JP2017023031A - ハイブリッドライス採種のための栽培方法 - Google Patents
ハイブリッドライス採種のための栽培方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017023031A JP2017023031A JP2015143741A JP2015143741A JP2017023031A JP 2017023031 A JP2017023031 A JP 2017023031A JP 2015143741 A JP2015143741 A JP 2015143741A JP 2015143741 A JP2015143741 A JP 2015143741A JP 2017023031 A JP2017023031 A JP 2017023031A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seeds
- rice
- seeding
- early
- seedlings
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
Abstract
Description
本発明は、これら知見に基づくものである。
晩生系統イネ品種の種子を水田へ直播するかまたはその苗を水田へ移植する時期と、早生系統イネ品種の種子を水田へ直播するかまたはその苗を水田へ移植する時期との間の期間を調節することによって、晩生系統イネ品種の出穂期と、早生系統イネ品種の出穂期とが同時期になるように制御することを特徴とする、栽培方法。
<6> 前記<1>〜<3>のいずれかの栽培方法において、
(A) 晩生系統イネ品種の苗を、水田に正条植えして直線状に移植した後に、
(1) その上から、晩生系統イネ品種の苗の植付条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(2) その上から、晩生系統イネ品種の苗の植付条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(3) その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田に直播するか、
(B) 晩生系統イネ品種の種子を、水田に条播もしくは点播方式で直播した後に、
(i) その上から、晩生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(ii) その上から、晩生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(iii) その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田に直播するか、
(C) 晩生系統のイネ品種の種子を水田に散播方式で水田に直播した後に、
(I) その上から、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(II) その上から、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(III) その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田に直播する、
(D) 早生系統イネ品種の種子を、水田に条播もしくは点播方式で直播した後に、その上から、早生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、晩生系統イネ品種の苗を直線状に移植する、あるいは
(E) 早生系統のイネ品種の種子を水田に散播方式で水田に直播した後に、その上から、晩生系統イネ品種の苗を移植する
ことのいずれかの工程を含むのがよい。
晩生系統として、花粉親系統を用い、かつ
早生系統として、種子親系統を用いるのがよい。
晩生系統として、種子親系統を用い、かつ
早生系統として、花粉親系統を用いるのがよい。
本発明は前記したように、
晩生系統イネ品種の種子またはその種子を播種し育苗して得られた苗と、早生系統イネ品種の種子またはその種子を播種し育苗して得られた苗とを、種子の播種時期または苗移植時期をずらして混植栽培する、ハイブリッド(F1)ライス採種のための栽培方法であって、
晩生系統イネ品種の種子を水田へ直播するかまたはその苗を水田へ移植する時期と、早生系統イネ品種の種子を水田へ直播するかまたはその苗を水田へ移植する時期との間の期間を調節することによって、晩生系統イネ品種の出穂期と、早生系統イネ品種の出穂期とが同時期になるように制御することを特徴とする、栽培方法に関する。
よって、本発明の一つの好ましい態様によれば、晩生系統として、花粉親系統を用い、かつ早生系統として、種子親系統を用いる。
あるいは、本発明の別の一つの好ましい態様によれば、晩生系統として、種子親系統を用い、かつ早生系統として、花粉親系統を用いる。
すなわち、本発明では、晩生系統イネ品種の種子の播種した時点と、早生系統イネ品種の種子の播種をする時点との間の播種の時期をずらすか、
晩生系統イネ品種の種子の播種した時点と、早生系統イネ品種の種子を播種し育苗して得られた苗を移植する時点との間の時期をずらすか、
晩生系統イネ品種の種子を播種し育苗して得られた苗を移植する時点と、早生系統イネ品種の種子を播種し育苗して得られた苗を移植する時点との間の苗移植の時期をずらすか、または
晩生系統イネ品種の種子を播種し育苗して得られた苗を移植する時点と、早生系統イネ品種の種子の播種をする時点との間の時期をずらすか
のいずれかのようにして、両系統(晩生系統と早生系統)の混植栽培を行う。
晩生系統イネ品種の種子を水田へ直播する時期と、早生系統イネ品種の種子を水田へ直播する時期の間の期間、
晩生系統イネ品種の種子を水田へ直播する時期と、早生系統イネ品種の苗を水田へ移植する時期の間の期間
晩生系統イネ品種の苗を水田へ移植する時期と、早生系統イネ品種の種子を水田へ直播する時期の間の期間、または
晩生系統イネ品種の苗を水田へ移植する時期と、早生系統イネ品種の苗を水田へ移植する時期の間の期間
のいずれかを意味する。
先に種子を播種または苗を移植した一方の品種の苗の植付条列に対して、平行でない方向に、他方の品種の苗を移植するか、
先に種子を播種または苗を移植した一方の品種の苗の植付条列に対して、平行でない方向に、他方の品種の種子を直播(条播、または点播)するか、
先に種子を播種または苗を移植した一方の品種の苗の植付条列に対して、重複しない状態に他方の品種の種子を直播するか、
先に種子を播種または苗を移植した一方の品種の直播された種子の条列に対して、平行でない方向に他方の品種の苗を移植するか、
先に種子を播種または苗を移植した一方の品種の直播された種子の条列に対して、平行でない方向に、他方の品種の種子を直播(条播、または点播)するか、
先に種子を播種または苗を移植した一方の品種の直播された種子の条列に対して、重複しない状態に、他方の品種の種子を直播するか、または
先に種子を播種または苗を移植した一方の品種の直播された種子の状態に対して、重複しない状態に、他方の品種の種子を直播するのがよい。
晩生系統イネ品種の種子を水田へ直播してから、早生系統イネ品種の種子を水田へ直播するまでの間の期間、
晩生系統イネ品種の種子を水田へ直播してから、早生系統イネ品種の苗を水田へ移植するまでの間の期間
晩生系統イネ品種の苗を水田へ移植してから、早生系統イネ品種の種子を水田へ直播するまでの間の期間、または
晩生系統イネ品種の苗を水田へ移植してから、早生系統イネ品種の苗を水田へ移植するまでの間の期間
のいずれかを意味する。
本発明の栽培方法における水田(圃場)への種子の播種や苗の移植の手法(展開法)、すなわち、圃場展開する工程についてさらに説明する。
ここで、圃場への展開方法の方式としては、苗を移植する移植と、種子を直播きする直播とに大別することができる。直播についてはさらに、条播と、点播と、散播とに分けることができる。
a) 移植−移植法
b) 移植と直播を組み合わせる展開法
c) 直播−直播法
すなわち、前記したように、本発明の栽培方法は、
(A) 晩生系統イネ品種の苗を、水田に正条植えして直線状に移植した後に、
(1) その上から、晩生系統イネ品種の苗の植付条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(2) その上から、晩生系統イネ品種の苗の植付条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(3) その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田に直播するか、
(B) 晩生系統イネ品種の種子を、水田に条播もしくは点播方式で直播した後に、
(i) その上から、晩生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(ii) その上から、晩生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(iii) その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田の直播するか、
(C) 晩生系統のイネ品種の種子を水田に散播方式で水田に直播した後に、
(I) その上から、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(II) その上から、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(III) その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田に直播する、
(D) 早生系統イネ品種の種子を、水田に条播もしくは点播方式で直播した後に、その上から、早生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、晩生系統イネ品種の苗を直線状に移植する、あるいは
(E) 早生系統のイネ品種の種子を水田に散播方式で水田に直播した後に、その上から、晩生系統イネ品種の苗を移植する
ことのいずれかの工程(圃場展開法)を含むのが好ましい。
この移植−移植法は、両親系統の圃場への展開について、そのいずれもの展開を苗移植で行う場合である。
すなわち、本発明の一つの好ましい態様において、本発明の栽培方法は、(A)(1)晩生系統イネ品種の苗を、水田に正条植えして直線状に移植した後に、その上から、晩生系統イネ品種の苗の植付条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植することを含む。
この移植と直播を組み合わせる展開法は、両親系統の圃場への展開を、いずれか一方では直播を行い、他方では苗移植で行う場合である。すなわち、この展開法では、移植と直播のどちらを先に行っても良い。
すなわち、本発明の一つの好ましい態様において、本発明の栽培方法は、
(A)(2) 晩生系統イネ品種の苗を、水田に正条植えして直線状に移植した後に、その上から、晩生系統イネ品種の苗の植付条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、
(A)(3) 晩生系統イネ品種の苗を、水田に正条植えして直線状に移植した後に、その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田の全面に直播するか、
(B)(i) 晩生系統イネ品種の種子を、水田に条播もしくは点播方式で直播した後に、その上から、晩生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(C)(I) 晩生系統のイネ品種の種子を水田に散播方式で水田に直播した後に、その上から、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(D) 早生系統イネ品種の種子を、水田に条播もしくは点播方式で直播した後に、その上から、早生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、晩生系統イネ品種の苗を直線状に移植する、または、
(E) 早生系統のイネ品種の種子を水田に散播方式で水田に直播した後に、その上から、晩生系統イネ品種の苗を移植する
ことを含む。
この場合、早生系統をより早くに圃場へ展開できるため、前記した「移植−移植法」とくらべて、より短期間で展開作業を終了させることができる。これにより、代かき後に早く土壌が固まることによって、「移植−移植法」での植え付けが困難となる土地でも、安定した混植採種を行うことができる。
このため、この展開法は、土が硬くなる場所でも展開が可能な点で、移植−移植法での展開が難しい場合にそれを補う手段としても期待できる。
・晩生系統イネ品種の展開を先に行い、早生系統の品種の展開を後から行うもの(前記(A)(2)、(A)(3)、(B)(i)および(C)(I))と、
・早生系統イネ品種の展開を先に行い、晩生系統の品種の展開を後から行うもの(前記(D)および(E))とに
大きく分けることができる。
前記(A)(2)は、晩生系統を苗移植して、早生系統を条播(または点播)する、「移植−条播(点播)法」であり、
前記(B)(i)は、晩生系統を条播(または点播)して、早生系統を苗移植する、「条播(点播)−移植法」である。
また前記(D)は、早生系統を条播(または点播)して、晩生系統を苗移植する、「条播(点播)−移植法」である。
前記(A)(3)は、晩生系統を苗移植して、早生系統を散播する、「移植−散播法」であり、
前記(C)(I)は、晩生系統を散播して、早生系統を苗移植する、「散播−移植法」であり、
前記(E)は、早生系統を散播して、晩生系統を苗移植する、「散播−移植法」である。
この移植−移植法は、両親系統の圃場への展開について、そのいずれもの展開を直播で行う場合である。なおここでいう直播には、条播、点播、散播が包含される。
すなわち、本発明の一つの好ましい態様において、本発明の栽培方法は、
(B)(ii) 晩生系統イネ品種の種子を、水田に条播もしくは点播方式で直播した後に、その上から、晩生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(B)(iii) 晩生系統イネ品種の種子を、水田に条播もしくは点播方式で直播した後に、その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田の全面に直播するか、あるいは、
(C) 晩生系統のイネ品種の種子を水田に散播方式で水田に直播した後に、
(II) その上から、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(III) その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田に直播する
ことを含む。
前記(B)(ii)として、晩生系統を条播(または点播)して、早生系統を条播(または点播)する、「条播(点播)−条播(点播)法」と、
前記(B)(iii)として、晩生系統を条播(または点播)して、早生系統を散播する、「条播(点播)−散播法」と、
前記(C)(II)として、晩生系統を、散播して、早生系統を条播(または点播)する、「散播−条播(点播)法」と、さらに
前記(C)(III)として、晩生系統を、散播して、早生系統を散播する、「散播−散播法」とからなる。
また上記中、「散播−散播法」は、手間のかかる採種を、圧倒的に効率化できるという意味で有用である。この意味で、前記(C)(III)は、直播−直播法において、好ましい態様といえる。
その後の栽培から種子調整までの一連の作業は、通常の種子生産の場合と同様に行うことができる。
収穫、採取された種子から、目的とする種子親系統の種子を分離する。これにより、目的とするハイブリッドライスの選択的な採種が可能となる。
イネ品種「ハイブリッドとうごう3号」(品種登録第23694号)の種子親系統であるイネ品種「JMS−023」(特許微生物寄託番号:BP−FERM11463)、および、花粉親系統であるイネ品種「JFR−004」(株式会社水稲生産技術研究所において栽培し系統維持を行っている)を用い、2013年度に愛知県内の6a(アール)の水田にて試験を行った。
なお苗は両親系統ともに、25日苗を移植した。
表の結果に示されるように、種子親系統の出穂を、花粉親系統の出穂と同調させることができた。
さらに栽培を続けて、収穫期に一斉に収穫し、花粉親系統から採取された種子と、種子親系統から採取されたハイブリッドライス種子とを、種子の粒径、形状の差異を基準に選別可能なように設定した専用の選別機を使用して、種子選別を行った。
ハイブリッドライス種子の推定採種収量は、同条件における従来型の採種法(比較例1)の採種収量77.8kg/10aと比較して、2.62倍高い値であった。
圃場への苗の展開方法を、図3のようにして、両親系統をそれぞれブロック毎に分けて列植えした以外は、実施例1と同様にして栽培し、収穫を行い、ハイブリッドライス種子の選別を行った。なお、栽培した面積は、320a(アール)であった。
ハイブリッドライス種子としての推定採種収量は、77.8kg/10aであった。
イネ品種「ハイブリッドとうごう4号」(品種登録第23695号)の種子親系統であるイネ品種「JMS−024」(特許微生物寄託番号:BP−FERM11464)、および、花粉親系統であるイネ品種「JFR−004」を用い、2013年度に新潟県内の5aの水田にて試験を行った。
なお花粉親系統の苗としては、27日苗を移植した。
実施例1と同様に、さらに栽培を続けて、収穫期に一斉に収穫し、花粉親系統から採取された種子と、種子親系統から採取されたハイブリッドライス種子とを、種子の粒径、形状の差異を基準に選別可能なように設定した専用の選別機を使用して、種子選別を行った。
花粉親系統を晩生系統としてより早い時期に、種子親系統を早生系統として後に圃場に展開することとし、圃場への苗の展開方法を、図4のようにして、1回目の展開を苗移植、2回目の展開を点播とした以外は、実施例1および2と同様にして栽培し、収穫を行い、ハイブリッドライス種子の選別を行う。
種子親系統を晩生系統としてより早い時期に、花粉親系統を早生系統として後に圃場に展開することとし、圃場への苗の展開方法を、図5のようにして、1回目の展開を点播、2回目の展開を苗移植とした以外は、実施例1および2と同様にして栽培し、収穫を行い、ハイブリッドライス種子の選別を行う。
花粉親系統を晩生系統としてより早い時期に、種子親系統を早生系統として後に圃場に展開することとし、圃場への苗の展開方法を、図6のようにして、1回目の展開と2回目の展開をともに散播とした以外は、実施例1および2と同様にして栽培し、収穫を行い、ハイブリッドライス種子の選別を行う。
Claims (12)
- 晩生系統イネ品種の種子またはその種子を播種し育苗して得られた苗と、早生系統イネ品種の種子またはその種子を播種し育苗して得られた苗とを、種子の播種時期または苗移植時期をずらして混植栽培する、ハイブリッド(F1)ライス採種のための栽培方法であって、
晩生系統イネ品種の種子を水田へ直播するかまたはその苗を水田へ移植する時期と、早生系統イネ品種の種子を水田へ直播するかまたはその苗を水田へ移植する時期との間の期間を調節することによって、晩生系統イネ品種の出穂期と、早生系統イネ品種の出穂期とが同時期になるように制御することを特徴とする、栽培方法。 - 前記した両系統の品種のうちで、先に種子を播種または苗を移植した一方の品種の苗の植付条列または直播された種子の条列もしくは状態に対して、平行でない方向もしくは重複しない状態に、他方の品種の苗を移植するか、またはその種子を直播する、請求項1に記載の栽培方法。
- 晩生系統イネ品種の播種もしくは移植の時期と、早生系統イネ品種の播種もしくは移植の時期の間の期間を、両親系統について、栽培を行う地域と同じ地域における過去複数年分の栽培データを回帰分析することによって決定する、請求項1または2に記載の栽培方法。
- 晩生系統イネ品種の種子を水田へ直播するかまたはその苗を水田へ移植してから、早生系統イネ品種の種子を水田へ直播するかまたはその苗を水田へ移植するまでの間の期間を調節することによって、晩生系統イネ品種の出穂期と、早生系統イネ品種の出穂期とが同時期になるように制御する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の栽培方法。
- 早生系統イネ品種の種子を水田へ直播してから、晩生系統イネ品種の苗を水田へ移植するまでの間の期間を調節することによって、晩生系統イネ品種の出穂期と、早生系統イネ品種の出穂期とが同時期になるように制御する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の栽培方法。
- (A) 晩生系統イネ品種の苗を、水田に正条植えして直線状に移植した後に、
(1) その上から、晩生系統イネ品種の苗の植付条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(2) その上から、晩生系統イネ品種の苗の植付条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(3) その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田に直播するか、
(B) 晩生系統イネ品種の種子を、水田に条播もしくは点播方式で直播した後に、
(i) その上から、晩生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(ii) その上から、晩生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(iii) その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田に直播するか、
(C) 晩生系統のイネ品種の種子を水田に散播方式で水田に直播した後に、
(I) その上から、早生系統イネ品種の苗を直線状に移植するか、
(II) その上から、早生系統イネ品種の種子を、条播もしくは点播方式で直播するか、または
(III) その上から、早生系統イネ品種の種子を散播方式で水田に直播する、
(D) 早生系統イネ品種の種子を、水田に条播もしくは点播方式で直播した後に、その上から、早生系統イネ品種の直播された種子の条列に対して平行でない方向に、晩生系統イネ品種の苗を直線状に移植する、あるいは
(E) 早生系統のイネ品種の種子を水田に散播方式で水田に直播した後に、その上から、晩生系統イネ品種の苗を移植する
ことのいずれかの工程を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の栽培方法。 - 前記した両系統の品種のうちで、先に種子を播種または苗を移植した一方の品種の苗の植付条列または直播された種子の条列に対して、角度が45度〜90度の方向で、他方の品種の苗を移植するか、またはその種子を、条播もしくは点播方式で直播する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の栽培方法。
- 前記した両系統の品種のうちで、先に種子を播種または苗を移植した一方の品種の苗の植付条列または直播された種子の条列に対して、直交方向もしくはほぼ直交方向(85度〜90度の方向)で、他方の品種の苗を移植するか、またはその種子を、条播もしくは点播方式で直播する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の栽培方法。
- 晩生系統として、花粉親系統を用い、かつ
早生系統として、種子親系統を用いる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の栽培方法。 - 晩生系統として、種子親系統を用い、かつ
早生系統として、花粉親系統を用いる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の栽培方法。 - 請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法により栽培し収穫して得られた種子から、種子親系統の種子を分離することによって、ハイブリッドライスを選別して得ることを含む、ハイブリッド(F1)ライスの採種方法。
- 収穫して得られた種子からの種子親系統の種子の分離を、両親系統間のフェノール類による着色反応の反応性の相違に基づいて種子選別することによって行うか、または、種子の形態的相違に基づいて種子選別することによって行う、請求項11に記載の採種方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015143741A JP6607633B2 (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | ハイブリッドライス採種のための栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015143741A JP6607633B2 (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | ハイブリッドライス採種のための栽培方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017023031A true JP2017023031A (ja) | 2017-02-02 |
JP6607633B2 JP6607633B2 (ja) | 2019-11-20 |
Family
ID=57944693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015143741A Active JP6607633B2 (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | ハイブリッドライス採種のための栽培方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6607633B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106900442A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-06-30 | 江西兴安种业有限公司 | 一种水稻温敏型两用核不育系设施的处理方法 |
CN109042290A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-12-21 | 浙江大学 | 一种黑胚乳水稻的聚合选育方法 |
CN109042289A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-12-21 | 浙江大学 | 一种黑色胚乳高花青素水稻的选育方法 |
WO2019113990A1 (zh) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | 南通市通州区十总镇益胜农机专业合作社 | 一种满栽式插秧方法 |
WO2019131317A1 (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-04 | 株式会社水稲生産技術研究所 | 混植採種されたハイブリッド穀物種の種子の選別方法 |
CN111264322A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-06-12 | 四川农业大学 | 一种基于栽差期判断杂交稻亲本机插制种花期相遇的方法 |
CN112205256A (zh) * | 2020-10-23 | 2021-01-12 | 湄潭县宫廷香米业有限责任公司 | 一种杂交水稻高产种植方法 |
CN112314360A (zh) * | 2020-10-13 | 2021-02-05 | 山东省农业科学院蔬菜花卉研究所 | 一种利用萝卜薹芽和白菜薹芽嫁接繁育大白菜生产用种的方法 |
CN116103306A (zh) * | 2022-09-21 | 2023-05-12 | 东北师范大学 | OsAC37基因及编码蛋白在调控水稻直播适宜性中的应用 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101336609A (zh) * | 2008-08-13 | 2009-01-07 | 江苏里下河地区农业科学研究所 | 利用扬稻6号氮肥敏感特性调节两系杂籼制种花期的方法 |
CN102835302A (zh) * | 2012-09-12 | 2012-12-26 | 上海市农业科学院 | 杂交粳稻全程机械化制种方法 |
CN102960236A (zh) * | 2012-11-06 | 2013-03-13 | 袁隆平农业高科技股份有限公司 | 一种杂交水稻的全机械化制种方法 |
CN104663422A (zh) * | 2015-02-05 | 2015-06-03 | 广德县农业科学研究所 | 一种杂交水稻的制种方法 |
-
2015
- 2015-07-21 JP JP2015143741A patent/JP6607633B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101336609A (zh) * | 2008-08-13 | 2009-01-07 | 江苏里下河地区农业科学研究所 | 利用扬稻6号氮肥敏感特性调节两系杂籼制种花期的方法 |
CN102835302A (zh) * | 2012-09-12 | 2012-12-26 | 上海市农业科学院 | 杂交粳稻全程机械化制种方法 |
CN102960236A (zh) * | 2012-11-06 | 2013-03-13 | 袁隆平农业高科技股份有限公司 | 一种杂交水稻的全机械化制种方法 |
CN104663422A (zh) * | 2015-02-05 | 2015-06-03 | 广德县农业科学研究所 | 一种杂交水稻的制种方法 |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
丸山清明, 一代雑種イネ品種の育種学的研究, JPN6019001991, 1994 * |
日本作物学会関東支部会報, vol. Vol.12(0), JPN6019001996, 1997, pages 34 - 35 * |
醸協, vol. 83, no. 10, JPN6019001994, 1988, pages 654 - 659 * |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106900442A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-06-30 | 江西兴安种业有限公司 | 一种水稻温敏型两用核不育系设施的处理方法 |
WO2019113990A1 (zh) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | 南通市通州区十总镇益胜农机专业合作社 | 一种满栽式插秧方法 |
WO2019131317A1 (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-04 | 株式会社水稲生産技術研究所 | 混植採種されたハイブリッド穀物種の種子の選別方法 |
CN109042290B (zh) * | 2018-07-17 | 2021-08-10 | 浙江大学 | 一种黑胚乳水稻的聚合选育方法 |
CN109042289A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-12-21 | 浙江大学 | 一种黑色胚乳高花青素水稻的选育方法 |
CN109042289B (zh) * | 2018-07-17 | 2021-08-03 | 浙江大学 | 一种黑色胚乳高花青素水稻的选育方法 |
CN109042290A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-12-21 | 浙江大学 | 一种黑胚乳水稻的聚合选育方法 |
CN111264322A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-06-12 | 四川农业大学 | 一种基于栽差期判断杂交稻亲本机插制种花期相遇的方法 |
CN111264322B (zh) * | 2020-03-27 | 2022-01-21 | 四川农业大学 | 一种基于栽差期判断杂交稻亲本机插制种花期相遇的方法 |
CN112314360A (zh) * | 2020-10-13 | 2021-02-05 | 山东省农业科学院蔬菜花卉研究所 | 一种利用萝卜薹芽和白菜薹芽嫁接繁育大白菜生产用种的方法 |
CN112314360B (zh) * | 2020-10-13 | 2023-06-20 | 山东省农业科学院蔬菜花卉研究所 | 利用萝卜薹芽和白菜薹芽嫁接繁育大白菜生产用种的方法 |
CN112205256A (zh) * | 2020-10-23 | 2021-01-12 | 湄潭县宫廷香米业有限责任公司 | 一种杂交水稻高产种植方法 |
CN116103306A (zh) * | 2022-09-21 | 2023-05-12 | 东北师范大学 | OsAC37基因及编码蛋白在调控水稻直播适宜性中的应用 |
CN116103306B (zh) * | 2022-09-21 | 2024-01-23 | 东北师范大学 | OsAC37基因及编码蛋白在调控水稻直播适宜性中的应用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6607633B2 (ja) | 2019-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6607633B2 (ja) | ハイブリッドライス採種のための栽培方法 | |
EP2410836B1 (en) | Method of planting triploid seedless watermelon seeds and enhanced watermelon pollenizer seeds for producing watermelon transplants | |
US20140150339A1 (en) | High yield bamboo plantation | |
Sun et al. | Implications of low sowing rate for hybrid rice varieties under dry direct-seeded rice system in Central China | |
CN103875462A (zh) | 一种三系杂交小麦育种技术方法 | |
CN109220780A (zh) | 一种高效创制高粱不育系的方法 | |
Wibaux et al. | Study of tree-to-tree yield variability among seedling-based cacao populations in an industrial plantation in côte d'ivoire | |
Rashid et al. | Zero tilled dibbled sunflower enables planting earlier and harvests more in the coastal saline area of Bangladesh | |
CN110073968A (zh) | 一种高油耐盐花生的快速培育方法 | |
CN105379615A (zh) | 一种小麦蓝败不育种质及其选育方法 | |
US10285326B2 (en) | Methods of sowing seeds | |
Silva et al. | Potassium fertilization of cauliflower and broccoli in a potassium-rich soil | |
CN105075853A (zh) | 一种观光型白花甘蓝型油菜的选育方法 | |
CN107810815A (zh) | 一种新疆棉花种质资源精准鉴定田间全程操作方法 | |
CN105284591A (zh) | 适应长江流域棉区种植的有限果枝型短季棉的育种方法 | |
WO2014180088A1 (zh) | 水稻非损伤性源库调控方法 | |
CN105248276B (zh) | 小麦矮秆种质的选育方法 | |
CN108419670A (zh) | 一种长穗颈新型水稻不育系的选育方法 | |
CN105746333A (zh) | 一种两系法杂交水稻直播制种方法 | |
JP2958457B1 (ja) | 一代雑種種子の生産及び種子親系統の生産、維持・増殖方法 | |
CN108901820A (zh) | 一种耐盐光身水稻三系不育系选育方法 | |
Weaver et al. | A simplified technique for the propagation of shoots from nodes of switchgrass (Panicum virgatum L.) genotypes | |
CN111903508A (zh) | 利用同源小麦近等基因系不育系制种蓝小麦杂交种的方法 | |
Yu et al. | Introduction and Selection of Salt-tolerant Wheat in Yellow River Delta | |
Akhter et al. | Journal of Scientific Research in Pharmaceutical, Chemical&Biological Sciences Volume (3) Issue (1) Year (2018) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190129 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190329 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190924 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191018 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6607633 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |