JP2017025642A - 坑井の掘削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシング内面の摩耗を抑制できる坑井の掘削方法を提供する。
【解決手段】本実施形態の掘削方法は、ケーシング挿入工程と、傾斜掘削工程と、掘削泥水循環工程とを備える。ケーシング挿入工程では、複数の鋼管を連結して形成されたケーシング2を、坑井Wに挿入する。鋼管は、Crを10質量%以上含有する。ドリルストリング挿入工程では、複数のドリルパイプ4と、ツールジョイント7とを備えるドリルストリング3をケーシング2内に挿入して傾斜掘削を実施する。傾斜掘削工程では、坑井W内に酸化剤を含有する掘削泥水を循環させて傾斜掘削を実施する。掘削泥水循環工程では、酸化剤を含有する掘削泥水をケーシング2内で循環させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、坑井の掘削方法に関する。
油井やガス井等に代表される坑井(炭化水素井)の掘削作業では、地下数千メートルに及ぶ垂直又は湾曲の円形坑道を形成する。坑井の掘削には、ドリルストリングが用いられる。ドリルストリングは、ドリルビットと、ツールジョイントにより連結された複数のドリルパイプとを備える。
掘削作業は次のとおり実施される。初めに、先端にドリルビットを備えたドリルパイプを回転させる。そして、ドリルパイプの自重を利用してドリルビットを坑底に押し付けながら掘り進み、坑道を形成する。
坑道が深くなれば、地層の圧力が増加したり、崩壊しやすい地層に遭遇したり、裸坑のまま掘削を進めることができなくなったりする。そこで、地層外圧又は崩壊から坑道を守るために、坑道の内径よりも小さいケーシングと呼ばれる鋼管を地表から坑底まで吊り下げる。ケーシングにより坑道を保護した後、掘削作業を再開する。この一連の工程を繰り返し、目的の位置まで掘り進む。
ケーシングは複数の鋼管を一列に連結して形成される。10〜13mmの長さを有する各鋼管の両端はねじ加工されている。両端のうちの一方にツールジョイント(ねじ継手)を締込まれた鋼管を、ケーシングの最小単位とする。地下1000mまでケーシングを吊り下げる場合、ケーシングを約100本連結させる。最近では、腐食性の高い環境で掘削作業がされるため、ケーシングには、耐食性に優れた合金鋼が使用される。
従来、坑井は垂直方向に掘削されていた。しかしながら近年、生産効率の向上等のため、坑井を斜めに掘る「傾斜掘削」や、坑井を水平に掘る「水平掘削」が実施されている。このうち、傾斜掘削は、一地点から複数箇所を掘削する場合に実施されたり、障害物が存在するために垂直に掘削できない場合、又は、沿岸から海底の石油を採取する場合等に実施される。
傾斜掘削では、連結したケーシング及びドリルストリングが湾曲する部分が発生する。この湾曲部分では、ドリルストリングとケーシングの内面とが接触する場合がある。この場合、回転するドリルストリングと静止しているケーシングの内面との摩擦により、ケーシング内面が摩耗する。
従来、垂直方向に対して傾斜した坑道を持つ坑井の湾曲部分の垂直方向に対する傾斜角は3〜6°/100フィート程度と小さく、上記摩擦は発生しにくかった。しかしながら近年、石油又は天然ガスの回収効率を高めるために、湾曲部の傾斜角を大きくとった傾斜掘削を実施し、次いで、水平掘削を実施するケースが増加している。この場合、湾曲部の傾斜角は増大するため、ケーシング内面とドリルストリングとの摩擦が増大し、ケーシング内面が摩耗しやすい。
掘削中、坑道の坑壁保護と掘削屑の地表までの搬送とを目的として、掘削泥水を地表からドリルパイプの内側を通って坑底まで搬送する。そして、坑底に至った掘削泥水を、ドリルパイプの外面及びケーシングの内面の間を通して、掘削屑とともに再び地表まで循環させる。掘削泥水は、ドリルビットに対する潤滑作用を有する。掘削作業時にはさらに、掘削装置を洗浄するための流体(洗浄流体という)を循環させる場合があるしかしながら、従前の掘削泥水及び洗浄流体では、合金鋼からなるケーシングの内面の摩耗を十分に低減できない。
掘削泥水及び坑井内に入れる流体に関する技術が、国際公開第01/42387号(特許文献1)、国際公開第2009/112948号(特許文献2)、国際公開第2009/114611号(特許文献3)及び国際公開第2010/107721号(特許文献4)に開示されている。
特許文献1には、坑井の掘削が完了した後、掘削装置等を洗浄するための、酸化剤等を含み、酸を基材とするマイクロエマルジョンが開示されている。このマイクロエマルジョンにより、掘削によって生じた残留固形物が非安定化され、取り除きやすくなる、と特許文献1には記載されている。
特許文献2に記載の掘削方法は、坑井の掘削が完了した後、坑井内に配置された電解槽で掘削泥水から酸化剤等を生成する。これにより、フィルターケーキが分解され、炭化水素が効率的に生成できる、と特許文献2には記載されている。
特許文献3には、pH8を超える掘削泥水に無機過酸化物を添加し、掘削泥水の粘度を調整する。これにより、掘削泥水を希釈するためのコストが低減できる、と特許文献3には記載されている。
特許文献4には、酸化力のある分解性ポリマー及び不活性の酸化剤を含有する掘削泥水が開示されている。これにより、坑壁にフィルターケーキが形成される。また、坑井の掘削が完了した後に、フィルターケーキを除去するブレーカー流体が開示されている。これにより、フィルターケーキを従来より効率的に除去できる、と特許文献4には記載されている。
国際公開第01/42387号 国際公開第2009/112948号 国際公開第2009/114611号 国際公開第2010/107721号
特許文献1では、坑井の掘削が完了した後、酸化剤等を含有するマイクロエマルジョンを坑井内に入れる。特許文献2では、坑井の掘削が完了した後、坑井内に配置された電解槽で酸化剤等を生成し、フィルターケーキを除去する。したがって、特許文献1及び2には、坑井の掘削中のケーシングの内面の摩耗に関しては開示されていない。
また、特許文献3及び4の掘削泥水を使用しても、ケーシングが合金鋼からなる場合、ケーシングの内面が著しく摩耗する場合がある。
本発明の目的は、ケーシングの内面の摩耗を抑制できる坑井の掘削方法を提供することである。
本発明の実施形態による坑井の掘削方法は、ケーシング挿入工程と、傾斜掘削工程と、掘削泥水潤滑工程とを備える。ケーシング挿入工程では、複数の鋼管を連結して形成されたケーシングを、坑井に挿入する。ケーシングを形成する鋼管は、Crを10質量%以上含有する。傾斜掘削工程では、複数のドリルパイプと、ツールジョイントとを備えるドリルストリングをケーシング内に挿入して傾斜掘削を実施する。ツールジョイントは、ドリルパイプの端部同士を連結する。掘削泥水潤滑工程では、傾斜掘削を実施するとき、酸化剤を含有する掘削泥水をケーシング内で循環させる。
本発明による坑井の掘削方法は、ケーシング内面の摩耗を抑制できる。
図1は、本実施形態の掘削装置の全体図である。 図2Aは、ケーシングとツールジョイントとの接触を示す図である。 図2Bは、ケーシングがツールジョイントに凝着する状態を示す図である。 図2Cは、移着物とケーシングの内面との接触を示す図である。 図2Dは、移着物の成長を示す図である。 図3Aは、本実施形態におけるケーシングの内面とツールジョイントとの接触を示す図である。 図3Bは、本実施形態におけるケーシングの内面の移着物を示す図である。 図3Cは、本実施形態における移着物とツールジョイントとの接触を示す図である。 図3Dは、本実施形態における移着物の成長の抑制を示す図である。 図4は、本実施例で用いた摩耗試験機を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
本実施形態の坑井の掘削方法では、炭酸ガス等の腐食性の高い油井環境での耐食性を確保するため、Crを10質量%以上含有する合金鋼からなる鋼管をケーシングとして用いる。
坑井を掘削中、ケーシング内には掘削泥水、マッドと呼ばれる電解質物質、及び、固体粉末を多量に含むスラリー状の流体が循環する。そのため、ケーシング内面では、研削摩耗(以下、アブレシブ摩耗ともいう)、腐食摩耗、凝着摩耗等が複合的に発生する。
本発明者は、ケーシングがCrを10質量%以上含有する合金鋼(以下、合金鋼ともいう)である場合のケーシング内面の摩耗について調査した。その結果、本発明者は、ケーシングが合金鋼である場合、ケーシング内面の摩耗形態は主に凝着摩耗であることを見出した。すなわち、合金鋼のケーシングがドリルストリングと摺動すると、ドリルストリングの外面に移着物が凝着する。この移着物により、ケーシングの摩耗形態が凝着摩耗となる。ここで移着物とは、摺動により削られた一方の部材が、他方の部材に凝着したものをいう。以下、凝着摩耗について説明する。
図1は、本実施形態の掘削装置の全体図である。図1を参照して、傾斜坑井Wは湾曲部Pを有する。上述したように、湾曲部Pではケーシング2の内面がツールジョイント7等と接触しやすい。掘削装置の詳細は後述する。
[凝着摩耗発生メカニズム]
図2A〜図2Dは、合金鋼のケーシング2とツールジョイント7との凝着摩耗の発生過程を示す図である。凝着摩耗の発生過程は、図2A〜図2Dの順に進行する。
図2Aに示すとおり、ケーシング2の内面は粗さを有する。そのため、傾斜掘削時において、ケーシング2の内面の凸部がツールジョイント7と接触する。なお、実際には、ツールジョイント7の外面もケーシング2の内面と同様に粗さを有する。従って、本来は、図2A〜図2Dにおいて、上側に描かれているツールジョイント7も下側に描かれているケーシング2と同様に凸部を有している。図2A〜図2Dは、以下の説明を分かりやすくするために、ツールジョイント7の方を平らに描き、相対的な凹凸として模式的に図示したものである。
最近では高圧の炭酸ガス及び腐食性ガスを含む環境の深井戸の開発が進んでいる。このような深井戸では、より優れた耐食性が求められるため、耐食性に優れた合金鋼からなるケーシング2が利用される。
ケーシング2が合金鋼からなる場合、ケーシング2の内面は硬い。そのため、ケーシング2の内面では、ツールジョイント7との摺動中に、局部的に面圧が高くなる。内面のうち面圧が高い部分は発熱を引き起こす。合金鋼は炭素鋼と比較して表層の熱伝導率が低い。そのため、摺動により発生した熱が内部に逃げにくい。その結果、発熱により内面の一部が溶着したり、物理的接触により一部が剥離したりしやすくなる。この溶着や剥離により、図2Bに示すように、ケーシング2の内面の一部(移着物)9がツールジョイント7の外面に移着(凝着)する。
一般に、ツールジョイント7の外面の摩耗を抑制するため、ツールジョイント7の鋼管外面に硬化肉盛層や硬質保護被膜が形成される。硬化肉盛層はたとえば、高硬度のマルテンサイト鋼等である。硬質保護被膜はたとえば、セラミックスやサーメット等である。凝着は、摺動する部材(ここではケーシング2及びツールジョイント7)の材料同士の相互溶解度が高いときに生じる。金属系の硬化肉盛層や硬質保護被膜(ツールジョイント)と合金鋼(ケーシング)とでは、同じ金属結合を有するため、相互溶解度が高く、凝着が生じ易い。また、セラミックス等の硬質保護被膜の硬さは、合金鋼よりも硬いため、ケーシング2の内面が削られやすい。さらに、削られたケーシング摩耗粒子が硬質保護被膜の粗さの谷に入り込み、それが起点となり凝着摩耗を成長させる。したがって、ツールジョイント7が外面に硬化肉盛層や硬質保護被膜を有する場合、凝着が特に生じやすい。
ツールジョイント7に付いた移着物9は、掘削作業の進行に伴うツールジョント7の回転により、ケーシング2の内面の新たな凸部と接触する。
ケーシング2の内面の凸部が移着物9と接触すると、ケーシング2の内面の一部が移着物9により削り取られ、新たな移着物91が生じる。新たな移着物91は、既存の移着物9に凝着する。
掘削作業の進行に伴うツールジョント7の回転によって、図2C及び図2Dの動作が繰り返され、移着物9は徐々に成長する。移着物9の成長に伴い、ケーシング2の内面の摩耗も激しくなり、凝着摩耗が発生する。
本発明者は、傾斜掘削を実施してもケーシング内面の摩耗を抑制できる掘削方法について検討した。その結果、次の知見を得た。
ケーシング内で酸化剤を含有する掘削泥水を循環させて傾斜掘削を実施すれば、ケーシング内面の凝着摩耗を抑制できる。
図3A〜図3Dは、本実施形態の掘削泥水と接触する合金鋼からなるケーシング2とツールジョイント7との摩耗過程を示す図である。傾斜掘削時において、ケーシング2内に酸化剤を含有する掘削泥水(以下、特定掘削泥水という)を循環させる。具体的には、特定掘削泥水をドリルストリング内に通して坑底まで流し、坑底に至った特定掘削泥水をドリルストリングの外面とケーシング2の内面との間の隙間に、掘削屑とともに再び地表まで循環させる。そのため、ケーシング2とツールジョイント7との間には、本実施形態の酸化剤を含有する掘削泥水(特定掘削泥水)20が存在する。この過程は、図3A〜図3Dの順に進行する。なお、実際には、図2A〜図2Dと同様にツールジョイント7の外面もケーシング2の内面と同様に粗さを有する。
ケーシング2がCrを10質量%以上含有する合金鋼からなる場合、上述したように発熱によりケーシング2内面の一部が溶着したり剥離したりしやすくなる。この溶着や剥離によりケーシング2内面の一部は、図3Bに示すように、ツールジョイント7に移着物11として移着する。移着物11は、ツールジョイント7の外面から突出する。そのため、傾斜掘削時に、ツールジョイント7がさらに回転すると図3Cに示すとおり、移着物11がケーシング2の内面と接触する。このとき、移着物11によりケーシング2の内面がさらに削られ、図3Dに示すとおり、ケーシング2の断片12が新たに発生する。
しかしながら、本実施形態では特定掘削泥水20をケーシング20内に循環させる。そのため、移着物11は、ツールジョイント7に付着した時点で、特定掘削泥水により、酸化される。この場合、断片12は移着物11に凝着せずに、移着物11から脱落する。さらに、移着物11自身が酸化しているため、ツールジョイント7の外面との凝着力が弱い。そのため、断片12との接触による衝撃により、移着物11もツールジョイント7の外面から剥離しやすい。
以上のとおり、本実施形態の掘削泥水は酸化剤を含有するためケーシング2から剥離した移着物11は酸化しやすい。移着物11に断片12が凝着しにくく、その結果、移着物11が成長しにくい。この場合、ケーシング2の内面の摩耗形態は、凝着摩耗ではなく研削摩耗(アブレシブ摩耗)となる。アブレシブ摩耗は凝着摩耗のように局所的に大きな摩耗が発生しにくい。そのため、アブレシブ摩耗は、凝着摩耗と比べて摩耗量が少ない。したがって、ケーシング2の内面の摩耗量が低減される。
なお、合金鋼は表面に不活性な不動態被膜を有する。そのため、合金鋼からなるケーシング内において、掘削泥水に酸化剤を含有させるだけでは、合金鋼の酸化はそれほど進まない。しかしながら、傾斜掘削ではケーシング2とツールジョイント7との摺動による摩擦で、合金鋼表面の不動態被膜が除去され活性な表面が露出する。活性な表面が酸化剤を含有する掘削泥水と接触すると、活性な表面は酸化される。したがって、ツールジョイント7への移着物11は酸化剤により酸化される。
以上の知見に基づいて完成した本実施形態による坑井の掘削方法は、ケーシング挿入工程と、傾斜掘削工程と、掘削泥水循環工程とを備える。ケーシング挿入工程では、複数の鋼管を連結して形成されたケーシングを、坑井に挿入する。ケーシングを形成する鋼管は、Crを10質量%以上含有する。傾斜掘削工程では、複数のドリルパイプと、ツールジョイントとを備えるドリルストリングをケーシング内に挿入して傾斜掘削を実施する。ツールジョイントは、ドリルパイプの端部同士を連結する。掘削泥水循環工程では、傾斜掘削を実施するとき、酸化剤を含有する掘削泥水をケーシング内で循環させる。
坑井内に酸化剤を含有する掘削泥水を循環させれば、ケーシング2から剥離してツールジョイント7に凝着した移着物11の表面が酸化されやすい。このような環境下で傾斜掘削を実施すれば、酸化された移着物11が成長しにくく、凝着摩耗が抑制される。
好ましくは、上述の掘削方法では、酸化剤は、過酸化水素、過マンガン酸カリウム及び希硝酸からなる群から選択される1種又は2種以上を含有する。
この場合、掘削泥水がアルカリ性であっても移着物を酸化させる作用を有する。
好ましくは、上述の掘削方法では、掘削泥水は酸化剤を掘削泥水の水溶液成分1リットル当たり0.02〜2.0グラム当量含有する。
酸化剤を掘削泥水の水溶液成分1リットル当たり0.02〜2.0グラム当量含有させれば、移着物が酸化され、成長しにくい。これにより、凝着摩耗が抑制される。
好ましくは、上述の掘削方法では、ドリルパイプ及び/又はツールジョイントは、外面に硬化肉盛層を備える。
この場合、ツールジョイント等がケーシング内面と摺動しても、ツールジョイント等の摩耗が抑制される。
以下、本実施形態の坑井の掘削方法について詳述する。
[本実施形態の掘削方法を実施するための掘削装置]
初めに、上記掘削方向を実施するための掘削装置について説明する。図1を参照して、坑井Wを掘削する掘削装置1は、ケーシング2、ドリルストリング3及び駆動装置8を備える。ドリルストリング3は、ドリルパイプ4、ツールジョイント7、ドリルカラー5、及び、ドリルビット6を含む。ツールジョイント7は、両端がねじ加工された鋼管であり、複数のドリルパイプ4の管端同士を連結する。ドリルストリング3は、駆動装置8により軸周りに回転可能である。これにより、ドリルストリング3は、坑井Wを掘削する。ケーシング2は、複数の鋼管を連結して形成される。各鋼管はCrを10質量%以上含有する。
上述の掘削装置を用いて実施される本実施形態の掘削方法は、ケーシング挿入工程(S1)と、傾斜掘削工程(S2)と、掘削泥水循環工程(S3)とを備える。以下、各工程について詳述する。
[ケーシング挿入工程:S1]
ドリルストリング3を用いて、所定の深度まで坑井を掘削した後、ドリルストリング3を一旦、坑井Wから引き揚げる。その後、掘削した坑井Wを保護するため、ケーシング2を坑井Wに挿入する。ケーシング2はたとえば、ケーシング2と坑井Wとの間に流し込まれたセメントによって固定される。
[傾斜掘削工程:S2]
ケーシング2が坑井Wに挿入された後、ドリルストリング3をケーシング2内に挿入して傾斜掘削を実施する。具体的には、ドリルストリング3がケーシング2内に挿入された後、駆動装置8によりドリルストリング3を回転させ、坑井Wを傾斜掘削する。掘削時、ドリルストリング3をケーシング2内に挿入し、ドリルストリング3を回転させながら坑井Wを掘削する。このとき、ドリルストリング3により傾斜掘削を実施することにより、坑井Wに湾曲部Pが形成される。湾曲部Pは垂直方向に対して傾斜した坑道を有する。湾曲部Pでは、掘削中のツールジョイント7等がケーシング2と接触する。ツールジョイント7の外径は、ドリルパイプ4の外径よりも大きい。そのため、通常、ドリルパイプ4よりもツールジョイント7の方がケーシング2の内面と接触しやすい。
[掘削泥水循環工程:S3]
本実施形態では、傾斜掘削を実施するとき、坑井W内に酸化剤を含有する掘削泥水(特定掘削泥水)を循環させる。上述のとおり、ケーシング2とツールジョイント7との摩擦で、合金鋼からなるケーシング2の活性な表面が露出する。このとき、ケーシング2内面は特定掘削泥水と接触するため、酸化されやすい。そのため、湾曲部Pにおいて、ドリルストリング3がケーシング2と接触及び摺動しても、ケーシング2に凝着摩耗が発生しにくい。これにより、傾斜掘削時においてケーシング2内面の摩耗を抑制できる。
特定掘削泥水は、地上に設置されたポンプによってドリルパイプ4内に圧送され、先端のドリルビット6に導かれる。ドリルビット6はノズルを有するため、特定掘削泥水はノズルから噴射される。噴射された特定掘削泥水は、ドリルパイプ4の外面とケーシング2の内面との間の隙間を通り地上に戻る。掘削により生じた掘屑は特定掘削泥水により地上に運ばれる。地上に戻った特定掘削泥水は、シェールシェーカに送られ掘屑が取り除かれる。その後、再びポンプによってドリルパイプ4内に圧送される。このように、特定掘削泥水は坑井W内を循環し、掘屑を坑井W外に運ぶ。
特定掘削泥水は上述のとおり、掘削泥水と酸化剤とを含有する。掘削泥水は、水にベントナイトやバライト等の調泥材を混合して作られ、適当な粘度と比重が与えられる。掘削泥水はたとえば、リグノスルフォネート泥水である。リグノスルフォネート泥水は、水及びベントナイトをベースとした泥水にリグニンスルフォン酸誘導体を加える。そして、苛性ソーダでpHをアルカリ性に調節した泥水である。
酸化剤はたとえば、過酸化水素、過マンガン酸カリウム、希硝酸、二酸化マンガン、二クロム酸カリウム等である。好ましくは、酸化剤は、過酸化水素、過マンガン酸カリウム及び希硝酸からなる群から選択される1種又は2種以上を含有する。
一般に掘削泥水は、ケーシング2等の腐食を防止するためにアルカリ性である。このため、Crを10質量%以上含有する合金鋼からなるケーシング2は、一般的な酸化剤を含まない掘削泥水により腐食(酸化)されない。しかしながら、過酸化水素等の酸化剤はアルカリ性の掘削泥水中でも酸化剤として機能し、移着物11を酸化する。したがって、特定掘削泥水を用いれば、凝着摩耗を抑制できる。
上述したように、凝着摩耗を抑制するために、酸化剤を含有する掘削泥水(特定掘削泥水)を用いて傾斜掘削を実施する。好ましくは、特定掘削泥水は酸化剤を特定掘削泥水の水溶液成分1リットル当たり0.02〜2.0グラム当量含有するのが好ましい。酸化剤の含有量が0.02グラム当量未満であれば、特定掘削泥水の酸化力が弱いため移着物を十分に酸化できない。そのため、凝着摩耗を十分に抑制できない。一方、酸化剤の含有量が2.0グラム当量を超えれば、特定掘削泥水の酸化力が強くケーシング2やツールジョイント7等が腐食しやすくなる。より好ましくは、特定掘削泥水は酸化剤を特定掘削泥水の水溶液成分1リットル当たり0.5〜2.0グラム当量含有する。
ドリルパイプ4及び/又はツールジョイント7は、外面に硬化肉盛層を備えるのが好ましい。ツールジョイント7等が、ケーシング2との摺動により摩耗すれば、ツールジョイント7等を交換する必要があるため坑井Wの掘削効率が低下する。ツールジョイント7等が外面に硬化肉盛層を備える場合、ツールジョイント7等はケーシング2より硬いためツールジョイント7等の摩耗量が低減される。したがって、ツールジョイント7等を交換する頻度が減り、掘削効率の低下を抑制できる。
硬化肉盛層の組成はたとえば、微細炭化物を分散させたマルテンサイト鋼である。硬化肉盛層は、肉盛溶接や溶射等の周知の方法によって形成される。
上述の実施形態では、ツールジョイント7とケーシング2の内面とが接触する場合について説明した。しかしながら実際には、坑井の傾斜角度やドリルパイプ4の長さ等により、ツールジョイント7よりも外径の小さいドリルパイプ4が、ケーシング2と接触する場合もある。したがって、硬化肉盛層は、ドリルパイプ4の外面の一部に形成されてもよい。この場合、ドリルパイプ4は、母材となる鋼管と、鋼管の外面上に形成される硬化肉盛層とを備える。
坑井W内でのケーシング2とツールジョイント7等との摩擦を想定し、種々の材料の組み合わせについて摩耗試験(円筒−平面接触式摩耗試験)を実施した。
本試験では、図4に示す摩耗試験機30を用いた。摩耗試験機30は、ブロック31、ディスク32及び吐出装置33を備えた。ブロック31はケーシングを想定した。ディスク32はツールジョイントを想定した。吐出装置33によって吐出される泥水は、掘削泥水を想定した。
ブロック31は、10mm×20mm×高さ20mmの形状を有した。ディスク32は、直径110mm、高さ30mmの円柱形状であった。ディスク32の母材(ツールジョイントの母材鋼管に相当)は、JIS規格のSKD11に準拠した化学組成を有した。側面32Aには溶射により厚さ1mmの硬化肉盛層を形成した。硬化肉盛層は、TiC粒子を分散させたマルテンサイト鋼であった。硬化肉盛層の表面粗さはRa0.01μmであった。
表1に示す泥水を用いて、摩擦試験を実施した。
Figure 2017025642
表1中の各試験で使用した泥水は次のとおりであった。
試験番号1〜3で使用した泥水Aは、質量%で、ベントナイト:8%、フミン酸ソーダ:0.3%、カルボキシルメチルセルロース:0.3%を含有し、残部は水であった。
試験番号4で使用した泥水Bは、質量%で、ベントナイト:8%、鉄クロムリグニンスルホン酸カルシウム:3%、クロムフミン酸ナトリウム:3%、水酸化ナトリウム:0.5%、カルボキシルメチルセルロース:0.3%を含有し、残部は水であった。
試験番号5及び6で使用した泥水Cは、質量%で、ベントナイト:8%、塩化カルシウム:2%、水酸化ナトリウム:0.5%、鉄クロムリグニンスルホン酸カルシウム:2%、カルボキシルメチルセルロース:0.3%を含有し、残部は水であった。
表1中の各試験番号で泥水に含有した酸化剤は次のとおりであった。試験番号1では、泥水Aに過マンガン酸カリウムを0.02グラム当量添加した。試験番号4では、泥水Bに過マンガン酸カリウムを0.5グラム当量添加した。
試験番号2では、泥水Aに過酸化水素水0.5グラム当量添加した。試験番号5では、泥水Cに過酸化水素水0.5グラム当量添加した。試験番号3では、泥水Aに希硝酸2.0グラム当量添加した。
試験番号6では、泥水Cに酸化剤を添加しなかった。
各泥水のpHは9.0でアルカリ性であった。pHを所定の値にするため、塩酸又は水酸化ナトリウムを、pH計を見ながら少量添加した。
表1中の各試験番号のブロック31の材質は次のとおりであった。
試験番号1〜3のブロック31(13Cr鋼A)は、質量%で、C:0.2%、Si:0.2%、Mn:0.4%、Cr:13%を含有し、残部はFe及び不純物であった。
試験番号4のブロック31(13Cr鋼B)は、質量%で、Si:0.2%、Mn:0.4%、Ni:5%、Cr:13%、Mo:2%を含有し、残部はFe及び不純物であった。
試験番号5のブロック31(25%Cr−30%Ni合金)は、質量%で、Si:0.3%、Mn:0.6%、Ni:30%、Cr:25%、Mo:3%を含有し、残部はFe及び不純物であった。
各試験番号のディスク32の側面32Aには、硬化肉盛層を形成した。硬化肉盛層は、質量%で、C:0.6%、Si:0.2%、Cr:5.0%、Ti:2.5%を含有し、残部はFe及び不純物からなる炭化物分散マルテンサイト鋼であった。
試験番号1〜6のディスク32及びブロック31を用いて、円筒−平面接触式摩耗試験を次の方法で実施した。ブロック31の10mm×20mm面をディスク32の側面32Aに、荷重980Nで押し当てた。ブロック31を押し当てながら、ディスク32を100rpmで3時間回転した。試験中、上記の泥水を側面32Aに100cc/minの量で吐出し続けた。試験開始時のブロック31及びディスク32の温度は、常温であった。
試験後のブロック31の摩耗深さを測定した。具体的には、試験後のブロック31の摩耗面のプロファイルを共焦点顕微鏡で測定し、最大の摩耗深さを測定した。最大摩耗深さを、ブロック31の摩耗深さ(mm)と定義した。
[試験結果]
試験結果を表1に示す。表1を参照して、試験番号1〜5では、泥水に添加された酸化剤は過マンガン酸カリウム、過酸化水素水又は希硝酸であった。そのため、ブロック31の摩耗深さは1.5mm以下であった。さらに、試験番号2〜5では、酸化剤の添加量が0.5グラム当量以上であった。そのため、試験番号2〜5では、酸化剤の添加量が0.5グラム当量未満の試験番号1と比較してより摩耗深さが小さかった。
一方、試験番号6では、従来の掘削泥水と同様に、泥水に酸化剤が添加されなかった。そのため、試験番号6ではブロック31の摩耗深さが2.0mmを大きく超えた。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
2 ケーシング
4 ドリルパイプ
7 ツールジョイント
9、11 移着物
20 特定掘削泥水

Claims (4)

  1. Crを10質量%以上含有する複数の鋼管を連結して形成されたケーシングを、坑井に挿入する工程と、
    複数のドリルパイプと、前記ドリルパイプの端部同士を連結するツールジョイントとを備えるドリルストリングを前記ケーシング内に挿入して傾斜掘削を実施する工程と、
    前記傾斜掘削を実施するとき、酸化剤を含有する掘削泥水を前記ケーシング内で循環させる工程とを備える、坑井の掘削方法。
  2. 請求項1に記載の坑井の掘削方法であって、
    前記酸化剤は、過酸化水素、過マンガン酸カリウム及び希硝酸からなる群から選択される1種又は2種以上を含有する、坑井の掘削方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の坑井の掘削方法であって、
    前記掘削泥水は、前記酸化剤を前記掘削泥水の水溶液成分1リットル当たり0.02〜2.0グラム当量含有する、坑井の掘削方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の坑井の掘削方法であって、
    前記ドリルパイプ及び/又は前記ツールジョイントは、外面に硬化肉盛層を備える、坑井の掘削方法。
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