JP2017021902A - 中継コネクタ及びクロストーク調整方法 - Google Patents

中継コネクタ及びクロストーク調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017021902A
JP2017021902A JP2015136311A JP2015136311A JP2017021902A JP 2017021902 A JP2017021902 A JP 2017021902A JP 2015136311 A JP2015136311 A JP 2015136311A JP 2015136311 A JP2015136311 A JP 2015136311A JP 2017021902 A JP2017021902 A JP 2017021902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crosstalk
end crosstalk
capacitive element
far
pairs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015136311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6477307B2 (ja
Inventor
洋平 白川
Yohei Shirakawa
洋平 白川
平野 光樹
Mitsuki Hirano
光樹 平野
芳丈 揚石
Yoshitake Ageishi
芳丈 揚石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2015136311A priority Critical patent/JP6477307B2/ja
Publication of JP2017021902A publication Critical patent/JP2017021902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6477307B2 publication Critical patent/JP6477307B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】クロストークを改善した中継コネクタ及びクロストーク調整方法を提供する。
【解決手段】通信ケーブルが接続される2つのコネクタ2と、2つのコネクタ2の対応する電極同士を接続する伝送線路4と、を備え、予め測定した任意の対間の近端クロストークをN’、遠端クロストークをF’、近端クロストークの要求値をNs、遠端クロストークの要求値をFs、近端クロストークの要求値に対する比と遠端クロストークの要求値に対する比のばらつきの設定値をβとしたとき、伝送線路4の前記任意の対間に、下式で表されるΔc−α以上、Δc+α以下のインピーダンスとなる容量素子5を設けたものである。
Δc={(Ns+Fs)/(Ns−Fs)}・Δa−Δb
但し、Δa=(N’−F’)/2、Δb=(N’+F’)/2
α=β/{|(1/Ns)−(1/Fs)|}
【選択図】図1

Description

本発明は、中継コネクタ及びクロストーク調整方法に関するものである。
通信ケーブル同士を接続する中継コネクタが一般に知られている。
中継コネクタは、通信ケーブルが接続される2つのコネクタと、2つのコネクタが搭載される回路基板と、回路基板に形成され、2つのコネクタの対応する電極(端子)同士を接続する伝送線路と、を備えている。
通信ケーブルとしては、差動信号を伝送する4対の信号線を有し、端部に8つの電極(端子)を有するプラグコネクタを一体に設けたものが一般に用いられている。そのため、中継コネクタに設けられるコネクタとしては、8つの電極を有するジャックコネクタが一般に用いられている。
中継コネクタのコネクタとして用いるジャックコネクタの電極の配置は、米国規格協会が定めるTIA/EIA−568−B等により規格化されており、1番と2番、3番と6番、4番と5番、7番と8番がペアとして用いられている。中継コネクタの回路基板には、両コネクタの同じ番号の電極同士を接続する1番〜8番の8本(4対)の伝送線路が形成される。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、特許文献1がある。
特開平10−116667号公報
ところで、近年、通信の高速化に伴い、要求されるクロストークの仕様が非常に厳しくなってきている。
クロストークを低減する方法として、回路基板に形成される伝送線路の整列順序を入れ替える方法等が知られているが、このような対策を行った場合であっても、コネクタの寸法ばらつき、伝送線路を構成する配線パターンの寸法ばらつき、回路基板の誘電率のばらつき等により、クロストークにばらつきが生じてしまい、クロストークの仕様値(要求値)を満足できない場合がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、クロストークを改善した中継コネクタ及びクロストーク調整方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、少なくとも2対以上の信号線を有する通信ケーブルが接続される2つのコネクタと、前記2つのコネクタの対応する電極同士を接続する少なくとも2対以上の伝送線路と、を備え、予め測定した任意の対間の近端クロストークをN’、遠端クロストークをF’としたとき、前記伝送線路の前記任意の対間に、下式
Δc={(Ns+Fs)/(Ns−Fs)}・Δa−Δb
但し、Ns:近端クロストークの要求値
Fs:遠端クロストークの要求値
Δa=(N’−F’)/2
Δb=(N’+F’)/2
α=β/{|(1/Ns)−(1/Fs)|}
但し、β:近端クロストークの要求値に対する比と、
遠端クロストークの要求値に対する比のばらつきの設定値
で表されるΔc−α以上、Δc+α以下のインピーダンスとなる容量素子を設けた中継コネクタである。
前記容量素子が、静電容量を任意に変化させることが可能な可変容量素子からなり、前記可変容量素子の静電容量を調整することで、インピーダンスをΔc−α以上、Δc+α以下に調整するように構成されてもよい。
前記伝送線路の全ての対間に、前記容量素子を設けてもよい。
また、本発明は、少なくとも2対以上の信号線を有する通信ケーブルが接続される2つのコネクタと、前記2つのコネクタの対応する電極同士を接続する少なくとも2対以上の伝送線路と、を備えた中継コネクタのクロストーク調整方法であって、予め測定した任意の対間の近端クロストークをN’、遠端クロストークをF’としたとき、前記伝送線路の前記任意の対間に、下式
Δc={(Ns+Fs)/(Ns−Fs)}・Δa−Δb
但し、Ns:近端クロストークの要求値
Fs:遠端クロストークの要求値
Δa=(N’−F’)/2
Δb=(N’+F’)/2
α=β/{|(1/Ns)−(1/Fs)|}
但し、β:近端クロストークの要求値に対する比と、
遠端クロストークの要求値に対する比のばらつきの設定値
で表されるΔc−α以上、Δc+α以下のインピーダンスとなる容量素子を設けるクロストーク調整方法である。
前記容量素子が、静電容量を任意に変化させることが可能な可変容量素子からなり、前記可変容量素子の静電容量を調整することで、インピーダンスをΔc−α以上、Δc+α以下に調整してもよい。
前記伝送線路の全ての対間に、前記容量素子を設けてもよい。
本発明によれば、クロストークを改善した中継コネクタ及びクロストーク調整方法を提供できる。
本発明の一実施形態に係る中継コネクタを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は伝送線路の回路図である。 (a),(b)は、本発明で用いる可変容量素子の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るクロストーク調整方法の手順を示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施形態に係る中継コネクタを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は伝送線路の回路図である。
図1(a),(b)に示すように、中継コネクタ1は、少なくとも2対以上の信号線を有する通信ケーブル(図示せず)が接続される2つのコネクタ2と、2つのコネクタ2が搭載される回路基板3と、回路基板3に形成され、2つのコネクタ2の対応する電極(端子)同士を接続する少なくとも2対以上の伝送線路4と、を備えている。
通信ケーブルとしては、汎用のLAN(Local Area Network)ケーブルを用いることができる。本実施形態では、通信ケーブルとして、差動信号を伝送する信号線を4対(合計8本)有するものを用いた。
コネクタ2は、例えば、RJ45規格に準拠したジャックコネクタであり、通信ケーブルの端部に設けられたコネクタ(例えばRJ45規格に準拠したプラグコネクタ)を接続可能に構成されている。
コネクタ2は、通信ケーブルの8本の信号線に対応した8個の電極(端子)を有している。伝送線路4は、両コネクタ2の対応する電極同士を接続するように、回路基板3に形成される。ここでは、4対(8本)の伝送線路4が形成されることになる。伝送線路4は、回路基板3に形成された配線パターンからなる。
図1(b)では、一例として、図示右側から左側にかけて、1番〜8番の伝送線路4を整列して配置する場合を示しているが、伝送線路4の実際の配置(整列順序)は適宜変更可能である。この1番〜8番の伝送線路4のうち、1番と2番、3番と6番、4番と5番、7番と8番の伝送線路4が、ペアとして差動信号の伝送に用いられることになる。以下、1番と2番の伝送線路4のペアをペアa、3番と6番の伝送線路4のペアをペアb、4番と5番の伝送線路4のペアをペアc、7番と8番の伝送線路4のペアをペアdと呼称する。
さて、本実施形態に係る中継コネクタ1では、予め測定した任意の対(ペア)間の近端クロストークをN’、遠端クロストークをF’としたとき、伝送線路4の前記任意の対(ペア)間に、Δc−α以上、Δc+α以下のインピーダンスとなる容量素子5を設けている。ここで、Δcは、下式(1)
Δc={(Ns+Fs)/(Ns−Fs)}・Δa−Δb ・・・(1)
但し、Ns:近端クロストークの要求値(仕様値)
Fs:遠端クロストークの要求値(仕様値)
Δa=(N’−F’)/2
Δb=(N’+F’)/2
で表され、αは下式(2)
α=β/{|(1/Ns)−(1/Fs)|} ・・・(2)
但し、β:近端クロストークの要求値に対する比と、
遠端クロストークの要求値に対する比のばらつきの設定値
で表される。式(1),(2)の根拠については後述する。
本実施形態では、伝送線路4の全ての対(ペア)間に、容量素子5を設けている。
具体的には、ペアa,b間については、1番と3番の伝送線路4間にCab1、1番と6番の伝送線路4間にCab2が、容量素子5として設けられている。ペアa,c間については、1番と4番の伝送線路4間にCac1、1番と5番の伝送線路4間にCac2が、容量素子5として設けられている。ペアa,d間については、1番と7番の伝送線路4間にCad1、1番と8番の伝送線路4間にCad2が、容量素子5として設けられている。
さらに、ペアb、c間については、3番と4番の伝送線路4間にCbc1、3番と5番の伝送線路4間にCbc2が、容量素子5として設けられている。ペアb、d間については、3番と7番の伝送線路4間にCbd1、3番と8番の伝送線路4間にCbd2が、容量素子5として設けられている。ペアc、d間については、4番と7番の伝送線路4間にCcd1、4番と8番の伝送線路4間にCcd2が、容量素子5として設けられている。
本実施形態では、これら容量素子5(Cab1〜Ccd2)の静電容量(インピーダンス)を調整することで、対間のクロストークの調整を行っている。
容量素子5としては、例えば、静電容量を任意に変化させることが可能な可変容量素子を用いることができる。可変容量素子としては、例えば、図2(a)に示すような、対向する電極パターン22と電極パターン22を導通させる導体パターン23とを有し、その電極パターン22や導体パターン23の一部を欠損させることで静電容量を調整可能な、チップ型の可変容量素子21を用いることができる。
または、図2(b)に示すように、容量素子5に用いる可変容量素子として、可変容量ダイオードDを用いてもよい。可変容量ダイオードDは、印加される電圧(制御電圧)に応じて容量が変化するので、直流電源Vからの電圧を抵抗R1,R2にて分圧して可変容量ダイオードDの両端に印加するように構成すればよい。図2(b)におけるLcは伝送線路4を伝送される電気信号が直流電源V側に漏れないようにする交流カット用の誘導素子であり、Ccは直流電源Vからの電圧が外部に漏れないようにする直流カット用の容量素子である。
容量素子5として可変容量素子を用いることで、対間に挿入する静電容量の調整、すなわちクロストークの調整が容易になる。なお、これに限らず、容量素子5として固定の静電容量の素子を用い、素子を適宜追加、あるいは取り替えることで、静電容量を調整するように構成してもよい。
以下、上述の式(1),(2)の根拠について説明する。
クロストークの補正を行わない状態における近端クロストーク(NEXT)N、および遠端クロストーク(FEXT)Fは、下式(3),(4)
N=Vne/Vs=(1/4)・jω(Ls/R+RCs) ・・・(3)
F=Vfe/Vs=(1/4)・jω(−Ls/R+RCs)・・・(4)
で表すことができる。R,Ls,Csは、中継コネクタ1全体での対間の抵抗成分、誘導成分、容量成分を表している。なお、ここでは、式の簡略化のため、実数成分を無視している。
さらなる式の簡略化のため、式(3),(4)を下式(5),(6)
N=a+b ・・・(5)
F=−a+b ・・・(6)
但し、a=(1/4)・jω・(Ls/R)
b=(1/4)・jω・(RCs)
とする。
ここで、伝送線路4の配置等によりクロストークの補正を行ったとすると、補正後の近端クロストークN’および遠端クロストークF’は、下式(7),(8)
N’=Δa+Δb ・・・(7)
F’=−Δa+Δb ・・・(8)
で表すことができる。ここで、ΔaとΔbは、補正後の誘導成分、容量成分をそれぞれ表している。中継コネクタ1の製造後にネットワークアナライザ等を用いて測定を行うことで、これら近端クロストークN’、遠端クロストークF’を測定することができる。
ここで、さらに対間に容量素子5を挿入して補正を行う場合を考える。このときの近端クロストークN’’および遠端クロストークF’’は、式(7),(8)に容量成分Δcをさらに加えた値、すなわち、下式(9),(10)
N’’=Δa+Δb+Δc ・・・(9)
F’’=−Δa+Δb+Δc ・・・(10)
で表すことができる。
ここで、容量素子5による補正後の近端クロストークN’’、遠端クロストークF’’は、要求値(仕様値)Ns,Fsに対して同じマージンとしたいという要求がある。そのためには、近端クロストークN’’の要求値Nsに対する比(N’’/Ns)と、遠端クロストークF’’の要求値Fsに対する比(F’’/Fs)とを等しくすればよく、下式(11)
(N’’/Ns)=(F’’/Fs) ・・・(11)
の関係を成立させればよいことになる。
式(11)に式(9),(10)を代入して整理すると、下式(1)
Δc={(Ns+Fs)/(Ns−Fs)}・Δa−Δb ・・・(1)
の関係が得られる。
式(1)におけるΔaとΔbは、式(7),(8)の連立方程式を解くことにより求めることができ、下式(12),(13)
Δa=(N’−F’)/2 ・・・(12)
Δb=(N’+F’)/2 ・・・(13)
となる。
上述のように、クロストークN’、F’は、中継コネクタ1の製造後にネットワークアナライザ等を用いて測定することができる。よって、測定したクロストークN’、F’が仕様を満たさない場合には、上式(1)で表されるΔcのインピーダンスとなる容量素子5を対間に挿入することで、近端および遠端クロストークを補正し、かつ、近端クロストークと遠端クロストークの要求値に対するマージンを同じにすることが可能になる。
ここでさらに、容量素子5のインピーダンスの望ましい範囲について検討する。
挿入する容量素子5のインピーダンスをΔc±αと仮定する。ここで、Δcは上式(1)で表される値である。このとき、補正後の近端クロストークN’’、遠端クロストークF’’は、下式(14),(15)
N’’=Δa+Δb+Δc±α ・・・(14)
F’’=−Δa+Δb+Δc±α ・・・(15)
で表される。
式(14),(15)に式(1)を代入すると、下式(16),(17)
N’’=2Ns/(Ns−Fs)±α ・・・(16)
F’’=2Fs/(Ns−Fs)±α ・・・(17)
となる。
ここで、近端クロストークN’’と遠端クロストークF’’の要求値Ns,Fsに対するマージンのばらつきをβとすると、このばらつきβは、下式(18)
β=|(N’’/Ns)−(F’’/Fs)| ・・・(18)
で表される。
式(18)に式(16),(17)を代入すると、下式(19)
β=|(α/Ns)−(α/Fs)|
=α|(1/Ns)−(1/Fs)| ・・・(19)
となる。この式(19)をαについて整理すると、下式(2)
α=β/{|(1/Ns)−(1/Fs)|} ・・・(2)
となる。
つまり、近端クロストークN’’と遠端クロストークF’’の要求値Ns,Fsに対するマージンのばらつきをβ以下に抑えるためには、挿入する容量素子5のインピーダンスをΔc±αの範囲、すなわちΔc−α以上Δc+α以下の範囲とする必要がある。
次に、本実施形態に係るクロストーク調整方法について図3を用いて説明する。
まず、クロストークの調整に先立ち、中継コネクタ1の作製(生産)を行う。その後、中継コネクタ1の各対間に対して、図3のフローを実行し、クロストークの調整を行う。
図3に示すように、本実施形態に係るクロストーク調整方法では、まず、ステップS1にて、作製した中継コネクタ1の任意の対間の近端クロストークN’と遠端クロストークF’をネットワークアナライザにより測定する。
その後、ステップS2にて、近端クロストークN’の要求値Nsに対するマージンN’/Nsが所定の閾値範囲内であり、かつ、遠端クロストークF’の要求値Fsに対するマージンF’/Fsが所定の閾値範囲内であるかを判断する。すなわち、近端クロストークN’と遠端クロストークF’が仕様を満たしているかを判断する。
ステップS2でNOと判断された場合、仕様を満たさずクロストークの調整が必要となるためステップS4に進む。ステップS2でYESと判断された場合、ステップS3にて、N’/NsとF’/Fsの差が所定の閾値範囲内であるかを判断する。
ステップS3でYESと判断された場合、クロストークの調整は必要がないためクロストークの調整を終了する。ステップS3でNOと判断された場合、近端と遠端でクロストークの要求値に対するマージンの差が大きく、特性上好ましくないため、ステップS4に進む。
ステップS4では、上述の式(1)によりΔcを演算する。その後、ステップS5にて、対間にインピーダンスがΔcとなる容量素子5を挿入する。既に容量素子5が挿入されている場合は、その容量素子5の静電容量を調整したり、新たな容量素子5を追加したり、異なる静電容量の容量素子5に取り替える等して、対間の静電容量を調整する。その後、クロストークの調整を終了する。
なお、図3のフローでは、αを考慮していないが、例えば、ステップS4にて上述の式(2)にてαを演算しておき、ステップS5にて、インピーダンスがΔc−α以上Δc+α以下の範囲となるように容量素子5の静電容量を調整してもよい。
以上説明したように、本実施形態では、予め測定した任意の対間の近端クロストークをN’、遠端クロストークをF’としたとき、伝送線路4の前記任意の対間に、上式(1),(2)で表されるΔc−α以上、Δc+α以下のインピーダンスとなる容量素子5を設けている。
これにより、量産時にコネクタ2の寸法ばらつき、伝送線路4を構成する配線パターンの寸法ばらつき、回路基板3の誘電率のばらつき等の影響によりクロストークの仕様値(要求値)を満足できない場合であっても、容量素子5によりクロストークを容易に調整(補正)して、クロストークを改善した中継コネクタ1を実現することが可能になる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、コネクタ2を2つ備える場合を説明したが、これに限らず、複数対のコネクタ2を備えたものであってもよい。この場合、各対のコネクタ2間に形成される伝送線路4のそれぞれの対間に、容量素子5が設けられることになる。
1 中継コネクタ
2 コネクタ
3 回路基板
4 伝送線路
5 容量素子

Claims (6)

  1. 少なくとも2対以上の信号線を有する通信ケーブルが接続される2つのコネクタと、
    前記2つのコネクタの対応する電極同士を接続する少なくとも2対以上の伝送線路と、を備え、
    予め測定した任意の対間の近端クロストークをN’、遠端クロストークをF’としたとき、前記伝送線路の前記任意の対間に、下式
    Δc={(Ns+Fs)/(Ns−Fs)}・Δa−Δb
    但し、Ns:近端クロストークの要求値
    Fs:遠端クロストークの要求値
    Δa=(N’−F’)/2
    Δb=(N’+F’)/2
    α=β/{|(1/Ns)−(1/Fs)|}
    但し、β:近端クロストークの要求値に対する比と、
    遠端クロストークの要求値に対する比のばらつきの設定値
    で表されるΔc−α以上、Δc+α以下のインピーダンスとなる容量素子を設けた
    ことを特徴とする中継コネクタ。
  2. 前記容量素子が、静電容量を任意に変化させることが可能な可変容量素子からなり、
    前記可変容量素子の静電容量を調整することで、インピーダンスをΔc−α以上、Δc+α以下に調整するように構成される
    請求項1記載の中継コネクタ。
  3. 前記伝送線路の全ての対間に、前記容量素子を設けた
    請求項1または2記載の中継コネクタ。
  4. 少なくとも2対以上の信号線を有する通信ケーブルが接続される2つのコネクタと、
    前記2つのコネクタの対応する電極同士を接続する少なくとも2対以上の伝送線路と、を備えた中継コネクタのクロストーク調整方法であって、
    予め測定した任意の対間の近端クロストークをN’、遠端クロストークをF’としたとき、前記伝送線路の前記任意の対間に、下式
    Δc={(Ns+Fs)/(Ns−Fs)}・Δa−Δb
    但し、Ns:近端クロストークの要求値
    Fs:遠端クロストークの要求値
    Δa=(N’−F’)/2
    Δb=(N’+F’)/2
    α=β/{|(1/Ns)−(1/Fs)|}
    但し、β:近端クロストークの要求値に対する比と、
    遠端クロストークの要求値に対する比のばらつきの設定値
    で表されるΔc−α以上、Δc+α以下のインピーダンスとなる容量素子を設ける
    ことを特徴とするクロストーク調整方法。
  5. 前記容量素子が、静電容量を任意に変化させることが可能な可変容量素子からなり、
    前記可変容量素子の静電容量を調整することで、インピーダンスをΔc−α以上、Δc+α以下に調整する
    請求項4記載のクロストーク調整方法。
  6. 前記伝送線路の全ての対間に、前記容量素子を設ける
    請求項4または5記載のクロストーク調整方法。
JP2015136311A 2015-07-07 2015-07-07 クロストーク調整方法 Active JP6477307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015136311A JP6477307B2 (ja) 2015-07-07 2015-07-07 クロストーク調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015136311A JP6477307B2 (ja) 2015-07-07 2015-07-07 クロストーク調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017021902A true JP2017021902A (ja) 2017-01-26
JP6477307B2 JP6477307B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=57889882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015136311A Active JP6477307B2 (ja) 2015-07-07 2015-07-07 クロストーク調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6477307B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08293366A (ja) * 1995-04-20 1996-11-05 Matsushita Electric Works Ltd 中継モジュラジャック
JP2004282297A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Watanabe Seisakusho:Kk 電話・lan共用ローゼット
JP2011508385A (ja) * 2007-12-19 2011-03-10 パンドウィット・コーポレーション プラグ/ジャック接続部内のコモンモード信号発生を低減するための方法およびシステム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08293366A (ja) * 1995-04-20 1996-11-05 Matsushita Electric Works Ltd 中継モジュラジャック
JP2004282297A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Watanabe Seisakusho:Kk 電話・lan共用ローゼット
JP2011508385A (ja) * 2007-12-19 2011-03-10 パンドウィット・コーポレーション プラグ/ジャック接続部内のコモンモード信号発生を低減するための方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6477307B2 (ja) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60102010T2 (de) Verbindungseinrichtung für hochgeschwindigkeitsdatenübertragungen
US7955139B2 (en) Method and system for reducing internal crosstalk and common mode signal generation within a plug/jack combination
US7537484B2 (en) Connecting hardware with multi-stage inductive and capacitive crosstalk compensation
CN100557900C (zh) 一种电连接器及连接器插座
US9130314B2 (en) Communication connector and terminal lead frame thereof
EP1248329A1 (en) Wire guide for communication plug
CN102238810B (zh) 印刷电路板及其布线方法
US7651380B2 (en) Modular plugs and outlets having enhanced performance contacts
TW200810278A (en) Telecommunications jack with crosstalk multi-zone crosstalk compensation and method for designing
US9300092B1 (en) High frequency RJ45 plug with non-continuous ground planes for cross talk control
CN102083277B (zh) 印刷电路板及其布线方法
CN101164392B (zh) 具有带成对耦合导体的印刷线路板的通信插座
CN103947055B (zh) 使用正交补偿网络的补偿网络
JP6477307B2 (ja) クロストーク調整方法
TW201703371A (zh) 網路接口電路及應用其之網路接口連接器
US20160105214A1 (en) Crosstalk reduction method and repeater
CN113056846A (zh) 插拔连接器
JP5844500B2 (ja) オーディオインターフェイスによるオーディオ信号のアップリンク装置および方法
Wilson et al. Active crosstalk cancellation for next-generation single-ended memory interfaces
US20160173055A1 (en) Impedance matching in a transmission line
US20230238935A1 (en) Standard circuit and standard for far-end crosstalk of category 6a cable (cat 6a)
US10149378B2 (en) Communication device
TWI548161B (zh) Connector socket structure
TWM646480U (zh) 連接裝置
US9325117B1 (en) Pin structure of modular jack

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6477307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350