前記段部に係合することを特徴とする回路基板の接続装置。
(2)前記接続部材と、前記保持部は、それぞれ複数設けられ、各保持部又は各接続部材の一方は、他方に対して一体として移動可能に構成されており、複数の回路基板の接続端子を複数の接続部材へ、同時に挿脱可能に構成されている上記(1)に記載の回路基板の接続装置。
(3)前記接続部材に接続された回路基板を覆う蓋部材と、
前記蓋部材に形成された通風孔と、
前記接続部材及び前記保持部材を支持する本体において、前記接続部材に接続された回路基板の近傍に形成された通風孔と、
前記本体内に設けられたファンとを有し、
前記ファンによって発生させられた空気の流れによって、回路基板周囲の雰囲気の換気を行う上記(1)又は(2)に記載の回路基板の接続装置。
(4)前記当接支持部は、回路基板の大きさに合わせて、設置位置を変更可能である上記(1)〜(3)のいずれか1に記載の回路基板の接続装置。
(5)接続保持位置に保持された回路基板の鉛直下側に開口した吸引口を有し、
前記ファンの駆動によって回路基板を接続保持位置に吸引保持する上記(3)に記載の回路基板の接続装置。
請求項1に記載の本発明によれば、保持部に回路基板を保持させた基台は、接続端子が接続部材に接続された接続位置と、接続端子を接続部材から外した離脱位置との間で移動可能であるので、基台又は基材を動かすことによって、接続端子の脱着が容易に可能となる。離脱操作時には、係合部が基板端部の段部に係合するので、接続端子の接続部材からの取り外しが容易となる。当接支持部によって、回路基板は接続部材方向に押し込まれることとなり、接続作業が容易となる。また、案内部によって、離脱位置における、接続保持位置への回路基板のセット作業が容易となる。
請求項2に記載の本発明によれば、複数の回路基板を同時に接続又は離脱させることができるので、作業効率を向上させることができる。
請求項3に記載の本発明によれば、蓋部材によって蓋体内の雰囲気が周囲の雰囲気と隔離され、その空間の雰囲気をファンによって換気することで、回路基板周囲の温度制御が容易となる。
請求項4に記載の本発明によれば、当接支持部の位置を変更することによって、異なる大きさの回路基板の保持が可能となる。
請求項5に記載の本発明によれば、吸引口の吸引によって回路基板を吸引保持することができるので、接続端子の接続操作において、回路基板を保持部に確実に保持しつつ、基台の移動による接続端子の接続を完了させることができる。
本発明の回路基板の接続装置の全体斜視図である。 基板接続領域の全体斜視図である。 筐体の前側部の構成を示す平面図であって、基台を取り除いた状態を示すものである。 基板接続領域の部分斜視図である。 保持部の全体斜視図である。 回路基板を保持した状態における先端部支持台の平面図である。 保持部の全体斜視図である。 保持部の側面図である。 保持部付近の部分平面図である。 位置決め機構の構成を示す平面図である。
以下、本発明に係る接続装置を添付図面に基づいて詳述する。図1は、本発明の回路基板の接続装置1の全体斜視図、図2は、基板接続領域11の全体斜視図である。回路基板の接続装置1は、電子回路を格納する筐体10と、筐体10上に設けられて、回路基板を接続する基板接続領域11(図1中では隠れている)と、該基板接続領域11を覆う蓋体12とを備えている。
筐体10内に格納されている電子回路は、回路基板に電気信号を送信して電子データを記録し、或いは電子データを回路基板に取り付けられたメモリから読み取る等の作用を有する。筐体10の側面には、多数の孔が形成されて通風部101が設けられており、該通風部101の内側には、通風ファン102が配置されている。この通風ファン102の回転によって発生する空気の流れは、通風部101から空気を吸引して、筐体101内部の電子回路を冷却し、基板接続領域11に流入して、該領域11内に保持されている回路基板を冷却する。或いは、通風ファン102が逆回転させられることで、空気の流れが逆向きとなり、基板接続領域11から空気が筐体101内に流入し、基板接続領域11内にセットされた回路基板を保持位置に吸引固定するといった作用を発揮する。
図2は、基板接続領域11を示す全体斜視図であって、蓋体12が開かれた状態を示すものである。筐体10は、高さが低く構成された前側部と、高く構成された後側部とを有し、前側部には、基板接続領域11が設けられ、この基板接続領域11を蓋体12が覆う構成となっている。蓋体12は、箱型に形成され、閉じた状態で内側に基板接続領域11が収納される。
蓋体12の開閉基端部と、筐体10の後側部全端部との間には、蝶番122、122が設けられ、筐体10に対して蓋体12が開閉自在に取り付けられている。
蓋体12の両側端面には、蓋体12の内側と外部との間を連通する通風孔121が形成され、後述するように、筐体10内との間で流通する空気が、通風孔121を流通する。
基板接続領域11では、筐体10の前側天板2上に、基台3が前後方向(X軸方向)移動自在に設けられている。図3は、筐体10の前側部の構成を示す平面図であって、基台3を取り除いた状態を示すものである。
天板2上には、筐体10の幅方向(Z軸方向)に3つの移動案内手段であるレール機構が配置されている。レール機構は、X軸方向に案内溝を有する外レール41a、41b、41cと、該外レール41a、41b、41cの溝内を往復移動する内レール42a41b、41cとによって構成されている。外レール41a、41b、41cは、天板2側に固定され、内レール42a41b、41cは、基台3の下側面に固定されている。基台3は、上記レール機構を介して、天板2に対してX軸方向に平行移動可能であり、かつ往復移動自在に配置されている。
天板2上において、幅方向(Y軸方向)における略中央位置には、位置決め機構40が配置されている。位置決め機構40は、天板2に対する基台3の位置を、接続位置と離脱位置とにそれぞれ位置決めするための機構であり、基台3は、接続位置と離脱位置との間で往復移動する。
上記レール機構の間には、開口部22a、22b、22c、22d、22eが形成されている。この各開口部22a、22b、22c、22d、22eには、後述するように基台3に形成された複数の通気孔34が重なるように配置される。
天板2の背面側端部には、基板接続領域21a〜21gが、幅方向(Z軸方向)に配列されている。各基板接続領域21a〜21gは、それぞれ同じ構成を有しているので、左端の基板接続領域21aについて構成を説明し、他の基板接続領域21b〜21gについては、説明を省略する。
基板接続領域21aには、基材210aが背面側奥に固定され、基材210a上には基板接続端子が接続される接続部としてのコネクタ211aが固定されている。コネクタ211aは、接続口212aを基台3側に有しており、この接続口212aに、基板5の接続端子52が挿入される。基材210aの下側には台座213aが設けられており、台座213aの前側端には、基台3に面した鉛直平面を有する受け部材24aが設けられている。コネクタ211aから延びる通電コードは、筐体10に収納された電子回路に接続される。電子回路では、例えば、各コネクタ211a〜211eに対して、マスターメモリから読み取ったデータを、供給する。
図2に示されているように、基台3上には、背面側端部において、幅方向(Z軸方向)に、回路基板5a〜5gを保持する保持部31a〜31gが設けられている。そして、保持部31a〜31gは、各基板接続領域21a〜21gに対応する位置に配置されている。図4は、基板接続領域11の一部の斜視図、図5は、保持部31aの全体斜視図である。保持部31a〜31gは同じ構成であるので、保持部31aについて詳説し、他の保持部31b〜31gの構成については、説明を省略する。
基台3上において、保持部31aは、当接支持部としての基端部支持台32と、先端部支持台33aと、基端部支持台32と先端部支持台33aとの間において、先端部支持台33a近傍に設けられた吸引口35と、複数の通気孔34とを有している。通気孔34は、等間隔でX軸方向に複数配置されており、スリット状に形成された長孔である。通気孔34の配置間隔と、通気孔34の幅とは、略同じ距離となるように構成されている。通気孔34の配列は、保持される回路基板5aに対して、両側に1列づつ設けられている。
基端部支持台32は、他の保持部31b〜31gと共通の部材であって、基台3上で幅方向(Z軸方向)に延設された1本の長尺部材であり、基台3に直接固定される下部材321上に上部材322を固定して構成されている。下部材321の先端部支持台33a〜33gに対向する側には段部が形成され、下部材321よりも若干幅の狭い上部材322が、前記段部に覆い被せられることで、溝323が構成される。溝323は、下側が上部材322よりも先端部支持台33a側に突出した形状となっている。このような構成とすることで、回路基板5aの基端を、溝323に挿入することが容易となる。
また、基端部支持台32は、取付位置を変更可能に構成されており、先端部支持台32との距離を適宜変更することができる。このように変更することによって、大きさの異なる回路基板に応じて、基板を保持するための取付位置を調整することが可能となる。
図6は、回路基板5aを保持した状態における先端部支持台33aの平面図である。本発明の接続装置1で保持される回路基板5は、例えば、図4に示されているように、基板51と、基板51上に載置されたフラッシュメモリ54、その他プリントされた回路、基板51の先端に設けられた接続端子52とを有している。接続端子52には、導電体により構成される複数の端子が配置されている。接続端子52の幅W2は、回路基板の基板51の幅W1よりも小さく構成されており、接続単位52の両端部には段部55、55が形成されている。回路基板5の大きさや形状は、その用途により異なる。基板51の大きさに応じて、既述の通り、基端部支持台32の位置をX軸方向に設定変更可能に構成されている。
先端支持台33aは、係合部材62と案内部材61とを有している。係合部材62は、板材を直角に折り曲げて形成されており、基台3上に直立した状態で固定されている。案内部材61は、係合部材62に沿って配置されており、この実施形態では係合部材62の基端部支持台32側に固定されている。
係合部材62は、保持する回路基板5aに対して直交する方向に配置されており、その上端部は、回路基板5aの接続端子部分が載置される端子収容部60となっており、端子収容部60の両側には、凸部621L、621Rが上方(Y軸方向)に突設されている。凸部621L、621Rは、基端部でコネクタ211a方向に折り曲げられ、傾斜部623L、623Rが構成されており、さらに、凸部621L、621Rの相互に対向する内側端は円弧状に形成されたガイド部622L、622Rが設けられている。凸部621L、621Rの内側端辺の間隔W3は、回路基板5aの基板51の幅W1より小さく、回路基板5aの接続端子52の幅W2よりも大きく設定されている。
端子収容部60の正面側に配置された案内部材61は、保持する回路基板5aに対して直交する方向に配置されており、その上端部には、凸部621L、621Rの手前側(基端部支持台32側)に、突出部611L、611Rが設けられており、突出部611L、611Rの間に回路基板5aの基板51が収容される構成となっている。突出部611L、611Rの対向する内側面613L、613Rの間隔は、基板51の幅W1と略等しい長さに設定されている。従って、内側面613L、613Rの間隔(W1)は、凸部621L、621Rの内側端辺の間隔W3より広く構成されており、図6に示されているように、回路基板5aが保持部31aに保持されている状態では、接続端子52の両端は、凸部621L、621Rの内側端辺とは接触せず、離れた状態となる。
このように設定されていることで、回路基板5aは、保持状態で突出部611L、611Rの間に嵌まり込み、Z軸方向にはブレない構成となっている。また、内側面613L、613Rの上端部には、上方へ向けて外側に傾斜した案内面612L、612Rが形成されており、この案内面612L、612Rに接触することで、回路基板5aは、滑らかに突出部611L、611Rの間に案内される。
接続端子52の端子部分や基板51上には、通電部がむき出しとなっている部分もあるので、これらの通電部に作業者の手や工具等が接触しないように配慮する必要がある。
そこで、案内部材61及び基端部支持台32は、例えば樹脂などの絶縁物質で構成されていることが好ましい。これにより、配線が露出基板においても、案内部材61が接触することによるショート等の不都合を抑制できる。また、係合部材62も同様に絶縁物質で構成されていることが好ましが、接続端子52をコネクタ211aから引き抜く際に、回路基板5aの段部55、55に左右の凸部621L、621Rを引っ掛かけて、基端方向へ引っ張る構成となっているので、係合部材62は、相応の強度が必要とされる。そのため、係合部材62は金属で構成されていてもよい。この構成例は、金属である係合部材62は、保持部31aに保持された状態では、接続端子52には接触しない状態となっており、通電部分への金属の接触が回避されている。
図7は、保持部31aの全体斜視図、図8は、保持部31aの側面図である。図7、図8に示されているように、回路基板5aを保持部31aにセットする場合には、基板51の両側端を指で挟み、基端53を基端部支持台32の溝323に挿入し、基板51の先端部の接続端子52を先端部支持台33aの上にかざす。そして、基板先端部分を先端部支持台33aに、緩やかに載置する。この際、回路基板5aの接続端子52の両端は、ガイド部622L、622Rに接触することで、その曲線に沿って移動し、凸部621L、621Rの間へ案内される。同時に、段部55、55は、凸部621L、621Rの傾斜部623L、623Rに接触することによって基端方向へ案内される。さらに、基板51の先端部両端は、突出部611L、611Rの案内面612L、612Rに接触することで、Z軸方向における接続保持位置に案内される。
回路基板5aの接続端子52は、凸部621L、621RによってX軸方向の位置が、突出部611L、611Rの内側面613L、613Rによって、Z軸方向の位置が規定される。また、Y軸方向の位置は、端子収容部60の底辺によって規定される。
先端部支持台33aと基端部支持台32の間には、吸引口35が設けられている。吸引口35は、保持部31aに保持されている回路基板5aの下側面に近接した位置に開口しており、空気を吸引することによって、基板51を保持位置に留める作用を有する。特に、接続端子52をコネクタ211aの開口部212aに挿入する際に、接続端子52の浮き上がりを抑制し、確実に接続端子52を開口部212aに嵌め込むことを確保する。
吸引口35から空気を吸引する場合には、通風ファン102を逆回転させる。これにより、基板接続領域11内にセットされた各回路基板5a〜5gは、保持位置に吸引固定される。
図9は、保持部31a付近の部分平面図である。図8と図9に示されているように、基台3の下側には、各保持部31a〜31gの下側に、開閉機構7が設けられている。開閉機構7は、板状の移動板71と、移動板71に複数形成された連通孔711と、吸引口35に対応した位置に形成された通風口712とを有している。連通孔711は、X軸方向に等間隔で複数個配置されており、通気孔34と同じ形状で、かつ同数設けられ、さらに同じ間隔で配置されており、通気孔34に対応する位置に配置されている。
また、移動板71のX軸に沿った中心線上には、長穴713が形成され、基台3側に設けられたピン714が、長穴713内を挿通している。移動板71は、相対移動するピン714と長穴713との作用によって、基台3に対してX軸方向に往復動自在に構成されており、通気孔34に連通孔711が重なった状態(図9(B))と、隣接する通気孔34の間に連通孔711が移動して、通気孔34が塞がれた状態(図9(A))とに切り替わることができる。通風口712の大きさは、移動板71の位置に関わりなく、常時吸引口35が重なる大きさに構成されており、吸引口35は常時開口した状態となっている。
移動板71の先端辺には、基台3の外側に突出した当接端部715、715が設けられている。この当接端部715、715は、基台3の外側に突出した状態で、通気孔34が塞がれた状態(図9(A))となり、基台3の内側に後退した状態で、通気孔34が通気可能状態(図9(A))となる。
回路基板5aを保持部31aに載せた基台3を、コネクタ211aに回路基板5aの接続端子52を接続させるべく、基台3を接続位置へ移動させると、基台3の外側に突出した当接端部715、715が受け部材24aに当接して、基台3の内側に押し込まれる。これによって、移動板71が移動して、通気孔34が塞がれた状態(図9(A))から通気孔34が通気可能状態(図9(A))に切り替わる。通気孔34が塞がれた状態では、吸引口35のみが開口した状態となるので、回路基板5aを吸引する圧力が高くなり、回路基板5aの保持力が高まる。
そして、接続位置に基台3が移動すると、コネクタ211aに回路基板5aが接続され、通気孔34が開口する。そして、基板接続領域11の周囲の雰囲気は、複数の通気孔34を通過する空気によって、換気されるとともに、回路基板5aが冷却される。通風ファンの回転方向は、吸引口35から空気を吸引する方向に常時流れていてもよく、或いは、離脱位置では、吸引方向、接続位置では通気孔34から外側に流出する方向に切り替わる構成としてもよい。
基台3と天板2との間には、基台3を接続位置と離脱位置とにそれぞれ位置決めする位置決め機構40が設けられている。図10は、位置決め機構40の構成を示す平面図である。図8及び図10に示されているように、位置決め機構40は、位置決め機構40は、位置決め部材40aと、位置決め部材40aに対して所定圧で左右からボールを押し付けている押圧部40R、40Lとを有している。位置決め部材40aは、天板2側に固定されており、押圧部40R、40Lは、基台3の下側面に固定されている。
位置決め部材40aにおいて、押圧部40R、40Lに対向する各面に、凹部403、404がそれぞれ形成されている。押圧部40R、40Lは、それぞれボール401、401と、各ボール401、401を突出する方向に付勢するスプリング402、402を有している。凹部403、403は、基台3が離脱位置に位置する際にボール401、401が係合する位置に、凹部404、404は、基台3が接続位置に位置する際にボール401、401が係合する位置に、それぞれ形成されている。このように構成することで、離脱位置において、回路基板5a〜5gを保持部31a〜31gにセットする際に、基台3が固定され、セット作業が容易となるといった利点が生じる。
以上説明した構成において、回路基板は、例えば、PCIe M.2ボードなどがあげられるが、このような回路基板に限定されるものではなく、基板の形状についても、矩形の形状に限られるものではない。
1 回路基板の接続装置
10 筐体
101 通風部
102 通風ファン
11 基板接続領域
12 蓋体
121 通風孔
2 天板
211a〜211e コネクタ
22a〜22e 開口部
3 基台
31a〜31g 保持部
32 基端部支持台
33a〜33g 先端部支持台
34 通気孔
35 吸引口
40 位置決め機構
41a〜41c 外レール
42a〜42c 内レール
5a〜5g 回路基板
51 基板
52 接続端子
53 基端
54 フラッシュメモリ
61 案内部材
62 係合部材
7 開閉機構
71 移動板
711 連通孔
712 通風口

Claims (5)

  1. 基板から突出した端部に接続端子が設けられた回路基板を保持する保持部と、
    該保持部が設けられた基台と、
    前記回路基板の接続端子が接続される接続部材が固定されている基材とを備え、前記基体と前記基台とは、前記接続端子と前記接続部材とが接続された接続位置と、前記接続端子と前記接続部材とが離れた離脱位置との間で、前記接続部材と前記接続端子の挿脱方向に沿って相対的に移動可能に構成された装置であって、
    前記保持部は、前記接続端子の両側の基板端部に形成された段部に当接する係合部と、回路基板において前記接続端子の反対側に当接する当接支持部と、前記接続部材の挿脱方向に対して交差する方向における位置を前記接続端子の両側から接触して接続保持位置に案内する案内部とを備え、前記離脱位置から前記接続位置へ移動する際には、前記当接指示部が回路基板に当接し、前記接続位置から離脱位置に移動する際には、前記係合部が前記段部に係合することを特徴とする回路基板の接続装置。
  2. 前記接続部材と、前記保持部は、それぞれ複数設けられ、各保持部又は各接続部材の一方は、他方に対して一体として移動可能に構成されており、複数の回路基板の接続端子を複数の接続部材へ、同時に挿脱可能に構成されている請求項1に記載の回路基板の接続装置。
  3. 前記接続部材に接続された回路基板を覆う蓋部材と、
    前記蓋部材に形成された通風孔と、
    前記接続部材及び前記保持部材を支持する本体において、前記接続部材に接続された回路基板の近傍に形成された通風孔と、
    前記本体内に設けられたファンとを有し、
    前記ファンによって発生させられた空気の流れによって、回路基板周囲の雰囲気の換気を行う請求項1又は2に記載の回路基板の接続装置。
  4. 前記当接支持部は、回路基板の大きさに合わせて、設置位置を変更可能である請求項1〜3のいずれか1に記載の回路基板の接続装置。
  5. 接続保持位置に保持された回路基板の鉛直下側に開口した吸引口を有し、
    前記ファンの駆動によって回路基板を接続保持位置に吸引保持する請求項3に記載の回路基板の接続装置。
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