JP2017016187A - 無線センサデータ収集システム - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、センサからデータ収集装置へ送信される通信量を減らし、通信効率を高めた無線センサデータ収集システムを提供することを目的とする。
【解決手段】センサ100は、電子装置の周辺の測定箇所に配置され、測定箇所における電気的な物理量を連続して測定する。センサ100は、測定された物理量に関する時系列データから物理量が極値を示す極値データを抽出し、極値データを無線通信方式でデータ収集装置200へ送信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、無線センサデータ収集システムに関する。
従来、特許文献1(特開2010−218056号公報)に開示されるように、電子装置(電子制御装置や電動機ドライブ装置)の設置環境を調査するための無線センサデータ収集システムが知られている。
無線センサデータ収集システムは、複数のセンサと、データ収集装置を備える。複数のセンサは、工場の電子制御装置、または、機器の周辺の複数の測定箇所のそれぞれ近傍に配置され、その箇所の電圧、電流、電磁波などの電気的な物理量の変化を測定する。測定されたデータは、ノイズの影響を受けやすい電線ではなく、無線通信方式によりデータ収集装置へ送信される。
特開2010−218056号公報
特許文献1で提案されているシステムは、互いに離れた場所に設置した複数のセンサで、電子装置の電圧や電流などの電気的な物理量の変化を数ナノ秒〜10ナノ秒程度の高速周期で測定し、さらに測定したデータを無線通信方式でデータ収集装置に伝送するデータ収集システムである。突発的なノイズが発生した時あるいは閾値超過時、そのタイミング前後の数百点のデータを採取する機能を有する。従来のシステムでは、採取したデータの有意/無意にかかわらず、あらかじめ決められた量のデータをデータ収集装置に送っていたため、長時間の通信時間を要するという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、無線通信の送信量を減らすことにより、通信効率を高めることのできる無線センサデータ収集システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、
電子装置の周辺の測定箇所に配置され、測定箇所における電気的な物理量を連続して測定し、測定された物理量に関するデータを無線通信方式でデータ収集装置へ送信するセンサを備える無線センサデータ収集システムであって、
センサは、
測定された物理量に時刻相関値を関連付けたデータの集合である時系列データを記憶する記憶部と、
測定された物理量が閾値を超過した閾値超過状態を検出する閾値超過検出部と、
時系列データから前記閾値超過状態が検出されたタイミングを含む所定期間における時系列サブデータを取得し、時系列サブデータから物理量が極値を示す極値データの時刻相関値を抽出する極値時刻相関値抽出部と、
時系列データから極値時刻相関値抽出部により抽出された時刻相関値を有するデータを取得するデータ編集部と、
データ編集部により取得されたデータを無線通信方式で送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
極値時刻相関値抽出部は、
極値データの物理量の平均値を算出する平均値算出部と、
極値データから、平均値を含む所定範囲を超える物理量を有する有意なデータの時刻相関値を抽出する有意データ時刻相関値抽出部と、を更に備え、
データ編集部は、時系列データから、有意データ時刻相関値抽出部により抽出された時刻相関値を有するデータを取得すること、を特徴とする。
また、第3の発明は、上記の目的を達成するため、
電子装置の周辺の測定箇所に配置され、測定箇所における電気的な物理量を連続して測定し、測定された物理量に関するデータを無線通信方式でデータ収集装置へ送信するセンサを備える無線センサデータ収集システムであって、
センサは、
測定された物理量を第1サンプリング周波数で標本化する第1サンプリング部と、
測定された物理量を第1サンプリング周波数よりも低い第2サンプリング周波数で標本化する第2サンプリング部と、
第1サンプリング部により標本化された物理量に時刻相関値を関連付けたデータの集合である第1時系列データと、第2サンプリング部により標本化された物理量に時刻相関値を関連付けたデータの集合である第2時系列データを記憶する記憶部と、
測定された物理量が閾値を超過した閾値超過状態を検出する閾値超過検出部と、
第1時系列データから閾値超過状態が検出されたタイミングを含む所定期間における第1時系列サブデータを取得し、第1時系列サブデータから各時刻相関値における物理量の変化量を算出する変化量算出部と、
第1時系列サブデータのうち、変化量が第1閾値よりも大きい期間のデータを第1レベル、変化量が第1閾値以下の期間のデータを第2レベルと判定するレベル判定部と、
第1時系列データから第1レベルと判定された期間のデータを抽出し、第2時系列データから第2レベルと判定された期間のデータを抽出し、これらのデータを合成した合成時系列データを取得するデータ編集部と、
データ編集部により取得されたデータを無線通信方式で送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、無線通信の送信量を減らすことにより、通信効率を高めることができる。
第1の発明によれば、センサは、時系列データから極値データを抽出して送信することで、無線通信の送信量を削減できる。
第2の発明によれば、センサは、極値データのうち有意なデータを抽出して送信することで、無線通信の送信量をさらに削減できる。
第3の発明によれば、センサは、物理量の変化量が大きい期間については高速サンプリングで採取したデータを、変化量が小さい期間については低速サンプリングで採取したデータを用いて、これらを合成したデータを送信することで、無線通信の送信量を削減できる。
本発明の実施の形態1に係るシステム構成を説明するための図である。 突発的なノイズが発生し、閾値超過検出部161が閾値超過状態を検出したタイミングの前後数百点におけるデータに関する波形データである。 極値時刻相関値抽出部162を用いて、図2に示す波形データから極値データのみを抽出した波形データである。 本発明の実施の形態2に係るシステム構成を説明するための図である。 極値時刻相関値抽出部162を用いて、図2に示す波形データから極値データのみを抽出した波形データである。 有意データ時刻相関値抽出部164を用いて、図5に示す波形データ(極値データ)から有意なデータのみを抽出した波形データである。 本発明の実施の形態3に係るシステム構成を説明するための図である。 突発的なノイズが発生し、閾値超過検出部161が閾値超過状態を検出したタイミングの前後数百点におけるデータに関する波形データである。 変化量算出部165およびレベル判定部166を用いて、図8に示す波形データから、変化量の大小に応じてサンプリング周波数の高低を変える方式でデータを抽出した波形データである。 本発明の実施の形態4に係るシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態5に係るシステム構成を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
実施の形態1について図1〜図3を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るシステム構成を説明するための図である。図1に示す無線センサデータ収集システムは、少なくとも1つのセンサ100とデータ収集装置200を備える。
センサ100は、工場のプラント制御に用いられる電子装置(電子制御装置、または、機器)の周辺の複数の測定箇所の近傍に配置される。センサ100は、その測定箇所の電圧、電流、電磁波など電気的な物理量の変化を測定する。センサ100は、測定データを処理・編集した後、無線通信方式でデータ収集装置200へ測定データを送信する。監視対象である電子装置は、例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)や電動機ドライブ装置などである。
センサ100は、アナログ信号入力部110、アナログ/ディジタル(A/D)変換部120、記憶部140、データ編集部150、CPU部160、無線通信回路部170、アンテナ180を備える。センサ100は、記憶部140に記憶されたプログラムをCPU部160によって実行することにより、CPU部160内の各部が有する機能を実現する。なお、データ編集部150はCPU部160内に含まれてもよい。各部が有する各機能の一部又は全部をハードウェアによって実現してもよい。無線通信回路部170およびアンテナ180は送信部として機能する。
もちろん、センサ100には本来のセンサの機能を実現するため当然具備していなければならない、物理量検出部や電源部などは当然具備しているが、本発明の趣旨とは直接関連がないため詳細な説明は省略する。物理量検出部は、監視対象である電子装置の周辺の測定箇所における電気的な物理量(測定値)、例えば、静電気、外部のリレーやスイッチなどの接点の動作などによる瞬間ノイズ、電動機ドライブ装置自身が出すノイズなどを検出する。
CPU部160は、閾値超過検出部161と極値時刻相関値抽出部162を備える。各部における処理は、記憶部140に記憶されたプログラムがCPU部160によって実行されることにより実現される。
もちろん、CPU部160にはセンサ100をセンサとして動作させるため当然具備していなければならない、メモリ制御機能や時刻管理機能などは当然具備しているが、本発明の趣旨とは直接関連がないため説明を省略する。
データ収集装置200は、センサ100から送信された無線信号を受信するアンテナ210を備えている。
(センサ100の各部の処理)
次に、図1を用いて、実施の形態1におけるセンサ100の各部の処理について説明する。
センサ100は、電子装置の周辺の測定箇所に配置され、測定箇所における電気的な物理量を連続して測定し、測定された物理量に関するデータを無線通信方式でデータ収集装置200へ送信する。
アナログ信号入力部110は、センサ100の物理量検出部が検出した電気的な物理量をアナログ信号として常時入力し、アナログ/ディジタル変換部120へ出力する。
アナログ/ディジタル変換部120は、アナログ信号を入力し、例えば数ナノ秒〜10ナノ秒の変換速度(サンプリング周波数)でディジタル信号に変換する。ディジタル信号は、記憶部140およびCPU部160に同時に出力される。
記憶部140は、測定された物理量(以下、測定値とも称する)に時刻相関値(以下、データ番号とも称する)を関連付けたデータの集合である時系列データを記憶する。具体的には、記憶部140は、ディジタル信号を入力し、ディジタル信号の値(ディジタル値)で表わされる測定された物理量(測定値)と、時刻相関値(データ番号)とを関連付けたデータを時間順に並べた時系列データを所定期間記憶する。
CPU部160は、ディジタル信号を入力する。閾値超過検出部161は、測定された物理量が閾値を超過した閾値超過状態を検出する。具体的には、閾値超過検出部161は、ディジタル値で表わされる測定された物理量(測定値)と閾値とを比較する。閾値超過検出部161には、閾値として上限閾値と下限閾値が初期設定されている。閾値超過検出部161は、ディジタル値が閾値を超える(すなわち、ディジタル値が上限閾値を上回るまたは下限閾値を下回る)か否かを判定する。閾値を超える(すなわち、ディジタル値>上限閾値、または、ディジタル値<下限閾値)場合に、閾値超過検出部161は、閾値超過信号を記憶部140へ送信する。記憶部140は、閾値超過信号を受信したタイミング前後の数百点のデータを一時保存する。なお、CPU部160は、上限閾値と下限閾値の設定を調整できる機能を当然具備しているが、本発明の趣旨とは直接関連がないため説明を省略する。
次に、極値時刻相関値抽出部162は、記憶部140に記憶された時系列データから閾値超過状態が検出されたタイミングを含む所定期間における時系列サブデータ(閾値超過前後の数百点のデータ)を取得し、時系列サブデータから物理量(測定値)が極値を示す極値データの時刻相関値(データ番号)を抽出する。
具体的には、まず、極値時刻相関値抽出部162は、記憶部140から、閾値超過前後の数百点のデータ(時系列サブデータ)を時間順(データ番号順)に取り込む。極値時刻相関値抽出部162は、閾値超過前後の数百点のデータについて、物理量(測定値)の極値と極値が検出された時刻相関値(データ番号)を算出する。
より具体的には、極値時刻相関値抽出部162は、データ番号順に取り込まれた2点(各点について、データ番号はX座標上の値、測定値はY座標上の値である)を通る直線の傾きを算出する。極値時刻相関値抽出部162は、前回の傾きと現在の傾きを算出し、(前回の傾き×現在の傾き)<0の場合は、前回値を極値と判断する。極値時刻相関値抽出部162は、この前回値のデータ番号を記憶部140へ送信する。
記憶部140は、閾値超過前後の数百点のデータについて、極値時刻相関値抽出部162から送信された極値データのデータ番号を一時保存する。
CPU部160は、閾値超過前後の数百点のデータについて、極値抽出処理が終わると、極値抽出完了信号をデータ編集部150へ送信する。
データ編集部150は、記憶部140に記憶された時系列データから極値時刻相関値抽出部162により抽出された時刻相関値(データ番号)を有するデータを取得する。
具体的には、データ編集部150は、極値抽出完了信号を受信すると、記憶部140に一時保存された極値データのデータ番号を用いて、データ番号に対応する時系列データ(極値データのデータ番号および測定値)だけを記憶部140から取り出し、ヘッダー部など通信に必要な情報を付加するなどのデータ編集作業を実行し、無線通信回路部170へ送信する。
無線通信回路部170は、データ編集部150から受信したデータを、アンテナ180を介して、データ収集装置200へ無線通信方式で送信する。
データ収集装置200は、アンテナ210を介してセンサ100から送信されたデータを受信する。これにより、データ収集装置200は、監視対象の周辺の測定箇所における突発的なノイズ等の異常発生時の物理量の変化のデータを得ることができる。
(具体的な処理の一例)
次に、極値時刻相関値抽出部162における処理の具体例、およびデータ収集装置200へ送信されるデータの具体例について、図2、図3を参照して説明する。
図2は、突発的なノイズが発生し、閾値超過検出部161が閾値超過状態を検出したタイミングの前後数百点におけるデータに関する波形データである。
図2においてデータエリア10は、閾値超過前の数百点のデータを含むエリアである。
(Xa1,Ya1)、(Xa2,Ya2)、(Xa3,Ya3)、(Xa4,Ya4)は閾値超過前のデータである。
a1、Xa2、Xa3、Xa4は閾値超過前のデータ番号である。
a1、Ya2、Ya3、Ya4は閾値超過前の測定値である。
同じように、図2においてデータエリア11は閾値超過後の数百点のデータを含むエリアである。
(Xb1,Yb1)、(Xb2,Yb2)、(Xb3,Yb3)、(Xb4,Yb4)、(Xb5,Yb5)、(Xb6,Yb6)は閾値超過後のデータである。
b1、Xb2、Xb3、Xb4、Xb5、Xb6は閾値超過後のデータ番号である。
b1、Yb2、Yb3、Yb4、Yb5、Yb6は閾値超過後の測定値である。
極値時刻相関値抽出部162に取り込まれた現在値が(Xb2,Yb2)、前回値が(Xb1,Yb1)、前々回値が(Xa4,Ya4)の場合、
前回の傾きは(Yb1−Ya4)/(Xb1−Xa4)>0
現在の傾きは(Yb2−Yb1)/(Xb2−Xb1)>0
よって、(前回の傾き×現在の傾き)>0であるため、極値時刻相関値抽出部162は、前回値(Xb1,Yb1)は極値ではないと判断する。
現在値が(Xb3,Yb3)、前回値が(Xb2,Yb2)、前々回値が(Xb1,Yb1)の場合、
前回の傾きは(Yb2−Yb1)/(Xb2−Xb1)>0
現在の傾きは(Yb3−Yb2)/(Xb3−Xb2)<0
よって、(前回の傾き×現在の傾き)<0であるため、極値時刻相関値抽出部162は、前回値(Xb2,Yb2)は極値であると判断する。
現在値が(Xb4,Yb4)、前回値が(Xb3,Yb3)、前々回値が(Xb2,Yb2)の場合、
前回の傾きは(Yb3−Yb2)/(Xb3−Xb2)<0
現在の傾きは(Yb4−Yb3)/(Xb4−Xb3)<0
よって、(前回の傾き×現在の傾き)>0であるため、極値時刻相関値抽出部162は、前回値(Xb3,Yb3)は極値ではないと判断する。
現在値が(Xb5,Yb5)、前回値が(Xb4,Yb4)、前々回値が(Xb3,Yb3)の場合、
前回の傾きは(Yb4−Yb3)/(Xb4−Xb3)<0
現在の傾きは(Yb5−Yb4)/(Xb5−Xb4)>0
よって、(前回の傾き×現在の傾き)<0であるため、極値時刻相関値抽出部162は、前回値(Xb4,Yb4)は極値であると判断する。
現在値が(Xb6,Yb6)、前回値が(Xb5,Yb5)、前々回値が(Xb4,Yb4)の場合、
前回の傾きは(Yb5−Yb4)/(Xb5−Xb4)>0
現在の傾きは(Yb6−Yb5)/(Xb6−Xb5)<0
よって、(前回の傾き×現在の傾き)<0であるため、極値時刻相関値抽出部162は、前回値(Xb5,Yb5)は極値であると判断する。
同じように、極値時刻相関値抽出部162は、(Xb6,Yb6)も極値であると判断する。
以下同様にあらかじめ定められた数に従って採取したすべてのデータに対して、極値時刻相関値抽出部162は、極値を抽出する。
さらに、極値時刻相関値抽出部162は、時系列データから抽出された極値データのデータ番号であるXb2、Xb4、Xb5、Xb6、・・・を記憶部140へ送信する。
さらに、極値抽出処理が終わると、CPU部160は極値抽出完了信号をデータ編集部150へ送信する。
データ編集部150は、極値抽出完了信号を受信すると、記憶部140に一時保存された極値データのデータ番号であるXb2、Xb4、Xb5、Xb6、・・・を用いて、これらのデータ番号を有するデータ((Xb2,Yb2)、(Xb4,Yb4)(Xb5,Yb5)(Xb6,Yb6),・・・)だけを記憶部140から取り出し、ヘッダー部など通信に必要な情報を付加するなどのデータ編集作業を実行し、無線通信回路部170へ送信する。
無線通信回路部170は、データ編集部150から受信したデータを、アンテナ180を介して、データ収集装置200へ無線通信方式で送信する。
図3は、極値時刻相関値抽出部162を用いて、図2に示す波形データから極値データのみを抽出した波形データである。
図3において、データエリア12は、閾値超過前の数百点のデータから抽出された極値データからなるエリアである。
(Xa1,Ya1)、(Xa2,Ya2)、(Xa3,Ya3)、(Xa4,Ya4)は閾値超過前のデータから抽出された極値データである。
a1、Xa2、Xa3、Xa4は閾値超過前のデータから抽出された極値データのデータ番号である。
a1、Ya2、Ya3、Ya4は閾値超過前の測定値から抽出された極値である。
同じように、図3においてデータエリア13は、閾値超過後の数百点のデータから抽出された極値データからなるエリアである。
(Xb2,Yb2)、(Xb4,Yb4)、(Xb5,Yb5)、(Xb6,Yb6)は閾値超過後のデータから抽出された極値データである。
b2、Xb4、Xb5、Xb6は閾値超過後のデータから抽出された極値データのデータ番号である。
b2、Yb4、Yb5、Yb6は閾値超過後の測定値から抽出された極値である。
また、図3は、データ収集装置200から得られた閾値超過前後の極値データのみにより波形を再現したものである。極値データのみから波形を十分に再現できるため、そのノイズの原因解析に寄与することができる。
以上のように構成された無線センサデータ収集システムによれば、センサ100は、突発的なノイズの波形を再現可能な極値データのみをデータ収集装置200へ無線通信方式で送信することができる。そのため、センサ100とデータ収集装置200との間の通信量を削減することができ、無線通信効率を上げることができる。
(変形例)
ところで、上述した実施の形態1のシステムにおいては、閾値超過検出部161は、CPU部160に入力されたディジタル信号を、設定された閾値と比較しているが、閾値超過検出部161は、これに限定されるものではない。例えば、閾値超過検出部161は、記憶部140から時系列データを順番に取り込み、設定された閾値と比較し、測定値>上限閾値、または、測定値<下限閾値の場合、閾値超過信号として、そのデータのデータ番号を記憶部140へ送信することとしてもよい。なお、この点は実施の形態2でも同様である。
実施の形態2.
[実施の形態2のシステム構成]
次に、図4〜図6を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
上述した実施の形態1では、時系列サブデータ(閾値超過前後の数百点のデータ)のうち極値データのすべてをデータ収集装置200へ無線通信方式で送信する。しかしながら、極値データのうち物理量が大きい(ノイズが大きい)データはノイズの原因解析のために有意であるが、物理量が小さいデータは必ずしも有意ではない。そこで、実施の形態2では、極値データのうち有意なデータのみをデータ収集装置200へ送信することで、センサ100とデータ収集装置200の間での通信量をさらに削減する。
図4は、本発明の実施の形態2に係るシステム構成を説明するための図である。図4に示す構成は、平均値算出部163および有意データ時刻相関値抽出部164が追加されている点を除き、図1と基本的に同様である。以下、図4において、図1と同一の処理についてはその説明を省略または簡略する。
CPU部160の極値時刻相関値抽出部162は、平均値算出部163および有意データ時刻相関値抽出部164を備える。各部における処理は、記憶部140に記憶されたプログラムがCPU部160によって実行されることにより実現される。
実施の形態1で述べた閾値超過検出部161の処理後、極値時刻相関値抽出部162は、記憶部140に記憶された時系列データから閾値超過状態が検出されたタイミングを含む所定期間における時系列サブデータを取得し、時系列サブデータから物理量(測定値)が極値を示す極値データの時刻相関値(データ番号)を抽出する。データ番号は記憶部140に一時保存される。
次に、平均値算出部163は、極値データの物理量の平均値を算出する。具体的には、CPU部160は、一時保存された極値データのデータ番号を用いて、記憶部140から極値データを順番に取り込む。平均値算出部163は、取り込まれた極値データの極値の平均値を算出する。
次に、有意データ時刻相関値抽出部164は、極値データから、平均値を含む所定範囲を超える物理量を有する有意なデータの時刻相関値を抽出する。具体的には、有意データ時刻相関値抽出部164は、所定範囲として平均値の上側と下側に一定幅を設定する。例えば、次のように設定する。
所定範囲の上限値=[(最大の極値)−(極値の平均値)]×α%
所定範囲の下限値=[(最小の極値)−(極値の平均値)]×α%
ここで、αは、例えば5〜20%の範囲内の値である。
有意データ時刻相関値抽出部164は、所定範囲の上限値と下限値を用いて、有意なデータと無意なデータを判断する。有意データ時刻相関値抽出部164は、物理量が所定範囲を超える(すなわち、上限値を上回るまたは下限値を下回る)極値データを有意なデータと判断し、所定範囲を超えないデータを無意なデータと判断する。また、閾値超過前後の数百点のデータから抽出された極値の始点のデータと終点のデータと閾値超過した時の1点前のデータを有意なデータと判断する。さらに、有意データ時刻相関値抽出部164は、有意なデータのデータ番号を記憶部140へ送信する。
なお、有意データ時刻相関値抽出部164は、所定範囲の上限値と下限値を調整できる機能を当然具備しているが、本発明の趣旨とは直接関連がないためここでは記していない。
記憶部140は、閾値超過前後の数百点のデータから抽出された極値データのうち有意なデータのデータ番号を一時保存する。
CPU部160は、有意なデータと無意なデータの判断が終わると、有意データ抽出完了信号をデータ編集部150へ送信する。
データ編集部150は、記憶部140に記憶された時系列データから、有意データ時刻相関値抽出部164により抽出された時刻相関値(データ番号)を有するデータを取得する。
具体的には、データ編集部150は、有意データ抽出完了信号を受信すると、記憶部140に一時保存された有意なデータのデータ番号を用いて、データ番号に対応する時系列データ(有意なデータのデータ番号および測定値)だけを記憶部140から取り出し、ヘッダー部など通信に必要な情報を付加するなどのデータ編集作業を実行し、無線通信回路部170へ送信する。
無線通信回路部170は、データ編集部150から受信したデータを、アンテナ180を介して、データ収集装置200へ無線通信方式で送信する。
データ収集装置200は、アンテナ210を介してセンサ100から送信されたデータを受信する。これにより、データ収集装置200は、監視対象の周辺の測定箇所における突発的なノイズ等の異常発生時の物理量の変化のデータを得ることができる。
(具体的な処理の一例)
次に、有意データ時刻相関値抽出部164における処理の具体例、およびデータ収集装置200へ送信されるデータの具体例について、図5、図6を参照して説明する。
図5は、極値時刻相関値抽出部162を用いて、図2に示す波形データから極値データのみを抽出した波形データである。
図5において、データエリア12は、閾値超過前の数百点のデータから抽出された極値データからなるエリアである。
(Xa1,Ya1)、(Xa2,Ya2)、(Xa3,Ya3)、(Xa4,Ya4)は閾値超過前のデータから抽出された極値データである。
a1、Xa2、Xa3、Xa4は閾値超過前のデータから抽出された極値データのデータ番号である。
a1、Ya2、Ya3、Ya4は閾値超過前の測定値から抽出された極値である。
同じように、図5においてデータエリア13は、閾値超過後の数百点のデータから抽出された極値データからなるエリアである。
(Xb2,Yb2)、(Xb7,Yb7)、(Xb8,Yb8)、(Xb9,Yb9)、(Xb10,Yb10)、(Xb11,Yb11)、(Xb12,Yb12)は閾値超過後のデータから抽出された極値データである。
b2、Xb7、Xb8、Xb9、Xb10、Xb11、Xb12は閾値超過後のデータから抽出された極値データのデータ番号である。
b2、Yb7、Yb8、Yb9、Yb10、Yb11、Yb12は閾値超過後の測定値から抽出された極値である。
ここで、(Xa1,Ya1)は閾値超過前後の数百点のデータから抽出された極値の始点のデータである。
(Xb12,Yb12)は閾値超過前後の数百点のデータから抽出された極値の終点のデータである。
(Xa4,Ya4)は閾値超過検出点の1点前のデータである。
30は、閾値超過前後の数百点の測定値から抽出された極値の平均値である。31は、所定範囲の上限値である。32は、所定範囲の下限値である。
有意データ時刻相関値抽出部164は、時系列サブデータ(閾値超過前後の数百点のデータ)から抽出された極値が平均値の上限値31より大きい、あるいは下限値32より小さい場合は、その時の極値を有意と判断する。また、有意データ時刻相関値抽出部164は、時系列サブデータから抽出された極値が平均値を含む所定範囲の上限値31より小さい、かつ平均値を含む所定範囲の下限値32より大きい場合は、その時の極値を無意と判断する。また、有意データ時刻相関値抽出部164は、閾値超過前後の数百点の測定値から抽出された始点の極値と終点の極値と閾値超過した時の1点前の値を有意と判断する。
例えば、図5において
(Yb7>上限値31)であるため、Yb7を有意と判断する。
(下限値32<Yb8<上限値31)であるため、Yb8を無意と判断する。
(下限値32<Yb9<上限値31)であるため、Yb9を無意と判断する。
(Yb10<下限値32)であるため、Yb10を有意と判断する。
(下限値32<Yb11<上限値31)であるため、Yb11を無意と判断する。
b11とXb12との間の極値はすべて上限値31と下限値32との間の値であるため、Xb11とXb12との間の極値を無意と判断する。
同じように、Xa1とXa4との間の極値はすべて上限値31と下限値32との間の値であるため、Xa1とXa4との間の極値を無意と判断する。
a1は閾値超過前後の数百点のデータから抽出された極値の始点のデータ番号であるため、Ya1を有意と判断する。
b12は閾値超過前後の数百点のデータから抽出された極値の終点のデータ番号であるため、Yb12を有意と判断する。
a4は閾値超過検出点の1点前のデータ番号であるため、Ya4を有意と判断する。
さらに、有意データ時刻相関値抽出部164は、有意と判断されたデータのデータ番号を記憶部140へ送信する。記憶部140は、閾値超過前後の数百点のデータから抽出された有意なデータのデータ番号であるXa1、Xa4、Xb7、Xb9、Xb10、Xb12を一時保存する。有意なデータと無意なデータの判断が終わると、CPU部160は、有意データ抽出完了信号をデータ編集部150へ送信する。
データ編集部150は、有意データ抽出完了信号を受信すると、記憶部140に一時保存された有意と判断した極値データのデータ番号であるXa1、Xa4、Xb7、Xb9、Xb10、Xb12、・・・を用いて、これらのデータ番号を有するデータ((Xa1,Ya1)、(Xa4,Ya4)、(Xb7,Yb7)、(Xb9,Yb9)、(Xb10,Yb10)、(Xb12,Yb12)、・・・)だけを記憶部140から取り出し、ヘッダー部など通信に必要な情報を付加するなどのデータ編集作業を実行し、無線通信回路部170へ送信する。
無線通信回路部170はデータ編集部150から受信したデータを、アンテナ180を介して、データ収集装置200へ無線通信方式で送信する。
図6は、有意データ時刻相関値抽出部164を用いて、図5に示す波形データ(極値データ)から有意なデータのみを抽出した波形データである。
図6においてデータエリア14は、閾値超過前の数百点のデータから抽出された極値データのうち有意なデータからなるエリアである。
(Xa1,Ya1)、(Xa4,Ya4)は閾値超過前のデータから抽出された極値データのうち有意なデータである。
同じように、図6においてデータエリア15は、閾値超過後の数百点のデータから抽出された極値データのうち有意なデータからなるエリアである。
(Xb2,Yb2)、(Xb7,Yb7)、(Xb10,Yb10)、(Xb12,Yb12)は閾値超過後のデータから抽出された極値データのうち有意なデータである。
また、図6は、データ収集装置200から得られた閾値超過前後の極値データのうち有意なデータのみにより波形を再現したものである。有意なデータのみから包絡線を十分に再現できることで、そのノイズの原因解析に寄与することができる。
以上のように構成された無線センサデータ収集システムの通信方式によれば、センサ100は、突発的なノイズの波形(特に、包絡線)を再現可能な有意なデータのみをデータ収集装置200へ無線通信方式で送信することができる。そのため、センサ100とデータ収集装置200との間の通信量を削減することができ、無線通信効率を上げることができる。
実施の形態3.
[実施の形態3のシステム構成]
次に、図7〜図9を参照して本発明の実施の形態3について説明する。
図7は、本発明の実施の形態3に係るシステム構成を説明するための図である。図7に示す無線センサデータ収集システムは、少なくとも1つのセンサ100とデータ収集装置200を備える。
センサ100は、工場のプラント制御に用いられる電子装置(電子制御装置、または、機器)の周辺の複数の測定箇所の近傍に配置される。センサ100は、その測定箇所の電圧、電流、電磁波など電気的な物理量の変化を測定する。センサ100は、測定データを処理・編集した後、無線通信方式でデータ収集装置200へ測定データを送信する。監視対象である電子装置は、例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)や電動機ドライブ装置などである。
センサ100は、アナログ信号入力部110、アナログ/ディジタル(A/D)変換部120、サンプリング処理部130、記憶部140、データ編集部150、CPU部160、無線通信回路部170、アンテナ180を備える。センサ100は、記憶部140に記憶されたプログラムをCPU部160によって実行することにより、CPU部160内の各部が有する機能を実現する。なお、データ編集部150はCPU部160内に含まれてもよい。各部が有する各機能の一部又は全部をハードウェアによって実現してもよい。無線通信回路部170およびアンテナ180は送信部として機能する。
もちろん、センサ100には本来のセンサの機能を実現するため当然具備していなければならない、物理量検出部や電源部などは当然具備しているが、本発明の趣旨とは直接関連がないため詳細な説明は省略する。物理量検出部は、監視対象である電子装置の周辺の測定箇所における電気的な物理量(測定値)、例えば、静電気、外部のリレーやスイッチなどの接点の動作などによる瞬間ノイズ、電動機ドライブ装置自身が出すノイズなどを検出する。
CPU部160は、閾値超過検出部161、変化量算出部165、レベル判定部166を備える。各部における処理は、記憶部140に記憶されたプログラムがCPU部160によって実行されることにより実現される。
もちろん、CPU部160にはセンサ100をセンサとして動作させるため当然具備していなければならない、メモリ制御機能や時刻管理機能などは当然具備しているが、本発明の趣旨とは直接関連がないため説明を省略する。
データ収集装置200は、センサ100から送信された無線信号を受信するアンテナ210を備えている。
(センサ100の各部の処理)
次に、図7を用いて、実施の形態3におけるセンサ100の各部の処理について説明する。
センサ100は、電子装置の周辺の測定箇所に配置され、測定箇所における電気的な物理量を連続して測定し、測定された物理量に関するデータを無線通信方式でデータ収集装置200へ送信する。
アナログ信号入力部110は、センサ100の物理量検出部が検出した電気的な物理量をアナログ信号として常時入力し、アナログ/ディジタル変換部120へ出力する。
アナログ/ディジタル変換部120は、アナログ信号を入力し、例えば数ナノ秒〜10ナノ秒の変換速度(サンプリング周波数)でディジタル信号に変換する。ディジタル信号は、サンプリング処理部130およびCPU部160に同時に出力される。
サンプリング処理部130は、測定された物理量を異なる複数のサンプリング周波数で標本化する。サンプリング処理部130は、測定された物理量(以下、測定値とも称する)を、アナログ/ディジタル変換部120におけるサンプリング周波数以下の第1サンプリング周波数で標本化する高速サンプリング部131と、第1サンプリング周波数よりも低い第2サンプリング周波数で標本化する中速サンプリング部132と、第2サンプリング周波数よりも低い第3サンプリング周波数で標本化する低速サンプリング部133とを備える。
記憶部140は、高速サンプリング部131により標本化された物理量(測定値)に時刻相関値(以下、データ番号とも称する)を関連付けたデータの集合である第1時系列データと、中速サンプリング部132により標本化された物理量に時刻相関値を関連付けたデータの集合である第2時系列データと、低速サンプリング部133により標本化された物理量に時刻相関値を関連付けたデータの集合である第3時系列データとを記憶する。
CPU部160は、ディジタル信号を入力する。閾値超過検出部161は、測定された物理量が閾値を超過した閾値超過状態を検出する。具体的には、閾値超過検出部161は、ディジタル値で表わされる測定された物理量(測定値)と閾値とを比較する。閾値超過検出部161には、閾値として上限閾値と下限閾値が初期設定されている。閾値超過検出部161は、ディジタル値が閾値を超える(すなわち、ディジタル値が上限閾値を上回るまたは下限閾値を下回る)か否かを判定する。閾値を超える(すなわち、ディジタル値>上限閾値、または、ディジタル値<下限閾値)場合に、閾値超過検出部161は、閾値超過信号を記憶部140へ送信する。記憶部140は、閾値超過信号を受信したタイミング前後の数百点のデータを一時保存する。なお、CPU部160は、上限閾値と下限閾値の設定を調整できる機能を当然具備しているが、本発明の趣旨とは直接関連がないため説明を省略する。
ところで、上述した閾値超過検出部161は、CPU部160に入力されたディジタル信号を、設定された閾値と比較しているが、閾値超過検出部161は、これに限定されるものではない。例えば、閾値超過検出部161は、記憶部140から時系列データを順番に取り込み、設定された閾値と比較し、測定値>上限閾値、または、測定値<下限閾値の場合、閾値超過信号として、そのデータのデータ番号を記憶部140へ送信することとしてもよい。記憶部140は、送信されたデータ番号を一時保存する。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
次に、変化量算出部165は、第1時系列データから閾値超過状態が検出されたタイミングを含む所定期間における第1時系列サブデータ(閾値超過前後の数百点のデータ)を取得し、第1時系列サブデータから各時刻相関値における物理量の変化量を算出する。
具体的には、まず、変化量算出部165は、記憶部140から、高速サンプリング処理に基づく第1時系列サブデータ(閾値超過前後の数百点のデータ)を時間順(データ番号順)に取り込む。変化量算出部165は、物理量(測定値)の変化量(△y=現在Y軸の値−前回Y軸の値)を算出する。物理量の変化量と、これに関連する対象のデータ番号は、記憶部140に一時保存される。
次に、レベル判定部166は、第1時系列サブデータのうち、物理量の変化量が第1閾値よりも大きい期間のデータを第1レベル、前記変化量が前記第1閾値以下かつ第2閾値(第2閾値は第1閾値よりも小さい)よりも大きい期間のデータを第2レベル、第2閾値以下の期間のデータを第3レベルと判定する。
具体的には、レベル判定部166は、物理量の変化量と対象のデータ番号を用いて、物理量の変化量(データ変化量)のレベルを「大(第1レベル)」、「中(第2レベル)」、「小(第3レベル)」の3つに分ける。
例えば、データ変化量の最大値から最大値のβ%までのデータをレベル「大」と判断する。データ変化量の最大値のβ%から最大値のγ%までのデータをレベル「中」と判断する。データ変化量の最大値のγ%から最小値までのデータをレベル「小」と判断する。例えば、βは50%〜70%の値、γは10%〜40%の値に設定される。なお、上記第1閾値は最大値のβ%の値に相当する。上記第2閾値は最大値のγ%の値に相当する。
CPU部160はデータ変化量のレベルと対象のデータ番号の情報を再び記憶部140へ送る。記憶部140は、データ変化量のレベルと対象のデータ番号を一時保存する。さらに、レベル判定処理が終わると、CPU部160はレベル判定完了信号をデータ編集部150へ送信する。
データ編集部150は、第1時系列データから第1レベル(レベル「大」)と判定された期間のデータを抽出し、第2時系列データから第2レベル(レベル「中」)と判定された期間のデータを抽出し、第3時系列データから第3レベル(レベル「小」)と判定された期間のデータを抽出し、これらのデータを合成した合成時系列データを取得する。
具体的には、データ編集部150は、レベル判定完了信号を受信すると、記憶部140に一時保存されたデータ変化量のレベルと対象のデータ番号を用いて、複数サンプリングで採取された閾値超過前後の測定データを記憶部140から取り出し、合成する。合成方法は、データ変化量のレベル「大」のデータは高速サンプリングで採取したデータ(第1時系列データ)を、データ変化量のレベル「中」のデータは中速サンプリングで採取したデータ(第2時系列データ)を、データ変化量のレベル「小」のデータは低速サンプリングで採取したデータ(第3時系列データ)をそれぞれ使用する。データ編集部150は、合成されたデータにヘッダー部など通信必要な情報を付加し、無線通信回路部170へ送信する。
無線通信回路部170は、データ編集部150から受信したデータを、アンテナ180を介して、データ収集装置200へ無線通信方式で送信する。これにより、データ収集装置200は、監視対象の周辺の測定箇所における突発的なノイズ等の異常発生時の物理量の変化のデータを得ることができる。
(具体的な処理の一例)
次に、変化量算出部165、レベル判定部166、データ編集部150における処理の具体例、およびデータ収集装置200へ送信されるデータの具体例について、図8、図9を参照して説明する。
図8は、突発的なノイズが発生し、閾値超過検出部161が閾値超過状態を検出したタイミングの前後数百点におけるデータに関する波形データである。
図8において、
データエリア17は、データ変化量がレベル「大」のエリアである。
データエリア18は、データ変化量がレベル「中」のエリアである。
データエリア16とデータエリア19は、データ変化量がレベル「小」のエリアである。
(Xc1,Yc1)、(Xc2,Yc2)、(Xc3,Yc3)、(Xc4,Yc4)、(Xd1,Yd1)、(Xd2,Yd2)、(Xd3,Yd3)、(Xd4,Yd4)、(Xd5,Yd5)、(Xe1,Ye1)、(Xe2,Ye2)、(Xe3,Ye3)、(Xe4,Ye4)、(Xe5,Ye5)、(Xf1,Yf1)、(Xf2,Yf2)、(Xf3,Yf3)、(Xf4,Yf4)、(Xf5,Yf5)、(Xf6,Yf6)、(Xf7,Yf7)は高速サンプリングした閾値超過前後のデータである。
c1、Xc2、Xc3、Xc4、Xd1、Xd2、Xd3、Xd4、Xd5、Xe1、Xe2、Xe3、Xe4、Xe5、Xf1、Xf2、Xf3、Xf4、Xf5、Xf6、Xf7は高速サンプリングした閾値超過前後のデータ番号である。
c1、Yc2、Yc3、Yc4、Yd1、Yd2、Yd3、Yd4、Yd5、Ye1、Ye2、Ye3、Ye4、Ye5、Yf1、Yf2、Yf3、Yf4、Yf5、Yf6、Yf7は高速サンプリングした閾値超過前後の測定値である。
c2の変化量は|Yc2−Yc1
c4の変化量は|Yc4−Yc3
d1の変化量は|Yd1−Yc4
d2の変化量は|Yd2−Yd1
d3の変化量は|Yd3−Yd2
d4の変化量は|Yd4−Yd3
e2の変化量は|Ye2−Ye1
e3の変化量は|Ye3−Ye2
e4の変化量は|Ye4−Ye3
f2の変化量は|Yf2−Yf1
f3の変化量は|Yf3−Yf2
f4の変化量は|Yf4−Yf3
f5の変化量は|Yf5−Yf5
d1〜Xd5の間のデータ変化量は変化量の最大値〜最大値のβ%までの値であるため、Xd1〜Xd5の変化量のレベルをすべて「大」と判断する。
e1〜Xe5の間のデータ変化量は変化量の最大値β%〜最大値のγ%までの値であるため、Xe1〜Xe5の変化量のレベルをすべて「中」と判断する。
f1〜Xf7の間のデータ変化量は変化量の最大値のγ%から最小値までの値であるため、Xf1〜Xf7の変化量のレベルを「小」と判断する。
a1〜Xa4の間のデータ変化量は変化量の最大値のγ%から最小値までの値であるため、Xa1〜Xa4の変化量のレベルを「小」と判断する。
データ編集部150は、記憶部140に一時保存されたデータ変化量のレベルと対象のデータ番号を用いて、複数サンプリングで採取された閾値超過前後の測定データを記憶部140から取り出し、合成する。データ編集部150は、合成されたデータにヘッダー部など通信必要な情報を付加し、無線通信回路部170へ送信する。
無線通信回路部170はデータ編集部150から受信したデータを、アンテナ180を介してデータ収集装置200へ無線通信方式で送信する。
図9は、変化量算出部165およびレベル判定部166を用いて、図8に示す波形データから、変化量の大小に応じてサンプリング周波数の高低を変える方式でデータを抽出した波形データである。
図9において、
データエリア21は、高速サンプリングで採取したデータエリアである。
データエリア22は、中速サンプリングで採取したデータエリアである。
データエリア20、23は低速サンプリングで採取したデータエリアである。
また、図9は、データ収集装置200から得られた閾値超過前後の合成時系列データで示す波形を再現したものである。合成時系列データから波形を十分に再現できるため、そのノイズの原因解析に寄与することができる。
以上のように構成された無線センサデータ収集システムによれば、センサ100は、突発的なノイズの波形を再現可能な合成時系列データをデータ収集装置200へ無線通信方式で送信することができる。合成時系列データは、物理量の変化量が大きい期間については高速サンプリングで採取したデータを、変化量が小さい期間については低速サンプリングで採取したデータを採用して、これらを合成したデータである。これにより、重要性が高い部分については情報量が多いデータを採用しつつ、重要性が低い部分については情報量が少ないデータを採用してデータ量を軽減することができる。そのため、センサ100とデータ収集装置200との間での通信量を削減することができ、無線通信効率を上げることができる。
実施の形態4.
[実施の形態4のシステム構成]
次に、図10を参照して本発明の実施の形態4について説明する。
上述した実施の形態3では、物理量の変化量が大きいほど、サンプリング周波数が高い(情報量が多い)データを用い、物理量の変化量が小さいほど、サンプリング周波数が低い(情報量が少ない)データを用いることでデータ量を軽減する。実施の形態4では、実施の形態3で得られた合成時系列データに対して、実施の形態1で説明した処理を追加して、無線通信効率をさらに高める。
図10は、本発明の実施の形態4に係るシステム構成を説明するための図である。図10に示す構成は、極値時刻相関値抽出部162が追加されている点を除き、図7と基本的に同様である。以下、図10において、図7と同一の処理についてはその説明を省略または簡略する。
実施の形態3で述べたデータ編集部150の処理後、記憶部140は、データ編集部150により取得された合成時系列データを記憶する。その後、極値時刻相関値抽出部162は、合成時系列データから物理量が極値を示す極値データの時刻相関値(データ番号)を抽出する。
具体的には、まず、極値時刻相関値抽出部162は、記憶部140から、合成時系列データを時間順に取り込む。極値時刻相関値抽出部162は、合成時系列データについて、物理量(測定値)の極値と極値が検出された時刻相関値(データ番号)を算出する。
より具体的には、極値時刻相関値抽出部162は、データ番号順に取り込まれた2点(各点について、データ番号はX座標上の値、測定値はY座標上の値である)を通る直線の傾きを算出する。極値時刻相関値抽出部162は、前回の傾きと現在の傾きを算出し、(前回の傾き×現在の傾き)<0の場合は、前回値を極値と判断する。極値時刻相関値抽出部162は、この前回値のデータ番号を記憶部140へ送信する。
記憶部140は、合成時系列データについて、極値時刻相関値抽出部162から送信された極値データのデータ番号を一時保存する。
CPU部160は、合成時系列データについて、極値抽出処理が終わると、極値抽出完了信号をデータ編集部150へ送信する。
データ編集部150は、合成時系列データから極値時刻相関値抽出部162により抽出された時刻相関値を有するデータを取得する。
具体的には、データ編集部150は、極値抽出完了信号を受信すると、記憶部140に一時保存された極値データのデータ番号を用いて、データ番号に対応する時系列データ(極値データのデータ番号および測定値)だけを記憶部140から取り出し、ヘッダー部など通信に必要な情報を付加するなどのデータ編集作業を実行し、無線通信回路部170へ送信する。
無線通信回路部170は、データ編集部150から受信したデータを、アンテナ180を介して、データ収集装置200へ無線通信方式で送信する。
データ収集装置200は、アンテナ210を介してセンサ100から送信されたデータを受信する。これにより、データ収集装置200は、監視対象の周辺の測定箇所における突発的なノイズ等の異常発生時の物理量の変化のデータを得ることができる。
以上のように構成された無線センサデータ収集システムによれば、センサ100は、合成時系列データのうち、突発的なノイズの波形を再現可能な極値データのみをデータ収集装置200へ無線通信方式で送信することができる。そのため、センサ100とデータ収集装置200との間の通信量を削減することができ、無線通信効率を上げることができる。
実施の形態5.
[実施の形態5のシステム構成]
次に、図11を参照して本発明の実施の形態5について説明する。
上述した実施の形態4では、実施の形態3で述べた合成時系列データから、極値データを抽出し、極値データのすべてをデータ収集装置200へ無線通信方式で送信する。しかしながら、極値データのうち物理量が大きい(ノイズが大きい)データは有意であるが、物理量が小さいデータは必ずしも有意ではない。そこで、実施の形態5では、実施の形態2と同様に、極値データのうち有意なデータのみをデータ収集装置200へ送信することで、センサ100とデータ収集装置200の間での通信量を削減する。
図11は、本発明の実施の形態5に係るシステム構成を説明するための図である。図11に示す構成は、平均値算出部163および有意データ時刻相関値抽出部164が追加されている点を除き、図10と基本的に同様である。以下、図11において、図7、図10と同一の処理についてはその説明を省略または簡略する。
CPU部160の極値時刻相関値抽出部162は、平均値算出部163および有意データ時刻相関値抽出部164を備える。各部における処理は、記憶部140に記憶されたプログラムがCPU部160によって実行されることにより実現される。
実施の形態4で述べた極値時刻相関値抽出部162の処理後、平均値算出部163は、極値データの物理量の平均値を算出する。具体的には、CPU部160は、一時保存された極値データのデータ番号を用いて、記憶部140から極値データを順番に取り込む。平均値算出部163は、取り込まれた極値データの極値の平均値を算出する。
次に、有意データ時刻相関値抽出部164は、極値データから、平均値を含む所定範囲を超える物理量を有する有意なデータの時刻相関値を抽出する。具体的には、有意データ時刻相関値抽出部164は、所定範囲として平均値の上側と下側に一定幅を設定する。例えば、次のように設定する。
所定範囲の上限値=[(最大の極値)−(極値の平均値)]×α%
所定範囲の下限値=[(最小の極値)−(極値の平均値)]×α%
ここで、αは、例えば5〜20%の範囲内の値である。
有意データ時刻相関値抽出部164は、所定範囲の上限値と下限値を用いて、有意なデータと無意なデータを判断する。有意データ時刻相関値抽出部164は、物理量が所定範囲を超える(すなわち、上限値を上回るまたは下限値を下回る)極値データを有意なデータと判断し、所定範囲を超えないデータを無意なデータと判断する。また、合成時系列データから抽出された極値の始点のデータと終点のデータと閾値超過した時の1点前のデータを有意なデータと判断する。さらに、有意データ時刻相関値抽出部164は、有意なデータのデータ番号を記憶部140へ送信する。
なお、有意データ時刻相関値抽出部164は、所定範囲の上限値と下限値を調整できる機能を当然具備しているが、本発明の趣旨とは直接関連がないためここでは記していない。
記憶部140は、合成時系列データから抽出された極値データのうち有意なデータのデータ番号を一時保存する。
CPU部160は、有意なデータと無意なデータの判断が終わると、有意データ抽出完了信号をデータ編集部150へ送信する。
データ編集部150は、記憶部140に記憶された合成時系列データから、有意データ時刻相関値抽出部164により抽出された時刻相関値(データ番号)を有するデータを取得する。
具体的には、データ編集部150は、有意データ抽出完了信号を受信すると、記憶部140に一時保存された有意なデータのデータ番号を用いて、データ番号に対応する時系列データ(有意なデータのデータ番号および測定値)だけを記憶部140から取り出し、ヘッダー部など通信に必要な情報を付加するなどのデータ編集作業を実行し、無線通信回路部170へ送信する。
無線通信回路部170は、データ編集部150から受信したデータを、アンテナ180を介して、データ収集装置200へ無線通信方式で送信する。
データ収集装置200は、アンテナ210を介してセンサ100から送信されたデータを受信する。これにより、データ収集装置200は、監視対象の周辺の測定箇所における突発的なノイズ等の異常発生時の物理量の変化のデータを得ることができる。
以上のように構成された無線センサデータ収集システムの通信方式によれば、センサ100は、合成時系列データのうち、突発的なノイズの波形(特に、包絡線)を再現可能な有意なデータのみをデータ収集装置200へ無線通信方式で送信することができる。そのため、センサ100とデータ収集装置200との間の通信量を削減することができ、無線通信効率を上げることができる。
100 センサ
110 アナログ信号入力部
120 アナログ/ディジタル(A/D)変換部
130 サンプリング処理部
131 高速サンプリング部
132 中速サンプリング部
133 低速サンプリング部
140 記憶部
150 データ編集部
160 CPU部
161 閾値超過検出部
162 極値時刻相関値抽出部
163 平均値算出部
164 有意データ時刻相関値抽出部
165 変化量算出部
166 レベル判定部
170 無線通信回路部
180、210 アンテナ
10〜22 データエリア
30 平均値
31 上限値
32 下限値

Claims (5)

  1. 電子装置の周辺の測定箇所に配置され、前記測定箇所における電気的な物理量を連続して測定し、測定された物理量に関するデータを無線通信方式でデータ収集装置へ送信するセンサを備える無線センサデータ収集システムであって、
    前記センサは、
    前記測定された物理量に時刻相関値を関連付けたデータの集合である時系列データを記憶する記憶部と、
    前記測定された物理量が閾値を超過した閾値超過状態を検出する閾値超過検出部と、
    前記時系列データから前記閾値超過状態が検出されたタイミングを含む所定期間における時系列サブデータを取得し、前記時系列サブデータから物理量が極値を示す極値データの時刻相関値を抽出する極値時刻相関値抽出部と、
    前記時系列データから前記極値時刻相関値抽出部により抽出された時刻相関値を有するデータを取得するデータ編集部と、
    前記データ編集部により取得されたデータを前記無線通信方式で送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする無線センサデータ収集システム。
  2. 前記極値時刻相関値抽出部は、
    前記極値データの物理量の平均値を算出する平均値算出部と、
    前記極値データから、前記平均値を含む所定範囲を超える物理量を有する有意なデータの時刻相関値を抽出する有意データ時刻相関値抽出部と、を更に備え、
    前記データ編集部は、前記時系列データから、前記有意データ時刻相関値抽出部により抽出された時刻相関値を有するデータを取得すること、
    を特徴とする請求項1に記載の無線センサデータ収集システム。
  3. 電子装置の周辺の測定箇所に配置され、前記測定箇所における電気的な物理量を連続して測定し、測定された物理量に関するデータを無線通信方式でデータ収集装置へ送信するセンサを備える無線センサデータ収集システムであって、
    前記センサは、
    前記測定された物理量を第1サンプリング周波数で標本化する第1サンプリング部と、
    前記測定された物理量を前記第1サンプリング周波数よりも低い第2サンプリング周波数で標本化する第2サンプリング部と、
    前記第1サンプリング部により標本化された物理量に時刻相関値を関連付けたデータの集合である第1時系列データと、前記第2サンプリング部により標本化された物理量に時刻相関値を関連付けたデータの集合である第2時系列データを記憶する記憶部と、
    前記測定された物理量が閾値を超過した閾値超過状態を検出する閾値超過検出部と、
    前記第1時系列データから前記閾値超過状態が検出されたタイミングを含む所定期間における第1時系列サブデータを取得し、前記第1時系列サブデータから各時刻相関値における物理量の変化量を算出する変化量算出部と、
    前記第1時系列サブデータのうち、前記変化量が第1閾値よりも大きい期間のデータを第1レベル、前記変化量が前記第1閾値以下の期間のデータを第2レベルと判定するレベル判定部と、
    前記第1時系列データから前記第1レベルと判定された期間のデータを抽出し、前記第2時系列データから前記第2レベルと判定された期間のデータを抽出し、これらのデータを合成した合成時系列データを取得するデータ編集部と、
    前記データ編集部により取得されたデータを前記無線通信方式で送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする無線センサデータ収集システム。
  4. 前記記憶部は、前記合成時系列データを記憶し、
    前記センサは、
    前記合成時系列データから物理量が極値を示す極値データの時刻相関値を抽出する極値時刻相関値抽出部、を更に備え、
    前記データ編集部は、更に、前記合成時系列データから前記極値時刻相関値抽出部により抽出された時刻相関値を有するデータを取得すること、
    を特徴とする請求項3に記載の無線センサデータ収集システム。
  5. 前記極値時刻相関値抽出部は、
    前記極値データの平均値を算出する平均値算出部と、
    前記極値データから、前記平均値を含む所定範囲を超える物理量を有する有意なデータの時刻相関値を抽出する有意データ時刻相関値抽出部と、を更に備え、
    前記データ編集部は、前記有意データ時刻相関値抽出部により抽出された時刻相関値を有するデータを取得すること、
    を特徴とする請求項4に記載の無線センサデータ収集システム。
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