JP2017016226A - 周辺環境認識システムおよびそれを搭載した車両制御システム - Google Patents

周辺環境認識システムおよびそれを搭載した車両制御システム Download PDF

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功 越智
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Abstract

【課題】検出した自車両の前方のレーンマーカ形状と自車両の走行軌跡から推定した自車両の後方レーンマーカの推定誤差を検出した自車両近傍のレーンマーカに基づいて補正することで、推定誤差を低減した自車両の後方レーンマーカ位置データを提供し、安全な自動運転システムあるいは運転支援システムを実現する。【解決手段】レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置と車両周辺移動体認識手段によって取得した自車両周辺の移動体・障害物の位置から自車両周辺の移動体・障害物が走行する車線を判定し、自車両周辺の移動体・障害物の位置と走行車線の情報を提供するとともに、自車両が車線変更する場合で、自車両周辺の移動体・障害物が自車両が車線変更する車線に存在する場合は、移動体・障害物との衝突可能性を判定して、車線変更によって衝突可能性の有無を通知する、あるいは、車線変更の実行を判断することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、自車両の周辺における複数の移動体・障害物との衝突を回避しながら、予め設定された走行ルートを走行する自動運転システムやドライバの操作を支援する運転支援システムにおいて重要となる自車両の周辺の移動体や走行環境の状態の認識に関するものであり、特に、自車両に搭載された外界認識センサを用いて自車両の周辺の移動体や障害物を認識し、認識した移動体や障害物が存在する自車両周辺の道路の車線・レーンを判断する周辺環境認識システムであり、この周辺環境認識システムによって判定された自車両周辺の環境情報に基づいて、自動的に車線変更を行う自動車線変更や自車両を先行する先導車両に追従する自動先導車両追従などの機能を有する自動運転システムが走行する車線・レーンを変更する際に、ドライバや運転支援・自動運転システムへ周辺移動体の存在情報を通知するシステムに関するものである。
従来、車両の自動運転システムやドライバの運転操作を支援する運転支援システムでは、自車両周辺の環境情報として、自車両周辺に存在する車両などの移動体や障害物を認識するとともに、自車両が走行する道路の車線・レーンや路面ペイントを認識し、これらの周辺環境情報に基づいて自車両の自動運転や運転支援を行う。自動運転や運転支援の例として、自車両が走行している走行車線・レーンから左右のいずれかの隣の車線へ変更する車線変更機能がある。例えば、自動運転における車線変更機能では、ドライバからの車線変更要求やシステムで判断した車線変更要求に基づいて、自動的に走行車線・レーンを変更する。また、運転支援における車線変更機能では、ドライバが車線変更動作を行う際に車線変更によって自車両が周辺移動体などとの衝突の可能性がないかなど安全が確保できていることを判定し、ドライバにその情報を提供するなどの機能がある。このような車線変更機能では、自車両が車線変更するための安全性が確保できているかを判定することが重要である。自車両が車線変更するために安全性が確保できているかを判定する一つの判定条件としては、自車両がこれから車線変更する走行車線・レーンに車両などの移動体や障害物がいないことがある。具体的には、自車両がこれから車線変更する走行車線・レーンに他移動体である車両が存在し、その他移動体である車両が後方から近づいている場合では、他移動体である車両と自車両の相対速度と相対距離および自車両の速度などから、自車両が車線変更を行うと後方から近づいてくる他移動体である車両と衝突する可能性を判定し、衝突の可能性がある場合は、自車両の車線変更を行わないように制御を行う、あるいは、衝突の可能性があるという警報を行う。この場合、後方から近づいてくる他移動体である車両と自車両が衝突する可能性を判定するためには、相対速度や相対距離だけでなく、他移動体である車両が走行している車線・レーンがどこであるかを正確に認識することが重要である。例えば、他移動体である車両が、自車両と同じ走行車線・レーンを走行している場合は、自車両が車線変更することは、後方から近づいてくる同一車線・レーンの他移動体である車両と衝突する可能性は低い。一方、他移動体である車両が、自車両が車線変更しようとする走行車線・レーンを走行している場合は、自車両が車線変更することは、後方から近づいてくる他移動体である車両と衝突する可能性が高い。つまり、後方から他移動体である車両が近づいている場合、後方から近づいている他移動体である車両が、自車両が車線変更する走行車線・レーンにいないことを判定することが重要である。特に、高速道路での走行状態を考えた場合、走行シーンによっては、自車両と後方から接近する移動体である車両との相対速度は、大きい場合もあり、条件によっては、70m以上後方の移動体である車両とその車両が走行する車線・レーンを判定することが必要となる。
ここで、移動体である車両に関しては、従来から、ミリ波レーダなどのレーダによって立体物の位置と相対速度を検出することができている。従って、車両後方の車線・レーンの位置を認識することが課題である。このような走行車線・レーンに関しては、カメラを用いて走行車線の左右のレーンマーカを認識する技術があり、前方に関しては、遠方のレーンマーカなどの路面ペイントを認識するカメラを搭載しており、後方の道路環境に関しても同様に後方遠方のレーンマーカを認識することが可能なカメラを搭載する方法がある。しかし、このような遠方の路面ペイントであるレーンマーカの位置を正確に認識するためのカメラを追加で搭載することになるため、システムを構成する部品の増加やシステムが高価になるという課題があった。
このような課題に対し、車両後方近傍のレーンマーカを認識するカメラを搭載し、自車両が走行した軌道と車両後方近傍のレーンマーカの位置から自車両後方のレーンマーカの位置点列データを推定する方法の例が特許文献1に記載されている。
特許文献1では、自車両の車両挙動である車両速度と操舵角に基づいて自車両が走行してきた軌跡を推定し、後方カメラで検出した極近傍のレーンマーカの位置と自車両が走行してきた推定軌跡から走行車線を推定しており、自車両が走行してきた軌跡を正確に推定することで後方のレーンマーカの推定を実現している。
特開2002−104113号公報
上記の特許文献1に記載されている内容は、自車両の車両挙動である車両速度や操舵角を積算することで自車両の走行軌跡を推定し、この推定軌跡に基づいて自車両の後方レーンマーカ位置を推定している。しかし、車両挙動である車両速度や操舵角には検出誤差があり、所定の周期でしか検出されない。つまり、後方レーンマーカの位置を推定するために必要な走行軌跡の演算では、車両速度や操舵角の誤差も一緒に積算されていく。その結果、車両速度や操舵角を積算して推定する走行軌跡の演算結果は、長い走行軌跡を推定するほど、誤差が蓄積されることになり、自車両から離れた遠方の走行軌跡の位置の誤差は増大し、遠方のレーンマーカの推定位置が正確に取得できない場合がある。
このような課題に対して、本発明は、自車両の前遠方のレーンマーカの複数点の位置データと自車両の車両挙動に基づいて演算された自車両の移動軌跡から推定した後方レーンマーカの複数点の推定位置データを、自車両に搭載された画像認識装置によって検出した自車両近傍のレーンマーカの複数点の位置データに基づいて補正することで、推定誤差を抑制した自車両の後方遠方までのレーンマーカの複数点の位置データ提供することで、安全な自動運転システムあるいは運転支援システムを提供することである。
本発明の周辺環境認識システムは、自車両周辺の道路情報を検知する車両周辺認識手段と自車両周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段を有する周辺環境認識システムであって、車両周辺認識手段によって自車両近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、車両周辺認識手段などによって取得した道路情報に基づいて、自車両の遠方後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、第2のレーンマーカ検出手段によって取得した自車両近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて第1のレーンマーカ推定手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置と車両周辺移動体認識手段によって取得した自車両周辺の移動体・障害物の位置から自車両周辺の移動体・障害物が走行する車線を判定し、自車両周辺の移動体・障害物の位置と走行車線の情報を提供するとともに、自車両が車線変更する場合で、自車両周辺の移動体・障害物が自車両が車線変更する車線に存在する場合は、移動体・障害物との衝突可能性を判定して、車線変更によって衝突可能性の有無を通知する、あるいは、車線変更の実行を判断することを特徴とする。
または、本発明の周辺環境認識システムは、自車両周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と自車両周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段を有する周辺環境認識システムであって、車両周辺画像認識手段によって自車両近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、車両周辺画像認識手段などによって取得した道路情報に基づいて、自車両の遠方後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、第2のレーンマーカ検出手段によって取得した自車両近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて第1のレーンマーカ推定手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置と車両周辺移動体認識手段によって取得した自車両周辺の移動体・障害物の位置から自車両周辺の移動体・障害物が走行する車線を判定し、自車両周辺の移動体・障害物の位置と走行車線の情報を提供するとともに、自車両が車線変更する場合で、自車両周辺の移動体・障害物が自車両が車線変更する車線に存在する場合は、移動体・障害物との衝突可能性を判定して、車線変更によって衝突可能性の有無を通知する、あるいは、車線変更の実行を判断することを特徴とする。
または、本発明の周辺環境認識システムは、自車両周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と自車両周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段と自車両の挙動を推定する車両挙動手段を有する周辺環境認識システムであって、車両周辺画像認識手段によって自車両近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、周辺画像認識手段によって検出した車両前遠方のレーンマーカを車両挙動手段で推定した自車両の移動量に基づいて自車両の遠方後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、第2のレーンマーカ検出手段によって取得した自車両近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて第1のレーンマーカ推定手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置と車両周辺移動体認識手段によって取得した自車両周辺の移動体・障害物の位置から自車両周辺の移動体・障害物が走行する車線を判定し、自車両周辺の移動体・障害物の位置と走行レーンの情報を提供するとともに、自車両が車線変更する場合で、自車両周辺の移動体・障害物が自車両が車線変更する車線に存在する場合は、移動体・障害物との衝突可能性を判定して、車線変更によって衝突可能性の有無を通知する、あるいは、車線変更の実行を判断することを特徴とする。
本発明の周辺環境認識システムは、自車両周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と自車両周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段を有する周辺環境認識システムであって、車両周辺画像認識手段によって自車両近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、車両周辺画像認識手段などによって取得した道路情報に基づいて、自車両の遠方後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、第2のレーンマーカ検出手段によって取得した自車両近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて第1のレーンマーカ推定手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段を有しており、自車両の遠方後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段による自車両後方のレーンマーカの位置が誤差を有している場合でも、後方のレーンマーカの誤差を低減できるという効果がある。
また、本発明の周辺環境認識システムは、自車両周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と自車両周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段を有する周辺環境認識システムであって、車両周辺画像認識手段によって自車両近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、車両周辺画像認識手段などによって取得した道路情報に基づいて、自車両の遠方後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、第2のレーンマーカ検出手段によって取得した自車両近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて第1のレーンマーカ推定手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置と車両周辺移動体認識手段によって取得した自車両周辺の移動体・障害物の位置から自車両周辺の移動体・障害物が走行する車線を判定するため、自車両周辺の移動体・障害物の位置と走行している車線の情報の信頼性が高くなるという効果がある。
また、本発明の周辺環境認識システムは、自車両周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と自車両周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段を有する周辺環境認識システムであって、車両周辺画像認識手段によって自車両近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、車両周辺画像認識手段などによって取得した道路情報に基づいて、自車両の遠方後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、第2のレーンマーカ検出手段によって取得した自車両近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて第1のレーンマーカ推定手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置と車両周辺移動体認識手段によって取得した自車両周辺の移動体・障害物の位置から自車両周辺の移動体・障害物が走行する車線を判定し、自車両周辺の移動体・障害物の位置と走行車線の情報を提供するため、周辺環境認識システムが判定した情報をドライバへ表示したり通知することができ、ドライバに安心感を与えるという効果がある。
また、本発明の周辺環境認識システムは、自車両周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と自車両周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段を有する周辺環境認識システムであって、車両周辺画像認識手段によって自車両近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、車両周辺画像認識手段などによって取得した道路情報に基づいて、自車両の遠方後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、第2のレーンマーカ検出手段によって取得した自車両近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて第1のレーンマーカ推定手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置と車両周辺移動体認識手段によって取得した自車両周辺の移動体・障害物の位置から自車両周辺の移動体・障害物が走行する車線を判定し、自車両周辺の移動体・障害物の位置と走行車線の情報を提供するとともに、自車両が車線変更する場合で、自車両周辺の移動体・障害物が自車両が車線変更する車線に存在する場合は、移動体・障害物との衝突可能性を判定して、車線変更によって衝突可能性の有無を通知する、あるいは、車線変更の実行を判断するため、車線変更時における周辺移動体との衝突可能性の判定の信頼性が高くなるという効果がある。
または、本発明の周辺環境認識システムは、自車両周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と自車両周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段と自車両の挙動を推定する車両挙動手段を有する周辺環境認識システムであって、車両周辺画像認識手段によって自車両近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、周辺画像認識手段によって検出した車両前遠方のレーンマーカを車両挙動手段で推定した自車両の移動量に基づいて自車両の遠方後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、第2のレーンマーカ検出手段によって取得した自車両近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて第1のレーンマーカ推定手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両後方のレーンマーカの位置と車両周辺移動体認識手段によって取得した自車両周辺の移動体・障害物の位置から自車両周辺の移動体・障害物が走行する車線を判定し、自車両周辺の移動体・障害物の位置と走行レーンの情報を提供するとともに、自車両が車線変更する場合で、自車両周辺の移動体・障害物が自車両が車線変更する車線に存在する場合は、移動体・障害物との衝突可能性を判定して、車線変更によって衝突可能性の有無を通知することにより、車線変更時に周辺移動体との衝突可能性の有無を通知する情報の信頼性を高める効果がある。
本発明の周辺環境認識システムを搭載した車両の一実施例の全体構成を示した説明図である。 本発明の自車両周辺の環境を認識する手段に関する一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の自車両周辺の環境を認識する手段に関する別の一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムを搭載した車両が走行しているシーンの一実施例に関する説明図である。 本発明の周辺環境認識システムを搭載した車両が認識する道路環境の一つであるレーンマーカの一実施例に関する説明図である。 本発明の周辺環境認識システムに関する一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムにおける第1のレーンマーカ推定手段に関する一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムに関する別の一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムに関する別の一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムに関する別の一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムに関する別の一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムに関する別の一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムに関する別の一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムに関する別の一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムにおける周辺移動体が走行する車線判定に基づいて自車両周辺の状態を通知する一実施例のフローチャートを示した図である。 本発明の周辺環境認識システムにおける周辺移動体が走行する車線判定に基づいて自車両を制御する一実施例のフローチャートを示した図である。 本発明の周辺環境認識システムにおいて、車両挙動と検出したレーンマーカ一データから車両後方のレーンマーカを推定する一実施例のフローチャートを示した図である。 本発明の周辺環境認識システムにおいて、車両挙動と検出したレーンマーカ一データの位置情報に関する一実施例の説明図である。 本発明の周辺環境認識システムの第1のレーンマーカ推定手段における車両挙動推定手段に関する一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムにおいて、自車両の位置と道路情報に基づいて車両後方のレーンマーカを推定する一実施例のフローチャートを示した図である。 本発明の周辺環境認識システムにおけるレーンマーカ推定値補正手段の後方レーンマーカ推定値を補正する一実施例のフローチャートを示した図である。 本発明の周辺環境認識システムにおけるレーンマーカ推定値補正手段の後方レーンマーカ推定値を補正する一実施例の詳細なフローチャートを示した図である。 本発明の周辺環境認識システムを搭載した自車両とその周辺環境を模式的に示した図である。 本発明の周辺環境認識システムにおけるレーンマーカ推定値補正手段によって補正される前のレーンマーカ推定値と補正して得られたレーンマーカ推定値の一実施例を示した図である。 本発明の周辺環境認識システムにおいて、周辺移動体が走行する走行車線を判定する一実施例のフローチャートを示した図である。 本発明の周辺環境認識システムにおいて、周辺移動体が走行する走行車線の判定に関する説明図である。 本発明の周辺環境認識システムにおいて、周辺移動体が走行する走行車線を判定する詳細な一実施例のフローチャートを示した図である。 本発明の周辺環境認識システムにおいて、自車両の後方のレーンマーカを推定した結果に関する説明図である。 本発明の周辺環境認識システムにおいて、自車両の周辺移動体と前方・後方レーンマーカの検出結果と推定結果の表示に関する一実施例を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識システムにおいて、自車両の周辺移動体と前方・後方レーンマーカの検出結果と推定結果の表示に関する別の一実施例を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識装置を用いて車線変更制御を行う車両制御装置に関する一実施例の構成を示した説明図である。 本発明の周辺環境認識装置を用いて車線変更制御の判定を行う際の自車両と周辺環境の情報に関する説明図である。
図1は、自車両100の周辺環境を認識して、自車両の運転支援を行う、あるいは、自車両の運転制御を行う車両システムに、本発明の周辺移動体や道路環境を認識する周辺環境認識装置60を搭載した車両の一実施例であり、車両全体システムの概要を示している。
図1は、周辺環境認識装置60を搭載した車両100は、上側をフロント側、下側をリア側とした図であり、車両100を駆動するための原動機10、原動機10の動力を伝達する変速機20、原動機10を制御する原動機制御装置30によって、車両100は駆動される。なお、図1の例では、フロント側に原動機10、変速機20を搭載して、フロント側のタイヤを駆動する例であるが、リア側のタイヤを駆動、あるいは四輪全部を駆動する場合でも、以下同様である。
車両100は、原動機10と変速機20を制御する原動機制御装置30以外にも、車両全体の制御を行う車両制御装置40、外部との通信を行う通信装置50、車両100の四輪のタイヤに設けられている制動装置(90−1、90−2、90−3、90−4)など複数の制御装置が搭載されており、それらは、制御用ネットワーク70に接続され、互いに情報を通信している。図1の実施例では、周辺環境認識装置60は、車両100に搭載されており、車両100の周辺の外界情報を取得する画像認識装置(80−1、80−2、80−3、80−4)および右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4で取得した外界情報と車両100の状態を示す車両状態量(速度、ヨーレート、ヨー角、前後加速度、横加速度、操舵角度など)の情報を受け取り、自車両100の周辺の外界情報を認識し、その情報に応じて、車両制御装置40が車両全体の制御を行う。車両100の状態を示す車両状態量は、図1には図示されていないヨーレートセンサ、加速度センサ、速度センサ、操舵角センサなどによって検出される。
通信装置50は、外部からの通信を授受する装置であり、例えば、走行中近傍の道路情報として路面情報(レーンマーカ位置、停止線位置、横断歩道、などの路面ペイント種別と位置など)と立体物情報(標識、信号機、地物、など道路周辺に存在する立体物)を取得する。これらの情報は、道路インフラなどに設置されたセンサによって検知した情報、データセンタに記憶された道路周辺情報(路面情報と立体物情報など)、他車両が検知した道路周辺情報(路面情報と立体物情報など)を通信装置50を用いて取得することも可能である。
画像認識装置80(80−1、80−2、80−3、80−4)は、車両100周辺の外界に情報を取得する装置であり、具体的な例としては、カメラによる画像認識がある。カメラとしては、一つのカメラで外界を認識する単眼カメラと2つのカメラで外界を認識するステレオカメラなどがある。カメラによる画像認識では、車両100の外部情報として、車両、歩行者、軽車両(自転車など)など車両100周辺に移動する複数の移動体を同時に認識でき、更に、移動体の特性を分類することが可能である。また、ステレオカメラを用いることで、車両100周辺に存在する移動体や障害物の相対距離を検出することが可能である。更に、カメラによる画像認識では、道路上にペイントされた路面情報として、レーンマーカ(白線)の位置と大きさ、停止線の位置、横断歩道の位置などの情報を取得することが可能である。更に、立体物としては、道路脇に存在する標識の種別、大きさ、位置の情報、信号機の大きさ、位置の情報、その他特定の立体地物の位置の情報を取得することが可能である。
右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4は、それぞれ車両100の右後方、左後方、右前方、左先方に存在する立体物や障害物を検出する。特に、画像認識装置80のみでは検知できない領域の移動体や障害物といった立体物の相対位置と相対速度を検出することで、自車両100の全周囲の立体物を検出する。
警報装置110及び表示装置120は、周辺環境認識装置60にて認識した自車両100の周辺環境情報を表示することでドライバに知らせる。あるいは、自車両周辺移動体や走行車線の情報に基づいて周辺環境認識装置60にて判定した判定内容の通知・警報・表示を行う。
図2(A)、(B)は、自車両100に搭載される画像認識装置80による外界認識領域について示した例である。図2(A)、(B)の自車両100は、図1の実施例のように、画像認識装置80として、自車両100の前方の外界認識を行う画像認識装置80−1、自車両100の右側方の外界認識を行う画像認識装置80−2、自車両100の左側方の外界認識を行う画像認識装置80−3、そして、自車両100の後方の外界認識を行う画像認識装置80−4にカメラを用いた場合である。特に、図2(A)では、前方の外界認識を行う画像認識装置80−1は、一つの画像認識装置にて、広角近傍の外界情報と遠方の外界情報の両方を認識可能であり、領域Aの範囲に存在する路面情報や立体物情報を検知することが可能である。つまり、自車両100の前方に存在する道路の複数車線のレーンマーカ(白線)などの路面情報を検知することが可能である。一方、図2(B)では、画像認識装置80−1は、2つの画像認識装置を用いた場合であり、近傍の広角の領域である領域A2と遠方の領域A1を個々に検知する場合である。この場合も、図2(A)と同様に、自車両100の前方に存在する道路の複数車線のレーンマーカ(白線)などの路面情報を検知することが可能である。更に、図2(A)、(B)では、自車両100の前方のみならず、右左側方及び後方の外界情報を検知することが可能であり、領域Bに存在する道路のレーンマーカ(白線)などの情報を検知することが可能である。
図3は、自車両100に搭載される画像認識装置(80−1、80−2、80−3、80−4)および右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4による外界認識領域について別の実施例について示している。図3では、図2の実施例で説明した領域A1、領域A2、領域Bをカメラによる画像認識装置80を用いており、更に、自車両100の周辺をカメラとは異なるレーダセンサを右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4として車両周辺に搭載し、右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4によって自車両100の全周囲の移動体や障害物などの立体物を検出する。右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4として利用されるレーダは、移動体、障害物の識別を行うことは困難であるが、移動体や障害物の距離、速度をカメラと比較すると比較的精度良く検出することが可能である。図3の実施例では、自車両100に搭載された右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4は、領域D_RR、領域D_RL、領域D_FR、領域D_FLの移動体・障害物の距離、速度を検出する。このような構成にすることで、車両100周辺の路面情報や立体物の識別をカメラで行い、立体物の距離をレーダ検知することで、より精度の良い立体物の検知が可能となる。
図4は、自車両100が片側3車線の道路を図4の上側へ走行している走行シーンを示している図である。自車両100は、3車線の中央車線であるL2を走行しており、自車両100の前方には3台の車両が走行しており、車両301は自車両の左車線である車線L1、車両401は自車両と同じ車線であるL2、車両201は自車両の右車線である車線L3を走行している。また、自車両100の後方には、3台の車両が走行しており、車両202は自車両の右車線である車線L3、車両302は自車両の左車線であるL1、車両402は自車両と同じ車線であるL2を走行している。車線L1の左側レーンマーカはLM1、右側レーンマーカはLM2であり、車線L2の左側レーンマーカはLM2、右側レーンマーカはLM3であり、車線L3の左側レーンマーカはLM3、右側レーンマーカはLM4である。自車両100は、車線L2を走行中から右側の車線L3へ車線変更する場合、右側の車線であるL3走行している自車両100の前方車両201および後方車両202との相対距離、相対速度、自車の速度などから車両201や車両202と衝突しないことを判断して実際の車線変更動作を行う。このように、自車両100が車線変更を行う場合は、車線変更する車線を走行している車両に注目して車線変更を行う。このため、車線変更が可能であるか、車線変更を行うと周辺車両と衝突するかなどを判断する際には、周辺移動体の相対位置、相対速度だけではなく、周辺移動体が走行している車線がどの車線であるかを判定することが必要となる。
自動運転システムや運転支援システムでは、自車両100が走行する前方の状況を正確に把握することは必須であるため、車両前方に関しては、図2にて述べたように車両の遠方前方まで道路状況や移動体を検出することができる画像認識装置80−1が設置される。この画像認識装置80−1に関しては、2つのカメラを用いて視差から立体物や路面ペイントの相対位置を検出するステレオカメラを用いることがより好ましい。このようなステレオカメラを画像認識装置80−1に適用することで、車両の遠方前方の移動体やレーンマーカを検出することができる。従って、図4の場合では、前方の移動体である車両201、401、301を画像認識装置80−1や右前方認識装置130−1や左前方認識装置130−4によって検出することができるとともに、画像認識装置80−1によってレーンマーカLM2とレーンマーカLM3の位置を検出することができる。よって、画像認識装置80−1や右前方認識装置130−3や左前方認識装置130−4によって検出した車両201、401、301の自車両100に対する相対位置と両画像認識装置80−1によって検出したレーンマーカLM2とレーンマーカLM3の自車両100に対する相対位置の関係から車両201、401、301が車線L1、L2、L3の中でどの車線を走行しているかを判定することが可能である。一方、図2にて述べたように車両の後方の道路状況に関しては、移動体に関しては、右後方認識装置130−1や左後方認識装置130−2によって100m程度の遠方の移動体を検出することが可能であるが、車両後方のレーンマーカに関しては、自車両100後方の10〜20m程度の路面を検知する画像認識装置80−3が一般的には設置される。前方遠方の道路状態を認識する画像認識装置80−1にて述べたようなステレオカメラを設置することも可能であるが、遠方までの道路状態を認識する装置を搭載することはシステムが高価になるという課題があり、搭載されないことが多い。従って、図4の場合では、自車両100の後方の3台の車両(202、402、302)を右後方認識装置130−1や左後方認識装置130−2によって検知することは可能であるが、図4の領域Rのような自車両100の後方遠方のレーンマーカLM2、LM3を認識することができない。従って、右後方認識装置130−1や左後方認識装置130−2によって検出した車両202、402、302の自車両100に対する相対位置を取得することはできるが、
領域RのレーンマーカLM2とレーンマーカLM3の自車両100に対する相対位置を取得することができないため、車両202、402、302が車線L1、L2、L3の中でどの車線を走行しているかを判定することができない。図4の例では、車両100は直線道路を走行している場合であるが、道路は直線のみではなく、ある曲率を持った道路も存在するため、周辺移動体である車両の位置のみでは、車両の走行車線を判断することはできない。
図5は、自車両100が片側3車線の道路を図5の上側へ走行している別の走行シーンを示している図である。自車両100は、3車線の中央車線であるL2を走行しており、自車両100の後方には、2台の車両が走行しており、車両200は自車両の右車線である車線L3、車両300は自車両の左車線であるL1を走行している。車線L1の左側レーンマーカはLM1、右側レーンマーカはLM2であり、車線L2の左側レーンマーカはLM2、右側レーンマーカはLM3であり、車線L3の左側レーンマーカはLM3、右側レーンマーカはLM4である。自車両100が走行する前方の状況を正確に把握するために搭載された画像認識装置80−1は、自車両100が走行している車線L2の前方の左レーンマーカLM2、右レーンマーカLM3を検出し、自車両100の走行する車線L2の左レーンマーカLM2上の点LMP2−1、LMP2−2、LMP2−3、LMP2−4、LMP2−5、LMP2−6、LMP2−7の位置と、右レーンマーカLM3上の点LMP3−1、LMP3−2、LMP3−3、LMP3−4、LMP3−5、LMP3−6、LMP3−7の位置を自車両座標系で出力する。つまり、左レーンマーカLM2上の点LMP2−1、LMP2−2、LMP2−3、LMP2−4、LMP2−5、LMP2−6、LMP2−7の位置座標の点列データと、右レーンマーカLM3上の点LMP3−1、LMP3−2、LMP3−3、LMP3−4、LMP3−5、LMP3−6、LMP3−7の位置座標点列データは,自車両100が走行する車線L2の前方レーンマーカ点列データとなる。
図6は、図1に示した周辺環境認識装置40の具体的な構成の一実施例を示している。周辺環境認識装置40では、画像認識装置80−1〜80−4によって検知した自車両100の周辺環境の情報や右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4によって検知した自車両100の周辺の移動体の情報に基づいて自車両100の周辺環境の状況を出力する。図6の実施例では、周辺環境認識装置40は、第1のレーンマーカ推定手段610、第2のレーンマーカ検出手段620、周辺移動体検出手段630、レーンマーカ推定値補正手段640、周辺移動体判定手段650、表示手段660、通知手段670から構成される。
第1のレーンマーカ推定手段610は、画像認識装置80−1〜80−4にて取得した自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データ、自車両100の側方のレーンマーカの位置点列データ、自車両100の後方近傍のレーンマーカの位置点列データ、あるいは、他の手段で取得した自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データを用いて、自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定する。第2のレーンマーカ検出手段620は、画像認識装置80−1〜80−4にて取得した検知した自車両100の近傍のレーンマーカの位置点列データ(自車両100の前方近傍、側方、後方近傍のレーンマーカの位置点列データ)の検出値を自車両100近傍のレーンマーカの位置点列データとして出力する。レーンマーカ推定値補正手段640は、第2のレーンマーカ検出手段620から出力された自車両100の近傍のレーンマーカの位置点列データに基づいて、第1のレーンマーカ推定手段610から出力された自車両100の後方レーンマーカの位置点列データの推定値を補正し、補正した後方レーンマーカの位置点列データを出力する。周辺移動体検出手段630は、画像認識装置80−1〜80−4、および右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4によって検知した自車両100の周辺の移動体の自車両100に対する相対位置を出力する。周辺移動体判定手段650は、レーンマーカ推定値補正手段640から出力される補正後の後方レーンマーカの位置点列データと周辺移動体検出手段630から出力される自車両100の周辺に存在する移動体・障害物の相対位置データから自車両100の周辺に存在する移動体・障害物の相対位置データと走行する車線の情報を出力する。表示手段660および通知手段670は、周辺移動体判定手段650の判定結果に基づき、表示装置120および警報装置110へ出力する情報を出力する。
図7は、第1のレーンマーカ推定手段610の具体的な構成の一実施例を示している。図7の実施例では、第1のレーンマーカ推定手段610は、車両挙動推定手段611、レーンマーカ記憶手段612、後方レーンマーカ推定手段613から構成される。車両挙動推定手段611は、自車両100に搭載されている自車両100のヨーレートを検出するヨーレートセンサ101、自車両100の操舵角を検出する操舵角センサ102、自車両100の速度を検出する車両速度センサ103が出力する各センサ検出信号を取得・記憶する。そして、記憶したヨーレート、操舵角、車両速度のデータを用いて自車両100の車両の走行軌跡を演算することで、自車両100の移動した位置、車両100が旋回した角度を出力する。レーンマーカ記憶手段612は、自車両100の前方、側方、後方のレーンマーカを出力するレーンマーカ検出手段800から取得した自車両100の前方、側方、後方のレーンマーカを記憶する。ここで、レーンマーカ検出手段800は、画像認識装置80−1〜80−4にて取得した自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データ、自車両100の側方のレーンマーカの位置点列データ、自車両100の後方近傍のレーンマーカの位置点列データ、あるいは、他の手段で取得した自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データを出力するものである。後方レーンマーカ推定手段613は、車両挙動推定手段611から出力される自車両100の移動した距離と車両100が旋回した角度、レーンマーカ記憶手段612に記憶された過去の自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データを取得し、現在の自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定し、出力する。
図8から図14は、図6に示した周辺環境認識装置40の具体的な構成の別の一実施例について示している。具体的には、第1のレーンマーカ推定手段610に用いる自車両100周辺のレーンマーカの位置点列データを取得する対象と第2のレーンマーカ検出手段620の組合せが異なる実施例について示している。
図8では、図6に示す第1のレーンマーカ推定手段610として、車両前方検出カメラデータ出力手段801が出力する自車両100の前方レーンマーカの位置点列データを用いて、図6に示す第2のレーンマーカ検出手段620として、車両全周囲検出カメラデータ出力手段621の出力する自車両100の近傍の前後と側方のレーンマーカの位置点列データを用いた場合の実施例である。図8に示す車両前方検出カメラデータ出力手段801は、図1に示す画像認識装置80−1によって検出した自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。ここで、画像認識装置80−1として、既に述べたように2つのカメラを用いて遠方のレーンマーカの位置まで検出することが可能なステレオカメラを用いることが好ましい。但し、一つのカメラで遠方のレーンマーカの位置を検出する単眼カメラを用いても良い。自車両100の前方レーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。また、図8に示す車両全周囲検出カメラデータ出力手段621は、図1に示す画像認識装置80−1、80−2、80−3、80−4によって検出した自車両100の周辺(前後、左右側方)のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。ここで、画像認識装置80−1として、既に述べたように2つのカメラを用いたステレオカメラを用いても良いし、レーンマーカの位置を検出する単眼カメラを用いても良い。また、画像認識装置80−2、80−3、80−4は、比較的安価な単眼カメラを用いることが好ましい。自車両100の周辺のレーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。図8の実施例では、第1のレーンマーカ推定手段610は、自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを用いて自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定し、レーンマーカ推定値補正手段640は、自車両100の周辺(前後、左右側方)のレーンマーカの位置点列データを用いて、自車両100の後方レーンマーカの位置点列データの推定値を補正する。本実施例によれば、車両前方検出カメラデータ出力手段801が、2つのカメラを用いて遠方のレーンマーカの位置まで検出することが可能なステレオカメラである画像認識装置80−1によって検出した自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを出力することで、自車両100の前方レーンマーカを広範囲で正確な形状を検出することができるため、第1のレーンマーカ推定手段610が推定する自車両100の後方のレーンマーカの形状は正確な形状を出力することができるという効果がある。
図9では、図6に示す第1のレーンマーカ推定手段610として、車両前方検出カメラデータ出力手段801が出力する自車両100の前方レーンマーカの位置点列データを用いて、図6に示す第2のレーンマーカ検出手段620として、車両側方検出カメラデータ出力手段622の出力する自車両100の左右側方のレーンマーカの位置点列データを用いた場合の実施例である。図9に示す車両前方検出カメラデータ出力手段801は、図1に示す画像認識装置80−1によって検出した自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。ここで、画像認識装置80−1として、既に述べたように2つのカメラを用いて遠方のレーンマーカの位置まで検出することが可能なステレオカメラを用いることが好ましい。但し、一つのカメラで遠方のレーンマーカの位置を検出する単眼カメラを用いても良い。自車両100の前方レーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。また、図9に示す車両側方検出カメラデータ出力手段622は、図1に示す画像認識装置80−2、80−4によって検出した自車両100の左右側方のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。画像認識装置80−2、80−4は、比較的安価な単眼カメラを用いることが好ましい。自車両100の周辺のレーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。図9の実施例では、第1のレーンマーカ推定手段610は、自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを用いて自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定し、レーンマーカ推定値補正手段640は、自車両100の左右側方のレーンマーカの位置点列データを用いて、自車両100の後方レーンマーカの位置点列データの推定値を補正する。本実施例によれば、車両前方検出カメラデータ出力手段801が、2つのカメラを用いて遠方のレーンマーカの位置まで検出することが可能なステレオカメラである画像認識装置80−1によって検出した自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを出力することで、自車両100の前方レーンマーカを広範囲で正確な形状を検出することができるため、第1のレーンマーカ推定手段610が推定する自車両100の後方のレーンマーカの形状は正確な形状を出力することができるという効果がある。
図10では、図6に示す第1のレーンマーカ推定手段610への入力データとして、自車両100が走行している道路の詳細データを記憶しておき、その記憶した詳細データから取得した自車両100の前方レーンマーカの位置点列データを用い、図6に示す第2のレーンマーカ検出手段620として、車両全周囲検出カメラデータ出力手段621の出力する自車両100の近傍の前後と側方のレーンマーカの位置点列データを用いた場合の実施例である。図10に示す詳細道路地図データ出力手段802は、図1に通信装置50によって取得した自車両100が走行している周辺の道路形状データやレーンマーカ形状データを図示していない記憶装置に記憶しておき、記憶したレーンマーカ形状データを出力する場合となる。ここで、レーンマーカ形状データは、自車両100の走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを取得しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に取得しても良い。また、図10に示す車両全周囲検出カメラデータ出力手段621は、図1に示す画像認識装置80−1、80−2、80−3、80−4によって検出した自車両100の周辺(前後、左右側方)のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。ここで、画像認識装置80−1として、既に述べたように2つのカメラを用いたステレオカメラを用いても良いし、レーンマーカの位置を検出する単眼カメラを用いても良い。また、画像認識装置80−2、80−3、80−4は、比較的安価な単眼カメラを用いることが好ましい。自車両100の周辺のレーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。図10の実施例では、第1のレーンマーカ推定手段610は、自車両100の周辺の道路地図データから取得した自車両周辺のレーンマーカの位置点列データを用いて自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定し、レーンマーカ推定値補正手段640は、自車両100の周辺(前後、左右側方)のレーンマーカの位置点列データを用いて、自車両100の後方レーンマーカの位置点列データの推定値を補正する。本実施例によれば、詳細道路地図データ出力手段802が、自車両100が走行している周辺の道路形状データやレーンマーカ形状データを図示していない記憶装置に記憶しておき、記憶したレーンマーカ形状データを出力することで、自車両100の前方レーンマーカを広範囲で正確な形状を検出することができるため、第1のレーンマーカ推定手段610が推定する自車両100の後方のレーンマーカの形状は正確な形状を出力することができるという効果がある。
図11では、図6に示す第1のレーンマーカ推定手段610への入力データとして、自車両100が走行している道路の詳細データを記憶しておき、その記憶した詳細データから取得した自車両100の前方レーンマーカの位置点列データを用い、図6に示す第2のレーンマーカ検出手段620として、車両側方検出カメラデータ出力手段622の出力する自車両100の側方のレーンマーカの位置点列データを用いた場合の実施例である。図11に示す詳細道路地図データ出力手段802は、図1に通信装置50によって取得した自車両100が走行している周辺の道路形状データやレーンマーカ形状データを図示していない記憶装置に記憶しておき、記憶したレーンマーカ形状データを出力する場合となる。ここで、レーンマーカ形状データは、自車両100の走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを取得しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に取得しても良い。また、図11に示す車両側方検出カメラデータ出力手段622は、図1に示す画像認識装置80−2、80−4によって検出した自車両100の左右側方のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。画像認識装置80−2、80−4は、比較的安価な単眼カメラを用いることが好ましい。自車両100の周辺のレーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。図11の実施例では、第1のレーンマーカ推定手段610は、自車両100の周辺の道路地図データから取得した自車両周辺のレーンマーカの位置点列データを用いて自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定し、レーンマーカ推定値補正手段640は、自車両100の左右側方のレーンマーカの位置点列データを用いて、自車両100の後方レーンマーカの位置点列データの推定値を補正する。本実施例によれば、詳細道路地図データ出力手段802が、自車両100が走行している周辺の道路形状データやレーンマーカ形状データを図示していない記憶装置に記憶しておき、記憶したレーンマーカ形状データを出力することで、自車両100の前方レーンマーカを広範囲で正確な形状を検出することができるため、第1のレーンマーカ推定手段610が推定する自車両100の後方のレーンマーカの形状は正確な形状を出力することができるという効果がある。
図12では、図6に示す第1のレーンマーカ推定手段610として、車両前方検出カメラデータ出力手段801が出力する自車両100の前方レーンマーカの位置点列データを用いて、図6に示す第2のレーンマーカ検出手段620として、車両後方検出カメラデータ出力手段623の出力する自車両100の近傍後方のレーンマーカの位置点列データを用いた場合の実施例である。図12に示す車両前方検出カメラデータ出力手段801は、図1に示す画像認識装置80−1によって検出した自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。ここで、画像認識装置80−1として、既に述べたように2つのカメラを用いて遠方のレーンマーカの位置まで検出することが可能なステレオカメラを用いることが好ましい。但し、一つのカメラで遠方のレーンマーカの位置を検出する単眼カメラを用いても良い。自車両100の前方レーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。また、図12に示す車両後方検出カメラデータ出力手段623は、図1に示す画像認識装置80−3によって検出した自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。ここで、画像認識装置80−3として、既に述べたように2つのカメラを用いたステレオカメラを用いても良いし、レーンマーカの位置を検出する単眼カメラを用いても良い。但し、比較的安価な単眼カメラを用いることが好ましい。自車両100の周辺のレーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。図12の実施例では、第1のレーンマーカ推定手段610は、自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを用いて自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定し、レーンマーカ推定値補正手段640は、自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを用いて、自車両100の後方レーンマーカの位置点列データの推定値を補正する。本実施例によれば、車両前方検出カメラデータ出力手段801が、2つのカメラを用いて遠方のレーンマーカの位置まで検出することが可能なステレオカメラである画像認識装置80−1によって検出した自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを出力することで、自車両100の前方レーンマーカを広範囲で正確な形状を検出することができるため、第1のレーンマーカ推定手段610が推定する自車両100の後方のレーンマーカの形状は正確な形状を出力することができるという効果がある。
図13では、図6に示す第1のレーンマーカ推定手段610として、車両側方検出カメラデータ出力手段803が出力する自車両100の側方レーンマーカの位置点列データを用いて、図6に示す第2のレーンマーカ検出手段620として、車両後方検出カメラデータ出力手段623の出力する自車両100の近傍後方のレーンマーカの位置点列データを用いた場合の実施例である。図13に示す車両側方検出カメラデータ出力手段803は、図1に示す画像認識装置80−2、80−4によって検出した自車両100の左右側方のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。ここで、画像認識装置80−2、80−4としては、ステレオカメラ、単眼カメラの何れを用いても良いが、比較的安価な単眼カメラを用いることが好ましい。自車両100の側方レーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。また、図13に示す車両後方検出カメラデータ出力手段623は、図1に示す画像認識装置80−3によって検出した自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。ここで、画像認識装置80−3として、既に述べたように2つのカメラを用いたステレオカメラを用いても良いし、レーンマーカの位置を検出する単眼カメラを用いても良い。但し、比較的安価な単眼カメラを用いることが好ましい。自車両100の近傍の後方のレーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。図13の実施例では、第1のレーンマーカ推定手段610は、自車両100の側方のレーンマーカの位置点列データを用いて自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定し、レーンマーカ推定値補正手段640は、自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを用いて、自車両100の後方レーンマーカの位置点列データの推定値を補正する。本実施例によれば、車両前方検出カメラデータ出力手段801が、2つのカメラを用いて遠方のレーンマーカの位置まで検出することが可能なステレオカメラである画像認識装置80−1によって検出した自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを出力することで、自車両100の前方レーンマーカを広範囲で正確な形状を検出することができるため、第1のレーンマーカ推定手段610が推定する自車両100の後方のレーンマーカの形状は正確な形状を出力することができるという効果がある。
図14では、図6に示す第1のレーンマーカ推定手段610への入力データとして、自車両100が走行している道路の詳細データを記憶しておき、その記憶した詳細データから取得した自車両100の前方レーンマーカの位置点列データを用い、図6に示す第2のレーンマーカ検出手段620として、車両後方検出カメラデータ出力手段623の出力する自車両100の近傍後方のレーンマーカの位置点列データを用いた場合の実施例である。図14に示す詳細道路地図データ出力手段802は、図1に通信装置50によって取得した自車両100が走行している周辺の道路形状データやレーンマーカ形状データを図示していない記憶装置に記憶しておき、記憶したレーンマーカ形状データを出力する場合となる。ここで、レーンマーカ形状データは、自車両100の走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを取得しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に取得しても良い。また、図14に示す車両後方検出カメラデータ出力手段623は、図1に示す画像認識装置80−3によって検出した自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを出力する場合となる。ここで、画像認識装置80−3として、既に述べたように2つのカメラを用いたステレオカメラを用いても良いし、レーンマーカの位置を検出する単眼カメラを用いても良い。但し、比較的安価な単眼カメラを用いることが好ましい。自車両100の近傍の後方のレーンマーカの検出は、自車両100が走行する走行車線の左右のレーンマーカの位置点列データのみを検出しても良いが、走行する車線の左右の車線のレーンマーカの位置点列データも一緒に検出しても良い。図14の実施例では、第1のレーンマーカ推定手段610は、自車両100の周辺の道路地図データから取得した自車両周辺のレーンマーカの位置点列データを用いて自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定し、レーンマーカ推定値補正手段640は、自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを用いて、自車両100の後方レーンマーカの位置点列データの推定値を補正する。本実施例によれば、車両前方検出カメラデータ出力手段801が、2つのカメラを用いて遠方のレーンマーカの位置まで検出することが可能なステレオカメラである画像認識装置80−1によって検出した自車両100の前方のレーンマーカの位置点列データを出力することで、自車両100の前方レーンマーカを広範囲で正確な形状を検出することができるため、第1のレーンマーカ推定手段610が推定する自車両100の後方のレーンマーカの形状は正確な形状を出力することができるという効果がある。
図8から図14にて、第1のレーンマーカ推定手段610にレーンマーカの位置および形状のデータを出力する複数の実施形態とレーンマーカ推定値補正手段640に自車両100の周辺のレーンマーカの位置の検出データを出力する第2のレーンマーカ検出手段620の複数の実施形態について述べたが、何れかの手段を組み合わせて第1のレーンマーカ推定手段610にレーンマーカの位置および形状のデータを出力し、いずれかの手段を組み合わせてレーンマーカ推定値補正手段640に自車両100の周辺のレーンマーカの位置の検出データを出力しても良い。また、第1のレーンマーカ推定手段610にレーンマーカの位置および形状のデータを出力する手段の何れかが利用できない場合は、他の手段へ切り換えて利用し、レーンマーカ推定値補正手段640に自車両100の周辺のレーンマーカの位置の検出データを出力する手段の何れかが利用できない場合は、他の手段へ切り換えて利用することができるため、第1のレーンマーカ推定手段610にレーンマーカの位置および形状のデータを出力する手段およびレーンマーカ推定値補正手段640に自車両100の周辺のレーンマーカの位置の検出データを出力する手段の何れかが異常となった場合でも後方レーンマーカを推定することが可能であるという効果がある。
図15は、本発明における自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを推定し、周辺の移動体の位置データから周辺移動体が走行する車線を判定し、周辺移動体の状態を表示・通知する全体フローチャートの一実施例を示している。図15のフローチャートに示すように周辺環境認識システムは、自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを推定する(S1)。後方レーンマーカの位置点列データの推定は、図8〜図14に示した第1のレーンマーカ推定手段610に関して説明したデータを用いる。次に、S1の後方のレーンマーカの位置点列データの推定が実施できたか、否かを判定する(S2)。ここで、画像認識装置80などが異常となる場合や自車両100の挙動を推定できないと、後方のレーンマーカの位置点列データの推定ができない場合があるため、推定の可否を判定する。推定ができないと判定されるとS9へ進み、推定可能であると判定されるとS3へ進む。S3では、自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データを取得する(S3)。自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データは、図8〜図14に示した第2のレーンマーカ検出手段620に関して述べたデータを用いる。次に、S3にて行う自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データが取得できたか、否かを判定する(S4)。ここで、画像認識装置80などが異常となる場合、自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データが取得できず、後方のレーンマーカの位置点列データの推定値を補正することができない場合があるため、自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データ取得の可否を判定する。データ取得ができないと判定されるとS13へ進み、取得可能であると判定されると、S5へ進む。S5では、S3で取得した自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データに基づいて、S1で取得した自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データの推定値を補正する。S5で補正した自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データの推定値の補正結果が自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データとなり、この自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを出力する(S6)。次に、S7では、S6で出力された自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データと画像認識装置80−1〜80−4および右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4によって検知した自車両100の周辺の移動体の位置データから自車両100の周辺の移動体が走行している車線を判定する。自車両100の周辺の移動体が走行している車線が判定されると、周辺移動体の位置データとS6で出力された自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データをモニタに表示する。一方、S2において後方のレーンマーカの位置点列データが推定不可と判定されると、S9にて自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データを取得する。自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データは、図8〜図14に示した第2のレーンマーカ検出手段620に関して述べたデータを用いる。次に、S9にて自車両100の周辺近傍のレーンマーカを検出し、S10にて、周辺近傍のレーンマーカの位置点列データが取得できたか、否かを判定する。ここで、自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データが取得できない場合は、レーンマーカの位置点列データを出力できないとして(S11)、画像認識装置80−1〜80−4および右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4によって検知した自車両100の周辺の移動体の位置データのみをモニタに表示する(S14)。また、S10で自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データが取得できると判定されると、検出した自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データのみを出力するとして(S12)、画像認識装置80−1〜80−4および右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4によって検知した自車両100の周辺の移動体の位置データと自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データをモニタに表示する(S15)。また、S4にて自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データが取得できない場合は、S1で推定した後方レーンマーカの位置点列データの補正はできないとして (S13)、画像認識装置80−1〜80−4および右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4によって検知した自車両100の周辺の移動体の位置データとS1で推定した補正していない後方レーンマーカの位置点列データをモニタに表示する(S16)。
図16は、本発明における自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを推定し、周辺の移動体の位置データから周辺移動体が走行する車線を判定し、自車両100の車線変更を行う車両に適用した場合の全体フローチャートの一実施例を示している。図16のフローチャートのS1〜S13までは、図15のフローチャートのS1〜S13までと同じ処理である。図15と図16の差異は、S17〜S21までの自動車線変更の制御に関連する処理の部分である。図15と同じように図16のS7では、S6で出力された自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データと画像認識装置80−1〜80−4および右後方認識装置130−1、左後方認識装置130−2、右前方認識装置130−3、左前方認識装置130−4によって検知した自車両100の周辺の移動体の位置データから自車両100の周辺の移動体が走行している車線を判定する。自車両100の周辺の移動体が走行している車線が判定されると、周辺移動体の位置データと走行車線の情報および、S6で出力された自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データが出力される。次に、S17にて、自車両100において車線変更要求の有無を判定する。ここで、自車両100の車線変更要求有りと判定されると、S18へ進み、自車両100が車線変更する車線に存在すると判定された自車両100の周辺移動体の相対位置、相対速度などの情報から自車両100が車線変更した際の衝突可能性を推定し、車線変更可否の判断を行う。一方、自車両100の車線変更要求無と判定されると、車線変更に伴う衝突可能性の推定は行わず、処理に戻る。
また、図15の場合と同様に、S10にてレーンマーカの位置点列データが検出できないとされた場合は、レーンマーカの位置点列データを出力できないとして(S11)、車線変更可否の判定ができないことを車両制御装置40および表示装置120、警報装置110へ通知する(S21)。S10にてレーンマーカの位置点列データが検出できる場合は、S12にて検出した自車両100の周辺近傍のレーンマーカの位置点列データのみを出力するとし、車線変更可否の判定ができないことを車両制御装置40および表示装置120、警報装置110へ通知する(S20)。更に、S4でレーンマーカ検出不可とされた場合は、S1で推定した後方レーンマーカの位置点列データの補正できないので、S13にてS1で推定した補正していない後方レーンマーカの位置点列データを出力するとして、S1で推定した補正していない後方レーンマーカの位置点列データを車両制御装置40へ出力するとともに、車線変更可否の判定ができないことを車両制御装置40および表示装置120、警報装置110へ通知する(S19)。
図17は、図15および図16のレーンマーカ推定(S1)に関する詳細なフローチャートを示している。図17では、先ず、自車両100の車両挙動を示す自車両のヨーレートと車両速度を取得する(S1−1)。車両挙動を示す自車両100のヨーレートや車両速度は、ある所定の周期で出力され、ヨーレートと車両速度が取得できた場合は、取得した時刻とヨーレート、車両速度の値をメモリに格納し(S1−2)、S1−3へ進む。また、ヨーレートと車両速度が取得で着ない場合もS1−3へ進む。S1−3では、第1のレーンマーカ推定手段610に入力される自車両100の前方や周辺のレーンマーカの位置点列データを取得する。レーンマーカの位置点列データは、車両挙動を示す自車両100のヨーレートや車両速度が出力される所定の周期とは異なる所定の周期で出力される。具体的な例としては、画像認識装置80−1で検出して車両前方検出カメラデータ出力手段801が出力する自車両100の前方レーンマーカの位置点列データ、あるいは、画像認識装置80−2、80−4で検出して車両側方検出カメラデータ出力手段803が出力する自車両100の側方レーンマーカの位置点列データを取得する。S1−3で新しいレーンマーカの位置点列データが取得できない場合は、処理の開始へ戻る。また、新しいレーンマーカの位置点列データが取得できた場合は、次のS1−4へ進む。S1−4は、レーンマーカの位置点列データが出力される周期毎に実行される。S1−4では、図16のS5にて行われる後方レーンマーカの位置点列データの推定値を補正した後方レーンマーカの位置点列データ推定値の補正後データの最新値の有無を確認する。ここで、最新の後方レーンマーカの位置点列データ推定値を補正した後方レーンマーカの位置点列データ推定値の補正後データが有る場合はS1−5へ進み、後方レーンマーカの位置点列データ推定値の補正後データがない場合はS1−6へ進む。S1−5では、S1−3で取得した最新のレーンマーカの位置点列データ検出値と最新の後方レーンマーカの位置点列データ推定値の補正後データを合わせて、自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データを作成、作成時刻とデータをメモリに格納する。次に、S1−6では、自車両100が予め設定した所定の距離を移動したか否かを判定する。この移動する距離の設定に関しては、S1−3で取得した最新のレーンマーカの位置点列データ検出値の中で、自車両100の前方で、自車両100から一番遠いレーンマーカ位置までの距離を設定するなどがある。つまり、自車両100が検出した前方で一番遠い位置にあるレーンマーカの位置まで自車両100が移動することで、検出した前方のレーンマーカの位置点列データが自車両の後方に移動している状態にあることを判定し、これらのレーンマーカの位置点列データを現在の自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データとして利用することが可能となる。S1−6で自車両100が所定の距離を移動していない場合は、自車両100の後方レーンマーカのデータとして利用できないことから開始に戻る。一方、S1−6で自車両100が所定の距離を移動したと判定した場合は、自車両100の後方レーンマーカのデータとして利用できることから、S1−7へ進む。S1−7では、自車両100が所定の距離を移動する間に、S1−2でメモリに記憶した車両状態量(ヨーレートと車両速度)の配列データを取得し、自車両100が所定の距離を移動した際の正確な自車両100の移動量と自車両100の旋回角を演算する。次に、S1−8では、自車両100が所定の距離を移動する前の自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データをメモリから取得する。自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データは、S1−5において、所定の時間周期毎に作成され、作成された時刻とともにメモリに格納されており、自車両100が所定の距離を移動する前の時刻の自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データを選択することでデータを取得することができる。ここで、S1−8において、自車両100が所定の距離を移動する前の自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データがメモリに格納されていない場合もあり、その場合は、開始へ戻る。S1−8において、自車両100が所定の距離を移動する前の自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データをメモリから取得するとS1−9へ進む。S1−9では、S1−7で演算した自車両100が所定の距離を移動した際の正確な自車両100の移動量と自車両100の旋回角を用いて、自車両100が所定の距離を移動する前の自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データを並行移動、回転移動させることで、現在の自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを演算する。
ここで、S1−9にて自車両100の移動量と自車両100の旋回角を用いて、自車両100が所定の距離を移動する前の自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データを並行移動、回転移動させて自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを演算する具体的な方法の一実施例について述べる。
S1−7において、自車両100の移動量(Δx、Δy)と自車両100の旋回角(Δθ)が取得されているとする。なお、移動する前の自車両100の位置100−1における自車両100の進行方向をx軸座標の正の値とし、自車両100の進行方向に直角となる自車両の横方向の左側をy軸座標の正方向とした場合、自車両100がx軸座標方向に移動した量をΔx、自車両100がy軸座標方向に移動した量をΔyとする。また、移動した後の自車両100の位置100−nにおける自車両100の進行方向をx'軸座標の正とした場合、x軸座標とx'軸座標のなす角を自車両100の旋回角(Δθ)とする。これらの関係は、図18に示すような関係となる。図18は、図17のS1−7にて述べた自車両100の移動量と旋回角の演算に関する説明図である。図18において、ある時刻t1における自車両100の位置を自車両100−1で示し、時刻t2における自車両100の位置を自車両100−2で示し、時刻tnにおけるにおける自車両100の位置を自車両100−nで示している。特に、時刻t1の位置は、自車両100が移動する前の位置であり、時刻tnの位置は、自車両100が移動した後の位置であるとする。自車両100は道路形状に沿って走行するため、直線走行のみではなく、旋回している状態の場合もある。時刻t1における自車両100の車両座標系とし、自車両100の進行方向をx軸座標、自車両の横方向で左側をy軸座標系の正として表現している。時刻t1と時刻t2は車両挙動を出力するヨーレートや車両速度の出力周期毎の位置を示しており、時刻t1でのヨーレートをγ1、車両速度をVown_1、時刻t2でのヨーレートをγ2、車両速度をVown_2、時刻tnでのヨーレートをγn、車両速度をVown_nとする。時刻t1では、図18の白丸で表現された前方のレーンマーカの位置データを検出し、時刻t2では、図18の黒丸で表現された前方のレーンマーカの位置データを検出する。図18に示すように自車両100が所定の距離を移動する前の位置を時刻t1の自車両100−1とし、自車両100が所定の距離wp移動した後の位置を時刻tnの自車両100−nとすると移動量Δx、移動量Δy、旋回角Δθは、図18に示す通りになる。この移動量Δx、Δyと旋回角Δθの具体的な演算方法については、図19を用いて説明する。
時刻t1にて取得した自車両100の前方の左レーンマーカの位置点列データは、図18の白丸で示した位置の点列データとなる。これらの点列のデータを下記のように表現する。
Figure 2017016226
ここで、Rx_LLiは、自車両100の左レーンマーカで自車両100に近い位置からi番目のx軸座標系での距離、Ry_LLiは、自車両100の左レーンマーカで自車両100に近い位置からi番目のy軸座標系での距離を示している。数1の場合は、自車両100の前方の左レーンマーカの位置点列データは、m点の点列データを有している。自車両100が時刻tnにて、自車両100−nの位置に移動したとすると、時刻t1にて取得した図18の白丸で示した位置の点列データは、時刻tnにおける自車両100−nの後方レーンマーカの位置点列データとなる。但し、数1で表現した位置点列データは、時刻t1における自車両100−1の車両座標系であるx軸座標とy軸座標で表現した位置点列データであるため、自車両100−nの位置における車両座標系による位置点列データへ変換することが必要である。時刻t1における自車両100−1の車両座標系であるx軸座標とy軸座標で表現した位置点列データを自車両100−nの位置における車両座標系(x'軸座標とy'軸座標)で表現した位置点列データへ変換は、次の式によって表現することができる。
Figure 2017016226
但し、自車両100−nの位置における車両座標系(x'軸座標とy'軸座標)で表現した位置点列データを下記のように表現する。
Figure 2017016226
図19は、図7に示す車両挙動推定手段610の具体的な構成について示した説明図であり、図17に示したフローチャートのS1−7にて述べた自車両100の移動量と旋回角を演算する。ヨーレートセンサ101や車両速度センサ103から所定の周期で取得したデータは、メモリ6101に、取得した時刻とともに格納される。例えば、図18に示した時刻t1に取得したヨーレートと車両速度データ、時刻t2に取得したヨーレートと車両速度データが逐次メモリに格納される。データを格納するメモリは、所定の時間だけ蓄えることができれば良いので、リングバッファのように古いデータを廃棄しながら最新のデータを格納するなどの方法が利用できる。車両挙動推定手段610は、自車両100が所定の距離を移動した場合、その移動している間のヨーレートと車両速度をメモリ6101から取得し、自車両100の移動量と旋回角を6102にて演算する。具体的には、図18に示すように自車両100が、時刻t1の自車両100−1から時刻tnの自車両100−nに移動し、この移動量が所定の移動距離であった場合について説明する。
時刻t1から時刻tnまでのヨーレートと車両速度を検出した各周期におけるヨーレートと車両速度をそれぞれ、γi、Vown_i、検出周期をΔtとすると、時刻t1から時刻tnまでの自車両100の旋回角度Δθ、移動量Δx(図18におけるx軸方向の移動量)、移動量Δy(図18におけるy軸方向の移動量)は、下記のようになる。
Figure 2017016226
Figure 2017016226
Figure 2017016226
図20は、図15および図16のレーンマーカ推定(S1)に関する別の詳細なフローチャートを示している。図20では、図6に示す第1のレーンマーカ推定手段として、図10、11、14の実施例で述べたように、自車両100が走行している道路の詳細データを記憶しておき、その記憶した詳細データから取得した自車両100の前方レーンマーカの位置点列データとして出力する場合の実施例である。S1−10にて、自車両100の自己位置データを取得する。自己位置は、GPSを用いて自己位置推定する方法に加え、自車両100が走行する走行環境に予め目印となるランドマークを設定し、ランドマークと自車両100の相対距離から自車両100の位置を補正する方法などがある。S1−10にて、自車両100の自己位置が取得できないと、開始へ戻り、自己位置が取得できると、S1−11へ進む。S1−11では、S1−10で取得した自車両100の自己位置データに対応した道路地図データを取得する。道路地図データは、詳細な道路データが格納されており、その一つとして、道路にペイントされているレーンマーカの位置データが格納されている。次に、S1−12へ進み、自車両100の自己位置データに対応した道路地図データにレーンマーカ位置情報が格納されているかを判定する。ここで、レーンマーカ位置データが格納されていないとすると、道路地図データからレーンマーカの位置点列データを取得することができないと判断され、開始へ戻る。一方、S1−12において、レーンマーカ位置データが格納されているとすると、道路地図データからレーンマーカの位置点列データを取得し、自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データとして出力する。
図21は、図15、図16に示すフローチャートにおけるレーンマーカ推定値補正(S5)に関する詳細なフローチャートを示している。また、図23は、自車両100とその周辺環境の状況を模式的に示した関係図である。先ず、図23を用いて、自車両100と自車両100が検出する前方レーンマーカの位置点列データ、自車両100が推定する後方レーンマーカの位置点列データ、自車両100が検出する自車両周辺のレーンマーカの位置点列データについて説明する。図23の(A)は、ある時刻における自車両100の位置を示している。図23(A)では、自車両100は、第1のレーンマーカ推定手段610によって自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定するために、自車両100の前方の領域FF1における前方レーンマーカの位置点列データを検出する。そして、自車両100が図23(B)のように移動した際、図23(A)にて取得した前方レーンマーカの位置点列データは、自車両100の後方領域FF2の位置になる。一方、図23の自車両100は、第2のレーンマーカ検出手段620によって図23(B)に示す自車両100の領域RR2における周辺レーンマーカの位置点列データを検出する。この際、第1のレーンマーカ推定手段610にて取得した後方レーンマーカの位置点列データは、領域FF2にあり、第2のレーンマーカ検出手段620にて取得した周辺レーンマーカの位置点列データは、領域RR2にあり、2つのレーンマーカの位置点列データは、重なる領域MM2を有している。以上のことを踏まえ、図21のフローチャートを説明する。先ず、S5−1では、第1のレーンマーカ推定手段610によって現在の自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを取得する。次に、S5−2において、第2のレーンマーカ検出手段620によって周辺レーンマーカの位置点列データを取得する。S5−3では、S5−1において第1のレーンマーカ推定手段610によって取得した現在の自車両100の後方レーンマーカの位置点列データとS5−2において第2のレーンマーカ検出手段620によって取得した周辺レーンマーカの位置点列データの重なる領域(図23の領域MM2)の1つ以上の位置点列データを取得する。そして、S5−4にて、重なる領域(図23の領域MM2)に存在する第2のレーンマーカ検出データである自車両100の周辺のレーンマークの位置点列データと第1のレーンマーカ推定データである自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データの距離が最小になるように第1のレーンマーカ推定データである自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データ全体を平行・回転移動する。S5−4にて、平行・回転移動された第1のレーンマーカ推定データである自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データを自車両100の後方レーンマーカの位置点列データとして出力する(S5−5)。
図22は、図21のフローチャートにおける第1のレーンマーカ推定データである自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データ全体を平行・回転移動する処理(S5−4)に関する具体的な処理の一実施例について示した図である。
S5−4−1では、重なる領域MM2の第1のレーンマーカ推定データである自車両100の後方のレーンマーカの位置点列データ{(Rxc_LL1i,Ryc_LL1i)、(Rxc_LR1i,Ryc_LR1i)}を取得する。ここで、Rxc_LL1iは、領域MM2における後方の左レーンマーカのi番目の位置点列データのx軸座標の相対距離、Ryc_LL1iは、領域MM2における後方の左レーンマーカのi番目の位置点列データのy軸座標の相対距離、Rxc_LR1iは、領域MM2における後方の右レーンマーカのi番目の位置点列データのx軸座標の相対距離、Ryc_LR1iは、領域MM2における後方の右レーンマーカのi番目の位置点列データのy軸座標の相対距離を示している。S5−4−2では、重なる領域MM2の第2のレーンマーカ検出データである自車両100の周辺のレーンマーカの位置点列データ{(Rxc_LL2i,Ryc_LL2i)、(Rxc_LR2i,Ryc_LR2i)}を取得する。ここで、Rxc_LL2iは、領域MM2における周辺の左レーンマーカのi番目の位置点列データのx軸座標の相対距離、Ryc_LL2iは、領域MM2における周辺の左レーンマーカのi番目の位置点列データのy軸座標の相対距離、Rxc_LR2iは、領域MM2における周辺の右レーンマーカのi番目の位置点列データのx軸座標の相対距離、Ryc_LR2iは、領域MM2における周辺の右レーンマーカのi番目の位置点列データのy軸座標の相対距離を示している。次に、車両座標系におけるx軸座標の値が原点に近い第2のレーンマーカ検出データである周辺レーンマーカの位置点列データの車両座標系におけるy軸座標の値と車両座標系におけるx軸座標の値が原点に近い第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データの車両座標系におけるy軸座標の値が同じになるように第1のレーンマーカ推定データである領域FF2の全ての後方レーンマーカの位置点列データの車両座標系におけるy軸座標の値を補正する。次に、S5−4−4にて、領域MM2における第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データ{(Rxc_LL1i,Ryc_LL1i)、(Rxc_LR1i,Ryc_LR1i)}と領域MM2における第2のレーンマーカ検出データである車両周辺レーンマーカ位置点列データ{(Rxc_LL2i,Ryc_LL2i),(Rxc_LR2i,Ryc_LR2i)}の近い点の間の距離を演算して記憶する。そして、S5−4−5にて、領域FF2の第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データを車両座標系におけるx軸座標が原点に近い点を中心に所定角度だけ回転変換する。そして、S5−4−6にて、回転変換した領域MM2の第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データと領域MM2における第2のレーンマーカ検出データである車両周辺レーンマーカ位置点列データの近い点の間の距離を演算する。ここで、前回までに演算した近い点間の距離よりも今回演算した近い点の間の距離の方が小さいか否かを判定する(S5−4−7)。今回演算した距離の方が大きい場合は、S5−4−5へ戻り、今回演算した距離の方が小さい場合は、S5−4−8へ進む。S5−4−8では、回転変換した領域FF2の第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データを車両周辺のレーンマーカ位置の補正データとして記憶する。そして、S5−4−5で行う回転変換が所定の範囲を超えたか否かを判定する(S5−4−9)。所定の範囲を超えていない場合は、S5−4−5へ戻り、所定の範囲を超えた場合は、終了となる。
図24は、図22にて示したフローチャートによって補正される前の第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データ(図24(A))と補正された後の第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データ(図24(B))を示している。図24(A)は、第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データが補正される前であり、第2のレーンマーカ検出データである車両周辺レーンマーカ位置点列データと第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データが重なる領域MM2においてずれが生じている。これに対して、図24(B)は、第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データが補正された後であり、第2のレーンマーカ検出データである車両周辺レーンマーカ位置点列データと第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データが重なる領域MM2において、ずれが解消されている。補正前の第2のレーンマーカ検出データである車両周辺レーンマーカ位置点列データと第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データの重なる領域MM2におけるずれは、第1のレーンマーカ推定データである後方レーンマーカの位置点列データを演算する際に、自車両100の車両挙動を用いて変換しているが、変換するために演算した自車両100の移動量や旋回角には誤差が存在するために生じる。図22にて示したフローチャートによる補正を用いることで、変換するために演算した自車両100の移動量や旋回角に誤差が有った場合でも、その誤差を抑制することが可能である。
図25は、自車両100の周辺の移動体が走行する車線を判定するフローチャートを示している。S7−1では、先ず、自車両100が走行する車周辺レーンマーカの情報を取得する。具体的には、自車両100が走行する車線の左右の車線が存在するか否か、存在する場合の左右車線の車線幅の値を取得する。この車線情報は、例えば、画像認識装置80によって自車両100が走行する車線の左右の車線のレーンマーカ位置を検出しても良いし、道路地図データと自車両100の自己位置推定データから現在自車両100が走行している道路の車線数と現在自車両100が走行している車線位置から取得しても良い。次に、S7−1で取得したデータから自車両100が走行している車線の左車線の有無を判定する(S7−2)。ここで、左車線が無いと判定されるとS7−9へ進み、左車線データ無いと設定され、S7−4へ進む。一方、左車線があると判定されるとS7−3へ進み、図6のレーンマーカ推定値補正手段640によって補正された自車両100の後方レーンマーカの位置点列データから現在の自車両100が走行する車線の周辺レーンマーカの位置点列データを取得し、自車両100が走行する左レーンマーカの位置点列データに左車線の車線幅を加えることで、左車線の左側レーンマーカの位置点列データを設定する。次に、S7−4へ進み、S7−1で取得したデータから自車両100が走行している車線の右車線の有無を判定する。ここで、右車線が無いと判定されるとS7−10へ進み、右車線データ無いと設定され、S7−6へ進む。一方、右車線があると判定されるとS7−5へ進み、図6のレーンマーカ推定値補正手段640によって補正された自車両100の後方レーンマーカの位置点列データから現在の自車両100が走行する車線の周辺レーンマーカの位置点列データを取得し、自車両100が走行する右レーンマーカの位置点列データに右車線の車線幅を加えることで、右車線の右側レーンマーカの位置点列データを設定する。次に、S7−6進み、周辺移動体検出手段630によって自車両100の周辺移動体の位置を取得する。S7−7にて、自車両100の周辺移動体の存在の有無を判定し、周辺移動体が存在しない場合は終了し、周辺移動体が存在する場合は、S7−8へ進む。S7−8では、自車両100が走行する自車線の左右レーンマーカの位置点列データであるレーンマーカ推定値補正手段640によって補正された自車両100の後方レーンマーカの位置点列データとS7−3、S7−5で設定した左車線の左レーンマーカの点列位置データおよび右車線の右レーンマーカの点列位置データと移動体の位置データから移動体が走行する車線を判定し、各移動体が走行する車線の情報を出力する。
図26は、図25に示したフローチャートのS7−8にて行う自車両100の周辺移動体の走行車線の判定について説明する一実施例の図である。図26において、(A)は、曲線を描く道路の中央車線を走行する自車両100とその後方で自車両100の右車線を走行する車両200と自車両100と同じ車線を走行する車両400が存在している走行シーンを示している。図26(B)は、図26(A)の走行シーンに関して、自車両100の車両座標系によって後方レーンマーカの位置点列データと移動体の位置を表現した図である。図26(B)の車両400近傍を拡大した図が図26(C)である。自車両100の後方レーンマーカの位置点列データの中で車両400の近傍に位置する左レーンマーカの位置点列データをLMP−L1、LMP−L2とし、車両400の近傍に位置する右レーンマーカの位置点列データをLMP−R1、LMP−R2とする。また、左レーンマーカの位置点列データをLMP−L1、LMP−L2を直線近似した際に車両400のx軸座標の値と同じ点を400−L、右レーンマーカの位置点列データをLMP−R1、LMP−R2を直線近似した際に車両400のx軸座標の値と同じ点を400−Rとする。
図27は、図25に示したフローチャートのS7−8にて行う自車両100の周辺移動体の走行車線の判定に関する詳細なフローチャートを示した図である。図27のフローチャートを図26に示した関係を用いて説明する。先ず、S7−9−1にて、周辺移動体400のx軸座標(車両座標系)の前後の最も近い左右レーンマーカ推定データの位置点列データを2点取得する。この位置点列データは、図26に示すLMP−L1とLMP−L2およびLMP−R1とLMP−R2を示している。次に、S7−9−2にて、取得した左右のレーンマーカの2点の位置データ(LMP−L1とLMP−L2およびLMP−R1とLMP−R2)から周辺移動体400のx軸座標(車両座標系)と同じ左右のレーンマーカ位置のy軸座標の値を推定する。これは、図26に示す400−Lと400−Rの位置の値である。周辺移動体400のx軸座標(車両座標系)と同じ左右のレーンマーカ位置のy軸座標の値を求める具体的な方法には、次のような方法がある。
LMP−L1の座標を(Rxa_LL1、Rya_LL1)、LMP−L2の座標を(Rxa_LL2、Rya_LL2)、LMP−R1の座標を(Rxa_LR1、Rya_LR1)、LMP−R2の座標を(Rxa_LR2、Rya_LR2)、周辺移動体400のx軸座標をRxaとすると、同じx軸座標の値をもつ左右のレーンマーカ位置のy軸座標(Ry_LJdge、 Ry_RJdge)は、次の式で求めることができる。
Figure 2017016226
Figure 2017016226
同様に、自車両100の走行する車線の左車線の左側レーンマーカに関して、周辺移動体400のx軸座標同じx軸座標の値をもつ左車線の左側レーンマーカ位置のy軸座標(Ry_nLJdge)は、次の式で求めることができる。
Figure 2017016226
また、自車両100の走行する車線の右車線の右側レーンマーカに関して、周辺移動体400のx軸座標同じx軸座標の値をもつ右車線の右側レーンマーカ位置のy軸座標(Ry_nRJdge)は、次の式で求めることができる。
Figure 2017016226
なお、周辺移動体400のx軸座標(車両座標系)の前後の最も近い左車線の左側レーンマーカの位置点列データの座標を(Rxa_nLL1、Rya_nLL1)、(Rxa_nLL2、Rya_nLL2)とし、周辺移動体400のx軸座標(車両座標系)の前後の最も近い右車線の右側レーンマーカの位置点列データの座標を(Rxa_nLR1、Rya_nLR1)、(Rxa_nLR2、Rya_nLR2)とする。
次に、S7−9−3では、周辺移動体400のy軸座標(車両座標系)の値(Rya)とS7−9−2で推定した左右のレーンマーカの位置のy軸座標の値(Ry_LJdge、Ry_RJdge)、左車線の左側レーンマーカの位置のy軸座標の値(Ry_nLJdge)および、右車線の右側レーンマーカの位置のy軸座標の値(Ry_nRJdge)の大小関係から移動体400が走行する車線を判定する。具体的には、次のような判定が可能となる。
1.(Rya < Ry_Ljdge)かつ(Rya > Ry_Rjdge)の場合は、
移動体400は、自車両100と同じ車線を走行している。
2.(Rya < Ry_nLjdge)かつ(Rya ≧ Ry_Ljdge)の場合は、
移動体400は、自車両100の左隣接車線を走行している。
3.(Ry_nRjdge < Rya)かつ(Ry_Rjdge ≧ Rya)の場合は、
移動体400は、自車両100の右隣接車線を走行している。
図28は、本発明によって、自車両100の前方レーンマーカの位置点列データを用いて自車両100の後方レーンマーカの位置点列データを推定した結果の一例を示している。図28に示すグラフの原点は、自車両100の位置を示している。横軸方向は、自車両100の進行方向を示しており、縦軸方向は、自車両100の進行方向に対して直角となる横方向を示している。図28において、白丸は、自車両100の前方レーンマーカの検出値の位置点列データであり、黒丸が自車両100周辺のレーンマーカの検出値の位置点列データであり、四角が前方レーンマーカの検出値の位置点列データから後方レーンマーカの位置点列データを推定した第1のレーンマーカ推定値の位置点列データであり、△が第1のレーンマーカ推定値の位置点列データを自車両100周辺のレーンマーカの検出値の位置点列データで補正した補正後の後方レーンマーカ推定値の位置点列データである。また、点線が実際のレーンマーカ位置を示している。この結果から分かるように、本発明によって、自車両100の後方レーンマーカの位置をより正確に推定することが可能となる。
図29と図30に、本発明にて推定した自車両100の周辺環境認識結果をモニタに表示した実施例について説明する。図29は、表示装置660のモニタ上に自車両100の位置を原点として、自車両100の進行方向をx軸座標の正とし、x軸座標に垂直で自車両の左側を正とした横方向をy軸座標で表現している。表示装置660のモニタ上には、自車両100と自車両100の周辺のレーンマーカ(LM1、LM2、LM3、LM4)の位置点列データを白丸と線によって表示しており、自車両100の周辺に存在する移動体200、400の位置も表示している。この表示によって、自車両100の周辺に存在する移動体が自車両100の走行している車線に対して、どの車線にいるかを確認することができる。このような周辺環境認識装置60が判定した結果を表示することでドライバへ通知することによって、周辺環境認識装置60による判定結果をドライバが理解することができ、ドライバに安心感を与えるという効果を得ることが可能となる。また、図30では、例えば、画像認識装置80−1が自車両100の右側のレーンマーカを認識できなかった場合の表示の一例を示している。この場合、右側のレーンマーカを検出できず、後方のレーンマーカの位置点列データを推定することができなくなる。このように後方のレーンマーカが推定できない場合は、例えば、左側レーンマーカの位置点列データと車線幅の値から右側のレーンマーカを推定することも可能である。しかし、右側のレーンマーカの位置点列データの信頼性は低くなるため、右側のレーンマーカの位置点列データを左側のレーンマーカの位置点列データの表示とは異なるように、白丸と点線で表現する。また、右側のレーンマーカの位置点列データの信頼性が低いことを表示すると良い。
図31は、本発明の周辺環境認識装置60と車両制御装置40内に構成される車線変更制御手段41によって行われる車線変更制御に関する一つの実施例を示している。図31に示すように、車両制御装置40は、車線変更要求に応じて自車両100が現在走行している車線から異なる車線へ車線変更を行う制御指令を出力する車線変更制御手段41を有している。車線変更制御手段41は、車線変更要求判定手段411、自車両目標軌道設定手段412、移動体軌道推定手段413、衝突可能性判定手段414、制御指令演算手段415から構成される。車線変更要求判定手段411は、ドライバによる車線変更操作(例えば、ウインカ操作など)あるいは車両制御装置40の別の構成要素で決定した自車両100の走行計画から、自車両100が現在走行している車線から別の車線へ変更する要求があるかを判定する。車線変更要求手段411で車線変更要求があると判定されると、車線変更要求出力は、自車両目標軌道設定手段412、移動体軌道推定手段413へ出力される。自車両目標軌道設定手段412では、自車両100が車線変更時に走行する目標軌道を設定する。目標軌道設定は、前記の車両100の走行計画から目標軌道を設定しても良い。具体的には、図32に示すように、車線変更時に自車両100が走行する目標軌道を自車両100の前方の道路および車線上の位置を点列(100-1、100-2、100-3、100-4、100-5)で表現するなどがある。移動体軌道推定手段413では、周辺環境認識装置60から出力される自車両100の周辺の移動体200の相対位置と相対速度、移動体が走行する車線L3の情報を取得し、移動体の走行軌道を推定する。具体的には、図32に示すように移動体200が現在走行している車線L3に沿って移動体200は継続的に走行し、移動体200が現在の相対速度で走行する場合における所定時間後に到達する移動体200の複数の相対位置(200−1、200−2、200−3、200−4、200−5)の点列を出力する。衝突可能性判定手段414は、車線変更時の自車両100が走行する目標軌道の位置点列(100-1、100-2、100-3、100-4、100-5)を自車両目標軌道設定手段412から取得し、移動体200の所定時間後に到達する複数の位置点列(200−1、200−2、200−3、200−4、200−5)を移動体軌道推定手段413から取得し、自車両100と移動体200の所定時間後の位置から衝突可能性を判定する。具体的には、所定時間後の同一時刻における自車両100と移動体200の位置が所定の距離以内に有る場合は、自車両100と移動体200は衝突する可能性があると判定し、所定の距離よりも大きく離れている場合は、衝突する可能性が低いと判定する。制御指令演算手段415は、衝突可能性判定手段414にて衝突可能性があると判定すると、衝突を回避するための制御指令を演算する。制御指令演算手段415で演算された制御指令は、車両制御装置40の車両挙動制御装置42へ出力され、車両挙動制御装置42は最終的な車両制御装置の指令を演算する。本実施例では、1つの移動体200の場合について説明しているが、複数の移動体が存在する場合でも同様に処理することができる。
図31、32に示した実施例によれば、自車両100の周辺の移動体200とレーンマーカの位置を認識することで、自車両100の周辺移動体200が走行する車線も同時に判定することができるため、所定時間後の周辺移動体200の位置をより正しく推定することができる。この結果、周辺環境認識装置60を搭載した自車両100は、信頼性の高い自車両100と周辺移動体200が衝突可能性を判定することが可能となる効果がある。
10 原動機
20 変速機
30 原動機制御装置
40 車両制御装置
50 通信装置
60 周辺環境認識装置
80−1 画像認識装置
80−2 画像認識装置
80−3 画像認識装置
80−4 画像認識装置
90 制動装置
100 車両、自車両
110 警報装置
120 表示装置
130−1 右後方認識装置
130−2 左後方認識装置
130−3 右前方認識装置
130−4 左前方認識装置
200 自車両周辺の移動体
300 自車両周辺の移動体
400 自車両周辺の移動体
610 第1のレーンマーカ推定手段
620 第2のレーンマーカ検出手段
630 周辺移動体検出手段
640 レーンマーカ推定値補正手段
650 周辺移動体判定手段
660 表示装置
670 通知手段
800 レーンマーカ検出手段

Claims (25)

  1. 少なくとも自車両の周辺の道路情報を検知する車両周辺認識手段を有する車両の周辺環境認識システムにおいて、
    前記自車両の後方レーンマーカ位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記車両周辺認識手段で検知した前記自車両の近傍レーンマーカ位置を出力する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段が出力するレーンマーカ位置に基づいて、前記第1のレーンマーカ推定手段が出力する前記自車両の後方レーンマーカ位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段を有することを特徴とする周辺環境認識システム
  2. 少なくとも自車両の近傍の道路情報を検知する車両周辺認識手段と、前記自車両の前方の道路状態を検知する車両前方認識手段と、自車両の挙動を検知する車両挙動検出手段を有する車両の周辺環境認識システムにおいて、
    前記車両前方認識手段で検知した前記自車両の前方レーンマーカ位置と前記車両挙動検出手段で求めた前記自車両の移動変化量から前記自車両の後方レーンマーカ位置を推定し、該推定した後方レーンマーカ位置を出力する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記車両周辺認識手段で検知した前記自車両の近傍レーンマーカ位置を出力する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段が出力する前記自車両の周辺レーンマーカ位置に基づいて、前記第1のレーンマーカ推定位置を補正し、該補正した前記自車両の後方レーンマーカ推定位置の補正結果を出力するレーンマーカ推定値補正手段と、を有することを特徴とする周辺環境認識システム
  3. 少なくとも自車両の周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と、前記自車両の周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段を有する周辺環境認識システムであって、
    前記車両周辺画像認識手段によって前記自車両の近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記車両周辺画像認識手段によって取得した道路情報に基づいて、前記自車両の後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段によって取得した前記自車両の近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて前記第1のレーンマーカ推定手段によって取得した前記自車両の後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、を有することを特徴とする周辺環境認識システム。
  4. 少なくとも自車両の周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と、前記自車両の周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段と、前記自車両の挙動を推定する車両挙動手段を有する周辺環境認識システムであって、
    前記車両周辺画像認識手段によって前記自車両の近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記周辺画像認識手段によって検出した前記自車両の前方のレーンマーカと前記車両挙動手段で推定した前記自車両の移動量と旋回角に基づいて前記自車両の後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段によって取得した前記自車両の近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて前記第1のレーンマーカ推定手段によって取得した前記自車両の後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、を有することを特徴とする周辺環境認識システム。
  5. 少なくとも自車両周辺の道路情報を検知する車両周辺認識手段と前記自車両の周辺の移動体を検知する周辺移動体検出手段を有する車両の周辺環境認識システムにおいて、
    前記自車両の後方レーンマーカ位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記車両周辺認識手段で検知した前記自車両の近傍レーンマーカ位置を出力する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段が出力するレーンマーカ位置に基づいて、前記第1のレーンマーカ推定手段が出力する前記自車両の後方レーンマーカ位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、
    前記レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両の後方のレーンマーカの位置と前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体の位置から前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を判定する周辺移動体判定手段と、
    該周辺移動体判定手段によって判定した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を通知する通知手段あるいは、表示する表示装置とを有することを特徴とする周辺環境認識システム
  6. 少なくとも自車両の近傍の道路情報を検知する車両周辺認識手段と、前記自車両の前方の道路状態を検知する車両前方認識手段と、前記自車両の周辺の移動体を検知する周辺移動体検出手段と、自車両の挙動を検知する車両挙動検出手段を有する車両の周辺環境認識システムにおいて、
    前記車両前方認識手段で検知した前記自車両の前方レーンマーカ位置と前記車両挙動検出手段で求めた前記自車両の移動変化量から前記自車両の後方レーンマーカ位置を推定し、該推定した後方レーンマーカ位置を出力する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記車両周辺認識手段で検知した前記自車両の近傍レーンマーカ位置を出力する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段が出力する前記自車両の周辺レーンマーカ位置に基づいて、前記第1のレーンマーカ推定位置を補正し、該補正した前記自車両の後方レーンマーカ推定位置の補正結果を出力するレーンマーカ推定値補正手段と、
    前記レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両の後方のレーンマーカの位置と前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体の位置から前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を判定する周辺移動体判定手段と、
    該周辺移動体判定手段によって判定した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を通知する通知手段あるいは、表示する表示装置とを有することを特徴とする周辺環境認識システム
  7. 少なくとも自車両の周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と、前記自車両の周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段を有する周辺環境認識システムであって、
    前記車両周辺画像認識手段によって前記自車両の近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記車両周辺画像認識手段によって取得した道路情報に基づいて、前記自車両の後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段によって取得した前記自車両の近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて前記第1のレーンマーカ推定手段によって取得した前記自車両の後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、
    前記レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両の後方のレーンマーカの位置と前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体の位置から前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を判定する周辺移動体判定手段と、
    該周辺移動体判定手段によって判定した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を通知する通知手段あるいは、表示する表示装置とを有することを特徴とする周辺環境認識システム。
  8. 少なくとも自車両の周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と、前記自車両の周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段と、前記自車両の挙動を推定する車両挙動手段を有する周辺環境認識システムであって、
    前記車両周辺画像認識手段によって前記自車両の近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記周辺画像認識手段によって検出した前記自車両の前方のレーンマーカと前記車両挙動手段で推定した前記自車両の移動量と旋回角に基づいて前記自車両の後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段によって取得した前記自車両の近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて前記第1のレーンマーカ推定手段によって取得した前記自車両の後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、
    前記レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両の後方のレーンマーカの位置と前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体の位置から前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を判定する周辺移動体判定手段と、
    該周辺移動体判定手段によって判定した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を通知する通知手段あるいは、表示する表示装置とを有することを特徴とする周辺環境認識システム
  9. 少なくとも自車両周辺の道路情報を検知する車両周辺認識手段と前記自車両の周辺の移動体を検知する周辺移動体検出手段を有する車両の周辺環境認識システムにおいて、
    前記自車両の後方レーンマーカ位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記車両周辺認識手段で検知した前記自車両の近傍レーンマーカ位置を出力する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段が出力するレーンマーカ位置に基づいて、前記第1のレーンマーカ推定手段が出力する前記自車両の後方レーンマーカ位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、
    前記レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両の後方のレーンマーカの位置と前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体の位置から前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を判定する周辺移動体判定手段と、
    前記自車両が現在走行する車線から左右いずれかの隣の車線へ変更することを判定し、前記周辺移動体判定手段によって判定された移動体が前記自車両が変更する車線内に存在する場合に、前記自車両と前記移動体との衝突可能性を判定して、衝突可能性がある場合は、警報を出力する警報装置とを有することを特徴とする周辺環境認識システム
  10. 少なくとも自車両の近傍の道路情報を検知する車両周辺認識手段と、前記自車両の前方の道路状態を検知する車両前方認識手段と、前記自車両の周辺の移動体を検知する周辺移動体検出手段と、自車両の挙動を検知する車両挙動検出手段を有する車両の周辺環境認識システムにおいて、
    前記車両前方認識手段で検知した前記自車両の前方レーンマーカ位置と前記車両挙動検出手段で求めた前記自車両の移動変化量から前記自車両の後方レーンマーカ位置を推定し、該推定した後方レーンマーカ位置を出力する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記車両周辺認識手段で検知した前記自車両の近傍レーンマーカ位置を出力する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段が出力する前記自車両の周辺レーンマーカ位置に基づいて、前記第1のレーンマーカ推定位置を補正し、該補正した前記自車両の後方レーンマーカ推定位置の補正結果を出力するレーンマーカ推定値補正手段と、
    前記レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両の後方のレーンマーカの位置と前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体の位置から前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を判定する周辺移動体判定手段と、
    前記自車両が現在走行する車線から左右いずれかの隣の車線へ変更することを判定し、前記周辺移動体判定手段によって判定された移動体が前記自車両が変更する車線内に存在する場合に、前記自車両と前記移動体との衝突可能性を判定して、衝突可能性がある場合は、警報を出力する警報装置とを有することを特徴とする周辺環境認識システム
  11. 少なくとも自車両の周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と、前記自車両の周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段を有する周辺環境認識システムであって、
    前記車両周辺画像認識手段によって前記自車両の近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記車両周辺画像認識手段によって取得した道路情報に基づいて、前記自車両の後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段によって取得した前記自車両の近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて前記第1のレーンマーカ推定手段によって取得した前記自車両の後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、
    前記レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両の後方のレーンマーカの位置と前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体の位置から前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を判定する周辺移動体判定手段と、
    前記自車両が現在走行する車線から左右いずれかの隣の車線へ変更することを判定し、前記周辺移動体判定手段によって判定された移動体が前記自車両が変更する車線内に存在する場合に、前記自車両と前記移動体との衝突可能性を判定して、衝突可能性がある場合は、警報を出力する警報装置とを有することを特徴とする周辺環境認識システム
  12. 少なくとも自車両の周辺の道路情報を検知する車両周辺画像認識手段と、前記自車両の周辺の移動体・障害物を検知する車両周辺移動体認識手段と、前記自車両の挙動を推定する車両挙動手段を有する周辺環境認識システムであって、
    前記車両周辺画像認識手段によって前記自車両の近傍の道路情報であるレーンマーカの位置を検知する第2のレーンマーカ検出手段と、
    前記周辺画像認識手段によって検出した前記自車両の前方のレーンマーカと前記車両挙動手段で推定した前記自車両の移動量と旋回角に基づいて前記自車両の後方のレーンマーカの位置を推定する第1のレーンマーカ推定手段と、
    前記第2のレーンマーカ検出手段によって取得した前記自車両の近傍のレーンマーカの位置情報に基づいて前記第1のレーンマーカ推定手段によって取得した前記自車両の後方のレーンマーカの位置を補正するレーンマーカ推定値補正手段と、
    前記レーンマーカ推定値補正手段によって取得した自車両の後方のレーンマーカの位置と前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体の位置から前記周辺移動体検出手段によって取得した前記自車両の周辺の移動体が存在する車線を判定する周辺移動体判定手段と、
    前記自車両が現在走行する車線から左右いずれかの隣の車線へ変更することを判定し、前記周辺移動体判定手段によって判定された移動体が前記自車両が変更する車線内に存在する場合に、前記自車両と前記移動体との衝突可能性を判定して、衝突可能性がある場合は、警報を出力する警報装置とを有することを特徴とする周辺環境認識システム
  13. 請求項3、請求項4、請求項7、請求項8、請求項11、請求項12における第2のレーンマーカ検出手段へ提供する前記自車両の周辺のレーンマーカを検出する前記車両周辺画像認識手段が、前記自車両の前方、右側方、左側方、後方の路面の画像を取得し、レーンマーカを認識する全周囲認識カメラであることを特徴する周辺環境認識システム。
  14. 請求項3、請求項4、請求項7、請求項8、請求項11、請求項12における第2のレーンマーカ検出手段へ提供する前記自車両の周辺のレーンマーカを検出する前記車両周辺画像認識手段が、前記自車両の右側方、左側方の路面の画像を取得し、レーンマーカを認識する自車両の側方認識カメラであることを特徴する周辺環境認識システム。
  15. 請求項3、請求項4、請求項7、請求項8、請求項11、請求項12における第2のレーンマーカ検出手段へ提供する前記自車両の周辺のレーンマーカを検出する前記車両周辺画像認識手段が、前記自車両の後方の路面の画像を取得し、レーンマーカを認識する自車両後方認識カメラであることを特徴する周辺環境認識システム。
  16. 請求項3、請求項4、請求項7、請求項8、請求項11、請求項12における第2のレーンマーカ検出手段へ提供する前記自車両の周辺のレーンマーカを検出する前記車両周辺画像認識手段が、前記自車両の前方、右側方と左側方、後方の路面の画像を取得し、レーンマーカを認識する全周囲認識カメラの何れかの画像認識結果であり、前記全周囲認識カメラの中で機能している画像認識結果を優先して利用することを特徴する周辺環境認識システム
  17. 請求項3、請求項4、請求項7、請求項8、請求項11、請求項12における第1のレーンマーカ推定手段へ提供するレーンマーカを検出する前記車両周辺画像認識手段が、前記自車両の前方の画像を取得し、レーンマーカを認識する前方認識カメラであることを特徴する周辺環境認識システム。
  18. 請求項3、請求項4、請求項7、請求項8、請求項11、請求項12における第1のレーンマーカ推定手段へ提供するレーンマーカを検出する前記車両周辺画像認識手段が、前記自車両の前方の画像を取得し、レーンマーカを認識する前方ステレオカメラであることを特徴する周辺環境認識システム。
  19. 請求項3、請求項4、請求項7、請求項8、請求項11、請求項12における第1のレーンマーカ推定手段へ提供するレーンマーカを検出する前記車両周辺画像認識手段が、前記自車両の右側方と左側方の画像を取得し、レーンマーカを認識する自車両側方認識カメラであることを特徴する周辺環境認識システム。
  20. 請求項3、請求項4、請求項7、請求項8、請求項11、請求項12における第1のレーンマーカ推定手段へ提供するレーンマーカを検出する前記車両周辺画像認識手段が、前記自車両の前方の画像を取得してレーンマーカを認識する前方ステレオカメラ、あるいは前記自車両の右側方と左側方の画像を取得してレーンマーカを認識する自車両側方認識カメラの何れかのであることを特徴する周辺環境認識システム。
  21. 請求項1、請求項2、請求項5、請求項6、請求項9、請求項10における第1のレーンマーカ推定手段は、前記自車両の位置と進行方向に対応した道路地図データから取得したレーンマーカ位置を用いて、前記自車両の後方のレーンマーカ位置を推定することを特徴とする周辺環境認識システム。
  22. 請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項17、請求項18、請求項19、請求項20、請求項21における前記周辺移動体判定手段によって判定した前記自車両の周辺の移動体と該移動体の存在する車線を表示する表示装置は、前記車両周辺画像認識手段から前記第1のレーンマーカ推定手段へレーンマーカの検出結果が出力されない場合は、自車両位置と後方周辺車両位置のみを表示することを特徴とする周辺環境認識システム
  23. 請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項17、請求項18、請求項19、請求項20、請求項21における前記周辺移動体判定手段によって判定した前記自車両の周辺の移動体と該移動体の存在する車線を表示する表示装置は、前記車両周辺画像認識手段から第2のレーンマーカ検出手段へ前記自車両の近傍の道路情報であるレーンマーカ検出結果が出力されない場合の前記自車両の後方レーンマーカの表示と前記車両周辺画像認識手段から第2のレーンマーカ検出手段へ前記自車両の近傍の道路情報であるレーンマーカ検出結果が出力される場合の前記自車両の後方レーンマーカの表示を異なる表示にすることを特徴とする周辺環境認識システム
  24. 少なくとも車両の車線変更要求を検出して、前記車両の車線変更を行う車線変更制御装置と、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項17、請求項18、請求項19、請求項20、請求項21、請求項22、請求項23、請求項24の何れかに記載された周辺環境認識装置とを搭載したことを特徴とする車両制御装置。
  25. 少なくとも車両の車線変更要求を検出して、前記車両の車線変更を行う車線変更制御装置を有する車両において、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項17、請求項18、請求項19、請求項20、請求項21、請求項22、請求項23、請求項24の何れかに記載された周辺環境認識装置とを搭載したことを特徴とする車両。
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