JP2017017672A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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康宏 岡田
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康宏 岡田
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Abstract

【課題】入力画像フレーム内の複数の矩形エリアを一つずつ順番に歪み補正する際に、隣接する複数の矩形エリア同士が互いに部分的に重複する重複領域内に含まれる同じデータを画像フレーム・メモリからバスを介して繰り返し読み出す無駄を省く。
【解決手段】外部メモリからエリアの各々を順番に読み込んで互いに重複しない対応する出力画像ブロックへと変形処理する任意変形回路によって、互いに部分的に重複するエリア420−1と420−2を読み込む際に、エリア420−1を読み込んだ後に、エリア毎の座標データに基づいてエリア420−1と420−2との間の重複領域を幾何学的論理積により算出し、エリア420−2から当該重複領域を除いた部分を読み込む。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
デジタルカメラなどのレンズ機器で撮影された入力画像フレームはレンズ収差によって歪んでいる。特に広角レンズや魚眼レンズで撮影した画像は入力画像フレームの歪みが一段と強い。そのような歪んだ画像データを矩形の画像データに変換するために、画像処理装置による歪み補正処理が必要となる。
そのような歪み補正処理の実現手段の一例として、アフィン変換などの2次元写像変換を入力画像フレームに適用することによって歪み補正を行う任意変形回路が既に知られている。歪み補正前の入力画像フレームが矩形エリア1,2,3,・・・,N,N+1,・・・,N+Mに領域分割されている場合、任意変形回路は、矩形エリア1から矩形エリアN+Mまでの各矩形エリアを一つずつ順番に歪み補正して出力画像フレーム内の対応するブロック位置に格納する。具体的には、任意変形回路は、矩形エリア1から矩形エリアN+Mに至るまで、各矩形エリアを入力画像フレームから現時点の参照画像データとして一つずつ順番に読み出す。続いて、任意変形回路は、現時点の参照画像データに歪み補正処理を適用し、歪み補正された参照画像データを出力画像フレーム内の対応するブロック位置に出力する。
以下の特許文献1には、レンズ収差等による歪み補正を実現する目的で、メモリから読み出した画像データに対しアフィン変換を行う技術が開示されている。具体的には、特許文献1においては、レンズ収差等による画像データの歪みを補正する歪み補正処理は、画像データの拡大処理、縮小処理、平行移動処理、回転処理、及びせん断処理の5つの処理によって行われる。特許文献1が開示するアフィン変換は、これらの補正処理を、行列計算を用いて行う画像データの幾何学的変換として定式化したものである。
また、以下の特許文献2は、全画角180度を超える魚眼レンズや広角レンズを用いた撮像光学系を2つ以上使用して全方位を一度に撮像する全天球撮像システムを開示している。特許文献2記載の全天球撮像システムは、各々の撮像光学系が撮像した画像データに対して、ホワイトバランス調整処理に加えて、レンズ収差等を補正するための歪み補正処理を適用している。
しかし、歪み補正後の出力画像フレームは、互いに重複していない複数の矩形エリアに領域分割されている一方で、歪み補正前の入力画像フレームにおいて対応する複数の矩形エリアは隣接する矩形エリアとの間で部分的に重複してしまうのが一般的である。従って、従来の任意変形回路において、歪み補正前の入力画像フレームが矩形エリア1,2,3,・・・,N,N+1,・・・,N+Mに領域分割され、矩形エリア1から矩形エリアN+Mに至るまで、各矩形エリアを一つずつ順番に歪み補正処理する場合、以下の問題が生じる。
矩形エリアNを現時点の参照画像データとして画像フレーム・メモリから読み出して歪み補正する際に、直前に歪み補正した矩形エリアN−1やそれ以前に歪み補正した矩形N−X(1≦X<N)が矩形エリアNと部分的に重複している場合がある。その場合、任意変形回路は、矩形エリアNが矩形エリアN−1や矩形エリアN−Xと部分的に重複する重複領域の同じデータを少なくとも2回以上読み出してしまっている。つまり、任意変形回路は、入力画像フレーム内の複数の矩形エリアを一つずつ順番に歪み補正する際に、隣接する複数の矩形エリアが互いに部分的に重複する領域内に含まれる同じデータを画像フレーム・メモリからバスを介して無駄に繰り返し読み出していることとなる。
特許文献1記載の発明は、歪み補正前の入力画像フレームに含まれる各矩形エリアを歪み補正する仕組みを開示しているが、入力画像フレームにおいて隣接する矩形エリア間の重複領域に含まれる画像データを無駄に繰り返し読み出さなくてはならないという問題を解決する仕組みを持たない。また、特許文献2記載の発明は、全天球撮像画像の生成のために光学条件の異なる魚眼レンズで撮影した2つ以上の画像データの外縁部を互いに重複させて結合する際、当該重複する領域の画素データに対してホワイトバランス調整を行う。これにより、特許文献2記載の発明は、異なる魚眼レンズで撮影した複数の画像データ間において輝度に関連した色味の不連続性による視覚的違和感を抑制可能であるが、当該重複する領域内の同じデータを画像メモリから繰り返し読み出さなくてはならない無駄を省く仕組みを持たない。
従って、静止画のみならず、動画像を歪み補正して出力するにあたり、参照画像データとして参照中の各矩形エリアに含まれる重複領域を任意変形回路が画像フレーム・メモリからバスを介して複数回転送するのは転送効率が悪いだけでなく、バス帯域を無駄に使用することとなる。また、今後画像の高解像度化が進むにあたり、任意変形回路と画像フレーム・メモリ間の画像データ転送経路であるバスの帯域を充分に確保することは必須である。
上記問題点に鑑み、本発明は、参照画像データのバス帯域を確保することが可能な画像処理装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、複数のエリアに領域分割された入力画像フレームをエリア毎に処理する画像処理装置であって、前記画像フレームとエリア毎の座標データが格納される外部メモリと、内部メモリを含み、バスを介して外部メモリと接続された任意変形回路であって、前記複数のエリアの各々を前記外部メモリから前記内部メモリに順番に参照しながら読み込む読込処理と、互いに重複しない対応する出力画像ブロックへと変形する変形処理と、をする任意変形回路と、を備え、前記任意変形回路は、前記エリア毎の座標データに基づいて、以前に読み込んだ一つ以上のエリアと現在読み込み中のエリアとの重複領域を幾何学的論理積により算出し、該算出結果を用いて前記読込処理をすることを特徴とする。
本発明は、参照画像データのバス帯域を確保することが可能な画像処理装置を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置の全体構成を示す図 本発明の一実施形態において、歪み補正後の出力画像フレームにおける矩形エリアの並び順と走査順序を示す図 本発明の一実施形態において、歪み補正前の入力画像フレームに含まれる複数の矩形エリアと歪み補正後の出力画像フレームにおいてそれぞれ対応する矩形エリアのとの間の対応関係を示す図 本発明の一実施形態に従い、入力画像フレーム内において、レンズ・パラメータから得られた任意形状の矩形エリアに外接する外接長方形を矩形エリアとして求める様子を示す図 本発明の一実施形態に係る画像処理装置に含まれる任意変形回路の構成図 本発明の一実施形態において、歪み補正前の入力画像フレーム内において隣接する矩形エリア同士が部分的に重複している状態を示す図 入力画像フレーム内において隣接する矩形エリア同士の間の重複領域を外部メモリから繰り返し読み出す際の問題点を例示するバス・クロックのタイミング・チャート 本発明の一実施形態において、任意変形回路と外部メモリとの間で行われる画像データのやり取りを示す図 本発明の一実施形態において、現在参照中の矩形エリアと後続の矩形エリアとの間における重複領域の画素データを後続の矩形エリアの歪み補正のためにコピーする処理を示す図 本発明の一実施形態において、任意変形回路により実行される一連の動作の流れを示すフローチャート 本発明の一実施形態に従い、入力画像フレーム内において隣接する矩形エリア同士の間の重複領域を外部メモリから一回だけ読み出すようにした場合のバス・クロックのタイミング・チャート 本発明の一実施形態に従い、外接長方形として求めた矩形エリアN+1と現在の参照中の矩形エリアNとが重複している重複領域の座標を算出する幾何学的論理積を示す図 入力画像フレーム内において、互いに重複する2つの矩形エリア、矩形エリア間の重複領域およびフレーム走査方向との間の関係を示す図 2つの矩形エリア間における重複状態のバリエーションを示す図 2つの矩形エリア間における重複状態のバリエーションに応じて定まる重複領域形態のバリエーションを示す図 2つの矩形エリア間における重複状態のバリエーションに応じて定まる外接長方形のバリエーションを示す図 互いに重複する2つの矩形エリア、矩形エリア間の重複領域およびフレーム走査方向との間の関係を示す図 本発明の一実施形態において、任意変形回路と外部メモリとの間で行われる画像データのやり取りを示す図 本発明の一実施形態において、任意変形回路と外部メモリとの間で行われる画像データのやり取りを示す図
[第1の実施形態]
本明細書の以下の記述においては、まず、本実施の形態が実施される画像処理装置のハードウェア構成および歪み補正処理の前後において本実施の形態が処理対象とする画像データのデータ構造について図1乃至図6を参照しながら説明する。続いて、本実施の形態が解決しようとする従来の問題点と当該問題点が本実施の形態によりどのように解決されるかについて、図7乃至図11を参照しながら説明する。最後に、当該問題点を解決するために本実施の形態が実行する一連の処理のうち、矩形エリア同士が重複する重複領域の座標を算出する処理を図12乃至図15を用いて説明する。
<本実施の形態に係る画像処理装置の構成と画像データのデータ構造>
まず、本実施の形態が実施される画像処理装置のハードウェア構成について述べる。図1は、本実施の形態に係る画像処理装置10の全体の回路構成を示している。画像処理装置10は、制御プロセッサ100、任意変形回路200、画像処理回路300、外部メモリ400、入力インターフェース500および出力インターフェース600を備える。画像処理装置10において、制御プロセッサ100、任意変形回路200、画像処理回路300、外部メモリ400、入力インターフェース500および出力インターフェース600は、バス700によって相互に接続され、バス700を介して相互にデータと制御信号をやり取りする。
図1において、制御プロセッサ100は、任意変形回路200および画像処理回路300に対して各種処理動作の実行開始を指示したり、任意変形回路200と画像処理回路300との間において処理動作の同期や調整を行ったりする等して画像処理装置10全体の制御を行う。また、制御プロセッサ100は、外部メモリ400から所定の制御プログラムを読み出し、当該制御プログラムを実行することによって画像処理装置10全体の制御を実行することも可能である。
外部メモリ400は、例えば、DDR DRAM等のメモリ素子を使用して実装され、入力インターフェース500を介して外部の撮像装置(図示せず)から入力画像フレーム410を読み込んで格納する。また、外部メモリ400は、出力インターフェース600を介して外部の画像表示装置(図示せず)に出力するための出力画像フレーム430を格納する。出力画像フレーム430は、任意変形回路200が入力画像フレーム410を歪み補正することによって生成すべき1フレーム分の出力画像データに相当する。外部メモリ400内において、入力画像フレーム410は、複数の矩形エリア420に領域分割され、出力画像フレーム430は、複数の出力画像ブロック440に領域分割されている。出力画像フレーム430内の複数の出力画像ブロック440は、入力画像フレーム410内の複数の矩形エリア420と一対一に対応している。
入力画像フレーム410には、レンズ収差に起因した歪みを補正する歪み補正処理が適用される前の画像データが複数の矩形エリア420に領域分割されて格納されている。他方、入力画像フレーム410内の複数の矩形エリア420の各々に歪み補正処理を適用して得られた画像データは、入力画像フレーム410内の対応する出力画像ブロック440に格納されている。また、外部メモリ400は、図1においてパラメータ格納領域450として示される記憶領域を含んでおり、パラメータ格納領域450には複数の矩形エリア420の座標データを矩形エリア毎に記述する複数のエリア座標パラメータが格納されている。入力画像フレーム410、出力画像フレーム430、パラメータ格納領域450を外部メモリ400に格納することで、画像処理装置10の小型化を図ることができる。
図2乃至図5は、複数の矩形エリア420に領域分割された入力画像フレーム410および複数の出力画像ブロック440に領域分割された出力画像フレーム430のデータ構造を詳細に説明する図である。図3に示すとおり、出力画像フレーム430は、複数の出力画像ブロック440−1,440−2,…,440−N,440−N+1,…,440−2N,…,440−MNにより構成されている。出力画像フレーム430内において、出力画像ブロック440−1,440−2,…,440−N,440−N+1,…,440−2N,…,440−MNは、図2の矢印で示す順序で並んでいる。すなわち、図1における任意変形回路200によって歪み補正処理がされて出力される画像データは出力画像フレーム430内において図3に示すように出力画像ブロック440−1乃至440−MNに分割され、出力画像フレーム430の主走査方向に1〜N個出力され、副走査方向にはM個出力される。
図3は、入力画像フレーム410内に含まれる複数の矩形エリア420と出力画像フレーム430を構成する複数の出力画像ブロック440の間の対応関係を示す図である。より具体的には、図3において、入力画像フレーム410内に含まれる複数の矩形エリア420−1,420−2,…,420−N,420−N+1,…,420−2N,…,420−MNが、出力画像フレーム430を構成する出力画像ブロック440−1,440−2,…,440−N,440−N+1,…,440−2N,…,440−MNと一対一に対応している様子が示されている。
図3においては、入力画像フレーム410内における複数の矩形エリア420−1乃至420−MNの配置順序が、出力画像フレーム430内においてそれぞれ対応する複数の出力画像ブロック440−1乃至440−MNと同じ配置順序となっている様子が示されている。しかしながら、図3を参照すると、出力画像フレーム430内において、複数の出力画像ブロック440−1乃至440−MNは互いに重複していないにもかかわらず、複数の出力画像ブロック440−1乃至440−MNとそれぞれ対応する複数の矩形エリア420−1乃至420−MNは、入力画像フレーム410内において互いに部分的に重複していることが分かる。
出力画像フレーム430内において隣接する出力画像ブロック440同士が重複しないにもかかわらず、入力画像フレーム410内において対応する矩形エリア420同士が互いに部分的に重複してしまう理由は以下のとおりである。レンズ収差に起因する歪みを補正する歪み補正処理を矩形エリア420−kに対して施した場合、矩形エリア420−kに対して歪み補正処理を施した結果得られる画像データは、矩形エリア420−kと対応する出力画像ブロック440−kに格納されている。入力画像フレーム410をキャプチャするための撮像装置において、レンズの画角が同じであったとしても、レンズ収差が有る場合とレンズ収差が無い場合とでは、各矩形エリア420を結像するための結像領域の高さと幅に相違が生じる。従って、レンズ収差によって結像領域の高さと幅が拡大した分だけ、入力画像フレーム410内において各矩形エリア420の高さと幅を本来のサイズより大きくとらなくてはならない。その結果、レンズ収差によって結像領域の高さと幅が拡大した分だけ、矩形エリア420−kの高さと幅を出力画像ブロック440−kと比べて大きくとる必要がある。
続いて、外部の撮像装置から画像処理装置10に原画像のデータを入力した場合、図3に示す入力画像フレーム410を領域分割する複数の矩形エリア420−1〜420−MNの各々が、当該撮像装置が備えるレンズ等の光学特性に基づいてどのように得られるのかを説明する。図3に示す入力画像フレーム410を領域分割する複数の矩形エリア420−1〜420−MNの各々は、以下において後述するように、入力画像フレーム410を領域分割する複数の入力画像エリア42−1〜42−MNの各々に外接する外接長方形によって規定される矩形領域として得られる。つまり、入力画像フレーム410内において、複数の矩形エリア420−1〜420−MNは、入力画像エリア42−1〜42−MNと一対一に対応し、個々の矩形エリアは、対応する個々の入力画像エリアの外接長方形として得られる。
画像処理装置10のように画像フレーム全体の歪み補正処理を行う装置は、レンズ収差などにより歪んだ入力画像フレーム410内の複数の入力画像エリアの各々を、順方向の2次元写像変換により変形処理することにより、歪み補正を行う。その結果、当該変形処理された各入力画像エリアは、出力画像フレーム430内の該当するブロック位置において互いに重複しない矩形形状の出力画像ブロック440として出力される。逆に、出力画像フレーム430内において互いに重複しない矩形形状の出力画像ブロック440の各々は、外部の撮像装置から画像処理装置10に入力された入力画像フレーム410上において、逆方向の2次元写像変換により、不定形の四角形状の入力画像エリアに逆マッピングされる。
例えば、出力画像フレーム430内において矩形形状を有する一つの出力画像ブロック440が、アフィン変換などの様な2次元写像変換により、図4に示す平行四辺形形状の入力画像エリア42にマッピングされる。上述した2次元写像変換は、入力画像エリア単位での光学系特有の画像歪み効果に対応し、当該画像歪み効果は、原画像を撮影した撮像装置が備える光学系におけるレンズ収差などの光学特性に起因する。一般には、出力画像フレーム430内の一つの出力画像ブロック440が、逆方向の2次元写像変換により、入力画像フレーム410上にマッピングされて得られる入力画像エリア42は、図4に示す入力画像エリア42のように平行四辺形であるとは限らず、台形や菱形の形状を採る場合もある。
図4に示すとおり、一つの出力画像ブロック440が、逆方向の2次元写像変換により入力画像フレーム410上にマッピングされて得られる一つの入力画像エリア42は、平行四辺形の4つの頂点を規定する2次元のXY座標(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)および(X4,Y4)によって表現されている。このとき、X軸は、画像フレームの主走査方向(水平走査方向)に沿っており、Y軸は、画像フレームの副走査方向(垂直走査方向)に沿っている。平行四辺形または不定形の任意の四角形状を有する入力画像エリア42を外部メモリ400上の入力画像フレーム410内において画像データとして格納する場合には、入力画像エリア42に外接する外接長方形を求め、当該外接長方形に含まれる画素データを個々の矩形エリア420として外部メモリ400上の入力画像フレーム410内に格納することが好適である。何故なら、外部メモリ400上の入力画像フレーム410を領域分割する個々のエリアは、矩形エリア420のように長方形形状であった方が、DDR DRAM等で実現された外部メモリ400上での個々の画素データのアドレス指定の単純さおよびデータ処理やデータ・アクセスの効率性の観点から都合がよいからである。
そこで、図4に示す例においては、入力画像エリア42によって規定される平行四辺形形状の領域の2次元座標のうち、X軸方向に沿った最小座標と最大座標XminおよびXmaxを求め、Y軸方向に沿った最小座標と最大座標YminおよびYmaxを求める。続いて、2次元座標(Xmin,Ymin)および(Xmax,Ymax)でそれぞれあらわされる2つの点を結ぶ線分を対角線とする長方形を求めると、入力画像エリア42に外接する外接長方形が矩形エリア420として得られる。また、このとき、X軸方向に沿った最小座標と最大座標XminおよびXmaxは、入力画像エリア42の平行四辺形形状を規定する座標X3およびX2とそれぞれ等しい。また、Y軸方向に沿った最小座標と最大座標YminおよびYmaxは、入力画像エリア42の平行四辺形形状を規定する座標Y1=Y2およびY3=Y4とそれぞれ等しい。
図5を用いた以下の説明で後述するように、個々の矩形エリア420は、任意変形回路200内において歪み補正処理の対象となる。しかしこの場合、任意変形回路200は、矩形エリア420に含まれる画素データのうち、矩形エリア420を外接長方形とし、当該外接長方形に内接する入力画像エリア42に含まれる画素データだけを、矩形形状の出力画像ブロック440へと変形する。このとき、矩形エリア420に内接する入力画像エリア42を対応する出力画像ブロック440に変形する処理は、上述した順方向の2次元写像変換に基づいて実行される。また、上述した2次元写像変換は、原画像を撮影するのに使用した光学系のレンズ・パラメータから得ることができ、当該レンズ・パラメータは、原画像を撮影するのに使用した光学系が備えるレンズの画角、光軸長およびレンズ収差等を含む光学条件や光学特性をパラメータ値の形で規定している。レンズ・パラメータに基づいて矩形エリア420の座標データを算出することで、熱などによるレンズ形状の変化に対応することが可能となっている。
上述した入力画像エリア42から出力画像ブロック440への変形処理を順方向の2次元写像変換に基づいて行うことにより、任意変形回路200は、入力画像フレーム410を領域分割するエリア単位での歪み補正処理を実行する。なお、個々の入力画像エリア42を矩形形状の出力画像ブロック440に写像するための2次元写像変換としては、アフィン変換以外の任意の2次元写像変換を使用することも可能である。例えば、入力画像フレーム410を複素平面と見立てた場合には、個々の入力画像エリア42を矩形形状の出力画像ブロック440に写像するための2次元写像変換として、複素関数に基づく2次元写像を使用することも可能である。
入力画像フレーム410が入力インターフェース500によって外部メモリ400上に読み込まれるのと同時に、任意変形回路200は、入力画像フレーム410内に含まれる複数の入力画像エリア42の各々に外接する外接長方形を図4において例示したような方法で求める。このようにして、任意変形回路によって入力画像フレーム410内において入力画像エリア毎に得られた個々の外接長方形が、入力画像フレーム410を領域分割する個々の矩形エリア420として記憶される。
再び図1を参照すると、任意変形回路200は、外部メモリ400上において図3に示すように格納された入力画像フレーム410に含まれる複数の矩形エリア420−1乃至矩形エリア420−MNを一つずつ順番に参照し、現在参照中の矩形エリア420nを参照画像データとして選択する。続いて、任意変形回路200は、参照画像データとして選択された現在参照中の矩形エリア420nを読み出して歪み補正処理を実行する。任意変形回路200はさらに、現在参照中の矩形エリア420nを歪み補正処理して得られた画像ブロックを外部メモリ400に格納された出力画像フレーム430内の対応するブロック位置にある出力画像ブロック440nに書き込む。
画像処理回路300は、任意変形回路200が入力画像フレーム410内の矩形エリア420nを歪み補正処理して画像表示フレーム・データ430内に出力画像ブロック440nとして格納した後に、出力画像ブロック440nに対して追加の画像処理を施すための回路である。具体的には、任意変形回路200が現在参照中の矩形エリア420nを歪み補正処理して得られた結果を出力画像フレーム430内の出力画像ブロック440nに書き込んだ後に、画像処理回路300は、以下の処理を行う。まず、画像処理回路300は、出力画像フレーム430から出力画像ブロック440nを読み出し、読み出した出力画像ブロック440nに対して後続の画像処理としてホワイトバランス調整処理等の一つ以上の画像処理を施す。続いて、画像処理回路300は、出力画像ブロック440nに対してホワイトバランス調整処理等の後続の画像処理を施すことにより得られた画像ブロックを、出力画像フレーム430内の同じ出力画像ブロック440nに再度書き込む。
次に、図5を参照しながら任意変形回路200の内部構成について説明する。図5を参照すると、任意変形回路200は、メモリアクセス制御回路210、参照画像判定回路220、歪み補正処理回路230および内部メモリ240を備えている。
メモリアクセス制御回路210は、任意変形回路200が外部メモリ400にアクセスする動作を制御する回路であり、以下のような制御動作を行う。例えば、メモリアクセス制御回路210は、任意変形回路200からのバス700へのアクセス権を画像処理回路300との間で調停する。また、メモリアクセス制御回路210は、バス700のクロック・タイミングに同期してバス700の上でデータ信号、アドレス信号および制御信号をやり取りするシーケンスを制御する。また、メモリアクセス制御回路210は、外部メモリ400から読み出した画像データや画像データを内部メモリ240に一時保存したり、内部メモリ240の上に一時保存された画像データが歪み補正処理された後に当該画像データを外部メモリ400に書き戻したりする動作も行う。
なお、内部メモリ240は、矩形エリア420の画素データを外部メモリ400から読み込んで歪み補正処理するための一時記憶として使用される画素データ格納用メモリ241−Aおよび241−Bを備えている。画素データ格納用メモリ241−Aおよび241−Bは、例えば、任意変形回路200上において実装されるSRAM素子として実現することが可能である。従って、図5において、画素データ格納用メモリ241−Aおよび241−Bは、R_SRAM(1)およびR_SRAM(2)と表記されている。加えて、内部メモリ240は、外部メモリ400から読み込んだエリア座標パラメータを一時的に記憶するためのパラメータ格納用メモリ242−Aおよび242−Bを備えている。パラメータ格納用メモリ242−Aおよび242−Bは、例えば、任意変形回路200上において実装されるSRAM素子として実現することが可能である。従って、図5において、パラメータ格納用メモリ242−Aおよび242−Bは、P_SRAM(1)およびP_SRAM(2)と表記されている。なお、以下の説明では、歪み補正のために以前に参照していた一つ以上の矩形エリアを矩形エリア420a〜420n−1と表記し、参照画像データとして現在参照中の矩形エリアを矩形エリア420nと表記することにする。
参照画像判定回路220は、本明細書中において上述した課題を解決するための仕組みを任意変形回路200内において実現する回路の一実施例である。参照画像判定回路220は、本実施の形態に特有の仕組みを実現するために、エリア座標パラメータが記述する矩形エリア毎の座標データに基づいて、以下において後述する参照画像判定処理を実行する。続いて、参照画像判定処理の結果に応じて、参照画像判定回路220は、現在参照中の矩形エリア420nに含まれる画素データの一部または全部を、外部メモリ400上の入力画像フレーム410から内部メモリ240に読み込むようにメモリアクセス制御回路210に指示する。最後に、参照画像判定回路220は、メモリアクセス制御回路210によって内部メモリ240に読み込まれた当該画素データを使用して現在参照中の矩形エリア420n全体の画素データを内部メモリ240上に準備する。
歪み補正処理回路230は、参照画像判定回路220によって内部メモリ240上に準備された現在参照中の矩形エリア420n全体の画素データに対してレンズ収差によって生じる歪みを補正するための歪み補正処理を施し、歪み補正後の画像データを内部メモリ240に一時保存する。具体的には、歪み補正処理回路230は、矩形エリア420nを外接長方形とする入力画像エリア42nを2次元写像変換に基づいて変形し、出力画像ブロック440nとして出力する処理を行う。その際、当該2次元写像変換は、入力画像フレーム410の原画像フレームを撮像するために使用する撮像装置の光学系(レンズ等)に関する光学条件(画角、光軸長、レンズ収差など)を記述するレンズ・パラメータに応じて決定される。続いて、歪み補正処理回路230は、当該一時保存した画像データを、外部メモリ400上の出力画像フレーム430内において現在参照中の矩形エリア420nに対応するブロック位置の出力画像ブロック440nに書き込むようにメモリアクセス制御回路210に指示する。
矩形エリア420毎の歪み補正処理が1回終わるごとに、参照画像判定回路220は、内部メモリ240内において歪み補正処理が終わった直後の矩形エリア420の画素データを、画素データ格納用メモリ241−Aから取り出して画素データ格納用メモリ241−Bに蓄積してゆく。つまり、矩形エリア420毎の歪み補正処理が1回終わるごとに、以前の歪み補正処理のために前回までに参照された矩形エリア420a〜矩形エリア420n−1の画素データは、画素データ格納用メモリ241−B内に累積的に記憶されてゆく。同時に、参照画像判定回路220は、歪み補正処理が終わった直後の矩形エリア420に対応するエリア座標パラメータをパラメータ格納用メモリ242−Aから取り出してパラメータ格納用メモリ242−Bに蓄積してゆく。
その結果、現在参照中の矩形エリア420nの歪み補正処理に先立って、以前の歪み補正処理のために既に外部メモリ400から内部メモリ240に読み込まれた矩形エリア420a〜矩形エリア420n−1は、内部メモリ240が備える画素データ格納用メモリ241−Bに蓄積されている。同様に、現在参照中の矩形エリア420nの歪み補正処理に先立って、以前の歪み補正処理のために既に外部メモリ400から読み込まれた矩形エリア420a〜矩形エリア420n−1に対応するエリア座標パラメータは、内部メモリ240が備えるパラメータ格納用メモリ242−Bに蓄積されている。
<本実施の形態が解決すべき課題と課題解決のための基本原理>
次に、図1乃至図5を用いて上述した画像処理装置10の回路構成と画像データのデータ構造を前提として、本実施の形態が解決しようとする従来の課題について図6および図7を参照しながら説明する。図6は、入力画像フレーム410内において、矩形エリア420−1と矩形エリア420−2とが互いに重複する重複領域Aおよび矩形エリア420−2と矩形エリア420−3とが互いに重複する重複領域Bを図示している。図7は、入力画像フレーム410内において隣接する矩形エリア420同士の間の重複領域を、以下において後述するシナリオに沿って外部メモリ400から繰り返し読み出す際にバス700上で観測されるバス・クロックのタイミング・チャートである。
図3に示したように、任意変形回路200が入力画像フレーム410を歪み補正することによって生成すべき1フレーム分の出力画像フレーム430は、複数の出力画像ブロック440が主走査方向にN個、副走査方向にM個並んだ状態で領域分割されている。出力画像フレームを1フレーム生成するために、任意変形回路200内のメモリアクセス制御回路210が入力画像フレーム410への最初のアクセスを開始しようとする。すると、バス700上において図7に示すフレームトリガー信号(図7のtr0)の発生により1フレーム分の出力画像を生成する処理が開始される。この時、任意変形回路200内のメモリアクセス制御回路210が、図6に示す3つの矩形エリア420−1、420−2および420−3を順番に外部メモリ400上の入力画像フレーム410から読み出すシナリオを仮定する。また、矩形エリア420−1、420−2および420−3は、出力画像フレーム430内の出力画像ブロック440−1、440−2および440−3にそれぞれ対応しているとする。
フレームトリガー信号により出力画像フレーム生成処理が開始された後、バス700上で矩形エリアトリガー信号(図7のtr1)が発生するごとに、3つの矩形エリア420−1、420−2および420−3の画素データが順番に参照画外部メモリ400上の入力画像フレーム410から取得される。再び図6を参照すると、入力画像フレーム410内において矩形エリア420−1と矩形エリア420−2とは重複領域Aにおいて互いに重複している。出力画像ブロック440−1を生成するのに必要な矩形エリア420−1がメモリアクセス制御回路210によって外部メモリ400から読み出された際には重複領域Aも含めて読み出されている(図7の区間61と62)。にもかかわらず、出力画像ブロック440−2を生成するのに必要な矩形エリア420−2を外部メモリ400から読み出す際にも、矩形エリア420−1と重複する重複領域Aを再び読み出している(図7の区間63)。
また、出力画像ブロック440−2を生成するのに必要な矩形エリア420−2がメモリアクセス制御回路210によって外部メモリ400から読み出された際には重複領域Bも含めて読み出されている(図7の区間64と65)。にもかかわらず、出力画像ブロック440−2を生成するのに必要な矩形エリア420−3を外部メモリ400から読み出す際にも、矩形エリア420−2と重複する重複領域Bを後続の区間で再び読み出すことになる。このように、任意変形回路200内のメモリアクセス制御回路210は、矩形エリア420−1と矩形エリア420−2の両者に共通する重複領域Aに含まれる同じ画素データを繰り返し読み込んでいる。また、任意変形回路200内のメモリアクセス制御回路210は、矩形エリア420−2と矩形エリア420−3の両者に共通する重複領域Bに含まれる同じ画素データを繰り返し読み込んでいる。その結果、画像処理装置10内において、バス700の帯域が無駄に浪費されている。
次に、図8を参照しながら、図5に示す任意変形回路200内において本実施の形態に特有の処理を実現するために参照画像判定回路220が実行する参照画像判定処理について説明する。図6の例で説明するならば、参照画像判定処理は、本実施の形態が解決しようとする上述した課題を以下のようにして解決することができる。参照画像判定処理が参照画像判定回路220によって実行されると、矩形エリア420−1と矩形エリア420−2との間で幾何学的論理積(以下、単に論理積ともいう)をとることにより、2つの矩形エリアの重複領域Aを規定する2次元座標が得られる。その結果、参照画像判定回路220は、重複領域Aを規定する当該2次元座標を使用して重複領域Aに含まれる画素データを外部メモリ400から再度読み出さないようにメモリアクセス制御回路210に指示する。これにより、図6に示す重複領域Aが複数回にわたってバス700上で転送されることを防ぎ、バス帯域を効率的に使用することが可能となる。
参照画像判定処理とは、本実施の形態が解決すべき課題を上記のようにして解決するために、参照画像データとして現在参照中の矩形エリア420nのうち、一つ以上の近隣の矩形エリア420と重複する重複領域を除いた残りの矩形エリアを規定する座標データを取得する処理である。図8を参照すると、まず、参照画像判定回路220は、入力画像フレーム410内に含まれる全ての矩形エリア420の各々を現時点での歪み補正処理の対象として一つずつ順番に参照する過程において、現在参照中の一つの矩形エリア420nを参照画像データとして選択する。続いて、参照画像判定回路220は、外部メモリ400内のパラメータ格納領域450から参照画像データとして現在参照中の矩形エリア420nの座標データを記述したエリア座標パラメータを読み出す(図7の矢印A1)。参照画像判定回路220は、当該読み出したエリア座標パラメータを一時記憶のために内部メモリ240内のパラメータ格納用メモリ242−Aに保存する。
当該エリア座標パラメータには、現在参照中の矩形エリア420nを規定する長方形の4つの頂点の2次元座標が記述されており、当該2次元座標は、入力画像フレーム410が規定する画像フレームの横方向と縦方向に沿ったX軸とY軸の上のX座標とY座標の組で表される。このようにして、参照画像判定回路220は、参照画像データとして現在参照中の矩形エリア420nの4隅の2次元座標を取得する動作を、入力画像フレーム410内の全ての矩形エリア420−1〜420−MNについて矩形エリア毎に順番に実行する。
続いて、参照画像判定回路220は、参照画像データとして現在参照中の矩形エリア420nと一つ以上の近隣の矩形エリア420との間の重複領域の有無と重複領域の形状を判定するための処理を以下のとおりに実行する。なお、以下の説明では、参照画像判定回路220が歪み補正のために以前に参照していた一つ以上の矩形エリアを矩形エリア420a〜420n−1と表記し、参照画像データとして現在参照中の矩形エリアを矩形エリア420nと表記することにする。
まず、参照画像判定回路220は、矩形エリア420a〜420n−1に対応するn−1個のエリア座標パラメータを内部メモリ240から読み出し、矩形エリア420a〜420n−1のそれぞれの4隅の2次元座標に関する座標データを抽出する。続いて、参照画像判定回路220は、矩形エリア420nの4隅の2次元座標と矩形エリア420a〜420n−1に関して抽出した座標データとから矩形エリア420a〜420n−1と矩形エリア420nとの間の重複領域を規定する2次元座標を計算する。具体的には、矩形エリア420a〜420n−1と矩形エリア420nとの間の重複領域の形状を規定する2次元座標を求めるために、参照画像判定回路220は、これらの矩形エリアの各々を規定する長方形の4隅の2次元座標に基づいて、矩形エリア間の幾何学的論理積と呼ばれる演算を実行する。参照画像判定回路220が実行する矩形エリア間の幾何学的論理積の詳細については以下において後述する。
上述した幾何学的論理積により矩形エリア420a〜420n−1と矩形エリア420nとの間の重複領域を規定する2次元座標が得られると、参照画像判定回路220は、矩形エリア420nから当該重複領域を除いた残りの矩形エリアに含まれる画素データを外部メモリ400から読み出す。具体的には、参照画像判定回路220は、当該重複領域を規定する2次元座標と矩形エリア420nの4隅の座標を使用して、矩形エリア420nから当該重複領域を除いた残りの矩形エリア(以下、単に「当該残りの矩形エリア」と表記する)を規定する2次元座標を算出する。続いて、参照画像判定回路220は、メモリアクセス制御回路210に対して、当該残りの矩形エリアを規定する2次元座標を渡した上で、外部メモリ400上の入力画像フレーム410の中から当該残りの矩形エリアに含まれる画素データを内部メモリ240に読み込むように指示する(図8の矢印A2)。
続いて、メモリアクセス制御回路210は、当該残りの矩形エリアを規定する2次元座標から当該残りの矩形エリアに含まれる画素データを外部メモリ400上の入力画像フレーム410から読み出すための一連のメモリ・アドレス指定情報を生成する。続いて、メモリアクセス制御回路210は、当該メモリ・アドレス指定情報に基づいてバス700のクロックに同期して、DMA(Direct Memory Access)機能により当該残りの矩形エリアに含まれる画素データを外部メモリ400から読み出す(図7の矢印A3)。最後に、メモリアクセス制御回路210は、当該読み出した画素データを内部メモリ240が備える画素データ格納用メモリ241−A(図5)に格納する。
ただし、当該読み出した当該残りの矩形エリアに含まれる画素データは、隣接する矩形エリアとの間の重複領域に含まれる画素データを含んでいないため、矩形エリア420n全体に含まれる全ての画素データが揃っていない。そこで、当該残りの矩形エリアのみならず矩形エリア420n全体に含まれる全ての画素データを揃えてから、歪み補正処理回路230に矩形エリア420nの全ての画素データを渡して歪み補正処理をさせるために、以下において後述する矩形エリア合成処理が必要となる。
矩形エリア合成処理により得られた矩形エリア420nの全ての画素データを参照画像判定回路220が歪み補正処理回路230に渡すと、歪み補正処理回路230は、矩形エリア420nの歪み補正処理を行う。続いて、歪み補正処理回路230は、当該歪み補正処理の結果得られた画素データを、外部メモリ400上の出力画像フレーム430に書き込むようにメモリアクセス制御回路210に指示する。最後に、当該指示を受けたメモリアクセス制御回路210は、当該歪み補正後の画素データを出力画像フレーム430内において矩形エリア420nに対応する出力画像ブロック440nの中に書き込むために、当該歪み補正後の画素データをバス700を介して外部メモリ400に転送する(図8の矢印A4)。
次に、図9を参照しながら、矩形エリア合成処理について具体的に説明する。参照画像判定回路220の指示により、現在参照中の矩形エリア420nに関して外部メモリ400から読み込んだ当該残りのエリアは、矩形エリア420nと隣接する矩形エリア420’との間の重複領域を欠いている。そのため、矩形エリア合成処理は、当該残りのエリアに含まれる画素データと当該重複領域に含まれる画素データをマージすることにより、現在参照中の矩形エリア420n全体の画素データを内部メモリ240内の画素データ格納用メモリ241−Aに準備する処理である。この矩形エリア合成処理により、歪み補正処理回路230は、現在参照中の矩形エリア420n全体の画素データに対して歪み補正処理を実行できるようになる。
図9の左側には、前回の歪み補正処理のために外部メモリ400から前回読み出された矩形エリア420n−1が、内部メモリ240内の画素データ格納用メモリ241−B(図5のR_SRAM(2))の中に格納されている様子が示されている。また、図9の右側には、今から歪み補正処理がされようとしている現在参照中の矩形エリア420nの画素データうち、矩形エリア420n−1との重複領域を除く当該残りのエリアに含まれる画素データが、内部メモリ240内の画素データ格納用メモリ241−A(図5のR_SRAM(1))の中に格納されている。
矩形エリア合成処理を開始すると、参照画像判定回路220は、画素データ格納用メモリ241−B(図5のR_SRAM(2))の中に格納されている矩形エリア420n−1の画素データのうち、矩形エリア420nとの重複領域に含まれる画素データを画素データ格納用メモリ241−A(図5のR_SRAM(1))上にコピーする(図9の矢印CPY)。続いて、参照画像判定回路220は、画素データ格納用メモリ241−A(図5のR_SRAM(1))上において、現在参照中の矩形エリア420nの当該残りのエリアに含まれる画素データに対して、当該コピーした当該重複領域の画素データをマージする。これにより、参照画像判定回路220は、画素データ格納用メモリ241−A上において、現在参照中の矩形エリア420n全体の画素データを準備し、矩形エリア420n全体の画素データを歪み補正処理のために歪み補正処理回路230に渡すことが可能となる。
<本実施の形態の動作の流れ>
次に、図10のフローチャートを参照しながら、本実施の形態に係る任意変形回路200が画像フレーム単位で実行する歪み補正処理の動作の流れを説明する。まず最初に、画像処理装置10内の制御プロセッサ100は、入力インターフェース500を介して一枚の画像フレームを外部メモリ400上に読み込んで、入力画像フレーム410として外部メモリ400上に記憶させる。続いて、制御プロセッサ100は、任意変形回路200に対して画像フレーム単位での歪み補正処理を開始するように指示するために、バス700を介して任意変形回路200に制御信号を送信する。
当該制御信号を制御プロセッサ100から受け取った任意変形回路200は、入力画像フレーム410内を領域分割している複数の入力画像エリア42の各々にそれぞれ外接する複数の外接長方形を、図4を用いて例示した方法により求める。続いて、任意変形回路200は、このようにして求めた複数の外接長方形を、入力画像フレーム410内の複数の矩形エリア420として外部メモリ400上でそれぞれ記憶する。続いて、任意変形回路200は、図3に示す入力画像フレーム410内に含まれる全ての矩形エリア420−1〜矩形エリア420−MNの各々について、矩形エリア毎の歪み補正処理を順番に実行する。具体的には、任意変形回路200は、矩形エリア420−1から始まって矩形エリア420−MNに至るまで、各矩形エリアを一つずつ順番に参照してゆく。その過程において、図10のフローチャートに示す矩形エリア毎の歪み補正処理を現在参照中の矩形エリア420について実行する。その結果、任意変形回路200は、入力画像フレーム410内に含まれる矩形エリアの個数分だけを図10のフローチャートに示す処理を繰り返し実行する。
任意変形回路200が、図3に示す入力画像フレーム410全体の歪み補正処理を開始すると、入力画像フレーム410内の複数の矩形エリア420の各々について、図10のフローチャートのステップS1から始まる一連の処理を、任意変形回路200内の参照画像判定回路22が以下のとおりに実行する。図10のフローチャートは、まずステップS1から始まり、ステップS1において、参照画像判定回路220は、入力画像フレーム410内において次に歪み補正処理の対象とすべき矩形エリアを現在参照中の矩形エリア420nとして選択する。続いて、処理はステップS2に進み、参照画像判定回路220は、現在参照中の矩形エリア420nが入力画像フレーム410内において最初の矩形エリア420−1であるか否かを判定する。現在参照中の矩形エリア420nが入力画像フレーム410内において最初の矩形エリア420−1であるならば(ステップS2の判定結果がYES)、図10のフローチャートの処理はステップS7に進み、そうでなければ(ステップS2の判定結果がNO)、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、参照画像判定回路220は、現在参照中の矩形エリア420nについてエリア座標パラメータを外部メモリ400上のパラメータ格納領域450から内部メモリ240に読み込むように、メモリアクセス制御回路210に指示する。当該指示を受けたメモリアクセス制御回路210は、外部メモリ400上のパラメータ格納領域450からバス700を介して現在参照中の矩形エリア420nについてのエリア座標パラメータを読み出し、内部メモリ240内のパラメータ格納用メモリ242−Aに保存する。続いて、ステップS4において、参照画像判定回路220は、以前の歪み補正処理のために前回までに参照した矩形エリアa〜矩形エリアn−1の四隅の頂点を規定する2次元座標データを内部メモリ240内のパラメータ格納用メモリ242−Bから取得する。
続いて、図10のフローチャートの処理はステップS5に進み、ステップS5においては、参照画像判定回路220は、図8を用いて上述した参照画像判定処理を実行する。ステップS5において実行される参照画像判定処理は、後述するサブステップS51乃至サブステップS54を参照画像判定回路220が順番に実行してゆくことによって実現される。
まず、サブステップS51において、以前の歪み補正処理のために前回までに参照した矩形エリアa〜矩形エリアn−1の中から現在参照中の矩形エリア420nと重複する矩形エリア420j乃至矩形エリア420kを一つずつ識別する。続いて、サブステップS52において、現在参照中の矩形エリア420nとステップ51で識別された一つ以上の矩形エリア420j乃至矩形エリア420kとの間の重複領域の座標データを幾何学的論理積により算出する。当該重複領域の座標データとは、2つ以上の矩形エリア同士が重複することによって形成される重複領域の輪郭形状を頂点座標によって規定する2次元座標データである。
続いて、サブステップS53において、幾何学的論理積により上記のとおり算出された重複領域の座標データと現在参照中の矩形エリア420nの座標データとから矩形エリア420nのうち重複領域を除いた残りのエリアの座標データを計算する。このとき、現在参照中の矩形エリア420nから重複領域を除いた残りのエリアとは、現在参照中の矩形エリア420nが他のいずれの矩形エリアとも重複していない領域である。また、当該残りのエリアの座標データとは、当該残りのエリアの輪郭形状を頂点座標によって規定する2次元座標データである。続いて、サブステップS54において、矩形エリア420nから重複領域を除いた残りのエリアについてサブステップS53で計算した座標データを使用して、当該残りのエリアに含まれる画素データを外部メモリ400から読み出すようにメモリアクセス制御回路210に指示する。当該指示を受けたメモリアクセス制御回路210は、バス700を介して、当該残りのエリアに含まれる画素データを外部メモリ400上の入力画像フレーム410における矩形エリア420nに対応するメモリ・アドレス領域から読み出す。続いて、メモリアクセス制御回路210は、当該読み出した画素データを、内部メモリ240上の画素データ格納用メモリ241−Aに保存する。
続いて、図10のフローチャートの処理はステップS6に進み、ステップS6においては、参照画像判定回路220は、図9を用いて上述したエリア合成処理を実行する。ステップS6において実行されるエリア合成処理は、後述するサブステップS61およびサブステップS62を参照画像判定回路220が順番に実行することによって実現される。
まず、サブステップS61において、現在参照中の矩形エリア420nと重複していると識別された一つ以上の矩形エリア420j乃至420kの画像データを画素データ格納用メモリ241−Bから取得する。続いて、画素データ格納用メモリ241−Bから上記のように取得した画像データの中から現在参照中の矩形エリア420nと重複する重複領域の画素データを複製する。続いて、サブステップS62において、現在参照中の矩形エリア420nから重複領域を除いた残りのエリアの画素データとサブステップ61で上記のように複製された重複領域の画素データとをマージして矩形エリア420n全体の画像データを作成する。最後に、当該作成した矩形エリア420n全体の画像データを内部メモリ240の画素データ格納用メモリ241−Aに格納する。
続いて、図10のフローチャートの処理はステップS7に進む。ステップS7においては、参照画像判定回路220は、現在参照中の矩形エリア420nの全体を歪み補正処理回路230に渡し、矩形エリア420nの歪み補正処理を実行するように歪み補正処理回路230に指示する。続いて、ステップS8においては、歪み補正処理回路230は、現在参照中の矩形エリア420nを歪み補正処理して得られた画像データを外部メモリ400に書き込むようにメモリアクセス制御回路210に指示する。当該指示を受けたメモリアクセス制御回路210は、当該歪み補正処理して得られた画像データを外部メモリ400上の出力画像フレーム430内における該当する出力画像ブロック440nに書き込む。
続いて、図10のフローチャートの処理はステップS9に進む。ステップS9においては、参照画像判定回路220は、画素データ格納用メモリ241−A上において、現在参照中の矩形エリア420nの座標データと画素データを複製し、当該複製した座標データと画素データとを画素データ格納用メモリ241−Bに蓄積する。続いて、図10のフローチャートの処理はステップS10に進み、ステップS10においては、任意変形回路200は、後続の歪み補正処理のために次に参照すべき矩形エリア420n+1を新たに現在参照中の矩形エリアとして選択してフローチャート全体の処理を終える。
なお、本実施の形態に係る上記具体例においては、最初に、任意変形回路200は、入力画像エリア42について外接長方形を求め、矩形エリア420に変換する処理を、入力画像フレーム410内の全ての入力画像エリアについて一括して行う。その後に、任意変形回路200は、矩形エリア420−1から矩形エリア420−MNまでの参照画像判定処理を一エリアずつ順次行っている。しかしながら、本実施の形態に係る変形例においては、任意変形回路200による画像フレーム単位の歪み補正処理を以下のように実施することも可能である。
任意変形回路200は、入力画像フレーム410内の入力画像エリア42−1から入力画像エリア42−MNまでの各エリアを一エリアずつ順次参照してゆく過程において、現在参照中の入力画像エリア42nを外部メモリ400から内部メモリ240に読み込む。続いて、任意変形回路200は、現在参照中の入力画像エリア42nの外接長方形を求め、矩形エリア420nに変換する。最後に、任意変形回路200は、以前に歪み補正処理を行った矩形エリアのうち、矩形エリア420nと重複する一つ以上の矩形エリア420‘を取得し、矩形エリア420n」と矩形エリア420’との間で参照画像判定処理を行う。従って、この変形例においては、現在参照中の入力画像エリア42nが参照画像データとして選択され、入力画像フレーム410内における入力画像エリア42nの主走査方向と副走査方向それぞれの最小座標値と最大座標値によって特定される外接長方形を現在参照中の矩形エリア420nとして入力画像フレーム410内から領域分割する。
以上のように、本実施の形態によれば、任意変形回路200は、外部メモリ400上の入力画像フレーム410内から複数の矩形エリア420を一つずつ順番に歪み補正する際に、以下のようにしてバス700上での無駄なデータ転送と無駄なアクセス時間を省くことが出来る。すなわち、任意変形回路200は、隣接する複数の矩形エリア420−1と420−2が互いに重複する重複領域A内に含まれる画素データを外部メモリ400から一回しか読み出さないようにすることが出来る。その結果、矩形エリア420−1と420−2が互いに重複する重複領域A内に含まれる同じデータを入力画像フレーム410からバス700を介して無駄に繰り返し読み出している従来方式よりもバス700上でのデータ転送量とアクセス時間を節約することが可能となる。本実施の形態が奏する上記効果を、バス・クロックに関して図7に示したタイミング・チャートとの対比に基づいて、図11に示すタイミング・チャートを参照しながら以下のとおりに説明する。
図11は、入力画像フレーム内において隣接する矩形エリア同士の間の重複領域を外部メモリから一回だけ読み出すようにした場合のバス700のクロックのタイミング・チャートである。図11に示す区間61乃至区間71は、従来方式に関して図7に示したバス・クロックのタイミング・チャート上での画像データの転送区間と同様であり、区間62と区間63において、矩形エリア同士の間の重複領域Aに含まれる同じ画素データが2回繰り返し転送されている様子を示している。同様に、図11の区間65と区間66は、矩形エリア同士の間の重複領域Bに含まれる同じ画素データが2回繰り返し転送されている様子を示し、区間68と区間69もまた、重複領域Cに含まれる同じ画素データが2回繰り返し転送される様子を示す。これに対して、図11に示す区間81乃至区間88は、本実施の形態に従い、隣接する複数の矩形エリア同士が互いに重複する重複領域内に含まれる画素データを外部メモリ400から一回しか読み出さないようにした場合の画像データの転送区間を示す。図11の下段に示すとおり、隣接する矩形エリア同士が重複する重複領域A、重複領域Bおよび重複領域Cに含まれる画素データは、区間82、84、86においてそれぞれ一回だけ転送されている。
<幾何学的論理積による重複領域の座標データの計算>
以下、本実施の形態に係る任意変形回路200が実行する一連の処理のうち、矩形エリア同士が重複する重複領域の輪郭形状を頂点の座標により規定する座標データを幾何学的論理積の演算に基づいて算出する処理を図12乃至図15を用いて説明する。以下に述べる例は、説明を簡単にするために、直前に歪み補正処理を終えた矩形エリア420−Nのみが現在参照中の矩形エリア420−N+1と重複していると仮定する。
まず、図12を参照すると、直前に歪み補正処理を終えた矩形エリア420−Nの四隅の頂点のうち、対角線方向に向かい合う2つの頂点のXY座標が(Xmin,Ymin)および(Xmax,Ymax)と表される様子が示されている。また、図12を参照すると、台形形状の入力画像エリア42−N+1に外接する外接長方形を求めることにより、現在参照中の矩形エリア420−N+1が得られる様子が示されている。このとき、入力画像エリア42−N+1の台形形状を規定する4つの頂点のXY座標が(X’1,Y’1)、(X’2,Y’2)、(X’3,Y’3)および(X’4,Y’4)であることが図12に示されている。図4を用いて例示した方法に従うならば、XY座標(X’1,Y’1)、(X’2,Y’2)、(X’3,Y’3)および(X’4,Y’4)の中で、X方向の最小座標と最大座標を求めると、それぞれ、X’min=X’3=X’1およびX’max=X’2=X’4となる。また、XY座標(X’1,Y’1)、(X’2,Y’2)、(X’3,Y’3)および(X’4,Y’4)の中で、Y方向の最小座標と最大座標を求めると、それぞれ、Y’min=Y’2およびY’max=Y’3=Y’4となる。その結果、台形形状の入力画像エリア42−N+1に外接する現在参照中の矩形エリア420−N+1の4つの頂点のうち、対角線方向に向かいあう2つの頂点のXY座標が(X’min,Y’min)および(X’max,Y’max)と得られる。
従って、直前に歪み補正処理を終えた矩形エリア420−Nと現在参照中の矩形エリア420−N+1とが重複する重複領域Aを計算する方法は以下のとおりとなる。図12において、矩形エリア420−Nと矩形エリア420−N+1とが重複する重複領域Aは長方形形状である。図12において、重複領域Aを規定する長方形において対角線方向に向かいあう2つの頂点のXY座標は、以下のようにして得られる。矩形エリア420−NのX軸方向の最大値がX’minであり、矩形エリア420−N+1のX軸方向の最小値がXmaxであり、しかも、Xmax>X’minである。従って、重複領域Aを規定する長方形領域のX軸方向の最小値がXmaxとなり、最大値がX’minとなる。同様に、矩形エリア420−NのX軸方向の最小値がY’minであり、矩形エリア420−N+1のX軸方向の最大値がYmaxであり、しかも、Ymax<Y’minである。従って、重複領域Aを規定する長方形領域のY軸方向の最小値がY’minとなり、最大値がYmaxとなる。以上より、重複領域Aを規定する長方形領域において対角線方向に向かいあう2つの頂点のXY座標は、(X’min,Y’min)および(Xmax,Ymax)となる。
また、X軸は、画像フレームの主走査方向(水平走査方向)に沿っており、Y軸は、画像フレームの副走査方向(垂直走査方向)に沿っている。従って、入力画像フレーム410内において、互いに重複する2つの矩形エリア420−Nおよび420−N+1、矩形エリア間の重複領域Aおよびフレーム走査方向との間の関係を示すと図13のとおりとなる。2つの矩形エリア420−Nおよび420−N+1の両者間における重複状態について、3種類のバリエーションを示すと図14のとおりとなる。2つの矩形エリア420−Nおよび420−N+1の両者間における重複状態について図14に示した3種類のバリエーションに応じて定まる重複領域形態の3種類のバリエーションを示すと図15のとおりとなる。
以上のように、本実施の形態は、レンズ収差に起因する画像歪みを補正する画像処理システムにおいて実施することにより、外部メモリ400上の画像データのアクセスに必要なバス帯域幅や動作クロック数を節約することが可能となる。しかしながら、本実施の形態は、出力画像フレーム430上において矩形領域分割された各エリアを2次元領域変換により入力画像フレーム410上へと逆方向に写像した場合に、逆方向写像後の隣接エリア同士が部分的に重複する画像処理システムであれば、どのような画像処理システムに対しても適用可能であることが当業者であれば理解できよう。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、任意変形回路200は、外部メモリ400上の入力画像フレーム410内から複数の矩形エリア420を一つずつ順番に歪み補正する際に、以下のようにしてバス700上での無駄なデータ転送と無駄なアクセス時間を省くことが出来る。すなわち、任意変形回路200は、隣接する複数の矩形エリア420−1と420−2が互いに重複する重複領域A内に含まれる画素データを外部メモリ400から一回しか読み出さないようにすることが出来る。その結果、矩形エリア420−1と420−2が互いに重複する重複領域A内に含まれる同じデータを入力画像フレーム410からバス700を介して無駄に繰り返し読み出している従来方式よりもバス700上でのデータ転送量とアクセス時間を節約することが可能となる。
また、任意変形回路200は、入力画像フレーム410を撮像した撮像装置から読み込んだレンズ・パラメータに基づいて、入力画像エリア42の各々を個々の矩形エリア420に変換し、個々の矩形エリア420の座標データを算出する動作をさらに実行する。その上で、任意変形回路200は、当該算出した座標データに基づく幾何学的演算として当該幾何学的論理積を実行する。その際、当該レンズ・パラメータは、入力画像フレーム410を撮像するための光学系に関する光学条件を記述するパラメータである。従って、本実施の形態によれば、入力画像フレーム410を撮像するための光学系に関する光学条件に応じて入力画像フレーム410の複数のエリアへの領域分割を適応的に実行することが可能となる。その上で、本実施の形態は、入力画像フレーム410を領域分割するエリア同士の間の重複状態に応じて、エリア間の重複領域の検出と検出された重複領域のバス700上での反復転送の回避を実現することが出来る。
また、任意変形回路200は、入力画像フレーム410内における現在参照中の入力画像エリア42nの主走査方向と副走査方向それぞれの最小座標値と最大座標値によって特定される外接長方形を現在参照中の矩形エリア420nとして入力画像フレーム410内から領域分割する。従って、本実施の形態によれば、DDR DRAM等として実装された外部メモリ400上で各エリアをアクセスする際のメモリ・アドレス指定を簡単化し、データ処理やデータ・アクセスの効率性を向上させることが出来る。
[第2の実施形態]
以下、本発明に係る画像処理装置の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は適宜省略する。
第1の実施形態では、任意変形回路200は、参照画像データの幾何学的論理積により重複領域を算出し、重複領域内に含まれる同じデータが、バス700を介して繰り返し読み出されることを防止することで、参照画像データのバス帯域を削減する例を説明した。
ここで、参照画像データのバス帯域を削減するために、外部メモリ400から読み出す参照画像データの幾何学的論理和(以下、単に論理和ともいう)を算出することが考えられる。
具体的には、外部メモリ400の出力画像フレーム430にN番目の領域の出力画像ブロック440を生成する際に、任意変形回路200は、外部メモリ400の入力画像フレーム410にある画像データ(矩形エリア420)を参照し、参照画像データ(矩形エリア420の画素データ)を、画素データ格納用メモリ241に一時記憶する。
このとき、任意変形回路200は、画素データ格納用メモリ241に格納可能な範囲で、M個の隣あう領域の参照画像データ(N〜M番目の参照画像データ)の論理和を取ることで、N番目〜N+M番目までの出力画像ブロック440を形成するのに必要な参照画像データを一度に転送することが可能となる。そして、N番目からN+M番目までの分割された出力画像ブロック440を生成するのに必要な参照画像データを一度に転送することで、N番目からN+M番目までの分割された出力画像を一度に生成することが可能となる。
しかしながら、このようにN〜N+M番目の参照画像データの論理和を取ることによる場合、重複部が少ない場合(詳細は後述する)には余計な転送が増えることとなり、参照画像データのバス帯域を削減できず、効率化を図ることができないという問題がある。
そこで、第2の実施形態に係る画像処理装置10は、第1の実施形態において述べたように、N〜N+M番目の参照画像データの論理積(重複領域)を算出するとともに、N〜M番目までの参照画像データの論理和を算出した際に、該論理和で示される領域における主走査方向と副走査方向それぞれの最小座標値と最大座標値によって特定される外接長方形において、幾何学的否定論理和(以下、単に否定論理和とも呼ぶ)で示される領域を算出し、該否定論理和で示される領域と、重複領域と、を比較し、比較結果に応じて異なる処理をするようにしている。以下に詳細を説明する。
図14に示したように、直前に歪み補正処理を終えた矩形エリア420−Nと、現在参照中の矩形エリア420−N+1の両者間における重複状態は、3種類のバリエーション(a)〜(c)が存在する。(a)はX軸方向およびY軸方向の双方でいずれも重複しない領域(斜線部)を有している。(b)はY軸方向では一致し、X軸方向で重複しない領域を有している。(c)はX軸方向では一致し、Y軸方向で重複しない領域を有している例を示している。なお、図14(a)〜(c)は一例であって、その他の全ての重複の組み合わせについても同様である。
次いで、図14に示した3種類のバリエーションの重複状態について、論理和を取り、論理和を取った際の主走査方向と副走査方向の最大最小座標をもとに外接長方形を考えると、図16(a)〜(c)のとおりとなる。これにより、2つの参照画像データを1つの参照画像データとみなすことが可能となる。したがって、2つの隣り合う矩形エリア420を1回のデータ転送で出力可能となる。
図16の例では、2つの矩形エリア420−N,420−N+1について論理和を取るとともに、これに基づいて外接長方形を算出する例を説明したが、論理和の生成は、2エリアであることに限られるものではなく、画素データ格納用メモリ241に格納可能な範囲で、M個の隣あう領域の参照画像データ(N〜N+M番目の参照画像データ)の論理和を取るものであればよい。したがって、Mエリア分の矩形エリアについての参照画像データを1回のデータ転送で出力可能である。
しかしながら、論理和を取る場合において、重複領域Aが少ない場合には、外接長方形が大きくなるため転送量が増えることとなる。
図13に示した矩形エリア420−Nおよび420−N+1のように、2つの矩形エリア420からなる外接長方形は、図中の点線で示される領域となり、参照画像の参照画素数は、次式で示される。
(参照画素数)=(X’max−Xmin)×(Y’max−Ymin)
図17は、図13において、2つの矩形エリア420−N,420−N+1からなる外接長方形において、この外接長方形において矩形エリア420−Nおよび矩形エリア420−N+1のいずれにも含まれない2箇所の領域(以下、不要領域D1,D2と呼び、区別しない場合は、不要領域Dと呼ぶ)を示したものである。この不要領域Dは、外接長方形において、矩形エリア420−Nおよび矩形エリア420−N+1の幾何学的否定論理和として示される。
不要領域Dは、参照画像データにおいて、N番目とN+1番目の参照画像データにおいて、メモリアクセスの効率化のためにあわせて転送される領域であり、図17の例では、不要領域D1は、4つの頂点(Xmin,Ymax),(X’min,Ymax),(Xmin,Y’max),(X’min,Y’max)により示され、不要領域D2は、4つの頂点(Xmax,Ymin),(X’max,Ymin),(Xmax,Y’min),(X’max,Y’min)により示される。
そして、本実施形態では、2つの矩形エリア420−N,420−N+1の論理積で示される重複領域Aと、不要領域Dのサイズを比較判断し、判断結果に応じた変形処理を実行する。
ここで、本実施形態では、図14(a)に示すように、X軸方向およびY軸方向の双方でいずれも重複しない領域で不要領域Dの転送が発生する場合に、重複領域Aと不要領域Dのサイズの比較判断を行う例を説明するが、これに限られるものではなく、図14(b)(c)に示すように、X軸方向またはY軸方向の一方で不要領域Dの転送が発生する場合に同様の処理を行うものであってもよい。
比較の結果、重複領域Aが不要領域D以上(または、不要領域Dを超える)の場合、論理和をとった2つの矩形エリア420からなる領域(外接長方形)を参照画像データとして1回のデータ転送で出力する。これに対し、重複領域Aが不要領域D未満(または、不要領域D以下)の場合、外接長方形のサイズが大きくなるため、2つの矩形エリア420の参照画像データを個別にデータ転送する。これにより、参照画像データの転送量を減らすことが可能となっている。
また、すでに述べたように、画素データ格納用メモリ241に格納可能な範囲で、M個の隣あう領域の参照画像データ(N〜M番目の参照画像データ)の論理和を取るものであるため、重複領域Aが不要領域D以上の場合には、次いで、N+2番目からM番目までの参照画像データ(矩形エリア420−N+2〜M)に対し、同様にサイズの比較判断を行う。
また、本実施形態では、重複領域Aと不要領域Dのサイズをそのまま比較し大小関係で判断したが、重複領域Aと不要領域Dのサイズの少なくとも一方に所定の係数を加減乗除した値を用いて比較を行うようにしてもよい。
以上説明した本実施形態に係る画像処理装置10でのデータのやりとりについて、図18および図19を参照して説明する。本実施形態では、任意変形回路200は、パラメータ補正回路250および参照画素数判定回路260を備え、外部メモリ400には、論理和座標データ格納領域460が設けられている。
先ず、矢印A1で示すように、パラメータ格納領域450から、矩形エリア毎の座標データを記述したエリア座標パラメータを読み出し、これをパラメータ補正回路250に転送する。パラメータ補正回路250内では、エリア座標パラメータに基づいて、新たな参照画像データの座標データを算出する。
パラメータ補正回路250において算出された参照画像データの座標データは、矢印A2で示すように、参照画素数判定回路260に転送される。参照画素数判定回路260は、算出された座標データに基づいて、参照画像データの論理和を取り、参照画像データのサイズが画素データ格納用メモリ241に格納可能であるかを判定する。
さらに、参照画素数判定回路260において、上述のように重複領域Aと不要領域Dのサイズを判定し、重複領域Aが大きい場合には、参照画像データのサイズが画素データ格納用メモリ241に格納可能な範囲で論理和を参照画素数判定回路260内で取り続け、格納不可になったとき、矢印A3に示すように、1つ前の論理和を取った座標データを論理和座標データ格納領域460に転送する。
論理和を取った座標データが論理和座標データ格納領域460に転送されると、論理和座標データ格納領域460にはN番目の領域からN+X−1番目までの参照画像データが格納されている。そして図19の矢印A4で示すように、座標データを元に外部メモリ400から参照画像データを読み出し、画素データ格納用メモリ241に転送する。
以上説明した第2の実施形態に係る画像処理装置10によれば、第1の実施形態と同様に、参照画像データの転送量を減らして、参照画像データのバス帯域を確保することが可能となる。
尚、上述の各実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
10 画像処理装置
100 制御プロセッサ
200 任意変形回路
210 メモリアクセス制御回路
220 参照画像判定回路
230 歪み補正処理回路
240 内部メモリ
241 画素データ格納用メモリ
242 パラメータ格納用メモリ
250 パラメータ補正回路
260 参照画素数判定回路
300 画像処理回路
400 外部メモリ
410 入力画像フレーム
420 矩形エリア
430 出力画像フレーム
440 出力画像ブロック
450 パラメータ格納領域
460 論理和座標データ格納領域
500 入力インターフェース
600 出力インターフェース
700 バス
特開2013−228866号公報 特開2014− 78926号公報

Claims (10)

  1. 複数のエリアに領域分割された入力画像フレームをエリア毎に処理する画像処理装置であって、
    前記画像フレームとエリア毎の座標データが格納される外部メモリと、
    内部メモリを含み、バスを介して外部メモリと接続された任意変形回路であって、前記複数のエリアの各々を前記外部メモリから前記内部メモリに順番に参照しながら読み込む読込処理と、互いに重複しない対応する出力画像ブロックへと変形する変形処理と、をする任意変形回路と、を備え、
    前記任意変形回路は、前記エリア毎の座標データに基づいて、以前に読み込んだ一つ以上のエリアと現在読み込み中のエリアとの重複領域を幾何学的論理積により算出し、該算出結果を用いて前記読込処理をする、画像処理装置。
  2. 前記任意変形回路は、前記現在読み込み中のエリアから前記重複領域を除いた部分を読み込む、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記任意変形回路は、入力画像フレームを撮像した撮像装置から読み込んだレンズ・パラメータに基づいて、前記以前に読み込んだ一つ以上のエリアと前記現在読み込み中のエリアに関する前記エリア毎の座標データを算出する動作をさらに実行し、
    前記任意変形回路は、前記算出した座標データに基づく幾何学的演算として前記幾何学的論理積を実行し、
    前記レンズ・パラメータは、前記入力画像フレームを撮像するための光学系に関する光学条件を記述するパラメータである、請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記内部メモリは、2つの画素データ格納用メモリと2つのパラメータ格納用メモリを備え、
    前記任意変形回路は、
    前記エリアの各々の読み込みが完了する毎に、
    前記2つの画素データ格納用メモリの一方に現在読み込み中のエリアに含まれる画素データを格納し、前記2つのパラメータ格納用メモリの一方に現在読み込み中のエリアに関する前記エリア毎の座標データを格納し、
    前記2つの画素データ格納用メモリの他方に、前回までに参照した一つ以上のエリアに含まれる画素データを格納し、前記2つのパラメータ格納用メモリの他方に前回までに参照した一つ以上のエリアに関する前記エリア毎の座標データを格納する、請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記任意変形回路は、現在実行中の前記変形処理の対象として前記画像フレーム内で現在参照中のエリアを参照画像データとして選択し、
    前記画像フレーム内における前記参照画像データの主走査方向と副走査方向それぞれの最小座標値と最大座標値によって特定される外接長方形を現在参照中の矩形エリアとして前記画像フレーム内から領域分割する、請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記任意変形回路は、
    前記エリア毎の座標データに基づいて、以前に読み込んだ一つ以上のエリアと現在読み込み中のエリアとのが幾何学的論理和を算出し、該幾何学的論理和で示される領域における主走査方向と副走査方向それぞれの最小座標値と最大座標値によって特定される外接長方形において、幾何学的否定論理和で示される領域を算出し、
    該幾何学的否定論理和で示される領域と、前記重複領域と、を比較し、比較結果に応じた前記読込処理をする、請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記比較結果において、
    前記幾何学的否定論理和で示される領域が、前記重複領域より大きい場合、2以上のエリアを含む前記外接長方形で示される領域単位で前記読込処理をし、
    前記幾何学的否定論理和で示される領域が、前記重複領域より小さい場合、前記エリア毎に、前記読込処理をする、請求項6記載の画像処理装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の中のいずれか一項に記載された画像処理装置であって、
    前記バスを介して前記画像フレームの全体を撮像装置から前記外部メモリに読み込むための入力インターフェースと、
    前記任意変形回路による変形処理の結果出力される出力画像ブロックに対して後続の画像処理を行うための一つ以上の画像処理回路と、
    前記後続の画像処理がされた前記出力画像ブロックを画面表示フレーム単位で画像表示装置に出力するための出力インターフェースと、
    をさらに具備する画像処理装置。
  9. バスを介して接続された外部メモリ内において複数のエリアに領域分割される形で格納された画像フレームをエリア毎に処理する画像処理方法であって、
    前記画像処理方法は、前記外部メモリから前記エリアの各々を順番に読み込んで互いに重複しない対応する出力画像ブロックへと変形処理する任意変形回路によって実行され、互いに部分的に重複する第1と第2のエリアを前記読み込む際に、
    前記第1のエリアを読み込んだ後に、エリア毎の座標データに基づいて前記第1と第2のエリアの重複領域を幾何学的論理積により算出する第1ステップと、
    該算出結果を用いて前記読み込みをする第2ステップと、
    を備える、画像処理方法。
  10. バスを介して外部メモリと接続されたCPUによって前記外部メモリから読み出され、一連の命令コードとして実行されるプログラムであって、
    前記プログラムは、前記外部メモリ内において複数のエリアに領域分割される形で格納された画像フレームから前記エリアの各々を前記内部メモリに順番に読み込んで互いに重複しない対応する出力画像ブロックへと変形する変形処理の一部として起動され、互いに部分的に重複する第1と第2のエリアを前記読み込む際に、
    前記第1のエリアを読み込んだ後に、エリア毎の座標データに基づいて前記第1と第2のエリアの重複領域を幾何学的論理積により算出する第1の命令コードと、
    該算出結果を用いて前記読み込みをする第2の命令コードと、
    を備える、画像処理プログラム。
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