JP2017026181A - 熱媒体流路形成用仕切り構造体、ジャケット、および振動乾燥機 - Google Patents

熱媒体流路形成用仕切り構造体、ジャケット、および振動乾燥機 Download PDF

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Abstract

【課題】乾燥ドラムを覆うジャケットに熱媒体を流入させ、乾燥ドラムを振動させながら処理対象物を乾燥させる振動乾燥機では、そのジャケット内に仕切り構造体を設けて熱媒体を流れ方向を制御している。この仕切り構造体がジャケットの内壁と外壁の両方に接合されると、加熱と冷却を繰り返した場合の膨張・収縮による歪や、内容物を撹拌するために加えられる振動などにより、仕切りが破損するという問題があった。よって耐久性の高い仕切り構造体を提供する。
【解決手段】処理対象物を温度制御するジャケット3の内部に設けられている仕切り板9a、9bにより構成され、処理対象物側の内壁12と、内壁12と対向する外壁11との間を流動する熱媒体の流れ方向を決定する熱媒体流路形成用仕切り構造体9であって、内壁12または外壁11の一方に接合されている仕切り板9a、9bが、他方の壁に接合されていない。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱流体流路形成用仕切り構造体、ジャケット、および振動乾燥機に関する。さらに詳しくは、膨張・収縮による歪や、振動による破損を回避できる熱流体流路形成用仕切り構造体、ジャケット、および振動乾燥機に関する。
従来、反応容器、加熱ロールや乾燥装置においては、熱媒体による間接加熱が行われている。特に熱媒体として水やオイルを用いた間接加熱は、熱媒体の熱容量が大きいことから温度を容易に変化させることができ、また温度制御も容易であることから有用である。
例えば、特許文献1には乾燥処理容器に付設された外部加熱手段を、乾燥処理容器の少なくとも一部をジャケット構造とし、ジャケット内部に熱媒体を流通させて被処理物を加熱する伝熱式竪型乾燥装置が開示されている。また、特許文献2には、支持枠を介して複数のスプリングで支持された密閉系容器と、該密閉系容器に開設された被乾燥物投入口、排気口および乾燥物排出口と、該密閉系容器に周設された熱媒体の流通可能なジャケットと、モータ駆動の振動発生源とを備える振動乾燥機が開示されている。
これらの装置では、内容物が均一に、かつ効率的に加熱できるとされているが、熱媒体のジャケット内での流れに偏りが生じると加熱が不均一になるという問題がある。このため、ジャケット内に流路を設けて熱媒体の流れを制御し、加熱の均一性を高めた装置が以下のように開示されている。
例えば、特許文献3には、乾燥ドラムに、ドラム外周部に熱源の熱媒体を流すスパイラル状の流路を設けたジャケット構造を有し、ドラム上に吐出された製膜原料のフィルム幅となる方向の温度斑が10℃以下であり、かつ、前記製膜原料のフィルム幅となる方向の平均温度と熱媒体の平均温度の差が10℃以下である金属ドラムを用いたポリビニルアルコールフィルムの製造法が開示されている。また、特許文献4には、ジャケットが水平方向に複数段に分割された構造になり、ジャケット内の流路の長さに合わせてモデル予測制御の制御パラメータを切替する温度制御装置が開示されている。
これらの装置は、図4に示すような仕切り構造体をジャケット3内に設けて熱媒体の流路を形成し、熱媒体の流れや流路の分割によって加熱の均一性や温度制御の容易性を向上させたものである。すなわち、熱媒体が流動する二つの壁111、112の間に、これら二つの壁に結合された両端固定仕切り板109が備えられ、この両端固定仕切り板109により上下の流路110が分断されている。この両端固定仕切り板109により熱媒体の流路の制御が可能となるが、加熱と冷却を繰り返した場合の膨張・収縮による歪や、内容物を撹拌するために加えられる振動などにより、仕切りが破損する場合があり、この場合は、熱媒体による温度制御ができなくなるという問題があった。
さらには、両端固定仕切り板109の接合部の破損とともにジャケット103が破損し、ジャケット103外への熱媒体が漏れるという事態が生じる可能性もあった。このような事態になると、修理に長時間を要するため、生産ロスが大幅に増加するという問題があった。
特開2001−324269号公報 特開平6−307764号公報 特開2002−166437号公報 特開2006−272291号公報
本発明は上記事情に鑑み、膨張・収縮による歪や、振動による破損を回避できる熱媒体の流路形成用仕切り構造体を提供することを目的とする。また、熱媒体の流路の設計により加熱状態を制御することが可能で、歪や破損を回避して、長期間安定して使用することが可能な温度制御ジャケットと、さらに該ジャケットを有する振動乾燥機を提供することを目的とする。
第1発明の熱媒体流路形成用仕切り構造体は、処理対象物を温度制御するジャケットの内部に設けられている仕切り板により構成され、処理対象物側の内壁と、該内壁と対向する外壁との間を流動する熱媒体の流れ方向を決定する熱媒体流路形成用仕切り構造体であって、内壁または外壁の一方に接合されている仕切り板が、他方の壁に接合されていないことを特徴とする。
第2発明の熱媒体流路形成用仕切り構造体は、第1発明において、熱媒体流路形成用仕切り構造体が、内壁に接合されている内壁側仕切り板と、外壁に接合されている外壁側仕切り板と、から構成されていることを特徴とする。
第3発明の熱媒体流路形成用仕切り構造体は、第1発明または第2発明において、仕切り板の不接合端面と、該不接合端面と対抗する壁との間隙が0.1mm以上5mm以下であることを特徴とする。
第4発明の熱媒体流路形成用仕切り構造体は、内壁側仕切り板と、外壁側仕切り板との間隔が、0.1mm以上100mm以下であることを特徴とする。
第5発明の温度制御ジャケットは、第1発明から第3発明のいずれかの熱媒体流路形成用仕切り構造体が備えられていることを特徴とする。
第6発明の振動乾燥機は、第5発明の温度制御ジャケットが備えられていることを特徴とする。
第7発明の振動乾燥機は、第6発明において、仕切り板と壁との接合の一部が、振動乾燥機の加振方向と非平行であることを特徴とする。
第1発明によれば、熱媒体流路形成用仕切り構造体を構成する仕切り板が、内壁または外壁の一方に接合され、他方の壁に接合されていないことにより、内壁と外壁との間に生じる膨張量や収縮量の違いによる歪や、内壁と外壁との振動数の違い等によって生じる仕切り板の破損を回避できる。
第2発明によれば、熱媒体流路形成用仕切り構造体が、内壁に接合されている内壁側仕切り板と、外壁に接合されている外壁側仕切り板と、から構成されていることにより、簡易な構造で仕切り構造体部分で流路抵抗を大きくすることができる。
第3発明によれば、仕切り板の不接合端面と、該不接合端面と対抗する壁との間隙が5mm以下であることにより、内壁側仕切り板および外壁側仕切り板の取付精度や形状精度を必要以上に高くする必要がなく、製作能率が向上する。また仕切り板の不接合端面と、該不接合端面と対抗する壁との間隙が0.1mm以上であることにより、振動が起こった際に、壁と仕切り板とが接触して騒音を発することを防止できる。
第4発明によれば、内壁側仕切り板と、外壁側仕切り板との間隔が、100mm以下であることにより、仕切り構造体部分の流路抵抗を大きくできる。また、内壁側仕切り板と、外壁側仕切り板との間隔が、0.1mm以上であることにより、振動が起こった際に仕切り板同士が接触して騒音を発することを防止できる。
第5発明によれば、温度制御ジャケットには、第1発明から第3発明のいずれかの熱媒体流路形成用仕切り構造体が備えられていることにより、歪や破損を回避して長期間安定して使用することが可能な温度制御ジャケットを提供できる。
第6発明によれば、振動乾燥機には、第4発明の温度制御ジャケットが備えられていることにより、周期的な振動が生じる振動乾燥機において、内壁の振動数と、外壁の振動数の違い等による仕切り板の破損を回避して、振動乾燥機を長期間安定して使用することができる。
第7発明によれば、仕切り板と壁との接合の一部が、前記振動乾燥機の加振方向と非平行であることにより、振動の影響を受けやすい部分のみについて、振動による破損を回避する構造にして、振動乾燥機の製造コストを抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る熱媒体流路形成用仕切り構造体の正面図である。 図1の仕切り構造体を備えた振動乾燥機の正面図である。 本発明の第2実施形態に係る熱媒体流路形成用仕切り構造体の正面図である。 従来の仕切り構造体の正面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る熱媒体流路形成用仕切り構造体9は、処理対象物を温度制御するジャケット3の内部に設けられている仕切り板9a、9bにより構成され、処理対象物側の内壁12と、該内壁12と対向する外壁11との間を流動する熱媒体の流れ方向を決定する熱媒体流路形成用仕切り構造体9であって、内壁12または外壁11の一方に接合されている仕切り板9a、9bが、他方の壁に接合されていないことを特徴とする。
本発明の実施形態に係る熱媒体流路形成用仕切り構造体9を備える振動乾燥機1について、図2により説明する。
図2には、横型の振動乾燥機1の正面図を示す。横型の振動乾燥機1は、有蓋円筒体の乾燥ドラム2の軸心が略水平になるように配置され、図2に示す鉛直方向Vにこの乾燥ドラム2が振動することで、乾燥ドラム2内に収容される粉状または粒状の処理対象物の温度を、均等にしながら乾燥させることができる。
振動乾燥機1は、乾燥ドラム2と、この乾燥ドラム2の覆うように構成されている温度制御ジャケット3と、乾燥ドラム2を支えている架台4と、架台4と乾燥ドラム2との相対位置を変更可能にする弾性体7と、を含んで構成されている。また、振動乾燥機1は、乾燥ドラム2を上下に振動させるための起振機構6を、乾燥ドラム2の下方に備え、この起振機構6は、架台4に備えられている三相誘導式のモータ5によって駆動されている。
乾燥ドラム2は、両端に蓋を備えた円筒体であり、その内部に粉状態または粒状態の処理対象物を収容できる。処理対象物は、処理対象物入口13と処理対象物出口14から作業者が出し入れする。両端に蓋があることにより、乾燥ドラム2内部を真空にすることも可能である。乾燥ドラム2は、温度制御ジャケット3により予め定めた温度まで昇温される。乾燥ドラム2は、ステンレス等腐食性が高い金属により構成されている。本実施形態では、乾燥ドラム2の直径は約1.5m、乾燥ドラムの軸心方向の長さは約2mである。
温度制御ジャケット3は、乾燥ドラム2を覆うように設けられている。この温度制御ジャケット3に、熱媒体である油を流入させることで、乾燥ドラム2内の温度を上げて処理対象物を乾燥させる。温度制御ジャケット3には、下方に3カ所熱媒体流入口8と上方に1カ所熱媒体流出口16が設けられ、乾燥ドラム2の外周を、流入した熱媒体が流れることで、均等に乾燥ドラム2が暖められている。ここで温度制御ジャケット3は、乾燥ドラム2の外周の温度分布を、予め定めた範囲内に制御する必要があり、そのために温度制御ジャケット3内には、熱媒体の流れ方向を決定するための熱媒体流路形成用仕切り構造体9が設けられている。
架台4は、乾燥ドラム2など振動乾燥機1を構成する構成要素を支えている構造体であり、鋼製のチャンネルを溶接して構成されている。そして、架台4と乾燥ドラム2とは、コイルばねなどの弾性体7を介して結合されている。この構成により、架台4に対して、乾燥ドラム2は鉛直方向に振動することができる。なお、弾性体7の上面と、乾燥ドラム2、および温度制御ジャケット3とは、結合部材15により、固定されている。この構成により、乾燥ドラム2と、それを覆う温度制御ジャケット3とは、一緒に振動する。
架台4には、乾燥ドラム2を鉛直方向Vに振動させる起振装置6が備えられている。この起振装置6は、同じく架台4上に設置されているモータ5により動作する。起振装置6は、乾燥ドラム2の軸心方向に配置されている2か所において、交互に上下に振動するように設定されている。
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱媒体流路形成用仕切り構造体9の正面断面図を表わしている。なお、図1は、振動乾燥機1の乾燥ドラム2の軸心方向から見た図であり、その一部を拡大したものである。本実施形態に係る熱媒体流路形成用仕切り構造体9は、温度制御ジャケット3の内部に設けられている。
本発明に係る熱媒体流路形成用仕切り構造体9について説明する。熱媒体流路形成用仕切り構造体9を備えている温度制御ジャケット3は、乾燥ドラム2の円筒形状部分を構成する内壁12と、乾燥ドラム2の円筒形状部分の外周の更に外側に、同心円状に設けられている外壁11と、を含んで構成されており、この二つの壁11、12により流路10が形成されている。すなわち内壁12は、乾燥ドラム2内の処理対象物側に設けられており、外壁11は内壁と対向する位置に設けられている。この内壁12と外壁11との間は、約16mmである。第1実施形態に係る熱媒体流路形成用仕切り構造体9は、内壁12に接合されている内壁側仕切り板9aと、外壁11に接合されている外壁側仕切り板9bとにより構成されている。これらの仕切り板9a、9bは、内壁12または外壁11のいずれか一方に接合されていると共に、他方の壁には接合されていない。この内壁側仕切り板9aと外壁側仕切り板9bとにより、図1の紙面上において、外壁側仕切り板9bの上側と、内壁側仕切り板9aの下側との間の、熱媒体の流れが遮断されている。
熱媒体流路形成用仕切り構造体9を構成する仕切り板9a、9bが、内壁12または外壁11の一方に接合され、他方の壁に接合されていないことにより、内壁12と外壁11との間に生じる膨張量や収縮量の違いによる歪や、乾燥ドラム2の重量によって生じる内壁12の振動数と、外壁11の重量によって生じる振動数の違い等による仕切り板9a、9bの破損を回避できる。これにより熱媒体流路形成用仕切り構造体9を長期間使用することが可能となる。
熱媒体流路形成用仕切り構造体9が、内壁12に接合されている内壁側仕切り板9aと、外壁11に接合されている外壁側仕切り板9bと、から構成されていることにより、簡易な構造で仕切り構造体部分で流路抵抗を大きくすることができる。このため温度制御ジャケット3全体にわたって均一に熱媒体を流動させることができる。
これらの仕切り板9a、9bは、乾燥ドラム2の軸心方向に平行に設けられており、乾燥ドラム2の下方に設けられている熱媒体粒流口8から流入した熱媒体がそのまま熱媒体流出口16へ流出することを抑制することにより、乾燥ドラム2の表面温度が予め定められた温度の範囲内に制御される。仕切り板9a、9bの壁11、12との接合部分は、振動乾燥機1の加振方向と略垂直になる。仕切り板9a、9bと壁11、12との接合部分が、振動乾燥機1の加振方向と非平行であることにより、振動の影響を受けやすい部分のみについて、振動による破損を回避する構造にして、振動乾燥機1の製造コストを抑えることができる。なおこれらの接合部分は、全部が加振方向と非平行である場合の他、その一部が非平行であっても問題ない。
仕切り板9a、9bは、それぞれの壁に隅肉溶接により結合されている。また、仕切り板9a、9bのいずれも、壁との不接合端面と、壁との間隔が0.1mm以上5mm以下とする。また、内壁側仕切り板9aと、外壁側仕切り板9bとの間隔が、0.1mm以上100mm以下とする。
仕切り板9a、9bの不接合端面と、該不接合端面と対抗する壁との間隙が5mm以下であることにより、内壁側仕切り板9aおよび外壁側仕切り板9bの取付精度や形状精度を必要以上に高くする必要がなく、製作能率が向上する。また仕切り板9a、9bの不接合端面と、該不接合端面と対抗する壁との間隙が0.1mm以上であることにより、振動が起こった際に、壁11、12と仕切り板9a、9bとが接触して騒音を発することを防止できる。
内壁側仕切り板9aと、外壁側仕切り板9bとの間隔が、100mm以下であることにより、仕切り構造体部分9の流路抵抗を大きくできる。また、内壁側仕切り板9aと、外壁側仕切り板9bとの間隔が、0.1mm以上であることにより、振動が起こった際に仕切り板同士が接触して騒音を発することを防止できる。
図3には、本発明の第2実施形態に係る熱流体流路形成用仕切り構造体9を示す。第1実施形態に係る熱流体流路形成用仕切り構造体9とは、1つの外壁側仕切り板9bのみで構成されている点が異なっている。この場合、外壁側仕切り板9bの不接合端面と内壁12との間隔は、第1実施形態の場合に比較して小さくする必要がある。なお、熱流体粒慮形成用仕切り構造体9を外壁側仕切り板9bとして示したが、内壁側仕切り板9aとすることも可能である。
熱媒体流路形成用仕切り構造体9を構成する仕切り板9a、9bが、内壁12または外壁11の一方に接合され、他方の壁に接合されていないことにより、内壁12と外壁11との間に生じる膨張量や収縮量の違いによる歪や、内壁と外壁の振動数の違い等によって生じる仕切り板9a、9bの破損を回避できる。これにより熱媒体流路形成用仕切り構造体9を長期間使用することが可能となる。
第1実施形態では、一対をなす内壁側仕切り板12と外壁側仕切り板11により熱流体流路形成用仕切り構造体9が形成されているが、さらに内壁側仕切り板12の上側や、外壁側仕切り板11の下側に新たに仕切り板を追加してもよい。追加する場合は、仕切り板が接合される壁が、最も近接する仕切り板が接合している壁と対向する壁となるようにする。仕切り板の数を多くすると製作の難易性が増加するが、仕切り板部分の圧損を大きくできる。
本発明の熱媒体流路形成用仕切り構造体9を利用した温度制御ジャケット3は、熱媒体流路形成用仕切り構造体9により、乾燥ドラム2の表面の温度分布を所定範囲内に入れることが可能となる。また同じ構成の熱媒体流路形成用仕切り構造体9を使用することにより、乾燥ドラム2を部分的に加熱させるようにすることも可能である。
本発明の熱媒体流路形成用仕切り構造体9は、熱媒体が通過する際に圧損を生じさせることにより、流路を形成させているため、熱媒体として水や油などの液体が好ましく用いられる。特に、粘度が高く、そして沸点が高く熱安定性が高い合成系有機オイルやシリコンオイルが好ましく用いられる。
以下、本発明の第1実施形態について、実施例を用いて説明する。
(実施例)
図1に示す構造の熱媒体流路形成用仕切り構造体9により、横型ドラム式の振動乾燥機2の温度制御ジャケット3内に熱媒体の流路を形成した。熱媒体としては合成系有機オイルを用いて、熱媒体が横型ドラム式の温度制御ジャケット3の下方から供給され、側面の下半面を循環して回収されるように流路を設計した。
水洗してフィルタープレスにより固液分離した平均粒径12μmの金属酸化物粉末をこの温度制御ジャケット3により覆われた乾燥ドラム2内に投入し、熱媒体を200℃に加熱して温度制御ジャケット3内を循環させながら起振機構6により振動させ、8時間乾燥処理した。乾燥処理後の金属酸化物粉末は、均一に乾燥されていることが確認された。そして金属酸化物の乾燥処理を、18ヶ月間繰り返して行った。このとき温度制御ジャケット3に異常は確認されず、連続使用が可能であった。
(比較例)
図4に示す構造の熱媒体流路形成用仕切り構造体9を用いた以外は、実施例と同様に金属酸化物粉末の乾燥処理を実施した。6時間の乾燥処理後の金属酸化物粉末は、均一に乾燥されていることが確認された。連続使用12ヶ月間で温度制御ジャケット3内面に亀裂が生じ、内部の金属酸化物粉末にシリコンオイルが混入したため、連続使用を中止した。
本発明に係る熱媒体流路形成用仕切り構造体9を備えた温度制御ジャケット3は、振動乾燥機1に用いられるもののほか、内容物を均一に加熱することが必要とされる反応容器や加熱ロール等の多様な加熱装置に用いることが可能である。また冷却装置に用いることもできる。この温度制御ジャケット3を用いることにより歪や振動による破損を抑制することができる。
1 振動乾燥機
2 乾燥ドラム
3 温度制御ジャケット
4 架台
5 モータ
6 起振機構
7 弾性体
8 熱媒体流入口
9 熱流体流路形成用仕切り構造体
9a 内壁側仕切り板
9b 外壁側仕切り板
9c 両端固定仕切り板
11 外壁
12 内壁
13 処理対象物入口
14 処理対象物出口
15 結合部材
16 熱媒体流出口

Claims (7)

  1. 処理対象物を温度制御するジャケットの内部に設けられている仕切り板により構成され、
    前記処理対象物側の内壁と、該内壁と対向する外壁との間を流動する熱媒体の流れ方向を決定する熱媒体流路形成用仕切り構造体であって、
    前記内壁または前記外壁の一方に接合されている仕切り板が、他方の壁に接合されていない、
    ことを特徴とする熱媒体流路形成用仕切り構造体。
  2. 前記熱媒体流路形成用仕切り構造体が、
    前記内壁に接合されている内壁側仕切り板と、前記外壁に接合されている外壁側仕切り板と、から構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱媒体流路形成用仕切り構造体。
  3. 前記仕切り板の不接合端面と、該不接合端面と対抗する壁との間隙が0.1mm以上5mm以下である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱媒体流路形成用仕切り構造体。
  4. 前記内壁側仕切り板と、前記外壁側仕切り板との間隔が、0.1mm以上100mm以下である、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の熱媒体流路形成用仕切り構造体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱媒体流路形成用仕切り構造体が備えられている、
    ことを特徴とする温度制御ジャケット。
  6. 請求項5に記載の温度制御ジャケットが備えられている、
    ことを特徴とする振動乾燥機。
  7. 前記仕切り板と前記壁との接合の一部が、前記振動乾燥機の加振方向と非平行である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の振動乾燥機。
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