JP2017022056A - Substrate processing method and airtight seal method for package - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、基板の処理方法と、それを利用したパッケージの気密封止方法に関し、特に、真空中で基板に被膜形成処理や表面活性化処理を行う処理方法と、被膜形成処理等を行った基板を用いた、真空デバイスに適したパッケージの気密封止方法に関する。 The present invention relates to a substrate processing method and a hermetic sealing method of a package using the substrate processing method, and in particular, a processing method for performing a film forming process or a surface activation process on a substrate in vacuum, a film forming process, etc. The present invention relates to a hermetic sealing method of a package suitable for a vacuum device using a substrate.
近年、小型高感度カメラの実現に向けて、画素ごとに独立に電子ビームを放出することのできる電子放出源を並べた電子源アレイと、入射光の強さに応じて電荷を生成する光電変換膜とを、近接対向配置させた平面型撮像素子が開発されている(非特許文献1)。 In recent years, with the aim of realizing a compact and high-sensitivity camera, an electron source array in which electron emission sources capable of emitting an electron beam independently for each pixel are arranged, and photoelectric conversion that generates charges according to the intensity of incident light A planar imaging device in which a film is disposed in close proximity to each other has been developed (Non-Patent Document 1).
図5に、電子放出源アレイを利用した撮像素子の概念図を示す。図5に示す撮像素子は、光電変換膜122を備えた透光性基板110、メッシュ状電極140、及び電子放出源アレイ230からなる真空デバイスであり、さらに、映像信号を読み出す外部回路を備える。
FIG. 5 shows a conceptual diagram of an image sensor using an electron emission source array. The imaging element shown in FIG. 5 is a vacuum device including a
透光性基板110上(図では下面側)に透光性導電膜121が形成され、さらに、透光性導電膜121上に光電変換膜122が形成される。また、電子放出源アレイ230は、電子放出源がマトリクス状に配置されたものであり、陰極配線231、エミッタ電極232、ゲート電極233、集束電極234等を備えており、光電変換膜122と真空空間を隔てて対向するように保持されている。メッシュ状電極140は、光電変換膜122と電子放出源アレイ230との間に配設され、電源151により電子放出源アレイから電子を引き出して加速するための電圧が印加される。
A light-transmitting conductive film 121 is formed on the light-transmitting substrate 110 (the lower surface side in the drawing), and a
撮像素子の動作について説明する。レンズを通した光(入射光像)は、図5で透光性基板110の上面側から入射し、透光性基板110及び透光性導電膜121を透過し、a−Se等の光電変換膜122に到達する。この透過光により、光電変換膜122内に電子・正孔対が生じる。電源152によって、高電圧が透光性導電膜121に印加されると、光電変換膜122の中を、正孔がアバランシェ増倍現象を伴いながら電子放出源アレイ230の側に向けて移動し、光電変換膜122の電子放出源アレイ側の表面に、入射光像に対応した分布で正孔が蓄積される。
The operation of the image sensor will be described. The light passing through the lens (incident light image) is incident from the upper surface side of the
次に、蓄積された電荷を一画素ずつ読み取って、映像信号を作る。すなわち、電子放出源アレイ230の陰極231及びゲート電極233の電位を走査し、電子放出源アレイ230の各単位領域(画素に対応)のエミッタ電極232から、順次電子ビームを光電変換膜122に対して放出する。電子放出源アレイ230から放出される電子と光電変換膜122に蓄積された正孔とが再結合し、蓄積電荷に対応する電流が、透光性導電膜121を介して外部回路を流れる。
Next, the stored charge is read pixel by pixel to create a video signal. That is, the potential of the cathode 231 and the
電子放出源アレイ230から放射された電子ビームの位置(各画素)に対応して、抵抗153に流れた電流による電圧降下の変動分をコンデンサ154等を介して時系列の信号として出力し、この出力信号を信号増幅・処理回路155で増幅、処理することで、映像信号として取り出す。こうして入射光像に対応した画像を、モニタ160に出力することができる。
Corresponding to the position (each pixel) of the electron beam emitted from the electron
電子放出源アレイ230を利用した撮像デバイスは、真空デバイスであるため、真空気密封止されたパッケージ内に収められている。図6に、従来の真空気密パッケージを構成する部品を示す。構成部品は、(a)フェースプレート(面板、又は「パッケージを構成する第1の基板」ということがある。)、(b)インジウムリング、及び(c)パッケージ基板(「パッケージを構成する第2の基板」ということがある。)からなる。
Since the imaging device using the electron
図6(a)は、光電変換膜を形成したフェースプレート(面板)10の平面図と断面図である。フェースプレート10は、透光性基板(例えば、ガラス基板)11の電子源アレイに対向する側の面(図では下面)に、光電変換膜12を備えている。なお、透光性基板11と光電変換膜12との間には透光性導電膜(図示せず)が形成されており、透光性基板11の一部に貫通孔が設けられて、光電変換膜12(及び透光性導電膜)から外部への取り出し電極(図示せず)が引き出されている。
FIG. 6A is a plan view and a cross-sectional view of a face plate (face plate) 10 on which a photoelectric conversion film is formed. The
図6(b)に、インジウムリング30の平面図と断面図を示す。インジウムリング30は、金属のインジウム31と、ステンレス等からなるインジウム支持リング32とからなる。インジウム31は比較的柔らかい金属であり、圧力により常温で変形し、フェースプレート10及びパッケージ基板20と密着することができる。
FIG. 6B shows a plan view and a cross-sectional view of the
図6(c)に、電子源アレイを固定したパッケージ基板20の平面図と断面図を示す。電子源アレイ23は、駆動回路とともに例えばシリコン基板に形成され、ガラス等からなる基板21に固定される。電子源アレイ駆動回路に信号を印加するため、ガラス基板21上に形成した金属薄膜配線(図示せず)と電子源アレイ23の端子との間をワイヤ(図示せず)でつないでいる。なお、ガラス基板21に直接電子源アレイを形成する場合もある。また、このガラス基板21には、外囲器の一部であるガラスリング22がフリットガラスなどで接着してある。このガラスリング22は、メッシュ状電極を支持するのにも利用される。
FIG. 6C shows a plan view and a cross-sectional view of the
図7に、従来のパッケージを組み立て、真空気密封止する方法を示す。図7(a)のように、電子源アレイを固定したパッケージ基板20と、光電変換膜を形成したフェースプレート(面板)10との間に、インジウムリング30を挟み、電子源アレイと光電変換膜とを位置合わせした後、上下から圧力をかけ、冷間圧着する。図7(b)のように、圧力により、インジウム31が変形し、パッケージ基板20のガラスリング22及びフェースプレート10とそれぞれ密着することで、真空気密封止とともに各部品の固定を行なっている。光電変換膜が熱に弱いため、このような冷間圧着が必要となる。なお、インジウムの酸化等を防止するため、この気密封止は真空中で行うことが望ましいが、空気中でパッケージを組み立てて封止した後に、パッケージ基板20に形成した貫通孔を通して内部の空気の排気を行い、パッケージ内部を真空とした後、排気用貫通孔を閉じて真空気密封止を完成しても良い。圧着によってつぶれたインジウム31は、真空気密材であるとともに光電変換膜と電子源アレイとの距離を決めるためのスペーサともなっている。また、ガラスリング22でメッシュ電極(図示せず)を支持した場合は、インジウムリング30をメッシュ電極の電圧供給端子として利用することができる。
FIG. 7 shows a method of assembling a conventional package and vacuum-tightly sealing it. As shown in FIG. 7A, an
このような、インジウムリングを利用した従来の気密封止方法には、幾つかの課題がある。 The conventional hermetic sealing method using an indium ring has several problems.
まず、インジウムリングの切削加工について、図8に基づいて説明する。インジウムリング30は、インジウム31が柔らかい金属でありキズが付きやすい等の理由から、図8(a)のように、ステンレスなどの支持リング32に多めに形成し、その後、圧着直前に切削することで真空気密性を損なわせる表面の酸化膜やキズ等を取り除くとともに、図8(b)に示す所望の形状のインジウム31’を得ている。このため、所望の形にするために切削するインジウムの量が非常に多く、高価なインジウムの無駄が出るという問題点がある。また、インジウムは柔らかいため切削が難しく所望の形状を高精度に得るには、高度な熟練が必要になるため、誰もが簡単に気密封止を行うことができない。
First, indium ring cutting will be described with reference to FIG. For the reason that
次に、従来の冷間圧着における課題について説明する。図9に、冷間圧着により気密封止したパッケージを示す。図9(a)の拡大図に示すように、フェースプレート10の透光性基板(ガラス基板)11と、パッケージ基板20のガラスリング22とが、インジウム31により密着する。このとき、圧着前のインジウム31の量と形状、および圧着時の圧力によって、圧着後のインジウムの張り出し量dおよび厚みlが決まる。そして、張り出し量dは真空気密に影響をおよぼし、厚みlとガラスリングの高さhによって素子の特性(主に解像度)を大きく左右する光電変換膜12と電子源アレイ23の距離Lが設定される。したがって、真空気密性および所望のLを両立するために、圧着前のインジウムの量(または形状)および圧着時の圧力を、正確に制御する必要がある。しかしながら、前述のようにインジウムはやわらかく切削誤差が生じやすいため、素子間で距離Lの寸法誤差、すなわち特性のばらつきが大きく生じてしまい、歩留まりが悪い。
Next, problems in conventional cold press bonding will be described. FIG. 9 shows a package hermetically sealed by cold pressure bonding. As shown in the enlarged view of FIG. 9A, the translucent substrate (glass substrate) 11 of the
また、図9(b)に示すように、仮にインジウムの量および形状や圧力が正確に制御できたとしても、圧着時の治工具の公差等により、圧着時に、相互の中心軸がわずかにずれることで、部分的にインジウムのつぶし量が変わり、光電変換膜と電子源アレイの間に傾きが生じて距離Lが不均一になり、素子の特性(解像度)の面内均一性を損なう場合もある。 Further, as shown in FIG. 9B, even if the amount, shape, and pressure of indium can be accurately controlled, the mutual central axes are slightly shifted during crimping due to the tolerance of jigs and tools during crimping. As a result, the amount of indium crushed partially changes, an inclination occurs between the photoelectric conversion film and the electron source array, the distance L becomes non-uniform, and the in-plane uniformity of element characteristics (resolution) may be impaired. is there.
このような、多くの問題点を有する従来のインジウムリングを使用した気密封止方法に代わる、新たな気密封止方法として、接合を利用して気密封止する方法が考えられる。 As a new hermetic sealing method replacing the conventional hermetic sealing method using an indium ring having many problems, a method of hermetic sealing using bonding is conceivable.
図10に、接合によるパッケージの気密封止方法を示す。まず、図10(a)に示すように、フェースプレート(面板)10の光電変換膜12を有する側(電子源アレイと対向する側)の接合領域に、金属薄膜41を形成する。また、図10(b)に示すように、電子源アレイ23を固定したパッケージ基板20のガラスリング22の表面に金属薄膜42を形成する。その後、図10(c)のように、フェースプレート10とパッケージ基板20のガラスリング22とを、形成した金属薄膜41,42が互いに密着するように組合せ、金属薄膜同士を表面活性化接合や原子拡散接合などを用いて接合し、気密封止する。この方法は、基板の接合にほとんど圧力を要さず、また、接合部の金属薄膜を極めて薄くできるため、光電変換膜と電子源アレイとの距離にばらつきが生じない等の効果がある。また、この方法は、室温での接合、若しくは処理温度を大幅に下げた接合が可能であり、例えば、光電変換膜のような熱に弱い構成部品を有する電子素子のパッケージの気密封止に適している。
FIG. 10 shows a hermetic sealing method of the package by bonding. First, as shown in FIG. 10A, a metal
なお、表面活性化接合とは、2つの基板の接合面を真空中で表面処理(例えば、イオンビームやプラズマなどによるスパッタエッチング等)を行うことにより、表面の原子を、化学結合を形成しやすい活性化された状態とし、その後、2つの基板を真空中で接合する方法である(非特許文献2)。また、原子拡散接合とは、接合する2つの基板の表面にスパッタ等で金属薄膜を形成し、引き続き真空中で、その金属薄膜を相互に接触させて基板を接合する方法である(非特許文献3,4)。 Surface activated bonding means that surface bonding (for example, sputter etching using an ion beam or plasma) is performed on a bonding surface of two substrates in a vacuum, thereby easily forming a chemical bond between surface atoms. In this method, the two substrates are bonded in a vacuum after being activated (Non-Patent Document 2). In addition, atomic diffusion bonding is a method in which a metal thin film is formed on the surfaces of two substrates to be bonded by sputtering or the like, and then the substrates are bonded together by bringing the metal thin films into contact with each other in a vacuum (non-patent document). 3, 4).
接合を利用した気密封止方法は、上述のように多くの利点を有するが、実施にあたっては、接合する領域に金属薄膜を形成し、さらに接合する金属面が清浄で活性な状態であることが求められる。したがって、真空蒸着やスパッタ法で金属薄膜を形成する場合、フェースプレート10及びパッケージ基板20にはマスクを用いて所望する箇所のみに薄膜を形成し、大気に触れないようそのまま接合する必要がある。接合用の膜を成膜した後大気にさらした場合は、接合直前に真空中でアルゴンスパッタやプラズマなどにより、金属薄膜を活性化させた直後に接合する必要がある。何れの方法にせよ、真空中でマスクを操作し、光電変換膜ないし電子源アレイなど接合部以外の箇所を保護して、成膜処理やスパッタ処理を行い、引き続き気密封止を行わなければならない。
As described above, the hermetic sealing method using bonding has many advantages. However, in practice, a metal thin film is formed in a bonding region, and a metal surface to be bonded is in a clean and active state. Desired. Therefore, when a metal thin film is formed by vacuum deposition or sputtering, it is necessary to form a thin film only on a desired portion on the
図11に、フェースプレート(パッケージを構成する第1の基板)10に薄膜形成を行うときの従来のマスク保持方法の一例を示す。図11(a)は、フェースプレート10の透光性基板11における、光電変換膜12と薄膜形成する領域13との位置関係を示す図である。図11(b)は、光電変換膜12の保護のため、光電変換膜12をマスク51で覆い、薄膜形成領域13を下に向けた状態で、真空蒸着やスパッタ等により金属薄膜41を形成した図を示す。ここでは、光電変換膜12を形成したフェースプレート10を保持するホルダ61に、ワイヤ状のマスク支持部材65を設け、マスク51をマスク支持部材(ワイヤ)65で支持して、宙吊りにしている。この方法では、マスクを吊るための支持ワイヤ65が成膜時に影となり、基板上に均一な成膜ができない。同様に、プラズマによる活性化の場合も均一に表面処理ができない。また、真空中でのマスクの取り外しが容易でなく、真空装置内での一貫操作による接合に向かない。図11(c)は、フェースプレート10を逆向き(上向き)にし、マスク51をその自重で基板11上に載せる方法であるが、マスクを保持する部材がない場合は装置の振動でマスクがずれやすく、またこの向きでは真空蒸着による成膜ができない。
FIG. 11 shows an example of a conventional mask holding method when a thin film is formed on the face plate (first substrate constituting the package) 10. FIG. 11A is a diagram showing a positional relationship between the
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、真空中でのマスクの操作を容易にするとともに、スパッタや成膜の際に陰になる部分がなく、均一な処理が可能な基板処理方法を提供することにある。 Accordingly, an object of the present invention made in view of the above problems is to facilitate the operation of the mask in a vacuum, and there is no shaded part during sputtering or film formation, and uniform processing is possible. It is to provide a possible substrate processing method.
また、本発明の別の目的は、半導体装置等に使用されるパッケージを、室温、若しくは処理温度を大幅に下げて、ほとんど圧力を要さず気密封止する方法を提供することにある。 Another object of the present invention is to provide a method for hermetically sealing a package used for a semiconductor device or the like by substantially reducing the room temperature or processing temperature and hardly requiring pressure.
上記課題を解決するために本発明に係る基板処理方法は、基板の第1の主面に磁性体からなるマスクを配置し、前記基板の第2の主面側から磁力を加えて前記マスクを前記基板に保持し、前記マスクを保持したまま真空中で前記基板の第1の主面に対して所定の処理を行うことを特徴とする。 In order to solve the above-described problems, a substrate processing method according to the present invention includes arranging a mask made of a magnetic material on a first main surface of a substrate, and applying the magnetic force from the second main surface side of the substrate. A predetermined process is performed on the first main surface of the substrate in a vacuum while holding the mask and holding the mask.
また、前記基板処理方法において、前記所定の処理は、金属薄膜の形成処理であることが望ましい。 In the substrate processing method, it is preferable that the predetermined process is a metal thin film forming process.
また、前記基板処理方法において、前記所定の処理は、イオンビーム又はプラズマによる表面活性化処理であることが望ましい。 In the substrate processing method, the predetermined process is preferably a surface activation process using an ion beam or plasma.
上記課題を解決するために本発明に係るパッケージの気密封止方法は、パッケージを構成する第1の基板の第1の主面に磁性体からなる第1のマスクを配置し、前記第1の基板の第2の主面側から磁力を加えて前記第1のマスクを前記第1の基板に保持し、前記第1のマスクを保持したまま真空中で前記第1の基板の第1の主面に対して金属薄膜を被着する工程と、前記パッケージを構成する第2の基板の第1の主面に磁性体からなる第2のマスクを配置し、前記第2の基板の第2の主面側から磁力を加えて前記第2のマスクを前記第2の基板に保持し、前記第2のマスクを保持したまま真空中で前記第2の基板の第1の主面に対して金属薄膜を被着する工程と、金属薄膜形成後に磁力を解除して第1と第2のマスクを外す工程と、前記金属薄膜同士を接合させて前記第1の基板と前記第2の基板を密着させる工程とを備えたことを特徴とする。 In order to solve the above-described problems, a hermetic sealing method for a package according to the present invention includes arranging a first mask made of a magnetic material on a first main surface of a first substrate constituting the package, and A magnetic force is applied from the second main surface side of the substrate to hold the first mask on the first substrate, and the first main of the first substrate is held in a vacuum while holding the first mask. A step of depositing a metal thin film on the surface, a second mask made of a magnetic material is disposed on a first main surface of the second substrate constituting the package, and a second mask of the second substrate is disposed. A magnetic force is applied from the main surface side to hold the second mask on the second substrate, and the metal is applied to the first main surface of the second substrate in a vacuum while holding the second mask. A step of depositing a thin film, a step of removing the first and second masks by releasing the magnetic force after forming the metal thin film, and the metal Characterized by comprising the steps of: by bonding a film to each other is brought into close contact with the second substrate and the first substrate.
また、上記課題を解決するために本発明に係るパッケージの気密封止方法は、パッケージを構成する第1の基板の第1の主面に磁性体からなる第1のマスクを配置し、前記第1の基板の第2の主面側から磁力を加えて前記第1のマスクを前記第1の基板に保持し、前記第1のマスクを保持したまま真空中で前記第1の基板の第1の主面に対して表面活性化処理を行う工程と、前記パッケージを構成する第2の基板の第1の主面に磁性体からなる第2のマスクを配置し、前記第2の基板の第2の主面側から磁力を加えて前記第2のマスクを前記第2の基板に保持し、前記第2のマスクを保持したまま真空中で前記第2の基板の第1の主面に対して表面活性化処理を行う工程と、表面活性化処理後に磁力を解除して第1と第2のマスクを外す工程と、表面活性化処理された領域同士を接合させて前記第1の基板と前記第2の基板を密着させる工程とを備えたことを特徴とする。 According to another aspect of the present invention, there is provided a hermetic sealing method for a package, comprising: arranging a first mask made of a magnetic material on a first main surface of a first substrate constituting the package; The first mask is held on the first substrate by applying a magnetic force from the second main surface side of the first substrate, and the first substrate of the first substrate is held in a vacuum while holding the first mask. Performing a surface activation process on the main surface of the second substrate, and disposing a second mask made of a magnetic material on the first main surface of the second substrate constituting the package, The second mask is held on the second substrate by applying a magnetic force from the main surface side of the second substrate, and the second mask is held against the first main surface of the second substrate in a vacuum while holding the second mask. Performing the surface activation process and removing the first and second masks by releasing the magnetic force after the surface activation process. , Characterized by comprising the steps of: by junction regions each other treated surface activated adhering the second substrate and the first substrate.
また、前記パッケージの気密封止方法において、第1と第2のマスクを外す工程は、前記第1のマスクを受け皿で取り出し、前記第2のマスクを磁力で引き上げて取り出すことが望ましい。 In the hermetic sealing method of the package, it is preferable that the step of removing the first and second masks is to take out the first mask with a receiving tray and pull out the second mask with a magnetic force.
また、前記パッケージの気密封止方法において、各工程を真空処理装置の内部で連続して行うことが望ましい。 Moreover, in the hermetic sealing method of the package, it is preferable that each step is continuously performed inside the vacuum processing apparatus.
また、前記パッケージの気密封止方法において、前記第1の基板には光電変換膜が形成されており、前記第2の基板には電子源アレイが固定されていることが望ましい。 In the hermetic sealing method of the package, it is preferable that a photoelectric conversion film is formed on the first substrate, and an electron source array is fixed on the second substrate.
本発明の基板処理方法によれば、マスクを基板の裏面から固定することができ、基板の表面側にはスパッタや成膜の際に陰になる部分がなく、均一な処理が可能となる。また、マスクを保持したまま基板を下に向けて成膜処理を行うことができ、真空蒸着等の利用が可能となる。 According to the substrate processing method of the present invention, the mask can be fixed from the back surface of the substrate, and the surface side of the substrate does not have a shadow portion during sputtering or film formation, and uniform processing is possible. Further, the film formation process can be performed with the substrate held downward while the mask is held, and vacuum deposition or the like can be used.
また、本発明の気密封止方法によれば、真空容器の中で、マスクの着脱を容易に操作することができ、成膜処理又は表面活性化処理と、接合処理とを連続して行うことができ、常温で容易にパッケージを真空気密封止することができる。 Further, according to the hermetic sealing method of the present invention, the mask can be easily attached and detached in the vacuum vessel, and the film forming process or the surface activation process and the bonding process are continuously performed. The package can be easily hermetically sealed in a vacuum at room temperature.
以下、本発明の実施の形態について説明する。 Embodiments of the present invention will be described below.
以下、撮像素子の真空気密封止を例として、本発明の基板処理方法及びパッケージの気密封止方法について説明する。なお、本発明は、撮像素子の気密封止方法に限らず、任意の基板処理、任意のパッケージの気密封止に応用できる。 Hereinafter, the substrate processing method and the package hermetic sealing method of the present invention will be described by taking vacuum hermetic sealing of the image sensor as an example. Note that the present invention is not limited to the hermetic sealing method of the image sensor, but can be applied to any substrate processing and hermetic sealing of any package.
図1に、本発明に用いるマスク保持方法の例を示す。図1(a)は、透光性基板(例えば、ガラス基板)11と光電変換膜12からなるフェースプレート(パッケージを構成する第1の基板)10の断面図と平面図(下面図)であり、被処理領域(例えば、金属薄膜が形成される領域)13が仮想線で示されている。なお、以後の説明にあたって、光電変換膜12が形成されている側の主面を、フェースプレート10の表面(第1の主面)と呼ぶ。
FIG. 1 shows an example of a mask holding method used in the present invention. FIG. 1A is a cross-sectional view and a plan view (bottom view) of a face plate (a first substrate constituting a package) 10 composed of a translucent substrate (for example, a glass substrate) 11 and a
図1(b)は、フェースプレート10の表面上に、光電変換膜12を覆うマスク51を保持した状態を示している。マスク51は、被処理領域13を露出し、且つ、光電変換膜12を基板処理の際に保護するように機能する。ここでは、マスク51とガラス基板11との間に、光電変換膜12を収容することができるよう、空間が形成されている。したがって、マスク51は、光電変換膜12を覆う遮蔽部と脚部又は裾部とからなる。フェースプレート10は、必要に応じて、その周囲にホルダ61を設け、作業時のハンドリングを容易にする。ホルダ61は、ガラス基板11の主面と平行な面で分離された二つの部材(境界は図示せず)からなり、基板表側を押さえる部材と基板裏面を押さえる部材の間にガラス基板11を挟んで保持する。
FIG. 1B shows a state in which a
マスク51は鉄等の磁性体より製作される。マスク51の保持は、フェースプレート10の光電変換膜12が形成された面の反対面(裏面、第2の主面)に永久磁石ないし電磁石71を配置し、磁力にてマスク51を牽引し、保持する。マスク配置の位置決めは、フェースプレート10を保持するホルダ61を用いて治工具(図示せず)によりマスク51の位置決めを行い、磁力にて固定した後、治工具を取り外す。この後は、マスク51は磁力により基板11上に安定に保持されるため、フェースプレート10を自由な姿勢とすることができる。
The
図2に、本発明に用いるマスク保持方法の別の例を示す。図2(a)は、電子源アレイ23を固定したパッケージ基板(パッケージを構成する第2の基板)20の断面図と平面図(上面図)であり、基板(例えば、ガラス基板)21上には、外囲器の一部であるガラスリング22がフリットガラスなどで接着してある。パッケージ基板20においては、ガラスリング22の上面が被処理領域(例えば、金属薄膜が形成される領域)24となる。なお、以後の説明にあたって、電子源アレイ23が固定される側の主面を、パッケージ基板20の表面(第1の主面)と呼ぶ。
FIG. 2 shows another example of the mask holding method used in the present invention. 2A is a cross-sectional view and a plan view (top view) of a package substrate (second substrate constituting the package) 20 to which the
図2(b)は、パッケージ基板20上に、電子源アレイ23を覆うマスク52を保持した状態を示している。マスク52は、被処理領域24であるガラスリング22の上面を露出し、その内側を全て覆うように、ガラスリング22の内径とほぼ同じ外径を有している。また、マスク52とガラス基板21との間に、電子源アレイ23及び電気接続用のワイヤ(図示せず)を収容することができるよう、空間が形成されている。したがって、マスク52は、電子源アレイを覆う遮蔽部と脚部又は裾部とからなる。なお、ここでは、電子源アレイ23上にメッシュ電極(図示せず)が近接して一体的に設けられた構造を前提としている。マスクする対象によって、マスクの形状は適宜変更できる。パッケージ基板20の周囲(ガラスリング22の外側の領域)には、ホルダ62を設け、作業時のハンドリングを容易にする。なお、パッケージ基板20のガラス基板21上には、金属薄膜配線(図示せず)が形成されているため、ホルダ62は、金属薄膜配線を基板処理時に保護するマスクとしての機能も備えている。ホルダ62は、ガラス基板21の主面と平行な面で分離された二つの部材(境界は図示せず)からなり、基板表側を押さえる部材と基板裏面を押さえる部材の間にガラス基板21を挟んで保持する。
FIG. 2B shows a state in which a
マスク52は鉄等の磁性体より製作される。マスク52の保持は、パッケージ基板20の電子源アレイ23が形成された面の反対面(裏面、第2の主面)に永久磁石ないし電磁石72を配置し、磁力にてマスク52を牽引し、保持する。パッケージ基板20はガラスリング22を有しているため、マスク52の位置決めは、ガラスリング22を利用して容易にできる。マスク52を磁力で固定した後は、マスク52は磁力により基板21上に安定に保持されるため、パッケージ基板20の向きを自由に選ぶことができる。
The
図3に、本発明に用いるマスク保持方法の更に別の例を示す。図3(a)は、電子源アレイ23とメッシュ電極26を備えるパッケージ基板(パッケージを構成する第2の基板)20’の断面図と平面図(上面図)である。基板(例えば、ガラス基板)21上に電子源アレイ23が固定され、その周囲に外囲器の一部である段付きガラスリング25がフリットガラスなどで接着してある。図示のように、ガラスリング25の上部の内側に段を設け、メッシュ電極26とそれを保持する金属枠27をガラスリング25の段部に落とし込む。メッシュ電極26への電源供給は、例えば、ガラス基板21上に設けた配線28をガラスリング25の内側に金属薄膜を形成するなどして引き込み、メッシュ枠27と接続させて行う。パッケージ基板20’においては、段付きガラスリング25の段部が設けられていない最上面が被処理領域(例えば、金属薄膜が形成される領域)24となる。
FIG. 3 shows still another example of the mask holding method used in the present invention. FIG. 3A is a sectional view and a plan view (top view) of a package substrate (second substrate constituting the package) 20 ′ including the
図3(b)は、パッケージ基板20’上に、電子源アレイ23及びメッシュ電極26を覆うマスク53を保持した状態を示している。マスク53は、ガラスリング25の段部とほぼ同じ外径を有し、その外周部をガラスリング25の段部のメッシュ枠27上に落とし込むように載置されており、被処理領域24であるガラスリング25の最上面を露出するとともに、その内側を全て覆っている。図3(b)では、マスク53はメッシュ電極26を覆う遮蔽部と脚部又は裾部とからなり、内側に空間が形成されているが、ここではメッシュ枠27と同形状の板(円盤)としても良い。マスク53は段付きガラスリング25の段部(メッシュ電極26上)に保持されるため、マスク53とガラス基板21との間に、電子源アレイ23及び電気接続用のワイヤ(図示せず)を収容することができる空間が自然に確保される。マスクする対象によって、マスクの形状は適宜変更できる。パッケージ基板20’の周囲(ガラスリング25の外側の領域)には、ホルダ62を設け、作業時のハンドリングを容易にする。なお、パッケージ基板20’のガラス基板21上には、金属薄膜配線(図示せず)が形成されているため、ホルダ62は、金属薄膜配線を基板処理時に保護するマスクとしての機能も備えている。ホルダ62は、ガラス基板21の主面と平行な面で分離された二つの部材(境界は図示せず)からなり、基板表側を押さえる部材と基板裏面を押さえる部材の間にガラス基板21を挟んで保持する。
FIG. 3B shows a state in which a
マスク53は鉄等の磁性体より製作される。マスク53の保持は、パッケージ基板20’の電子源アレイ23が形成された面の反対面(裏面、第2の主面)に永久磁石ないし電磁石72を配置し、磁力にてマスク53を牽引し、保持する。マスク53の位置決めは、ガラスリング25の段差部を利用して容易に行うことができる。マスク53を磁力で固定した後は、マスク53は磁力により基板20’上(段部)に安定に保持されるため、パッケージ基板20’の向きを自由に選ぶことができる。
The
図4に、本発明の実施例を示す。図4では、図1のフェースプレート10と、図2に示したパッケージ基板20との組合せを例として説明する。なお、図1のフェースプレート10と、図3に示したパッケージ基板20’とを組み合せることもできる。図4(a)は、本発明の基板処理方法の例である。
FIG. 4 shows an embodiment of the present invention. 4, the combination of the
図1(b)に示したように、フェースプレート10の表面(第1の主面)にマスク51を磁石71からの磁力で保持したまま、フェースプレート10の表面を下側に向け、マスク51及びホルダ61で覆われていない領域に、薄膜41を形成する。薄膜41は、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなど、任意の処理方法で形成することができ、例えば、Au等の金属を、5〜20nmの厚さで形成する。
As shown in FIG. 1B, while the
同様に、図2(b)に示した、パッケージ基板20の表面にマスク52を磁石72からの磁力で保持した状態のまま、図4(a)のように、パッケージ基板20の表面(第1の主面)を下側に向け、マスク52及びホルダ62で覆われていないガラスリング22の表面に、薄膜42を形成する。薄膜42は、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなど、任意の処理方法で形成することができ、例えば、Au等の金属を、5〜20nmの厚さで形成する。
Similarly, with the
なお、ここでは真空蒸着法を想定して、基板表面を下側に向けたが、スパッタリング等の基板の向きが限定されない処理では、基板表面を任意の方向に向けて基板処理を行うことができる。また、図4(a)では、基板の処理として、金属薄膜41,42を被着する処理を行ったが、後述のとおり、基板又は基板上の層をプラズマ照射して活性化する処理等、マスクを用いた任意の処理を行うことができる。
Here, assuming the vacuum deposition method, the substrate surface is directed downward. However, in a process such as sputtering in which the orientation of the substrate is not limited, the substrate surface can be processed in an arbitrary direction. . Further, in FIG. 4A, as the processing of the substrate, the processing of depositing the metal
この基板処理方法では、マスク51,52を基板の裏面(第2の主面)に配置した磁石71,72による磁力で保持しているため、基板表面側にはマスクの保持部材が不要であり、保持部材の影となる領域がないから、基板の所望の領域に均一に表面処理を行うことができる。
In this substrate processing method, the
次に、図4(a)乃至(e)に基づいて、本発明のパッケージの気密封止方法を説明する。 Next, based on FIGS. 4A to 4E, the hermetic sealing method of the package of the present invention will be described.
初めに、図4(a)のとおり、各基板の接合領域に、薄膜(例えば、厚さ5〜20nmの金属薄膜)41,42を形成する。 First, as shown in FIG. 4A, thin films (for example, metal thin films having a thickness of 5 to 20 nm) 41 and 42 are formed in the bonding region of each substrate.
図4(b)は、2つの基板を対向させた状態を示す。ここでは接合面に薄膜41,42を形成した後、そのまま大気にさらすことなく、真空中でフェースプレート10とパッケージ基板20とを向かい合わせる。
FIG. 4B shows a state where two substrates are opposed to each other. Here, after the
図4(c)は、マスクの取り外しを説明する図である。フェースプレート10とパッケージ基板20とを対向させた状態で、外したマスクを受け取るため、移動機構を備えた受け皿81,82を両者の間に挿入する。その後、磁力を解除するため、ホルダに固定していた永久磁石71,72を遠ざける。電磁石71,72を用いていた場合は電流を0にして消磁させる。このとき、上側(ここでは、フェースプレート10側)のマスク51は自重により落下し、受け皿81により受け止められる。また、下側(ここでは、パッケージ基板20側)のマスク用の受け皿82は磁石(永久磁石又は電磁石)73を備えている。マスク固定用の磁石72を外す(或いは、電磁石の磁力を減じる)と磁性体で作られたマスク52は、磁石73の磁力により受け皿82側へと受け渡される。このようにすると真空装置内でマスクの取り外しが容易にできる。
FIG. 4C illustrates the removal of the mask. In order to receive the removed mask with the
マスク固定用の磁石71,72の取り外しは、機械的であってもよいし、電磁石であれば機械的移動を行うことなく、磁力を消滅させれば良い。また、下側のマスク52の取り外しは、マスク受け皿のように移動できる機構で永久磁石73のみを近づけてもよい。その後、真空を保ったまま、マスク受け皿81,82を基板の間から外へ移動させる。
The removal of the
なお、図4の例では、フェースプレート10とパッケージ基板20とを対向させた状態でマスクを取り外したが、図4(a)の薄膜形成が終了した後直ちに、フェースプレート10とパッケージ基板20の下方に受け皿81を配置し、磁力を解除する(磁石71,72を遠ざけるか、電磁石を消磁させる)ことにより、マスク51,52を自重で落下させて取り外しても良い。この後、マスクを取り外した基板を向かい合わせれば、図4(d)の状態となる。
In the example of FIG. 4, the mask is removed with the
図4(d)は、マスク受け皿を移動させた後の状態であり、マスクを取り外したフェースプレート10とパッケージ基板20とが対向している。ここで、必要に応じて、接合のための位置合わせを行う。
FIG. 4D shows a state after the mask tray is moved, and the
図4(e)は、接合を行った状態を示す。図4(d)の対向状態から、フェースプレート10とパッケージ基板20とを接近させ、必要に応じて、さらに超高真空にした上で薄膜41,42を接触させて接合する。その後、ホルダ61,62を外して、真空気密封止されたパッケージが完成する。
FIG. 4E shows a state where bonding is performed. From the facing state of FIG. 4D, the
この方法によれば、マスク51,52の保持と取り外しが真空処理装置内でできるため、上述の気密封止の一連の工程を、真空中で連続して行うことができる。したがって、パッケージ内を真空に維持したまま気密封止ができ、真空気密封止が容易に完成する。また、接合を利用して気密封止を行うため、2つの基板を密着して封止する処理には高温処理も大きな圧力も不要であり、熱に弱い電子素子に悪影響を与えることなく、気密封止を行うことができる。
According to this method, since the
以下、図4で説明した実施例の変形例について説明する。 Hereinafter, a modification of the embodiment described with reference to FIG. 4 will be described.
図4では、薄膜(接合膜)としてAuを例示したが、金属薄膜を用いた原子拡散接合を行う場合には、金属としては、非特許文献3,4に記載されるように、Al,Ag,Cu,Co,Ni,Pd,Pt,Ti,Ru,Fe,Cr,Mo,Ta,W等、多様な金属が利用できる。特に、Ti,Al,Au,Ag,Cu等の自己拡散係数の大きい金属は、接合強度が大きく望ましい。金属薄膜の厚さは、ほぼ一原子層の0.2nmでも接合が可能であり、必要に応じて20nmを超える厚さとしても良い。原子拡散接合を用いる場合は、金属薄膜を形成した後、高真空中で接合面を重ね合わせるだけで、加圧なしに接合・気密封止ができる。また、不活性ガス中であれば、大気圧であっても接合が可能である。さらに、金属が貴金属である場合は、表面酸化の影響を受けないから、空気中での原子拡散接合も可能である。 In FIG. 4, Au is exemplified as the thin film (bonding film). However, when atomic diffusion bonding using a metal thin film is performed, the metal may be Al, Ag, as described in Non-Patent Documents 3 and 4. Various metals such as Cu, Co, Ni, Pd, Pt, Ti, Ru, Fe, Cr, Mo, Ta, and W can be used. In particular, a metal having a large self-diffusion coefficient such as Ti, Al, Au, Ag, or Cu is desirable because of its high bonding strength. The metal thin film can be bonded even when the thickness is approximately one atomic layer of 0.2 nm, and may be more than 20 nm if necessary. When atomic diffusion bonding is used, bonding and airtight sealing can be performed without applying pressure by simply overlapping the bonding surfaces in a high vacuum after forming a metal thin film. Moreover, if it is in an inert gas, joining is possible even at atmospheric pressure. Further, when the metal is a noble metal, it is not affected by surface oxidation, and therefore, atomic diffusion bonding in air is possible.
薄膜(接合膜)にインジウムを用いた場合は、従来のインジウム封止の改良方法として気密封止をすることができる。すなわち、スパッタリング等により成膜したインジウム薄膜は、表面が活性化されているため、そのまま真空中で図4(e)の状態でわずかな加圧にて接合および気密封止を行うことができる。また、インジウムを接合領域に厚めに被着し、空気中に取り出した後に、従来と同様の加圧処理により気密封止をしても良い。 When indium is used for the thin film (bonding film), hermetic sealing can be performed as an improved method of conventional indium sealing. That is, since the surface of the indium thin film formed by sputtering or the like is activated, bonding and hermetic sealing can be performed with a slight pressure in the state shown in FIG. Alternatively, indium may be deposited thickly on the bonding region and taken out into the air, and then hermetically sealed by a pressure treatment similar to the conventional one.
次に、接合方法として、表面活性化接合を利用する場合は、基板又は基板上に形成した被膜を、アルゴン等の不活性ガスのビーム又はプラズマによりスパッタエッチングを行う。スパッタエッチングにより表面の酸化膜等の汚染物を除去するとともに、基板(又は被膜)の表面を活性化し、そのまま高真空中で接合することができる。活性化処理により、表面の原子の結合手同士を直接結合させることができ、強固な接合が形成される。基板が、Si,GaAs等の半導体である場合、又は、LiNbO3,Al2O3等の結晶基板である場合は、基板材料そのもので表面活性化接合することができる。図4(a)において、例えばアルゴンビームエッチングを行い、基板の接合表面を直接活性化処理し、以下、(b)以降の工程を行って、基板同士を接合することができる。 Next, when surface activated bonding is used as a bonding method, the substrate or a film formed on the substrate is sputter-etched with a beam of inert gas such as argon or plasma. Contaminants such as an oxide film on the surface can be removed by sputter etching, and the surface of the substrate (or coating) can be activated and bonded in a high vacuum as it is. By the activation treatment, the bonds of the surface atoms can be directly bonded to each other, and a strong bond is formed. When the substrate is a semiconductor such as Si or GaAs or a crystal substrate such as LiNbO 3 or Al 2 O 3 , surface activated bonding can be performed with the substrate material itself. In FIG. 4A, for example, argon beam etching is performed, the bonding surfaces of the substrates are directly activated, and then the steps after (b) are performed to bond the substrates together.
また、金属薄膜を用いた原子拡散接合と、表面活性化処理を組み合わせることもできる。図4(a)で金属薄膜41,42を形成後、金属薄膜表面を大気にさらした場合や、金属薄膜41,42を形成後に、基板に光電変換膜12や電子源アレイ23を形成した場合は、金属表面に酸化膜等の汚染物が生じる。このような場合は、基板(フェースプレート10、パッケージ基板20)の金属薄膜に対して、真空処理装置内で図4(a)又は(b)の状態で、アルゴンスパッタやプラズマやイオンビームなどを用いて汚染物除去と金属表面の活性化を行う。その後、高真空中で(c)以降の作業を行えばよい。したがって、本発明において、基板の表面活性化処理とは、基板材料自体の表面を活性化する処理のみならず、基板上に形成した薄膜の表面を活性化する処理も含む。
Also, atomic diffusion bonding using a metal thin film and surface activation treatment can be combined. When the metal
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各工程等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の工程を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。 Although the present invention has been described based on the drawings and examples, it should be noted that those skilled in the art can easily make various modifications and corrections based on the present disclosure. Therefore, it should be noted that these variations and modifications are included in the scope of the present invention. For example, the processes can be rearranged so as not to be logically contradictory, and a plurality of processes can be combined into one or divided.
本発明の基板処理方法は、基板上の所定の領域をマスクし、真空処理装置内で基板又は基板上の層を処理する任意の処理に応用できる。また、本発明の気密封止方法は、撮像素子のみならず、電子ビームを用いる表示素子や進行波管の外囲器等、真空気密封止が必要なデバイスに適用できる。また、加熱を行わないことから、熱に弱い電子素子のパッケージに有用であり、広く応用が可能である。 The substrate processing method of the present invention can be applied to any processing in which a predetermined region on a substrate is masked and a substrate or a layer on the substrate is processed in a vacuum processing apparatus. The hermetic sealing method of the present invention can be applied not only to an image sensor, but also to a device that requires vacuum hermetic sealing, such as a display element using an electron beam or an envelope of a traveling wave tube. In addition, since heating is not performed, it is useful for packaging electronic devices that are vulnerable to heat, and can be widely applied.
10 フェースプレート(パッケージを構成する第1の基板)
11 透光性基板
12 光電変換膜
13 被処理領域
20 パッケージ基板(パッケージを構成する第2の基板)
21 ガラス基板
22 ガラスリング
23 電子源アレイ
24 被処理領域
25 段付きガラスリング
26 メッシュ電極
27 メッシュ枠
28 配線
30 インジウムリング
31 インジウム
32 支持リング
51,52,53 マスク
61,62 ホルダ
71,72,73 磁石
81,82 受け皿
10 Face plate (first substrate constituting the package)
DESCRIPTION OF
21
Claims (8)
前記パッケージを構成する第2の基板の第1の主面に磁性体からなる第2のマスクを配置し、前記第2の基板の第2の主面側から磁力を加えて前記第2のマスクを前記第2の基板に保持し、前記第2のマスクを保持したまま真空中で前記第2の基板の第1の主面に対して金属薄膜を被着する工程と、
金属薄膜形成後に磁力を解除して第1と第2のマスクを外す工程と、
前記金属薄膜同士を接合させて前記第1の基板と前記第2の基板を密着させる工程と
を備えたことを特徴とするパッケージの気密封止方法。 A first mask made of a magnetic material is disposed on a first main surface of a first substrate constituting a package, and a magnetic force is applied from the second main surface side of the first substrate to apply the first mask. Depositing a metal thin film on the first main surface of the first substrate in a vacuum while holding the first substrate and holding the first mask;
A second mask made of a magnetic material is disposed on a first main surface of a second substrate constituting the package, and a magnetic force is applied from the second main surface side of the second substrate to form the second mask. Depositing a metal thin film on the first main surface of the second substrate in a vacuum while holding the second mask,
Removing the first and second masks by releasing the magnetic force after forming the metal thin film;
A method of hermetically sealing a package, comprising: bonding the metal thin films to each other so that the first substrate and the second substrate are brought into close contact with each other.
前記パッケージを構成する第2の基板の第1の主面に磁性体からなる第2のマスクを配置し、前記第2の基板の第2の主面側から磁力を加えて前記第2のマスクを前記第2の基板に保持し、前記第2のマスクを保持したまま真空中で前記第2の基板の第1の主面に対して表面活性化処理を行う工程と、
表面活性化処理後に磁力を解除して第1と第2のマスクを外す工程と、
表面活性化処理された領域同士を接合させて前記第1の基板と前記第2の基板を密着させる工程と
を備えたことを特徴とするパッケージの気密封止方法。 A first mask made of a magnetic material is disposed on a first main surface of a first substrate constituting a package, and a magnetic force is applied from the second main surface side of the first substrate to apply the first mask. Performing a surface activation process on the first main surface of the first substrate in a vacuum while holding the first mask and holding the first mask;
A second mask made of a magnetic material is disposed on a first main surface of a second substrate constituting the package, and a magnetic force is applied from the second main surface side of the second substrate to form the second mask. Holding the second substrate and performing a surface activation process on the first main surface of the second substrate in a vacuum while holding the second mask;
Removing the first and second masks by releasing the magnetic force after the surface activation treatment;
A method of hermetically sealing a package, comprising the step of bonding the surface-activated regions to each other so that the first substrate and the second substrate are brought into close contact with each other.
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